JP3621862B2 - 温度検出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、温度センサの出力電圧から該センサの検出温度を把握する温度検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、熱電対のように検出温度に応じたアナログの検出電圧を出力する温度センサを用いて、該温度センサの検出温度をマイクロコンピュータで把握する温度検出装置を構成する場合、該検出電圧をデジタル信号に変換する必要がある。
【0003】
そして、温度センサから出力される検出電圧は微小であるため、そのままでは扱い難い。そこで、該検出電圧をある程度増幅した後に、デジタル信号に変換して出力するA/D変換回路を設け、マイクロコンピュータによって、該デジタル信号から温度センサの検出電圧を認識することで温度センサの検出温度を把握するのが一般的である。
【0004】
このように、マイクロコンピュータで温度センサの検出電圧を把握する場合、マイクロコンピュータはA/D変換回路の増幅倍率やオフセット電圧(A/D変換回路への入力が0Vであるときに、該A/D変換回路から出力される電圧)を予め知っておく必要がある。そこで、従来のA/D変換回路にはA/D変換回路の増幅倍率とオフセット電圧を調節する調節回路が設けられ、A/D変換回路の増幅倍率が所定の設計値(以下、設計増幅倍率という)となり、また、オフセット電圧が0となるように人為作業により調整を行っていた。
【0005】
そして、このようにA/D変換回路を調整することで、マイコンは、A/D変換回路から出力されるデジタル信号と前記設計増幅倍率に基づいて温度センサの検出温度を認識することができる。しかし、この調整作業にはある程度習熟を要する上に作業工数が多く、さらに、人為作業であるため調整ミスが生じることも考えられる。
【0006】
そこで、回路基板上に2種類の基準電圧を発生する基準電圧発生回路を設け、該基準電圧発生回路から発生された2種類の基準電圧を入力したときにA/D変換回路からそれぞれ出力される2種類のデジタル信号に応じて、A/D変換回路の実増幅倍率とオフセット電圧を自動算出するようにした装置が提案されている(特公平6−64678号公報)。この装置によれば、算出した実増幅倍率とオフセット電圧により、A/D変換回路から出力されるデジタル信号を補正して温度センサの実際の検出電圧を認識することができる。
【0007】
しかし、この場合には、回路基板に基準電圧発生回路を設けなければならないため、部品コストが上昇するという不都合があった。また、基準電圧を精度良く発生させるために電圧レギュレータを使用することが考えられるが、電圧レギュレータを使用した場合であっても数%程度の基準電圧の変動は避けられず、そのため、A/D変換回路の実増幅倍率とオフセット電圧を精度良く算出することが難しいという不都合があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記不都合を解消し、A/D変換回路の実増幅倍率とオフセット電圧とを精度良く算出して、温度センサの検出電圧を認識することができる温度検出装置をコストを抑えて提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、検出温度に応じたアナログの検出電圧を出力する温度センサと接続可能であって、該検出電圧を増幅してデジタル信号に変換して出力するA/D変換回路と、該A/D変換回路に2種類の基準電圧を入力し、該2種類の基準電圧を入力したときに該A/D変換回路からそれぞれ出力される2種類のデジタル信号を用いて前記A/D変換回路の実増幅倍率とオフセット電圧とを算出する回路定数算出手段と、前記A/D変換回路から出力されるデジタル信号を前記実増幅倍率と前記オフセット電圧とにより補正して、前記検出電圧を認識する検出電圧認識手段とを備え、該検出電圧認識手段により認識された検出電圧から前記温度センサの検出温度を認識する温度検出装置において、前記実増幅倍率と前記オフセット電圧を記憶する不揮発性の回路定数記憶手段を備え、前記検出電圧認識手段は、該回路定数記憶手段に記憶された実増幅倍率とオフセット電圧とにより前記A/D変換回路から出力されるデジタル信号を補正し、前記2種類の基準電圧を外部から前記A/D変換回路に入力する電源装置を有し、該電源装置は、前記2種類の基準電圧の出力を開始したことを知らせる報知信号を前記温度検出装置に送信する信号送信手段を備え、前記温度検出装置は、前記電源装置から送信される前記報知信号を受信する信号受信手段を備えて、前記回路定数算出手段は、前記信号受信手段が前記報知信号を受信したときに、前記実増幅倍率と前記オフセット電圧を算出する処理を開始することを特徴とする。
【0010】
かかる本発明によれば、前記2種類の基準電圧が外部の電源装置から前記A/D変換回路に入力されるため、前記温度検出装置側に前記2種類の基準電圧を発生させるための回路を設ける必要はない。そして、複数の前記温度検出装置に対して、前記電源装置から前記2種類の基準電圧を変動なく安定して供給することができる。これにより、前記温度検出装置に備えられた前記回路定数算出回路は、前記2種類の基準電圧に基づいて精度良く前記実増幅倍率と前記オフセット電圧とを算出することができる。そして、前記検出電圧レベル認識手段は、前記A/D変換回路から出力されるデジタル信号を、このようにして算出した実増幅倍率とオフセット電圧によって補正することにより、前記温度センサの検出電圧を精度良く認識することができる。
【0012】
また、本発明によれば、前記温度検出装置の製造工程において、前記実増幅倍率と前記オフセット電圧を算出して前記回路定数記憶手段に記憶すれば、以後は前記実増幅倍率と前記オフセット電圧を算出する必要はない。
【0014】
さらに、本発明によれば、人為の操作によらずに、前記回路定数算出手段に対して、前記実増幅倍率と前記オフセット電圧の算出処理の開始を指示することができる。
【0015】
また、本発明の他の態様は、検出温度に応じたアナログの検出電圧を出力する温度センサと接続可能であって、該検出電圧を増幅してデジタル信号に変換して出力するA/D変換回路と、該A/D変換回路に2種類の基準電圧を入力し、該2種類の基準電圧を入力したときに該A/D変換回路からそれぞれ出力される2種類のデジタル信号を用いて前記A/D変換回路の実増幅倍率とオフセット電圧とを算出する回路定数算出手段と、前記A/D変換回路から出力されるデジタル信号を前記実増幅倍率と前記オフセット電圧とにより補正して、前記検出電圧を認識する検出電圧認識手段とを備え、該検出電圧認識手段により認識された検出電圧から前記温度センサの検出温度を認識する温度検出装置において、前記2種類の基準電圧を入力したときに前記A/D変換回路からそれぞれ出力される前記2種類のデジタル信号を記憶する不揮発性のデジタル信号記憶手段を備え、前記回路定数算出手段は、前記デジタル信号記憶手段に記憶された前記2種類のデジタル信号から、前記A/D変換回路の実増幅倍率とオフセット電圧とを算出し、前記2種類の基準電圧を外部から前記A/D変換回路に入力する電源装置を有し、該電源装置は、前記2種類の基準電圧の出力を開始したことを知らせる報知信号を前記温度検出装置に送信する信号送信手段を備え、前記温度検出装置は、前記電源装置から送信される前記報知信号を受信する信号受信手段を備えて、前記デジタル信号記憶手段は、前記信号受信手段が前記報知信号を受信したときに、前記A/D変換回路から出力される前記2種類のデジタル信号を記憶する処理を開始することを特徴とする。
【0016】
かかる本発明によれば、前記温度検出装置の製造工程において、前記2種類のデジタル信号を前記デジタル信号記憶手段に記憶することで、以後は、前記2種類の基準電圧を前記電源装置から前記A/D変換回路に入力する処理を行うことなく、前記回路定数算出手段は、前記A/D変換回路の実増幅倍率とオフセット電圧を算出することができる。
【0018】
さらに、本発明によれば、人為の操作によらずに、前記デジタル信号記憶手段に対して、前記2種類のデジタル信号を記憶する処理の開始を指示することができる。
【0019】
また、調理物を加熱する加熱手段を有し、前記温度検出装置により認識される前記温度センサの検出温度が所定の目標調理温度となるように、前記加熱手段の加熱量を制御する加熱調理器に備えられたことを特徴とする。
【0020】
かかる本発明によれば、前記温度検出装置により前記温度センサの検出温度を精度良く認識することで、調理温度を良好に制御することができる。そのため、例えばガスオーブンのように、わずかな調理温度の違いで調理物の状態が大きく変化する加熱調理器において、調理温度のばらつきによる調理の失敗を防止することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の態様の一例について、図1〜図5を参照して説明する。図1は本発明の温度検出装置の機能を含むガスオーブンの全体構成図、図2は図1に示したガスオーブンの温調制御に関する制御ブロック図、図3は図2に示した制御ブロックにおける温度検出部の回路図、図4はA/D変換回路の実増幅倍率とオフセット電圧の算出手順を示したフローチャート、図5は温調熱電対の検出電圧を算出する手順を示したフローチャートである。
【0022】
図1を参照して、ガスオーブン1は、庫内をガスバーナ2により加熱して所定の目標調理温度に保って調理を行うものであり、ガスバーナ2に燃料ガスを供給するガス供給管3、ガス供給管3を開閉するガス元弁4、ガスバーナ2に供給される燃料ガスの流量を調節するガス比例弁5、ガスバーナ2に点火する点火電極6、ガスバーナ2の燃焼の有無を検知する炎検出器7、庫内の温度を検出する温調熱電対8(本発明の温度センサに相当する)、点火電極6に高電圧を印加するイグナイタ9、操作スイッチ(図示しない)や表示部(図示しない)等を有する操作ユニット10、及びガスオーブン1の全体の作動を制御するコントローラ20を備える。コントローラ20は、マイクロコンピュータ21(以下、マイコン21という)等からなる電子ユニットである。
【0023】
コントローラ20は、使用者が操作ユニット10を操作して、オーブン調理の開始を指示すると、イグナイタ9を介して高電圧を点火電極6に印加して火花放電を生じさせ、この状態でガス元弁4を開弁してガスバーナ2の点火処理を行う。そして、コントローラ20は、温調熱電対8によって検出される庫内の温度が、操作パネル10の温度設定スイッチ(図示しない)により設定された目標調理温度と一致するように、ガス比例弁5によりガスバーナ2への燃料ガスの供給量を調節してガスバーナ2の燃焼量を制御する。また、コントローラ20は、ガスバーナ2の燃焼中は炎検出器7によりガスバーナ2の失火検知を行う。
【0024】
このように、ガスオーブン1によって加熱調理を行う場合、庫内の温度が目標調理温度からずれると、調理物の仕上がり具合が変化して調理に失敗してしまう。そのため、温調熱電対8によって、庫内の温度を精度良く検出する必要がある。
【0025】
そこで、コントローラ20は、ガスオーブン1の生産工程において、温調熱電対8により庫内の温度を精度良く検出するための設定処理を行う。以下、図2〜図4を参照して、この設定処理について説明する。
【0026】
図2を参照して、コントローラ20に備えられたマイコン21は、アナログ電圧をデジタル信号に変換するA/D変換部30を有し、コネクタ24を介して接続された温調熱電対8から出力される、検出温度に応じたアナログの検出電圧を、増幅回路25を介して入力する。
【0027】
また、コントローラ20には、A/D変換部30等マイコンを作動させるための基準電圧VREFを、マイコン21等の電源電圧から生成してマイコン21に出力する基準電圧設定部22と、サーミスタ等の測温素子を用いて温調熱電対8の冷接点温度(=室温)を検出する冷接点温度検出部23と、不揮発性のメモリである回路定数記憶手段26とを備える。
【0028】
また、マイコン21は、温調熱電対8の検出温度と該検出温度に応じて出力される検出電圧との対応関係を示すデータテーブルを記憶する電圧/温度変換データ記憶部31、増幅回路25とA/D変換部30とから成るA/D変換回路27の実増幅倍率とオフセット電圧を算出する回路定数算出手段33、A/D変換回路27から出力されるデジタル信号を、回路定数算出手段によって算出された実増幅倍率とオフセット電圧とにより補正して、温調熱電対8の検出電圧を認識する検出電圧認識手段34、及び、外部の電源装置40から送信される報知信号を受信する報知信号受信手段35を備える。
【0029】
図3(a)は、A/D変換回路27の回路図であり、A/D変換回路27の増幅倍率は、増幅回路25の増幅倍率とA/D変換部30のアナログ入力レンジによって定まる。増幅回路25はOPアンプ50により構成され、その増幅倍率は抵抗RとRの比(R/R)により定まる。しかし、抵抗Rと抵抗Rの抵抗値は部品によるばらつきがあるため、このばらつきにより増幅回路25の増幅倍率が変動する。
【0030】
また、A/D変換部30のアナログ入力レンジは、基準電圧VREFによって設定されるが、基準電圧VREFは、マイコン21等の電源電圧から生成されるため、電源電圧がばらつくと、それに応じて基準電圧VREFが変動し、A/D変換部30の入力レンジが変動する。電圧レギュレータを用いてこのような電源電圧のばらつきの影響を減少させることも考えられるが、さらにレギュレータ回路等が必要になって電子回路が複雑になり、また、電圧レギュレータの出力電圧も数パーセント程度の誤差を生じるため、基準電圧VREFのばらつきを完全に排除することは難しい。
【0031】
図3(b)はこのように基準電圧VREFが変動したときに、A/D変換部30の増幅倍率がどのように変化するかを示したものであり、アナログ入力レンジを0(最小)〜5(最大)で示している。左側は、基準電圧VREFが設計値である5Vである場合を示しており、右側は、基準電圧VREFが設計値よりも低い4Vである場合を示している。
【0032】
この場合、例えばA/D変換部30に2.5Vのアナログ電圧が入力されると、左側の例では、2.5/5(V)をデジタル化したデジタル信号が出力されるのに対して、右側の例では、2.5/4(V)をデジタル化したデジタル信号が出力される。そのため、右側の例では、認識される電圧が実際の電圧よりも高くなる。すなわち、A/D変換部30の増幅倍率が設計値よりも増加する。逆に、基準電圧VREFよりも高くなると、A/D変換部30の増幅倍率が設計値よりも減少する。
【0033】
このように、抵抗R,Rの抵抗値のばらつきや基準電圧VREFのばらつきにより、増幅回路25の増幅倍率やA/D変換部30の増幅倍率が設計値からずれてしまう。また、A/D変換回路27が増幅回路25に起因するオフセット電圧VOFFを有する場合、すなわち、A/D変換回路27に0Vのアナログ電圧を入力したときに増幅回路25の出力が0Vとならず、A/D変換回路27から0Vに応じたデジタル信号が出力されない場合がある。
【0034】
そのため、温調熱電対8から出力される検出電圧を精度良く認識するには、A/D変換回路27の実際の増幅倍率(実増幅倍率)とオフセット電圧を求めて、A/D変換部30から出力されるデジタル信号を補正する必要がある。
【0035】
そこで、マイコン21に備えられた回路定数算出手段33は、図4に示したフローチャートに従って、A/D変換回路27の実増幅倍率とオフセット電圧を算出する。
【0036】
図2を参照して、実増幅倍率とオフセット電圧を算出するときは、温調熱電対8の代わりに電源装置40が電源ケーブル42を介してコネクタ24に接続される。電源装置40は、温調熱電対8の冷接点温度が0℃で温接点温度が20℃であるときに温調熱電対8から出力される検出電圧である第1検出電圧VT1(本発明の基準電圧に相当する)と、温調熱電対8の冷接点温度が0℃で温接点温度が400℃であるときに温調熱電対8から出力される検出電圧である第2検出電圧VT2(本発明の基準電圧に相当する)とを出力するものである。
【0037】
また、電源装置40とコントローラ20は通信ケーブル43を介して接続され、電源装置40に備えられた報知信号送信手段41は、第1検出電圧VT1を出力している間は第1報知信号(本発明の報知信号に相当する)をコントローラ20に送信し、第2検出電圧VT2を出力している間は第2報知信号をコントローラ20に送信する。
【0038】
図4を参照して、回路定数算出手段33は、報知信号受信手段35が電源装置40から第1報知信号を受信したときに、STEP1からSTEP2に進んで、A/D変換回路27の実増幅倍率とオフセット電圧を算出する処理を開始し、STEP2で、A/D変換部30から出力されるデジタル信号から認識される電圧を第1認識電圧VR1として保持する。次に、STEP3で、報知信号受信手段35が電源装置40から第2報知信号を受信したときに、STEP4に進んで、回路定数算出手段33は、A/D変換部30から出力されるデジタル信号から認識される電圧を第2認識電圧VR2として保持する。
【0039】
ここで、A/D変換回路27の増幅倍率が設計値である設計増幅倍率Gであり、オフセット電圧が0であったときに、第1検出電圧VT1と第2検出電圧VT2とが電源装置40から出力されたときに、A/D変換部30から出力されるデジタル信号をそれぞれ第1基準電圧VB1及び第2基準電圧VB2とすると、以下の式(1)と(2)の関係が成立する。
【0040】
【数1】
Figure 0003621862
【0041】
【数2】
Figure 0003621862
【0042】
また、A/D変換回路27の実増幅倍率がG、オフセット電圧がVOFFであったとすると、第1認識電圧VR1と第2認識電圧VR2は、以下の式(3)と(4)のように表すことができる。
【0043】
【数3】
Figure 0003621862
【0044】
【数4】
Figure 0003621862
【0045】
そして、上記(1)から(4)の式から、以下の式(5)の関係が成り立つ。
【0046】
【数5】
Figure 0003621862
【0047】
ここで、設計増幅倍率Gは既知であるため、式(5)の算出結果に設計増幅倍率Gを掛けることにより、実増幅倍率Gを算出することができる。このようにして、STEP5で、回路定数算出手段33は、実増幅倍率Gを算出する。また、続くSTEP6で、回路定数算出手段33は、以下の式(6)の算出結果を設計増幅倍率Gで割ることによりオフセット電圧VOFFを算出する。
【0048】
【数6】
Figure 0003621862
【0049】
そして、次のSTEP7で、実増幅倍率Gとオフセット電圧VOFFが回路定数記憶手段26に記憶される。回路定数記憶手段26は不揮発性のメモリであるため、このように生産工程で一回実増幅倍率Gとオフセット電圧VOFFを算出すれば、以後は実増幅倍率Gとオフセット電圧VOFFを算出する必要はない。
【0050】
次に、図5を参照して、温調熱電対8をコネクタ24に接続して温調熱電対8の検出温度を認識する手順について説明する。
【0051】
先ず、STEP10で、検出電圧認識手段34は、A/D変換部30から出力されるデジタル信号VTCを入力する。ここで、デジタル信号VTCは、温調熱電対8の冷接点側の電圧をVCOOL、温接点側の電圧をVHOTとすると、以下の式(7)で表せる。
【0052】
【数7】
Figure 0003621862
【0053】
そのため、次のSTEP11で、検出電圧認識手段34は、デジタル信号VTCを以下の式(8)に示したように、実倍率Gとオフセット電圧VOFFで補正して、実際の温調熱電対8の検出電圧である実検出電圧VTCR(=VHOT−VCOOL)を算出する。
【0054】
【数8】
Figure 0003621862
【0055】
次のSTEP12で、マイコン21は冷接点温度検出部23で検出される室温を温調熱電対8の冷接点温度として認識し、STEP13で、検出した温度を電圧に変換して温調熱電対8の冷接点側の電圧VCOOLとする。そして、続くSTEP14で、マイコン21は、上記式(8)により、温調熱電対8の実検出電圧VTCRを算出し、電圧/温度変換データ記憶部31に記憶された検出電圧と検出温度との変換テーブルデータに基づいて、温調熱電対8の検出温度を認識する。
【0056】
ここで、熱電対の出力電圧は、温接点温度と冷接点温度との差が同じであっても、冷接点温度の違いによって変化する。そのため、電圧/温度変換データ記憶部31には、冷接点温度に応じた複数の変換テーブルデータが記憶されている。そして、マイコン21は、冷接点温度検出部23により検出された実際の冷接点温度に応じて使用する変換データテーブルを選択し、選択した変換データテーブルに基づいて、上記式(8)の算出結果に応じた温調熱電対8の検出温度を認識することで、冷接点温度の違いによる検出温度の誤差が生じることを防止している。
【0057】
なお、本実施の形態では、本発明の温度センサとして熱電対を使用した例を示したが、検出温度に応じた検出電圧を出力するように構成された温度センサであれば、例えば測温素子としてサーミスタや白金抵抗体を使用した温度センサに対しても本発明の適用が可能である。
【0058】
また、本実施の形態では、ガスオーブンに本発明を適用した例を示したが、ガスレンジや電気オーブン等の他の種類の加熱調理器や、給湯器、暖房機等に対しても本発明の適用が可能である。
【0059】
また、本実施の形態では、電源装置40からコントローラ20に対して、第1基準電圧が出力されたことと第2基準電圧が出力されたことを知らせる報知信号を送信することで、人為の指示によらずに実増幅倍率Gとオフセット電圧VOFFの算出を開始するようにしたが、コントローラ20に第1基準電圧が出力されたことを知らせるスイッチを設け、作業者が該スイッチを操作して実増幅倍率Gとオフセット電圧VOFFの算出の開始を指示するようにしてもよい。さらに、操作ユニット10に設けられたスイッチ類の特殊操作によって、実増幅倍率Gとオフセット電圧VOFFの算出の開始を指示するようにしてもよい。
【0060】
また、本実施の形態では、本発明の2種類の基準電圧として、温調熱電対8の冷接点温度が0℃で温接点温度が20℃であるときに温調熱電対8から出力される検出電圧である第1検出電圧VT1と、温調熱電対8の冷接点温度が0℃で温接点温度が400℃であるときに温調熱電対8から出力される検出電圧である第2検出電圧VT2とを用いたが、基準電圧はこれらに限られず、他の温度における温調熱電対8の検出電圧を用いてもよい。
【0061】
また、本実施の形態では、ガスオーブン1の生産工程において、A/D変換回路27の実増幅倍率とオフセット電圧を算出して、回路定数記憶手段26に記憶するようにしたが、A/D変換回路27に第1検出電圧VT1と第2検出電圧VT2とを入力したときに、それぞれA/D変換回路27から出力される第1認識電圧VR1と第2認識電圧VR2(これらは本発明の2種類のデジタル信号に相当する)を記憶する不揮発性のデジタル信号記憶手段を設けてもよい。
【0062】
この場合には、ガスオーブン1の運転中に、回路定数算出手段33は前記デジタル信号記憶手段に記憶された第1認識電圧VR1と第2認識電圧VR2とを使用して、上記式(1)〜式(6)からA/D変換回路27の実増幅倍率Gとオフセット電圧VOFFを算出することができる。そして、このようにして算出された実増幅倍率Gとオフセット電圧VOFFとを用いて、検出電圧認識手段34は、温調熱電対8の検出電圧を補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】温度検出装置の機能を含むガスオーブンの全体構成図。
【図2】ガスオーブンの温度制御に関する制御ブロック図。
【図3】図2に示した制御ブロックにおける温度検出部の回路図。
【図4】A/D変換回路の増幅倍率とオフセット電圧の算出手順を示したフローチャート。
【図5】温度センサの実検出電圧を算出する手順を示したフローチャート。
【符号の説明】
1…ガスオーブン、8…温調熱電対、20…コントローラ、21…マイクロコンピュータ、22…基準電圧設定部、23…冷接点温度検出部、25…増幅回路、26…回路定数記憶手段、30…A/D変換部、31…電圧/温度変換データ記憶部、33…回路定数算出手段、34…検出電圧認識手段、35…報知信号受信手段、40…電源装置

Claims (3)

  1. 検出温度に応じたアナログの検出電圧を出力する温度センサと接続可能であって、該検出電圧を増幅してデジタル信号に変換して出力するA/D変換回路と、該A/D変換回路に2種類の基準電圧を入力し、該2種類の基準電圧を入力したときに該A/D変換回路からそれぞれ出力される2種類のデジタル信号を用いて前記A/D変換回路の実増幅倍率とオフセット電圧とを算出する回路定数算出手段と、前記A/D変換回路から出力されるデジタル信号を前記実増幅倍率と前記オフセット電圧とにより補正して、前記検出電圧を認識する検出電圧認識手段とを備え、該検出電圧認識手段により認識された検出電圧から前記温度センサの検出温度を認識する温度検出装置において、
    前記実増幅倍率と前記オフセット電圧を記憶する不揮発性の回路定数記憶手段を備え、 前記検出電圧認識手段は、該回路定数記憶手段に記憶された実増幅倍率とオフセット電圧とにより前記A/D変換回路から出力されるデジタル信号を補正するように構成され、
    前記2種類の基準電圧を外部から前記A/D変換回路に入力する電源装置を有し、該電源装置は、前記2種類の基準電圧の出力を開始したことを知らせる報知信号を前記温度検出装置に送信する信号送信手段を備え、前記温度検出装置は、前記電源装置から送信される前記報知信号を受信する信号受信手段を備えて、
    前記回路定数算出手段は、前記信号受信手段が前記報知信号を受信したときに、前記実増幅倍率と前記オフセット電圧を算出する処理を開始することを特徴とする温度検出装置。
  2. 検出温度に応じたアナログの検出電圧を出力する温度センサと接続可能であって、該検出電圧を増幅してデジタル信号に変換して出力するA/D変換回路と、該A/D変換回路に2種類の基準電圧を入力し、該2種類の基準電圧を入力したときに該A/D変換回路からそれぞれ出力される2種類のデジタル信号を用いて前記A/D変換回路の実増幅倍率とオフセット電圧とを算出する回路定数算出手段と、前記A/D変換回路から出力されるデジタル信号を前記実増幅倍率と前記オフセット電圧とにより補正して、前記検出電圧を認識する検出電圧認識手段とを備え、該検出電圧認識手段により認識された検出電圧から前記温度センサの検出温度を認識する温度検出装置において、
    前記2種類の基準電圧を入力したときに前記A/D変換回路からそれぞれ出力される前記2種類のデジタル信号を記憶する不揮発性のデジタル信号記憶手段を備え、
    前記回路定数算出手段は、前記デジタル信号記憶手段に記憶された前記2種類のデジタル信号から、前記A/D変換回路の実増幅倍率とオフセット電圧とを算出するように構成され、
    前記2種類の基準電圧を外部から前記A/D変換回路に入力する電源装置を有し、該電源装置は、前記2種類の基準電圧の出力を開始したことを知らせる報知信号を前記温度検出装置に送信する信号送信手段を備え、前記温度検出装置は、前記電源装置から送信される前記報知信号を受信する信号受信手段を備えて、
    前記デジタル信号記憶手段は、前記信号受信手段が前記報知信号を受信したときに、前記A/D変換回路から出力される前記2種類のデジタル信号を記憶する処理を開始することを特徴とする温度検出装置。
  3. 調理物を加熱する加熱手段を有し、前記温度検出装置により認識される前記温度センサの検出温度が所定の目標調理温度となるように、前記加熱手段の加熱量を制御する加熱調理器に備えられたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の温度検出装置。
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