JP2010246648A - 操作装置及び携帯端末 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】入力操作が行われる操作部(方向操作部)5が設けられた筐体2を備える操作装置(携帯端末)1であって、操作部5は、筐体2が有する開口部212Aを介して当該筐体2外に露出する複数のキートップ611、及び、当該複数のキートップ611を筐体2内で接続する基部612を有するキー本体61と、複数のキートップ611に応じた位置に複数の検出部(スイッチ)71がそれぞれ配設された回路基板7と、キー本体61と複数の検出部71との間に介装される平板状の弾性体(弾性部)62とを備え、弾性体62は、キー本体61と一体的に設けられている。これによれば、弾性体62により、柔らかな打感を得られるほか、当該弾性体62の厚さ寸法を調整することにより、従来の弾性体(接点ゴム)を採用した場合に比べ、操作装置1の薄型化を図ることができる。
【選択図】図2
Description
詳述すると、回路基板上に配置される弾性体は、当該回路基板から突出するように延出する略円筒状の脚部と、当該脚部の延出方向先端に設けられ、可動接点部を押圧する押圧部とを備えて構成され、前述のように、脚部が座屈することで、押圧部が可動接点部を押圧する。このような弾性体を用いた場合、脚部が伸縮するスペースを回路基板とキートップとの間に設ける必要があり、コントローラの薄型化を図りづらいという問題がある。
このような問題から、薄型化を図ることができる構成が要望されてきた。
本発明によれば、平板状の弾性体が、キー本体の基部と一体的に設けられていることにより、当該弾性体の厚さ寸法を調整することで、複数のキートップのうちの少なくともいずれかが押下された際のキー本体の移動量を減じることができる。これにより、操作部、ひいては、操作装置の薄型化を図ることができる。この際、キートップの押下に応じて、弾性体が弾性変位することで、当該キートップに対する柔らかな打感を得ることができるほか、当該弾性体の弾性変位により、押下される前の状態にキー本体が戻るので、操作感を損なうことなく、操作装置の薄型化を図ることができる。
本発明によれば、弾性体が有する突出部が、検出部を押圧することにより、当該検出部を点で押圧することができるので、断面積の大きい弾性体の全体が検出部を押圧する場合に比べ、キートップに対する入力操作を検出部により確実に検出することができる。また、当該突出部の突出寸法を調整することにより、操作装置の薄型化を図りつつ、キー本体のストローク量を調節することができる。従って、操作装置の操作感を向上することができるほか、当該入力操作に対する検出の信頼性を向上することができる。
このような支点部は、例えば、略半球形状及び略錐形状とすることができる。
本発明によれば、基部において複数のキートップにより囲まれる略中央に、回路基板に向かって突出する支点部により、キートップ押下時のキー本体の傾斜を良好に行うことができる。また、当該支点部を中心として互いに反対側に位置するキートップが同時に押下された場合でも、キー本体の傾斜を規制することができる。従って、弾性体による検出部の押圧を円滑に行うことができ、操作装置の操作性及び操作感を一層向上することができる。
本発明によれば、肉厚部により、キートップの押下時に荷重のかかる支点部を補強することができる。また、これにより、強度確保のために基部全体を厚く形成する必要がないので、弾性体が一体的に設けられる基部、ひいては、キー本体の薄型化を一層促進することができる。従って、キー本体の強度の向上、及び、操作装置の薄型化を図ることができる。
本発明によれば、キートップの押下によってキー本体が傾斜する際に、弾性体が当該キー本体の傾斜を妨げることがない。すなわち、弾性体及び突出部が、肉厚部における回路基板に対向する部位より当該回路基板側に位置している場合には、キー本体の僅かな傾斜で突出部が検出部を押圧してしまうため、キートップが押下されてから突出部が検出部を押圧するまでのキー本体のストローク量を大きく設定することが困難である。これに対し、肉厚部及び当該部位より、弾性体及び突出部がキートップ側に位置していることにより、突出部の突出方向の寸法を調整することで、キー本体の薄型化を図りつつ、当該ストローク量を適切な寸法に調整することができる。従って、操作装置の薄型化を図りつつ、当該操作装置の操作性を一層向上することができる。
本発明によれば、付勢部材が、キー本体の略中央で当該キー本体を回路基板側に付勢するので、キー本体が回路基板から浮き上がることを防ぐことができ、当該回路基板上にキー本体を安定して配置することができる。また、キートップの押下によってキー本体が傾斜した場合に、当該付勢部材の付勢力により、当該キー本体の傾斜を元に戻すことができる。更に、付勢部材として、弾性を有する樹脂を採用することで、コイルばね等のばね部材を用いた場合に比べ、操作部の更なる薄型化を図ることができる。
従って、キー本体を操作装置内に適切に配置することができるほか、当該操作装置の薄型化を促進することができる。
本発明によれば、筐体の本体支持部が、キー本体の凹部と係合することにより、キー本体の筐体内での位置ずれを防止することができる。また、このような凹部の位置はキー本体の略中央であるので、キー本体の操作性が損なわれることを防ぐことができる。従って、キートップが押下された場合でも、当該キー本体を安定して回路基板上に位置させることができる。
このような付勢部材として、本体支持部が挿通する開口を有し、当該本体支持部の外周を覆う略環状の付勢部材を例示することができる。
本発明によれば、キートップが押下されてキー本体が傾斜した場合に、当該キートップとは反対側の位置に作用する付勢部材の付勢力により、当該キー本体の傾斜を元に戻すことができる。また、付勢部材が、本体支持部の中心から各キートップに向かう方向上にのみ設けられていれば、付勢部材を本体支持部の周囲全てにわたって配置する必要がないので、付勢部材の製造コストを低減することができる。一方、前述の略環状の付勢部材を採用すれば、当該付勢部材の本体支持部に対する取付を容易に行うことができる。
本発明によれば、弾性体、付勢部材及び検出部のうち、弾性体の剛性が最も高いので、キートップの押下時に、検出部を確実に押圧して、当該検出部によりキートップの押下を確実に検出することができる。また、付勢部材の剛性が最も低いので、当該付勢部材の付勢力により、キートップの押下、すなわち、キー本体の傾斜が妨げられないようにすることができる。従って、操作装置の操作性を一層向上することができる。
本発明によれば、それぞれ異なる素材からなる基部及び弾性体を、二色成形により一体的に形成することができ、これにより、別部材として形成した基部及び弾性体とを接着剤等により互いに固定する手間を省くことができる。従って、操作装置の製造工程を簡略化することができる。
ここで、透明な樹脂としては、アクリル樹脂等の樹脂を例示することができ、また、所定の色を発色可能な樹脂としては、エラストマ等を例示することができる。
本発明によれば、透明な樹脂により形成されたキー本体を介して、弾性体にレーザを照射することにより、これらキー本体及び弾性体の界面に、所望の図柄を描くことができる。従って、例えば、界面に上下左右を示す矢印や記号等の図柄を形成して、キーの種別を使用者に認識させやすくすることができ、操作装置の操作性を向上することができる。また、当該図柄が描かれたシール等を貼付する場合に比べ、操作装置の製造工程を簡略化できるほか、当該操作装置のデザイン性を向上することができる。
本発明によれば、透明な樹脂により形成されるキートップに応じた寸法に弾性体が形成されていることにより、キー本体を介して、操作装置の内部が観察されることを防ぐことができる。従って、操作装置の外観が損なわれることを防ぐことができる。
このようなドーム部は、金属により形成することができるほか、樹脂に対してエンボス加工等の処理を施すことで形成することも可能である。
本発明によれば、弾性体による押圧力が閾値を越えた際に、可撓性を有するドーム部が凹んで反転する。このドーム部の反転により、第1接点部と第2接点部とが電気的に接続され、キートップの押下が検出される。これによれば、当該ドーム部の変位により、キートップの押下時に、クリック感を生じさせることができる。従って、操作装置の操作性を一層向上することができる。
本発明によれば、前述の操作装置と同様の効果を奏することができる。また、このような操作装置を備えることにより、携帯端末の小型化を図ることができ、ひいては、当該携帯端末の携帯性を向上することができる。
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
〔携帯端末の全体構成〕
図1は、本実施形態に係る携帯端末1を正面側から見た斜視図である。
携帯端末1は、使用者の入力操作に応じて、ディスク及びメモリに記録されたプログラム及びデータを読み出して、ゲームの実行、或いは、映像及び音声の再生を行うものであり、本発明の操作装置及び携帯端末に相当する。
この携帯端末1は、図1に示すように、扁平横長矩形状で、両端部が円弧状に形成された筐体2と、当該筐体2内に収納され、後述する液晶パネル31、十字キー6及び回路基板7(図2及び図3参照)等を備える端末本体とを備えている。
筐体2は、使用者が携帯端末1を保持した際に、正面側(使用者に対向する側)に位置するフロントケース21と、当該フロントケース21の背面側にねじ固定されるリアケース22とを備えている。
このうち、フロントケース21の正面側略中央には、当該フロントケース21の透光領域211を介して観察される横長矩形状の液晶パネル31が配置されている。また、フロントケース21において当該液晶パネル31を挟む左右両側、及び、液晶パネル31の下側には、各種キーを露出させる複数の開口部212が形成されている。このうち、フロントケース21の左側には、仮想の略正方形の頂点に応じた位置に、後述する方向操作部5を構成する4つのキートップ611の形状及び寸法に応じて形成された4つの開口部212Aが形成されている。また、図1においては図示を省略するが、当該4つの開口部212Aにより囲まれた領域における内面側に、当該キートップ611を有するキー本体61を支持する本体支持部213(図2及び図3参照)が形成されている。
液晶パネル31の下側には、それぞれ所定の機能を端末本体に実行させるキー34〜39が配置されている。また、筐体2の四隅部分は内側に切り欠かれており、上側左右隅部には決定キー40(左側の決定キーを40Lとし、右側の決定キーを40Rとする)が設けられている。
また、当該上面左側には、他の外部機器と赤外線通信を行う受光窓43が設けられ、右側には、リアケース22の背面側に設けられた蓋部材23の開放を規制するロックスライダ44が設けられている。このロックスライダ44を摺動させると、蓋部材23の開放規制が解除され、当該蓋部材23を開けて筐体2内にディスク(図示省略)を収納することができる。
図2及び図3は、方向操作部5の構成を示す断面図である。なお、図2及び図3においては、当該各図の断面に対する奥行き方向に位置するスイッチ71の図示を省略する。
方向操作部5は、本発明の操作部に相当し、図2及び図3に示すように、複数のキートップ611を有する十字キー6と、各キートップ611に応じて配設された複数のスイッチ71を有する回路基板7とを備える。そして、図2に示す状態から、使用者によってキートップ611(図2における左側のキートップ611)が押下され、図3に示すように、当該キートップ611の位置に応じて設けられたスイッチ71が押圧されると、回路基板7が、当該スイッチ71が入力されたことを示す制御信号を端末本体に出力する。
図4及び図5は、十字キー6をそれぞれ上方及び下方から見た斜視図である。
十字キー6は、上下左右及び斜方の8方向にそれぞれ入力可能なキーであり、後述する回路基板7上に設けられ、当該回路基板7上に配設されたスイッチ71を押圧する。
この十字キー6は、図4及び図5に示すように、全体略十字形状を有し、平面視した際に、当該十字キー6の中央を通る直線を中心とした線対称構造を有している。このような十字キー6は、上下左右の各方向に応じた4つのキートップ611、及び、当該各キートップ611を接続して一体化する基部612を有するキー本体61と、各キートップ611に応じてキー本体61の底面側に設けられる弾性部62とが二色成形により一体的に形成されている。
基部612における4つの端部の正面側(フロントケース21に対向する側)には、図4に示すように、キートップ611が面外方向に突出するようにそれぞれ形成されている。これらキートップ611は、平面視した際に、それぞれ多角形状(具体的には、五角形状)を有している。
なお、フランジ部6121は、基部612の周縁全てに形成されていなくてもよく、少なくとも、各キートップ611の周縁で、かつ、基部612の中心から最も離れた領域に形成されていればよい。
このうち、支点部615は、後述する回路基板7と接触し、キートップ611が押下された際に支点となって十字キー6を傾斜させる部位である。この支点部615により、十字キー6の傾斜が円滑に行われる。
ここで、隣接する2つのキートップ611が同時に押下された場合には、十字キー6は、押下位置が回路基板7に近接するように傾斜する。しかしながら、互いに反対側の2つのキートップ611(上下又は左右に位置するキートップ611)が同時に押下された場合には、当該十字キー6は傾斜しない。これにより、相反する方向のキーが同時に入力されることを防ぎ、操作性を向上することができる。
また、基部612の底面側で、各キートップ611に応じた位置には、当該各キートップ611の形状に応じた凹部616が形成されている。これら凹部616内には、弾性部62が位置している。
このような各弾性部62の底面側略中央には、図5に示すように、当該底面から面外方向に突出する略円筒状の突出部621がそれぞれ形成されている。これら突出部621は、キートップ611が押下され、十字キー6が支点部615を支点として傾斜した際に、当該キートップ611の下方に位置するスイッチ71を押圧する。
このうち、回路基板7と肉厚部614との隙間は、キートップ611が押下され、突出部621がスイッチ71を押圧した場合でも、肉厚部614が回路基板7に接触しない程度の寸法に設定されている。
なお、キートップ611の押下時に、突出部621がスイッチ71を入力した際の感触(例えば、クリック感)は、突出部621の突出寸法、断面積、剛性及び可撓性等の性質を適宜変更することでも調整することができる。
図6は、スイッチ71の構成を示す断面図である。このうち、図6(A)は、変位する前のスイッチ71の状態を示す断面図であり、図6(B)は、突出部621からの押圧力により変位したスイッチ71の状態を示す断面図である。
スイッチ71は、本発明の検出部に相当し、前述のように、キートップ611に応じた位置にそれぞれ設けられ、全体として、回路基板7上に4つ配設されている。これらスイッチ71は、図6に示すように、回路基板7上にそれぞれ形成された第1接点部72及び第2接点部73と、第1接点部72の一部及び第2接点部73を覆うドーム部75と、当該ドーム部75の内側に形成された第3接点部74とを備えている。
第3接点部74は、導電性を有する材料がドーム部75の内側に塗布されて形成されている。この第3接点部74は、図6(A)に示すように、端部が第1接点部72と電気的に接続されているが、第2接点部73とは所定の隙間Gを介して離間している。このため、通常時(突出部621により押圧されていないとき)には、第3接点部74と第2接点部73とは電気的に接触していない。
本体支持部213における十字キー6側への突出部分の周囲には、当該十字キー6とフロントケース21との間に、当該十字キー6を回路基板7に近接する方向に付勢する略環状の付勢部材8が設けられている。この付勢部材8は、弾性を有する樹脂により形成され、当該樹脂は、例えば、ポロン(登録商標)を挙げることができる。
この付勢部材8の厚さ寸法(フロントケース21の内面と十字キー6との間の寸法)は、当該十字キー6の傾き量(スイッチ71を突出部621が押圧していない状態から押圧した状態まで十字キー6が傾いた際の当該十字キー6の移動量)に応じて設定される。この付勢部材8の位置は、十字キー6の支点部615に対応しており、当該付勢部材8は、十字キー6の略中央を回路基板7に向かって付勢する。
以下、方向操作部5の動作について説明する。
開口部212Aを介して筐体2外に露出した4つのキートップ611のいずれも押下されていない状態では、図2に示すように、回路基板7に当接する支点部615と、当該十字キー6とフロントケース21との間で、かつ、本体支持部213の周縁に配置された付勢部材8とにより、十字キー6は、当該回路基板7上に自立している。
このように十字キー6が傾斜すると、押下されたキートップ611に応じた突出部621が、当該突出部621に応じたスイッチ71のドーム部75を押圧する。このドーム部75は、押圧力が所定の閾値を超えた時点で反転し、第3接点部74を第2接点部73に電気的に接触させる。これにより、第2接点部73と第1接点部72とが導通し、回路基板7が、前述の端末本体に、押下位置のスイッチ71が入力された旨の制御信号を出力する。
具体的に、本実施形態では、弾性部62の剛性が最も高く、付勢部材8の剛性が最も低くなるように、それぞれ設定されている。これによれば、弾性部62(突出部621)の剛性が最も高いので、キートップ611の押下時に、スイッチ71のドーム部75を確実に押圧することができ、当該スイッチ71によりキートップ611の押下を確実に検出することができる。また、この際、当該ドーム部75の変形により、クリック感を生じさせることができる。更に、付勢部材8の剛性が最も低いので、当該付勢部材8の付勢力により、キートップ611押下時の十字キー6の傾斜が妨げられないようにすることができる。従って、方向操作部5、ひいては、携帯端末1の操作性を一層向上することができる。
平板状の弾性部62をキー本体61に一体的に設けたことにより、従来の接点ゴムを用いた場合に比べ、キートップ611押下時の十字キー6のストローク量を確保しつつ、当該十字キー6の移動量を減じることができる。これによれば、方向操作部5、ひいては、携帯端末1の薄型化を図ることができる。この際、弾性部62がキートップ611の押下に応じて弾性変位することにより、柔らかな打感を得ることができる。また、スイッチ71にドーム部75が設けられていることにより、キートップ611の押下時にクリック感を生じさせることができるほか、当該弾性部62及びドーム部75の復元力に加えて、付勢部材8の付勢力により、十字キー6の傾斜が元に戻るので、操作感を損なうことなく、携帯端末1の薄型化を図ることができる。
以下、本発明の第2実施形態について説明する。
本実施形態に係る携帯端末は、前述の携帯端末1と同様の構成を備える。しかしながら、当該携帯端末1では、十字キー6の弾性部62はキートップ611に応じた形状を有していたのに対し、弾性部の形状が主に変更された点で、当該携帯端末と携帯端末1とは相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一または略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る携帯端末1Aは、図7及び図8に示すように、方向操作部5に代えて方向操作部5Aを備えるほかは、前述の携帯端末1と同様の構成を備えている。また、方向操作部5Aは、本発明の操作部に相当し、十字キー6に代えて十字キー9Aを備えるほかは、方向操作部5と同様の構成を備える。
十字キー9Aは、十字キー6と同様に、開口部212Aを介して筐体2外に露出する複数のキートップ911を除いて当該筐体2内に収納され、キートップ911の押下に応じて傾斜して、回路基板7上のスイッチ71を押圧する。この十字キー9Aは、図9及び図10に示すように、略十字状のキー本体91(図9及び図10)と、弾性部92(図10)とを備えている。
これらキートップ911は、平面視略十字状の基部912の各頂点に応じた位置に配置されている。また、基部912の外縁には、前述の基部612と同様に、キートップ911の外側に延出し、かつ、当該基部912の外側に向かうに従って厚さ寸法が小さくなるテーパー状のフランジ部9121が形成されている。このフランジ部9121の上面は傾斜面9122であり、当該傾斜面9122は、外側に向かうに従って下方に近接するように傾斜している。
凹部913は、図9に示すように、各キートップ911により囲まれる基部912の略中央に、平面視略円形状に形成されている。この凹部913内には、前述の本体支持部213が挿入される。
凹部916は、基部912の底面側におけるキートップ911に応じた位置にそれぞれ形成されている。詳述すると、各凹部916は、キートップ911の略中央から外側に僅かにずれた位置に中心を有する平面視略円形状に形成されている。これら各凹部916には、弾性部92に接着等により取り付けられる。
以下、図7及び図8を参照して、方向操作部5Aの動作について説明する。
キートップ911が押下されていない場合では、図7に示すように、凹部913に挿入される本体支持部213の周縁に設けられた付勢部材8の付勢力により、支点部915が回路基板7に当接した状態で、十字キー9Aは、当該回路基板7上で自立する。
この状態で、少なくともいずれかのキートップ911(例えば、図7及び図8における左側のキートップ911)が押下されると、十字キー9Aは、図8に示すように、支点部915を支点として、付勢部材8による付勢力に抗しつつ押下方向に回動する。
一方、キートップ911に対する押下が解除されると、付勢部材8による付勢力、並びに、弾性部92及びドーム部75の復元力により、図7に示した状態に十字キー6が復帰する。
具体的に、弾性部92の剛性が最も高く、付勢部材8の剛性が最も低くなるように、それぞれ設定されている。これにより、剛性が最も高い弾性部92(特に突出部921)により、ドーム部75を確実に押圧することができるほか、ドーム部75の変形により、クリック感を生じさせることができる。また、付勢部材8の剛性が最も低いので、当該付勢部材8の付勢力により、十字キー9Aの傾斜が妨げられることを防ぐことができるほか、当該十字キー9Aを傾斜状態から押圧前の状態に確実に復帰させることができる。従って、方向操作部5A、ひいては、携帯端末1の操作性を一層向上することができる。
以上説明した本実施形態に係る携帯端末1Aによれば、前述の携帯端末1と同様の効果を奏することができる。
以下、本発明の第3実施形態について説明する。
本実施形態に係る携帯端末は、前述の携帯端末1Aと同様の構成を備える。しかしながら、当該携帯端末1Aでは、本体支持部213の周縁に配置される付勢部材8により十字キー9Aを付勢する構成であった。これに対し、本実施形態に係る携帯端末では、十字キーの外縁に応じて配置される付勢部材により当該十字キーを付勢する。この点で、当該携帯端末と携帯端末1Aとは相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一または略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る携帯端末1Bは、方向操作部5Aに代えて方向操作部5Bを備えるほかは、携帯端末1Aと同様の構成を備える。この方向操作部5Bは、本発明の操作部に相当し、図11及び図12に示すように、十字キー9B、回路基板7及び付勢部材8Bを備える。
このうち、十字キー9Bは、フランジ部9121より更に外側に延出したフランジ部9123を備えるほかは、十字キー9Aと同様の構成を備えている。
具体的に、付勢部材8Bは、十字キー9Bにおける押下可能な位置に応じて、当該十字キー9Bの中央を中心とする点対象にそれぞれ設けられている。すなわち、付勢部材8Bは、十字キー9Bの中心から各キートップ911に向かう直線上に位置するフランジ部9123の領域、及び、当該中心から各キートップ911の中間を通る直線上に位置するフランジ部9123の領域に対向するように配置される。
この状態で、少なくともいずれかのキートップ911(例えば、図11及び図12における左側のキートップ911)が押下されると、十字キー9Bは、図12に示すように、押下位置とは反対側の付勢部材8Bの付勢力に抗しつつ、支点部915を支点として押下方向に回動する。この際、押下されたキートップ911に応じた突出部921が、スイッチ71を押圧し、回路基板7が、当該キートップ911の押下を検出する。
以上説明した本実施形態に係る携帯端末1Bによれば、前述の携帯端末1,1Aと同様の効果を奏することができる。
以下、携帯端末1Bの変形である携帯端末1C,1Dについて説明する。
携帯端末1Cは、図13に示すように、フロントケース21及び方向操作部5Bに代えてフロントケース21C及び方向操作部5Cを備えるほかは、携帯端末1Bと同様の構成を備える。また、方向操作部5Cは、十字キー9Bに代えて十字キー9Cを備えるほかは、方向操作部5Bと同様の構成を備える。
また、十字キー9Cは、十字キー9Bと同様の構成を備えるが、当該十字キー9Bの略中央に形成されていた凹部913は形成されていない。
フロントケース21Dは、フロントケース21と同様の構成を備えている。しかしながら、フロントケース21Dは、各開口部212Aに代えて、十字キー9Cの全てのキートップ911を露出させる1つの開口部212Dを有し、これに伴って、当該フロントケース21Dは、各キートップ911により囲まれる部位、及び、当該部位に設けられる本体支持部213を備えていない。
なお、開口部212D及び十字キー9Cは、平面視略十字状に形成されていたが、これに限らず、当該開口部及び十字キーを平面視略円形状に形成してもよい。この場合、当該十字キーの端縁に沿って略円形状に形成されるフランジ部に対向するように、付勢部材を開口部の端縁に設ける構成としてもよい。この場合においても、付勢部材は略円形状に限らず、前述の8方向上の位置の少なくともいずれか(好ましくは、少なくとも前述の4方向上)に配置されていれば、十字キーに好適に付勢力を作用させることができる。
以下、本発明の第4実施形態について説明する。
本実施形態に係る携帯端末は、前述の携帯端末1Aと同様の構成を備える。この携帯端末1Aは、フロントケース21と十字キー9Aとの間に配置され、かつ、当該十字キー9Aを回路基板7に向かって付勢する付勢部材8を備える構成であった。これに対し、本実施形態に係る携帯端末は、十字キーと回路基板との間に配置され、かつ、当該十字キーをフロントケースに向かって付勢する付勢部材を備える。この点で、当該携帯端末と携帯端末1Aとは相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一または略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る携帯端末1Eは、図15に示すように、フロントケース21及び方向操作部5Aに代えて、フロントケース21E及び方向操作部5Eを備えるほかは、前述の携帯端末1Aと同様の構成及び機能を有する。
本体支持部213Eは、本体支持部213と同様に、フロントケース21Eにおける4つの開口部212Aにより囲まれる領域21E1に、回路基板7に向かって突出する略円筒状に形成されている。この本体支持部213Eの先端部は、フロントケース21Eの下面21E2(領域21E1を除く下面21E2)と略同じ位置となる。このため、当該先端部と下面21E2とは、略面一となる。このような本体支持部213Eは、十字キー9Aの凹部913内に挿入される。
方向操作部5Eは、本発明の操作部に相当し、回路基板7、付勢部材8E及び十字キー9Aを備える。
このうち、付勢部材8Eは、図16に示すように、付勢部材8と同素材により環状に形成され、回路基板7上に取り付けられている。詳述すると、付勢部材8Eは、回路基板7において4つのスイッチ71により囲まれた領域内に、当該領域の中心と付勢部材8Eの中心とが一致するように取り付けられる。この付勢部材8Eの中心は、当該付勢部材8E上に配置される十字キー9Aの中心である支点部915の位置と略一致する。このような付勢部材8Eは、架橋部9142,9151と当接して、十字キー9Aをフロントケース21Eに向かって付勢する。
以上説明した本実施形態の携帯端末1Eによれば、前述の携帯端末1Aと同様の効果を奏することができるほか、付勢部材8と比べて大きな付勢部材8Eが採用されているので、十字キー9Aが非押下状態に復帰する付勢力を、当該十字キー9Aに確実に作用させることができる。
本発明は前述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記各実施形態では、筐体2及び方向操作部5,5A〜5C,5Eを備える操作装置として、ゲーム機として構成された携帯端末1,1A〜1Eを挙げたが、本発明はこれに限らず、PDA(Personal Digital Assistant)やノート型PC(Personal Computer)等の他の携帯端末として構成することもできる。また、コンピュータ等の電子機器と有線又は無線で接続され、操作信号を出力するコントローラに、本発明を適用することも可能である。
また、付勢部材8Bの位置及び形状も、前述のように、適宜設定可能である。加えて、付勢部材8,8B,8Eを組み合わせて、携帯端末1,1A〜1Eに設けてもよい。
同様に、付勢部材8Eは、支点部915を囲む環状に形成されるとしたが、これに限らず、形状、数及び配置位置は、適宜設定してよく、例えば、架橋部9142,9151に応じた位置に、付勢部材を設ける構成としてもよい。
Claims (14)
- 入力操作が行われる操作部が設けられた筐体を備える操作装置であって、
前記操作部は、
前記筐体が有する開口部を介して当該筐体外に露出する複数のキートップ、及び、当該複数のキートップを前記筐体内で接続する基部を有するキー本体と、
前記複数のキートップに応じた位置に複数の検出部がそれぞれ配設された回路基板と、
前記キー本体と前記複数の検出部との間に介装される平板状の弾性体とを備え、
前記弾性体は、前記基部と一体的に設けられていることを特徴とする操作装置。 - 請求項1に記載の操作装置において、
前記弾性体は、当該弾性体における前記検出部に対向する面から突出し、前記検出部を押圧する突出部を有することを特徴とする操作装置。 - 請求項2に記載の操作装置において、
前記基部は、当該基部における前記複数のキートップにより囲まれる略中央の位置から前記回路基板に向かって突出して当該回路基板に当接し、前記キートップの押下時に、前記キー本体の傾斜に対する支点となる支点部を有することを特徴とする操作装置。 - 請求項3に記載の操作装置において、
前記基部は、前記支点部の周囲に肉厚部を有することを特徴とする操作装置。 - 請求項4に記載の操作装置において、
前記基部における前記肉厚部の外側に位置する前記弾性体は、当該肉厚部における前記回路基板に対向する部位より前記キートップ側に位置し、
前記突出部における突出方向先端の部位は、前記肉厚部における前記回路基板に対向する部位より前記キートップ側に位置していることを特徴とする操作装置。 - 請求項3から請求項5のいずれかに記載の操作装置において、
前記筐体と、前記キー本体における前記支点部に応じた位置との間には、前記キー本体を前記回路基板側に付勢する付勢部材が設けられていることを特徴とする操作装置。 - 請求項6に記載の操作装置において、
前記キー本体は、前記支点部が形成される面とは反対側の面における当該支点部に応じた位置に凹部を有し、
前記筐体は、前記凹部に応じた位置に形成され、当該凹部内に収納されて前記キー本体を支持する本体支持部を有することを特徴とする操作装置。 - 請求項7に記載の操作装置において、
前記付勢部材は、前記本体支持部の周囲に設けられていることを特徴とする操作装置。 - 請求項6から請求項8のいずれかに記載の操作装置において、
前記弾性体、前記付勢部材及び前記検出部のうち、前記弾性体の剛性が最も高く、前記付勢部材の剛性が最も低いことを特徴とする操作装置。 - 請求項1から請求項9のいずれかに記載の操作装置において、
前記基部と前記弾性体とは、二色成形により一体的に形成されていることを特徴とする操作装置。 - 請求項1から請求項10のいずれかに記載の操作装置において、
前記キー本体は、透明な樹脂により形成され、
前記弾性体は、レーザ照射により所定の色を発色可能な樹脂により形成されていることを特徴とする操作装置。 - 請求項1から請求項11のいずれかに記載の操作装置において、
前記弾性体は、前記キートップに応じた寸法を有することを特徴とする操作装置。 - 請求項1から請求項12のいずれかに記載の操作装置において、
前記検出部は、
前記回路基板上に配設される第1接点部と、
前記第1接点部と所定の隙間を介して配置される第2接点部と、
前記第2接点部を被覆し、かつ、前記弾性体により押圧されると当該第2接点部と前記第1接点部とを電気的に接触させる可撓性を有するドーム部とを備えることを特徴とする操作装置。 - 請求項1から請求項13のいずれかに記載の操作装置を備えることを特徴とする携帯端末。
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2009
- 2009-04-13 JP JP2009097302A patent/JP2010246648A/ja active Pending
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