JP2010254483A - 窒化物系半導体基板及びその製造方法 - Google Patents

窒化物系半導体基板及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】上層にエピタキシャル層を成長させた場合に、その結晶性を劣化させることのない、X線ロッキングカーブ半値幅が良好な窒化物系半導体基板を提供する。
【解決手段】基板表面が研磨されたGaN単結晶基板1をH2ガスを含んだ雰囲気中、基板温度800℃以上1000℃以下で熱処理することにより、基板表面が2モノレイヤーステップ構造となった窒化物系半導体基板が得られる。熱処理の雰囲気中には、適度なエッチングガス、例えばHClガスが含まれていてもよい。また、エッチングにより基板表面の凹凸が激しくなるような場合は、エッチングを抑制する効果のあるNH3ガスを適度に雰囲気中に混合してもよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、窒化物系半導体結晶からなる自立した窒化物系半導体基板に関するものである。
GaN(窒化ガリウム)単結晶基板を得る方法として、特許文献1に示されるようなDEEP(Dislocation Elimination by the Epi-growth with Inverted-Pyramidal Pits)法や、特許文献2に示されるようなボイド形成剥離法(Void-assisted Separation Method:VAS法)が挙げられるが、これら方法で製造したGaN単結晶基板のアズグロウンの状態は、表面にピットやヒロック等の大きな凹凸や、ステップバンチングによって現れると思われる微少な凹凸が多数存在している。
これら凹凸は、その上にエピタキシャル層を成長させたときのモフォロジや、膜厚、組成等を不均一にする要因となるばかりでなく、デバイス作製プロセスにおいても、フォトリソグラフィ工程の露光精度を落とす要因となる。
従って、GaN単結晶基板の基板表面は平坦であることが望ましく、GaN単結晶基板の表面と裏面を研磨加工して鏡面に仕上げてから、デバイス作製に使用するのが一般的である。
特開2003−165799号公報 特開2006−052102号公報 特開2003−209251号公報 特開2007−277077号公報
しかしながら、GaN単結晶基板の基板表面を鏡面に仕上げるべく研磨加工を施すと、研磨前に比べてX線ロッキングカーブ半値幅が悪く(大きく)なる。X線ロッキングカーブ半値幅とは、X線ロッキングカーブ法により測定された結晶の配向分布を示すロッキングカーブのピークの半値幅のことであり、この値が大きいほど結晶の配向性のばらつきが大きく結晶性が悪化していることを意味する。
また、その研磨加工後のGaN単結晶基板上にエピタキシャル層を形成すると、さらにそのエピタキシャル層のX線ロッキングカーブ半値幅が悪くなる傾向が見られる。つまり、GaN単結晶基板のX線ロッキングカーブ半値幅が悪いと、その上にエピタキシャル層を成長させたときに、GaN単結晶基板の結晶性の悪さに起因して、エピタキシャル層の結晶性も劣化し、作製するデバイス(発光素子、電子素子等)の特性を悪化させてしまう場合がある。
これは、図4に示すように、研磨によってダメージを受けたダメージ層の影響や、基板表面に形成されるスクラッチの影響が考えられる。このように、GaN単結晶基板のダメージや基板表面のスクラッチの影響は、その上に成長されるエピタキシャル層に伝搬してしまう。
研磨によるダメージや基板表面のスクラッチを取り除く方法の一つとして、特許文献2に示されるように、研磨されたGaN単結晶基板を少なくともNH3ガスを含む混合ガス雰囲気中、基板温度1020℃以上で10分以上熱処理して、基板表面を平坦化する方法がある。
しかしながら、本発明者らが調べたところ、100%のNH3ガス雰囲気中、基板温度1050℃で10分間熱処理を施したGaN単結晶基板でも、基板表面のRMS(平均二乗平方根粗さ)は0.2nm程度になったが、図5に示すように、スクラッチや研磨によるダメージが十分に取り除かれておらず、研磨前のアズグロウンのGaN単結晶基板に比べ、X線ロッキングカーブ半値幅が悪くなる結果が得られた。さらに、そのGaN単結晶基板上に成長させたエピタキシャル層のX線ロッキングカーブ半値幅も悪くなるという問題が発生した。
このように、従来のGaN単結晶基板では、GaN単結晶基板のX線ロッキングカーブ半値幅が悪く、その上層にエピタキシャル層を成長させた場合に、その結晶性を劣化させてしまう場合がある。
そこで、本発明の目的は、上層にエピタキシャル層を成長させた場合に、その結晶性を劣化させることのない、X線ロッキングカーブ半値幅が良好な(小さい)窒化物系半導体基板及びその製造方法を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために創案されたものであり、請求項1の発明は、基板表面が2モノレイヤーステップ構造となっている窒化物系半導体基板である。
請求項2の発明は、前記2モノレイヤーステップ構造は、基板表面が研磨されたGaN単結晶基板をH2ガスを含んだ雰囲気中、基板温度800℃以上1000℃以下で熱処理することにより形成される請求項1に記載の窒化物系半導体基板である。
請求項3の発明は、前記熱処理の雰囲気中に、NH3ガスが含まれている請求項2に記載の窒化物系半導体基板である。
請求項4の発明は、前記熱処理の雰囲気中に、HClガスが含まれている請求項2又は3に記載の窒化物系半導体基板である。
請求項5の発明は、基板表面が研磨されたGaN単結晶基板をH2ガスを含んだ雰囲気中、基板温度800℃以上1000℃以下で熱処理し、前記基板表面を2モノレイヤーステップ構造に形成する窒化物系半導体基板の製造方法である。
請求項6の発明は、前記熱処理の雰囲気中に、NH3ガスを含む請求項5に記載の窒化物系半導体基板の製造方法である。
請求項7の発明は、前記熱処理の雰囲気中に、HClガスを含む請求項5又は6に記載の窒化物系半導体基板の製造方法である。
本発明によれば、上層にエピタキシャル層を成長させた場合に、その結晶性を劣化させることのない、X線ロッキングカーブ半値幅が良好な窒化物系半導体基板を提供することができる。
本発明の窒化物系半導体結晶基板の基板表面の模式的な断面図である。 本発明の窒化物系半導体結晶基板の基板表面のAFM(原子間力顕微鏡)像(5μm角)である。 研磨加工後のGaN単結晶基板を100%のNH3ガス雰囲気中、基板温度1050℃で10分間熱処理した窒化物系半導体結晶基板の基板表面の模式的な断面図である。 研磨加工後のGaN単結晶基板の基板表面のAFM像(5μm角)である。 研磨加工後のGaN単結晶基板を100%のNH3ガス雰囲気中、基板温度1050℃で10分間熱処理した窒化物系半導体結晶基板の基板表面のAFM像(5μm角)である。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
図1は、本発明の窒化物系半導体結晶基板の基板表面の模式的な断面図であり、図2は、その基板表面のAFM(原子間力顕微鏡)像(5μm角)である。
図1、図2に示すように、窒化物系半導体結晶基板1は、基板表面が2モノレイヤーステップ構造となっているものである。
2モノレイヤーステップ構造とは、平坦なテラス4とGa原子層2+N原子層3の2層原子層に対応する高さの段差であるステップ5とが規則正しく配列された構造である。すなわち、平面高さの異なるテラス4とそのテラス4間のステップ5とで階段状に形成された構造である。
この2モノレイヤーステップ構造の形成方法は限定されるものではないが、例えば、基板表面が研磨されたGaN単結晶基板をH2ガスを含んだ雰囲気中、基板温度800℃以上1000℃以下で熱処理することにより形成される。これは、熱処理温度が1000℃より高いとエッチングが激しくなり、また800℃より低いと基板表面の原子再配列が容易に起こらず、2モノレイヤーステップ構造になりにくいからである。
熱処理の雰囲気中には、適度なエッチングガス、例えばHClガスが含まれていてもよい。また、エッチングにより基板表面の凹凸が激しくなるような場合は、エッチングを抑制する効果のあるNH3ガスを適度に雰囲気中に混合してもよい。
これにより、基板表面に大きな凹凸を作らずに、原子再配列を行わせ、2モノレイヤーステップ構造を形成できる。
基板表面を2モノレイヤーステップ構造とする理由を以下に述べる。
特許文献2に示されるように、研磨されたGaN単結晶基板を少なくともNH3ガスを含む混合ガス雰囲気中、基板温度1020℃以上で10分以上で熱処理して、基板表面を平坦化する方法がある。
この方法を用いて、100%のNH3ガス雰囲気中、基板温度1050℃で10分間熱処理して、基板表面を平坦化した窒化物系半導体結晶基板の模式的な断面図を図3に示す。
図3に示すように、従来の方法で平坦化された窒化物系半導体結晶基板100の基板表面は、1原子層に対応するテラス101とステップ102が規則正しく配列されたモノレイヤーステップ構造となっている。
しかしながら、このモノレイヤーステップ構造では、例えば、発光素子や電子素子等のデバイスを形成すべく、その基板表面にGaNエピタキシャル層を成長させた場合に、ステップ102を境にGa原子層103とN原子層104のフェーズの異なるアンチフェーズドドメインバウンダリ等の面欠陥が発生しやすい。
これに対し、基板表面を2モノレイヤーステップ構造とした本発明の窒化物系半導体結晶基板1では、基板表面にGaNエピタキシャル層を成長させた場合、成長の最初から2モノレイヤーのステップフローで成長させることができ、ステップ5が発生原因となるアンチフェーズドドメインバウンダリを発生させることなく、X線ロッキングカーブ半値幅が良好なGaNエピタキシャル層を成長させることが可能となる。そのため、本発明では基板表面を2モノレイヤーステップ構造としている。
従来は、典型的な機械研磨後の基板表面のRMSは1.0nm程度であり、このような基板表面が粗い窒化物系半導体結晶基板上にエピタキシャル層を成長させた場合には、凹凸部でのランダムな核発生による3次元成長が起きてしまうため、平坦な基板表面を得ることが難しいと考えられてきた。
また、このような成長モードでは、生成した成長核同士が合体する際に、核間に存在する微小な結晶の方位ずれに起因して転位等の結晶欠陥が発生してしまい、結晶性が劣化する原因となると考えられてきた。
しかしながら、本発明者らは、窒化物系半導体結晶基板の表面粗さが結晶性を劣化させる本質的な問題ではないと考える。つまり、本発明は表面粗さに関係なく、基板表面が2モノレイヤーステップ構造をとれば、マクロなうねり等により基板表面が粗くなったとしても、ステップ5が発生原因となるアンチフェーズドドメインバウンダリを発生させることなく、エピタキシャル層を成長させることが可能である。
以上要するに、本発明の窒化物系半導体結晶基板1は、基板表面が2モノレイヤーステップ構造となっているため、窒化物系半導体結晶基板1上にエピタキシャル層を成長させた場合に、ステップ5が発生原因となるアンチフェーズドドメインバウンダリを発生させることはない。よって、X線ロッキングカーブ半値幅が良好で結晶性の良いエピタキシャル層を成長させることができる。そのため、この窒化物系半導体結晶基板1を用いて作製するデバイスの特性を向上させることができる。
また、窒化物系半導体結晶基板の基板表面の全面に亘って、2モノレイヤーステップ構造をとれればよいが、部分的にしかとれないような場合でも、その領域で、上記の効果を期待できるので、基板表面が部分的に2モノレイヤーステップ構造であってもよい。
次に、窒化物系半導体結晶基板1の製造方法をより具体的に説明する。
先ず、窒化物系半導体結晶基板1に用いるGaN単結晶基板(窒化物系半導体結晶基板1の前駆体)を作製する。具体的には、MOVPE(Metal Organic Vapor Phase Epitaxy)法により、サファイア基板上に、TMG(トリメチルガリウム)及びNH3を供給し、GaN層を成長させる。
その後、GaN層上に、Ti薄膜を蒸着により形成し、これを電気炉に入れてNH3とH2の混合ガス雰囲気中、基板温度1050℃で20分間熱処理を施して、GaN層の一部をエッチングして高密度の空隙を発生させてボイド形成GaN層に変化させる。
この基板をHVPE(Hydride Vapor Phase Epitaxy)炉に入れ、GaN単結晶基板となるGaNを堆積させる。その後、基板を冷却すると、サファイア基板からGaNが剥離され、GaN単結晶基板が得られる。
得られたGaN単結晶基板を研磨装置を用いて、その基板表面が平坦となるように、表裏面を研磨する。研磨後、GaN単結晶基板をH2ガスを含んだ雰囲気中、基板温度800℃以上1000℃以下で熱処理して、基板表面を2モノレイヤーステップ構造とする。これにより、X線ロッキングカーブ半値幅が良好な窒化物系半導体結晶基板1が得られる。
以上説明した窒化物系半導体結晶基板1の製造方法によれば、研磨後のGaN単結晶基板を、H2ガスを含んだ雰囲気中、基板温度800℃以上1000℃以下で熱処理することで、容易にX線ロッキングカーブ半値幅が良好な窒化物系半導体結晶基板1を製造することができる。
本発明の効果を実証すべく、様々な条件で窒化物系半導体結晶基板を作製した。以下、本実施例の窒化物系半導体結晶基板の製造方法について説明する。
先ず、窒化物系半導体結晶基板に用いるGaN単結晶基板については、VAS法を用いて、サファイア基板上にGaN層をエピタキシャル成長させ、その後、サファイア基板を除去することにより、GaN単結晶基板を得た。
具体的には、直径2インチのサファイアC面基板上に、MOVPE法により、TMGとNH3を原料として、アンドープのGaN層を300nmの厚さに成長させた。
その後、このGaN層上に、Ti薄膜を20nmの厚さに蒸着し、これを電気炉に入れて、20%のNH3と80%のH2の混合ガス雰囲気中、1050℃で20分間熱処理を施した。その結果、GaN層の一部がエッチングされて高密度の空隙が発生してボイド形成GaN層に変化すると共に、Ti薄膜が窒化されて表面にサブミクロンの微細な穴が高密度に形成された穴形成TiN層に変化した。
この基板をHVPE炉に入れ、GaNを全体で800μmの厚さに堆積させた。Gaメタルのボートは900℃に加熱し、基板側は1100℃とし、キャリアガスとして5%のH2と95%のNの混合ガスを用いた。原料ガスとしてHClガスとGaを反応させてGaClを生成させ、同時にNH3ガスを供給し、成長の開始時には、V/III比が12になるように流量を調整した。
この条件でGaNの核が穴形成TiN層上に3次元の島状に成長され、次いで結晶同士が横方向に成長され互いに結合し、基板表面の平坦化が進行していった。この様子は、成長時間を変えて炉外に取り出した基板の基板表面及び断面を顕微鏡観察することにより確認した。
GaNの結晶成長の終了後、HVPE炉を冷却する過程で、GaNはボイド形成GaN層を境に下地基板であるサファイア基板から自然に剥離し、800μmの厚さのGaN単結晶基板が得られた。
得られたGaN単結晶基板の基板表面のAFM観察を行ったが、研磨前のため、凹凸が激しくうまく測定できなかった。GaN単結晶基板のX線ロッキングカーブ半値幅についても測定したところ63秒であった。
その後、GaN単結晶基板を研磨装置に移送し、ダイヤモンド研磨剤を用いて、その基板表面が平坦となるように、表裏面研磨し、400μmの平坦なGaN単結晶基板が得られた。
得られた研磨後のGaN単結晶基板について、基板表面のAFM観察及びX線ロッキングカーブ半値幅を測定した。その結果、GaN単結晶基板のX線ロッキングカーブ半値幅は2003秒まで悪化していた。
このGaN単結晶基板を分割し、分割したGaN単結晶基板の欠片を1枚ずつ表1に示すような熱処理条件で、電気炉にて熱処理を施した。様々な熱処理条件で熱処理し、取り出した窒化物系半導体結晶基板について、基板表面のAFM観察及びX線ロッキングカーブ半値幅((10−10)回折半値幅)を測定した。
Figure 2010254483
その結果、H2ガスを含んだ雰囲気中、基板温度800℃以上1000℃以下で熱処理することにより、2モノレイヤーステップ構造(2MLステップ表面)を形成することができ、この2モノレイヤーステップ構造の基板表面を持つ窒化物系半導体結晶基板については、X線ロッキングカーブ半値幅が劇的に改善し、アズグロウン時とほぼ同等な値が得られた。
さらに、各熱処理条件で熱処理を施した各窒化物系半導体結晶基板上に、MOVPE法により、TMGとNH3を原料として、アンドープのGaN層を2μmの厚さにエピタキシャル成長させた。
GaN層をエピタキシャル成長させた各窒化物系半導体結晶基板について、GaN層のX線ロッキングカーブ半値幅を測定した結果、2モノレイヤーステップ構造の基板表面を持つ窒化物系半導体結晶基板についてはGaN層のX線ロッキングカーブ半値幅は変化せず、アズグロウン時と同等な値をキープしており、モノレイヤーステップ構造(1MLステップ表面)の基板表面を持つ窒化物系半導体結晶基板やスクラッチ残りのある窒化物系半導体結晶基板についてはGaN層のX線ロッキングカーブ半値幅が悪化した。
このように、GaN単結晶基板をH2ガスを含んだ雰囲気中、基板温度800℃以上1000℃以下で熱処理することにより、上層にエピタキシャル層を成長させた場合に、その結晶性を劣化させることのない、X線ロッキングカーブ半値幅が良好な窒化物系半導体基板を得られる。そのため、この窒化物系半導体結晶基板1を用いて作製するデバイスの特性を向上させることができる。

Claims (7)

  1. 基板表面が2モノレイヤーステップ構造となっていることを特徴とする窒化物系半導体基板。
  2. 前記2モノレイヤーステップ構造は、基板表面が研磨されたGaN単結晶基板をH2ガスを含んだ雰囲気中、基板温度800℃以上1000℃以下で熱処理することにより形成される請求項1に記載の窒化物系半導体基板。
  3. 前記熱処理の雰囲気中に、NH3ガスが含まれている請求項2に記載の窒化物系半導体基板。
  4. 前記熱処理の雰囲気中に、HClガスが含まれている請求項2又は3に記載の窒化物系半導体基板。
  5. 基板表面が研磨されたGaN単結晶基板をH2ガスを含んだ雰囲気中、基板温度800℃以上1000℃以下で熱処理し、前記基板表面を2モノレイヤーステップ構造に形成することを特徴とする窒化物系半導体基板の製造方法。
  6. 前記熱処理の雰囲気中に、NH3ガスを含む請求項5に記載の窒化物系半導体基板の製造方法。
  7. 前記熱処理の雰囲気中に、HClガスを含む請求項5又は6に記載の窒化物系半導体基板の製造方法。
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