JP2010245730A - 回転ユニット及び携帯電話機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 操作性が改善された回転ユニットを提供すること。
【解決手段】回転ユニット100は、内周300を有するベース板13と、2つの軸ピン17a、17bを有するスイング板14を有している。
内周300は軸ピン17a、17bが係合する係合部A、B、C、Dを有している。
軸ピン17a、17bが係合部A、Cに係合された状態から軸ピン17a(係合部A)を中心にスイング板14が90度右に回転すると、軸ピン17a、17bが係合部A、Bに係合された状態になり、次に軸ピン17b(係合部B)を中心にスイング板14が90度右に回転すると軸ピン17a、17bが係合部D、Bに係合された状態になる。
なお、上記した右回転動作に加えて、左右対称に左回転でも同じ動きをすることができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、ノートパソコン等の電子機器において、表示部を有する表示側筐体を、操作部を有する操作側筐体に対して回転するように取り付ける(直接的に取り付ける場合のみでなく、他の独立した部材を介して間接的に取り付ける場合も含まれる。)ための回転ユニット及び携帯電話機に関するものである。
携帯電話機、PDA、ノートパソコン等の電子機器では、例えば表示側筐体を操作側筐体に対してヒンジ部を介して折畳み可能に連結したものや、縦長の操作側筐体と表示側筐体とを重なる状態で長さ方向に沿ってスライド可能に連結したものが使用されている。
そして、多くの場合表示側筐体は縦長又は横長であり、このように縦長又は横長に表示姿勢を固定すると、種々の異なった用途で使用するときに使い勝手が悪いといった問題がある。
前記のような課題を解決するため、縦長の操作側筐体と表示側筐体とを相対的にスライド回転するように連結する回転連結機構を備えたものが提案されている。
前記回転連結機構は、表示側筐体が操作側筐体を覆って閉じた状態と、表示側筐体が操作側筐体の操作部を露出するとともに操作側筐体の長さ方向中心線に対して対称となる、開いた状態との、いずれか一方の状態から他方の状態へ回転操作により移行できるように構成されている(後記特許文献1参照)。
また、ともに縦長の操作側筐体と表示側筐体とを、ヒンジ部とスライド回転部とを含む連結機構によって折畳み可能に連結し、通常はヒンジ部を利用して開閉操作をして使用し、必要な場合にはスライド回転部により表示側筐体を90度回転させ、その表示姿勢を縦長姿勢と横長姿勢とに選択変換して使用できるように構成した携帯端末が提案されている(後記特許文献2の図1〜図7参照)。
しかし、前記特許文献1の携帯端末における回転連結機構は、一方の状態から他方の状態へ回転操作により移行させたときは、縦長の表示側筐体が同様な操作側筐体の正面へ重なった状態で横長の表示姿勢に移行し、あるいは、その逆に横長の表示姿勢から縦長で操作側筐体へ重なった姿勢に移行するのみである。
従って、操作側筐体の操作部が露出するのは表示側筐体が横長姿勢に移行したときのみであり、表示側筐体が縦長の表示姿勢では操作側筐体の操作部は常に表示側筐体により覆われて遮蔽されているので、例えば携帯端末を電話機として使用する場合にはかえって使い勝手が悪いという問題があった。
また、筐体をスライド回転させるためのレール溝が携帯端末の表示側筐体に設けられているため筐体の強度が悪くなるほか、表示側筐体の姿勢を移行する際、レール溝が外部に露出して外観を損なうという問題もあった。
さらに、表示側筐体を回転させるため両筐体へ回転軸部を設け、あるいは前記のように表示側筐体へレール溝を設ける等、両筐体への特別な加工や設計変更が必要であった。
前記特許文献2の携帯端末は、ヒンジ部へ長さ方向に沿って支持板が取り付けられ、この支持板の幅方向(ヒンジの長さ方向と同じ)片端部両面の同軸上へ出没可能に一対の係合ピンを取り付け、前記係合ピンと対応する前記表示側筐体の側部寄り位置の内部へ、前記ヒンジの方向から先端方向へ伸びて相対しかつ両端部へ軸受凹部を有するガイド溝を形成し、この相対するガイド溝へ前記係合ピンを案内している。
そして、表示側筐体を縦長姿勢から横長姿勢へ姿勢変換するときは、前記係合ピンを中心として前記第2筐体を横長姿勢になるように回転させ、この状態で表示側筐体を前記回転方向の反対方向へスライドさせるように操作する。
しかし、前記携帯端末は構造上表示側筐体全体の厚みが増大して大型化し易く、また、表示側筐体を横長姿勢に姿勢変換するときは当該筐体を横長姿勢になるように回転させた後、当該筐体をヒンジ部の方向へスライドさせなければならず、表示側筐体を縦長姿勢に姿勢変換するときは前記の逆順に操作する必要があるので、特許文献1の携帯端末と同様に姿勢変換の操作が面倒で利便性に乏しかった。
また、筐体へガイド溝や係合ピンを設ける等、前記特許文献1と同様に筐体自体への特別な加工や設計変更が必要であった。
さらに、近年、携帯電話機において、ワンセグ、フルブラウザ等、横大画面操作が必要な機能が搭載されている。
そのため、表示側筐体が操作側筐体を全面覆っている「閉じた状態」、表示側筐体の一部が操作側筐体の一部と長さ方向に沿って重なって縦長姿勢になった「開いた状態」に加え、表示側筐体が90度回転して横画面で閲覧できる「T字形状の状態」を実現した操作性の良い回転ユニットが望まれている。
そこで、本出願人は、先に、上記した3つの状態を片手で簡易に操作できる回転ユニットを提案している(特許文献3)。
具体的には、特許文献3の回転ユニット(摺動・回転取付ユニット)は、ベース板3が操作側筐体1の表面に固定され、可動板4が表示側筐体2の裏面に固定されている。可動板4にカシメ固定された固定軸5はベース板3のガイドスリット6を貫通してベース板3と可動板4を摺動可能に抜け止めしている。可動板4はベース板3にカシメ固定された2本の軸ピン7a、7bが中心軸となって回転し、固定軸5がガイドスリット6に沿って摺動することにより、上記の3種類の状態を形作ることが可能である。
特開2006−019925号公報 特開2004−215180号公報 特願2008−093851号公報
特許文献3記載の発明は上記した3つの状態を片手で簡易に操作できるという点では優秀な発明である。
しかしながら、特許文献3記載の発明は、利き腕の違いによる操作の難易度に差がある構造になっており、利き腕によらずに簡易に操作できる構造がより望ましい。
また、特許文献3記載の発明は、回転時に可動板がガタツキ易い構造となっており、部材同士の連結強度をより高めた構造が望ましい。
さらに、特許文献3記載の発明は、3つの状態のいずれかの状態において、1つの軸ピンに負荷が集中する構造となっているため、部材の強度を考慮する必要があり、これを機構的に改善できればより望ましい。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、この種の回転ユニットにおける操作性の改善にある。
本発明の他の目的は、従来よりも部材同士の連結強度をより高めた回転ユニットを提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、従来よりも特定の部材への負荷が集中しにくい構造の回転ユニットを提供することにある。
本発明の他の目的は、前記の目的を達成できる回転ユニットを用いることにより、一層多様な表示姿勢が可能でさらに使い勝手のよい携帯電話機を提供することにある。
本発明に係る回転ユニットは、前記課題を解決するため、離間して設けられた2本の軸ピンを有するスイング板と、前記軸ピンとそれぞれ係合可能な3箇所以上の係合部を備えた内周を有するベース部材と、を有し、前記スイング板と前記ベース部材は相対回動するように連結され、前記スイング板は、回動するときは前記軸ピンの1本と前記係合部の1つが係合した状態で他の前記軸ピンが他の前記係合部から離脱するように構成されていることを特徴としている。
本発明に係る携帯電話機は、前記課題を解決するため、第1の筐体と、前記第1の筐体の上に設けられた第2の筐体と、離間して設けられた2本の軸ピンを有し、前記第2の筐体に設けられたスイング板と、前記軸ピンとそれぞれ係合可能な3箇所以上の係合部を備えた内周を有し、前記第1の筐体に設けられたベース部材と、を有し、前記スイング板と前記ベース部材は相対回動するように連結され、前記スイング板は、回動するときは前記軸ピンの1本と前記係合部の1つが係合した状態で他の前記軸ピンが他の前記係合部から離脱するように構成され、2つの前記軸ピンが前記係合部へそれぞれ係合され、かつ前記第1の筐体と第2の筐体が重なった状態から、前記可動板が一方の前記軸ピンを中心として一方向へ90度回動したときに、前記重なった状態から前記第2の筐体が90度回転したT字型の状態に変換され、前記スイング板が他の軸ピンを中心として他方向へ90度回動したとき前記第2の筐体が逆方向へのT字型の状態に変換されるように構成されていることを特徴としている。
本発明の携帯電話機の姿勢変換方法は、本発明に係る携帯電話機を用いたことを特徴としている。
本発明に係る回転ユニットによれば、利き腕によらずに簡易に操作することができ、従来よりも操作性を改善できる。
また、本発明に係る回転ユニットによれば、従来よりも部材同士の連結強度をより高めることができる。
また、本発明に係る回転ユニットによれば、従来よりも特定の部材への負荷が集中しにくい構造が達成可能である。
本発明に係る携帯電話機によれば、前記の目的を達成できる回転ユニットを用いることにより、一層多様な表示姿勢が可能でさらに使い勝手のよい携帯電話機を提供することができる。
携帯電話機200を示す斜視図であって、図1(a)は「閉じた状態」、図1(b)は「T字形状の状態」、図1(c)は「開いた状態」を示している。 図2(a)は回転ユニット100を示す平面図であって、図2(b)は図2(a)のA1方向矢視図、図2(c)は図2(a)のA2−A2断面図である。 図3(a)はスイング板14の平面図であって、図3(b)は図3(a)のA3−A3断面図である。 ベース板13を示す平面図である。 図5(a)は回転ユニット100を示す平面図であって、図5(b)は回転ユニット100を取り付けた携帯電話機200を示す平面図である。 回転ユニット100のスイング板14が図5の状態から右方向へ45度回動した状態を示す平面図である。 回転ユニット100のスイング板14が図5の状態から右方向へ90度回動した状態を示す平面図である。 回転ユニット100のスイング板14が図7の状態から右方向へ45度回動した状態を示す平面図である。 回転ユニット100のスイング板14が図7の状態から右方向へ90度回動した状態を示す平面図である。 回転ユニット100のスイング板14が図5の状態から左方向へ45度回動した状態を示す平面図である。 回転ユニット100のスイング板14が図5の状態から左方向へ90度回動した状態を示す平面図である。 回転ユニット100のスイング板14が図11の状態から左方向へ45度回動した状態を示す平面図である。 図13(a)は携帯電話機201を表示側筐体12側から見た状態を示す平面図であって、図13(b)は携帯電話機201の側面図であり、図13(c)は携帯電話機201を操作側筐体11側から見た状態を示す平面図であって、各図では操作側筐体11および表示側筐体12を透明に描いている。 回転ユニット101の分解斜視図である。 図15(a)は回転ユニット101のベース板13を示す斜視図であって、図15(b)は図15(a)を裏面側から見た斜視図である。 図16(a)は回転ユニット101の円盤プレート16を示す斜視図であって、図16(b)は図16(a)を裏面側から見た斜視図である。 図17(a)は回転ユニット101の回転アーム19を示す斜視図であって、図17(b)は図17(a)を裏面側から見た斜視図である。 図18(a)は回転ユニット101を示す平面図であって、図18(b)は回転ユニット101を取り付けた携帯電話機201を示す平面図である。 回転ユニット101のスイング板14が図18の状態から右方向へ回動した状態を示す平面図である。 回転ユニット101のスイング板14が図18の状態から右方向へ23度回動した状態を示す平面図である。 回転ユニット101のスイング板14が図18の状態から右方向へ45度回動した状態を示す平面図である。 回転ユニット101のスイング板14が図18の状態から右方向へ90度回動する直前の状態を示す平面図である。 回転ユニット101のスイング板14が図18の状態から右方向へ90度回動した状態を示す平面図である。 回転ユニット101のスイング板14が図23の状態から右方向へ45度回動した状態を示す平面図である。 回転ユニット101のスイング板14が図23の状態から右方向へ90度回動した状態を示す平面図である。 図26(a)は回転ユニット101の変形例を示す平面図であって、図26(b)は図25および図26(a)における携帯電話201の姿勢を示す図である。 回転ユニット101のスイング板14が図18の状態から左方向へ90度回動した状態を示す平面図である。 回転ユニット101の変形例を示す平面図である。 回転ユニット101を取り付けた携帯電話機202を示す平面図である。 回転ユニット101のスイング板14が図29の状態から右方向へ90度回動した状態を示す平面図である。 回転ユニット101のスイング板14が図29の状態から左方向へ90度回動した状態を示す平面図である。
以下、図面に基づき、本発明の実施形態を詳細に説明する。
まず、図1を参照して、第1の実施形態に係る携帯電話機200の概略構成を説明する。
図1に示すように、携帯電話機200は、操作用のボタン等を有する操作側筐体1(第1の筐体)と、操作側筐体1の上面に連結され、液晶等の表示部を有する表示側筐体2(第2の筐体)と、操作側筐体1と表示側筐体2の間に設けられ、両者を連結する回転ユニット100を有している。
携帯電話機200は、後述するように、回転ユニット100を回転させることにより、図1(a)のように、表示側筐体2が操作側筐体1を全面覆って両者が重なっている「閉じた状態」、図1(b)のように、図1(a)の状態から表示側筐体2を90度回転させ表示側筐体2を倒して横画面とした「T字形状の状態」、図1(c)のような、図1(b)の状態から表示側筐体2を90度回転させて表示側筐体2の一部が操作側筐体1の一部と長さ方向に沿って重なって縦方向に連結された縦長姿勢になった「開いた状態」の3つの状態になるように、表示側筐体2の姿勢を変換することができる。
次に、回転ユニット100の構造について、図2〜図4を参照して説明する。
図2に示すように、回転ユニット100は、操作側筐体1に設けられたベース板13と、表示側筐体2に設けられたスイング板14を有している。
図3に示すように、スイング板14は長板状の形状を有し、板上に、離間して設けられた軸ピン17a、17bを有している。
軸ピン17a、17bは、一端がフランジ部18a、18bを構成しており、フランジ部18a、18bとスイング板14の間に隙間が生じるように設けられている。
なお、スイング板14と軸ピン17a、17bは、図3では別体で形成されているが、軸ピン17a、17bをスイング板14に一体に形成してもよい。
図4に示すように、ベース板13は中央に穴が開いた板状の形状を有し、穴の内周300は蝶形の形状をしている。
蝶形の四隅は軸ピン17a、17bが係合する係合部A、B、C、Dを構成している。
また、係合部A、B、C、Dは、隣接する係合部を結ぶ直線が構成する四角形400(図4の点線参照)が正方形になるように設けられている。
回転ユニット100は、図2に示すように、フランジ部18a、18bとスイング板14でベース板13を挟みこむようにして構成され、軸ピン17a、17bが係合部A、B、C、Dに係合されるように構成されている。
次に、図1および図5〜図11を参照して、携帯電話機200が回転する際の回転ユニット100の動作について説明する。
まず、図1(a)および図5に示す「閉じた状態」では図5に示すように、軸ピン17a、17bが係合部A、Cに係合した状態になっている。
図5に示す状態から図6に示すように、軸ピン17a(係合部A)を中心に表示側筐体2(スイング板14)を90度右に回転させ、軸ピン17bを係合部Bに係合させると、図1(b)および図7のような「T字形状」の状態になる。
この際、軸ピン17bは図6の矢印αに示す軌跡を描いて回転するが、内周300は図6より明らかなように、この軌跡に沿った形状を含んでいる。
そのため、回転の際に軸ピン17bは内周300に沿って回転するため、回転時に軸ピン17a、17bがガタツキにくい。
次に、図1(b)および図7に示す「T字形状」の状態から、図8に示すように、軸ピン17b(係合部B)を中心に表示側筐体2(スイング板14)を90度右に回転させ、軸ピン17aを係合部Dに係合させると図1(c)および図9のように上記の「開いた」状態(通話する時の形状)になる。
この際、軸ピン17aは図8の矢印βに示す軌跡を描いて回転するが、内周300は図8から明らかなように、この軌跡に沿った形状も含んでいる。
なお、図5〜図9から明らかなように、携帯電話機200を上記の3つの状態に変換するためには、係合部が4箇所必要であるが、「開いた」状態が不要な場合、係合部は少なくとも3箇所以上あればよい。
また、回転ユニット100は上記した右回転動作に加えて、左回転でも携帯電話機200を同じ3つの状態にすることができる。
具体的には、まず、図1(a)および図5の状態から、図10に示すように、軸ピン17b(係合部C)を中心に表示側筐体2(スイング板14)左に90度回転させ、軸ピン17aを係合部Dに係合させると、図1(b)および図11のような「T字形状」になる。
この際、軸ピン17aは図10の矢印γに示す軌跡を描いて回転するが、内周300は図8から明らかなように、この軌跡に沿った形状も含んでいる。
次に図1(b)および図11に示す「T字形状」の状態から、図12に示すように、軸ピン17a(係合部D)を中心に表示側筐体2(スイング板14)を90度左に回転させ、軸ピン17bを係合部Bに係合させると、図1(c)および図9に示すように、右回転した時と同じ「開いた」状態になる。
この際、軸ピン17bは図12の矢印εに示す軌跡を描いて回転するが、内周300は図12から明らかなように、この軌跡に沿った形状も含んでいる。
このように、回転ユニット100は左右対称な形状となっており、左右どちらに回転させても動作は対称となる。
そのため、右手の操作でも左手の操作でも操作性が異なることなく、操作の難易度に差はない。
また、図5、図7、図9、図11から明らかなように、回転ユニット100は、3つの状態において、2本の軸ピン17a、17bがいずれも係合部A、B、C、Dのいずれかと係合している。
そのため、回転ユニット100は従来よりも特定の部材への負荷が集中しにくい構造であり、落下衝撃に対しても強い。
このように、第1の実施形態によれば、携帯電話機200に設けられた回転ユニット100が係合部A、B、C、Dを有するベース板13と、2つの軸ピン17a、17bを有するスイング板14を有しており、軸ピン17a、17bのいずれかを中心にしてスイング板14が回転する構造となっている。
そのため、右手の操作でも左手の操作でも操作性が異なることなく、操作の難易度に差はない。即ち、操作性が改善されており、利き腕によらずに簡易に操作することができる。
また、第1の実施形態によれば、回転ユニット100は、3つの状態において、2本の軸ピン17a、17bが操作側筐体1と表示側筐体2の固定に関わっている。そのため、回転ユニット100は従来よりも特定の部材への負荷が集中しにくい構造であり、落下衝撃に対しても強い。
さらに、第1の実施形態によれば、内周300は軸ピン17a、17bが回転する際の回転軌跡に沿った形状を含んでいるため、回転時に軸ピン17a、17bがガタツキにくい。
次に、第2の実施形態に係る回転ユニット101および回転ユニット101が設けられた携帯電話機201について説明する。
第2の実施形態は、第1の実施形態において、軸ピン17a、17bのさらなる抜け止め防止とガタツキ防止のために、回転ユニット101に円盤プレート16、回転アーム19、中立バネ20、ガイドスリーブ15、トーションバネ180を設けたものである。
なお、第2の実施形態においては、第1の実施形態と同様の機能を果たす要素には同一の番号を付し、第1の実施形態と異なる部分について主に説明する。
まず、図13および図14を参照して回転ユニット101の概略構成を説明する。
図13および図14に示すように、回転ユニット101は、操作側筐体11(第1の筐体)の上面に取り付けるベース板13と、表示側筐体12(第2の筐体)の裏面に取り付けるスイング板14と、スイング板14に設けられた軸ピン17a、17bに加え、さらにベース板13に回転可能に嵌め込まれた円盤状の円盤プレート16、円盤プレート16の中心を軸として回転可能に取り付けられ、軸ピン17a、17bと接触する回転アーム19、および、円盤プレート16と回転アーム19を連結するように設けられ、回転アーム19の円盤プレート16に対する相対的な回転位置を一定にする中立バネ20を有している。
また回転ユニット101は、軸ピン17a、17bを結ぶちょうど中点位置にカシメ固定され、フランジ部を有するガイド軸としてのガイドスリーブ15と、円盤プレート16に一方の端部が連結され、他端がガイドスリーブ15に連結された押圧手段としてのトーションバネ180を有している。
次に、各部材の構造について図14〜図17を参照して説明する。
まず、ベース板13の構造について図15を参照して説明する。
図15に示すように、ベース板13は内周301を有する板状の本体13aを有している。
内周301は軸ピン17a、17bと係合する係合部A、B、C、Dを有しているが、さらに、係合部A、B、C、Dの間(中点)に、ガイドスリーブ15が挿入される挿入部E、F、G、Hを有している。
本体13aには、さらに、円盤プレート16が収納される環状の枠13bを有している。
また、ベース板13の枠13bが設けられた側の面には、枠13bに沿って、回転アーム19およびガイドピン17a、17bのフランジ部18a、18bを収納するスペースを確保するための段部13cが設けられている。
さらに、段部13cには、挿入部Fと対向するようにして、内側に突出するように突起22が第1の突起として設けられている。突起22の詳細は後述するが、スイング板14が180度以上回転しないようにするための部材である。
また、枠13bの外周側には、ベース板13を操作側筐体11に固定する際に用いられる孔13dが設けられている。
次に、円盤プレート16の構造について図16を参照して説明する。
図16に示すように、円盤プレート16は、ベース板13の枠13bに対応した形状を有する円盤状の形状を有しており、中心から半径方向に設けられ、ガイドスリーブ15の動きを規定する開口部16aを有している。
また、円盤プレート16は、ベース板13と相対する面の反対側の面に、トーションバネ180の一端を連結するための連結部16bを有し、回転中心には、回転アーム19を連結するための孔16cを有している。
さらに、円盤プレート16は、ベース板13と相対する面に、回転アーム19を押さえるための段部16dを有している。
一方、円盤プレート16は、回転中心を挟んで開口部16aと対向するように設けられ、かつ径方向と直交する方向に延びた長孔状のスリット16Eを有している。
スリット16Eは中立バネ20が収納される部分であり、長手方向の両端には、中立バネ20を固定するための突起16F、16Gが設けられている。
次に、図17を参照して回転アーム19の構造について説明する。
図17に示すように回転アーム19は、ピン19hが設けられた板状の本体19dを有している。ピン19hは円盤プレート16の孔16cに挿入される部分であり、回転アーム19が回転する際の回転中心である。
本体19dはピン19hを中点に左右対称に二股に分岐した形状を有し、分岐した部分の端部は軸ピン17a、17bと外接可能な弧状の嘴部19a、19bを有している。
さらに、嘴部19a、19bを連結するようにして弧状の外周部21aが設けられており、外周部21aの中心には外側に突出したストッパ21を第2の突起として有している。
一方、本体19dには、外周部21aと対向するようにして板状部19cが設けられている。
板状部19cには、径方向と直交する方向に延びた長孔状のスリット19Eを有している。
スリット19Eは中立バネ20が収納される部分であり、長手方向の両端には、中立バネ20を固定するための突起19F、19Gが設けられている。
なお、図17から明らかなように、回転アーム19は、ピン19h側から見ると、本体19dが嘴部19a、19bおよび板状部19cに対して凹んだような形状を有しており、後述するように、本体19dのピン19h側の面が円盤プレート16の段部16dに接触するように構成されている。
次に、ガイドスリーブ15の構造について図14を参照して説明する。
図14に示すように、ガイドスリーブ15はバネ掛け溝を持ったフランジ形状であってスイング板14にカシメ固定される。
また、ガイドスリーブ15の中央には配線を通すための穴が軸方向に設けられており、円筒形状となっている。
次に、回転ユニット101を構成する各部材の組み合わせ方法(組み立て方法、製造方法)について、図14〜図18を参照して簡単に説明する。
まず、スイング板14をベース板13の枠13b(図15参照)が設けられた面の反対側の面に接触させ、軸ピン17a、17bを枠13b側からスイング板14に挿入することにより(図14の矢印参照)、スイング板14とフランジ部18a、18bでベース板13を挟みこむ。この際、軸ピン17a、17bは係合部A、Cと係合するようにする。
次に、円盤プレート16と回転アーム19を、段部16dとピン19hが相対するように向き合わせ、スリット16Eとスリット19E(図16、図17参照)が重なるように位置合わせをして、孔16cにピン19hを挿入し、回転アーム19の本体19dを円盤プレート16の段部16dに接触させる。
次に、中立バネ20を突起16F、19G、および突起16G、19Fに挿入して円盤プレート16と回転アーム19を連結する。
次に、円盤プレート16を回転アーム19が連結された面側からベース板13の枠13b内に挿入する。
次に、円盤プレート16側から円盤プレート16の開口部16aおよびスイング板14にガイドスリーブ15を挿入してスイング板14にカシメ固定し、ガイドスリーブ15のフランジ部で円盤プレート16を押さえる(図14の矢印参照)。
最後に、トーションバネ180(図14参照)の一方の端部を円盤プレート16の連結部16bに連結し、他の端部をガイドスリーブ15のバネ掛け溝に連結して、円盤プレート16とスイング板14を連結する。
以上の工程により、回転ユニット101が組み立てられる。
この状態を簡略化し、各部材を透明に描いて示したのが図18(a)である。
図18(a)に示すように、スイング板14と円盤プレート16はガイドスリーブ15によって上下に抜けないように固定され、かつガイドスリーブ15は円盤プレート16の開口部16aに沿って移動可能である。
トーションバネ180はガイドスリーブ15(およびスイング板14、軸ピン17a、軸ピン17b)を常に円盤プレート16の内周301の外側(図18では係合部A、C側)へ押している。
回転アーム19の嘴部19a、19bは、軸ピン17a、17bが係合部A、Cに係合された状態で、フランジ部18a、18bに外接しており、その内周側は段部16d(図16参照)に押さえられているので、内周方向に強く押されても変形しないようになっている。
なお、図18(a)の状態では、ガイドスリーブ15は挿入部H(図15参照)に挿入され、係合しており、スイング板14とベース板13とは、3箇所が係合した状態になっている。
また回転アーム19は中立バネ20によって円盤プレート16に対して常に回転の中立位置に戻るようになっている。
なお、回転ユニット101は、図18(a)に示す状態で、携帯電話機201が「閉じた状態」になるように、携帯電話機201に取り付けられる(図18(b)参照)。
次に、回転ユニット101の動作について、図18〜図28を参照して説明する。
まず、図18(a)および、図18(b)に示す「閉じた状態」では、左右の軸ピン17a、17b(のフランジ部18a、18b)は回転アーム19の弧状の嘴部19a、19bに接しており内側に抜けないようになっている。また、ガイドスリーブ15に掛かったトーションバネ180が常にガイドスリーブ15を円盤プレート16の外側に押しているので、このトーションバネ180の力で「閉じた状態」が固定されている。
ここからこのトーションバネ力に逆らって表示側筐体2を右回転すると、図19に示すように軸ピン17aを中心にスイング板14が回転するが、軸ピン17bが回転アーム19を押し、円盤プレート16に対して中立バネ20で中立位置にあった回転アーム19が円盤プレート16に対して左回転をするので、軸ピン17bは嘴部19bを弾き飛ばすようにして係合部Cを離れ、スイング板14は係合部Aを中心にして回転を始めることができる。
この時、中心になる軸ピン17aは回転アーム19の嘴部19aが大きく掛かってくるので、係合部Aから決して外れることはない。
また、この時、円盤プレート16はスイング板14の回転に伴いガイドスリーブ15が円盤プレート16の開口部16aの側面を押すので、スイング板14の回転方向とは逆方向に回転していく。
図20に示すように、表示側筐体2を23度ほど回転させると、回転アーム19は中立バネ20が反発することにより中立位置に戻るが、軸ピン17aを嘴部19aが係合部Aに押さえ続けているので回転中心が外れることはない。
図21に示すように、表示側筐体2(スイング板14)を45度まで回転させる時は、ガイドスリーブ15は、円盤プレート16の開口部16a内をトーションバネ180を閉じる方向に移動しており、回転に対してトーションバネ180が反発するため、操作者の手の力で回し続けなければならないが、45度以降は逆にトーションバネ180が開く方向となるので、表示側筐体2はトーションバネ180の力で自動的に回転するアシスト力が発生する。
なお、図21に示すような、回転角度が45度前後の状態では、回転アーム19の嘴部19a、19bがいずれも軸ピン17aから外れてしまっているが、この状態では、ガイドスリーブ15が円盤プレート16の開口部16aの端部まできているので軸17aが係合部Aから大きく外れることはない。
また45度以降の回転については以上の動作が反転して起こるが、図22に示すように軸ピン17aは回転アーム19の反対側の嘴部19bに掛かるので、やはり中心軸が外れることがない。
図22に示すように、操作側筐体1と表示側筐体2がT字形状になる90度回転直前の状態から、スイング板14をさらに右回転させると、軸ピン17bは回転アーム19の嘴部19aを蹴飛ばすようにして図23に示すように、係合部Bに係合される。なお、この際、図26(b)に示すように、ガイドスリーブ15は挿入部Eに挿入され、係合される。
この際、回転アーム19の中立バネ20の力で表示側筐体2(スイング板14)の回転慣性モーメントを受け止め、なおかつ回転中心の軸ピン17aはT字形状になった瞬間には回転アーム19の嘴部19bに接しており、係合部Aから離れないので、表示側筐体2の回転モーメントにより表示側筐体2がバウンドするような振動現象は起こらない。
「T字形状」から「開いた」状態にする際も同様の動作であり、図23に示す状態から図24に示す状態(45度回転した状態)を経て図25の状態へと遷移するが、中心軸(この場合は軸ピン17b)が外れることはない。
なお、180度まで回転させた「開いた状態」では、図25に示すように、回転アーム19は、外周部21aのストッパ21がベース板13に設けた突起22と当たるため、180度の数度前で止まる。
この状態では、軸ピン17bが回転アーム19(の嘴部)に大きく掛かったままの状態となり軸ピン17bが係合部Bから離れることができないので、これ以上(180度以上)回そうとしても回ることができない。即ち180度ストッパが達成できる。
なお、180度ストッパ(ストッパ21および突起22)が必要な理由は、180度ストッパを設けずに左右無限回の回転が可能な構造にすると、例えばガイドスリーブ15内に配線を設けていた場合、回転によって配線がねじれて損傷する恐れがあるためである。
また、図25では180度回転した「開いた状態」では、軸ピンの抜止め(嘴部)が片側しか外接していない状態なので、「閉じた状態」や「T字形状」と比べて落下衝撃に対する強度が弱くなっている。
ただし、図26(a)のようにベース板13の枠13bの内周側にスリット(図26(a)では図示せず)を設けて突起22をスリットに挿入し、突起22が必要角度のみスリット内をスライドする可動式の別ピースにして回転アーム19の可動範囲を左右180度までにすれば、「開いた状態」でも嘴部19a、19bが軸ピン17a、17bと外接するため、より強度を上げることができる。
なお、この場合も回転アーム19は180度以上回らないため、軸ピン17bが係合部Bから外れることがないので、表示側筐体2は左右180度以上は回らない。
さらに、配線のねじれが生じない構造を設けるなどして、携帯電話機201を、180度以上回転しても問題がない構造とするのであれば、180度の回転ストッパを設けずに左右無限回の回転動作機構とすることもできる。また、この場合は回転アーム19を用いなくても図28に示すように円盤プレート16の上面部(軸ピン17a、17bと対向する側の面)に軸ピンの(フランジ外形の)回転軌跡に沿った形状の周面を有する立ち壁16h(ハッチング部分)を設ければ、どの回転位置にあっても回転中心となる軸ピンが係合部から外れることはない。
なお、前述のように、回転ユニット101では、軸ピン17a、17bの回転移動軌跡を逃げるため、ベース板13には内周301が形成されており、いわば中央に穴が開いた状態となっている。このため3つの状態(閉じた状態、T字形状の状態、開いた状態)や、その移行状態である回転途中で、軸ピン17a、軸ピン17bを押さえる部材があるのが望ましいが、回転ユニット101はガイドスリーブ15、円盤プレート16、回転アーム19、トーションバネ180を有しているため、閉じた状態(図18)、T字形状の状態(図23、27)、開いた状態(図25、26)の全てで、回転アーム19の嘴部19a、19bで左右2本の軸ピン17a、17bが同時には外れないので操作側筐体1が長手方向に平行に動いてしまう現象を防止し、特殊な操作をした時もカジリ現象で操作性が悪いといったことも防止できる。
さらに、これまでの説明では右回転の場合を例に説明したが、図27に示すように、左回転でも同様の動作が達成できるのはもちろんのことである。
具体的には、図18に示す状態からトーションバネ力に逆らって表示側筐体2(スイング板14)を左回転すると、軸ピン17bを中心にスイング板14が回転を始めることができ、スイング板14を90度左回転させると、図27に示すように軸ピン17aが係合部Dに係合され、ガイドスリーブ15は挿入部Gに挿入、係合される。
このように、第2の実施形態によれば、携帯電話機201に設けられた回転ユニット101が係合部A、B、C、Dを有するベース板13と、2つの軸ピン17a、17bを有するスイング板14を有しており、軸ピン17a、17bのいずれかを中心にしてスイング板14が回転する構造となっている。
従って、第1の実施形態と同様の効果を奏する。
また、第2の実施形態によれば、回転ユニット101がベース板13に回転可能に嵌め込まれた円盤状の円盤プレート16と、この円盤プレート16の中心を軸として回転可能に取り付けられた回転アーム19を有しており、回転アーム19は左右対称の嘴部19a、19bがスイング板14の軸ピン17a、17bのフランジに外接するような弧状になっている。
そのため、第1の実施形態と比べて、さらに回転時に軸ピン17a、17bが係合部から外れるのを防止でき、部材同士の連結強度をさらに高めることができる。
さらに、第2の実施形態によれば、回転ユニット101は、円盤プレート16に一端を固定されたトーションバネ180がガイドスリーブ15を常に円盤プレート16の外側へ押す構造となっている。
そのため、回転ユニット101は、第1の実施形態と比べて、より確実に3つの状態を保持することができ、また、回転時にはトーションバネ180の力で自動的に回転するアシスト力を発生させることができる。
また、第2の実施形態によれば、回転ユニット101は軸ピン17a、軸ピン17bが係合部に係合された状態では、さらにガイドスリーブ15が挿入部E、F、G、Hのいずれかに挿入され、係合している。
そのため、回転ユニット101は、第1の実施形態と比べて、さらに、特定の部材への負荷が集中しにくい構造である。
次に、第3の実施形態に係る携帯電話機202について図29〜図31を参照して説明する。
第3の実施形態は、第2の実施形態に係る回転ユニット101を、折りたたみ式の携帯電話機202に設けたものである。
なお、第3の実施形態において、第2の実施形態と同様の機能を果たす要素については同一の番号を付し、説明を省略する。
まず、携帯電話機202の構造について図29を参照して説明する。
図29に示すように、携帯電話機202は筐体111(第1の筐体)を有し、筐体111の一方の面には、当該面に重なるようにして、表示部を有する筐体112(第2の筐体)が回転ユニット101を介して、回転可能に連結されている。
また、筐体111の端部にはヒンジ114を介して、操作部を有する筐体113(第3の筐体)が設けられている。
図29から明らかなように、携帯電話機202は折りたたみ式であり、ヒンジ114を用いて筐体111および筐体112を筐体113に対して回動させることにより、携帯電話を折りたたんだ状態と、開いた状態の2つの状態に変換可能である。
なお、図29では携帯電話機202は開いた状態にあり、ヒンジ114を用いて筐体112と筐体113を相対させる向きに回転することにより、携帯電話機202を折りたたんだ状態にすることが可能である。
また、回転ユニット101はベース板13が筐体111に連結され、スイング板14が筐体112に連結されている。
さらに、回転ユニット101は、図29においては、第2の実施形態における図18と同じ状態にあり(ただし、図29においては回転ユニット101は図18とは上下逆に配置されている)、筐体111に対して筐体112が「閉じた」状態となっている。
次に、筐体112が回転する際の携帯電話機202およびの回転ユニット101の動作について、図29〜図31を参照して説明する。
筐体112が回転する際の回転ユニット101の動作は第2の実施形態と同様である。
ただし、折りたたみ式の携帯電話機202は、筐体112を90度以上回転させる必要が必ずしもないため、図29では90度以上回転しないように、左右90度位置に可動式の突起22(図26(a)参照)が設けられており、左右90度のみの回転となる。
即ち、回転ユニット101は、図29の状態から筐体112(スイング板14)を、軸ピン17aを中心に右に90度回転させることにより、携帯電話機202を図30に示す「T字形状」にすることができる。
また、図29の状態から筐体112(スイング板14)を、軸ピン17bを中心に左に90度回転させることにより、携帯電話機202を図31に示す「T字形状」にすることができる。
このように、回転ユニット101は折りたたみ式の携帯電話機202に適用することも可能である。
このように、第3の実施形態によれば、折りたたみ式の携帯電話機202は表示部を有する筐体112を回転させる回転ユニット101を有している。
従って、第2の実施形態と同様の効果を奏する。
上記した実施形態では、回転ユニット100および101を、携帯電話機に適用した場合について説明したが、本発明は、何等、これに限定されることなく、2つの筐体を相対的に回転させて使用する全ての装置に適用できる。
1 操作側筐体
2 表示側筐体
11 操作側筐体
12 表示側筐体
13 ベース板
14 スイング板
15 ガイドスリーブ
16 円盤プレート
17a、17b 軸ピン
19 回転アーム
20 中立バネ
21 ストッパ
100 回転ユニット
101 回転ユニット
180 トーションバネ
200 携帯電話機
201 携帯電話機
300 内周
A、B、C、D 係合部
E、F、G、H 挿入部

Claims (19)

  1. 離間して設けられた2本の軸ピンを有するスイング板と、
    前記軸ピンとそれぞれ係合可能な3箇所以上の係合部を備えた内周を有するベース部材と、
    を有し、
    前記スイング板と前記ベース部材は相対回動するように連結され、
    前記スイング板は、回動するときは前記軸ピンの1本と前記係合部の1つが係合した状態で他の前記軸ピンが他の前記係合部から離脱するように構成されていることを特徴とする回転ユニット。
  2. 前記ベース部材は、4つの係合部を有することを特徴とする請求項1記載の回転ユニット。
  3. 前記ベース部材は、隣接する前記係合部を結ぶ直線で形成する4角形が、正方形となるように前記係合部が配置されていることを特徴とする請求項2記載の回転ユニット。
  4. 前記ベース部材は穴を有し、
    前記内周は前記穴の内周であり、前記スイング板が回動する際に前記軸ピンが描く軌跡に沿った形状を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の回転ユニット。
  5. 前記ベース部材は、
    前記内周の形状が蝶形の形状を有し、前記蝶形の4隅が係合部を構成していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の回転ユニット。
  6. 前記ベース部材に回転可能に設けられ、開口部を有する回転板を有し、
    前記スイング板は、2本の前記軸ピンの間に設けられたガイド軸を有し、
    前記ガイド軸は、前記開口部に挿入されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の回転ユニット。
  7. 前記ガイド軸は、2本の前記軸ピンの中点に位置するように設けられていることを特徴とする請求項6記載の回転ユニット。
  8. 前記ガイド軸は、円筒形状を有することを特徴とする請求項6または7のいずれかに記載の回転ユニット。
  9. 前記ベース部材は、
    前記内周の形状が蝶形の形状を有し、
    前記蝶形の4隅が係合部を構成し、かつ前記蝶形の4隅の間が前記ガイド軸を挿入可能な挿入部を構成していることを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の回転ユニット。
  10. 前記回転板と前記スイング板を連結するように設けられ、前記軸ピンを前記内周の外側に押圧する押圧手段をさらに有することを特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載の回転ユニット。
  11. 前記押圧手段はトーションバネであり、
    前記トーションバネは、一方の端部が前記回転板に連結され、他の端部が前記ガイド軸に連結されていることを特徴とする請求項10記載の回転ユニット。
  12. 前記回転板に、前記回転板の回転中心を中心に回転可能に設けられた回転アームをさらに有し、
    前記回転アームは、
    2本の前記軸ピンが前記係合部とそれぞれ係合した状態で、2本の前記軸ピンと外接可能に設けられた弧状の2つの嘴部を有することを特徴とする請求項6〜11のいずれかに記載の回転ユニット。
  13. 前記回転板と前記回転アームを連結するように設けられ、前記回転アームの前記回転板に対する相対的な回転位置を保持する中立バネを有することを特徴とする請求項12に記載の回転ユニット。
  14. 前記ベース部材は、内周側に突出した第1の突起を有し、
    前記回転アームは、外周側に突出した第2の突起を有し、
    前記第1の突起と前記第2の突起が接触した状態で、前記回転アームの回転方向が規制されるように構成したことを特徴とする請求項12または13のいずれかに記載の回転ユニット。
  15. 前記円盤プレートの前記軸ピンと対向する側の面に設けられ、前記軸ピンの回転軌跡に対応した形状の周面を有する立ち壁をさらに有することを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の回転ユニット。
  16. 第1の筐体と、
    前記第1の筐体の上に設けられた第2の筐体と、
    離間して設けられた2本の軸ピンを有し、前記第2の筐体に設けられたスイング板と、
    前記軸ピンとそれぞれ係合可能な3箇所以上の係合部を備えた内周を有し、前記第1の筐体に設けられたベース部材と、
    を有し、
    前記スイング板と前記ベース部材は相対回動するように連結され、
    前記スイング板は、回動するときは前記軸ピンの1本と前記係合部の1つが係合した状態で他の前記軸ピンが他の前記係合部から離脱するように構成され、
    2つの前記軸ピンが前記係合部へそれぞれ係合され、かつ前記第1の筐体と第2の筐体が重なった状態から、前記可動板が一方の前記軸ピンを中心として一方向へ90度回動したときに、前記重なった状態から前記第2の筐体が90度回転したT字型の状態に変換され、前記スイング板が他の軸ピンを中心として他方向へ90度回動したとき前記第2の筐体が逆方向へのT字型の状態に変換されるように構成されていることを特徴とする携帯電話機。
  17. 前記第1の筐体は、操作部を有する操作側筐体であり、
    前記第2の筐体は、表示部を有する表示側筐体であり、
    前記T字型の状態から前記スイング板が軸ピンの1つを中心として一方向または逆方向へ90度回動したとき、前記第1の筐体と前記第2の筐体が縦方向に連結された開いた状態に変換されるように構成されていることを特徴とする請求項16記載の携帯電話機。
  18. 前記第1の筐体に回動可能に設けられ、操作部を有する第3の筐体を有し、
    前記第2の筐体は、表示部を有する表示側筐体であることを特徴とする請求項16記載の携帯電話機。
  19. 請求項16〜18のいずれかに記載の携帯電話機を用いたことを特徴とする携帯電話機の姿勢変換方法。
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