JP2009027404A - ジョブ管理装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】記録媒体が直近のジョブに関連するものでなくても、記録媒体に関連するジョブを容易に特定できるようにする。
【解決手段】ユーザ認証を行うユーザ認証部50と、ユーザ識別情報と画像データと利用属性情報とを受け付ける情報受付部51と、ユーザ識別情報と利用属性情報と通常スキャン時の画像データから生成した原稿特徴情報とをジョブ履歴記憶部53に記憶する情報登録部52と、画像データを出力する画像出力部54とを備える。また、原稿忘れスキャン時の画像データから生成した原稿特徴情報とジョブ履歴記憶部53に記憶された原稿特徴情報とを比較する原稿比較部55と、原稿特徴情報が一致するジョブのユーザ識別情報を取得し、原稿忘れ情報記憶部59を更新するユーザ推定部56と、ユーザ情報記憶部57に記憶された電子メールアドレスに原稿忘れを通知するメッセージ伝達部58とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、ジョブ管理装置、プログラムに関する。
複写機、スキャナ、ファクシミリ等の画像読取装置において、原稿を読み取り、複写、蓄積、送信等の操作を行った後、原稿を取り去るのを忘れることがある。また、プリンタ、複写機等の画像形成装置においては、印刷物を取り去るのを忘れることがある。こうして取り忘れられた原稿や印刷物は、誰のものなのか分からず、勝手に破棄することもできないので、装置周辺に放置されているのが現状である。ところが、原稿や印刷物を放置することは、情報の漏洩につながる場合もあり、問題である。
そこで、従来、原稿の取り忘れを防止する技術が種々提案されている(例えば、特許文献1〜4参照)。
特許文献1では、複写開始ボタンが押されていない状態で、キーカウンタが課金装置に挿入されていなければ、原稿が複写機にセットされているかどうかを検査し、原稿がセットされていれば、原稿置き忘れ警告音を発して利用者に原稿を複写機から取り出すように警告する。
特許文献2では、原稿の読み取り終了後に原稿の置き忘れ防止を促すための第一の警告メッセージを表示し、複写(プリント)終了後に複写継続の意思がない事を確認した場合、原稿の置き忘れ防止を促すための第二の警告メッセージを表示する。
特許文献3では、原稿の画像を読取り、画像データを一時的に記憶し、原稿が受取られたか否かを判断する。原稿が受取られたと判断した場合は、印刷処理を開始し、一方、画像データを記憶してから原稿が受取られることなく所定時間が経過した場合は、原稿が放置されている旨を端末装置へ通知する。
特許文献4では、ユーザを特定してスキャニングを実行し、コピー作業終了時から所定時間経過後に再スキャンを実行し、最終原稿画像と再スキャン画像の特徴情報を比較し、両画像が同一と判定された場合は、特定されたユーザが原稿を置き忘れていると判定し、そのユーザに原稿の置き忘れを報知する。
特開平5−53385号公報 特開2006−162714号公報 特開2005−150980号公報 特開2005−51402号公報
ここで、一般に、画像が記録された記録媒体については、その記録媒体が直近に実行されたジョブに関連するものでもない限り、その記録媒体に関連するジョブを特定することは容易ではなかった。
本発明の目的は、記録媒体が直近のジョブに関連するものでなくても、記録媒体に関連するジョブを容易に特定できるようにすることにある。
請求項1に記載の発明は、画像形成装置で実行された複数のジョブについて、各ジョブの特性情報を含む履歴情報を記憶する記憶手段と、画像が記録された記録媒体から、当該記録媒体の特性情報を抽出する抽出手段と、前記記憶手段に記憶された前記履歴情報における各ジョブの特性情報と、前記抽出手段により抽出された特性情報とに基づいて、前記複数のジョブの中から前記記録媒体に関連するジョブを特定する特定手段とを備えたことを特徴とするジョブ管理装置である。
請求項2に記載の発明は、前記抽出手段により抽出された前記特性情報は、前記記録媒体に記録された前記画像から得られる当該記録媒体の識別情報を含むことを特徴とする請求項1記載のジョブ管理装置である。
請求項3に記載の発明は、前記抽出手段により抽出された前記特性情報は、前記記録媒体自体から得られる当該記録媒体の識別情報を含むことを特徴とする請求項1記載のジョブ管理装置である。
請求項4に記載の発明は、前記特定手段は、前記記録媒体の読取り又は出力を指示したジョブを特定することを特徴とする請求項1記載のジョブ管理装置である。
請求項5に記載の発明は、前記読取り又は出力の時間に関する情報、前記読取り又は出力を行った前記録媒体の枚数に関する情報、前記読取り又は出力の手順に関する情報、前記読取り又は出力により受けたサービスに関する情報の少なくとも1つを提示する提示手段を更に備えたことを特徴とする請求項4記載のジョブ管理装置である。
請求項6に記載の発明は、前記記憶手段は、各ジョブの実行を指示したユーザに関する情報を更に含む前記履歴情報を記憶し、前記特定手段は、前記記憶手段に記憶された前記履歴情報に含まれる前記ユーザに関する情報に基づいて、前記読取り又は出力を行ったユーザを特定することを特徴とする請求項4記載のジョブ管理装置である。
請求項7に記載の発明は、前記特定手段は、画像形成装置で各ユーザが直近にログインした際に実行された複数のジョブの中からジョブを特定することを特徴とする請求項6記載のジョブ管理装置である。
請求項8に記載の発明は、前記特定手段は、前記読取り又は出力の時間に関する情報、前記読取り又は出力を行った前記記録媒体の枚数に関する情報、前記読取り又は出力の手順に関する情報、前記読取り又は出力により受けたサービスに関する情報の少なくとも1つを用いた絞込み要求に応じて、前記ユーザを絞り込むことを特徴とする請求項6記載のジョブ管理装置である。
請求項9に記載の発明は、前記特定手段により特定された前記ユーザの情報と、前記特定手段により当該ユーザが特定された頻度の情報とを関連付けて保持する保持手段と、前記保持手段に保持された前記頻度の情報が所定の基準を超えている場合に、当該頻度の情報に関連付けられた前記ユーザの情報を用いて、前記記録媒体の取り忘れに関する警告を行う警告手段とを更に備えたことを特徴とする請求項6記載のジョブ管理装置である。
請求項10に記載の発明は、コンピュータに、画像形成装置で実行された複数のジョブについて、各ジョブの特性情報を含む履歴情報を記憶手段に記憶する機能と、画像が記録された記録媒体から、当該記録媒体の特性情報を抽出する機能と、前記記憶手段に記憶された前記履歴情報における各ジョブの特性情報と、抽出された特性情報とに基づいて、前記複数のジョブの中から前記記録媒体に関連するジョブを特定する機能とを実現させるためのプログラムである。
請求項1の発明は、本構成を有していない場合に比較して、記録媒体が直近のジョブに関連するものでなくても、記録媒体に関連するジョブを容易に特定することができるという効果を有する。
請求項2の発明は、本構成を有していない場合に比較して、記録媒体に関連するジョブを、特殊な記録媒体を使用せずに精度よく特定することができるという効果を有する。
請求項3の発明は、本構成を有していない場合に比較して、記録媒体に関連するジョブを、特殊な画像を印刷した記録媒体を使用せずに精度よく特定することができるという効果を有する。
請求項4の発明は、本構成を有していない場合に比較して、記録媒体の読取り又は出力を指示したジョブを容易に特定することができるという効果を有する。
請求項5の発明は、記録媒体の読取り又は出力を指示したジョブを、時間、枚数、手順、サービスのいずれかを用いて確認することができるという効果を有する。
請求項6の発明は、本構成を有していない場合に比較して、記録媒体の読取り又は出力を行ったユーザを容易に特定することができるという効果を有する。
請求項7の発明は、本構成を有していない場合に比較して、記録媒体の読取り又は出力を行ったユーザの特定を高速に行うことができるという効果を有する。
請求項8の発明は、記録媒体の読取り又は出力を行ったユーザの候補が複数いたとしても、時間、枚数、手順、サービスのいずれかを用いて絞り込むことができるという効果を有する。
請求項9の発明は、本構成を有していない場合に比較して、記録媒体の取り忘れの頻度が基準を超えているユーザによる記録媒体の取り忘れを防止できる可能性が高まるという効果を有する。
請求項10の発明は、本構成を有していない場合に比較して、記録媒体が直近のジョブに関連するものでなくても、記録媒体に関連するジョブを容易に特定することができるという効果を有する。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(以下、「実施の形態」という)について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態が適用される複合機のハードウェア構成を示した図である。
図示するように、この複合機は、コントローラ10と画像読取部20と画像形成部30と操作部40とを備えている。尚、本明細書では、スキャナ機能、プリント機能、コピー機能、ファクシミリ機能を備えた多機能型画像形成装置のことを複合機と称しており、画像読取部20が原稿から画像を読み取ることにより、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能が実現され、画像形成部30が紙等の記録媒体に画像を形成し印刷物として出力することにより、プリント機能、コピー機能が実現される。
このうち、コントローラ10は、CPU(Central Processing Unit)11と、HDD(Hard Disk Drive)12と、読取部インターフェース(以下、「I/F」と表記する)13と、システムメモリ14と、形成部I/F15と、通信I/F16と、操作部I/F17とを備える。
CPU11は、HDD12等に記憶された各種プログラムをシステムメモリ14等にロードして実行することにより、図2を参照して後述する各機能を実現する。
HDD12は、例えば磁気ディスク装置であり、CPU11が実行するプログラムや、プログラムの実行に用いるデータ等を記憶する。
読取部I/F13は、画像読取部20が読み取った画像データを複合機内部へ受け渡す。
システムメモリ14は、例えば半導体素子を用いて電気的に記録を行うメモリであり、CPU11が実行するプログラムや、プログラムの実行に用いるデータ等を記憶する。
形成部I/F15は、複合機内部で生成した画像を記録媒体に印刷するための情報を画像形成部30へ受け渡す。
通信I/F16は、例えばネットワークを介して各種情報の送受信を行う。
操作部I/F17は、操作部40にて受け付けられた操作情報を複合機内部へ受け渡す。
また、画像読取部20は、例えば原稿に印刷された画像を読み取ることにより、画像データを取得する。ここで、画像読取部20は、例えばスキャナであり、光源から原稿に照射した光に対する反射光をレンズで縮小してCCD(Charge Coupled Devices)で受光するCCD方式や、LED光源から原稿に順に照射した光に対する反射光をCIS(Contact Image Sensor)で受光するCIS方式のものを用いるとよい。
更に、画像形成部30は、紙等の記録媒体に画像を形成する。ここで、画像形成部30は、例えばプリンタであり、感光体に付着させたトナーを記録媒体に転写して像を形成する電子写真方式や、インクを記録媒体上に吐出して像を形成するインクジェット方式のものを用いるとよい。尚、記録媒体とは、画像を印刷可能なものであれば、その材質は問わない。代表例は紙であるが、OHPシートや金属板、布等であっても構わない。
また、操作部40は、複合機が出力する情報をユーザに提示するために表示したり、表示された情報の上でのユーザの操作を受け付けたりする。ここで、操作部40は、例えばタッチパネルディスプレイであり、コピー、スキャン、ファクシミリ等のサービスの種別の選択や、各サービスにおける詳細な設定が行えるようなものであればよい。
ところで、このような複合機としては、オフィス等に設置され、ユーザが認証を受けて使用するものがある。また、一方で、例えばコンビニエンスストアに設置されるような不特定のユーザが認証を受けずに使用するものもある。本実施の形態は、これらの異なるタイプの複合機を前提とし、スキャンした原稿の取り忘れ(以下、「原稿忘れ」という)があった場合に、その原稿忘れをしたユーザを特定するための何らかの情報を提示するというものである。
以下、ユーザ認証を行う複合機における実施の形態を第1の実施の形態として、また、ユーザ認証を行わない複合機における実施の形態を第2の実施の形態として説明する。
[第1の実施の形態]
本実施の形態は、ユーザ情報、ジョブ履歴、原稿比較部を利用して、原稿を忘れたユーザを推定し、そこから所定の条件で原稿を忘れたユーザの候補を抽出し、原稿を忘れた旨を自動的に通知するものである。例えば、複合機の管理者等が、取り忘れ原稿を画像読取部20でスキャンすると、原稿を取り忘れたと推定されるユーザに対し、電子メールでその旨が伝えられる。即ち、原稿を忘れたユーザの次に複合機を使用するユーザがいたとしても、そのユーザの複合機の使用を阻害することがなく、また、同一の原稿を使用したユーザが複数いたとしても、実際に原稿を忘れたユーザを特定して原稿を忘れた状態にあることを通知できる方法である。
まず、このような概略動作を制御するコントローラ10の機能構成について説明する。
図2は、コントローラ10の機能構成例を示したブロック図である。
図示するように、コントローラ10は、ユーザ認証部50と、情報受付部51と、情報登録部52と、ジョブ履歴記憶部53と、画像出力部54とを備える。また、原稿比較部55と、ユーザ推定部56と、ユーザ情報記憶部57と、メッセージ伝達部58と、原稿忘れ情報記憶部59とを備える。
ユーザ認証部50は、操作部40からログイン要求があると、ユーザ情報記憶部57に記憶されたユーザ情報を参照してユーザ認証を行う。そして、ユーザ認証が成功すれば、ログインを許可し、そのユーザを一意に識別するための情報(以下、「ユーザ識別情報」という)と、そのログインを一意に識別するための情報(以下、「ログイン識別情報」という)とを保持する。また、ユーザ認証に失敗すれば、ログインを拒否する。ここで、ユーザ認証は、例えば、ICカードとカードリーダによる認証であってよいが、操作部40からのパスワード入力をこれに組み合わせたものであってもよい。また、センサネットにおけるセンサノードを検知し、ユーザが複合機に近づいたことをもってユーザを認証するような方法でもよく、その実現方法は問わない。
情報受付部51は、画像読取部20にて通常のスキャンが行われた場合は、ユーザ認証部50からユーザ識別情報等を、操作部40等から原稿の読取りを指示した際の画像読取部20の利用に関する属性情報(以下、「利用属性情報」という)を、画像読取部20からスキャン画像の画像データをそれぞれ受け付ける。また、画像読取部20にて取り忘れ原稿のスキャンが行われた場合は、そのスキャン画像の画像データを受け付ける。
情報登録部52は、画像読取部20が読み取った原稿の特徴を示す情報(以下、「原稿特徴情報」という)を、情報受付部51が受け付けた画像データから生成する。そして、情報受付部51が受け付けた他のデータと共にジョブ履歴記憶部53に登録する。
ジョブ履歴記憶部53は、情報登録部52が登録した情報をジョブ履歴として記憶する。本実施の形態では、履歴情報の一例として、ジョブ履歴を用い、履歴情報を記憶する記憶手段の一例として、ジョブ履歴記憶部53を設けている。
画像出力部54は、情報受付部51が受け付けた画像データを所定の出力先へ出力する。ここで、画像データの出力先は、ジョブの種類に応じて決定される。ジョブがコピー機能(画像データの印刷)を指示するものであれば、画像形成部30が出力先となる。また、ジョブがファクシミリ機能(画像データの送信)を指示するものであれば、通信I/F16が出力先となる。更に、ジョブがスキャン機能(画像データの保存)を指示するものであれば、HDD12が出力先となる。
原稿比較部55は、ジョブ履歴として管理されている各ジョブにて読み込まれた原稿と、新たに読み込まれた原稿との同一性を判断する。具体的には、取り忘れ原稿のスキャン画像の画像データから原稿特徴情報を生成する。そして、ユーザのログインごと、ジョブごとに、この生成した原稿特徴情報と、ジョブ履歴記憶部53に記憶されたジョブ履歴内の原稿特徴情報とを比較し、その一致度が所定の基準を超える場合に、そのジョブ履歴内の情報を出力する。本実施の形態では、特性情報の一例として、原稿特徴情報を用いている。また、特性情報を抽出する抽出手段の一例として、また、ジョブを特定する特定手段の一例として、原稿比較部55を設けている。
ユーザ推定部56は、原稿比較部55が出力したユーザ識別情報に基づいて、原稿を忘れたユーザを推定する。その際、原稿比較部55が出力したその他の情報、例えば、利用属性情報も用いる。
ユーザ情報記憶部57は、ユーザに関する情報(ユーザ情報)を記憶する。ここで、ユーザ情報は、ユーザ識別情報とパスワードと連絡先情報(例えばメールアドレス)とを含む。
メッセージ伝達部58は、原稿を忘れたユーザとして特定されたユーザに対して電子メールが送信されるよう電子メールアドレス及びメッセージを通信I/F16に出力する。
原稿忘れ情報記憶部59は、ユーザごとに原稿を忘れた回数を記憶する。本実施の形態では、ユーザの情報とそのユーザが特定された頻度の情報とを関連付けて保持する保持手段の一例として、原稿忘れ情報記憶部59を設けている。
次に、ジョブ履歴記憶部53の記憶内容について説明する。
図3に、ジョブ履歴記憶部53に記憶されるジョブ履歴の一例を示す。尚、ジョブ履歴は、図5を参照して後述する処理にて登録されるが、ここではジョブ履歴が既に存在するものとして示している。
図示するように、ジョブ履歴は、ユーザ識別情報とログイン識別情報と利用属性情報と原稿特徴情報とを対応付けたものとなっており、これらの情報が時間順に蓄積されている。
このうち、ユーザ識別情報は、既に述べたが、ユーザを一意に識別するための情報である。ログイン識別情報は、これも既に述べたが、各ユーザのログインを一意に識別するための情報である。ここでは、ユーザごとのログイン回数を表す連番をログイン識別情報としている。
また、本実施の形態では、利用属性情報として、日時、読取り枚数、読取り手順、サービス種別に関する各情報を蓄積する。
このうち、日時は、画像読取部20を利用した日時を示す。
読取り枚数は、画像読取部20で読み取った原稿の枚数を示す。
読取り手順は、画像読取部20にて原稿を読み取った際のユーザの読取り手順を示す。その代表的なものとしては、例えば、自動原稿送り装置(ADF)から原稿を給紙して読み取らせたか、直接プラテンガラス上に原稿を置いて読み取らせたか等の区別がある。
サービス種別とは、画像読取部20を利用して行ったサービスの種別を意味する。このサービスの種類には、コピー、スキャン、ファクシミリ等がある。
尚、ここでは、利用属性情報としてこれら4つの情報しか示さなかったが、例えば、原稿のサイズ等、その他にも様々な情報が考えられる。
更に、本実施の形態では、原稿特徴情報も蓄積している。この原稿特徴情報の例については後述する。
ところで、図3には、ユーザ「U000123」、「U000456」、「U000789」が実行を指示したジョブについて、ジョブ履歴の例を示している。尚、これ以前にもジョブ履歴はあるが、それについては図示を省略してある。
図から、まず、ユーザ「U000123」が、426回目のログインにおいて、7年7月2日10時0分に、ADFを用いて原稿10枚をファクシミリ送信しており、その原稿10枚分の原稿特徴情報が「X01」、「X02」、…、「X10」であることが分かる。また、ユーザ「U000456」が、411回目のログインにおいて、7年7月2日11時0分から3分の間に、プラテンガラスに原稿を1枚ずつ置いてコピーしており、その原稿の原稿特徴情報が「Y01」、「Y02」、…、「Y15」であることが分かる。更に、ユーザ「U000789」が、658回目のログインにおいて、7年7月2日13時0分に、ADFを用いて原稿5枚をスキャンしており、その原稿5枚分の原稿特徴情報が「Z01」、「Z02」、…、「Z05」であることが分かる。
次いで、ユーザ情報記憶部57及び原稿忘れ情報記憶部59の記憶内容についても説明する。尚、ユーザ情報記憶部57に記憶されるユーザ情報と、原稿忘れ情報記憶部59に記憶される原稿忘れ情報は、いずれもユーザ識別情報をキーとして管理されるものであるので、同じ記憶部にて管理する構成を採用してもよいが、ここでは別々に管理している。
図4(a)に、ユーザ情報記憶部57に記憶されるユーザ情報の一例を示す。尚、ユーザ情報は、例えば複合機の管理者によって予め登録されているものとする。
図示するように、ユーザ情報は、ユーザ識別情報とパスワードと電子メールアドレスとを対応付けたものとなっている。
このうち、ユーザ識別情報は、既に述べた通り、ユーザを一意に識別するための情報である。パスワードは、ユーザが複合機を使用するために任意に定めた文字列である。電子メールアドレスは、原稿を忘れていることを通知する先であり、PCの電子メールアドレスであっても携帯電話の電子メールアドレスであってもよい。
図4(a)には、図3に示したユーザ「U000123」、「U000456」、「U000789」についてのみ、ユーザ情報を示している。
また、図4(b)に、原稿忘れ情報記憶部59に記憶される原稿忘れ情報の一例を示す。尚、原稿忘れ情報は、図6を参照して後述する処理にて登録されるが、ここでは原稿忘れ情報が既に存在するものとして示している。
図示するように、原稿忘れ情報は、ユーザ識別情報と原稿忘れ回数とを対応付けたものとなっている。
このうち、ユーザ識別情報は、既に述べた通り、ユーザを一意に識別するための情報である。原稿忘れ回数は、そのユーザが過去にその複合機において原稿を忘れた回数である。
図4(b)には、図3に示したユーザ「U000123」、「U000456」、「U000789」についてのみ、原稿忘れ情報を示している。
次いで、本実施の形態におけるコントローラ10の動作を詳細に説明する。
まず、通常の原稿のスキャン時の動作について説明する。
図5は、このときの動作を示したフローチャートである。ここでは、ユーザが複合機を使用するためにログインした際に、ユーザ認証部50によるユーザ認証は既に行われており、ユーザ認証部50が現在使用しているユーザのユーザ識別情報及びログイン識別情報を保持しているものとする。そして、この動作は、原稿を画像読取部20に読み取らせることにより開始する。
コントローラ10では、まず、情報受付部51が、ユーザ認証部50からユーザ識別情報及びログイン識別情報を受け付ける(ステップ501)。また、利用属性情報を受け付けると共に、画像読取部20が原稿を読み取って得た画像データを受け付ける(ステップ502)。ここで、利用属性情報のうち、日時は、図示しないタイマから取得するとよい。また、読取り枚数及び読取り手順は、例えば、自動原稿送り装置(ADF)に設けられた原稿送り検知手段から取得することが考えられる。更に、サービス種別は、操作部40に対して入力された情報に基づいて取得するとよい。
次に、情報登録部52は、画像データから原稿特徴情報を生成する(ステップ503)。そして、ステップ501で受け付けたユーザ識別情報及びログイン識別情報と、ステップ502で受け付けた利用属性情報と、ステップ503で生成した原稿特徴情報とをジョブ履歴としてジョブ履歴記憶部53に記憶する(ステップ504)。
その後、画像出力部54が、画像データを所定の出力先に出力する(ステップ505)。これにより、原稿をスキャンしたユーザが所望するサービスが行われる。
次に、実際に原稿忘れが発生した場合において、その原稿をスキャンした際の動作について説明する。
図6は、このときの動作を示したフローチャートである。この動作は、原稿を画像読取部20に読み取らせることにより開始する。尚、通常の原稿のスキャンか、原稿忘れによる原稿のスキャンかは、原稿のスキャンに先立ち、操作部40を操作して指定するとよい。
コントローラ10では、まず、情報受付部51が、画像読取部20が原稿を読み取って得た画像データを受け付け、この画像データを原稿比較部55に受け渡す(ステップ521)。
これにより、原稿比較部55は、画像データから原稿特徴情報を生成する(ステップ522)。そして、この生成した原稿特徴情報と、ジョブ履歴記憶部53に記憶された原稿特徴情報とを比較する。
具体的には、以下のような処理を行う。
まず、原稿比較部55は、ジョブ履歴記憶部53に記憶されたジョブ履歴を新しいものから順に検索し、ユーザ識別情報及びログイン識別情報が同じものを一単位として読み出す(ステップ523)。尚、ジョブ履歴は、プリントジョブの履歴を含んでいてもよいが、本実施の形態では、画像読取部20を用いたジョブの履歴のみを検索の対象とする。そして、読み出しが成功したかどうか、つまり、読み出すべきジョブ履歴があるかどうかを判定する(ステップ524)。
その結果、読み出しに成功したと判定されれば、原稿比較部55は、読み出したジョブ履歴に含まれるユーザ識別情報が、所定の記憶領域に記憶されているかどうかを判定する(ステップ525)。この場合、所定の記憶領域にユーザ識別情報が記憶されているユーザは、ジョブ履歴を既にチェック済のユーザである。つまり、本実施の形態では、原稿を取り忘れてそのままになっているユーザは、それ以降、ログインしていないと考え、各ユーザの最新ログイン時のジョブ履歴のみを対象として原稿を比較している。認証されたユーザとジョブ履歴とが明確に関連付けられて記憶されているので、たとえ同一の原稿を複数のユーザが用いたとしても、各ユーザの最終の原稿読取り操作時のイメージログを対象にできるのである。そして、本実施の形態では、このような比較を行うことにより、推定の精度の向上、及び、推定の高速化を図っている。但し、各ユーザの最終ログイン時以外のジョブ履歴を比較対象とする構成を採用してもよい。
ここで、ユーザ識別情報が所定の記憶領域に記憶されていれば、そのユーザについてはチェック済であることが分かるので、ステップ523に戻り、別のユーザのジョブ履歴を読み込む。
また、ユーザ識別情報が所定の記憶領域に記憶されていなければ、そのジョブ履歴に含まれるユーザ識別情報を、チェック済のユーザとしてその記憶領域に記憶する(ステップ526)。そして、ステップ522で生成した原稿特徴情報と、ステップ523で読み出したジョブ履歴内の原稿特徴情報とが一致するかどうかを比較する(ステップ527)。但し、ここでいう「一致」は、完全一致でなくてよい。例えば、ステップ522で生成した原稿特徴情報と、ステップ523で読み出したジョブ履歴内の原稿特徴情報の一部との一致を意味するものであってもよい。図3に示したユーザ「U000123」が10枚の原稿のうちの1枚を忘れていった場合のように、画像読取部20に読み取らせた原稿を部分的に取り忘れる場合も考えられるからである。
ところで、原稿比較部55が比較する原稿特徴情報としては、次のようなものが考えられる。
第一に、画像の特徴に関する情報である。この場合は、特徴を比較することになり、厳密な画像の一致を判断することにはならないので、複数の候補が得られる場合がある。
第二に、デジタル署名コードである。デジタル署名コードは、ユーザを特定するための画像情報であり、画像の特徴に関する情報に比べ、曖昧さはない。尚、デジタル署名コードでなくても、記録媒体に記録された画像から得られ、かつ、記録媒体を識別可能な情報であれば、如何なるものを用いてもよい。即ち、本実施の形態では、かかる情報の一例として、デジタル署名コードを用いている。
第三に、紙指紋に関する情報(例えば紙指紋のハッシュ値)である。紙指紋は、紙を識別可能な紙繊維のパターンであり、これも画像の特徴に関する情報に比べ、曖昧さはない。尚、紙指紋に関する情報でなくても、記録媒体自体から得られ、かつ、記録媒体を識別可能な情報であれば、如何なるものを用いてもよい。即ち、本実施の形態では、かかる情報の一例として、紙指紋に関する情報を用いている。
このような比較により、原稿特徴情報が一致すれば、そのジョブ履歴に含まれるユーザ識別情報と利用属性情報と原稿特徴情報とを記憶する(ステップ528)。そして、ステップ523に戻り、別のユーザのジョブ履歴を読み込み、これをステップ524で読み出しに失敗するまで繰り返す。
一方、ステップ524で読み出しに失敗したと判定されれば、つまり、読み出すべきジョブ履歴がなければ、原稿比較部55は、ステップ528で記憶したユーザ識別情報と利用属性情報と原稿特徴情報とをユーザ推定部56に受け渡す。
このとき、原稿特徴情報の比較に曖昧性を持たせること等により、原稿を忘れたユーザの候補が複数となる場合がある。そこで、ユーザ推定部56は、ユーザの候補が1人であるかどうかを判定する(ステップ529)。
ここで、ユーザの候補が1人であれば、ユーザ情報記憶部57からそのユーザに対応付けられた電子メールアドレスを読み出し、メッセージ伝達部58へ受け渡す。そして、メッセージ伝達部58は、原稿を忘れている旨のメッセージがその電子メールアドレスに送られるよう、通信I/F16に対しメッセージと電子メールアドレスとを出力する(ステップ530)。これにより、原稿を忘れたユーザに対し、そのことを知らせる電子メールが発信される。このような構成により、原稿を忘れたユーザの候補を管理者が知ることも探すことも必要とせずに、ユーザに原稿忘れを通知することができるので、セキュリティの面からも好ましい。
その後、ユーザ推定部56は、原稿忘れ情報記憶部59に対し、原稿を忘れたユーザとして特定されたユーザに対する原稿忘れ回数を1だけカウントアップする(ステップ531)。
また、ユーザの候補が1人でなければ、ユーザ推定部56は、原稿比較部55から渡された情報のうち、少なくともユーザ識別情報を操作部40に表示する(ステップ532)。そして、利用属性情報や原稿特徴情報を用いたユーザの絞込み(フィルタリング)を促す。これにより、ユーザ推定部56は、例えば管理者が操作部40にて絞込み操作を行ったかどうかを判定する(ステップ533)。その結果、絞込み操作が行われないことが確定したと判定されれば、処理を終了する。一方、絞込み操作が行われたと判定されれば、ユーザ推定部56がその絞込み操作に応じてユーザを絞り込む(ステップ534)。そして、絞込み後のユーザが1人であるかどうかを判定し(ステップ529)、ユーザが1人になるまで、又は、絞込み操作が行われないことが確定するまで、ステップ532〜534の処理を繰り返す。
尚、ここでのユーザの絞込みは、例えば、次のような利用属性情報を用いて行うとよい。
第一に、日時である。日時を用いて、例えば、直近に原稿を読み取ったユーザ、本日中に原稿を読み取ったユーザ、2日以内に原稿を読み取ったユーザ、1週間以内に原稿を読み取ったユーザ等に絞り込むことが考えられる。また、日時は、原稿忘れが発見された時間帯における複合機の使用頻度が多いユーザに絞り込むために用いてもよい。
第二に、読取り枚数である。これは、放置された原稿の枚数からユーザを推定する際に役立つ情報である。
第三に、読取り手順である。この読取り手順は、例えば、自動原稿送り装置を用いて原稿を読み取らせたか、プラテンガラスに直接置いた原稿を読み取らせたかを示す情報であるが、原稿が発見された位置からユーザを推定する際に役立つ情報である。
第四に、サービス種別である。このサービス種別には、コピー、スキャン、ファクシミリ等がある。例えば、原稿と同時に印刷物も忘れられている場合には、サービス種別を用いて、コピーを行ったユーザに絞り込むことが考えられる。また、ファクシミリ送信のために読み取った原稿に「ファクシミリ送信済」等の印刷を行う複合機において、原稿にそのような印刷がなされている場合には、サービス種別を用いて、ファクシミリ送信を行ったユーザに絞り込むことが考えられる。
尚、これらの情報を用いて絞り込む前に、例えば、直近のユーザや読取り枚数が一致するユーザをデフォルトとして表示するようにしてもよい。
また、利用属性情報ではなく、原稿特徴情報を用いて、ユーザを絞り込んでもよい。例えば、原稿の内容の類似度を指標として表示し、この指標に基づいてユーザを絞り込むことが考えられる。
例えば、原稿忘れ状態を1日に1回確認する運用では、デフォルトで直近のユーザを検索対象に指定していると、原稿を忘れたユーザを特定できない可能性がある。このような場合、ジョブ履歴の検索範囲を変える必要がある。また、原稿送り装置の排出口にあったのか、プラテンガラスに残っていたのか等が手がかりになる場合もある。そこで、本実施の形態では、複数の候補者がいるときに、操作部40で絞込条件を追加してユーザを特定できるようにしているのである。
また、本実施の形態では、このようにジョブ履歴を検索して、原稿を忘れたユーザを推定している。従って、ユーザが複合機から離れてしまった後でもユーザを特定して原稿の放置状態をなくし、情報漏洩のリスクを低減している。
次に、原稿を忘れる頻度が高いユーザに対し原稿忘れ防止の報知を行う際の動作について説明する。
図7は、このときの動作を示したフローチャートである。尚、ここでは、複合機の使用を終えてログアウトする際に原稿忘れ防止の報知を行う例を説明する。
操作部40にてユーザからログアウトが指示されると、ユーザ認証部50は、ログイン中のユーザのユーザ識別情報を取得する(ステップ541)。そして、ユーザ認証部50は、原稿忘れ情報記憶部59からそのユーザ識別情報に対応する原稿忘れ回数を読み出し(ステップ542)、原稿忘れ回数が所定の閾値を超えているかどうかを判定する(ステップ543)。
ここで、所定の閾値を超えていれば、ユーザ認証部50は、警告手段の一例として、操作部40に対し、例えば「原稿の取り忘れに注意して下さい」といったメッセージを表示し(ステップ544)。その後、ログアウト処理を行う(ステップ545)。
一方、所定の閾値を超えていなければ、ユーザ認証部50は、そのままログアウト処理を行う(ステップ545)。
尚、上記では、原稿忘れ回数が所定の閾値を超える場合にのみ報知を行うようにしたが、機密情報を取り扱うことが多いユーザに対しては報知を常に行うよう、ユーザ情報記憶部57で指定しておいてもよい。また、報知のタイミングとしては、ログアウト時だけでなく、ログイン時や、原稿読込みを終了してから所定時間経過後等のタイミングを採用してもよい。
また、本実施の形態では、このように、原稿を忘れることの多いユーザを内部的に把握し、そのユーザに対してのみ報知を行なっているので、セキュリティ向上に貢献している。
ここで、本実施の形態を用いた具体的な操作手順について説明する。
(1)例えばコピーをしようとしたユーザが、原稿忘れに気付いたとする。すると、そのユーザは、自分のコピー作業後、帰り際に原稿を画像読取部20にセットして原稿忘れスキャン機能を起動し、そのまま自席に戻る。これにより、複合機は、原稿を読み取り、ジョブ履歴から同じ原稿を使って作業をしたユーザを抽出し、例えばその直近のユーザに原稿忘れを通知する電子メールを送信する。そして、原稿を忘れたユーザは、電子メールを受信後、複合機に忘れていた原稿を取りに戻る。
(2)管理者が定期的に原稿忘れを確認し、発見した場合は、同一の原稿を読み取ったユーザの候補を原稿忘れスキャン機能にて確認し、該当者に原稿を返却する。
尚、本実施の形態の変形例としては、次のようなものも考えられる。
(1)原稿をセットして所定時間経っても動作指示がない場合は、原稿忘れとして電子メールで通知するという例である。この例では、所定時間が経過しても原稿がセットされたままなので、ログイン中のユーザのメールアドレスに連絡するとよい。従って、この場合、原稿比較は必ずしも必要ない。また、同様に次のユーザが操作しようとしたときに原稿が忘れられているのを発見した場合、前のユーザが忘れた可能性が高いため、前のユーザに連絡する手段を設けてもよい。この場合、画像読取部20を利用した直近のユーザを前のユーザとして通知するのがより現実的である。更に、前回ログインしたユーザに原稿忘れを通知するボタン等を設け、原稿を比較するまでもなく原稿忘れをユーザに連絡するようにしてもよい。
(2)ユーザ情報に連絡先が登録されていない場合は、電子メールによる連絡ができない旨の表示と共に、推定ユーザ名を操作部40に表示するようにしてもよい。
(3)管理者が原稿をシュレッダで処分してしまうような運用の場合は、原稿を忘れたと思われるユーザに対し、次回のログイン時に、イメージログからサムネールを表示し、この原稿を忘れた可能性がある旨を表示するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、画像読取部20にて読み取った原稿を忘れたユーザに対して原稿を忘れた旨を通知するようにしたが、画像形成部30にて印刷出力された印刷物について同様の通知を行い、印刷物の取り忘れを防止するようにしてもよい。この場合は、原稿のイメージログではなく、印刷イメージのログをジョブ履歴として記憶しておくとよい。また、特にデジタル署名コードを付けて印刷していれば、ユーザを特定して連絡することが容易になる。つまり、誰の印刷物か分からなくても、その印刷物を出力したユーザに連絡できるようになる。このため、例えば、他人の印刷物を持っていってしまうというよくあるケースにおいて、その印刷物を複合機に戻すときに、画像読取部20に印刷物を読み込ませることにより、戻したことをその印刷物を出力したユーザに連絡することもできるため、非常に利便性が高い。
[第2の実施の形態]
本実施の形態は、ユーザ認証部、ユーザ情報記憶部を持たないパブリックスペースの複合機において、忘れられた原稿とジョブ履歴とを比較し、ユーザの利用時刻、読取り手順、読取り枚数、その他のジョブ付随情報を提供するものである。これにより、ユーザが認証を受けずに複合機を使用するコンビニエンスストア等において、ユーザの利用時刻、読取り手順、読取り枚数等が、原稿を忘れたユーザが取りに戻ってきた際の確認材料として利用可能になる。
まず、このような概略動作を制御するコントローラ10の機能構成について説明する。
図8は、コントローラ10の機能構成例を示したブロック図である。
図示するように、コントローラ10は、情報受付部61と、情報登録部62と、ジョブ履歴記憶部63と、画像出力部64とを備える。また、原稿比較部65と、情報提示部66とを備える。
情報受付部61、情報登録部62、ジョブ履歴記憶部63、画像出力部64、原稿比較部65については、図2の情報受付部51、情報登録部52、ジョブ履歴記憶部53、画像出力部54、原稿比較部55と略同様であるので、これらとの相違点についてのみ記す。
情報受付部61は、通常のスキャン時にユーザ識別情報等を取得しない点で、図2の情報受付部51と異なる。情報登録部62は、ユーザ識別情報等をジョブ履歴記憶部53に登録しない点で、図2の情報受付部51と異なる。ジョブ履歴記憶部63は、ユーザ識別情報等を記憶しない点で、図2のジョブ履歴記憶部53と異なる。原稿比較部65は、ユーザのログイン単位でなく各ジョブ単位で原稿を比較する点で、図2の原稿比較部55と異なる。
また、情報提示部66は、図2には示されていない構成であるが、これは、原稿比較部65による原稿の比較の結果、特定されたジョブに関する情報を、操作部40に提示するものである。本実施の形態では、情報を提示する提示手段の一例として、情報提示部66を設けている。
次に、ジョブ履歴記憶部63の記憶内容について説明する。
図9に、ジョブ履歴記憶部63に記憶されるジョブ履歴の一例を示す。尚、ジョブ履歴は、図10を参照して後述する処理にて登録されるが、ここではジョブ履歴が既に存在するものとして示している。
図示するように、ジョブ履歴は、利用属性情報と原稿特徴情報とを対応付けたものとなっており、これらの情報が時間順に蓄積されている。ここで、利用属性情報、原稿特徴情報については、第1の実施の形態において詳細に説明したので、ここでの説明は省略する。
尚、第1の実施の形態では、複数のジョブが1つのユーザ識別情報及びログイン識別情報にまとめられることがあったが、本実施の形態の場合、個々のジョブ履歴は、そのジョブの実行を指示したユーザとは関係なく取り扱われる。
次いで、本実施の形態におけるコントローラ10の動作を詳細に説明する。
まず、通常の原稿のスキャン時の動作について説明する。
図10は、このときの動作を示したフローチャートである。この動作は、原稿を画像読取部20に読み取らせることにより開始する。
コントローラ10では、まず、情報受付部61が、利用属性情報を受け付けると共に、画像読取部20が原稿を読み取って得た画像データを受け付ける(ステップ601)。ここで、利用属性情報のうち、日時は、図示しないタイマから取得するとよい。また、読取り枚数及び読取り手順は、例えば、自動原稿送り装置(ADF)に設けられた原稿送り検知手段から取得することが考えられる。更に、サービス種別は、操作部40に対して入力された情報に基づいて取得するとよい。
次に、情報登録部62は、画像データから原稿特徴情報を生成する(ステップ602)。そして、ステップ601で受け付けた利用属性情報と、ステップ602で生成した原稿特徴情報とをジョブ履歴としてジョブ履歴記憶部63に記憶する(ステップ603)。
その後、画像出力部64が、画像データを所定の出力先に出力する(ステップ604)。これにより、原稿をスキャンしたユーザが所望するサービスが行われる。
次に、実際に原稿忘れが発生した場合において、その原稿をスキャンした際の動作について説明する。
図11は、このときの動作を示したフローチャートである。この動作は、原稿を画像読取部20に読み取らせることにより開始する。尚、通常の原稿のスキャンか、原稿忘れによる原稿のスキャンかは、原稿のスキャンに先立ち、操作部40を操作して指定するとよい。
コントローラ10では、まず、情報受付部61が、画像読取部20が原稿を読み取って得た画像データを受け付け、この画像データを原稿比較部65に受け渡す(ステップ621)。
これにより、原稿比較部65は、画像データから原稿特徴情報を生成する(ステップ622)。そして、この生成した原稿特徴情報と、ジョブ履歴記憶部63に記憶された原稿特徴情報とを比較する。
具体的には、以下のような処理を行う。
まず、原稿比較部65は、ジョブ履歴記憶部63に記憶されたジョブ履歴を新しいものから順に検索し、1つのジョブ履歴(1レコード)を一単位として読み出す(ステップ623)。尚、ジョブ履歴は、プリントジョブの履歴を含んでいてもよいが、本実施の形態では、画像読取部20を用いたジョブの履歴のみを検索の対象とする。そして、読み出しが成功したかどうか、つまり、読み出すべきジョブ履歴があるかどうかを判定する(ステップ624)。
その結果、読み出しに成功したと判定されれば、原稿比較部65は、ステップ622で生成した原稿特徴情報と、ステップ623で読み出したジョブ履歴内の原稿特徴情報とが一致するかどうかを比較する(ステップ625)。但し、ここでいう「一致」は、完全一致でなくてよい。例えば、ステップ622で生成した原稿特徴情報と、ステップ623で読み出したジョブ履歴内の原稿特徴情報の一部との一致を意味するものであってもよい。図9に示した2行目の10枚の原稿のうちの1枚を忘れていった場合のように、画像読取部20に読み取らせた原稿を部分的に取り忘れる場合も考えられるからである。
尚、原稿比較部55が比較する原稿特徴情報については第1の実施の形態で詳細に述べたので、ここでの説明は省略する。
このような比較により、原稿特徴情報が一致すれば、そのジョブ履歴に含まれる利用属性情報を記憶する(ステップ626)。そして、ステップ623に戻り、別のジョブ履歴を読み込み、これをステップ624で読み出しに失敗するまで繰り返す。
一方、ステップ624で読み出しに失敗したと判定されれば、つまり、読み出すべきジョブ履歴がなければ、原稿比較部65は、ステップ626で記憶した利用属性情報を情報提示部66に受け渡す。
これにより、情報提示部66は、原稿比較部65から渡された利用属性情報を操作部40に表示する(ステップ627)。このように、利用属性情報を表示することで、ユーザ認証を行わないコンビニエンスストア等の複合機においても、原稿を忘れたユーザを推定することが可能となる。また、原稿が重要なものであれば、店内の防犯ビデオにおける時刻情報と、ジョブ履歴における時刻情報とを照合することにより、原稿を忘れたユーザを更に厳密に特定することも可能となる。
尚、本実施の形態では、画像読取部20にて読み取った原稿が忘れられた場合に、その原稿の読取りに関する情報を提示するようにしたが、画像形成部30にて印刷出力された印刷物について同様の情報提示を行い、印刷物を忘れたユーザの推定に役立ててもよい。この場合は、原稿のイメージログではなく、印刷イメージのログをジョブ履歴として記憶しておくとよい。
以上、本発明の第1の実施の形態と第2の実施の形態について、詳細に述べてきた。
ここで、本実施の形態を実現するプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROM等の記録媒体に格納して提供するようにしてもよい。
本発明の実施の形態が適用される複合機のハードウェア構成を示した図である。 本発明の第1の実施の形態におけるコントローラの機能構成例を示したブロック図である。 本発明の第1の実施の形態で記憶されるジョブ履歴の一例を示した図である。 本発明の第1の実施の形態で参照されるユーザ情報及び記憶される原稿忘れ情報の一例を示した図である。 本発明の第1の実施の形態における通常のスキャン時の動作例を示したフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態における原稿忘れスキャン時の動作例を示したフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態における原稿忘れ防止の報知を行う際の動作例を示したフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態におけるコントローラの機能構成例を示したブロック図である。 本発明の第2の実施の形態で記憶されるジョブ履歴の一例を示した図である。 本発明の第2の実施の形態における通常のスキャン時の動作例を示したフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態における原稿忘れスキャン時の動作例を示したフローチャートである。
符号の説明
10…コントローラ、50…ユーザ認証部、51,61…情報受付部、52,62…情報登録部、53,63…ジョブ履歴記憶部、54,64…画像出力部、55,65…原稿比較部、56…ユーザ推定部、57…ユーザ情報記憶部、58…メッセージ伝達部、59…原稿忘れ情報記憶部、66…情報提示部

Claims (10)

  1. 画像形成装置で実行された複数のジョブについて、各ジョブの特性情報を含む履歴情報を記憶する記憶手段と、
    画像が記録された記録媒体から、当該記録媒体の特性情報を抽出する抽出手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記履歴情報における各ジョブの特性情報と、前記抽出手段により抽出された特性情報とに基づいて、前記複数のジョブの中から前記記録媒体に関連するジョブを特定する特定手段と
    を備えたことを特徴とするジョブ管理装置。
  2. 前記抽出手段により抽出された前記特性情報は、前記記録媒体に記録された前記画像から得られる当該記録媒体の識別情報を含むことを特徴とする請求項1記載のジョブ管理装置。
  3. 前記抽出手段により抽出された前記特性情報は、前記記録媒体自体から得られる当該記録媒体の識別情報を含むことを特徴とする請求項1記載のジョブ管理装置。
  4. 前記特定手段は、前記記録媒体の読取り又は出力を指示したジョブを特定することを特徴とする請求項1記載のジョブ管理装置。
  5. 前記読取り又は出力の時間に関する情報、前記読取り又は出力を行った前記録媒体の枚数に関する情報、前記読取り又は出力の手順に関する情報、前記読取り又は出力により受けたサービスに関する情報の少なくとも1つを提示する提示手段を更に備えたことを特徴とする請求項4記載のジョブ管理装置。
  6. 前記記憶手段は、各ジョブの実行を指示したユーザに関する情報を更に含む前記履歴情報を記憶し、
    前記特定手段は、前記記憶手段に記憶された前記履歴情報に含まれる前記ユーザに関する情報に基づいて、前記読取り又は出力を行ったユーザを特定することを特徴とする請求項4記載のジョブ管理装置。
  7. 前記特定手段は、画像形成装置で各ユーザが直近にログインした際に実行された複数のジョブの中からジョブを特定することを特徴とする請求項6記載のジョブ管理装置。
  8. 前記特定手段は、前記読取り又は出力の時間に関する情報、前記読取り又は出力を行った前記記録媒体の枚数に関する情報、前記読取り又は出力の手順に関する情報、前記読取り又は出力により受けたサービスに関する情報の少なくとも1つを用いた絞込み要求に応じて、前記ユーザを絞り込むことを特徴とする請求項6記載のジョブ管理装置。
  9. 前記特定手段により特定された前記ユーザの情報と、前記特定手段により当該ユーザが特定された頻度の情報とを関連付けて保持する保持手段と、
    前記保持手段に保持された前記頻度の情報が所定の基準を超えている場合に、当該頻度の情報に関連付けられた前記ユーザの情報を用いて、前記記録媒体の取り忘れに関する警告を行う警告手段と
    を更に備えたことを特徴とする請求項6記載のジョブ管理装置。
  10. コンピュータに、
    画像形成装置で実行された複数のジョブについて、各ジョブの特性情報を含む履歴情報を記憶手段に記憶する機能と、
    画像が記録された記録媒体から、当該記録媒体の特性情報を抽出する機能と、
    前記記憶手段に記憶された前記履歴情報における各ジョブの特性情報と、抽出された特性情報とに基づいて、前記複数のジョブの中から前記記録媒体に関連するジョブを特定する機能と
    を実現させるためのプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013054209A (ja) * 2011-09-05 2013-03-21 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置、画像形成システム及びプログラム
WO2023060954A1 (zh) * 2021-10-14 2023-04-20 北京百度网讯科技有限公司 数据处理与数据质检方法、装置及可读存储介质

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