JP2010250261A - 表示装置 - Google Patents

表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010250261A
JP2010250261A JP2009218424A JP2009218424A JP2010250261A JP 2010250261 A JP2010250261 A JP 2010250261A JP 2009218424 A JP2009218424 A JP 2009218424A JP 2009218424 A JP2009218424 A JP 2009218424A JP 2010250261 A JP2010250261 A JP 2010250261A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color tone
display
pressing
state
color
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009218424A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5223830B2 (ja
Inventor
Hiroaki Ando
宏明 安藤
Yasunori Iwatake
泰徳 岩武
Takeshi Miyazaki
毅 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP2009218424A priority Critical patent/JP5223830B2/ja
Publication of JP2010250261A publication Critical patent/JP2010250261A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5223830B2 publication Critical patent/JP5223830B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

【課題】時間経過を可視化する表示装置であって、繰り返し利用可能な表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】可逆的に変形可能な材料からなる基材に粒子が規則的に配列されてなり、その厚さ方向の変形量に応じて色調が変化する色調変化部材が、表示側透明板と押圧部材との間に介在されてなる表示装置であって、前記色調変化部材と前記表示側透明板との間に微細凹凸面を有する光散乱層が備えられ、非押圧状態では、前記微細凹凸面が実質的に入射光を全反射する全反射状態となり、押圧状態では、前記微細凹凸面が実質的に平坦化されて透光状態となる、ことを特徴とする、表示装置
【選択図】図2

Description

本発明は表示装置に関する。更に詳しくは構造色による発色機構を使用した表示装置に関する。
構造色は、特定の周期構造を有する材料において、ブラッグの法則に基づき特定の波長の光を干渉反射することにより得られるものである。このような構造色を呈する特定の周期構造としては、例えば、単分散微粒子によるコロイド結晶、ブロック共重合体のミクロドメイン構造、界面活性剤のラメラ構造などがあげられる。構造色はその構造体の周期が変化すると異なる色となる。このような特徴を利用した表示装置が特許文献1〜3に開示される。特許文献1に開示の構成では、周期構造体に電圧を印加するなどして、その周期を変化させて表示色(構造色)を変化させる。特許文献2に開示の構成では、構造色を呈する高分子ゲルを液体に浸析して、電界に応じて体積変化させることで、その周期を変化させて表示色(構造色)を変化させる。特許文献3に開示の構成では、弾性変形可能な充填材で周期的に配列したコロイド粒子を保持して複数の表示素子を形成し、各表示素子に対して個別の制御手段によりに外力を加えて構造色を変化させる。
特表2005−31172号公報 特開2007−11112号公報 特開2009−20435号公報
特許文献1、2及び3に開示の構成では、いずれも周期構造を有する単一の材料を利用して構造色を変化させているが、単一の材料では白色の構造色を得ることは困難である。周期構造を有する材料を複数使用して白色の構造色を得ることも考えられるが周期構造を変化させるための制御が難しくなり、その構成も複雑となる。 そこで本発明は、構造色による発色機構を使用した表示装置であって、簡易な構成で白色の表示が可能な表示装置を提供することを目的とする。
以上の目的を達成するため、本発明は次の構成からなる。即ち、 可逆的に変形可能な材料からなる基材に粒子が規則的に配列されてなり、その厚さ方向の変形量に応じて色調が変化する色調変化部材が、表示側透明板と押圧部材との間に介在されてなる表示装置であって、 前記色調変化部材と前記表示側透明板との間に微細凹凸面を有する光散乱層が備えられ、 非押圧状態では、前記微細凹凸面が実質的に入射光を全反射する全反射状態となり、 押圧状態では、前記微細凹凸面が実質的に平坦化されて透光状態となる、ことを特徴とする、表示装置である。
本発明の表示装置では、色調変化部材と表示側透明板との間に微細凹凸面を有する光散乱層が備えられ、非押圧状態では、当該微細凹凸面が実質的に入射光を全反射する全反射状態となる。これにより、表示装置は白色を表示することとなる。一方、押圧状態では、前記微細凹凸面が実質的に平坦化されて透光状態となる。これにより、色調変化部材がその厚さ方向の変形量に応じて所定の色調となり、表示装置は所定の色を表示する。このように、本発明の表示装置は、簡易な構成でありながら、複数種類の色調変化部材を使用せずとも白色の表示が可能である。
図1(A)は表示装置1の斜視図であり、図1(B)は図1(A)におけるA−A線断面図である。 表示装置1の押圧状態を説明する図である。 表示装置1の変形例である。 表示装置100の押圧状態を説明する図である。
本発明の表示装置は色調変化部材を有する。色調変化部材は、可逆的に変形可能な材料からなる基材に粒子が規則的に配列されてなり、その厚さ方向の変形量に応じて色調が変化する。ここで使用する可逆的に変形可能な材料としては、スチレン系軟質樹脂、軟質ポリ塩化ビニル、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ハイドロエチルメタクリレート(HEMA)、アクリル系エラストマー等の有機系高分子材料をあげることができる。色調変化部材はこのような可逆的に変形可能な材料を基材とすることにより、後述の押圧部材によって押圧状態となり変形しても、非押圧状態になれば、押圧状態となる前の状態に戻ることができる。さらに、押圧状態と非押圧状態とを繰り返しても色調変化部材の変形における可逆性が低下しにくい。 色調変化部材の基材の中に配列される粒子の規則的な配列としては、フォトニック結晶構造であることが好ましい。フォトニック結晶は、通常、可視域周辺の光の波長と同程度の周期で粒子が分布した構造を指す。このような構造を有するフォトニック結晶は、その周期と同程度の波長の光をブラッグ反射し、それに起因して特定の波長の光が増幅されて、いわゆる構造色を発する。このようなブラッグ反射による構造色の色調は、フォトニック結晶構造を形成する粒子配列の周期に依存するため、粒子配列の周期を適宜設定することで所望の色調の構造色が得られる。さらに、粒子配列の周期を変化させることで構造色の色調を変化させることができる。本発明の表示装置はこの特性を利用して、所定の色を表示するものである。構造色は外光を利用して発色することができるため、外光として自然光を利用することとすれば、別途発光表示用の光源やバックライト装置が不要であり、消費電力の低減または電力の不要化や、装置の簡略化が図れる。さらに、自然光を利用(反射)すれば、屋外でも明るく発色して視認性が向上する。なお、夜間や暗所で使用するために、別途発光表示用の光源やバックライト装置を使用してこれらの光を利用してもよい。
フォトニック結晶構造の例として、コロイド結晶構造、ミクロドメイン構造などの構造体の他、薄膜を積層した構造(薄膜積層構造)をあげることができる。コロイド結晶構造は、コロイド粒子が所定間隔で周期的に配列した構造である。コロイド粒子は、粒径が約1nm〜約1000nm(10−6〜10−9m)の粒子であり、可視光が透過でき、ほぼ球形となるとなる材質であれば特に限定されず、例えば、二酸化ケイ素(SiO)、ホウ珪酸ガラス、アルミン酸カルシウム、ニオブ酸リチウム、カルサイト、酸化チタン(TiO)、チタン酸ストロンチウム、酸化アルミニウム、フッ化リチウム、フッ化マグネシウム、酸化イットリウム、フッ化カルシウム、フッ化バリウム、セレン化亜鉛、臭ヨウ化タリウム、ダイアモンドなどが使用できる。また、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、チタン酸ジルコン酸ランタン鉛(PLZT)などの強誘電体、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタル酸、塩化ビニル、アクリル、酸化ビニル、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリメタクリル酸メチルなど、ケイ素、ゲルマニウムを使用できる。また、ポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル、SiO、TiOの内のいずれか2種以上の混合体や、これらの内の1種をコアとして他の1種以上によりコアを被覆したコアシェル構造なども用いることができる。また、コロイド粒子の配列における規則性は、特に限定されないが、例えば、面心立方構造、体心立方構造、単純立方構造等を例示することができ、特に面心立方構造すなわち六方最密充填構造をとることができる。コロイド粒子を作成する方法は、UV(紫外線)重合、乳化重合、懸濁重合、二段階鋳型重合、化学気相反応法、電気炉加熱法、熱プラズマ法、レーザ加熱法、ガス中蒸発法、共沈法、均一沈殿法、化合物沈殿法、金属アルコキシド法、水熱合成法、ゾルゲル法、噴霧法、凍結法、硝酸塩分解法などを例示できる。これらのような方法で作成されるコロイド粒子を上記基材に懸濁された状態とする。そして重力沈降法、毛管法、電気泳動法、基板引き上げ法などにより、基材中にコロイド結晶構造を形成することができる。例えば、コロイド粒子が懸濁した基材溶液を後述の透明基板上に塗布して乾燥させることにより、色調変化部材を作成することができる。この方法によれば、基材中にコロイド粒子が自己組織的にコロイド結晶構造を形成するため、色調変化部材の作成が容易である。
ミクロドメイン構造は、異種の高分子が化学結合してブロック共重合体を形成する構造である。ブロック共重合体としては、ポリ(スチレン−co−イソプレン)ブロック共重合体、ポリ(スチレン−co−ブタジエン)ブロック共重合体、ポリ(スチレン−co−ビニルピリジン)ブロック共重合体、ポリ(スチレン−co−エチレンプロピレン)ブロック共重合体などを例示できる。これらのブロック共重合体は、複数の繰り返し単位を有していてもよい。
薄膜積層構造は、例えば、厚さ約5nm〜約20nmの薄膜を、約100nm〜約1000nmの間隔で積層した構造とすることができる。積層する薄膜の間には透明性を有する有機あるいは無機高分子材料からなる中間体を介在させることにより、積層する薄膜を所定の間隔に維持することができる。積層する薄膜として、金、銀、銅、アルミなどの金属や各種合金による金属薄膜や、酸化チタン、シリカなどの薄膜からなる誘電体薄膜を例示することができる。
色調変化部材は、押圧部材による押圧状態においてその厚さ方向への変形量が十分確保されるように、十分な厚さを有することが好ましい。例えば、色調変化部材の厚さは約0.001mm〜約10.00mm、好ましくは約0.01mm〜約1.00mmとする。このような厚さを備えることにより、押圧状態において色調変化部材が十分変形して、規則的に配列した粒子の配列に変化が生じ、外部から視認した際の色調が変化することとなる。例えば、色調変化部材の基材内にコロイド粒子によるコロイド結晶構造を形成した場合には、当該色調変化部材が変形すると、その変形量に応じて当該コロイド結晶構造が変化し、構造色が変化して、外部から視認した際の色調が変化する。
本発明の表示装置では、色調変化部材は表示側透明板と押圧部材との間に介在される。表示側透明板は表示装置の表示部を構成するものであって、当該表示側透明板を介して色調変化部材が外部から視認される。押圧部材は、色調変化部材及び/又は後述の光散乱層を、直接又は間接的に押圧する。押圧部材を駆動する手段は特に限定されず、ばね、モーター、エアープレッシャーなどの機械的手段を採用することができる。押圧部材の押圧面に所定の凹凸形状を設けて表示装置の表示部に所定の形状及び色を表示することができる。
色調変化部材と表示側透明板との間に微細凹凸面を有する光散乱層が備えられる。光散乱層は微細凹凸面において、表示側透明板に入射した入射光を全反射する。光散乱層の材料は、光透過性の材料であれば特に限定されないが、弾性材料であることが好ましい。押圧状態において当該微細凹凸面が変形して実質的に平坦化されて、光散乱層を透光状態にすることができるからである。光散乱層の材料として非弾性材料を採用する場合は、微細凹凸面に対向する面を弾性材料で形成する。これにより、光散乱層が非弾性であっても、押圧状態において当該微細凹凸面に対向する面が変形して当該微細凹凸面との間隙がなくなることにより実質的に平坦化されて、微細凹凸面における全反射が防止されて光散乱層を透光状態にすることができるからである。このように、光散乱層は、非押圧状態では微細凹凸面が入射光を全反射する全反射状態となり、押圧状態では微細凹凸面が変形することにより、又は微細凹凸面に対向する面が変形して微細凹凸面との間隙がなくなることにより透光状態となる。微細凹凸面は、光透過性の材料の表面に、ブラスト処理などの公知の表面処理や、型成形により形成することができる。なお、色調変化部材の表示側透明板側の表面を微細凹凸面にしてこれを光散乱層としてもよい。
色調変化部材の被押圧面は黒色の押圧面に対向することが好ましい。色調変化部材が押圧状態において透光状態となったときに当該被押圧面の視認され、黒色を表示することができるからである。例えば、押圧部材の押圧面を色調変化部材の被押圧面に対向させて当該押圧面を黒色とする。また、押圧部材と色調変化部材の間に緩衝部材や押圧部材と色調変化部材との癒着を防止するシートなどを設けてもよい。このような緩衝材やシートを設ける場合は、当該緩衝部材やシートの色調変化部材の対向面を黒色とすることができる。この場合も、色調変化部材が押圧状態において透光状態となったときに当該被押圧面の視認され、黒色を表示することができる。
色調変化部材は被押圧面側に肉逃し溝が均等に分配して形成されることが好ましい。押圧時の色調変化部材の変形量に偏りが生じず、色調変化部材の基材中に配列している粒子の配列構造が十分に変形して、表示対象が良好に発色表示されるからである。また、押圧時に肉逃がし溝に色調変化部材の一部が逃げることにより、比較的小さな力で色調変化部材が変形することとなる。これにより、押圧時に無駄なエネルギーを消費する必要がなく、装置に高い機械的剛性が要求されないため、製造コストが低減する。肉逃し溝は例えば、等間隔の格子状、所定の曲線を等間隔に設けた曲線状、等間隔のドット状とすることができる。また、肉逃し溝以外の部分が等間隔のドット状となるように、肉逃し溝を形成してもよい。肉逃がし溝の大きさは、色調変化部材の厚さや大きさを考慮して適宜決定することができる。例えば、肉逃がし溝を格子状に設ける場合、色調変化部材の厚さが約0.5mmのとき、肉逃し溝の幅を約0.2mmとすることができる。また、肉逃し溝を格子状に設ける場合、肉逃し溝によって区画されるそれぞれの領域が、表示対象となる画像の画素(ピクセル)にそれぞれ対応するように形成してもよい。このようにすれば、表示対象をより緻密に表示することができる。これは比較的大きな面積の色調変化部材を使用する場合に特に有効である。
色調変化部材は次のように形成することができる。まず、肉逃がし溝の形状に対応する所定の等間隔の枠状部を有する鋳型(コーム)を、所定の透明シートの上面に載置する。この状態で当該透明シート上面にコロイド粒子を含有させた基材溶液を塗布してUV照射する。その後、コームを取り除くことにより、肉逃がし溝を備える色調変化部材を形成することができる。なお、所定の透明シートの上面にコロイド粒子を含有させた基材溶液を塗布してUV照射した後、スクレイバーなどで色調変化部材を所定幅で等間隔に掻き取って、肉逃がし溝を形成することもできる。また、エッチングやフォトリソグラフィにより、所定の形状の肉逃がし溝を形成することもできる。
色調変化部材の基材中に、上記規則的に配列される粒子の他に、染料や顔料、光散乱材を含んでいても良い。また、色調変化部材と透明基板との間に色変換層を設けても良い。
本発明の表示装置の一実施態様では、押圧部材は光散乱層を押圧する第1の押圧部と、色調変換部材を押圧する第2の押圧部とを含む。これにより、光散乱層の押圧状態と色調変換部材の押圧状態とが別個の制御することができる。これにより、表示色の調整が
が容易となる。特に、色調変換部材により赤色、緑色、青色を表示してフルカラー表示する場合は、色調変換部材の押圧状態によって色調が調整されるため、このように光散乱層の押圧状態と色調変換部材の押圧状態とを別個の制御することにより、表示色の制御が容易となる効果が顕著に発揮される。
光散乱層の押圧状態と色調変換部材の押圧状態とが別個の制御する構成として、色調変換部材と光散乱層との間に中間透明板を設け、第1の押圧部が中間透明板を介して、光散乱層を押圧する構成とすることができる。これにより、第2の押圧部による色調変換部材の押圧状態と独立して光散乱層の押圧状態を制御することができる。中間透明板の色調変換部材側の面に微細凹凸を設けて光散乱層を形成してもよい。
以下、本発明の実施の形態につき、図例を参照しながら説明をする。
本発明の実施例である表示装置1の斜視図を図1(A)に示し、図1(A)におけるA−A線断面図を図1(B)に示す。図1(A)に示すように、表示装置1は平面視矩形の略平板状のハウジング2を備え、その平板面に表示部10を備える。図1(B)に示すように、表示装置1はアクリル板110、色調変化フィルム12、黒色シート13、押圧部材14を備える。アクリル板110は無色透明であって、表示部10に露出して表示面11aを形成する。色調変化フィルム12はアクリル板110の表示面11aと反対側の面11bに沿って平行に設けられる。ただし、色調変化フィルム12と面11bは初期状態では接していない。色調変化フィルム12は、アクリル系モノマーをポリマー化してなる可逆的に変形可能なアクリル系エラストマーからなる基材層に、粒径が約200nmのSiOがコロイド結晶を形成してなる色調変化部材からなる層であって、層厚は約0.5mmである。色調変化フィルム12は表示部10に表示する表示画像の画素毎に肉逃がし溝12aにより区画化されている。色調変化フィルム12の面11bに対向する面12bにはブラスト処理が施されて粗面となっており、当該面12bは微細凹凸を有する。黒色シート13は、クロロプレンゴム製の薄膜であって、色調変化フィルム12の平面視で略同一形状であり、色調変化フィルム12に平行に設けられる。押圧部材14は黒色シート13に対して表示面11aと反対側に設けられる。押圧部材14は色調変化フィルム12が区画される画素毎に設けられる。押圧部材14は黒色シート13を介して色調変化フィルム12に平行に設けられる押圧面14aを有する。押圧面14aは表示面11a側に0〜約0.45mm移動可能であり、当該押圧面14aを有する押圧部材14は色調変化フィルム12を所定量押圧する。
図2に押圧部材14の押圧状態を説明する図を示し、押圧部材14の押圧状態と色調変化フィルム12の色調の変化について述べる。図2(A)に示す第1の状態(初期状態)では、押圧部材14の押圧面14aは初期位置に位置しており、色調変化フィルム12を押圧しない。これにより、色調変化フィルム12の面12bはアクリル板110の面11bに押圧されない。当該初期状態では、ガラス板11を介して入射する入射光Pは色調変化フィルム12の面12bで全反射される。これにより、当該面12bが光散乱層となり、表示部10に白色が表示される。 図2(B)に示す第2の状態では、押圧面14aは表示部10側に約0.20mm押し上げられる。これにより、色調変化フィルム12の面12bはガラス板11の面11bに押圧され、面12bに形成されている微細凹凸が実質的平坦化される。ただし、色調変化フィルム12を構成するコロイド粒子の配列は実質的に変化しない。当該第2の状態では色調変化フィルム12の構造色である赤色が表示部10に表示される。
図2(C)に示す第3の状態では、押圧面14aは表示部10側に約0.30mm押し上げられて、色調変化フィルム12は第2の状態よりもさらに押圧される。これにより、色調変化フィルム12を構成するコロイド粒子の配列が変化する。その結果、第3の状態では、色調変化フィルム12の構造色の色調が変化して緑色が表示部10に表示される。 図2(D)に示す第4の状態では、押圧面14aは表示部10側に約0.40mm押し上げられて、色調変化フィルム12は第3の状態よりもさらに押圧される。これにより、色調変化フィルム12を構成するコロイド粒子の配列がさらに変化する。その結果、第4の状態では、色調変化フィルム12の構造色の色調が変化して青色が表示部10に表示される。
図2(E)に示す第5の状態では、押圧面14aは表示部10側に約0.45mm押し上げられて、色調変化フィルム12は第4の状態よりもさらに押圧される。これにより、色調変化フィルム12を構成するコロイド粒子の配列がさらに変化して、構造色は観察されなくなり色調変化フィルム12は透明化する。その結果、第5の状態では、色調変化フィルム12の背後に設けられる黒色シート13が視認され黒色が表示部10に表示される。なお、黒色シート13の替わり、押圧部材14の押圧面14aに黒色インクを印刷にしてもよく、この場合も同様に表示部10に黒色を表示できる。
以上のように、本発明の表示装置1は、押圧部材14の押圧面14aの押圧状態(移動量)により、白色、赤色、緑色、青色、黒色のいずれかを各画素毎に切り替えて表示することができる。これにより、表示装置1は簡易な構成で、表示部10に所定の表示画像をフルカラーで表示することができる。また、色調変化フィルム12は肉逃がし溝12aにより画素毎に区画化されているため、画素毎に均一に押圧されて表示画像が鮮明に表示される。
本発明の表示装置1では色調変化フィルム12の面12bに微細凹凸を設けて光散乱層としたが、これに替えて、図3(A)に示す表示装置1の変形例ように、ガラス板11の色調変化フィルム12’側に微細凹凸面15aを有する弾性材料からなる光散乱層15を設けてもよい。なお、色調変化フィルム12’のガラス板11側の面12’bは微細凹凸を有しない。また、図3(A)では光散乱層15の色調変化フィルム12’側の面に微細凹凸面15aを設けたが、図3(B)に示すように、光散乱層15のガラス板11側の面15bを微細凹凸面としてもよい。このような光散乱層15を設けても、第1の状態(初期状態)において、光散乱層15の微細凹凸面15a又は15bが入射光を全反射するため白色が表示される。第2〜5の状態では、表示装置1と同様に、光散乱層15の微細凹凸面15a又は15bは実質的に平坦化され、それぞれ赤色、緑色、青色、黒色が表示される。 また、図3(C)に示すように、ガラス板11’の表示面11’aと反対側の面11’bを微細凹凸面としてもよい。このようなガラス板11’を使用すれば、第1の状態において、入射光は面11’bにおいて全反射されて白色が表示され、第2〜5の状態では、面11’bに対向する色調変化フィルム12’の面12’bが面11’bに押圧されて、当該面11’bの微細凹凸に沿って面12’bが変形するため、面11’bと面12’bとの間に実質的に空気層が存在しなくなって、当該面11’bが平坦化されたのと同様の効果を奏する。これにより、表示装置1と同様に、第2〜5の状態ではそれぞれ赤色、緑色、青色、黒色が表示される。これらの場合、光散乱層15は例えば、アクリル系モノマーをポリマー化してなるアクリル系エラストマーからなり、層厚は約0.2mmである。
本発明の他の実施例である表示装置100の縦断面図を図4Aに示す。なお、表示装置1と同等の部材には同一の符号を付してその説明を省略する。
図4Aに示すように、表示装置100は、アクリル板110、色調変化フィルム12、第1の押圧部材141、第2の押圧部材142及び光散乱層150を備え、表示部10側からこの順で配置される。第1の押圧部材141は無色透明のアクリル製の板状部材であって、色調変化フィルム12とアクリル板110との間に配置される。光散乱層150は色調変化フィルム12の肉逃がし溝12aと同様に溝151が設けられて区画化されている。光散乱層150と色調変化フィルム12は、平面視において略同一位置で重なるように配置される。なお、第1の押圧部材141のアクリル板110側の面には光散乱層150に沿った凹部が形成されており、当該凹部に光散乱層150が設置されて位置ズレが防止されている。光散乱層150は透明フィルムであって、アクリル板110側の面には微細凹凸が形成された微細凹凸面150aを備える。さらに第1の押圧部材141とアクリル板110との間の溝151には複数のバネ状のスペーサ16が設けられている。複数のバネ状のスペーサ16により、初期状態(非押圧状態)では微細凹凸面150aとアクリル板110とが離隔した状態となっている。
第1の押圧部材141のアクリル板110と反対側には色調変化フィルム12を挟んで第2の押圧部材142が設けられる。第2の押圧部材142は板状部材であって、色調変化フィルム12側の面には色調変化フィルム12に沿う凹部が形成されており、当該凹部の底面が色調変化フィルム12を押圧する押圧面142aとなる。押圧面142aは黒色である。第1の押圧部材141と第2の押圧部材142との間の肉逃がし溝12aには複数のバネ状のスペーサ17が設けられている。複数のバネ状のスペーサ17により、初期状態(非押圧状態)では押圧面142aと色調変化フィルム12とが離隔した状態となっている。
第2の押圧部材142の第1の押圧部材141と反対側には押圧駆動部143が設けられる。押圧駆動部143はアクリル板110側に伸長して、第1の押圧部材141及び第2の押圧部材142を押圧可能である。なお、スペーサ17はスペーサ16よりも弾性率が十分高いため、押圧駆動部143による押圧過程において、スペーサ16が縮みきるまでスペーサ17は実質的に縮まず、スペーサ16が縮みきった後スペーサ17が縮むことなる。
図4(B)及び図4(C)に表示装置100における押圧状態を説明する図を示し、押圧状態と表示色の変化について述べる。まず、初期状態(第1の状態)では図4(A)に示すように、押圧駆動部143はアクリル板110側に伸長しておらず、第1のアクリル板110と光散乱層150とが離隔している。そのため、当該初期状態では、アクリル板110を介して入射する入射光は光散乱層150の微細凹凸面150aで全反射される。これにより、表示部10に白色が表示される。なお、第2の押圧部材142の押圧面142aと色調変化フィルム12とは離隔した状態である。
図4(B)に示す第2の状態では、押圧駆動部143が表示部10側に約0.20mm伸長する。これにより、第1の押圧部材141及び第2の押圧部材142が表示部10側に押圧されて、スペーサ16が縮み、光散乱層150の微細凹凸面150aがアクリル板板11に押圧され、微細凹凸面150aに形成されている微細凹凸が実質的平坦化される。一方、スペーサ16は縮みきっていないためスペーサ17は実質的に縮まず、押圧面142aと色調変化フィルム12とが離隔した状態が維持される。これにより、色調変化フィルム12を構成するコロイド粒子の配列は実質的に変化しない。アクリル板110を介して入射する入射光は光散乱層150を透過して色調変化フィルム12に到達し、表示部10には色調変化フィルム12の構造色である赤色が表示される。
図4(C)に示す第3の状態では、押圧駆動部143が表示部10側に約0.30mm伸長する。これにより、第1の押圧部材141及び第2の押圧部材142が表示部10側に押圧されて、スペーサ16が縮みきり、スペーサ17が縮んで押圧面142aが色調変化フィルム12を押圧する。これにより、色調変化フィルム12を構成するコロイド粒子の配列が変化する。その結果、第3の状態では、色調変化フィルム12の構造色の色調が変化して緑色が表示部10に表示される。
図4(D)に示す第4の状態では、押圧駆動部143が表示部10側に約0.40mm伸長する。これにより、押圧面142aが色調変化フィルム12を第3の状態よりもさらに押圧し、色調変化フィルム12を構成するコロイド粒子の配列がさらに変化する。その結果、第4の状態では、色調変化フィルム12の構造色の色調が変化して青色が表示部10に表示される。
図4(E)に示す第5の状態では、押圧駆動部143が表示部10側に約0.45mm伸長する。これにより、押圧面142aが色調変化フィルム12を第3の状態よりもさらに押圧し、色調変化フィルム12を構成するコロイド粒子の配列がさらに変化して、構造色は観察されなくなり色調変化フィルム12は透明化する。その結果、第5の状態では、色調変化フィルム12の背後に設けられる押圧面142aが視認されて黒色が表示部10に表示される。なお、押圧面142aを黒色とする替わりに、押圧面142aと色調変化フィルム12の間に黒色シート13を設置してもよく、この場合も同様に表示部10に黒色を表示できる。
以上のように、本発明の表示装置100では、表示装置1と同様に、押圧駆動部143の伸長量により、白色、赤色、緑色、青色、黒色のいずれかを切り替えて表示することができる。なお、本実施例では、第1の押圧部材141と第2の押圧部材142に対して共通の押圧駆動部143を使用して押圧状態を調整したが、第1の押圧部材141及び第2の押圧部材142にそれぞれ別個の押圧駆動部を設けて、独立して押圧状態を調整しても良い。
この発明は、上記発明の実施の形態及び実施例の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様もこの発明に含まれる。
本発明の表示装置は、表示部を備える様々な装置の表示部に利用することができる。
1、100 表示装置2 ハウジング10 表示部11、11’ガラス板、
110 アクリル板12、12’ 色調変化フィルム13 黒色シート14 押圧部材
141 第1の押圧部材
142 第2の押圧部材
143 押圧駆動部14a、142a 押圧面15、150 光散乱層

Claims (6)

  1. 可逆的に変形可能な材料からなる基材に粒子が規則的に配列されてなり、その厚さ方向の変形量に応じて色調が変化する色調変化部材が、表示側透明板と押圧部材との間に介在されてなる表示装置であって、 前記色調変化部材と前記表示側透明板との間に微細凹凸面を有する光散乱層が備えられ、 非押圧状態では、前記微細凹凸面が実質的に入射光を全反射する全反射状態となり、 押圧状態では、前記微細凹凸面が実質的に平坦化されて透光状態となる、ことを特徴とする、表示装置。
  2. 前記微細凹凸面は弾性材料で形成される、請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記微細凹凸面に対向する面が弾性材料で形成される、請求項1に記載の表示装置。
  4. 前記色調変化部材の被押圧面は黒色の押圧面に対向する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の表示装置。
  5. 前記押圧部材は前記光散乱層を押圧する第1の押圧部と、前記色調変換部材を押圧する第2の押圧部とを含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の表示装置。
  6. 前記色調変換部材と前記光散乱層との間に中間透明板が設けられ、前記第1の押圧部は前記中間透明板を介して、前記光散乱層を押圧する、請求項5に記載の表示装置。
JP2009218424A 2009-03-26 2009-09-24 表示装置 Expired - Fee Related JP5223830B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009218424A JP5223830B2 (ja) 2009-03-26 2009-09-24 表示装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009076906 2009-03-26
JP2009076906 2009-03-26
JP2009218424A JP5223830B2 (ja) 2009-03-26 2009-09-24 表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010250261A true JP2010250261A (ja) 2010-11-04
JP5223830B2 JP5223830B2 (ja) 2013-06-26

Family

ID=43312621

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009218424A Expired - Fee Related JP5223830B2 (ja) 2009-03-26 2009-09-24 表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5223830B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2013273770B2 (en) * 2012-12-21 2017-09-07 Samsung Electronics Co., Ltd. Device and method for controlling screen according to data loading in terminal

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4849981U (ja) * 1971-10-14 1973-06-30
JPH05150727A (ja) * 1991-11-29 1993-06-18 Taitetsuku:Kk 自己保持型表示装置
JP2009020439A (ja) * 2007-07-13 2009-01-29 Toyoda Gosei Co Ltd 画像表示装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4849981U (ja) * 1971-10-14 1973-06-30
JPH05150727A (ja) * 1991-11-29 1993-06-18 Taitetsuku:Kk 自己保持型表示装置
JP2009020439A (ja) * 2007-07-13 2009-01-29 Toyoda Gosei Co Ltd 画像表示装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2013273770B2 (en) * 2012-12-21 2017-09-07 Samsung Electronics Co., Ltd. Device and method for controlling screen according to data loading in terminal

Also Published As

Publication number Publication date
JP5223830B2 (ja) 2013-06-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4054825B2 (ja) 表示素子およびそれを用いた表示装置
US8049846B2 (en) Reflection-type display device and method for producing the same
US20090168144A1 (en) Electrowetting display devices and fabrication methods thereof
US20160246155A1 (en) Tir-modulated wide viewing angle display
JP4692525B2 (ja) 画像表示装置
JPH11211999A (ja) 光変調素子および表示装置
JP4892426B2 (ja) 画像表示装置
JP3551979B2 (ja) マイクロコーナーキューブ・マイクロコーナーキューブアレイの製造方法およびマイクロコーナーキューブアレイを用いる表示装置
JP2011507016A (ja) 着色領域及び透明領域を備えた反射性一方向スクリーン
WO2017121137A1 (zh) 可书写液晶显示装置及其制作方法、驱动方法
KR102433927B1 (ko) 피에조 전기영동 디스플레이
KR101621782B1 (ko) 디스플레이를 위한 액티브 매트릭스 조명 유닛
JP4900355B2 (ja) 表示装置
JP4839617B2 (ja) マイクロカプセル型電気泳動式表示パネルの製造方法
JP5223830B2 (ja) 表示装置
WO2021239124A1 (zh) 显示面板及其制备方法、显示装置
JP5428956B2 (ja) 表示装置
JP5223123B2 (ja) 表示装置
JP5007712B2 (ja) 表示装置。
JP7322058B2 (ja) 全内部反射型画像ディスプレイにおける凸状突起
US7679816B2 (en) Picture display unit
JP5056786B2 (ja) 表示装置
JP5338734B2 (ja) 表示装置
JP3924758B2 (ja) 発色構造体及び表示装置
JP5593774B2 (ja) 表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110927

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121002

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160322

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees