JP2010240886A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】認証印刷すべき印刷情報の漏洩を防止する。
【解決手段】上位装置1000から画像情報255と第1認証情報210と印刷可能時間情報235とを含む印刷情報200aが入力される入力部103と、外部から第2認証情報210cを取得する取得部113と、第2認証情報と一致する第1認証情報を含んでいる印刷情報を検索する検索部107と、入力された印刷情報の中に期限切れジョブがあるか否かを判定する第1判断部115と、期限切れジョブと判定された印刷情報を削除する削除部111と、第2認証情報が印刷可能時間内に取得されたか否かを判定する第2判断部109と、第2認証情報が印刷可能時間内に取得されたと判定された場合に、検索部によって検索された印刷情報に基づいて画像を印刷する印刷部106とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、上位装置から受信した印刷情報に基づいて画像を形成する画像形成装置に関する。
画像形成装置の中には、情報記憶媒体に格納された情報を利用する装置がある(例えば、特許文献1参照)。この画像形成装置は、情報記憶媒体から情報を読み取るための情報読取装置が接続又は内蔵された構成となっている。なお、情報記憶媒体は、通常、ICカードとして構成されており、また、情報読取装置は、そのICカードから情報を読み取るためのICカードリーダとして構成されている。
この画像形成装置は、例えば、上位装置から受信した印刷情報に基づいて画像を印刷する場合に、情報読取装置を介してユーザによって所持された情報記憶媒体から認証情報を取得する。なお、「認証情報」とは、各種の情報(ここでは、印刷情報)に対するアクセスを認証する際に用いられる情報を意味している。
この画像形成装置は、受信した印刷情報を記憶手段(例えば、RAMやHDD等)に一旦格納しておき、記憶手段に格納された1乃至複数の印刷情報の中に、情報記憶媒体から取得した認証情報に対応する認証情報が対応付けられている印刷情報が存在する場合に、その印刷情報をアクセスが認証された情報と見なして、印刷情報に含まれている画像情報に基づいて画像を形成し、その画像を印刷する。以下、印刷情報の認証を行ってから印刷する手法を「認証印刷」と称する。
特開2005−335282号公報
しかしながら、何らかの理由によって、第三者が、不正に情報記憶媒体を入手する場合が想定される。仮に、第三者が情報記憶媒体を入手した場合に、第三者は、認証印刷すべき印刷情報であっても、任意に印刷することができる。
そのため、従来の画像形成装置は、第三者が不正に情報記憶媒体を入手した場合に、認証印刷すべき印刷情報が漏洩する可能性がある、という課題があった。
本発明は、前記した課題を解決するためになされたものであり、認証印刷すべき印刷情報の漏洩を防止する画像形成装置を提供することを主な目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、画像形成装置であって、上位装置から、画像情報、当該画像情報の印刷を認証するための第1認証情報、及び、当該画像情報の印刷許可開始時刻から印刷許可終了時刻までの印刷可能時間を表す印刷可能時間情報を含む認証印刷ジョブの印刷情報が入力される入力部と、外部から第2認証情報を取得する取得部と、前記入力部によって入力された1乃至複数の認証印刷ジョブの前記印刷情報を格納する記憶部と、前記取得部によって前記第2認証情報が取得された場合に、当該第2認証情報と一致する前記第1認証情報を含んでいる前記印刷情報を検索する検索部と、現在時刻が前記印刷可能時間情報によって指定された印刷許可終了時刻を経過している認証印刷ジョブを期限切れジョブとし、前記記憶部に格納された1乃至複数の前記印刷情報の中に、期限切れジョブの印刷情報があるか否かを判定する第1判断部と、前記記憶部に格納された1乃至複数の認証印刷ジョブの前記印刷情報の中から、前記第1判断部によって前記期限切れジョブと判定された前記印刷情報を削除する削除部と、前記取得部によって取得された前記第2認証情報が前記印刷可能時間情報によって表された印刷可能時間内に取得されたか否かを判定する第2判断部と、前記第2判断部によって前記第2認証情報が前記印刷可能時間内に取得されたと判定された場合に、前記検索部によって検索された前記印刷情報に含まれている前記画像情報によって表される画像を印刷する印刷部とを有する構成とする。
この画像形成装置は、削除部が、第1判断部によって期限切れジョブと判定された印刷情報を削除する。これにより、この画像形成装置は、期限切れジョブと判定された印刷情報が第三者に漏洩することを防止している。
また、この画像形成装置は、第2判断部によって第2認証情報が印刷可能時間内に取得されたと判定された場合に、印刷部が、検索部によって検索された印刷情報に含まれている画像情報によって表される画像を印刷する。これにより、この画像形成装置は、印刷可能時間内に第2認証情報が取得された印刷情報のみを印刷することができる。
この画像形成装置は、印刷情報が第1判断部によって期限切れジョブと判定された場合に、所定の時間内であれば、印刷情報の印刷可能時間情報を変更して、印刷情報を再登録することにより、上位装置から印刷情報を再取得する頻度を低減するようにしてもよい。
本発明によれば、認証印刷すべき印刷情報の漏洩を防止する画像形成装置を提供することができる。
実施形態1に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。 印刷情報のフォーマットの一例を示す図(1)である。 印刷情報のフォーマットの一例を示す図(2)である。 実施形態1に係る画像形成装置の動作を示すフローチャート(1)である。 実施形態1に係る画像形成装置の動作を示すフローチャート(2)である。 実施形態1に係る画像形成装置の動作を示すフローチャート(3)である。 認証印刷格納情報のフォーマットの一例を示す図である。 監視テーブルのフォーマットの一例を示す図である。 実施形態2に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。 実施形態2に係る画像形成装置の動作を示すフローチャート(1)である。 実施形態2に係る画像形成装置の動作を示すフローチャート(2)である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)につき詳細に説明する。なお、各図は、本発明を理解できる程度に、概略的に示しているに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
[実施形態1]
<画像形成装置の構成>
以下、図1を参照して、本実施形態1に係る画像形成装置の構成につき説明する。なお、図1は、実施形態1の画像形成装置の構成を示すブロック図である。ここでは、まず、本実施形態1の画像形成装置101とその画像形成装置101に接続される装置との関係を説明し、次に、画像形成装置101の内部構成を説明する。
(画像形成装置101と接続装置との関係)
以下、本実施形態1の画像形成装置101とその画像形成装置101に接続される装置との関係につき説明する。
図1に示すように、本実施形態1に係る画像形成装置101は、通信回線1001を介して、情報処理装置1000と接続され、また、通信回線1003を介して、情報読取装置1002と接続されている。なお、情報読取装置1002は、画像形成装置101に内蔵されていてもよい。
ここでは、画像形成装置101はプリンタによって、情報処理装置1000はパーソナルコンピュータによって、情報読取装置1002は非接触型のICカードリーダによって、構成されているものとして説明する。また、通信回線1001はネットワークによって、通信回線1003はUSBによって、構成されているものとして説明する。なお、通信回線1001と通信回線1003とは、ネットワーク、USB、IEEE1284、シリアルインタフェース、その他の接続手段の中から適宜選択できる。
情報処理装置1000は、画像形成装置101の上位装置である。情報処理装置1000は、通信回線1001を介して、各種の情報(例えば、印刷情報200や、装置の状態を画像形成装置101に確認させるための状態確認指示等)を画像形成装置101に送信する。画像形成装置101は、印刷情報200に基づいて画像を印刷したり、状態確認指示に応じて装置の状態情報を情報処理装置1000に送信したりする。なお、印刷情報200の詳細については、図2及び図3を参照して、後記する。
情報処理装置1000は、ユーザによって所持される情報記憶媒体1004と通信可能に接続される。ここでは、情報記憶媒体1004は、非接触型のICカードによって構成されているものとして説明する。
情報処理装置1000は、画像情報255(図2及び図3参照)を画像形成装置101に印刷させる場合に、印刷情報200を生成する。
このとき、情報処理装置1000は、画像情報255が認証印刷すべき情報であれば、画像情報255毎に、固有の認証情報210(図2参照)を生成する。また、このとき、情報処理装置1000は、画像情報255の印刷が許可された時間の開始時刻及び終了時刻(以下、それぞれ、「印刷許可開始時刻」及び「印刷許可終了時刻」と称する)を決定して、印刷許可開始時刻から印刷許可終了時刻までの時間を印刷可能時間とし、印刷可能時間を表す情報(以下、「印刷可能時間情報235(図2参照)」と称する)を生成する。
この後、情報処理装置1000は、認証情報210と印刷可能時間情報235と画像情報255とを含むように印刷情報200(図2参照)を生成するとともに、認証情報210と同じ内容の認証情報210c(図1参照)を生成する。そして、情報処理装置1000は、印刷情報200を画像形成装置101に送信するとともに、第2認証情報210cを情報記憶媒体1004に送信する。これにより、認証情報210と印刷可能時間情報235と画像情報255とを含む印刷情報200とが画像形成装置101に格納され、第2認証情報210cが情報記憶媒体1004に格納される。
なお、認証情報210cは、印刷情報200を検索するための情報として用いられる。ここでは、認証情報210cは、認証情報210と同じ内容の情報であるものとして説明する。しかしながら、認証情報210cは、印刷情報200を検索可能な形態であれば、認証情報210と相違する情報であってもよい。以下、認証情報210と認証情報210cとを区別する場合に、認証情報210を「第1認証情報」と称し、認証情報210cを「第2認証情報」と称する。
情報読取装置1002は、情報記憶媒体1004から第2認証情報210cを読み取る装置である。情報読取装置1002は、通信可能な範囲内に情報記憶媒体1004を検出した場合に、情報記憶媒体1004から第2認証情報210cを読み取り、通信回線1003を介して、読み取った第2認証情報210cを画像形成装置101に送信する。これにより、画像形成装置101は、第2認証情報210cを取得する。
(画像形成装置101の内部構成)
以下、画像形成装置101の内部構成につき説明する。
画像形成装置101は、メイン処理部102、印刷部106、及び、不揮発性メモリ116を有する構成となっている。これらの構成要素の中で、メイン処理部102が、本実施形態1の特徴的な構成であるので、ここでは、メイン処理部102を重点的に説明する。なお、印刷部106は、メイン処理部102(具体的には、後記する画像生成部105)から画像情報255のドットパタン化された情報(ラスタデータ)を取得して、ラスタデータによって描かれる画像を用紙へ印刷する機構である。印刷部106は、公知の機構であるので、ここでは詳細な説明を省略する。また、不揮発性メモリ116は、各種の情報を格納する大容量な記憶部である。ここでは、不揮発性メモリ116は、HDDによって構成されているものとして説明する。
メイン処理部102は、認証印刷ジョブ(すなわち、認証が必要な印刷ジョブ)の印刷処理及び非認証印刷ジョブ(すなわち、認証が不要な印刷ジョブ)の印刷処理を行う機能手段である。メイン処理部102は、インタフェース部103、解析部104、画像生成部105、認証印刷管理部107、格納制御部108、不正印刷検出部109、不揮発性メモリ制御部110、データ削除部111、時間管理部112、情報読取部113、通知部114、及び、監視部115を備えている。これらの機能手段の中で、解析部104、画像生成部105、認証印刷管理部107、格納制御部108、不正印刷検出部109、不揮発性メモリ制御部110、データ削除部111、通知部114、及び、監視部115各機能手段は、CPU及びプログラムによって、又は、CPUとRAMとプログラムとによって、構成されている。また、時間管理部112は、図示せぬタイマとCPUとプログラムとによって、構成されている。
なお、各機能手段の中で、インタフェース部103、認証印刷管理部107、不正印刷検出部109、データ削除部111、情報読取部113、及び、監視部115は、それぞれ、「課題を解決するための手段」の入力部、検索部、第2判断部、削除部、取得部、及び、第1判断部として機能する。
インタフェース部103は、外部から各種の情報を送受信する機能手段である。インタフェース部103は、通信回線1001と接続されており、情報処理装置1000から例えば印刷情報200や指示状態確認指示等を受信する。また、インタフェース部103は、解析部104、画像生成部105、及び、不揮発性メモリ制御部110と接続されており、例えば情報処理装置1000から受信した印刷情報200を各機能手段に出力する。
解析部104は、印刷情報200が認証印刷ジョブの印刷情報(すなわち、認証印刷すべき印刷情報)であるのか又は非認証印刷ジョブの印刷情報(すなわち、認証印刷しない通常の印刷情報)であるのかを解析する機能手段である。解析部104は、インタフェース部103、画像生成部105、及び、格納制御部108と接続されており、インタフェース部103から入力された印刷情報200を解析して、解析結果を各機能手段に出力する。
画像生成部105は、画像情報255(図2及び図3参照)を、編集し、展開して、ドットパタン化された情報(ラスタデータ)を生成する機能手段である。なお、「編集」とは、描画内容を中間言語に変換する処理を意味している。また、「展開」とは、中間言語に変換された描画内容をドットパタンに変換する処理を意味している。画像生成部105は、インタフェース部103、認証印刷管理部107、不揮発性メモリ制御部110、及び、印刷部106と接続されている。
画像生成部105は、印刷情報200が認証印刷ジョブの印刷情報(すなわち、認証印刷すべき印刷情報)である場合に、印刷部106に、印刷情報200の画像情報255を印刷させるために、認証印刷管理部107から入力される印刷指示に従って、不揮発性メモリ制御部110を介して不揮発性メモリ116にアクセスし、不揮発性メモリ116から印刷指示によって指定された画像情報255を読み出し、読み出した画像情報255を、編集(すなわち、描画内容を中間言語に変換)し、展開(すなわち、中間言語に変換された描画内容をドットパタンに変換)して、ラスタデータを生成し、生成したラスタデータを印刷部106に出力する。
一方、画像生成部105は、印刷情報200が非認証印刷ジョブの印刷情報(すなわち、認証印刷しない通常の印刷情報)である場合に、印刷部106に、印刷情報200の画像情報255を印刷させるために、インタフェース部103から入力される印刷情報200に含まれている画像情報255を、編集し、展開して、ラスタデータを生成し、生成したラスタデータを印刷部106に出力する。
認証印刷管理部107は、各種の情報の管理や、認証印刷時の承認等を行う機能手段である。認証印刷管理部107は、インタフェース部103、画像生成部105、格納制御部108、データ削除部111、不正印刷検出部109、時間管理部112、情報読取部113、通知部114、及び、監視部115と接続されている。
認証印刷管理部107は、以下のような様々な処理を行う。
例えば、認証印刷管理部107は、格納制御部108から印刷情報200の格納管理用の情報(以下、「認証印刷格納情報260(図7参照)」と称する)や認証方法を指定する情報等が入力された場合に、これらの情報を記憶手段(具体的には、認証印刷管理部107を構成する図示せぬRAM)に登録(格納)して管理する。
また、例えば、認証印刷管理部107は、情報読取部113から第2認証情報210cが入力された場合に、未処理の認証印刷ジョブの印刷情報200の中から、この第2認証情報210cに一致する第1認証情報210が対応付けられている印刷情報200を検索する。なお、「未処理の認証印刷ジョブの印刷情報200」は、認証印刷管理部107の記憶手段(図示せぬRAM)に登録された後、削除されずに、そのまま登録され続けた状態となっている「認証印刷格納情報260(図7参照)」に対応する印刷情報200を意味している。
認証印刷管理部107は、未処理の認証印刷ジョブの印刷情報200の中から、該当する印刷情報200(すなわち、第2認証情報210cと一致する第1認証情報210が対応付けられている印刷情報200)が検索された場合に、時間管理部112から現在時刻を表す情報(以下、「現在時刻情報」と称する)を取得するとともに、該当する印刷情報200を参照して、該当する印刷情報200の印刷可能時間情報235(図2参照)を取得する。なお、このとき取得される現在時刻情報は、第2認証情報210cが取得された取得時刻を表している。この後、認証印刷管理部107は、不正印刷検出部109に、第三者による認証印刷ジョブの印刷情報200に対する不正なアクセスの有無を検出させるために、取得した現在時刻情報と印刷可能時間情報235とを不正印刷検出部109に出力する。
認証印刷管理部107は、不正印刷検出部109によって認証印刷ジョブの印刷情報200に対する不正なアクセスが検出されなかった場合に、画像生成部105に、印刷情報200に含まれている画像情報255のラスタデータを生成させるために、印刷情報200の印刷指示を画像生成部105に出力する。
一方、認証印刷管理部107は、不正印刷検出部109によって認証印刷ジョブの印刷情報200に対する不正なアクセスが検出された場合に、通知部114に、「不正なアクセスが検出された」旨を表す通知メールをホストである情報処理装置1000へ送信させるための指示(以下、「不正通知指示」と称する)を生成し、生成した不正通知指示を通知部114に出力する。
また、例えば、認証印刷管理部107は、監視部115によって期限切れジョブの印刷情報200が検出された場合に、データ削除部111に、不揮発性メモリ116に格納された期限切れジョブの印刷情報200の画像情報255を削除させるために、期限切れジョブの印刷情報200の削除要求を生成し、生成した削除要求をデータ削除部111に出力する。なお、「期限切れジョブ」とは、現在時刻が印刷可能時間情報235(図2参照)によって指定された印刷許可終了時刻を経過している認証印刷ジョブを意味している。
格納制御部108は、各種の情報の不揮発性メモリ116への格納を制御する機能手段である。格納制御部108は、解析部104、認証印刷管理部107、不揮発性メモリ制御部110、及び、情報読取部113と接続されている。格納制御部108は、解析部104によって印刷情報200が認証印刷ジョブの印刷情報(すなわち、認証が必要な印刷情報)であると解析された場合に、不揮発性メモリ116に、印刷情報200の画像情報255を格納させるために、印刷情報200の認証印刷格納情報260(図7参照)を生成して、生成した印刷情報200の認証印刷格納情報260を不揮発性メモリ制御部110に出力する。また、格納制御部108は、この場合に、認証印刷格納情報260や認証方法を指定する情報等を認証印刷管理部107に出力する。
不正印刷検出部109は、第三者による認証印刷ジョブの印刷情報200に対する不正なアクセスの有無を検出する機能手段である。不正印刷検出部109は、認証印刷管理部107と接続されている。不正印刷検出部109は、認証印刷管理部107から、第2認証情報210cの取得時刻を表す現在時刻情報と、画像情報255の印刷可能時間を表す印刷可能時間情報235とが入力された場合に、現在時刻情報に基づいて現在時刻を特定するとともに、印刷可能時間情報235に基づいて印刷可能時間(すなわち、画像情報255の印刷許可開始時刻から印刷許可終了時刻までの時間)を特定する。そして、不正印刷検出部109は、現在時刻と印刷許可開始時刻とを比較するとともに、現在時刻と印刷許可終了時刻とを比較して、現在時刻(すなわち、第2認証情報210cの取得時刻)が画像情報255の印刷可能時間内であるか否かを判定する。これにより、不正印刷検出部109は、情報記憶媒体1004の第2認証情報210cが画像情報255の印刷可能時間内に取得された(読み出された)情報であるか否かを判定する。
この判定で、不正印刷検出部109は、現在時刻が画像情報255の印刷可能時間外である場合に、第2認証情報210cが印刷可能時間外に取得された情報であると判定する。これにより、不正印刷検出部109は、第三者が認証印刷ジョブの印刷情報200に対して不正なアクセスを行っていると判断して、認証印刷ジョブの印刷情報200に対する不正なアクセスを検出する。
不揮発性メモリ制御部110は、不揮発性メモリ116に対する情報の格納及び読み出しを制御する機能手段である。不揮発性メモリ制御部110は、インタフェース部103、格納制御部108、不揮発性メモリ116、画像生成部105、及び、データ削除部111と接続されている。
不揮発性メモリ制御部110は、不揮発性メモリ116に、情報の初期化、読み出し、又は、書き込み等を行わせるために、情報の初期化指示、リード指示、及び、ライト指示等を不揮発性メモリ116に出力する。例えば、不揮発性メモリ制御部110は、格納制御部108から認証印刷格納情報260(図7参照)が入力された場合に、認証印刷格納情報260によって指定された画像情報255を所定のファイルに格納させるために、この認証印刷格納情報260を参照して、インタフェース部103から該当する印刷情報200を取得して、印刷情報200の画像情報255を不揮発性メモリ116に出力する。
なお、不揮発性メモリ116は、印刷情報200aに対応する情報として、印刷情報200aの画像情報255とこの画像情報255が特定可能な情報(例えば、不揮発性メモリ116内での画像情報255のファイル名又は第1認証情報210(図2参照))とを格納する。
データ削除部111は、不揮発性メモリ116に格納された画像情報255を削除する機能手段である。データ削除部111は、認証印刷管理部107及び不揮発性メモリ制御部110と接続されている。データ削除部111は、例えば、認証印刷管理部107から期限切れジョブの印刷情報200の削除要求が入力された場合に、不揮発性メモリ制御部110を介して不揮発性メモリ116にアクセスし、不揮発性メモリ116に格納された1乃至複数の印刷情報200の画像情報255の中から、削除要求によって指定された印刷情報200の画像情報255を削除する。
時間管理部112は、時間を管理する機能手段である。時間管理部112は、現在時刻を計測する。時間管理部112は、認証印刷管理部107及び監視部115と接続されており、計測した現在時刻を認証印刷管理部107及び監視部115に出力する。
情報読取部113は、情報読取装置1002から情報を読み取る(取得する)機能手段である。情報読取部113は、例えば、情報読取装置1002から、情報読取装置1002によって読み出された第2認証情報210c(すなわち、情報記憶媒体1004の認証情報)を読み出す。
通知部114は、外部に各種の情報を通知する機能手段である。通知部114は、認証印刷管理部107及びインタフェース部103と接続されている。通知部114は、例えば、不正印刷検出部109によって認証印刷ジョブの印刷情報200に対する不正なアクセスが検出された場合に、認証印刷管理部107から出力される不正通知指示に従って、「不正なアクセスが検出された」旨を表す通知メールを生成し、インタフェース部103を介して、生成した通知メールを不正通知指示によって指定されたホスト(すなわち、印刷情報200のホスト情報225(図2及び図3参照)によって指定されていたホスト)に送信する。
監視部115は、未処理の認証印刷ジョブの印刷情報200の中に、期限切れジョブの印刷情報200があるか否かを判定する機能手段である。監視部115は、時間管理部112及び認証印刷管理部107と接続されている。監視部115は、所定の間隔で、定期的に、時間管理部112から現在時刻を取得し、未処理の認証印刷ジョブの印刷情報200の中に、期限切れジョブの印刷情報200があるか否かを判定する。監視部115は、期限切れジョブの印刷情報200がある場合に、その印刷情報200の認証情報210を認証印刷管理部107に出力する。
<印刷情報の詳細>
以下、図2及び図3を参照して、印刷情報200の詳細につき説明する。なお、図2及び図3は、それぞれ、印刷情報のフォーマットの一例を示す図である。図2は、認証印刷ジョブの印刷情報200(以下、「印刷情報200a」と称する)のフォーマットを示しており、図3は、非認証印刷ジョブの印刷情報200(以下、「印刷情報200b」と称する)のフォーマットを示している。
印刷情報200a(すなわち、認証印刷ジョブの印刷情報200)は、図2に示すように、認証印刷判定情報205、認証印刷情報250、及び、印刷対象となる画像を表す画像情報255を含む構成となっている。
なお、「認証印刷判定情報205」とは、印刷情報200が認証印刷ジョブの印刷情報であるのか又は非認証印刷ジョブの印刷情報であるのかを識別するための情報を意味している。認証印刷判定情報205は、印刷情報200が認証印刷ジョブの印刷情報(すなわち、印刷情報200a)である場合に、認証印刷ジョブを表すフラグが用いられ、一方、印刷情報200が非認証印刷ジョブの印刷情報(すなわち、印刷情報200b)である場合に、非認証印刷ジョブを表すフラグが用いられる。
「認証印刷情報250」とは、印刷情報200aを認証印刷する場合に参照される情報を意味している。認証印刷情報250は、認証情報210、印刷許可開始時刻情報215、印刷許可終了時刻情報220、ホスト情報225、及び、ジョブ情報(ジョブ名)230を含む構成となっている。
「認証情報210」とは、印刷情報200aを認証するための情報を意味している。ここでは、認証情報210は、情報処理装置1000によって画像情報255毎に生成されたIDナンバーが用いられているものとして説明する。
「印刷許可開始時刻情報215」とは、画像情報255の印刷が許可された時間の開始時刻を表す情報を意味している。また、「印刷許可終了時刻情報220」とは、画像情報255の印刷が許可された時間の終了時刻を表す情報を意味している。印刷許可開始時刻情報215及び印刷許可終了時刻情報220は、それぞれ、情報処理装置1000によって画像情報255毎に生成される。印刷許可開始時刻情報215及び印刷許可終了時刻情報220は、印刷可能時間情報235を構成している。
「ホスト情報225」とは、ホストに関する情報を意味している。ホスト情報225は、例えば、ホスト名とホストのアドレスとを対応付ける情報等が用いられる。
「ジョブ情報230」とは、例えば、印刷部数やユーザ名等の、ジョブの印刷に際して用いられる情報を意味している。
一方、印刷情報200b(すなわち、非認証印刷ジョブの印刷情報200)は、図3に示すように、例えば、認証印刷判定情報205、ホスト情報225、ジョブ情報(ジョブ名)230、及び、画像情報255を含む構成となっている。
<画像形成装置の動作>
以下、図4乃至図6を参照して、本実施形態1に係る画像形成装置101の動作につき説明する。なお、図4乃至図6は、それぞれ、実施形態1に係る画像形成装置の動作を示すフローチャートである。図4は、画像形成装置101の主要な動作を示しており、図5は、印刷指示待ち時の画像形成装置101の動作を示しており、図6は、期限切れジョブ監視時の画像形成装置101の動作を示している。
(画像形成装置101の主要な動作)
まず、図4を参照して、画像形成装置101の主要な動作につき説明する。なお、本実施形態1の画像形成装置101は、図示せぬタイマによって計測された時間に基づいて動作する。また、本実施形態1の画像形成装置101の一連の動作は、不揮発性メモリ116(又は、図示せぬ記憶手段)に読み出し自在に予め格納されたプログラムによって規定されている。また、各情報は、記憶手段に読み出し自在に一旦格納されてから、その後の処理を行う所要の構成要素に出力される。以下、これらの点については、情報処理では常套手段であるので、その詳細な説明を省略する。
図4に示すように、画像形成装置101は、まず、インタフェース部103が、通信回線1001を介して、上位装置(ここでは、情報処理装置1000)から印刷情報200を受信する(S101)。インタフェース部103は、印刷情報200を受信すると、これに応答して、受信した印刷情報200を解析部104に出力する。
解析部104は、インタフェース部103から印刷情報200が入力されると、これに応答して、印刷情報200のフォーマットを解析し(S102)、印刷情報200が認証印刷ジョブの印刷情報200a(図2参照)であるのか否かを判定する(S103)。このS103の判定は、例えば、印刷情報200に含まれている認証印刷判定情報205(図2及び図3参照)が認証印刷ジョブを表すフラグであるか又は非認証印刷ジョブを表すフラグであるかを検出することによって、行われる。
S103の判定で、印刷情報200が認証印刷ジョブの印刷情報200aであると判定された場合(“Yes”の場合)に、解析部104は、印刷情報200aの登録指示を生成して、生成した登録指示を格納制御部108に出力する。
格納制御部108は、解析部104から登録指示が入力されると、これに応答して、画像情報255を格納するためのファイルを生成するとともに、登録指示によって指定された印刷情報200aの認証印刷格納情報260(すなわち、印刷情報200aの格納管理用の情報(図7参照))を生成する。なお、図7は、認証印刷格納情報のフォーマットの一例を示す図である。図7に示す例では、認証印刷格納情報260は、認証印刷情報250と、不揮発性メモリ116内での画像情報255(図2参照)の格納ファイル名(又は、格納先)を表す情報(以下、「画像情報格納ファイル情報265」と称する)とを含む構成となっている。
格納制御部108は、画像情報255を格納するファイルを生成すると、これに応答して、生成したファイルを不揮発性メモリ制御部110に出力して、ファイルを不揮発性メモリ116に登録させる。
また、格納制御部108は、登録指示によって指定された印刷情報200aの認証印刷格納情報260を生成すると、これに応答して、生成した印刷情報200aの認証印刷格納情報260を認証印刷管理部107に出力して、印刷情報200aの認証印刷格納情報260を認証印刷管理部107の記憶手段(図示せぬRAM)に登録させる(S104)。
認証印刷管理部107は、印刷情報200aの認証印刷格納情報260を記憶手段に登録すると、これに応答して、登録した印刷情報200aの認証印刷格納情報260を監視部115に出力する。なお、このとき、認証印刷管理部107は、認証印刷格納情報260の代わりに、認証印刷格納情報260に含まれている認証情報210及び印刷可能時間情報235のみを監視部115に出力するようにしてもよい。
監視部115は、認証印刷管理部107から印刷情報200aの認証印刷格納情報260が入力されると、これに応答して、入力された認証印刷格納情報260の中から認証情報210及び印刷可能時間情報235を抽出する。そして、監視部115は、抽出した認証情報210及び印刷可能時間情報235を、「監視情報270(図8参照)」として、期限切れジョブの有無を監視するためのテーブル(以下、「監視テーブル275(図8参照)」と称する)に登録して(S105)、期限切れジョブの有無の監視を開始する。なお、図8は、監視テーブルのフォーマットの一例を示す図である。図8に示す例では、監視テーブル275は、認証情報210及び印刷可能時間情報235を含む監視情報270が登録される構成となっている。
S105で、印刷情報200aの認証情報210及び印刷可能時間情報235が監視情報270として監視テーブル275に登録されると、これに応答して、格納制御部108が、印刷情報200aの画像情報255の格納指示を生成し、生成した格納指示と、画像情報格納ファイル情報265(すなわち、不揮発性メモリ116内での画像情報255の格納ファイル名を表す情報(図7参照))とを、不揮発性メモリ制御部110に出力する。
不揮発性メモリ制御部110は、格納制御部108から格納指示と画像情報格納ファイル情報265とが入力されると、これに応答して、インタフェース部103から格納指示によって指定された印刷情報200aの画像情報255を取得し、取得した画像情報255を不揮発性メモリ116に出力して、不揮発性メモリ116に、この画像情報255を画像情報格納ファイル情報265によって指定されたファイルに格納させる(S106)。
この後、処理は、「印刷指示待ち(S107)」の処理(図5参照)に移行する。そして、画像形成装置101は、図5に示す一連の処理を行った後、処理を終了する。
一方、S103の判定で、印刷情報200が認証印刷ジョブの印刷情報200aでないと判定された場合(“No”の場合)に、すなわち、印刷情報200が非認証印刷ジョブの印刷情報200bであると判定された場合に、解析部104は、印刷情報200bの印刷指示を生成し、生成した印刷指示を画像生成部105に出力する。
画像生成部105は、解析部104から印刷指示が入力されると、これに応答して、インタフェース部103から印刷指示によって指定された印刷情報200bを取得し、取得した印刷情報200bに含まれている画像情報255を、編集し(S108)、展開して、ラスタデータを生成し、生成したラスタデータを印刷部106に出力する。
印刷部106は、画像生成部105からラスタデータが入力されると、これに応答して、ラスタデータによって描かれる画像を印刷する(S109)。そして、画像形成装置101は、処理を終了する。
(印刷指示待ち時の画像形成装置101の動作)
次に、図5を参照して、画像形成装置101の印刷指示待ち時(図4に示すS107の処理時)の動作につき説明する。
ユーザは、図4に示すS107の処理(「印刷指示待ち」の処理)時に、情報記憶媒体1004を情報読取装置1002にセットする。ここでは、情報記憶媒体1004を非接触型のICカードとし、情報読取装置1002を非接触型のICカードリーダとして説明する。
画像形成装置101は、図5に示すように、まず、情報読取部113が、情報読取装置1002と定期的に通信を行い、情報読取装置1002に、情報記憶媒体1004が有るか否かを定期的に判定させる(S110)。すなわち、情報読取部113は、ユーザによる情報読取装置1002への情報記憶媒体1004のセットの有無を、情報読取装置1002に定期的に監視させる。
情報読取装置1002は、ユーザによって情報記憶媒体1004がセットされると、これに応答して、S110で、情報記憶媒体1004が有ると判定する。この場合に、情報読取装置1002は、情報記憶媒体1004から第2認証情報210cを読み取り、通信回線1003を介して、読み取った第2認証情報210cを画像形成装置101に送信する。これにより、画像形成装置101の情報読取部113は、情報読取装置1002から情報記憶媒体1004の第2認証情報210cを取得する(S111)。
情報読取部113は、情報読取装置1002から情報記憶媒体1004の第2認証情報210cを取得すると、これに応答して、取得した第2認証情報210cを認証印刷管理部107に出力する。
認証印刷管理部107は、情報読取部113から第2認証情報210cが入力されると、これに応答して、図4に示すS104で記憶手段(図示せぬRAM)に登録された1乃至複数の印刷情報200aの認証印刷格納情報260(図7参照)の中から、第2認証情報210cと一致する第1認証情報210が対応付けられている印刷情報200aを検索し、該当する認証印刷ジョブの印刷情報200aが有るか否かを判定する(S112)。
S112の判定で、該当する認証印刷ジョブの印刷情報200aが無いと判定された場合(“No”の場合)に、画像形成装置101は、そのまま処理を終了する。
一方、S112の判定で、該当する認証印刷ジョブの印刷情報200aが有ると判定された場合(“Yes”の場合)に、認証印刷管理部107は、時間管理部112から現在時刻情報を取得し(S113)、さらに、該当する認証印刷ジョブの印刷情報200aの認証印刷格納情報260(図7参照)の中から印刷可能時間情報235を抽出(取得)し(S114)、S113で取得した現在時刻情報とS114で取得した印刷可能時間情報235とを不正印刷検出部109に出力する。
不正印刷検出部109は、認証印刷管理部107から現在時刻情報と印刷可能時間情報235とが入力されると、これに応答して、現在時刻情報と印刷可能時間情報235とを比較して、現在時刻が印刷可能時間内であるか否かを判定して(S115)、判定結果を認証印刷管理部107に出力する。
S115の判定で、現在時刻が印刷可能時間内であると判定された場合(“Yes”の場合)に、認証印刷管理部107は、図4に示すS104で記憶手段に登録された印刷情報200aの認証印刷格納情報260(図7参照)を画像生成部105に出力する。
画像生成部105は、認証印刷管理部107から認証印刷格納情報260が入力されると、これに応答して、不揮発性メモリ制御部110を介して不揮発性メモリ116にアクセスし、不揮発性メモリ116から認証印刷格納情報260によって指定された画像情報255を読み出す(取得する)(S116)。
画像生成部105は、不揮発性メモリ116から画像情報255を読み出すと、これに応答して、「画像情報255の読み出しが完了した」旨の通知(以下、「読出完了通知」と称する)を生成し、生成した読出完了通知を認証印刷管理部107に出力する。
認証印刷管理部107は、画像生成部105から読出完了通知が入力されると、これに応答して、該当する認証印刷ジョブの印刷情報200aの削除要求を生成し、生成した削除要求をデータ削除部111に出力する。
データ削除部111は、認証印刷管理部107から削除要求が入力されると、これに応答して、不揮発性メモリ制御部110を介して不揮発性メモリ116にアクセスし、不揮発性メモリ116に格納された1乃至複数の印刷情報200aの画像情報255の中から、削除要求によって指定された印刷情報200aの画像情報255を削除する。また、このとき、認証印刷管理部107が、図4に示すS104で記憶手段に登録された1乃至複数の印刷情報200aの認証印刷格納情報260の中から削除要求によって指定された印刷情報200aの認証印刷格納情報260を削除する。これにより、該当する認証印刷ジョブの印刷情報200aが削除される(S117)。
S117の後、画像生成部105は、S116で取得した画像情報255を、編集し(S118)、展開して、ラスタデータを生成し、生成したラスタデータを印刷部106に出力する。
印刷部106は、画像生成部105からラスタデータが入力されると、これに応答して、ラスタデータによって描かれる画像を印刷する(S119)。そして、画像形成装置101は、処理を終了する。
一方、S115の判定で、現在時刻が印刷可能時間内でないと判定された場合(“No”の場合)に、認証印刷管理部107は、不正通知指示(すなわち、ホストへの「不正なアクセスが検出された」旨を表す通知メールを通知部114に送信させるための指示)を生成して、生成した不正通知指示を通知部114に出力する。
通知部114は、認証印刷管理部107から、不正通知指示が入力されると、これに応答して、「不正なアクセスが検出された」旨を表す通知メールを生成し、インタフェース部103を介して、生成した通知メールを、不正通知指示によって指定されたホストに送信する(S120)。
S120の後、認証印刷管理部107は、認証印刷ジョブの印刷情報200aが不揮発性メモリ116に有るか否か(すなわち、残っているか否か)を判定する(S121)。
S121の判定で、認証印刷ジョブの印刷情報200aが有ると判定された場合(“Yes”の場合)に、認証印刷管理部107は、該当する認証印刷ジョブの印刷情報200aの削除要求を生成し、生成した削除要求をデータ削除部111に出力する。
データ削除部111は、認証印刷管理部107から削除要求が入力されると、これに応答して、不揮発性メモリ制御部110を介して不揮発性メモリ116にアクセスし、不揮発性メモリ116に格納された1乃至複数の印刷情報200aの画像情報255の中から、削除要求によって指定された印刷情報200aの画像情報255を削除する。また、このとき、認証印刷管理部107が、図4に示すS104で記憶手段に登録された1乃至複数の印刷情報200aの認証印刷格納情報260の中から削除要求によって指定された印刷情報200aの認証印刷格納情報260を削除する。これにより、該当する認証印刷ジョブの印刷情報200aが削除される(S122)。そして、画像形成装置101は、処理を終了する。
一方、S121の判定で、認証印刷ジョブの印刷情報200aが無いと判定された場合(“No”の場合)に、画像形成装置101は、そのまま処理を終了する。
(期限切れジョブ監視時の画像形成装置101の動作)
次に、図6を参照して、期限切れジョブ監視時の画像形成装置101の動作につき説明する。図6は、図5に示すS110の処理(「カード有り?」の判定処理)で、処理が繰り返される間に、タイマ割り込みされる場合の画像形成装置101の動作を示している。
画像形成装置101は、図5に示すS110の処理(「カード有り?」の判定処理)で、処理が繰り返される場合に、所定の間隔(例えば、1分間隔)で、タイマ割り込みを定期的に行う。この場合に、画像形成装置101は、図6に示す処理を行う。
すなわち、画像形成装置101は、図6に示すように、認証印刷管理部107が、図5に示すS110の処理(「カード有り?」の判定処理)と並行して、タイマ割り込みが有るか否かを定期的に判定する(S123)。そして、認証印刷管理部107は、タイマ割り込みが発生すると、これに応答して、タイマ割り込みが有ると判定し、「タイマ割り込みが有る」旨の通知(以下、「割り込み通知」と称する)を生成し、生成した割り込み通知を監視部115に出力する。
監視部115は、認証印刷管理部107から割り込み通知が入力されると、これに応答して、時間管理部112から現在時刻情報を取得し、現在時刻情報とS105で監視部115の監視テーブル275(図8参照)に登録された認証印刷ジョブの印刷可能時間情報235とを比較して、監視テーブル275に登録されている認証印刷ジョブの印刷情報200aの中に、期限切れジョブ(すなわち、現在時刻が印刷許可終了時刻を経過している認証印刷ジョブ)の印刷情報200aが有るか否かを判定する(S124)。
S124の判定で、期限切れジョブの印刷情報200aが有ると判定された場合(“Yes”の場合)に、監視部115は、その印刷情報200aの認証情報210(図8参照)を認証印刷管理部107に出力する。
認証印刷管理部107は、監視部115から期限切れジョブの認証情報210が入力されると、これに応答して、該当する期限切れジョブの印刷情報200aの削除要求を生成し、生成した削除要求をデータ削除部111に出力する。
データ削除部111は、認証印刷管理部107から削除要求が入力されると、これに応答して、不揮発性メモリ制御部110を介して不揮発性メモリ116にアクセスし、不揮発性メモリ116に格納された1乃至複数の印刷情報200aの画像情報255の中から、削除要求によって指定された印刷情報200aの画像情報255を削除する。また、このとき、認証印刷管理部107が、図4に示すS104で記憶手段に登録された1乃至複数の印刷情報200aの認証印刷格納情報260の中から削除要求によって指定された印刷情報200aの認証印刷格納情報260を削除する。これにより、該当する認証印刷ジョブの印刷情報200aが削除される(S125)。
S125の後、監視部115は、監視テーブル275(図8参照)から期限切れジョブの監視情報270を削除する(S126)。なお、S126で期限切れジョブの監視情報270が削除されると、画像形成装置101の処理は、図5に示すS115の判定で“No(現在時刻が印刷可能時間内でない)”と判定されて、S120に進み、S121の判定で、“No(認証印刷ジョブの印刷情報200aが無い)”と判定される。そして、画像形成装置101は、処理を終了する。
一方、S124の判定で、期限切れジョブが無いと判定された場合(“No”の場合)に、画像形成装置101は、処理を終了する。なお、この場合、画像形成装置101は、予め定められた所定の処理(例えば、所定時間経過した後の処理(S110以降の処理)の再開や、「タイムアウトした」旨を表す通知メールのホストへの送信等)を行うようにしてもよい。
このような画像形成装置101は、例えば、印刷可能時間(すなわち、印刷許可開始時刻から印刷許可終了時刻までの時間)以内に、認証情報210が格納されている情報記憶媒体1004が情報読取装置1002によって検出された場合に、図5に示すS115〜S119の処理に従って、認証印刷を行う。
しかしながら、画像形成装置101は、例えば、印刷可能時間以外(すなわち、印刷許可開始時刻前の時間、又は、印刷許可終了時刻後の時間)に、認証情報210が格納されている情報記憶媒体1004が情報読取装置1002によって検出された場合に、図5に示すS120〜S122の処理に従って、「不正なアクセスが検出された」旨をホストへ通知するとともに、印刷情報200aを削除する。
なお、印刷可能時間は、情報処理装置1000の初期設定時又は画像情報255の印刷処理時に、ユーザが設定するようにするとよい。これにより、正規のユーザは、印刷可能時間を把握できるため、印刷可能時間以内に、情報記憶媒体1004を情報読取装置1002にセットして、画像形成装置101に認証印刷させることができる。しかしながら、正規のユーザでない第三者は、印刷可能時間を把握していないため、印刷可能時間以内に、情報記憶媒体1004を入手し、その情報記憶媒体1004を用いて、画像形成装置101に認証印刷させることが困難である。したがって、画像形成装置101は、認証印刷ジョブの印刷情報200aの漏洩を防止することができる。
以上の通り、本実施形態1に係る画像形成装置101によれば、未処理の認証印刷ジョブに対して、印刷許可開始時刻前にアクセスがあった場合、又は、印刷情報200aが期限切れジョブとなった場合に、その印刷情報200aを削除する。これにより、認証印刷ジョブの印刷情報200aの漏洩を防止することができる。
また、画像形成装置101によれば、未処理の認証印刷ジョブに対して、印刷許可開始時刻前にアクセスがあった場合、又は、印刷許可終了時刻後にアクセスがあった場合に、「不正なアクセスが検出された」旨を表す通知メールをホストに送信する。これにより、不正なアクセスをユーザに警告することができる。
したがって、画像形成装置101によれば、認証印刷ジョブの印刷情報200aの漏洩を防止することができるとともに、不正なアクセスをユーザに警告することができるので、認証印刷ジョブの印刷情報200aのセキュリティを向上させることができる。
[実施形態2]
<実施形態2に係る画像形成装置の概要>
本実施形態1の画像形成装置101は、削除条件に合致した場合に、印刷情報200aを直ちに削除する。そのため、本実施形態1の画像形成装置101は、印刷情報200aを印刷処理するためには、上位装置(ここでは、情報処理装置1000)から印刷情報200aを再取得して、印刷情報200aの認証印刷格納情報260(図7参照)の認証印刷管理部107の記憶手段への登録及び監視情報270(図8参照)の監視テーブル275への登録をし直す必要がある。したがって、本実施形態1の画像形成装置101は、ユーザに上位装置を操作させて、上位装置から印刷情報200aを再度送信させる必要がある。しかしながら、これによって、本実施形態1の画像形成装置101は、ユーザに負担を強いる可能性がある。なお、「削除条件」とは、印刷情報200aが印刷許可開始時刻前にアクセスされた場合、又は、印刷情報200aが期限切れジョブとなった場合を意味している。
これに対して、本実施形態2に係る画像形成装置201は、上位装置から印刷情報200aを受信した場合に、印刷情報200aを大容量な記憶手段である不揮発性メモリ116に格納しておく。そして、本実施形態2に係る画像形成装置201は、削除条件に合致した場合でも、所定の時間内であれば、印刷情報200aを不揮発性メモリ116から削除せずに残しておき、不揮発性メモリ116に残された印刷情報200aに基づいて、印刷情報200aの認証印刷格納情報260(図7参照)及び監視情報270(図8参照)を変更して再登録できるようにする。これにより、本実施形態2に係る画像形成装置201は、本実施形態1の画像形成装置101よりも、上位装置から印刷情報200aを再取得する処理が発生する頻度を低減させることができる。そのため、本実施形態2に係る画像形成装置201は、本実施形態1の画像形成装置101と異なり、削除条件に合致した場合でも、所定の時間内であれば、ユーザに上位装置を操作させる必要がない。したがって、本実施形態2に係る画像形成装置201は、本実施形態1の画像形成装置101よりも、ユーザの負担を軽減することができる。
<実施形態2に係る画像形成装置の構成>
以下、図9を参照して、本実施形態2に係る画像形成装置の構成につき説明する。なお、図9は、実施形態2に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。図9において、実施形態1と同様の構成要素(図1参照)については、同一の符号を付し、それらの説明を省略する。
図9に示すように、本実施形態2に係る画像形成装置201は、実施形態1の画像形成装置101(図1参照)と比較すると、メイン処理部202に、削除確認部204と再登録部206とが追加されている点で相違している。
削除確認部204は、ホストへ期限切れジョブの印刷情報200aを削除してよいか否かを確認する(問い合わせる)機能手段である。削除確認部204は、認証印刷管理部107及び通知部114と接続されている。
再登録部206は、印刷情報200aの印刷可能時間情報235を変更して、印刷情報200aを再登録する機能手段である。再登録部206は、認証印刷管理部107、不揮発性メモリ制御部110、及び監視部115と接続されている。
<実施形態2に係る画像形成装置の動作>
以下、図10及び図11を参照して、本実施形態2に係る画像形成装置の動作につき説明する。なお、図10及び図11は、それぞれ、実施形態2に係る画像形成装置の動作を示すフローチャートである。図10は、印刷指示待ち時の画像形成装置201の動作を示しており、図11は、期限切れジョブ監視時の画像形成装置201の動作を示している。以下、図10及び図11において、実施形態1と同様の動作(図4乃至図6参照)については、同一の符号を付し、実施形態1の画像形成装置101の動作を本実施形態2に係る画像形成装置201の動作に読み替えて説明する。
(画像形成装置101の主要な動作)
まず、図4を参照して、本実施形態2に係る画像形成装置201の主要な動作につき、実施形態1の画像形成装置201の動作と相違する点を説明する。
画像形成装置201は、図4に示すS103の判定処理(「認証印刷?」の判定処理)で、解析部104によって印刷情報200が認証印刷ジョブの印刷情報200aであると判定された場合(“Yes”の場合)に、図4に示すS104乃至S106のいずれかのステップで、印刷情報200aを不揮発性メモリ116に格納する。
この印刷情報200aの不揮発性メモリ116への格納は、例えば、以下のようにして行われる。まず、格納制御部108が、印刷情報200aを格納するファイルを作成して、作成したファイルを不揮発性メモリ制御部110に出力する。不揮発性メモリ制御部110は、このファイルが入力されると、これに応答して、このファイルを不揮発性メモリ116に登録させるとともに、さらに、インタフェース部103から該当する印刷情報200aを取得し、取得した印刷情報200aを不揮発性メモリ116に出力する。これにより、印刷情報200aが、不揮発性メモリ116に格納される。
(印刷指示待ち時の画像形成装置201の動作)
次に、図10を参照して、画像形成装置201の印刷指示待ち時(図4に示すS107の処理時)の動作につき説明する。なお、ここでは、削除条件に合致する認証印刷ジョブとして、期限切れジョブを例にして説明するが、印刷許可開始時刻前にアクセスされた認証印刷ジョブの場合も同様である。
本実施形態2に係る画像形成装置201の動作は、実施形態1の画像形成装置101の動作(図5参照)と比較すると、図10に示す通り、S121の処理(「認証印刷ジョブの印刷情報有り?」の判定処理)とS122の処理(「認証印刷ジョブの印刷情報削除」の処理)との間に、後記するS201からS205までの処理が追加されている点で相違している。
図10に示すように、S121の判定で、認証印刷ジョブの印刷情報200a(ここでは、期限切れジョブの印刷情報200a)が有ると判定された場合(“Yes”の場合)に、認証印刷管理部107は、図4に示すS104で記憶手段に登録された印刷情報200aの認証印刷格納情報260(図7参照)の中から、期限切れジョブの印刷情報200aを読み出す。
そして、認証印刷管理部107は、読み出した期限切れジョブの印刷情報200aを参照して、読み出した期限切れジョブの印刷情報200aの認証情報210及びホスト情報225を含むように削除確認指示を生成し、生成した削除確認指示を削除確認部204に出力する。なお、「削除確認指示」とは、削除確認部204に、印刷情報200aを削除してよいか否かをホストへ確認させるための指示を意味している。
削除確認部204は、認証印刷管理部107から削除確認指示が入力されると、これに応答して、削除確認指示に含まれている認証情報210及びホスト情報225を参照して、認証情報210を含むように削除確認要求を生成し、通知部114及びインタフェース部103を介して、生成した削除確認要求をホスト情報225によって指定されたホストに送信する。これにより、削除確認部204は、ホストに、期限切れジョブの印刷情報200aを削除してよいか否かを確認させる(S201)。なお、「削除確認要求」とは、ホストに、印刷情報200aを削除してよいか否かを確認させるための要求を意味している。
S201の後、削除確認部204は、回答待ち状態となり、回答が有るか否かを定期的に判定する(S202)。
ホストは、画像形成装置201から削除確認要求を受信すると、これに応答して、予め定められた設定又はユーザによる指示に従って、期限切れジョブの印刷情報200aを削除してよいか否かを判定し、判定結果(すなわち、期限切れジョブの印刷情報200aを削除してよいか否かを表す回答)を画像形成装置201に送信する。
画像形成装置201は、インタフェース部103によって、ホストから回答を受信する。画像形成装置201は、ホストから回答が受信されると、これに応答して、通知部114が、インタフェース部103から回答を取得し、取得した回答を削除確認部204に出力する。
削除確認部204は、通知部114から回答が入力されると、これに応答して、S202で、回答が有ると判定する。この場合に、削除確認部204は、入力された回答を参照して、期限切れジョブの印刷情報200aの削除がOKか否かを判定する(S203)。
S203の判定で、削除OKと判定された場合(“Yes”の場合)に、処理は、S122の処理(「認証印刷ジョブの印刷情報削除」の処理)に移行する。この場合に、画像形成装置201は、期限切れジョブの印刷情報200aを削除する。そして、画像形成装置201は、処理を終了する。
一方、S203の判定で、削除不可と判定された場合(“No”の場合)に、画像形成装置201は、以下に説明するように、不揮発性メモリ116に登録されている期限切れジョブの印刷情報200aの印刷可能時間情報235を新たな印刷可能時間を表す情報に変更して、不揮発性メモリ116に再登録する。そして、画像形成装置201は、再登録した印刷情報200aの認証印刷格納情報260(図7参照)を認証印刷管理部107の記憶手段(図示せぬRAM)に再登録するとともに、再登録した印刷情報200aの監視情報270(すなわち、印刷情報200aの認証情報210及び印刷可能時間情報235)を監視テーブル275に再登録する。
具体的には、S203の判定で、削除不可と判定された場合(“No”の場合)に、画像形成装置201は、削除確認部204が、期限切れジョブの印刷情報200aの認証情報210を含むように、期限切れジョブの印刷情報200aに対する新たな印刷可能時間の設定要求を生成し、通知部114を介して、生成した設定要求をホストに送信する。
ホストは、画像形成装置201から設定要求を受信すると、これに応答して、新たな印刷可能時間を決定する。そして、ホストは、設定要求に含まれていた認証情報210及び決定した新たな印刷可能時間を表す情報を含むように、期限切れジョブの印刷情報200aの印刷可能時間情報235(図2及び図7参照)を更新するための情報(以下、「更新用の時間情報」と称する)を生成し、生成した更新用の時間情報を画像形成装置201に送信する。なお、新たな印刷可能時間は、予め定められた設定又はユーザによる指示に従って決定される。
画像形成装置201は、インタフェース部103によって、ホストから更新用の時間情報を受信する。画像形成装置201は、ホストから更新用の時間情報が受信されると、これに応答して、通知部114が、インタフェース部103から更新用の時間情報を取得し、取得した更新用の時間情報を削除確認部204に出力する。
削除確認部204は、通知部114から更新用の時間情報が入力されると、これに応答して、入力された更新用の時間情報を認証印刷管理部107に出力する。
認証印刷管理部107は、削除確認部204から更新用の時間情報が入力されると、これに応答して、更新用の時間情報を参照して、更新用の時間情報に含まれていた認証情報210及び新たな印刷可能時間を表す情報を含むように、期限切れジョブの印刷情報200aを再登録させるための指示(以下、「再登録指示」と称する)を生成する。そして、認証印刷管理部107は、生成した再登録指示を再登録部206に出力する。
再登録部206は、認証印刷管理部107から再登録指示が入力されると、これに応答して、不揮発性メモリ制御部110を介して不揮発性メモリ116にアクセスし、再登録指示に含まれている認証情報210によって指定された印刷情報200a(以下、「指定印刷情報200a」と称する)の印刷可能時間情報235を、再登録指示に含まれている新たな印刷可能時間を表す情報に変更させる。すなわち、再登録部206は、不揮発性メモリ116に登録されている期限切れジョブの印刷情報200aの印刷可能時間情報235を新たな印刷可能時間を表す情報に変更して、不揮発性メモリ116に再登録する。
この後、再登録部206は、不揮発性メモリ制御部110を介して不揮発性メモリ116にアクセスし、不揮発性メモリ116から再登録された印刷情報200aを読み出す。
そして、再登録部206は、読み出した印刷情報200aの中から認証印刷格納情報260(図7参照)を抽出し、抽出した認証印刷格納情報260を認証印刷管理部107に出力する。これにより、再登録部206は、認証印刷管理部107に、再登録した印刷情報200aの認証印刷格納情報260を認証印刷管理部107の記憶手段(図示せぬRAM)に再登録させる(S204)。
また、このとき、再登録部206は、読み出した印刷情報200aの中から認証情報210及び新たな印刷可能時間を表す情報に変更された印刷可能時間情報235を抽出し、抽出した認証情報210及び新たな印刷可能時間を表す情報に変更された印刷可能時間情報235を監視部115に出力する。これにより、再登録部206は、監視部115に、印刷可能時間情報235が新たな印刷可能時間を表す情報に変更された状態の監視情報270(図8参照)を、監視テーブル275に再登録させる(S205)。そして、画像形成装置201は、処理を終了する。
(期限切れジョブ監視時の画像形成装置201の動作)
次に、図11を参照して、期限切れジョブ監視時の画像形成装置201の動作につき説明する。図11は、図10に示すS110の処理(「カード有り?」の判定処理)でタイマ割り込みされる場合の画像形成装置201の動作を示している。
本実施形態2に係る画像形成装置201の動作は、実施形態1の画像形成装置101の動作(図6参照)と比較すると、図11に示す通り、S124の処理(「期限切れジョブ有り?」の判定処理)とS125の処理(「認証印刷ジョブの印刷情報削除」の処理)との間に、後記するS206からS210までの処理が追加されている点で相違している。
図11に示すように、S124の判定で、認証印刷ジョブの印刷情報200a(ここでは、期限切れジョブの印刷情報200a)が有ると判定された場合(“Yes”の場合)に、画像形成装置201は、S201及びS202(図10参照)と同様の処理を行う。
すなわち、この場合に、まず、認証印刷管理部107が、期限切れジョブの印刷情報200aの認証情報210及びホスト情報225を含むように削除確認指示を生成し、生成した削除確認指示を削除確認部204に出力する。
削除確認部204は、認証印刷管理部107から削除確認指示が入力されると、これに応答して、認証情報210を含むように削除確認要求を生成し、通知部114及びインタフェース部103を介して、生成した削除確認要求をホストに送信する。これにより、削除確認部204は、ホストに、期限切れジョブの印刷情報200aを削除してよいか否かを確認させる(S206)。
S206の後、削除確認部204は、回答待ち状態となり、回答が有るか否かを定期的に判定する(S207)。
ホストは、画像形成装置201から削除確認要求を受信すると、これに応答して、予め定められた設定又はユーザによる指示に従って、期限切れジョブの印刷情報200aを削除してよいか否かを判定し、判定結果(すなわち、期限切れジョブの印刷情報200aを削除してよいか否かを表す回答)を画像形成装置201に送信する。
このとき、画像形成装置201は、S203(図10参照)と同様の処理を行う。
すなわち、画像形成装置201は、インタフェース部103によって、ホストから回答を受信する。画像形成装置201は、ホストから回答が受信されると、これに応答して、通知部114が、インタフェース部103から回答を取得し、取得した回答を削除確認部204に出力する。
削除確認部204は、通知部114から回答が入力されると、これに応答して、S207で、回答が有ると判定する。この場合に、削除確認部204は、入力された回答を参照して、期限切れジョブの印刷情報200aの削除がOKか否かを判定する(S208)。
S208の判定で、削除OKと判定された場合(“Yes”の場合)に、処理は、S125の処理(「認証印刷ジョブの印刷情報削除」の処理)に移行する。この場合に、画像形成装置201は、期限切れジョブの印刷情報200aを削除する。
この後、画像形成装置201は、S126の処理(すなわち、「監視テーブルから削除」の処理)を行った後、処理を終了する。
一方、S208の判定で、削除不可と判定された場合(“No”の場合)に、画像形成装置201は、S204及びS205(図10参照)と同様の処理を行う。
すなわち、この場合に、削除確認部204、認証印刷管理部107、及び再登録部206が、S204と同様の処理を行う。その結果、再登録部206が、認証印刷管理部107に、再登録した印刷情報200aの認証印刷格納情報260を認証印刷管理部107の記憶手段(図示せぬRAM)に再登録させる(S209)。
そして、S209の後、再登録部206が、S205と同様の処理を行う。その結果、再登録部206が、監視部115に、印刷可能時間情報235が新たな印刷可能時間を表す情報に変更された状態の監視情報270(図8参照)を、監視テーブル275に再登録させる(S210)。そして、画像形成装置201は、処理を終了する。
なお、画像形成装置201は、S202、S207で回答待ちを行っている場合で、かつ、所定の時間内に回答が無い場合に、処理を後続のステップへ移行するようにしてもよい。
以上の通り、実施形態2の画像形成装置201によれば、実施形態1の画像形成装置101と同様に、認証印刷ジョブの印刷情報200aの漏洩を防止することができるとともに、不正アクセスがあったことをユーザに警告することができるので、認証印刷ジョブの印刷情報200aのセキュリティを向上させることができる。
しかも、実施形態2の画像形成装置201によれば、本実施形態1の画像形成装置101よりも、上位装置から印刷情報200aを再取得する処理が発生する頻度を低減させることができ、ユーザの負担を軽減することができる。
本発明は、前記した実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更や変形を行うことができる。
例えば、本発明は、プリンタに限らず、複写機、FAX、MFP等の画像形成装置に用いることができる。なお、「MFP」とは、Multi Function Printer(又は、Product)の略称で、プリンタにファクシミリ機能やスキャナ機能、コピー機能等を付加した装置である。
また、例えば、実施形態1の画像形成装置101は、実施形態2の画像形成装置201と同様に、上位装置から印刷情報200aを受信した場合に、印刷情報200aを大容量な記憶部である不揮発性メモリ116に格納しておくようにしてもよい。
また、前記した実施形態1及び実施形態2では、認証情報210は、画像情報255毎に、生成される固有の情報として説明した。しかしながら、認証情報210は、個々のユーザに予め設定された情報(例えば、会社等で用いられている従業員コードや、会員制組織で用いられている会員コード等)を用いるようにしてもよい。なお、認証情報210として個々のユーザに予め設定された情報を用いる場合に、認証印刷ジョブの印刷情報200のセキュリティは多少低下する代わりに、情報処理装置1000は認証情報210cを生成して情報記憶媒体1004に格納する動作を省略することができる。
101 画像形成装置(プリンタ)
102 メイン処理部
103 インタフェース部(入力部)
104 解析部
105 画像生成部
106 印刷部
107 認証印刷管理部(検索部)
108 格納制御部
109 不正印刷検出部(第2判断部)
110 不揮発性メモリ制御部
111 データ削除部(削除部)
112 時間管理部
113 情報読取部(取得部)
114 通知部
115 監視部(第1判断部)
116 不揮発性メモリ(記憶部)
1000 情報処理装置(パーソナルコンピュータ)
1001,1003 通信回線
1002 情報読取装置(ICカードリーダライタ)
1004 情報記憶媒体(ICカード)

Claims (8)

  1. 上位装置から、画像情報、当該画像情報の印刷を認証するための第1認証情報、及び、当該画像情報の印刷許可開始時刻から印刷許可終了時刻までの印刷可能時間を表す印刷可能時間情報を含む認証印刷ジョブの印刷情報が入力される入力部と、
    外部から第2認証情報を取得する取得部と、
    前記入力部によって入力された1乃至複数の認証印刷ジョブの前記印刷情報を格納する記憶部と、
    前記取得部によって前記第2認証情報が取得された場合に、当該第2認証情報と一致する前記第1認証情報を含んでいる前記印刷情報を検索する検索部と、
    現在時刻が前記印刷可能時間情報によって指定された印刷許可終了時刻を経過している認証印刷ジョブを期限切れジョブとし、前記記憶部に格納された1乃至複数の前記印刷情報の中に、期限切れジョブがあるか否かを判定する第1判断部と、
    前記記憶部に格納された1乃至複数の認証印刷ジョブの前記印刷情報の中から、前記第1判断部によって前記期限切れジョブと判定された前記印刷情報を削除する削除部と、
    前記取得部によって取得された前記第2認証情報が前記印刷可能時間情報によって表された印刷可能時間内に取得されたか否かを判定する第2判断部と、
    前記第2判断部によって前記第2認証情報が前記印刷可能時間内に取得されたと判定された場合に、前記検索部によって検索された前記印刷情報に含まれている前記画像情報によって表される画像を印刷する印刷部とを有する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    さらに、前記記憶部に格納された前記印刷情報が削除条件に合致する場合に、当該削除条件に合致する印刷情報を削除してよいか否かを前記上位装置へ確認する削除確認部と、
    前記削除確認部によって当該削除条件に合致する印刷情報の削除が不可であることが確認された場合に、前記記憶部に格納されている当該削除条件に合致する印刷情報の前記印刷可能時間情報を変更することによって、当該削除条件に合致する印刷情報を再登録する再登録部とを有する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置において、
    前記検索部は、
    前記入力部によって認証印刷ジョブの前記印刷情報が入力される度に、当該印刷情報の格納管理用の情報として、当該印刷情報の前記第1認証情報及び前記印刷可能時間情報を含む認証印刷格納情報を生成し、生成した当該認証印刷格納情報を記憶手段に登録しておき、
    前記取得部によって前記第2認証情報が取得された場合に、当該記憶手段に登録された当該認証印刷格納情報を参照して、当該第2認証情報と一致する前記第1認証情報を含んでいる前記印刷情報を検索する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記第1判断部は、
    前記期限切れジョブの監視用の情報として、監視テーブルを生成し、
    前記入力部によって認証印刷ジョブの前記印刷情報が入力される度に、当該印刷情報の前記第1認証情報及び前記印刷可能時間情報を当該監視テーブルに登録しておき、
    所定の間隔で、現在時刻と当該監視テーブルに登録された前記印刷可能時間情報によって指定された印刷許可終了時刻とを比較することによって、期限切れジョブがあるか否かを判定する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記第2判断部は、
    前記取得部によって取得された前記第2認証情報の取得時刻と前記印刷情報に含まれている前記印刷可能時間情報によって表される印刷可能時間とを比較することによって、当該第2認証情報が印刷可能時間内に取得されたか否かを判定する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記記憶部は、
    前記印刷情報として、前記画像情報と当該画像情報が特定可能な情報とを格納する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記印刷部は、
    前記記憶部に格納された前記画像情報の中の、前記検索部によって検索された前記印刷情報に対応する前記画像情報に基づいて形成される画像を印刷する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
    さらに、前記第2判断部によって前記第2認証情報が前記印刷可能時間外に取得されたと判定された場合に、不正なアクセスがあったことを、前記上位装置へ通知する通知部とを有する
    ことを特徴とする画像形成装置。
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