JP2009019719A - 液化石油ガス充填装置及び液化石油ガス充填方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】液化石油ガス貯蔵タンクにプロパンガス等の加圧用ガスを供給し、その加圧用ガスの圧力で貯蔵タンク内の燃料をエンジン用燃料タンク(以下「燃料タンク」)に充填する方法があるが、その方法では加圧用ガスが燃料用の液化石油ガスに混ざるため品質に影響を与えるおそれがある。
【解決手段】液化石油ガスを燃料とするエンジンの燃料タンク1に対し燃料を充填するための液化石油ガス充填装置であって、液化石油ガス貯蔵用の液化石油ガス貯蔵タンク4と、その液化石油ガス貯蔵タンク4の液面L1より下に開口し燃料タンク1の供給口6につながる燃料供給管7と、液化石油ガス貯蔵タンク4の液面L1と燃料タンク1の液面L2より上のガス領域8,10同士をつなぐガス領域連絡管12とを備え、燃料タンク1より高所となる位置に液化石油ガス貯蔵タンク4を設置するようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】液化石油ガスを燃料とするエンジンの燃料タンク1に対し燃料を充填するための液化石油ガス充填装置であって、液化石油ガス貯蔵用の液化石油ガス貯蔵タンク4と、その液化石油ガス貯蔵タンク4の液面L1より下に開口し燃料タンク1の供給口6につながる燃料供給管7と、液化石油ガス貯蔵タンク4の液面L1と燃料タンク1の液面L2より上のガス領域8,10同士をつなぐガス領域連絡管12とを備え、燃料タンク1より高所となる位置に液化石油ガス貯蔵タンク4を設置するようにした。
【選択図】 図1
Description
本発明は、液化石油ガスを燃料とするエンジンに燃料を供給するべくそのエンジンと一緒に移動するエンジン用燃料タンクに対し、外部から燃料を充填するための液化石油ガス充填装置及び液化石油ガス充填方法に関する。
現在、液化ブタンと液化プロパンとを混合した液化石油ガスを燃料とするエンジンと、そのエンジンに燃料を供給するためのエンジン用燃料タンクと、を搭載した自動車(以下「LPガス車」という。)がある。このようなLPガス車は、液化石油ガスを貯蔵するための液化石油ガス貯蔵タンクを備えた燃料充填場において、充填ポンプによりエンジン用燃料タンクに燃料を充填していた。
周知のようにLPガス車は、主としてタクシーなど営業用の自動車として普及しているが、燃料充填場が営業所から遠く離れていて、燃料の充填に難儀している実態がある。
にもかかわらず個々の営業所が燃料充填場を保有しないのは、液化石油ガス貯蔵タンクから充填ポンプでエンジン用燃料タンクに燃料を充填する方式の液化石油ガス充填装置が、高圧ガス保安法による「第一種製造設備」に分類されるため、広大な土地を必要とする保安距離の確保や、有資格者による保安監督者の選任など、小さな営業所が単独で保有するには負担が大きすぎるからである。
にもかかわらず個々の営業所が燃料充填場を保有しないのは、液化石油ガス貯蔵タンクから充填ポンプでエンジン用燃料タンクに燃料を充填する方式の液化石油ガス充填装置が、高圧ガス保安法による「第一種製造設備」に分類されるため、広大な土地を必要とする保安距離の確保や、有資格者による保安監督者の選任など、小さな営業所が単独で保有するには負担が大きすぎるからである。
かかる見地から、液化石油ガス貯蔵タンクにプロパンガス等の加圧用ガスを供給し、そうして貯蔵タンクの内圧を高め、その圧力で貯蔵タンク内の燃料をエンジン用燃料タンクに充填するようにした方法が案出されている(特許文献1参照)。
特開平11−210989号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、加圧用ガスが燃料用の液化石油ガスに混ざるため、燃料の品質に影響を与えるおそれがあり、また、ガス同士を混合させることが新たな製造行為と認定されるおそれもある。
請求項1に記載したように、液化石油ガスを燃料とするエンジンに燃料を供給するべくそのエンジンと一緒に移動するエンジン用燃料タンクに対し、外部から燃料を充填するための液化石油ガス充填装置であって、
前記液化石油ガスを貯蔵するために燃料充填場に備え付けられた液化石油ガス貯蔵タンクと、
その液化石油ガス貯蔵タンクの液面より下に開口し、前記エンジン用燃料タンクの供給口につながる燃料供給管と、
前記液化石油ガス貯蔵タンクの液面より上のガス領域に開口し、前記エンジン用燃料タンクの液面より上のガス領域につながるガス領域連絡管と、を備え、
燃料充填場の充填位置でのエンジン用燃料タンクより高所となる位置に前記液化石油ガス貯蔵タンクを設置し、もって液化石油ガス貯蔵タンクとエンジン用燃料タンクの液位差により、液化石油ガス貯蔵タンクの液化石油ガスをエンジン用燃料タンク内に流下させ得るようにした液化石油ガス充填装置を提供する。
前記液化石油ガスを貯蔵するために燃料充填場に備え付けられた液化石油ガス貯蔵タンクと、
その液化石油ガス貯蔵タンクの液面より下に開口し、前記エンジン用燃料タンクの供給口につながる燃料供給管と、
前記液化石油ガス貯蔵タンクの液面より上のガス領域に開口し、前記エンジン用燃料タンクの液面より上のガス領域につながるガス領域連絡管と、を備え、
燃料充填場の充填位置でのエンジン用燃料タンクより高所となる位置に前記液化石油ガス貯蔵タンクを設置し、もって液化石油ガス貯蔵タンクとエンジン用燃料タンクの液位差により、液化石油ガス貯蔵タンクの液化石油ガスをエンジン用燃料タンク内に流下させ得るようにした液化石油ガス充填装置を提供する。
また、請求項2に記載したように、請求項1に記載の液化石油ガス充填装置を使用し、前記燃料供給管を開くより前にガス領域連絡管を開いて液化石油ガス貯蔵タンクとエンジン用燃料タンクの両ガス領域の圧力を等しくし、その後に燃料供給管を開いて液化石油ガス貯蔵タンクからエンジン用燃料タンクに液化石油ガスを流入させるようにした液化石油ガス充填方法を提供する。
本発明の液化石油ガス充填装置は、液化石油ガス貯蔵タンクとエンジン用燃料タンクとをガス領域連絡管で結び得るようにしたことにより、液化石油ガス貯蔵タンクのガス領域と、エンジン用燃料タンクのガス領域をつないで、両タンクのガス領域の圧力を等しくすることができる。そして、この状態でエンジン用燃料タンクの供給口に燃料供給管を接続すれば、液化石油ガス貯蔵タンクとエンジン用燃料タンクとの液位差により、充填ポンプのような動力を介在させずとも、液化石油ガス貯蔵タンクの液化石油ガスがエンジン用燃料タンク内に自然に流れ込む。よって本発明の液化石油ガス充填装置は、高圧ガス保安法規上の「第一種製造設備」に分類されないから、燃料充填場の保有コストを激減させ得る効果がある。これにより小規模の営業所でも燃料充填場の単独保有が可能になるため、液化石油ガスを燃料とするエンジンの飛躍的な普及が期待できる。
以下に本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。なお、図1は燃料充填場の概略を示す断面図、図2(a)〜(c)はガス領域連絡管とエンジン用燃料タンクのジョイント構造を示す断面図、図3は図2(c)のX−X線断面図、図4(a),(b)は他の形態を示すガス領域連絡管とエンジン用燃料タンクの接続部を示す断面図である。
本発明の液化石油ガス充填装置は、例えば液化ブタンと液化プロパンとを混合した液化石油ガスを燃料とするエンジン(図示せず)に燃料を供給するエンジン用燃料タンク1に対し、外部から燃料を充填するためのものである。なお、実施形態のエンジンとエンジン用燃料タンク1は、LPガス車2に搭載されており、言うまでもなく両者は一緒に移動する。なお、エンジンとエンジン用燃料タンク1は、フォークリフトなどにも搭載可能である。
前記液化石油ガス充填装置は、燃料たる液化石油ガスを貯蔵するために燃料充填場3に備え付けられた液化石油ガス貯蔵タンク4と、その液化石油ガス貯蔵タンク4の液面L1より下に設けた流出口5と前記エンジン用燃料タンク1の供給口6とをつないで連通させるパイプ状の燃料供給管7と、前記液化石油ガス貯蔵タンク4の液面L1より上のガス領域8に設けた第1連通口9と前記エンジン用燃料タンク1の液面L2より上のガス領域10に設けた第2連通口11とをつないで連通させるパイプ状のガス領域連絡管12と、からなる。
[液化石油ガス貯蔵タンク4]
液化石油ガス貯蔵タンク4は、球形やドラム形などの金属製容器であり、前記のように容器の底に前記流出口5が形成され、また、容器の頂部に前記第1連通口9が形成されている。この液化石油ガス貯蔵タンク4は、燃料充填場3の床300に組んだ櫓301上に設置されており、前記LPガス車2が燃料充填場3の床300の充填位置302に停車した状態で、車載のエンジン用燃料タンク1より高所となる高さに取り付けられている。
液化石油ガス貯蔵タンク4は、球形やドラム形などの金属製容器であり、前記のように容器の底に前記流出口5が形成され、また、容器の頂部に前記第1連通口9が形成されている。この液化石油ガス貯蔵タンク4は、燃料充填場3の床300に組んだ櫓301上に設置されており、前記LPガス車2が燃料充填場3の床300の充填位置302に停車した状態で、車載のエンジン用燃料タンク1より高所となる高さに取り付けられている。
[燃料供給管7]
燃料供給管7は、パイプ部材で構成されており、一端が前記液化石油ガス貯蔵タンク4の流出口5に接続されている。この燃料供給管7の途中には流量計700が設けてあり、この流量計700で燃料の充填量を計測する。また、燃料供給管7の他端は、エンジン用燃料タンク1の供給口6に差し込む投入部になっているが、エンジン用燃料タンク1の供給口6と燃料供給管7の投入部は、既存構造のまま使用できるため、図示並びに説明を省略する。
燃料供給管7は、パイプ部材で構成されており、一端が前記液化石油ガス貯蔵タンク4の流出口5に接続されている。この燃料供給管7の途中には流量計700が設けてあり、この流量計700で燃料の充填量を計測する。また、燃料供給管7の他端は、エンジン用燃料タンク1の供給口6に差し込む投入部になっているが、エンジン用燃料タンク1の供給口6と燃料供給管7の投入部は、既存構造のまま使用できるため、図示並びに説明を省略する。
[ガス領域連絡管12]
ガス領域連絡管12は、パイプ部材で構成されており、一端が前記液化石油ガス貯蔵タンク4の第1連通口9に接続されている。また、ガス領域連絡管12の他端は、前記エンジン用燃料タンク1の第2連通口11に接続される。
ガス領域連絡管12は、パイプ部材で構成されており、一端が前記液化石油ガス貯蔵タンク4の第1連通口9に接続されている。また、ガス領域連絡管12の他端は、前記エンジン用燃料タンク1の第2連通口11に接続される。
図2(a)〜(c)は、ガス領域連絡管12の先端とエンジン用燃料タンク1の第2連通口11とのジョイント構造を示すものである。
[ガス領域連絡管12−ジョイント構造]
ガス領域連絡管12の先端には、弁機構120を内蔵したジョイント筒部121が形成されている。
前記ジョイント筒部121は、円筒体の長さの途中に、出口側に向かって縮径するテーパ胴部122を形成したものであり、その内部に、前記弁機構120を取り付けるための軸受部材123,123と、弁機構120の後述する弁体124の後退位置を規定する爪状の弁止め部材125,125…を設けてなる。
一方、弁機構120は、前記テーパ胴部122の内面にフィットする円錐台形の弁体124と、その弁体124の中心を貫く丸棒状の弁軸126と、弁軸126外周に遊嵌して弁体124を付勢するコイルスプリング127と、からなり、前記弁軸126を前記ジョイント筒部121の軸受部材123,123に通して摺動可能な状態に取り付け、さらにコイルスプリング127の付勢によって弁体124をジョイント筒部121のテーパ胴部122の内面に押し付けてなる。従ってガス領域連絡管12の先端は、エンジン用燃料タンク1の第2連通口11と接続されていない状態では、弁機構120によって常に閉じられている。なお、前記弁軸126の先端は、鍔部を有する突張り部128になっており、弁体124の先に突出している。
ガス領域連絡管12の先端には、弁機構120を内蔵したジョイント筒部121が形成されている。
前記ジョイント筒部121は、円筒体の長さの途中に、出口側に向かって縮径するテーパ胴部122を形成したものであり、その内部に、前記弁機構120を取り付けるための軸受部材123,123と、弁機構120の後述する弁体124の後退位置を規定する爪状の弁止め部材125,125…を設けてなる。
一方、弁機構120は、前記テーパ胴部122の内面にフィットする円錐台形の弁体124と、その弁体124の中心を貫く丸棒状の弁軸126と、弁軸126外周に遊嵌して弁体124を付勢するコイルスプリング127と、からなり、前記弁軸126を前記ジョイント筒部121の軸受部材123,123に通して摺動可能な状態に取り付け、さらにコイルスプリング127の付勢によって弁体124をジョイント筒部121のテーパ胴部122の内面に押し付けてなる。従ってガス領域連絡管12の先端は、エンジン用燃料タンク1の第2連通口11と接続されていない状態では、弁機構120によって常に閉じられている。なお、前記弁軸126の先端は、鍔部を有する突張り部128になっており、弁体124の先に突出している。
[エンジン用燃料タンク1の第2連通口11−ジョイント構造]
エンジン用燃料タンク1の第2連通口11の先端には、前記ガス領域連絡管12の先端と同じく、弁機構110を内蔵したジョイント筒部111が形成されている。
前記ジョイント筒部111は、円筒体の長さの途中に、出口側に向かって縮径するテーパ胴部112を形成したものであり、その内部に、前記弁機構110を取り付けるための軸受部材113,113と、弁機構110の後述する弁体114の後退位置を規定する爪状の弁止め部材115,115…を設けてなる。ジョイント筒部111は、テーパ胴部112より先の円筒部分が、前記ガス領域連絡管12のジョイント筒部121の先に内嵌する大きさに設定されている。
一方、弁機構110は、前記テーパ胴部112の内面にフィットする円錐台形の弁体114と、その弁体114の中心を貫く丸棒状の弁軸116と、弁軸116外周に遊嵌して弁体114を付勢するコイルスプリング117と、からなり、前記弁軸116を前記ジョイント筒部111の軸受部材113,113に通して摺動可能な状態に取り付け、さらにコイルスプリング117の付勢によって弁体114をテーパ胴部112の内面に押し付けてなる。従ってエンジン用燃料タンク1の第2連通口11は、ガス領域連絡管12と接続されていない状態では、弁機構110によって常に閉じられている。なお、前記弁軸116の先端は、鍔部を有する突張り部118になっており、弁体114の先に突出している。
エンジン用燃料タンク1の第2連通口11の先端には、前記ガス領域連絡管12の先端と同じく、弁機構110を内蔵したジョイント筒部111が形成されている。
前記ジョイント筒部111は、円筒体の長さの途中に、出口側に向かって縮径するテーパ胴部112を形成したものであり、その内部に、前記弁機構110を取り付けるための軸受部材113,113と、弁機構110の後述する弁体114の後退位置を規定する爪状の弁止め部材115,115…を設けてなる。ジョイント筒部111は、テーパ胴部112より先の円筒部分が、前記ガス領域連絡管12のジョイント筒部121の先に内嵌する大きさに設定されている。
一方、弁機構110は、前記テーパ胴部112の内面にフィットする円錐台形の弁体114と、その弁体114の中心を貫く丸棒状の弁軸116と、弁軸116外周に遊嵌して弁体114を付勢するコイルスプリング117と、からなり、前記弁軸116を前記ジョイント筒部111の軸受部材113,113に通して摺動可能な状態に取り付け、さらにコイルスプリング117の付勢によって弁体114をテーパ胴部112の内面に押し付けてなる。従ってエンジン用燃料タンク1の第2連通口11は、ガス領域連絡管12と接続されていない状態では、弁機構110によって常に閉じられている。なお、前記弁軸116の先端は、鍔部を有する突張り部118になっており、弁体114の先に突出している。
[ガス領域連絡管12とエンジン用燃料タンク1の接続]
ガス領域連絡管12とエンジン用燃料タンク1の第2連通口11の接続は、図2(a)のように、エンジン用燃料タンク1のジョイント筒部111の正面にガス領域連絡管12のジョイント筒部121を対向させ、図2(b)のように、ガス領域連絡管12のジョイント筒部121をエンジン用燃料タンク1のジョイント筒部111に外嵌させる。そして、ガス領域連絡管12のジョイント筒部121をさらに深くエンジン用燃料タンク1のジョイント筒部111に差し込むと、図2(b)のように、互いの弁軸116,126の突張り部118,128同士が突き合わさる。次に、この状態からさらにガス領域連絡管12のジョイント筒部121をさらに押し込むと、弁軸116,126の突張り部118,128同士の突張り力により動きを止めた弁体114,124を残し、コイルスプリング117,127を押し縮めながらジョイント筒部111,121同士が深く嵌まり合い、図2(c)のように弁体114,124がジョイント筒部111,121の弁止め部材115,125に当たって止まる。この状態で、ジョイント筒部111,121のテーパ胴部112,122内面と弁体114,124の外面との間に隙間S1,S2が出来るため、その隙間S1,S2を介してガス領域連絡管12とエンジン用燃料タンク1の第2連通口11が開通し、従ってエンジン用燃料タンク1のガス領域10と、液化石油ガス貯蔵タンク4のガス領域8が連通する。
ガス領域連絡管12とエンジン用燃料タンク1の第2連通口11の接続は、図2(a)のように、エンジン用燃料タンク1のジョイント筒部111の正面にガス領域連絡管12のジョイント筒部121を対向させ、図2(b)のように、ガス領域連絡管12のジョイント筒部121をエンジン用燃料タンク1のジョイント筒部111に外嵌させる。そして、ガス領域連絡管12のジョイント筒部121をさらに深くエンジン用燃料タンク1のジョイント筒部111に差し込むと、図2(b)のように、互いの弁軸116,126の突張り部118,128同士が突き合わさる。次に、この状態からさらにガス領域連絡管12のジョイント筒部121をさらに押し込むと、弁軸116,126の突張り部118,128同士の突張り力により動きを止めた弁体114,124を残し、コイルスプリング117,127を押し縮めながらジョイント筒部111,121同士が深く嵌まり合い、図2(c)のように弁体114,124がジョイント筒部111,121の弁止め部材115,125に当たって止まる。この状態で、ジョイント筒部111,121のテーパ胴部112,122内面と弁体114,124の外面との間に隙間S1,S2が出来るため、その隙間S1,S2を介してガス領域連絡管12とエンジン用燃料タンク1の第2連通口11が開通し、従ってエンジン用燃料タンク1のガス領域10と、液化石油ガス貯蔵タンク4のガス領域8が連通する。
[ガス領域連絡管12とエンジン用燃料タンク1の分離]
上記の要領で接続したガス領域連絡管12とエンジン用燃料タンク1の第2連通口11は、図2(c)の状態でガス領域連絡管12のジョイント筒部121をエンジン用燃料タンク1の第2連通口11から引き抜くだけで切り離すことができる。このときジョイント筒部111,121の各弁体114,124が、コイルスプリング117,127の付勢で図2(a)の元位置に戻り、テーパ胴部112,122の内面に密着して流路を閉じるため、エンジン用燃料タンク1の第2連通口11やガス領域連絡管12からガス成分が漏れ出ない。
上記の要領で接続したガス領域連絡管12とエンジン用燃料タンク1の第2連通口11は、図2(c)の状態でガス領域連絡管12のジョイント筒部121をエンジン用燃料タンク1の第2連通口11から引き抜くだけで切り離すことができる。このときジョイント筒部111,121の各弁体114,124が、コイルスプリング117,127の付勢で図2(a)の元位置に戻り、テーパ胴部112,122の内面に密着して流路を閉じるため、エンジン用燃料タンク1の第2連通口11やガス領域連絡管12からガス成分が漏れ出ない。
本発明の液化石油ガス充填装置は以上のように構成されているため、エンジン用燃料タンク1に液化石油ガスを充填する場合は、図1に示したように燃料充填場3の充填位置302にLPガス車2を停止させ、先ず最初にガス領域連絡管12の先端とエンジン用燃料タンク1の第2連通口11を上記の要領でつなぐ。そうすると、液化石油ガス貯蔵タンク4とエンジン用燃料タンク1の両ガス領域8,10が連通して圧力が等しくなる。そしてこの状態で燃料供給管7の先端をエンジン用燃料タンク1の供給口6につないでから図示しないバルブ等で流路を開くと、液化石油ガス貯蔵タンク4とエンジン用燃料タンク1の液位差により、液化石油ガス貯蔵タンク4内の液化石油ガスがエンジン用燃料タンク1内へ自然に流下する。
次に、エンジン用燃料タンク1への燃料の充填が完了すると、燃料供給管7の流路を閉じ、エンジン用燃料タンク1の供給口6から燃料供給管7の先端を外す。その後、エンジン用燃料タンク1の第2連通口11からガス領域連絡管12の先端を引き抜くと、それぞれの弁機構110,120が働いて流路を閉じる。
次に、エンジン用燃料タンク1への燃料の充填が完了すると、燃料供給管7の流路を閉じ、エンジン用燃料タンク1の供給口6から燃料供給管7の先端を外す。その後、エンジン用燃料タンク1の第2連通口11からガス領域連絡管12の先端を引き抜くと、それぞれの弁機構110,120が働いて流路を閉じる。
[他の実施形態]
図4(a),(b)は、他の実施形態を示すもので、ガス領域連絡管とエンジン用燃料タンクのジョイント構造を示す断面図である。
本実施形態は、上記実施形態の技術的思想に、
エンジン用燃料タンク1の供給口6への燃料供給管7の接続を阻害する誤接続防止手段を設けると共に、エンジン用燃料タンク1に接続する際に生じるガス領域連絡管12の変位を、前記誤接続防止手段を解除する運動に変換する自動解除手段を設けるようにした技術的思想を加えたものであり、
これによってガス領域連絡管12のジョイント筒部121をエンジン用燃料タンク1のジョイント筒部111に接続した状態でのみ、燃料供給管7がエンジン用燃料タンク1の供給口6に接続できるようにしたものである。
図4(a),(b)は、他の実施形態を示すもので、ガス領域連絡管とエンジン用燃料タンクのジョイント構造を示す断面図である。
本実施形態は、上記実施形態の技術的思想に、
エンジン用燃料タンク1の供給口6への燃料供給管7の接続を阻害する誤接続防止手段を設けると共に、エンジン用燃料タンク1に接続する際に生じるガス領域連絡管12の変位を、前記誤接続防止手段を解除する運動に変換する自動解除手段を設けるようにした技術的思想を加えたものであり、
これによってガス領域連絡管12のジョイント筒部121をエンジン用燃料タンク1のジョイント筒部111に接続した状態でのみ、燃料供給管7がエンジン用燃料タンク1の供給口6に接続できるようにしたものである。
具体的に説明すると本実施形態は、ガス領域連絡管12のジョイント筒部121の口部外周に例えば断面半円形状の大径部13を形成し、また、エンジン用燃料タンク1の第2連通口11の近傍に燃料注入用の供給口6を配設し、さらに、エンジン用燃料タンク1の供給口6の端部外面に例えば角棒状の揺動レバー14を軸着してなる。この揺動レバー14は、一端が第2連通口11に近接し、他端が供給口6の開口上面に臨む図4(a)のブロック位置と、供給口6の軸線と平行になってその供給口6の開口から退くアンブロック位置とに揺動可能であり、図示しない弾性体によりブロック位置に回動するよう常時付勢されている。また、揺動レバー14は、図4(a)のブロック位置にあるとき、第2連通口11側の端部が、ガス領域連絡管12のジョイント筒部121の前記大径部13が通る軌道と交錯する位置に配設されている。
本実施形態のエンジン用燃料タンク1に液化石油ガスを供給する場合、図4(a)のように、第2連通口11にガス領域連絡管12のジョイント筒部121が接続されていない状態では、揺動レバー14がブロック位置にあって、供給口6を差し込み不能な状態にブロックしているため、燃料供給管7がエンジン用燃料タンク1の供給口6につなげない。なお、供給口6にキャップが被せられている場合は、揺動レバー14がブロック位置にあることで該キャップが外せない。
一方、図4(b)のように第2連通口11にガス領域連絡管12のジョイント筒部121が接続されると、前記揺動レバー14が大径部13に押されてアンブロック位置に回動するため、供給口6に燃料供給管7をつなぐことができる。
従って、液化石油ガス貯蔵タンク4のガス領域8と、エンジン用燃料タンク1のガス領域10の双方を連通させるより前に、エンジン用燃料タンク1の供給口6に燃料供給管7を接続する過ちが起こらない。
なお、燃料充填後にガス領域連絡管12のジョイント筒部121を引き抜くと、弾性体の付勢により揺動レバー14がブロック位置に回動して、供給口6への燃料供給管7の誤接続を防止する。
一方、図4(b)のように第2連通口11にガス領域連絡管12のジョイント筒部121が接続されると、前記揺動レバー14が大径部13に押されてアンブロック位置に回動するため、供給口6に燃料供給管7をつなぐことができる。
従って、液化石油ガス貯蔵タンク4のガス領域8と、エンジン用燃料タンク1のガス領域10の双方を連通させるより前に、エンジン用燃料タンク1の供給口6に燃料供給管7を接続する過ちが起こらない。
なお、燃料充填後にガス領域連絡管12のジョイント筒部121を引き抜くと、弾性体の付勢により揺動レバー14がブロック位置に回動して、供給口6への燃料供給管7の誤接続を防止する。
上記の説明から明らかなように、前記揺動レバー14が、エンジン用燃料タンク1の供給口6への燃料供給管7の接続を阻害する誤接続防止手段を構成し、また、ガス領域連絡管12のジョイント筒部121の大径部13と、揺動レバー14の揺動中心より第2連通口11寄りの端部が、エンジン用燃料タンク1に接続する際に生じるガス領域連絡管12の変位を、前記誤接続防止手段を解除する運動(揺動レバー14の回動)に変換する自動解除手段を構成する。
以上、本発明を実施の形態について説明したが、もちろん本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、実施形態では、エンジン用燃料タンク1の供給口6と第2連通口11を離れた位置に形成したが、両者を同心円の二重管構造になし、その内側を燃料供給管対応に設定すると共に外側をガス領域連絡管対応に設定し(或いはその逆も可)、一方、燃料供給管7とガス領域連絡管12の先端も同様の二重管構造にしてもよい。この場合には、ガス領域連通操作と、燃料充填操作を別々に行う煩わしさがない。
また、実施形態では、液化石油ガス貯蔵タンク4を櫓の上に設置したが、例えば液化石油ガス貯蔵タンク4を地上に設置し、地下側に充填位置302を配置してもよい。この場合、充填位置302にリフトを設置し、LPガス車2を上昇・下降させるようにすれば、燃料充填場3をコンパクトにすることができる。
1 …エンジン用燃料タンク
3 …燃料充填場
302…充填位置
4 …液化石油ガス貯蔵タンク
6 …供給口
7 …燃料供給管
8 …液化石油ガス貯蔵タンクのガス領域
10…エンジン用燃料タンクのガス領域
12…ガス領域連絡管
L1…液化石油ガス貯蔵タンクの液面
L2…エンジン用燃料タンクの液面
3 …燃料充填場
302…充填位置
4 …液化石油ガス貯蔵タンク
6 …供給口
7 …燃料供給管
8 …液化石油ガス貯蔵タンクのガス領域
10…エンジン用燃料タンクのガス領域
12…ガス領域連絡管
L1…液化石油ガス貯蔵タンクの液面
L2…エンジン用燃料タンクの液面
Claims (2)
- 液化石油ガスを燃料とするエンジンに燃料を供給するべくそのエンジンと一緒に移動するエンジン用燃料タンクに対し、外部から燃料を充填するための液化石油ガス充填装置であって、
前記液化石油ガスを貯蔵するために燃料充填場に備え付けられた液化石油ガス貯蔵タンクと、
その液化石油ガス貯蔵タンクの液面より下に開口し、前記エンジン用燃料タンクの供給口につながる燃料供給管と、
前記液化石油ガス貯蔵タンクの液面より上のガス領域に開口し、前記エンジン用燃料タンクの液面より上のガス領域につながるガス領域連絡管と、を備え、
燃料充填場の充填位置でのエンジン用燃料タンクより高所となる位置に前記液化石油ガス貯蔵タンクを設置し、もって液化石油ガス貯蔵タンクとエンジン用燃料タンクの液位差により、液化石油ガス貯蔵タンクの液化石油ガスをエンジン用燃料タンク内に流下させ得るようにしたことを特徴とする液化石油ガス充填装置。 - 請求項1に記載の液化石油ガス充填装置を使用し、
前記燃料供給管を開くより前にガス領域連絡管を開いて液化石油ガス貯蔵タンクとエンジン用燃料タンクの両ガス領域の圧力を等しくし、その後に燃料供給管を開いて液化石油ガス貯蔵タンクからエンジン用燃料タンクに液化石油ガスを流入させるようにしたことを特徴とする液化石油ガス充填方法。
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JP2007183743A JP2009019719A (ja) | 2007-07-12 | 2007-07-12 | 液化石油ガス充填装置及び液化石油ガス充填方法 |
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2007
- 2007-07-12 JP JP2007183743A patent/JP2009019719A/ja active Pending
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