JP2010255420A - ガス発電システム - Google Patents
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Abstract
【課題】COを利用した浸炭を行うとともに、浸炭炉で残存するH2を発電装置に利用でき、更に発電装置中のCO2を吸収することを課題とする。
【解決手段】有機物ガスをCOとH2を含むガスに改質するガス改質炉11と、このガス改質炉11の下流側に配置され,ガス改質炉11から排出されたCOを利用して浸炭を行う浸炭炉12と、この浸炭炉12の下流側に配置され,浸炭炉12から排出されたH2を利用して発電を行う発電装置13とを具備することを特徴とするガス発電システム。
【選択図】 図1
【解決手段】有機物ガスをCOとH2を含むガスに改質するガス改質炉11と、このガス改質炉11の下流側に配置され,ガス改質炉11から排出されたCOを利用して浸炭を行う浸炭炉12と、この浸炭炉12の下流側に配置され,浸炭炉12から排出されたH2を利用して発電を行う発電装置13とを具備することを特徴とするガス発電システム。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ガス発電システムに関する。特に、本発明は、RXガス発生器等のガス改質炉で発生するH2を利用して発電を行ったり、発電装置で発生するCO2を削減するガス発電システムに関する。
従来、硬質の金属材料を生成するために浸炭処理を施しているが、この際に図6のような処理を行っている。
図中の符番1は、プロパン及び空気が供給されるRXガス発生器である。このガス発生器1の下流側には、浸炭炉2,アフターバーナー3が順次配置されている。ガス発生器1では、CO,H2,N2の他、微量のCO2が発生する。浸炭炉2では、アブドール反応にてFe系材料に炭素を含浸させる。なお、浸炭炉2の出口から排出されるガスは入口から供給されるガスと略同じである。即ち、浸炭処理で使われる炭素は、極微量で入口ガス組成のまま排出される。アフターバーナー3は、浸炭炉2から出てくるガス(可燃性)を燃焼した後、排気する機能を有する。
従来、表面改質熱処理で使用した浸炭炉気を再生する技術としては、特許文献1が知られている。この技術は、浸炭炉気中から酸素ガス,二酸化炭素ガス,アンモニアガス,炭化水素ガスまたは水蒸気のいずれか1つ以上のガスを冷熱により液化または固化させて分離することを特徴とする。
図中の符番1は、プロパン及び空気が供給されるRXガス発生器である。このガス発生器1の下流側には、浸炭炉2,アフターバーナー3が順次配置されている。ガス発生器1では、CO,H2,N2の他、微量のCO2が発生する。浸炭炉2では、アブドール反応にてFe系材料に炭素を含浸させる。なお、浸炭炉2の出口から排出されるガスは入口から供給されるガスと略同じである。即ち、浸炭処理で使われる炭素は、極微量で入口ガス組成のまま排出される。アフターバーナー3は、浸炭炉2から出てくるガス(可燃性)を燃焼した後、排気する機能を有する。
従来、表面改質熱処理で使用した浸炭炉気を再生する技術としては、特許文献1が知られている。この技術は、浸炭炉気中から酸素ガス,二酸化炭素ガス,アンモニアガス,炭化水素ガスまたは水蒸気のいずれか1つ以上のガスを冷熱により液化または固化させて分離することを特徴とする。
しかし、従来のようにアフターバーナーで浸炭炉から出てくるガスを燃焼して排気すると、大量の二酸化炭素が発生し、CO2排出規制という観点から問題になっている。
本発明はこうした事情を考慮してなされたもので、プロパンや空気を含む有機物ガスを部分燃焼するガス改質炉で発生するCOを利用して浸炭を行うとともに、浸炭炉で残存するH2を発電装置に利用でき、更に発電装置中のCO2を吸収しえるガス発電システムを提供することを目的とする。
本発明はこうした事情を考慮してなされたもので、プロパンや空気を含む有機物ガスを部分燃焼するガス改質炉で発生するCOを利用して浸炭を行うとともに、浸炭炉で残存するH2を発電装置に利用でき、更に発電装置中のCO2を吸収しえるガス発電システムを提供することを目的とする。
本発明に係るガス発電システムは、有機物ガスをCOとH2を含むガスに改質するガス改質炉と、このガス改質炉の下流側に配置され,ガス改質炉から排出されたCOを利用して浸炭を行う浸炭炉と、この浸炭炉の下流側に配置され,浸炭炉から排出されたH2を利用して発電を行う発電装置とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、プロパンや空気を含む有機物ガスを部分燃焼するガス改質炉で発生するCOを利用して浸炭を行うとともに、浸炭炉で残存するH2を発電装置に利用でき、更に発電装置中のCO2を吸収することができる。
以下、本発明のガス発電システムについて詳細に説明する。
(1) 本発明のガス発電システムは、上述したように、ガス改質炉と浸炭炉と発電装置とを具備することを特徴とする。本発明によれば、浸炭炉ではガス改質炉からのCOを利用して浸炭を行い、かつ発電装置では浸炭炉から出てくるH2を利用して発電を行うので、H2を有効利用することができる。また、従来、排気処分していた量以上のCO2を削減することができる。
(1) 本発明のガス発電システムは、上述したように、ガス改質炉と浸炭炉と発電装置とを具備することを特徴とする。本発明によれば、浸炭炉ではガス改質炉からのCOを利用して浸炭を行い、かつ発電装置では浸炭炉から出てくるH2を利用して発電を行うので、H2を有効利用することができる。また、従来、排気処分していた量以上のCO2を削減することができる。
(2) 上記(1)において、発電装置の下流側にCO2を吸収するCO2吸収装置を配置することが好ましい。CO2吸収装置の配置により、発電装置からの排ガス中のCO2も吸収するので、上記(1)の場合と比べてより多くのCO2を削減したり、再利用することができる。
(3) 上記(2)において、CO2吸収装置にリチウムシリケートを用いることが好ましい。リチウムシリケートは吸収材の中でも特に吸収速度が大きいので、CO2の吸収率を高めることができる。なお、リチウムシリケートの代わりに消石灰などを用いることもできる。
(3) 上記(2)において、CO2吸収装置にリチウムシリケートを用いることが好ましい。リチウムシリケートは吸収材の中でも特に吸収速度が大きいので、CO2の吸収率を高めることができる。なお、リチウムシリケートの代わりに消石灰などを用いることもできる。
(4) 上記(2)において、CO2吸収装置を複数個配置するとともに、CO2吸収装置にリチウムシリケートが用いられ、CO2の吸収を連続して行う構成にすることが好ましい。こうした構成の一例としては、例えば図3に示すように、2つのCO2吸収装置を配置し、一方のCO2吸収装置でCO2の吸収を行っている間に、他方のCO2吸収装置でリチウムシリケートの再生,CO2の排出を行い、一方のCO2吸収装置によるCO2吸収が限界になった場合に、他方のCO2吸収装置に切り替えてCO2吸収を行うことにより、CO2回収・固定化を連続して行うことができる。
(5) 本発明において、発電装置の上流側に、除塵装置,脱硫装置及び脱硝装置のいずれか一つを配置することが好ましい。一般に、浸炭ガスには塵や硫化水素あるいは窒素化合物が含まれている場合があるので、これらを取り除くために除塵装置,脱硫装置及び脱硝装置のいずれか一つあるいは二つ以上組み合わせて配置することが好ましい。
次に、本発明に係るガス発電システムの具体的な実施形態について図面を参照して説明する。なお、本実施形態は下記に述べることに限定されない。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係るガス発電システムについて図1を参照して説明する。
図中の符番11は、プロパン及び空気等の有機物ガスが供給されるガス改質炉である。このガス改質炉11の下流側には、浸炭炉12,発電装置13が順次配置されている。ガス発生器11では、CO,H2,N2の他、微量のCO2が発生する。浸炭炉12では、アブドール反応にてFe系材料に炭素を含浸させる。なお、浸炭炉12の出口から排出されるガスの組成は、入口から供給されるガスの組成と略同じである。即ち、浸炭処理で使われる炭素は、極微量で入口ガス組成のまま排出される。浸炭炉12では、ガス改質炉11からのCOを利用して浸炭を行う。発電装置13では、浸炭炉12から出てくるH2を利用して発電を行う。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係るガス発電システムについて図1を参照して説明する。
図中の符番11は、プロパン及び空気等の有機物ガスが供給されるガス改質炉である。このガス改質炉11の下流側には、浸炭炉12,発電装置13が順次配置されている。ガス発生器11では、CO,H2,N2の他、微量のCO2が発生する。浸炭炉12では、アブドール反応にてFe系材料に炭素を含浸させる。なお、浸炭炉12の出口から排出されるガスの組成は、入口から供給されるガスの組成と略同じである。即ち、浸炭処理で使われる炭素は、極微量で入口ガス組成のまま排出される。浸炭炉12では、ガス改質炉11からのCOを利用して浸炭を行う。発電装置13では、浸炭炉12から出てくるH2を利用して発電を行う。
第1の実施形態に係るガス発電システムは、ガス改質炉11と浸炭炉12と発電装置13を備え、浸炭炉12ではガス改質炉11からのCOを利用して浸炭を行い、かつ発電装置13では浸炭炉12から出てくるH2を利用して発電を行うので、H2を有効利用することができる。事実、従来、CO2発生量:6Nm3/h,稼動時間:24h/日,稼動日数:300日/年で年間35トンのCO2を排気処分していたのに対し、排気処分以上のCO2量(42トン)を削減する効果が確認できた。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係るガス発電システムについて図2を参照して説明する。但し、図1と同部材は同符番を付して説明を省略する。
図中の符番14は、浸炭炉12と発電装置13間に配置された除塵装置である。除塵装置としては、例えばバグフィルタが使用される。発電装置13の下流側には、CO2を吸収するCO2吸収装置15が配置されている。このCO2吸収装置15では、例えばLi4SiO4(リチウムシリケート)が使用されている。リチウムシリケートとCO2との反応は、下記式(1)の通りである。
Li4SiO4+CO2=Li2SiO3+Li2CO3 …(1)
上記式(1)において、700℃以下の温度域では左辺から右辺へのCO2吸収反応が生じ、700℃を超えた温度域では右辺から左辺へのCO2放出反応が生じ、リチウムシリケートの再生が行われる。CO2吸収装置15には、吸収したCO2を再利用したり、炭酸カルシウム等で固定化するCO2固定化・再利用装置20が接続されている。
本発明の第2の実施形態に係るガス発電システムについて図2を参照して説明する。但し、図1と同部材は同符番を付して説明を省略する。
図中の符番14は、浸炭炉12と発電装置13間に配置された除塵装置である。除塵装置としては、例えばバグフィルタが使用される。発電装置13の下流側には、CO2を吸収するCO2吸収装置15が配置されている。このCO2吸収装置15では、例えばLi4SiO4(リチウムシリケート)が使用されている。リチウムシリケートとCO2との反応は、下記式(1)の通りである。
Li4SiO4+CO2=Li2SiO3+Li2CO3 …(1)
上記式(1)において、700℃以下の温度域では左辺から右辺へのCO2吸収反応が生じ、700℃を超えた温度域では右辺から左辺へのCO2放出反応が生じ、リチウムシリケートの再生が行われる。CO2吸収装置15には、吸収したCO2を再利用したり、炭酸カルシウム等で固定化するCO2固定化・再利用装置20が接続されている。
第2の実施形態によれば、発電装置13の下流側にCO2吸収装置15及びCO2固定化・再利用装置20を配置することにより、発電装置13から排出されるCO2も分離,回収するので、第1の実施形態と比べより多くのCO2を削減したり、再利用することができる。
なお、第2の実施形態では、CO2吸収装置においてCO2吸収材としてリチウムシリケートを用いた場合について述べたが、これに限らず、消石灰やアミン溶液などを用いてもよい。また、発電装置の上流側に除塵装置を配置した場合について述べたが、これに限らず、硫化水素の除去のために脱硫装置16を設けたり、あるいは窒素化合物の除去のために脱硝装置17を配置してもよい。更に、これらの装置は2つ以上配置してもよい。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係るガス発電システムについて図3を参照して説明する。但し、図1,2と同部材は同符番を付して説明を省略する。また、図3において、発電装置の上流側は図示を省略しているが、図1,2と同様な構成となっている。
本発明の第3の実施形態に係るガス発電システムについて図3を参照して説明する。但し、図1,2と同部材は同符番を付して説明を省略する。また、図3において、発電装置の上流側は図示を省略しているが、図1,2と同様な構成となっている。
図中の符番25,26は、夫々リチウムシリケートを用いた第1・第2のCO2吸収装置である。第1・第2のCO2吸収装置25,26では,700℃以下の温度域でCO2の吸収を行い、700℃より高い温度域でリチウムシリケートの再生,CO2の排出を行う。CO2吸収装置25,26は、配管19aを介して発電装置13と接続され、CO2吸収装置25,26の入口側の配管19aには開閉弁18a,18bが夫々設けられている。
また、CO2吸収装置25,26は、開閉弁18eを介装した配管(バイパス管)19bを介して発電装置13の入口側の配管19fと接続されている。ここで、開閉弁18eは、発電装置13の発電出力の増減に合せて配管19bを流れる浸炭ガスのバイパス流量を制御する機能を有している。CO2吸収装置25,26の入口側の配管19bには、開閉弁18c,18dが夫々設けられている。ここで、第1・第2のCO2吸収装置25,26の加温は、浸炭ガス中の水素の自燃により行う。なお、この燃焼は水素燃焼であるのでCO2は発生しない。
また、CO2吸収装置25,26は、開閉弁18eを介装した配管(バイパス管)19bを介して発電装置13の入口側の配管19fと接続されている。ここで、開閉弁18eは、発電装置13の発電出力の増減に合せて配管19bを流れる浸炭ガスのバイパス流量を制御する機能を有している。CO2吸収装置25,26の入口側の配管19bには、開閉弁18c,18dが夫々設けられている。ここで、第1・第2のCO2吸収装置25,26の加温は、浸炭ガス中の水素の自燃により行う。なお、この燃焼は水素燃焼であるのでCO2は発生しない。
こうした構成のガス発電システムの作用は、次のとおりである。
即ち、開閉弁18aを開け、開閉弁18bを閉じた状態で発電装置13からの排ガス中のCO2を第1のCO2吸収装置25に送り、該吸収装置25のリチウムシリケートでCO2を吸収する。同時に、開閉弁18dを開け、開閉弁18cを閉じた状態で、浸炭ガスの一部を配管19bより第2のCO2吸収装置26に供給し、第2のCO2吸収装置26を700℃より高い温度で加温しリチウムシリケートの再生を行う。この再生は、上記(1)式を右辺から左辺へのCO2放出反応を意味する。
即ち、開閉弁18aを開け、開閉弁18bを閉じた状態で発電装置13からの排ガス中のCO2を第1のCO2吸収装置25に送り、該吸収装置25のリチウムシリケートでCO2を吸収する。同時に、開閉弁18dを開け、開閉弁18cを閉じた状態で、浸炭ガスの一部を配管19bより第2のCO2吸収装置26に供給し、第2のCO2吸収装置26を700℃より高い温度で加温しリチウムシリケートの再生を行う。この再生は、上記(1)式を右辺から左辺へのCO2放出反応を意味する。
また、第1のCO2吸収装置25でのCO2吸収が限界に達したら、開閉弁18aを閉じ、開閉弁18bを開けた状態で発電装置13からの排ガス中のCO2を第2のCO2吸収装置26に送り、該吸収装置26のリチウムシリケートで吸収する。CO2吸収装置25,26で吸収したCO2は回収あるいは固定化し、CO2吸収装置25,26からは清浄ガスが排気される。
更に、第2のCO2吸収装置26によりCO2吸収を行っている間に、第1のCO2吸収装置25でのリチウムシリケートの再生を行う。そして、第2のCO2吸収装置26でのCO2吸収が限界に達したら、開閉弁を適宜切り替えて第1のCO2吸収装置25によりCO2吸収を行う。このように、CO2吸収装置25,26は切り替えて使用する。
第3の実施形態によれば、発電装置13の下流側に、700℃以下の温度域でCO2の吸収を行うとともに、700℃より高い温度域でリチウムシリケートの再生,CO2の排出を行う第1・第2のCO2吸収装置25,26を夫々配置し、これらのCO2吸収装置25,26を切り替えて使用する構成であるので、吸収・再生の切り替え時にシステムを停止することなく、CO2回収・固定化を連続して行うことができる。
なお、第3の実施形態では、2組の第1・第2のCO2吸収装置を用いた場合について述べたが、これに限らず、3つ以上のCO2吸収装置を用いてもよい。
なお、第3の実施形態では、2組の第1・第2のCO2吸収装置を用いた場合について述べたが、これに限らず、3つ以上のCO2吸収装置を用いてもよい。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態に係るガス発電システムについて図4を参照して説明する。但し、図1〜3と同部材は同符番を付して説明を省略する。また、図3において、発電装置の上流側は図示を省略しているが、図1,2と同様な構成となっている。
本発明の第4の実施形態に係るガス発電システムについて図4を参照して説明する。但し、図1〜3と同部材は同符番を付して説明を省略する。また、図3において、発電装置の上流側は図示を省略しているが、図1,2と同様な構成となっている。
図中の符番21は、発電装置13と配管19cを介して接続するCO2吸収装置である。このCO2吸収装置21には、CO2吸収材として消石灰が用いられている。消石灰は、発電装置13からのCO2と反応して重炭酸カルシウム溶液27となる。CO2吸収装置21には反応槽22が接続され、ポンプ23を介装した配管19dにより重炭酸カルシウム溶液27が循環するようになっている。反応槽22は、ボイラ24により加熱できるように構成されている。ボイラ24には、浸炭ガスの一部が燃焼用燃料として使用される。
こうした構成のガス発電システムにおいて、まず発電装置13からの排ガス中のCO2をCO2吸収装置21に収容した消石灰により吸収して重炭酸カルシウム溶液27とする。次に、反応槽22をボイラ24により加温し、重炭酸カルシウム溶液27からCO2ガスと炭酸カルシウムを分離回収する。また、CO2ガスと炭酸カルシウムを除いた重炭酸カルシウム溶液27は、循環ポンプ23によりCO2吸収装置21に戻す。
第4の実施形態によれば、消石灰を収容したCO2吸収装置21及び反応槽22を、循環ポンプ23を介装した配管19dによりループ状にするとともに、反応槽22の加温により消石灰とCO2の反応により生じた重炭酸カルシウム溶液からCO2ガスと炭酸カルシウムを分離回収する構成となっている。従って、CO2の回収とともに、純水な炭酸カルシウムを生成することができる。
なお、第4の実施形態では、ボイラにより反応槽を加温する場合について述べたが、これに限らず、例えばガス改質炉等で発生した熱を反応槽の加温に利用してもよい。
なお、第4の実施形態では、ボイラにより反応槽を加温する場合について述べたが、これに限らず、例えばガス改質炉等で発生した熱を反応槽の加温に利用してもよい。
(第5の実施形態)
本発明の第5の実施形態に係るガス発電システムについて図5を参照して説明する。但し、図1〜4と同部材は同符番を付して説明を省略する。
本実施形態のガス発電システムは、図5に示すように、改質炉11a,11b,11c,11dに対し浸炭炉12a,12b,12c,12dを夫々直列に配置し、これら複数組の改質炉及び浸炭炉の下流側に電解装置13を配置した構成となっている。なお、図5は改質炉及び浸炭炉を4組並列に配置した場合について述べたが、この数は4組に限らない。
第5の実施形態によれば、第1の実施形態と比較して大量のCO2量を削減することができる。
本発明の第5の実施形態に係るガス発電システムについて図5を参照して説明する。但し、図1〜4と同部材は同符番を付して説明を省略する。
本実施形態のガス発電システムは、図5に示すように、改質炉11a,11b,11c,11dに対し浸炭炉12a,12b,12c,12dを夫々直列に配置し、これら複数組の改質炉及び浸炭炉の下流側に電解装置13を配置した構成となっている。なお、図5は改質炉及び浸炭炉を4組並列に配置した場合について述べたが、この数は4組に限らない。
第5の実施形態によれば、第1の実施形態と比較して大量のCO2量を削減することができる。
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
11,11a〜11d…改質炉、12,12a〜12d…浸炭炉、13…発電装置、14…除塵装置、15,21,25,26…CO2吸収装置、18a〜18e…開閉弁、19a〜19f…配管、22…反応槽、23…循環ポンプ、24…ボイラ。
Claims (6)
- 有機物ガスをCOとH2を含むガスに改質するガス改質炉と、このガス改質炉の下流側に配置され,ガス改質炉から排出されたCOを利用して浸炭を行う浸炭炉と、この浸炭炉の下流側に配置され,浸炭炉から排出されたH2を利用して発電を行う発電装置とを具備することを特徴とするガス発電システム。
- 前記発電装置の下流側にCO2を吸収するCO2吸収装置を配置したことを特徴とする請求項1記載のガス発電システム。
- 前記CO2吸収装置にリチウムシリケートを用いたことを特徴とする請求項2記載のガス発電システム。
- 前記CO2吸収装置を複数個並列に配置するとともに、CO2吸収装置にリチウムシリケートが用いられ、CO2吸収装置ではCO2吸収とCO2排出を交互に行い、CO2吸収を行うCO2吸収装置側に切り替えることでCO2の吸収を連続して行う構成であることを特徴とする請求項2記載のガス発電システム。
- 前記CO2吸収装置に消石灰を用いたことを特徴とする請求項2記載のガス発電システム。
- 前記発電装置の上流側に、除塵装置,脱硫装置及び脱硝装置のいずれか一つを配置したことを特徴とする請求項1乃至5いずれか一記載のガス発電システム。
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JP2012245510A (ja) * | 2011-05-31 | 2012-12-13 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 二酸化炭素分離システム |
JP2016108574A (ja) * | 2014-12-02 | 2016-06-20 | 住友電気工業株式会社 | 熱処理炉 |
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- 2009-04-21 JP JP2009102558A patent/JP2010255420A/ja not_active Withdrawn
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