JP2010249094A - 動弁機構制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 動弁機構の制御軸とモータとの間に設けられるギヤ機構の伝達効率を考慮したモータ駆動制御を行い、モータの最大出力トルクを低減し、消費電力を抑制することができる動弁機構制御装置を提供する。
【解決手段】 始動前リフト制御を実行するときは、制御軸角度指令値CSACMDを所定指令値CSABSに設定する(S14)とともに、モータの目標回転速度NMOBJを、ギヤ機構のギヤ効率ηGが比較的高くなる始動前リフト目標回転速度NMBSLFTに設定する(S18)。制御軸角度CSAが制御軸角度指令値CSACMDとほぼ一致するまで、モータ回転速度NMが目標回転速度NMOBJに維持されるようにモータ駆動制御を行う。
【選択図】 図5

Description

本発明は、内燃機関の吸気弁の最大リフト量を連続的に変更可能な動弁機構を制御する動弁機構制御装置に関する。
特許文献1には、吸気弁の最大リフト量を連続的に変更可能な動弁機構を備える内燃機関において、始動開始直後の自己着火を防止するために、クランキング中に吸気弁の最大リフト量を増加させることにより、閉弁時期を遅角する制御を行い、その後燃料噴射を開始するようにした制御装置が示されている。
特開2007−247484号公報
吸気弁の最大リフト量の変更は、動弁機構の制御軸をギヤ機構を介してモータにより回転駆動することにより行われるが、上記従来の制御装置では、ギヤ機構の伝達効率を考慮したモータの駆動制御は行われていない。そのため、ギヤ機構の伝達効率が低い状態ではモータの駆動電流が増加し、消費電力の点で改善の余地があった。
本発明はこの点に着目してなされたものであり、動弁機構の制御軸とモータとの間に設けられるギヤ機構の伝達効率を考慮したモータ駆動制御を行い、モータの最大出力トルクを低減し、消費電力を抑制することができる動弁機構制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため請求項1に記載の発明は、内燃機関の吸気弁の最大リフト量(LFT)を、制御軸(71)の回転角度(CSA)を制御することにより連続的に変更可能な動弁機構(141)を制御する動弁機構制御装置において、前記動弁機構の制御軸(71)を駆動するためのモータ(142)と、前記モータの駆動力を前記制御軸(71)に伝達するギヤ機構(144)と、前記機関の始動開始直前に前記最大リフト量(LFT)が前記機関における自着火を防止する所定リフト量(LFTBS)となるように制御する始動前リフト制御を行う始動前リフト制御手段と、前記始動前リフト制御を行うときに、前記ギヤ機構(144)の伝達効率(ηG)を高めるように、前記モータの目標回転速度(NMOBJ)を設定する目標回転速度設定手段と、前記最大リフト量(LFT)が前記所定リフト量(LFTBS)に達するまで、前記モータの回転速度(NM)が前記目標回転速度(NMOBJ)に維持されるように前記モータ(142)の駆動制御を行うモータ駆動制御手段とを備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の動弁機構の制御装置において、前記動弁機構(141)は、前記吸気弁(11)を駆動するための動弁カム(15a)と、前記動弁カム(15a)の弁駆動力を前記吸気弁(11)に伝達するとともに前記制御軸(71)の回転角度に応じて、前記吸気弁の最大リフト量(LFT)を変更する伝達機構(T)とを備え、前記伝達機構(T)は、前記動弁カム(15a)に当接するサブカム(40)と、前記吸気弁を押圧するとともに前記サブカム(40)により駆動されるロッカアーム(50)と、変位中心線(Lh)を中心に変位可能に、前記機関の本体に支持されるとともに前記サブカム(40)及び前記ロッカアーム(50)を揺動可能に支持するホルダ(30)とを有し、前記ロッカアーム(50)は、前記ホルダ(30)のアーム部に揺動可能に支持され、前記制御軸(71)が前記ホルダ(30)に作用させる制御力の作用点(37a,34a)と前記ロッカアーム(50)の揺動中心線(Lr)との距離(d2,d3)は、前記変位中心線(Lh)と前記揺動中心線(Lr)との距離(d1)よりも小さいことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の動弁機構の制御装置において、前記制御軸(71)が前記ホルダ(30)に作用させる制御力の作用線は、前記ロッカアーム(50)の揺動中心線(Lr)の方向から見て、前記ロッカアーム(50)を支持する支持部(36)と重なることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、機関の始動開始直前に吸気弁の最大リフト量が自着火防止のための所定リフト量となるように制御される。そのとき、ギヤ機構の伝達効率を高めるようにモータの目標回転速度が設定され、最大リフト量が所定リフト量に達するまで、モータ回転速度を目標回転速度に維持するようにモータの駆動制御が行われる。したがって、ギヤ機構の伝達効率が高い状態でモータの駆動が行われ、モータの最大出力トルクを低減し、消費電力を抑制することができる。
請求項2に記載の発明によれば、制御軸が伝達機構のホルダに作用させる制御力の作用点とロッカアームの揺動中心線との距離が、ホルダの変位中心線とロッカアームの揺動中心線との距離よりも小さくなるように、伝達機構が構成される。これにより、制御軸の制御力は、ホルダにおいてロッカアームを支持するために剛性が高い揺動中心線に近い位置に作用するので、ホルダの大型化・重量増を抑制しながら、制御力や弁駆動力などの荷重によるホルダの変形が抑制されて、制御軸により駆動されるホルダの移動応答性が向上し、吸気弁の開閉制御の精度が向上する。
請求項3に記載の発明によれは、制御軸がホルダに作用させる制御力の作用線が、ロッカアームの揺動中心線の方向から見て、ロッカアームの支持部と重なるように、伝達機構が構成されるので、制御軸の制御力は、ホルダにおいて剛性が高い揺動中心線に近い位置に作用する。その結果、請求項2に記載の発明の効果をより顕著なものとすることができる。
本発明の一実施形態にかかる内燃機関及びその制御装置の構成を示す図である。 弁作動特性可変機構の制御軸(71)を駆動する機構の構成を示す図である。 図2に示すモータの駆動制御を行うモジュールの構成を示すブロック図である。 始動前リフト制御を説明するためのタイムチャートである。 図3に示す速度制御部における制御処理のフローチャートである。 図5の処理で実行されるサブルーチンのフローチャートである。 図5の処理で実行されるサブルーチンのフローチャートである。 図7の処理で参照されるテーブルを示す図である。 図5の処理を説明するためのタイムチャートである。 内燃機関の要部断面図であり、シリンダヘッドについては図11の概略I−I線断面図であり、動弁装置の一部の側面図である。 図10の内燃機関のヘッドカバーを外した状態での要部平面図であり、一部の動弁機構を断面で示す図である。 動弁機構の伝達機構のホルダが最大リフト位置を占めるときの、図11のIII−III線断面図であり、一部がサブカムの側面図である。 (A)は、図10の動弁機構の伝達機構の側面図であり、(B)は、(C)のb−b線での伝達機構の要部断面図であり、(C)は、伝達機構のホルダの平面図であり、(D)は、(C)のd−d線でのホルダおよび制御用付勢機構の要部断面図である。 図12のV−V線での要部断面図である。 図10の動弁機構の伝達機構のロッカアームの一部を断面で示す側面図である。 ホルダが最小リフト位置を占めるときの図12に相当する図である。
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかる内燃機関とその制御装置の構成を示す図である。図1において、例えば内燃機関(以下単に「エンジン」という)Eは、吸気弁及び排気弁と、これらを駆動するカムを備えるとともに、吸気弁のリフト量及び開角(開弁期間)を連続的に変更する弁作動特性可変機構140を備えている。エンジンEは、クランク軸が車幅方向に延びる横置き配置で車両に搭載される多気筒4ストロークエンジンである。
エンジンEの吸気管102の途中にはスロットル弁103が配されている。また、スロットル弁103にはスロットル弁開度THを検出するスロットル弁開度センサ104が連結されており、その検出信号が電子コントロールユニット(以下(ECU)という)105に供給される。スロットル弁103には、スロットル弁103を駆動するアクチュエータ107が接続されており、アクチュエータ107は、ECU105によりその作動が制御される。
燃料噴射弁106はエンジンEとスロットル弁103との間かつ吸気管2の図示しない吸気弁の少し上流側に各気筒毎に設けられており、各噴射弁は図示しない燃料ポンプに接続されていると共にECU105に電気的に接続されて当該ECU105からの信号により燃料噴射弁106の開弁時間が制御される。
スロットル弁103の下流には吸気圧PBAを検出する吸気圧センサ108及び吸気温TAを検出する吸気温センサ109が取付けられている。またエンジンEの本体には、エンジン冷却水温TWを検出するエンジン冷却水温センサ110が取り付けられている。これらのセンサの検出信号は、ECU105に供給される。
ECU105には、エンジンEのクランク軸(図示せず)の回転角度を検出するクランク角度位置センサ111が接続されており、クランク軸の回転角度に応じた信号がECU105に供給される。クランク角度位置センサ111は、一定クランク角周期毎(例えば6度周期)にCRKパルスを発生するとともに、エンジンEの特定の気筒の所定クランク角度位置でCYLパルスを発生し、各気筒の吸入行程開始時の上死点(TDC)でTDCパルスを発生する。これらのパルスは、燃料噴射時期、点火時期等の各種タイミング制御及びエンジン回転数(エンジン回転速度)NEの検出に使用される。
ECU105には、エンジンEによって駆動される車両のアクセルペダルの踏み込み量(以下「アクセルペダル操作量」という)APを検出するアクセルセンサ131、及び運転者がエンジン1の始動開始を指示するための始動スイッチ132が接続されており、アクセルセンサ131の検出信号及び始動スイッチ132の切換信号がECU105に供給される。
弁作動特性可変機構140は、図2に示すように、動弁機構141と、吸気弁の最大リフト量LFTを変更するための制御軸71と、モータ142と、モータ142の出力軸143の駆動力を制御軸71に伝達するギヤ機構144と、制御軸71の回転角度(以下「制御軸角度」という)CSAを検出する制御軸回転角度センサ145と、モータ駆動回路146とを備えている。制御軸回転角度センサ145により検出される制御軸角度CSAが最大リフト量LFTを示すパラメータとして使用される。
ギヤ機構144は、出力軸143に連結されたウォームと、制御軸71に取り付けられたウォームホイールとからなるウォームギヤにより、駆動力を伝達する。出力軸143と制御軸71とがなす角度は90度である。
モータ駆動回路146は、ECU105から供給されるモータ制御信号DUTCTLに応じてモータ142を駆動するとともに、モータ142の回転速度NMを示す信号をECU105に供給する。
動弁機構141の構成は、図10〜図16を参照して後述する。
ECU105は各種センサからの入力信号波形を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナログ信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有する入力回路、中央演算処理ユニット(以下「CPU」という)、CPUで実行される演算プログラム及び演算結果等を記憶する記憶回路のほか、アクチュエータ107、燃料噴射弁106、モータ142などに駆動信号を供給する出力回路から構成される。
図3は、モータ142の制御を行うモータ制御モジュールの構成を示すブロック図であり、このモジュールの機能は実際にはECU105のCPUにおける演算処理により実現される。
図3に示すモータ制御モジュールは、位置制御部151と、速度制御部152と、保持制御部153と、スイッチ部154とからなる。位置制御部151は、制御軸角度CSAが、制御軸角度指令値CSACMDと一致するように、例えばスライディングモード制御により、モータの目標回転速度NMOBJを算出する。
速度制御部152は、モータ回転速度NMが目標回転速度NMOBJと一致するように、PI(比例積分)制御により、フィードバック制御量DUTFBを算出する。保持制御部153は、制御軸角度CSAが制御軸角度指令値CSACMDと一致しており、かつ制御軸角度CSAが保持制御可能な所定範囲にあるとき、保持制御実行フラグFHLDを「1」に設定するとともに、制御軸角度CSA、エンジン回転数NE及びエンジン冷却水温TWに応じて保持制御量DUTHLDを算出する。
スイッチ部154は、保持制御実行フラグFHLDが「0」であるときは、フィードバック制御量DUTFBを選択する一方、保持制御実行フラグFHLDが「1」であるときは、保持制御量DUTHLDを選択し、モータ制御信号DUTCTLとして出力する。
本実施形態では、エンジンの始動時において所定の実行条件が満たされたときに、クランキングを開始する直前に吸気弁の最大リフト量LFTが所定リフト量LFTBSとなるように制御軸角度CSAを制御する始動前リフト制御を実行する。これにより、エンジンの暖機がある程度進んだ状態で停止し、再始動するときにおける自己着火が防止される。
図4は、始動前リフト制御の実行タイミングを説明するためのタイムチャートである。時刻t0にイグニッションスイッチがオンされると、ECU105及びモータ駆動回路146の起動に要する時間(160msec程度)経過後の時刻t1からモータ142の駆動を開始する。制御軸角度CSAが、自着火を防止できるリフト量である所定リフト量LFTBS(例えば10mm)に対応する所定指令値CSABSに達すると(時刻t2)、以後は保持制御量DUTHLDによる保持動作に移行するとともに、クランキングを開始する。時刻t1からt2までの時間は、340msec程度である。
図5は、速度制御部152における処理のフローチャートである。この処理は所定時間毎に実行される。
ステップS11では、図6に示す始動前リフト制御実施判断処理を実行する。図6のステップS31では、エンジン回転数NEが「0」、すなわちエンジンEが停止しているか否かを判別し、その答が肯定(YES)であるときは、エンジン冷却水温TWが所定水温TWL(例えば60℃)以上であるか否かを判別する(ステップS32)。ステップS32の答が肯定(YES)であるときは、始動前リフト制御実施フラグFBSLFTを「1」に設定する(ステップS33)。
一方、ステップS31またはS32の答が否定(NO)であるときは、始動前リフト制御実施フラグFBSLFTを「0」に設定する。
図5に戻り、ステップS12では、始動前リフト制御実施フラグFBSLFTが「1」であるか否かを判別する。この答が肯定(YES)であるときは、制御軸角度指令値CSACMDを所定指令値CSABSに設定する(ステップS14)。ステップS15では、制御軸角度CSAと制御軸角度指令値CSACMDとの差の絶対値が、所定閾値DCSTH(例えば0.1deg)より小さいか否かを判別する。最初はこの答は否定(NO)であるので、ステップS16に進み、初期化フラグFINIが「1」であるか否かを判別する。最初はこの答も否定(NO)であるので、図7に示すNMBSLFT算出処理を実行し、始動前リフト目標回転速度NMBSLFTを算出する(ステップS17)。ステップS18では、モータ142の目標回転速度NMOBJを始動前リフト目標回転速度NMBSLFTに設定する。ステップS19では、初期化フラグFINIを「1」に設定する。ステップS19を実行すると、以後はステップS16から直ちにステップS21に進む。
ステップS21では、下記式(1)により速度偏差DNMを算出する。
DNM=NMOBJ−NM (1)
ステップS22では、速度偏差DNMが「0」となるようにPI(比例積分)制御により、フィードバック制御量DUTFBを算出する。これにより、モータ回転速度NMが始動前リフト目標回転速度NMBSLFTと一致するようにモータの駆動が行われる。
制御軸角度CSAが目標制御軸角度CSACMDとほぼ一致し、ステップS15の答が肯定(YES)となると、始動前リフト制御を終了すべく、始動前リフト制御実施フラグFBSLFTを「0」に戻す(ステップS20)。これにより、以後はステップS12の答が否定(NO)となり、直ちにステップS21に進む。したがって、位置制御部151で算出される目標回転速度NMOBJがステップS21で適用され、通常のモータ制御に移行する。
図7は、図5のステップS17で実行されるNMBSLFT算出処理のフローチャートである。
ステップS41では、制御軸角度指令値CSACMDに応じて図8(a)に示すTCSテーブルを検索し、制御軸71の必要トルクTCSを算出する。TCSテーブルは、制御軸角度指令値CSACMDが増加するほど(最大リフト量LFTが増加するほど)、必要トルクTCSが増加するように設定されている。図に示すCSA1は例えば最大リフト量10mmに対応する制御軸角度であり、対応する必要トルクTCS1は12Nm程度である。
ステップS42では、必要トルクTCSを下記式(2)に適用し、ギヤ効率ηGを算出する。式(2)のTMBSは、始動前リフト制御を実行するのに適したモータ142の出力トルクであり、rはギヤ機構144のギヤ比である。
ηG=TCS/(r×TMBS) (3)
ステップS43では、ギヤ効率ηGに応じて、図8(b)に示すNMBSLFTテーブルを検索し、始動前リフト目標回転速度NMBSLFTを算出する。
なお、始動前リフト目標回転速度NMBSLFTは、ギヤ効率ηGが例えば70%となる値に予め設定しておいてもよい。
図9は、上述した始動前リフト制御におけるモータ制御を説明するためのタイムチャートである。時刻t10に始動前リフト制御を開始し、時刻t11に終了した例が示されている。
図9(a)〜図9(c)は、通常のモータ制御による制御軸角度CSA、ギヤ効率ηG、及びモータ出力トルクTMの推移を示す。モータ回転速度NMは、徐々に増加して減少するように制御されるため、ギヤ効率ηGも同様の傾向で推移する。このときモータ出力トルクTMは、モータ回転速度NMが低いときは低いギヤ効率ηGを補うために大きな値(特に時刻t11の直前において非常に大きくなる)。
図9(d)〜図9(f)は、本実施形態のモータ制御による各パラメータの推移を示す。モータ回転速度NMが始動前リフト目標回転速度NMBSLFTとなるように制御されるため、ギヤ効率ηGは始動前リフト目標回転速度NMBSLFTに対応した値に維持される。その結果、モータ出力トルクTMは比較的に小さな値となる。ただし、制御軸角度CSAが目標制御軸角度CSACMDとほぼ一致するまで、モータ回転速度NMが始動前リフト目標回転速度NMBSLFTに維持されるため、図9(d)に示すように制御軸角度CSAのオーバシュートが発生する。したがって、制御軸角度CSAが目標制御軸角度CSACMDと一致するのは、時刻t11より遅れて時刻t12となる。この間、モータ出力トルクはTMはマイナス値をとるため、全体としてモータの消費電力を通常のモータ制御に比べて低減することができる。
次に図10〜図16を参照して、動弁機構141の構成を詳細に説明する。
図10,図11を参照すると、動弁機構141は頭上カム軸型の動弁装置Vに備えられ、該動弁装置Vは、エンジンEのシリンダヘッド内に備えられる。エンジンEは、配列方向に直列に配列された複数のシリンダ1a、ここでは4つのシリンダ1aが一体成形されたシリンダブロック1と、シリンダブロック1の上端部に結合されるシリンダヘッド2と、シリンダヘッド2の上端部に結合されるヘッドカバー3とから構成されるエンジン本体を備える。
なお、この明細書において、特に断らない限り、上下方向はシリンダ1aのシリンダ軸線Lcの方向と一致するものとする。
各シリンダ1aには、コンロッドを介してクランク軸に連結されるピストン4が往復動可能に嵌合する。シリンダヘッド2には、各シリンダ1aに対応して、シリンダ軸線方向でピストン4に対向する部分に燃焼室5が形成され、さらに各燃焼室5にそれぞれ開口する1対の吸気口を有する吸気ポート6および1対の排気口を有する排気ポート7が形成される。各燃焼室5に臨む点火栓8は、点火栓8に接続される点火コイルと共にシリンダヘッド2に一体成形された円筒状の保持部2aに保持される収容筒9内に挿入されてシリンダヘッド2に取り付けられる。
シリンダヘッド2には、いずれも弁バネ10により常時閉弁方向に付勢されるポペット弁からなる機関弁としての吸気弁11および排気弁12が往復動可能に設けられる。シリンダ1a毎(または燃焼室5毎)に設けられる1対の吸気弁11および1対の排気弁12は、動弁装置Vにより開閉駆動されて、それぞれ1対の前記吸気口および1対の前記排気口を開閉する。動弁装置Vはシリンダヘッド2とヘッドカバー3とで形成される動弁室13に配置される。
吸気ポート6の入口が開口するシリンダヘッド2の側部2iに取り付けられるエンジンEの吸気装置を通って吸入された空気は、シリンダヘッド2に取り付けられた燃料噴射弁14から噴射された燃料と混合し、吸気行程において開弁した吸気弁11を経て吸気ポート6を通って燃焼室5に吸入され、ピストン4が上昇する圧縮行程において燃料と混合した状態で圧縮される。混合気は圧縮行程の終期に点火栓8により点火されて燃焼し、ピストン4が下降する膨張行程において燃焼ガスの圧力により駆動されるピストン4がクランク軸を回転駆動する。燃焼ガスは、ピストン4が上昇する排気行程において開弁した排気弁12を経て、排気ガスとして、燃焼室5から排気ポート7を通った後、排気ポート7の出口が開口するシリンダヘッド2の側部2eに取り付けられる排気装置を通ってエンジンEの外部に排出される。
シリンダヘッド2に設けられる動弁装置Vは、動弁カムとしての吸気カム15aが設けられる吸気カム軸15を備えると共に吸気弁11を駆動して開閉する吸気側動弁装置Viと、動弁カムとしての排気カム16aが設けられる排気カム軸16を備えると共に排気弁12を駆動して開閉する排気側動弁装置Veとから構成される。そして、この実施形態において、吸気側動弁装置Viは、吸気弁11の最大リフト量を含む弁作動特性をエンジンEの運転状態に応じて変更可能な動弁機構141から構成される。
シリンダ軸線Lcを含むと共に吸気カム軸15の回転中心線Liに平行な中心平面Pcに直交する方向(以下、「直交方向」という。)で中心平面Pcを挟んで配置される両カム軸15,16は、それぞれクランク軸の回転中心線に平行であると共に互いに平行な回転中心線Li,Leを有するように、シリンダヘッド2に一体に設けられるカム軸ホルダを介してシリンダヘッド2に回転可能に支持される。該カム軸ホルダは、シリンダヘッド2に吸気カム軸15の回転中心線Liの方向(シリンダ1aの前記配列方向でもあり、以下「軸線方向」という。)に間隔をおいて設けられる複数の軸受部17を有する。各軸受部17は、シリンダヘッド2に一体成形された下軸受部17aと、下軸受部17aにボルトにより結合される上軸受部とから構成される。そして、前記上軸受部は、後述するホルダ30および制御軸71を支持する吸気側第1上軸受部17bと、吸気カム軸15を支持すると共に第1上軸受部17bを介して下軸受部17aに結合される吸気側第2上軸受部17cと、排気カム軸16を支持する排気側上軸受部17dとからなる。
両カム軸15,16は、クランク軸の軸端部と両カム軸15,16の軸端部とに掛け渡されるチェーンを備える動弁用伝動機構18を介して伝達されるクランク軸の動力によりその1/2の回転速度で回転駆動される。さらに、伝動機構18と吸気カム軸15との間の動力伝達経路にはクランク軸に対する吸気カム軸15の位相をエンジンEの運転状態に応じて変更可能な油圧式の位相可変装置19が設けられる。
また、シリンダ1a毎に、回転中心線Liを有すると共に後述する伝達機構Tの数に等しい1つの吸気カム15aと、回転中心線Leを有すると共に排気弁12の数に等しい数である1対の排気カム16aが、軸線方向で隣接する軸受部17間に配置される。吸気カム15aは、軸線方向で伝達機構Tの中央に配置される。
排気側動弁装置Veは、排気カム軸15および排気弁12を駆動して開閉するための排気カム16aのほかに、シリンダ1a毎に、排気カム16aの弁駆動力を排気弁12に伝達する1対のロッカアーム20を備える。下軸受部17aに支持されるロッカ軸21に揺動可能に支持される各ロッカアーム20は、そのローラ20aにおいて排気カム16aに当接し、その排気弁12を押圧すべく排気弁12に当接する調整ねじを有する押圧部20bを有する。排気カム16aは、ロッカアーム20を揺動させ、該ロッカアーム20を介して排気弁12を開閉する。
併せて図12,図13を参照すると、吸気側動弁装置Viは、吸気カム軸15および吸気弁11を駆動して開閉するための吸気カム15aのほかに、吸気カム15aの弁駆動力を吸気弁11に伝達すると共に吸気弁11の最大リフト量を変更可能な伝達機構Tと、最大リフト量を変更するために伝達機構Tのホルダ30を駆動する制御部材70と、伝達機構Tを吸気カム15aに当接させる付勢力を発生する付勢部材60とを備える。そして、制御部材70はエンジンEの運転状態に応じてホルダ30を駆動し、シリンダヘッド2に対して変位するホルダ30の変位量または変位に応じて吸気弁11の弁作動特性である最大リフト量および開閉時期が変更される。
伝達機構Tは、吸気カム軸15の回転中心線Liに平行な変位中心線としての揺動中心線であるホルダ中心線Lhを中心にシリンダヘッド2に対して変位可能、この実施形態では揺動可能に支持されて制御部材70の制御力により駆動されて揺動(すなわち変位)するホルダ30と、揺動中心線Lsを中心に揺動可能にホルダ30に支持されると共に吸気カム15aにより駆動されて揺動する入力側揺動部材としてのサブカム40と、揺動中心線Lrを中心に揺動可能にホルダ30に支持されると共にサブカム40により駆動されて揺動する出力側揺動部材としてのロッカアーム50とを備える。ロッカアーム50は、サブカム40を介して伝達された吸気カム15aの弁駆動力を吸気弁11に作用させる。また、ホルダ中心線Lh、両揺動中心線Ls,Lrおよび制御軸71の回転中心線Ldは、各カム軸15,16の回転中心線Li,Leに平行である。
制御部材70は、シリンダヘッド2に対して回転可能に支持されると共に動弁室13外でシリンダヘッド2に取り付けられるアクチュエータとしての電動モータMにより回転駆動される制御軸71と、シリンダヘッド2に一体成形されて設けられた円筒状の収容部2bに収容される制御用付勢部材72とから構成される。電動モータMにより回転位置が制御される制御軸71には、ホルダ30を揺動または停止させる駆動力をホルダ30に作用させる制御カム71aが設けられる。該制御カム71aはインボリュート形状のカム面を有する。
電動モータMは、機関回転速度や機関負荷などのエンジンEの運転状態を検出する運転状態検出手段からの検出信号が入力される電子制御ユニットにより制御されて、運転状態に応じて設定された回転方向および回転数でホルダ30を駆動する。
また、制御用付勢部材72は、連結壁34に当接する押圧部73aを有するロッド状の押圧部材73と、収容部2bに収容されると共に収容部2bと押圧部73aとの間に配置されて押圧部材73を囲む弾発部材である圧縮コイルバネからなるバネ74とにより構成される。収容部2bは保持部2aに連結されているので、収容部2bの剛性が高められ、制御用付勢部材72を安定して保持する。
軸線方向で隣接する軸受部17間で吸気カム15aの下方に、シリンダ1a毎に配置されるホルダ30は、軸線方向(ホルダ中心線Lhまたは各揺動中心線Ls,Lrの方向でもある。)から見て(以下、「側面視」という。)、軸線方向に離隔する1対のアーム部31a,31bと、直交方向での各アーム部31a,31bの両端部を同士をそれぞれ連結する1対の連結壁33,34と、各アーム部31a,31bに設けられて互いに離れる方向に突出する共に軸受部17に枢支される円柱状の1対のホルダ支点部32a,32bと、直交方向でホルダ支点部32a,32bよりもシリンダ軸線Lc寄りに配置されてサブカム40およびロッカアーム50をそれぞれ枢支する支持部としての第1支持軸35および支持部としての第2支持軸であるロッカ軸36と、を有する。ここで、1対のアーム部31a,31b、1対のホルダ支点部32a,32bおよび1対の連結壁33,34は一体成形された単一の部材を構成し、該単一の部材は、1対のアーム部31a,31bおよび1対の連結壁33,34により形成されて、内側にサブカム40およびロッカアーム50が収容される収容空間39を形成する枠状部材である。
1対の連結壁33,34は、直交方向で(または側面視で)ホルダ支点部32a,32bを挟む位置に設けられる。1対のホルダ支点部32a,32bにより規定されるホルダ中心線Lhは、吸気弁11の弁ステム11aの延長上に位置する。支持軸35は、各アーム部31a,31bのボス部を貫通するボルト35aと、該ボルト35aに挿入されて支持された円筒状の軸35bとにより構成される(図14も参照)。ロッカ軸36は、各アーム部31a,31bに挿入されて止め輪により抜け止めされた円柱状の軸により構成される。ホルダ30において、両連結壁33,34、サブカム40を支持する支持軸35、およびロッカアーム50を支持するロッカ軸36は、いずれも両アーム部31a,31bを連結する連結部である。そして、両連結壁33,34は、ホルダ30の剛性を高めるために高剛が高い部分であり、支持軸35およびロッカ軸36はそれぞれサブカム40およびロッカアーム50を支持するために剛性が高い部分である。
直交方向で、ホルダ中心線Lhを含み回転中心線Liに平行なホルダ中心平面Ph(図12参照)に対して、一方側(またはシリンダ軸線Lc側)に連結壁34およびロッカ軸36が配置され、その他方側(反シリンダ軸線Lc側)に連結壁33および付勢部材60が配置される。このように、ホルダ中心線Lhを挟んで連結壁34およびロッカ軸36と、連結壁33および付勢部材60とが配置されることで、ホルダ中心線Lhを中心としたときの重量の不均衡が減少するので、制御部材70によるホルダ30の駆動が容易になる。
図14を併せて参照すると、ロッカアーム50の上方に配置されるサブカム40は、軸35bの外周に嵌合して揺動中心線Lsを規定する支持軸35に揺動可能に支持される円筒状の支点部42と、吸気カム15aに当接するカム当接部としてのローラ43と、ローラ43を多数のニードルからなる軸受44を介してその外周に回転可能に支持する支持軸45と、支点部42から突出して支持軸45が摺動可能にかつ回転可能に設けられる1対のアーム部41a,41bと、支点部42から連結壁33に向かって延びている出力部としての駆動カム部46と、付勢部材60に当接する作用部Aと、を有する。
支持軸45に設けられるローラ43は、そのカム当接点43a(図12参照)において吸気カム15aにころがり接触する。支点部42には、上方に向かって開放する油孔80(図13(B)参照)が設けられ、動弁室13内で飛散している潤滑油が、油孔から支持軸35の軸35bと支点部42との摺動部に供給されて、支点部42が潤滑される。
なお、カム当接点43a、後述する付勢当接点45a1,45b1,48a、作用点34a,37aは、点のほかに線状または面状である当接点または作用点を含むものとし、その作用線L1,L2,L3は、当接点または作用点が線状または面状である場合、当接点または作用点に含まれる任意の点を通る直線であるとする。
駆動カム部46は、ローラ43から入力された吸気カム15aの弁駆動力をロッカアーム50を介して1対の吸気弁11に出力する。ロッカアーム50を駆動する駆動カム部46のカム面は、サブカム40が揺動することによりロッカアーム50を揺動させて吸気弁11を開弁状態にする駆動面46aと、サブカム40の揺動とは無関係にロッカアーム50を揺動させることなく吸気弁11を閉弁状態にする非駆動面46bとから構成される。非駆動面46bは揺動中心線Lsを中心とする円柱面から構成される。そして、ロッカアーム50のローラ53が駆動面46aに接触するとき、吸気弁11が開弁状態になり、ローラ53が非駆動面46bに接触するとき、吸気弁11が閉弁状態になる。
図14を参照すると、各アーム部41a,41bの貫通孔41cに挿入されて各アーム部41a,41bに対して摺動可能に、かつ回転可能に嵌合する支持軸45は、一方のアーム部41aの貫通孔41cの周壁に設けられた円環状の装着溝41dと、支持軸45の外周に設けられた環状の装着溝45dとに跨って装着される止め輪47により軸方向(軸線方向でもある。)での移動が規制される。
図10〜図14を参照すると、支持軸45の軸方向でローラ43の両側方に配置される1対の作用部Aは、軸線方向で各アーム部41a,41bを挟んでローラ43とは反対側に軸線方向に突出する支持軸45の円柱状の両軸端部45a,45bから構成される。両軸端部45a,45bには1対の付勢部材60がそれぞれ当接する。
付勢部材60は、軸線方向でローラ43および1対のアーム部41a,41bを挟んでその両側に配置されて連結壁33に保持される。各付勢部材60は、各軸端部45a,45bに付勢力を作用させるべく軸端部45a,45bの付勢当接点45a1,45b1で当接する円板状の押圧部61aおよび該押圧部61aよりも小径の円柱状のロッド61bとからなる押圧部材61と、押圧部61aと連結壁33との間に配置される弾発部材としての圧縮コイルバネからなるバネ62とから構成される。ロッド61bは、連結壁33に圧入されて固定された案内部としての円筒状の案内筒33aに摺動可能に嵌合する。ロッド61bおよび連結壁33からローラ43に向かって突出する案内筒33aは、バネ62により囲まれて形成される内側スペースを利用して、バネ62の内側に配置されるので、付勢部材60を保持する連結壁33の大型化が抑制される。
各軸端部45a,45bは、付勢当接点45a1,45b1が揺動中心線Lsおよび駆動カム部46よりもカム当接点43aの近くに位置する(図12,図14参照)と共に付勢当接点45a1,45b1での付勢力の作用線L1(図12参照)が側面視で(すなわち揺動中心線Lsの方向から見て)ローラ43および吸気カム15aと重なるように、ローラ43の近傍に設けられる。より具体的には、押圧部61aは、側面視でローラ43と重なる位置にあり、軸線方向で1対のアーム部31a,31bの間で軸端部45a,45bに当接する(図14参照)。
作用線L1の方向B1でのその全体が作用線L1と重なる位置にある付勢部材60は、作用線方向B1で、駆動カム部46および支点部42と重なる位置に配置され、さらにはロッカアーム50の各アーム部51、弁押圧部54およびローラ53と重なる位置に配置される。
図11〜4,図15を参照すると、ロッカアーム50は、揺動中心線Lrを規定するロッカ軸36の外周に摺動可能に嵌合して揺動可能に支持される1対の支点部52と、各支点部52からホルダ中心線Lhに向かって延びている1対のアーム部51と、駆動カム部46のカム面に当接する従動当接部としてのローラ53と、各アーム部51の先端部に設けられて1対の吸気弁11の弁ステム11aにそれぞれ当接する1対の弁押圧部54と、を有する。
1対の支点部52は、軸線方向で後述するローラ37を挟んで配置される。駆動カム部46のカム面にころがり接触するローラ53は、両アーム部51に挿入されて設けられる支持軸55に多数のニードルからなる軸受56を介して回転可能に支持される。直交方向でローラ53と両支点部52との間に設けられて両アーム部51を連結する連結壁51cおよび弁押圧部54の両収容部58を連結する連結壁51d(図13(B)参照)により、ロッカアーム50の剛性が高められる。
図15を参照すると、軸線方向に離隔する1対の弁押圧部54は、それぞれ、吸気弁11のバルブクリアランスを調整する油圧式間隙調整部材57と、間隙調整部材57が収容される収容孔58aを形成する収容部58とから構成される。
間隙調整部材57は、吸気弁11に指向して開口する収容孔58aに収容されるいずれも円筒状のインナ57aおよびアウタ57bと、チェック弁57cと、インナ57aおよびアウタ57b間に配置されるバネ57dとを備える。収容部58はインナ57aと協働してロッカアーム50に設けられた油路85に連通する油室57eを形成し、インナ57aと弁ステム11aに当接するアウタ57bとの間に、チェック弁57cおよびバネ57dが収容される油室57fが形成される。両油室57e,57fは、インナ57aに設けられてチェック弁57cにより開閉される油孔57gを通じて連通可能である。そして、油室57f内の潤滑油の油圧によりアウタ57bが押されて弁ステム11aに当接して、バルブクリアランスが零となるように自動的に調整される。
図11,図13,図15を参照すると、ロッカアーム50に設けられる1対の油路85は、それぞれ、各弁押圧部54、各アーム部51および各支点部52に渡って、弁押圧部54側から1回のドリル加工により直線状に形成される。各油路85は、付勢部材60に向けて潤滑油が噴出可能な噴口85aを端部とすると共に支点部52に向かって延びており、支点部52においてロッカ軸36を囲んで設けられる円環状の給油路84に連通する。そして、油路85の延長上に付勢部材60が配置される(図11参照)。
給油路84には、オイルポンプから吐出されてシリンダヘッド2に導かれた潤滑油が、下軸受部17aに設けられた油路81から、一方のホルダ支点部32aおよび一方のアーム部31aに設けられてホルダ支点部32aにおいて油路81に連通する油路82および、ロッカ軸36に設けられて各支点部52において給油路84に連通する油路83を経て供給される。また、ロッカ軸36には、ローラ37とロッカ軸36の摺動部に油路83の潤滑油を供給する油路86が設けられる。
油路85は油室57eの最上部に連通しており、その噴口85aは、油室57e内の溜まった空気を放出するエア抜き孔を兼ねる。そして、噴口85aには、油室57e内に所定値以上の油圧を確保すると共に潤滑油を噴流の形態で付勢部材60に噴射するためのオリフィス87が圧入されている。
図10〜図12を参照すると、制御カム71aと制御用付勢部材72とは、制御用付勢部材72の押圧部材73が当接する連結壁34における作用点34aでの付勢力の作用線L3の方向で、揺動中心線Lrまたはロッカ軸36を挟んで配置される。制御カム71aは、第1当接部としてのローラ37にその作用点37aで当接して制御カム71aの駆動力を作用させ、制御用付勢部材72の押圧部73aは、第2当接部としての連結壁34に、より具体的には該連結壁34に設けられた隆起部34bに作用点34aで当接して制御付勢力を作用させる。ここで、駆動力および制御用付勢力は制御部材70の制御力を構成し、ローラ37および連結壁34は制御部材70の制御力が作用する制御用作用部を構成する。
そして、駆動力の作用点37aと揺動中心線Lrとの距離d2および制御用付勢力の作用点34aと揺動中心線Lrとの距離d3は、ホルダ中心線Lhと揺動中心線Lrとの距離d1よりも小さい。そして、駆動力の作用線L2および制御用付勢力の作用線L3は、側面視でロッカ軸36と重なり、この実施形態ではロッカ軸36と交差する。また、両作用点37a,34aは、軸線方向でホルダ30の中央部に、または平面視で軸線方向でのホルダ30の中心線と重なるように位置する。
押圧部73aは、揺動中心線Lrの近傍で隆起部34bに当接する。より具体的には、距離d2は、距離d3のほぼ2倍または2倍以下に設定され、距離d2は距離d1のほぼ1/4以下である。
ローラ37は、1対の弁押圧部54の配列方向(軸線方向でもある。)でローラ37を挟んで両側に配置される1対の支点部52により形成される収容空間59に収容される。
さらに、図10に示されるように、制御カム71aと制御用付勢部材72とローラ37とは、シリンダ軸線Lcおよび吸気カム15aの回転中心線Liに平行な1つの平面Pdと交差する位置に配置される。
また、連結壁34には上下方向または作用線L3の方向B3で押圧部73aに指向する貫通孔からなる油路88が形成され、連結壁34の上面に付着した潤滑油が油路88を通って押圧部73aと隆起部34bとの摺動部である作用点34aに供給されて、作用点34a、およびバネ74と収容部2bとの摺動部が潤滑される。
次に、図12,図16を参照して、吸気側動弁装置Viの動作について説明する。
例えばエンジンEが高速回転領域または高負荷領域で運転されるとき、ホルダ30が図12に示される最大リフト位置を占める。このとき、制御カム71aは、その回転範囲においてカム山の高さが最大となる位置でローラ37に当接する。そして、回転する吸気カム15aにより駆動されて時計方向に回転するサブカム40は、駆動カム部46の駆動面46aによりロッカアーム50を時計方向に回転させて、吸気弁11は、吸気カム15aがそのカム山の頂点でローラ43に当接するとき、伝達機構Tにより変更され得る最大リフト量の変更範囲において、最大値となる最大リフト量で開弁する。図12には、このときの吸気カム15a、サブカム40、ロッカアーム50、付勢部材60および吸気弁11が二点鎖線で示され、ローラ43が吸気カム15aのベース円に当接し、かつローラ53が非駆動面46bに当接していて、吸気弁11が閉弁状態にあるときの吸気カム15a、サブカム40、ロッカアーム50および付勢部材60が実線で示されている。
そして、エンジンEがより低速の回転領域またはより小さい負荷領域に移行するとき、制御軸71が電動モータM(図11参照)により駆動されて反時計方向に回転するにつれて、制御用付勢部材72により付勢されているホルダ30は、ローラ37が制御カム71aのカム山の高さがより低い部分に当接することにより、ホルダ中心線Lhを中心に時計方向に回転する。ホルダ30のこの回転により、揺動中心線Lrが時計方向に回転し、同時に、軸端部45a,45bに当接する付勢部材60によりローラ43が揺動中心線Lsを中心に反時計方向に回転して、ローラ53は、駆動カム部46において駆動面46a側から非駆動面46b側に移動した位置で接触する。このため、駆動面46aによりロッカアーム50が駆動されたとき、吸気弁11の最大リフト量は連続的に小さくなる。このとき、位相可変装置19(図11参照)が位相制御を行わない場合には、吸気弁11の開時期が連続的に遅角すると共に、閉時期が連続的に進角して開弁期間が連続的に短くなり、さらに最大リフト量となる時期が連続的に進角する。
制御軸71がさらに反時計方向に回転して、ホルダ30が図16に示される最小リフト位置を占める。このとき、制御カム71aは、その回転範囲においてカム山の高さが最小となる位置でローラ37に当接する。そして、サブカム40は回転する吸気カム15aにより駆動されて時計方向に回転するものの、ローラ53は駆動カム部46の非駆動面46bのみと接触するため、ロッカアーム50は揺動中心線Lrを中心に回転することなく、吸気弁11は、吸気カム15aがそのカム山の頂点でローラ43に当接するときにも閉弁状態を維持する。図16には、このときの吸気カム15a、サブカム40および付勢部材60が二点鎖線で示され、ローラ43が吸気カム15aのベース円に当接して吸気弁11が閉弁状態にあるときの吸気カム15a、サブカム40、ロッカアーム50および付勢部材60が実線で示されている。したがって、最小リフト位置では、最大リフト量が零となって、吸気弁を休止状態とすることが可能になる。
また、制御軸71が時計方向に回転して、ホルダ30が、図16に示される最小リフト位置を占める状態から、図12に示される最大リフト位置に向かって回転するときは、伝達機構Tが前述とは逆の動作をして、吸気弁11の最大リフト量が連続的に大きくなる。
次に、前述のように構成された動弁機構141の作用および効果について説明する。
サブカム40の作用部Aである各軸端部45a,45bは、付勢当接点45a1,45b1が揺動中心線Lsよりもローラ43の近くに位置すると共に付勢力の作用線L1が側面視でローラ43と重なるように、サブカム40の近傍に設けられることにより、ローラ43と付勢当接点45a1,45b1との距離を短くすることができるので、サブカム40が小型・軽量化され、しかもローラ43と付勢当接点45a1,45b1との間でのサブカム40の変形が抑制される結果、吸気カム15aに対するサブカム40の追随性が向上して、吸気弁11の開閉制御の精度が向上する。
カム当接部がサブカム40のアーム部41a,41bに回転可能に設けられる支持軸45に設けられるローラ43であり、作用部Aがアーム部41a,41bを挟んでローラ43とは反対側に突出する円柱状の軸端部45a,45bであることにより、作用部Aをカム当接部であるローラ43の近傍に容易に設けることができるうえ、軸端部45a,45bはアーム部41a,41bを挟んでローラ43とは反対側に位置するため、アーム部41a,41bを軸線方向でローラ43に近接させることができるので、アーム部41a,41bを軸線方向で小型化できて、サブカム40が軽量化される。また、軸端部45a,45bは回転可能であるので、付勢部材60との当接による軸端部45a,45bの偏摩耗の発生が防止され、作用部Aの耐久性が向上する。
ホルダ30は、サブカム40を支持すると共に軸線方向に離隔する1対のアーム部31a,31bと、1対のアーム部31a,31bを連結する連結壁33を有し、付勢部材60は軸線方向でローラ43の両側に配置されて連結壁33に保持されることにより、付勢当接点45a1,45b1をローラ43のカム当接点43aに近づけて配置することができるので、サブカム40が小型・軽量化され、しかもカム当接点43aと付勢当接点45a1,45b1との間でのサブカム40の変形が抑制される結果、吸気カム15aに対するサブカム40の追随性が向上して、吸気弁11の開閉制御の精度が向上する。また、付勢部材60はローラ43を挟んで配置されるので、ローラ43を安定した状態で吸気カム15aに当接させることができること、また各付勢部材60がホルダ30において剛性が高い連結壁33に保持されることにより、吸気弁11の開閉制御の精度向上に寄与する。
付勢部材60は付勢力の作用線方向B1で、収容空間39内に収容される駆動カム部46、支点部42、各アーム部51、弁押圧部54およびローラ53と重なる位置に配置されることにより、駆動カム部46、支点部42、各アーム部51、弁押圧部54およびローラ53を配置するために伝達機構Tに形成されるスペースを利用して付勢部材60が配置されるので、動弁機構141を小型化することができる。
ロッカアーム50は、吸気弁11のバルブクリアランスを調整する油圧式間隙調整部材57と、間隙調整部材57を収容すると共に間隙調整部材57と協働して油室57eを形成する収容部58とを有し、収容部58には、油室57e内の空気を放出するエア抜き孔となる噴口85aが付勢部材60を指向して設けられることにより、間隙調整部材57の油室57eのエア抜き孔を利用して付勢部材60に潤滑油を供給できるので、伝達機構Tのロッカアーム50を利用することにより、付勢部材60に潤滑油を供給する油路を別途形成することなく、付勢部材60の潤滑性を向上させることができる。
ロッカアーム50はホルダ30に揺動可能に支持される支点部52を有し、ロッカアーム50には、付勢部材60に向けて潤滑油が噴出可能な噴口85aを端部とすると共に支点部52に向かう直線状の油路85が形成され、油路85の延長上に付勢部材60が配置されることにより、ロッカアーム50に形成される油路85を通じて付勢部材60に潤滑油が供給されるので、伝達機構Tのロッカアーム50を利用して設けられた油路85により、付勢部材60の潤滑性を向上させることができると共に、直線状の油路85を1回のドリル加工により形成できるので、油路85の形成が容易になる。
ロッカアーム50は、ホルダ30のアーム部31a,31bに揺動可能に支持され、制御部材70がホルダ30に作用させる制御力である駆動力と制御用付勢力の作用点37a,34aとロッカアーム50の揺動中心線Lrとの距離d2,d3は、ホルダ中心線Lhと揺動中心線Lrとの距離d1よりも小さいこと、または、駆動力と制御用付勢力の作用線L2,L3は、側面視でロッカ軸36と重なることにより、制御部材70の制御力は、ホルダ30においてロッカアーム50を支持するために剛性が高い揺動中心線Lrに近い位置に作用するので、ホルダ30の大型化・重量増を抑制しながら、制御力や弁駆動力などの荷重によるホルダ30の変形が抑制されて、制御部材70により駆動されるホルダ30の移動応答性が向上し、吸気弁11の開閉制御の精度が向上する。
制御部材70は、ホルダ30のローラ37に当接して駆動力を作用させる制御軸71と、ホルダ30の連結壁34に当接すると共にローラ37を制御軸71の制御カム71aに対して付勢する制御用付勢力を発生する制御用付勢部材72とから構成され、制御用付勢部材72は、揺動中心線Lrの近傍で、連結壁34に当接することにより、制御用付勢部材72はロッカ軸36の近傍で連結壁34に当接するので、制御用付勢力によるホルダ30の変形が抑制されて、制御軸71に対するローラ37の追随性が向上して、吸気弁11の開閉制御の精度向上に寄与する。
制御カム71aはロッカ軸36に回転可能に支持されるローラ37に当接することにより、制御カム71aからの駆動力が作用するローラ37がロッカアーム50を支持するロッカ軸36を利用して支持されるので、部品点数が削減され、コストが削減される。
ロッカアーム50は、1対の吸気弁11をそれぞれ押圧する1対の弁押圧部54と、ローラ37が収容される収容空間59を形成すると共に1対の弁押圧部54の配列方向でローラ37を挟んで両側に配置される1対の支点部52を有することにより、1対の弁押圧部54を有するロッカアーム50は、1対の支点部52でロッカ軸36に支持されるので、ロッカアーム50の傾きが防止されて、安定して支持されるうえ、ローラ37は1対の支点部52の間に形成される収容空間59に配置されるので、動弁機構141を小型化することができる。
制御カム71aと制御用付勢部材72とローラ37とは、シリンダ軸線Lcおよび回転中心線Liに平行な1つの平面Pdと交差する位置に配置されることにより、平面Pd上に制御カム71a、ローラ37および制御用付勢部材72が並んで配置されるので、駆動力と制御用付勢力によるホルダ30の変形が抑制されてホルダ30への駆動力と制御用付勢力の伝達効率が向上し、さらに制御用付勢力に基づく制御カム71aに対するローラ37の追随性も向上して、吸気弁11の開閉制御の精度が向上する。
制御用付勢部材72は、ロッカ軸36の近傍で1対のアーム部31a,31bを連結する連結壁34に当接することにより、ホルダ30の剛性を高めるために剛性が高い連結壁34に制御用付勢部材72の制御用付勢力が作用するので、吸気弁11の開閉制御の精度向上に寄与する。さらに、連結壁34には、制御用付勢部材72が当接する隆起部34bが設けられているので、連結壁34の剛性が一層高められる。
なお本発明は上述した実施形態に限るものではなく、種々の変形が可能である。例えば、動弁機構141は上述した構成のものに限らず、制御軸の回転によって最大リフト量を制御するタイプのものであれば、本発明を適用することができる。
11 吸気弁
12 排気弁
15,16 カム軸
30 ホルダ
33,34 連結壁
37 ローラ
40 サブカム
43 ローラ
46 駆動カム部
50 ロッカアーム
60 付勢部材
70 制御部材
71 制御軸
72 制御用付勢部材
105 電子制御ユニット
141 動弁機構
142 モータ
144 ギヤ機構
145 制御軸回転角度センサ
E 内燃機関
V 動弁装置
T伝達機構

Claims (3)

  1. 内燃機関の吸気弁の最大リフト量を、制御軸の回転角度を制御することにより連続的に変更可能な動弁機構を制御する動弁機構制御装置において、
    前記動弁機構の制御軸を駆動するためのモータと、
    前記モータの駆動力を前記制御軸に伝達するギヤ機構と、
    前記機関の始動開始直前に前記最大リフト量が前記機関における自着火を防止する所定リフト量となるように制御する始動前リフト制御を行う始動前リフト制御手段と、
    前記始動前リフト制御を行うときに、前記ギヤ機構の伝達効率を高めるように、前記モータの目標回転速度を設定する目標回転速度設定手段と、
    前記最大リフト量が前記所定リフト量に達するまで、前記モータの回転速度が前記目標回転速度に維持されるように前記モータの駆動制御を行うモータ駆動制御手段とを備えることを特徴とする動弁機構制御装置。
  2. 前記動弁機構は、前記吸気弁を駆動するための動弁カムと、前記動弁カムの弁駆動力を前記吸気弁に伝達するとともに前記制御軸の回転角度に応じて、前記吸気弁の最大リフト量を変更する伝達機構とを備え、
    前記伝達機構は、前記動弁カムに当接するサブカムと、前記吸気弁を押圧するとともに前記サブカムにより駆動されるロッカアームと、変位中心線を中心に変位可能に、前記機関の本体に支持されるとともに前記サブカム及び前記ロッカアームを揺動可能に支持するホルダとを有し、
    前記ロッカアームは、前記ホルダのアーム部に揺動可能に支持され、前記制御軸が前記ホルダに作用させる制御力の作用点と前記ロッカアームの揺動中心線との距離は、前記変位中心線と前記揺動中心線との距離よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の動弁機構制御装置。
  3. 前記制御軸が前記ホルダに作用させる制御力の作用線は、前記ロッカアームの揺動中心線の方向から見て、前記ロッカアームの支持部と重なることを特徴とする請求項2に記載の動弁機構制御装置。
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