JP2010250136A - 対物光学系及び落射型蛍光観察装置 - Google Patents

対物光学系及び落射型蛍光観察装置 Download PDF

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Katsuyuki Abe
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Abstract

【課題】自家蛍光の発生が少なく、且つ、軸外まで収差が良好に補正された対物光学系、及びそれを備えた落射型観察装置を提供することを課題とする。
【解決手段】落射照明に用いられる対物光学系12は、無限遠補正型の対物光学系であり、標本面SS側から順に、励起光を反射し、蛍光を透過させる光路分割素子を含み、蛍光を収斂させる正のパワーを有する第1レンズ群LG1と、接合レンズCL1を含み、前記蛍光を平行光束に変換する負のパワーを有する第2レンズ群LG2と、を含んで構成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、対物光学系及び落射型蛍光観察装置に関する。
蛍光観察法は、標本に励起光を照射し、標本内の蛍光物質から生じる蛍光を検出することによって標本を観察する観察方法である。蛍光観察で検出される蛍光は一般に励起光に比べて微弱である。このため、蛍光観察では、蛍光は励起光との波長の違いを利用して励起光から分離された上で検出される。このように、標本から生じる微弱な蛍光を検出するためには、蛍光を励起光から分離することが必要となる。
ところが、落射照明による落射型蛍光観察の場合、標本から生じる蛍光を検出するためには、蛍光を励起光から分離するだけでは十分ではない。励起光の照射により生じる蛍光は、標本のみから生じるわけではない。励起光が通過する光学素子でも自家蛍光と呼ばれる蛍光が生じる。落射型蛍光観察の場合、通常、照明光路と観察光路は一部で重なっているため、この重なった光路上に配置された光学素子で生じた自家蛍光は、標本から生じる蛍光と重なって検出される。このため、落射型蛍光観察では、自家蛍光による蛍光画像の劣化を抑制する技術が必要とされている。
このような技術的な課題を踏まえ、落射型蛍光観察における自家蛍光の発生を抑制する技術として、特許文献1が開示されている。特許文献1では、照明光(励起光)は対物光学系の途中から入射されて、標本を照射する。これにより、照明光路と観察光路の重なる範囲は少なくなり、重なる範囲に配置される光学素子も減少する。それに加えて、光路が重なった範囲にある光学素子(またはそれらの一部)に自家蛍光の発生量の少ない材料を用いることで、さらに自家蛍光の発生を抑制することができる。
特開平9−281399号公報
ところで、自家蛍光の発生量の少ない材料としては、石英や蛍石などが知られているが、いずれも屈折率が比較的小さく、分散も似通った値を有する。このため、特許文献1のように、対物光学系に自家蛍光の発生量の少ない材料を用いる場合、対物光学系の設計に制限が生じてしまう。この制限により、高い開口数や広い実視野を持つ対物光学系の設計は、さらに困難になる。
その一方で、近年、蛍光観察法を利用した観察装置の分野では、標本の解析の高速化を求める傾向が著しい。単位時間当たりの処理量を増やし、高速な解析を実現するためには、検出された情報を高速に解析することに加え、一度により多くの情報を検出することが必要となる。このため、より広い範囲を一度に観察できる観察装置が求められている。より広い範囲を一度に観察するためには、広い実視野で、軸外まで十分に収差を補正する対物光学系が必要となる。
以上を踏まえ、本発明は、自家蛍光の発生が少なく、且つ、広い実視野を持ち、収差が良好に補正された対物光学系、及びそれを備えた落射型観察装置を提供することを課題とする。
本発明の第1の観点は、物体側から順に、励起光を反射し、且つ、蛍光を透過させる光路分割素子を含み、蛍光を収斂させる正のパワーを有する第1レンズ群と、少なくとも1つの接合レンズを含み、蛍光を平行光束に変換する負のパワーを有する第2レンズ群と、を含む無限遠補正型の対物光学系を提供する。
本発明の第2の観点は、第1の観点に記載の対物光学系において、fを対物光学系の焦点距離とし、f1を第1レンズ群の焦点距離とするとき、以下の条件式
0.5≦f1/f≦2.5 ・・・(1)
を満たす対物光学系を提供する。
本発明の第3の観点は、第1の観点または第2の観点に記載の対物光学系において、fを対物光学系の焦点距離とし、f2を第2レンズ群の焦点距離とするとき、以下の条件式
−5.0≦f2/f≦−0.7 ・・・(2)
を満たす対物光学系を提供する。
本発明の第4の観点は、第1の観点乃至第3の観点のいずれか1つに記載の対物光学系において、第2レンズ群は、最も物体側に接合レンズを含み、接合レンズは、物体側に凸面を有する対物光学系を提供する。
本発明の第5の観点は、第1の観点乃至第4の観点のいずれか1つに記載の対物光学系において、第2レンズ群は、物体側から順に、接合レンズと、両凹レンズと、物体側に凹面を向けた第1の負レンズと、を含み、r1を接合レンズの最も像側の面の曲率半径とし、r2を両凹レンズの物体側の面の曲率半径とし、r3を両凹レンズの像側の面の曲率半径とし、r4を第1の負レンズの物体側の面の曲率半径とするとき、以下の条件式
2.0≦r1/r2 ・・・(3)
−1.0≦r4/r3≦−0.2 ・・・(4)
を満たす対物光学系を提供する。
本発明の第6の観点は、物体側から順に、励起光を反射し、且つ、蛍光を透過させる光路分割素子を含み、蛍光を収斂させる正のパワーを有する第Iレンズ群と、最も物体側に第2の負レンズを含み、蛍光を平行光束に変換する負のパワーを有する第IIレンズ群と、を含む無限遠補正型の対物光学系を提供する。
本発明の第7の観点は、第6の観点に記載の対物光学系において、fを対物光学系の焦点距離とし、fIを第Iレンズ群の焦点距離とするとき、以下の条件式
0.3≦fI/f≦3.0 ・・・(5)
を満たす対物光学系を提供する。
本発明の第8の観点は、第6の観点または第7の観点に記載の対物光学系において、fを対物光学系の焦点距離とし、fIIを第IIレンズ群の焦点距離とするとき、以下の条件式
−3.0≦fII/f≦−0.6 ・・・(6)
を満たす対物光学系を提供する。
本発明の第9の観点は、第6の観点乃至第8の観点のいずれか1つに記載の対物光学系において、第IIレンズ群は、物体側から順に、第2の負レンズからなる第II−1レンズ群と、最も物体側に第3の負レンズを含み、蛍光を平行光束に変換する第II−2レンズ群と、を含む無限遠補正型の対物光学系を提供する。
本発明の第10の観点は、第9の観点に記載の対物光学系において、fを対物光学系の焦点距離とし、fII−1を第II−1レンズ群の焦点距離とするとき、以下の条件式
−1.5≦fII−1/f≦−0.3 ・・・(7)
を満たす対物光学系を提供する。
本発明の第11の観点は、第9の観点または第10の観点に記載の対物光学系において、fIを第Iレンズ群の焦点距離とし、fII−2を第II−2レンズ群の焦点距離とするとき、以下の条件式
0.01≦fI/fII−2≦1.0 ・・・(8)
を満たす対物光学系を提供する。
本発明の第12の観点は、第9の観点乃至第11の観点のいずれか1つに記載の対物光学系において、第Iレンズ群は、最も像側に、接合レンズを含み、第2の負レンズは、両凹レンズであり、第3の負レンズは、物体側に凹面を有し、r1を接合レンズの最も像側の面の曲率半径とし、r2を両凹レンズの物体側の面の曲率半径とし、r3を両凹レンズの像側の面の曲率半径とし、r4を負レンズとするとき、以下の条件式
2.0≦r1/r2 ・・・(3)
−1.0≦r4/r3≦−0.2 ・・・(4)
を満たす対物光学系を提供する。
本発明の第13の観点は、第1の観点乃至第12の観点のいずれか1つに記載の対物光学系において、第1レンズ群は、最も物体側に、像側に凹面を向けた第1の凹レンズを含む対物光学系を提供する。
本発明の第14の観点は、第1の観点乃至第12の観点のいずれか1つに記載の対物光学系において、第1レンズ群は、物体側から、光路分割素子と、像側に凹面を向けた第2の凹レンズを含む対物光学系を提供する。
本発明の第15の観点は、第1の観点乃至第14の観点のいずれか1つに記載の対物光学系において、光路分割素子より物体側に配置された第1レンズ群に含まれるレンズは、自家蛍光の発生が少ない低自家蛍光硝材から構成される対物光学系を提供する。
本発明の第16の観点は、第1の観点乃至第15の観点のいずれか1つに記載の対物光学系において、光路分割素子は、ダイクロイックミラーである対物光学系を提供する。
本発明の第17の観点は、第1の観点乃至第15の観点のいずれか1つに記載の対物光学系において、光路分割素子は、ダイクロイックプリズムである対物光学系を提供する。
本発明の第18の観点は、第1の観点乃至第17の観点のいずれか1つに記載の対物光学系と、励起光を光路分割素子に向けて射出する照明光学系と、対物光学系を透過した蛍光を結像させる結像光学系と、を含む落射型蛍光観察装置を提供する。
本発明によれば、自家蛍光の発生が少なく、且つ、実視野が広く、収差が良好に補正された対物光学系、及びそれを備えた観察装置を提供することができる。
本発明の一実施例に係る観察装置の構成を例示する概略図である。 本発明の実施例1に係る対物光学系の断面図である。 本発明の実施例1に係る対物光学系に含まれる光路分割素子の構成を例示した概略図である。 本発明の実施例1に係る対物光学系の諸収差を示す図である。 本発明の実施例2に係る対物光学系の断面図である。 本発明の実施例2に係る対物光学系の諸収差を示す図である。 本発明の実施例3に係る対物光学系の断面図である。 本発明の実施例3に係る対物光学系の諸収差を示す図である。 本発明の実施例4に係る対物光学系の断面図である。 本発明の実施例4に係る対物光学系の諸収差を示す図である。 本発明の実施例5に係る対物光学系の断面図である。 本発明の実施例5に係る対物光学系の諸収差を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の各実施例について説明する。
まず、はじめに、各実施例に共通する構成と作用について説明する。
図1は、本発明の一実施例に係る観察装置の構成を例示する概略図である。観察装置100は、標本(物体)を配置するステージ1と、励起光を射出する照明光学系2と、励起光を標本上に集光させる対物光学系3と、標本から生じた蛍光を結像させる結像光学系4と、を含んで構成されている。なお、対物光学系3は、無限遠補正型の対物光学系であり、励起光を反射し、且つ、蛍光を透過させる光路分割素子5を含んで構成されている。光路分割素子5は、励起光と蛍光の波長の違いを利用して、光路を分割する光学素子である。このような光学素子としては、例えば、ダイクロイックミラーやダイクロイックプリズムなどがある。
観察装置100は、落射型の蛍光観察装置である。観察装置100では、励起光は、照明光学系2から対物光学系3に含まれる光路分割素子5に向けて射出され、光路分割素子5により反射されることで標本に照射される。一方、励起光の照射により標本から生じた蛍光は、光路分割素子5を含む対物光学系3を透過し、平行光束に変換された状態で、結像光学系4へ入射する。
観察装置100では、照明光学系2から射出された励起光が通過する照明光路と、標本から生じた蛍光が通過する観察光路は、光路分割素子5と標本の間でのみ重なっている。このため、対物光学系3の像側から励起光を入射させる構成に比べて、対物光学系3内の光学素子で生じる自家蛍光の発生を抑制することができる。これにより、標本から生じる蛍光と自家蛍光が混ざって観察されることによる蛍光画像の画質の劣化(例えば、画像のコントラストの低下など)を抑制することができる。
また、対物光学系3を構成する光学素子のうち、光路分割素子5より標本側に配置される光学素子は、低自家蛍光硝材から構成されることが望ましい。低自家蛍光硝材とは、透過率が高く、自家蛍光の発生が比較的少ない硝材のことである。なお、透過率が高い硝材とは、照明光学系2からの励起光に対して80%以上の内部透過率を有する硝材をいい、例えば、S−FPL53(株式会社オハラの商品名)、N−PSK3(SCHOTT社の商品名)、石英、蛍石などがある。低自家蛍光硝材は、透過率が高いため励起光の吸収が少ない。このため、低自家蛍光硝材を用いることで、さらに自家蛍光の発生を抑制することができる。なお、結像光学系4は、コンフォーカル光学系として構成されてもよい。
以下、各実施例の対物光学系に共通する構成及び作用について、さらに詳細に説明する。
まず、対物光学系3を、標本側から順に、光路分割素子5を含み、正のパワーを有する第1レンズ群と、少なくとも1つの接合レンズを含み、負のパワーを有する第2レンズ群と、からなる2群構成とした場合について説明する。なお、第1レンズ群は、標本面からの発散光束(蛍光)を収束光束に変換して射出する。また、第2レンズ群は、第1レンズ群からの収束光束を平行光束に変換して射出する。
対物光学系3は、第1レンズ群に光路分割素子5が含まれているため、第2レンズ群に光路分割素子5が含まれる場合に比べて、対物光学系3での自家蛍光の発生を抑えることができる。
また、第1レンズ群は、正のパワーにより、標本面からの発散光束の光線高を抑えるように作用する。このため、第1レンズ群では、球面収差の発生が抑制される。
また、第2レンズ群は、負のパワーにより、収束光束を平行光束に変換しながら、第2レンズ群中の光線高を低く維持するように作用する。このため、第2レンズ群では、第1レンズ群で生じた球面収差とは反対方向に収差が発生し、対物光学系3全体としての球面収差が良好に補正されることになる。さらに、第2レンズ群では、接合レンズの接合面で色収差も補正される。
以上のような第1レンズ群と第2レンズ群を含むことで、対物光学系3は、自家蛍光の発生を抑制し、且つ、軸外まで良好に収差を補正することができる。
対物光学系3は、第1レンズ群が以下の条件式(1)を満たすことが望ましい。さらに、対物光学系3は、条件式(1)に代えて、または、条件式(1)に加えて、第2レンズ群が以下の条件式(2)を満たすことが望ましい。ここで、f、f1、f2は、それぞれ対物光学系の焦点距離、第1レンズ群の焦点距離、第2レンズ群の焦点距離である。
0.5≦f1/f≦2.5 ・・・(1)
−5.0≦f2/f≦−0.7 ・・・(2)
なお、条件式(1)及び条件式(2)に代えて、以下の条件式(1−1)及び/または条件式(2−1)を満たすことが、さらに望ましい。
0.65≦f1/f≦2.1 ・・・(1−1)
−4.2≦f2/f≦−1.1 ・・・(2−1)
条件式(1)は、対物光学系3に対する第1レンズ群のパワーに関する条件であり、より良好な収差補正を可能とするための、第1レンズ群から射出される光束の収束の程度を規定する。第1レンズ群は光路分割素子5を含んでいるため、第1レンズ群の全長が長くなりやすく、その結果、光線高も高くなりやすい。このため、球面収差の発生を抑えるためには、第1レンズ群に比較的大きなパワーが必要となる。
条件式(1)の上限値を超える場合、第1レンズ群のパワーが不足していて、光線高の抑制が十分ではない。このため、球面収差の発生量が大きくなり、第2レンズ群での補正が困難となる。一方、条件式(1)の下限値を下回る場合、第1レンズ群のパワーが大きくなりすぎ、第2レンズ群で収束光束を平行光束に変換できなくなる。このため、対物光学系3が無限遠補正型の対物光学系とならない。
条件式(2)は、対物光学系3の第2レンズ群のパワーに関する条件であり、良好に収差を補正するとともに、第1レンズ群からの収束光束を平行光束として射出するための条件である。
条件式(2)の上限値を超える場合、第2レンズ群の負のパワーが大きすぎて、第2レンズ群からの射出光を平行光束として射出することが困難となる。一方、条件式(2)の下限値を下回る場合、第2レンズ群の負のパワーが不足し、第1レンズ群で生じた球面収差が補正しきれなくなる。
さらに、第2レンズ群の最も標本側の光学素子は接合レンズであり、その接合レンズは、標本側に凸面を持つことが望ましい。これにより、第2レンズ群に収束光として入射した光は凸面で光線高がさらに低く抑えられ、色収差とともに球面収差も良好に補正される。
さらに、第2レンズ群は、標本側から順に、接合レンズと、両凹レンズと、標本側に凹面を向けた負レンズ(第1の負レンズ)と、を含み、以下の条件式(3)及び/または(4)を満たすことが望ましい。両凹レンズや負レンズは、像面湾曲の良好な補正に寄与する。ここで、r1は接合レンズの最も像側の面(以下、第1面と記す。)の曲率半径であり、r2は両凹レンズの標本側の面(以下、第2面と記す。)の曲率半径であり、r3は両凹レンズの像側の面(以下、第3面と記す。)の曲率半径であり、r4は負レンズの標本側の面(以下、第4面と記す。)の曲率半径である。
2≦r1/r2 ・・・(3)
−1.0≦r4/r3≦−0.2 ・・・(4)
なお、条件式(3)及び条件式(4)に代えて、以下の条件式(3−1)及び/または条件式(4−1)を満たすことが、さらに望ましい。
2.9≦r1/r2≦999 ・・・(3−1)
−0.75≦r4/r3≦−0.35 ・・・(4−1)
条件式(3)は、接合レンズと両凹レンズの向かい合う面(第1面及び第2面)の曲率半径のバランスに関する条件である。条件式(4)は、両凹レンズと負レンズの向かい合う面(第3面及び第4面)の曲率半径のバランスに関する条件である。上記4面は、4面全体としては収束光として入射する光を発散光に変換する。条件式(3)及び(4)は、各面における発散作用のバランスを規定している。
本構成の対物光学系3では、瞳は第1レンズ群内に存在し、瞳から離れた第3面及び第4面では軸外の主光線の光線高が高くなる傾向がある。このため、条件式(4)は、主に、軸外性能への影響が大きいコマ収差の良好な補正に寄与する。一方、条件式(3)は、比較的瞳に近い第1面及び第2面について規定しているため、条件式(4)に比べて球面収差への影響が大きく、球面収差の良好な補正に寄与する。
条件式(3)の下限値を下回る場合、第2面の曲率半径r2が第1面の曲率半径r1に対して大きくなりすぎてしまい、第2面によるペッツバール和の低減効果が不足する。この結果、像面湾曲の補正が不十分となり、広い実視野の確保が困難となる。
条件式(4)の上限値を超える場合、第3面の曲率半径r3が第4面の曲率半径r4に対して大きくなりすぎてしまう。その結果、コマ収差が十分に補正されず、軸外性能が劣化してしまう。一方、条件式(4)の下限値を下回る場合、第3面の曲率半径r3が第4面の曲率半径r4に対して小さくなりすぎてしまう。このため、光は第3面で大きく屈折し、第4面に過剰に発散された状態で入射することになる。その結果、コマ収差が過剰に補正され、軸外性能が劣化してしまう。
次に、対物光学系3を、標本側から順に、光路分割素子5を含み、正のパワーを有する第Iレンズ群と、最も標本側に負レンズ(第2の負レンズ)を含み、負のパワーを有する第IIレンズ群と、からなる2群構成とした場合について説明する。なお、第Iレンズ群は、標本面からの発散光束(蛍光)を収束光束に変換して射出する。また、第IIレンズ群は、第Iレンズ群からの収束光束を平行光束に変換して射出する。
対物光学系3は、第Iレンズ群に光路分割素子5が含まれているため、第IIレンズ群に光路分割素子5が含まれる場合に比べて、対物光学系3での自家蛍光の発生を抑えることができる。
また、第Iレンズ群は、正のパワーにより、標本面からの発散光束の光線高を抑えるように作用する。このため、第Iレンズ群では、球面収差の発生が抑制されることになる。
また、第IIレンズ群は、負のパワーにより、収束光束を平行光束に変換しながら、第IIレンズ群中の光線高を低く維持するように作用する。このため、第IIレンズ群では、第Iレンズ群で生じた球面収差とは反対方向に収差が発生し、対物光学系3全体としての球面収差が良好に補正される。第IIレンズ群では、負レンズにより像面湾曲も補正されることになる。また、第IIレンズ群では、第Iレンズ群と第IIレンズ群の間の空気間隔を用いて、コマ収差も補正される。
以上のような第Iレンズ群と第IIレンズ群を含むことで、対物光学系3は、自家蛍光の発生を抑制し、且つ、軸外まで良好に収差を補正することができる。
対物光学系3は、第Iレンズ群が以下の条件式(5)を満たすことが望ましい。さらに、対物光学系3は、条件式(5)に代えて、または、条件式(5)に加えて、第IIレンズ群が以下の条件式(6)を満たすことが望ましい。ここで、f、fI、fIIは、それぞれ対物光学系の焦点距離、第Iレンズ群の焦点距離、第IIレンズ群の焦点距離である。
0.3≦fI/f≦3.0 ・・・(5)
−3.0≦fII/f≦−0.6 ・・・(6)
なお、条件式(5)及び条件式(6)に代えて、以下の条件式(5−1)及び/または条件式(6−1)を満たすことが、さらに望ましい。
0.6≦fI/f≦2.1 ・・・(5−1)
−2.1≦fII/f≦−1.2 ・・・(6−1)
条件式(5)は、対物光学系3に対する第Iレンズ群のパワーに関する条件であり、より良好な収差補正を可能とするための、第Iレンズ群から射出される光束の収束の程度が規定している。第Iレンズ群は光路分割素子5を含んでいるため、第Iレンズ群の全長が長くなりやすく、その結果、光線高も高くなりやすい。このため、球面収差の発生を抑えるためには、第Iレンズ群に比較的大きなパワーが必要となる。
条件式(5)の上限値を超える場合、第Iレンズ群のパワーが不足し、光線高の抑制が十分ではない。このため、球面収差の発生量が大きくなり、第IIレンズ群での補正が困難となる。一方、条件式(5)の下限値を下回る場合、第Iレンズ群のパワーが大きくなりすぎ、第IIレンズ群で収束光束を平行光束に変換できなくなる。このため、対物光学系3が無限遠補正型の対物光学系とすることが難しくなる。
条件式(6)は、対物光学系3の第IIレンズ群のパワーに関する条件であり、良好に収差を補正するとともに、第IIレンズ群からの収束光束を平行光束として射出するための条件である。
条件式(6)の上限値を超える場合、第IIレンズ群の負のパワーが大きすぎて、第IIレンズ群からの射出光を平行光束として射出することが困難となる。一方、条件式(6)の下限値を下回る場合、第IIレンズ群の負のパワーが不足し、第IIレンズ群で生じた球面収差が補正しきれなくなる。また、コマ収差の補正も不足する。
第IIレンズ群を、さらに、標本側から順に、負レンズ(第2の負レンズ)からなる第II−1レンズ群と、最も標本側に負レンズ(第3の負レンズ)を含み、蛍光を平行光束に変換する第II−2レンズ群と、からなる2群構成としてもよい。つまり、対物光学系3は、標本側から順に、第Iレンズ群と、第II−1レンズ群と、第II−2レンズ群の3群構成となる。この場合、像面湾曲は、第II−1レンズ群の負レンズ(第2の負レンズ)に加え、第II−2レンズ群の負レンズ(第3の負レンズ)でも補正されることになるため、さらに良好に補正される。また、コマ収差も、第Iレンズ群と第II−1レンズ群の間の空気間隔に加え、第II−1レンズ群と第II−2レンズ群の間の空気間隔でも補正されることになるため、さらに良好に補正される。
対物光学系3は、第II−1レンズ群が以下の条件式(7)を満たすことが望ましい。さらに、対物光学系3は、条件式(7)に代えて、または、条件式(7)に加えて、第Iレンズ群及び第II−2レンズ群が以下の条件式(8)を満たすことが望ましい。ここで、f、fI、fII-1、fII−2は、それぞれ対物光学系の焦点距離、第Iレンズ群の焦点距離、第II−1レンズ群の焦点距離、第II−2レンズ群の焦点距離である。
−1.5≦fII-1/f≦−0.3 ・・・(7)
0.01≦fI/fII−2≦1.0 ・・・(8)
なお、条件式(7)及び条件式(8)に代えて、以下の条件式(7−1)及び/または条件式(8−1)を満たすことが、さらに望ましい。
−1.0≦fII-1/f≦−0.45 ・・・(7−1)
0.1≦fI/fII−2≦0.8 ・・・(8−1)
条件式(7)は、対物光学系3に対する第II−1レンズ群のパワーに関する条件であり、第II−1レンズ群により像面湾曲を十分に補正しながら、コマ収差を良好に補正するための条件である。
条件式(7)の上限値を超える場合、第II−1レンズ群の負のパワーが大きくなりすぎて、第II−1レンズ群からの射出光が第II−2レンズ群に過剰に発散した状態で入射することになる。このため、コマ収差が過剰に補正され、軸外性能が劣化してしまう。一方、条件式(7)の下限値を下回る場合、第II−1レンズ群の負のパワーが不足することで、第II−1レンズ群で光を十分に発散させることができない。このため、コマ収差が十分に補正できず、軸外性能が劣化してしまう。
条件式(8)は、第II−2レンズ群に対する第Iレンズ群のパワーに関する条件であり、球面収差を良好に補正するための条件である。
条件式(8)の上限値を超える場合、第Iレンズ群の正のパワーが小さくなりすぎて、第Iレンズ群での光線高が高くなる。この結果、第Iレンズ群で大きな球面収差が生じることになり、第II−1レンズ群及び第II−2レンズ群で十分に収差を補正することが困難となる。一方、条件式(8)の下限値を下回る場合、第Iレンズ群の正のパワーが大きすぎてしまう。第Iレンズ群では、収差補正のため、ある程度の大きなパワーが必要とされる。しかし、パワーが大きすぎると、第II−2レンズ群から射出される光束が平行光束にならず、対物光学系3を無限遠補正型の対物光学系として構成できない。
さらに、第Iレンズ群は、最も像側に接合レンズを含むことが望ましい。また、第II−1レンズ群の負レンズ(第2の負レンズ)は両凹レンズであり、第II−2レンズ群の負レンズ(第3の負レンズ)は標本側に凹面を向けた負レンズであることが望ましい。さらに、上述した条件式(3)及び(4)を満たすことが望ましい。なお、条件式(3)及び条件式(4)の作用はすでに上述したとおりである。ただし、r1は第Iレンズ群の接合レンズの最も像側の面の曲率半径である。また、r2、r3は、それぞれ第II−1レンズ群の両凹レンズ(第2の負レンズ)の標本側の面の曲率半径と、像側の面の曲率半径である。また、r4は負レンズ(第3の負レンズ)の標本側の面の曲率半径である。
なお、各条件式は、各々単独で用いても適宜組み合わせても、本発明の効果を有する。また、各条件式の上限値または下限値の一方のみを用いて限定しても良い。
次に、各実施例の対物光学系について具体的に説明する。
図2は、本実施例に係る対物光学系の断面図である。図2では、像側から無限遠の光束を対物光学系12に入射させた場合の軸上光線の光路も併せて示されている。
図2に例示されるように、対物光学系12は、標本面SS側から順に、レンズL1からレンズL13まで、13枚のレンズを含んで構成される。また、ここでは図示されていないが、レンズL4とレンズL5の間には、さらに、光路分割素子を含む。なお、レンズL7、レンズL8、及びレンズL9は、接合レンズCL1を構成する。また、レンズL1からレンズL4は、低自家蛍光硝材から構成されている。
対物光学系12の焦点距離f、標本面SS側の開口数NA、実視野φ、作動距離WDは、それぞれ以下のとおりである。なお、ここで、作動距離WDは、対物光学系12の最も標本側の面から不図示のカバーガラスの像側の面までの距離である。
f=45mm、NA=0.45、φ=6mm、WD=6.23mm
また、本実施例で用いられたカバーガラスの厚さTH、d線に対する屈折率Ndは、それぞれ以下のとおりである。
TH=0.75mm、Nd=1.45847
また、対物光学系12のレンズデータは、以下のとおりである。なお、面番号は、対物光学系12の最も像側のレンズ面から標本面SSに向かって順に採番している。
対物光学系12
面番号 曲率半径 レンズの間隔 レンズのd線 レンズのd線
(mm) または厚さ(mm) に対する屈折率 に対するアッベ数
S1 164.5681 6.2261 1.48749 70.23
S2 -330.671 1.3
S3 38.211 9.5004 1.673 38.15
S4 394.2669 8.2774
S5 1896.1436 4.7096 1.6134 44.27
S6 22.3846 10.6417
S7 -34.1457 10.0 1.6134 44.27
S8 75.6911 6.3925
S9 1111.8058 9.6412 1.51633 64.14
S10 45.312 16.1042 1.43875 94.93
S11 -21.6735 4.7129 1.6134 44.27
S12 -167.3268 1.3
S13 -656.2757 12.9105 1.43389 95.15
S14 -36.0321 1.3
S15 129.1838 8.6139 1.43389 95.15
S16 -166.4073 72.0
S17 72.5673 7.8615 1.43389 95.15
S18 ∞ 1.3
S19 61.9883 9.4643 1.43389 95.15
S20 177.2403 7.2862
S21 25.8296 10.0 1.43389 95.15
S22 43.0689 10.3931
S23 30.2801 10.0 1.43389 95.15
S24 25.4097
図2に例示されるように、レンズL1からレンズL6のレンズ群が第1レンズ群LG1であり、レンズL7からレンズL13のレンズ群が第2レンズ群LG2である。また、レンズL1からレンズL9のレンズ群が第Iレンズ群LGIであり、レンズL10からレンズL13のレンズ群が第IIレンズ群LGIIである。また、レンズL10からなるレンズ群が第II−1レンズ群LGII−1であり、レンズL11からレンズL13のレンズ群が第II−2レンズ群LGII−2である。また、上述した第1面、第2面、第3面、第4面は、それぞれ面番号S9、S8、S7、S6である。
各レンズ群のd線に対する焦点距離は、以下のとおりである。
f1=87.97mm、f2=−56.15mm、fI=66.11mm
fII=−78.23mm、fII−1=−37.08mm、fII−2=315.26mm
以下の式(C11)から(C18)で示されるように、対物光学系12は、条件式(1)から(8)を満たしている。なお、式(C11)から(C18)はそれぞれ条件式(1)から(8)に対応している。
f1/f=1.96 ・・・(C11)
f2/f=−1.25 ・・・(C12)
r1/r2=14.69 ・・・(C13)
r4/r3=−0.66 ・・・(C14)
fI/f=1.47 ・・・(C15)
fII/f=−1.74 ・・・(C16)
fII-1/f=−0.82 ・・・(C17)
fI/fII−2=0.21 ・・・(C18)
図3は、本実施例の対物光学系12に含まれる光路分割素子の構成を例示した概略図である。図3(a)は、光路分割素子がダイクロイックミラーの場合を例示し、図3(b)は、光路分割素子がダイクロイックプリズムの場合を例示している。
図3(a)に例示されるように、ダイクロイックミラー13は、光軸15に対して傾けて配置される。このため、平行平板であるダイクロイックミラー13を透過した観察光では、非点収差が発生する。ただし、ダイクロイックミラー13の光軸方向の厚さが薄いため、ダイクロイックミラー13を透過することによる光量の損失は小さく抑えることができる。
一方、図3(b)に例示されるように、ダイクロイックプリズム14は、ダイクロイックミラー13に比べて光軸方向の厚さが厚い。このため、ダイクロイックミラー13に比べて光量の損失が大きくなる。ただし、ダイクロイックプリズム14はその側面が光軸15に対して垂直に配置されているため、ダイクロイックプリズム14を透過した観察光では、非点収差は生じない。
図4は、光路分割素子を含まない状態の対物光学系12の収差図であり、像側から無限遠の光束を対物光学系12に入射させた場合の標本面SS上での収差が示されている。なお、図4(a)、図4(b)、図4(c)、図4(d)は、それぞれ球面収差、像面湾曲、コマ収差、歪曲収差を示し、いずれも収差が良好に補正されていることを示している。
なお、図中の“NA”は対物光学系12の標本側の開口数、“Y”は物体高(mm)を示している。また、図4(a)及び図4(c)における一点鎖線、実線、破線は、それぞれ532nm、632.8nm、749nmの波長での収差を示している。また、図4(b)における“M”はメリディオナル成分、“S”はサジタル成分を示している。
図5は、本実施例に係る対物光学系の断面図である。図5では、像側から無限遠の光束を対物光学系16に入射させた場合の軸上光線の光路も併せて示されている。
図5に例示されるように、対物光学系16は、標本面SS側から順に、レンズL1からレンズL13まで、13枚のレンズを含んで構成される。また、ここでは図示されていないが、レンズL4とレンズL5の間には、さらに、光路分割素子を含む。光路分割素子としては、実施例1と同様に、ダイクロイックミラーやダイクロイックプリズムを用いることができる。なお、レンズL7、レンズL8、及ぶレンズL9は、接合レンズCL1を構成し、レンズL11とレンズL12は、接合レンズCL2を構成する。また、レンズL1からレンズL4は、低自家蛍光硝材から構成されている。
対物光学系16の焦点距離f、標本面SS側の開口数NA、実視野φ、作動距離WDは、それぞれ以下のとおりである。なお、ここで、作動距離WDは、対物光学系16の最も標本側の面から不図示のカバーガラスの像側の面までの距離である。
f=41.8mm、NA=0.5、φ=6mm、WD=6.87mm
また、本実施例で用いられたカバーガラスの厚さTH、d線に対する屈折率Ndは、実施例1と同様である。
また、対物光学系16のレンズデータは、以下のとおりである。なお、面番号は、対物光学系16の最も像側のレンズ面から標本面SSに向かって順に採番している。
対物光学系16
面番号 曲率半径 レンズの間隔 レンズのd線 レンズのd線
(mm) または厚さ(mm) に対する屈折率 に対するアッベ数
S1 691.9406 7.7471 1.49571 81.54
S2 -104.735 1.3
S3 30.6798 12.05 1.61052 44.27
S4 114.0265 5.1799 1.49571 81.54
S5 19.1716 15.477
S6 -33.879 10.0 1.61052 44.27
S7 62.7257 6.5147
S8 200.5386 10.0 1.51462 64.14
S9 33.2923 23.6259 1.43777 94.93
S10 -23.3519 4.7 1.61052 44.27
S11 -265.9801 1.3
S12 4196.652 18.7864 1.43385 95.15
S13 -39.8941 1.3
S14 116.1358 12.6747 1.43385 95.15
S15 -148.878 72.0
S16 59.3952 10.0 1.43385 95.15
S17 373.295 3.9057
S18 53.8641 10.0 1.43385 95.15
S19 132.037 1.3
S20 20.6172 10.0 1.43385 95.15
S21 30.1904 1.3
S22 26.8015 10.0 1.43385 95.15
S23 19.3916
図5に例示されるように、レンズL1からレンズL6のレンズ群が第1レンズ群LG1であり、レンズL7からレンズL13のレンズ群が第2レンズ群LG2である。また、レンズL1からレンズL9のレンズ群が第Iレンズ群LGIであり、レンズL10からレンズL13のレンズ群が第IIレンズ群LGIIである。また、レンズL10からなるレンズ群が第II−1レンズ群LGII−1であり、レンズL11からレンズL13のレンズ群が第II−2レンズ群LGII−2である。また、上述した第1面、第2面、第3面、第4面は、それぞれ面番号S8、S7、S6、S5である。
各レンズ群のd線に対する焦点距離は、以下のとおりである。
f1=83.45mm、f2=−58.92mm、fI=66.19mm
fII=−83.64mm、fII−1=−34.50mm、fII−2=171.37mm
以下の式(C21)から(C28)で示されるように、対物光学系16は、条件式(1)から(8)を満たしている。なお、式(C21)から(C28)はそれぞれ条件式(1)から(8)に対応している。
f1/f=2.00 ・・・(C21)
f2/f=−1.41 ・・・(C22)
r1/r2=3.20 ・・・(C23)
r4/r3=−0.57 ・・・(C24)
fI/f=1.58 ・・・(C25)
fII/f=−2.00 ・・・(C26)
fII−1/f=−0.83 ・・・(C27)
fI/fII−2=0.39 ・・・(C28)
図6は、光路分割素子を含まない状態の対物光学系16の収差図であり、像側から無限遠の光束を対物光学系16に入射させた場合の標本面SS上での収差が示されている。なお、図6(a)、図6(b)、図6(c)、図6(d)は、それぞれ球面収差、像面湾曲、コマ収差、歪曲収差を示し、いずれも収差が良好に補正されていることを示している。
なお、図中の“NA”は対物光学系16の標本側の開口数、“Y”は物体高(mm)を示している。また、図6(a)及び図6(c)における一点鎖線、実線、破線は、それぞれ532nm、632.8nm、749nmの波長での収差を示している。また、図6(b)における“M”はメリディオナル成分、“S”はサジタル成分を示している。
図7は、本実施例に係る対物光学系の断面図である。図7では、像側から無限遠の光束を対物光学系17に入射させた場合の軸上光線の光路も併せて示されている。
図7に例示されるように、対物光学系17は、標本面SS側から順に、レンズL1からレンズL12まで、12枚のレンズを含んで構成される。また、ここでは図示されていないが、レンズL3とレンズL4の間には、さらに、光路分割素子を含む。光路分割素子としては、実施例1と同様に、ダイクロイックミラーやダイクロイックプリズムを用いることができる。なお、レンズL5及びレンズL6は、接合レンズCL1を構成し、レンズL7及びレンズL8は、接合レンズCL2を構成し、レンズL10及びレンズL11は、接合レンズCL3を構成する。また、レンズL1からレンズL3は、低自家蛍光硝材から構成されている。
また、対物光学系17は、第1レンズ群LG1の最も標本側に、像側に凹面を向けた凹レンズ(第1の凹レンズ)であるレンズL1を含む。このように、光線高の低い状態にある標本の近くに、凹レンズを設けることで、球面収差の発生を抑えながら、像面湾曲を補正することができる。
対物光学系17の焦点距離f、標本面SS側の開口数NA、実視野φ、作動距離WDは、それぞれ以下のとおりである。なお、ここで、作動距離WDは、対物光学系17の最も標本側の面から不図示のカバーガラスの像側の面までの距離である。
f=45mm、NA=0.4、φ=6mm、WD=5.87mm
また、本実施例で用いられたカバーガラスの厚さTH、d線に対する屈折率Ndは、実施例1と同様である。
また、対物光学系17のレンズデータは、以下のとおりである。なお、面番号は、対物光学系17の最も像側のレンズ面から標本面SSに向かって順に採番している。
対物光学系17
面番号 曲率半径 レンズの間隔 レンズのd線 レンズのd線
(mm) または厚さ(mm) に対する屈折率 に対するアッベ数
S1 196.6177 6.2565 1.48749 70.23
S2 -240.6217 1.3
S3 35.913 12.7659 1.673 38.15
S4 -76.2343 10.0 1.6134 44.27
S5 25.8874 10.6787
S6 -45.3258 10.0 1.6134 44.27
S7 26.3823 16.9553
S8 112.1282 10.0 1.51633 64.14
S9 31.5955 22.7776 1.497 81.54
S10 -32.9508 1.3
S11 -39.0398 4.7 1.6134 44.27
S12 51.1481 18.5906 1.43875 94.93
S13 -60.6565 1.3
S14 74.6027 15.8379 1.43875 94.93
S15 -115.3962 70.0
S16 50.3992 9.7881 1.45875 67.8
S17 ∞ 1.3
S18 27.1 12.0205 1.45875 67.8
S19 ∞ 6.2575
S20 -96.0661 10.0 1.45875 67.8
S21 64.4557
図7に例示されるように、レンズL1からレンズL6のレンズ群が第1レンズ群LG1であり、レンズL7からレンズL12のレンズ群が第2レンズ群LG2である。また、レンズL1からレンズL8のレンズ群が第Iレンズ群LGIであり、レンズL9からレンズL12のレンズ群が第IIレンズ群LGIIである。また、レンズL9からなるレンズ群が第II−1レンズ群LGII−1であり、レンズL10からレンズL12のレンズ群が第II−2レンズ群LGII−2である。また、上述した第1面、第2面、第3面、第4面は、それぞれ面番号S8、S7、S6、S5である。
各レンズ群のd線に対する焦点距離は、以下のとおりである。
f1=61.89mm、f2=−183.62mm、fI=90.21mm
fII=−74.32mm、fII−1=−25.82mm、fII−2=127.47mm
以下の式(C31)から(C38)で示されるように、対物光学系17は、条件式(1)から(8)を満たしている。なお、式(C31)から(C38)はそれぞれ条件式(1)から(8)に対応している。
f1/f=1.38 ・・・(C31)
f2/f=−4.08 ・・・(C32)
r1/r2=4.25 ・・・(C33)
r4/r3=−0.57 ・・・(C34)
fI/f=2.01 ・・・(C35)
fII/f=−1.65 ・・・(C36)
fII−1/f=−0.57 ・・・(C37)
fI/fII−2=0.71 ・・・(C38)
図8は、光路分割素子を含まない状態の対物光学系17の収差図であり、像側から無限遠の光束を対物光学系17に入射させた場合の標本面SS上での収差が示されている。なお、図8(a)、図8(b)、図8(c)、図8(d)は、それぞれ球面収差、像面湾曲、コマ収差、歪曲収差を示し、いずれも収差が良好に補正されていることを示している。
なお、図中の“NA”は対物光学系17の標本側の開口数、“Y”は物体高(mm)を示している。また、図8(a)及び図8(c)における一点鎖線、実線、破線は、それぞれ532nm、632.8nm、749nmの波長での収差を示している。また、図8(b)における“M”はメリディオナル成分、“S”はサジタル成分を示している。
図9は、本実施例に係る対物光学系の断面図である。図9では、像側から無限遠の光束を対物光学系18に入射させた場合の軸上光線の光路も併せて示されている。
図9に例示されるように、対物光学系18は、標本面SS側から順に、レンズL1からレンズL13まで、13枚のレンズを含んで構成される。また、ここでは図示されていないが、レンズL4とレンズL5の間には、さらに、光路分割素子を含む。光路分割素子としては、実施例1と同様に、ダイクロイックミラーやダイクロイックプリズムを用いることができる。なお、レンズL7、レンズL8及びレンズL9は、接合レンズCL1を構成する。また、レンズL1からレンズL4は、低自家蛍光硝材から構成されている。
対物光学系18の焦点距離f、標本面SS側の開口数NA、実視野φ、作動距離WDは、それぞれ以下のとおりである。なお、ここで、作動距離WDは、対物光学系18の最も標本側の面から不図示のカバーガラスの像側の面までの距離である。
f=56mm、NA=0.5、φ=8mm、WD=6.18mm
また、本実施例で用いられたカバーガラスの厚さTH、d線に対する屈折率Ndは、実施例1と同様である。
また、対物光学系18のレンズデータは、以下のとおりである。なお、面番号は、対物光学系18の最も像側のレンズ面から標本面SSに向かって順に採番している。
対物光学系18
面番号 曲率半径 レンズの間隔 レンズのd線 レンズのd線
(mm) または厚さ(mm) に対する屈折率 に対するアッベ数
S1 179.4742 10.0 1.497 81.54
S2 -159.0243 5.0
S3 37.1264 10.1239 1.673 38.15
S4 71.1433 6.7381
S5 71.5749 9.5615 1.6134 44.27
S6 20.2993 14.8337
S7 -34.4116 9.6518 1.6134 44.27
S8 68.208 6.739
S9 260.7629 5.1001 1.48749 70.23
S10 32.7878 23.6441 1.43875 94.93
S11 -23.3537 4.7161 1.6134 44.27
S12 -270.9659 1.3
S13 ∞ 17.7591 1.43875 94.93
S14 -39.5219 1.3
S15 137.2995 11.0012 1.43875 94.93
S16 -152.974 70.0
S17 72.4749 9.2177 1.43385 95.15
S18 ∞ 12.4065
S19 34.2691 10.0 1.45875 67.8
S20 84.5272 1.3
S21 35.7356 8.4106 1.43385 95.15
S22 104.2784 6.6149
S23 ∞ 10.0 1.45875 67.8
S24 64.7661
図9に例示されるように、レンズL1からレンズL6のレンズ群が第1レンズ群LG1であり、レンズL7からレンズL13のレンズ群が第2レンズ群LG2である。また、レンズL1からレンズL9のレンズ群が第Iレンズ群LGIであり、レンズL10からレンズL13のレンズ群が第IIレンズ群LGIIである。また、レンズL10からなるレンズ群が第II−1レンズ群LGII−1であり、レンズL11からレンズL13のレンズ群が第II−2レンズ群LGII−2である。また、上述した第1面、第2面、第3面、第4面は、それぞれ面番号S9、S8、S7、S6である。
各レンズ群のd線に対する焦点距離は、以下のとおりである。
f1=92.68mm、f2=−69.43mm、fI=73.38mm
fII=−96.13mm、fII−1=−36.00mm、fII−2=255.12mm
以下の式(C41)から(C48)で示されるように、対物光学系18は、条件式(1)から(8)を満たしている。なお、式(C41)から(C48)はそれぞれ条件式(1)から(8)に対応している。
f1/f=1.65 ・・・(C41)
f2/f=−1.24 ・・・(C42)
r1/r2=3.82 ・・・(C43)
r4/r3=−0.59 ・・・(C44)
fI/f=1.31 ・・・(C45)
fII/f=−1.72 ・・・(C46)
fII−1/f=−0.64 ・・・(C47)
fI/fII−2=0.29 ・・・(C48)
図10は、光路分割素子を含まない状態の対物光学系18の収差図であり、像側から無限遠の光束を対物光学系18に入射させた場合の標本面SS上での収差が示されている。なお、図10(a)、図10(b)、図10(c)、図10(d)は、それぞれ球面収差、像面湾曲、コマ収差、歪曲収差を示し、いずれも収差が良好に補正されていることを示している。
なお、図中の“NA”は対物光学系18の標本側の開口数、“Y”は物体高(mm)を示している。また、図10(a)及び図10(c)における一点鎖線、実線、破線は、それぞれ532nm、632.8nm、749nmの波長での収差を示している。また、図10(b)における“M”はメリディオナル成分、“S”はサジタル成分を示している。
図11は、本実施例に係る対物光学系の断面図である。図11では、像側から無限遠の光束を対物光学系19に入射させた場合の軸上光線の光路も併せて示されている。
図11に例示されるように、対物光学系19は、標本面SS側から順に、ダイクロイックプリズム14と、レンズL1からレンズL11までの11枚のレンズと、を含んで構成される。また、光路分割素子としては、ダイクロイックプリズム14の代わりに、ダイクロイックミラー13を用いてもよい。なお、レンズL5、レンズL6及びレンズL7は、接合レンズCL1を構成し、レンズL9及びレンズL10は、接合レンズCL2を構成する。また、ダイクロイックプリズム14は、低自家蛍光硝材から構成されている。
また、対物光学系19は、第1レンズ群LG1に標本側から、ダイクロイックプリズム14(光路分割素子)と、像側に凹面を向けた凹レンズ(第2の凹レンズ)であるレンズL1を含む。このように、最も標本側に光路分割素子を配置することで、照明光路と観察光路の重なりを最小限に抑え、それにより、自家蛍光の発生を抑制することができる。また、光線高の低い状態にある標本の近くに凹レンズを設けることで、球面収差の発生を抑えながら、像面湾曲を補正することができる。
対物光学系19の焦点距離f、標本面SS側の開口数NA、実視野φ、作動距離WDは、それぞれ以下のとおりである。なお、ここで、作動距離WDは、対物光学系19の最も標本側の面から不図示のカバーガラスの像側の面までの距離である。
f=69.1mm、NA=0.4、φ=8mm、WD=5mm
また、本実施例で用いられたカバーガラスの厚さTH、d線に対する屈折率Ndは、実施例1と同様である。
また、対物光学系19のレンズデータは、以下のとおりである。なお、面番号は、対物光学系19の最も像側のレンズ面から標本面SSに向かって順に採番している。
対物光学系19
面番号 曲率半径 レンズの間隔 レンズのd線 レンズのd線
(mm) または厚さ(mm) に対する屈折率 に対するアッベ数
S1 81.9118 9.9108 1.497 81.54
S2 296.9038 1.3
S3 47.1488 15.9633 1.673 38.15
S4 ∞ 7.0389 1.6134 44.27
S5 29.0923 23.1548
S6 -63.8571 9.3683 1.6134 44.27
S7 47.6125 9.8544
S8 147.7379 8.0204 1.51633 64.14
S9 35.771 29.5843 1.497 81.54
S10 -29.1745 6.4966 1.6134 44.27
S11 -122.4112 5.4963
S12 -406.7352 17.2273 1.43875 94.93
S13 -50.9718 5.0
S14 67.0518 18.1269 1.43875 94.93
S15 -186.693 4.0183
S16 65.9065 11.1586 1.43875 94.93
S17 2366.8766 13.4276
S18 -79.488 8.4462 1.43875 94.93
S19 ∞ 1.0
S20 ∞ 44.0 1.43385 95.15
S21 ∞
図11に例示されるように、ダイクロイックプリズム14及びレンズL1からレンズL4のレンズ群が第1レンズ群LG1であり、レンズL5からレンズL11のレンズ群が第2レンズ群LG2である。また、ダイクロイックプリズム14及びレンズL1からレンズL7のレンズ群が第Iレンズ群LGIであり、レンズL8からレンズL11のレンズ群が第IIレンズ群LGIIである。また、レンズL8からなるレンズ群が第II−1レンズ群LGII−1であり、レンズL9からレンズL11のレンズ群が第II−2レンズ群LGII−2である。また、上述した第1面、第2面、第3面、第4面は、それぞれ面番号S8、S7、S6、S5である。
各レンズ群のd線に対する焦点距離は、以下のとおりである。
f1=52.51mm、f2=−131.59mm、fI=49.47mm
fII=−90.53mm、fII−1=−43.09mm、fII−2=306.43mm
以下の式(C51)から(C58)で示されるように、対物光学系19は、条件式(1)から(8)を満たしている。なお、式(C51)から(C58)はそれぞれ条件式(1)から(8)に対応している。
f1/f=0.76 ・・・(C51)
f2/f=−1.90 ・・・(C52)
r1/r2=3.10 ・・・(C53)
r4/r3=−0.46 ・・・(C54)
fI/f=0.72 ・・・(C55)
fII/f=−1.31 ・・・(C56)
fII−1/f=−0.62 ・・・(C57)
fI/fII−2=0.16 ・・・(C58)
図12は、対物光学系19の収差図であり、像側から無限遠の光束を対物光学系19に入射させた場合の標本面SS上での収差が示されている。なお、図12(a)、図12(b)、図12(c)、図12(d)は、それぞれ球面収差、像面湾曲、コマ収差、歪曲収差を示し、いずれも収差が良好に補正されていることを示している。
なお、図中の“NA”は対物光学系19の標本側の開口数、“Y”は物体高(mm)を示している。また、図12(a)及び図12(c)における一点鎖線、実線、破線は、それぞれ532nm、632.8nm、749nmの波長での収差を示している。また、図12(b)における“M”はメリディオナル成分、“S”はサジタル成分を示している。
1 ・・・ステージ
2 ・・・照明光学系
3、12、16、17、18、19 ・・・対物光学系
4 ・・・結像光学系
5 ・・・光路分割素子
13 ・・・ダイクロイックミラー
14 ・・・ダイクロイックプリズム
15 ・・・光軸
100 ・・・観察装置

Claims (18)

  1. 物体側から順に、
    励起光を反射し、且つ、蛍光を透過させる光路分割素子を含み、前記蛍光を収斂させる正のパワーを有する第1レンズ群と、
    少なくとも1つの接合レンズを含み、前記蛍光を平行光束に変換する負のパワーを有する第2レンズ群と、を含むことを特徴とする無限遠補正型の対物光学系。
  2. 請求項1に記載の対物光学系において、
    fを前記対物光学系の焦点距離とし、f1を前記第1レンズ群の焦点距離とするとき、以下の条件式
    0.5≦f1/f≦2.5 ・・・(1)
    を満たすことを特徴とする対物光学系。
  3. 請求項1または請求項2に記載の対物光学系において、
    fを前記対物光学系の焦点距離とし、f2を前記第2レンズ群の焦点距離とするとき、以下の条件式
    −5.0≦f2/f≦−0.7 ・・・(2)
    を満たすことを特徴とする対物光学系。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の対物光学系において、
    前記第2レンズ群は、最も前記物体側に前記接合レンズを含み、
    前記接合レンズは、前記物体側に凸面を有することを特徴とする対物光学系。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の対物光学系において、
    前記第2レンズ群は、前記物体側から順に、
    前記接合レンズと、
    両凹レンズと、
    前記物体側に凹面を向けた第1の負レンズと、を含み、
    r1を前記接合レンズの最も像側の面の曲率半径とし、r2を前記両凹レンズの前記物体側の面の曲率半径とし、r3を前記両凹レンズの前記像側の面の曲率半径とし、r4を前記第1の負レンズの前記物体側の面の曲率半径とするとき、以下の条件式
    2.0≦r1/r2 ・・・(3)
    −1.0≦r4/r3≦−0.2 ・・・(4)
    を満たすことを特徴とする対物光学系。
  6. 物体側から順に、
    励起光を反射し、且つ、蛍光を透過させる光路分割素子を含み、前記蛍光を収斂させる正のパワーを有する第Iレンズ群と、
    最も前記物体側に第2の負レンズを含み、前記蛍光を平行光束に変換する負のパワーを有する第IIレンズ群と、を含むことを特徴とする無限遠補正型の対物光学系。
  7. 請求項6に記載の対物光学系において、
    fを前記対物光学系の焦点距離とし、fIを前記第Iレンズ群の焦点距離とするとき、以下の条件式
    0.3≦fI/f≦3.0 ・・・(5)
    を満たすことを特徴とする対物光学系。
  8. 請求項6または請求項7に記載の対物光学系において、
    fを前記対物光学系の焦点距離とし、fIIを前記第IIレンズ群の焦点距離とするとき、以下の条件式
    −3.0≦fII/f≦−0.6 ・・・(6)
    を満たすことを特徴とする対物光学系。
  9. 請求項6乃至請求項8のいずれか1項に記載の対物光学系において、
    前記第IIレンズ群は、前記物体側から順に、
    前記第2の負レンズからなる第II−1レンズ群と、
    最も前記物体側に第3の負レンズを含み、前記蛍光を平行光束に変換する第II−2レンズ群と、を含むことを特徴とする無限遠補正型の対物光学系。
  10. 請求項9に記載の対物光学系において、
    fを前記対物光学系の焦点距離とし、fII−1を前記第II−1レンズ群の焦点距離とするとき、以下の条件式
    −1.5≦fII−1/f≦−0.3 ・・・(7)
    を満たすことを特徴とする対物光学系。
  11. 請求項9または請求項10に記載の対物光学系において、
    fIを前記第Iレンズ群の焦点距離とし、fII−2を前記第II−2レンズ群の焦点距離とするとき、以下の条件式
    0.01≦fI/fII−2≦1.0 ・・・(8)
    を満たすことを特徴とする対物光学系。
  12. 請求項9乃至請求項11のいずれか1項に記載の対物光学系において、
    前記第Iレンズ群は、最も前記像側に、接合レンズを含み、
    前記第2の負レンズは、両凹レンズであり、
    前記第3の負レンズは、前記物体側に凹面を有し、
    r1を前記接合レンズの最も像側の面の曲率半径とし、r2を前記両凹レンズの前記物体側の面の曲率半径とし、r3を前記両凹レンズの前記像側の面の曲率半径とし、r4を前記第3の負レンズの前記物体側の曲率半径とするとき、以下の条件式
    2.0≦r1/r2 ・・・(3)
    −1.0≦r4/r3≦−0.2 ・・・(4)
    を満たすことを特徴とする対物光学系。
  13. 請求項1乃至請求項12のいずれか1項に記載の対物光学系において、
    前記第1レンズ群は、最も前記物体側に、像側に凹面を向けた第1の凹レンズを含むことを特徴とする対物光学系。
  14. 請求項1乃至請求項12のいずれか1項に記載の対物光学系において、
    前記第1レンズ群は、前記物体側から、
    前記光路分割素子と、
    前記像側に凹面を向けた第2の凹レンズを含むことを特徴とする対物光学系。
  15. 請求項1乃至請求項14のいずれか1項に記載の対物光学系において、
    前記光路分割素子より前記物体側に配置された第1レンズ群に含まれるレンズは、自家蛍光の発生が少ない低自家蛍光硝材から構成されることを特徴とする対物光学系。
  16. 請求項1乃至請求項15のいずれか1項に記載の対物光学系において、
    前記光路分割素子は、ダイクロイックミラーであることを特徴とする対物光学系。
  17. 請求項1乃至請求項15のいずれか1項に記載の対物光学系において、
    前記光路分割素子は、ダイクロイックプリズムであることを特徴とする対物光学系。
  18. 請求項1乃至請求項17のいずれか1項に記載の対物光学系と、
    前記励起光を前記光路分割素子に向けて射出する照明光学系と、
    前記対物光学系を透過した蛍光を結像させる結像光学系と、を含むことを特徴とする落射型蛍光観察装置。
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