JP2010238709A - ファイバレーザ装置 - Google Patents

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田 義 高 川
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Abstract

【課題】低コストで導入することができる信頼性の高いファイバレーザ装置を提供すること。
【解決手段】ファイバレーザ装置は、レーザ光Lを照射するレーザ照射部20と、レーザ照射部20から照射されたレーザ光Lを導く上流ファイバ31と、を備えている。上流ファイバ31には、融着部5を介して下流ファイバ32が連結されている。ファイバレーザ装置は、上流ファイバ31と下流ファイバ32との間に設けられた融着部5から不具合発生時に漏れ出すレーザ光Lを検出する撮像手段10も備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーザ照射部と、当該レーザ照射部から照射されたレーザ光を伝送するファイバとを備えたファイバレーザ装置に関する。
近年、ファイバレーザ装置は、数100W〜数kWの高出力化が可能になり、工業的な応用分野が飛躍的に拡大している。特に、小型、軽量、高いビーム品質、高信頼性、低ランニングコスト、といった様々なメリットは、ファイバレーザ装置の工業的な応用拡大に拍車をかけている。これらのメリットを活かして、具体的には、半導体やフラットパネルなどへの薄膜加工応用、アルミ溶接や金属薄板の高速切断などを活用した二次電池や電子デバイスへの加工応用などへ適用が進んでいる。さらにファイバレーザ装置の工業的応用を拡大するためには、製造コストの低減と信頼性向上が不可欠である。
また、上述したファイバレーザ装置は、いわゆるモノリシック構造からなっており、レーザ光が空間伝播することがないため、埃や塵といった伝播空間の清浄度の影響をうけにくい。また、ファイバレーザ装置では、従来のレーザ発振器で不可欠だった出力ミラー、リアミラー、YAGロッド等の光軸を合わせる“アライメント作業”が不要になる。さらに、ファイバレーザ装置では機械的な稼動部がなくなるので、温度変化や振動といった環境外乱に対してレーザ発振器の性能が変化することがない。
なお、このようなファイバレーザ装置は、環境外乱の影響を受けにくく継続的な安定動作を達成させるために、各種光学部品の入カファイバと出力ファイバを融着することによって接続して組み立てられる。
このため、ファイバレーザ装置は多くの利点をもつ“モノリシック構造”からなるものの、組立時に必須になる“融着”の品質確保が難しいという欠点を有している。
ファイバ同士を融着する具体的な流れは、まず、コーティング材料からなるコーティング部を剥離する。次に、専用クリーバを使ってファイバをクリーブする。その後、専用ツールを使ってファイバ同士を融着する。そして、融着の品質を評価するとともに確認する。
このような工程において、専用クリーバを使ってファイバをクリーブする工程と、専用ツールを使ってファイバ同士を融着する工程が難しく、融着部の品質を一定に保つことは困難を極める。このような融着部の品質が悪いと、融着部の光学的損失が大きくなり、場合によっては発熱の原因になる。また、融着部を起点として、本来はファイバのコア部を伝播しなくてはならないレーザ光が、クラッド部を伝播してしまい、曲率や傷の有無によってはコーティング材料からなるコーティング部にレーザ光が漏れる部分が発生するようなことがある。このようにコーティング部にレーザ光が漏れると、融着部から離れた場所でコーティング部が加熱され、コーティング部の変色や変質を発生させてしまう。そして、一度、コーティング部に変色や変質が発生すると、光学的に光の吸収率が変わり、一気に加熱が進んでファイバを焼損させるトラブルにつながる場合がある。
この点、熱電対を用いることで光ファイバに欠陥が無いかを監視する方法も考えられるが、光ファイバは短いもので10m程度あり、長いものでは数100mに及ぶことがあるので、このように熱電対を用いる方法では限界がある。また、ファイバに沿って断線検知用ファイバを設けることも考えられるが(特許文献1参照)、ファイバの全範囲に断線検知用ファイバを設けることが必要となり、コストが高くなってしまう。
特開2004−85310号公報
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、低コストで導入することができる信頼性の高いファイバレーザ装置を提供することを目的とする。
本発明によるファイバレーザ装置は、
レーザ光を照射するレーザ照射部と、
前記レーザ照射部から照射されたレーザ光を導く上流ファイバと、
前記上流ファイバに融着部を介して連結された下流ファイバと、
前記上流ファイバと前記下流ファイバとの間に設けられた融着部から不具合発生時に漏れ出すレーザ光を検出する撮像手段と、
を備えている。
本発明によるファイバレーザ装置において、
前記撮像手段からの信号を受けて不具合が発生したことを伝える警告部をさらに備えてもよい。
本発明によるファイバレーザ装置は、
前記警告部から不具合が発生した旨の信号を受けた際に、前記レーザ照射部からのレーザ光の照射を停止させる停止部をさらに備えてもよい。
本発明によるファイバレーザ装置において、
前記警告部は、不具合が発生した箇所も伝えてもよい。
本発明によるファイバレーザ装置は、
少なくとも前記融着部を囲む筐体をさらに備え、
前記筐体に前記撮像手段が設けられていてもよい。
本発明によるファイバレーザ装置において、
前記撮像手段は、赤外線領域に感度を持つ撮像素子を有してもよい。
本発明によるファイバレーザ装置において、
前記撮像手段によって検出された正常動作時の画像のデータを記憶する正常画像記憶部と、
前記撮像手段によって検出される画像と、前記正常画像記憶部に記憶された画像のデータとを比較して異常状態を検出する画像比較部と、
をさらに備えてもよい。
本発明によるファイバレーザ装置において、
前記正常画像記憶部は、随時、前記撮像手段によって検出される画像を取得して更新してもよい。
本発明によるファイバレーザ装置は、
前記レーザ照射部を覆うマスキング部をさらに備えてもよい。
本発明によれば、撮像手段によって、故障が発生しやすい融着部を集中的に観察し、当該融着部から不具合発生時に漏れ出すレーザ光を検出するので、低コストで信頼性の高いファイバレーザ装置を導入することができる。また、撮像手段によって融着部およびその近傍も検出することができるので、より確実に異常を回避することができ、ファイバレーザ装置の信頼性をさらに高めることができる。
本発明の第1の実施の形態によるファイバレーザ装置の構成を示す概略図。 本発明の第1の実施の形態によるファイバの構成を示す概略図。 本発明の第2の実施の形態によるファイバレーザ装置の構成を示す概略図。
第1の実施の形態
以下、本発明に係るファイバレーザ装置の第1の実施の形態について、図面を参照して説明する。ここで、図1および図2は本発明の第1の実施の形態を示す図である。
図1に示すように、ファイバレーザ装置は、レーザ光Lを照射する複数のレーザダイオード(レーザ照射部)20と、レーザダイオード20に連結され当該レーザダイオード20から照射されたレーザ光Lを導く複数の第一ファイバ(上流ファイバ)31と、第一ファイバ31の各々に融着部5aで連結された第二ファイバ(下流ファイバ)32と、第二ファイバ32に連結され当該第二ファイバ32で導かれたレーザ光Lを統合して合成するコンバイナ(光学部品)40と、を備えている。
また、図1に示すように、コンバイナ40には、合成されたレーザ光Lを伝送する第三ファイバ33が連結され、当該第三ファイバ33には、融着部5bを介して第四ファイバ34が連結されている。なお、この第四ファイバ34は、FBG(Fiber Bragg grating)41から延びるファイバである。
また、図1に示すように、FBG41から延びる第四ファイバ34には、融着部5cを介して、希土類元素がドープされたダブルクラッドタイプのアクティブファイバ(第五ファイバ)35が連結され、当該アクティブファイバ35には、融着部5dを介して第六ファイバ36が連結されている。なお、この第六ファイバ36も、FBG42から延びるファイバである。
また、図1に示すように、FBG42から延びる第六ファイバ36には、融着部5eを介して伝送ファイバ(第七ファイバ)37が連結され、当該伝送ファイバ37には入射したレーザ光Lを平行なレーザ光Lとして出射するコリメータが連結されている。そして、このコリメータから照射されるレーザ光Lは、集光レンズ55を経て被加工体(例えば、基板と、当該基板に設けられた薄膜とを有する薄膜太陽電池用基板など)(図示せず)へと照射されるように構成されている。
また、図1に示すように、レーザダイオード20、コンバイナ40、FBG41、FBG42、ファイバ31−36および融着部5a−5eは、筐体1内に配置されている。そして、この筐体1には、融着部5a−5eから不具合発生時に漏れ出す赤外光(レーザ光L)を検出する撮像手段10が設けられている。このような撮像手段10としては、IRフィルタが付けられておらず赤外線領域の画像を撮影することができるCCDカメラや、赤外線領域に感度を持つIRビューアーや、温度分布を検出するサーモビューアーなどの撮像素子を用いることができる。
また、図1に示すように、撮像手段10には、当該撮像手段10からの信号を受けて不具合が発生したことを伝えるとともに、不具合が発生した箇所(不具合が発生した融着部5a−5eや当該融着部5a−5eの近傍)も伝える警告部60が連結されている。また、この警告部60には、警告部60から不具合が発生した旨の信号を受けた際に、レーザダイオード20からのレーザ光の照射を停止させる停止部65が接続されている。
また、レーザダイオード20は、当該レーザダイオード20を覆うカバー(マスキング部)21で覆われており、レーザダイオード20による発光や発熱を撮像手段10が検出することを防止することができる。
なお、図2に示すように、本実施の形態のファイバ31−37は、コア部30aと、当該コア部30aの回りを取り囲んで配置されたクラッド部30bと、当該クラッド部30bを被覆するコーティング材料からなるコーティング部30cとを有している。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について述べる。
まず、レーザダイオード20によって第一ファイバ31内にレーザ光Lが照射される。このように第一ファイバ31内に照射されたレーザ光Lは、融着部5aを経た後、第二ファイバ32内を伝送されてコンバイナ40で統合されて合成される(図1参照)。
次に、コンバイナ40で合成されたレーザ光Lは、融着部5bを経てFBG41を通過し、融着部5cを経てアクティブファイバ35内を伝送される(図1参照)。そして、融着部5dを通過した後、FBG42を経た後で融着部5eを通過し、その後、伝送ファイバ37によって伝送されてコリメータに達する。
次に、コリメータに入射したレーザ光Lは、当該コリメータで平行なレーザ光Lされて照射され、集光レンズ55で集光されて被加工体(図示せず)に達する。
上述のように、レーザダイオード20から照射されたレーザ光Lは、複数の融着部5a−5eを通過する。この点、本実施の形態によれば、筐体1に設けられた撮像手段10によって、筐体1内に位置づけられた各融着部5a−5eを集中的に観察することができる。このため、故障が発生しやすい融着部5a−5e周辺での不具合を、融着部5a−5eから漏れ出す赤外光に基づいて迅速に検出することができる。
従って、本実施の形態によれば、融着部5a−5eを起点として、本来はファイバ31−37のコア部30aを伝播しなくてはならないレーザ光Lがクラッド部30bを伝播してしまった場合などには(図2参照)、そのことを即座に検出することができ、ひいては、ファイバ31−37が焼損するというようなトラブルが発生することを防止することができる。
また、本実施の形態によれば、故障が発生しやすい融着部5a−5eを集中的に観察することができるので、熱電対を用いることで光ファイバに欠陥が無いかを監視するというように長さの長い光ファイバに対しては現実味のない方法を用いる必要が無く、また、ファイバの全範囲に断線検知用ファイバを設けるというように(特許文献1参照)導入コストが高くなることも防止することができる。
なお、撮像手段10として、IRフィルタが付けられておらず赤外線領域の画像を撮影することができるCCDカメラや、赤外線領域に感度を持つIRビューアーなどの撮像素子を用いた場合には、融着部5a−5eから漏れ出す赤外光(レーザ光L)を直接検出することができる。また、撮像手段10として、温度分布を可視化するサーモビューアーなどの撮像ユニットを用いた場合には、融着部5a−5eから漏れ出す赤外光(レーザ光L)に起因する温度分布の変化によって、漏れだした赤外光を検出することができる。
ところで、一般的なCCD素子は1060nm〜1080nm近傍の近赤外光に対して感度を持っているが、撮影品質を高めるためにIRカットフィルタが受光面に設けられているCCDカメラが多い。このため、このようなIRカットフィルタを取り除くことによって、CCDカメラは、本実施の形態のように、赤外線領域の画像を撮影することができるようになる。
また、本実施の形態では、光が遮断されて暗い筐体1内に融着部5a−5eが設けられているので、撮像手段10によって、融着部5a−5eから漏れ出す赤外光を容易に検出することができる。
また、レーザダイオード20がカバー21で覆われているので、レーザダイオード20による発光や発熱が撮像手段10によって検出されることを防止することができる。このため、融着部5a−5eから漏れ出す赤外光の強度がレーザダイオード20から漏れ出す光の強度より弱い場合であっても、当該赤外光を撮像手段10によって確実に検出することができ、融着部5a−5eから漏れ出す赤外光をより確実に検出することができる。
また、本実施の形態によれば、撮像手段10に、当該撮像手段10からの信号を受けて不具合が発生したことを伝える警告部60が連結されている。このため、撮像手段10で検出された情報が予め定めた要件を満たさない場合には、警告部60によって操作者に不具合の発生を伝えるとともに、不具合が発生した箇所も伝えることができ、操作者は確実に不具合の発生を認識することができる。
また、本実施の形態によれば、警告部60に、当該警告部60から不具合が発生した旨の信号を受けた際にレーザダイオード20からのレーザ光の照射を停止させる停止部65が接続されている。このため、不具合が発生した際に、レーザダイオード20の駆動を迅速に停止させることができ、安全性を向上させることができる。
さらに、撮像手段10によって融着部5a−5eだけでなく融着部5a−5e近傍も検出することができるので、より確実に異常を回避することができ、ファイバレーザ装置の信頼性を高めることができる。なお、本実施の形態では、長さの長い伝送ファイバ37全体を筐体1で覆って観察することは行わず、レーザダイオード20から融着点5eまでを筐体1で覆って観察するだけなので、従来技術と比較して、低コストでファイバレーザ装置を導入することができる。
ところで、本実施の形態では、レーザダイオード20に連結され、レーザダイオード20から照射されたレーザ光Lを導く第一ファイバ31を上流ファイバとし、当該ファイバ31に融着部5aで連結された第二ファイバ32を下流ファイバとして説明した。しかしながら、これはあくまでも一例であり、このような態様に限られることはない。例えば、アクティブファイバ35を上流ファイバとし、アクティブファイバ35に融着点5dで連結された第六ファイバ36を下流ファイバとしてもよいし、第六ファイバ36を上流ファイバとし、第六ファイバ36に融着点5eで連結された伝送ファイバ37を下流ファイバとしてもよい。
第2の実施の形態
次に、図3により、本発明の第2の実施の形態について説明する。図3に示す第2の実施の形態は、撮像手段10に接続され、当該撮像手段10によって検出された正常動作時の画像のデータを記憶する正常画像記憶部70と、撮像手段10および正常画像記憶部70に接続され、撮像手段10によって検出される画像と正常画像記憶部70に記憶された画像のデータとを比較して異常状態を検出する画像比較部75とをさらに備えたものである。なお、画像比較部75には警告部60が接続されている。その他の構成は図1および図2に示す第1の実施の形態と略同一である。
図3に示す第2の実施の形態において、図1および図2に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施の形態によれば、画像比較部75によって、正常画像記憶部70に記憶された正常動作時での画像のデータと、実際に撮像手段10によって検出されている画像とを比較することができる。このため、正常画像記憶部70に記憶されている画像のデータと実際に撮像手段10によって検出されている画像との差が予め定められた閾値を超える場合には、異常があったと判断することができ(異常状態を検出することができ)、警告部60によって操作者に不具合の発生を伝えることができる。
このため、人(操作者)の感度では検出仕切れないような融着部5a−5e周辺でのわずかな赤外光(レーザ光)の漏れであっても、画像比較部75によって検出することができる。この結果、故障が発生しやすい融着部5a−5e周辺での不具合をより早期に検出することができる。従って、本実施の形態によれば、ファイバ31−37が焼損するというようなトラブルが発生することをより確実に防止することができる。
第3の実施の形態
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態は、正常画像記憶部70が、随時(適宜または定期的に)、撮像手段10によって検出される画像を取得して更新するものである。その他の構成は図3に示す第2の実施の形態と略同一である。
第3の実施の形態において、図3に示す第2の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施の形態によれば、画像比較部75によって、正常画像記憶部70によって随時更新されていく画像のデータと、実際に撮像手段10によって検出されている画像とを比較することができる。このため、正常画像記憶部70に記憶されている画像のデータと実際に撮像手段10によって検出されている画像との差が予め定められた閾値を超える場合には、異常があったと判断することができ(異常状態を検出することができ)、警告部60によって操作者に不具合の発生を伝えることができる。
このため、第2の実施の形態と同様、人(操作者)の感度では検出仕切れないような融着部5a−5e周辺でのわずかな赤外光(レーザ光)の漏れであっても、画像比較部75によって検出することができる。この結果、故障が発生しやすい融着部5a−5e周辺での不具合をより早期に検出することができる。従って、本実施の形態によれば、ファイバ31−37が焼損するというようなトラブルが発生することをより確実に防止することができる。
また、本実施の形態では、画像のデータが正常画像記憶部70によって随時更新されていき、記憶された最新の状態と実際の状態を比較することができる。このため、レーザダイオード20の出力を変更した場合などに観察対象の画像が揺らいだとしても(赤外線発生状態が不安定な状態になっても)、画像の揺らぎによる影響を最小限にして異常の有無を検出することができる。この結果、ファイバ31−37が焼損するというようなトラブルが発生することをさらに確実に防止することができる。
1 筐体
5a−5e 融着部
10 撮像手段
20 レーザダイオード(レーザ照射部)
31 第一ファイバ
32 第二ファイバ
33 第三ファイバ
34 第四ファイバ
35 アクティブファイバ(第五ファイバ)
36 第六ファイバ
37 伝送ファイバ(第七ファイバ)
40 コンバイナ(光学部品)
41,42 FBG
60 警告部
70 正常画像記憶部
75 画像比較部
L レーザ光

Claims (9)

  1. レーザ光を照射するレーザ照射部と、
    前記レーザ照射部から照射されたレーザ光を導く上流ファイバと、
    前記上流ファイバに融着部を介して連結された下流ファイバと、
    前記上流ファイバと前記下流ファイバとの間に設けられた融着部から不具合発生時に漏れ出すレーザ光を検出する撮像手段と、
    を備えたことを特徴とするファイバレーザ装置。
  2. 前記撮像手段からの信号を受けて不具合が発生したことを伝える警告部をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のファイバレーザ装置。
  3. 前記警告部から不具合が発生した旨の信号を受けた際に、前記レーザ照射部からのレーザ光の照射を停止させる停止部をさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載のファイバレーザ装置。
  4. 前記警告部は、不具合が発生した箇所も伝えることを特徴とする請求項2または3のいずれかに記載のファイバレーザ装置。
  5. 少なくとも前記融着部を囲む筐体をさらに備え、
    前記筐体に前記撮像手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のファイバレーザ装置。
  6. 前記撮像手段は、赤外線領域に感度を持つ撮像素子を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のファイバレーザ装置。
  7. 前記撮像手段によって検出された正常動作時の画像のデータを記憶する正常画像記憶部と、
    前記撮像手段によって検出される画像と、前記正常画像記憶部に記憶された画像のデータとを比較して異常状態を検出する画像比較部と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のファイバレーザ装置。
  8. 前記正常画像記憶部は、随時、前記撮像手段によって検出される画像を取得して更新することを特徴とする請求項7に記載のファイバレーザ装置。
  9. 前記レーザ照射部を覆うマスキング部をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のファイバレーザ装置。
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