JP2010249473A - 簡易フィルタ取付用治具 - Google Patents

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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
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Abstract

【課題】様々な形態の空気調和機に内蔵された既設フィルタに対して、シート状の簡易フィルタを簡単に且つ確実に取り付けることができ、天井に設けられた空気調和機の吹き出し口、外気を室内に取り入れるためのダクト、室内循環型の換気装置等に予め或いは後付けで取り付けられる既設フィルタ対しても同様の簡易フィルタを簡単に且つ確実に取り付けることができる、汎用性の高い簡易フィルタ取付用治具を提供すること。
【解決手段】空気調和又は換気用設備に装着される既設フィルタを被覆するようにシート状の簡易フィルタを取り付けるための治具1であって、中央に配置された環状体2と、環状体から四方に向けて延設された伸縮可能な弾性体3と、弾性体の延設方向の先端部に設けられたリング状部材4とを備えており、リング状部材は、弾性体との連結部分近傍に、該弾性体の延設方向に対して略直角をなす直線状部41を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気調和又は換気用設備に装着される既設フィルタを被覆するようにシート状の簡易フィルタを取り付けるための簡易フィルタ取付用治具に関する。
一般に、オフィスや家庭等に設置される空気調和機には、取り入れる空気中に含まれる塵埃を除去するためのフィルタが内蔵されている。
しかし、空気調和機を長期間に亘って使用すると、フィルタが目詰まりを起こして塵埃の除去能力が低下してしまう。
そのため、定期的にフィルタを清掃する作業が必要となるが、大規模な施設では多くの空気調和機が設置されているため、全ての空気調和機のフィルタを清掃しようとすると、多大な時間を必要とする。
そこで、多くの空気調和機が設置された大規模な施設では、予備のフィルタをストックしておき、使用に伴って汚れたフィルタを定期的に予備の綺麗なフィルタと交換することにより、現場でのフィルタの清掃作業を省略している。
しかしながら、このような従来の方法では、予備のフィルタを大量にストックしておく必要があるため、保管コスト等の余分なコストがかかるという問題があった。
上記したような実状に鑑みて、空気調和機のフィルタの清掃回数を減らすための方法が提案されている。
例えば、下記特許文献1には、グリルパネルと既設フィルタとの間にシート状の補助フィルタを着脱自在に固定することにより、既設フィルタに付着する塵埃の量を減らしてフィルタの清掃回数を減らす方法が開示されている。
この特許文献1に記載された方法は、ゴム等の弾性変形可能な固定具を補助フィルタを押さえた状態でグリルパネルの溝部に嵌め込むことにより、補助フィルタをグリルパネルに対して着脱自在に固定するものである。
しかしながら、この方法で用いられる固定具は、溝部の形状と合致する必要があるため、汎用性が乏しい。実際、空気調和機には様々な形態のものが存在していることから、形態に応じた多種類の固定具が必要となる。
また、下記特許文献2には、引きばね式フックからなる固定具を用いてはとめ穴付空調フィルタをグリルカバーに固定する方法が記載されている。
しかしながら、この固定具は、1つの空調フィルタを固定するために4つ必要であるため、取り付けや取り外しの作業に時間がかかり、作業効率が非常に悪いという問題がある。
また、オフィス等においては、空気調和機の吹き出し口が天井に設けられていることが多いが、吹き出し口の周囲の天井に煤等の汚れが付着して黒ずんでしまうことがある。
そこで、吹き出し口からの煤の拡散を防止するために、吹き出し口に繋がるパイプ内に円形のリング内に不織布を縫着したフィルタを装着することがある。
しかし、このようなフィルタは、通常オーダーメイドであって高価であるにも拘らず、清掃を3〜4回繰り返すと縫い目がほころんで使用できなくなる。そのため、頻繁に新しいフィルタを用意する必要があり、維持コストが高くなるという問題があった。
しかも、フィルタが円形であってパイプ内に装着されるため、特許文献1,2に開示されたような固定具を使用することはできない。
また、工場等においては、外気を室内に取り入れるためのダクトが天井等に配設されていることがあるが、ダクトを介して外気中に含まれる砂や塵埃等が室内に入り込むことにより、作業者の健康を害したり、機械等の設備に悪影響を及ぼしたりする虞があるという問題があった。
ダクトからの砂や塵埃の侵入を防ぐためには、例えばダクトの内部にダクト内断面に合致する円形フィルタを取り付けることが考えられる。しかし、ダクト内に取り付けられた円形フィルタに対しては、特許文献1,2に開示されたような固定具を使用することはできないため、フィルタを頻繁に交換する必要がある。
また、大規模施設等においては、室内循環型の換気装置が設置されていることがある。
通常、室内循環型の換気装置の吸い込み口には、室内の空気中に存在する塵埃を除去するためにフィルタが取り付けられている。
しかし、換気装置を長期間に亘って使用すると、フィルタが目詰まりを起こして塵埃の除去能力が低下してしまうため、フィルタを定期的に清掃する必要があり、結果として、上述した空気調和機の場合と同様の問題が生じていた。
特開2003−240329号公報 実用新案登録第3143236号公報
本発明は、上記したような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、様々な形態の空気調和機に内蔵された既設フィルタに対して、シート状の簡易フィルタを簡単に且つ確実に取り付けることができるとともに、天井に設けられた空気調和機の吹き出し口、外気を室内に取り入れるためのダクト、室内循環型の換気装置等に予め或いは後付けで取り付けられる既設フィルタ対しても同様の簡易フィルタを簡単に且つ確実に取り付けることが可能である、汎用性の高い簡易フィルタ取付用治具を提供するものである。
請求項1に係る発明は、空気調和又は換気用設備に装着される既設フィルタを被覆するようにシート状の簡易フィルタを取り付けるための治具であって、中央に配置された環状体と、該環状体から四方に向けて延設された伸縮可能な弾性体と、該弾性体の延設方向の先端部に設けられたリング状部材とを備えており、前記リング状部材は、前記弾性体との連結部分近傍に、該弾性体の延設方向に対して略直角をなす直線状部を有していることを特徴とする簡易フィルタ取付用治具に関する。
請求項2に係る発明は、前記弾性体の先端部と前記リング状部材の基端部とが連結部材を介して連結されており、該連結部材は、前記弾性体の先端部に対して回動可能に取り付けられた取付部と、前記リング状部材の直線状部を保持する保持部とを備えており、全体として略T字状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の簡易フィルタ取付用治具に関する。
請求項3に係る発明は、前記保持部は扁平状に形成されていることを特徴とする請求項2記載の簡易フィルタ取付用治具に関する。
請求項4に係る発明は、前記弾性体の基端部が、前記環状体に沿って移動可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の簡易フィルタ取付用治具に関する。
請求項5に係る発明は、前記直線状部の長さを調整可能であることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の簡易フィルタ取付用治具に関する。
請求項1に係る発明によれば、中央に配置された環状体と、該環状体から四方に向けて延設された伸縮可能な弾性体と、該弾性体の延設方向の先端部に設けられたリング状部材とを備えていることから、空気調和機に内蔵された既設フィルタにシート状の簡易フィルタを被せた後、簡易フィルタの上方から治具を既設フィルタに固定することにより、容易且つ確実に簡易フィルタを既設フィルタに取り付けることができる。
具体的には、弾性体を四方に向けて伸長させて先端部のリング状部材を既設フィルタの四つの角部に係止することにより、様々な大きさや厚みの既設フィルタに対して治具を容易且つ確実に固定して簡易フィルタを取り付けることが可能となる。
また、1つの簡易フィルタを取り付けるために複数の治具を必要としないため、取り付けや取り外しの作業を効率的に短時間で行うことが可能となる。
また、リング状部材が、弾性体との連結部分近傍に該弾性体の延設方向に対して略直角をなす直線状部を有しているため、リング状部材を既設フィルタの四つの角部に係止した際に、リング状部材の基端部が直線状部によって拡がり、係止が非常に外れにくくなる。
更に、室内循環型の換気装置の吸い込み口に取り付けられた既設フィルタに対しても、同様の方法で簡易フィルタを容易且つ確実に取り付けることができる。
請求項2に係る発明によれば、リング状部材と弾性体とを連結する連結部材が、弾性体の先端部に対して回動可能に取り付けられた取付部を備えていることから、リング状部材の弾性体に対する角度を自在に変化させることができ、様々な大きさや厚みの既設フィルタに対して幅広く適用することが可能となる。
また、連結部材が、リング状部材の直線状部を保持する保持部を備えていることから、リング状部材として柔軟な線材を用いた場合でも直線状部を確実に形成することが可能となる。
更に、連結部材が全体として略T字状に形成されていることから、一の弾性体の先端に設けられたリング状部材を、他の弾性体の先端に設けられた連結部材に係止することができる。そのため、角部を有さない円形のフィルタに対しても簡易フィルタを取り付けることが可能となり、天井に設けられた空気調和機の吹き出し口に繋がるパイプや、外気を室内に取り入れるためのダクトの内部に装着したフィルタに対しても簡易フィルタを取り付けることができる。つまり、既設フィルタの形状を問わずに適用することができる非常に汎用性に優れたフィルタ取付用治具となる。
請求項3に係る発明によれば、連結部材の保持部が扁平状に形成されていることから、リング状部材を既設フィルタの四つの角部に係止した際に、保持部の扁平状の面が簡易フィルタの表面にほぼ密接して動きにくくなるので、リング状部材の係止がより一層外れにくくなる。
請求項4に係る発明によれば、弾性体の基端部が環状体に沿って移動可能に取り付けられていることから、環状体に対する弾性体の配置を自在に変化させることができ、様々な大きさや厚みの既設フィルタに対して幅広く適用することが可能となる。
また、不使用時には、弾性体やリング状部材同士を重ねることができるため、治具の保管や輸送の際に嵩張らず、保管スペース等が小さくて済む。
請求項5に係る発明によれば、直線状部の長さを調整可能であることから、既設フィルタの大きさや厚みに応じて直線状部の長さを変更することができ、治具の汎用性をより高めることが可能となる。
本発明に係る治具の全体図である。 弾性体が環状体に沿って移動可能であることを示す部分拡大図である。 弾性体及びリング状部材同士を重ねた状態を示す図である。 取付部が弾性体の先端部に対して回動可能となっていることを示す部分拡大図である。 本発明に係る治具を使用して既設フィルタに簡易フィルタを取り付ける方法を示す図である。 本発明に係る治具を使用して既設フィルタに簡易フィルタを取り付ける方法を示す図である。 本発明に係る治具を使用して既設フィルタに簡易フィルタを取り付ける方法を示す図である。 リング状部材の直線状部の作用を示す部分拡大図である。 直線状部の長さを長くした変更例を示す図である。 直線状部の長さを調整可能とした変更例を示す図である。 本発明に係る治具により簡易フィルタが取り付けられた既設フィルタを、空気調和機に取り付ける様子を示す図である。 本発明に係る治具により簡易フィルタが取り付けられた既設フィルタを、空気調和機に取り付ける様子を示す図である。 本発明に係る治具により簡易フィルタが取り付けられた既設フィルタを、空気調和機に取り付ける様子を示す図である。 本発明に係る治具が適用される空気調和機の吹き出し口の一例を示す図である。 空気調和機の吹き出し口と連結されるパイプの内部に装着される円形の既設フィルタを示す図である。 本発明に係る治具を使用することにより、円形の既設フィルタに対して方形の簡易フィルタを取り付けた様子を示す図であり、(a)は表面図、(b)は裏面図である。 本発明に係る治具を適用可能な、外気を室内に取り入れるためのダクトの内部に装着された既設フィルタを説明する図である。 本発明に係る治具を、室内循環型の換気装置の吸い込み口に取り付けられた既設フィルタに対して簡易フィルタを取り付けるために使用した様子を示す図である。
以下、本発明に係るフィルタ取付用治具(以下、単に治具という)の好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明に係る治具の全体図である。
本発明に係る治具(1)は、空気調和又は換気用設備に予め或いは後付けで装着される既設フィルタを被覆するようにシート状の簡易フィルタを取り付けるための治具である。
治具(1)は、中央に配置された環状体(2)と、環状体(2)から四方に向けて延設された伸縮可能な弾性体(3)と、弾性体(3)の延設方向の先端部に設けられたリング状部材(4)と、弾性体(3)の先端部とリング状部材(4)の基端部とを連結する連結部材(5)とを備えている。
環状体(2)は円形のリングであって、例えば金属線を円形に加工することにより形成される。
弾性体(3)は、ゴムやばね等の伸縮可能な弾性部材からなり、図示例ではコイルばねが用いられている。コイルばねを用いる場合、その直径は小さい方が好ましい。具体的には10mm以下であることが好ましく、5mm以下であるとより好ましい。これは、直径が大きいと、後述する如く治具を取り付けた際に、治具の厚みが邪魔になってルーバー等を閉めることができなくなる虞があるためである。
弾性体(3)は合計4つあり、夫々の弾性体(3)の基端部が環状体(2)に対して取り付けられている。尚、弾性体(3)の数は4つであることが最も好ましいが、5つ以上(例えば6つや8つ等)であってもよい。
弾性体(3)の基端部には環状部(31)が形成されており、環状部(31)が環状体(2)と互いに係合されている。これによって、夫々の弾性体(3)は環状体(2)に沿って移動可能となっている(図2矢印参照)。
このように、夫々の弾性体(3)が環状体(2)に沿って移動可能となっていることにより、環状体(2)に対する弾性体(3)の配置(方向)を自在に変化させることができ、様々な大きさ、厚み、形状の既設フィルタに対して幅広く適用することが可能となる。
また、不使用時には、弾性体(3)やリング状部材(4)同士を重ねることができるため(図3参照)、治具の保管や輸送の際に嵩張らず、保管等のためのスペースが小さくて済む。
リング状部材(4)は、自在に変形できる柔軟性を有する細い線材から形成され、好ましくは強度の観点から細い金属線から形成される。但し、本発明において、リング状部材(4)の素材は金属線には限定されず、ゴム等の伸縮可能な弾性素材から形成してもよい。この場合、使用時においてリング状部材(4)を変形させて大きさを自在に変えることができるため、治具の汎用性を高めることが可能となる。
リング状部材(4)は、弾性体(3)との連結部分近傍に、弾性体(3)の延設方向(伸縮方向)に対して略直角をなす直線状部(41)を有している。
連結部材(5)は、リング状部材(4)の直線状部(41)を保持する保持部(51)と、弾性体(3)の先端部に取り付けられた取付部(52)を備えている。
連結部材(5)は金属素材から形成された略T字状の部材であって、取付部(52)は太い金属線から形成され、保持部(51)は金属製の筒状体から形成されている。そして、保持部(51)を構成する筒状体の内部に、リング状部材(4)の基端部と取付部(52)の先端部を挿入して筒状体を扁平状にかしめることにより、取付部(52)の先端部とリング状部材(4)の基端部とが保持部(51)を介して連結されている。
このように、連結部材(5)が、リング状部材(4)の直線状部(41)を保持する保持部(51)を備えていることから、リング状部材(4)として柔軟な線材を用いた場合でも確実に直線状部(41)を形成することが可能となる。
但し、本発明においては、リング状部材(4)の基端部を、連結部材(5)を介さずに直接弾性体(3)の先端部に取り付ける構成を採用することも可能である。この場合には、リング状部材(4)の基端部を直線状の筒状体に挿通する等の手段により直線状部(41)を形成すればよい。
取付部(52)は、弾性体(3)の先端部に対して回動可能となっている(図4参照)。
これにより、リング状部材(4)の弾性体(3)に対する角度を自在に変化させることができ、様々な大きさ、厚み、形状の既設フィルタに対して幅広く適用することが可能となる。
以下、本発明に係る治具の使用方法について説明する。
本発明に係る治具は、図5乃至図7に示すように、空気調和機に内蔵される既設フィルタ(6)に不織布等からなる方形のシート状の簡易フィルタ(7)を被せて、この簡易フィルタ(7)の上方から治具(1)を既設フィルタ(6)に固定することにより使用される。
具体的には、治具(1)の4つの弾性体(3)を四方に向けて伸長させて夫々の先端部のリング状部材(4)を既設フィルタ(6)の四つの角部に係止する。これにより、治具(1)が既設フィルタ(6)に固定されるので、その結果、簡易フィルタ(7)が治具(1)に押さえられた状態で既設フィルタ(6)に固定される。
このように、本発明に係る治具(1)は、弾性体(3)とリング状部材(4)を利用して既設フィルタ(6)に対して固定する構成であるため、様々な大きさや厚みをもつ既設フィルタ(6)に対して(図5,6参照)、また湾曲した既設フィルタ(6)に対しても(図7参照)、容易且つ確実に固定することが可能となる。
また、本発明に係る治具(1)は、図示しないが、既設フィルタ(6)が、角部が丸みを帯びている形状のものや、四角形以外の多角形状のものであっても、固定することができる。更に、後述するように、既設フィルタが角部を有さない形状(円形等)であっても固定することができる。
また、本発明に係る治具(1)は、1つの治具(1)のみで簡易フィルタ(7)を既設フィルタ(6)に対して確実に取り付けることができるため、取り付けや取り外しの作業を効率的に短時間で行うことが可能となる。
また、本発明に係る治具(1)は、リング状部材(4)が、弾性体(3)との連結部分近傍に該弾性体(3)の延設方向に対して略直角をなす直線状部(41)を有しているため、リング状部材(4)を既設フィルタ(6)の四つの角部に係止した際に、リング状部材(4)の基端部が直線状部(41)によって拡がり、係止が非常に外れにくくなる。
以下、この作用についてより詳しく説明する。
リング状部材(4)が直線状部(41)を有していない場合(図8(a)参照)、リング状部材(4)を既設フィルタ(6)の四つの角部に係止した際に、リング状部材(4)の基端部が拡がらないために引っ掛かり部分の長さ(D)が短くなり、係止が非常に外れ易くなる。
これに対して、リング状部材(4)が直線状部(41)を有している場合(図8(b)参照)、リング状部材(4)を既設フィルタ(6)の四つの角部に係止した際に、リング状部材(4)の基端部が拡がるために引っ掛かり部分の長さ(D)が長くなり、係止が非常に外れにくくなる。
つまり、リング状部材(4)の直線状部(41)は、リング状部材(4)を既設フィルタ(6)の四つの角部に確実に係止させるために非常に重要な役割を果たす。特に、角部が丸みを帯びている場合には、尖っている場合に比べて長さ(D)が短くなることから、直線状部(41)を設けることは非常に重要である。
直線状部(41)の全体長さは、短すぎるとリング状部材(4)を既設フィルタ(6)の角部に確実に係止させる作用が得られない虞があるため、全体長さは少なくとも25mm以上とすることが好ましく、30mm以上とすることがより好ましい。
図9は、直線状部(41)の長さを長く形成した例であり、このように長くすることで、引っ掛かり部分の長さ(D)が長くなって係止がより外れにくくなる。但し、リング状部材(4)の全体長さに比べて充分に短くする必要がある。
また、直線状部(41)の長さを調整可能とすると、様々な大きさや厚さの既設フィルタに対して最適な長さに調整することができるためより好ましい。長さを調整可能とするための構成は特に限定されず、例えば保持部(51)を雌ねじを有する部材(51a)と雄ねじを有する部材(51b)の2部材とし、ねじの噛み合い部の長さを変えることにより長さを調整する構成を例示することができる(図10参照)。
また、上記した保持部(51)が扁平状にかしめられている構成は、リング状部材(4)の係止をより一層外れにくくする作用を発揮する。即ち、リング状部材(4)を既設フィルタ(6)の四つの角部に係止した際に、保持部(51)の扁平状の面が簡易フィルタ(7)の表面にほぼ密接して動きにくくなり、リング状部材(4)の係止がより一層外れにくくなる。また、扁平状の面に突起や凹凸を設けると、突起や凸部が簡易フィルタ(7)の表面に食い込んで保持部(51)がより動きにくくなる。
図11乃至図13は、治具(1)により簡易フィルタ(7)が取り付けられた既設フィルタ(6)(図5乃至図7参照)を、空気調和機に取り付けている様子を示す図である。図示の状態から、蓋(ルーバー)(8)を閉めることにより取り付け作業は完了する。
図示の如く、本発明に係る治具(1)は、家庭用壁掛けエアコン(図11参照)、天井埋込カセットエアコン(図12参照)、ファンコイル(図13参照)等の様々な形態の空気調和機に対して広く適用することができ、汎用性に非常に優れている。
図11乃至図13に示すように、本発明に係る治具(1)を用いて、空気調和機に内蔵された既設フィルタ(6)を被覆するように簡易フィルタ(7)を取り付けることにより、空気調和機の取入口から取り入れられる空気中に含まれる塵埃の大部分を簡易フィルタ(7)により捕捉することができる。そのため、既設フィルタ(6)の清掃や交換の頻度を大幅に減らすことが可能となる。
また、本発明に係る治具(1)を用いることにより、簡易フィルタ(7)の取り付け及び取り外しの作業を容易に短時間で行うことができる。しかも、様々な形態の空気調和機に内蔵された既設フィルタ(6)に対して、簡易フィルタ(7)を簡単に且つ確実に取り付けることができる。
本発明に係る治具(1)は、天井に設けられた空気調和機の吹き出し口、外気を室内に取り入れるためのダクト、室内循環型の換気装置等に対しても適用することができる。
図14は、本発明に係る治具(1)が適用される空気調和機の吹き出し口(9)の一例を示す図である。
この吹き出し口(9)は室内の天井(10)に開口しており、円筒状のパイプ(11)を介して送給されてきた暖気や冷気を室内に向けて吹き出す。
パイプ(11)の内部には、図15に示すような既設フィルタ(6)が予めもしくは後付けで装着されている。
既設フィルタ(6)は、円形のリング(61)の内部に不織布(62)を縫着したものであり、全体として円形(円板形)を呈している。
図16は、本発明に係る治具(1)を使用することにより、上記した円形の既設フィルタ(6)に対して方形の簡易フィルタ(7)を取り付けた様子を示す図であり、(a)は表面図、(b)は裏面図である。
取り付け方法は、既設フィルタ(6)の表面に簡易フィルタ(7)を被せて、この簡易フィルタ(7)の上方(表側)に治具(1)を配置した後、4つの弾性体(3)を四方に向けて伸長させて中途部で既設フィルタ(7)の裏面に向けて折り返し、夫々の先端部のリング状部材(4)を既設フィルタ(7)の裏面に回す。このとき、簡易フィルタ(7)の4つの角部も既設フィルタ(7)の裏面に向けて折り返される。そして、一の弾性体(3)の先端に設けられたリング状部材(4)を、対向する他の弾性体(3)の先端に設けられた連結部材(5)に係止する(図16(b)参照)。
ここで、連結部材(5)が全体として略T字状に形成されているため、リング状部材(4)を容易且つ確実に、連結部材(5)に対して係止することが可能となる。
以上により、治具(1)が既設フィルタ(6)に固定されるので、その結果、簡易フィルタ(7)が治具(1)に押さえられ且つ挟まれた状態で既設フィルタ(6)に固定される。
上記したように、本発明に係る治具(1)は、角部を有さない円形の既設フィルタに対しても簡易フィルタを取り付けることが可能である。
そのため、図17に示すような、外気を室内に取り入れるためのダクト(12)の内部に予めもしくは後付けで装着された既設フィルタ(6)に対して、図16に示した方法で簡易フィルタ(7)を取り付けることも可能である。
更に、本発明に係る治具(1)は、図18に示すように、室内循環型の換気装置(13)の吸い込み口に取り付けられた既設フィルタ(6)に対して簡易フィルタ(7)を取り付けるために使用することも可能である。このときの取り付け方法は、図5乃至図7に示した方法と同様である。
本発明に係る治具は、家庭やオフィス等に配置される空気調和機に内蔵された既設フィルタや、天井に設けられた空気調和機の吹き出し口、外気を室内に取り入れるためのダクト、室内循環型の換気装置等に取り付けられる既設フィルタの清掃や交換の頻度を減らすための簡易フィルタを取り付けるための治具として利用される。
1 簡易フィルタ取付用治具
2 環状体
3 弾性体
32 環状部
4 リング状部材
41 直線状部
5 連結部材
51 保持部
52 取付部
6 既設フィルタ
61 リング
62 不織布
7 簡易フィルタ
8 蓋(ルーバー)
9 吹き出し口
10 天井
11 パイプ
12 ダクト
13 室内循環型の換気装置

Claims (5)

  1. 空気調和又は換気用設備に装着される既設フィルタを被覆するようにシート状の簡易フィルタを取り付けるための治具であって、
    中央に配置された環状体と、
    該環状体から四方に向けて延設された伸縮可能な弾性体と、
    該弾性体の延設方向の先端部に設けられたリング状部材とを備えており、
    前記リング状部材は、前記弾性体との連結部分近傍に、該弾性体の延設方向に対して略直角をなす直線状部を有していることを特徴とする簡易フィルタ取付用治具。
  2. 前記弾性体の先端部と前記リング状部材の基端部とが連結部材を介して連結されており、
    該連結部材は、前記弾性体の先端部に対して回動可能に取り付けられた取付部と、前記リング状部材の直線状部を保持する保持部とを備えており、全体として略T字状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の簡易フィルタ取付用治具。
  3. 前記保持部は扁平状に形成されていることを特徴とする請求項2記載の簡易フィルタ取付用治具。
  4. 前記弾性体の基端部が、前記環状体に沿って移動可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の簡易フィルタ取付用治具。
  5. 前記直線状部の長さを調整可能であることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の簡易フィルタ取付用治具。
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