JP2010244646A - Sram装置およびそのテスト方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ノイズマージンが小さく市場で誤動作をする可能性が高い物や、読み出しビット線対の片側の接続不良を有効に検出するための構成を有するSRAM装置とそのテスト方法を提供する。
【解決手段】読み出しビット線対と少なくとも1本の書き込みビット線に接続されたSRAMセルと、センスアンプと、書き込み回路と、読み出しビット線スイッチとを有する。読み出しビット線スイッチは、入力される制御信号に基づいて、読み出しビット線対を構成する読み出しビット線と読み出しビット補線を、センスアンプの入力に対して入れ替える。
【選択図】図6
【解決手段】読み出しビット線対と少なくとも1本の書き込みビット線に接続されたSRAMセルと、センスアンプと、書き込み回路と、読み出しビット線スイッチとを有する。読み出しビット線スイッチは、入力される制御信号に基づいて、読み出しビット線対を構成する読み出しビット線と読み出しビット補線を、センスアンプの入力に対して入れ替える。
【選択図】図6
Description
本発明は、読み出しビット線と読み出しビット補線がそれぞれSRAMセルに接続され、当該SRAMセルがもつ2つのストレージノードの電位差をセンスアンプにより増幅して読み出すSRAM装置に関する。
本発明は、センスアンプの動作テストが可能なSRAM装置のテスト方法に関する。
本発明は、センスアンプの動作テストが可能なSRAM装置のテスト方法に関する。
読み出しポートと書き込みポートを備えたメモリセルを備えたSRAM装置(以下、単にSRAMという)が知られている。
SRAMは、書き込みポート(W)の数と、読み出しポート(R)の数に応じて種々の構成が提案されている。通常のSRAMにおいては、書き込みと読み出しの2つのポートが共有化されている“1WRタイプ”のメモリセル(SRAMセル)が主流である。これに対し、上記2つのポート数がそれぞれ“1”である“1W1Rタイプ”のメモリセル(SRAMセル)も使用されている。
SRAMは、書き込みポート(W)の数と、読み出しポート(R)の数に応じて種々の構成が提案されている。通常のSRAMにおいては、書き込みと読み出しの2つのポートが共有化されている“1WRタイプ”のメモリセル(SRAMセル)が主流である。これに対し、上記2つのポート数がそれぞれ“1”である“1W1Rタイプ”のメモリセル(SRAMセル)も使用されている。
SRAMセルは単一または複数の読み出しビット線に、セル内のアクセストランジスタを介して接続される。読み出しビット線電位を読み出すセンスアンプは、シングルエンド型とクロスカップリング型に分けられる。クロスカップリング型のセンスアンプは、読み出しビット線対(読み出しビット線と読み出しビット補線)の電位差を増幅するタイプと、基準電位に対してビット線電位の電位差を検出して増幅するタイプがある。センスアンプは、SRAMセルのカラムごと、あるいは、複数のカラムごとに配置される。
ここで読み出しビット補線は、読み出しビット線がアクセストランジスタを介して接続されるSRAMセル内のストレージノードとは論理的に反転したデータを記憶する反転ストレージノードに対し、アクセストランジスタを介して接続される。
センスアンプは、読み出し動作において、アクセストランジスタをオンさせたときに、SRAMセル内の2つのストレージノードの電位差に応じて変化する読み出しビット線電圧、または、読み出しビット線の差電圧を検出する。
しかしながら、読み出しビット線対に接続されたSRAMセルが極めて多く、また電源電圧が低電圧化している。そのため、センスアンプの入力における読み出しビット線電圧、あるいは、読み出しビット線対の差電圧の大きさがノイズに対して低下傾向にある。この場合、センスアンプ入力信号のS/N比が低くなり、ノイズマージンが十分にとれない。
特にSRAMセルが正常に動作するかを検証するテストにおいて、例えば、製造上の理由でストレージノードからセンスアンプ入力までの途中で断線や異常に抵抗値が大きい箇所がある場合に、S/N比の低下によって異常なSRAMセルが検出できないことがある。
本発明は、S/N比が小さい場合でもSRAMセルのストレージノードからセンスアンプまでの抵抗異常を検出可能な構成のSRAMセルを提供する。
また、本発明は、SRAMセルのストレージノードからセンスアンプまでの抵抗異常やノイズマージンが小さい不良品を有効に検出可能なSRAM装置のテスト方法を提供する。
また、本発明は、SRAMセルのストレージノードからセンスアンプまでの抵抗異常やノイズマージンが小さい不良品を有効に検出可能なSRAM装置のテスト方法を提供する。
本発明に関わるSRAM装置は、読み出しビット線対と少なくとも1本の書き込みビット線に接続されたSRAMセルと、センスアンプと、書き込み回路と、読み出しビット線スイッチとを有する。
前記センスアンプは、前記読み出しビット線対に接続され、当該読み出しビット線対の電位差を増幅する。
前記書き込み回路は、前記書き込みビット線に接続される。
前記ビット線スイッチは、入力される制御信号に基づいて、前記読み出しビット線対を構成する読み出しビット線と読み出しビット補線を、前記センスアンプの入力に対して入れ替える。
前記センスアンプは、前記読み出しビット線対に接続され、当該読み出しビット線対の電位差を増幅する。
前記書き込み回路は、前記書き込みビット線に接続される。
前記ビット線スイッチは、入力される制御信号に基づいて、前記読み出しビット線対を構成する読み出しビット線と読み出しビット補線を、前記センスアンプの入力に対して入れ替える。
本発明に関わるSRAM装置のテスト方法は、以下に示す3つのステップを含む。
第1の測定ステップ:読み出しビット線対と少なくとも1本の書き込みビット線に接続されたSRAMセルに対し、記憶データをセンスアンプで読み出す。
第2の測定ステップ:前記読み出しビット線対の2つの線に対する2つのセンス入力の接続関係を前記第1の測定ステップのときと反対にしたセンスアンプで、前記記憶データの読み出しを再度行う。
判定ステップ:前記第1の測定ステップで得られた結果と、前記第2の測定ステップで得られた結果から正常、異常の判定を行う。
第1の測定ステップ:読み出しビット線対と少なくとも1本の書き込みビット線に接続されたSRAMセルに対し、記憶データをセンスアンプで読み出す。
第2の測定ステップ:前記読み出しビット線対の2つの線に対する2つのセンス入力の接続関係を前記第1の測定ステップのときと反対にしたセンスアンプで、前記記憶データの読み出しを再度行う。
判定ステップ:前記第1の測定ステップで得られた結果と、前記第2の測定ステップで得られた結果から正常、異常の判定を行う。
通常、センスアンプの読み出しビット線対に接続される2つの入力ノード電位のうち、一方の電位を基準に他方の電位を検出するときと、他方の電位を基準に一方の電位を検出するときとで、センスアンプのオフセット値に差がある。
そのような場合、前述した構成のSRAM装置を用い、あるいは、上記テスト方法を採用すれば、ビット線スイッチにより、読み出しビット線対に対する2つの入力ノードの接続関係が相互に切り替えることができる。この切り替え前と後のセンス結果(データ読み出し結果)を参照すれば、データ読み出し時のビット線対の電位差やオフセットに対してノイズレベルが相対的に大きい場合でも正しいデータの判定ができ、また、断線や配線の抵抗値異常を検出することができる。
そのような場合、前述した構成のSRAM装置を用い、あるいは、上記テスト方法を採用すれば、ビット線スイッチにより、読み出しビット線対に対する2つの入力ノードの接続関係が相互に切り替えることができる。この切り替え前と後のセンス結果(データ読み出し結果)を参照すれば、データ読み出し時のビット線対の電位差やオフセットに対してノイズレベルが相対的に大きい場合でも正しいデータの判定ができ、また、断線や配線の抵抗値異常を検出することができる。
なお、上記テスト方法を実施するときに前述した本発明のSRAM装置を用いることは必須ではない。例えば、2つのセンス入力に対するビット線対の接続関係が反対な2種類のセンスアンプを用意し、その何れか一方を選択的に活性化する構成でも、上記テスト方法は実施できる。ただし、読み出しビット線対の2つのセンス入力に対する接続を切り替え可能な上記SRAM装置のような構成にすると、読み出しビット線スイッチを付加するだけで、2種類のセンスアンプを用意する必要がないことから回路規模の増大を抑制できる等の利点もあり、望ましい。
本発明によれば、SRAMセルのストレージノードからセンスアンプまでの抵抗異常やノイズマージンが小さい不良品を有効に検出することができる。
本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
以下、次の順で説明を行う。
1.実施の形態
[SRAM装置のブロック構成]
[SRAMセルの回路構成(2例)]
[書き込み及び読み出し時の動作概略]
[センスアンプの回路構成(2例)]
[読み出しの基本動作]
[読み出しビット線の切り替え構成]
[本発明を適用しない場合(比較例)]
[本発明を適用した場合と非適用(比較例)の場合の動作の詳細]
2.変形例
以下、次の順で説明を行う。
1.実施の形態
[SRAM装置のブロック構成]
[SRAMセルの回路構成(2例)]
[書き込み及び読み出し時の動作概略]
[センスアンプの回路構成(2例)]
[読み出しの基本動作]
[読み出しビット線の切り替え構成]
[本発明を適用しない場合(比較例)]
[本発明を適用した場合と非適用(比較例)の場合の動作の詳細]
2.変形例
<1.実施の形態>
[SRAM装置のブロック構成]
図1に、SRAM装置のブロック図を示す。
図1に示すSRAM装置において、そのSRAMセルアレイ1は、SRAMセル(以下、メモリセルMCという)を行方向にm個、列方向にn個配列して構成されている。各メモリセルMCは、書き込みワード線WWL及び読み出しワード線RWL、ならびに、書き込みビット線対(WBL,WBLX)及び読み出しビット線対(RBL,RBLX)により互いに接続されている。
[SRAM装置のブロック構成]
図1に、SRAM装置のブロック図を示す。
図1に示すSRAM装置において、そのSRAMセルアレイ1は、SRAMセル(以下、メモリセルMCという)を行方向にm個、列方向にn個配列して構成されている。各メモリセルMCは、書き込みワード線WWL及び読み出しワード線RWL、ならびに、書き込みビット線対(WBL,WBLX)及び読み出しビット線対(RBL,RBLX)により互いに接続されている。
SRAM装置は、SRAMセルアレイ1を駆動する回路として、ロウデコーダ(R.DEC)4とカラム系回路6とを有する。また、SRAM装置は、カラム系回路6を制御する信号を発生するカラムデコーダ(C.DEC)3と、コントロール回路11とを有する。コントロール回路11は、ロウデコーダ4、カラムデコーダ3(およびカラム系回路6)、さらには、特に図示しない電源回路やクロック制御のための回路を制御する。
ロウデコーダ4は、入力するXアドレス信号(X-Address)をデコードし、その結果に基づいてSRAMセルアレイ1に出力する書き込みワード線WWLおよび読み出しワード線RWLを駆動する。そのため、ロウデコーダ4は、ワード線駆動回路の機能をもつ。
カラムデコーダ3は、入力するYアドレス信号(Y-Address)をデコードし、その結果に基づいてカラム系回路6に送る制御信号を発生する。
カラムデコーダ3は、入力するYアドレス信号(Y-Address)をデコードし、その結果に基づいてカラム系回路6に送る制御信号を発生する。
カラム系回路6は、カラム(Yと表記)選択回路YS、書き込みバッファ(WB)、センスアンプ(SA)を含む。これらのカラム系回路6内の各回路は、SRAMセルアレイ1の外に配置してもよいし、適宜、SRAMセルアレイ1内に実装してもよい。SRAMセルアレイ1内に実装される回路としては、上記の回路のほかに、プリチャージ回路もカラム系回路6に含まれる。
カラム系回路6内の各回路は、カラムデコーダ3からの信号により制御される。
カラム系回路6内の各回路は、カラムデコーダ3からの信号により制御される。
コントロール回路11は、チップイネーブル信号CE、書き込みイネーブル信号WE、出力(読み出し)イネーブル信号OEを入力し、これらの3つのイネーブル信号に基づいて動作する。コントロール回路11は、読み出し時にロウデコーダ4およびカラム系回路6を制御する機能と、書き込み時にカラムデコーダ3を制御する機能とを主な機能とする。コントロール回路11は、カラム系回路6内の、例えばセンスアンプSAや書き込みバッファWBを直接制御してもよいし、カラムデコーダ3がこれらを制御してもよい。
本実施の形態に関わるSRAM装置においては、外部からのテスト用の制御信号(RBL切替信号Sx)がカラム系回路6に入力される構成となっている。
このRBL切替信号Sxは、読み出しビット線RBLと読み出しビット補線RBLXの役目を、通常時とは入れ替えるための信号である。この読み出しビット線対を切り替える構成は後述する。
このRBL切替信号Sxは、読み出しビット線RBLと読み出しビット補線RBLXの役目を、通常時とは入れ替えるための信号である。この読み出しビット線対を切り替える構成は後述する。
なお、RBL切替信号Sxはカラム系回路6に外部端子から直接入力してもよいし、コントール回路11およびカラムデコーダ3を介して入力されてもよい。
例えば、メモリセルの全カラムに対して一括して読み出しビット線対を切り替える場合はカラム系回路6への直接入力の構成が採用できる。
一方、所望のメモリセルのカラムに対してのみ読み出しビット線対を切り替える場合はYアドレスデコード結果に応じて、切り替え対象の読み出しビット線対を選択する必要があるため、少なくともカラムデコーダ3を介してRBL切替信号Sxが入力される。
例えば、メモリセルの全カラムに対して一括して読み出しビット線対を切り替える場合はカラム系回路6への直接入力の構成が採用できる。
一方、所望のメモリセルのカラムに対してのみ読み出しビット線対を切り替える場合はYアドレスデコード結果に応じて、切り替え対象の読み出しビット線対を選択する必要があるため、少なくともカラムデコーダ3を介してRBL切替信号Sxが入力される。
[SRAMセルの回路構成]
図2に、SRAMセル(メモリセルMC)の第1回路例を示す。図2に示すメモリセルMCは、Pチャネル型MOSトランジスタ(以下、PMOSという)を負荷とする8トランジスタ構成のSRAMセルである。
図2に、SRAMセル(メモリセルMC)の第1回路例を示す。図2に示すメモリセルMCは、Pチャネル型MOSトランジスタ(以下、PMOSという)を負荷とする8トランジスタ構成のSRAMセルである。
メモリセルMCは、PMOSからなる2つの負荷トランジスタP1,P2と、Nチャネル型MOSトランジスタ(NMOS)からなる2つのドライバトランジスタN1,N2を有する。メモリセルMCは、NMOSからなる4つのアクセストランジスタST11,ST12,ST21,ST22を有する。
電源電圧Vddの供給線と基準電圧Vss(例えば接地電圧)の供給線との間に、負荷トランジスタP1とドライバトランジスタN1とが縦続接続され、負荷トランジスタP2とドライバトランジスタN2とが縦続接続されている。
電源電圧Vddの供給線と基準電圧Vss(例えば接地電圧)の供給線との間に、負荷トランジスタP1とドライバトランジスタN1とが縦続接続され、負荷トランジスタP2とドライバトランジスタN2とが縦続接続されている。
負荷トランジスタP2とドライバトランジスタN2はゲート同士が共に、負荷トランジスタP1とドライバトランジスタN1との接続点に接続され、これにより第1ストレージノードSN1を形成している。同様に、負荷トランジスタP1とドライバトランジスタN1はゲート同士が共に、負荷トランジスタP2とドライバトランジスタN2との接続点に接続され、これにより第2ストレージノードSN2を形成している。
アクセストランジスタST11のソースとドレインの一方が、上記第1ストレージノードSN1に接続され、他方が書き込みビット線WBLに接続され、ゲートが書き込みワード線WWLに接続されている。アクセストランジスタST21のソースとドレインの一方が、上記第1ストレージノードSN1に接続され、ゲートが読み出しワード線RWLに接続されている。アクセストランジスタST21のソースとドレインの他方は、読み出しビット線RBLに接続されている。
ビット補線対と第2ストレージノードSN2との接続も同様である。つまり、アクセストランジスタST12のソースとドレインの一方が、上記第2ストレージノードSN2に接続され、他方が書き込みビット補線WBLXに接続され、ゲートが書き込みワード線WWLに接続されている。アクセストランジスタST22のソースとドレインの一方が、上記第2ストレージノードSN1に接続され、ゲートが読み出しワード線RWLに接続されている。アクセストランジスタST22のソースとドレインの他方は、読み出しビット補線RBLXに接続されている。
ビット補線対と第2ストレージノードSN2との接続も同様である。つまり、アクセストランジスタST12のソースとドレインの一方が、上記第2ストレージノードSN2に接続され、他方が書き込みビット補線WBLXに接続され、ゲートが書き込みワード線WWLに接続されている。アクセストランジスタST22のソースとドレインの一方が、上記第2ストレージノードSN1に接続され、ゲートが読み出しワード線RWLに接続されている。アクセストランジスタST22のソースとドレインの他方は、読み出しビット補線RBLXに接続されている。
図3に、SRAMセル(メモリセルMC)の他の構成例を示す。
図3に示すセル回路は、図2に示すセル回路と、以下の点で異なる。
このセル回路は、図3に示すように、2つのトランジスタ(以下、アンプトランジスタAT1,AT2)が、図2に示すセル回路に追加されている。
アンプトランジスタAT1は、アクセストランジスタST21と基準電圧Vss(例えば接地電圧GND)の供給線との間に接続されている。アンプトランジスタAT2は、アクセストランジスタST22と基準電圧Vssの供給線との間に接続されている。アンプトランジスタAT1のゲートが第1ストレージノードND1に接続され、アクセストランジスタAT2のゲートが第2ストレージノードND2に接続されている。
図3に示すセル回路は、図2に示すセル回路と、以下の点で異なる。
このセル回路は、図3に示すように、2つのトランジスタ(以下、アンプトランジスタAT1,AT2)が、図2に示すセル回路に追加されている。
アンプトランジスタAT1は、アクセストランジスタST21と基準電圧Vss(例えば接地電圧GND)の供給線との間に接続されている。アンプトランジスタAT2は、アクセストランジスタST22と基準電圧Vssの供給線との間に接続されている。アンプトランジスタAT1のゲートが第1ストレージノードND1に接続され、アクセストランジスタAT2のゲートが第2ストレージノードND2に接続されている。
図3に示すSRAMセルは、読み出しビット線RBL,RBLXにプリチャージされた電荷を、より電位が低い基準電圧Vssに逃がすことによりビット線へのデータ排出を行う。
[センスアンプの回路構成]
図4と図5に、センスアンプの回路例を示す。本発明が適用可能なセンスアンプ構成はいわゆる“クロスカップリング型”と呼ばれる。
図4と図5のいずれの構成でも、2つのインバータの出力と入力を互いにクロス接続されたラッチ回路を有する。ラッチ回路は、PMOSトランジスタP3とNMOSトランジスタN3とからなるインバータINVと、PMOSトランジスタP4とNMOSトランジスタN4とを含む。
図4と図5に、センスアンプの回路例を示す。本発明が適用可能なセンスアンプ構成はいわゆる“クロスカップリング型”と呼ばれる。
図4と図5のいずれの構成でも、2つのインバータの出力と入力を互いにクロス接続されたラッチ回路を有する。ラッチ回路は、PMOSトランジスタP3とNMOSトランジスタN3とからなるインバータINVと、PMOSトランジスタP4とNMOSトランジスタN4とを含む。
図4に示すセンスアンプ構成は、ボルテージラッチ型と呼ばれる。
ボルテージラッチ型のセンスアンプSAは、2つのインバータの他に、1つのNMOSトランジスタN5と、出力ラッチ部としての2つのナンド回路NAND1,NAND2とを有する。
NMOSトランジスタN5がNMOSトランジスタN3,N4の共通ソースと基準電圧Vssの供給線との間に接続されている。NMOSトランジスタN5のゲートには、図1に示すカラムデコーダ3からのSAイネーブル信号SAEが与えられる。
ボルテージラッチ型のセンスアンプSAは、2つのインバータの他に、1つのNMOSトランジスタN5と、出力ラッチ部としての2つのナンド回路NAND1,NAND2とを有する。
NMOSトランジスタN5がNMOSトランジスタN3,N4の共通ソースと基準電圧Vssの供給線との間に接続されている。NMOSトランジスタN5のゲートには、図1に示すカラムデコーダ3からのSAイネーブル信号SAEが与えられる。
インバータINV1の出力がセンス線SAPに接続され、インバータINV2の出力がセンス補線SAPXに接続されている。
センス線SAPは、図1のカラム系回路6内のカラム選択回路YSによって、読み出しビット線RBLとの接続が制御される配線である。また、センス補線SAPXは、上記カラム選択回路YSによって、読み出しビット補線RBLXとの接続が制御される配線である。
カラム選択回路YSは、図1のカラムデコーダ3によるYアドレス信号のデコード結果に応じて与えられるカラム選択信号YSSによって制御される。
センス線SAPは、図1のカラム系回路6内のカラム選択回路YSによって、読み出しビット線RBLとの接続が制御される配線である。また、センス補線SAPXは、上記カラム選択回路YSによって、読み出しビット補線RBLXとの接続が制御される配線である。
カラム選択回路YSは、図1のカラムデコーダ3によるYアドレス信号のデコード結果に応じて与えられるカラム選択信号YSSによって制御される。
ナンド回路NAND1の一方入力にはセンス線SAPが接続され、他方入力が、ナンド回路NAND2の出力に接続されている。同様に、ナンド回路NAND2の一方入力にはセンス補線SAPXが接続され、他方入力が、ナンド回路NAND1の出力に接続されている。
ナンド回路NAND1の出力(OUT)から出力されるデータが、図1のようにカラム系回路6から出力データD(out)として外部のバスに排出される。
ナンド回路NAND1の出力(OUT)から出力されるデータが、図1のようにカラム系回路6から出力データD(out)として外部のバスに排出される。
図5に示すセンスアンプ構成はカレントラッチ型と呼ばれる。
カレントラッチ型のセンスアンプSAが、図4の構成と異なる点の第1は、さらに、2つのPMOSトランジスタP5,P6と、2つのNMOSトランジスタN6,N7を有することである。
NMOSトランジスタN6は、NMOSトランジスタN3のソースとNMOSトランジスタN5のドレインとの間に接続されている。同様に、NMOSトランジスタN7は、NMOSトランジスタN4のソースとNMOSトランジスタN5のドレインとの間に接続されている。
カレントラッチ型のセンスアンプSAが、図4の構成と異なる点の第1は、さらに、2つのPMOSトランジスタP5,P6と、2つのNMOSトランジスタN6,N7を有することである。
NMOSトランジスタN6は、NMOSトランジスタN3のソースとNMOSトランジスタN5のドレインとの間に接続されている。同様に、NMOSトランジスタN7は、NMOSトランジスタN4のソースとNMOSトランジスタN5のドレインとの間に接続されている。
図4と図5が構成上異なる点の第2は、センス線SAPとセンス補線SAPXの接続態様である。
つまり、図5の構成では、センス線SAPがNMOSトランジスタN6のゲートに接続されている。また、センス補線SAPXがNMOSトランジスタN7のゲートに接続されている。
この構成では、ラッチ回路においてインバータを流れる電流が、センス線SAPまたはセンス補線SAPXの電位により制御される。
つまり、図5の構成では、センス線SAPがNMOSトランジスタN6のゲートに接続されている。また、センス補線SAPXがNMOSトランジスタN7のゲートに接続されている。
この構成では、ラッチ回路においてインバータを流れる電流が、センス線SAPまたはセンス補線SAPXの電位により制御される。
一方、PMOSトランジスタP5は、PMOSトランジスタP3と並列に接続され、SAイネーブル信号SAEにより制御される。PMOSトランジスタP6は、PMOSトランジスタP4と並列に接続され、SAイネーブル信号SAEにより制御される。
その他の構成は、図4と図5で共通する。
その他の構成は、図4と図5で共通する。
[書き込み及び読み出し時の動作概略]
このような構成のSRAM装置の動作を、以下に簡単に説明する。
いま、図1に示すコントール回路11にチップイネーブル信号CEが入力され、さらに、書き込みイネーブル信号WEまたは出力(読み出し)イネーブル信号OEが入力されたとする。また、ロウデコーダ4に、Xアドレス信号が入力され、カラムデコーダ3にYアドレス信号が入力されたとする。
コントール回路11は、アドレスデコーダ8およびカラムデコーダ3を起動し、これによりXアドレス信号とYアドレス信号がデコードされる。その結果、ロウデコーダ4の出力側に接続された書き込みワード線WWL1〜WWLnの何れか、又は、読み出しワード線RWL1〜RWLnの何れかが活性化される。また、カラムデコーダ3の出力側に接続されたカラム系回路6に、書き込みまたは読み出しに必要な制御信号が送られる。
このような構成のSRAM装置の動作を、以下に簡単に説明する。
いま、図1に示すコントール回路11にチップイネーブル信号CEが入力され、さらに、書き込みイネーブル信号WEまたは出力(読み出し)イネーブル信号OEが入力されたとする。また、ロウデコーダ4に、Xアドレス信号が入力され、カラムデコーダ3にYアドレス信号が入力されたとする。
コントール回路11は、アドレスデコーダ8およびカラムデコーダ3を起動し、これによりXアドレス信号とYアドレス信号がデコードされる。その結果、ロウデコーダ4の出力側に接続された書き込みワード線WWL1〜WWLnの何れか、又は、読み出しワード線RWL1〜RWLnの何れかが活性化される。また、カラムデコーダ3の出力側に接続されたカラム系回路6に、書き込みまたは読み出しに必要な制御信号が送られる。
カラム系回路6は、受けた制御信号に応じてビット線電位等を制御する。
データ書き込みの場合は書き込みビット線対(WBL,WBLX)に、外部からの入力データD(in)に応じた書き込み電圧が印加される。この書き込み電圧の駆動はカラム系回路6内の書き込みバッファWBを介して行われる。
メモリセルMCに“1”データを書き込むには、書き込みビット線WBLを“H”レベル(電源電圧Vddレベル)、書き込みビット補線WBLXを“L”レベル(例えば、接地電圧GNDレベル)に設定する。この状態で、書き込みワード線WWLの電位を立ち上げて、図2,図3に示すアクセストランジスタST11,ST12をオンする。
“0”データ書き込みでは、書き込みビット線対の電位関係を上記と逆にして、アクセストランジスタST11,ST12をオンさせる。これにより書き込みビット線対に応じた電位が、第1および第2ストレージノードSN1,SN2に書き込まれる。
データ書き込みの場合は書き込みビット線対(WBL,WBLX)に、外部からの入力データD(in)に応じた書き込み電圧が印加される。この書き込み電圧の駆動はカラム系回路6内の書き込みバッファWBを介して行われる。
メモリセルMCに“1”データを書き込むには、書き込みビット線WBLを“H”レベル(電源電圧Vddレベル)、書き込みビット補線WBLXを“L”レベル(例えば、接地電圧GNDレベル)に設定する。この状態で、書き込みワード線WWLの電位を立ち上げて、図2,図3に示すアクセストランジスタST11,ST12をオンする。
“0”データ書き込みでは、書き込みビット線対の電位関係を上記と逆にして、アクセストランジスタST11,ST12をオンさせる。これにより書き込みビット線対に応じた電位が、第1および第2ストレージノードSN1,SN2に書き込まれる。
データ読み出しの場合は、カラム系回路6内のセンスアンプSAが起動され、センスアンプを起動した後、対応するメモリセルのカラム内で読み出しワード線RWLが選択された特定のメモリセルMC内の記憶データが読み出される。
なお、データの書き込み動作及び読み出し動作の詳細は後述する。
なお、データの書き込み動作及び読み出し動作の詳細は後述する。
[読み出しビット線の切り替え構成]
図6に、本発明の実施形態に関わるメモリカラム構成の要部構成を示す。
本実施の形態では、図1のカラム系回路6内に、“読み出しビット線スイッチ”が設けられていることが大きな特徴の一つである。また、より望ましい構成として、カラム系回路6内に、読み出しビット線スイッチにより読み出しビット線対の切り替えに応答して、センスアンプ出力を反転する“出力反転回路”を有する。
図6に、本発明の実施形態に関わるメモリカラム構成の要部構成を示す。
本実施の形態では、図1のカラム系回路6内に、“読み出しビット線スイッチ”が設けられていることが大きな特徴の一つである。また、より望ましい構成として、カラム系回路6内に、読み出しビット線スイッチにより読み出しビット線対の切り替えに応答して、センスアンプ出力を反転する“出力反転回路”を有する。
読み出しビット線スイッチ20は、図6に示すように、4つのトランスファゲート回路TG1〜TG4を含む。
トランスファゲート回路TG1の入力ノードは、NMOSトランジスタとPMOSトランジスタの共通ドレインであり、この入力ノード側に読み出しビット線RBLが接続される。トランスファゲート回路TG1の出力ノードはセンス線SAPを介してセンスアンプSAと接続されている。
同様な構成のトランスファゲート回路TG2は、その入力ノードが読み出しビット補線RBLXの側に接続されている。トランスファゲート回路TG2の出力ノードはセンス線SAPを介してセンスアンプSAと接続されている。
トランスファゲート回路TG1の入力ノードは、NMOSトランジスタとPMOSトランジスタの共通ドレインであり、この入力ノード側に読み出しビット線RBLが接続される。トランスファゲート回路TG1の出力ノードはセンス線SAPを介してセンスアンプSAと接続されている。
同様な構成のトランスファゲート回路TG2は、その入力ノードが読み出しビット補線RBLXの側に接続されている。トランスファゲート回路TG2の出力ノードはセンス線SAPを介してセンスアンプSAと接続されている。
トランスファゲート回路TG3の入力ノードは、NMOSトランジスタとPMOSトランジスタの共通ドレインであり、この入力ノード側に読み出しビット補線RBLXが接続される。トランスファゲート回路TG3の出力ノードはセンス補線SAPXを介してセンスアンプSAと接続されている。
同様な構成のトランスファゲート回路TG4は、その入力ノードが読み出しビット線RBLの側に接続されている。トランスファゲート回路TG4の出力ノードはセンス補線SAPXを介してセンスアンプSAと接続されている。
同様な構成のトランスファゲート回路TG4は、その入力ノードが読み出しビット線RBLの側に接続されている。トランスファゲート回路TG4の出力ノードはセンス補線SAPXを介してセンスアンプSAと接続されている。
出力反転回路30は、ビット反転部と、RBL切替信号Sxの入力部(以下、制御信号入力部という)とから構成される。ビット反転部は、インバータINV3と、PMOSトランジスタP8およびNMOSトランジスタN9と、トランスファゲート回路TG5から構成されている。
ビット反転部において、電源電位Vddの供給線と基準電圧Vssの供給線との間に、NMOSトランジスタN9、インバータINV3、PMOSトランジスタP8が縦続接続されている。インバータINV3は、PMOSトランジスタP7とNMOSトランジスタN8からなり、その共通入力がセンスアンプSAの出力OUTに接続されている。
このセンスアンプSAの出力OUTには、トランスファゲート回路TG5の入力ノードも接続されている。トランスファゲート回路TG5の出力ノード、又は、インバータINV3の出力から、出力データD(out)が出力される。
このセンスアンプSAの出力OUTには、トランスファゲート回路TG5の入力ノードも接続されている。トランスファゲート回路TG5の出力ノード、又は、インバータINV3の出力から、出力データD(out)が出力される。
制御信号入力部において、外部テスタから入力されるRBL切替信号SxがPMOSトランジスタP8のゲートと、トランスファゲート回路TG5のNMOSゲートに与えられる。RBL切替信号Sxは、制御信号入力部内のインバータINV4によって反転された後、トランスファゲート回路TG5のPMOSゲートと、NMOSトランジスタN9のゲートに与えられるようになっている。
これにより、RBL切替信号Sxの通常時(非テスト時)の論理が“1(ハイレベル)”のときにトランスファゲート回路TG5がオンし、インバータINV3の電源供給路がPMOSトランジスタP8によって閉じられる。一方、RBL切替信号Sxのテスト時の論理が“0(ローレベル)”のときにトランスファゲート回路TG5がオフし、代わって、インバータINV3の電源供給がなされる。このときインバータINV3は、センスアンプSAの出力ビットを反転して出力データD(out)として、これを外部へ出力する。
以下、以上の構成に基づく作用効果を、詳細な動作説明によって説明するが、その前提として、本発明が非適用な比較例の動作を説明する。
[本発明を適用しない場合(比較例)]
図7は比較例のカラム構成の要部をブロック構成で示す図である。
図7ではメモリセルMCを3つのみ示すが、実際のメモリセルアレイのカラム構成は多数のメモリセルMCの列方向配列を有する。また、カラム選択回路YSは図示を省略している(図1のカラム系回路6参照)。つまり、読み出しビット線RBLとセンス線SAPとの間、読み出しビット補線RBLXとセンス補線SAPXとの間に、カラム選択スイッチが配置される。
一方、書き込みビット線WBLは、不図示のカラム選択回路YSを介して、書き込みバッファWBの第1バッファ出力WBPに接続される。同様に、書き込みビット補線WBLXは、不図示のカラム選択回路YSを介して、書き込みバッファWBの第2バッファ出力WBPXに接続される。なお、書き込みバッファWBは図1のカラム系回路6内に設けられ、外部バスからの入力データD(in)が入力されるようになっている。
図7は比較例のカラム構成の要部をブロック構成で示す図である。
図7ではメモリセルMCを3つのみ示すが、実際のメモリセルアレイのカラム構成は多数のメモリセルMCの列方向配列を有する。また、カラム選択回路YSは図示を省略している(図1のカラム系回路6参照)。つまり、読み出しビット線RBLとセンス線SAPとの間、読み出しビット補線RBLXとセンス補線SAPXとの間に、カラム選択スイッチが配置される。
一方、書き込みビット線WBLは、不図示のカラム選択回路YSを介して、書き込みバッファWBの第1バッファ出力WBPに接続される。同様に、書き込みビット補線WBLXは、不図示のカラム選択回路YSを介して、書き込みバッファWBの第2バッファ出力WBPXに接続される。なお、書き込みバッファWBは図1のカラム系回路6内に設けられ、外部バスからの入力データD(in)が入力されるようになっている。
なお、図6に示す本実施の形態で好ましいメモリカラム構成においても、図7と同様な接続の書き込みバッファWBが設けられている。
図6と図7の相違は、図6の構成が読み出しビット線対のセンスアンプSAの入力に対する接続関係が制御信号(RBL切替信号Sx)に基づいて入れ替え可能であるのに対し、図7では、この入れ替えができないことである。
図6と図7の相違は、図6の構成が読み出しビット線対のセンスアンプSAの入力に対する接続関係が制御信号(RBL切替信号Sx)に基づいて入れ替え可能であるのに対し、図7では、この入れ替えができないことである。
以下、図6の構成の動作の詳細を、図7の場合と比較しつつ説明する。
[本発明を適用した場合と非適用(比較例)の場合の動作の詳細]
図8(B)に、書き込み動作時の印加パルス波形と、ストレージノード電位の変化を示す。また、一例として図2と同様なメモリセルMCの回路図を、図8(A)に添えて示す。
データ書き込み動作は、書き込みバッファWBが書き込みビット線対(WBL,WBLX)のどちらかを一方の電位下げ、メモリセルの書き込みポートを開くことによって行われる。
図8(B)に、書き込み動作時の印加パルス波形と、ストレージノード電位の変化を示す。また、一例として図2と同様なメモリセルMCの回路図を、図8(A)に添えて示す。
データ書き込み動作は、書き込みバッファWBが書き込みビット線対(WBL,WBLX)のどちらかを一方の電位下げ、メモリセルの書き込みポートを開くことによって行われる。
例えば図8(A)(図2と等価)の回路において、書き込みワード線WWLの書き込みパルス電位(図8(B)中の太い実線)が書き込み動作可能なハイレベルの電位に変化し、これとほぼ同時に書き込みビット補線WBLXの(書き込みデータパルス)電位(図8(B)中の太い破線)が下げられる。すると、アクセストランジスタST12のソース・ドレイン間電圧が大きくなるためアクセストランジスタST12がオンし、書き込みポートが開かれる。したがって、この場合には第2ストレージノードND2の電位が“L”レベルに遷移し、逆に、第1ストレージノードND1の電位が“H”レベルとなるため、当該メモリセルMCにデータ“1”が書き込まれる。
これとは逆に、書き込みビット線WBLの電位が下げられる(図8(B)で言えば、図示とは逆に書き込みビット補線WBLXの電位が上げられる)と、アクセストランジスタST11がオンして、メモリセルの第1ストレージノードND1の電位が強制的に下げられるため、“L”レベルのデータ“0”が当該メモリセルMCに書き込まれる。
データ読み込みは、読み出しビット線RBLと読み出しビット補線RBLXをプリチャージした状態で、読み出しポートを開くことによって行われる。
例えば、図9に示すメモリセルMC(図2と等価)において、第1ストレージノードND1の電位が“H”、第2ストレージノードND2の電位が“L”の“1”データの読み出しを考える。
例えば、図9に示すメモリセルMC(図2と等価)において、第1ストレージノードND1の電位が“H”、第2ストレージノードND2の電位が“L”の“1”データの読み出しを考える。
読み出し期間中は書き込みワード線WWLが“L”状態を維持する。一方、読み出しワード線RWLには読み出しパルスが印加され、その電位が図9に示すように“L”から“H”に遷移する(後述の図10(B)参照)。
すると、アクセストランジスタST22のソースとドレイン間の電位が開くためアクセストランジスタST22がオンする。そのため、読み出しビット補線RBLXのプリチャージ電荷が、アクセストランジスタST22とドライバトランジスタN2を介して引き抜かれ、第2ストレージノードND2の電位が“H(Vdd)”レベルに向かって上昇する。
その結果、ドライバトランジスタN1がドライブされて第1ストレージノードND1が“H”から“L”に遷移しようとする。
すると、アクセストランジスタST22のソースとドレイン間の電位が開くためアクセストランジスタST22がオンする。そのため、読み出しビット補線RBLXのプリチャージ電荷が、アクセストランジスタST22とドライバトランジスタN2を介して引き抜かれ、第2ストレージノードND2の電位が“H(Vdd)”レベルに向かって上昇する。
その結果、ドライバトランジスタN1がドライブされて第1ストレージノードND1が“H”から“L”に遷移しようとする。
一方、アクセストランジスタST22は、書き込みビット線WBLの電位が“H”であるため、最初はオンし得ない。第2トレージノードND2の電位が“L”レベルから上昇し、これによりNMOSトランジスタN1がオンする向きに、PMOSトランジスタP1がオフする向きにドライブされる。そのためNMOSトランジスタN1を介して、図9に破線の矢印で示す電流が若干流れ、その分、第1ストレージノードND1の電位が低下する。しかし、その程度の電位低下では、アクセストランジスタST21のソースとドレイン間の電位差が十分開かないことから、アクセストランジスタST21はオフ状態を維持する。よって、読み出しビット線RBLのプリチャージ電圧はハイレベルのまま維持され、第1ストレージノードSN1の記憶データも“1”のままを維持する。
図9とは反対に、第1ストレージノードND1の電位が“L”、第2ストレージノードND2の電位が“H”の“0”データの読み出しを行うとする。
この読み出しでは、読み出しビット線対(RBL,RBLX)において、電位がVddレベルから低下する側と、プリチャージ電圧レベル(例えば、Vddレベル)を維持する側が逆となる。
この読み出しでは、読み出しビット線対(RBL,RBLX)において、電位がVddレベルから低下する側と、プリチャージ電圧レベル(例えば、Vddレベル)を維持する側が逆となる。
図10(A)に、“1”データの読み出しにおける読み出しビット線対(RBL,RBLX)の電位変化を模式的に示す。上述した“1”データ読み出し時のセル動作によって、図10(A)のように、読み出しビット線対(RBL,RBLX)のうち、読み出しビット補線RBLXの電位のみが低下することがわかる。
図10(B)に読み出しワード線RWLに印加される読み出しワードパルスの波形図を示す。また、図10(C)にSAイネーブル信号SAEの印加タイミングを示す。
上述した“1”データ読み出しにおいて、読み出しビット補線RBLXの電位が低下する過程で、読み出しビット線対(RBL,RBLX)の電位差が十分な値になるまでSAイネーブル信号SAEの活性化はされない。
上述した“1”データ読み出しにおいて、読み出しビット補線RBLXの電位が低下する過程で、読み出しビット線対(RBL,RBLX)の電位差が十分な値になるまでSAイネーブル信号SAEの活性化はされない。
上記読み出しビット線対の電位差が十分になるタイミング(時間T)でSAイネーブル信号SAEが与えられる。これにより図4や図5のクロスカップルラッチ回路の電流経路が確保され、センスアンプSAが活性化される。このとき既に読み出しワード線RWLの電位は“H”である。
読み出しビット線RBLと読み出しビット補線RBLXに十分電位差があるときに、センスアンプSAが活性化されると、センスアンプSAが、その電位差を電源電圧Vddの振幅を持つ信号に増幅することができる。
読み出しビット線RBLと読み出しビット補線RBLXに十分電位差があるときに、センスアンプSAが活性化されると、センスアンプSAが、その電位差を電源電圧Vddの振幅を持つ信号に増幅することができる。
しかしながら、図10に模式的に示したように、電源電圧振幅に比べると、読み出しビット線対の電位差が十分でない場合がある。
この読み出しビット線対の電位差は、電源電圧の低下やメモリの集積度の向上にともなって、ノイズレベルに対して相対的に小さくなる傾向にある。したがって、読み出しビット線対の電位差のノイズレベルに対する相対的な低下が誤動作防止のマージン(ノイズマージン)確保を困難なものにするようになってきている。
この読み出しビット線対の電位差は、電源電圧の低下やメモリの集積度の向上にともなって、ノイズレベルに対して相対的に小さくなる傾向にある。したがって、読み出しビット線対の電位差のノイズレベルに対する相対的な低下が誤動作防止のマージン(ノイズマージン)確保を困難なものにするようになってきている。
図11に、ノイズマージンとデータ判定領域との関係を示す。図11のX軸は、読み出しビット線対(RBL,RBLX)の差電圧を示す。また、図11の縦軸はセンスアンプSAのオフセット電圧の大きさを表す。
センスアンプSAは理想的にはオフセットがゼロであるが、集積回路上に形成され、メモリ読み出し用のセンスアンプSAは、回路規模の制約や製造バラツキによりオフセットが発生する。
センスアンプSAは理想的にはオフセットがゼロであるが、集積回路上に形成され、メモリ読み出し用のセンスアンプSAは、回路規模の制約や製造バラツキによりオフセットが発生する。
図11において点A1と点A2は、読み出しビット線対(RBL,RBLX)の差電圧(以下、RBL電位差という)が十分大きな場合に対応する。また、点B1と点B2は、RBL電位差が十分とれない場合に対応する。
ここで点A1と点A2、点B1と点B2の違いは、センスアンプSAのオフセットによる相違を表す。また、各点のX方向の双頭矢印は、ノイズなどによってRBL電位差がばらつく範囲を表している。
ここで点A1と点A2、点B1と点B2の違いは、センスアンプSAのオフセットによる相違を表す。また、各点のX方向の双頭矢印は、ノイズなどによってRBL電位差がばらつく範囲を表している。
例えば電源電圧が高い場合に十分な読み出し時間がとれる場合は、点A1と点A2のように、製造時のバラツキ等に起因したオフセットの差がウェハ面内で発生していても“1”データが“1判定領域”内に位置し、しかも、“0判定領域”までの十分なノイズマージンが確保できる。
これに対し、上述した様々な理由で、現状のSRAMメモリの読み出しでは、ノイズマージンがとれない状況になってきている。低電圧電源で高速読み出しが要求されるような場合、実際の動作点は点B1と点B2のようになる場合も、今後想定される。そのような場合、センスアンプSAのオフセット値の相違で、点B1と点B2のように“1判定領域”と“0判定領域”間で異なる判定が下されることがある。また、オフセット値は一定でも、点Cのようにさらにノイズが大きくなると、異なる判定が下される可能性がある。
このようにセンスアンプSAのオフセットの違いによる誤判定によって、以下のように配線の断線や局部的な高抵抗箇所の検出に支障をきたす。
図12(A)は、読み出しビット補線RBLXの断線箇所の一例を示す。図12(B)は、読み出しビット線対(RBL,RBLX)の電位変化を、SAイネーブル信号SAEの活性化タイミングとの関係において示す。
最初に、図7に示す読み出しビット線RBLと読み出しビット補線RBLXの入力関係が、センスアンプSAの入力に対し固定される場合を想定する。
この場合、正常なSRAM装置に対して、図11に示す点B2と点B3のように記憶データに応じて“0”判定と“1”判定が正しくされるべきである。
しかし、SAオフセット値が異なると、本来なら点B2の位置にあって“0”判定になるべきSRAM装置のビット(メモリセルMC)が、点B1のように“1判定領域”になる場合がある。
この場合、正常なSRAM装置に対して、図11に示す点B2と点B3のように記憶データに応じて“0”判定と“1”判定が正しくされるべきである。
しかし、SAオフセット値が異なると、本来なら点B2の位置にあって“0”判定になるべきSRAM装置のビット(メモリセルMC)が、点B1のように“1判定領域”になる場合がある。
このことは特に、読み出しビット線対にのるノイズの大きさにより、“0”と“1”の判定が異なる可能性が高いことを意味する。
より具体的には、出荷前に検査を行う場合に、メモリセルMCの読み出しポートに対して、読み出しビット線RBLと読み出しビット補線RBLXの一方が接続されていない場合でもオフセット方向(極性)とノイズの大きさによって、検査をパスする可能性がある。その場合、出荷後にノイズののり方によっては、市場で誤動作する可能性が高い。
例えば、図11の点B1の場合、試験中では、ノイズがあまりのらず“1”判定でパスしていたものが、出荷後にノイズが大きくのり、点Cまで電位差が広がった場合、“0”判定となり動作不良する可能性がある。
より具体的には、出荷前に検査を行う場合に、メモリセルMCの読み出しポートに対して、読み出しビット線RBLと読み出しビット補線RBLXの一方が接続されていない場合でもオフセット方向(極性)とノイズの大きさによって、検査をパスする可能性がある。その場合、出荷後にノイズののり方によっては、市場で誤動作する可能性が高い。
例えば、図11の点B1の場合、試験中では、ノイズがあまりのらず“1”判定でパスしていたものが、出荷後にノイズが大きくのり、点Cまで電位差が広がった場合、“0”判定となり動作不良する可能性がある。
その一方、読み出しビット線RBLが図12(A)のように断線している場合、SAオフセットの有無に関係なく、全ての点でRBL電位差がゼロとなるはずである。
しかし、記憶データ論理に応じて読み出しビット線RBLと読み出しビット補線RBLXの一方が電位低下するため、他方の電位変化がない方の配線に不良があっても、これを検出できない。
その結果、逆に断線等による異常品が正常と誤判定される可能性がある。
しかし、記憶データ論理に応じて読み出しビット線RBLと読み出しビット補線RBLXの一方が電位低下するため、他方の電位変化がない方の配線に不良があっても、これを検出できない。
その結果、逆に断線等による異常品が正常と誤判定される可能性がある。
図13には、図6と同様な構成において読み出しビット補線RBLXの断線箇所の例を示す。
本実施の形態では、図6、図13に示すように、読み出しビット線スイッチ20を設け、読み出しビット線対(RBL,RBLX)を、センスアンプSAの入力に対して入れ替えることができる。そのため、記憶データの論理に応じて、読み出しビット線RBLが電位低下する場合と、読み出しビット補線RBLXが電位低下する場合の双方の場合で、オフセットの極性を代えてテストを行うことができる。
本実施の形態では、図6、図13に示すように、読み出しビット線スイッチ20を設け、読み出しビット線対(RBL,RBLX)を、センスアンプSAの入力に対して入れ替えることができる。そのため、記憶データの論理に応じて、読み出しビット線RBLが電位低下する場合と、読み出しビット補線RBLXが電位低下する場合の双方の場合で、オフセットの極性を代えてテストを行うことができる。
図14に、テスト方法のシーケンス例を示す。
このテストは、個々の測定項目ごとに読み出しビット線対の入れ変えを行うか、全項目を通常の読み出しビット線対の接続状態で行ってから、読み出しビット線対を入れ替えて再度同じ測定を行うかは任意である。また、クリティカルな項目のみ、この読み出しビット線入れ替えを伴うテストを導入してもよい。
このテストは、個々の測定項目ごとに読み出しビット線対の入れ変えを行うか、全項目を通常の読み出しビット線対の接続状態で行ってから、読み出しビット線対を入れ替えて再度同じ測定を行うかは任意である。また、クリティカルな項目のみ、この読み出しビット線入れ替えを伴うテストを導入してもよい。
ステップST1で測定1を実行し、ステップST2で読み出しビット線RBLと読み出しビット補線RBLXを、読み出しビット線スイッチ20(図6)によって切り替え、その後、ステップST3にて再度同じ測定2を行う。ステップST4では、2度の測定結果に照らして、正常、異常の最終判定を行う。
ステップ4の判定では、その前に、測定2の結果を論理反転(ビット反転)して、測定1の結果と比較することで容易に正常、異常の判定が可能である。
ステップ4の判定では、その前に、測定2の結果を論理反転(ビット反転)して、測定1の結果と比較することで容易に正常、異常の判定が可能である。
これにより、図13に示すように読み出しビット補線RBLX(または読み出しビット線RBL)が、製造上の欠陥で接続されていない、あるいは、抵抗値が異常な場合でも正確な判定が可能である。
より詳細には、図11の点B1で示すようにRBL電位差がオフセット値よりも高いため“1”データの読み出しが可能なビット(メモリセル)において、読み出しビット線対(RBL対)をセンスアンプ入力に対し入れ換えると“1”データの読み出しができない場合(“0”データ判定となる場合)は、断線等の異常がないと判定できる。
一方、断線がある場合、RBL対を入れ替えてもどちらも“1”データ読み出しができない場合であり、この断線等による異常品を出荷品から除くことができる。
より詳細には、図11の点B1で示すようにRBL電位差がオフセット値よりも高いため“1”データの読み出しが可能なビット(メモリセル)において、読み出しビット線対(RBL対)をセンスアンプ入力に対し入れ換えると“1”データの読み出しができない場合(“0”データ判定となる場合)は、断線等の異常がないと判定できる。
一方、断線がある場合、RBL対を入れ替えてもどちらも“1”データ読み出しができない場合であり、この断線等による異常品を出荷品から除くことができる。
また、幾つかの厳しい項目(あるいは厳しい条件)では読み出しができないが、通常の条件では読み出しができる場合、市場でノイズにより誤動作する可能性が高いと判定できる。
なお、読み出しビット線RBLと読み出しビット補線RBLXとを入れ替えることにより、オフセットの極性を反転することができる本実施の形態では、オフセットレベルに起因した誤差値の測定も可能である。
なお、読み出しビット線RBLと読み出しビット補線RBLXとを入れ替えることにより、オフセットの極性を反転することができる本実施の形態では、オフセットレベルに起因した誤差値の測定も可能である。
<2.変形例>
本発明の“読み出しビット線スイッチ”は、図6の構成に限定されない。図6に示す読み出しビット線スイッチ20は、Yアドレス信号に応じて読み出しビット線RBLと読み出しビット補線RBLXとの接続と非接続が可能な、カラム選択回路兼用型に変更も可能である。また、読み出しビット線スイッチ20の単位スイッチ自体は、トランスファゲート回路TGに限定されず、1つ又は3つ以上のトランジスタ構成でもよい。
本発明の“読み出しビット線スイッチ”は、図6の構成に限定されない。図6に示す読み出しビット線スイッチ20は、Yアドレス信号に応じて読み出しビット線RBLと読み出しビット補線RBLXとの接続と非接続が可能な、カラム選択回路兼用型に変更も可能である。また、読み出しビット線スイッチ20の単位スイッチ自体は、トランスファゲート回路TGに限定されず、1つ又は3つ以上のトランジスタ構成でもよい。
図6に示す出力反転回路30は、そのビット反転部分が任意の構成であり、省略も可能である。つまり、テスト時に外部テスタは、自身でRBL切替信号Sxを発生したのであるから、SRAM装置から出力される出力データD(out)の全ビットが記憶データの反転信号であることを認識している。そのため、外部テスタは、その認識に基づいて誤動作しているメモリセルの有無を判定できる。したがって、出力反転回路30のビット反転部分、つまりインバータINV3と、PMOSトランジスタP8およびNMOSトランジスタN9、ならびに、トランスファゲート回路TG5から構成される回路部分をSRAM装置に持たせる必要性に乏しい。その場合、出力反転回路30の主要部分がないだけ、SRAM装置のチップサイズを小さくできる利点がある。
なお、読み出しポートが複数でもよい。つまり、読み出しポートごとに異なるセンスアンプSAが接続されている場合、そのうち1つを活性化して1つのポートごとにテストを行えば、同様な効果が得られる。
また、書き込みポートは1つでも複数でもよい。
また、書き込みポートは1つでも複数でもよい。
以上のように、本発明の適用は、読み出しと書き込みのためのポートのうち、反転したデータが出力される読み出しビット線対をもつ読み出しポートが少なくとも1つあれば、あらゆるSRAM装置に適用できる。
その結果、出荷前の検査抜けや異常品の混入の可能性が低くなり、市場での誤動作や市場不良の確率が低くなる。
その結果、出荷前の検査抜けや異常品の混入の可能性が低くなり、市場での誤動作や市場不良の確率が低くなる。
1…SRAMセルアレイ、6…カラム系回路、20…読み出しビット線スイッチ、30…出力反転回路、MC…メモリセル、WB…書き込みバッファ、WWL…書き込みワード線、RWL…読み出しワード線、WBL…書き込みビット線、WBLX…書き込みビット補線、RBL…読み出しビット線、RBLX…読み出しビット補線、Sx…RBL切替信号
Claims (5)
- 読み出しビット線対と少なくとも1本の書き込みビット線に接続されたSRAMセルと、
前記読み出しビット線対に接続され、当該読み出しビット線対の電位差を増幅するセンスアンプと、
前記書き込みビット線に接続される書き込み回路と、
入力される制御信号に基づいて、前記読み出しビット線対を構成する読み出しビット線と読み出しビット補線を、前記センスアンプの入力に対して入れ替える読み出しビット線スイッチと、
を有するSRAM装置。 - 前記読み出しビット線スイッチが前記読み出しビット線と前記読み出しビット補線の、前記センスアンプの入力に対する接続を前記制御信号に基づいて切り替えたときに、当該制御信号に基づいて前記センスアンプからの出力信号を反転する出力反転回路を、
さらに有する請求項1に記載のSRAM装置。 - 前記読み出しビット線スイッチは、
前記読み出しビット線と前記センスアンプの第1入力との間に接続され第1の転送ゲートスイッチと、
前記読み出しビット補線と前記第1入力との間に接続される第2の転送ゲートスイッチと、
前記読み出しビット補線と前記センスアンプの第2入力との間に接続される第3の転送ゲートスイッチと、
前記読み出しビット補線と前記第1入力との間に接続される第4の転送ゲートスイッチと、
を有し、
前記第1、第2、第3および第4の転送ゲートスイッチが、前記制御信号と、当該制御信号の反転信号により制御される
請求項1に記載のSRAM装置。 - 読み出しビット線対と少なくとも1本の書き込みビット線に接続されたSRAMセルに対し、記憶データをセンスアンプで読み出す第1の測定ステップと、
前記読み出しビット線対の2つの線に対する2つのセンス入力の接続関係を前記第1の測定ステップのときと反対にしたセンスアンプで、前記記憶データの読み出しを再度行う第2の測定ステップと、
前記第1の測定ステップで得られた結果と、前記第2の測定ステップで得られた結果から正常、異常の判定を行う判定ステップと、
を含むSRAM装置のテスト方法。 - 前記判定ステップは、第2の測定ステップの結果を示す測定信号が示す全ビットを反転した後、前記第1の測定ステップの結果を示す測定信号と比較するステップを含む
請求項4に記載のSRAM装置のテスト方法。
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JP2009094220A Pending JP2010244646A (ja) | 2009-04-08 | 2009-04-08 | Sram装置およびそのテスト方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2010244646A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107564564A (zh) * | 2016-06-30 | 2018-01-09 | 三星电子株式会社 | 存储器单元、存储器件及其电子设备 |
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2009
- 2009-04-08 JP JP2009094220A patent/JP2010244646A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN107564564A (zh) * | 2016-06-30 | 2018-01-09 | 三星电子株式会社 | 存储器单元、存储器件及其电子设备 |
CN107564564B (zh) * | 2016-06-30 | 2023-01-13 | 三星电子株式会社 | 存储器单元、存储器件及其电子设备 |
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