JP2010236725A - ヒートポンプ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】効率向上を図るとともに、設置面積の増加を抑制することができるヒートポンプ装置を提供する。
【解決手段】冷媒を圧縮する圧縮機6と、圧縮機6を回転駆動する電動機と、電動機を制御するインバータ部7と、圧縮された冷媒および温水の間で熱交換させ、冷媒を凝縮させる凝縮器2と、凝縮された冷媒を断熱膨張させる膨張弁3と、断熱膨張された冷媒および熱源水との間で熱交換させ、冷媒を蒸発させる蒸発器4と、インバータ部7において発生した熱を蒸発器4に流入する前の熱源水、または、凝縮器2から流出して蒸発器4に流入する前の冷媒に吸熱させる熱回収部110と、が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ヒートポンプ装置に関する。
従来、温熱を製造して供給するヒートポンプ装置として、インバータを用いて、圧縮機を回転駆動する電動モータの回転速度を制御するものが知られている。
このように、インバータにより可変速度制御を行う場合には、一般的に、部分負荷時における性能は向上するものの、定格運転時における性能は若干低下する問題が存在することが知られている。
つまり、インバータに用いられている絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(以下、「IGBT」と表記する。)において発生したスイッチング損失により、定格運転時における性能が若干低下するという問題があった。
さらに、スイッチング損失によりIGBTから熱が発生することから、発生した熱を外部に放出する必要があるという問題があった(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−16363号公報
しかしながら、上述のように熱を外部に放出するためには、インバータとヒートポンプ装置とを別置きにする等して、インバータとヒートポンプ装置の間に、一定の空間を空ける必要があり、ヒートポンプ装置の設置面積が増加するという問題があった。
さらに、ヒートポンプ装置を駆動するために供給された電力の一部が、インバータにおいて熱に変換されて外部に放出され、ヒートポンプ装置による温水の供給に利用されていないという問題があった。言い換えると、ヒートポンプ装置の効率が低下するという問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、効率向上を図るとともに、設置面積の増加を抑制することができるヒートポンプ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明のヒートポンプ装置は、冷媒を圧縮する圧縮機と、該圧縮機を回転駆動する電動機と、該電動機を制御するインバータ部と、圧縮された前記冷媒および温水の間で熱交換させ、前記冷媒を凝縮させる凝縮器と、凝縮された前記冷媒を断熱膨張させる膨張弁と、断熱膨張された前記冷媒および熱源水との間で熱交換させ、前記冷媒を蒸発させる蒸発器と、前記インバータ部において発生した熱を前記蒸発器に流入する前の前記熱源水、または、前記凝縮器から流出して前記蒸発器に流入する前の前記冷媒に吸熱させる熱回収部と、が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、インバータ部において発生した熱の少なくとも一部を、ヒートポンプ装置から供給される温水に吸熱させることができる。
そのため、インバータ部において発生した熱を大気に放出する場合と比較して、ヒートポンプ装置により温水を供給する場合における効率向上を図ることができる。
つまり、インバータ部において発生した熱を蒸発器に流入する前の熱源水に吸熱させる場合には、蒸発器において当該熱を吸熱した熱源水と冷媒との間で熱交換が行われ、当該熱は熱源水を介して冷媒に吸収される。当該熱を吸収した冷媒は、圧縮機を介して凝縮器に流入し、温水との間で熱交換が行われる。そのため、当該熱は最終的に温水に吸収される。
その一方で、インバータ部において発生した熱を、凝縮器から流出して蒸発器に流入する前の冷媒に吸熱させる場合には、当該熱を吸熱した冷媒は、蒸発器および圧縮機を介して凝縮器に流入し、温水との間で熱交換が行われる。そのため、当該熱は最終的に温水に吸収される。
さらに、インバータ部において発生した熱を、上述の熱源水、または、上述の冷媒に吸熱させるため、インバータ部において発生した熱を外部に放出する際に用いる空間を確保する必要がない。
上記発明においては、前記熱回収部には、前記蒸発器に供給される前の前記熱源水、または、前記凝縮器から流出して前記蒸発器に流入する前の前記冷媒と、前記インバータ部を通過して前記インバータ部から発生した熱を吸熱した空気と、の間で熱交換を行う空気熱交換器が設けられていることが望ましい。
本発明によれば、インバータ部において発生した熱は、インバータ部を通過する空気に吸熱され、当該熱を吸熱した空気は、熱回収部の空気熱交換器に流入する。空気熱交換器では、当該熱を吸収した空気と、上述の熱源水または上述の冷媒と、の間で熱交換が行われ、当該熱は、上述の空気を介して、上述の熱源水または上述の冷媒に吸熱される。
上記発明においては、前記熱回収部には、前記蒸発器に供給される前の前記熱源水、または、前記凝縮器から流出して前記蒸発器に流入する前の前記冷媒に、前記インバータ部から発生した熱を吸熱させる熱交換器が設けられていることが望ましい。
本発明によれば、インバータ部において発生した熱は、熱回収部の熱交換器において、直接、上述の熱源水または上述の冷媒に吸熱される。
そのため、例えば、インバータ部の熱を吸熱した空気を介して、インバータ部において発生した熱を、上述の熱源水または上述の冷媒に吸熱させる方法と比較して、上述の空気の流れを確保する空間や、ファン等の設備を設ける必要がなく、ヒートポンプ装置の設置面積の増加を抑制することができる。
本発明のヒートポンプ装置によれば、インバータ部において発生した熱の少なくとも一部を、ヒートポンプ装置から供給される温水に吸熱させることにより、効率向上を図るとともに、設置面積の増加を抑制することができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係るヒートポンプ装置における回路構成を説明する模式図である。 図1のヒートポンプ装置の内部における配置を説明する正面図である。 図2のヒートポンプ装置の内部における配置を説明する右側面図である。 図1のヒートポンプ装置の外観を説明する正面図である。 本発明の第1の実施形態の変形例に係るヒートポンプ装置における回路構成を説明する模式図である。 本発明の第2の実施形態に係るヒートポンプ装置における回路構成を説明する模式図である。
〔第1の実施形態〕
以下、本発明の第1の実施形態に係るヒートポンプ装置について図1から図4を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係るヒートポンプ装置における回路構成を説明する模式図である。
ヒートポンプ装置1は、略直方体状に構成されたものであって、熱源水の供給を受け、温水を供給するものである。本実施形態では、インバータ部7の冷却に用いられた後の空気の温度(排熱温度)が、蒸発器4に供給される熱源水の温度よりも高いヒートポンプ装置1の例に適用して説明する。
ヒートポンプ装置1には、図1に示すように、凝縮器2と、膨張弁3と、蒸発器4と、アキュムレータ5と、ターボ圧縮機(圧縮機)6と、インバータ部7と、油ミスト分離タンク8と、熱回収部110と、が主に設けられている。
図2は、図1のヒートポンプ装置の内部における配置を説明する正面図である。図3は、図2のヒートポンプ装置の内部における配置を説明する右側面図である。
凝縮器2は、略直方体状に形成されたプレート式熱交換器であって、ターボ圧縮機6から吐出された高温高圧の冷媒を冷却して凝縮させるものである。言い換えると、冷媒と温水との間で熱交換を行い、冷媒を液化させるとともに、温水を加熱するものである。凝縮器2は、一方の端部が油ミスト分離タンク8を介してターボ圧縮機6の吐出部と冷媒が流通可能に接続され、他方の端部が中間冷却器9を介して膨張弁3と冷媒が流通可能に接続されている。
凝縮器2は、図3に示すように、蒸発器4と並んで配置されている。
凝縮器2における一方の端部側の側面には、凝縮器2により加熱される前の温水が流入する温水入口21が下方に、凝縮器2により加熱されたあとの温水が流出する温水出口22が上方に設けられている。
中間冷却器9は、略円柱状に形成された凝縮器2から流出した冷媒をさらに冷却する熱交換器である。中間冷却器9における一方の端部は、凝縮器2と冷媒が流通可能に接続され、他方の端部は、膨張弁3と冷媒が流通可能に接続されている。
本実施形態では、中間冷却器9において、凝縮器2から流出した冷媒の一部を断熱膨張させて低温低圧とした冷媒と、膨張弁3に供給される冷媒との間で熱交換が行われる例に適用して説明する。この場合、膨張弁3の冷却に用いられた冷媒は、ターボ圧縮機6に流入する。
なお、中間冷却器9の構成としては公知の構成を用いることができ、特に限定するものではない。
膨張弁3は、中間冷却器9を介して凝縮器2から供給された冷媒を断熱膨張させ、その圧力減圧させる弁である。膨張弁3の一方の端部は中間冷却器9と冷媒が流通可能に接続され、他方の端部は、蒸発器4と冷媒が流通可能に接続されている。
なお、膨張弁3としては、公知のものを用いることができ、特に限定するものではない。
蒸発器4は、略直方体状に形成されたプレート式熱交換器であって、膨張弁3により断熱膨張された冷媒を蒸発させるものである。言い換えると、冷媒と熱源水との間で熱交換を行うことで、熱源水の熱を冷媒に与え、冷媒を気化させるものである。蒸発器4は、一方の端部が膨張弁3と冷媒が流通可能に接続され、他方の端部がアキュムレータ5を介してターボ圧縮機6の吸入部に接続されている。
蒸発器4における一方の端部側の側面には、蒸発器4により吸熱される前の熱源水が流入する熱源水入口41が上方に、蒸発器4により吸熱されたあとの熱源水が流出する熱源水出口42が下方に設けられている。
操作盤11は、ヒートポンプ装置1における各種機器を制御する操作機器等が集積されたものであって、操作機器等を内部に収納する略直方体状の筐体を有している。
アキュムレータ5は、略円柱状に形成され、蒸発器4から流出した冷媒に含まれる液体冷媒と気体冷媒とを分離し、気体冷媒のみをターボ圧縮機6に供給するものである。アキュムレータ5における一方の端部は、蒸発器4と冷媒が流通可能に接続され、他方の端部は、ターボ圧縮機6と冷媒が流通可能に接続されている。
なお、アキュムレータ5としては、公知のものを用いることができ、特に限定するものではい。
ターボ圧縮機6は、アキュムレータ5を介して蒸発器4において気化した冷媒を吸入し、圧縮した後に油ミスト分離タンク8を介して凝縮器2に吐出するものである。ターボ圧縮機6における冷媒が流入する吸入部がアキュムレータ5を介して蒸発器4に接続され、冷媒が流出する吐出部が油ミスト分離タンク8を介して凝縮器2に接続されている。
ターボ圧縮機6は、回転駆動力を供給する電動機61と一体に構成され、電動機61は、インバータ部7から供給される電力により回転駆動されるとともに、回転速度が制御されている。
なお、ターボ圧縮機6および電動機61としては、公知のものを用いることができ、特に限定するものではない。
インバータ部7は、電動機61に電力を供給するとともに、電動機61の回転速度を制御するものであって、IGBT等を内部に収納する略直方体状に形成された筐体を有するものである。
さらに、インバータ部7には、IGBT等を冷却する冷却ファン(図示せず)が設けられている。つまり、冷却ファンは筐体の内部に空気を導入し、当該空気にIGBT等から発生した熱が吸熱されるため、IGBT等が冷却される。IGBT等の冷却に用いられた後の空気は、インバータ部7から排出され、空気熱交換器111において熱交換された後、外部に放出される。
なお、インバータ部7としては、公知のものを用いることができ、特に限定するものではない。
油ミスト分離タンク8は、略円柱状に形成され、ターボ圧縮機6から吐出された冷媒に含まれる潤滑油や、潤滑油のミストを、冷媒から分離するものである。油ミスト分離タンク8は、一方の端部がターボ圧縮機6の吐出部に冷媒が流通可能に接続され、他方の端部が凝縮器2に接続されている。
さらに、油ミスト分離タンク8は、冷媒から分離した潤滑油を油タンク10に供給するものでもある。
なお、油ミスト分離タンク8としては、公知のものを用いることができ、特に限定するものではない。
油タンク10は、略円柱状に形成され、ターボ圧縮機6の潤滑に用いられる潤滑油を貯留するとともに、ターボ圧縮機6に潤滑油を供給し、かつ、ターボ圧縮機6から排出された潤滑油が流入するものである。油タンク10は、ターボ圧縮機6との間で潤滑油の供給および受取が可能に接続されているとともに、油ミスト分離タンク8から潤滑油が供給されるように接続されている。
熱回収部110は、インバータ部7から放出された熱を回収し、蒸発器4に供給される熱源水に回収した熱を吸収させるものである。
熱回収部110には、図1に示すように、空気熱交換器111と、熱回収配管112と、が設けられている。
空気熱交換器111は、インバータ部7の冷却に用いられた後の空気と、蒸発器4に供給される前の熱源水との間で熱交換を行うものであって、インバータ部7において発生した熱を、上述の熱源水に吸熱させるものである。
なお、空気熱交換器111としては、公知の構成のものと用いることができ、特に限定するものではない。
空気熱交換器111は、図2および図3に示すように、ヒートポンプ装置1の上方であって、他方の端部側(図2の左端部側)に、かつ、正面側に配置されている。
このように、空気熱交換器111をインバータ部7と隣接して配置することにより、インバータ部7で発生した熱を吸熱した空気が、直接空気熱交換器111に流入する。
熱回収配管112は、蒸発器4に供給される前の熱源水を供給する熱源水供給配管113と、空気熱交換器111との間を熱源水が流通可能に接続する配管である。
図4は、図1のヒートポンプ装置の外観を説明する正面図である。さらに、ヒートポンプ装置1には、図4に示すように、凝縮器2や、蒸発器4や、ターボ圧縮機6などを内部に収納する外板13が設けられている。
次に、上記の構成からなるヒートポンプ装置1における温水の供給について、図1などを参照しながら説明する。
ヒートポンプ装置1から温水を供給する場合には、外部からインバータ部7に電力が供給され、インバータ部7により電動機61が回転駆動され、ターボ圧縮機6が冷媒の圧縮を行う。
ターボ圧縮機6により圧縮された高温高圧の気体冷媒は、ターボ圧縮機6の吐出部から吐出され、油ミスト分離タンク8に流入する。油ミスト分離タンク8では、冷媒に含まれる潤滑油のミストが、冷媒から分離される。潤滑油のミストが分離された冷媒は、油ミスト分離タンク8から凝縮器2に流入する。
凝縮器2では、高温の冷媒と、外部から供給された温水との間で熱交換が行われる。高温の冷媒は温水に熱を放出することにより、凝縮して液化する。その一方で、温水は、高温の冷媒から熱を吸収して、供給された温水より高い温度の温水となり、凝縮器2から外部に流出する。
凝縮器2で液化した冷媒は、凝縮器2から流出して中間冷却器9に流入する。中間冷却器9では、流入した冷媒の一部を分流し、断熱膨張させて低温低圧の冷媒を生成する。そして、分流された低温の冷媒と、その他の冷媒との間で熱交換を行い、その他の冷媒をさらに冷却する。
分流された冷媒は、その他の冷媒の冷却に用いられた後、ターボ圧縮機6の吸入部に流入する。
中間冷却器9により冷却された冷媒は膨張弁3に向かって流れ、膨張弁3を通過する際に断熱膨張され、低温低圧の液体冷媒となる。断熱膨張された冷媒は、蒸発器4に流入する。
蒸発器4では、低温の冷媒と、外部から供給された熱源水との間で熱交換が行われる。低温の冷媒は、熱源水から熱を吸収することにより、蒸発して気化する。その一方で、熱源水は、低温の冷媒に放熱して、供給された熱源水より低い温度の熱源水となり、蒸発器4の外部に流出する。
蒸発した気体冷媒は、蒸発器4からアキュムレータ5に流入する。アキュムレータ5では、気体冷媒とともに蒸発器4から流出した液体冷媒が、気体冷媒から分離され、気体冷媒のみがアキュムレータ5から流出する。
アキュムレータ5において液体冷媒が分離された気体冷媒は、ターボ圧縮機6の吸入部に流入し、ターボ圧縮機6により圧縮され、再び、吐出部から高圧の冷媒として吐出され、上述のサイクルが繰り返される。
その一方で、ターボ圧縮機6には、油タンク10から潤滑油が供給され、潤滑油はターボ圧縮機6における摺動部の潤滑に用いられる。潤滑に用いられた潤滑油は、ターボ圧縮機6から油タンク10に戻され、再び、油タンク10からターボ圧縮機6に供給される。
ここで、ターボ圧縮機6において潤滑に用いられた潤滑油の一部は、冷媒とともに油ミスト分離タンク8に向かって流出する。流出した潤滑油は、油ミスト分離タンク8において冷媒と分離される。冷媒から分離された潤滑油は、油ミスト分離タンク8から油タンク10に戻される。
次に、本実施形態の特徴であるインバータ部7において発生した熱の回収について、図1などを参照しながら説明する。
インバータ部7に電力が供給されると、IGBTのスイッチング損失等による熱が発生する。冷却ファンによりインバータ部7の内部に導入された空気は、上述の熱を吸熱し、IGBT等を冷却する。熱を吸熱した空気は、インバータ部7から排出され空気熱交換器111に流入する。
空気熱交換器111には、熱源水供給配管113から熱回収配管112を介して供給された熱源水が供給され、空気熱交換器111において、当該熱源水と、上述のインバータ部7から排出された空気と、の間で熱交換が行われる。言い換えると、熱源水に、インバータ部7から排出された空気の熱が吸熱される。
熱を吸熱して加熱された熱源水は、熱回収配管112を介して熱源水供給配管113に戻され、熱源水供給配管113から蒸発器4に供給される。
その一方で、空気熱交換器111で熱交換した後の空気は、空気熱交換器111から外板13に開けられた通風口より外部に放出される。
上記の構成によれば、インバータ部7において発生した熱の少なくとも一部を、ヒートポンプ装置1から供給される温水に熱源水を介して吸熱させることができる。
そのため、インバータ部7において発生した熱を大気に放出する場合と比較して、ヒートポンプ装置1により温水を供給する場合における効率向上を図ることができる。
つまり、インバータ部7において発生した熱を蒸発器4に流入する前の熱源水に吸熱させる場合には、インバータ部7において発生した熱は、インバータ部7を通過する空気に吸熱され、当該熱を吸熱した空気は、熱回収部110の空気熱交換器111に流入する。空気熱交換器111では、当該熱を吸収した空気と、上述の熱源水と、の間で熱交換が行われ、当該熱は、上述の空気を介して、上述の熱源水に吸熱される。
その後、蒸発器4において当該熱を吸熱した熱源水と冷媒との間で熱交換が行われ、当該熱は熱源水を介して冷媒に吸収される。当該熱を吸収した冷媒は、ターボ圧縮機6を介して凝縮器2に流入し、温水との間で熱交換が行われる。そのため、当該熱は最終的に温水に吸収させることができる。
さらに、インバータ部7において発生した熱を、上述の熱源水に吸熱させるため、インバータ部7において発生した熱を外部に放出する際に用いる空間を確保する必要がない。そのため、ヒートポンプ装置1における設置面積の増大を抑制することができる。
〔第1の実施形態の変形例〕
次に、本発明の第1の実施形態の変形例について図5を参照して説明する。
本変形例のヒートポンプ装置の基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、熱回収部の構成が異なっている。よって、本変形例においては、図5を用いて熱回収部の周辺のみを説明し、その他の構成要素等の説明を省略する。
図5は、本変形例に係るヒートポンプ装置における回路構成を説明する模式図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素には、同一の符号を付して、その説明を省略する。
ヒートポンプ装置201には、図5に示すように、凝縮器2と、膨張弁3と、蒸発器4と、アキュムレータ5と、ターボ圧縮機6と、インバータ部7と、油ミスト分離タンク8と、熱回収部210と、が主に設けられている。
熱回収部210は、インバータ部7から放出された熱を回収し、蒸発器4に供給される熱源水に回収した熱を吸収させるものである。
熱回収部210には、図5に示すように、空気熱交換器111と、第1熱回収配管212と、第2熱回収配管213と、が設けられている。
第1熱回収配管212は、凝縮器2および中間冷却器9を繋ぐ配管から、空気熱交換器111に向かって冷媒を流通可能に接続する配管である。第1熱回収配管112には、熱回収用膨張弁214が設けられている。
熱回収用膨張弁3は、空気熱交換器111に供給される冷媒を断熱膨張させ、低温低圧にするものである。
第2熱回収配管213は、空気熱交換器111から、中間冷却器9および蒸発器4を繋ぐ配管に向かって冷媒を流通可能に接続する配管である。
次に、上記の構成からなるヒートポンプ装置201におけるインバータ部7において発生した熱の回収について、図5などを参照しながら説明する。
空気熱交換器111には、第1熱回収配管212を介して、凝縮器2から中間冷却器9に供給される冷媒の一部が供給される。当該冷媒は、第1熱回収配管212の熱回収用膨張弁214を通過する際に断熱膨張され、冷媒の温度が低下している。
空気熱交換器111において、第1熱回収配管212から供給された低温の冷媒と、インバータ部7から排出された空気と、の間で熱交換が行われる。言い換えると、当該冷媒に、インバータ部7から排出された空気の熱が吸熱される。
熱を吸熱して加熱された冷媒は、第2熱回収配管213を介して、中間冷却器9および蒸発器4を繋ぐ配管に戻され、蒸発器4に供給される。
その一方で、空気熱交換器111で熱交換した後の空気は、空気熱交換器111から外部に放出される。
上記の構成によれば、インバータ部7において発生した熱の少なくとも一部を、ヒートポンプ装置201から供給される温水に吸熱させることができる。
そのため、インバータ部7において発生した熱を大気に放出する場合と比較して、ヒートポンプ装置201により温水を供給する場合における効率向上を図ることができる。
つまり、インバータ部7において発生した熱を、凝縮器2から流出して蒸発器4に流入する前の冷媒に吸熱させるため、当該熱を吸熱した冷媒は、蒸発器4およびターボ圧縮機6を介して凝縮器2に流入し、温水との間で熱交換が行われる。そのため、当該熱は最終的に温水に吸収させることができる。
なお、上述の変形例では、インバータ部7から放出された熱を蒸発器4に供給される熱源水に吸収させる例に適用して説明したが、インバータ部7の冷却に用いられた後の空気の温度(排熱温度)が、凝縮器2に供給される温水の温度よりも高い場合には、インバータ部7から放出された熱を凝縮器2に供給される温水に吸収させてもよく、特に限定するものではない。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態について図6を参照して説明する。
本実施形態のヒートポンプ装置の基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、熱回収部の構成が異なっている。よって、本実施形態においては、図6を用いて熱回収部の周辺のみを説明し、その他の構成要素等の説明を省略する。
図6は、本実施形態に係るヒートポンプ装置における回路構成を説明する模式図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素には、同一の符号を付して、その説明を省略する。
ヒートポンプ装置301には、図6に示すように、凝縮器2と、膨張弁3と、蒸発器4と、アキュムレータ5と、ターボ圧縮機6と、インバータ部7と、油ミスト分離タンク8と、熱回収部310と、が主に設けられている。
熱回収部310は、インバータ部7から放出された熱を回収し、蒸発器4に供給される熱源水に回収した熱を吸収させるものである。
熱回収部310には、図6に示すように、熱交換器311と、第1熱回収配管212と、第2熱回収配管213と、が設けられている。
熱交換器311は、インバータ部7におけるIGBTから発生した熱等を、第1熱回収配管212を介して供給された冷媒に吸熱させるものである。
なお、熱交換器311としては、公知の熱交換器を用いることができ、特に限定するものではない。
次に、上記の構成からなるヒートポンプ装置301におけるインバータ部7において発生した熱の回収について、図6などを参照しながら説明する。
熱交換器311には、第1熱回収配管212を介して、凝縮器2から中間冷却器9に供給される冷媒の一部が供給される。当該冷媒は、第1熱回収配管212の熱回収用膨張弁214を通過する際に断熱膨張され、冷媒の温度が低下している。
熱交換器311において、第1熱回収配管212から供給された低温の冷媒と、インバータ部7と、の間で熱交換が行われる。言い換えると、当該冷媒に、インバータ部7において発生した熱が直接、吸熱される。
上記の構成によれば、インバータ部7において発生した熱は、熱回収部310の熱交換器311において、直接、上述の冷媒に吸熱される。
そのため、例えば、第1の実施形態や、第1の実施形態の変形例のように、インバータ部の熱を吸熱した空気を介して、インバータ部7において発生した熱を熱源水や冷媒に吸熱させる方法と比較して、上述の空気の流れを確保する空間や、冷却ファン等の設備を設ける必要がなく、ヒートポンプ装置301の設置面積の増加を抑制することができる。
なお、上述の実施形態のように、インバータ部7において発生した熱を、熱回収部310の熱交換器311のみにおいて回収してもよいし、さらに、第1の実施形態における空気熱交換器111および熱回収配管112や、第1の実施形態の変形例における空気熱交換器111、第1熱回収配管212および第2熱回収配管213などを併用して回収してもよく、特に限定するものではない。
1,201,301 ヒートポンプ装置
2 凝縮器
3 膨張弁
4 蒸発器
5 アキュムレータ
6 ターボ圧縮機(圧縮機)
7 インバータ部
110,210,310 熱回収部
111 空気熱交換器
311 熱交換器

Claims (3)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機と、
    該圧縮機を回転駆動する電動機と、
    該電動機を制御するインバータ部と、
    圧縮された前記冷媒および温水の間で熱交換させ、前記冷媒を凝縮させる凝縮器と、
    凝縮された前記冷媒を断熱膨張させる膨張弁と、
    断熱膨張された前記冷媒および熱源水との間で熱交換させ、前記冷媒を蒸発させる蒸発器と、
    前記インバータ部において発生した熱を前記蒸発器に流入する前の前記熱源水、または、前記凝縮器から流出して前記蒸発器に流入する前の前記冷媒に吸熱させる熱回収部と、
    が設けられていることを特徴とするヒートポンプ装置。
  2. 前記熱回収部には、
    前記蒸発器に供給される前の前記熱源水、または、前記凝縮器から流出して前記蒸発器に流入する前の前記冷媒と、
    前記インバータ部を通過して前記インバータ部から発生した熱を吸熱した空気と、
    の間で熱交換を行う空気熱交換器が設けられていることを特徴とする請求項1記載のヒートポンプ装置。
  3. 前記熱回収部には、前記蒸発器に供給される前の前記熱源水、または、前記凝縮器から流出して前記蒸発器に流入する前の前記冷媒に、前記インバータ部から発生した熱を吸熱させる熱交換器が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のヒートポンプ装置。
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