JP2010242560A - ハイブリッド車および内燃機関の失火判定方法 - Google Patents

ハイブリッド車および内燃機関の失火判定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】より適正にエンジンの失火を判定する。
【解決手段】点火回数Nfireが判定用点火回数Nrefより小さいときには、現在の回転数Neと負荷率KLとを用いて設定される判定用基準値Tbaseに自立直前回転数Npreが高いほど大きく且つ自立直前負荷率KLpreが大きいほど大きくなる補正値αを加えたものとしての判定用閾値Trefと30度回転所要時間T30とを比較してエンジンの失火を判定し(ステップS110〜S130,S150,S160)、点火回数Nfireが判定用点火回数Nref以上であるときには、現在の回転数Neと負荷率KLとを用いて設定される判定用基準値Tbaseと30度回転所要時間T30とを比較してエンジンの失火を判定する(ステップS110,S140,S150,S160)。これにより、より適正にエンジンの失火を判定することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、ハイブリッド車および内燃機関の失火判定方法に関する。
従来、内燃機関としては、排気の一部をEGRガスとして吸気系に導入する際にEGR弁の開度を変更することでEGRガス量を変更可能な排気再循環装置を有し、燃料噴射のタイミングが異なる複数の燃焼モードで運転可能であり、燃焼モードを切り替える際にEGRガス量を変更するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。こうした内燃機関では、燃焼モードを切り替えた後も一定期間は切り替える前の燃焼モードにおけるEGRガス量を維持することにより、EGR弁の応答遅れによる内燃機関の失火を抑制している。
特開2007−100678号公報
上述した排気を吸気へ再循環可能な内燃機関を電動機と共に搭載したハイブリッド車では、内燃機関の失火をどのようにして判定するのかが重要な課題とされている。特に、排気を吸気へ再循環している最中に内燃機関の運転状態が排気の再循環を停止すべき状態になって排気の再循環が停止されると、排気の再循環を停止した直後は気筒内に残留している排気により内燃機関の燃焼が不安定となることがあるが、こうした場合にも適正に内燃機関の失火を判定できるのが望ましい。
本発明のハイブリッド車および内燃機関の失火判定方法は、内燃機関の失火をより適正に判定することを主目的とする。
本発明のハイブリッド車および内燃機関の失火判定方法は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の第1のハイブリッド車は、
弁の開度の調整により排気の吸気への再循環量を調整して排気を吸気に再循環する排気再循環装置が取り付けられた複数気筒の内燃機関と、
動力を入出力可能な発電機と、
駆動輪に連結された駆動軸と前記内燃機関の出力軸にねじれ要素を介して連結された連結軸と前記発電機の回転軸との3軸に接続され、該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、
前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、
前記発電機および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、
前記内燃機関の出力軸の回転位置を検出する回転位置検出手段と、
前記内燃機関の回転数と該内燃機関が吸入可能な空気量に対する実際に吸入された空気量の比率としての前記内燃機関の負荷率とを含む前記内燃機関の運転状態を用いて設定される再循環量で排気が吸気に再循環されると共に走行に要求される要求駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御する制御手段と、
前記検出された回転位置に基づいて所定回転角毎の前記内燃機関の出力軸の回転変動を演算する回転変動演算手段と、
前記排気再循環装置による排気の再循環を伴って前記内燃機関が運転されている最中に前記内燃機関の運転状態が排気の再循環が停止される運転状態としての排気再循環停止状態となったときに、前記内燃機関の運転状態が前記排気再循環停止状態となってから所定の期間が経過するまでは前記演算された回転変動と前記内燃機関の実際の運転状態を用いて設定される判定基準値に前記排気再循環停止状態となる直前の前記内燃機関の運転状態を用いて設定される補正値を加えた閾値との比較により前記内燃機関の失火を判定し、前記所定の期間が経過した後は前記演算された回転変動と前記判定基準値との比較により前記内燃機関の失火を判定する失火判定手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の第1のハイブリッド車では、内燃機関の出力軸の回転位置に基づいて所定回転角毎の内燃機関の出力軸の回転変動を演算し、排気再循環装置による排気の再循環を伴って内燃機関が運転されている最中に内燃機関の運転状態が排気の再循環が停止される運転状態としての排気再循環停止状態となったときに、内燃機関の運転状態が排気再循環停止状態となってから所定の期間が経過するまでは演算された回転変動と内燃機関の実際の運転状態を用いて設定される判定基準値に排気再循環停止状態となる直前の内燃機関の運転状態を用いて設定される補正値を加えた閾値との比較により内燃機関の失火を判定する。内燃機関の運転状態が排気再循環停止状態となった直後は、内燃機関の気筒内に排気が残留するため、内燃機関の運転状態が排気再循環停止状態となって一定の期間が経過した後より内燃機関の燃焼状態が不安定で出力軸の回転変動が大きくなると考えられる。したがって、内燃機関の運転状態が排気再循環停止状態となってから所定の期間が経過するまでは演算された回転変動と内燃機関の実際の運転状態を用いて設定される判定基準値に排気再循環停止状態となる直前の内燃機関の運転状態を用いて設定される補正値を加えた閾値との比較により内燃機関の失火を判定することにより、より適正に内燃機関の失火を判定することができる。そして、所定の期間が経過した後は演算された回転変動と判定基準値との比較により内燃機関の失火を判定する。これにより、所定の期間が経過した後は、より適正に内燃機関の失火を判定することができる。
こうした本発明の第1のハイブリッド車において、前記制御手段は、前記内燃機関の回転数が高くなるほど多くなる傾向に且つ前記内燃機関の負荷率が大きくなるほど多くなる傾向に前記再循環量を設定して前記内燃機関を制御する手段であるものとすることもできる。この場合において、前記所定の期間は、前記排気再循環停止状態となる直前の前記内燃機関の回転数が高くなるほど長くなる傾向に且つ前記排気再循環停止状態となる直前の前記内燃機関の負荷率が大きくなるほど長くなる傾向に設定される期間であるものとすることもできる。排気再循環停止状態となる直前の再循環量が多いほど排気再循環停止状態となってから気筒内に排気が長く残留すると考えられるが、排気再循環停止状態となる直前の再循環量は排気再循環停止状態となる直前の内燃機関の回転数が高くなるほど多くなり且つ排気再循環停止状態となる直前の内燃機関の負荷率が大きくなるほど多くなる傾向であると考えられるため、所定の期間を排気再循環停止状態となる直前の内燃機関の回転数が高くなるほど長くなる傾向に且つ排気再循環停止状態となる直前の内燃機関の負荷率が大きくなるほど長くなる傾向に設定することにより、より適正に内燃機関の失火を判定することができる。この場合において、前記所定の期間は、前記内燃機関の運転状態が前記排気再循環停止状態となってから前記排気再循環停止状態となる直前の前記内燃機関の回転数が高くなるほど多くなる傾向に且つ前記排気再循環停止状態となる直前の前記内燃機関の負荷率が大きくなるほど多くなる傾向に設定された回数分の点火が終了するまでの期間であるものとすることもできる。
こうした内燃機関の回転数が高くなるほど多くなる傾向に且つ内燃機関の負荷率が大きくなるほど多くなる傾向に再循環量を設定する態様の本発明の第1のハイブリッド車において、前記補正値は、前記排気再循環停止状態となる直前の前記内燃機関の回転数が大きくなるほど大きくなる傾向に且つ前記排気再循環停止状態となる直前の前記内燃機関の負荷率が大きくなるほど大きくなる傾向に設定されてなるものとすることもできる。排気再循環停止状態となる直前の再循環量が多いほど排気再循環停止状態となってから気筒内に残留する排気の量が多くなり内燃機関の回転変動が大きくなると考えられるが、排気再循環停止状態となる直前の再循環量は排気再循環停止状態となる直前の内燃機関の回転数が高くなるほど多くなり且つ排気再循環停止状態となる直前の内燃機関の負荷率が大きくなるほど多くなる傾向であるから、補正値を排気再循環停止状態となる直前の内燃機関の回転数が大きくなるほど大きくなる傾向に且つ排気再循環停止状態となる直前の内燃機関の負荷率が大きくなるほど大きくなる傾向に設定することにより、より適正の内燃機関の失火を判定することができる。
また、本発明の第1のハイブリッド車において、前記判定基準値は、前記内燃機関の実際の回転数が大きくなるほど大きくなる傾向に且つ前記内燃機関の実際の負荷率が大きくなるほど大きくなる傾向に設定されてなるものとすることもできる。内燃機関の回転変動は内燃機関の実際の回転数が大きくなるほど大きくなり内燃機関の実際の負荷率が大きくなるほど大きくなると考えられるから、判定基準値を内燃機関の実際の回転数が大きくなるほど大きくなる傾向に且つ内燃機関の実際の負荷率が大きくなるほど大きくなる傾向に設定することにより、より適正に内燃機関の失火を判定することができる。
また、本発明の第1のハイブリッド車において、前記排気再循環停止状態は、前記内燃機関を自立運転する状態であるものとすることもできる。
本発明の第2のハイブリッド車は、
弁の開度の調整により排気の吸気への再循環量を調整して排気を吸気に再循環する排気再循環装置が取り付けられた複数気筒の内燃機関と、
動力を入出力可能な発電機と、
駆動輪に連結された駆動軸と前記内燃機関の出力軸にねじれ要素を介して連結された連結軸と前記発電機の回転軸との3軸に接続され、該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、
前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、
前記発電機および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、
前記内燃機関の出力軸の回転位置を検出する回転位置検出手段と、
前記内燃機関の回転数と該内燃機関が吸入可能な空気量に対する実際に吸入された空気量の比率としての前記内燃機関の負荷率とを含む前記内燃機関の運転状態を用いて設定される再循環量で排気が吸気に再循環されると共に走行に要求される要求駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御する制御手段と、
前記検出された回転位置に基づいて所定回転角毎の前記内燃機関の出力軸の回転変動を演算する回転変動演算手段と、
前記排気再循環装置による排気の再循環を伴って前記内燃機関が運転されている最中に排気の吸気への再循環量が急減したときに、前記排気の再循環量が急減してから所定の期間が経過するまでは前記演算された回転変動と前記内燃機関の実際の運転状態を用いて設定される判定基準値に前記再循環量が急減する直前の前記内燃機関の運転状態を用いて設定される補正値を加えた閾値との比較により前記内燃機関の失火を判定し、前記所定の期間が経過した後は前記演算された回転変動と前記判定基準値との比較により前記内燃機関の失火を判定する失火判定手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の第2のハイブリッド車では、排気再循環装置による排気の再循環を伴って内燃機関が運転されている最中に排気の吸気への再循環量が急減したときに、排気の再循環量が急減してから所定の期間が経過するまでは演算された回転変動と内燃機関の実際の運転状態を用いて設定される判定基準値に再循環量が急減する直前の内燃機関の運転状態を用いて設定される補正値を加えた閾値との比較により内燃機関の失火を判定する。排気の再循環量が急減した直後は、内燃機関の実際の運転状態を用いて設定される再循環量より多い排気が気筒内に残留するため、内燃機関の燃焼状態が不安定となり出力軸の回転変動がより大きくなると考えられる。したがって、排気の再循環量が急減してから所定の期間が経過するまでは演算された回転変動と内燃機関の実際の運転状態を用いて設定される判定基準値に再循環量が急減する直前の内燃機関の運転状態を用いて設定される補正値を加えた閾値との比較により内燃機関の失火を判定することにより、より適正に内燃機関の失火を判定することができる。また、所定の期間が経過した後は演算された回転変動と判定基準値との比較により内燃機関の失火を判定する。これにより、所定の期間が経過した後は、より適正に内燃機関の失火を判定することができる。
こうした本発明の第2のハイブリッド車において、前記制御手段は、前記内燃機関の回転数が高くなるほど多くなる傾向に且つ前記内燃機関の負荷率が大きくなるほど多くなる傾向に前記再循環量を設定して前記内燃機関を制御する手段であるものとすることもできる。
本発明の第1の内燃機関の失火判定方法は、
弁の開度の調整により排気の吸気への再循環量を調整して排気を吸気に再循環する排気再循環装置が取り付けられた複数気筒の内燃機関と、動力を入出力可能な発電機と、駆動輪に連結された駆動軸と前記内燃機関の出力軸にねじれ要素を介して連結された連結軸と前記発電機の回転軸との3軸に接続され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、前記発電機および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、 前記内燃機関の回転数と該内燃機関が吸入可能な空気量に対する実際に吸入された空気量の比率としての前記内燃機関の負荷率とを含む前記内燃機関の運転状態を用いて設定される再循環量で排気が吸気に再循環されると共に走行に要求される要求駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御する制御手段と、を備えるハイブリッド車において前記内燃機関の失火を判定する失火判定方法であって、
前記内燃機関の回転位置に基づいて所定回転角毎の前記内燃機関の出力軸の回転変動を演算し、
前記排気再循環装置による排気の再循環を伴って前記内燃機関が運転されている最中に前記内燃機関の運転状態が排気の吸気への再循環量が急減する運転状態としての排気再循環量急減状態となったときに、前記内燃機関の運転状態が前記排気再循環量急減状態となってから所定の期間が経過するまでは前記演算された回転変動と前記内燃機関の実際の運転状態を用いて設定される判定基準値に前記排気再循環量急減状態となる直前の前記内燃機関の運転状態を用いて設定される補正値を加えた閾値との比較により前記内燃機関の失火を判定し、前記所定の期間が経過した後は前記演算された回転変動と前記判定基準値との比較により前記内燃機関の失火を判定する、
ことを要旨とする。
この本発明の第1の内燃機関の失火判定方法では、内燃機関の出力軸の回転位置に基づいて所定回転角毎の内燃機関の出力軸の回転変動を演算し、排気再循環装置による排気の再循環を伴って内燃機関が運転されている最中に内燃機関の運転状態が排気の再循環が停止される運転状態としての排気再循環停止状態となったときに、内燃機関の運転状態が排気再循環停止状態となってから所定の期間が経過するまでは演算された回転変動と内燃機関の実際の運転状態を用いて設定される判定基準値に排気再循環停止状態となる直前の内燃機関の運転状態を用いて設定される補正値を加えた閾値との比較により内燃機関の失火を判定する。内燃機関の運転状態が排気再循環停止状態となった直後は、内燃機関の気筒内に排気が残留するため、内燃機関の運転状態が排気再循環停止状態となって一定の期間が経過した後より内燃機関の燃焼状態が不安定で出力軸の回転変動が大きくなると考えられる。したがって、内燃機関の運転状態が排気再循環停止状態となってから所定の期間が経過するまでは演算された回転変動と内燃機関の実際の運転状態を用いて設定される判定基準値に排気再循環停止状態となる直前の内燃機関の運転状態を用いて設定される補正値を加えた閾値との比較により内燃機関の失火を判定することにより、より適正に内燃機関の失火を判定することができる。そして、所定の期間が経過した後は演算された回転変動と判定基準値との比較により内燃機関の失火を判定する。これにより、所定の期間が経過した後は、より適正に内燃機関の失火を判定することができる。
本発明の第2の内燃機関の失火判定方法は、
弁の開度の調整により排気の吸気への再循環量を調整して排気を吸気に再循環する排気再循環装置が取り付けられた複数気筒の内燃機関と、動力を入出力可能な発電機と、駆動輪に連結された駆動軸と前記内燃機関の出力軸にねじれ要素を介して連結された連結軸と前記発電機の回転軸との3軸に接続され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、前記発電機および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、 前記内燃機関の回転数と該内燃機関が吸入可能な空気量に対する実際に吸入された空気量の比率としての前記内燃機関の負荷率とを含む前記内燃機関の運転状態を用いて設定される再循環量で排気が吸気に再循環されると共に走行に要求される要求駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御する制御手段と、を備えるハイブリッド車において前記内燃機関の失火を判定する失火判定方法であって、
前記内燃機関の回転位置に基づいて所定回転角毎の前記内燃機関の出力軸の回転変動を演算し、
前記排気再循環装置による排気の再循環を伴って前記内燃機関が運転されている最中に排気の吸気への再循環量が急減したときに、前記排気の再循環量が急減してから所定の期間が経過するまでは前記演算された回転変動と前記内燃機関の実際の運転状態を用いて設定される判定基準値に前記再循環量が急減する直前の前記内燃機関の運転状態を用いて設定される補正値を加えた閾値との比較により前記内燃機関の失火を判定し、前記所定の期間が経過した後は前記演算された回転変動と前記判定基準値との比較により前記内燃機関の失火を判定する
ことを要旨とする。
この本発明の第2の内燃機関の失火判定方法では、排気再循環装置による排気の再循環を伴って内燃機関が運転されている最中に排気の吸気への再循環量が急減したときに、排気の再循環量が急減してから所定の期間が経過するまでは演算された回転変動と内燃機関の実際の運転状態を用いて設定される判定基準値に再循環量が急減する直前の内燃機関の運転状態を用いて設定される補正値を加えた閾値との比較により内燃機関の失火を判定する。排気の再循環量が急減した直後は、内燃機関の実際の運転状態を用いて設定される再循環量より多い排気が気筒内に残留するため、内燃機関の燃焼状態が不安定となり出力軸の回転変動がより大きくなると考えられる。したがって、排気の再循環量が急減してから所定の期間が経過するまでは演算された回転変動と内燃機関の実際の運転状態を用いて設定される判定基準値に再循環量が急減する直前の内燃機関の運転状態を用いて設定される補正値を加えた閾値との比較により内燃機関の失火を判定することにより、より適正に内燃機関の失火を判定することができる。また、所定の期間が経過した後は演算された回転変動と判定基準値との比較により内燃機関の失火を判定する。これにより、所定の期間が経過した後は、より適正に内燃機関の失火を判定することができる。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 エンジン22の構成の概略を示す構成図である。 エンジンECU24により実行される自立運転時失火判定ルーチンの一例を示すフローチャートである。 判定用点火回数設定用マップの一例を示す説明図である。 補正値設定用マップの一例を示す説明図である。 判定基準値設定用マップの一例を示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに取り付けられた減速ギヤ35と、この減速ギヤ35に接続されたモータMG2と、車両全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、例えばガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力可能な4気筒の内燃機関として構成されており、図2に示すように、エアクリーナ122により清浄された空気をスロットルバルブ124を介して吸入すると共に燃料噴射弁126からガソリンを噴射して吸入された空気とガソリンとを混合し、この混合気を吸気バルブ128を介して燃焼室に吸入し、点火プラグ130による電気火花によって爆発燃焼させて、そのエネルギにより押し下げられるピストン132の往復運動をクランクシャフト26の回転運動に変換する。エンジン22からの排気は、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC),窒素酸化物(NOx)の有害成分を浄化する浄化触媒(三元触媒)を有する浄化装置134を介して外気へ排出されると共にEGR(Exhaust Gas Recirculation)システム160を介して吸気側に供給される。EGRシステム160は、浄化装置134の後段に接続されて排気を吸気側のサージタンクに供給するためのEGR管162と、EGR管162に配置されステッピングモータ163により駆動されるEGRバルブ164とを備え、EGRバルブ164の開度の調節により、不燃焼ガスとしての排気を供給量を調節して吸気側に供給する。エンジン22は、こうして空気と排気とガソリンとの混合気を燃焼室に吸引することができるようになっている。以下、エンジン22の排気を吸気側に供給することをEGRという。
エンジン22は、エンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により制御されている。エンジンECU24は、CPU24aを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU24aの他に処理プログラムを記憶するROM24bと、データを一時的に記憶するRAM24cと、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。エンジンECU24には、エンジン22の状態を検出する種々のセンサからの信号、例えば、クランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサ140からのクランクポジションやエンジン22の冷却水の温度を検出する水温センサ142からの冷却水温,燃焼室へ吸排気を行なう吸気バルブ128や排気バルブを開閉するカムシャフトの回転位置を検出するカムポジションセンサ144からのカムポジション,スロットルバルブ124のポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサ146からのスロットル開度,吸気管に取り付けられたエアフローメータ148からの吸入空気量,同じく吸気管に取り付けられた温度センサ149からの吸気温,吸気管内の圧力を検出する吸気圧センサ158からの吸気圧,浄化装置134に取り付けられた触媒温度センサ134aからの触媒温度,空燃比センサ135aからの空燃比,酸素センサ135bからの酸素信号,シリンダブロックに取り付けられてノッキングの発生に伴って生じる振動を検出するノックセンサ159からのノック信号,EGRバルブ164の開度を検出するEGRバルブ開度センサ165からのEGRバルブ開度EVなどが入力ポートを介して入力されている。また、エンジンECU24からは、エンジン22を駆動するための種々の制御信号、例えば、燃料噴射弁126への駆動信号や、スロットルバルブ124のポジションを調節するスロットルモータ136への駆動信号、イグナイタと一体化されたイグニッションコイル138への制御信号、吸気バルブ128の開閉タイミングを変更可能な可変バルブタイミング機構150への制御信号,EGRバルブ164の開度を調整するステッピングモータ163への駆動信号などが出力ポートを介して出力されている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータを出力する。なお、エンジンECU24は、クランクポジションセンサ140からのクランクポジションに基づいてクランクシャフト26の回転数、すなわち、エンジン22の回転数Neを演算したり、エアフローメータ148からの吸入空気量Qaとエンジン22の回転数Neとに基づいて負荷率(エンジン22の1サイクルあたりで吸入可能な空気量に対する1サイクルで実際に吸入される空気の容積の比)KLを演算したり、エアフローメータ148からの吸入空気量QaとEGRバルブ開度センサ165からのEGRバルブ開度EVとエンジン22の回転数Neとを用いて吸気側へ供給される排気の量とエンジン22の吸入空気量Qaとの和に対する吸気側へ供給される排気の量の比率としてのEGR率Reを演算したり、ノックセンサ159からのノック信号Ksの大きさや波形に基づいてノッキングの発生レベルを示すノック強度Krを演算したり、クランクポジションセンサ140からのクランクポジションに基づいてクランクシャフト26が30度回転する毎に回転に要した時間としての30度回転所要時間T30を演算している。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構60およびデファレンシャルギヤ62を介して、最終的には車両の駆動輪63a,63bに出力される。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、モータECU40は、回転位置検出センサ43,44からの信号に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2も演算している。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。また、バッテリECU52は、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)を演算したり、演算した残容量(SOC)と電池温度Tbとに基づいてバッテリ50を充放電してもよい最大許容電力である入出力制限Win,Woutを演算している。なお、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、電池温度Tbに基づいて入出力制限Win,Woutの基本値を設定し、バッテリ50の残容量(SOC)に基づいて出力制限用補正係数と入力制限用補正係数とを設定し、設定した入出力制限Win,Woutの基本値に補正係数を乗じることにより設定することができる。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。なお、トルク変換運転モードと充放電運転モードは、いずれもエンジン22の運転を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようエンジン22とモータMG1,MG2とを制御するモードであり、実質的な制御における差異はないため、以下、両者を合わせてエンジン運転モードという。
上述した運転制御において、エンジン22を負荷運転する際には、ハイブリッド用電子制御ユニット70は、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accと車速センサ88からの車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*を設定し、設定した要求トルクTr*にリングギヤ軸32aの回転数Nr(例えば、モータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比で除して得られる回転数や車速Vに換算係数を乗じて得られる回転数)を乗じて走行に要求される走行用パワーPr*を計算すると共に計算した走行用パワーPr*からバッテリ50の残容量(SOC)に基づいて得られるバッテリ50の充放電要求パワーPb*(バッテリ50から放電するときが正の値)を減じてエンジン22から出力すべきパワーとしての要求パワーPe*を設定し、要求パワーPe*を効率よくエンジン22から出力することができるエンジン22の回転数NeとトルクTeとの関係としての動作ライン(例えば燃費最適動作ライン)を用いてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定し、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で、エンジン22の回転数Neが目標回転数Ne*となるようにするための回転数フィードバック制御によりモータMG1から出力すべきトルクとしてのトルク指令Tm1*を設定すると共にモータMG1をトルク指令Tm1*で駆動したときに動力分配統合機構30を介してリングギヤ軸32aに作用するトルクを要求トルクTr*から減じてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定し、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とについてエンジンECU24に送信し、トルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータECU40に送信する。そして、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とに基づいてEGR率Reの目標値としての目標EGR率Re*を設定し、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによってエンジン22が運転されるようエンジン22の吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御,吸気バルブ128の開閉タイミング制御などを行なうと共にEGRバルブ164の開度がEGR率Reを目標EGR率Re*とする開度となるようステッピングモータ163の駆動制御を行なう。目標EGR率Re*の設定は、エンジン22の回転数Neと負荷率KLと目標EGR率Re*との関係を予め実験など定めてEGR率設定用マップとしてROM74に記憶しておき、エンジン22の回転数Neと負荷率KLとが与えられると記憶したマップから対応する目標EGR率Re*を導出して設定するものとした。EGR率設定用マップでは、目標EGR率Re*は、エンジン22の回転数Neが高いほど大きく且つ負荷率KLが大きいほど大きい傾向に設定されるものとした。また、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。こうした制御により、EGRを伴ってエンジン22を負荷運転しながら走行することができる。
こうしてエンジン22を負荷運転しながら走行している最中に要求パワーPe*が所定の閾値以下となるなどエンジン22を自立運転するための自立運転条件が成立したときには、エンジン22の自立運転を開始する。エンジン22を自立運転する際には、ハイブリッド用電子制御ユニット70は、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accと車速センサ88からの車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*を設定し、エンジン22を自立運転するための自立運転指令をエンジンECU24に送信して、モータMG1のトルク指令Tm1*を値0に設定すると共にバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTr*をギヤ比Grで除してモータMG2のトルク指令Tm2*を設定し、設定したトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信する。自立運転指令を受信したエンジンECU24は、エンジン22が自立運転されるために予め定められた所定回転数Nidl(例えば、800rpm,900rpm,1000rpmなど)で自立運転するようエンジン22の吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御,吸気バルブ128の開閉タイミング制御などを行なうと共にEGRバルブ164が全閉するようステッピングモータ163の駆動制御を行なう。なお、エンジンECU24は、エンジン22の自立運転を開始する際には、自立運転を開始する直前のエンジン22の回転数Ne(自立直前回転数Npre)や自立運転を開始する直前の負荷率KL(自立直前負荷率KLpre)をRAM24cに記憶し、自立運転を開始してから点火が行なわれた回数としての点火回数Nfireを積算している。さらに、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。こうした制御により、EGRを停止してエンジン22を自立運転しながら走行することができる。なお、点火回数Nfireは、要求パワーPe*が所定の閾値を超えたときなどエンジン22の負荷運転を開始するための負荷運転条件が成立してエンジン22の負荷運転が開始されたときやエンジン22を運転停止したときに値0にリセットされるものとした。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20においてエンジン22を自立運転する際のエンジン22の失火を判定する際の動作について説明する。図3は、エンジンECU24により実行される自立運転時失火判定ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、エンジン22を自立運転しているときに所定時間毎に繰り返し実行される。
自立運転時失火判定ルーチンが実行されると、エンジンECU24のCPU24aは、自立直前回転数Npreと自立直前負荷率KLpreとを用いて判定用点火回数Nrefを設定し(ステップS100)、積算した点火回数Nfireと判定用点火回数Nrefとを比較する処理を実行する(ステップS110)。ステップS100の処理で、判定用点火回数Nrefは、気筒内の排気が無くなる時間に対応する点火回数として設定されるものであり、自立直前回転数Npreと自立直前負荷率KLpreと判定用点火回数Nrefとの関係を予め判定用点火回数設定用マップとしてROM24bに記憶しておき、自立直前回転数Npreと自立直前負荷率KLpreとが与えられると記憶したマップから対応する判定用点火回数Nrefを導出して設定するものとした。図4は、判定用点火回数設定用マップの一例を示す説明図である。判定用点火回数Nrefは、図示するように、自立直前負荷率KLpreが大きいほど多く且つ自立直前回転数Nprefが大きいほど多くなるよう設定されるものとした。判定用点火回数Nrefをこのように設定するのは、以下の理由に基づく。エンジン22を負荷運転しているときには、上述したように、EGR率Reが目標EGR率Re*となるようEGRシステム160のEGRバルブ164の開度を調整している。こうしてエンジン22を負荷運転している状態から自立運転を開始すると、EGR率Reが値0となるようEGRシステム160のEGRバルブ164の開度を調整してEGRバルブ164を全閉とするが、自立運転を開始した直後はEGRバルブ164の応答遅れ等によりエンジン22の気筒内に排気が残留すると考えられる。残留している排気の量は、時間の経過と共に低下していくが、自立運転を開始する直前にエンジン22の気筒に導入されている排気の量が多いほど、すなわち、自立運転を開始する直前のEGR率Re(目標EGR率Re*)が高いほど多いため、エンジン22の気筒内の排気が無くなる時間は、自立運転を開始する直前の目標EGR率Re*が高いほど長くなる。目標EGR率Re*は、上述したように、エンジン22の回転数Neが高いほど大きく且つ負荷率KLが大きいほど大きくなるよう設定するから、エンジン22の気筒内の排気が無くなる時間は自立直前回転数Npreが高いほど長く且つ自立運転負荷率KLpreが大きいほど長くなると考えられる。したがって、判定用点火回数Nrefを自立直前回転数Nprefが高いほど多くなり且つ自立直前負荷率KLpreが大きいほど多くなるよう設定することにより、判定用点火回数Nrefは気筒内の排気が無くなるまでの時間に対応したものなる。すなわち、ステップS110の処理では、エンジン22の気筒内に排気が残留しているか否かを判定しているのである。
点火回数Nfireが判定用点火回数Nrefより小さいとき、すなわち、エンジン22の気筒内に排気が残留しているときには(ステップS110)、自立直前回転数Npreと自立直前負荷率KLpreとを用いて補正値αを設定して(ステップS130)演算している現在の回転数Neと現在の負荷率KLとを用いて設定される判定基準値Tbaseに補正値αを加えたものを失火を判定するための判定用閾値Trefとして設定し(ステップS130)、点火回数Nfireが判定用点火回数Nref以上であるとき、すなわち、エンジン22の筒内に排気が残留していないと考えられるときには(ステップS110)演算している現在の回転数Neと現在の負荷率KLとを用いて設定される判定基準値Tbaseを判定用閾値Trefとして設定して(ステップS140)、こうして設定された判定用閾値Trefと演算している30度回転所要時間T30とを比較して(ステップS150)、30度回転所要時間T30が判定用閾値Trefより大きいときにはエンジン22が失火していると判定し(ステップS160)、30度回転所要時間T30が判定用閾値Tref以下のときにはエンジン22が失火していないと判定して、自立運転時失火判定ルーチンを終了する。ステップS120の処理で、補正値αは、自立直前回転数Npreと自立直前負荷率KLpreと補正値αとの関係を予め補正値設定用マップとしてROM24bに記憶しておき、自立直前回転数Npreと自立直前負荷率KLpreとが与えられると記憶したマップから対応する補正値αを導出して設定するものとした。図5は、補正値設定用マップの一例を示す説明図である。補正値αは、図示するように、自立直前負荷率KLpreが大きいほど大きく且つ自立直前回転数Nprefが大きいほど大きくなるよう設定するものとした。また、ステップS130,S140の処理で、判定基準値Tbaseは、エンジン22が比較的安定した状態で運転しているときにエンジン22が失火した場合にクランクシャフト26が30度回転するのに要する時間より若干小さい値として設定されており、現在の回転数Neと現在の負荷率KLと判定基準値Tbaseとの関係を予め判定基準値設定用マップとしてROM24bに記憶しておき、現在の回転数Neと現在の負荷率KLとが与えられると記憶したマップから対応する判定基準値Tbaseを導出して設定するものとした。図6は、判定基準値設定用マップの一例を示す説明図である。点火回数Nfireが判定用点火回数Nrefより小さいときに判定基準値Tbaseに補正値αを加えたものを判定用閾値Trefとして設定するのは、エンジン22の気筒内に排気が残留しているときには残留していないときに比してエンジン22の燃焼状態が不安定で運転に伴う回転変動が大きくなって30度回転所要時間T30の変動が大きくなるから、排気が残留しているときには残留していないときに比して判定用閾値Trefを大きく設定してエンジン22の失火をより適正に判定するためである。また、補正値αを自立直前回転数Npreが高いほど大きく且つ自立運転負荷率KLpreが大きいほど大きくなるよう設定するのは、エンジン22の回転変動が自立運転を開始した直後に気筒内に残留している排気の量が多いほど大きくなるが、自立運転を開始した直後にエンジン22の気筒内に残留している排気の量は自立直前回転数Npreが高いほど多く且つ自立直前負荷率KLpreが大きいほど多くなると考えられるから、補正値αを自立直前回転数Npreが高いほど大きく且つ自立運転負荷率KLpreが大きいほど大きくなるよう設定して、より適正にエンジン22の失火を判定するためである。こうして設定した判定用閾値Trefを用いてエンジン22の失火を判定することにより、より適正に失火を判定することができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、点火回数Nfireが判定用点火回数Nrefより小さいうちは現在の回転数Neと負荷率KLとを用いて設定される判定用基準値Tbaseに自立直前回転数Npreが高いほど大きく且つ自立直前負荷率KLpreが大きいほど大きくなる補正値αを加えた判定用閾値Trefと30度回転所要時間T30とを比較してエンジン22の失火を判定するから、より適正に失火を判定することができる。点火回数Nfireが判定用点火回数Nref以上に至ったとき以降は、現在の回転数Neと負荷率KLとを用いて設定される判定用基準値Tbaseと30度回転所要時間T30とを比較してエンジン22の失火を判定するから、より適正に失火を判定することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、ステップS100,S120の処理で判定用点火回数Nrefや補正値αを自立直前回転数Npreと自立直前負荷率KLpreとを用いて設定するものとしたが、自立直前回転数Npreや自立直前負荷率KLpreと共に他の自立運転を開始する直前のエンジン22の運転状態を示す状態量も用いて設定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、ステップS130の処理で判定基準値Tbaseをエンジン22の回転数Neと負荷率KLとを用いて設定するものとしたが、判定基準値Tbaseをエンジン22の回転数Neや負荷率KLと共に他のエンジン22の運転状態を示す状態量も用いて設定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、ステップS120〜S150の処理で、エンジン22の自立運転が開始されてからの点火回数Nfireが判定用回転数Nref以上となるまでは判定基準値Tbaseに補正値αを加えたもの判定用閾値Trefとして設定するものとしたが、エンジン22の自立運転が開始されてからの点火回数Nfireに代えてエンジン22の自立運転が開始されてからの経過時間を計測して、この経過時間が予め設定された所定時間trefを経過するまで判定基準値Tbaseに補正値αを加えたものを判定用閾値Trefとして設定するものとしてもよい。この場合、所定時間trefは、自立直前回転数Npreが高いほど長く且つ自立直前負荷率KLpreが大きいほど長くなるよう設定したものを用いるものとするのが望ましい。この場合において、判定用閾値Trefを自立直前回転数Npre,自立直前負荷率KLpreに拘わらず一定値を用いるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22を自立運転する際の失火の判定について説明したが、こうした失火の判定を行なうのはエンジン22を自立運転するときに限定されるものではなく、エンジン22の回転数Neと負荷率KLとを含む運転状態が目標EGR率Re*に値0が設定される状態のときのエンジン22の失火の判定であれば如何なる場合に用いてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、EGRを伴ってエンジン22を負荷運転している最中にエンジン22を自立運転する際の失火の判定、すなわち、目標EGR率Re*が値0に設定されたときのエンジン22の失火の判定に適用するものとしたが、EGRを伴ってエンジン22を負荷運転している最中に目標EGR率Re*が急減したときのエンジン22の失火の判定に適用するものとしてもよい。この場合、図3の自立運転時失火判定ルーチンに代えて、目標EGR率Re*が急減(例えば、目標EGR率Re*が50%減少)してから所定期間(例えば、点火回数Nfireが判定用点火回数Nrefより小さい期間など)は、判定基準値Tbaseに補正値αを加えたもの判定用閾値Trefとして設定して30度回転所要時間T30と判定用閾値Trefとを比較することによりエンジン22の失火を判定し、所定期間が経過した後は判定基準値Tbaseを判定用閾値Trefとして設定して30度回転所要時間T30と判定用閾値Trefとを比較することによりエンジン22の失火を判定する処理を実行すればよく、判定用点火回数Nrefや補正値αは、目標EGR率Re*が急減する直前のエンジン22の回転数Neや負荷率KLを用いて設定するものとしてもよいし、目標EGR率Re*が急減する直前のエンジン22の回転数Neや負荷率KLに拘わらず実験や解析などで求めた所定値を用いるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、目標EGR率Re*をエンジン22の回転数Neが高いほど大きく且つ負荷率KLが大きいほど大きくなるよう設定するものとしたが、目標EGR率Re*はエンジン22の回転数Neや負荷率KLや他のエンジン22の運転状態を示すパラメータを含むエンジン22の運転状態に応じて適宜設定するものとすればよく、例えば、エンジン22の回転数Neや負荷率KLが所定値以上であるときは目標EGR率Re*を一律に一定の値に設定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、ステップS150,S160の処理でクランクシャフト26が30度回転する毎に回転に要した時間としての30度回転所要時間T30を用いてエンジン22の失火を判定するものとしたが、エンジン22の回転変動に対応する物理量であるなら如何なるものを用いてエンジン22の失火を判定するものとしてもよく、30度回転所要時間T30に代えてクランクシャフト26の回転数の変動を用いてエンジン22の失火を判定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を減速ギヤ35により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図7の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪63a,63bが接続された車軸)とは異なる車軸(図7における車輪64a,64bに接続された車軸)に出力するものとしてもよい。
また、こうしたハイブリッド自動車に適用するものに限定されるものではなく、自動車以外の列車などの車両としてのハイブリッド車の形態としても構わない。さらに、こうしたハイブリッド車において内燃機関の失火を判定する失火判定方法の形態としてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。本発明の第1のハイブリッド車としては、実施例では、EGRシステム160を備えたエンジン22が「内燃機関」に相当し、モータMG1が「発電機」に相当し、動力分配統合機構30が「3軸式動力入出力手段」に相当し、モータMG2が「電動機」に相当し、バッテリ50が「蓄電手段」に相当し、クランクポジションセンサ140が「回転位置検出手段」に相当し、エンジン22を負荷運転するときには駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*に基づいて設定される要求パワーPe*がエンジン22から出力されるようエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定し、エンジン22の回転数Neが目標回転数Ne*となるモータMG1のトルク指令Tm1*を設定すると共にリングギヤ軸32aに要求トルクTr*に基づくトルクが出力されるようモータMG2のトルク指令Tm2*を設定し、設定した目標回転数Ne*,目標トルクTe*をエンジンECU24に送信すると共にトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信したり、エンジン22を自立運転する際には駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*を設定してエンジン22を自立運転するための自立運転指令をエンジンECU24に送信して、モータMG1のトルク指令Tm1*を値0に設定すると共にリングギヤ軸32aに要求トルクTr*に基づくトルクが出力されるようモータMG2のトルク指令Tm2*を設定して設定したトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信するハイブリッド用電子制御ユニット70と目標回転数Ne*と目標トルクTe*とに基づいて目標EGR率Re*を設定して目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによってエンジン22が運転されるようエンジン22の吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御,吸気バルブ128の開閉タイミング制御などを行なうと共にEGR率Reが目標EGR率Re*となるようEGRシステム160のEGRバルブ164の開度を調整したりエンジン22が自立運転するようエンジン22の吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御,吸気バルブ128の開閉タイミング制御などを行なうと共にEGR率Reが値0となるようEGRシステム160のEGRバルブ164の開度を調整するエンジンECU24とモータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なうモータECU40とが「制御手段」に相当し、クランクポジションセンサ140からのクランクポジションに基づいてクランクシャフト26が30度回転する毎に回転に要した時間としての30度回転所要時間T30を演算するエンジンECU24が「回転変動演算手段」に相当し、エンジン22を負荷運転している最中にエンジン22の自立運転を開始したときに、点火回数Nfireが判定用点火回数Nrefより小さいときには現在の回転数Neと負荷率KLとを用いて設定される判定用基準値Tbaseに自立直前回転数Npreが高いほど大きく且つ自立直前負荷率KLpreが大きいほど大きくなる補正値αを加えたもとしての判定用閾値Trefと30度回転所要時間T30とを比較してエンジン22の失火を判定する図3の自立運転時失火判定ルーチンのステップS100〜S130,S150,S160の処理や点火回数Nfireが判定用点火回数Nref以上であるときには現在の回転数Neと負荷率KLとを用いて設定される判定用基準値Tbaseと30度回転所要時間T30とを比較してエンジン22の失火を判定する(ステップS100,S110,S140〜S160の処理を実行するエンジンECU24が「失火判定手段」に相当する。
また、本発明の第2のハイブリッド車としては、エンジン22を負荷運転するときには駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*に基づいて設定される要求パワーPe*がエンジン22から出力されるようエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定し、エンジン22の回転数Neが目標回転数Ne*となるモータMG1のトルク指令Tm1*を設定すると共にリングギヤ軸32aに要求トルクTr*に基づくトルクが出力されるようモータMG2のトルク指令Tm2*を設定し、設定した目標回転数Ne*,目標トルクTe*をエンジンECU24に送信すると共にトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信するハイブリッド用電子制御ユニット70と目標回転数Ne*と目標トルクTe*とに基づいて目標EGR率Re*を設定して目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによってエンジン22が運転されるようエンジン22の吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御,吸気バルブ128の開閉タイミング制御などを行なうと共にEGR率Reが目標EGR率Re*となるようEGRシステム160のEGRバルブ164の開度を調整するエンジンECU24とモータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なうモータECU40とが「制御手段」に相当し、目標EGR率Re*が急減したときに、目標EGR率Re*が急減してから所定期間は、判定基準値Tbaseに補正値αを加えたもの判定用閾値Trefとして設定して30度回転所要時間T30と判定用閾値Trefとを比較することによりエンジン22の失火を判定し、所定期間が経過した後は判定基準値Tbaseを判定用閾値Trefとして設定して30度回転所要時間T30と判定用閾値Trefとを比較することによりエンジン22の失火を判定する処理を実行するエンジンECU24が「失火判定手段」に相当する。
ここで、本発明の第1のハイブリッド車において、「内燃機関」としては、EGRシステム160を備えたエンジン22に限定されるものではなく、弁の開度の調整により排気の吸気への再循環量を調整して排気を吸気に再循環する排気再循環装置が取り付けられた複数気筒の内燃機関であれば如何なるものとしても構わない。「発電機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG1に限定されるものではなく、誘導電動機など、動力を入出力可能なものであれば如何なるものとしても構わない。「3軸式動力入出力手段」としては、動力分配統合機構30に限定されるものではなく、ダブルピニオン式の遊星歯車機構を用いるものや複数の遊星歯車機構を組み合わせたものやデファレンシャルギヤのように遊星歯車とは異なる作動作用を有するものなど、駆動輪に連結された駆動軸と内燃機関の出力軸にねじれ要素を介して連結された連結軸と発電機の回転軸との3軸に接続され、該3のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力するものであれば如何なるものとしても構わない。「電動機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG2に限定されるものではなく、誘導電動機など、駆動軸に動力を入出力可能なものであれば如何なるものとしても構わない。「蓄電手段」としては、二次電池としてのバッテリ50に限定されるものではなく、キャパシタなど、発電機および電動機と電力のやりとりが可能なものであれば如何なるものとしても構わない。「回転位置検出手段」としては、クランクポジションセンサ140に限定されるものではなく、内燃機関の出力軸の回転位置を検出するものであれば如何なるものとしても構わない。「制御手段」としては、ハイブリッド用電子制御ユニット70とエンジンECU24とモータECU40とからなる組み合わせに限定されるものではなく単一の電子制御ユニットにより構成されるなどとしてもよい。また、「制御手段」としては、エンジン22を負荷運転するときには駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*に基づいて設定される要求パワーPe*がエンジン22から出力されるようエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定し、エンジン22の回転数Neが目標回転数Ne*となるモータMG1のトルク指令Tm1*を設定すると共にリングギヤ軸32aに要求トルクTr*に基づくトルクが出力されるようモータMG2のトルク指令Tm2*を設定し、設定した目標回転数Ne*,目標トルクTe*でエンジン22を運転すると共にEGR率Reが目標EGR率Re*となるようEGRバルブ164の開度を調整したり、エンジン22が自立運転するようエンジン22の吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御,吸気バルブ128の開閉タイミング制御などを行なうと共にEGR率Reが値0となるようEGRシステム160のEGRバルブ164の開度を調整したり、モータMG1,MG2をトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動するものに限定されるものではなく、内燃機関の回転数と該内燃機関が吸入可能な空気量に対する実際に吸入された空気量の比率としての内燃機関の負荷率とを含む内燃機関の運転状態を用いて設定される再循環量で排気が吸気に再循環されると共に走行に要求される要求駆動力により走行するよう内燃機関と発電機と電動機とを制御するものであれば如何なるものとしても構わない。「回転変動演算手段」としては、クランクポジションセンサ140からのクランクポジションに基づいてクランクシャフト26が30度回転する毎に回転に要した時間としての30度回転所要時間T30を演算するものに限定されるものではなく、検出された回転位置に基づいて所定回転角毎の内燃機関の出力軸の回転変動を演算するものであれば如何なるものとしても構わない。「失火判定手段」としては、エンジン22を負荷運転している最中にエンジン22の自立運転を開始したときに、点火回数Nfireが判定用点火回数Nrefより小さいときには現在の回転数Neと負荷率KLとを用いて設定される判定用基準値Tbaseに自立直前回転数Npreが高いほど大きく且つ自立直前負荷率KLpreが大きいほど大きくなる補正値αを加えたもとしての判定用閾値Trefと30度回転所要時間T30とを比較してエンジン22の失火を判定し、点火回数Nfireが判定用点火回数Nref以上であるときには現在の回転数Neと負荷率KLとを用いて設定される判定用基準値Tbaseと30度回転所要時間T30とを比較してエンジン22の失火を判定するものに限定されるものではなく、排気再循環装置による排気の再循環を伴って内燃機関が運転されている最中に内燃機関の運転状態が排気の再循環が停止される運転状態としての排気再循環停止状態となったときに、内燃機関の運転状態が排気再循環停止状態となってから所定の期間が経過するまでは演算された回転変動と内燃機関の実際の運転状態を用いて設定される判定基準値に排気再循環停止状態となる直前の内燃機関の運転状態を用いて設定される補正値を加えた閾値との比較により内燃機関の失火を判定し、所定の期間が経過した後は演算された回転変動と判定基準値との比較により内燃機関の失火を判定するものであれば如何なるものとしても構わない。
また、本発明の第2のハイブリッド車において、「制御手段」としては、ハイブリッド用電子制御ユニット70とエンジンECU24とモータECU40とからなる組み合わせに限定されるものではなく単一の電子制御ユニットにより構成されるなどとしてもよい。また、「制御手段」としては、エンジン22を負荷運転するときには駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*に基づいて設定される要求パワーPe*がエンジン22から出力されるようエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定し、エンジン22の回転数Neが目標回転数Ne*となるモータMG1のトルク指令Tm1*を設定すると共にリングギヤ軸32aに要求トルクTr*に基づくトルクが出力されるようモータMG2のトルク指令Tm2*を設定し、設定した目標回転数Ne*,目標トルクTe*でエンジン22を運転すると共にEGR率Reが目標EGR率Re*となるようEGRバルブ164の開度を調整したり、モータMG1,MG2をトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動するものに限定されるものではなく、内燃機関の回転数と該内燃機関が吸入可能な空気量に対する実際に吸入された空気量の比率としての内燃機関の負荷率とを含む内燃機関の運転状態を用いて設定される再循環量で排気が吸気に再循環されると共に走行に要求される要求駆動力により走行するよう内燃機関と発電機と電動機とを制御するものであれば如何なるものとしても構わない。「失火判定手段」としては、目標EGR率Re*が急減したときに、目標EGR率Re*が急減してから所定期間は、判定基準値Tbaseに補正値αを加えたもの判定用閾値Trefとして設定して30度回転所要時間T30と判定用閾値Trefとを比較することによりエンジン22の失火を判定し、所定期間が経過した後は判定基準値Tbaseを判定用閾値Trefとして設定して30度回転所要時間T30と判定用閾値Trefとを比較することによりエンジン22の失火を判定する処理を実行するものに限定されるものではなく、排気再循環装置による排気の再循環を伴って内燃機関が運転されている最中に排気の吸気への再循環量が急減したときに、排気の再循環量が急減してから所定の期間が経過するまでは演算された回転変動と内燃機関の実際の運転状態を用いて設定される判定基準値に再循環量が急減する直前の内燃機関の運転状態を用いて設定される補正値を加えた閾値との比較により内燃機関の失火を判定し、所定の期間が経過した後は演算された回転変動と判定基準値との比較により内燃機関の失火を判定するものであれば如何なるものとしても構わない。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。すなわち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ハイブリッド車の製造産業などに利用可能である。
20,120 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、24a CPU、24b ROM、24c RAM、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35 減速ギヤ、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 ギヤ機構、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b 駆動輪、64a,64b 車輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、122 エアクリーナ、124 スロットルバルブ、126 燃料噴射弁、128 吸気バルブ、130 点火プラグ、132 ピストン、134 浄化装置、135a 空燃比センサ、135b 酸素センサ、136,スロットルモータ、138 イグニッションコイル、140 クランクポジションセンサ、142 水温センサ、143 圧力センサ、144 カムポジションセンサ、146 スロットルバルブポジションセンサ、148 エアフローメータ、149 温度センサ、150 可変バルブタイミング機構、159 ノックセンサ、160 EGRシステム、162 EGR管、163 ステッピングモータ、164 EGRバルブ、165 EGRバルブ開度センサ、166 温度センサ、MG1,MG2 モータ。

Claims (10)

  1. 弁の開度の調整により排気の吸気への再循環量を調整して排気を吸気に再循環する排気再循環装置が取り付けられた複数気筒の内燃機関と、
    動力を入出力可能な発電機と、
    駆動輪に連結された駆動軸と前記内燃機関の出力軸にねじれ要素を介して連結された連結軸と前記発電機の回転軸との3軸に接続され、該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、
    前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、
    前記発電機および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、
    前記内燃機関の出力軸の回転位置を検出する回転位置検出手段と、
    前記内燃機関の回転数と該内燃機関が吸入可能な空気量に対する実際に吸入された空気量の比率としての前記内燃機関の負荷率とを含む前記内燃機関の運転状態を用いて設定される再循環量で排気が吸気に再循環されると共に走行に要求される要求駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御する制御手段と、
    前記検出された回転位置に基づいて所定回転角毎の前記内燃機関の出力軸の回転変動を演算する回転変動演算手段と、
    前記排気再循環装置による排気の再循環を伴って前記内燃機関が運転されている最中に前記内燃機関の運転状態が排気の再循環が停止される運転状態としての排気再循環停止状態となったときに、前記内燃機関の運転状態が前記排気再循環停止状態となってから所定の期間が経過するまでは前記演算された回転変動と前記内燃機関の実際の運転状態を用いて設定される判定基準値に前記排気再循環停止状態となる直前の前記内燃機関の運転状態を用いて設定される補正値を加えた閾値との比較により前記内燃機関の失火を判定し、前記所定の期間が経過した後は前記演算された回転変動と前記判定基準値との比較により前記内燃機関の失火を判定する失火判定手段と、
    を備えるハイブリッド車。
  2. 請求項1記載のハイブリッド車であって、
    前記制御手段は、前記内燃機関の回転数が高くなるほど多くなる傾向に且つ前記内燃機関の負荷率が大きくなるほど多くなる傾向に前記再循環量を設定して前記内燃機関を制御する手段である
    ハイブリッド車。
  3. 請求項2記載のハイブリッド車であって、
    前記所定の期間は、前記排気再循環停止状態となる直前の前記内燃機関の回転数が高くなるほど長くなる傾向に且つ前記排気再循環停止状態となる直前の前記内燃機関の負荷率が大きくなるほど長くなる傾向に設定される期間である
    ハイブリッド車。
  4. 請求項3記載のハイブリッド車であって、
    前記所定の期間は、前記内燃機関の運転状態が前記排気再循環停止状態となってから前記排気再循環停止状態となる直前の前記内燃機関の回転数が高くなるほど多くなる傾向に且つ前記排気再循環停止状態となる直前の前記内燃機関の負荷率が大きくなるほど多くなる傾向に設定された回数分の点火が終了するまでの期間である
    ハイブリッド車。
  5. 請求項2ないし4のいずれか1つの請求項に記載のハイブリッド車であって、
    前記補正値は、前記排気再循環停止状態となる直前の前記内燃機関の回転数が大きくなるほど大きくなる傾向に且つ前記排気再循環停止状態となる直前の前記内燃機関の負荷率が大きくなるほど大きくなる傾向に設定されてなる
    ハイブリッド車。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1つの請求項に記載のハイブリッド車であって、
    前記判定基準値は、前記内燃機関の実際の回転数が大きくなるほど大きくなる傾向に且つ前記内燃機関の実際の負荷率が大きくなるほど大きくなる傾向に設定されてなる
    ハイブリッド車。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1つの請求項に記載のハイブリッド車であって、
    前記排気再循環停止状態は、前記内燃機関を自立運転する状態である
    ハイブリッド車。
  8. 弁の開度の調整により排気の吸気への再循環量を調整して排気を吸気に再循環する排気再循環装置が取り付けられた複数気筒の内燃機関と、
    動力を入出力可能な発電機と、
    駆動輪に連結された駆動軸と前記内燃機関の出力軸にねじれ要素を介して連結された連結軸と前記発電機の回転軸との3軸に接続され、該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、
    前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、
    前記発電機および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、
    前記内燃機関の出力軸の回転位置を検出する回転位置検出手段と、
    前記内燃機関の回転数と該内燃機関が吸入可能な空気量に対する実際に吸入された空気量の比率としての前記内燃機関の負荷率とを含む前記内燃機関の運転状態を用いて設定される再循環量で排気が吸気に再循環されると共に走行に要求される要求駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御する制御手段と、
    前記検出された回転位置に基づいて所定回転角毎の前記内燃機関の出力軸の回転変動を演算する回転変動演算手段と、
    前記排気再循環装置による排気の再循環を伴って前記内燃機関が運転されている最中に排気の吸気への再循環量が急減したときに、前記排気の再循環量が急減してから所定の期間が経過するまでは前記演算された回転変動と前記内燃機関の実際の運転状態を用いて設定される判定基準値に前記再循環量が急減する直前の前記内燃機関の運転状態を用いて設定される補正値を加えた閾値との比較により前記内燃機関の失火を判定し、前記所定の期間が経過した後は前記演算された回転変動と前記判定基準値との比較により前記内燃機関の失火を判定する失火判定手段と、
    を備えるハイブリッド車。
  9. 弁の開度の調整により排気の吸気への再循環量を調整して排気を吸気に再循環する排気再循環装置が取り付けられた複数気筒の内燃機関と、動力を入出力可能な発電機と、駆動輪に連結された駆動軸と前記内燃機関の出力軸にねじれ要素を介して連結された連結軸と前記発電機の回転軸との3軸に接続され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、前記発電機および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、前記内燃機関の回転数と該内燃機関が吸入可能な空気量に対する実際に吸入された空気量の比率としての前記内燃機関の負荷率とを含む前記内燃機関の運転状態を用いて設定される再循環量で排気が吸気に再循環されると共に走行に要求される要求駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御する制御手段と、を備えるハイブリッド車において前記内燃機関の失火を判定する失火判定方法であって、
    前記内燃機関の回転位置に基づいて所定回転角毎の前記内燃機関の出力軸の回転変動を演算し、
    前記排気再循環装置による排気の再循環を伴って前記内燃機関が運転されている最中に前記内燃機関の運転状態が排気の再循環が停止される運転状態としての排気再循環停止状態となったときに、前記内燃機関の運転状態が前記排気再循環停止状態となってから所定の期間が経過するまでは前記演算された回転変動と前記内燃機関の実際の運転状態を用いて設定される判定基準値に前記排気再循環停止状態となる直前の前記内燃機関の運転状態を用いて設定される補正値を加えた閾値との比較により前記内燃機関の失火を判定し、前記所定の期間が経過した後は前記演算された回転変動と前記判定基準値との比較により前記内燃機関の失火を判定する
    内燃機関の失火判定方法。
  10. 弁の開度の調整により排気の吸気への再循環量を調整して排気を吸気に再循環する排気再循環装置が取り付けられた複数気筒の内燃機関と、動力を入出力可能な発電機と、駆動輪に連結された駆動軸と前記内燃機関の出力軸にねじれ要素を介して連結された連結軸と前記発電機の回転軸との3軸に接続され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、前記発電機および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、 前記内燃機関の回転数と該内燃機関が吸入可能な空気量に対する実際に吸入された空気量の比率としての前記内燃機関の負荷率とを含む前記内燃機関の運転状態を用いて設定される再循環量で排気が吸気に再循環されると共に走行に要求される要求駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御する制御手段と、を備えるハイブリッド車において前記内燃機関の失火を判定する失火判定方法であって、
    前記内燃機関の回転位置に基づいて所定回転角毎の前記内燃機関の出力軸の回転変動を演算し、
    前記排気再循環装置による排気の再循環を伴って前記内燃機関が運転されている最中に排気の吸気への再循環量が急減したときに、前記排気の再循環量が急減してから所定の期間が経過するまでは前記演算された回転変動と前記内燃機関の実際の運転状態を用いて設定される判定基準値に前記再循環量が急減する直前の前記内燃機関の運転状態を用いて設定される補正値を加えた閾値との比較により前記内燃機関の失火を判定し、前記所定の期間が経過した後は前記演算された回転変動と前記判定基準値との比較により前記内燃機関の失火を判定する
    内燃機関の失火判定方法。
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