JP2010238516A - 電池モジュール - Google Patents
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Abstract
【解決手段】正極端子10Aおよび負極端子10Bが突設された電池セルを複数集合させ、隣り合う前記電池セルの正極端子と負極端子とをジョイント端子20により接続することで、前記複数の電池セルを直列に接続してなる電池モジュールであって、隣り合う前記電池セルの正極端子10Aと負極端子10Bとのうち少なくとも一方には球面が形成され、前記正極端子10Aまたは負極端子10Bに形成された球面に弾性的に接触するとともに電圧測定回路の電圧測定線40に接続された電圧検出端子30を有している。これにより、電圧検出端子は正極端子10Aまたは負極端子10Bに直接接触した状態になるから、電圧の検出精度を高めることができる。
【選択図】図6
Description
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、電圧の検出精度を高めることが可能な電池モジュールを提供することを目的とする。
また、前記電圧検出端子は、前記正極端子または負極端子を弾性的に挟み込んで前記球面に弾性的に接触する一対の接触片を有するものとしてもよい。これにより、ボルト締め等することなく、正極端子または負極端子に電圧検出端子を接続することができるから、接続作業を容易に行うことができる。
また、前記接触片には、前記球面が嵌合可能な孔部が設けられているものとしてもよい。
また、前記電圧検出端子は、前記ジョイント端子に保持されているものとしてもよい。
また、前記正極端子および負極端子と、前記ジョイント端子と、前記電圧検出端子とを覆うカバーを有し、前記ジョイント端子と前記電圧検出端子とは、前記カバーに組み付けられているものとしてもよい。
以下、本発明を具体化した実施形態1について、図1〜図8を参照しつつ詳細に説明する。
本実施形態における電池モジュールは、正極端子10Aおよび負極端子10Bが突設された電池セルを複数集合させ、隣り合う電池セルの正極端子10Aと負極端子10Bとをジョイント端子20により接続することで、複数の電池セルを直列に接続してなるものである。以下、各構成部材において、図1の上側を上方、下側を下方として説明する。
正極端子10Aおよび負極端子10Bは略同形・同大に形成され、図2に示すように、球形状をなす第1接続部11Aと、第1接続部11Aよりも小さい球形状をなす第2接続部11Bとを有している。第1接続部11Aと第2接続部11Bとは、円柱状をなす中継部12を介して連結され、正極端子10Aまたは負極端子10Bのそれぞれの軸線上において上下に配置されている。なお、第1接続部11Aおよび第2接続部11Bの外周面が、本発明における球面に該当する。
ジョイント端子20は、隣り合う電池セルの正極端子10Aおよび負極端子10Bを弾性的に挟み込む一対の接続片21を有している。一対の接続片21は、それぞれ左右方向(正極端子10Aおよび負極端子10Bの並列方向)に長い略長方形の板状をなし、その上縁は連結部22に連結されている。連結部22と一対の接続片21とは、側方から見ると略U字形状をなし、各接続片21は、連結部22からそれぞれ下方に片持ち状に延出する形態をなしている(図4参照)。一対の接続片21は、互いに接近・離間方向(対向方向)に弾性変位可能とされ、自然状態における一対の接続片21の間の間隔は、正極端子10Aおよび負極端子10Bの第1接続部11Aの最大幅寸法よりも小さく、かつ第2接続部11Bの最大径寸法よりも大きく設定されている。なお、一対の接続片21の下端部は、下方に向かって少しずつ互いの間隔が大きくなる向きに屈曲されており、その最下端における間隔は、第1接続部11Aの最大径寸法と同等の寸法となっている。
バレル部31は基板34から上方へ延出する一対のかしめ片38を有し、電線40の端末部のうち絶縁被覆41の端部から突出する芯線42に食い込みようにかしめ付けられている。なお、各電線40は、電池制御部に接続されている。
なお、正極端子10A、負極端子10B、ジョイント端子20および電圧検出端子30は、合成樹脂製のカバー(図示せず)により覆われている。
まず、複数の電池セルを、正極端子10Aと負極端子10Bとが隣り合うように並べる。
ジョイント端子20を、連結部22が上側になる向きにして、一対の第1孔部23が正極端子10Aおよび負極端子10Bの上方にそれぞれ配されるよう位置合わせし、ジョイント端子20を、下側(電池セル側)に移動させる。すると、各第1案内溝24の入り口に正極端子10Aおよび負極端子10Bの第1接続部11Aが入り込み、また連結部22の挿通孔25に第2接続部11Bが挿通されていく。やがて、一対の接続片21は、その間に第1接続部11Aが差し入れられることで互いに離間方向へ弾性変位し始める。そして、ジョイント端子20をさらに下方へ押し込むと、第1接続部11Aはそれぞれ第1孔部23に嵌合し、同時に、一対の接続片21は互いに接近方向へ弾性復帰して、第1孔部23の孔縁が第1接続部11Aの外周面に押し付けられた状態になる。また、第2接続部11Bは、その全体が連結部22から上方に突出した状態になり、挿通孔25には中継部12が挿通した状態になる。こうして、正極端子10Aおよび負極端子10Bにジョイント端子20が接続され、電池セルが直列に接続された状態になる。
電圧検出端子30を、一対の接触片33が下方へ延出する向きにして、第2接続部11Bの上方に配されるよう位置合わせし、電圧検出端子30を、下側(電池セル側)に移動させる。すると、一対の接触片33の下端部に第2接続部11Bが差し入れられて各第2案内溝36の入り口に入り込み、第2接続部11Bは、第2案内溝36の誘い込み部37により幅方向の中央に誘い込まれつつ一対の接触片33の間に挿入されていく。一対の接触片33は、その間に第2接続部11Bが差し入れられることで互いに離間方向へ弾性変位し始め、電圧検出端子30をさらに下方へ押し込むと、第2接続部11Bが一対の第2孔部35に嵌合する。同時に、一対の接触片33は互いに接近方向へ弾性復帰し、各第2孔部35の孔縁が第2接続部11Bの外周面に押し付けられた状態になる。こうして、第2接続部11Bに電圧検出端子30が接続された状態になる。なお、上記のような接続作業を、さらに隣接する電池セルにおける正極端子10Aおよび負極端子10Bに対して行い、これを順次繰り返すことにより、複数の電池セルは、全体として直列に接続されるとともに各正極端子10Aおよび負極端子10Bにそれぞれ電圧検出端子30が接続された状態になる。
本実施形態の電池モジュールは、隣り合う電池セルの正極端子10Aと負極端子10Bとには球形状の第2接続部11Bが設けられ、第2接続部11Bの外周面に弾性的に接触する電圧検出端子30を有している。これにより、電圧検出端子30は、正極端子10Aおよび負極端子10Bに直接接触した状態になるから、例えば従来のように正極端子または負極端子との間にバスバー等が介在する場合に比べて、電圧の検出精度を高めることができる。
次に、本発明を具体化した実施形態2に係る電池モジュールを図9〜図16によって説明する。
本実施形態の電池モジュールは、電圧検出端子50が、ジョイント端子20に保持されている点で、実施形態1とは相違する。なお、実施形態1と同様の構成には同一符号を付して重複する説明を省略する。
正極端子10Aおよび負極端子10Bは、実施形態1と同様、略同形・同大に形成され、ともに球形状をなす接続部11を有している。なお、接続部11の外周面が、本発明における球面に該当する。
まず、実施形態1と同様、複数の電池セルを、正極端子10Aと負極端子10Bとが隣り合うように並べる。
次に、本発明を具体化した実施形態3に係る電池モジュールを図17〜図25によって説明する。
本実施形態の電池モジュールは、電圧検出端子60が、接続部11の外周面に弾性的に接触するコイルバネ61を有するものである点で、実施形態1とは相違する。なお、実施形態1と同様の構成には同一符号を付して重複する説明を省略する。
正極端子10Aおよび負極端子10Bは、実施形態1と同様、略同形・同大に形成され、ともに球形状をなす接続部11を有している。なお、接続部11の外周面が、本発明における球面に該当する。
電圧検出端子60は、電線40が接続される電線接続板62と、接続部11の外周面に弾性的に接触するコイルバネ61とを有している。
まず、実施形態1と同様、複数の電池セルを、正極端子10Aと負極端子10Bとが隣り合うように並べる。
次に、本発明を具体化した実施形態4に係る電池モジュールを図26〜図31によって説明する。
本実施形態の電池モジュールは、電圧検出端子70が、隣り合う正極端子10Aと負極端子10Bとに接触する接触片71を一体に有するものである点で、実施形態1とは相違する。なお、実施形態1と同様の構成には同一符号を付して重複する説明を省略する。
正極端子10Aおよび負極端子10Bは、実施形態1と同様、略同形・同大に形成され、ともに球形状をなす接続部11を有している。なお、接続部11の外周面が、本発明における球面に該当する。
まず、実施形態1と同様、複数の電池セルを、正極端子10Aと負極端子10Bとが隣り合うように並べる。
まず、電圧検出端子70を、一対の接触片71が下側に延出する向きにして、隣り合う正極端子10Aおよび負極端子10Bの接続部11に対して上方から接近させる。すると、一対の接触片71がそれぞれ接続部11に接触し、接触部11との接触により外側へ弾性変位し始める。さらに電圧検出端子70を下方へ押し込むと、一対の挟持片73がジョイント端子20の一対の接続片21の外側に嵌合し、やがて各挟持片73の弾性突部77が接続片21との接触により弾性的に潰されて、接続片21のうち孔部23の上方位置に押し付けられた状態になる。こうして電圧検出端子70がジョイント端子20に固定されるとともに一対の接触片71が正極端子10Aおよび負極端子10Bの接続部11にそれぞれ弾接した状態になる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(2)上記実施形態では、正極端子10Aおよび負極端子10Bの両方に電圧検出端子30が接続されているが、いずれか一方のみに電圧検出端子が接続されるものとしてもよい。
10B…負極端子
11,11A,11B…接続部
20…ジョイント端子
21…接続片
30,50,60,70,80,90,101…電圧検出端子
40…電線(電圧測定線)
33,53,71,100…接触片
35…第2孔部(孔部)
61…コイルバネ
63…カバー
73…挟持片
Claims (10)
- 正極端子および負極端子が突設された電池セルを複数集合させ、隣り合う前記電池セルの正極端子と負極端子とをジョイント端子により接続することで、前記複数の電池セルを直列に接続してなる電池モジュールであって、
隣り合う前記電池セルの正極端子と負極端子とのうち少なくとも一方には球面が形成され、
前記正極端子または負極端子に形成された球面に弾性的に接触するとともに電圧測定回路の電圧測定線に接続された電圧検出端子を有している電池モジュール。 - 隣り合う前記電池セルの正極端子と負極端子との両方に前記球面が形成され、
隣り合う前記電池セルの正極端子と負極端子とに前記電圧検出端子がそれぞれ接続されている請求項1に記載の電池モジュール。 - 前記電圧検出端子は、片持ち状をなして前記球面に弾性的に接触する接触片を有するものである請求項1または請求項2に記載の電池モジュール。
- 前記電圧検出端子は、前記正極端子または負極端子を弾性的に挟み込んで前記球面に弾性的に接触する一対の接触片を有するものである請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の電池モジュール。
- 前記接触片には、前記球面が嵌合可能な孔部が設けられている請求項3または請求項4に記載の電池モジュール。
- 前記電圧検出端子は、前記球面に弾性的に接触するコイルバネを有するものである請求項1または請求項2に記載の電池モジュール。
- 前記ジョイント端子は、隣り合う前記電池セルの正極端子と負極端子とを弾性的に挟み込む一対の接続片を有するものであり、
前記電圧検出端子は、前記一対の接続片を挟持する一対の挟持片を有するものである請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の電池モジュール。 - 前記正極端子または負極端子には、前記球面を有する接続部が少なくとも2つ設けられ、そのうち一方の接続部に前記ジョイント端子が接続され、他方の接続部に前記電圧検出端子が接続されている請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の電池モジュール。
- 前記電圧検出端子は、前記ジョイント端子に保持されている請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の電池モジュール。
- 前記正極端子および負極端子と、前記ジョイント端子と、前記電圧検出端子とを覆うカバーを有し、
前記ジョイント端子と前記電圧検出端子とは、前記カバーに組み付けられている請求項1ないし請求項9のいずれか一項に記載の電池モジュール。
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