JP2010246184A - ロータおよびモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】渦電流の発生を抑制するとともに、永久磁石の減磁を抑制して、高効率かつ信頼性の高いロータおよびモータを提供する。
【解決手段】回転可能に支持されたシャフト24に対して同軸状に固定された円柱状のロータヨーク41と、ロータヨークの軸方向一端面41aと他端面41bとの間を軸方向に沿って形成された貫通孔42に配された永久磁石30と、を有するロータ22において、永久磁石は、貫通孔の軸方向両端部に配される端部磁石51、56)と、端部磁石より貫通孔の軸方向中央部に配される中央磁石53、54と、が少なくとも軸方向に積層構成されており、端部磁石における軸方向に沿う長さL1が中央磁石における軸方向に沿う長さL3よりも長くなっている。
【選択図】図2

Description

本発明は、ロータおよびモータに関するものである。
従来から、燃料電池車両やハイブリッド車両などの自動車の動力源としてモータが用いられている。モータは、筒状のステータと、ステータの内側に配置された円柱状のロータと、ロータの中心に同軸状に圧入固定され回転可能に支持されたシャフトと、を備えている。また、ロータは、複数の磁性板材が積層されたロータヨークと、ロータヨークの両端面から軸方向に沿って形成された貫通孔内に収容された永久磁石と、を備えている。
特許文献1には、永久磁石において発生する渦電流損を低減し、発熱による永久磁石の減磁を防ぐことで、高効率かつ信頼性の高いモータを得る目的で、永久磁石を複数に分割したものが提案されている。
特開2000−324736号公報
ところで、特許文献1のモータでは、一つの貫通孔に収容された永久磁石は径方向に等分されている。つまり、同じ大きさの永久磁石が複数積層配置されている。このように構成することで、一つの貫通孔に一つの永久磁石を配置する場合より渦電流の発生を低減でき、永久磁石の温度上昇を抑制することができる。しかしながら、貫通孔の軸方向中央部に配置された永久磁石は、依然として温度が上がりやすく、永久磁石の減磁を抑制できないという問題がある。
そこで、本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、渦電流の発生を抑制するとともに、永久磁石の減磁を抑制して、高効率かつ信頼性の高いロータおよびモータを提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、回転可能に支持されたシャフト(例えば、実施形態におけるシャフト24)に対して同軸状に固定された円柱状のロータヨーク(例えば、実施形態におけるロータヨーク41)と、該ロータヨークの軸方向一端面(例えば、実施形態における一端面41a)と他端面(例えば、実施形態における他端面41b)との間を軸方向に沿って形成された貫通孔(例えば、実施形態における貫通孔42)に配された永久磁石(例えば、実施形態における永久磁石30)と、を有するロータ(例えば、実施形態におけるロータ22)において、前記永久磁石は、前記貫通孔の軸方向両端部に配される端部磁石(例えば、実施形態における第1磁石51、第6磁石56)と、該端部磁石より前記貫通孔の軸方向中央部に配される中央磁石(例えば、実施形態における第3磁石53、第4磁石54)と、が少なくとも軸方向に積層構成されており、前記端部磁石における軸方向に沿う長さ(例えば、実施形態における軸方向長さL1)が前記中央磁石における軸方向に沿う長さ(例えば、実施形態における軸方向長さL3)よりも長くなっていることを特徴としている。
請求項2に記載した発明は、前記ロータヨークが磁性板材(例えば、実施形態における磁性板材33)を軸方向に積層して構成されており、前記端部磁石における径方向に沿う長さ(例えば、実施形態における径方向長さL4)が、前記中央磁石における径方向に沿う長さ(例えば、実施形態における径方向長さL6)よりも短くなっていることを特徴としている。
請求項3に記載した発明は、前記端部磁石が配された位置に対応する前記貫通孔の径方向外側端部と前記ロータヨークの外周縁との間のロータヨーク厚さ(例えば、実施形態におけるロータヨーク厚さD1)が、前記中央磁石が配された位置に対応する前記貫通孔の径方向外側端部と前記ロータヨークの外周縁との間のロータヨーク厚さ(例えば、実施形態におけるロータヨーク厚さD3)よりも厚くなっていることを特徴としている。
請求項4に記載した発明は、前記ロータヨークの軸方向両端面に、少なくとも前記永久磁石が配された位置が閉塞される端面板(例えば、実施形態における端面板60)が設けられていることを特徴としている。
請求項5に記載した発明は、上述のいずれかに記載のロータを有するモータ(例えば、実施形態におけるモータ23)であって、前記ロータの軸方向両端部の少なくともいずれか一方に、油冷機構(例えば、実施形態における油冷機構70)が設けられていることを特徴としている。
請求項1に記載した発明によれば、中央磁石の軸方向の長さを短くすることにより、渦電流の発生を抑制でき、磁石温度の上昇を抑制することができる。一方、端部磁石の軸方向の長さを長くすることにより、モータのトルク・出力性能を向上することができる。なお、端部磁石は軸方向両端部に配されるため、中央磁石と比較して放熱しやすく、磁石温度の上昇を抑制することができる。このように、端部磁石でモータのトルク・出力性能の向上を図り、中央磁石で温度上昇を抑制して減磁を抑制することで、高効率かつ信頼性の高いロータを得ることができる。
請求項2に記載した発明によれば、ロータヨークが磁性板材を積層して形成されると、貫通孔の内表面には、凹凸が形成されることとなるが、中央磁石は軸方向長さが短いため、径方向長さを長くしても貫通孔内に挿入することができる。一方、端部磁石は軸方向長さが長いため、径方向長さを短くすることで貫通孔内に確実に挿入することができる。したがって、このように構成することにより、貫通孔の内表面に凹凸が形成されても、磁石を確実に配置することができ、所望の性能を得ることができる。
請求項3に記載した発明によれば、ロータが回転する際に生じる遠心力が小さい中央磁石に対応したロータヨーク厚さは薄くすることで、中央磁石をロータの外周縁により近い位置に配することができるため、トルクを大きくすることができる。一方、ロータが回転する際に生じる遠心力が大きい端部磁石に対応したロータヨーク厚さは強度を確保するために厚くする。このように構成することで、ロータヨークの強度を確保しつつ、トルクを大きくすることが可能となる。
請求項4に記載した発明によれば、端面板を設けることで、ロータヨークの貫通孔に収容された永久磁石が飛散するのを防止することができる。
請求項5に記載した発明によれば、油冷機構を設けることで、渦電流が発生しやすい端部磁石をより確実に冷却することができる。したがって、端部磁石の大きさをさらに大きくすることができ、より大きなトルクを得ることができる。つまり、高効率かつ信頼性の高いモータを得ることができる。
本発明の実施形態におけるモータユニットの概略構成図である。 図1のA部拡大図である。 図2のB矢視図である。 本発明の第二実施形態におけるロータの部分断面図(図2に相当)である。 図4のD部拡大図である。 本発明の第三実施形態におけるロータの部分断面図(図2に相当)である。
(第一実施形態)
次に、本発明の第一実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。なお、本実施形態では燃料電池車両の車両駆動用モータユニットを用いて説明する。
図1は車両用モータユニットの概略構成断面図である。図1に示すように、車両用モータユニット(以下、モータユニットという。)10は、ステータ21およびロータ22を備えたモータ23を収容するモータハウジング11と、モータハウジング11の一方側に締結され、モータ23のシャフト24からの動力を伝達する動力伝達部(不図示)を収容するミッションハウジング12と、モータハウジング11の他方側に締結され、モータ23の回転センサ25を収容するセンサハウジング13と、を備えている。
モータハウジング11の内部はモータ室36として、ミッションハウジング12の内部はミッション室37として、センサハウジング13の内部はセンサ室38として、それぞれ構成されている。
モータハウジング11は、モータ23全体を覆うような略円筒形状で形成されている。モータハウジング11とミッションハウジング12との境界部のミッションハウジング12側には、モータ23のシャフト24の一端を回転自在に支持するベアリング26が設けられ、モータハウジング11とセンサハウジング13との境界部のセンサハウジング13側には、モータ23のシャフト24の他端を回転自在に支持するベアリング27が設けられている。また、シャフト24に連接されたロータ22の外周縁には永久磁石30が取り付けられている。
図2、図3に示すように、ロータ22は、磁性板材33が積層されたロータヨーク41を備えている。ロータヨーク41の径方向中央部には、シャフト24が固定されている。ロータヨーク41の径方向外側端部近傍には、ロータヨーク41を軸方向に貫通する複数の貫通孔42が形成されている。各貫通孔42の内部には、ネオジウムなどの希土類からなる永久磁石30が挿入されている。この永久磁石30は、ロータヨーク41の径方向に磁化されている。また、永久磁石30はロータヨーク41の周方向に沿って略等間隔に配置され、周方向に隣接する永久磁石30は交互に逆方向に着磁されている。
ここで、永久磁石30は、ロータヨーク41の軸方向に沿って複数に分割(本実施形態では、6個)されている。このように永久磁石30を複数に分割することで、永久磁石30に発生する渦電流損失を低減することができる。
また、ロータヨーク41の軸方向に沿って複数に分割された永久磁石30は、ロータヨーク41の一端面41a側に配された磁石を第1磁石51とし、軸方向に配された順に第2磁石52、第3磁石53、第4磁石54、第5磁石55、第6磁石56とし、第6磁石56はロータヨーク41の他端面41b側に配されている。
本実施形態では、ロータヨーク41の軸方向に沿って複数に分割された永久磁石30の軸方向の長さが異なっている。具体的には、第1磁石51および第6磁石56の軸方向長さL1は同一であり、第2磁石52および第5磁石55の軸方向長さL2は同一であり、第3磁石53および第4磁石54の軸方向長さL3は同一であり、L1>L2>L3となっている。つまり、ロータヨーク41の軸方向中央部Cに配される永久磁石(第3磁石53および第4磁石54)ほど軸方向の長さが短く、ロータヨーク41の軸方向両端面41a,41b近傍に配される永久磁石(第1磁石51および第6磁石56)ほど軸方向の長さが長くなっている。言い換えれば、ロータヨーク41の一つの貫通孔42に配される複数の永久磁石(第1磁石51〜第6磁石56)は、ロータヨーク41の軸方向両端面41a,41bに配される永久磁石(第1磁石51および第6磁石56)から軸方向中央部Cに配される永久磁石(第3磁石53および第4磁石54)に向かって、徐々に軸方向長さが短くなるように構成されている。
なお、第1磁石51〜第6磁石56はそれぞれ絶縁コーティング58がなされている。絶縁コーティング58は、例えば永久磁石の周囲に貼着された絶縁テープで構成されている。なお、絶縁コーティング58は、樹脂材料を永久磁石の周囲に塗布することで構成してもよい。
また、ロータヨーク41の両端面41a,41bに当接するように端面板60,60が配置されている。端面板60は、シャフト24に圧入固定され、その周縁部において貫通孔42の開口部を閉塞している。これにより、貫通孔42から永久磁石30が飛び出すのを防止している。なお、端面板60は、例えば熱伝導率の高いステンレス製の板材により形成されている。熱伝導率の高い端面板60を用いることにより、永久磁石30に生じる熱を効率よく吸収することができ、永久磁石30の温度上昇を効果的に抑制することができる。なお、端面板60は、永久磁石30の飛び出しを防止するための領域以外の箇所に切欠きや貫通孔を形成して軽量化を図ってもよい。
さらに、モータユニット10の内部には、ベアリング26,27やモータ23などを冷却するための油冷機構70が設けられている(図1参照)。油冷機構70は、冷却油71と、冷却油71を循環させるオイルポンプ72と、冷却油71が通流する油路73と、を備えている。冷却油71はモータ室36の下部に貯留されており、ミッション室37に設けられたオイルポンプ72により冷却油71が汲み上げられ、油路73を通ってモータユニット10内を循環するように構成されている。そして、冷却油71がロータヨーク41の両端面41a,41bに供給されることで、第1磁石51および第6磁石56などが効率よく冷却されるようになっている。
本実施形態によれば、ロータヨーク41の軸方向中央部C近傍に配される第3磁石53および第4磁石54の軸方向長さL3を短くすることにより、渦電流の発生を抑制でき、磁石温度の上昇を抑制することができる。一方、ロータヨーク41の軸方向両端面41a,41b近傍に配される第1磁石51および第6磁石56の軸方向長さL1を長くすることにより、モータ23のトルク・出力性能を向上することができる。なお、第1磁石51および第6磁石56は軸方向両端面41a,41b近傍に配されるため、第3磁石53および第4磁石54と比較して放熱しやすく、磁石温度の上昇を抑制することができる。このように、第1磁石51および第6磁石56でモータ23のトルク・出力性能の向上を図り、第3磁石53および第4磁石54で温度上昇を抑制して減磁を抑制することで、高効率かつ信頼性の高いロータ22を得ることができる。
また、ロータヨーク41の両端面41a,41bに端面板60を設けることで、ロータヨーク41の貫通孔42に収容された永久磁石30が飛散するのを防止することができる。
さらに、モータユニット10に油冷機構70を設けることで、渦電流が発生しやすい第1磁石51および第6磁石56をより確実に冷却することができる。したがって、第1磁石51および第6磁石56の軸方向長さL1をさらに長くすることができ、より大きなトルクを得ることができる。つまり、高効率かつ信頼性の高いモータ23を得ることができる。
(第二実施形態)
次に、本発明の第二実施形態を図4〜図5に基づいて説明する。本実施形態は、第一実施形態と永久磁石の構成が異なるのみであり、その他の構成は第一実施形態と略同一であるため、同一箇所には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図4に示すように、本実施形態のロータ122は、磁性板材33が積層されたロータヨーク141を備えている。ロータヨーク141の径方向中央部には、シャフト24が固定されている。ロータヨーク141の径方向外側端部近傍には、ロータヨーク141を軸方向に貫通する複数の貫通孔142が形成されている。各貫通孔142の内部には、ネオジウムなどの希土類からなる永久磁石130が挿入されている。なお、永久磁石130は、ロータヨーク141の軸方向に沿って複数に分割(本実施形態では、6個)されている。
ここで、ロータヨーク141の軸方向に沿って複数に分割された永久磁石130は、ロータヨーク141の一端面141a側に配された磁石を第1磁石151とし、軸方向に配された順に第2磁石152、第3磁石153、第4磁石154、第5磁石155、第6磁石156とし、第6磁石156はロータヨーク141の他端面141b側に配されている。
本実施形態では、ロータヨーク141の軸方向に沿って複数に分割された永久磁石130の軸方向の長さおよび径方向の長さが異なっている。具体的には、第1磁石151および第6磁石156の軸方向長さL1および径方向長さL4は同一であり、第2磁石152および第5磁石155の軸方向長さL2および径方向長さL5は同一であり、第3磁石153および第4磁石154の軸方向長さL3および径方向長さL6は同一であり、L1>L2>L3およびL4<L5<L6となっている。つまり、ロータヨーク141の軸方向中央部Cに配される永久磁石(第3磁石153および第4磁石154)ほど軸方向の長さが短く、径方向の長さが長くなり、ロータヨーク141の軸方向両端面141a,141b近傍に配される永久磁石(第1磁石151および第6磁石156)ほど軸方向の長さが長く、径方向の長さが短くなっている。言い換えれば、ロータヨーク141の一つの貫通孔142に配される複数の永久磁石(第1磁石151〜第6磁石156)は、ロータヨーク141の軸方向両端面141a,141bに配される永久磁石(第1磁石151および第6磁石156)から軸方向中央部Cに配される永久磁石(第3磁石153および第4磁石154)に向かって、徐々に軸方向長さが短くなるとともに、径方向長さが長くなるように構成されている。
なお、第1磁石151〜第6磁石156はそれぞれ絶縁コーティング(不図示)がなされている。また、ロータヨーク141の両端面141a,141bに当接するように端面板60,60が配置されている。さらに、モータユニット10の内部には、ベアリング26,27やモータ23などを冷却するための油冷機構70が設けられている。
ここで、図5に示すように、貫通孔142は、磁性板材33ごとに形成された貫通孔が連結されて形成されているため、貫通孔142の内周面142aには凹凸が形成されている。しかしながら、本実施形態では、ロータヨーク141の軸方向中央部C近傍に配される第3磁石153および第4磁石154は軸方向長さL3が短いため、径方向長さL6を長くしても貫通孔142内に挿入して、所望の位置に配置することができる。一方、ロータヨーク141の軸方向両端面141a,141b近傍に配される第1磁石151および第6磁石156は軸方向長さL1が長いため、径方向長さL4を短くすることで貫通孔142内にスムーズに挿入することができる。したがって、各磁石の径方向長さを配置される位置によって異なるようにすることで、貫通孔142の内表面142aに凹凸が形成されても、永久磁石130を確実に配置することができ、所望の性能を得ることができる。
(第三実施形態)
次に、本発明の第三実施形態を図6に基づいて説明する。本実施形態は、第一実施形態と永久磁石およびロータヨークの構成が異なるのみであり、その他の構成は第一実施形態と略同一であるため、同一箇所には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図6に示すように、本実施形態のロータ222は、磁性板材33が積層されたロータヨーク241を備えている。ロータヨーク241の径方向中央部には、シャフト24が固定されている。ロータヨーク241の径方向外側端部近傍には、ロータヨーク241を軸方向に貫通する複数の貫通孔242が形成されている。各貫通孔242の内部には、ネオジウムなどの希土類からなる永久磁石130が挿入されている。なお、永久磁石130は、ロータヨーク241の軸方向に沿って複数に分割(本実施形態では、6個)されている。
ここで、ロータヨーク241の軸方向に沿って複数に分割された永久磁石130は、ロータヨーク241の一端面241a側に配された磁石を第1磁石151とし、軸方向に配された順に第2磁石152、第3磁石153、第4磁石154、第5磁石155、第6磁石156とし、第6磁石156はロータヨーク241の他端面241b側に配されている。
本実施形態では、ロータヨーク241の軸方向に沿って複数に分割された永久磁石130の軸方向の長さおよび径方向の長さが異なっている。具体的には、第1磁石151および第6磁石156の軸方向長さL1および径方向長さL4は同一であり、第2磁石152および第5磁石155の軸方向長さL2および径方向長さL5は同一であり、第3磁石153および第4磁石154の軸方向長さL3および径方向長さL6は同一であり、L1>L2>L3およびL4<L5<L6となっている。つまり、ロータヨーク141の軸方向中央部Cに配される永久磁石(第3磁石153および第4磁石154)ほど軸方向の長さが短く、径方向の長さが長くなり、ロータヨーク241の軸方向両端面241a,241b近傍に配される永久磁石(第1磁石151および第6磁石156)ほど軸方向の長さが長く、径方向の長さが短くなっている。言い換えれば、ロータヨーク241の一つの貫通孔242に配される複数の永久磁石(第1磁石151〜第6磁石156)は、ロータヨーク241の軸方向両端面241a,241bに配される永久磁石(第1磁石151および第6磁石156)から軸方向中央部Cに配される永久磁石(第3磁石153および第4磁石154)に向かって、徐々に軸方向長さが短くなるとともに、径方向長さが長くなるように構成されている。
さらに本実施形態では、第1磁石151および第6磁石156が配された位置に対応する貫通孔242の径方向外側端部とロータヨーク241の外周縁との間のロータヨーク厚さD1とし、第2磁石152および第5磁石155が配された位置に対応する貫通孔242の径方向外側端部とロータヨーク241の外周縁との間のロータヨーク厚さD2、第3磁石153および第4磁石154が配された位置に対応する貫通孔242の径方向外側端部とロータヨーク241の外周縁との間のロータヨーク厚さD3とすると、D1>D2>D3となっている。
なお、第1磁石151〜第6磁石156はそれぞれ絶縁コーティング(不図示)がなされている。また、ロータヨーク241の両端面241a,241bに当接するように端面板60,60が配置されている。さらに、モータユニット10の内部には、ベアリング26,27やモータ23などを冷却するための油冷機構70が設けられている。
このように、ロータ22が回転する際に生じる遠心力が小さい第3磁石153および第4磁石154に対応したロータヨーク厚さD3は薄くすることで、第3磁石153および第4磁石154をロータヨーク241の外周縁により近い位置に配することができるため、トルクを大きくすることができる。一方、ロータ22が回転する際に生じる遠心力が大きい第1磁石151および第6磁石156に対応したロータヨーク厚さD1は強度を確保するために厚くする。このように永久磁石の大きさによってロータ22が回転する際に生じる遠心力が異なるが、遠心力の大きさによってロータヨーク厚さを設定することにより、ロータヨーク241の強度を確保しつつ、トルクを最大限に確保することが可能となる。
尚、本発明は上述した実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な構造や数値などはほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
例えば、本実施形態では、ロータヨーク厚さを設定する際に、貫通孔の内周面に段差を設けた場合の説明をしたが、ロータヨーク厚さがロータヨークの軸方向両端面から軸方向中央部に向かって徐々に薄くなるように、貫通孔の内周面がテーパ状になるように構成してもよい。
また、本実施形態では、永久磁石が軸方向に沿って6個(偶数)に分割した場合の説明をしたが、軸方向に沿って奇数個の磁石を配置してもよい。その場合、軸方向真ん中に配される磁石がロータヨークの軸方向中央部に位置するように配置するのが望ましい。
22…ロータ 23…モータ 24…シャフト 30…永久磁石 33…磁性板材 41…ロータヨーク 41a…一端面 41b…他端面 42…貫通孔 51…第1磁石(端部磁石) 53…第3磁石(中央磁石) 54…第4磁石(中央磁石) 56…第6磁石(端部磁石) 60…端面板 70…油冷機構 C…軸方向中央部 D1…ロータヨーク厚さ D3…ロータヨーク厚さ L1…軸方向長さ L3…軸方向長さ L4…径方向長さ L6…径方向長さ

Claims (5)

  1. 回転可能に支持されたシャフトに対して同軸状に固定された円柱状のロータヨークと、該ロータヨークの軸方向一端面と他端面との間を軸方向に沿って形成された貫通孔に配された永久磁石と、を有するロータにおいて、
    前記永久磁石は、前記貫通孔の軸方向両端部に配される端部磁石と、該端部磁石より前記貫通孔の軸方向中央部に配される中央磁石と、が少なくとも軸方向に積層構成されており、
    前記端部磁石における軸方向に沿う長さが、前記中央磁石における軸方向に沿う長さよりも長くなっていることを特徴とするロータ。
  2. 前記ロータヨークが磁性板材を軸方向に積層して構成されており、
    前記端部磁石における径方向に沿う長さが、前記中央磁石における径方向に沿う長さよりも短くなっていることを特徴とする請求項1に記載のロータ。
  3. 前記端部磁石が配された位置に対応する前記貫通孔の径方向外側端部と前記ロータヨークの外周縁との間のロータヨーク厚さが、前記中央磁石が配された位置に対応する前記貫通孔の径方向外側端部と前記ロータヨークの外周縁との間のロータヨーク厚さよりも厚くなっていることを特徴とする請求項1または2に記載のロータ。
  4. 前記ロータヨークの軸方向両端面に、少なくとも前記永久磁石が配された位置が閉塞される端面板が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のロータ。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のロータを有するモータであって、
    前記ロータの軸方向両端部の少なくともいずれか一方に、油冷機構が設けられていることを特徴とするモータ。
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