JP2010231736A - 入力装置および方法、情報処理装置および方法、情報処理システム、並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数を少なくし、低コスト化することができるようにする。
【解決手段】入力装置11は、画像表示装置12を遠隔操作するために、ユーザーにより把持され、3次元の自由空間で操作される。画像表示装置12は、入力装置11の自由空間におけるジェスチャの信号を取得する。そして画像表示装置12は、入力装置11の自由空間における第1のジェスチャに基づいて、モードを設定するとともに、第1のジェスチャと異なる入力装置11の自由空間における第2のジェスチャに基づいて、第1のジェスチャに基づいて設定されたモードにおける処理を実行する。
【選択図】図1
【解決手段】入力装置11は、画像表示装置12を遠隔操作するために、ユーザーにより把持され、3次元の自由空間で操作される。画像表示装置12は、入力装置11の自由空間におけるジェスチャの信号を取得する。そして画像表示装置12は、入力装置11の自由空間における第1のジェスチャに基づいて、モードを設定するとともに、第1のジェスチャと異なる入力装置11の自由空間における第2のジェスチャに基づいて、第1のジェスチャに基づいて設定されたモードにおける処理を実行する。
【選択図】図1
Description
本発明は、入力装置および方法、情報処理装置および方法、情報処理システム、並びにプログラムに関し、特に部品点数を少なくし、低コスト化することができるようにした入力装置および方法、情報処理装置および方法、情報処理システム、並びにプログラムに関する。
最近、さまざまな機器が、リモートコントローラなどの入力装置により遠隔制御される。しかし機器の機能の複雑化に伴い、入力装置のボタン、キー、レバーなどの数も増加し、操作性が悪化している。そこで、3次元自由空間で任意の方向に操作される入力装置が提案されている(例えば特許文献1)。
このような入力装置には、加速度センサーやジャイロセンサーが内蔵されており、これらにより姿勢が検知される。入力装置に対して行われる所定の操作、すなわちジェスチャが所定の機能に対応しており、ユーザーは、入力装置により所定のジェスチャを入力することで、対応する機能を指令する。これによりボタン、キー、レバーなどで操作される入力装置に較べて、ボタン、キー、レバーなどの数を減らすことができる。
また、入力装置を回転させ、その回転量に応じてモードの変量、あるいはコマンド群を切り替え、各モードの変量やコマンド群をボタンなどにより選択することも提案されている(例えば、特許文献2)。
しかしながら、いずれの提案においても、ジェスチャとボタン操作が併用されている。従ってこれらの入力装置は、部品点数を十分少なくすることができないばかりでなく、コスト高となる。
本発明はこのような状況に鑑みなされたものであり、部品点数を少なくし、低コスト化を図ることができるようにするものである。
本発明の一側面は、情報処理装置を遠隔操作するために、ユーザーにより把持され、3次元の自由空間で操作される操作部と、モードを設定するための、操作部の自由空間における第1のジェスチャの信号と、第1のジェスチャに基づいて設定されたモードにおける処理を実行させるための、第1のジェスチャと異なる操作部の自由空間における第2のジェスチャの信号を送信する送信部とを備える入力装置である。
本発明の他の側面は、入力装置と、入力装置からの遠隔制御信号により制御される情報処理装置とからなる情報処理システムにおいて、入力装置は、情報処理装置を遠隔操作するために、ユーザーにより把持され、3次元の自由空間で操作され、情報処理装置は、入力装置の自由空間における第1のジェスチャに基づいてモードを設定し、第1のジェスチャと異なる入力装置の自由空間における第2のジェスチャに基づいて、第1のジェスチャに基づいて設定されたモードにおける処理を実行する情報処理システムである。
本発明のさらに他の側面は、情報処理装置を遠隔操作するために、ユーザーにより把持され、3次元の自由空間で操作される操作部から、操作部の前記自由空間におけるジェスチャの信号を取得する取得部と、操作部の自由空間における第1のジェスチャに基づいて、モードを設定する設定部と、第1のジェスチャと異なる操作部の自由空間における第2のジェスチャに基づいて、第1のジェスチャに基づいて設定されたモードにおける処理を実行する実行部とを備える情報処理装置である。
本発明の一側面においては、操作部が、情報処理装置を遠隔操作するために、ユーザーにより把持され、3次元の自由空間で操作され、送信部が、モードを設定するための、操作部の自由空間における第1のジェスチャの信号と、第1のジェスチャに基づいて設定されたモードにおける処理を実行させるための、第1のジェスチャと異なる操作部の自由空間における第2のジェスチャの信号を送信する。
本発明の他の側面においては、入力装置は、情報処理装置を遠隔操作するために、ユーザーにより把持され、3次元の自由空間で操作される。情報処理装置は、入力装置の自由空間における第1のジェスチャに基づいてモードを設定し、第1のジェスチャと異なる入力装置の自由空間における第2のジェスチャに基づいて、第1のジェスチャに基づいて設定されたモードにおける処理を実行する。
本発明のさらに他の側面においては、操作部が、情報処理装置を遠隔操作するために、ユーザーにより把持され、3次元の自由空間で操作され、取得部が、操作部の前記自由空間におけるジェスチャの信号を取得し、設定部が、操作部の自由空間における第1のジェスチャに基づいて、モードを設定し、実行部が、第1のジェスチャと異なる操作部の自由空間における第2のジェスチャに基づいて、第1のジェスチャに基づいて設定されたモードにおける処理を実行する。
以上のように、本発明の実施の形態によれば、部品点数を少なくし、低コスト化することができる。
1 情報処理システム, 11 入力装置, 12 画像表示装置, 31 加速度センサー, 32 角速度センサー, 33 ドラッグボタン, 34 演算部, 35 通信部, 36 アンテナ, 41 本体,51 アンテナ, 52 通信部, 53 演算部, 54 表示部, 101 取得部, 102 算出部, 103 判定部, 104 設定部, 105 送信部, 151 取得部, 152 設定部, 153 実行部, 154 判定部, 155 表示部
以下、発明を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(システムの構成)
2.第1の実施の形態(入力装置の構成)
3.第1の実施の形態(演算部の機能的構成)
4.第1の実施の形態(コマンド送信処理1)
5.第1の実施の形態(表示制御処理1)
6.第2の実施の形態(コマンド送信処理2)
7.第2の実施の形態(表示制御処理2)
8.第3の実施の形態(コマンド送信処理3)
9.第4の実施の形態(コマンド送信処理4)
10.第5の実施の形態(コマンド送信処理5)
11.第5の実施の形態(表示制御処理3)
12.第6の実施の形態(誤表示防止制御処理1)
13.第6の実施の形態(誤表示防止制御処理2)
14.第6の実施の形態(誤表示防止制御処理3)
15.第6の実施の形態(誤表示防止制御処理4)
16.第6の実施の形態(誤表示防止制御処理5)
17.第7の実施の形態(表示制御処理4)
18.第7の実施の形態(アイコンの出力例1)
19.第7の実施の形態(アイコンの出力例2)
20.第7の実施の形態(アイコンの出力例3)
21.第7の実施の形態(アイコンの出力例4)
22.変形例
1.第1の実施の形態(システムの構成)
2.第1の実施の形態(入力装置の構成)
3.第1の実施の形態(演算部の機能的構成)
4.第1の実施の形態(コマンド送信処理1)
5.第1の実施の形態(表示制御処理1)
6.第2の実施の形態(コマンド送信処理2)
7.第2の実施の形態(表示制御処理2)
8.第3の実施の形態(コマンド送信処理3)
9.第4の実施の形態(コマンド送信処理4)
10.第5の実施の形態(コマンド送信処理5)
11.第5の実施の形態(表示制御処理3)
12.第6の実施の形態(誤表示防止制御処理1)
13.第6の実施の形態(誤表示防止制御処理2)
14.第6の実施の形態(誤表示防止制御処理3)
15.第6の実施の形態(誤表示防止制御処理4)
16.第6の実施の形態(誤表示防止制御処理5)
17.第7の実施の形態(表示制御処理4)
18.第7の実施の形態(アイコンの出力例1)
19.第7の実施の形態(アイコンの出力例2)
20.第7の実施の形態(アイコンの出力例3)
21.第7の実施の形態(アイコンの出力例4)
22.変形例
<1.第1の実施の形態>
[システムの構成]
[システムの構成]
図1は、本発明の情報処理システムの一実施の形態の構成を示すブロック図である。
この情報処理システム1は、情報処理装置としての画像表示装置12と、それを遠隔制御するポインティングデバイスあるいはリモートコントローラとしての入力装置11とにより構成されている。
入力装置11は、加速度センサー31、角速度センサー32、ボタン33、演算部34、通信部35、およびアンテナ36を有している。
入力装置11はいわゆる空中リモートコントローラを構成する。加速度センサー31と角速度センサー32は、入力装置11が3次元空間で任意の方向に操作された場合、それぞれ入力装置11の加速度と角速度を検出する。
ボタン33は、ユーザーにより操作される。ボタン33は、図には1つのみが示されているが、実際には複数のボタンで構成される。例えばボタン33は、ポインタを上下左右方向に移動させる場合にユーザーにより操作される方向ボタン、選択を確定するとき操作される決定ボタン、数字に対応したテンキーなどにより構成される。
例えばマイクロプロセッサなどよりなる演算部34は、加速度センサー31、角速度センサー32、ボタン33の操作結果を検出する。検出結果に対応するコマンド等の信号は、通信部35により増幅、変調され、アンテナ36を介して、電波で画像表示装置12に送信される。
例えばテレビジョン受像機からなる画像表示装置12は、アンテナ51、通信部52、演算部53、および表示部54を有している。
アンテナ51は、入力装置11からの電波を受信する。通信部52は、アンテナ51を介して受信した信号を増幅、復調する。例えばマイクロプロセッサなどよりなる演算部53は、通信部52からの信号に基づき、所定の動作を実行する。表示部54は画像を表示する。なお、図示は省略されているが、画像表示装置12は、テレビジョン放送を受信し、画像を表示部54に表示する機能も有している。
[入力装置の構成]
図2は、入力装置の外観の構成を示す斜視図である。入力装置11は、情報処理装置としての画像表示装置12を制御する操作信号を生成するためにユーザーにより操作される操作部としての本体41を有している。本体41の上面には、1個のボタン33が代表的に示されているが、実際には複数のボタンが設けられている。
ユーザーは入力装置11すなわち本体41を把持し、先頭を画像表示装置12に向けて、3次元空間で任意の方向に操作したり、ボタン33を操作したりする。これにより、ポインタを操作方向に移動させたり、所定のモードを設定したり、所定の動作を指令することができる。
入力装置11の先頭には、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)の技術により製造された、加速度センサー31と角速度センサー32が取り付けられている。X’’Y’’Z’’は、加速度センサー31の相互に垂直な相対座標系の軸である。X’Y’Z’は、角速度センサー32の相互に垂直な相対座標系の軸である。X’’Y’’Z’’軸とX’Y’Z’軸は、それぞれ平行とされている。XYZはそれぞれ相互に垂直な絶対座標系の軸である。X軸とZ軸は、水平面内の軸であり、Y軸は、この水平面に対して垂直な鉛直方向の軸である。
本体41の先頭(図2における右上方向の端部)を、その先に位置する画像表示装置12の表示部54に向けた状態で、本体41の全体がユーザーにより、3次元空間の任意の方向に操作された場合、2軸式振動型角速度センサーで構成される角速度センサー32は、それぞれX’軸とY’軸と平行なピッチ回転軸とヨー回転軸を中心として回転するピッチ角θとヨー角ψの角速度を検出する。あるいは振動型の角速度センサーの代わりに、地磁気式の角度センサーを用いることもできる。加速度センサー31は、X’’軸およびY’’軸の方向の加速度Ax(t),Ay(t)を検出する。加速度センサー31は、加速度をベクトル量として検知することができる。加速度センサー31としては、X’’軸、Y’’軸、およびZ’’軸の3軸を感度軸とする3軸型加速度センサーを用いることもできる。
ユーザーは手で入力装置11を把持し、入力装置11の全体を3次元の自由空間において任意の方向に操作する。すなわち、入力装置11は、いわゆる空中リモートコントローラであり、机上においたまま使用されるのではなく、空中で操作される。入力装置11はその操作された方向を検出し、その操作された方向の操作信号を出力する。また入力装置11は、ボタン33が操作された場合、対応する操作信号を出力する。
[演算部の機能的構成]
図3は入力装置11の演算部34の機能的構成を示すブロック図である。演算部34は、取得部101、算出部102、判定部103、設定部104、および送信部105を有している。
取得部101は、角速度や加速度の他、操作されたボタンに対応するボタン情報などを取得する。算出部102は、入力装置11の角度、ポインタ移動量、ズーム量などを算出する。判定部103は各種の判定処理を行う。設定部104は、モードの設定、フラグの設定などの設定処理を行う。送信部105は、画像表示装置12にコマンドなどを送信する。
図4は、画像表示装置12の演算部53の機能的構成を示すブロック図である。演算部53は、取得部151、設定部152、実行部153、判定部154、および出力部155を有している。
取得部151は、入力装置11から送信されてきた信号を取得する。設定部152は、モードを設定する。実行部153は、コマンドを実行する。判定部154は各種の判定を行う。出力部155は、信号を出力する。
[コマンド送信処理1]
図5は、入力装置11のコマンド送信処理を説明するフローチャートである。以下、図5を参照して、入力装置11のコマンド送信処理を説明する
ステップS1において取得部101は、操作量を取得する。具体的には、加速度センサー31および角速度センサー32の検出出力、並びにボタン33の操作に基づくボタン情報が取得される。
すなわち、角速度センサー32は、ユーザーが入力装置11を3次元の自由空間で把持、操作した場合に発生する運動のY’軸周りとX’軸周りの角速度(ωψ(t),ωθ(t))を出力する。同様に加速度センサー31は、ユーザーが入力装置11を3次元の自由空間で把持、操作した場合に発生する運動のX’’軸とY’’軸の加速度(Ax(t),Ay(t))を出力する。取得部101は、検出された角速度(ωψ(t),ωθ(t))や加速度(Ax(t),Ay(t))を取得する。具体的には、角速度(ωψ(t),ωθ(t))や加速度(Ax(t),Ay(t))が演算部34に内蔵されるA/D変換器によりA/D変換され、取り込まれる。
次にステップS2において送信部105は、ステップS1における取得結果に基づくコマンドを送信する。具体的には、コマンドは、通信部35において変調され、アンテナ36を介して電波で画像表示装置12に送信される。
なお、ここでコマンドとは、必ずしも形式的にコマンドである必要はなく、それに基づき、画像表示装置12が所定の処理を実行できる情報であればよい。
以上の処理が繰り返されることで、ユーザーの操作に基づいて、入力装置11から所定のコマンドが画像表示装置12に送信される。
[表示制御処理1]
図5に示される処理により入力装置11からコマンドが送信されると、画像表示装置12のアンテナ51がその電波を受信する。通信部52はアンテナ51を介して受信したコマンドを復調し、演算部53に供給する。演算部53の取得部151は送信されてきたコマンドを取得する。演算部53はこのコマンドに基づいて表示制御処理を実行する。
図6は画像表示装置12が実行する表示制御処理を説明するフローチャートである。以下、この図6を参照して、この表示制御処理について説明する。
ステップS21において判定部154は、入力装置11の姿勢が、上向き垂直姿勢と水平姿勢のいずれであるかを判定する。ここで図7を参照して、入力装置11の姿勢について説明する。
図7は、第1のジェスチャを説明する図である。ユーザーはズームモードを設定するとき、第1のジェスチャを操作する。第1のジェスチャは、図7に示すように、入力装置11を、入力装置11の長手方向の軸11Lと垂直な軸11Sを中心として、入力装置11の正面が上を向く水平な姿勢(符号11Hで示される姿勢)から、入力装置11の正面がユーザーに対向するように、その先端が上向きの垂直な姿勢(符号11Vで示される姿勢)に回転する回転移動的ジェスチャである。すなわち、ステップS21においては、入力装置11の姿勢が、符号11Vで示される上向き垂直姿勢であるかが判定される。
入力装置11の長手方向の軸11LのY軸に対する角度αは、図2に示されるZ’’軸方向の加速度Az(t)の大きさから判定することができる。Y軸に対する角度αが予め設定されている第1の閾値(例えば10度)以内であるとき、入力装置11は上向き垂直姿勢であると判定される。例えば、加速度Az(t)と重力加速度gとの差が第1の閾値以下であるとき、すなわち、加速度Az(t)と重力加速度gがほぼ等しいとき、入力装置11は上向き垂直姿勢であると判定することができる。
一方ユーザーは、ポインティングモードを設定する場合、第3のジェスチャを操作する。図8は、第3のジェスチャを説明する図である。同図に示されるように、第3のジェスチャは、入力装置11を、入力装置11の正面がユーザーに対向するように、その先端が上向きの垂直な姿勢(符号11Vで示される姿勢)から、入力装置11の長手方向の軸11Lと垂直な軸11Sを中心として、入力装置11の正面が上を向く水平な姿勢(符号11Hで示される姿勢)に回転するジェスチャである。すなわち、第3のジェスチャは第1のジェスチャと逆の回転移動的ジェスチャである。
軸11LのZ軸に対する角度γが予め設定されている閾値(例えば10度)以内であるとき、入力装置11は水平姿勢であると判定される。換言すれば、入力装置11の長手方向の軸11LとY軸との角度α(=90−γ)が、第2の閾値(例えば80度)以上のとき、入力装置11は水平姿勢であると判定される。
入力装置11の長手方向の軸11LのZ軸に対する角度γは、図2のZ’’軸方向の加速度Az(t)の大きさから判定することができる。例えば、Z’’軸方向の加速度Az(t)が殆ど0である場合、すなわち重力加速度gのZ’’軸方向の分力が殆どない場合、入力装置11は水平姿勢であると判定される。
もちろん、姿勢の判断は、図5のステップS2の処理で送信されてきたその他の各種の情報を利用して行うこともできる。
入力装置11の姿勢が水平姿勢であると判定された場合、すなわち、角度αが第2の閾値以上であると判定された場合、ステップS22において設定部152は、ポインティングモードを設定する。ポインティングモードは、入力装置11の操作量に対応してポインタを移動するモードである。
ステップS23において実行部153は、コマンドに基づいてポインタ操作を実行する。すなわち、ユーザーが入力装置11を表示部54に向けて、ほぼ水平な状態で把持し、3次元空間で任意の方向に任意の速度で操作すると、その操作量に基づくコマンドが送信されてくる。そこで表示部54に表示されているポインタが、その操作量に対応して所定の位置に移動表示される。あるいは、その操作量に対応して選択状態にあるオブジェクトが他のオブジェクトに変更される。
ステップS24において判定部154は、ポインティングモードにおいて入力装置11の姿勢が、上向き垂直姿勢と水平姿勢のいずれであるかを判定する。入力装置11の姿勢が水平姿勢であると判定された場合、処理はステップS23に戻る。すなわち、入力装置11の姿勢が水平姿勢である場合、ステップS23のポインタ操作の実行処理が繰り返される。
ステップS24において入力装置11が上向き垂直姿勢であると判定された場合、すなわち角度αが第1の閾値以内である場合、ステップS25において判定部154は、上向き垂直姿勢がM回連続して検出されたかを判定する。上向き垂直姿勢が検出されたとしても、まだM(M≧2)回連続していない場合、処理はステップS23に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
上向き垂直姿勢がM回連続して検出された場合、ステップS26において設定部152は、ポインティングモードを解除する。
入力装置11が基本的に水平姿勢で使用されるポインティングモードにおいて、1回でも上向き垂直姿勢が検出された場合、直ちにポインティングモードを解除することも可能である。しかしそのようにすると、ユーザーが誤って入力装置11を上向き垂直姿勢にした場合に、ポインティングモードが解除されてしまい、操作性が悪化する。そこでM回連続して検出された場合にのみ、ポインティングモードが解除される。
例えば15msのサンプリング間隔で入力装置11の姿勢が検出される場合、M=6とすると、75ms(=15×(6−1))が閾値となり、75ms以上継続して上向き垂直姿勢であるとき、ポインティングモードが解除される。この判定は、比較的簡単なソフトウエアアルゴリズムで実現可能である。
このように、この実施の形態においては、姿勢角度と姿勢保持時間の2つの閾値が設けられている。姿勢角度は、操作時の思わぬ角度変化による誤検出を防止するのに有効である。姿勢保持時間は、急激な動きの変化による慣性力に起因する誤検出を防止するのに有効である。
ステップS26でポインティングモードを解除した後、ステップS27で設定部152は、ズームモードを設定する。すなわち、図7に示されるように、第1のジェスチャ操作が行われ、入力装置11が水平姿勢から上向き垂直姿勢に変化されると、ポインティングモードが解除されて、ズームモードが設定される。ズームモードは、入力装置11の操作量に対応して画面表示を拡大または縮小するモードである。
なお、ステップS21において入力装置11が垂直上向き姿勢であると判定された場合には、ステップS22乃至ステップS26の処理はスキップされ、直ちにステップS27においてズームモードが設定される。
ユーザーは、画面表示を拡大または縮小する場合、第2のジェスチャを操作する。図9は、第2のジェスチャを説明する図である。同図に示されるように、第2のジェスチャは、入力装置11を上向き垂直姿勢のまま、符号11Nで示されるユーザーに近づく位置、または符号11Fで示されるユーザーから遠ざかる位置に、平行移動させる平行移動的ジェスチャである。
そこでステップS28において判定部154は、本体が前後に移動したかを判定する。本体41が手前側に移動した場合、すなわちユーザーに近づく方向に移動した場合、図2のY’’軸方向の加速度Ay(t)が正(または負)の操作量に応じた所定の値となる。これに対して、本体41が奥行き方向(表示部54の方向)に移動した場合、すなわちユーザーから遠ざかる方向に移動した場合、Y’’軸方向の加速度Ay(t)が負(または正)の操作量に応じた所定の値となる。そこで、加速度Ay(t)の値が殆ど0である場合、本体41が移動していないか、移動したとしても、その方向は左右方向であると判定することができる。この場合、本体41は前後方向に移動していないと判定される。これに対して、正または負の操作量に応じた所定の値が検出された場合、本体41は前後方向に移動したと判定される。
本体41が前後方向に移動したと判定された場合、ステップS29において出力部155は、画面表示を拡大または縮小する。拡大と縮小のいずれであるかは、加速度Ay(t)の極性に応じて決定される。例えば加速度Ay(t)が正の場合、縮小(または拡大)とされ、負の場合、拡大(または縮小)とされる。拡大率(または縮小率)を、加速度Ay(t)、Y’軸周りの角速度ωψ(t)の大きさ、または後述する仮想半径Rを考慮したY’軸周りの角速度ωψ(t)の大きさに応じて制御することができる。すなわち、入力装置11の移動速度に応じて、ズームモードの動作速度を制御することができる。
ユーザーが、符号11で示される位置から、符号11Nで示される位置に入力装置11を移動させた場合、表示部54の画像は、符号54Nで示される表示部に示されるように、縮小される。これに対して、符号11で示される位置から、符号11Fで示される位置に入力装置11が移動された場合、表示部54の画像は、符号54Fで示される表示部に示されるように、拡大される。
第2のジェスチャは姿勢の平行移動的変化であるので、回転移動的変化である第1のジェスチャおよび第3のジェスチャとの識別が容易である。
ユーザーは、ズームモードにおいてポインティングモードを設定する場合、第3のジェスチャを操作する。そこでステップS30において判定部154は、入力装置11の姿勢が、上向き垂直姿勢と水平姿勢のいずれであるかを再び判定する。入力装置11の姿勢が上向き垂直姿勢であると判定された場合、処理はステップS28に戻る。すなわち、入力装置11の姿勢が上向き垂直姿勢のままである場合、ステップS29の画面表示を拡大または縮小する処理が繰り返される。
ステップS28において本体41が前後に移動していないと判定された場合、ステップS30において判定部154は、入力装置11の姿勢が、上向き垂直姿勢と水平姿勢のいずれであるかを判定する。入力装置11の姿勢が上向き垂直姿勢であると判定された場合、処理はステップS28に戻り、それ以降の処理が繰り返される。すなわち、ズームモードにおいて入力装置11の姿勢が上向き垂直姿勢である場合、本体41が前後方向に移動されないと、実質的な処理は行われない。
ステップS30において、入力装置11の姿勢が水平姿勢であると判定された場合、すなわちズームモードにおいて入力装置11の姿勢が水平姿勢にされた場合、ステップS31において判定部154は、水平姿勢がN回連続して検出されたかを判定する。水平姿勢が検出されたとしても、まだN(N≧2)回連続していない場合、処理はステップS28に戻り、それ以降の処理が繰り返される。すなわちズームモードか継続される。
水平姿勢がN回連続して検出された場合、すなわち、サンプリング時間×(N−1)時間連続して水平姿勢が維持されている場合、ステップS32において設定部152は、ズームモードを解除する。ズームモードが解除された後、処理はステップS22に戻り、設定部152は、ポインティングモードを設定する。
ズームモードにおいて、1回でも水平姿勢が検出された場合、直ちにズームモードを解除すると、ユーザーが誤って入力装置11を水平姿勢にした場合に、ズームモードが解除されてしまい、操作性が悪化する。そこでN回連続して検出された場合にのみ、ズームモードが解除される。
このように、入力装置11が上向き垂直姿勢になると(第1のジェスチャ操作が行われると)ズームモードが設定される。しかし、一旦ズームモードが設定されると、入力装置11が水平姿勢にならない限り(第3のジェスチャ操作が行われない限り)、ズームモードは解除されずに維持される。これにより図9に示されるような、先端が上向きの垂直な姿勢の入力装置11を、ユーザーに近づけるかまたは遠ざけるように平行移動的ジェスチャであるズーム操作を、安定して行うことができる。すなわち、操作途中で入力装置11の姿勢が一時的に水平姿勢に近い角度に大きく傾いたとしても、ズームモードは維持される。
また、入力装置11が水平姿勢になると(第3のジェスチャ操作が行われると)、ポインティングモードが設定される。しかし、ステップS21乃至ステップS26の処理で説明したように、一旦ポインティングモードが設定されると、入力装置11が上向き垂直姿勢にならない限り(第1のジェスチャ操作が行われない限り)、ポインティングモードは解除されずに維持される。これにより図2に示されるような、先端が表示部54の方向を向くほぼ水平な姿勢の入力装置11を、3次元の自由空間で任意の方向に移動して、ポインタを任意の方向に移動させる操作を、安定して行うことができる。すなわち、操作途中で入力装置11の姿勢が一時的に上向き垂直姿勢に近い角度に大きく傾いたとしても、ポインティングモードは維持される。
なお、図6の処理は、隣接するステップ間の同一ルーチンが、予め設定されている回数だけ繰り返されたとき、あるいは同一ステップ内で予め設定されている所定の時間が経過したとき、終了される。さらにユーザーが、操作中、押圧していたボタンを放したり、特定の中止ボタンを操作したり、フォト式タッチセンサーから指を離すなどの操作をしたとき、図6の処理は終了される。
このように、ユーザーは、入力装置11の姿勢を3次元空間で所定の方向に変化させることで、モードを変更することができる。
なお制御対象とされるモードは、ポインティングモードとズームモードに限られるものではない。表示画像をスクロールするスクロールモード、チャンネルを変更するチャンネル送り/戻しモード、音量を増減する音量増減モード、その他のモードを制御対象とすることができる。
また、入力装置11のジェスチャも、図7乃至図9に示した場合に限られるものではない。
図10は、他のジェスチャを説明する図である。図10に示されるように、上向き垂直姿勢のまま、左右方向に平行移動させたり(図10A)、上下方向に平行移動させたり(図10B)する操作を例えば第2のジェスチャとすることができる。
図11は、さらに他のジェスチャを説明する図である。同図に示されるように、入力装置11を、符号11で示される基本となる水平姿勢から、その先端が上向きになるように方向Cに90度回転すると、入力装置11は符号11Cで示される上向き垂直姿勢になる。この姿勢は図7に示した姿勢である。
この他、入力装置11を、水平姿勢から、その先端が下になるように、方向Dに90度回転すると、入力装置11は符号11Dで示される下向き垂直姿勢になる。
また、入力装置11を、水平姿勢から、反時計回転方向Aに90度回転すると、入力装置11は符号11Aで示される反時計回転方向に90度回転した姿勢になる。入力装置11を、水平姿勢から、時計回転方向Bに90度回転すると、入力装置11は符号11Bで示される時計回転方向に90度回転した姿勢になる。入力装置11を、水平姿勢から、時計回転方向Bに180度回転すると、入力装置11は符号11Eで示される裏返しの姿勢になる。
これらのジェスチャを、例えば第1ジェスチャあるいは第3のジェスチャとすることができる。
このようなジェスチャを利用して、上述した場合と同様の機能を実現することができる。このようなジェスチャを第1乃至第3のジェスチャとして組み合わせることで、ユーザーに直感的な操作をさせることが可能となる。
<2.第2の実施の形態>
[コマンド送信処理2]
[コマンド送信処理2]
図12は、入力装置11が実行する、他のコマンド送信処理を説明するフローチャートである。この実施の形態においては、入力装置11側でもモードの管理が行われる。
すなわちステップS101において取得部101は、操作量を取得する。ユーザーが入力装置11を把持し、3次元の自由空間で操作した場合、加速度センサー31と角速度センサー32が、その操作に対応する操作量を検出する。加速度センサー31が検出したY’’軸とZ’’軸の加速度(Ay(t),Az(t))と、角速度センサー32が検出したY’軸周りとZ’軸周りの角速度(ωψ(t),ωφ(t))がここで取得される。あるいはさらにX’’軸の加速度Ax(t)を取得してもよい。またここで入力装置11のボタンが操作された場合、その操作信号も取得される。
ステップS102において算出部102は、入力装置の角度を算出する。入力装置11のY軸に対するピッチ角度αは、Y’’軸の加速度Ay(t)と、Z’’軸の加速度Az(t)に基づいて、次式から算出することができる。
α=arctan(Az(t)/Ay(t)) (1)
α=arctan(Az(t)/Ay(t)) (1)
ステップS103において判定部103は、現在のモードはポインティングモードとズームモードのいずれであるのかを判定する。後述するステップS105,S109においてズームモードまたはポインティングモードが設定された場合、それが記憶されているので、その記憶からこの判定を行うことができる。
現在のモードがポインティングモードである場合、ステップS104において判定部103は、入力装置11の角度はポインティングモードからズームモードへのモード遷移角度範囲であるかを判定する。例えば図7に示されるように、入力装置11が上向き垂直姿勢である場合、すなわち入力装置11のY軸に対する角度αが10度以内である場合、ステップS105において設定部104はズームモードを設定する。このとき現在のモードがズームモードであることが記憶される。この記憶に基づいて、上述したステップS103の判定が行われる。
その後、処理はステップS101に戻り、再びユーザーの操作に基づく操作量が取得され、ステップS102で入力装置11の角度が算出される。いまの場合、ズームモードが設定されているため、ステップS108において判定部103は、入力装置11の角度はズームモードからポインティングモードへのモード遷移角度範囲であるかを判定する。例えば図8に示されるように、入力装置11のZ軸に対する角度が10度以内である場合、すなわち水平姿勢である場合、ズームモードからポインティングモードへのモード遷移角度範囲であると判定される。
入力装置11の角度が、ズームモードからポインティングモードへのモード遷移角度範囲ではない場合、ステップS110において算出部102は、ズーム量を算出する。すなわち、例えば図9に示されるような、上向き垂直姿勢の入力装置11のZ軸方向の移動量に基づいて、ズーム量が算出される。ステップS111において送信部105は、ステップS110で算出されたズーム量を表すコマンドを送信する。また必要に応じて、操作されたボタンに関するボタン情報のコマンドも送信される。具体的には、コマンドは通信部35により変調され、アンテナ36を介して画像表示装置12に電波で送信される。
なお、このとき、ユーザーが行っている操作はズーム操作であり、ポインタを移動させる操作ではない。そこで、ポインタの移動を禁止すべく、ポインタ移動量が0であること表すコマンドを合わせて送信することもできる。
図13を参照して後述するように、画像表示装置12は、コマンドを受信するとそれに対応する処理を実行する。従って、ユーザーは、図9に示されるように、入力装置11を上向き垂直姿勢にした状態で、Z軸方向に移動操作することにより、すなわち第2のジェスチャを行うことにより、表示部54の画像を拡大・縮小する(ズームする)ことができる。
ユーザーは、モードを、ズームモードからポインティングモードに切り替える場合、図8に示されるように、第3のジェスチャを行って、入力装置11を上向き垂直姿勢から水平姿勢に変更する。この場合、ステップS103で現在のモードがズームモードであると判定された状態で、ステップS108において、入力装置11の角度はズームモードからポインティングモードへのモード遷移角度範囲であると判定される。その結果、ステップS109において設定部104は、ポインティングモードを設定する。このとき現在のモードがポインティングモードであることが記憶される。この記憶に基づいて、上述したステップS103の判定が行われる。
その後、処理はステップS101に戻り、再びユーザーの操作に基づく操作量が取得され、ステップS102で入力装置11の角度が算出される。いまの場合、ポインティングモードが設定されているため、ステップS104において判定部103は、入力装置11の角度はポインティングモードからズームモードへのモード遷移角度範囲であるかを判定する。例えば図7に示されるように、入力装置11のY軸に対する角度が10度より大きい場合、ポインティングモードからズームモードへのモード遷移角度範囲ではないと判定される。この場合、ステップS105の処理は行われない。すなわちポインティングモードがそのまま継続される。
そこで、ステップS106において算出部102は、ポインタの移動量を算出する。すなわちステップS101で取得された操作量に基づいて、ポインタの移動量が算出される。例えば加速度(Ax(t),Ay(t))に所定の係数を乗算することでポインタの移動量が算出される。
ステップS107において送信部105は、ステップS106で算出されたポインタ移動量を表すコマンドを送信する。また操作されたボタンに関するボタン情報のコマンドも送信される。具体的には、コマンドは通信部35により変調され、アンテナ36を介して画像表示装置12に電波で送信される。このとき、ユーザーが行っている操作はポインタ移動操作やオブジェクト移動操作であり、画像をズームさせる操作ではない。そこで、ズーム処理を禁止すべく、ズーム量が0であること表すコマンドを合わせて送信することもできる。
上述したように、画像表示装置12は、コマンドを受信するとそれに対応する処理を実行する。従って、ユーザーは、入力装置11を水平姿勢にした状態で、3次元空間で任意の方向に移動操作することで、ポインタを意図する方向に移動することができる。
ステップS107の処理の後、処理はステップS101に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
なお、モードの設定は、画像表示装置12側で行ってもよい。この場合、ステップS105、S109では、それぞれズームモードおよびポインティングモードを設定する信号が送信される。
以上のようにして、ユーザーは、入力装置11の姿勢を変更することで、ズームモードとポインティングモードの機能を切り替えることができる。
[表示制御処理2]
図13は、図12のコマンド送信処理に対応して、画像表示装置12が実行する表示制御処理を説明するフローチャートである。
ステップS151において取得部151は、コマンドを取得する。すなわち、図12のステップS107,S111で送信されたコマンドが、アンテナ51を介して通信部52により受信、復調され、演算部53に供給され、取得される。
ステップS152において実行部103は、ステップS151で取得されたコマンドに対応する処理を実行する。具体的には、図12のステップS107で送信されたポインタ移動量に基づいて、表示部54上においてポインタが移動表示される。またステップS111で送信されたズーム量に基づいて、表示部54上の画像がズームされる。
図14は、ポインティングモード時の表示例を示す図である。なお図14において、201は各オブジェクトに共通の符号であり、201A乃至201Cは、そのうちの特定のオブジェクトを指す符号である。
図14Aにおいては、入力装置11の3次元自由空間における手振れを含む移動操作に基づいて、ポインタ211が非直線的に移動した状態が示されている。さらに入力装置11の決定ボタン(図示せず)が操作されると、複数のオブジェクト201のうちのポインタ211が位置する1つのオブジェクト201Aが選択され、その周囲に枠202が表示される。
なお、決定ボタンの操作に代える決定を指令することもできる。例えば、ポインタ211が予め設定された時間以上オブジェクト201上に留まっている場合、そのオブジェクト201を選択することができる。また、ポインタ211が予め設定された時間以上オブジェクト201上に留まっているとともに、角速度が予め設定された時間以上、予め設定された値以下の場合、そのオブジェクト201を選択することができる。あるいは、オブジェクト201の周囲をポインタ211で囲む操作(ジェスチャ)が行われた場合、そのオブジェクト201を選択することができる。
図14Bにおいては、最初は、不可視の仮想的ポインタによりオブジェクト201Aが選択されている。次に、ユーザーは入力装置11を右水平方向に移動操作する。その結果、選択されたオブジェクトが、操作方向(すなわち、右水平方向)に位置するオブジェクトのうち、オブジェクト201Aに位置的に最も近い(いまの場合、水平方向より若干下方向に位置する)オブジェクトであるオブジェクト201Bに変化する。その後、さらにユーザーが入力装置11を真上方向に移動操作する。その結果、選択されたオブジェクトが、操作方向(すなわち、真上方向)に位置するオブジェクトのうち、オブジェクト201Bに位置的に最も近い(いまの場合、真上方向より若干左方向に位置する)オブジェクトであるオブジェクト201Cに変化する。なお、位置的に最も近いオブジェクトとは、ユーザーによる操作方向を中心として所定の角度の範囲内で最も近くに位置するオブジェクトである。このようにこの実施の形態においては、選択されるオブジェクトが入力装置11の移動操作毎に、順次移動する。
図15は、ズームモード時の表示例を示す図である。図15Aにおいては、オブジェクト201Aが選択されている。この状態で、カーソルモードからズームモードにモードが変更され、上向き垂直姿勢でズーム操作が行われると、図15Bに示されるように、その時点で選択されているオブジェクト201Aがズームされる。図15Bの表示例では、図15Aのオブジェクト201Aが拡大表示されている。
図16は、他のズームモード時の表示例を示す図である。図15と図16を比較して明らかなように、図16のズームモードの表示例においては、図15のポインタ211が消去されている。
<3.第3の実施の形態>
[コマンド送信処理3]
[コマンド送信処理3]
図17は、入力装置11が実行する、他のコマンド送信処理を説明するフローチャートである。図17のステップS201乃至ステップS215の処理は、基本的に図12のステップS101乃至ステップS111の処理と同様である。ただし図17の実施の形態の場合、入力装置11の角速度が大きい場合、ポインタの移動量とズーム量が制限されるようになっている。
すなわち、図12においては、ステップS106のポインタ移動量の算出処理が、ステップS104の、「角度はポインティングモードからズームモードへのモード遷移角度範囲か?」の判定処理の後で行われている。これに対して、図17においては、図12のステップS106に対応するステップS206の処理が、図12のステップS104に対応する図17のステップS207の前段で実行されている。
そして、図17においては、図12のステップS103に対応するステップS203で、現在のモードがポインティングモードであると判定された場合、ステップS204で判定部103による判定処理が行われる。すなわち、ステップS201で取得された角速度の大きさが閾値以上であるかが判定される。
角速度の大きさとしては、例えば角速度センサー32が検出した角度の絶対値を利用することができる。具体的には、X’軸とY’軸にそれぞれ平行なピッチ回転軸とヨー回転軸を中心として回転するピッチ角θとヨー角ψの角速度の絶対値|ωθ(t)|または|ωψ(t)|を利用することができる。この場合の角速度は、入力装置11の座標軸を基準とした、相対座標系での値である。
あるいは、角速度の大きさとして、ロール角速度(例えば、加速度センサー31が検出した加速度Ax(t),Ay(t)の合成ベクトルの時間微分から求めることができる)の絶対値を利用することができる。さらに角速度センサー32が検出した角速度と、加速度センサー31が検出した加速度から算出される重力座標系(絶対座標系)におけるピッチ角θとヨー角ψの角速度の絶対値を利用することもできる。
角速度の大きさ(絶対値)が、予め設定されている閾値より小さい場合、ステップS206で算出部102によりポインタ移動量を算出する処理が行われる。そして、判定部103によりステップS207で、角度がポインティングモードからズームモードへのモード遷移範囲ではないと判定された場合、ステップS209において、ステップS206で算出されたポインタ移動量が画像表示装置12に送信される。すなわちこの場合の処理は、図12における場合と同様の処理となる。
これに対して、ステップS204において、角速度の大きさが閾値以上であると判定された場合、ステップS205において、算出部102は、移動量に制限値を設定する。具体的には、例えば、移動量として0が設定される。あるいは、感度を弱めて移動量が設定される。すなわち、入力装置11の操作量が大きくても、ポインタが移動しないか、移動したとしても移動量が小さくなるように設定が行われる。ステップS209では、このようにして制限値が設定された移動量が送信される。
つまり、角速度の大きさが、予め設定されている閾値より大きい場合、制限値が設定された移動量が送信される。ユーザーがモード変更のため、図7または図8に示されるように、入力装置11を縦方向に回転した場合、回転動作なので、角速度の大きさが大きくなる。この操作はモード変更の操作であって、ポインタを移動させる操作ではないので、ポインタは移動しないか、移動したとしても、その移動量は小さいことが望ましい。すなわち、角速度の大きさが大きいということは、入力装置11の角度の変化(姿勢の変化)が速いことを意味する。これはモードが変更中であることを意味する。このように、モードが変更される場合、変更される前のモードの処理を制限することで、操作性が改善される。
これにより次のような効果が得られる。例えば図15Aにおいて、ポインタ211がオブジェクト201A上に位置しているとする。この状態で、ユーザーがモードを、ポインティングモードからズームモードに切り替える場合、図7に示されるように、入力装置11を縦方向に回転する。しかし、この操作によるポインタ211の移動は制限される。すなわち、ポインタ211は、オブジェクト201A上から移動しないか、移動したとしても、その距離は短いものとなる。
また、図16Aに示される状態において、ユーザーがモードを、ポインティングモードからズームモードに切り替える操作をした場合においても、その操作によるポインタ211の移動は制限される。従って、枠202が表示されている選択状態にあるオブジェクト201が、他のオブジェクトに移動してしまうようなことが抑制される。
同様に、図12においては、ステップS110のズーム量の算出処理が、ステップS108の、「角度はズームモードからポインティングモードへのモード遷移角度範囲か?」の判定処理の後で行われている。これに対して、図17においては、図12のステップS110に対応するステップS212の処理が、図12のステップS108に対応する図17のステップS213の前段で実行されている。
そして、図17においては、図12のステップS103に対応するステップS203で、現在のモードがズームモードであると判定された場合、ステップS210で判定部103による判定処理が行われる。すなわち、ステップS201で取得された角速度の大きさが閾値以上であるかが判定される。
角速度の大きさが、予め設定されている閾値より小さい場合、ステップS212で算出部102によりズーム量を算出する処理が行われる。そして、判定部103によりステップS213で、角度がズームモードからポインティングモードへのモード遷移範囲ではないと判定された場合、ステップS215において、ステップS212で算出されたズーム量が画像表示装置12に送信される。すなわちこの場合の処理は、図12における場合と同様の処理となる。
これに対して、ステップS210において、角速度の大きさが閾値以上であると判定された場合、ステップS211において、算出部102は、ズーム量に制限値を設定する。具体的には、例えば、ズーム量として0が設定される。あるいは、感度を弱めてズーム量が設定される。すなわち、入力装置の操作量が大きくても、ズームしないか、ズームしたとしてもズーム量が小さくなるように設定が行われる。ステップS215では、このようにして制限値が設定されたズーム量が送信される。
つまり、角速度の大きさが、予め設定されている閾値より大きい場合、制限値が設定されたズーム量が送信される。ユーザーがモード変更のため、図7または図8に示されるように、入力装置11を縦方向に回転した場合、回転動作なので、角速度の大きさが大きくなる。この操作はモード変更の操作であって、ズームする操作ではないので、ズームはしないか、ズームしたとしても、その量は小さいことが望ましい。このように、モードが変更される場合(すなわち、変更途中である場合)、変更される前のモードの処理を制限することで、操作性が改善される。
その他の処理は、図12における場合と同様であり、繰り返しになるので、その説明は省略する。また、図17の処理に対応して画像表示装置12側で行われる処理も、図13に示される場合と同様なので、その説明も省略する。
なお、ユーザーは入力装置11を縦方向にゆっくり回転することで、すなわち、角速度の大きさが、閾値以上にならないように回転することで、モードを変更せずに、入力装置11の姿勢を変更することが可能である。
<4.第4の実施の形態>
[コマンド送信処理4]
[コマンド送信処理4]
図18は、入力装置11が実行する、さらに他のコマンド送信処理を説明するフローチャートである。この図18のステップS301乃至ステップS316の処理は、基本的に図17のステップS201乃至ステップS215の処理と同様の処理である。
ただし、図18の実施の形態においては、図17のステップS204,S210に対応するステップS305,S311において、角速度の大きさが、予め設定されている閾値以上、かつ仮想半径Rが閾値以下であるかが判定される。このため、図17のステップS203に対応するステップS304の現在のモードの判定処理の前のステップS303において、算出部102により、仮想半径Rを算出する処理が行われる。
仮想半径Rは、例えば次のように算出される。
入力装置11の速度は角速度に回転半径を乗算することで求められる。すなわち、ユーザーが入力装置11を操作した場合の入力装置11の運動は、ユーザーの肩、肘、または手首などを中心とした回転運動を合成したものとなる。そしてその回転半径は合成された回転運動の時間毎に変化する回転中心から入力装置11までの距離となる。
X’軸周りの角速度ωθ(t)はY軸方向の動き成分を有し、Y’軸周りの角速度ωψ(t)はX軸方向の動き成分を有する。従って入力装置11のX軸方向とY軸方向の速度を(Vx(t),Vy(t))とすると、回転半径(Rx(t),Ry(t))は次式で表される。
(Rx(t),Ry(t))=(Vx(t),Vy(t))/(ωψ(t),ωθ (t))
・・・(2)
(Rx(t),Ry(t))=(Vx(t),Vy(t))/(ωψ(t),ωθ (t))
・・・(2)
式(2)の右辺の(Vx(t),Vy(t)),(ωψ(t),ωθ(t))は、速度のディメンジョンである。この式(2)の右辺に表されている速度と角速度とがそれぞれ微分され、加速度(または角加速度)、あるいは加速度(または角加速度)の時間変化率のディメンジョンとされても相関関係は失われない。同様に、速度と角速度とがそれぞれ積分され、変位のディメンジョンとされても相関関係は失われない。
従って、式(2)の右辺に表されている速度および角速度をそれぞれ変位、加速度(または角加速度)、加速度(または角加速度)の時間変化率のディメンジョンとして、以下の式(3)乃至式(5)が得られる。
(Rx(t),Ry(t))=(x(t),y(t))/(ψ(t),θ(t))
・・・(3)
(Rx(t),Ry(t))=(Ax(t),Ay(t))/(Δωψ(t),Δω θ(t))
・・・(4)
(Rx(t),Ry(t))=(ΔAx(t),ΔAy(t))
/(Δ(Δωψ(t)),Δ(Δωθ(t)))
・・・(5)
(Rx(t),Ry(t))=(x(t),y(t))/(ψ(t),θ(t))
・・・(3)
(Rx(t),Ry(t))=(Ax(t),Ay(t))/(Δωψ(t),Δω θ(t))
・・・(4)
(Rx(t),Ry(t))=(ΔAx(t),ΔAy(t))
/(Δ(Δωψ(t)),Δ(Δωθ(t)))
・・・(5)
上記式のうち、例えば式(5)に注目すると、加速度(Ax(t),Ay(t))の変化率(ΔAx(t),ΔAy(t))と、角加速度(Δωψ(t),Δωθ(t))の変化率(Δ(Δωψ(t)),Δ(Δωθ(t)))が既知であれば、回転半径(Rx(t),Ry(t))を求められることが分かる。この実施の形態においては、式(5)に基づいて半径(Rx(t),Ry(t))が求められる。
算出部102は、加速度センサー31から取り込まれた検出値としての加速度(Ax(t),Ay(t))を微分して、加速度の変化率(ΔAx(t),ΔAy(t))を演算する。また算出部102は、角速度センサー32から取り込まれた検出値としての角速度(ωψ(t),ωθ(t))を2階微分して、角加速度(Δωψ(t),Δωθ(t))の変化率(Δ(Δωψ(t)),Δ(Δωθ(t)))を演算する。そして、算出部102は、式(5)に基づいて、回転半径(Rx(t),Ry(t))を算出する。
ステップS305とステップS311では、角速度の大きさが、予め設定されている閾値以上であり、かつ仮想半径Rが閾値以下である場合に、その操作はモード遷移時の操作であると判定される。そして、その操作がモード遷移時の操作であると判定されたとき、図17のステップS205,S211に対応するステップS306,S312の処理が実行される。すなわち、ステップS306においてポインタ移動量に制限値が設定され、ステップS312においてズーム量に制限値が設定される。
その後、図17のステップS209,S215に対応するステップS310,S316において、制限値が設定されたポインタ移動量あるいはズーム量がそれぞれ送信される。その他の動作は図17における場合と同様であるのでその説明は省略する。
ユーザーは、ポインタを移動する場合、およびズームする場合、腕を比較的伸ばして入力装置11を操作する。これに対して図7および図8に示されるような、モード変更の操作は、手首を返すことで行われる。その結果、入力装置11からその回転運動の支点までの距離である仮想半径Rは、モード変更時の場合の方が、ポインタを移動する場合およびズームする場合より短くなる。従って、角速度の大きさだけでなく、仮想半径Rの大きさに基づく判定を行うことで、モード変更のための操作であるのか、ポインティングのための操作であるのかを、より正確に判定することができる。
入力装置11から送信されたコマンドを受信した画像表示装置12が、例えば図13の表示制御処理を実行するのも、図17の実施の形態の場合と同様である。
<5.第5の実施の形態>
[コマンド送信処理5]
[コマンド送信処理5]
図19は、入力装置11が実行する、さらに他のコマンド送信処理を説明するフローチャートである。この実施の形態においては、図16の表示例に示される場合のように、選択状態にあるオブジェクトを変更する場合において、オブジェクトを変更する操作と、モード変更の操作とが識別される。
ステップS401乃至ステップS404において、図17のステップS201乃至ステップS204と同様の処理が行われる。
すなわちステップS401において取得部101は、操作量を取得する。ユーザーが入力装置11を把持し、3次元の自由空間で操作した場合、加速度センサー31と角速度センサー32が、その操作に対応する操作量を検出する。加速度センサー31が検出したY’’軸とZ’’軸の加速度(Ay(t),Az(t))と、角速度センサー32が検出したY’軸周りとZ’軸周りの角速度(ωψ(t),ωφ(t))がここで取得される。あるいはさらにX’’軸の加速度Ax(t)を取得してもよい。またここで入力装置11のボタンが操作された場合、その操作信号も取得される。
ステップS402において算出部102は、入力装置の角度を算出する。入力装置11のY軸に対するピッチ角度αは、Y’’軸の加速度Ay(t)と、Z’’軸の加速度Az(t)に基づいて、上述した式(1)から算出することができる。
ステップS403において判定部103は、現在のモードはポインティングモードとズームモードのいずれであるのかを判定する。後述するステップS409においてズームモードが設定された場合、それが記憶されるので、その記憶からこの判定を行うことができる。ズームモードが設定されていない場合、ポインティングモードと判定される。
ステップS403で、現在のモードがポインティングモードであると判定された場合、ステップS404で判定部103による判定処理が行われる。すなわち、ステップS401で取得された角速度の大きさが閾値以上であるかが判定される。
角速度の大きさが、予め設定されている閾値より小さい場合、ステップS406で設定部104は、オブジェクト変更可否フラグに変更可能を設定する。これに対して、角速度の大きさが、予め設定されている閾値以上である場合、ステップS405で設定部104は、オブジェクト変更可否フラグに変更不可を設定する。すなわち、変更される前のモードの処理を制限するようにフラグが設定される。
ステップS405,S406の処理の後、ステップS407において算出部102は、ポインタの移動量を算出する。すなわちステップS401で取得された操作量に基づいて、ポインタの移動量が算出される。例えば加速度(Ax(t),Ay(t))に所定の係数を乗算することでポインタの移動量が算出される。
次にステップS408において判定部103は、入力装置11の角度はポインティングモードからズームモードへのモード遷移角度範囲であるかを判定する。例えば図7に示されるように、入力装置11のY軸に対する角度αが10度以内である場合、すなわち上向き垂直姿勢である場合、ステップS409において設定部104はズームモードを設定する。このとき現在のモードがズームモードであることが記憶される。この記憶に基づいて、上述したステップS403の判定が行われる。
その後、処理はステップS401に戻り、再びユーザーの操作に基づく操作量が取得され、ステップS402で入力装置11の角度が算出される。いまの場合、ズームモードが設定されているため、処理はステップS403からステップS411に進む。ステップS411において算出部102は、ステップS401で取得された操作量に基づいて、ズーム量を算出する。このズーム量は、ポインタ移動量と同様に、例えば加速度(Ax(t),Ay(t))に所定の係数を乗算することで算出される。
ステップS412において送信部105は、ステップS411で算出されたズーム量を送信する。
画像表示装置12は、このズーム量を受信すると、それに基づいて、図16に示されるように、画像をズームする。この処理は、図13のフローチャートにより実行される。
ステップS408において、入力装置11の角度はポインティングモードからズームモードへのモード遷移角度範囲はないと判定された場合、ステップS410において送信部105は、ポインタ移動量およびオブジェクト変更可否フラグを送信する。なおポインタ移動量はステップS407で算出されており、オブジェクト変更可否フラグはステップS405,S406で設定されている。
すなわち、図7に示されるように、入力装置11のY軸に対する角度αが10度より大きい場合、ポインティングモードからズームモードへのモード変更は指示されていない。そこで、ポインティングモードがそのまま継続される。
画像表示装置12は、このポインタ移動量およびオブジェクト変更可否フラグを受信すると、それに基づいて、選択状態にあるオブジェクトを変更する。この処理は、図13のフローチャートにより実行される。
以上のように、この実施の形態においては、ユーザーがモード変更の操作をした場合、そのことがフラグに設定される。従って、ユーザーのモード変更操作以外の操作に基づいて、枠202が表示されている選択状態にあるオブジェクト201が、他のオブジェクトに変更されてしまうようなことが防止される。
[表示制御処理3]
図20は、画像表示装置12が実行する、さらに他の表示制御処理を説明するフローチャートである。この処理は、図19のコマンド送信処理に対応して実行される。
ステップS451において取得部151は、入力装置11から送信された信号を取得する。この信号は、例えば図19のステップS410,S412において送信されたものであり、ポインタ移動量、オブジェクト変更可否フラグ、ズーム量などが含まれる。
ステップS452において判定部154は、ステップS451で取得したポインタ移動量が0であるかを判定する。ポインタ移動量が0ではない場合、現在設定されているモードはポインティングモードであると判断される。すなわちポインタの動きの量に基づいてモードの判定が行われる。入力装置11によりモードを表すフラグを発行し、それに基づきモードの判定を行うことも可能である。しかし、動き量に基づきモード判定を行った方が、入力装置11から画像表示装置12に送信するパケットの大きさを小さくすることができ、その分、入力装置11の省電力化を図ることができる。
ポインタ移動量が0ではない場合、すなわち、現在設定されているモードがポインティングモードである場合、ステップS453において判定部154はさらにオブジェクトが変更可能であるかを判定する。この判定は、ステップS451で取得されたオブジェクト変更可否フラグから行うことができる。
オブジェクト変更可否フラグが変更可能を表している場合、ステップS454において実行部153は、ポインタ移動量に応じて選択状態にあるオブジェクトを変更する。すなわち、選択状態にあるオブジェクトが、それまでのオブジェクトから、ポインタ移動量に対応する位置の他のオブジェクトに変更される。
ステップS453において、オブジェクトが変更不可であると判定された場合、ステップS454のオブジェクトを変更する処理は実行されず、処理はステップS451に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS452においてポインタ移動量が0であると判定された場合、ステップS455において判定部154は、ズーム量が0であるかを判定する。ズーム量が0でない場合、現在設定されているモードはズームモードであると判断される。すなわちズーム量に基づいてモードの判定が行われる。
ズーム量が0ではない場合、すなわち、現在設定されているモードがズームモードである場合、ステップS456において実行部153は、選択状態にあるオブジェクトをズーム量に基づいてズーミングする。
ステップS455において、ズーム量は0であると判定された場合、ステップS456の選択状態にあるオブジェクトをズーミングする処理は実行されず、処理はステップS451に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
<6.第6の実施の形態>
[誤表示防止制御処理1]
[誤表示防止制御処理1]
ユーザーが、例えばポインティングモードからズームモードに、モードを切り替えるために入力装置11を操作したにも拘わらず、ポインタが移動してしまうと操作性が悪化する。そこで、このようなモード切り替えのための操作であるにも拘わらずポインタが移動表示されてしまうような誤表示を防止するために、次のような処理を行うことができる。
図21は、入力装置の角度を説明する図である。入力装置11は、ポインティングモードと判定される角度範囲が、水平面から±β1の角度範囲とされる(図21においては、Z軸と逆方向からの角度で示されている)。これに対して、ズームモードと判定される角度範囲は、Y軸(鉛直方向)から±β2の角度範囲とされる。そして、ポインティングモード(第1のモード)とズームモード(第2のモード)の角度範囲の間に、角度β3の不感帯の領域が形成されている。すなわち、この実施の形態の場合、入力装置11が、水平面から角度範囲β1乃至(β1+β3)の範囲内にあるときの入力装置11の操作は無視される。その結果、入力装置11が、水平面から角度β1より大きく、角度(β1+β3)未満である場合の操作、すなわちポインティングモードからズームモードへのモード切り替えのための操作については、ポインタが移動表示されることが抑制される。
[誤表示防止制御処理2]
図22は、ポインタの表示例を示す図である。ポインティングモード時、ポインタ211がポインタ211Aとして示される位置に表示されていたとする。ポインティングモードからズームモードに、モードを切り替えるために入力装置11が操作された結果、ポインタ211がポインタ211Bとして示される位置に移動表示されたとする。ポインタ211のこの移動はユーザーが意図するものではない。そこで、この実施の形態の場合、ポインティングモードからズームモードへのモードの切り替えが検出されたとき、ポインタ211は、ポインタ211Bとして示される位置から、ポインタ211Aとして示される位置に戻される。これによっても、実質的に、ポインタ211の誤表示を防止することができる。
具体的には、ポインタ211を所定の時間だけ前の時刻の表示位置に戻すことができる。あるいは、前回の操作速度が0、または0に近い値になったタイミングの表示位置までポインタ211を戻すことができる。多くの場合、モード切り替え時の操作速度は0になる。そこで、このようにすることで、ポインタ211の誤表示を防止することができる。
[誤表示防止制御処理3]
図23は、操作量の変化を表す図である。入力装置11が、ポインティングモードからズームモードに、モードを切り替えるため操作された場合、操作量(例えば移動量)は、信号Aとして示されるように変化する。操作量は期間T1において急激に増加し、所定の値に達した時刻t1のタイミングで、モードの切り替えが検出される。この実施の形態の場合、信号Aは予め設定された一定の時間だけ遅延され、信号Bが生成される。モードの切り替えが検出された時刻t1から期間T2の間、信号Bのレベルを0(操作量を0)にすることで、信号Cが生成される。そしてポインタ211の移動量の演算は、入力装置11の操作に対応した信号Cに基づいて行われる。
このように、この実施の形態においては、モードの切り替えの検出は、遅延しない元の信号Aに基づいて行われ、ポインタ211の移動量の演算は、遅延した信号Cに基づいて行われる。その結果、モード切り替え時に、ポインタ211が移動表示されることが抑制される。
[誤表示防止制御処理4]
図24は、操作量の変化を表す図である。入力装置11が、ポインティングモードからズームモードに、モードを切り替えるため操作された場合、操作量(例えば移動量)は、図24Aに信号Aとして示されるように変化する。操作量は期間T1において急激に増加し、所定の値に達した時刻t1のタイミングで、モードの切り替えが検出される。ここまでの処理は、図23における場合と同様である。
この実施の形態の場合、モードの切り替えの検出と、ポインタ211の移動量の演算のいずれも、信号Aに基づいて行われる。しかし、図24Bに示されるように、モードの切り替えが検出された時刻t1から期間T11(例えば、0.1秒)の間、ポインタ211の移動表示の制御が禁止される。その結果、モード切り替え時に、ポインタ211が移動表示されることが抑制される。
[誤表示防止制御処理5]
図25は、入力装置11の構成を示す斜視図である。この実施の形態においては、入力装置11の所定の面(この実施の形態の場合、上面)に、ボタン251が設けられている。ユーザーは、ポインタ211を移動する場合、ボタン251を指で操作した状態で入力装置11を操作する。ボタン251を操作した状態はロックされるようにしてもよい。ボタン251が操作されていない場合、ユーザーが入力装置11を操作しても、ポインタ211は移動表示されない。その結果、ユーザーは、モード切り替え時に、ボタン251を操作しないで入力装置11を操作することで、ポインタ211が移動表示されることを防止することができる。
なお、ポインタ211を移動させない場合に、ボタン251を指で操作させるようにしてもよいのは勿論である。
なお、以上の誤表示防止制御処理は、単独、あるいは複数のいくつかを組み合わせて実行することができる。
<7.第7の実施の形態>
[表示制御処理4]
[表示制御処理4]
図26と図27は、画像表示装置12が実行する、さらに他の表示制御処理を説明するフローチャートである。この実施の形態においては、現在設定されているモードを識別する識別情報が表示される。なお、この実施の形態においては、入力装置11は、例えば図5に示されるような処理を実行し、ユーザーの操作に基づくコマンドを送信してくる。
ステップS501において判定部154は、入力装置11の姿勢が、上向き垂直姿勢と水平姿勢のいずれであるかを判定する。この判定は、上述した図6のステップS21,S24,S30における場合と同様の処理である。
入力装置11の姿勢が、上向き垂直姿勢であると判定された場合、ステップS502において設定部152は、ズームモードを設定する。このモード設定は、ユーザーが、図7に示されるような第1のジェスチャ操作を行うことで実行される。
いまズームモードであるので、ステップS503において出力部155は、ズームモードのアイコンのみを表示する。
図28は、アイコンの表示例を示す図である。ステップS503においては、表示部54の表示画面は、例えば図28Aに示されるように制御される。同図においては、表示部54の画面の右上の隅に、設定されているモードを識別する識別情報として、ズームモードであることを表すアイコン301が表示されている。
現在設定されているモードを知ることができないと、ユーザーはどのような操作をしてよいのかが判らず、不便である。そこで、このようにそのとき設定されているモードに対応するアイコンを表示することで、ユーザーは、現在設定されているモードを簡単かつ確実に知ることができ、所望のモードを迅速に設定することが可能となる。
ステップS504において実行部153は、ズームモードを実行する。すなわち、入力装置11から送信されてくる、図9に示されるような第2のジェスチャの操作量に基づいて、図9に符号54N,54Fとして示されるように、表示部54の表示画像をズームする処理が行われる。
ステップS505において判定部154は、入力装置11の姿勢が、上向き垂直姿勢であるかを判定する。すなわちズームモードが設定されている状態において、入力装置11の姿勢が、上向き垂直姿勢のままであるかが判定される。
図29は、入力装置の姿勢の変化を示す図である。例えば図29Aに示されるように、入力装置11が上向き垂直姿勢である場合、処理はステップS503に戻る。すなわち、入力装置11が上向き垂直姿勢である場合、ステップS503乃至S505の処理が繰り返される。
ズームモードにおいては、入力装置11は基本的に上向き垂直姿勢で使用されるが、入力装置11のY軸に対する角度αが10度より大きいと、ステップS505において、入力装置11は上向き垂直姿勢ではないと判定される。すなわち、ズームモードからポインティングモードへの遷移のための第3のジェスチャ操作がなされたと判定される。
入力装置11が上向き垂直姿勢ではないと判定された場合、ステップS506において判定部154は、モードの候補のアイコンが表示されているかを判定する。モードの候補のアイコンが表示されていない場合、ステップS507において出力部155は、モードの候補のアイコンを薄く表示する。
例えば、図29Aに示される上向き垂直姿勢から、図29Bに示されるように、Y軸に対する角度が10度より大きくなるまで入力装置11が傾けられると、入力装置11は上向き垂直姿勢ではないと判定される。
このとき、例えば図28Bに示されるように、現在のモードであるズームモードのアイコン301の周囲に、モードを識別する識別情報として、モードの候補のアイコン302乃至305が、ズームモードのアイコン301より薄く表示される。すなわち、現在のモードから遷移可能なモードの候補のアイコン302乃至305が、モードの遷移過程で、現在のモードと識別できるように表示される。
アイコン302はポインティングモード、アイコン303は回転モード、アイコン304は手書き入力モード、アイコン305はスクロールモードを、それぞれ表している。
ステップS506において、モードの候補のアイコンが表示されていると判定された場合、さらに表示する必要がないので、ステップS507の処理はスキップされる。
ステップS507の処理の後、およびステップS506で、モードの候補のアイコンが既に表示されていると判定された場合、ステップS508において、出力部155は、入力装置の傾きに応じてズームモードのアイコンとポインティングモードのアイコンの濃淡表示を変更する。
すなわち、ユーザーがモードを、ズームモードからポインティングモードに変更する場合、例えば図29B乃至図29Dに示されるように、入力装置11の姿勢を、次第に水平に近い状態に変化させる。この操作に伴って、ズームモードのアイコンとポインティングモードのアイコンの濃淡表示が変更される。
図30は、モード変更した場合のアイコンの表示の変化例を示す図である。図29B乃至図29Dに示されるように、入力装置11の姿勢が次第に水平に近い状態に変化されると、図30Aに示されるように、濃く表示されていたズームモードのアイコン301が、図30Bに示されるように少し薄く表示される。そしてポインティングモードのアイコン302が、少し濃く表示される。入力装置11の姿勢がさらに水平に近い状態に変化されると、図30Bに示されるように、少し薄く表示されていたズームモードのアイコン301が、図30Cに示されるように、さらに薄く表示される。逆に、図30Bに示されるように少し濃く表示されていたポインティングモードのアイコン302が、さらに濃く表示される。
このように色が次第に濃くなることからも、ユーザーは、そのとき行っている操作が、どのモードへ変更するのかを知ることができる。表示された候補モードのアイコンがユーザーが希望するものではないとき、ユーザーはその操作を中止することができる。従って、迅速かつ確実にユーザーが希望するモードを設定することが可能になる。
ステップS508の処理の後、ステップS509において判定部154は、水平姿勢がN回連続して検出されたかを判定する。Nは予め設定されている閾値としての2以上の基準回数である。水平姿勢が検出されたとしても、その検出回数がN回に達していない場合、処理はステップS505に戻り、それ以降の処理が繰り返される。すなわちズームモードの処理が継続される。
1回でも水平姿勢が検出された場合、直ちにズームモードを解除すると、ユーザーが誤って入力装置11を水平姿勢にした場合に、ズームモードが解除されてしまい、操作性が悪化する。そこでN回連続して検出された場合にのみ、ズームモードが解除される。すなわち図6のステップS31における場合と同様に、検出された姿勢が維持されている時間が計測される。
ステップS509において、水平姿勢がN回連続して検出されたと判定された場合、すなわち水平姿勢が所定の時間継続している場合、ステップS510において設定部152は、ズームモードを解除する。そしてステップS511において設定部152は、ポインティングモードを設定する。ステップS501において入力装置11が水平姿勢であると判定された場合にも、ステップS511のポインティングモード設定処理が実行される。
ポインティングモードが設定されたので、ステップS512において出力部155は、ポインティングモードのアイコンのみを表示する。
すなわち、例えば、入力装置11が、図29Aに示される上向き垂直姿勢から、遂に図29Eに示される水平姿勢に変更された場合、図30Dに示されるように、ポインティングモードのアイコン302のみが表示される。ポインティングモードのアイコン302以外のズームモードのアイコン301、回転モードのアイコン303、手書き入力モードのアイコン304、およびスクロールモードのアイコン305は、いずれも消去される。
従ってユーザーは、最終的に設定されたモードを知ることができる。
ステップS513において実行部153は、ポインティングモードを実行する。すなわち、入力装置11から送信されてくる、入力装置11の操作量に基づいて、表示部54の表示画像をポインティングする処理が行われる。
次に、ステップS514において判定部154は、入力装置11が水平姿勢であるかを判定する。すなわちポインティングモードが設定されている状態において、入力装置11の姿勢が、水平姿勢のままであるかが判定される。
例えば図29Eに示されるように、入力装置11が水平姿勢である場合、処理はステップS512に戻る。すなわち、ポインティングデモードにおいては、ステップS512乃至S514の処理が繰り返される。
図31は、アイコンの表示例を示す図である。この図31は、以上のようにして、ズームモードから最終的にポインティングモードが設定された場合において、そのアイコン302が表示部54に表示された状態を表している。
現在設定されているモードと遷移過程のモードとは、濃さ以外に、色彩を異ならせることで識別できるようにすることもできる。
以上のように、設定されているモードのアイコンを表示することで、ユーザーは各モードに対応する姿勢を記憶したり、各モードの姿勢を製品の取扱説明書で確認したりする必要がなくなり、操作性が向上する。また、モードが完全に切り替えられる前に、遷移過程のモードを表示すると、ユーザーは遷移しているモードを確認することができるので、希望するモードを迅速かつ確実に設定することが可能となる。
ポインティングモードにおいては、入力装置11は基本的に水平姿勢で使用されるが、入力装置11のY軸に対する角度αが80度より小さいと(Z軸に対する角度γが10度より大きいと)、ステップS514において、入力装置11は水平姿勢ではないと判定される。すなわち、ポインティングモードからズームモードへの遷移のための第1のジェスチャ操作がなされたと判定される。
入力装置11が水平姿勢ではないと判定された場合、ステップS515において判定部154は、モードの候補のアイコンが表示されているかを判定する。モードの候補のアイコンが表示されていない場合、ステップS516において出力部155は、モードの候補のアイコンを薄く表示する。
ステップS515において、モードの候補のアイコンが表示されていると判定された場合、さらに表示する必要がないので、ステップS516の処理はスキップされる。
ステップS516の処理の後、およびステップS515で、モードの候補のアイコンが既に表示されていると判定された場合、ステップS517において、出力部155は、入力装置の傾きに応じてポインティングモードのアイコンとズームモードのアイコンの濃淡表示を変更する。
すなわち、ユーザーがモードを、ポインティングモードからズームモードに変更する場合、例えば図7および図29E乃至図29Aに示されるように、入力装置11の姿勢を、次第に上向き垂直姿勢に近い状態に変化させる第1のジェスチャ操作が行われる。この操作に伴って、図示は省略するが、ポインティングモードのアイコンとズームモードのアイコンの濃淡表示が変更される。すなわち、遷移元のモードであるポインティングモードのアイコンが次第に薄く表示され、逆に遷移先のモードであるズームモードのアイコンが次第に濃く表示される。
このように色が次第に濃くなることからも、ユーザーは、そのとき行っている操作が、どのモードへ変更するのかを知ることができる。表示された候補モードのアイコンがユーザーが希望するものではないとき、ユーザーはその操作を中止することができる。従って、迅速かつ確実にユーザーが希望するモードを設定することが可能になる。
ステップS517の処理の後、ステップS518において判定部154は、上向き垂直姿勢がM回連続して検出されたかを判定する。Mは予め設定されている閾値としての2以上の基準回数である。上向き垂直姿勢が検出されたとしても、その検出回数がM回に達していない場合、処理はステップS514に戻り、それ以降の処理が繰り返される。すなわちポインティングモードの処理が継続される。
ポインティングモードにおいて、1回でも上向き垂直姿勢が検出された場合、直ちにポインティングモードを解除すると、ユーザーが誤って入力装置11を上向き垂直姿勢にした場合に、ポインティングモードが解除されてしまい、操作性が悪化する。そこでM回連続して検出された場合にのみ、ポインティングモードが解除される。すなわち図6のステップS25における場合と同様に、検出された姿勢が維持されている時間が計測される。
ステップS518において、上向き垂直姿勢がM回連続して検出されたと判定された場合、すなわち上向き垂直姿勢が所定の時間継続している場合、ステップS519において設定部152は、ポインティングモードを解除する。そして処理はステップS502に戻り、ステップS502において設定部152は、ズームモードを設定する。以下、上述した場合と同様の処理が繰り返される。
なお、図26と図27の処理は、図6の処理と同様に、隣接するステップ間の同一ルーチンが、予め設定されている回数だけ繰り返されたとき、あるいは同一ステップ内で予め設定されている所定の時間が経過したとき、終了される。さらにユーザーが、操作中、押圧していたボタンを放したり、特定の中止ボタンを操作したり、フォト式タッチセンサーから指を離すなどの操作をしたとき、図26と図27の処理は終了される。
[アイコンの出力例1]
図32乃至図38は、モード変更した場合における他のアイコンの表示の変化例を示す図である。
図32の実施の形態においては、アイコン302,305,301,303,304が、左から右に順番に水平に1列に表示されている。現在のモードはズームモードであるため、図32Aに示されるように、ズームモードのアイコン301が、他の同じ大きさのアイコン302乃至305に較べて最も大きく表示されている。
ユーザーのズームモードからポインティングモードへのモード変更の操作に伴って、図32Bに示されるように、ズームモードのアイコン301の大きさが少し小さくなり、逆にポインティングモードのアイコン302が少し大きくなる。そして、ポインティングモードが設定されると、図32Cに示されるように、ズームモードのアイコン301は他のアイコン305,303,304と同じ大きさとなり、ポインティングモードのアイコン302が、それらより大きく表示される。
図33の実施の形態においては、図33Aに示されるように、現在のモードのアイコン301が、図32Aにおける場合と同様に最も大きく表示されている。ズームモードからポインティングモードへのモード変更の操作に伴って、図33Bに示されるように、ポインティングモードのアイコン302は次第に大きくなるが、ズームモードのアイコン301は最大の大きさのままとされる。そして、最終的にポインティングモードが設定された場合、図33Cに示されるように、ポインティングモードのアイコン302が最大にされるとともに、ズームモードのアイコン301が他のアイコンと同じ、小さい大きさに変更される。
図34の実施の形態においては、アイコン301乃至305が、十字状に配置されている。図34Aに示されるように、中央のアイコンが現在のモードのアイコンとされ、その上下左右に配置されている他のアイコンより大きく表示されている。図34Aにおいては、ポインティングモードのアイコン302が中央に配置されている。
ポインティングモードからズームモードへのモード変更が行われる場合、図34Bに示されるように、変更のモード候補であるズームモードのアイコン301が次第に中央に移動される。そして、ズームモードが設定されると、図34Cに示されるように、ズームモードのアイコン301が中央に配置され、最も大きく表示される。それまで設定されていたポインティングモードのアイコン302は、この例では、上側に移動され、小さく表示されている。
図35の実施の形態においては、各モードのアイコンが、立方体の図形の各面に表示されている。この例では、立方体の図形の3面が表示されている。そして、図35Aに示されるように、現在設定されているモードのアイコンが、正面を向くように表示される。この例の場合、ズームモードのアイコン301が正面に、手書き入力モードのアイコン304が右側面に、そしてポインティングモードのアイコン302が上面に、それぞれ表示されている。
例えばズームモードからポインティングモードへのモード変更が指示された場合、図35Bに示されるように、立方体の上面が正面となるように回転する。その結果、ズームモードのアイコン301の面が隠れるように立方体が回転し、ズームモードのアイコン301の表示面積が次第に小さくなる。そして、ポインティングモードのアイコン302が正面に位置するように立方体が回転し、ポインティングモードのアイコン302の表示面積が次第に大きくなる。最終的にポインティングモードが設定されたとき、図35Cに示されるように、ポインティングモードのアイコン302が正面に最も大きく表示される。そして新たに表示された上面には、いままで仮想的に背面に位置していたスクロールモードのアイコン305が表示されている。
図36の実施例においては、各モードのアイコンが、4角錐台の図形の各面に表示されている。この例では、4角錐台の底面を除く5面に各モードのアイコン301乃至305が表示されている。4角錐台は、その上面が正面を向くように配置されている。そして設定されたモードは上面に表示される。図36の例では、ポインティングモードのアイコン302が正面に、各側面に、その他のアイコン301,303,304,305がそれぞれ表示されている。
図37の実施の形態においては、立方体を構成する6面が平面上に十字状に展開されており、各面に各モードのアイコン301乃至306が表示されている。アイコン306は、音量調節モードのアイコンである。この表示例では、さらにフレーム401が表示されている。フレーム401は現在設定されているモードのアイコンの周囲に移動表示される。
図37Aにおいては、フレーム401はポインティングモードのアイコン302を囲むように表示されている。この状態でポインティングモードからズームモードにモード変更が指示されると、フレーム401は、図37Bに示されるように、ズームモードのアイコン301の方向に移動する。そしてズームモードが設定されると、図37Cに示されるように、フレーム401はズームモードのアイコン301の周囲に表示される。ユーザーはフレーム401から、現在設定されているモードを識別することができる。
図38の実施の形態においては、現在設定されているモードのアイコンが図38Aに示されるように単独で表示される。この例では、ズームモードのアイコン301が表示されている。この状態でポインティングモードへのモード変更が指示されると、図38Bに示されるように、ポインティングモードのアイコン302が、ズームモードのアイコン301の右側に薄く表示される。
さらにモード変更の指示が進むと、図38Cに示されるように、ズームモードのアイコン301が薄くなり、ポインティングモードのアイコン302が濃くなる。そして、ポインティングモードが設定されると、図38Dに示されるように、ズームモードのアイコン301は消去され、ポインティングモードのアイコン302だけが濃く表示される。
以上のように、ユーザーは、現在設定されているモードと、変更先のモードを知ることができるので、所望のモードを迅速、確実に設定することが可能になる。
[アイコンの出力例2]
図39乃至図41は、さらにアイコンなどの他の識別情報の表示例を示す図である。
図39の実施の形態においては、ポインタ211が、設定されたモードのアイコンに変化する。この例においては、ズームモードが設定されているため、ポインタ211がズームモードのアイコン301として表示されている。
図40の実施の形態においては、設定されたモードのフレームが表示される。そしてそのフレームには、設定されたモードのアイコンが付加されている。この表示例においては、ズームモードが設定されているため、ズームモードのフレーム411が表示されている。そしてフレーム411には、ズームモードのアイコン301がフレーム411の左上に付加されている。
図41の実施の形態においては、画面の右上に、設定されているモードを表す文字421が表示される。
図39乃至図41の実施の形態においても、ユーザーは設定されているモードを確実に知ることができる。
[アイコンの出力例3]
以上の実施の形態においては、設定されているモードの識別情報が、画像表示装置12側に出力されていたが、入力装置11側に出力させることもできる。この場合、上述した表示制御処理が入力装置11において実行される。
図42乃至図44は、識別情報を入力装置11側に出力する場合の識別情報の出力例を示す図である。
図42の実施の形態においては、入力装置11に表示部501が形成され、そこに設定されているモードのアイコンが表示される。この例では、ズームモードのアイコン301が表示されている。
図43の実施の形態においては、入力装置11に設定可能な複数のアイコンが表示され、そのうちの実際に設定されたモードのアイコンが点滅表示される。この例では、アイコン301,302,303,305が表示されており、そのうちのズームモードのアイコン301が点滅している。
図44の実施の形態においては、入力装置11に放音部511が形成されている。そして新たなモードが設定されると、設定されたモードの名称が、音声でユーザーに通知される。この例では、ズームモードの音声が出力されている。
なお、画像表示装置12側で識別情報の音声を出力することもできる。
[アイコンの出力例4]
以上の実施の形態においては、設定されたモードをユーザーに直接認識させるようにしたが、間接的に認識させるようにすることもできる。
図45と図46は、他の識別情報の出力例を表す図である。
図45の実施の形態においては、入力装置11の内部に振動部材が収容されており、入力装置11が振動する。振動のパターンがモードによって変化する。ユーザーはその振動のパターンから、設定されたモードを識別することができる。振動は、ユーザーがモード確認のボタンを操作したり、所定のモードのジェスチャを行ったとき発生する。あるいは、モードが設定されたとき、振動が発生するようにしてもよい。
なお、画像表示装置12側で識別情報の振動を発生させることもできる。その場合、ユーザーがその振動を感知できるように、画像表示装置12に、全体または一部を振動させる振動部材が設けられる。
図46の実施の形態においては、所定のモードが設定された場合、入力装置11の発光部521が光を点滅する。点滅のパターンがモードによって変化する。ユーザーはその点滅のパターンから、設定されたモードを識別することができる。点滅は、ユーザーがモード確認のボタンを操作したり、所定のモードのジェスチャを行ったとき発生する。あるいは、モードが設定されたとき、点滅が発生するようにしてもよい。
なお、画像表示装置12側で、識別情報の光を点滅させることもできる。
[変形例]
なお、以上説明したモードは例であり、上記した以外のモードを設定する場合にも本発明は適用することができる。また、上記した表示、音声、光または振動以外の出力も可能である。
以上においては、入力装置11により遠隔操作される画像表示装置12をテレビジョン受像機としたが、パーソナルコンピュータ、その他の情報処理装置とすることができる。
さらに、制御対象の情報処理装置が、例えば携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistants)などの携帯情報処理装置である場合には、入力装置11をその携帯情報処理装置と別の構成とするほか、一体化した構成にすることもできる。一体化された場合、携帯情報処理装置全体を所定の方向に操作することで入力が行われる。
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
なお、本明細書において、プログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
Claims (20)
- 情報処理装置を遠隔操作するために、ユーザーにより把持され、3次元の自由空間で操作される操作部と、
モードを設定するための、前記操作部の前記自由空間における第1のジェスチャの信号と、前記第1のジェスチャに基づいて設定された前記モードにおける処理を実行させるための、前記第1のジェスチャと異なる前記操作部の前記自由空間における第2のジェスチャの信号を送信する送信部と
を備える入力装置。 - 前記第1のジェスチャと前記第2のジェスチャの一方は、前記操作部の回転移動的ジェスチャであり、他方は平行移動的ジェスチャである
請求項1に記載の入力装置。 - 前記モードは、前記第1のジェスチャが所定の閾値を超えて行われた場合に設定される
請求項2に記載の入力装置。 - 前記第1のジェスチャの閾値は、前記操作部の姿勢の角度と時間である
請求項3に記載の入力装置。 - 前記第1のジェスチャは、前記操作部を水平な姿勢から、その先端が上向きの垂直な姿勢に回転するジェスチャであり、
前記第2のジェスチャは、先端が上向きの垂直な姿勢の前記操作部を、ユーザーに近づけるかまたは遠ざけるように移動するジェスチャである
請求項4に記載の入力装置。 - 前記モードは、前記第1のジェスチャおよび前記第2のジェスチャと異なる第3のジェスチャが、所定の閾値を超えて行われた場合に解除される
請求項1に記載の入力装置。 - 前記第3のジェスチャの閾値は、前記操作部の姿勢の角度と時間である
請求項6に記載の入力装置。 - 前記第3のジェスチャが所定の閾値を超えて行われた場合、前記第1のジェスチャが所定の閾値を超えて行われた場合に設定される前記モードとは異なる他のモードが設定される
請求項7に記載の入力装置。 - 前記操作部の前記自由空間における第1のジェスチャに基づいて、モードを設定する設定部をさらに備える
請求項1に記載の入力装置。 - 前記モードが変更される場合、変更される前の前記モードの処理を制限する
請求項1に記載の入力装置。 - 操作部と、
送信部とを備え、
前記操作部は、情報処理装置を遠隔操作するために、ユーザーにより把持され、3次元の自由空間で操作され、
前記送信部は、モードを設定するための、前記操作部の前記自由空間における第1のジェスチャの信号と、前記第1のジェスチャに基づいて設定された前記モードにおける処理を実行させるための、前記第1のジェスチャと異なる前記操作部の前記自由空間における第2のジェスチャの信号を送信する
入力装置の入力方法。 - コンピュータに、
モードを設定するための、情報処理装置を遠隔操作するために、ユーザーにより把持され、3次元の自由空間で操作される操作部の前記自由空間における第1のジェスチャの信号と、前記第1のジェスチャに基づいて設定された前記モードにおける処理を実行させるための、前記第1のジェスチャと異なる前記操作部の前記自由空間における第2のジェスチャの信号を送信する送信手段と
しての機能を実行させるプログラム。 - 入力装置と、前記入力装置からの遠隔制御信号により制御される情報処理装置とからなる情報処理システムにおいて、
前記入力装置は、
前記情報処理装置を遠隔操作するために、ユーザーにより把持され、3次元の自由空間で操作され、
前記情報処理装置は、
前記入力装置の前記自由空間における第1のジェスチャに基づいてモードを設定し、前記第1のジェスチャと異なる前記入力装置の前記自由空間における第2のジェスチャに基づいて、前記第1のジェスチャに基づいて設定された前記モードにおける処理を実行する
情報処理システム。 - 情報処理装置を遠隔操作するために、ユーザーにより把持され、3次元の自由空間で操作される操作部から取得された、前記操作部の前記自由空間における第1のジェスチャに基づいて、モードを設定する設定部と、
前記第1のジェスチャと異なる前記操作部の前記自由空間における第2のジェスチャに基づいて、前記第1のジェスチャに基づいて設定された前記モードにおける処理を実行する実行部と
を備える情報処理装置。 - 前記第2のジェスチャ時における前記操作部の移動速度に応じて、前記モードの動作速度を制御する
請求項14に記載の情報処理装置。 - 設定されている前記モードを識別する識別情報を出力する
請求項14に記載の情報処理装置。 - 設定されている前記モードから遷移可能な前記モードの前記識別情報をさらに出力する
請求項16に記載の情報処理装置。 - 前記識別情報を、表示、音声または振動により出力する
請求項16に記載の情報処理装置。 - 設定部と、
実行部とを備え、
前記設定部は、情報処理装置を遠隔操作するために、ユーザーにより把持され、3次元の自由空間で操作される操作部から取得された、前記操作部の前記自由空間における第1のジェスチャに基づいて、モードを設定する前記操作部の前記自由空間における第1のジェスチャに基づいて、モードを設定し、
前記実行部は、前記第1のジェスチャと異なる前記操作部の前記自由空間における第2のジェスチャに基づいて、前記第1のジェスチャに基づいて設定された前記モードにおける処理を実行する
情報処理方法。 - コンピュータに、
情報処理装置を遠隔操作するために、ユーザーにより把持され、3次元の自由空間で操作される操作部から取得された、前記操作部の前記自由空間における第1のジェスチャに基づいて、モードを設定する設定手段と、
前記第1のジェスチャと異なる前記操作部の前記自由空間における第2のジェスチャに基づいて、前記第1のジェスチャに基づいて設定された前記モードにおける処理を実行する実行手段と
しての機能を実行させるプログラム。
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