JP2010238728A - 導電コイルの転位方法および導電コイル - Google Patents

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Abstract

【課題】 導電線材を複数の線材群に分割して巻きつける場合において、転位スペースを極小化し、巻枠に対する導電線材の巻き効率を高め、導電コイルの小型化、および、これにより導電線材への垂直磁界を減少させ、通電電流の増加および交流損失低減が可能な導電コイルの転位方法および導電コイルを提供する。
【解決手段】 最上段の線材A(101b)が、線材群7bの巻き方向にずらされながら最下段に巻きつけられる。線材A(101b)が完全に最下段(すなわち巻枠3)に巻きつけられた後、残りの線材B〜線材Gが線材A上にずらされて乗せられる。線材群7bの線材B(102b)〜線材G(107b)の線材A上へのずらしが開始された後、隣接する線材群7aの転位が線材群7bと同様に行われる。ここで、線材群7bの転位開始位置から、線材群7aの転位開始位置までの周方向のずれ長さ(図中C)は、「転位長さ」Dよりも長い。
【選択図】図4

Description

本発明は、電気機器等に用いられ、特に超電導機器に用いられる導電コイルの転位方法およびこれを用いた導電コイルに関するものである。
従来、大きな電流を通電する必要のある超電導コイルでは、例えば高温超電導体であるテープ状の線材が複数重ねて用いられる。テープ状の線材を複数枚重ねて巻枠に巻きつけた場合、各テープ状線材の巻き位置(重ね位置)によって、インピーダンスが異なるため、各テープ状線材に電流が均一に流れない。これは、特に、電気抵抗を無視することができる超電導コイルにおいて問題となる。このため、複数のテープ状線材が重ねて用いられる場合には、それぞれのテープ状線材の巻き位置を入れ替えるための転位を行う必要がある。
このような超電導体の転位方法としては、例えば、巻き枠に円環状の溝を設け、溝にそって超電導導体を巻き付け、溝同士の間の土手部に設けられた切欠き部を渡り部として、渡り部で転位を行う超電導コイルがある(特許文献1)。
特開平2003−115405号公報
しかし、特許文献1のような方法は、土手部に設けられた切欠き部を渡り部として、渡り部で転位を行う旨が記載されているのみであり、土手部の厚みは超電導体を巻きつけることができない。超電導体を巻きつけられないスペースは、コイルにとって無駄なスペースであるだけでなく、コイル高さを増加させることにつながり、超電導コイルの高さ制約がある場合や小型化を図る場合には、より効率良く転位を行い、巻き効率の高い導電コイルが望まれている。
特に、溝部には溝部幅に応じた超電導導体が一列に巻きつけられるため、超電導導体を複数列に巻きつける場合には、このような方法では転位が困難である。
図6(a)は、従来の方法により、超電導線材111が複数重ねて巻きつけられる場合における転位部110を示す図である。通常、超電導線材111は転位部110で転位が行われ、線材の巻き重ね位置の入れ替えが行われる。図6(a)に示すように、従来の転位部110においては、転位に伴い、超電導線材111の一列分の幅のスペース(図中X)が形成される。したがって、転位回数分だけ超電導線材111が巻きつけられないスペースが生じる。
一方、図6(b)に示すように、超電導線材111を2分割し、それぞれ複数の超電導線材111aを重ねて線材群113a、113bを並列して設ける方法が考えられる。線材群113a、113bは、それぞれテープ状の超電導線材111aが複数重ねて巻きつけられたものであり、線材群113a、113bは、巻枠の軸方向に互いに隣接して、かつ、互いに独立して巻枠に巻きつけられる。複数の線材群113a、113bを用いることで、より細い超電導線材111aを用いても、太い超電導線材(図6(a)の超電導線材111)を用いた場合と同等の巻き体積を得ることができる。しかしながら、通常の転位方法では、図6(b)のように、複数の線材群に分割(図6(b)では2分割)した場合であっても、転位部110においては、超電導線材111a2本分の転位スペース(図中X)が必要となるため、巻き効率を向上させることはできなかった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、導電線材を複数の線材群にして巻きつける場合において、転位スペースを極小化し、巻枠に対する導電線材の巻き効率を高め、導電コイルの小型化、および、これにより導電線材への垂直磁界を減少させ、通電電流の増加および交流損失低減が可能な導電コイルの転位方法および導電コイルを提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため、第1の発明は、巻枠の外周に複数周螺旋状に導電線材が巻きつけられる導電コイルの転位方法であって、複数の前記導電線材を、前記巻枠の径方向に複数重ねて巻きつけて導電線材群を形成し、複数の前記導電線材群を、前記巻枠へ互いに隣接するように巻きつけ、隣接する前記導電線材群それぞれの転位開始位置を、前記巻枠の軸方向に互いに隣接する巻き周であり、かつ、前記巻枠の周方向において互いにずれた位置に設けることを特徴とする導電コイルの転位方法である。
前記導電線材を幅方向に複数配置して前記導電線材群が形成されてもよく、前記導電線材は、テープ状の超電導線材であってもよい。前記導電線材群内での転位は、前記導電線材群の最上段に巻きつけられていた導電線材を、前記巻枠軸方向に一列分ずらして前記巻枠に巻き付け、前記最上段に巻きつけられていた導電線材上に、転位前に2列目以下に巻き付けられていた導電線材をずらして重ねることで行われ、隣接する前記導電線材群それぞれの転位開始の前記巻枠の周方向におけるずれ長さが、前記導電線材群内における前記最上段に巻きつけられていた導電線材のずらし開始位置と前記2段目以下に巻きつけられていた導電線材のずらし開始位置との間の長さよりも大きいことが望ましい。
隣接する複数の前記導電線材群それぞれの前記導電線材幅がほぼ等しいことが望ましい。
隣接する前記導電線材群それぞれの転位部が、前記巻枠の周方向において重ならず、前記転位が行われる巻き周において、隣接する前記導電線材群同士は、前記導電線材の一本分の幅に略等しい隙間のみをあけて巻きつけられることが望ましい。
第1の発明によれば、複数の導電線材が複数重ねて巻きつけられる導電線材群が形成され、複数の導電線材群が隣接して巻き付けられ、さらにそれぞれの導電線材群の転位開始位置が周方向にずれているため、転位スペースを低減することができる。また、導電線材がテープ状の超電導線材であれば特にその効果が大きい。この場合、テープ状の超電導線材が幅方向に複数配置されて線材群が形成されれば、超電導線材一本当たりの幅を小さくすることができるため、より巻き効率を高めることができる。
特に、各導電線材群それぞれの転位開始位置のずれ幅が、線材群内における線材のずらし開始位置間長さ(転位長さ)よりも大きければ、転位部同士が重ならないため、確実に転位スペースを低減することができる。また、複数の線材群それぞれの導電線材幅が同一であれば転位スペース低減効果が大きい。
転位部において、それぞれの導電線材群同士が重ならず、転位スペースとして導電線材1本分の幅のみとすれば、極めて高い巻き効率を得ることができる。この場合、特に導電線材を幅方向に多数の線材群に分割して巻きつけることで、一本当たりの幅を小さくすることができるためより効果が大きい。
第2の発明は、第1の発明にかかる導電コイルの転位方法を用いて製造されることを特徴とする導電コイルである。
第2の発明によれば、転位スペースを低減することにより、導電コイルの軸長を短くでき、これによりコンパクトな導電コイルを得ることができる。
本発明によれば、導電線材を複数の線材群にして巻きつける場合において、転位スペースを極小化し、巻枠に対する導電線材の巻き効率を高め、導電コイルの小型化、および、これにより導電線材への垂直磁界を減少させ、通電電流の増加および交流損失低減が可能な導電コイルの転位方法および導電コイルを提供することができる。
超電導コイルを示す図。 転位部9における超電導線材5の転位状態を示す図で、(a)は斜視図、(b)は(a)のA部拡大図。 転位部9における超電導線材の巻き位置の入れ替え状態を示す図。 転位部9における各線材群7a、7b転位位置を示す図で、(a)は各線材群の巻き上段方向から見た図、(b)は線材群7aの巻き側方から見た図。 転位部9における各線材群7a、7b、7c転位位置を示す図。 従来の転位方法を示す図。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、導電コイルとしての超電導コイル1を示す図である。超電導コイル1は、主に巻枠3、超電導線材5等から構成される。
巻枠3は絶縁材料からなる円筒状部材である。巻枠3の外周には超電導線材5が巻きつけられる。導電線材としての超電導線材5は、例えばテープ状の酸化物超電導体である。超電導線材5は複数本が重ねて巻きつけられる。このようにして複数本の超電導線材5が巻きつけられたものを、以後、超電導線材の「線材群」と称する。
超電導コイル1では、2群の線材群7a、7bが隣接して巻きつけられる。すなわち、線材群7a、7bに巻きつけられる超電導線材5は、1の線材群として巻きつけられた幅広の超電導線材を2分割したものである。したがって、線材群7a、7bは互いに隣接するように、複数本の超電導線材5が巻枠3に対して螺旋状に巻きつけられる。なお、線材群7a、7bそれぞれに巻きつけられる超電導線材5の幅は同一であることが望ましい。すなわち、幅広の基線材は等分に分割されることが望ましい。
超電導線材5は、線材群7a、7bにおいて重ねられて巻きつけられるため、重ね位置によって、それぞれのインピーダンスが異なる。超電導材では、電気抵抗を無視できるため、このインピーダンスの影響を強く受け、超電導線材5の重ね位置によって流れる電流量が不均一となる。したがって、線材群7a、7bは、所定量の巻き回数ごとに設けられる転位部9において、線材群7a、7bそれぞれの上下の超電導線材の巻き重ね位置を入れ替える転位が行われる。
転位部9が形成される巻き周においては、転位に伴い、超電導線材5(線材群7a、7b)が巻きつけられない隙間が生じる。この隙間を、以後、転位スペースと称する。すなわち、超電導コイル1には、転位部9の数だけ、転位スペース10が形成される。
図2および図3は、転位部9を示す図であり、図2(a)は転位部9における線材群7a、7bにおける超電導線材5の入れ替え状態を示す斜視図、図2(b)は図2(a)のA部拡大図である。図3は、線材群7aでの超電導線材5の巻き重ね位置の入れ替えを示す図であり、図中上部が最上段の巻き重ね位置、図中下部が最下段の巻きかさね位置を示す図である。
図2(b)に示すように、転位部9にさしかかる前の状態での線材群7aにおける超電導線材5を、重ね位置毎に、上段から下段にかけて線材A(101a)〜線材G(107a)とする。同様に、図示を省略するが、転位部9にさしかかる前の状態での線材群7bにおいても、重ね位置毎の超電導線材5を、上段から下段にかけて線材A(101b)〜線材G(107b)とする。
転位部9では、まず、例えば線材群7bの最上段に巻きつけられている線材A(101b)が、線材群7bの側方(巻き方向)へずらされて、巻枠3(図1)に巻きつけられる。次いで、線材A(101b)を除く線材B(102b)〜線材G(107b)が、線材A(101b)の上方にずらされながら重ねられる。この状態においては、線材群7bの線材B(102b)〜線材G(107b)が、線材群7aから離れるようにずらされていく。
さらに、線材群7aの最上段に巻きつけられている線材A(101a)が、線材群7b方向(巻き方向)へずらされて、巻枠3(図1)に巻きつけられる。次いで、線材A(101a)を除く線材B(102a)〜線材G(107a)が、線材A(101a)の上方にずらされながら重ねられる。
すなわち、転位部9においては、図3に示すように最上段の線材Aが最下段へ移動し、最下段に移動した線材A上に、線材B〜線材Gがそのまま乗せられる。したがって、転位部9において、線材群内での線材の入れ替えが行われる。
なお、本実施の形態においては、線材群7a、7bは線材A〜線材Gまでの7枚重ねの例を示したが、本発明はこれに限らず、複数枚の超電導線材5が巻きつけられれば何枚重ねであってもよい。
次に、転位部9における各線材群7a、7bの転位位置について説明する。図4(a)は、図1における転位部9の拡大図であり、図4(b)は図4(a)のB部を側方(巻枠3の軸方向)から見た図である。
前述の通り、線材群7a、7bは隣接して独立して巻枠3に巻きつけられる。線材群7aの巻き周を、・・・n−1、n、n+1・・・とし、線材群7bの巻き周を、・・・m−1、m、m+1・・・とすると、図4(a)に示すように、巻枠3には巻き方向に対して、n−1、m−1、n、m、n+1、m+1、・・・の順に線材群7a、7bが交互に巻きつけられる。
まず、巻枠3に対する巻き方向(図4では上方から下方に向かって(かつ、左側から右側に向かって)巻きつけられるとする)に位置する巻き周mの線材群7bから転位が行われる。前述の通り、最上段の線材A(101b)が、線材群7bの巻き方向にずらされながら最下段に巻きつけられる。線材A(101b)が完全に最下段(すなわち巻枠3)に巻きつけられた後、残りの線材B〜線材Gが線材A上にずらされて乗せられる。
したがって、図4(b)に示すように、最上段の線材A(101b)が最下段に移動し、転位前に線材A(101b)の下側に位置する線材B(102b)が最上段へ移動する。また、転位前に最下段であった線材G(107b)は線材A(101b)上に移動する。
ここで、最上段の線材A(101b)を側方にずらし始めてから、残りの線材B(102b)〜線材G(107b)を線材A(101b)上に移動させる(ずらし始める)までの長さ(図中矢印D)を、以後「転位長さ」と称する。すなわち、「転位長さ」とは、一の線材群の転位内において最上段およびそれ以外の線材のずらし開始位置のずれ幅を指す。
線材群7bの線材B(102b)〜線材G(107b)の線材A上へのずらしが開始された後、隣接する巻き周nの線材群7aの転位が線材群7bと同様に行われる。前述のとおり、巻き周nは、巻き周mに対して巻枠3の軸方向に隣接する。ここで、線材群7bの転位開始位置から、線材群7aの転位開始位置までの周方向のずれ長さ(図中矢印C)は、「転位長さ」Dよりも長い。すなわち、隣接する線材群それぞれの転位開始位置の周方向のずれ幅は、「転位長さ」よりも長い。したがって、線材群7aを構成する線材が、線材群7bを構成する線材と重なり合うことがない。
転位部9においては、線材群7aと線材群7bとの間に、転位スペース(図中E)が形成される。図4(a)においては、巻き周m−1と巻き周nとの間、または、巻き周mと巻き周n+1との間に転位スペースが形成される。
本発明においては、線材群7a、7bそれぞれを独立させて形成し、隣接する巻き周において、それぞれの転位開始位置を周方向にずらして形成するため、線材群同士が重ならず、このため、転位スペースは超電導線材5の幅一列分と略同等の幅のみとなる。
以上説明したように、本実施形態にかかる超電導コイル1によれば、複数の超電導線材5が複数重ねて巻きつけられる線材群7a、7bを巻枠3の軸方向に隣接するように巻き付け、さらにそれぞれの線材群7a、7b内での転位開始位置が周方向にずれているため、転位スペースを低減することができる。
特に、線材群7a、7bそれぞれの転位開始位置の周方向におけるずれ幅が、「転位長さ」よりも大きいため、各線材群の転位部同士が重なることがない。このため、転位スペースを超電導線材5の1本分の幅のみとすることができ、極めて高い巻き効率を得ることができる。
また、転位スペースを低減することにより、超電導コイル1の軸長を短くできるため、コンパクトな超電導コイル1を得ることができる。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
たとえば、本実施の形態においては、導電線材としてテープ状の超電導線材を用いる例を示したが、これに限られない。すなわち、超電導線材以外の導電線材を用いてもよく、その形態は問わない。また、本実施の形態においては、線材群7a、7bの2群の場合(すなわち基線材を2分割した場合)を示したが、これに限られない。図5は、線材群7a、7b、7cの3群である場合における転位部9’を示す図である。
線材群が3群となった場合(すなわち基線材を3分割した場合)であっても、同様に、線材群7cの転位を行うとともに、線材群7cと隣接する線材群7bの転位を行う。この際、線材群7c、7bの周方向の転位開始位置のずれ幅C’を、それぞれの線材群の「転位長さ」よりも長くすれば良い。同様に、線材群7bとこれに隣接する線材群7aの周方向の転位位置のずれ幅C’’を、それぞれの線材群の「転位長さ」よりも長くすれば良い。
このようにすることで、線材群7a、7b、7cそれぞれの転位部が巻枠軸方向に隣接する巻き周で行われ、かつ、転位開始位置が周方向にずれており、互いに重なり合うことがないため、転位スペースとしては、超電導線材5の1本分の幅のみとなる。このように、線材群の群数は、同一周回内(隣接する線材群のそれぞれの同一周回内)で全ての線材群の転位が完了できる限り、いくつであってもよい。
また、超電導コイル軸方向の略中央位置で、線材群内の線材全部を入れ替える全転位を行ってもよい。たとえば、最上段からA、B、・・・、F、Gという重ね位置を、G、F、・・・、B、Aというように入れ替えを行ってもよい。
1………超電導コイル
3………巻枠
5………超電導線材5
7a、7b、7c………線材群
9………転位部
10………転位スペース
110………転位部
111………超電導線材
113a、113b………線材群

Claims (7)

  1. 巻枠の外周に複数周螺旋状に導電線材が巻きつけられる導電コイルの転位方法であって、
    複数の前記導電線材を、前記巻枠の径方向に複数重ねて巻きつけて導電線材群を形成し、
    複数の前記導電線材群を、前記巻枠へ互いに隣接するように巻きつけ、
    隣接する前記導電線材群それぞれの転位開始位置を、前記巻枠の軸方向に互いに隣接する巻き周であり、かつ、前記巻枠の周方向において互いにずれた位置に設けることを特徴とする導電コイルの転位方法。
  2. 前記導電線材を幅方向に複数配置して前記導電線材群が形成されることを特徴とする請求項1記載の導電コイルの転位方法。
  3. 前記導電線材は、テープ状の超電導線材であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の導電コイルの転位方法。
  4. 前記導電線材群内での転位は、前記導電線材群の最上段に巻きつけられていた導電線材を、前記巻枠軸方向に一列分ずらして前記巻枠に巻き付け、前記最上段に巻きつけられていた導電線材上に、転位前に2列目以下に巻き付けられていた導電線材をずらして重ねることで行われ、
    隣接する前記導電線材群それぞれの転位開始の前記巻枠の周方向におけるずれ長さが、前記導電線材群内における前記最上段に巻きつけられていた導電線材のずらし開始位置と前記2段目以下に巻きつけられていた導電線材のずらし開始位置との間の長さよりも大きいことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の導電コイルの転位方法。
  5. 隣接する複数の前記導電線材群それぞれの前記導電線材幅がほぼ等しいことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の導電コイルの転位方法。
  6. 隣接する前記導電線材群それぞれの転位部が、前記巻枠の周方向において重ならず、前記転位が行われる巻き周において、隣接する前記導電線材群同士は、前記導電線材の一本分の幅に略等しい隙間のみをあけて巻きつけられることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の導電コイルの転位方法。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の導電コイルの転位方法を用いて製造されることを特徴とする導電コイル。
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