JP2010248729A - 循環式水洗トイレ - Google Patents

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Abstract

【課題】使用頻度に関わらず電源を過不足なく安定供給できる循環式水洗トイレを提供すること。
【解決手段】便器2の下方に配設され被処理水を導入する受水槽3と、被処理水を浄化処理する浄化槽4と、被処理水を送水管を介し便器2に向けて送水する送水槽5と、からなる循環水路と、便器2の使用時若しくは非使用時に関わらず常時、被処理水を循環送水させる電動の負荷機器12と、負荷機器12に電源を供給する太陽電池パネル20を少なくとも備えた発電ユニットと、が構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、便器の下方に配設され被処理水を導入する受水槽と、該受水槽から導入した被処理水を浄化処理する浄化槽と、該浄化槽から導入した被処理水を送水管を介し前記便器に向けて送水する送水槽と、からなる循環水路と、被処理水を循環送水させる電動の負荷機器とが少なくとも構成されている循環式水洗トイレに関する。
従来、被処理水を浄化処理するいわゆる循環式水洗トイレとして、トイレの使用頻度に応じて稼動と稼動停止が切り替えられる移送ポンプ等の電動の負荷機器を備えたトイレが供されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−2490号公報(第10頁、第1図)
しかしながら、特許文献1にあっては、循環式水洗トイレを山間部や離島などの比較的過疎地に配設する場合に、トイレへの電源供給に関し、過疎地への送電設備の設置については設置コストの問題が生じ、発電装置の設置については、トイレの使用頻度により増減する消費電力量に対応できず、発電する電力量の過不足が発生するという問題が生じていた。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、使用頻度に関わらず電源を過不足なく安定供給できる循環式水洗トイレを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の循環式水洗トイレは、
便器の下方に配設され被処理水を導入する受水槽と、該受水槽から導入した被処理水を浄化処理する浄化槽と、該浄化槽から導入した被処理水を送水管を介し前記便器に向けて送水する送水槽と、からなる循環水路と、
前記循環水路に、便器の使用時若しくは非使用時に関わらず常時、被処理水を循環送水させる電動の負荷機器と、
前記負荷機器に電源を供給する太陽電池パネルを少なくとも備えた発電ユニットと、が構成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、便器の下方に配設された受水槽、浄化槽、そして送水槽からなる循環水路に、常時、被処理水を循環送水させることで、便器の使用時若しくは非使用時に関わらず常に消費電力量が一定となる負荷機器に対し、太陽電池パネルからなる発電ユニットにより電源を供給することで、負荷機器の電気容量に見合った仕様の太陽電池パネルを利用し、トイレの使用頻度に関わらず電源を過不足なく安定供給できる。
本発明の循環式水洗トイレは、
前記送水管は前記送水槽内で開口した開口部を有しており、前記負荷機器は、前記送水管の開口部に向けて空気流を送り込むブロアであることを特徴としている。
この特徴によれば、負荷機器が、送水槽内で開口した送水管の開口部に向けて空気流を送り込むブロアであることで、ブロアからの空気流に伴ういわゆるエアリフト効果で、被処理水を送水管を介し便器に向けて連続的に送水することができる。
本発明の循環式水洗トイレは、
前記太陽電池パネルは、1時間当たり549W〜851Wの電力を発電する仕様を備えていることを特徴としている。
この特徴によれば、太陽電池パネルが1時間当たり549W〜851Wの電力を発電する仕様を備えていることで、被処理水の循環水路の循環送水に必要十分の仕様である47Wのブロアに、20Wのファンと照明具を付加したトイレに対し、電源を過不足なく安定供給できる。
本発明の循環式水洗トイレは、
前記発電ユニットは、前記ブロアに電源供給若しくは供給停止可能に切替えるスイッチと、前記太陽電池パネルにより発電した電力を蓄電する蓄電池と、該蓄電池に蓄電された蓄電残量を検知する検知手段と、クロックとを備え、前記検知手段により検知された前記蓄電池の蓄電残量が所定量以下となる場合で、且つ、前記クロックにより検知された時刻が所定の低使用頻度時間帯である場合に、前記スイッチは供給停止に切替えるようになっていることを特徴としている。
この特徴によれば、検知手段により検知した蓄電残量が所定量以下となる場合で、且つ、クロックにより検知された時刻が、所定の低使用頻度時間帯である場合に、ブロアへの電源供給をスイッチにより停止することで、次のトイレの使用頻度が比較的高い時間帯においてブロアに電源供給を再開可能とするとともに、電源供給を停止した翌日以降、太陽電池発電による蓄電残量の増加を期待できる。
本発明の循環式水洗トイレは、
前記発電ユニットは、前記ブロアの出力電力を制御する制御手段と、前記太陽電池パネルにより発電した電力を蓄電する蓄電池と、該蓄電池に蓄電された蓄電残量を検知する検知手段と、クロックとを備え、前記検知手段により検知された前記蓄電池の蓄電残量が所定量以下となる場合、または、前記クロックにより検知された時刻が所定の低使用頻度時間帯である場合に、前記制御手段は前記ブロアの出力電力を低減するようになっていることを特徴としている。
この特徴によれば、検知手段により検知された蓄電池の蓄電残量が所定量以下となる場合、または、クロックにより検知された時刻が所定の低使用頻度時間帯である場合に、蓄電池によるブロアへの電源供給を制御手段により低減することで、蓄電残量の低下を抑えるとともに、ブロアへの電源供給を長時間に亘り確実に行うことが出来る。
実施例における循環式水洗トイレを示す斜視図である。 (a)は、トイレの平断面図であり、(b)は、同じく側断面図である。 トイレの循環水路示す概略図である。 太陽電池パネル及び蓄電池の計算根拠を示す表である。 トイレの電気系統図である。 トイレの実測実験結果を示す表である。 トイレの消費電力量を示す比較表である。 変形例1におけるトイレの電気系統図である。 変形例2におけるトイレの電気系統図である。
本発明に係る循環式水洗トイレを実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
先ず図1に示されるように、本実施例における循環式水洗トイレ1(以下、トイレ1と省略する)は、被処理水としてのトイレ汚水を、後述する浄化槽4を含む循環水路Wを循環移送することで浄化処理し、処理した後の被処理水をトイレ洗浄水として再利用するものである。トイレ1は、トイレ1の使用可能時間帯においては、トイレの使用・非使用に関わらず、被処理水を常時循環することで浄化処理するいわゆる自己処理型トイレである。尚、被処理水とは、後述する浄化処理する前の水、浄化処理中の水、浄化処理した水を全て包含するものとする。
図2(a)、(b)に示されるように、トイレ1の装置構成の概略について説明すると、便器2の下方に配設され被処理水を導入する受水槽3と、受水槽3から導入された被処理水を浄化して導出する浄化槽4と、浄化槽4から導入した被処理水を送水管6を介し便器2に向けて排出可能とする送水槽5と、からなる循環水路が構成されている。また、便器2を備えた個室9の奥側に、仕切板32で仕切られたブロア室30が構成されている。更に、個室9の隣に、個室9と略同じ平面積の後述する電気室8が設けられている。
図3に示されるように、循環水路Wを構成する各槽3,4,5は、便器2の下方に配設されたタンク10内部を区画板10b〜10gでそれぞれ仕切ることにより形成されている。より詳細には受水槽3と浄化槽4とは、タンク10上部が開口した区画板10bによって仕切られ、浄化槽4と送水槽5とは、タンク10上部が開口した区画板10fによって仕切られている。更に、浄化槽4は、タンク10下部が開口した区画板10c、区画板10bと同様の区画板10d、及び区画板10cと同様の区画板10eが、被処理水の流路に沿って交互に配置されることで、計4槽の小槽4b〜4eから構成されている。
また、送水槽5の下部にて開口する開口部6aを備えた送水管6が便器2と連結している。このように循環水路Wは、便器2から受水槽3、浄化槽4(4b〜4e)、送水槽5、及び送水管6により便器2に還流する水路である。
更に、タンク10内に、送水槽5とタンク10上部が開口した区画板10gで仕切られた貯留槽7が形成され、トイレ1使用による被処理水の増量分が貯留槽7に移送されるようになっている。貯留槽7内には、フロートスイッチ15が設けられ、被処理水の増量分で貯留槽7が所定水量となった場合に、フロートスイッチ15により検知し所定の検知信号を出力できるようになっている。
また、図2(a)、(b)及び図3に示されるように、ブロア室30には、電動モータ12aを備え所定流量の空気流を送り込む電動の負荷機器であるブロア12が設置されており、ブロア12に接続され延びた送風管13が、送水槽5の下部における送水管6の開口部6aに向けて開口している。更に、ブロア12に接続され延びた送風管14が、受水槽3の底部において開口している。
次に、トイレ1の発電ユニットについて説明すると、図2(a)、(b)及び図5に示されるように、トイレ1の屋根1a上面に、便器一基あたり所定枚数の太陽電池パネル20が設置されている。また、電気室8に設けられた配電パネル31に、太陽電池パネル20と図示しない配線材で接続された集電ユニット21、チャージコントローラ22、DC/ACインバータ24、クロック25、及び負荷機器に電源供給若しくは供給停止可能に切替えるスイッチ26が配設されている。太陽電池パネル20で発電された直流電流は、集電ユニット21を介して配線を集約し、チャージコントローラ22で電流値・電圧値を制御した後、鉛蓄電池23に蓄電する。鉛蓄電池23で蓄電された直流電流は、DC/ACインバータ24により交流電流に変換され、ブロア12や、トイレ1個室9内に設置されたファン16及び照明具17に電源電流として供給される。
また、トイレ1は、1日(24時間)当たり、早朝から夕方までの所定の使用可能時間帯(例えば5:00〜17:00の12時間)のみ使用可能である。トイレの使用可能時間は、トイレの使用頻度に応じ適宜設定可能であり、1日(24時間)当たり12〜18時間が好ましいが、本実施例では、トイレ1の使用可能時間は1日(24時間)当たり12時間であるものとする。具体的には、クロック25で判別したトイレ1の前記使用可能時間帯においては、スイッチ26が電源供給に切り替え、すなわちトイレ1の使用時若しくは非使用時に関わらず常時、トイレ1の被処理水が循環送水される。また前記使用可能時間帯を除く夜間等の時間帯においては、スイッチ26が供給停止に切替え、負荷機器への電源供給は停止される。
次に、図3を参照して被処理水の循環水路Wの循環による浄化処理について説明する。
先ず、トイレ1の設置当初に、被処理水として、所定の薬剤を溶解した水をタンク10内に所定量貯留しておく。次に、太陽電池パネル20で発電され鉛蓄電池23に蓄電された電源の供給により、ブロア12を電動駆動することで発生した空気流を、送風管13を介し送水槽5内における送水管6の管路途中に開口した開口部6bに向けて送り込む。いわゆるエアリフト効果により、空気流の流れに伴って送水槽5内の被処理水が送水管6下端部の開口部6aから送水管6内に連続的に流入し、被処理水はタンク10上方の便器2に流れ込む。この空気流により、被処理水を循環水路W内に循環させる水流が発生する。便器2に流れ込む被処理水は、トイレ1の使用可能時間帯においては、便器2の使用時若しくは非使用時に関わらず常時、便器2下方の受水槽3に導入されるようになっており、被処理水は、便器2の使用時には便器2の洗浄水として利用される。
このように、負荷機器が、送水槽5内で開口した送水管6の開口部6aに向けて空気流を送り込むブロア12であることで、ブロア12からの空気流に伴ういわゆるエアリフト効果で、被処理水を送水管6を介し便器2に向けて連続的に送水することができる。
被処理水の循環水路Wの循環について具体的に説明すると、便器2から導入された受水槽3内の被処理水は、ブロア12の電動駆動により発生した空気流を送風管14を介して受水槽3内に送り込むことで、常時、曝気処理が行なわれる。また、送風管14の開口部14aは比較的小孔に多数形成されているため、空気流は付勢され受水槽3の底部において噴射されるようになっており、この空気流の噴射により被処理水中の固形分の粉砕処理が行なわれる。
受水槽3において曝気処理及び粉砕処理が行なわれた被処理水は、タンク10上部、すなわち区画板10bの上方の堰部を介して浄化槽4を構成する小槽4bに導入される。このように、被処理水は、比較的に低濃度に浄化処理された上澄分が堰部を介して小槽4bに導入されるようになっている。
小槽4b内の被処理水は、タンク10下部、すなわち区画板10cの下方の開口部を介して、小槽4bから次の小槽4cに導入される。このように、被処理水は、比較的に高濃度の沈殿分が小槽4b,4cの底部に堆積するようになっている。続いて、小槽4c内の被処理水は、区画板10dの上方の堰部を介して、小槽4cから次の小槽4dに導入される。すなわち、更に低濃度に浄化処理された上澄分が堰部を介して小槽4dに導入される。
同様に、小槽4d内の被処理水は、区画板10eの下方の開口部を介して次の小槽4eに導入されるとともに、比較的に高濃度の沈殿分が小槽4d,4eの底部に堆積する。続いて小槽4e内の被処理水は、最も低濃度に浄化処理された上澄分が送水槽5に導入される。
このように、小槽4b〜4eが構成された浄化槽4における被処理水の流路が、区画板の下方の開口部を介しての導入と、区画板の上方の堰部を介しての導入とを繰り返すことで、被処理水中の有機分等の濃度を漸次抑え、結果として浄化処理を行なうことができる。
上述のように浄化槽4(4b〜4e)にて浄化処理され送水槽5に導入された被処理水は、再びブロア12により送水管6を介し便器2に向けて循環水路Wを循環送水される。
尚、浄化槽4内に、微生物を含む担体を配置して微生物により被処理水の有機物を分解処理してもよいし、また適宜大きさに開口した多数孔を有するスクリーンを配置して被処理水を流下させ被処理水の固形分を粉砕処理してもよい。
トイレ1を構成する主な電動の負荷機器は、ブロア12であり、トイレの使用可能時間帯では、トイレ1の使用時若しくは非使用時に関わらず常時、ブロア12を運転し続け、被処理水を常に循環させているため、トイレ1の消費電力量は、トイレの使用頻度に従わず、常に一定電力量である。この構成によれば、トイレの使用頻度に関わらず、トイレの消費電力量を予測し易く、消費電力量を満たす仕様の太陽電池パネルを過不足無く設置できる。
尚、前述した被処理水の循環水路Wを構成する各槽3,4,5及びブロア12などの負荷機器、そして負荷機器に電源を供給する太陽電池パネル20は、トイレ1の各便器ごとに独立して設けられたものである。
次に、図2(b)、図4、及び図5を参照して、トイレ1で消費される電力量と、太陽電池パネル発電で供給される電力量、及び蓄電池の蓄電量について説明する。負荷機器や太陽電池パネルの数量、及び電力量は、トイレ1の便器1基あたりの数量であるものとする。
電動の負荷機器は、ブロア12(AC100V、47W)1基、臭気逃し用のファン16(AC100V、20W)1基、及び照明具17(AC100V、20W)1基である。ブロア12及びファン16は、トイレ1の前記使用可能時間帯において継続して運転するものとし、照明具17は、図示しない照度センサ及び/またはクロック及び/または人感センサに接続されており、前記使用可能時間帯における、早朝・夕方など暗い所定時間及び/またはトイレ使用時の所定時間(例えば1時間)のみ、照明具17は点灯するものとする。また、上記したブロア12の仕様(47W)は、便器1基を浄化処理するために必要十分の仕様である。
従って、トイレ1で消費される消費電力量は、計算上、47W×12h+20W×12h+20W×1h=824Wh(1日当たり)となる。
次に、上述したトイレ1の消費電力量に基づき、必要とされる太陽電池パネル20の仕様について算出する。図4に示されるように、トイレ1機器の総合効率(力率・効率)を0.704とすると、実際に必要な電力量である皮相電力量は、824Wh(1日当たり)÷0.704=1,171VAh(1日当たり)となる。
更に、皮相電力量に基づき、必要となる発電電力について算出する。基準日射量を3.5h(1日当たり)とし、出力補正係数(パネルの汚れ、劣化等)を0.85、蓄電池補正係数(充放電の効率)を0.95、及びインバータ変換効率を0.85とすると、必要となる発電電力は、1,171VAh÷3.5h÷0.85÷0.95÷0.85=488Wとなる。すなわち計算上は、前述した824Wh(1日当たり)の消費電力量が消費されるトイレに対し、1時間当たり488W以上の発電電力の太陽電池パネルを設置する必要があることになる。例えば、太陽電池パネルの実仕様により、1時間当たりの発電電力488W以上を満たす560W相当分の仕様の太陽電池パネル20を用意し、個室9上方のトイレ1の屋根1a上面に設置してもよい。尚、上記した出力補正係数、蓄電池補正係数、及びインバータ変換効率は、必ずしも上記例に限られず、適宜設定可能であるものとする。
続いて、上記の皮相電力量に基づき、必要となる蓄電池容量について算出する。蓄電池の電圧を24Vとし、不日照日数を3日とし、蓄電池保守率(蓄電池の劣化等)を0.5とすると、必要蓄電池容量は、1,171VAh÷24×3÷0.5=293Ahとなる。例えば、蓄電池の実仕様により、24Vの蓄電池を必要蓄電池容量293Ahを満たす360Ah相当分の蓄電池23を用意してもよい。尚、上記した蓄電池の電圧、不日照日数、及び蓄電池保守率は、必ずしも上記例に限られず、適宜設定可能であるものとする。
上記仕様のトイレ1において、太陽電池パネルを用いて発電し消費した電力量の実測実験を行なった。図6に示されるように、各トイレの開閉扉に設けたカウンタ計測による想定利用者数は延べ3,770人であった。
図7に示されるように、消費電力量は、計算値824Wh(1日当たり)に対し、実測値で、927Wh〜956Wh(1日当たり)となった。計算値よりも実測値が大きくなった理由としては、12時間運転による運転開始時の始動電力量を計算に含めなかったこと、及びクロック25や実測実験で用いた積算電力計・積算時間計等の計測機器の消費電力量を計算に含めなかったこと等が考えられる。この実験により、計算値の消費電力量に対する実測値の消費電力量の比率(以下、電力量比率と称する)として、1.125(927Wh÷824Wh)〜1.160(956Wh÷824Wh)を得た。したがって、計算条件となる上記した各係数(出力補正係数、蓄電池補正係数、及びインバータ変換効率等)を変更した場合、変更した計算条件に基づき算出した計算値の消費電力量に、電力量比率を乗じることで、実測値の消費電力量を算出することが出来る。
上記実測実験結果により、トイレ1の便器1基当たりの消費電力量は、実測上、927Wh〜956Wh(1日当たり)であることが認められる。この消費電力量に基づき実際に必要とされる太陽電池パネルの仕様を上述と同様に求めると、太陽電池パネルは、実測上、トイレ1の使用可能時間が1日(24時間)当たり12時間である場合には、1時間当たり549W〜567Wの電力を発電する仕様を備えていればよい。また、トイレ1の使用可能時間が1日(24時間)当たり18時間である場合には、前記仕様の1.5倍である1時間当たり824W〜851Wの仕様を備えていればよい。結果として、1日(24時間)当たり12〜18時間使用可能なトイレに必要とされる太陽電池パネルは、1時間当たり549W〜851Wの電力を発電する仕様を備えていればよいことになる。
また、必要とされる太陽電池パネル20は、1時間当たり549Wの電力を発電する仕様の太陽電池パネルの場合、図2(a)、(b)に示されるように、トイレ個室9及び電気室8の上方位置の屋根1a上面に設置すればよく、1時間当たり851Wの電力を発電する仕様の太陽電池パネルの場合、トイレ個室9及び電気室8の上方位置の屋根1a上面に加え、前室1bの上方位置の屋根1a上面に設置すればよい。このように、トイレ1の屋根1a上面を利用して、必要とされる太陽電池パネル20の設置箇所を確保できる。
以上説明したように、便器2の下方に配設された受水槽3、浄化槽4、そして送水槽5からなる循環水路Wに、常時、被処理水を循環送水させることで、便器2の使用時若しくは非使用時に関わらず常に消費電力量が一定となる負荷機器であるブロア12に対し、太陽電池パネル20からなる発電ユニットにより電源を供給することで、ブロア12の電気容量に見合った仕様の太陽電池パネル20を利用し、トイレ1の使用頻度に関わらず電源を過不足なく安定供給できる。
太陽電池パネル20が、1時間当たり549W〜851Wの電力を発電する仕様を備えていることで、被処理水の循環水路の循環送水に必要十分の仕様である47Wのブロア12に、20Wファン16と照明具17を付加したトイレ1に対し、電源を過不足なく安定供給できる。
尚、蓄電池23の必要蓄電池容量(293Ah)は、例えばトイレ1が1日あたり12時間使用可能とする等の条件に基づくものであり、この条件が変動した場合は、蓄電池の必要蓄電池容量も連動して変動することになる。例えば、トイレ1は1日あたり18時間使用可能とする条件とした場合は、蓄電池の必要蓄電池容量を上記の約1.5倍(440Ah)とすればよい。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、本発明の変形例1として図8に示されるように、前記したクロック25に加え、蓄電池23の蓄電残量を検知する検知手段40がスイッチ26に接続されていてもよく、例えば不日照時間が比較的長時間に達し、検知手段40により検知した蓄電池23の蓄電残量が所定量以下となる場合で、且つ、クロック25により検知された時刻が、所定の低使用頻度時間帯(例えば14:00〜17:00)である場合、トイレ1の前記使用可能時間帯にも関わらず、スイッチ26を供給停止に切替え、この日の負荷機器への電源供給を停止するようにしてもよい。この構成によれば、蓄電残量が所定量以下となった蓄電池23による負荷機器への電源供給をスイッチ26により停止することで、翌日のトイレ1の使用頻度が比較的高い早朝若しくは午前中等の時間帯において、トイレ1の負荷機器への電源供給を再開可能とするとともに、電源供給を停止した翌日以降、太陽電池発電による蓄電量の増加を期待できる。尚、上記したトイレ1の低使用頻度時間帯は、上記例に限られず適宜設定可能であるものとする。
また例えば、本発明の変形例2として図9に示されるように、前記したクロック25に加え、ブロア12の出力電力を制御する制御手段41(例えば、ブロアの周波数を変動させるインバータ)がブロア12に接続されるとともに、蓄電池23の蓄電残量を検知する検知手段40がスイッチ26に接続されていてもよく、例えば不日照時間が比較的長時間に達し、検知手段40により検知した蓄電池23の蓄電残量が所定量以下となる場合、または、クロック25により検知された時刻が、所定の低使用頻度時間帯(例えば14:00〜17:00)である場合に、制御手段41はブロア12の出力電力を低減するようにしてもよい。この構成によれば、比較的ブロア12の負荷を要しない蓄電残量が所定量以下となった場合、蓄電池23によるブロア12への電源供給を制御手段41により低減することで、蓄電残量の低下を抑えるとともに、ブロア12への電源供給を長時間に亘り確実に行うことが出来る。尚、上記したトイレ1の低使用頻度時間帯は、上記例に限られず適宜設定可能であるものとする。
尚、上記した変形例1及び変形例2の構成を複合的に採用してもよく、複合的な構成によれば、検知手段40により検知した蓄電池23の蓄電残量が所定量以下となる場合、または、クロック25により検知された時刻が、所定の低使用頻度時間帯である場合に、制御手段41はブロア12の出力電力を低減するとともに、検知手段40により検知した蓄電池23の蓄電残量が所定量以下となる場合で、且つ、クロック25により検知された時刻が、所定の低使用頻度時間帯である場合に、スイッチ26を供給停止に切替え、この日の負荷機器への電源供給を停止するようにしてもよい。
また、例えば上記実施例では、蓄電池23に蓄電した直流電流をインバータ24を用いて交流電流に変換して、交流電源を負荷機器に供給しているが、例えば直流電源で駆動する仕様の負荷機器を用意し、蓄電池からの直流電源を直接に前記負荷機器に供給する構成を採ってもよく、この構成によれば、インバータによる電源の供給効率低下を回避できる。
1 循環式水洗トイレ
2 便器
3 受水槽
4 浄化槽
5 送水槽
6 送水管
10 タンク
12 ブロア(負荷機器)
20 太陽電池パネル
23 蓄電池
25 クロック
26 スイッチ
40 検知手段
41 制御手段

Claims (5)

  1. 便器の下方に配設され被処理水を導入する受水槽と、該受水槽から導入した被処理水を浄化処理する浄化槽と、該浄化槽から導入した被処理水を送水管を介し前記便器に向けて送水する送水槽と、からなる循環水路と、
    前記循環水路に、便器の使用時若しくは非使用時に関わらず常時、被処理水を循環送水させる電動の負荷機器と、
    前記負荷機器に電源を供給する太陽電池パネルを少なくとも備えた発電ユニットと、が構成されていることを特徴とする循環式水洗トイレ。
  2. 前記送水管は前記送水槽内で開口した開口部を有しており、前記負荷機器は、前記送水管の開口部に向けて空気流を送り込むブロアであることを特徴とする請求項1に記載の循環式水洗トイレ。
  3. 前記太陽電池パネルは、1時間当たり549W〜851Wの電力を発電する仕様を備えていることを特徴とする請求項2に記載の循環式水洗トイレ。
  4. 前記発電ユニットは、前記ブロアに電源供給若しくは供給停止可能に切替えるスイッチと、前記太陽電池パネルにより発電した電力を蓄電する蓄電池と、該蓄電池に蓄電された蓄電残量を検知する検知手段と、クロックとを備え、前記検知手段により検知された前記蓄電池の蓄電残量が所定量以下となる場合で、且つ、前記クロックにより検知された時刻が所定の低使用頻度時間帯である場合に、前記スイッチは供給停止に切替えるようになっていることを特徴とする請求項2または3に記載の循環式水洗トイレ。
  5. 前記発電ユニットは、前記ブロアの出力電力を制御する制御手段と、前記太陽電池パネルにより発電した電力を蓄電する蓄電池と、該蓄電池に蓄電された蓄電残量を検知する検知手段と、クロックとを備え、前記検知手段により検知された前記蓄電池の蓄電残量が所定量以下となる場合、または、前記クロックにより検知された時刻が所定の低使用頻度時間帯である場合に、前記制御手段は前記ブロアの出力電力を低減するようになっていることを特徴とする請求項2または3に記載の循環式水洗トイレ。
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