JP4900355B2 - 表示装置 - Google Patents
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Description
この問題に対して、本発明者らは比較的大きな面積の色調変化シートと表示対象を表す凹凸形状の押圧面を有する押圧部材を準備し、押圧部材の押圧面を色調変化シートへ押圧することで当該周期構造体の構造を変形して構造色を制御することを考えた。しかし、このような方法では、構造色の制御を良好に行うことができなかった。これは、所定形状の押圧面に対向する色調変化シートの一部の周期構造体に十分な変形を与えられなかったためと考えられる。換言すれば、比較的大きな面積の色調変化シートを面方向から圧縮して、所定の表示領域を均等に変形させるには大きな圧力が必要となり、無駄なエネルギーが必要となるばかりか、装置にも高い機械的剛性が要求されて、製造コストを引き上げかねない。
そこで、本発明は色調変化シートを利用する表示装置において、構造色の制御が良好に行われる構成を提供することを目的とする。
可逆的に変形可能な材料からなるシート状の基材中に粒子が規則的に配列されてなり、その厚さ方向の変形量に応じて色調を変化させるシート状の色調変化シートと、
前記色調変化シートに対向して配置され、表示対象を表す凹凸形状を有する押圧面を該色調変化シートへ押圧する押圧部材と、
を備え、
前記色調変化シートは透明基板に貼着されるとともに、少なくとも前記押圧面が押圧される部分に肉逃し溝が均等に分配して形成される、ことを特徴とする表示装置である。
ここで使用する可逆的に変形可能な材料としては、スチレン系軟質樹脂、軟質ポリ塩化ビニル、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ハイドロエチルメタクリレート(HEMA)、アクリル系エラストマー等の有機系高分子材料をあげることができる。色調変化シートはこのような可逆的に変形可能な材料を基材とすることにより、後述の押圧部材の押圧によって変形しても、当該押圧が解除されれば、押圧前の状態に戻ることができる。さらに、押圧と解除を繰り返し行っても色調変化シートの変形における可逆性が低下しにくい。
色調変化シートの基材の中に粒子が規則的に配列される。規則的な配列としては、フォトニック結晶構造であることが好ましい。フォトニック結晶は、通常、可視域周辺の光の波長と同程度の周期で粒子が分布した構造を指す。このような構造を有するフォトニック結晶は、その周期と同程度の波長の光をブラッグ反射し、それに起因して特定の波長の光が増幅されて、いわゆる構造色を発する。このようなブラッグ反射による構造色の色調は、フォトニック結晶構造を形成する粒子配列の周期に依存する。これにより、粒子配列の周期を適宜設定することで所望の色調の構造色が得られる。さらに、粒子配列の周期を変化させることで構造色の色調を変化させることができる。本発明の表示装置はこの特性を利用して、所定の色で表示対象を表示するものである。即ち、後述の押圧部材を色調変化シートに押圧して色調変化シートを変形し、これに伴って色調変化シート内のフォトニック結晶構造を形成する粒子配列の周期を変化させて構造色の色調を変化させ、所定の色で表示対象を表示する。構造色は外光(自然光)を利用して発色することができるため、自然光を利用することとすれば、別途発光表示用の光源やバックライト装置を使用する場合に比べて、電力の消費を低減することができる。また、装置の簡略化が図れる。さらに、自然光を利用(反射)するため、屋外でも明るく発色して視認性が高い。なお、夜間や暗所で使用するために、別途発光表示用の光源やバックライト装置を使用してこれらの光を利用してもよい。
肉逃し溝は均等に分配して形成されていれば、その形状は特に限定されないが、例えば、等間隔の格子状、所定の曲線を等間隔に設けた曲線状、等間隔のドット状とすることができる。また、色調変化シート貼着面の内、肉逃し溝以外の部分が等間隔のドット状となるように、肉逃し溝を形成してもよい。肉逃がし溝の大きさは、色調変化シートの厚さや大きさを考慮して適宜決定することができる。例えば、肉逃がし溝を格子状に設ける場合、色調変化シートの厚さが約0.5mmのとき、肉逃し溝の幅を約0.2mmとすることができる。また、肉逃し溝を格子状に設ける場合、肉逃し溝によって区画されるそれぞれの領域が、表示対象となる画像の画素(ピクセル)にそれぞれ対応するように形成してもよい。このようにすれば、表示対象をより緻密に表示することができる。これは比較的大きな面積の色調変化シートを使用する場合に特に有効である。
以下、図面を参照しながら本発明をより詳細に説明する。
なお、色調変化シート6への押圧を解除した際の文字部72、枠部73と色調変化シート6との離反性を確保するため、文字部72及び枠部73の表面をナイロンやテフロン(登録商標)等でコーティングすることが好ましい。
また、押圧部材7はガイド部74とガイド棒76によって、透明基板5に対して押圧面71が常に平行に維持された状態でケース2内に収納されている。これにより、透明基板5に対して押圧面71が常に平行に維持され、押圧面71の文字部72、枠部73により表される表示対象がより忠実に表示されることとなる。さらに色調変化シート6は比較的大きな面積を有するが、このような色調変化シート6に設けた肉逃がし溝61により、比較的小さな力で良好に構造色を変化させることができる。
文字部72と枠部73はその高さが異なるため、図2に示すように、色調変化シート6の変形量(肉逃がし溝61への移動量)が異なる。そのため、コロイド結晶構造の変化度合いが異なるため、その構造色も異なることとなる。これにより、図6に表示される文字部51と枠部52も異なった色で表示される。このように、表示装置1は、押圧面71の表示形状の高さを変更するだけで異なる発色が可能なため、構成を簡素化することができる。
2 収納ケース2
3 フレーム
4 ワイヤ
5 透明基板
6、6a、6b、6c 色調変化シート
61 肉逃がし溝
7 押圧部材
71 押圧面
74 ガイド部
75 中空部
8 加圧部材
81 昇降部
Claims (2)
- 可逆的に変形可能な材料からなるシート状の基材中に粒子が規則的に配列されてなり、その厚さ方向の変形量に応じて色調を変化させるシート状の色調変化シートと、
前記色調変化シートに対向して配置され、表示対象を表す凹凸形状を有する押圧面を該色調変化シートへ押圧する押圧部材と、
を備え、
前記色調変化シートは透明基板に貼着されるとともに、少なくとも前記押圧面が押圧される部分に肉逃し溝が均等に分配して形成される、ことを特徴とする表示装置。 - 前記基板に対して前記押圧部材の押圧面を常に平行に維持するガイドがさらに備えられる、ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
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