JP2010249238A - コントロールケーブル用細物シールドアウターケーシングの端末加工方法。 - Google Patents

コントロールケーブル用細物シールドアウターケーシングの端末加工方法。 Download PDF

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Eiichi Teraura
栄一 寺浦
Tsukasa Ogawa
司 小川
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Abstract

【課題】 コントロールケーブルに用いる外径4ミリ未満のシールドアウターケーシングの端部に、一体成形される合成樹脂製端末部材が、シールドアウターケーシングからの離脱強度が所定値(300N)以上は有るものの、その値の安全度は僅かであり極めて所定値に近い値で離脱するため、離脱強度を安全圏内に高める点にある。
【解決手段】 本発明は、コントロールケーブル用細物シールドアウターの端末に合成樹脂製の端末部材を一体成形する前にシールドアウターの端末にフレアー加工(5)を施し、その角度がシールドアウターの軸線に対して少なくとも90度であることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明はコントロールケーブル用細物シールドアウターケーシング(以下「シールドアウター」という)の端末に合成樹脂製の端末部材を一体成形するため、シールドアウターの端末加工方法に関する。
従来、コントロールケーブルに用いるシールドアウター(1)の基本的な構造は、摩擦抵抗の低い合成樹脂からなるパイプ状のライナー(2)と、該ライナーの外周に複数本の金属線を緩いピッチで螺旋巻きに巻き付けたシールド線層(3)と、該シールド線層の外周に可撓性を有する熱可塑性の合成樹脂被覆(4)とから構成されている。かかる構造のシールドアウターの端末に、キャップ等の合成樹脂製端末部材を一体成形することが一般的に行われているが、このような端末部材における所定の離脱強度を確保するため、シールドアウター端部にフレアー加工(5)を行う。
シールドアウターは、従来その外径は最小4ミリが限度であったが近年地球環境改善のための省エネルギーが叫ばれ、軽量化の目的で更に細い外径のシールドアウターの生産が望まれている。
前記のような要請に基づき外径が4ミリ未満のシールドアウターが開発された、しかし外径が4ミリ未満のシールドアウターのシールド層を構成する金属線の外径が0.2ミリ〜0.45ミリであるので、従来の外径が4ミリのシールドアウターのものより0.05ミリから0.2ミリ細く成り、又端末部材とシールドアウターの接触面積が外径4ミリのものと比較して小さく、従来の端末加工では端末部材の所定の離脱強度が確保出来なくなった。
特公昭43−9481号公報 特開昭54−19038号公報
解決しようとする問題点は、外径4ミリ未満のシールドアウターの端部に一体成形される合成樹脂製端末部材の離脱強度が所定値に極めて近い値で離脱する点にある。
本発明は、コントロールケーブル用シールドアウターの端末に合成樹脂製の端末部材を一体成形する前にシールドアウターの端末にフレアー加工(5)を施し、その角度が軸線に対して少なくとも90度であることを特徴とする。
本発明による端末加工方法によって外径4ミリ未満の細いシールドアウターであっても従来の外径4ミリのシールドアウターと同等の離脱強度を得る事が出来た。
図1はシールドアウターケーシングの構造とその端部の加工方法を示した切欠き側面図である。
本発明出願以前に特許文献1及び2で示されたような出願が成されている。即ち特許文献1に於いては図3で示されているようにパンチ26によって軸線に対して約45度方向に全周に亘って外方向に開いた方法が開示され、又特許文献2に於いてはシールド線を菊花形状に変形した突出部を設ける方法が示されている。
しかしながら、特許文献1に示された方法では開いた角度が浅いため、索端部材に対するシールドアウターに於ける引き方向の離脱強度が弱く一応所定の強度は得られるけれども、その値は安全圏ぎりぎりであり好ましくない。
又特許文献2に示された方法は、シールドアウターの外径が太く、従ってシールド層を構成する金属線の外径が0.5ミリ以上あるものに対しては加工が可能であるが、金属線の外径がそれ以下の細いものは金属線の腰が弱く適当ではない。
以上のような理由から鋭意研究の結果外径4ミリ未満のシールドアウターに於ける端末のフレアー加工(5)をシールドアウターの軸線に対して少なくとも90度方向に突出させる方法を採用した。
Figure 2010249238
外径4ミリ未満のシールドアウターと端末部材の離脱強度は300N以上が望まれるが、シールドアウター端部のフレアー加工角度と端末部材の離脱強度の関係に就いて、今回開発された外径3ミリのシールドアウターでテストした結果を前記表1に示したように、45度では60Nしか規定値を超えていないため、十分な安全度を得るためには90度でなければ成らないとの結論に達した。
本発明のコントロールケーブル用細物シールドアウターケーシングの端末加工方法としては極めて有効で、他の類似した分野にも適用できる。
1 シールドアウターケーシング
2 ライナー
3 シールド線層
4 合成樹脂被覆
5 フレアー加工

Claims (1)

  1. 摩擦抵抗の低い合成樹脂からなるパイプ状のライナー(2)と、該ライナーの外周に複数本の金属線を緩いピッチで螺旋巻きに巻き付けたシールド線層(3)と、該シールド線層の外周に可撓性を有する熱可塑性の合成樹脂被覆(4)とから成るコントロールケーブル用シールドタイプのアウタケーシング端部を、前記アウタケーシングの軸線に対して少なくとも90度方向へ全周に亘ってフレアー状に突出させたフレアー加工(5)を特徴とするコントロールケーブル用細物シールドアウターの端末加工方法。
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WO2021020379A1 (ja) * 2019-07-29 2021-02-04 株式会社ハイレックスコーポレーション コントロールケーブルアッセンブリ

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