JP2010251838A - アクセスゲートウェイ装置及びアクセスゲートウェイ装置におけるセッション情報複製方法 - Google Patents

アクセスゲートウェイ装置及びアクセスゲートウェイ装置におけるセッション情報複製方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ネットワークシステムにおけるユーザのアクセス制御を行うアクセスゲートウェイ装置において、通常動作を行うActiveゲートウェイサーバのセッション情報を、Activeゲートウェイサーバの故障等に備えたStandbyゲートウェイサーバに効率的に複製する。
【解決手段】変更された呼ごとのセッション情報、または変更されたセッション情報内データを、ActiveゲートウェイサーバからStandbyゲートウェイサーバへ優先度順に複製する。ネットワークの帯域不足等の理由でも高優先なセッション情報の複製を実現し、複製できなかった低優先なセッション情報はネットワークの帯域等が充足するときに複製する。
【選択図】図8

Description

本発明は、ネットワークシステムにおいて、ユーザのアクセス制御を行うアクセスゲートウェイ装置及びアクセスゲートウェイ装置におけるセッション情報複製方法に関する。特に、通常動作を行うActive(現用系)ゲートウェイサーバと、Activeゲートウェイサーバの故障等に備えたStandby(予備系、待機系)ゲートウェイサーバを備えたアクセスゲートウェイ装置において、ActiveゲートウェイサーバからStandbyゲートウェイサーバにセッション情報を転送するアクセスゲートウェイ装置及びアクセスゲートウェイ装置におけるセッション情報複製方法に関する。
ブロードバンドインターネットサービス、第三世代携帯端末、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)やLTE(Long Term Evolution)の普及によって、日時を問わず数多くの利用者がさまざまな通信サービスを利用している。それに伴い、サービス提供者となるキャリアは、増加する加入者を収容し、データアクセス回線を高速化し、VoIP(音声サービス)のようなリアルタイム性を要するサービスへの対応し、サービス停止なく運用できるアクセスネットワークシステムの構築が必要となっている。特に、社会インフラの一部であるネットワークシステムにおいて、サービスを停止させないことは非常に重要である。移動体無線アクセス通信の分野においては、セッション数の増大と無線通信帯域の向上と共に、無線基地局を収容するアクセスゲートウェイ装置の大幅な信頼性の向上が求められている。
そこで、通常動作を行うActiveゲートウェイサーバと、Activeゲートウェイサーバが何らかの理由で動作停止した場合に備えたStandbyゲートウェイサーバによって構成されるアクセスゲートウェイ装置が利用されている。この構成においては、Activeゲートウェイサーバが持つ頻繁に更新されるセッション情報を、Standbyゲートウェイサーバに複製する必要がある。従来の方法として、例えば特開2006−279375号公報(特許文献1)のように、複数のセッション情報を一塊としたセッション情報群のハッシュ値を、ActiveゲートウェイサーバとStandbyゲートウェイサーバにて定期的に確認し、不一致の場合ActiveゲートウェイサーバからStandbyゲートウェイサーバに、そのセッション情報群を複製する方法がある。
特開2006−279375号公報
以上のように、アクセスゲートウェイ装置においては以下の要求が高まっている。
1.セッション数の増加
2.1ユーザあたりの通信速度の高速化
3.VoIP(Voice Over IP、音声サービス)のようなリアルタイム性を要するサービスへの対応
4.サービスを停止させない信頼性の向上
しかしながら、セッション数が増加して1ユーザあたりの通信速度が高速化すると、信頼性確保のために行うActiveゲートウェイサーバからStandbyゲートウェイサーバへ複製するセッション情報量も増大する。さらにリアルタイム性が必要となるサービスに対応するためにはセッション情報の複製タイミングを調整する(例えば早くする)ことも必要である。
上記特許文献1では、セッション情報群単位でセッション情報の更新を容易に検出してセッション情報の複製を行うことができる。しかし、以下課題が発生する場合がある。
1.更新されていないセッション情報も複製してしまうことで、例えばActiveゲートウェイとStandbyゲートウェイ間のネットワーク帯域を圧迫する場合がある。
2.ネットワーク帯域が狭くなっているときに、セッション情報の複製に時間がかかり、複製スケジュールがずれてしまう場合がある。
3.複製スケジュールがずれることで、リアルタイム性が要求されるような重要なセッション情報の複製が遅れてしまう恐れ場合がある。
本発明は、以上の点に鑑み、通常動作を行うActiveゲートウェイサーバのセッション情報を、Activeゲートウェイサーバの故障等に備えたStandbyゲートウェイサーバに効率的に複製するアクセスゲートウェイ装置及びアクセスゲートウェイ装置におけるセッション情報複製方法を提供することを目的とする。また、本発明の目的のひとつは、重要なセッション情報を優先的に複製して送信し、更新されていないセッション情報を複製しないで、ネットワーク帯域が圧迫されているときにも重要なセッション情報はスケジュール通りに複製し、複製のためのネットワーク帯域を最小とする装置及び方法を提供することにある。
また、本発明の目的のひとつは、セッション情報複製に関わるネットワーク帯域を削減し、ネットワーク帯域やCPU(Central Processing Unit)負荷等に起因するセッション情報複製に利用可能なネットワーク帯域が小さい場合でも重要なセッション情報を優先的に複製することで、アクセスゲートウェイの管理者が、より信頼性の高いアクセスゲートウェイを運用できるようにすることを目的とする。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
すなわち、代表的なものの概要は、アクセスゲートウェイの管理者がセッション単位またはセッション情報の要素単位で優先順位をアクセスゲートウェイに設定することで、その優先順位に従って更新されたセッション情報をActiveゲートウェイサーバからStandbyゲートウェイサーバに転送する機能と、StandbyゲートウェイサーバがActiveゲートウェイサーバの処理を引継ぐ機能を備えたものである。
本発明の第1の解決手段によると、
予め確立されたセッションに関するセッション情報に基づいてデータ転送処理を実行する現用系の第1のゲートウェイサーバ装置と、
予備系の第2のゲートウェイサーバ装置と
を備え、前記第1のゲートウェイサーバ装置のセッション情報を前記第2のゲートウェイサーバ装置に複製するアクセスゲートウェイ装置であって、
前記第1のゲートウェイサーバ装置は、
セッション情報を格納する第1のセッション情報格納部と、
前記第1のセッション情報格納部に格納されたセッション情報に基づきデータ転送処理を実行する第1の転送処理部と、
予め設定された、セッション種別毎の優先順位を格納する優先順位格納部と、
更新されたセッション情報を複製して当該セッションの優先順位に従い分類し、分類されたセッション情報を、所定のタイミングで優先順位の高いものから順に第1のゲートウェイサーバ装置から第2のゲートウェイサーバ装置に送信する複製処理部と
を有し、
第2のゲートウェイサーバ装置は、
前記第1のゲートウェイサーバ装置から受信したセッション情報を格納する第2のセッション情報格納部と、
前記第1のゲートウェイサーバ装置の障害を監視する死活監視部と、
前記第1のゲートウェイサーバ装置の障害時に、前記第2のセッション情報格納部に格納されたセッション情報に基づきデータ転送処理を実行する第2の転送処理部と
を有する前記アクセスゲートウェイ装置が提供される。
本発明の第2の解決手段によると、
予め確立されたセッションに関する複数のセッション情報内データを含むセッション情報に基づいてデータ転送処理を実行する現用系の第1のゲートウェイサーバ装置と、
予備系の第2のゲートウェイサーバ装置と
を備え、前記第1のゲートウェイサーバ装置のセッション情報内データの少なくとも一部を前記第2のゲートウェイサーバ装置に複製するアクセスゲートウェイ装置であって、
前記第1のゲートウェイサーバ装置は、
セッション情報を格納する第1のセッション情報格納部と、
前記第1のセッション情報格納部に格納されたセッション情報に基づきデータ転送処理を実行する第1の転送処理部と、
予め設定された、セッション情報内データ毎の優先順位を格納する優先順位格納部と、
更新されたセッション情報内データを複製して優先順位に従い分類し、分類されたセッション情報内データを、所定のタイミングで優先順位の高いものから順に第1のゲートウェイサーバ装置から第2のゲートウェイサーバ装置に送信する複製処理部と
を有し、
第2のゲートウェイサーバ装置は、
前記第1のゲートウェイサーバ装置から受信したセッション情報内データを格納する第2のセッション情報格納部と、
前記第1のゲートウェイサーバ装置の障害を監視する死活監視部と、
前記第1のゲートウェイサーバ装置の障害時に、前記第2のセッション情報格納部に格納されたセッション情報内データに基づきデータ転送処理を実行する第2の転送処理部と
を有する前記アクセスゲートウェイ装置が提供される。
本発明の第3の解決手段によると、
予め確立されたセッションに関するセッション情報が格納され、格納されたセッション情報に基づきデータ転送処理を実行する現用系の第1のゲートウェイサーバ装置から、予備系の第2のゲートウェイサーバ装置にセッション情報を複製するセッション情報複製方法であって、
第1のゲートウェイサーバ装置において、
予め設定された、セッション種別毎の優先順位を格納するステップと、
更新されたセッション情報を複製して当該セッションの優先順位に従い分類するステップと、
分類されたセッション情報を、所定のタイミングで優先順位の高いものから順に第1のゲートウェイサーバ装置から第2のゲートウェイサーバ装置に送信するステップと
を含み、
第2のゲートウェイサーバ装置において、
第1のゲートウェイサーバ装置から受信したセッション情報を格納するステップと、
第1のゲートウェイサーバ装置の障害を監視するステップと、
第1のゲートウェイサーバ装置の障害時に、格納されたセッション情報に基づきデータ転送処理を実行するステップと
を含む前記セッション情報複製方法が提供される。
本発明の第4の解決手段によると、
予め確立されたセッションに関する複数のセッション情報内データを含むセッション情報が格納され、格納されたセッション情報に基づきデータ転送処理を実行する現用系の第1のゲートウェイサーバ装置から、予備系の第2のゲートウェイサーバ装置に、セッション情報内データの少なくとも一部を複製するセッション情報複製方法であって、
第1のゲートウェイサーバ装置において、
予め設定された、セッション情報内データ毎の優先順位を格納するステップと、
更新されたセッション情報内データを複製して優先順位に従い分類するステップと、
分類されたセッション情報内データを、所定のタイミングで優先順位の高いものから順に第1のゲートウェイサーバ装置から第2のゲートウェイサーバ装置に送信するステップと
を含み、
第2のゲートウェイサーバ装置において、
第1のゲートウェイサーバ装置から受信したセッション情報内データを格納するステップと、
第1のゲートウェイサーバ装置の障害を監視するステップと、
第1のゲートウェイサーバ装置の障害時に、格納されたセッション情報内データに基づきデータ転送処理を実行するステップと、
を含むセッション情報複製方法が提供される。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
本発明によると、重要なセッション情報を優先的に複製し、更新されていないセッション情報を複製しないで、ネットワーク帯域が圧迫されているときにも重要なセッション情報はスケジュール通りに複製し、複製のためのネットワーク帯域を最小とする装置及び方法を提供することができる。
すなわち、代表的なものによって得られる効果は、セッション情報複製に関わるネットワーク帯域を削減でき、ネットワーク帯域やCPU負荷等に起因するセッション情報複製に利用可能なネットワーク帯域が小さい場合でも重要なセッション情報を優先的に複製することができることで、アクセスゲートウェイの管理者は、より信頼性の高いアクセスゲートウェイを運用することが出来る。
第1の実施の形態に係る無線ネットワークシステムの構成図である。 第1の実施の形態に係るゲートウェイサーバのブロック図である。 第1の実施の形態に係るActiveゲートウェイサーバからStandbyゲートウェイサーバへの引継ぎ手続きを示すシーケンス図である。 第1の実施の形態に係るActiveゲートウェイサーバからStandbyゲートウェイサーバへのセッション情報複製方法の種類を示す表である。 第1の実施の形態に係る優先制御無しで、更新されたセッション情報内データの複製方法を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係る優先制御無しで、更新されたセッション情報内データの複製方法を示すシーケンス図である。 第1の実施の形態に係る優先制御を用いた、呼ごとのセッション情報の複製方法における、呼ごとの優先順位付けの例を示す表である。 第1の実施の形態に係る優先制御を用いた、呼ごとのセッション情報の複製方法を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係る優先制御を用いた、呼ごとのセッション情報の複製方法を示すシーケンス図である。 第1の実施の形態に係る優先制御を用いた、呼ごとのセッション情報を優先度順に並べる方法を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係る優先制御を用いた、セッション情報内データの複製方法における、セッション情報内データの優先順位付けの例を示す表である。 第1の実施の形態に係る優先制御を用いた、セッション情報内データの複製方法を示すシーケンス図である。 第1の実施の形態に係る優先制御を用いた、セッション情報内データを優先度順に並べる方法を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係る制御信号処理機能を担うゲートウェイサーバのブロック図である。 第1の実施の形態に係るパケット転送処理機能を担うゲートウェイサーバのブロック図である。 第2の実施の形態に係る無線ネットワークシステムの構成図である。 第2の実施の形態に係るActiveゲートウェイサーバとStandbyゲートウェイサーバのブロック図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材、構成、処理には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は適宜省略する。
(第1の実施の形態)
図1により第1の実施の形態に係る無線ネットワークシステムの構成について説明する。図1は、第1の実施の形態に係る無線ネットワークシステムの構成例を示す構成図である。
携帯端末であるMS111は、基地局であるBS110に無線通信で接続する。一般的に1つのBS110には、複数のMS111が接続する。BS110とアクセスゲートウェイ104は、ルータ109を介して接続する。アクセスゲートウェイ104には、認証装置であるAAA102とホームエージェントであるHA103が接続している。AAA102とHA103はコアネットワーク101に接続している。AAA102は、BS110とルータ109とアクセスゲートウェイ104を介して、MS111の接続認証を行う。MS111とコアネットワーク101の間では、アクセスゲートウェイ104が制御信号処理とデータパケット転送を行う。
アクセスゲートウェイ104は、制御信号処理とデータパケット転送を行っているActiveゲートウェイサーバ105と、Activeゲートウェイサーバが何らかの理由で停止した場合に、制御信号処理とデータパケット転送を引き継いで動作するStandbyゲートウェイサーバ106を備える。Activeゲートウェイサーバ105とStandbyゲートウェイサーバ106はスイッチ107で接続する。Activeゲートウェイサーバ105は例えばひとつの基盤で構成され、複数のActiveゲートウェイサーバ105が、アクセスゲートウェイ装置104の筐体に含まれることができる。Activeゲートウェイサーバ105がセッション情報を複製する複製先のStanbyゲートウェイサーバ106は予め定めておくことができる。例えば、Activeゲートウェイサーバ105と複製先のStanbyゲートウェイサーバ106の対は1対1でもよいし、多対1、1対多でもよい。また、セッション情報を分割して、複数のStanbyゲートウェイサーバ106に複製してもよい。Stanbyゲートウェイサーバ106は、Stanby状態において、Activeゲートウェイサーバ105の死活監視や、Activeゲートウェイサーバ105から受信するセッション情報の記憶等の処理を行う。例えば、セッション情報の複製先と、Activeゲートウェイサーバ105から処理を引き継ぐStanbyゲートウェイサーバ106は対応している。
アクセスゲートウェイ保守装置108は、アクセスゲートウェイ104の動作設定や動作解析を行う。アクセスゲートウェイ保守装置108は、スイッチ107を介して、Activeゲートウェイサーバ105とStandbyゲートウェイサーバ106に接続する。AAA102とHA103、ルータ109も、スイッチ107を介して、Activeゲートウェイサーバ105とStandbyゲートウェイサーバ106に接続する。
セッション情報は、例えば、アクセスゲートウェイ104を介して通信する第1の装置(例えば、AAA102、HA103)と第2の装置(例えば、BS110)との間のセッションに関するセッション情報であり、セッションを介した通信中に、所定の契機により更新される。
図2により第1の実施の形態に係るゲートウェイサーバの構成について説明する。図2は、第1の実施の形態に係るActiveゲートウェイサーバ105とStandbyゲートウェイサーバ106の構成例を示す構成図である。
Activeゲートウェイサーバ105とStandbyゲートウェイサーバ106は、演算処理を行うCPU201と、CPU201で実行するプログラムを格納するROM202と、ROM202から読み込んだプログラムや一時的なデータの保存を行うRAM208と、スイッチ107に接続して通信を行うIPインターフェース212を備える。ROM202の各プログラムは、コアネットワーク101とHA103とBS110とMS111からの制御信号を処理してデータパケットの転送経路を決定するプログラムである制御信号処理203と、制御信号処理203が導いた経路に従ってデータパケットの転送を転送するプログラムであるパケット転送処理(第1、第2の転送処理部)204と、Activeゲートウェイサーバ105の死活監視を行うプログラムである監視処理(死活監視部)205と、Activeゲートウェイサーバ105が持つセッション情報をStandbyゲートウェイサーバ106に複製するプログラムであるセッション情報複製処理(複製処理部)206と、Activeゲートウェイサーバ105が何らかの理由で停止した場合に制御信号処理とデータパケット転送をStandbyゲートウェイサーバ106が引き継いで動作するためのプログラムである引継ぎ処理207を含む。監視処理205は、Standbyゲートウェイサーバ106で実行し、Activeゲートウェイサーバ105では実行しない。RAM208はCPU201で実行する、制御信号処理203に関わるセッション情報(第1、第2のセッション情報格納部)209と、パケット転送処理204に関わるパケット転送情報210と、アクセスゲートウェイ保守装置108が設定したセッション情報複製処理206の動作設定であるセッション情報複製設定情報(優先順位格納部)211を格納する。
なお、セッション情報複製処理206は、Activeゲートウェイサーバ105とStanbyゲートウェイサーバ106間の通信状態の変化に応じた不定期な複製のタイミングを制御するタイミング制御(タイミング制御部)を含むことができる。
図3により第1の実施の形態に係るActiveゲートウェイサーバからStandbyゲートウェイサーバへの引継ぎ手続きについて説明する。図3は、第1の実施の形態に係るActiveゲートウェイサーバ105からStandbyゲートウェイサーバ106への引継ぎ手続きの例を示すシーケンス図である。
通信装置301は、Activeゲートウェイサーバ105の通信相手であるBS110またはHA103である。302と303が示すように、Activeゲートウェイサーバ105が正常動作しているとき、データパケット302と制御信号303は、通信装置301とActiveゲートウェイサーバ105の間で通信する。304と305はセッション情報複製処理206である。305にて、Activeゲートウェイサーバ105はセッション情報をStandbyゲートウェイサーバ106に転送する。一方、304にて、Standbyゲートウェイサーバ106は、305で転送されたセッション情報を受信し、保持する。
306は、監視処理205で実行されるStandbyゲートウェイサーバ106によるActiveゲートウェイサーバの監視処理である。Standbyゲートウェイサーバ106は、定期的にActiveゲートウェイサーバ105が正常に動作しているか確認するために、例えばWatchDogRequest(生存確認要求)307をActiveゲートウェイサーバ105に発信する。Activeゲートウェイサーバ105は、正常に動作している間は、WatchDogRequest307の受信後速やかにWatchDogReply(生存確認応答)308をStandbyゲートウェイサーバ106に送信する。Standbyゲートウェイサーバ106は、WatchDogReply308を受信することで、Activeゲートウェイサーバ105が正常動作していると判断する。ここで、309で、Activeゲートウェイサーバ105に何らかの障害が発生したとする。309の後、Activeゲートウェイサーバ105は、WatchDogReply308をStandbyゲートウェイサーバ106に送信しない、または送信できなくなる。Standbyゲートウェイサーバ106は、Activeゲートウェイサーバ105からWatchDogReply308をWatchDogRequestを送信してから所定時間以上受信しなくなることで、Activeゲートウェイサーバ105に何らかの異常が発生したことを認識する。
311で、Standbyゲートウェイサーバ106は、304にて受信し保持したセッション情報を基にActiveゲートウェイサーバ105の機能を引継ぐ。特にActiveゲートウェイサーバ105のIPアドレス引継ぎ後は、Gratuitous ARPをルータ109に送信し、同じIPアドレスを持っているホストがいないか確認する。Activeゲートウェイサーバ105が動作停止していれば、同じIPアドレスを持っているホストは存在しないはずである。311終了以降、Activeゲートウェイサーバ105の機能はStandbyゲートウェイサーバ106に引継がれ、データパケット312と制御信号313は、通信装置301とStandbyゲートウェイサーバ106の間で通信される。Activeゲートウェイサーバ105の機能を引継いだStandbyゲートウェイサーバ106は、Activeゲートウェイサーバ105として振舞う。
図4により第1の実施の形態に係るセッション情報複製の種類について説明する。図4は、第1の実施の形態に係るActiveゲートウェイサーバ105からStandbyゲートウェイサーバ106へのセッション情報複製の種類を示す表である。
本実施の形態では、例えば、網掛けされた方法404を除く5つの方法から選択できる。例えばアクセスゲートウェイ保守装置108が選択し、Activeゲートウェイサーバ105、Standbyゲートウェイサーバ106に設定する。図4の優先制御とは、セッション情報に対して、またはセッション情報内のデータに対して、優先順位を付けてセッション情報を複製する方法である。
方法401は、Activeゲートウェイサーバ105からStandbyゲートウェイサーバ106へ、全てのセッション情報を優先順位付けも無く複製する方法である。方法402は、Activeゲートウェイサーバ105からStandbyゲートウェイサーバ106へ、Activeな呼ごとのセッション情報の全て、またはActiveな呼ごとの特定のセッション情報を優先順位付けも無く複製する方法である。方法404は、全てのセッション情報を優先順位付けして複製する方法だが、優先制御とはセッション情報に対して、またはセッション情報内のデータに対して優先順位付けを行うため、この方法404は意味を成さず、また方法401と同様なので本実施の形態では使用しない。以下、方法403と方法405、方法406について説明する。
図5と図6により、優先制御無しで更新されたセッション情報内データの複製について説明する。図5は、方法403を説明するためのブロック図である。図6は、方法403のシーケンス図である。
メモリ501は、Activeゲートウェイサーバ105のセッション情報を格納するメモリであり、図2のRAM208に相当する。複製リスト生成部504、DMAリスト505、送信部512は、図2のセッション情報複製処理206に相当する。Standbyゲートウェイサーバ106側も同様であり、メモリ523がRAM208に相当し、受信部516、スキャッタギャザDMA部520がセッション情報複製処理206に相当する。
複製リスト生成部504は、メモリ501における、複製するセッション情報内データのアドレスとデータ長のリストであるDMA(Direct Memory Access)リスト505を生成する機能ブロックである。スキャッタギャザDMA部507は、DMAリスト505で指定されたメモリ501上のアドレスとデータ長のデータを収集し、複製データ509を生成する機能ブロックである。送信部512は、DMAリスト513と複製データ514を、Standbyゲートウェイサーバ106内の受信部516に、ネットワーク515を介して送信する機能ブロックである。
受信部516は、DMAリスト517と複製データ518を、Activeゲートウェイサーバ105からネットワーク515を介して受信する機能ブロックである。スキャッタギャザDMA部520は、受信部516から受けたDMAリスト521を使って、受信部516から受けた複製データ522を、メモリ523に書込む機能ブロックである。メモリ523は、Standbyゲートウェイサーバ106において複製されたセッション情報を格納するメモリである。
図6の601にて複製が必要なデータ(ここではセッション情報内のデータ)の更新502が発生する都度、503と602にて更新されたデータのアドレスとデータ長を複製リスト生成部504に通知する。なお、セッション情報の更新については、適宜の手法を用いることができる。複製リスト生成部504は、DMAリスト505を更新する。なお、既に更新済みのアドレスに隣接するデータが更新される場合、DMAリスト505のサイズとスキャッタギャザDMA部507の負荷を低減するために、複製リスト生成部504は、その隣接するアドレスのデータをDMAリスト505から削除し、2つのデータを合わせたアドレス(例えば先頭アドレス)とデータ長をDMAリスト505に登録しても良い。複製開始603まで、このDMAリスト505の更新を繰返す。
複製開始603よりセッション情報の複製を開始する。複製開始の契機は、予め定められた周期によるものでもよいし、Activeゲートウェイサーバ105からStandbyゲートウェイサーバ106への帯域に余裕があるとき(例えば所定値以上)などでもよい。506と604にて、DMAリスト505をスキャッタギャザDMA部507に通知する。508と605にて、スキャッタギャザDMA部507は、DMAリスト505に記載のアドレス及びデータ長に従いデータをメモリ501から収集し、複製データ509を作成する。送信部512は、510と606にてDMAリスト505を、511と607にて複製データ509を受取る。なお604と605、606実施中は、メモリ501の複製が必要なデータの更新は行わない。送信部512は受取ったDMAリスト513と複製データ514を、608にてネットワーク515を介してStandbyゲートウェイサーバ106に送信する。
608にて受信部516は、DMAリスト517と複製データ518を受信する。609と610にて、スキャッタギャザDMA部520は、バス519を介してDMAリスト521と複製データ522を受信する。524と611にて、スキャッタギャザDMA部520は、DMAリスト521記載のアドレスとデータ長を基に、複製データ522をメモリ523に書込むことで、更新されたデータの複製525をメモリ523に書込むことができる。以上で、優先制御無しで更新されたセッション情報内データの複製を行う方法403の実施の一例が示された。
図7から図10により第1の実施の形態に係る優先制御を用いた呼ごとのセッション情報の複製について説明する。図7から図10は第1の実施の形態に係る方法405の実施の一例を示している。
図7は、第1の実施の形態に係る方法405の優先順位設定方法の一例を示す分類表である。ここでは例えば、呼ごとの優先順位設定を優先順位(優先度)が高い順に701、702、703のように設定する。この設定は、図1において、アクセスゲートウェイ保守装置108から実施し、RAM208のセッション情報複製設定情報211に保持される。例えば、優先度が高い(優先度1)のものとしては、例えば、警察や病院等重要度の高いVoIPなどのミッションクリティカルな呼がある。優先度が中程度(優先度2)のものとしては、例えば、一般のVoIP、高品質サービス提供ユーザのデータ通信に関する呼がある。優先度が低いものは、その他の呼である。なお、優先度は、この例以外にも適宜定めてもよい。なお、上述の呼はセッションに対応し、それぞれに対応するセッション情報がある。
図8は、第1の実施の形態に係る方法405を説明するためのブロック図である。図9は、第1の実施の形態に係る方法405を示すシーケンス図である。
図9の901にて複製が必要なデータ(例えば、セッション情報)の更新801が発生する都度、802と902にて更新されたセッション情報に対応する呼番号を複製リスト生成部504に通知する。なお、呼番号は、アドレスとデータ長であってもよい。複製リスト生成部504は、DMAリスト803を更新する。複製リスト生成部504は、DMAリスト803を更新する際、呼ごとのセッション情報の優先度順にDMAリスト803を並べ替える。この並べ替え方法については図10で説明する。複製開始903より複製を開始する。なお、呼番号通知は、セッション情報の変更を契機に複製リスト生成部に送られる。一方、セッション情報の複製は、予め定められた適宜のタイミングで開始する。804と904にて、DMAリスト803をスキャッタギャザDMA部507に通知する。805と905にて、スキャッタギャザDMA部507は、DMAリスト803に記載のデータをメモリ501から収集し、複製データ806を作成する。例えば、メモリ501は、呼番号に対応してセッション情報が記憶されており、スキャッタギャザDMA部507は、DMAリスト803内の呼番号に対応するセッション情報をメモリ501から収集して複製データ806を作成する。送信部512は、807と906にてDMAリスト803を、808と907にて複製データ806を受け取る。送信部512は受け取ったDMAリスト809と複製データ810を、908にてネットワーク515を介してStandbyゲートウェイサーバ106に送信する。
ここで、DMAリスト809は複製リスト生成部504によって優先度順に並べられているため、複製データ810も優先度順にセッション情報が並べられている。よって、ネットワーク515に送信するデータは優先度順に並べられており、ネットワーク515への送信を中断した場合、もしくは中断された場合でも、優先順位が高いセッション情報を先に送信することができる。811と912にて、送信部512は、DMAリスト809の内、ネットワーク515に送信したセッション情報を複製リスト生成部504に通知する。複製リスト生成部は、送信したセッション情報をDMAリスト803から削除し、送信できなかったセッション情報をDMAリスト803に残しておくことで、送信できなかったセッション情報、つまり優先順位の低いセッション情報を後で(例えば、所定時間後、帯域に余裕があるときなど)送信することができる。ネットワーク515を介してDMAリスト517と複製データ518を受信した後のStandbyゲートウェイサーバ106の動作は、図5と図6で説明した方法と同様である。
図10は、第1の実施の形態に係る方法405の優先度順にセッション情報を並べる処理を説明するためのブロック図である。
複製必要呼番号1005は、例えば802と902によって通知されるメモリ501上の変更された呼番号のセッション情報のアドレスとデータ長である。優先順位振分け部1001は、セッション情報複製設定情報211の設定にしたがって、複製必要呼番号1005の優先順位を解析する機能ブロックである。例えば、セッション毎に、図7に示すような重要度の高いVoIP通信であるか、一般のVoIP通信であるか、高品質サービス提供ユーザのデータ通信であるかなど、セッションの種別情報が通知され、通知された種別情報と、セッション情報複製設定情報211とにより、セッション毎に優先順位を解析する。また、セッション確立時に、セッションの種別とセッション情報複製設定情報211により優先順位を解析して、メモリ501のセッション情報に対応して記憶し、セッション情報の更新時に優先順位を複製リスト生成部に通知するようにしてもよい。
DMAリスト803は、優先順位1である1002から優先順位n番である1004までに分類された、複製必要呼番号1006から複製必要呼番号1011までのアドレスとデータ長を持つDMAリストである。優先順位振分け部1001で優先順位が確定した複製必要呼番号1005は、DMAリスト803に挿入される。例えば入力された複製必要呼番号1005の優先順位が2であった場合、1003内のどこか、例えば複製必要呼番号1008の前や複製必要呼番号1009の後に挿入される。複製必要呼番号1005が既にDMAリスト803に存在していた場合は、何もしない、もしくは優先順位を変えない範囲でDMAリスト803に登録しなくてはならない。1002、1003、1004は、例えばメモリ上のフィールドで区切ってもよいし、ポインタで繋ぐことでデータを挿入してもよい。
上述の処理(方法405)によると、優先度の高い呼についてはセッション情報を優先してStanbyゲートウェイサーバに複製することができる。例えば、優先度の高い呼のセッション情報が複製され、一方、優先度の低い呼のセッション情報が複製されていない間にActiveゲートウェイサーバに障害が発生し、Stanbyゲートウェイサーバに切り替わっても、優先度の高い呼についてはセッションを継続できる。
図8と図11から図13により、第1の実施の形態に係る優先制御を用いて、更新されたセッション情報内データの複製について説明する。図11から図13は、第1の実施の形態に係る方法406の実施の一例を示している。
図11は、第1の実施の形態に係る方法406の優先順位設定方法の一例を示す分類表である。
セッション情報内データの更新契機と、セッション情報内データの重要度で、セッション情報に含まれる各データを、例えば7つに分類する。1107は起動時のみに複製すべきセッション情報内データである。一般的に起動時のネットワーク帯域は広いので、1107は起動時に全てのセッション情報を複製する方法(上述の方法401)を用いればよいので、以下1107については考慮しない。
1101は、頻繁に更新される重要なセッション情報データの例であり、例えば音声サービスであるVoIP(Voice Over IP)が当てはまる。VoIP情報1101は、例えば、VoIP通信する際に割り当てられるIPのポート番号などの情報である。また、ゲーティングと呼ばれるIPのポート番号とIPアドレスとの組を含むこともできる。1102は、新規呼接続やハンドオーバといった特定イベント発生時に更新される重要なセッション情報データの例であり、例えばパス情報が当てはまる。パス情報1102は、例えば、通信するBSやHAの識別情報である。1103は、低周期に更新される重要なセッション情報データであり、例えば認証に関する認証情報が当てはまる。
1104は、頻繁に更新される重要度が低いセッション情報データであり、例えば課金に関する課金情報が当てはまる。課金情報1104は、例えば、通信したバイト数や通信時間などを含んでもよい。1105は、新規呼接続やハンドオーバといった特定イベント発生時に更新される重要度が低いセッション情報データであり、例えばQoS(Quality Of Service)情報が当てはまる。QoS情報1105は、例えば、パケットの優先転送や契約に基づきユーザに割り当てられる帯域などの情報である。1106は、低周期に更新される重要度が低いセッション情報データであり、例えばアドレス配布に関するDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)情報が当てはまる。なお、上記情報1101〜1105以外の適宜の情報は、DHCP情報と同様に低い優先度にしてもよい。ここでは優先順位を高い順に、1101、1102、1103、1104、1105、1106とする。1101〜1103は、通信の継続性、データの転送等に必要な情報であり、これらは優先順位が高く設定される。一方、1104〜1106は付加的な情報であり、通信サービスに影響する場合があり得るが、これらの情報がなくても通信は継続されることができる。
図12は、第1の実施の形態に係る方法406を説明するためのシーケンス図であり、図8のブロック図と対応する。
方法405を説明した図9とは1201が異なり、その他のシーケンスは同様である。方法405を説明した図9では1201に相当するシーケンス902では呼番号に対応するセッション情報のアドレスとデータ長を通知していたが、1201では更新されたセッション情報内データのアドレスとデータ長を通知する。1201に関わる複製リスト生成部504における、優先度順にセッション情報内データを並べる方法は図13で説明する。
図13は、第1の実施の形態に係る方法406の優先度順にセッション情報内データを並べる処理を説明するためのブロック図である。
複製が必要なデータのアドレスとデータ長1305は、802と1201によって通知されるメモリ501上のアドレスとデータ長である。優先順位振分け部1301は、セッション情報複製設定情報211の設定にしたがって、複製が必要なデータのアドレスとデータ長1305の優先順位を解析する機能ブロックである。DMAリスト803は、優先順位1である1302から優先順位n番である1304までに分類された、複製が必要なデータのアドレスとデータ長1306から複製が必要なデータのアドレスとデータ長1311までを含むDMAリストである。優先順位振分け部1301で優先順位が確定した複製が必要なデータのアドレスとデータ長1305は、DMAリスト803に挿入される。例えば入力された複製が必要なデータのアドレスとデータ長1305の優先順位が2であった場合、1303内のどこか、例えば複製が必要なデータのアドレスとデータ長1308の前や複製が必要なデータのアドレスとデータ長1309の後に挿入される。なお、更新されたセッション情報内データが図11に示す各データのいずれであるかは、例えばアドレスにより判断してもよいし、種別を識別する適宜の識別子がついていてもよい。複製が必要なデータのアドレスとデータ長1305が既にDMAリスト803に存在していた場合は、何もしない、もしくは優先順位を変えない範囲でDMAリスト803に登録しなくてはならない。
上述の処理(方法406)によると、セッション情報内の優先度の高いデータについては優先してStanbyゲートウェイサーバに複製することができる。例えば、VoIP情報、パス情報などがStanbyゲートウェイサーバに複製されていれば、少なくとも通信、パケット転送は継続できる。したがって、優先度の高いセッション情報内データが複製され、一方、優先度の低いセッション情報内データが複製されていない間にActiveゲートウェイサーバに障害が発生し、Stanbyゲートウェイサーバに切り替わっても、優先度の高いセッションを継続できる。なお、上述の方法405と406は組み合わせてもよい。例えば、呼の優先度とセッション情報内のデータの優先度を独立に定めて、第1の優先順位格納部と第2の優先順位格納部とにそれぞれ記憶し、呼の優先度に従い、さらにセッション情報内データの優先度に従いセッション情報内データを複製するようにしてもよい。
本実施の形態では、Activeゲートウェイサーバ105と、その処理を引き継ぐStandbyデートウェイサーバ106との関係に応じてセッション情報の複製ができる。例えば、1台のStandbyデートウェイサーバ106に複製されるセッション情報は、複数のActiveゲートウェイサーバ105のセッション情報でも良い。このとき、Stanbyゲートウェイサーバ106は、それらの複数のActiveゲートウェイサーバ105の障害を監視し、障害が発生したActiveゲートウェイサーバ105でのデータ転送処理を引き継いで、格納されたセッション情報に基づきデータ転送処理を実行してもよい。
また、1台のActiveゲートウェイサーバ105の全く同じセッション情報を、複数のStandbyゲートウェイサーバ106に複製しても良い。このとき、複数のStanbyゲートウェイサーバ106の少なくともひとつは、Activeゲートウェイサーバ105の障害を監視し、障害が発生したActiveゲートウェイサーバ105でのデータ転送処理を引き継いで、格納されたセッション情報に基づきデータ転送処理を実行してもよい。
1台のActiveゲートウェイサーバ105のセッション情報を分割して、複数のStandbyゲートウェイサーバ106に複製しても良い。このとき、それらの複数のStanbyゲートウェイサーバ106は、Activeゲートウェイサーバ105の障害を監視し、障害が発生したActiveゲートウェイサーバ105でのデータ転送処理の一部を引き継いで、格納されたセッション情報に基づきデータ転送処理を実行してもよい。
本実施の形態では、複製データの収集にはスキャッタギャザDMAを用いたが、ポインタチェーンやポインタリスト等の他の方法によって複製データの収集を行っても良い。
本実施の形態では、図2のように1つのゲートウェイサーバが、制御信号処理とパケット転送処理を備えていた。図14に示す制御信号処理機能を担うゲートウェイサーバと、図15のパケット転送処理を担うゲートウェイサーバというような構成のアクセスゲートウェイにも、本実施の形態は適用可能である。
本実施の形態では、複製データの圧縮は行っていないが、Activeゲートウェイサーバ105で複製データを圧縮して、Standbyゲートウェイサーバ106で解凍しても良い。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、Activeゲートウェイサーバ105とStandbyゲートウェイサーバ106が1台のアクセスゲートウェイに格納されている場合について説明したが、第2の実施の形態は、Activeゲートウェイサーバ105とStandbyゲートウェイサーバ106が離れて配置されている形態である。
図16により第2の実施の形態に係る無線ネットワークシステムの構成について説明する。図16は第2の実施の形態に係る無線ネットワークシステムの構成例を示す構成図である。
アクセスゲートウェイ1601は、Activeゲートウェイサーバ105を備える。アクセスゲートウェイサーバ1602は、Standbyゲートウェイサーバ106を備える。アクセスゲートウェイ1601とアクセスゲートウェイ1602は地理的に離れていても良い。例えば、アクセスゲートウェイ1601は東京、アクセスゲートウェイ1602は大阪に設置されて良い。アクセスゲートウェイ1601とアクセスゲートウェイ1602は、ルータ109などネットワークを介してデータを送受信する。Activeゲートウェイサーバ105、Standbyゲートウェイサーバ106の構成は、例えば図2に示す構成と同様である。
図17により第2の実施の形態に係る遠隔地間でのセッション情報複製方法について説明する。図17は、第2の実施の形態に係る遠隔地間でのセッション情報複製方法を説明するためのブロック図である。
複製用セッション情報生成部1701は、第1の実施の形態で説明したメモリ501と、複製リスト生成部504、スキャッタギャザDMA部507の機能を有し、その機能を拡張した機能ブロックである。送信部(送信測定部)1702は、第1の実施の形態で説明した送信部512の機能を拡張した機能ブロックである。受信部(受信測定部)1704は、第1の実施の形態で説明した受信部516の機能を拡張した機能ブロックである。複製用セッション情報復元部1705は、第1の実施の形態で説明したスキャッタギャザDMA部520とメモリ523の機能を有し、その機能を拡張した機能ブロックである。
第1の実施の形態で説明した方法で、複製用セッション情報生成部1701から送信部1702、ネットワーク1703、受信部1704を経て、複製用セッション情報復元部1705にセッション情報の複製が行われる。この1回のセッション情報の複製が終わった後、受信部1704は、受信したデータから受信データレートの実測値を求め、これを受信可能データレートとする。1706にて、受信部1704は、セッション情報の受信可能データレートを帯域測定・受信バッファ測定部1708に通知する。複製用セッション情報復元部(転送測定部)1705は、1707にて、メモリ523にDMA転送したデータレートの実測値を求めてDMA転送可能なデータレートとし、DMA転送可能なデータレートを帯域測定・受信バッファ測定部1708に通知する。帯域測定・受信バッファ測定部1708は、受信部1704のセッション情報の受信可能データレートと、複製用セッション情報復元部1705のメモリ523にDMA転送可能なデータレートを、ネットワーク1703を介して、最適複製量演算部1710に通知する。また、送信部1702は、送信したデータのデータレートの実測値を求め、これを送信可能データレートとする。送信部1702は、1709にて、ネットワーク1703への送信可能データレートを最適複製量演算部1710に通知する。
最適複製量演算部1710は、受信した3つのデータレート、つまりセッション情報の受信可能データレートと、DMA転送可能なデータレート、送信可能データレートの内、最も小さなデータレートを最適なセッションデータの複製データレートとして複製用セッションデータ生成部1701に通知する。最適なセッションデータの複製データレートを受け取った複製用セッション情報複製部は、第1の実施の形態の方法を使って、最適なセッションデータの複製データレートに収まる優先順位までのセッション情報のみを送信部1702に送信する。この手続きを繰り返す。この方法によって、ネットワーク1703に送信可能で、Standbyゲートウェイサーバ106が受信可能なデータレートでセッション情報の複製を実現できる。
なお、3つのデータレートの最も小さいものを選択し、選択されたデータレートの範囲内で複製するセッション情報を選ぶ以外にも、受信可能データレートの範囲内で複製するセッション情報を選ぶようにしてもよいし、送信可能データレートの範囲内で複製するセッション情報を選ぶようにしてもよい。また、適宜のデータレート2つについて小さい方のデータレートを選択し、選択されたデータレートの範囲内で複製するセッション情報を選ぶようにしてもよい。
(通信システムの構成例)
本通信システムは、以下のように構成することもできる。
例えば、本通信システムは、第1のネットワークと第2のネットワークに接続されたルータと、
前記ルータに接続されて前記第1のネットワークと第2のネットワークとの間で通信経路を確立してデータの転送を行うアクセスゲートウェイ装置を備えた通信システムであって、
前記アクセスゲートウェイ装置は、
前記第1のネットワークと第2のネットワークから制御信号を受信して、通信経路を確立してデータの転送用情報を決定する制御信号処理と、前記転送用情報に従って前記第1のネットワークと第2のネットワークの間で前記転送用情報に含まれる通信経路によってデータの転送を行うデータ転送処理を実行する複数のゲートウェイサーバ装置を備え、
前記複数のゲートウェイサーバ装置は、
前記制御信号処理と前記データ転送処理を実行する複数の第1のゲートウェイサーバ装置と、前記第1のゲートウェイサーバ装置のいずれかが何らかの理由で前記制御信号処理と前記データ転送処理の実行を停止したときに、当該実行停止した前記第1のゲートウェイサーバ装置の処理を引き継ぐ複数の第2のゲートウェイサーバ装置を備え、
前記第1のゲートウェイサーバ装置は、
前記転送用情報を含む情報をセッション情報として格納するセッション情報管理部と、
前記第2のゲートウェイサーバ装置に前記セッション情報の一部を複製する際の前記セッション情報の優先順位であるセッション情報優先順位リストを格納するセッション情報優先順位格納部と、
前記セッション情報優先順位格納部から受け取る前記セッション情報の優先順位に従って、前記第2のゲートウェイサーバ装置にどの前記セッション情報の一部を複製するか記載されたセッション情報複製リストを生成するセッション情報複製リスト生成部と、
前記セッション情報複製リスト記載のセッション情報を、前記第2のゲートウェイサーバ装置に複製するセッション情報複製部を備え、
前記セッション情報複製部は、
前記第2のゲートウェイサーバ装置に前記セッション情報の複製を中断した場合は、複製できなかった前記セッション情報であるセッション情報複製中断リストを、前記セッション情報複製リスト生成部に通知するセッション情報複製中断部を備え、
前記セッション情報を前記第2のゲートウェイサーバ装置に定期的、または前記第1のネットワークと第2のネットワークとの間における新たな通信の発生と通信状態の変化に応じて不定期な複製のタイミングを制御するセッション情報複製タイミング制御部を備え、
前記セッション情報複製リスト生成部は、
前記セッション情報複製リストに、前記セッション情報複製中断リスト記載の前記セッション情報を残し、前記セッション情報複製部が前記第2のゲートウェイサーバ装置への前記セッション情報の複製に成功した前記セッション情報を削除し、新たに前記第2のゲートウェイサーバ装置へ複製が必要となった前記セッション情報を前記セッション情報優先順位リストに従って前記セッション情報複製リストに組込むセッション情報複製リスト再構成部を備え、
前記第2のゲートウェイサーバ装置は、
前記第1のゲートウェイサーバ装置が前記制御信号処理と前記データ転送処理を実行しているか監視する死活監視部と、
前記セッション情報複製部から送られる前記セッション情報を格納するセッション情報格納部と、
前記死活監視部が前記第1のゲートウェイサーバが前記制御信号処理と前記データ転送処理を実行していないことを検出した場合に、前記セッション情報格納部に格納されたセッション情報を用いて、前記第1のゲートウェイサーバ装置の前記制御信号処理と前記データ転送処理を引継ぐ引継ぎ部を備える上述の通信システムにおいて、
複数の前記第1のゲートウェイサーバ装置の前記セッション情報を、1台の前記第2のゲートウェイサーバ装置に格納する、
または、1台の前記第1のゲートウェイサーバ装置の前記セッション情報を分割して、複数の前記第2のゲートウェイサーバ装置に格納する、
または、1台の前記第1のゲートウェイサーバ装置の同じ前記セッション情報を、複数の前記第2のゲートウェイサーバ装置に格納することを特徴のひとつとする。
上述の通信システムにおいて、
前記ルータに接続される保守装置を備え、
前記保守装置は、
前記ゲートウェイサーバと通信し、前記セッション情報優先順位リストに、前記セッション情報ごと、または前記セッション情報内のあるデータごとに前記優先順位を設定する
ことを特徴のひとつとする。
上述の通信システムにおいて、
前記ゲートウェイサーバ装置は、
前記制御信号処理を行う制御用ゲートウェイサーバと、
前記データ転送処理を行うデータ転送用ゲートウェイサーバを含むことを特徴のひとつとする上述の通信システムにおいて、
前記第2のゲートウェイサーバ装置は、
受信可能な前記複製データのデータレートを測定する受信測定部を備え、
前記第1のゲートウェイサーバ装置は、
送信可能な前記複製データのデータレートを測定する送信測定部を備え、
前記送信測定部は、
前記受信測定部から前記受信可能なデータレートを受け取り、前記受信可能なデータレートと前記送信可能レートを比較して最も低いデータレートを前記セッション情報複製部に通知し、
前記セッション情報複製部は、前記最も低いデータレートに収まらない前記優先順位のセッション情報を複製せずに前記セッション情報複製中断リストに登録することを特徴のひとつとする。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明は、冗長構成のアクセスゲートウェイ装置に適用できる。
104 アクセスゲートウェイ
105 Activeゲートウェイサーバ
106 Standbyゲートウェイサーバ
108 アクセスゲートウェイ保守装置
203 制御信号処理
204 パケット転送処理
206 セッション情報複製処理
207 引継ぎ処理
209 セッション情報
211 セッション情報複製設定情報
501 Activeゲートウェイサーバ内のセッション情報が格納されるメモリ
504 複製リスト生成部
507 Activeゲートウェイサーバ内のスキャッタギャザDMA部
512 送信部
516 受信部
520 Standbyゲートウェイサーバ内のスキャッタギャザDMA部
523 Standbyゲートウェイサーバ内のセッション情報が格納されるメモリ
1001 呼ごとのセッション情報に対する優先順位振分け部
1301 セッション情報内データに対する優先順位振分け部
1701 複製用セッション情報生成部
1702 送信可能データレート通知機能を持った送信部
1704 受信可能データレート通知機能を持った受信部
1705 複製用セッション情報復元部
1708 帯域測定・受信バッファ測定部
1710 最適複製量演算部

Claims (19)

  1. 予め確立されたセッションに関するセッション情報に基づいてデータ転送処理を実行する現用系の第1のゲートウェイサーバ装置と、
    予備系の第2のゲートウェイサーバ装置と
    を備え、前記第1のゲートウェイサーバ装置のセッション情報を前記第2のゲートウェイサーバ装置に複製するアクセスゲートウェイ装置であって、
    前記第1のゲートウェイサーバ装置は、
    セッション情報を格納する第1のセッション情報格納部と、
    前記第1のセッション情報格納部に格納されたセッション情報に基づきデータ転送処理を実行する第1の転送処理部と、
    予め設定された、セッション種別毎の優先順位を格納する優先順位格納部と、
    更新されたセッション情報を複製して当該セッションの優先順位に従い分類し、分類されたセッション情報を、所定のタイミングで優先順位の高いものから順に第1のゲートウェイサーバ装置から第2のゲートウェイサーバ装置に送信する複製処理部と
    を有し、
    第2のゲートウェイサーバ装置は、
    前記第1のゲートウェイサーバ装置から受信したセッション情報を格納する第2のセッション情報格納部と、
    前記第1のゲートウェイサーバ装置の障害を監視する死活監視部と、
    前記第1のゲートウェイサーバ装置の障害時に、前記第2のセッション情報格納部に格納されたセッション情報に基づきデータ転送処理を実行する第2の転送処理部と
    を有する前記アクセスゲートウェイ装置。
  2. 請求項1記載のアクセスゲートウェイ装置において、
    前記セッション情報は、アクセスゲートウェイ装置を介して通信する第1の装置と第2の装置との間のセッションに関するセッション情報であり、セッションを介した通信中に、所定の契機により更新される前記アクセスゲートウェイ装置。
  3. 請求項1記載のアクセスゲートウェイ装置において、
    前記複製処理部は、
    更新されたセッション情報のうち第2のゲートウェイサーバ装置に送信したセッション情報または送信されなかったセッション情報を管理し、
    送信されなかった前記更新されたセッション情報を、後に第2のゲートウェイサーバ装置に送信する前記アクセスゲートウェイ装置。
  4. 請求項3記載のアクセスゲートウェイ装置において、
    前記複製処理部は、
    更新されたセッション情報に対する優先順位と、該セッション情報の格納先とを含む複製情報のリストを生成し、
    該リストの優先順位と格納先に従い、前記第1のセッション情報格納部から更新されたセッション情報を優先順位の高いものから順に前記第2のゲートウェイサーバ装置に送信し、
    送信されたセッション情報の優先順位と格納先を前記リストから削除し、
    所定の時間後に、送信されなかったセッション情報の優先順位と格納先を含む前記リストに基づき、前記更新されたセッション情報を前記第2のゲートウェイサーバ装置に送信する前記アクセスゲートウェイ装置。
  5. 請求項1記載のアクセスゲートウェイ装置において、
    前記複製処理部は、
    前記第1のゲートウェイサーバ装置と前記第2のゲートウェイサーバ装置間の通信状態の変化に応じた不定期な複製のタイミングを制御するタイミング制御部
    をさら有する前記アクセスゲートウェイ装置。
  6. 請求項1記載のアクセスゲートウェイ装置において、
    複数の前記第1のゲートウェイサーバ装置の前記セッション情報を、1台の前記第2のゲートウェイサーバ装置に複製し、
    該第2のゲートウェイサーバ装置は、該複数の第1のゲートウェイサーバ装置の障害を監視し、障害が発生した前記第1のゲートウェイサーバ装置でのデータ転送処理を引き継いで、格納されたセッション情報に基づきデータ転送処理を実行する前記アクセスゲートウェイ装置。
  7. 請求項1記載のアクセスゲートウェイ装置において、
    1台の前記第1のゲートウェイサーバ装置の前記セッション情報を分割して、複数の前記第2のゲートウェイサーバ装置に複製し、
    該複数の第2のゲートウェイサーバ装置は、該第1のゲートウェイサーバ装置の障害を監視し、障害が発生した前記第1のゲートウェイサーバ装置でのデータ転送処理の一部を引き継いで、格納されたセッション情報に基づきデータ転送処理を実行する前記アクセスゲートウェイ装置。
  8. 請求項1記載のアクセスゲートウェイ装置において、
    1台の前記第1のゲートウェイサーバ装置の同じ前記セッション情報を、複数の前記第2のゲートウェイサーバ装置のそれぞれに複製し、
    該複数の第2のゲートウェイサーバ装置の少なくともひとつは、該第1のゲートウェイサーバ装置の障害を監視し、障害が発生した前記第1のゲートウェイサーバ装置でのデータ転送処理を引き継いで、格納されたセッション情報に基づきデータ転送処理を実行する前記アクセスゲートウェイ装置。
  9. 請求項1記載のアクセスゲートウェイ装置において、
    前記第1のゲートウェイサーバ装置は、
    前記アクセスゲートウェイ装置を管理する保守装置からセッション種別毎の優先順位を受信し、前記優先順位格納部に格納する前記アクセスゲートウェイ装置。
  10. 請求項1記載のアクセスゲートウェイ装置において、
    前記第1及び第2のゲートウェイサーバ装置は、
    制御信号処理を行う制御用ゲートウェイサーバと、
    データ転送処理を行うデータ転送用ゲートウェイサーバ
    を含むことを特徴とするアクセスゲートウェイ装置。
  11. 請求項1記載のアクセスゲートウェイ装置において、
    該アクセスゲートウェイ装置は、
    前記第1のゲートウェイサーバ装置を含む第1のアクセスゲートウェイ装置と、
    前記第2のゲートウェイサーバ装置を含む第2のアクセスゲートウェイ装置と
    で構成され、
    前記第1のアクセスゲートウェイ装置から前記第2のアクセスゲートウェイ装置へ複製されるセッション情報は、ネットワークを介して送信される前記アクセスゲートウェイ装置。
  12. 請求項1記載のアクセスゲートウェイ装置において、
    前記第2のゲートウェイサーバ装置は、
    前記第1のゲートウェイサーバ装置から受信したセッション情報の受信データレートを測定して前記第1のゲートウェイサーバ装置に通知する受信測定部
    をさらに有し、
    前記第1のゲートウェイサーバ装置の前記複製処理部は、前記受信測定部からの受信データレートに基づき、該データレートで送信した場合に送信できるデータ量のセッション情報を複製して前記第2のゲートウェイサーバ装置へ送信する前記アクセスゲートウェイ装置。
  13. 請求項1記載のアクセスゲートウェイ装置において、
    前記第1のゲートウェイサーバ装置は、
    前記第2のゲートウェイサーバ装置に送信したセッション情報の送信データレートを測定して、前記複製処理部に通知する送信測定部
    をさらに有し、
    前記複製処理部は、前記送信測定部からの送信データレートに基づき、該データレートで送信した場合に送信できるデータ量のセッション情報を複製して前記第2のゲートウェイサーバ装置へ送信する前記アクセスゲートウェイ装置。
  14. 請求項1記載のアクセスゲートウェイ装置において、
    前記第2のゲートウェイサーバ装置は、
    前記第1のゲートウェイサーバ装置から受信したセッション情報の受信データレートを測定して前記第1のゲートウェイサーバ装置に通知する受信測定部
    をさらに有し、
    前記第1のゲートウェイサーバ装置は、
    前記第2のゲートウェイサーバ装置に送信したセッション情報の送信データレートを測定する送信測定部と、
    前記受信測定部から受信データレートを受信し、前記送信測定部から送信データレートを受信し、受信データレートと送信データレートのうち低いデータレートを選択して前記複製処理部に通知する複製量演算部と
    を有し、
    前記複製処理部は、前記複製量演算部からのデータレートに基づき、該データレートで送信した場合に送信できるデータ量のセッション情報を複製して前記第2のゲートウェイサーバ装置へ送信する前記アクセスゲートウェイ装置。
  15. 請求項14記載のアクセスゲートウェイ装置において、
    前記第2のゲートウェイサーバ装置は、
    受信したセッション情報を前記第2のセッション情報格納部に格納した際の転送データレートを測定して、前記第1のゲートウェイサーバ装置の前記複製量演算部に通知する転送測定部
    をさらに有し、
    前記複製量演算部は、受信データレートと送信データレートと転送データレートのうち最も低いデータレートを選択して前記複製処理部に通知する前記アクセスゲートウェイ装置。
  16. 請求項1記載のアクセスゲートウェイ装置において、
    前記セッション情報は、複数のセッション情報内データを含み、
    前記第1のゲートウェイサーバ装置は、
    予め設定された、セッション情報内データ毎の優先順位を格納する第2の優先順位格納部
    をさらに備え、
    前記複製処理部は、更新されたセッション情報内データを複製して、前記第1の優先順位格納部を参照してセッション種別毎の優先順位に従い分類し、前記第2の優先順位格納部を参照してセッション情報内データ毎の優先順位に従いさらに分類し、分類されたセッション情報内データを、優先順位に従って第2のゲートウェイサーバ装置に送信する前記アクセスゲートウェイ装置。
  17. 予め確立されたセッションに関する複数のセッション情報内データを含むセッション情報に基づいてデータ転送処理を実行する現用系の第1のゲートウェイサーバ装置と、
    予備系の第2のゲートウェイサーバ装置と
    を備え、前記第1のゲートウェイサーバ装置のセッション情報内データの少なくとも一部を前記第2のゲートウェイサーバ装置に複製するアクセスゲートウェイ装置であって、
    前記第1のゲートウェイサーバ装置は、
    セッション情報を格納する第1のセッション情報格納部と、
    前記第1のセッション情報格納部に格納されたセッション情報に基づきデータ転送処理を実行する第1の転送処理部と、
    予め設定された、セッション情報内データ毎の優先順位を格納する優先順位格納部と、
    更新されたセッション情報内データを複製して優先順位に従い分類し、分類されたセッション情報内データを、所定のタイミングで優先順位の高いものから順に第1のゲートウェイサーバ装置から第2のゲートウェイサーバ装置に送信する複製処理部と
    を有し、
    第2のゲートウェイサーバ装置は、
    前記第1のゲートウェイサーバ装置から受信したセッション情報内データを格納する第2のセッション情報格納部と、
    前記第1のゲートウェイサーバ装置の障害を監視する死活監視部と、
    前記第1のゲートウェイサーバ装置の障害時に、前記第2のセッション情報格納部に格納されたセッション情報内データに基づきデータ転送処理を実行する第2の転送処理部と
    を有する前記アクセスゲートウェイ装置。
  18. 予め確立されたセッションに関するセッション情報が格納され、格納されたセッション情報に基づきデータ転送処理を実行する現用系の第1のゲートウェイサーバ装置から、予備系の第2のゲートウェイサーバ装置にセッション情報を複製するセッション情報複製方法であって、
    第1のゲートウェイサーバ装置において、
    予め設定された、セッション種別毎の優先順位を格納するステップと、
    更新されたセッション情報を複製して当該セッションの優先順位に従い分類するステップと、
    分類されたセッション情報を、所定のタイミングで優先順位の高いものから順に第1のゲートウェイサーバ装置から第2のゲートウェイサーバ装置に送信するステップと
    を含み、
    第2のゲートウェイサーバ装置において、
    第1のゲートウェイサーバ装置から受信したセッション情報を格納するステップと、
    第1のゲートウェイサーバ装置の障害を監視するステップと、
    第1のゲートウェイサーバ装置の障害時に、格納されたセッション情報に基づきデータ転送処理を実行するステップと
    を含む前記セッション情報複製方法。
  19. 予め確立されたセッションに関する複数のセッション情報内データを含むセッション情報が格納され、格納されたセッション情報に基づきデータ転送処理を実行する現用系の第1のゲートウェイサーバ装置から、予備系の第2のゲートウェイサーバ装置に、セッション情報内データの少なくとも一部を複製するセッション情報複製方法であって、
    第1のゲートウェイサーバ装置において、
    予め設定された、セッション情報内データ毎の優先順位を格納するステップと、
    更新されたセッション情報内データを複製して優先順位に従い分類するステップと、
    分類されたセッション情報内データを、所定のタイミングで優先順位の高いものから順に第1のゲートウェイサーバ装置から第2のゲートウェイサーバ装置に送信するステップと
    を含み、
    第2のゲートウェイサーバ装置において、
    第1のゲートウェイサーバ装置から受信したセッション情報内データを格納するステップと、
    第1のゲートウェイサーバ装置の障害を監視するステップと、
    第1のゲートウェイサーバ装置の障害時に、格納されたセッション情報内データに基づきデータ転送処理を実行するステップと、
    を含むセッション情報複製方法。
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