JP2010234414A - 環状拡開構造体とled電球の放熱体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷間鍛造だけで簡単に外表面に凹凸構造を形成し、鍛造欠陥の形成を抑えることができる環状拡開構造体、LED電球の放熱体を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、スラグから外周面に凹凸構造が形成されたLED電球の放熱体5を冷間鍛造する製造方法であって、先端に押し出し作用を与える第1の勾配が形成された第1上金型と第1下金型とによって栽頭円錐状に拡開した外周面と余肉となる段差部を有する内周面を具備する厚肉のカップ状素材を成形し、この外周面に凹凸構造を成形する第2下金型とこの内周面の余肉を凹凸構造に向けて塑性流動させるための第2の勾配が側面に付与された第2上金型とによって凹凸構造と栽頭弾頭形の窪みを形成し、さらに内周面を2次的に成形し、成形されたカップ状素材の底面を打ち抜く工程を有し、勾配による2度の押し出し作用によって鍛造欠陥を抑制することを主要な特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】本発明は、スラグから外周面に凹凸構造が形成されたLED電球の放熱体5を冷間鍛造する製造方法であって、先端に押し出し作用を与える第1の勾配が形成された第1上金型と第1下金型とによって栽頭円錐状に拡開した外周面と余肉となる段差部を有する内周面を具備する厚肉のカップ状素材を成形し、この外周面に凹凸構造を成形する第2下金型とこの内周面の余肉を凹凸構造に向けて塑性流動させるための第2の勾配が側面に付与された第2上金型とによって凹凸構造と栽頭弾頭形の窪みを形成し、さらに内周面を2次的に成形し、成形されたカップ状素材の底面を打ち抜く工程を有し、勾配による2度の押し出し作用によって鍛造欠陥を抑制することを主要な特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、外周面にリブ等の凹凸構造が形成された環状拡開構造体を冷間鍛造によって製造する製造方法に関し、とくに白熱電球に代わってランプソケットに装着されるLED電球の放熱体の製造方法に関する。
長年にわたって使用されてきた発熱電球は、省エネルギーの観点から蛍光灯や発光ダイオード(LED)を使った発光ダイオード電球(以下、LED電球)に移行しつつある。このLED電球は発光効率が高く、その将来性が期待されている。
図12は従来のLED電球の構成図である(例えば特許文献1参照)。図12において、LED電球101は、発光ダイオード102、点灯装置103、カバー104、グローブ105、拡散シート106を有して構成されている。発光ダイオード102は面実装形であって複数個が基板107に実装されている。
点灯装置103は、発光ダイオード102を点灯させる点灯回路部品から構成され、交流電圧例えば100Vを直流電圧例えば24Vに変換して発光ダイオード102に供給するように構成されている。
カバー104は、伝熱性を有するように例えばアルミニウムで形成され、一方側に円筒状の口金取付部が形成され、他方側に拡開したカバー部が形成されている。そして、その口金取付部にエジソンタイプのE26形などの口金110が装着される。口金110には点灯装置103から引き出されたリード線が接続されている。このカバー104のカバー部は例えば鋳造、鍛造、切削加工で形成される。
カバー部には、所定の肉厚を有する略円板状の基台111が伝熱性の接着剤などにより固着される。基台111は、伝熱性を有するようにアルミニウム等で形成され、カバー4の開口に面している表面に基板107が取り付けられ、裏面に点灯装置103が取り付けられている。グローブ105は透光性を有し、端部がカバー104のカバー部の内側に取り付けられる。
口金10に給電されると、点灯装置103が動作し、発光ダイオード102が点灯し、発光ダイオード102から可視光が放射される。発光ダイオード102から放射された可視光は、透光性のグローブ105に入射し、グローブ105、拡散シート106を透過して外方に出射される。
しかし、この特許文献1のカバー104では十分な放熱性が得られず、とくに鍛造では放熱フィンなどは成形できないため単純な形状のカバーになってしまい、発光ダイオード102や基板107、基台111は高温となり、その寿命が短くなっていた。また、作りにくいし組み立て難いものであった。
このほか、組み立て性に優れたLED発光装置も提案されている(特許文献2)。図13は従来のLED発光装置の要部図である。
このLED発光装置121は図13に示すように発光モジュール122が放射する光を制御するための反射鏡の機能を持つ光学系123を有している。この光学系123は、円柱状の基材の内部に、その先端から基端へ向かうに従って徐々に縮径した回転放物面状の凹部124が反射面として形成されており、この凹部124の上開口部が光の照射開口として機能する。
この光学系123は以下の製造方法によって製造される。すなわち、光学系123の外形の形状が彫り込まれた専用の金型に、光学系123の材料となる円柱状の高純度アルミニウムを入れた後、この金型を専用の鍛造プレス装置にセットする。この鍛造プレス装置は、光学系123の一次成形品を鍛造するための装置である。セット後、鍛造プレス装置が作動されると、押し型の先端が金型の内部に挿入され、この押し型の圧力によって、金型に彫り込まれた形状と同形状の外形、及び、押し型の先端の形状と同形状の凹部124を有した一次成形品が鍛造される。
しかし、特許文献2のLED発光装置121はいわば円柱状であって、この形状を複雑にした、円環の一端側が拡大して直径が大きくなる形状をもつ環状拡開構造体を鍛造で成形することは無理であった。この光学系123では高価、大重量の電球になると共に、放熱性が十分でなく、発光ダイオードの寿命も短寿命になっていた。
さて、ここでLED電球とは直接の関係はないが、環状拡開構造体をつくるため一次成形品であるコップ形状の金属部品を鍛造する従来技術について説明する(例えば特許文献3参照)。断面減少率を大きくすると成形荷重が増大し加工が不可能になるため、従来、一旦成形パンチによって素材を後方押出しし、厚肉のコップ形状を得、脱型した後、別の金型を用いてしごき加工を施し、肉厚を低減させて成形品を得ている。これを最終製品にするために切削も行う。切削時の残留応力で変形が生じるおそれもある。このような従来技術は最終加工までに高コスト、低生産性の技術であった。また、このほか素材を後方押し出しし、厚肉のコップ形状を形成して、内外壁を切削加工して製品を得る方法もある。この方法も材料費、加工コストが嵩み、低生産性であるという問題があった。
なお、冷間鍛造だけで、環状拡開構造体にひけなどの鍛造欠陥を伴わずに、突条あるいは溝を形成するのは難しい。リングから内外面に溝を形成する技術も従来知られているが(特許文献4参照)、厚肉のLED電球の放熱体のような部品を冷間鍛造だけで形成するのはきわめて難しいものであった。
以上説明した従来技術からも分かるように、環状拡開構造体の表面に冷間鍛造だけを使って、かつ、ひけを生じないで凹凸構造を形成するのは従来困難であった。通常の場合、冷間鍛造時の金属材料の流動性が悪く、ひけや欠肉、割れなどの金属欠陥が形成されてしまう。
従って、従来、このような凹凸を有する複雑な構造の環状拡開構造体は、鋳造によってつくるか、特許文献3のように一次成形品を切削してつくるしかなく、それゆえに生産性が低く、高コストになってしまうものであった。鋳造では生産コストが嵩み、切削加工の場合も加工に時間をかける必要から高コスト化してしまう。
例えば、図13に示したような形状のLED電球も、放熱体を鋳造したり切削加工したりしたのでは、コストが図12に示したLED電球の数倍以上、十倍近い価格にまでなり、きわめて高価なLED電球になってしまう。発光ダイオードや点灯装置の価格は比較的安定しているため、高価格の主たる原因は放熱体の加工費や材料費にある。従って、従来の白熱電球と同様に広く一般に普及できるLED電球を実現するには、比較的薄肉で放熱性に優れ安価な放熱フィン付きの環状拡開構造をもつ放熱体と、それを製造できる新たな製造方法が望まれる。
また、従来の冷間鍛造では、図12に示したような薄肉フィン無しの単純な形状の部品、図13に示したような円柱形状の厚肉部品しか製造できず、これがLED電球の形態の自由な設計、デザインを制限していた。
そこで本発明は、冷間鍛造だけで簡単に外表面に凹凸構造を形成すると共に、内表面の鍛造欠陥の形成を抑えることができる環状拡開構造体の製造方法、及びLED電球の放熱体を提供することを目的とする。
本発明の環状拡開構造体の製造方法は、塑性変形容易な金属材料のスラグから外周面に凹凸構造が形成された環状拡開構造体を冷間鍛造で成形する環状拡開構造体の製造方法であって、先端に押し出し作用を与える第1の勾配が形成された第1上金型とこれと対になった第1下金型との間にスラグをセットし冷間鍛造によって栽頭円錐状に拡開した外周面と余肉となる段差部を有する窪みが形成された内周面を具備する厚肉のカップ状素材を成形する第1工程と、第1工程で成形されたカップ状素材の外周面に凹凸構造を成形する第2下金型とこの内周面の余肉を凹凸構造に向けて塑性流動させるための第2の勾配が側面に付与された第2上金型とによって第1工程で成形されたカップ状素材に冷間鍛造で凹凸構造と栽頭弾頭形の窪みを形成する第2工程と、第2工程で成形されたカップ状素材の内周面を冷間鍛造でさらに2次的に成形する第3工程と、第3工程で成形されたカップ状素材の底面を打ち抜く第4工程を有し、第1上金型と第2上金型の第1及び第2の勾配の押し出し作用によって凹凸構造を有する環状拡開構造体の鍛造欠陥を抑制することを主要な特徴とする。
本発明の環状拡開構造体の製造方法とLED電球の放熱体の製造方法によれば、冷間鍛造だけで簡単に外表面に凹凸構造を形成すると共に、内表面の鍛造欠陥の形成を抑えることができ、高品質の環状拡開構造体と放熱体を提供することができる。
本発明の第1の形態は、塑性変形容易な金属材料のスラグから外周面に凹凸構造が形成された環状拡開構造体を冷間鍛造で成形する環状拡開構造体の製造方法であって、先端に押し出し作用を与える第1の勾配が形成された第1上金型とこれと対になった第1下金型との間にスラグをセットし冷間鍛造によって栽頭円錐状に拡開した外周面と余肉となる段差部を有する窪みが形成された内周面を具備する厚肉のカップ状素材を成形する第1工程と、第1工程で成形されたカップ状素材の外周面に凹凸構造を成形する第2下金型とこの内周面の余肉を凹凸構造に向けて塑性流動させるための第2の勾配が側面に付与された第2上金型とによって第1工程で成形されたカップ状素材に冷間鍛造で凹凸構造と栽頭弾頭形の窪みを形成する第2工程と、第2工程で成形されたカップ状素材の内周面を冷間鍛造でさらに2次的に成形する第3工程と、第3工程で成形されたカップ状素材の底面を打ち抜く第4工程を有し、第1上金型と第2上金型の第1及び第2の勾配の押し出し作用によって凹凸構造を有する環状拡開構造体の鍛造欠陥を抑制することを特徴とする環状拡開構造体の製造方法である。この構成によって、冷間鍛造だけで簡単に外表面に凹凸構造を形成すると共に、内表面の鍛造欠陥の形成を抑えることができ、高品質の環状拡開構造体を提供することができる。
本発明の第2の形態は、第1の形態に従属する形態であって、第2下金型には、凹凸構造とカップ状素材の外周面の接続部に金属材料の塑性流動の抵抗を減らすための曲面が形成されていることを特徴とする環状拡開構造体の製造方法である。この構成によって、金属材料の塑性流動の抵抗を減らし、メタルフローの流れをより円滑にすることができる。
本発明の第3の形態は、第1又は第2の形態に従属する形態であって、凹凸構造が環状拡開構造体の中心軸に沿ってこの外周面に形成された複数のリブであることを特徴とする環状拡開構造体の製造方法である。この構成によって、冷間鍛造だけで簡単に外表面に複数本のリブを形成することができる。
本発明の第4の形態は、塑性変形容易な金属材料のスラグから外周面に凹凸構造が形成された環状拡開構造体であるLED電球の放熱体を冷間鍛造で成形する放熱体の製造方法であって、先端に押し出し作用を与える第1の勾配が形成された第1上金型とこれと対になった第1下金型との間にスラグをセットし冷間鍛造によって栽頭円錐状に拡開した外周面と余肉となる段差部を有する窪みが形成された内周面を具備する厚肉のカップ状素材を成形する第1工程と、第1工程で成形されたカップ状素材の外周面に凹凸構造を成形する第2下金型とこの内周面の余肉を凹凸構造に向けて塑性流動させるための第2の勾配が側面に付与された第2上金型とによって第1工程で成形されたカップ状素材に冷間鍛造で凹凸構造と栽頭弾頭形の窪みを形成する第2工程と、第2工程で成形されたカップ状素材の内周面を冷間鍛造でさらに2次的に成形する第3工程と、第3工程で成形されたカップ状素材の底面を打ち抜く第4工程を有し、第1上金型と第2上金型の第1及び第2の勾配の押し出し作用によって凹凸構造を有する放熱体の鍛造欠陥を抑制することを特徴とする放熱体の製造方法である。この構成によって、冷間鍛造だけで簡単に外表面に凹凸構造を形成すると共に、内表面の鍛造欠陥の形成を抑えることができ、高品質の放熱体を提供することができる。
本発明の第5の形態は、第3の形態に従属する形態であって、第2下金型には、凹凸構造とカップ状素材の外周面の接続部に金属材料の塑性流動の抵抗を減らすための曲面が形成されていることを特徴とする放熱体の製造方法である。この構成によって、金属材料の塑性流動の抵抗を減らし、メタルフローの流れをより円滑にすることができる。
本発明の第6の形態は、第3又は第4の形態に従属する形態であって、凹凸構造が環状拡開構造体の中心軸に沿ってこの外周面に形成された複数のリブであることを特徴とする放熱体の製造方法である。この構成によって、冷間鍛造だけで簡単に外表面に複数本のリブを形成することができる。
以下、本発明の実施例1における環状拡開構造体の製造方法、すなわちLED電球の放熱体の製造方法について説明する。
図1は本発明の実施例1のLED電球の概略断面図、図2(a)は実施例1のLED電球の断面図、図2(b)は実施例1のLED電球の図である。図1において、LED電球1は、発光ダイオード2と、これを配設する基板3、基板3を取り付ける基台3a、発光ダイオード2を点灯するための点灯装置4、基台3aを保持して発光ダイオード2の熱を放熱するフィン付きの放熱体5、発光ダイオード2を覆うグローブ6、可視光を散乱させるための蛍光体の層7、給電のための口金8を備えた構造を有している。
実施例1のLED電球においては、発光ダイオード2は基板3上に複数個、ここでは24個が上方からみてリング状に配列されて実装されている。LED電球1の口金8がソケットに螺合され、例えば100VのAC電源から給電されると、点灯装置4でAC/DC変換され、直流電圧例えば24Vに変換される。この直流電圧は点灯回路4により発光ダイオード2に印加され、発光ダイオード2が点灯し、発光ダイオード2から可視光が放射される。発光ダイオード2から放射された可視光は、透光性のグローブ6、蛍光体の層7を透過して外方に出射される。
そこで、以下本発明の実施例1におけるLED電球の放熱体5(本発明の実施例1における環状拡開構造体)の構造の説明を行う。
図2において、放熱フィン付きの放熱体5は基本構造として栽頭円錐形の形状を有している。その環状拡開構造の本体11の中央には、円錐の軸と同軸で上面12と下面13間を連絡し、途中で貫通孔の大きさが変化する段付き孔14が設けられている。この段付き孔14が放熱体5の内周面Bを構成するものである。この本体11の外周面Aには円錐の母線方向に所定ピッチと所定高さで放熱フィンを構成する複数のリブ16が設けられている。実施例1の場合24本のリブ16となっている。
なお、この内周面Bの凹凸構造は、実施例1のような段付き孔14の段差の構造(断面で軸に沿った方向に凹凸構造が形成される構造)には限られない。外周面Aと同様にリブ(断面で軸と直交する面内に凹凸構造が形成される構造)などの他の凹凸構造にすることができる。本体11の外周面Aに複数のリブ16を形成した後、内周面Bにこの凹凸構造を得るための最終的な加工をすればよい。
放熱体5は、純度が高く塑性変形が容易で、熱伝導性の高いアルミニウム合金であるO材A1070、A1060、A1080などの金属材料を使用して鍛造にて成形する。アルミニウム合金以外の金属であっても、軟質で塑性変形し易く、熱伝導性が高い金属であればアルミニウム合金と同様に使用することができる。
各リブ16の突条には、本体11の軸と直交する方向の頂部に断面が半円状のアーチをなす曲面17が形成されている。さらに各リブ16の間に形成された溝18の底にも断面半円状のハーフパイプ状の曲面18に形成されている。何れも塑性流動性を改善するために設けられている。なお、各リブ16に対して僅かな抜き勾配が付けられているため、下面13の側よりも上面12の方の断面形状が、相似でも大きい断面形状になっている。
段付き孔14は内部に段差19が形成された途中で空間の大きさが変化する貫通孔であって、後で詳述する複数の工程の上下金型を使った鍛造と打ち抜きを経て、最終的に電子部品収容室20と口金側連絡孔21、この2つの空間を連絡する縮径孔22を備えた空間に形成されている。口金側連絡孔21の周囲には口金8を嵌合する放熱体5の挿入部23が設けられ、放熱体5の上端にも図1のグローブ6、層7を接着固定する薄いリング状の挿入部24が設けられる。
ところで、本発明の実施例1においては、放熱体5をひけや欠肉などがない高品質の成形品にするため、この内周面Bを目標形状に一度に成形するのではなく、一旦内周面Bを暫定的な形状に加工しておいて外周面Aの高品質な成形のために利用し、外周面Aの成形が終わった後に改めて内周面Bを成形し直すという2段構えの製造方法を採用している。また、上下金型に金属材料に対して押し出し力を加えることが可能な形状を与えて、常に流動性の高い円滑なメタルフローを実現している。
上記2段構えの方法の説明をすると、最終の成形品が得られるまでの鍛造工程において、ひけや欠肉などの鍛造欠陥を生じる可能性のある工程では、それを避けるためにその工程の前の工程において成形品に余肉を成形する準備をしておき、次の工程においてはこの余肉を圧潰させて鍛造欠陥を防いでいる。そして、余肉を圧潰する機能と円滑なメタルフローを実現する機能は、いずれも上金型に傾斜面を設けることで、金属材料を押し出して行っている。
さて、そこで以上説明した放熱体5を冷間鍛造で成形する鍛造プレス装置について説明する。図3は順送金型を使ってスラグから環状拡開構造体をインパクト成形する鍛造プレス装置50の概略図である。この鍛造プレス装置50はシリンダやクランク等の駆動装置51により機械駆動される。
駆動装置51を駆動すると、鍛造プレス装置50に上下動可能に取り付けられたラム52が上下動する。ラム52の下方側には鍛造プレス装置50のベッド53が設置されている。実施例1におけるラム52とベッド53にはそれぞれ順送金型ホルダ54が取り付けられ、これには5組の上金型55と下金型56が並んで取り付けられ、実施例1では各工程を一連の順で行うことができる。
ラム52とベッド53には、横揺れを起こさないで上下動できるように動きをガイドする支持機構59が設けられている。この支持機構59は、ベッド53に設けられたガイド棒と、ラム52に設けられたこのガイド棒を挿通するブッシュ、ガイド棒の周囲に配置されかつブッシュの下端を垂直方向上方に付勢する弾発スプリングとから構成される。さらに鍛造時の振動を吸収するためラム52と上金型55を固定する金型ホルダ58の間に吸振機構が配設されている。
ラム52の下面からは、下方に向かってガイドピン57が突設され、ブッシュに挿入されて金型ホルダ58とベッド53を上下に案内し、スラグ60を正確に鍛造できるようになっている。同様にラム52とベッド53には図3に示すようなロケーションピンが設けられる。
金型ホルダ58の下端面には順送金型ホルダ54が取り付けられ、順送金型ホルダ54にはA、B、C、D、Eの上金型55が取り付けられる。このA、B、C、D、Eの上金型55とこれと対向した位置に設けられた下金型56が円柱状の金属塊であるスラグ60をLED電球の放熱体5に成形する。
なお、以下、例えばAの位置で行う加工工程を工程(A)などと称し、Aの位置の上金型55を上金型55(A)、またAの位置の下金型56を下金型56(A)などのように記すことにする。B、C、D、Eについても同様である。
そこで、実施例1の環状拡開構造体である放熱体5を冷間鍛造で成形する製造方法について工程に従って順に説明する。スラグから放熱フィンを備えた放熱体5を冷間鍛造で成形する製造方法である。
最初の工程はO材から所定サイズのスラグを切り出すスラグカット工程(A)である。図4(a)はスラグの側面図であり、図4(b)はスラグの底面図である。実施例1のスラグ60の具体的な諸寸法は、直径30mm(公差0〜−0.4mm)、高さ30mm(公差±0.25mm)の円柱体のスラグ60である。この場合、スラグ60の肉の最大容積は213716.6mm3、最小容積は20461.6mm3になる。
この容積を有するスラグ60を上金型55(A)と下金型56(A)の間にセットし、駆動装置101を駆動し、円柱状のスラグ60を切り出す。このスラグ60の容積が放熱体5の容積を実質的に決定し、上金型55(B)(C)(D)(E)と下金型56(B)(C)(D)(E)による鍛造で徐々に塑性変形し、放熱体5が成形される。
そこで、この切り出されたスラグ60の鍛造を行うB、C、D、Eの各鍛造工程について説明する。第1の鍛造工程(B)は、スラグ60を下金型56(B)と上金型55(B)の間にセットし、外周が栽頭円錐状に拡開されかつ内周には段差のある窪みが形成された厚肉のカップ状素材61を成形する工程である。図5(a)はこの第1の鍛造工程で成形されるカップ状素材61の縦断面図、図5(b)はカップ状素材61の底面図であり、図6(a)はこの第1の鍛造工程で使用される上金型55(B)の一部破砕側面図、図6(b)は第1の鍛造工程で使用される下金型56(B)の断面図である。
図6(b)から分かるように、下金型56(B)はすり鉢状に拡開した円錐面の側壁66を有している。また、図6(a)のように、上金型55(B)は円柱状のポンチで、大径部62と小径部63、これらをつなぐ縮小部64(本発明における実施例1の段差部)、さらに小径部63の先端の押し出し部65を備えている。押し出し部65には押し出し作用を与える頂角αの勾配面が形成されており、この上金型55(B)と下金型56(B)との間にスラグ60をセットして鍛造したとき、頂角αの勾配面による押し出し力で金属材料を塑性流動させ、栽頭円錐状に拡開した外周面を有すると共に余肉となる段差部分d(図5(a)参照)を備えた内周面を有する厚肉のカップ状素材61を成形することができる。この頂角αは下金型56(B)との関係で85°〜87°程度がよく、中でも86°が最も好適である。これを底面に対する角度θで言い換えると、θ=3°〜5°、中でも4°の傾斜が最も好適な作用効果を示す角度である。
この押し出し部65の押し出し作用で押し出された金属材料は、カップ状素材61の側壁を構成する部分(上金型55(B)と下金型56(B)との空隙)が栽頭円錐状に拡開しており低流動抵抗であるため、円滑なメタルフローを形成して塑性変形する。また、このとき上金型55(B)の縮小部64によって余肉となる段差部分dを内周面に形成することができる。図9(a)は上金型55(B)と下金型56(B)との押し出し作用で円滑なメタルフローを形成できる様子を示す。これによれば、底面に対して角度θが設けられているため、力Nが金属材料に作用すると押し出し方向の分力Hが生じ、下金型の底面と壁の間で鈍角に曲がって流れる円滑な流れを実現できることが分かる。なお、この明細書において押し出し作用というのは、鍛造時に下金型56の底面に対して勾配をもつ上金型55の勾配面が接近するとき、この勾配面でメタルフローが形成されることをいう。
ここで実施例1の第1の鍛造工程(B)で成形されたカップ状素材61の具体的な諸寸法を説明すると、図5(a)(b)において、拡開した円錐の頂角は26°であり、カップ状素材61の外周の最大直径は43.852mm、下方端外周の口部のための縮径を開始する位置の直径は30.0mm、縮径した後の直径は25.94mm、上面の大径の孔の直径は28.0mm、小径の孔の直径は14.4mmである。窪みの全体の高さは30.0mm、孔の大径部の高さは17.0mm、孔の小径部の高さは11.074mm、縮径部の勾配30°、縮小部と小径部を合わせた高さ15.0mmである。さらに金属材料の流動抵抗を減らすため、カップ状素材61の内周面のすべての屈曲部、言い換えれば上金型55(A)の外周面の屈曲部にはすべて2.0mmのアールが付与されている。
次に、第2の鍛造工程(C)について説明する。この第2の鍛造工程(C)はカップ状素材61の外周面に凹凸構造を形成すると共に、内周面側に形成されるひけ等の鍛造欠陥の形成を抑えるきわめて重要な鍛造工程である。図7(a)はこの第2の鍛造工程で成形されるカップ状素材71の縦断面図、図7(b)はカップ状素材71の底面図であり、図8(a)はこの第2の鍛造工程で使用される上金型55(C)の一部破砕側面図、図8(b)は第2の鍛造工程で使用される下金型56(C)の断面図である。
このため第2の鍛造工程(C)では、栽頭弾頭形の勾配面(図8(a)に示す交角βの傾斜)をもつ先端部が設けられた上金型55(C)を使用する。また、すり鉢状に拡開した側面にカップ状素材71に凹凸構造を転写するための凹凸、ここではリブ16が反転された形状の凹凸構造が形成された下金型56(C)を使用する。
この上金型55(C)を使って鍛造すると、その先端部の勾配面(下金型56の底に対して勾配を有し交角βの部分)が第1の鍛造工程(B)で形成されたカップ状素材61の段差部分dを押し込み、余肉となっている段差部分dを圧潰して上金型55(C)と下金型56(C)との間に押し出し、リブ16を形成する際に起こる周囲の金属材料の不足を補い、リブ16の背面に発生するひけや欠肉を防止することができる。
すなわち、図9(b)のように先端部の勾配面から力Nが段差部分dに作用し、余肉部分を圧潰する。この圧潰により周囲に向かうメタルフローが形成され、このメタルフローによりリブ16の背面にひけや欠肉が形成されるのを防止する。
下金型56(C)は下金型56(B)と同様におおむねすり鉢状の形をしており、加えて側面に襞をなすように24本の突条が形成されたものであり、カップ状素材61を鍛造したときはこの24本の突条が転写され、外周面にリブ16が形成されたカップ状素材71となる。なお、カップ状素材71のリブ16には抜き勾配が付けられているため、リブ16の断面形状は上面側ほど大きくなる。
実施例1の第2の鍛造工程(C)で形成されたカップ状素材71の具体的な諸寸法を図7(a)(b)に基づいて説明すると、カップ状素材71の外周の最大直径は55.0mm、下方端外周の口部のための縮径を開始する位置の直径は34.199mm、縮径を開始した後の直径は25.98mm、上面の大径部の孔の直径は32.0mm、底面における孔の直径は15.3mmである。窪みの全体の高さは33.0mm、孔の縮径部だけの高さは18.556mm、縮径部の交角βは38.241°である。さらに金属材料の流動抵抗を減らし、流れを円滑にするため、カップ状素材71の内周面の屈曲部においてアールが付与されている。これを示したのが図8(a)の上金型55(C)であって、底面では2.0mmのアール(R1)、大径部と縮径部の間に0.5mmのアール(R2)が付けられている。
続いて、第3の鍛造工程(D)について説明する。第3の鍛造工程は第2の鍛造工程(C)で得られたカップ状素材71の内周面に最終的な成形を施す工程である。このため第3の鍛造工程(D)では、第2の鍛造工程(C)の下金型56(C)と同形の下金型56(D)を使用する。そして実施例1の上金型55(D)は、図1の電子部品収容室20と縮径孔22を形成するための最終形状を有する円柱状のポンチとなっている。
図10(a)はこの第3の鍛造工程で成形されるカップ状素材81の縦断面図、図10(b)はカップ状素材81の底面図であり、図11(a)はこの第3の鍛造工程で使用される上金型55(D)の一部破砕側面図、図11(b)は第3の鍛造工程で使用される下金型56(D)の断面図である。
この上金型55(D)と下金型56(D)で鍛造すると、第2の鍛造工程(C)で形成されたカップ状素材71の大径孔の高さが伸長され、大径孔の空間が拡張される。この空間が電子部品収容室20(図2参照)となる。縮径部とこの大径部との間にはリング状の段差部分が形成される。なお、この加工で発生する余分の肉はカップ状素材81の底部側に吸収され、最終的には打ち抜かれる。第3の鍛造工程(D)は、第2の鍛造工程(C)で得られたカップ状素材71の内周面に2次的な加工を加える工程であり、図10(a)のような段差の構造だけでなく、外周面と同様にリブを形成することもできる。さらに、他の構造に成形するのでもよい。
最後に、打ち抜き工程(E)について説明する。この打ち抜き工程(E)は第3の鍛造工程(D)で得られたカップ状素材81の底部を打ち抜く工程である。打ち抜き用の上金型55(E)と下金型56(E)の詳細は図示しない。この打ち抜き工程により外周面に凹凸構造が形成され、円環の一端側が拡大して直径が大きくなった形状の環状拡開構造体が完成する。
打ち抜き工程(E)で形成された放熱体5の諸寸法を説明すると、これは図2に示す形状の放熱体5であって、放熱体5の外周の最大直径は55.0mm、全体の高さが35.0mm、口金側連絡孔21の周囲の挿入部23の高さ5.0mm、口金側連絡孔21の直径18.0mmである。
実施例1の打ち抜き工程(E)を終えた最終の成形品は、図1、図2(a)(b)のように放熱フィンを構成する24本のリブ16が設けられた放熱体5であり、本体11中央には、円錐の軸と同軸で上面12と下面13間を連絡する段付き孔14が設けられた形状を有している。この段付き孔14は、電子部品収容室20と、口金側連絡孔21、この2つの空間を連絡する縮径孔22を備えた空間であって、口金側連絡孔21の周囲には口金8を嵌合する放熱体5の挿入部23が設けられ、放熱体5の上端には挿入部24が形成されてグローブ6等が固定される。
このように本発明の実施例1におけるLED電球の放熱体の製造方法によれば、一旦放熱体の内周面に余肉をもたせ、この余肉を外周面の完全なる成形のために利用し、外周面の成形が終わった後に改めて内周面を成形し直すため、放熱体をひけや欠肉などのない高品質の成形品にすることができる。そして、上金型に押し出し部を設けることで簡単かつ確実に流動性の高いメタルフローを実現できる。従って、鍛造によっては限られた単純形状のものしか製造できず、事実上鋳造するか切削するしか方法がなかった放熱フィン付きの放熱体の従来の製造方法に、新たな製造方法の途を開くものである。
本発明はLED電球の放熱フィン付きの放熱体等の環状拡開構造体の製造方法に適用できる。
1 LED電球
2 発光ダイオード
3 基板
3a 基台
4 点灯装置
5 放熱体
6 グローブ
7 蛍光体の層
8 口金
11 本体
12 上面
13 下面
14 段付き孔
16 リブ
17 曲面
18 曲面
19 段差
20 電子部品収容室
21 口金側連絡孔
22 縮径孔
23 挿入部
24 挿入部
50 鍛造プレス装置
51 駆動装置
52 ラム
53 ベッド
54 順送金型ホルダ
55 上金型
56 下金型
57 ガイドピン
58 金型ホルダ
59 支持機構
60 スラグ
61 カップ状素材
62 大径部
63 小径部
64 縮小部
65 押し出し部
71 カップ状素材
81 カップ状素材
101 LED電球
102 発光ダイオード
103 点灯装置
104 カバー
105 グローブ
106 拡散シート
107 基板
110 口金
111 基台
121 LED発光装置
122 発光モジュール
123 光学系
124 凹部
α 頂角
β 交角
θ 底面に対する角度
N 力
H 分力
A 外周面
B 内周面
d 段差部分
2 発光ダイオード
3 基板
3a 基台
4 点灯装置
5 放熱体
6 グローブ
7 蛍光体の層
8 口金
11 本体
12 上面
13 下面
14 段付き孔
16 リブ
17 曲面
18 曲面
19 段差
20 電子部品収容室
21 口金側連絡孔
22 縮径孔
23 挿入部
24 挿入部
50 鍛造プレス装置
51 駆動装置
52 ラム
53 ベッド
54 順送金型ホルダ
55 上金型
56 下金型
57 ガイドピン
58 金型ホルダ
59 支持機構
60 スラグ
61 カップ状素材
62 大径部
63 小径部
64 縮小部
65 押し出し部
71 カップ状素材
81 カップ状素材
101 LED電球
102 発光ダイオード
103 点灯装置
104 カバー
105 グローブ
106 拡散シート
107 基板
110 口金
111 基台
121 LED発光装置
122 発光モジュール
123 光学系
124 凹部
α 頂角
β 交角
θ 底面に対する角度
N 力
H 分力
A 外周面
B 内周面
d 段差部分
Claims (6)
- 塑性変形容易な金属材料のスラグから外周面に凹凸構造が形成された環状拡開構造体を冷間鍛造で成形する環状拡開構造体の製造方法であって、先端に押し出し作用を与える第1の勾配が形成された第1上金型とこれと対になった第1下金型との間に前記スラグをセットし冷間鍛造によって栽頭円錐状に拡開した外周面と余肉となる段差部を有する窪みが形成された内周面を具備する厚肉のカップ状素材を成形する第1工程と、前記第1工程で成形されたカップ状素材の外周面に凹凸構造を成形する第2下金型とこの内周面の前記余肉を前記凹凸構造に向けて塑性流動させるための第2の勾配が側面に付与された第2上金型とによって前記第1工程で成形されたカップ状素材に冷間鍛造で前記凹凸構造と栽頭弾頭形の窪みを形成する第2工程と、前記第2工程で成形されたカップ状素材の内周面を冷間鍛造でさらに2次的に成形する第3工程と、前記第3工程で成形されたカップ状素材の底面を打ち抜く第4工程を有し、前記第1上金型と前記第2上金型の前記第1及び第2の勾配の押し出し作用によって凹凸構造を有する環状拡開構造体の鍛造欠陥を抑制することを特徴とする環状拡開構造体の製造方法。
- 前記第2下金型には、前記凹凸構造と前記カップ状素材の外周面の接続部に前記金属材料の塑性流動の抵抗を減らすための曲面が形成されていることを特徴とする請求項1記載の環状拡開構造体の製造方法。
- 前記凹凸構造が環状拡開構造体の中心軸に沿ってこの外周面に形成された複数のリブであることを特徴とする請求項1又は2記載の環状拡開構造体の製造方法。
- 塑性変形容易な金属材料のスラグから外周面に凹凸構造が形成された環状拡開構造体であるLED電球の放熱体を冷間鍛造で成形する放熱体の製造方法であって、先端に押し出し作用を与える第1の勾配が形成された第1上金型とこれと対になった第1下金型との間に前記スラグをセットし冷間鍛造によって栽頭円錐状に拡開した外周面と余肉となる段差部を有する窪みが形成された内周面を具備する厚肉のカップ状素材を成形する第1工程と、前記第1工程で成形されたカップ状素材の外周面に凹凸構造を成形する第2下金型とこの内周面の前記余肉を前記凹凸構造に向けて塑性流動させるための第2の勾配が側面に付与された第2上金型とによって前記第1工程で成形されたカップ状素材に冷間鍛造で前記凹凸構造と栽頭弾頭形の窪みを形成する第2工程と、前記第2工程で成形されたカップ状素材の内周面を冷間鍛造でさらに2次的に成形する第3工程と、前記第3工程で成形されたカップ状素材の底面を打ち抜く第4工程を有し、前記第1上金型と前記第2上金型の前記第1及び第2の勾配の押し出し作用によって凹凸構造を有する放熱体の鍛造欠陥を抑制することを特徴とする放熱体の製造方法。
- 前記第2下金型には、前記凹凸構造と前記カップ状素材の外周面の接続部に前記金属材料の塑性流動の抵抗を減らすための曲面が形成されていることを特徴とする請求項3記載の放熱体の製造方法。
- 前記凹凸構造が放熱体の中心軸に沿ってこの外周面に形成された複数のリブであることを特徴とする請求項3又は4記載の放熱体の製造方法。
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JP2009085892A JP2010234414A (ja) | 2009-03-31 | 2009-03-31 | 環状拡開構造体とled電球の放熱体の製造方法 |
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JP2009085892A JP2010234414A (ja) | 2009-03-31 | 2009-03-31 | 環状拡開構造体とled電球の放熱体の製造方法 |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102172757A (zh) * | 2010-12-28 | 2011-09-07 | 通裕重工股份有限公司 | 内外异形面扩孔成形技术 |
CN102506321A (zh) * | 2011-10-26 | 2012-06-20 | 深圳市兴灯业电子有限公司 | Led光源 |
CN103047628A (zh) * | 2012-11-29 | 2013-04-17 | 安徽冠宇光电科技有限公司 | 一种led路灯散热器 |
CN103216749A (zh) * | 2012-11-26 | 2013-07-24 | 苏州东亚欣业节能照明有限公司 | Led球泡灯 |
WO2016018014A1 (ko) * | 2014-07-29 | 2016-02-04 | 주식회사 케이엠더블유 | 엘이디 조명장치 |
-
2009
- 2009-03-31 JP JP2009085892A patent/JP2010234414A/ja active Pending
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