JP2010254212A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】幅広い周波数帯域の気柱共鳴音の低減を達成する空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】タイヤのトレッド踏面1に、トレッド周方向に延びる少なくとも1本の周方向溝2a〜2dと、一端が該周方向溝2a〜2dに開口し、他端が陸部内で終了する複数本の分岐溝3とを具える空気入りタイヤにおいて、前記分岐溝3は、前記周方向溝2a〜2dに一端が開口する枝溝部3aと、該枝溝部3aの他端に接続し、該枝溝部3aの断面積よりも大きな断面積を有する気室部3bとを具え、前記気室部3bに吸音層10を設ける。
【選択図】図2
【解決手段】タイヤのトレッド踏面1に、トレッド周方向に延びる少なくとも1本の周方向溝2a〜2dと、一端が該周方向溝2a〜2dに開口し、他端が陸部内で終了する複数本の分岐溝3とを具える空気入りタイヤにおいて、前記分岐溝3は、前記周方向溝2a〜2dに一端が開口する枝溝部3aと、該枝溝部3aの他端に接続し、該枝溝部3aの断面積よりも大きな断面積を有する気室部3bとを具え、前記気室部3bに吸音層10を設ける。
【選択図】図2
Description
本発明は、タイヤの騒音を低減した空気入りタイヤ、特にトレッド踏面に形成した周方向溝に起因した気柱共鳴音を低減した空気入りタイヤに関するものである。
近年の車両の静粛化に伴って、自動車騒音における、タイヤ騒音の占める割合が相対的に大きくなっているため、そのタイヤ騒音の低減が大きな課題となっている。なかでも、1000Hz前後のタイヤ騒音は車外騒音の主な要因となっており、この騒音は、環境問題の点からも早急な対策が望まれている。
ところで、一般的な乗用車において、800〜1200Hzの周波数帯域に属するタイヤ騒音は、タイヤの接地面内で、トレッドに形成した周方向溝と路面とによって区画される気柱が共鳴すること、いわゆる気柱共鳴によって発生することが一般に知られている。
すなわち、周方向溝を有するタイヤが接地した状態において、該周方向溝の溝壁と、接地面との間に接地長と同じ長さの管が形成され、タイヤの走行に伴い、気柱共鳴音と呼ばれるノイズが発生する。この気柱共鳴音の周波数f0は、音速をcとし、管の長さ、すなわち、周方向溝の長さに開口端補正量を足したものをLとすると、
f0=c/2L
で表わされる一定の周波数である。なお、開口端補正量とは、通常は実験によって求められるものであり、管が円筒形の場合、管の内側の半径に定数を乗じたものとなる。
すなわち、周方向溝を有するタイヤが接地した状態において、該周方向溝の溝壁と、接地面との間に接地長と同じ長さの管が形成され、タイヤの走行に伴い、気柱共鳴音と呼ばれるノイズが発生する。この気柱共鳴音の周波数f0は、音速をcとし、管の長さ、すなわち、周方向溝の長さに開口端補正量を足したものをLとすると、
f0=c/2L
で表わされる一定の周波数である。なお、開口端補正量とは、通常は実験によって求められるものであり、管が円筒形の場合、管の内側の半径に定数を乗じたものとなる。
この気柱共鳴音は高いピークを有し、周波数帯域も広いため、騒音の中でもタイヤ起因の直接音となる主要な要因のひとつである。また、人間の聴覚は、人間の聴覚感度特性を反映したA特性と呼ばれる周波数補正特性で示されるように、1000Hz前後の周波数帯域で敏感であり、フィーリング面の静粛性を向上させる意味でもこの気柱共鳴音を低減することが望ましい。
このような気柱共鳴の抑制のために、特許文献1には、トレッドに、その周方向に直線状もしくはジグザグ状に連続する2本以上の周方向溝を設け、少なくとも1本の周方向溝に付き、一端がその周方向溝に開口し、他端が陸部内で終了する複数本の分岐溝を形成し、それぞれの分岐溝を、接地面内に常に1本以上が完全に含まれる配設態様とした、サイドブランチ型共鳴器を有するトレッドパターンが提案されている。
このように、周方向溝から枝分かれした分岐溝を設けることにより、気柱共鳴音を減音させることができる。この減音効果は、分岐溝の形状により変わる。具体的には、分岐溝の長さに開口端補正量を足したものをL、音速をcとすると、減音周波数fは、
で表されることがわかっている。
また、特許文献2には、この分岐溝を断面積が小さい枝溝部と断面積が大きい気室部とからなる、いわゆるヘルムホルツ共鳴器とすることによって気柱共鳴音を低減することが、提案されている。
この場合、音速をc、枝溝部の長さに開口端補正量を足したものをL、枝溝部の断面積をS、気室部の体積をVとすると、減音周波数fは、
で表されることが分かっている。
この場合、音速をc、枝溝部の長さに開口端補正量を足したものをL、枝溝部の断面積をS、気室部の体積をVとすると、減音周波数fは、
上述した共鳴器による気柱共鳴音の減音効果は、共鳴器の共鳴周波数では非常に大きいが、それ以外の周波数帯域ではほとんどみられない。それゆえ、幅広い周波数帯域での減音効果を所期したとき、周方向溝に起因した気柱共鳴音の低減は未だ不十分であった。
そこで、本発明の目的は、上述した問題点を解消して、幅広い周波数帯域の気柱共鳴音の低減を達成する空気入りタイヤを提供することにある。
本発明の要旨は、以下のとおりである。
(1)タイヤのトレッド踏面に、トレッド周方向に延びる少なくとも1本の周方向溝と、一端が該周方向溝に開口し、他端が陸部内で終了する複数本の分岐溝とを具える空気入りタイヤにおいて、
前記分岐溝は、前記周方向溝に一端が開口する枝溝部と、該枝溝部の他端に接続し、該枝溝部の断面積よりも大きな断面積を有する気室部とを具え、
前記気室部に吸音層を設けたことを特徴とする空気入りタイヤ。
(1)タイヤのトレッド踏面に、トレッド周方向に延びる少なくとも1本の周方向溝と、一端が該周方向溝に開口し、他端が陸部内で終了する複数本の分岐溝とを具える空気入りタイヤにおいて、
前記分岐溝は、前記周方向溝に一端が開口する枝溝部と、該枝溝部の他端に接続し、該枝溝部の断面積よりも大きな断面積を有する気室部とを具え、
前記気室部に吸音層を設けたことを特徴とする空気入りタイヤ。
ここで、トレッド踏面とは、タイヤを適用リムに装着するとともに、それに最高空気圧を充填して平板上に垂直に置き、そこへ最大負荷能力に相当する質量を負荷したときに平板と接触することになるトレッドゴムの表面領域をいうものとする。
また、枝溝部および気室部の断面積とは、枝溝部および気室部が直線的に延びている場合、溝や室を区画する側壁に垂直な向きに枝溝部および気室部を切断した面の面積であり、枝溝部および気室部が曲線状に延びている場合、枝溝部および気室部それぞれの延在長さの中間点における側壁に対する法線で枝溝部および気室部を切断した面の面積のことである。
また、枝溝部および気室部の断面積とは、枝溝部および気室部が直線的に延びている場合、溝や室を区画する側壁に垂直な向きに枝溝部および気室部を切断した面の面積であり、枝溝部および気室部が曲線状に延びている場合、枝溝部および気室部それぞれの延在長さの中間点における側壁に対する法線で枝溝部および気室部を切断した面の面積のことである。
(2)前記吸音層を前記気室部の溝底および溝壁のいずれか一方または両方の少なくとも一部分に設けることを特徴とする上記(1)に記載の空気入りタイヤ。
(3)前記吸音層が、発泡ゴム、発泡ウレタン、不織布のいずれかからなることを特徴とする上記(1)または(2)に記載の空気入りタイヤ。
本発明によれば、共鳴器となる分岐溝の気室部に吸音層を設けることによって、幅広い周波数帯域の気柱共鳴音の低減を達成する空気入りタイヤを提供することができる。
以下に、本発明の空気入りタイヤの実施形態を、図面を参照して詳しく説明する。
なお、タイヤの内部補強構造等は一般的なラジアルタイヤのそれと同様であるので図示を省略する。
図2は本発明の空気入りタイヤの一実施形態を示すトレッドパターンの展開図である。本実施形態の空気入りタイヤのトレッド踏面1には、トレッド周方向に連続して延びる少なくとも1本、図示例では4本の周方向溝2a、2b、2c、2dと、それら周方向溝2のうちトレッド中央部に配置した2本の周方向溝2a、2bに一端が開口し、他端が陸部内で終了する複数の分岐溝3とを設けている。分岐溝3は、周方向溝2a、2bに一端が直接開口する枝溝部3aと、枝溝部3aの他端に接続し、枝溝部3aよりも断面積が大きい気室部3bとからなる。ここで、接地面内で溝壁が相互に接触しない溝幅とするとともに、それぞれの分岐溝3を、接地面内に常に1本以上が完全に含まれる配設態様とする。
また、枝溝部3aの断面積は、図2のA−A線に沿う断面積であり、気室部3bの断面積は、図2のB−B線に沿う断面積である。なお、枝溝部3aおよび気室部3bの断面積は、枝溝部3aおよび気室部3bが曲線状に延びているので、枝溝部3aおよび気室部3bそれぞれの延在長さの中間点における側壁に対する法線で枝溝部3aおよび気室部3bを切断した面の面積のことである。
また、図2においてはトレッド中央部に配置した2本の周方向溝2a、2bに分岐溝3を設けているが、その他の周方向溝2に分岐溝3を設けてもよく、1本の周方向溝2からその両側に向かう分岐溝3を設けてもよい。なお、分岐溝3を全ての周方向溝2a、2b、2c、2dに対して設ける場合が、気柱共鳴音低減の観点からは最も好ましい。
なお、タイヤの内部補強構造等は一般的なラジアルタイヤのそれと同様であるので図示を省略する。
図2は本発明の空気入りタイヤの一実施形態を示すトレッドパターンの展開図である。本実施形態の空気入りタイヤのトレッド踏面1には、トレッド周方向に連続して延びる少なくとも1本、図示例では4本の周方向溝2a、2b、2c、2dと、それら周方向溝2のうちトレッド中央部に配置した2本の周方向溝2a、2bに一端が開口し、他端が陸部内で終了する複数の分岐溝3とを設けている。分岐溝3は、周方向溝2a、2bに一端が直接開口する枝溝部3aと、枝溝部3aの他端に接続し、枝溝部3aよりも断面積が大きい気室部3bとからなる。ここで、接地面内で溝壁が相互に接触しない溝幅とするとともに、それぞれの分岐溝3を、接地面内に常に1本以上が完全に含まれる配設態様とする。
また、枝溝部3aの断面積は、図2のA−A線に沿う断面積であり、気室部3bの断面積は、図2のB−B線に沿う断面積である。なお、枝溝部3aおよび気室部3bの断面積は、枝溝部3aおよび気室部3bが曲線状に延びているので、枝溝部3aおよび気室部3bそれぞれの延在長さの中間点における側壁に対する法線で枝溝部3aおよび気室部3bを切断した面の面積のことである。
また、図2においてはトレッド中央部に配置した2本の周方向溝2a、2bに分岐溝3を設けているが、その他の周方向溝2に分岐溝3を設けてもよく、1本の周方向溝2からその両側に向かう分岐溝3を設けてもよい。なお、分岐溝3を全ての周方向溝2a、2b、2c、2dに対して設ける場合が、気柱共鳴音低減の観点からは最も好ましい。
ここで、分岐溝3の気室部3bに吸音層10を設けることが肝要である。上述したように、従来のヘルムホルツ共鳴器は共鳴周波数付近の音しか低減せず、それ以外の周波数帯域の音はほとんど低減できない。そこで、幅広い周波数帯域において音圧レベルの低減効果を得るために、共鳴周波数が異なる複数種の共鳴器、すなわち大きさの異なるヘルムホルツ共鳴器が同時に接地面内に入るようにトレッドパターンを設計することが考えられる。しかし、通常100mm〜200mm程度のタイヤ接地面内に複数種の共鳴器を入れることになり、トレッドパターンのデザイン上大きな制約を設けなければならないことになる。そこで、本発明者等が鋭意検討を重ねた結果、気室部に吸音層を設けることによって、共鳴周波数を含む幅広い周波数帯域で音圧レベルを低減できることを知見した。これにより、共鳴周波数が異なる複数種の共鳴器が同時に接地面内に入るようにトレッドパターンを設計する必要がなくなり、トレッドパターンのデザイン自由度を上げることが可能となる。
次に、図3および図4を用いて分岐溝の吸音層の配置例を説明する。
図3(a)では、気室部3bの溝底に吸音層10を設けている。図3(b)では、気室部3bの溝壁に吸音層10を設けている。図3(c)では、気室部3bの溝底および溝壁に吸音層10を設けている。図3(c)の構成のように、吸音層10の設置面積が大きいほうが吸音効果を高めるために好適である。
図4(a)では、気室部3bの全体に吸音層10を設けている。図4(b)では、気室部3bの枝溝部3a側の一部に吸音層10を設けている。図4(c)では、気室部3bの枝溝部3aと反対側の一部に吸音層10を設けている。吸音効果は、図4(a)の場合が最も高く、図4(b)の場合が次に高く、図4(a)の場合が最も低い。
また、吸音層10には発泡ゴム、発泡ウレタンおよび不織布が好適に用いられる。
図3(a)では、気室部3bの溝底に吸音層10を設けている。図3(b)では、気室部3bの溝壁に吸音層10を設けている。図3(c)では、気室部3bの溝底および溝壁に吸音層10を設けている。図3(c)の構成のように、吸音層10の設置面積が大きいほうが吸音効果を高めるために好適である。
図4(a)では、気室部3bの全体に吸音層10を設けている。図4(b)では、気室部3bの枝溝部3a側の一部に吸音層10を設けている。図4(c)では、気室部3bの枝溝部3aと反対側の一部に吸音層10を設けている。吸音効果は、図4(a)の場合が最も高く、図4(b)の場合が次に高く、図4(a)の場合が最も低い。
また、吸音層10には発泡ゴム、発泡ウレタンおよび不織布が好適に用いられる。
次に、本発明に係る空気入りタイヤおよび従来例タイヤを試作し性能評価を行ったので以下に説明する。
発明例タイヤは上述した図2に示すトレッドパターンの展開図を有する。発明例タイヤの分岐溝3は、幅2mm、深さ2mm、長さ10mm(断面積4mm2)の枝溝部3aと、体積1000mm3(断面積60mm2)の気室部3bとからなる。また、吸音層10は、PET(ポリエチレンテレフタレート)不織布(繊度6dtex、目付け量500g/m2)であり、幅2mm、厚さ1mm、長さ10mmの寸法で気室部3bの溝底に設けている。
従来例タイヤ1は図5に示すトレッドパターンの展開図を有し、発明例タイヤから吸音層10を除いたものである。
従来例タイヤ2は図6に示すトレッドパターンの展開図を有し、タイヤ騒音低減のための共鳴器を持たず、幅方向溝4が互いに隣接する周方向溝2に開口している。
発明例タイヤは上述した図2に示すトレッドパターンの展開図を有する。発明例タイヤの分岐溝3は、幅2mm、深さ2mm、長さ10mm(断面積4mm2)の枝溝部3aと、体積1000mm3(断面積60mm2)の気室部3bとからなる。また、吸音層10は、PET(ポリエチレンテレフタレート)不織布(繊度6dtex、目付け量500g/m2)であり、幅2mm、厚さ1mm、長さ10mmの寸法で気室部3bの溝底に設けている。
従来例タイヤ1は図5に示すトレッドパターンの展開図を有し、発明例タイヤから吸音層10を除いたものである。
従来例タイヤ2は図6に示すトレッドパターンの展開図を有し、タイヤ騒音低減のための共鳴器を持たず、幅方向溝4が互いに隣接する周方向溝2に開口している。
発明例タイヤおよび従来例タイヤ1、2は、タイヤサイズがともに195/65R15である。これらのタイヤを15×6Jのリムに組み付けてタイヤ車輪とし、タイヤ内圧を210kPaに調整した。そして、荷重4kNを適用し、時速80km/hにて室内ドラム試験機で走行させた際のタイヤ側方音を、JASO C606規格にて定める条件で測定し、1/3オクターブバンド分析によって各帯域を評価した。また、気柱管共鳴帯域の総合的な評価として、1/3オクターブ中心周波数800−1000−1250Hz帯域のパーシャルオーバーオール値を用いた。
従来例タイヤ1は従来例タイヤ2対比1.0dBの減音効果、発明例タイヤは、従来例タイヤ2対比1.5dBの減音効果であった。
従来例タイヤ1は従来例タイヤ2対比1.0dBの減音効果、発明例タイヤは、従来例タイヤ2対比1.5dBの減音効果であった。
図7に、発明例タイヤおよび従来例タイヤ1の従来例タイヤ2対比音圧レベルの測定結果を示す。音圧レベル(S.P.L:Sound Pressure Level)が0より大きいと、従来例タイヤ2対比で良化していることを示し、0より小さいと悪化していることを示す。
従来例タイヤ1は、周方向溝2にて発生した気柱共鳴音における周波数1000Hz部分で高い減音効果(約2.5dB)があるが、その他の周波数帯域ではあまり減音効果は見られず、従来例タイヤ2対比で悪化する帯域も存在する。
発明例タイヤ1は、前記1000Hz部分で、従来例タイヤ1ほど高い減音効果はないが、625Hz〜1250Hzの周波数帯域において0.4dB以上の減音効果があった。
従来例タイヤ1は、周方向溝2にて発生した気柱共鳴音における周波数1000Hz部分で高い減音効果(約2.5dB)があるが、その他の周波数帯域ではあまり減音効果は見られず、従来例タイヤ2対比で悪化する帯域も存在する。
発明例タイヤ1は、前記1000Hz部分で、従来例タイヤ1ほど高い減音効果はないが、625Hz〜1250Hzの周波数帯域において0.4dB以上の減音効果があった。
以上のとおり、共鳴器となる分岐溝の気室部に吸音層を設けることによって、トレッドパターンのデザイン自由度を阻害することなく、幅広い周波数帯域の気柱共鳴音の低減を高次元で達成されことが分かる。
1 トレッド踏面
2 周方向溝
2a、2b、2c、2d 周方向溝
3 分岐溝
3a 枝溝部
3b 気室部
4 幅方向溝
10 吸音層
2 周方向溝
2a、2b、2c、2d 周方向溝
3 分岐溝
3a 枝溝部
3b 気室部
4 幅方向溝
10 吸音層
Claims (5)
- タイヤのトレッド踏面に、トレッド周方向に延びる少なくとも1本の周方向溝と、一端が該周方向溝に開口し、他端が陸部内で終了する複数本の分岐溝とを具える空気入りタイヤにおいて、
前記分岐溝は、前記周方向溝に一端が開口する枝溝部と、該枝溝部の他端に接続し、該枝溝部の断面積よりも大きな断面積を有する気室部とを具え、
前記気室部に吸音層を設けたことを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記吸音層を前記気室部の溝底および溝壁のいずれか一方または両方の少なくとも一部分に設けることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記吸音層が、発泡ゴムからなることを特徴とする請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
- 前記吸音層が、発泡ウレタンからなることを特徴とする請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
- 前記吸音層が、不織布からなることを特徴とする請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
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2009
- 2009-04-28 JP JP2009108893A patent/JP2010254212A/ja active Pending
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