JP2010240049A - 炊飯器 - Google Patents

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Hironori Hamada
浩典 浜田
Masato Watanabe
正人 渡辺
Yasuhiko Tanaka
靖彦 田中
Goichi Masumoto
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Abstract

【課題】赤外線を用いた温度センサを備えた炊飯器において、赤外線センサ設置場所の温度が変化しても、炊飯器の炊飯時の温度制御や保温動作時の保温温度制御の精度を向上し、炊飯性能や保温性能を優れたものとする。
【解決手段】鍋1の温度と基準温度の温度差を赤外線センサ4により測定して温度差検知手段5により温度に換算し、赤外線センサ4の設置場所の温度を基準温度センサ6により検知して基準温度検知手段7により基準温度に換算し、温度差検知手段5の出力と基準温度検知手段7の出力とを受けて温度検知手段9により鍋1の温度を検知する。温度検知手段9の出力値と温度設定手段10の出力値が同じになるように加熱手段2を制御して鍋1の温度を制御する。基準温度センサ6の感度を変える感度切換手段8は、基準温度検知手段7により検知する温度により感度を変えるよう構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、赤外線を用いた温度センサを備えた炊飯器に関するものである。
従来の炊飯器にあって、鍋の底部に赤外線を用いた温度センサを配置してその温度を検知するのが一般的である。
そして、鍋と温度センサのケース間に異物が挟まることにより正確な温度制御ができなくなることを防ぐことを目的として、鍋と温度センサは非接触に設置している(例えば、特許文献1参照)。
特開平4−49911号公報
しかしながら、一般的に赤外線センサは、そのセンサを配置した場所の温度と測定物の温度差を測定するものであり、センサを配置した場所の温度と赤外線センサが測定した温度差を加算して測定物の温度を計測するものである。しかし、炊飯中や保温動作中には、炊飯器本体内の温度は、鍋の温度上昇や加熱手段や加熱手段を駆動制御するパワー半導体等の発熱により温度が常に変動するが、赤外線センサの設置場所の温度変動について対策していないため、炊飯器の炊飯時の温度制御や保温動作時の保温温度制御の精度が良くないという問題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、赤外線センサ設置場所の温度が変化しても、炊飯器の炊飯時の温度制御や保温動作時の保温温度制御の精度を向上し、炊飯性能や保温性能を優れたものとすることを目的としている。
本発明は上記目的を達成するために、加熱手段で加熱される鍋の温度を温度設定手段により設定し、鍋の温度と基準温度の温度差を赤外線センサにより測定し、この赤外線センサの設置場所の温度を基準温度センサにより検知し、この基準温度センサに感度切換手段を接続して基準温度センサの感度を変えるようにし、温度差検知手段により赤外線センサの出力より温度に換算するとともに、基準温度検知手段により基準温度センサの出力より基準温度に換算し、温度差検知手段の出力と基準温度検知手段の出力とを受けて温度検知手段により鍋の温度を検知し、温度検知手段の出力と温度設定手段の出力を温度制御手段に入力し温度検知手段の出力値と温度設定手段の出力値が同じになるように加熱手段を制御して鍋の温度を制御するよう構成し、感度切換手段は、基準温度検知手段により検知する温度により感度を変えるよう構成したものである。
これにより、赤外線センサ設置場所の温度が変化しても、炊飯での前炊き温度、炊き上げ温度や保温温度を精度よく検知でき、炊飯時の温度制御や保温動作時の保温温度制御の精度を向上することができ、炊飯性能や保温性能を向上することができる。
本発明の炊飯器は、赤外線センサ設置場所の温度が変化しても、炊飯での前炊き温度、炊き上げ温度や保温温度を精度よく検知することができ、炊飯時の温度制御や保温動作時の保温温度制御の精度を向上することができ、炊飯性能や保温性能を向上することができる。
第1の発明は、加熱手段で加熱される鍋と、この鍋の温度を設定する温度設定手段と、前記鍋の温度と基準温度の温度差を測定する赤外線センサと、この赤外線センサの設置場所の温度を検知する基準温度センサと、この基準温度センサに接続され、同基準温度センサの感度を変える感度切換手段と、前記赤外線センサの出力より温度に換算する温度差検知手段と、前記基準温度センサの出力より基準温度に換算する基準温度検知手段と、前記温度差検知手段の出力と前記基準温度検知手段の出力とを受けて前記鍋の温度を検知する温度検知手段と、前記温度検知手段の出力と前記温度設定手段の出力を入力し前記温度検知手段の出力値と前記温度設定手段の出力値が同じになるように前記加熱手段を制御し前記鍋の温度を制御する温度制御手段とを備え、前記感度切換手段は、前記基準温度検知手段により検知する温度により感度を変えるよう構成したものであり、赤外線センサ設置場所の温度が変化しても、炊飯での前炊き温度、炊き上げ温度や保温温度を精度よく検知することができ、炊飯時の温度制御や保温動作時の保温温度制御の精度を向上することができ、炊飯性能や保温性能を向上することができる。
第2の発明は、上記第1の発明において、感度切換手段は、少なくとも保温動作時において保温制御温度近傍で感度を向上するよう構成したものであり、保温温度を精度良く検知することができ、保温性能を向上することができる。
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、感度切換手段は、低温側から高温側に感度を変える第1の切換え設定温度と高温側から低温側に感度を変える第2の切換え設定温度との間に温度差を持つヒステリシス機能を有するものであり、感度切換手段により基準温度センサの感度を変更したとき、変更後に検知された温度が変更前の温度領域になり再度感度を変えるといった、チャタリングのような動作をせず、閾値でも安定した温度検知ができ、安定した温度制御をすることができる。
第4の発明は、上記第1または第2の発明において、基準温度検知手段の検知温度を補正する補正値を記憶する基準温度補正不揮発性メモリを設けたものであり、所定の温度における基準温度検知手段の出力電圧を基準温度補正不揮発性メモリに記憶させることにより、部品ばらつきによる検知温度のずれを補正することができ、鍋の温度を精度よく検知でき、炊飯時の温度制御や保温動作時の保温温度制御の精度を向上できて、炊飯性能や保温性能を向上することができる。
第5の発明は、上記第4の発明において、少なくとも、基準温度補正不揮発性メモリと赤外線センサと基準温度センサと温度差検知手段と基準温度検知手段と温度検知手段とを実装する単一もしくは複数で構成した温度検知基板を備え、前記温度検知基板は一つのユニットとして構成したものであり、温度検知基板ユニット単体で部品ばらつきによる検知温度のずれを補正することができ、鍋の温度を精度よく検知でき、炊飯時の温度制御や保温動作時の保温温度制御の精度を向上できて、炊飯性能や保温性能を向上することができる。
第6の発明は、上記第5の発明において、少なくとも、基準温度センサと温度差検知手段と基準温度検知手段と温度検知手段とに電力を供給する電源回路を備え、前記電源回路は、温度検知基板に実装したものであり、電源回路の発生する電源電圧の違いによる検知温度のずれを補正することができ、鍋の温度を精度よく検知でき、炊飯時の温度制御や保温動作時の保温温度制御の精度を向上できて、炊飯性能や保温性能を向上することができる。
第7の発明は、上記第1〜6のいずれか1つの発明において、温度検知手段は、シリア
ル通信データにより温度制御手段に検知温度を出力するようにしたものであり、温度検知手段と温度制御手段を離れた位置に設置しても、配線により検知温度を伝達する際に、重畳される外来ノイズの影響を受けずに、正確な検知温度を温度制御手段に入力できるので、炊飯時の温度制御や保温動作時の保温温度制御の精度を向上できて、炊飯性能や保温性能を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における炊飯器のシステム構成図を示し、図2は、同炊飯器の一部ブロック化した回路図を示すものである。
図1に示すように、鍋1は米を入れ、加熱手段2により加熱するもので、加熱手段2は温度制御手段3に接続し、温度制御手段3により加熱手段2を制御して鍋1の温度を制御するように構成している。赤外線センサ4は鍋1の温度と設置場所の温度(基準温度)の温度差を測定するもので、この赤外線センサは温度差検知手段5に接続し、温度差検知手段5により赤外線センサの出力より温度に換算するようにしている。基準温度センサ6は赤外線センサ4の設置場所の温度を計測するもので、サーミスタで構成し、基準温度検知手段7に接続し、基準温度検知手段7により基準温度センサ6の出力より基準温度に換算するようにしている。
感度切換手段8は基準温度センサ6に接続し、基準温度センサ6の感度を変えるものである。温度検知手段9は基準温度検知手段7の出力と温度差検知手段5の出力とを受けて鍋1の温度を検知するもので、温度制御手段3に接続している。温度設定手段10は鍋1の温度を設定するもので、温度制御手段3に接続している。この温度設定手段10は炊飯工程を構成する前炊き工程、炊き上げ工程、むらし工程と保温工程などで設定する温度が複数になるため、例えば、マイクロコンピュータの記憶装置(ROM)に記憶させている。温度制御手段3は、温度検知手段9の出力と温度設定手段10の出力を入力し、温度検知手段9の出力値と温度設定手段10の出力値が同じになるように加熱手段2を制御し、鍋1の温度を制御するよう構成している。
ここで、感度切換手段8は、基準温度検知手段7により検知する温度により感度を変えるよう構成し、少なくとも保温動作時において保温制御温度近傍で感度を向上するよう構成している。
つぎに、図2を参照しながらさらに詳しく説明する。抵抗12は、一端を電源11の正端子に接続し、他端を基準温度センサ6の一端と抵抗13の一端と基準温度検知手段7の入力に接続し、基準温度検知手段7の出力は温度検知手段9の第1の入力と温度制御手段3の第1の入力に接続している。
基準温度センサ6の他端を電源11の負端子に接続し、抵抗14の一端を電源の正端子に接続し、他端を抵抗15と抵抗16と赤外線センサ4の一端に接続し、抵抗15の他端を電源11の負端子に接続している。抵抗16の他端を抵抗17の一端とオペアンプ18のマイナス入力に接続し、赤外線センサ4の他端をオペアンプ18のプラス入力接続している。オペアンプ18の出力を抵抗17の他端と温度差検知手段5の入力に接続し、温度差検知手段5の出力を温度検知手段9の第2の入力に接続し、温度検知手段9の出力を温度制御手段3の第2の入力に接続している。
温度制御手段3の第1の出力をトランジスタ19のベースと抵抗20の一端に接続し、
抵抗20の他端とトランジスタ19のエミッタを電源11の負端子に接続し、トランジスタ19のコレクタを抵抗21の一端に接続し、抵抗21の他端を抵抗22の一端とトランジスタ23のベースに接続し、トランジスタ23のコレクタを電源11の正端子に接続し、トランジスタ23のコレクタを抵抗13の他端に接続している。
温度設定手段10は温度制御手段3の第3の入力に接続し、温度制御手段3の第2の出力を加熱手段2に接続している。
上記構成において、まず、温度制御手段3により加熱手段2を制御し、鍋1の温度を制御するときの動作について図3を参照しながら説明する。図3は、鍋1の温度aと赤外線センサ4の設置場所の温度b(基準温度)を示すものである。
温度制御手段3は、温度検知手段9から送られる信号により、鍋1の温度が設定温度より低い場合は加熱手段2に通電して鍋1を加熱する。これに伴って、鍋1の温度aが図3に示すように上昇とともに、その近傍の設置場所の温度b(基準温度)も上昇する。
基準温度センサ6は、この設置場所の温度b(基準温度)の温度を検知し、基準温度検知手段7は基準温度センサ6からの検知信号を入力し、温度検知手段9に検知した温度bを出力する。また、赤外線センサ4は、鍋1の温度aと設置場所の温度bの差を検知し、温度差検知手段5は赤外線センサ4からの検知信号を入力し、温度検知手段9に検知した温度差(a−b)を出力する。温度検知手段9は、温度差(a−b)と温度bを加算して鍋1の温度aを検知する。
温度制御手段3は、温度検知手段9の出力と温度設定手段10の出力を入力し、温度検知手段9の出力値と温度設定手段10の出力値が同じになるように加熱手段2を制御し、鍋1の温度を制御する。このとき、図3に示すように、マイクロコンピュータの記憶装置(ROM)に記憶した記憶内容に基づいて、炊飯工程を構成する前炊き工程、炊き上げ工程、むらし工程を順次実行し、保温工程に移行する。
つぎに、保温工程における感度切換手段8の動作について、図2および図4を参照しながら説明する。図4は、基準温度センサ6の検知温度に対する基準温度検知手段7の入力電圧の関係を示すものである。
温度制御手段3は、温度検知手段9から送られる信号により、鍋1の温度が温度設定手段10により設定された設定温度より低い場合は加熱手段2に通電して鍋1を加熱する。これに伴って、鍋1の温度aが図3に示すように上昇するとともに、その近傍の設置場所の温度b(基準温度)も上昇し、基準温度検知手段7の入力電圧は、基準温度センサ6の検知する温度が温度Tr(常温)より上昇するのに応じて、図4に示すように変化する。
温度制御手段3は、鍋1の温度が上がるにつれて上昇する基準温度検知手段7の基準温度が切換え設定温度Th(鍋1が保温工程での保温温度のときの基準温度よりも低い所定の温度を切換え設定温度Thとする)になると、温度制御手段3の第1の出力より電源の正の電圧を出力する。これにより、温度制御手段3の第1の出力に接続されたトランジスタ19がオンし、トランジスタ19に接続されたトランジスタ23がオンする。
これにより、トランジスタ23のエミッタとコレクタ間の電圧がほぼゼロになり、抵抗13の他端が電源の正の電圧に接続される。これは、基準温度センサ6に接続された抵抗12と並列に抵抗13が接続されることになる。
さて、今までトランジスタ23がオフしていたので、抵抗12と基準温度センサ6であ
るサーミスタの抵抗値の分圧が基準温度検知手段7に入力され、基準温度の温度上昇とともにサーミスタの抵抗値は小さくなるので、分圧(基準温度検知手段7の入力電圧)は、図4に示すようにTr(室温)から切換え設定温度Thまで変化すると、0.5Vまで下がる。
基準温度が切換え設定温度Thになったとき、トランジスタ23がオンするので、抵抗12と抵抗13が並列に接続された抵抗値と基準温度センサ6の抵抗値の分圧が基準温度検知手段7に入力される。これにより、図4に示すように、0.5Vから2.5Vまで分圧(基準温度検知手段6の入力電圧)は上昇する。
つまり、基準温度検知手段7は、切換え設定温度Thの手前では入力電圧が0.5V付近では変化が大きくとれないので、検知精度の感度が悪い。切換え設定温度Thで2.5Vまで電圧が上昇し温度に対する電圧の変化が、図4に示すように大きくなるので、基準温度検知手段7の検知精度を向上させることができ、赤外線センサ4の温度差検知手段5と、感度切換手段8で精度が向上した基準温度が温度検知手段9で加算されるので、鍋1の温度の測定精度を向上することができる。このように、保温工程での赤外線センサ4の設置場所の温度が変化しても、炊飯器の保温性能を良くすることができる。
なお、本実施の形態では、保温工程について説明したが、炊飯工程を構成する前炊き工程、炊き上げ工程、むらし工程についても同様にして、基準温度検知手段7により検知する温度により感度を変えることにより、赤外線センサ設置場所の温度が変化しても、炊飯での前炊き温度、炊き上げ温度や保温温度を精度よく検知することができ、炊飯時の温度制御の精度を向上することができ、炊飯性能向上することができる。
以上のように、本実施の形態においては、感度切換手段8は、基準温度検知手段7により検知する温度により感度を変えるよう構成したので、赤外線センサ4の設置場所の温度が変化しても、炊飯での前炊き温度、炊き上げ温度や保温温度を精度よく検知することができ、炊飯時の温度制御や保温動作時の保温温度制御の精度を向上することができ、炊飯性能や保温性能を向上することができる。
また、感度切換手段8は、少なくとも保温動作時において保温制御温度近傍で感度を向上するよう構成したので、保温温度を精度良く検知することができ、保温性能を向上することができる。
なお、本実施の形態では、赤外線センサ4として、サーミスタボロメータ、焦電素子(TGS,PbTiO等)、赤外線検知素子(PbS、InSb等)等も使用可能である。
(実施の形態2)
図1に示す感度切換手段8は、低温側から高温側に感度を変える第1の切換え設定温度Thと高温側から低温側に感度を変える第2の切換え設定温度Tkとの間に温度差を持つヒステリシス機能を有している。他の構成は上記実施の形態1と同じである。
上記構成において図5を参照しながら動作を説明する。図5は、本実施の形態の基準温度センサ6の検知温度に対する基準温度検知手段7の入力電圧の関係を示すものである。
基準温度センサ6の検知温度に対する基準温度検知手段7の入力電圧は、上記実施の形態1と同様に変化し、基準温度センサ6の検知温度が低温から高温に上昇するときは、基準温度検知手段7の入力電圧は、温度Tr(常温)のときの電圧V5(A点)から第1の切換え設定温度Thのときの電圧V1(B点)になるまで感度は変更しない。電圧V1(B点)を検知すると、感度を切換えて電圧V3(C点)に変える。そのまま温度上昇する
と電圧が低下し、電圧V1(D点)に到達する。すなわち、図面のA点からB点、C点を経由してD点に到達するように、基準温度センサ6の検知温度に応じて基準温度検知手段7の入力電圧が変動する。
つぎに、基準温度センサ6の検知温度が高温から低温に下降するときは、電圧V1(D点)から第2の切換え設定温度Tkのときの電圧V4(E点)になるまで感度は変更しない。電圧V4(E点)を検知すると、感度を切換えて電圧V2(F点)に変える。そのまま温度下降すると電圧が上昇し、温度Tr(常温)のときの電圧V5(A点)に到達する。すなわち、図面のD点からE点、F点を経由してA点に到達するように、基準温度センサ6の検知温度に応じて基準温度検知手段7の入力電圧が変動する。
これにより、感度切換手段8は、温度差(Th−Tk)を持つヒステリシス機能を有し、感度切換手段8により基準温度センサ6の感度を変更したとき、変更後に検知された温度が変更前の温度領域になり再度感度を変えるといった、チャタリングのような動作をせず、閾値でも安定した温度検知ができる。
以上のように、本実施の形態においては、感度切換手段8は、低温側から高温側に感度を変える第1の切換え設定温度Thと高温側から低温側に感度を変える第2の切換え設定温度Tkとの間に温度差を持つヒステリシス機能を有するので、感度切換手段8により基準温度センサ6の感度を変更したとき、変更後に検知された温度が変更前の温度領域になり再度感度を変えるといった、チャタリングのような動作をせず、閾値でも安定した温度検知ができ、安定した温度制御をすることができる。
(実施の形態3)
図6は、本発明の実施の形態3における炊飯器のシステム構成図を示すものである。
図6に示すように、基準温度補正不揮発性メモリ24は、所定の温度において、基準温度検知手段7の検知温度を補正する補正値を記憶するようにしている。ここで、所定温度は、炊飯工程を構成する前炊き工程、炊き上げ工程、むらし工程では、図3に示す赤外線センサ4の設置場所の温度b(基準温度)の中央値の温度であり、保温工程では、保温工程にて安定した温度(例えば、40℃)である。他の構成は上記実施の形態1と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
上記構成において図7を参照しながら、保温工程における動作を説明する。図7は、本実施の形態の基準温度センサ6の検知温度に対する基準温度検知手段7の入力電圧の関係を示すものである。
基準温度センサ6の検知温度に対する基準温度検知手段7の入力電圧は、上記実施の形態1と同様に変化する。ここで、基準温度センサ6や基準温度検知手段7や感度切換手段8の特性ばらつきにより、入力電圧特性は特性aから特性bの範囲にばらつく。すなわち、基準温度センサ6が所定の温度(40℃)を検知したとき、入力電圧V1は、VaからVbの範囲で存在する。
したがって、基準温度センサ6を40℃の環境化におき、40℃の温度検知をさせた状態で、温度検知手段9は、そのときの入力電圧V1(例えばVa)を40℃であると判断するように、設計中心値V1とVaの差(補正値)を基準温度補正不揮発メモリ24に記憶し、この記憶した補正値により、基準温度検知手段7の検知温度を補正する。
このように、保温制御する温度に一番近い温度で、検知電圧を補正するので、必要な温度を精度よく検知できる。
以上のように本実施の形態においては、基準温度検知手段7の検知温度を補正する補正値を記憶する基準温度補正不揮発性メモリ24を設けたので、所定の温度における基準温度検知手段7の出力電圧を基準温度補正不揮発性メモリ24に記憶させることにより、部品ばらつきによる検知温度のずれを補正することができ、鍋1の温度を精度よく検知でき、保温動作時の保温温度制御の精度を向上できて、保温性能を向上することができる。
なお、本実施の形態では、保温工程について説明したが、炊飯工程を構成する前炊き工程、炊き上げ工程、むらし工程についても同様にして、基準温度補正不揮発性メモリ24に記憶した補正値により、部品ばらつきによる検知温度のずれを補正することができ、炊飯時の温度制御の精度を向上できて、炊飯性能を向上するができる。
(実施の形態4)
図8は、本発明の実施の形態4における炊飯器のシステム構成図を示すものである。
図8に示すように、温度検知基板25は、赤外線センサ4と基準温度センサ6と温度差検知手段5と基準温度検知手段7と感度切換手段8と温度検知手段9と基準温度補正不揮発性メモリ24とを実装し、単一もしくは複数で構成しており、この温度検知基板25は一つのユニットとして構成している。他の構成は上記実施の形態3と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
上記構成において作用を説明する。赤外線センサ4と基準温度センサ6と温度差検知手段5と基準温度検知手段7と温度検知手段9と基準温度補正不揮発性メモリ24とを同一基板上に実装することで、温度検知手段9が検知する温度は温度検知基板25内の部品特性ばらつきをすべて補正することができ、ユニットとして鍋1の温度を精度よく検知でき、炊飯時の温度制御や保温動作時の保温温度制御の精度を向上することができ、炊飯性能や保温性能を向上することができる。
以上のように、本実施の形態においては、赤外線センサ4と基準温度センサ6と温度差検知手段5と基準温度検知手段7と感度切換手段8と温度検知手段9と基準温度補正不揮発性メモリ24とを実装する単一もしくは複数で構成した温度検知基板25を備え、この温度検知基板25は一つのユニットとして構成したので、温度検知基板25により構成するユニット単体で部品ばらつきによる検知温度のずれを補正することができ、鍋1の温度を精度よく検知でき、炊飯時の温度制御や保温動作時の保温温度制御の精度を向上できて、炊飯性能や保温性能を向上することができる。
なお、本実施の形態では、温度検知基板25に、赤外線センサ4と基準温度センサ6と温度差検知手段5と基準温度検知手段7と感度切換手段8と温度検知手段9と基準温度補正不揮発性メモリ24とを実装しているが、少なくとも赤外線センサ4と基準温度センサ6と温度差検知手段5と基準温度検知手段7と温度検知手段9と基準温度補正不揮発性メモリ24とを実装していればよい。
(実施の形態5)
図9は、本発明の実施の形態5における炊飯器のシステム構成図を示すものである。
図9に示すように、電源回路26は、温度差検知手段5と基準温度センサ6と基準温度検知手段7と温度検知手段9とに電力を供給するもので、この電源回路26は、赤外線センサ4と基準温度センサ6と温度差検知手段5と基準温度検知手段7と感度切換手段8と温度検知手段9と基準温度補正不揮発性メモリ24とを実装した温度検知基板27に実装している。他の構成は上記実施の形態3または4と同じであり、同一符号を付して説明を
省略する。
上記構成において作用を説明する。赤外線センサ4は、検知する温度差に対応した電圧を発生する。一方、基準温度センサ6と温度差検知手段5と基準温度検知手段7と温度検知手段9は、駆動する電源の電圧によって検知電圧が変動する。
したがって、基準温度補正不揮発性メモリ24と赤外線センサ4と基準温度センサ6と温度差検知手段5と基準温度検知手段7と温度検知手段9を搭載した同一基板上に電源回路26を実装することで、温度検知手段9により検知する温度は温度検知基板27の電源電圧ばらつきを補正することができ、ユニットとして鍋1の温度を精度よく検知でき、炊飯時の温度制御や保温動作時の保温温度制御の精度を向上することができ、炊飯性能や保温性能を向上することができる。
以上のように、本実施の形態においては、温度差検知手段5と基準温度センサ6と基準温度検知手段7と温度検知手段9とに電力を供給する電源回路26を備え、この電源回路26は、温度検知基板27に実装したので、電源回路26の発生する電源電圧の違いによる検知温度のずれを補正することができ、鍋1の温度を精度よく検知でき、炊飯時の温度制御や保温動作時の保温温度制御の精度を向上できて、炊飯性能や保温性能を向上することができる。
なお、本実施の形態では、温度検知基板27に、赤外線センサ4と基準温度センサ6と温度差検知手段5と基準温度検知手段7と感度切換手段8と温度検知手段9と基準温度補正不揮発性メモリ24とを実装しているが、少なくとも赤外線センサ4と基準温度センサ6と温度差検知手段5と基準温度検知手段7と温度検知手段9と基準温度補正不揮発性メモリ24とを実装していればよい。
(実施の形態6)
図10は、本発明の実施の形態6における炊飯器の一部ブロック化した回路図を示すものである。
図10に示すように、第1のマイクロコンピュータ28は、温度差検知手段5、基準温度検知手段7、温度検知手段9を構成している。温度差検知手段5、基準温度検知手段7は、第1のマイクロコンピュータ28のAD入力端子に接続しており、第1のマイクロコンピュータ28がAD入力された電圧を検知し、温度差検知手段5、基準温度検知手段7がそれぞれ赤外線センサ4により検知した温度差と、基準温度センサ6により検知した温度を入力電圧から換算する。
温度制御手段3は第2のマイクロコンピュータ29により構成し、第1のマイクロコンピュータ28(温度検知手段9)は、第2のマイクロコンピュータ29(温度制御手段3)にシリアル通信データで鍋1の検知温度を出力するようにしている。他の構成は上記実施の形態1と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
上記構成において作用を説明する。第1のマイクロコンピュータ28(温度検知手段9)と、第2のマイクロコンピュータ29(温度制御手段3)との通信をシリアル通信データにすることで、加熱手段2にインバータを使用した場合は、インバータの高調波ノイズが通信信号に重畳しても、ノイズによる電圧変動が発生しないので正確な検知温度を伝達することができる。
以上のように、本実施の形態においては、温度検知手段9は、シリアル通信データにより温度制御手段3に検知温度を出力するようにしたので、温度検知手段9と温度制御手段
3を離れた位置に設置しても、配線により検知温度を伝達する際に、重畳される外来ノイズの影響を受けずに、正確な検知温度を温度制御手段3に入力できるので、炊飯時の温度制御や保温動作時の保温温度制御の精度を向上できて、炊飯性能や保温性能を向上することができる。
なお、本実施の形態では、温度差検知手段5、基準温度検知手段7、温度検知手段9を構成する第1のマイクロコンピュータ28と、温度制御手段3を構成する第2のマイクロコンピュータ29で構成しているが、温度差検知手段5、基準温度検知手段7、温度検知手段9と、温度制御手段3を一つのマイクロコンピュータに集積した構成としても、同様の効果を得ることができる。
以上のように、本発明にかかる炊飯器は、赤外線センサ設置場所の温度が変化しても、炊飯での前炊き温度、炊き上げ温度や保温温度を精度よく検知することができ、炊飯時の温度制御や保温動作時の保温温度制御の精度を向上することができ、炊飯性能や保温性能を向上することができるので、赤外線を用いた温度センサを備えた炊飯器として有用である。
本発明の実施の形態1における炊飯器のシステム構成図 同炊飯器の一部ブロック化した回路図 同炊飯器の鍋の温度と赤外線センサの設置場所の温度を示すタイムチャート 同炊飯器の基準温度センサの検知温度と基準温度検知手段の入力電圧の関係を示す図 本発明の実施の形態2における炊飯器の基準温度センサの検知温度と基準温度検知手段の入力電圧の関係を示す図 本発明の実施の形態3における炊飯器のシステム構成図 同炊飯器の基準温度センサの検知温度と基準温度検知手段の入力電圧の関係を示す図 本発明の実施の形態4における炊飯器のシステム構成図 本発明の実施の形態5における炊飯器のシステム構成図 本発明の実施の形態6における炊飯器の一部ブロック化した回路図
1 鍋
2 加熱手段
3 温度制御手段
4 赤外線センサ
5 温度差検知手段
6 基準温度センサ
7 基準温度検知手段
8 感度切換手段
9 温度検知手段
10 温度設定手段

Claims (7)

  1. 加熱手段で加熱される鍋と、この鍋の温度を設定する温度設定手段と、前記鍋の温度と基準温度の温度差を測定する赤外線センサと、この赤外線センサの設置場所の温度を検知する基準温度センサと、この基準温度センサに接続され、同基準温度センサの感度を変える感度切換手段と、前記赤外線センサの出力より温度に換算する温度差検知手段と、前記基準温度センサの出力より基準温度に換算する基準温度検知手段と、前記温度差検知手段の出力と前記基準温度検知手段の出力とを受けて前記鍋の温度を検知する温度検知手段と、前記温度検知手段の出力と前記温度設定手段の出力を入力し前記温度検知手段の出力値と前記温度設定手段の出力値が同じになるように前記加熱手段を制御し前記鍋の温度を制御する温度制御手段とを備え、前記感度切換手段は、前記基準温度検知手段により検知する温度により感度を変えるよう構成した炊飯器。
  2. 感度切換手段は、少なくとも保温動作時において保温制御温度近傍で感度を向上するよう構成した請求項1記載の炊飯器。
  3. 感度切換手段は、低温側から高温側に感度を変える第1の切換え設定温度と高温側から低温側に感度を変える第2の切換え設定温度との間に温度差を持つヒステリシス機能を有する請求項1または2記載の炊飯器。
  4. 基準温度検知手段の検知温度を補正する補正値を記憶する基準温度補正不揮発性メモリを設けた請求項1または2記載の炊飯器。
  5. 少なくとも基準温度補正不揮発性メモリと赤外線センサと基準温度センサと温度差検知手段と基準温度検知手段と温度検知手段とを実装する単一もしくは複数で構成した温度検知基板を備え、前記温度検知基板は一つのユニットとして構成した請求項4記載の炊飯器。
  6. 少なくとも基準温度センサと温度差検知手段と基準温度検知手段と温度検知手段とに電力を供給する電源回路を備え、前記電源回路は、温度検知基板に実装した請求項5記載の炊飯器。
  7. 温度検知手段は、シリアル通信データにより温度制御手段に検知温度を出力するようにした請求項1〜6のいずれか1項に記載の炊飯器。
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