JP2010240752A - 研磨装置及び研磨方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的高い研磨レートを維持したまま、研磨液の消費量をより削減することができるようにする。
【解決手段】研磨面52aを有する研磨テーブル22と、研磨対象物Wを保持し該研磨対象物Wを研磨面52aに押圧するトップリング24と、研磨液供給ライン72に接続されて研磨面52aに研磨液Qを供給する研磨液供給ノズル26と、研磨面52a上の研磨液量を研磨中に監視する研磨液量監視手段60と、研磨液量監視手段60の出力に応じて研磨液供給ノズル26から研磨面52aに供給する研磨液Qの液量を調整する液量調整部74とを備えた。
【選択図】図2

Description

本発明は、研磨装置及び研磨方法に係り、特に研磨液(スラリー)を使用して半導体ウェハなどの研磨対象物を研磨し平坦化する研磨装置及び研磨方法に関するものである。
近年、半導体デバイスの高集積化が進むにつれて回路の配線が微細化し、配線間距離もより狭くなりつつある。特に線幅が0.5μm以下の光リソグラフィの場合、焦点深度が浅くなるためステッパーの結像面の平坦度を必要とする。このような半導体ウェハの表面を平坦化する一手段として、研磨液を使用して化学機械研磨(CMP)を行う研磨装置が知られている。
この種の化学機械研磨(CMP)装置は、研磨パッドを上面に有する研磨テーブルとトップリングとを備えている。そして、研磨テーブルとトップリングとの間に半導体ウェハを介在させて、研磨パッド表面の研磨面のほぼ中央に砥液(スラリー)を供給しつつ、トップリングによって保持した半導体ウェハを研磨テーブルの研磨面に押圧して、半導体ウェハの表面を平坦かつ鏡面状に研磨するようにしている(特許文献1〜5参照)。
出願人は、研磨面に研磨液を供給する研磨液供給口と、研磨液が研磨対象物と研磨面との相対移動により研磨対象物の全面に均一に行き渡るように研磨液供給口を移動させる移動機構とを備えることで、研磨レートを改善し、研磨レートの面内均一性を向上させるとともに、研磨液の使用量を減少させることができるようにした研磨装置及び研磨方法を提案している(特許文献6参照)。
特開2002−113653号公報 特開平10−58309号公報 特開平10−286758号公報 特開2003−133277号公報 特開2001−237208号公報 特開2006−147773号公報
研磨装置においては、加工コストや環境の面から、研磨時に使用する消耗材の使用量を削減することに対する要求が高い。特に、化学機械研磨(CMP)に使用される研磨液(スラリー)は、一般にコストが高いばかりでなく、研磨液の廃棄(排液)処理に大きな負担が掛かる。このため、研磨液の使用量を、無駄をなくして、可能な限り削減することが強く求められている。
本発明は上記事情に鑑みて為されたもので、比較的高い研磨レートを維持したまま、研磨液の消費量をより削減することができるようにした研磨装置及び研磨方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、研磨面を有する研磨テーブルと、研磨対象物を保持し該研磨対象物を前記研磨面に押圧するトップリングと、研磨液供給ラインに接続されて前記研磨面に研磨液を供給する研磨液供給ノズルと、前記研磨面上の研磨液量を研磨中に監視する研磨液量監視手段と、前記研磨液量監視手段の出力に応じて前記研磨液供給ノズルから前記研磨面に供給する研磨液の液量を調整する液量調整部とを備えたことを特徴とする研磨装置である。
このように、研磨時に研磨面上に存在する研磨液量の変化に応じて、研磨面に供給する研磨液の液量を研磨液調整部で調整することで、比較的高い研磨レートを維持したまま、研磨液の使用量をより削減することができる。
請求項2に記載の発明は、前記研磨液量監視手段は、前記研磨面上の所定位置における研磨液の液面高さを検知する液面高さセンサからなることを特徴とする請求項1記載の研磨装置である。
このように、液面高さセンサで研磨面上の所定位置における研磨液の液面高さを検知することで、研磨面上の研磨液量を研磨中に監視することができる。
請求項3に記載の発明は、前記研磨液量監視手段は、前記研磨面上の所定位置を撮像して画像処理を行うビデオカメラからなることを特徴とする請求項1または2記載の研磨装置である。
このように、ビデオカメラを用いた画像認識によっても、研磨面上の研磨液量を研磨中に監視することができる。
請求項4に記載の発明は、前記液量調整部は、前記研磨面上の研磨液量が第1液量以下となった時に第1供給量で研磨液を供給し、第2液量以下となった時に第2供給量で研磨液を供給するように、前記研磨液供給ノズルから前記研磨面に供給する研磨液の液量を調整することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の研磨装置である。
これにより、研磨面上に第1液量以上で第2液量以下の研磨液が常に存在するように研磨面上の研磨液量を調整することができる。
請求項5に記載の発明は、前記液量調整部は、前記研磨液供給ラインの途中に設けられた2つの分岐ラインの各分岐ラインに介装された流量コントロールユニットを有することを特徴とする請求項4記載の研磨装置である。
このように、流量コントロールユニットがそれぞれ介装されている2つの分岐ラインを択一的に選択して研磨面に供給する研磨液の液量を調整することで、応答性を良くして、タイム・ラグをより短くすることができる。
請求項6に記載の発明は、研磨面を有する研磨テーブルと、研磨対象物を保持し該研磨対象物を前記研磨面に押圧するトップリングと、研磨液供給ラインに接続されて前記研磨面に研磨液を供給する研磨液供給ノズルと、前記研磨テーブル及び前記トップリングの少なくとも一方の回転数量を計測する回転数量計測手段と、前記回転数量計測手段の出力に応じて前記研磨液供給ノズルから前記研磨面に供給する研磨液の液量を調整する液量調整部とを備えたことを特徴とする研磨装置である。
研磨テーブル及びトップリングの少なくとも一方の(総)回転数量が一定の値を超えた前後で、研磨液供給ノズルから研磨面に供給する研磨液の液量を流量調節部で調整することで、比較的高い研磨レートを維持したまま、研磨液の使用量をより削減することができる。
請求項7に記載の発明は、前記回転数量計測手段は、研磨テーブル及びトップリングの少なくとも一方に取付けたドグと、該ドグの通過を検出する検出センサとを有することを特徴とする請求項6記載の研磨装置である。
請求項8に記載の発明は、前記液量調整部は、前記研磨液供給ラインの途中または前記研磨液供給ノズルの研磨液供給口近傍に配置され、研磨液の保持と排出を繰り返す研磨液保持機構を有することを特徴とする請求項1,2,3,6または7記載の研磨装置である。
請求項9に記載の発明は、前記液量調整部は、前記研磨液供給ラインの途中または前記研磨液供給ノズルの研磨液供給口近傍に配置され、内部に研磨液を保持する複数のスリットを備えた、回転速度が調整可能な回転体を有することを特徴とする請求項1,2,3,6または7記載の研磨装置である。
請求項10に記載の発明は、前記液量調整部は、前記研磨液供給ラインの途中または前記研磨液供給ノズル研磨液供給口近傍に配置され、研磨液の一時貯留と自動排出を繰り返す研磨液貯留機構からなることを特徴とする請求項1,2,3,6または7記載の研磨装置である。
請求項11に記載の発明は、研磨面を有する回転自在な研磨テーブルと、研磨対象物を保持し該研磨対象物を前記研磨面に押圧するトップリングと、前記研磨面に研磨液を供給する研磨液供給ノズルと、前記研磨液供給ノズルの研磨液供給口を移動させる移動機構と、前記研磨面の中心側における研磨対象物のエッジ部の研磨面上での軌跡に対応する第1供給位置と研磨対象物の中心部の研磨面上での軌跡に対応する第2供給位置と間の領域を、前記研磨液供給口が該研磨液供給口から研磨液を供給しつつ移動するように前記移動機構を制御する制御部とを備えたことを特徴とする研磨装置である。
このように、研磨液供給口の移動範囲を規制して、研磨中に研磨液供給口から研磨液を供給する範囲を研磨対象物の中心からエッジ部の研磨対象物の略半径に対応する領域に限定することで、高い研磨レートを維持したまま、研磨液の使用量を削減することができる。
請求項12に記載の発明は、前記研磨液供給ノズルは、前記研磨液供給口が前記研磨テーブル上を該研磨テーブルの略半径方向に沿って移動するように構成されていることを特徴とする請求項11記載の研磨装置である。
請求項13に記載の発明は、前記研磨液供給ノズルは、前記研磨液供給口が前記研磨テーブル上を該研磨テーブルの略円周方向に沿って移動するように構成されていることを特徴とする請求項11または12記載の研磨装置である。
請求項14に記載の発明は、前記制御部は、前記研磨液供給口の移動に伴って該研磨液供給口の移動速度を変化させることを特徴とする請求項11乃至13のいずれかに記載の研磨装置である。
例えば、第1供給位置から第2供給位置に、研磨液供給口の移動速度を徐々に、または段階的に増加させながら研磨液供給口を移動させ、第2供給位置から第1供給位置には、研磨液供給口の移動速度を徐々に、または段階的に減少させながら研磨液供給口を移動させることで、低速回転領域に高速回転領域に比べより多量の研磨液を供給することができる。
請求項15に記載の発明は、前記制御部は、前記第1供給位置と前記第2供給位置との間の領域を複数の揺動領域に分割し、それぞれの揺動領域毎に前記研磨液供給口の移動速度を設定することを特徴とする請求項11乃至14のいずれかに記載の研磨装置である。
例えば、前記第1供給位置と前記第2供給位置との間の領域を11の揺動領域に分割し、各揺動領域毎に最適な研磨液供給口の移動速度を設定することで、高い研磨レートを維持したまま、研磨液の使用量を大幅に削減できることが確かめられている。
請求項16に記載の発明は、研磨対象物を複数の研磨ステップで研磨する場合、前記制御部は、各研磨ステップに応じて、前記揺動領域毎に前記研磨液供給口の移動速度を設定することを特徴とする請求項15記載の研磨装置である。
これにより、研磨対象物を複数の研磨ステップで研磨する場合に、各研磨ステップ毎に高い研磨レートを維持したまま、研磨液の使用量を大幅に削減できる。
請求項17に記載の発明は、前記制御部は、研磨対象物を研磨する前に前記研磨面に研磨液を供給する時における前記研磨液供給口の移動速度を前記揺動領域毎に設定することを特徴とする請求項15記載の研磨装置である。
これにより、研磨対象物を研磨する前に研磨面に供給される研磨液の研磨面上での分布を最適にして、研磨液の使用量を削減できる。
請求項18に記載の発明は、前記制御部は、研磨後の研磨対象物をリンスまたは洗浄する時、または前記研磨面をドレッシングする時における前記研磨液供給口の移動速度を前記揺動領域毎に設定することを特徴とする請求項15記載の研磨装置である。
これにより、研磨後の研磨対象物をリンスまたは洗浄する時、または研磨面をドレッシングする時に該研磨面に供給される研磨液の使用量を削減することができる。
請求項19に記載の発明は、前記制御部は、前記揺動領域毎に前記研磨液供給ノズルから前記研磨面に供給する研磨液量を調節することを特徴とする請求項15乃至18のいずれかに記載の研磨装置である。
請求項20に記載の発明は、研磨面を有する回転自在な研磨テーブルと、研磨対象物を保持し該研磨対象物を前記研磨面に押圧するトップリングと、前記研磨面に研磨液を供給する研磨液供給ノズルとを備え、前記研磨液供給ノズルの少なくとも先端部は、研磨面に対して所定の傾斜角で傾斜していることを特徴とする研磨装置である。
このように、研磨液供給ノズルの少なくとも先端部を研磨面に対して所定の傾斜角で傾斜させることで、研磨液を研磨面、更には研磨面とトップリングで保持された研磨対象物との間に効率的に供給することができる。
請求項21に記載の発明は、前記研磨液供給ノズルの少なくとも先端部は、前記トップリングと研磨面との間に向けて所定の傾斜角で傾斜していることを特徴とする請求項20記載の研磨装置である。
このように、研磨液供給ノズルの少なくとも先端部をトップリングと研磨面との間に向けて所定の傾斜角で傾斜させることで、研磨液を研磨面、更には研磨面とトップリングで保持された研磨対象物との間により効率的に供給することができる。
請求項22に記載の発明は、研磨面を有する研磨テーブルと、研磨対象物を保持し該研磨対象物を前記研磨面に押圧するトップリングとを備え、前記トップリングは、前記研磨対象物の外周縁を保持するリング状のリテーナリングを備え、前記リテーナリングの前記研磨面と接触する接触面には、少なくとも1本のリング状溝が形成されていることを特徴とする研磨装置である。
このように、リテーナリングの研磨面と接触する接触面に少なくとも1本のリング状溝を形成し、研磨中に、このリング状溝の内部に研磨液を流入させることで、研磨液の使用量の削減効果をより高めることができる。
請求項23に記載の発明は、研磨テーブルの研磨面に研磨液を供給しながら研磨対象物を押圧し、前記研磨面と前記研磨対象物を相対運動させて前記研磨対象物を研磨する研磨方法において、前記研磨面上の研磨液量を研磨中に監視し、前記研磨面上に研磨液量に応じて前記研磨面に供給する研磨液の液量を調整することを特徴とする研磨方法である。
請求項24に記載の発明は、前記研磨面上の研磨液量が第1液量以下となった時に第1供給量で研磨液を前記研磨面に供給し、第2液量以下となった時に第2供給量で研磨液を前記研磨面に供給することを特徴とする請求項23記載の研磨方法である。
請求項25に記載の発明は、研磨テーブルの研磨面に研磨液を供給しながらトップリングで保持した研磨対象物を押圧し、前記研磨面と前記研磨対象物を相対運動させて前記研磨対象物を研磨する研磨方法において、前記研磨テーブル及び前記トップリングの少なくとも一方の回転数量を計測し、前記研磨テーブル及び前記トップリングの少なくとも一方の回転数量に応じて前記研磨面に供給する研磨液の液量を調整することを特徴とする研磨方法である。
請求項26に記載の発明は、前記研磨面に供給する研磨液の液量を、研磨液の保持と該保持した研磨液の研磨面への供給を繰り返すことで調整することを特徴とする請求項23または25記載の研磨方法である。
請求項27に記載の発明は、前記研磨面に供給する研磨液の液量を、内部に研磨液を保持する複数のスリットを有する回転体の回転速度を調節することで調整することを特徴とする請求項23または25記載の研磨方法である。
請求項28に記載の発明は、前記研磨面に供給する研磨液の液量を、研磨液の一時貯留と該一時貯留した研磨液の研磨面への自動供給を繰り返すことで調整することを特徴とする請求項23または25記載の研磨方法である。
請求項29に記載の発明は、研磨テーブルの研磨面に研磨液供給口から研磨液を供給しながら研磨対象物を押圧し、少なくとも前記研磨面を回転させながら前記研磨対象物を研磨する研磨方法において、前記研磨液供給口を、該研磨液供給口から前記研磨面に研磨液を供給しつつ、前記研磨面の中心側における研磨対象物のエッジ部の研磨面上での軌跡に対応する第1供給位置と研磨対象物の中心部の研磨面上での軌跡に対応する第2供給位置との間の領域を移動させることを特徴とする研磨方法である。
請求項30に記載の発明は、前記研磨液供給口を、前記研磨テーブルの略半径方向に沿って該研磨テーブル上を移動させることを特徴とする請求項29記載の研磨方法である。
請求項31に記載の発明は、前記研磨液供給口を、前記研磨テーブルの略円周方向に沿って該研磨テーブル上を移動させることを特徴とする請求項29または30記載の研磨方法である。
請求項32に記載の発明は、前記研磨液供給口の移動に伴って該研磨液供給口の移動速度を変化させることを特徴とする請求項29乃至31のいずれかに記載の研磨方法である。
請求項33に記載の発明は、前記第1供給位置と前記第2供給位置との間の領域を複数の揺動領域に分割し、それぞれの揺動領域毎に前記研磨液供給口の移動速度を設定することを特徴とする請求項29乃至32のいずれかに記載の研磨方法である。
請求項34に記載の発明は、研磨対象物を複数の研磨ステップで研磨する場合、各研磨ステップに応じて、前記揺動領域毎に前記研磨液供給口の移動速度を設定することを特徴とする請求項33記載の研磨方法である。
請求項35に記載の発明は、研磨対象物を研磨する前に前記研磨面に研磨液を供給する時における前記研磨液供給口の移動速度を前記揺動領域毎に設定することを特徴とする請求項33記載の研磨方法である。
請求項36に記載の発明は、研磨後の研磨対象物をリンスまたは洗浄する時、または前記研磨面をドレッシングする時における前記研磨液供給口の移動速度を前記揺動領域毎に設定することを特徴とする請求項33記載の研磨方法である。
請求項37に記載の発明は、前記揺動領域毎に前記研磨液供給ノズルから前記研磨面に供給する研磨液量を調節することを特徴とする請求項33乃至36のいずれかに記載の研磨方法である。
請求項38に記載の発明は、研磨テーブルの研磨面に研磨液供給口から研磨液を供給しながら研磨対象物を押圧し、少なくとも前記研磨面を回転させながら前記研磨対象物を研磨する研磨方法において、前記研磨液供給口を、研磨レート分布が研磨対象物の中心部においてエッジ部より低くなる高速回転領域、或いは研磨液に供給量が低下する領域で移動させることを特徴とする研磨方法である。
請求項39に記載の発明は、研磨テーブルの研磨面に研磨供給口から研磨液を供給しながらトップリングで保持した研磨対象物に押圧し、前記研磨面と前記研磨対象物を相対運動させて前記研磨対象物を研磨する研磨方法において、前記研磨面に対して所定の傾斜角で傾斜している方向から該研磨面に向けて研磨液を供給することを特徴とする研磨方法である。
請求項40に記載の発明は、前記トップリングと研磨面との間に向けて所定の傾斜角で傾斜している方向から研磨液を前記研磨面に供給することを特徴とする請求項39記載の研磨方法である。
本発明によれば、比較的高い研磨レートを維持したまま、研磨液の消費量をより削減することができる。
本発明の実施形態の研磨装置を備えた研磨処理システムを示す平面図である。 図1に示す研磨処理システムに備えられている本発明の実施形態の研磨装置の概要を示す縦断面図である。 本発明の他の実施形態の研磨装置の概要を示す縦断面図である。 本発明の更の他の実施形態の研磨装置の概要を示す縦断面図である。 流量制御部の他の例を示すブロック図である。 研磨液供給ラインと該ラインに介装された回転体との関係を示す概要図である。 図6の一部を拡大して示す拡大斜視図である。 研磨面の上方に研磨液保持機構を配置した状態を示す概要図である。 研磨面の上方に研磨液貯留機構を配置した状態を示す概要図である。 本発明の更に他の実施形態の研磨装置の要部を示す概要図である。 本発明の更に他の実施形態の研磨装置の要部を示す概要図である。 図11に示す研磨装置を使用し、研磨液供給口を固定または移動させて研磨した時の各移動距離(Oscillation Distance)と研磨レート(Removal Rate)の関係を示すグラフである。 図11に示す研磨装置を使用し研磨液供給口の移動速度を変化させながら研磨した時における研磨液供給口の移動速度(Nozzle Speed)と研磨レート(Removal Rate)の関係を示すグラフである。 図11に示す研磨装置において、研磨液供給ノズルとして、その先端部が鉛直方向に直線状に延びるものを使用して研磨を行った場合(Normal)と、先端部に傾斜部を有するものを使用して研磨を行った場合(Angled)における研磨レート(Removal Rate)を示すグラフである。 本発明の更に他の実施形態の研磨装置の要部を示す概要図である。 実施例1における研磨レート(Removal Rate)を比較例1における研磨レートとトップリング回転速度(TT Rotation)との関係と共に示すグラフである。 実施例1における研磨レート(Removal Rate)とウェハ位置(Wafer Position)との関係を比較例2,3と共に示すグラフである。 実施例2における研磨レート(Removal Rate)を比較例4と共に示すグラフである。 実施例2における研磨レート(Removal Rate)とウェハ位置(Wafer Position)との関係を比較例4〜6と共に示すグラフである。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。以下の例では、研磨対象物としての半導体ウェハの表面を研磨するようにした例を示す。なお、図において、同一または相当する構成要素には、同一符号を付して重複した説明を省略する。
図1は、本発明の実施形態の研磨装置を備えた研磨処理システムを示す平面図である。図1に示すように、この研磨処理システムには、3つのウェハカセット10を装着できるようになっている。これらのウェハカセット10に沿って走行機構12が設けられており、この走行機構12の上には、2つのハンドを有する第1搬送ロボット14が配置されている。第1搬送ロボット14のハンドは、ウェハカセット10にアクセス可能となっている。
また、研磨処理システムは、本発明の実施形態の研磨装置20を4つ備えており、これらの研磨装置20は、システムの長手方向に沿って配列されている。それぞれの研磨装置20には、研磨面を有する研磨テーブル22と、研磨対象物としての半導体ウェハを保持しかつ半導体ウェハを研磨テーブル22に対して押圧しながら研磨するためのトップリング24と、研磨テーブル22に研磨液(スラリー)を供給するための研磨液供給ノズル26と、研磨テーブル22のドレッシングを行うためのドレッサ28と、液体(例えば純水)と気体(例えば窒素)の混合流体を霧状にして、1つまたは複数のノズルから研磨面に噴射するアトマイザ30とを備えている。
研磨装置20の近傍には、長手方向に沿って半導体ウェハを搬送する第1リニアトランスポータ32と第2リニアトランスポータ34とが設置されており、この第1リニアトランスポータ32のウェハカセット10側には、第1搬送ロボット14から受け取ったウェハを反転する反転機36が配置されている。
また、この研磨処理システムは、第2搬送ロボット38と、第2搬送ロボット38から受け取った半導体ウェハを反転する反転機40と、研磨後の半導体ウェハを洗浄する4つの洗浄機42と、反転機40および洗浄機42の間で半導体ウェハを搬送する搬送ユニット44とを備えている。これらの第2搬送ロボット38、反転機40、および洗浄機42は、長手方向に沿って直列に配置されている。
このような研磨処理システムにおいて、ウェハカセット10内の半導体ウェハは、反転機36、第1リニアトランスポータ32、第2リニアトランスポータ34を経て各研磨装置20に導入される。各研磨装置20では半導体ウェハが研磨される。研磨後の半導体ウェハは、第2搬送ロボット38および反転機40を経て洗浄機42に導入され、ここで洗浄される。洗浄後の半導体ウェハは、第1搬送ロボット14によりウェハカセット10に戻される。
図2は、研磨装置20の一部を示す縦断面図である。図2に示すように、研磨装置20の研磨テーブル22は、その下方に配置されたモータ50に連結されており、矢印で示すようにその軸心周りに回転可能になっている。研磨テーブル22の上面には、表面に研磨面52aを有する研磨パッド(研磨布)52が貼設されている。また、トップリング24はトップリングシャフト54の下端に連結されており、トップリング24の下部外周部には、半導体ウェハWの外周縁を保持するリテーナリング56が設けられている。
トップリング24は、モータ(図示せず)に連結されるとともに昇降シリンダ(図示せず)に連結されている。これによって、トップリング24は、矢印で示すように昇降可能かつその軸心周りに回転可能になっており、保持した半導体ウェハWを研磨パッド52の研磨面52aに対して任意の圧力で押圧することができるようになっている。
このような構成の研磨装置20において、トップリング24の下面に半導体ウェハWを保持させ、回転している研磨テーブル22の上面の研磨パッド52の研磨面52aに半導体ウェハWを昇降シリンダにより押圧する。そして、研磨液供給ノズル26の研磨液供給口26aから研磨パッド52の研磨面52a上に研磨液(スラリー)Qを供給することで、半導体ウェハWの被研磨面(下面)と研磨パッド52の間に研磨液Qが存在した状態で半導体ウェハWの研磨が行われる。
図2に示すように、研磨液供給ノズル26は、研磨テーブル22の移動方向(回転方向)の上流側に配置されており、トップリング24の研磨液供給ノズル26側の側方に位置して、研磨面52a上の研磨液Qの液量を研磨中に監視する研磨液量監視手段としての液面高さセンサ60が配置されている。この液面高さセンサ60は、電源62の陽極から延び先端部が露出した陽極導線64と、電源62の陰極から延び先端部が露出した陰極導線66を有しており、陽極導線64と陰極導線66は同一高さ位置に互いに対向して配置されている。陰極導線66内には電流計68が介装されている。
これによって、研磨中に研磨液供給ノズル26の研磨液供給口26aから研磨面52aに研磨液Qが供給され、トップリング24の研磨液供給ノズル26側の側方に貯まった研磨液Qの高さが所定の高さ以上に達して、陽極導線64と陰極導線66の下端部が研磨液Qに浸漬された時、該研磨液Qを通して陽極導線64と陰極導線66との間に電流が流れ、この電流が流れたことを電流計68で検知することで、トップリング24の研磨液供給ノズル26側の側方に貯まった研磨液Qの高さ所定の高さに達したことを検知するようになっている。電流計68からの信号は制御部70に入力される。
研磨液供給ノズル26は、研磨液供給ライン72に接続され、この研磨液供給ライン72には、該ライン72に沿って流れて、研磨液供給ノズル26の研磨液供給口26aから研磨面52aに供給する研磨液Qの流量を調整する流量調整部としての流量コントロールユニット74が介装されている。この流量コントロールユニット(流量制御部)74は、制御部70に接続されて制御部70からの出力が入力されて制御される。
この例では、研磨テーブル22を回転させた後、流量コントロールユニット74に備えられている開閉バルブを開いて、研磨液供給ノズル26から研磨面52aへの研磨液Qの供給を開始する。しかる後、半導体ウェハWを保持したトップリング24を回転させながら下降させ、半導体ウェハWを研磨パッド52の研磨面52aに所定の押圧力で押圧し、これによって、研磨液Qの存在下での半導体ウェハWの研磨を開始する。そして、トップリング24の研磨液供給ノズル26側の側方に貯まった研磨液Qの高さが所定の高さ以上に達したことを液面高さセンサ(研磨液監視手段)60で検知した時に、流量コントロールユニット74に備えられている開閉バルブを閉じて、研磨液供給ノズル26から研磨面52aへの研磨液Qの供給を停止する。そして、トップリング24の研磨液供給ノズル26側の側方に貯まった研磨液Qの高さが所定の高さ以下になったことを液面高さセンサ60で検知した時に、流量コントロールユニット74に備えられている開閉バルブを開いて、研磨液供給ノズル26から研磨面52aへの研磨液Qの供給を再開する。この操作を繰り返しながら半導体ウェハWに対する所定の研磨を行う。
この例では、流量コントロールユニット74に備えられている開閉バルブを用いたON−OFF制御を行って構造の簡素化を図っているが、流量コントロールユニット74に備えられている流量コントローラによって、変間液供給ライン72に沿って流れる研磨液の流量を、トップリング24の研磨液供給ノズル26側の側方に貯まった研磨液Qの高さが所定の高さに達する前後で調整するようにしてもよい。
このように、トップリング24の研磨液供給ノズル26側の側方に貯まった研磨液Qの高さが所定の高さ以上とならないように、研磨面52aに供給される研磨液の液量を調整することで、研磨液の使用量を必要最低限に抑えて、研磨液の使用量を可能な限り削減したいという要請に答えることができる。
この例では、リテーナリング56として、研磨面52aと接触する接触面56aに周方向に連続する1本のリング状溝56bを備えたものを使用している。図示しないが、周方向に連続する複数のリング状溝の同心状に設けるようにしてもよい。
このように、リテーナリング56の研磨面52aと接触する接触面56aに少なくとも1本のリング状溝56bを形成し、研磨中に、このリング状溝56bの内部に研磨液Qを流入させることで、研磨液Qの使用量の削減効果をより高めることができる。
また、この例では、研磨面52aに向けて該研磨面52aとほぼ直交する方向から研磨液Qを供給するようにした研磨液供給ノズル26を使用しているが、この研磨液供給ノズル26の代わりに、図3に示すように、研磨面52aに対して所定の傾斜角αで傾斜する傾斜部58aを先端部に有する研磨液供給ノズル58を使用しても良い。このことは以下の各例においても同様である。この傾斜部58aは、トップリング24と研磨面52aとの間に向けて傾斜していることが好ましく、この傾斜角αは、一般的には30°以下である。
このように、研磨液供給ノズル58の少なくとも先端部の傾斜部58aを研磨面58aに対して所定の傾斜角αで傾斜させることで、研磨液Wを研磨面52a、更には研磨面52aとトップリング24で保持された半導体ウェハWとの間に効率的に供給することができる。特に、研磨液供給ノズル58の少なくとも先端部の傾斜部58aをトップリング24と研磨面52aとの間に向けて所定の傾斜角αで傾斜させることで、研磨液Qを研磨面52aとトップリング24で保持された半導体ウェハWとの間により効率的に供給することができる。
この例では、研磨液監視手段として、液面高さセンサ60を使用しているが、図4に示すように、研磨液監視手段として、CCDカメラ等の画像処理を行うビデオカメラ76を使用し、トップリング24の研磨液供給ノズル26側の側方に貯まった研磨液Qをビデオカメラ(研磨液監視手段)76で撮像し画像処理を行って、トップリング24の研磨液供給ノズル26側の側方に貯まった研磨液Qの高さが所定の高さ以上に達したか否かを検知するようにしてもよい。
更に、図示しないが、トップリング24の研磨液供給ノズル26側の側方に、異なる液面高さを検知する2つの液面高さセンサを配置し、トップリング24の研磨液供給ノズル26側の側方に貯まった研磨液Qの高さを、例えば高さhと該高さhより高いh(h<h)の2段階で検知して、トップリング24の研磨液供給ノズル26側の側方に貯まった研磨液Qの高さをこの2段階の高さの範囲(h〜h)内に調整するようにしてよい。
この場合、流量制御部は、例えば、図5に示すように、研磨液供給ライン72の途中に設けた2つの分岐ライン80a,80bに流量コントロールユニット82a,82bをそれぞれ介装して構成される。そして、2つの液面高さセンサの電流計からの信号を制御部70に入力し、この制御部70からの出力を流量コントロールユニット82a,82bに入力する。
そして、トップリング24の研磨液供給ノズル26側の側方に貯まった研磨液Qの高さが、高さh(>h)に達したことを一方の液面高さセンサで検知した時、例えば一方の分岐ライン80aに介装した流量コントロールユニット82aの開閉バルブを閉じ、他方の分岐ライン80bを通して、液面高さが高くならない量の研磨液Qを研磨面52aに供給して液面を徐々に低下させる。そして、トップリング24の研磨液供給ノズル26側の側方に貯まった研磨液Qの高さが、高さh(<h)に達したことを他方の液面高さセンサで検知した時、例えば他方の分岐ライン80bに介装した流量コントロールユニット82bの開閉バルブを閉じ、一方の分岐ライン80aを通して、液面高さが高くなる量の研磨液Qを研磨面52aに供給して、液面を徐々に上昇させる。この操作を繰り返すことで、トップリング24の研磨液供給ノズル26側の側方に貯まった研磨液Qの高さをこの2段階の高さの範囲(h〜h)内に調整することができる。
このように、トップリング24の研磨液供給ノズル26側の側方に貯まった研磨液Qの高さを所定の範囲内に調整することで、研磨液の供給不足を確実に防止しつつ、研磨液の消費量をより削減することができる。
特に、2つの分岐ライン80a,80bに流量コントロールユニット82a,82bをそれぞれ介装して研磨面52aに供給される研磨液の流量を調整することで、応答性を良くして、タイム・ラグをより短くすることができる。
図6及び図7に示すように、厚さ方向に貫通して円周方向に延びる複数のスリット84aを有する厚肉円板状の回転体84を研磨液供給ライン72の途中に介装し、この回転体84を流量調整部の少なくとも一部として使用しても良い。この回転体84は、各スリット84aが研磨液供給ライン72と順次連通するようにモータ85によって回転し、これによって、各スリット84a内に研磨液Qが保持される。この場合、回転体84の回転速度または回転角を調整したり、各スリット84aの長さまたは幅の少なくとも一方を調整したりすることで、研磨テーブル22の表面の研磨面52aに供給する研磨液Qの供給量を調整することができる。
なお、図示していないが、内部に研磨液を保持する複数のスリットを有する回転自在な回転体を研磨液供給ノズルの研磨液供給口近傍に設けるようにしてもよい。
図8に示すように、上下動自在な筒状体86を有する研磨液保持機構88を、研磨液供給ノズル26の研磨液供給口26aの近傍に配置して、この研磨液保持機構88を流量調整部の少なくとも一部として使用しても良い。この研磨液保持機構88の筒状体86の中空部は、研磨液供給ノズル26の研磨液供給口26aに連通しており、下降して筒状体86の下端面が研磨面52aに接触している時、筒状体86の中空部内に研磨液Qが保持され、上昇して筒状体86の下端面が研磨面52aから離れると、筒状体86の中空部内に保持された研磨液Qが中空部から排出されて研磨面52aに供給される。
このように、筒状体86の中空部内に保持された研磨液Qを研磨面52aに供給することで、より少ない流量の研磨液Qが供給されている場合であっても、筒状体86の中空部内に研磨液Qを保持し、この中空部内に保持された研磨液Qを効果的に研磨面52aに供給することができる。
なお、図示していないが、研磨液の保持と排出とを繰り返す研磨液保持機構を研磨液供給ラインの途中に設けるようにしてもよい。
図9に示すように、重心から偏心した位置で所定角度回動自在に支承した有底筒状の容器部90を有する研磨液貯留機構92を、研磨液供給ノズル26の研磨液供給口26aの近傍に配置し、この研磨液貯留機構92を流量調整部の少なくとも一部として使用しても良い。この研磨液貯留機構92の容器部90の中空部は、研磨液供給ノズル26の研磨液供給口26aに連通しており、容器部90内にある一定の研磨液が貯まるまでは容器部90の開口部が上方を向き、容器部90内にある一定の研磨液が貯まると、この容器部90及び研磨液の自重で容器部90はその開口部が下方に向くように回動して容器部90内の研磨液が自動的に排出されて研磨面52aに供給される。そして、容器部90は、内部の研磨液を排出後に該容器部90の自重で元の状態に復帰する。
このように、容器部90の内部に保持された研磨液Qを研磨面52aに供給することで、より少ない流量の研磨液Qが供給されている場合であっても、容器部90の内部に研磨液Qを蓄え、この内部に蓄えた研磨液Qを、動力を使用することなく、効果的に研磨面52aに供給することができる。
なお、図示していないが、研磨液の一時貯留と自動排出を繰り返す研磨液貯留機構を研磨液供給ラインの途中に設けるようにしてもよい。
図10は、本発明の他の実施形態の研磨装置の要部を示すもので、この例の研磨装置の図2に示す研磨装置と異なる点は、図2に示す液面高さセンサ(研磨液監視手段)60の代わりに、トップリング24の外周部に設けたドグ(検出ブロック)100と、トップリング24の外方に配置されてドグ100の通過を検出する検出センサ102とを有する回転数量計測手段104を備え、検出センサ102の出力を制御部70に入力するようにした点にある。そして、この制御部70からの出力で、研磨液供給ライン72に備えられている流量調整部としての流量コントロールユニット74を制御するようにしている。
この例では、研磨テーブル22を回転させた後、流量コントロールユニット74に備えられている開閉バルブを開いて、研磨液供給ノズル26から研磨面52aへ研磨液Qを供給する。しかる後、半導体ウェハWを保持したトップリング24を回転させながら下降させ、半導体ウェハWを研磨パッド52の研磨面52aに所定の押圧力で押圧し、これによって、研磨液Qの存在下での半導体ウェハの研磨を開始する。この研磨中に、トップリング24の外周部に設けたドグ100の通過を検出センサ102で検出して、トップリング24の(総)回転数量数を計測する。そして、このトップリング24の(総)回転数量数が所定の値に達した時に流量コントロールユニット74に備えられている流量コントローラを制御して、研磨液供給ノズル26から研磨面52aへ供給する研磨液の供給量を調整する。この研磨液の供給量の調整は、トップリング24の(総)回転数量数が所定の値に達する度に行うようにしても良い。
このように、トップリング24の(総)回転数量が一定の値を超えた前後で、研磨液供給ノズル26から研磨面52aに供給する研磨液Qの液量を流量コントロールユニット(流量調節部)74で調整することで、比較的高い研磨レートを維持したまま、研磨液の使用量をより削減することができる。
なお、この例では、トップリング24の(総)回転数量を計測して、研磨液供給ノズル26から研磨面52aに供給する研磨液Qの液量を調整するようにしているが、研磨テーブル22の(総)回転数量を計測して、研磨液供給ノズル26から研磨面52aに供給する研磨液Qの液量を調整するようにしてもよい。また、回転数量計測手段として、ドグ100と検出センサ102とを有する以外の任意のものを使用しても良いことは勿論である。
図11は、本発明の更に他の実施形態の研磨装置の要部を示すもので、この例の図2に示す研磨装置と異なる点は、図2に示す研磨液供給ノズル26の代わりに、移動機構としてのステッピングモータ106の回転に伴って水平面に沿って揺動する研磨液供給ノズル108を使用して研磨液供給口108aを水平面に沿って移動させ、ステッピングモータ(移動機構)106を制御部110で制御して、研磨液供給口108aの移動速度を制御するようにした点にある。なお、この例にあっては、図2に示す液面高さセンサ(研磨液監視手段)60は備えられていない。
つまり、この例にあっては、研磨時に、研磨液供給口108aが研磨面52aの周縁部のホームポジションH上に位置する位置から、研磨面52aの中心側におけるトップリング24で保持された半導体ウェハWのエッジ部の研磨面52a上での軌跡に対応する第1供給位置F上に位置する位置まで移動するように、研磨液供給ノズル108を揺動させる。そして、研磨液供給口108aが第1供給位置F上に位置する位置と、トップリング24で保持された半導体ウェハWの中心部の研磨面52a上での軌跡に対応する第2供給位置S上に位置する位置との間を往復移動するように、研磨液供給ノズル108を往復揺動させ、研磨終了後に、研磨液供給口108aが研磨面52aの周縁部のホームポジションH上に位置する位置まで移動するように、研磨液供給ノズル108を揺動させる。この研磨時に、ステッピングモータ106を制御部110で制御することで、研磨液供給ノズル108の揺動速度、ひいては研磨液供給口108aの移動速度が制御される。
メンテナンス時には、研磨液供給口108aが研磨面52aの周縁部のホームポジションH上に位置する位置から、研磨面52aの側方のメンテナンス位置M上に位置する位置まで移動するように、研磨液供給ノズル108を揺動させ、メンテナンス終了後、研磨液供給口108aが研磨面52aの周縁部のホームポジションH上に位置するように、研磨液供給ノズル108を揺動させる。
この例では、研磨テーブル22を回転させた後、図2に示す流量コントロールユニット74に備えられている開閉バルブを開いて、研磨液供給ノズル108から研磨面52aへの研磨液Qの供給を開始する。同時に、研磨液供給口108aがホームポジションH上に位置する位置から第1供給位置F上に位置する位置まで移動するように、研磨液供給ノズル108を揺動させる。しかる後、半導体ウェハWを保持したトップリング24を回転させながら下降させ、半導体ウェハWを研磨パッド52の研磨面52aに所定の押圧力で押圧し、これによって、研磨液Qの存在下での半導体ウェハの研磨を開始する。
この半導体ウェハWの研磨時に、研磨液供給口108aが第1供給位置F上に位置する位置と第2供給位置S上に位置する位置との間を往復移動するように、研磨液供給ノズル108を往復揺動させる。この時、制御部110によって研磨液供給ノズル108の揺動速度を制御することで、例えば、研磨液供給口108aが第1供給位置Fから第2供給位置Sに移動する時、研磨液供給口108aの移動速度が、徐々にまたは段階的に早くなるように、研磨液供給口108aの移動速度を制御する。また、逆に、研磨液供給口108aが第2供給位置Sから第1供給位置Fに移動する時には、研磨液供給口108aの移動速度が、徐々にまたは段階的に遅くなるように、研磨液供給口108aの移動速度を制御する。例えば、第1供給位置Fと第2供給位置Sとの間を11の揺動領域に分割し、各分割ステップ領域毎に最適な研磨液供給口108aの移動速度を設定する。
なお、この研磨時に、研磨液供給口108aから研磨面52aに供給する研磨液の流量を調整するようにしてもよい。
そして、半導体ウェハに対する所定の研磨を終了した後、研磨液供給口108aがホームポジションH上に位置する位置まで移動するように、研磨液供給ノズル108を揺動させる。
なお、半導体ウェハ等の被研磨物を複数の研磨ステップで研磨する場合、例えば第1段研磨ステップでバリア膜上の銅膜等の導電膜の大部分を研磨し、第2段研磨ステップで銅膜等の導電膜を除去してバリア膜を露出させる研磨を行う場合、各研磨ステップに応じて、前記揺動領域毎に研磨液供給口108aの移動速度を設定することが好ましい。これにより、各研磨ステップ毎に高い研磨レートを維持したまま、研磨液の使用量を大幅に削減できる。
また、研磨に先立って、研磨面52aに研磨液を供給することが広く行われている。このように、半導体ウェハ等の研磨対象物を研磨する前に研磨面52aに研磨液を供給する時、研磨液供給口108aの移動速度を前記揺動領域毎に設定することが好ましい。これにより、研磨対象物を研磨する前に研磨面52aに供給される研磨液の研磨面52a上での分布を最適にして、研磨液の使用量を削減できる。
更に、研磨面52aに研磨液を供給しながら、研磨後の研磨対象物をリンスまたは洗浄したり、または研磨面52aをドレッシングしたりすることも行われている。このように研磨面52aに研磨液を供給しながら研磨後の研磨対象物をリンスまたは洗浄する時、または研磨面52aをドレッシングする時、研磨液供給口108aの移動速度を前記揺動領域毎に設定することが好ましい。これにより、研磨後の研磨対象物をリンスまたは洗浄する時、または研磨面をドレッシングする時に該研磨面52aに供給される研磨液の使用量を削減することができる。
図12は、図11に示す研磨装置を使用し、研磨液供給口108aを第1供給位置Fに固定して、直径300mmの半導体ウェハを研磨した時(移動距離0mm)、研磨液供給口108aを第1供給位置Fと第2供給位置Sとの間を移動させながら、直径300mmの半導体ウェハを研磨した時(移動距離150mm)、及び研磨液供給口108aを第1供給位置FとホームポジションHとの間を移動させながら、直径300mmの半導体ウェハを研磨した時(移動距離300mm)における、各移動距離(Oscillation Distance)と研磨レート(Removal Rate)の関係を示す。図12において、研磨レートは、移動距離150mmの時を1として示している。
図13は、図11に示す研磨装置を使用し、研磨液供給口108aの移動速度を変化させながら直径300mmの半導体ウェハを研磨した時における移動速度(Nozzle Speed)と研磨レート(Removal Rate)の関係を示す。研磨レートにおいて、研磨液供給口108aを第1供給位置Fに固定して直径300mmの半導体ウェハを研磨した時と研磨レートを1として示しており、また研磨液供給口108aの移動速度は、初期値を1として示している。
図12及び図13から、研磨処理中における研磨液供給口108aの移動範囲を規制して、研磨中に研磨液供給口108aから研磨液を供給する範囲を半導体ウェハの中心からエッジ部の半導体ウェハの略半径に対応する領域に限定することで、研磨レートを向上させ、研磨液供給口108aの移動速度を高めることによっても研磨レートを向上させることができることが判る。
なお、図11に示す研磨液供給ノズル108として、その先端部に図3に示す傾斜部58aを有するものを使用しても良い。図14は、研磨液供給ノズル108として、その先端部が鉛直方向に直線状に延びるものを使用して研磨を行った場合(Normal)と、図3に示す、傾斜角αが30°でトップリングと研磨面との間に向けて傾斜している傾斜部58aを先端部に有するものを使用して研磨を行った場合(Angled)における研磨レート(Removal Rate)を示す。図14において、研磨液供給ノズル108として、その先端部が鉛直方向に直線状に延びるものを使用して研磨を行った場合の研磨レートを1としている。
図14から、先端部に傾斜部を有する研磨液供給ノズルを使用することで、先端部が鉛直方向に延びる研磨液供給ノズルを使用する時に比べ、約8%の研磨レートを向上できることが判る。
図15に示すように、研磨面52aの上方に該研磨面52aの半径方向に延びて先端が研磨面52aの中心に達するアームブラケット112を配置し、このアームブラケット112の先端に揺動アーム114の基端を揺動自在に連結し、この揺動アーム114に鉛直方法に延びて下端に研磨液供給口を有する研磨液供給ノズル116を移動自在に取り付け、これによって、揺動アーム114の揺動に伴って、研磨液供給ノズル116が研磨面52aの円周方向に沿って移動するようにしてもよい。
図11に示す研磨装置において、表1に示すように、第1供給位置Fと第2供給位置Sとの間を11の揺動領域(Oscillation Zone-1〜11)に分割し、各揺動領域毎に研磨液供給ノズル108の研磨液供給口108aの移動速度(Osci. Speed)を設定して、直径300mmの半導体ウェハを研磨した。
Figure 2010240752
表1において、各揺動領域の開始位置(Start Position)及び終了位置(End Position)は、図11に示す第2供給位置Sを起点(0mm)として、第1供給位置Fを終点(195.5.mm)としている。距離(Osci. Dist.)は、第2供給位置Sから第1供給位置Fを11のゾーンに分割したときの各ゾーンにおける円弧状の揺動軌跡の距離である。揺動時間(Oscillation. Time)は、往路及び復路とも5.5秒である。この研磨時に、研磨液供給ノズル108の研磨液供給口108aから200ml/minの流量で研磨液を研磨面52aに供給し、トップリング24で保持した半導体ウェハを2psi(13.79kPa)の圧力で研磨面52aに押圧しながら、トップリング24を140min−1の回転速度で回転させた。
この時の研磨レート(Removal Rate)を図16に、研磨レート(Removal Rate)とウェハ位置(Wafer Position)との関係を図17に示す。なお、図16には、研磨液供給ノズル108の研磨液供給口108aを第1供給位置Fに固定し、トップリング回転速度(TT Rotation)を変化させ、その他の条件を実施例1と同じにして半導体ウェハを研磨したときの研磨レートとトップリング回転速度との関係を比較例1として示す。また、図17には、研磨液供給ノズル108の研磨液供給口108aを第1供給位置Fに固定し、トップリング24の回転速度を90min−1に設定し、その他の条件を実施例1と同じにして半導体ウェハを研磨したときの研磨レートとウェハ位置との関係を比較例2として、トップリング24の回転速度を140min−1に設定し、その他の条件は比較例2と同じにして半導体ウェハを研磨したときの研磨レートとウェハ位置との関係を比較例3として示す。
図16及び図17から、研磨液供給ノズル108の研磨液供給口108aを第1供給位置Fに固定して研磨を行った場合、トップリング24の回転速度を高めることで研磨レートを向上させることができるが、この研磨レートの向上は、トップリング24の回転速度を140min−1にするとほぼ限界に達し、しかも、このようにトップリングの回転速度を高めると、研磨後のウェハ表面の平坦性が悪くなるが、実施例1にあっては、研磨液供給口108aを第1供給位置Fに固定しトップリング24を140min−1の回転速度で回転させて研磨した場合に比べ、研磨レートを約20%向上させ、しかも、研磨後のウェハ表面の平坦性を高めることができることが判る。
研磨液供給ノズル108の研磨液供給口108aから100ml/minの流量で研磨液を研磨面52aに供給し、他は実施例1と同じ条件で直径300mmの半導体ウェハを研磨した。
この時の研磨レート(Removal Rate)を図18に、研磨レート(Removal Rate)とウェハ位置(Wafer Position)との関係を図19に示す。なお、研磨液供給ノズル108の研磨液供給口108aを第1供給位置Fに固定し、研磨液供給ノズル108の研磨液供給口108aから200ml/minの流量で研磨液を研磨面52aに供給し、トップリング24の回転速度を90min−1に設定し、他は実施例2と同じ条件で直径300mmの半導体ウェハを研磨したときの研磨レートを図18に、研磨レート(Removal Rate)とウェハ位置(Wafer Position)との関係を図19に比較例4としてそれぞれ示す。図19には、研磨液供給ノズル108の研磨液供給口108aから100ml/minの流量で研磨液を研磨面52aに供給し、他は比較例4と同じ条件で直径300mmの半導体ウェハを研磨したときの研磨レートとウェハ位置との関係を比較例5として、トップリングの回転速度を140min−1に設定し、他は比較例5と同じ条件で直径300mmの半導体ウェハを研磨したときの研磨レートとウェハ位置との関係を比較例6として示す。
図18及び図19から、研磨液供給ノズル108の研磨液供給口108aを第1供給位置Fに固定した場合、研磨液の供給量を増大させることで研磨レートを上げることができるが、実施例2にあっては、研磨液の供給量を増大させて研磨レートを高めた比較例4に比べて、トップリングの回転速度を90min−1から140min−1に高める必要があるものの、研磨液の使用量を200ml/minから100ml/minに半減しても、比較例4に勝る研磨レートを確保できることが判る。
これまで本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
20 研磨装置
22 研磨テーブル
24 トップリング
26,58,108,116 研磨液供給ノズル
26a,108a 研磨液供給口
32 第1リニアトランスポータ
34 第2リニアトランスポータ
42 洗浄機
44 搬送ユニット
52 研磨パッド(研磨布)
52a 研磨面
54 トップリングシャフト
56 リテーナリング
56a 接触面
56b リング状溝
60 液面高さセンサ(研磨液監視手段)
64 陽極導線
66 陰極導線
68 電流計
70,110 制御部
72 研磨液供給ライン
74,82a,82b 流量コントロールユニット(流量調整部)
76 ビデオカメラ(研磨液監視手段)
80a,80b 分岐ライン
84 回転体
88 研磨液保持機構
92 研磨液貯留機構
100 ドグ
102 検出センサ
104 回転数量計測手段
106 ステッピングモータ

Claims (40)

  1. 研磨面を有する研磨テーブルと、
    研磨対象物を保持し該研磨対象物を前記研磨面に押圧するトップリングと、
    研磨液供給ラインに接続されて前記研磨面に研磨液を供給する研磨液供給ノズルと、
    前記研磨面上の研磨液量を研磨中に監視する研磨液量監視手段と、
    前記研磨液量監視手段の出力に応じて前記研磨液供給ノズルから前記研磨面に供給する研磨液の液量を調整する液量調整部と、
    を備えたことを特徴とする研磨装置。
  2. 前記研磨液量監視手段は、前記研磨面上の所定位置における研磨液の液面高さを検知する液面高さセンサからなることを特徴とする請求項1記載の研磨装置。
  3. 前記研磨液量監視手段は、前記研磨面上の所定位置を撮像して画像処理を行うビデオカメラからなることを特徴とする請求項1記載の研磨装置。
  4. 前記液量調整部は、前記研磨面上の研磨液量が第1液量以下となった時に第1供給量で研磨液を供給し、第2液量以下となった時に第2供給量で研磨液を供給するように、前記研磨液供給ノズルから前記研磨面に供給する研磨液の液量を調整することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の研磨装置。
  5. 前記液量調整部は、前記研磨液供給ラインの途中に設けられた2つの分岐ラインの各分岐ラインに介装された流量コントロールユニットを有することを特徴とする請求項4記載の研磨装置。
  6. 研磨面を有する研磨テーブルと、
    研磨対象物を保持し該研磨対象物を前記研磨面に押圧するトップリングと、
    研磨液供給ラインに接続されて前記研磨面に研磨液を供給する研磨液供給ノズルと、
    前記研磨テーブル及び前記トップリングの少なくとも一方の回転数量を計測する回転数量計測手段と、
    前記回転数量計測手段の出力に応じて前記研磨液供給ノズルから前記研磨面に供給する研磨液の液量を調整する液量調整部と、
    を備えたことを特徴とする研磨装置。
  7. 前記回転数量計測手段は、研磨テーブル及びトップリングの少なくとも一方に取付けたドグと、該ドグの通過を検出する検出センサとを有することを特徴とする請求項6記載の研磨装置。
  8. 前記液量調整部は、前記研磨液供給ラインの途中または前記研磨液供給ノズルの研磨液供給口近傍に配置され、研磨液の保持と排出を繰り返す研磨液保持機構を有することを特徴とする請求項1,2,3,6または7記載の研磨装置。
  9. 前記液量調整部は、前記研磨液供給ラインの途中または前記研磨液供給ノズルの研磨液供給口近傍に配置され、内部に研磨液を保持する複数のスリットを備えた、回転速度または回転角が調整可能な回転体を有することを特徴とする請求項1,2,3,6または7記載の研磨装置。
  10. 前記液量調整部は、前記研磨液供給ラインの途中または前記研磨液供給ノズル研磨液供給口近傍に配置され、研磨液の一時貯留と自動排出を繰り返す研磨液貯留機構を有することを特徴とする請求項1,2,3,6または7記載の研磨装置。
  11. 研磨面を有する回転自在な研磨テーブルと、
    研磨対象物を保持し該研磨対象物を前記研磨面に押圧するトップリングと、
    前記研磨面に研磨液を供給する研磨液供給ノズルと、
    前記研磨液供給ノズルの研磨液供給口を移動させる移動機構と、
    前記研磨面の中心側における研磨対象物のエッジ部の研磨面上での軌跡に対応する第1供給位置と研磨対象物の中心部の研磨面上での軌跡に対応する第2供給位置と間の領域を、前記研磨液供給口が該研磨液供給口から研磨液を供給しつつ移動するように前記移動機構を制御する制御部と、
    を備えたことを特徴とする研磨装置。
  12. 前記研磨液供給ノズルは、前記研磨液供給口が前記研磨テーブル上を該研磨テーブルの略半径方向に沿って移動するように構成されていることを特徴とする請求項11記載の研磨装置。
  13. 前記研磨液供給ノズルは、前記研磨液供給口が前記研磨テーブル上を該研磨テーブルの略円周方向に沿って移動するように構成されていることを特徴とする請求項11または12記載の研磨装置。
  14. 前記制御部は、前記研磨液供給口の移動に伴って該研磨液供給口の移動速度を変化させることを特徴とする請求項11乃至13のいずれかに記載の研磨装置。
  15. 前記制御部は、前記第1供給位置と前記第2供給位置との間の領域を複数の揺動領域に分割し、それぞれの揺動領域毎に前記研磨液供給口の移動速度を設定することを特徴とする請求項11乃至14のいずれかに記載の研磨装置。
  16. 研磨対象物を複数の研磨ステップで研磨する場合、前記制御部は、各研磨ステップに応じて、前記揺動領域毎に前記研磨液供給口の移動速度を設定することを特徴とする請求項15記載の研磨装置。
  17. 前記制御部は、研磨対象物を研磨する前に前記研磨面に研磨液を供給する時における前記研磨液供給口の移動速度を前記揺動領域毎に設定することを特徴とする請求項15記載の研磨装置。
  18. 前記制御部は、研磨後の研磨対象物をリンスまたは洗浄する時、または前記研磨面をドレッシングする時における前記研磨液供給口の移動速度を前記揺動領域毎に設定することを特徴とする請求項15記載の研磨装置。
  19. 前記制御部は、前記揺動領域毎に前記研磨液供給ノズルから前記研磨面に供給する研磨液量を調節することを特徴とする請求項15乃至18のいずれかに記載の研磨装置。
  20. 研磨面を有する回転自在な研磨テーブルと、
    研磨対象物を保持し該研磨対象物を前記研磨面に押圧するトップリングと、
    前記研磨面に研磨液を供給する研磨液供給ノズルと、
    を備え、
    前記研磨液供給ノズルの少なくとも先端部は、研磨面に対して所定の傾斜角で傾斜していることを特徴とする研磨装置。
  21. 前記研磨液供給ノズルの少なくとも先端部は、前記トップリングと研磨面との間に向けて所定の傾斜角で傾斜していることを特徴とする請求項20記載の研磨装置。
  22. 研磨面を有する研磨テーブルと、
    研磨対象物を保持し該研磨対象物を前記研磨面に押圧するトップリングと、
    を備え、
    前記トップリングは、前記研磨対象物の外周縁を保持するリング状のリテーナリングを備え、
    前記リテーナリングの前記研磨面と接触する接触面には、少なくとも1本のリング状溝が形成されていることを特徴とする研磨装置。
  23. 研磨テーブルの研磨面に研磨液を供給しながら研磨対象物を押圧し、前記研磨面と前記研磨対象物を相対運動させて前記研磨対象物を研磨する研磨方法において、
    前記研磨面上の研磨液量を研磨中に監視し、
    前記研磨面上に研磨液量に応じて前記研磨面に供給する研磨液の液量を調整することを特徴とする研磨方法。
  24. 前記研磨面上の研磨液量が第1液量以下となった時に第1供給量で研磨液を前記研磨面に供給し、第2液量以下となった時に第2供給量で研磨液を前記研磨面に供給することを特徴とする請求項23記載の研磨方法。
  25. 研磨テーブルの研磨面に研磨液を供給しながらトップリングで保持した研磨対象物を押圧し、前記研磨面と前記研磨対象物を相対運動させて前記研磨対象物を研磨する研磨方法において、
    前記研磨テーブル及び前記トップリングの少なくとも一方の回転数量を計測し、
    前記研磨テーブル及び前記トップリングの少なくとも一方の回転数量に応じて前記研磨面に供給する研磨液の液量を調整することを特徴とする研磨方法。
  26. 前記研磨面に供給する研磨液の液量を、研磨液の保持と該保持した研磨液の研磨面への供給を繰り返すことで調整することを特徴とする請求項23または25記載の研磨方法。
  27. 前記研磨面に供給する研磨液の液量を、内部に研磨液を保持する複数のスリットを有する回転体の回転速度を調整することで調整することを特徴とする請求項23または25記載の研磨方法。
  28. 前記研磨面に供給する研磨液の液量を、研磨液の一時貯留と該一時貯留した研磨液の研磨面への自動供給を繰り返すことで調整することを特徴とする請求項23または25記載の研磨方法。
  29. 研磨テーブルの研磨面に研磨液供給口から研磨液を供給しながら研磨対象物を押圧し、少なくとも前記研磨面を回転させながら前記研磨対象物を研磨する研磨方法において、
    前記研磨液供給口を、該研磨液供給口から前記研磨面に研磨液を供給しつつ、前記研磨面の中心側における研磨対象物のエッジ部の研磨面上での軌跡に対応する第1供給位置と研磨対象物の中心部の研磨面上での軌跡に対応する第2供給位置との間の領域を移動させることを特徴とする研磨方法。
  30. 前記研磨液供給口を、前記研磨テーブルの略半径方向に沿って該研磨テーブル上を移動させることを特徴とする請求項29記載の研磨方法。
  31. 前記研磨液供給口を、前記研磨テーブルの略円周方向に沿って該研磨テーブル上を移動させることを特徴とする請求項29または30記載の研磨方法。
  32. 前記研磨液供給口の移動に伴って該研磨液供給口の移動速度を変化させることを特徴とする請求項29乃至31のいずれかに記載の研磨方法。
  33. 前記第1供給位置と前記第2供給位置との間の領域を複数の揺動領域に分割し、それぞれの揺動領域毎に前記研磨液供給口の移動速度を設定することを特徴とする請求項29乃至32のいずれかに記載の研磨方法。
  34. 研磨対象物を複数の研磨ステップで研磨する場合、各研磨ステップに応じて、前記揺動領域毎に前記研磨液供給口の移動速度を設定することを特徴とする請求項33記載の研磨方法。
  35. 研磨対象物を研磨する前に前記研磨面に研磨液を供給する時における前記研磨液供給口の移動速度を前記揺動領域毎に設定することを特徴とする請求項33記載の研磨方法。
  36. 研磨後の研磨対象物をリンスまたは洗浄する時、または前記研磨面をドレッシングする時における前記研磨液供給口の移動速度を前記揺動領域毎に設定することを特徴とする請求項33記載の研磨方法。
  37. 前記揺動領域毎に前記研磨液供給ノズルから前記研磨面に供給する研磨液量を調節することを特徴とする請求項33乃至36のいずれかに記載の研磨方法。
  38. 研磨テーブルの研磨面に研磨液供給口から研磨液を供給しながら研磨対象物を押圧し、少なくとも前記研磨面を回転させながら前記研磨対象物を研磨する研磨方法において、
    前記研磨液供給口を、研磨レート分布が研磨対象物の中心部においてエッジ部より低くなる高速回転領域、或いは研磨液に供給量が低下する領域で移動させることを特徴とする研磨方法。
  39. 研磨テーブルの研磨面に研磨供給口から研磨液を供給しながらトップリングで保持した研磨対象物に押圧し、前記研磨面と前記研磨対象物を相対運動させて前記研磨対象物を研磨する研磨方法において、
    前記研磨面に対して所定の傾斜角で傾斜している方向から該研磨面に向けて研磨液を供給することを特徴とする研磨方法。
  40. 前記トップリングと研磨面との間に向けて所定の傾斜角で傾斜している方向から研磨液を前記研磨面に供給することを特徴とする請求項39記載の研磨方法。
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