JP2010236310A - パネル - Google Patents

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JP2010236310A JP2009087012A JP2009087012A JP2010236310A JP 2010236310 A JP2010236310 A JP 2010236310A JP 2009087012 A JP2009087012 A JP 2009087012A JP 2009087012 A JP2009087012 A JP 2009087012A JP 2010236310 A JP2010236310 A JP 2010236310A
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成章 四津
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Abstract

【課題】簡単な構成により深み感のある柄模様を表現できるパネルを提供する。
【解決手段】基体2と、基体2の表面に積層される化粧層3とで構成される。化粧層3が、基体2の表面に積層される中間層7と、中間層7の表面に積層される表層8とで構成される。中間層7が着色された中間層着色部11と無色透明の中間層透明部12を備える。表層8が着色された表層着色部13と無色透明の表層透明部14を備える。化粧層3が、表層着色部13に対応する部分からなる第一着色領域Aと、表層透明部14と中間層着色部11とが重複する部分からなる第二着色領域Bと、表層透明部14と中間層透明部12とが重複する部分からなる無色透明領域Cを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は表面側に化粧が施されるパネルに関する。
従来、浴室の内装壁等に利用されるパネルには鋼板を用いて形成されたものがある(例えば特許文献1)。
このようなパネルにあっては、基板を構成する鋼板の表面に模様を印刷したフィルムをラミネートすることで化粧が施される場合があり、このようにフィルムをラミネートしてパネルを化粧することは簡単で良い。しかし、前記フィルムに印刷された模様では深み感を表現できず、単調で高級感のない外観になりやすい。
特開2006−90085号公報
本発明は上記従来の事情に鑑みてなされたものであって、簡単な構成により深み感のある柄模様を表現できるパネルを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明のパネルは、基体2と、基体2の表面に積層される化粧層3とで構成される。また、化粧層3が、基体2の表面に積層される中間層7と、中間層7の表面に積層される表層8とで構成され、中間層7が着色された中間層着色部11と無色透明の中間層透明部12を備えると共に、表層8が着色された表層着色部13と無色透明の表層透明部14を備えている。そして、化粧層3が、前記表層着色部13に対応する部分からなる第一着色領域Aと、前記表層透明部14と中間層着色部11とが重複する部分からなる第二着色領域Bと、前記表層透明部14と中間層透明部12とが重複する部分からなる無色透明領域Cを備えている。
また、表層着色部13及び中間層着色部11が透明又は半透明であり、第一着色領域Aが、表層着色部13と中間層着色部11とが重複する領域A1と、表層着色部13と中間層透明部12とが重複する領域A2とを備えていることが好ましい。
また、中間層着色部11及び中間層透明部12が表面側から見て平行な直線状であると共に両者が交互に配置され、表層着色部13及び表層透明部14が表面側から見て前記直線状の中間層着色部11に対して交差する平行な直線状であると共に両者が交互に配置されることが好ましい。
本発明のパネルは、化粧層が、表層着色部に対応する部分からなる第一着色領域と、表層透明部と中間層着色部とが重複する部分からなる第二着色領域と、表層透明部と中間層透明部とが重複する部分からなる無色透明領域を備えている。したがって、パネルを表面側から見た場合には、第一着色領域においては表層着色部が直接視認され、第二着色領域においては表層着色部よりもパネル裏側に位置する中間層着色部が表層透明部を透して視認され、無色透明領域においては中間層着色部よりもさらにパネル裏側に位置する基体の表面が表層透明部と中間層透明部を透して視認されることとなる。このため、基体に中間層と表層を積層するという簡単な構成でありながら、表層着色部、中間層着色部、及び基体の表面により、深み感のある柄模様を表現できる。
また、表層着色部及び中間層着色部を透明又は半透明とした場合には、第一着色領域の表層着色部と中間層着色部とが重複する領域においては、表層着色部と、中間層着色部と、基体表面の色を混ぜ合わせたような色を表現することができる。また、表層着色部と中間層透明部とが重複する領域においては、表層着色部と基体表面の色を混ぜ合わせたような色を表現することができる。このため、第一着色領域においても色の変化をつけることができて、より複雑な柄模様を表現できる。
また、中間層着色部及び中間層透明部を表面側から見て平行な直線状で且つ交互に配置すると共に、表層着色部及び表層透明部を表面側から見て中間層着色部に対して交差する平行な直線状で且つ交互に配置した場合、表層着色部、中間層着色部、及び基体の表面により、モザイクタイルのような柄模様を表現できる。
本発明の実施形態の一例におけるパネルの正面図である。 同上の隠蔽層を示し、(a)は正面図であり、(b)は(a)のA−A′断面図である。 同上の中間層を示し、(a)は正面図であり、(b)は(a)のB−B′断面図である。 同上の表層を示し、(a)は正面図であり、(b)は(a)のC−C′断面図である。 同上のパネルの領域A1における断面図である。 同上のパネルの領域A2における断面図である。 同上のパネルの第二着色領域における断面図である。 同上のパネルの無色透明領域における断面図である。
以下、添付図面に基づいて本発明の実施形態につき説明する。
本実施形態のパネル1は浴室の内装壁を構成する壁パネルであって、以下では施工後におけるパネル1の室内側を表面側とすると共に室外側を裏面側としてパネル1の各層につき説明する。
パネル1は図1に示すように室内側から見てあたかもモザイクタイルのような外観を有するものであり、図5等に示すように、矩形板状の基体2と、該基体2の表面に亘って積層された化粧層3で構成されている。
基体2は、基板4と、基板4の裏面に積層されたコーティング層5と、基板4の表面に積層されて基板4の表面全体を隠蔽する図2に示す隠蔽層6で構成されている。
本実施形態では、基板4が鋼板からなり、コーティング層5が防錆等の効果を付与するエポキシ樹脂層からなる。また、隠蔽層6は基板4の表面にラミネートされた樹脂フィルムからなる。この隠蔽層6を構成する樹脂フィルムは全体が白色に着色され、基板4の表面のメッキむらを隠している。
また、図5等に示すように、化粧層3は、基体2の表面に積層された中間層7と、該中間層7の表面に積層された表層8とで構成され、これら中間層7及び表層8は隠蔽層6よりも隠蔽性の低い層となっている。
図3に示す中間層7は隠蔽層6の表面にラミネートされた樹脂フィルムからなる。該中間層7は図3(a)に示すように着色された中間層着色部11と透明な中間層透明部12を備えている。
具体的には、中間層7は、隠蔽層6の表面全体に亘って積層された透明層9と、透明層9の表面に部分的に積層された複数の着色層10で構成されている。なお、図1、図3、及び図5〜図8では、着色層10の色を左下がりのハッチングで表現すると共に透明層9が無色であることをハッチングを付さないことで表現している。
透明層9は無色透明の樹脂フィルムからなる。また、各着色層10は透明又は半透明で全体が赤色に着色された樹脂フィルムからなる。
前記各着色層10を構成する樹脂フィルムを成形するにあたっては、十分な透明度を確保するため、成形材料全体に対して1.4重量%以下の赤色トナー(顔料)を添加して着色することが好ましく、本実施形態では成形材料全体に対して0.2重量%の赤色トナーを添加している。
各着色層10は表面側から見て矩形状の透明層9の一辺と平行な直線状をしており、透明層9の表面において所定の間隔を介して配置され、また、透明層9の他の対向する二辺間に亘っている。
各着色層10の幅は同一であり、また、隣り合う着色層10の間隔は前記着色層10の幅と同一としてあり、これによって中間層7の表面に均一なストライプ柄が施されている。
そして、本実施形態の中間層7においては、各着色層10に対応する部分を前記中間層着色部11とすると共に、透明層9において着色層10が積層されていない部分を前記中間層透明部12としてある。すなわち、中間層着色部11及び中間層透明部12は表面側から見て平行な直線状で且つ交互に配置されている。
図4に示す表層8は中間層7の表面にラミネートされた樹脂フィルムからなる。該表層8は、図4(a)に示すように、着色された表層着色部13と透明な表層透明部14とを備えている。
具体的には、表層8は、中間層7の表面全体に亘って積層された透明層15と、透明層15の表面に部分的に積層された複数の着色層16で構成されている。なお、図1及び図4〜図8では、着色層16の色を右下がりのハッチングで表現すると共に透明層15が無色であることをハッチングを付さないことで表現している。
透明層15は無色透明の樹脂フィルムからなる。また、各着色層16は透明又は半透明で全体が青色に着色された樹脂フィルムからなる。また、表層8は浴室側に露出するパネル1の最表面を構成する層であるため、本実施形態では、透明層15及び各着色層16をポリエステル系フィルムで構成してあり、これによって耐薬品性を高めている。なお、透明層15及び各着色層16はPETフィルム等の他の樹脂フィルムで構成してもかまわない。
前記各着色層16を構成する樹脂フィルムを成形するにあたっては、十分な透明度を確保するため、成形材料全体に対して1.4重量%以下の青色トナー(顔料)を添加して着色することが好ましく、本実施形態では成形材料全体に対して0.1重量%の青色トナーを添加している。
各着色層16は表面側から見て矩形状の透明層15の一辺と平行な直線状をしており、透明層15の表面において所定の間隔を介して配置され、また、透明層15の他の対向する二辺間に亘っている。さらに、各着色層16は図1に示すように中間層7の直線状の各着色層10に対して直交している。
各着色層16の幅は前記着色層10の幅と同一であり、また、隣り合う着色層16の間隔は前記着色層16の幅と同一としてあり、これによって表層8の表面に前記中間層7のストライプ柄と直交する均一なストライプ柄が施されている。
そして、本実施形態では、各着色層16に対応する部分を前記表層着色部13とすると共に透明層15において着色層16が積層されていない部分を前記表層透明部14としてある。すなわち、表層着色部13及び表層透明部14は表面側から見て前記直線状の中間層着色部11に対して交差する平行な直線状で且つ交互に配置されている。
図1に示すように、上記化粧層3は、表層着色部13(すなわち各着色層16)に対応する部分からなる第一着色領域Aと、表層透明部14(すなわち表層8において着色層16が積層されていない部分)と中間層着色部11(すなわち各着色層10)とが重複する部分からなる第二着色領域Bと、表層透明部14と中間層透明部12(すなわち中間層7において着色層10が積層されていない部分)とが重複する部分からなる無色透明領域Cとで構成されることとなる。
さらに前記第一着色領域Aは、表層着色部13と中間層着色部11とが重複する領域A1と、表層着色部13と中間層透明部12とが重複する領域A2とで構成されている。
すなわち、図1において、クロスハッチングが付された部分が領域A1、左下がりで傾斜したハッチングが付された部分が領域A2、右下がりで傾斜したハッチングが付された部分が第二着色領域B、クロスハッチング及びハッチングのいずれもが付されていない白色の部分が無色透明領域Cとなっている。
上記のように化粧層3はA1、A2、B、Cの4種類の領域に区画され、これによりパネル1を表面側から見た場合には、矩形状の各領域A1、A2、B、Cの全てが異なる色に見えて、あたかも4色の異なる色の矩形状のタイルを並べてなるモザイクタイルのような外観となる。
すなわち、パネル1の領域A1に対応する部分においては図5に示す断面となり、図1のように、パネル1の表面側から見た場合に、透明又は半透明の着色された表層着色部13と、透明又は半透明の着色された中間層着色部11と、不透明の着色された隠蔽層6が重複する。このため、表層着色部13の青色、中間層着色部11の赤色、及び隠蔽層6の白色を混ぜ合わせたような色に見える。
また、パネル1の領域A2に対応する部分においては図6に示す断面となり、図1のように表層着色部13と、無色透明の中間層透明部12と、隠蔽層6が重複する。このため、表層着色部13の青色と隠蔽層6の白色を混ぜ合わせたような色に見える。
また、パネル1の第二着色領域Bに対応する部分においては図7に示す断面となり、図1のように、無色透明の表層透明部14と、中間層着色部11と、隠蔽層6が重複する。このため、中間層着色部11の赤色と隠蔽層6の白色を混ぜ合わせたような色に見える。
また、パネル1の無色透明領域Cに対応する部分においては図8に示す断面となり、図1のように無色透明の表層透明部14と、無色透明の中間層透明部12と、隠蔽層6が重複する。このため、表層透明部14と中間層透明部12を透して隠蔽層6の白色が見える。
また、パネル1の第二着色領域Bに対応する部分において、着色された層の中で最も表面側に位置する中間層着色部11は、第一着色領域Aの表層着色部13よりもパネル1裏側に位置し、さらに隠蔽層6は第二着色領域Bの中間層着色部11よりもパネル1裏側に位置する。このため深み感のある外観を表現できる。
なお、本実施形態では、中間層着色部11、表層着色部13、隠蔽層6の夫々を赤、青、白に着色したが、中間層着色部11、表層着色部13、及び隠蔽層6の夫々の色はこれに限定されるものではない。また、中間層着色部11、表層着色部13、及び隠蔽層6は全て異なる色に着色したが、中間層着色部11、表層着色部13、及び隠蔽層6のうち2以上が同一色に着色されるものであってもよい。
また、表層着色部13及び中間層着色部11は互いに直交する直線状にしたが、表層着色部13及び中間層着色部11はパネル1の表面側から見て90度以外の角度で交差するものであってもよい。また、表層着色部13及び中間層着色部11は平行な直線状であってもよく、この場合、表層着色部13及び中間層着色部11をずらして幅方向の一部を重複させれば多数色のストライプ柄を表現できる。さらに、表層着色部13及び中間層着色部11は直線状以外の形状を有するものであってもよい。また、中間層着色部11及び表層着色部13は透明又は半透明としたが、これら中間層着色部11や表層着色部13は不透明なものであってもよい。
また、本実施形態では化粧層3を中間層7と表層8の2層で構成したが、中間層7や表層8のように着色された着色部と無色透明の透明部を備えた一層のみで化粧層3を構成してもよい。
また、本実施形態におけるパネルは浴室内装壁を構成するものであるが、本発明はその他の壁パネルにも適用することができ、さらに建物の天井や床を構成するその他の建築用パネル等に適用してもよい。
A 第一着色領域
A1 領域
A2 領域
B 第二着色領域
C 無色透明領域
1 パネル
2 基体
3 化粧層
7 中間層
8 表層
11 中間層着色部
12 中間層透明部
13 表層着色部
14 表層透明部

Claims (3)

  1. 基体と、基体の表面に積層される化粧層とで構成されるパネルであって、化粧層が、基体の表面に積層される中間層と、中間層の表面に積層される表層とで構成され、中間層が着色された中間層着色部と無色透明の中間層透明部を備えると共に、表層が着色された表層着色部と無色透明の表層透明部を備え、化粧層が、前記表層着色部に対応する部分からなる第一着色領域と、前記表層透明部と中間層着色部とが重複する部分からなる第二着色領域と、前記表層透明部と中間層透明部とが重複する部分からなる無色透明領域を備えて成ることを特徴とするパネル。
  2. 前記表層着色部及び中間層着色部が透明又は半透明であり、前記第一着色領域が、表層着色部と中間層着色部とが重複する領域と、表層着色部と中間層透明部とが重複する領域とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のパネル。
  3. 前記中間層着色部及び中間層透明部が表面側から見て平行な直線状であると共に両者が交互に配置され、前記表層着色部及び表層透明部が表面側から見て前記直線状の中間層着色部に対して交差する平行な直線状であると共に両者が交互に配置されることを特徴とする請求項2に記載のパネル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020051043A (ja) * 2018-09-25 2020-04-02 大日本印刷株式会社 化粧材

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