JP2010247110A - シュレッダー及びこれを用いた布製被細断物の細断方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】被細断物の詰まりをさらに防止することが可能なシュレッダー、及び布製被細断物の細断方法を提供する。
【解決手段】回転駆動可能に支持された第1の回転軸32と、回転駆動可能で、第1の回転軸と平行に支持された第2の回転軸42と、所定間隔をおいて配置された一対の円板状の回転刃を有し、第1の回転軸の軸方向に所定間隔をおいて固定された複数の第1のカッター対31と、所定間隔をおいて配置された一対の円板状の回転刃を有し、第2の回転軸の軸方向に所定間隔をおいて固定された複数の第2のカッター対41と、第1のカッター対における両回転刃の間、隣接する第1のカッター対の間、第2のカッター対における回転刃の間、及び隣接する第2のカッター対の間に配置され、前記第1及び第2の回転軸の外周面の被細断物を掻き取る複数のスクレーパ51,52と、を備え、第1及び第2のカッター対は、軸方向に交互に配置される。
【選択図】図3

Description

本発明は、シュレッダー及びこれを用いた布製被細断物の細断方法に関する。
近年、個人情報保護の観点から、シュレッダーは広く普及しているが、このようなシュレッダーの中には、紙などの被細断物が詰まるのを防止するため、スクレーパを備えたものが提案されている。例えば、特許文献1に示すシュレッダーは、次のように構成されている。すなわち、平行に配置された一対の回転軸に所定間隔をおいて円板状の回転刃を固定し、各回転軸の回転刃を交互に配置している。そして、軸方向に隣接する回転刃の間には、回転軸を覆うようにスクレーパが配置されている。このスクレーパにより、回転軸に絡まる被細断物を掻き取り、被細断物の詰まりを防止している。
実開昭60−67145号公報
しかしながら、被細断物がかさ高である場合には、上記シュレッダーにおいても、被細断物の詰まりを十分に防止することは難しい。特に、被細断物が布などの弾性を有している場合には、回転軸に絡まりやすく、詰まりが生じるおそれがあるため、さらなる改良が望まれていた。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、被細断物の詰まりをさらに防止することが可能なシュレッダー、及び布製被細断物の細断方法を提供することを目的とする。
本発明に係るシュレッダーは、回転駆動可能に支持された第1の回転軸と、回転駆動可能で、前記第1の軸と平行に支持された第2の回転軸と、所定間隔をおいて配置された一対の円板状の回転刃を有し、前記第1の回転軸の軸方向に所定間隔をおいて固定された複数の第1のカッター対と、所定間隔をおいて配置された一対の円板状の回転刃を有し、前記第2の回転軸の軸方向に所定間隔をおいて固定された複数の第2のカッター対と、前記第1のカッター対における両回転刃の間、隣接する前記第1のカッター対の間、前記第2のカッター対における両回転刃の間、及び隣接する前記第2のカッター対の間に配置され、前記第1及び第2の回転軸の外周面の被細断物を掻き取る複数のスクレーパと、を備え、前記第1及び第2のカッター対は、軸方向に交互に配置され、前記第1のカッター対の回転刃と、前記第2のカッター対の回転刃との間で被細断物が細断される。
この構成によれば、一対の回転刃を有する第1及び第2のカッター対が、交互に配置されており、第1のカッター対の回転刃と、第2のカッター対の回転刃との間で被細断物が細断される。すなわち、細断が行われる第1の回転軸の回転刃と第2の回転軸の回転刃の軸方向の両側には隙間が形成され、この隙間を介して他の回転刃が軸方向に並んでいる。このように細断を行う回転刃の両側に隙間が形成されているため、被細断物がかさ高であっても、この隙間を被細断物が通過できるため、詰まりを防止することができる。さらに、この隙間にはスクレーパが配置されているため、回転軸に絡まる被細断物を掻き取ることができる。その結果、詰まりをさらに確実に防止することができる。
特に、弾性のある布のような被細断物を細断する場合、被細断物は、柔らかく弾性があるため、回転刃の回転に追従して噛み込まれず、一部のみが切断された後、他の部分は、回転刃に引っ張られたり、丸まったりして詰まることがある。これに対して、上記のように隙間を形成しておくと、被細断物の塊が詰まらず、通過させることができ、さらにスクレーパが配置されているため、詰まりを確実に防止することができる。
上記第1及び第2カッター対は、種々の構成を取ることができるが、例えば、各回転軸よりも径の大きい円筒状の基部をさらに設け、この基部の軸方向の両端に上記回転刃をそれぞれ一体的に設けることができる。そして、スクレーパの少なくとも1つは、基部の外周面の被細断物を掻き取るように構成することができる。
また、上記シュレッダーにおいては、各スクレーパの軸方向の端部と、各回転刃との間のクリアランスを、0.3mm以下にすることが好ましい。このようにすると、回転刃とスクレーパとの間に被細断物が詰まるのを確実に防止することができる。特に、被細断物が布の場合には、細断された繊維が伸びて回転軸に巻き付きやすいが、上記のように構成すると、これを防止することができる。
上記シュレッダーにおいては、被細断物を前記両カッター対へ案内する傾斜面と、傾斜面に配置され、被細断物を通過させる所定の高さの隙間が形成されたガイド部材と、をさらに設けることができる。この構成によれば、例えば、かさ高の被細断物を細断する場合、被細断物をガイド部材の隙間を通過させることで、細断前の被細断物の厚みを減少させることができる。したがって、被細断物の詰まりを防止することができる。
上記シュレッダーにおいては、両カッター対を覆うカバーをさらに設けることができる。そして、このカバーにおいて各カッター対と対向する面に、被細断物を押圧可能な押圧部材を配置することができる。このようにすると、カバーを閉じたときに、被細断物を押圧部材によって押圧することができるため、かさ高の被細断物を両回転軸の間に押し込むことができる。その結果、細断がしやすくなる。
本発明に係る布製被細断物の細断方法は、布製の被細断物を紙製の袋に収納するステップと、前記袋を,上述したいずれかに記載のシュレッダーに投入して細断するステップと、を備えている。
この構成によれば、布を紙製の袋に収納した後に細断を行っているため、細断時に紙製の袋によって布が固定され、伸び縮みするのを防止することができる。そのため、細断時に布が縮んで塊になるのを防止することができ、その結果、詰まりを防止することができる。
本発明に係るシュレッダーによれば、被細断物の詰まりを確実に防止することができる。
本実施形態に係るシュレッダーの正面図である。 図2は図1のA−A線矢視図である。 シュレッダー本体に内蔵されているカッターユニット、レバーからの回転力を伝達する動力伝達機構を示す平面図である。 B−B線断面図である。 図3のC−C線断面図である。 回転カッターの動作を示す側面図である。 第1の態様を示す側面図である。 第2の態様を示す側面図である。
以下、本発明に係るシュレッダーの一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は本実施形態に係るシュレッダーの側面図、図2は図1のA−A線矢視図である。
図1に示すように、本実施形態に係るシュレッダーは、直方体状のシュレッダー本体1の側面に、揺動可能なレバー2が設けられており、このレバー2を手動で揺動させることで、紙、布などの被細断物の細断が行われる。シュレッダー本体1の上面には紙を投入する投入口11が形成されており、その直下に、一対の回転カッターを有するカッターユニットが内蔵されている(図3参照)。そして、カッターユニットの下方には、細断された紙くずを収納する収納箱12が内蔵されている。
シュレッダー本体1の上面には、投入口11に向かって下向きの傾斜面12が形成されており、その途中にコ字状のガイド部材13が取り付けられている。図2に示すように、このガイド部材13は、両端部が傾斜面12の幅方向の両端に固定されており、傾斜面12との間に所定の高さの隙間Sを形成している。したがって、傾斜面12に配置され、投入口11へ向かう被細断物は、この隙間Sを通過して投入口12に入るようになっている。すなわち、このガイド部材13によって投入口11に投入される被細断物の厚さを制限している。
また、シュレッダー本体1の上面には、投入口11を覆うカバー15が取り付けられている。このカバー15は、傾斜面12とは反対側の端部に揺動自在に取り付けられており、投入口11を開放する開位置と、投入口11を塞ぐ閉位置(一点鎖線)とをとるようになっている。また、カバー15の下面には、カッターユニットの回転軸と平行に延びるローラ(押圧部材)16が回転自在に取り付けられている。このローラ16は、カバー15が閉位置にあるときに、カッターユニットの上方に位置するようになっており、カッターユニットで細断される被細断物を押圧可能となっている。そのため、かさ高の被細断物をカッターユニット内へ押し込むことができ、細断を促進することができる。
図3は、シュレッダー本体1に内蔵されているカッターユニット、レバー2からの回転力を伝達する動力伝達機構を示す平面図である。図3に示すように、カッターユニットは、平行に配置された第1及び第2回転カッター3,4を有している。まず、第1回転カッター3の構造から説明する。第1回転カッター3には、回転可能な第1回転軸32に、一対の回転刃を有する第1カッター対31が複数個取り付けられている。第1カッター対31は、第1回転軸32よりも径が大きい円筒状の基部311と、この基部311の軸方向の両端にそれぞれ取り付けられた円板状の回転刃312とが一体的に形成されたものである。このような一体形成により強度が増す。そして、各基部311及び各回転刃312の中央には貫通孔が形成されており、この貫通孔に第1回転軸32が挿入されている。こうして、複数の第1カッター対31は、第1回転軸32の軸方向に所定間隔をおいて固定されている。なお、各回転刃312の外周縁には、鋸刃状の鋭利な凹凸が形成されている(図4中の拡大図)。
第2回転カッター4も、第1回転カッター3と同様に構成されている。すなわち、第1カッター対31と同一構成の第2カッター対41が複数固定されている。そして、第1カッター対31と第2カッター対41とは、軸方向に交互に配置されている。すなわち、隣接する第1カッター対31の対向する回転刃312の間に、第2カッター対41が径方向に入り込むように配置されている。そして、第2カッター対41の両回転刃412は、隣接する第1カッター対31の回転刃312と軸方向に近接しており、これらの回転刃312,412の間で被細断物が裁断される。
次に、スクレーパについて、図4及び図5も参照しつつ説明する。図4は図3のB−B線断面図、図5は図3のC−C線断面図である。なお、図3においては、説明の便宜のため、一部のスクレーパのみ記載しているが、実際には隣接する回転刃の間に配置されている。スクレーパは、被細断物を掻き取るためのものであり、軸方向に隣接する回転刃の間に配置される。ここでは、第1回転カッター3に取り付けられるスクレーパについて説明する。第1回転カッター3に取り付けられるスクレーパは2種類のものがあり、第1カッター対31に取り付けられる第1スクレーパ51と、隣接する第1カッター対31の間に取り付けられる第2スクレーパ52とがある。第1スクレーパ51は、第1カッター対31の基部311の外周を覆うコ字状に形成されている。より詳細に説明すると、第1スクレーパ51は、第2回転軸42とは径方向の反対側に配置され、基部311の外周を約180度に亘って覆う内壁面511を有している。そして、この内壁面511の上下の端部が掻き取り部512を構成している。掻き取り部512は、第2回転軸42側に向くように鋭利に形成され、基部311の外周面との間に0.1mm程度の隙間をあけるように配置される。また、第1スクレーパ51の軸方向の長さは、基部311とほぼ同じであり、図3に示すように、両側の回転刃312との間のクリアランスtを0.3mm以下としている。
第2スクレーパ52も同様に構成されている。すなわち、隣接する第1カッター対31の間で露出する第1回転軸32の外周面を覆うようにコ字状に形成されている。そして、第1スクレーパ51と同様の内壁面521、及び掻き取り部522を有している。また、第2スクレーパ52の内壁面と第1回転軸32との隙間は、第1スクレーパ51と同様に、約0.1mm程度であり、隣接する第1カッター対31との隙間は、0.3mm以下としている。なお、上記のようなスクレーパ51,52は、第2回転カッター4にも同様に取り付けられているので、詳しい説明は省略する。
続いて、回転ユニットの駆動機構について説明する。各回転カッター3,4の回転軸32,42の端部には、第1及び第2歯車33,43がそれぞれ固着されている。そして、これらの歯車33,43は噛合しており、後述するように、第1回転カッター3が回転駆動すると、これに伴って第2回転カッター4が回転するようになっている。
第1回転カッター3の回転軸32の端部には、レバー2が取り付けられる取付軸34が連結されており、シュレッダー本体1の側面から突出している。そして、この取付軸34には、円筒状のレバーボス21が着脱自在に取り付けられており、レバーボス21の外周面に径方向に延びるレバー2が取り付けられている。レバーボス21は、円筒状の基部211と、その内部に固定される公知の円筒状のワンウェイクラッチ212とで構成されており、ワンウェイクラッチ212が、取付軸34に着脱自在に固定される。また、ワンウェイクラッチ212は、軸方向の一方の端部をカッターユニット側に向けて取り付けられるが、他方の端部をカッターユニット側に向けて取り付けることもできる。このように、取付方向を変更することで、取付軸34、両回転カッター3,4に対して異なる方向の回転を付与することができる。ここでは、紙を細断する方向に回転カッター3,4を回転させる取付態様を第1取付態様と称し、これとは反対に回転カッター3,4を回転させる取付態様を第2取付態様と称することとする。
次に、上記のように構成されたシュレッダーの動作について図6も参照しつつ説明する。図6は回転カッターの動作を示す側面図である。ここでは、衣服などの布を被細断物として細断する場合について説明する。
まず、ワンウェイクラッチ212を第1取付態様で取付軸34に固定しておく。次に、カバー15を開位置に配置し、シュレッダー本体1上面の傾斜面12に布を配置し、投入口11へ向けて押し込んでいく。このとき、布は、ガイド部材13の隙間を通過するため、厚みが押さえられ、扁平状に変形した状態で両回転カッター3,4上へ移動する。このように布が両回転カッター上にあるときに、カバー15を閉位置にすると、ローラ16が両回転カッター3,4に対し、布を押圧する。この状態で、レバー2を上方から下方に向けて揺動させると、ワンウェイクラッチ212により、レバー2の揺動が取付軸34に伝達されて回転する。この回転により第1回転カッター3が回転するとともに、両歯車33,43を介して第1回転カッター3が回転し、図6(a)に示すように、両回転カッター3,4の間に布を巻き込みながら、細断していく。このとき、第1及び第2回転カッターの上方には、図1に示すように、ローラ16が配置されているため、布は両回転カッター3,4の間に押し込まれていく。一方、レバー2を下方から上方に揺動させたときは、ワンウェイクラッチ212が空転し、レバー2の回転が取付軸34に伝達されない。こうして、レバー2を上下に揺動させ続けると、レバー2が上方から下方に揺動されたときのみカッターユニット3駆動し、布が細断されていく。細断された布は、その下方に配置された収納箱12に回収される。
このように、レバー2の上方から下方の揺動によって取付軸34を回転させることで、カッターユニットが駆動するようになっているため、ハンドルを360度回転させることなく、カッターユニット3を駆動することができる。すなわち、レバー2の上下方向の揺動だけでカッターユニットを駆動することができるため、レバー2に対して力を作用させ易く操作性を向上することができる。また、細断量の向上も期待できる。すなわち、レバー2を360度回転させる必要がないため、レバー2を長くすることができ、これによって、小さい力で高いトルクを発生させることができる。その結果、被細断物の量を多くすることができる。なお、第1歯車33の大きさを第2歯車43よりも大きくすることで、レバー2を操作する力を軽くすることができる。
また、隣接する回転刃の間にはスクレーパ51,52が配置されているため、細断された布が両回転軸32,42、基部311,411に巻き付くのを防止することができる。すなわち、スクレーパ51,52により、回転軸等に巻き付こうとする布は掻き取られ、両回転カッター3,4の間から収納箱に落下していく。
また、カッターユニットに布が詰まったときには、レバーボス21を取付軸5から取り外し、ワンウェイクラッチ212を反対に向けて第2取付態様にし、取付軸34に固定する。この状態で、レバー2を下方から上方に揺動させると、レバー2の回転力が取付軸34に付与され、第1取付態様とは反対方向に取付軸34が回転される。これにより、図6(b)に示すように、両回転カッター3,4は、反対側に回転する。すなわち、両回転カッター3,4が互いに離れる方向に回転し、布が投入口11側へ押し出される。一方、レバー2を上方から下方へ揺動させた場合には、ワンウェイクラッチ212が空転し、取付軸5は回転されない。したがって、レバー2を上下動させることで、両回転カッター3,4が回転し続け、両カッター間に詰まった布を取り出すことができる。
以上のように、本実施形態によれば、細断が行われる第1回転軸32の回転刃312と第2回転軸42の回転刃412の軸方向の両側には隙間Xが形成され、この隙間Xを介して他の回転刃が軸方向に並んでいる。このように細断を行う回転刃312,412の軸方向の両側に隙間Xが形成されているため、次のような利点がある。布は、柔らかく、伸縮性があるため、紙のようにきれいに切断するのが難しい。特に、衣服、下着などの布は、この傾向が顕著である。紙は、一旦、回転刃に噛み込むとそのまま刃の動きに追従して裁断されていくが、布は、回転刃に噛み込まれても、最初に噛み込まれた部分のみが切断されるだけで、その他の部分は回転刃に引っ張られたり、丸まったりしてしまい、回転刃の間に入り込み、詰まってしまう。このように、布が丸まった状態で回転刃312,412の間に入り込むと、回転カッター3,4のスムーズな駆動が阻害され、駆動に大きい力が必要となる。
そこで、本実施形態では、回転刃312,412の軸方向の両端に隙間Xを形成し、この隙間Xから引っ張られたり、丸まった布を、回転カッター3,4の回転とともに、下方に逃がすようにしている。これにより、一部のみが切断されて丸まった布が回転カッター3,4間に詰まるのを防止することができる。また、大きい力を必要とすることなく、レバー2を上下動できるため、回転カッター3,4を容易に駆動することができる。さらに、この隙間Xにはスクレーパ51,52が配置されているため、回転軸32,42に絡まる布を掻き取ることができる。その結果、詰まりをさらに確実に防止することができる。
なお、上記のようなカッターの例としては、例えば、回転刃312,412の直径を30〜35mm、カッター対31,41の軸方向の幅を10〜15mm、回転軸32,42の直径を18〜20mmとすることができる。なお、カッター対の軸方向の幅は、上述した隙間Xと対応する。
布のような被細断物は、例えば、機密書類のように細かく細断する必要はなく、原形を留めない程度の大きさに細断できればよい。したがって、本実施形態の回転カッター3,4のように、密に回転刃を設けず、上記のような隙間Xを設けたとしても目的とする細断が可能となる。これにより、回転刃312,412にかかる負荷の低減にもなる。また、本実施形態に係る回転刃312,412は、布の繊維を引っ張って両回転カッター312,412の間に引き込むことができるように、回転刃312,412の外周縁には鋸刃状に鋭利な凹凸が形成している。
また、上記シュレッダーにおいては、各スクレーパ51,52の軸方向の端部と、各回転刃312,412との間のクリアランスを、0.3mm以下にしているため、回転刃312,412とスクレーパ51,52との間に布が詰まるのを確実に防止することができる。特に、布は、細断され、回転刃312,412に引っ掛けられた繊維が伸びて回転軸に巻き付きやすいが、上記のように構成すると、これを防止することができる。
ところで、布は、弾性のある繊維で構成されているため、紙よりも回転カッターに絡みやすい傾向がある。そこで、布を裁断する場合には、次のように裁断することもできる。まず、細断対象となる細断する場合には、紙袋に布を収容する。続いて、紙袋を押さえつけ、扁平状態にした上で、上記シュレッダーに投入する。すなわち、布を紙袋ごと細断する。このようにすると、布が紙袋とともに細断されるため、紙袋内で固定され伸び縮みするのが防止される。そのため、細断時に布が縮んで塊になるのを防止することができ、その結果、詰まりを防止することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能となる。例えば、上記実施形態では、レバー2を揺動させることで回転カッター3,4を回転駆動するように構成されているが、電動のモータで駆動することもできる。すなわち、モータを設け、その回転を第1または第2回転軸32,42に伝動するようにすればよい。このような電動モータを使用する場合、上記のように回転刃312,412の間に隙間を形成しておくと、モータに対する負荷を低減することができる。
また、塊になって切断しにくい布などの被細断物を細断するには、次のように構成することもできる。以下では、2種類の形態について説明する。
(1)第1形態
この形態は、被細断物の塊が回転カッターに噛み込む前に、塊を押圧する機構を有する。図7に示すように、第1回転軸32の端部にカム38を固着し、このカム38と接触する従動レバー81を取り付ける。この従動レバー81は、揺動自在に一端部が軸支され、他端部にコイルバネ82が取り付けられて下方へ付勢されている。そして、第1回転カッター3の上方に回転可能な軸体83を配置し、この軸体83に被細断物を向く鋭角状の押圧板84を固着する。また、軸体83の端部に作動レバー85を固着し、この作動レバー85の端部と従動レバー81の端部とを連結レバー86で連結する。
図7(a)に示すように、回転カッター3,4が回転してカムが上方に位置するときは、従動レバー81は上方へ揺動し、連結レバー86を介して作動レバー85も上方へ揺動している。次に、図7(b)に示すようにカム38が下方に位置するときには、従動レバー81は下方へ揺動し、作動レバー85も連結レバー86を介して下方へ揺動し、押圧板84は被細断物の通路に進入し、図7(c)に示す ように、被細断物を押圧する。これにより、被細断物は両回転カッターの間に噛み込まれ、細断される。従動レバー81はコイルバネ82で絶えずカム38と接触が保たれるが同時に下方へ付勢されているので、押圧板84は強い力で被細断物を強圧して細断する。
(2)第2形態
この形態は、被細断物を無理に細断せず、収納箱12へ落下させる機構を有する。図8(a)に示すように、第2回転カッター4は、第1回転カッター3よりも下方に配置している。また、第2回転カッター4の回転軸42に、回転刃の逆回転時のみ従動回転するワンウェイ・クラッチ91を取り付け、さらにこのワンウェイ・クラッチ91にカム92を取り付ける。そして、カム92と接触する従動レバー93を設ける。この従動レバー93の一端部は揺動自在に軸止され、他端部に下方へ付勢するコイルバネ94を取り付ける。第2回転軸42の上方に配置された軸体95に作動レバー96を固着し、この作動レバー96と従動レバー93の端部とを連結レバー97で連結し、軸体95に開閉板98を取り付ける。この開閉板98は、被細断物が通過する通路の壁面に設け、この開閉板98を介して通路と、収納箱12とが連通している。
上記のように構成された機構では、通常の細断中はワンウェイ・クラッチ91を介して取り付けたカム92は回転しない。このように、カム92が回動しないので、従動レバー96はコイルバネ94で付勢されているので連結レバー97で連結した作動レバー96も作動せず、開閉板98は通路を閉鎖したまま細断作業は続行する。このとき、被細断物は、斜め上方から両回転カッター3,4の間に進入する。すなわち、被細断物は傾斜した経路を通って両回転カッター3,4の間に進入し細断される。そして、細断不可能な塊が 投入された場合は、図8(b)に示すように、回転カッター3,4を逆回転させる。これにより、ワンウェイ・クラッチ91を介してカム92が回転し、従動レバー93はバネ94に抗して押し下げられ、作動レバー96は連結レバー97を介して引き下げられる。この時、開閉板98を取り付けた軸体95も回動するので、開閉板98が開き、被細断物の塊は斜め方向に収納箱12に落下する。
以下、本発明の実施例について説明する。但し、本発明はこの実施例に現手されるものではない。上記実施形態のシュレッダーにおいて、スクレーパと、回転刃との間のクリアランスtと布の詰まりとの関係を検討した。
以下の表1のように、配置場所が基部のものは、第1スクレーパであり、配置場所が回転軸のものは第2スクレーパである。そして、各スクレーパの軸方向の幅を調節し、クリアランスtが異なる複数の態様を作製し、下着を裁断して細断屑が基部または回転軸に巻き付いているか否かを確認した。その結果、比較例と実施例を比べると、クリアランスtが0.3mm以下のものは、細断屑の巻き付きがなかった。
Figure 2010247110
31 第1カッター対
312 回転刃
32 第1回転軸
41 第2カッター対
412 回転刃
42 第2回転軸

Claims (6)

  1. 回転駆動可能に支持された第1の回転軸と、
    回転駆動可能で、前記第1の回転軸と平行に支持された第2の回転軸と、
    所定間隔をおいて配置された一対の円板状の回転刃を有し、前記第1の回転軸の軸方向に所定間隔をおいて固定された複数の第1のカッター対と、
    所定間隔をおいて配置された一対の円板状の回転刃を有し、前記第2の回転軸の軸方向に所定間隔をおいて固定された複数の第2のカッター対と、
    前記第1のカッター対における両回転刃の間、隣接する前記第1のカッター対の間、前記第2のカッター対における回転刃の間、及び隣接する前記第2のカッター対の間に配置され、前記第1及び第2の回転軸の外周面の被細断物を掻き取る複数のスクレーパと、を備え、
    前記第1及び第2のカッター対は、軸方向に交互に配置され、
    前記第1のカッター対の回転刃と、前記第2のカッター対の回転刃との間で被細断物が細断される、シュレッダー。
  2. 前記第1及び第2カッター対は、前記各回転軸よりも径の大きい円筒状の基部をさらに有し、当該基部の軸方向両端に前記回転刃がそれぞれ一体的に設けられており、
    前記スクレーパの少なくとも1つは、前記基部の外周面の被細断物を掻き取る、請求項1に記載のシュレッダー。
  3. 前記各スクレーパの軸方向の端部と、前記各回転刃との間のクリアランスが、0.3mm以下である、請求項1または2に記載のシュレッダー。
  4. 被細断物を前記両カッター対へ案内する傾斜面と、
    前記傾斜面に配置され、被細断物を通過させる所定の高さの隙間が形成されたガイド部材と、
    をさらに備えている、請求項1から3のいずれかに記載のシュレッダー。
  5. 前記両カッター対を覆うカバーをさらに備え、
    前記カバーにおいて前記各カッター対と対向する面には、被細断物を押圧可能な押圧部材が配置されている、請求項1から4のいずれかに記載のシュレッダー。
  6. 布製の被細断物を紙製の袋に収納するステップと、
    前記袋を,請求項1から5のいずれかに記載のシュレッダーに投入して細断するステップと、
    を備えている、布製被細断物の細断方法。
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