JP2010231700A - 表示装置及び表示装置の駆動制御方法並びに表示装置の製造方法 - Google Patents

表示装置及び表示装置の駆動制御方法並びに表示装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】タッチパネル機能を備えた場合であっても、コントラストの低下を抑制して良好な表示画質を実現することができるとともに、製造コストの低減及び装置の小型薄型化を図ることができる表示装置及び表示装置の駆動制御方法並びに表示装置の製造方法を提供する。
【解決手段】 表示装置は、表示パネルモジュール100の表示パネル110の視野側に、位置検出モジュール200の平面座標回路210を、所定の間隙を有して対向するように配置した構成を有している。また、表示パネル110を構成する対向電極が、位置検出モジュール200の電圧検出電極として兼用された構成を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置及び表示装置の駆動制御方法並びに表示装置の製造方法に関し、特に、タッチパネル機能を備えた表示装置及び表示装置の駆動制御方法並びに表示装置の製造方法に関する。
従来、カーナビゲーションシステムや現金自動預け払い機(ATM)、一部のパーソナルコンピュータ等において、使用者が表示画面に直接触れることにより、動作の選択や情報の入力を行うタッチパネル機能を備えた表示装置が採用されている。近年では、携帯電話機や携帯音楽プレーヤー、デジタルカメラ、電子辞書等においても、タッチパネル機能を備えたものが商品化されている。
一方、このような機能を備えた表示装置に適用される表示パネルとしては、従来、液晶表示(LCD)パネルが採用されてきたが、近年、より薄型化が可能で、かつ、高彩度、高速応答に基づく高品位動画表示が可能な有機エレクトロルミネッセンス(以下、「有機EL」と略記する)表示パネルが注目されている。
有機EL表示パネルは、周知のように、例えばガラス基板等の一面側に複数の有機EL素子が2次元配列されたパネル構造を有している。有機EL素子は、アノード(陽極)電極と、有機EL層(発光機能層)と、カソード(陰極)電極と、を順次積層した素子構造を有している。そして、有機EL層に発光しきい値を越えるようにアノード電極とカソード電極との間に電圧を印加することにより、有機EL層内で注入されたホールと電子が再結合する際に生じるエネルギーに基づいて光(励起光)が放射される。
ここで、液晶表示パネルや有機EL表示パネルに、タッチパネル機能を備えた表示装置については、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1には、液晶表示パネルや有機EL表示パネルの視野側に、透明なタッチパネルを配置した構成が記載されている。また、タッチパネル機能としては、抵抗膜方式や静電容量方式等の種々の方法が知られている。
特開2008−158911号公報
上述した特許文献1等に示されたタッチパネル機能を備えた表示装置においては、液晶表示パネルや有機EL表示パネルの視野側に、該表示パネルとは別個の構成である抵抗膜方式のタッチパネルを配置した構成を有している。
このような構成においては、表示パネルに表示される画像情報が、タッチパネルを構成する透明部材を介して使用者に視認されることになるため、外光の反射や透過光の減衰等によりコントラストが低下して表示画質の劣化を招くという問題を有していた。
また、個別に製造された、別部品である表示パネルとタッチパネルを組み付ける必要があるため、部品コストの上昇や製造プロセスの増加を招くとともに、表示装置の実装面積や厚みの増加を招くという問題を有していた。
なお、従来技術に係るタッチパネル機能を備えた表示装置の構成例については、後述する実施形態において詳しく説明する。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑み、タッチパネル機能を備えた場合であっても、コントラストの低下を抑制して良好な表示画質を実現することができるとともに、製造コストの低減及び装置の小型薄型化を図ることができる表示装置及び表示装置の駆動制御方法並びに表示装置の製造方法を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明に係る表示装置は、第1の基板の一面側に設けられた複数の第1の電極と、前記各第1の電極上に設けられた表示機能層と、一面側が前記表示機能層を介して前記複数の第1の電極に共通して対向するように配置された第2の電極と、からなる複数の表示画素を有する表示パネルと、予め設定された抵抗率を有して、一面側が所定の間隙を介して前記第2の電極の他面側に対向するように支持されるとともに、外部から印加される押圧力により前記第2の電極の他面側に導通可能に配置された抵抗膜と、前記抵抗膜の所定の方向に電圧勾配を形成する電圧印加部と、前記押圧力により前記第2の電極と前記抵抗膜が導通したときに前記第2の電極から検出される電圧の電圧値に基づいて、前記抵抗膜が前記第2の電極に導通した位置を検出する位置検出部と、を有することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の表示装置において、前記第2の電極に接続された切換部を有し、該切換部は、前記押圧力が印加された位置を検出するときに、前記第2の電極を前記位置検出部に接続し、前記表示パネルによる画像表示を行うときに、前記第2の電極を、前記各表示画素を駆動するための電圧を印加する電圧源に接続することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の表示装置において、前記表示パネルは、前記複数の表示画素の各々の形成領域を画定する隔壁層を有し、前記第2の電極は前記隔壁層の上面を含んで前記複数の第1の電極に対向して配置され、当該隔壁層の上面部分において、前記第2の電極と前記抵抗膜が前記所定の間隙を介して対向するように配置されていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の表示装置において、一面側に前記抵抗膜が設けられた第2の基板を有し、前記第2の基板及び前記抵抗膜は可撓性を有する部材からなり、前記押圧力は前記第2の基板の他面側に印加され、該押圧力により、少なくとも前記第2の基板及び前記抵抗膜が撓んで前記第2の電極と電気的に接触することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の表示装置において、前記表示パネルは可撓性を有する部材からなり、前記押圧力は前記第1の基板の他面側に印加され、該押圧力により、少なくとも前記表示パネルが撓んで前記抵抗膜と電気的に接触することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の表示装置において、前記第2の電極と前記抵抗膜との間には、前記所定の間隙を保持するためのスペーサが設けられていることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の表示装置において、前記第2の電極と前記抵抗膜との間には、前記第2の電極又は前記抵抗膜のいずれか一方から突出し、かつ、高さが前記所定の間隙よりも低い導電性の突部が設けられていることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の表示装置において、前記第2の電極と前記抵抗膜との間には、前記所定の間隙よりも小さい粒径を有する導電性粒子が設けられていることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項1乃至8記載の表示装置において、前記表示画素は、発光素子を有し、前記表示機能層は、発光機能層であることを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項9記載の表示装置において、前記発光素子は、有機エレクトロルミネッセンス素子であることを特徴とする。
請求項11記載の発明に係る表示装置は、第1の基板の一面側に設けられた複数の第1の電極と、前記各第1の電極上に設けられた表示機能層と、一面側が前記表示機能層を介して前記複数の第1の電極に共通して対向するように配置された第2の電極と、からなる複数の表示画素を有する表示パネルと、予め設定された抵抗率を有して、一面側が所定の間隙を介して前記第2の電極の他面側に対向するように支持されるとともに、外部から印加される押圧力により前記第2の電極の他面側に導通可能に配置された抵抗膜と、前記抵抗膜の所定の方向に電圧勾配を形成する電圧印加部と、前記抵抗膜が前記第2の電極に導通した位置を検出する位置検出部と、前記押圧力が印加された位置を検出するとき、前記第2の電極を前記位置検出部に接続し、前記複数の表示画素による画像表示を行うとき、前記第2の電極を、前記各表示画素を駆動するための所定の電圧を印加する電圧源に接続する切換部と、を備えることを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項11記載の表示装置において、一面側に前記抵抗膜が設けられた第2の基板を有し、前記押圧力は前記第2の基板の他面側に印加され、前記押圧力により前記第2の基板及び前記抵抗膜が撓んで前記第2の電極と導通することを特徴とする。
請求項13記載の発明は、表示装置の駆動制御方法であって、前記表示装置は、第1の基板の一面側に設けられた複数の第1の電極と、前記各第1の電極上に設けられた表示機能層と、一面側が前記表示機能層を介して前記複数の第1の電極に共通して対向するように配置された第2の電極と、からなる複数の表示画素を有する表示パネルと、予め設定された抵抗率を有して、一面側が所定の間隙を介して前記第2の電極の他面側に対向するように支持されるとともに、外部から印加される押圧力により前記第2の電極の他面側に導通可能に配置された抵抗膜と、前記抵抗膜が前記第2の電極に導通した位置を検出する位置検出部と、を有し、一定の動作期間毎に、前記第2の電極を前記複数の表示画素を駆動するための電圧を印加する電圧源に接続して、前記表示パネルの前記複数の表示画素に表示データを書き込んで、該表示データに応じた画像表示を行うステップと、前記動作期間における、前記複数の表示画素への前記表示データの書き込みを行っていない一部の期間において、前記第2の電極を前記位置検出部に接続し、前記抵抗膜に電圧を印加して所定の方向に電圧勾配を形成して、前記押圧力が印加された位置を検出するステップと、を含むことを特徴とする。
請求項14記載の発明に係る表示装置の製造方法は、複数の第1の電極を第1の基板の一面側に形成する工程と、前記各第1の電極上に表示機能層を形成する工程と、第2の電極を、前記表示機能層を介して一面側が前記複数の第1の電極に共通して対向するように形成して、前記各第1の電極と前記表示機能層と前記第2の電極とからなる複数の表示画素を有する表示パネルを形成する工程と、予め設定された抵抗率を有する抵抗膜を、前記表示パネルの前記第2の電極の他面側に前記抵抗膜の一面側が所定の間隙を介して対向し、外部から印加される押圧力により前記抵抗膜の一面側を前記第2の電極の他面側に導通可能に貼り合わせる工程と、を含むことを特徴とする。
請求項15記載の発明は、請求項14記載の表示装置の製造方法において、前記表示パネルを形成する工程は、前記複数の表示画素の各々の形成領域を画定する隔壁層を形成する工程と、前記第2の電極を前記隔壁層の上面を含んで前記複数の第1の電極に対向するように形成する工程と、を含み、前記第2の電極と前記抵抗膜を貼り合わせる工程は、前記隔壁層の上面部分において、前記第2の電極の他面側と前記抵抗膜の一面側が前記所定の間隙を介して対向するように貼り合わせることを特徴とする。
本発明に係る表示装置及び表示装置の駆動制御方法並びに表示装置の製造方法によれば、タッチパネル機能を備えた場合であっても、コントラストの低下を抑制して良好な表示画質を実現することができるとともに、製造コストの低減及び装置の小型薄型化を図ることができる。
本発明に係る表示装置の第1の実施形態を示す概略構成図である。 本実施形態に係る表示装置に適用される表示パネルモジュールの一例を示す要部構成図である。 本実施形態に係る表示パネルに2次元配列される表示画素の回路構成例を示す等価回路図である。 本実施形態に適用可能な表示画素の一例を示す平面レイアウト図である。 本実施形態に係る表示装置の要部断面図である。 本実施形態に係る表示装置に適用される位置検出モジュールの一例を示す要部構成図である。 本実施形態に係る位置検出モジュールの位置検出動作を説明するための概念図である。 本実施形態に係る表示装置の駆動制御方法を示すタイミングチャートである。 本実施形態に係る表示装置の製造方法を示す工程断面図(その1)である。 本実施形態に係る表示装置の製造方法を示す工程断面図(その2)である。 比較対象に係る表示装置を模式的に示した概略構成図である。 本実施形態に係る表示装置の作用効果を説明するための模式図である。 第1の実施形態に係る表示装置の他の構成例を示す要部概略断面図(その1)である。 第1の実施形態に係る表示装置の他の構成例を示す要部概略断面図(その2)である。 本発明に係る表示装置の第2の実施形態を示す概略構成図である。 本実施形態に係る表示装置の要部断面図である。
以下、本発明に係る表示装置及び表示装置の駆動制御方法並びに表示装置の製造方法について、実施形態を示して詳しく説明する。なお、以下に示す実施形態においては、表示パネルとして、有機EL素子(発光素子)を有する複数の表示画素を2次元配列した構成を有し、各表示画素が表示データ(映像データ)に応じた輝度階調で発光動作することにより画像情報を表示する有機EL表示パネルに、本発明の技術思想を適用した場合について説明するが、他の表示方法により画像情報を表示する表示パネルに適用するものであってもよい。
<第1の実施形態>
(表示装置)
まず、本発明に係る表示装置について説明する。
図1は、本発明に係る表示装置の第1の実施形態を示す概略構成図である。図1においては、表示パネルモジュールと位置検出モジュール(タッチパネルモジュール)との配置関係を明確にするために、便宜的にハッチングを施して示した。図2は、本実施形態に係る表示装置に適用される表示パネルモジュールの一例を示す要部構成図である。
本実施形態に係る表示装置は、図1に示すように、表示パネルモジュール100と、位置検出モジュール200と、を有している。表示パネルモジュール100は、図1、図2に示すように、概略、表示パネル110と、選択ドライバ120と、電源ドライバ130と、データドライバ140と、表示パネルコントローラ150と、表示信号生成回路160と、電極接続切換スイッチ170と、を備えている。位置検出モジュール200は、概略、平面座標回路210と、位置検出コントローラ220と、を備えている。
そして、本実施形態においては、表示パネルモジュール100の表示パネル110の視野側(図面手前側)に、位置検出モジュール200の平面座標回路210を、所定の間隙を有して対向するように配置した構成を有している。また、詳しくは後述するが、表示パネル110を構成する対向電極が、位置検出モジュール200の電圧検出電極として兼用された構成を有している。
(表示パネルモジュール)
表示パネル110は、図2に示すように、絶縁性基板上に設定された表示領域において、行方向及び列方向に相互に直交するように配設された複数の選択ラインLsと複数のデータラインLdとの各交点近傍に、複数の表示画素PIXが配列された画素アレイが設けられている。
選択ドライバ120は、表示パネル110の行方向(図2の左右方向)に配設された各選択ラインLsに接続され、各選択ラインLsに所定のタイミングで選択レベル(例えばハイレベル)の選択信号Vselを順次印加することにより、行ごとの表示画素PIXを選択状態に設定する。
電源ドライバ130は、各行の選択ラインLsに並行に配設された複数の電源電圧ラインLaに接続され、各電源電圧ラインLaに所定のタイミングで電源電圧Vscを印加する。ここで、電源ドライバ130は、各行の表示画素PIXの発光動作時にハイレベルの電源電圧Vscを電源電圧ラインLaに印加し、書込動作時(非発光動作時)にはローレベルの電源電圧Vscを印加する。
データドライバ140は、表示パネル110の列方向(図2の上下方向)に配設された各データラインLdに接続され、表示データに応じた階調信号(例えば階調電流Idata)を、各データラインLdを供給することにより、選択状態に設定された表示画素PIXに当該階調信号を書き込む。
表示パネルコントローラ150は、後述する表示信号生成回路160から供給されるタイミング信号に基づいて、少なくとも上記選択ドライバ120及び電源ドライバ130、データドライバ140の動作状態を制御して、表示パネル110における所定の表示駆動動作を実行するための選択制御信号及び電源制御信号、データ制御信号を生成して出力する。また、表示パネルコントローラ150は、後述する位置検出モジュール200の位置検出コントローラ220に対して所定のタイミングで位置検出制御信号を送出するとともに、位置検出コントローラ220から送出される位置座標データに基づいて、表示パネル110において特定の表示動作を実行する制御を行う。
表示信号生成回路160は、例えば、表示パネルモジュール100の外部から供給される映像信号に基づいて、表示データ(輝度階調データ)を生成してデータドライバ140に供給するとともに、該表示データに基づいて表示パネル110に所定の画像情報を表示するためのタイミング信号(システムクロック等)を抽出、又は、生成して表示パネルコントローラ150に供給する。
電極接続切換スイッチ170は、表示パネルコントローラ150からの切換制御信号に基づいて、各表示画素PIXの発光素子に共通する対向電極(後述する有機EL素子OELのカソード電極)を、所定の基準電圧源(図示を省略)、又は、位置検出コントローラ220のいずれかに選択的に接続するように切り換える。ここで、電極接続切換スイッチ170は、表示パネルモジュール100における画像表示動作時には、上記対向電極を基準電圧源に接続して、対向電極を基準電圧Vss(例えば接地電圧0V)に設定する。一方、位置検出モジュール200における位置検出動作時には、上記対向電極を位置検出コントローラ220に接続して、対向電極の電圧を検出電圧Vx1、Vy1として送出する。
(表示画素)
ここで、本実施形態に係る表示パネルモジュールに適用可能な表示画素の具体例について説明する。
図3は、本実施形態に係る表示パネルに2次元配列される表示画素の回路構成例を示す等価回路図である。ここでは、3個のトランジスタ(例えばアモルファスシリコン薄膜トランジスタ等)と1個のキャパシタからなる画素駆動回路を有する表示画素の回路構成例を示す。
表示画素PIXは、図3に示すように、画素駆動回路DCと、発光素子である有機EL素子OELと、を有している。画素駆動回路DCは、具体的には、トランジスタTr11、Tr12、Tr13と、キャパシタCsとを備えている。トランジスタTr11は、ゲート端子が選択ラインLsに接続され(接点N11)、また、ドレイン端子が電源電圧ラインLaに接続され、また、ソース端子が接点N13に接続されている。トランジスタTr12は、ゲート端子が選択ラインLsに接続され(接点N11)、ソース端子がデータラインLdに接続され(接点N12)、ドレイン端子が接点N14に接続されている。トランジスタTr13は、ゲート端子が接点N13に接続され、ドレイン端子が電源電圧ラインLaに接続され、ソース端子が接点N14に接続されている。キャパシタCsは、トランジスタTr13のゲート端子(接点N13)及びソース端子(接点N14)間に接続されている。
また、有機EL素子OELは、アノード端子(アノード電極)が上記画素駆動回路DCの接点N14に接続され、カソード端子(カソード電極)が上述した電極接続切換スイッチ170を介して、所定の低電位の基準電圧Vssを生成する基準電圧源(図示を省略)、又は、位置検出モジュール200の位置検出コントローラ220のいずれかに選択的に接続される。
なお、基準電圧Vssは、電源電圧ラインLaに印加される電源電圧Vscに基づいて電位が設定される。すなわち、基準電圧Vssは、表示データに応じた階調信号(階調電流Idata)を表示画素PIXに供給する書込動作期間においては、ローレベルに設定される電源電圧Vscと等電位であるか、あるいは、当該電源電圧Vscよりも高い電位であって、かつ、表示画素PIX(有機EL素子OEL)が所定の輝度階調で発光動作する発光動作期間においては、ハイレベルに設定される電源電圧Vscよりも低電位となる、任意の電位(例えば、接地電位0V)に設定されている。また、有機EL素子OELのカソード端子(カソード電極)は、各表示画素PIXに共通する単一の電極層(後述する対向電極)により構成され、基準電圧Vssが、表示パネル110に2次元配列された複数の表示画素PIXに対して共通に印加される。
(表示画素の駆動制御)
そして、このような回路構成を有する表示画素PIXにおける駆動制御動作は、所定の処理サイクル期間内に、表示データに応じた電圧成分を保持させる書込動作(選択期間)と、有機EL素子OELを表示データに応じた輝度階調で発光動作させる発光動作(非選択期間)と、を実行するように設定されている。
まず、表示画素PIXへの書込動作(選択期間)においては、選択ドライバ120から選択ラインLsに対して、選択レベル(オンレベル;例えばハイレベル)の選択電圧Vselを印加する。また、この書込動作(選択期間)においては、電源ドライバ130から電源電圧ラインLaに対して、ローレベルの電源電圧Vscを印加する。また、表示パネルコントローラ150から供給される切換制御信号に基づいて、電極接続切換スイッチ170を基準電圧源側の接点Naに切り換え設定して、有機EL素子OELのカソード端子(後述する対向電極)に基準電圧源Vssを印加する。そして、この動作期間にデータドライバ140からデータラインLdに対して、表示データに応じた電流値に設定された階調電流Idataを供給する。
これにより、表示画素PIXが選択状態に設定され、トランジスタTr11及びTr12がオン動作して、ローレベルの電源電圧VscがトランジスタTr13のゲート端子(接点N13)に印加されるとともに、トランジスタTr13のソース端子(接点N14)がデータラインLdに電気的に接続される。
ここで、データラインLdに供給される階調電流Idataは、表示画素PIXに書き込まれる表示データに含まれる輝度階調値に応じて、例えば負極性を有する電流値に設定される。この場合、表示画素PIXからデータラインLd方向に階調電流Idataが引き抜かれるように流れる。これにより、ローレベルの電源電圧Vscよりもさらに低電位の電圧レベルがトランジスタTr13のソース端子(接点N14)に印加される。
したがって、接点N13及びN14間(すなわち、トランジスタTr13のゲート−ソース間)に電位差が生じることによりトランジスタTr13がオン動作して、電源電圧ラインLaからトランジスタTr13、接点N14、トランジスタTr12、データラインLdを介してデータドライバ140方向に、階調電流Idataに対応した書込電流Iaが流れる。
このとき、キャパシタCsには、接点N13及びN14間に生じた電位差に対応する電荷が蓄積され、電圧成分として保持される。また、電源電圧ラインLaには、基準電圧Vss(接地電位0V)以下の電圧レベルを有する電源電圧Vscが印加され、さらに、書込電流Iaが表示画素PIXからデータラインLd方向に引き抜くように設定されている。これにより、有機EL素子OELのアノード端子(接点N14)に印加される電位はカソード端子の電位(基準電圧Vss)よりも低くなるため、有機EL素子OELには電流が流れず発光動作は行われない(非発光動作)。
次いで、書込動作終了後の発光動作(非選択期間)においては、選択ドライバ120から選択ラインLsに対して、非選択レベル(ローレベル)の選択電圧Vselを印加する。そして、このタイミングに同期して、又は、所定のタイミングで、電源ドライバ130から電源電圧ラインLaに対して、ハイレベルの電源電圧Vscを印加する。
これにより、トランジスタTr11、Tr12がオフ動作して、トランジスタTr13のゲート端子(接点N13)への電源電圧Vscの印加が遮断されるとともに、トランジスタTr13のソース端子(接点N14)への階調電流Idataの引き込み動作に起因する電圧レベルの印加が遮断される。このとき、キャパシタCsには、上述した書込動作において蓄積された電荷が保持されるので、トランジスタTr13はオン状態を維持する。また、電源電圧ラインLaには、基準電圧Vssよりも高電位の電源電圧Vscが印加されるので、有機EL素子OELのアノード端子(接点N14)に印加される電位はカソード端子の電位(基準電圧Vss)よりも高くなる。
したがって、電源電圧ラインLaからトランジスタTr13、接点N14を介して、有機EL素子OELに順バイアス方向に所定の発光駆動電流Ibが流れるので、有機EL素子OELが発光動作する。このとき、キャパシタCsにより保持される電圧成分は、トランジスタTr13において階調電流Idataに対応する書込電流Iaを流す場合の電位差に相当するので、有機EL素子OELに流れる発光駆動電流Ibは、上記書込電流Iaと略同等の電流値(Ib≒Ia)を有している。これにより、有機EL素子OELは、表示データに応じた輝度階調で発光する。
なお、本実施形態においては、表示データに応じて表示画素PIXに書き込む電流値を調整(指定)し、画素駆動回路DCにより、有機EL素子OELに流す発光駆動電流の電流値を制御して、所望の輝度階調で発光動作させる電流指定型の階調制御方式の回路構成を示した。本発明は、これに限定されるものではなく、表示データに応じて各表示画素PIXに書き込む階調電圧Vdataの電圧値を調整(指定)し、画素駆動回路DCにより、有機EL素子OELに流す発光駆動電流の電流値を制御して、所望の輝度階調で発光動作させる電圧指定型の階調制御方式の回路構成を有するものであってもよい。
また、上述した構成例においては、画素駆動回路DCとして3個のトランジスタを備えた回路構成を示したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、2個以上のトランジスタを備えた他の回路構成を有するものであってもよい。また、画素駆動回路DCにより発光駆動される発光素子として有機EL素子OELを適用した場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、電流制御型の発光素子であれば、例えば、発光ダイオード等の他の発光素子であってもよい。
(表示装置のパネル構造)
次に、上述したような回路構成を有する表示画素(画素駆動回路及び有機EL素子)を有する表示装置の具体的なパネル構造(平面レイアウト及び断面構造)について説明する。ここでは、表示パネルモジュール100の有機EL素子OELにおいて発光した光が、位置検出モジュール200の平面座標回路210を介して視野側(図1の手前側)に出射するトップエミッション型の発光構造を有する有機EL表示パネルを適用した場合について示す。
図4は、本実施形態に適用可能な表示画素の一例を示す平面レイアウト図である。なお、図4においては、図3に示した画素駆動回路DCの各トランジスタ及び配線(選択ラインLs、電源電圧ラインLa、データラインLd等)が形成された層を中心に示し、各トランジスタの電極及び各配線層、画素電極の平面形状を明瞭にするために、便宜的にハッチングを施して示した。
また、図5は、本実施形態に係る表示装置の要部断面図である。ここで、図5は、図4に示した平面レイアウトを有する表示画素におけるVA−VA線(本明細書においては図4中に示したローマ数字の「5」に対応する記号として便宜的に「V」を用いる。以下同じ)に沿った断面を示す概略断面図である。
図3に示した回路構成を有する表示画素PIXは、具体的には、図4、図5に示すように、絶縁性基板11の一面側(視野側)に設定された画素形成領域Rpxごとに設けられている。この画素形成領域Rpxには、少なくとも、有機EL素子OELの形成領域(EL素子形成領域)Relと、隣接する表示画素PIXとの境界領域と、が設定されている。
図4に示すように、画素形成領域Rpxの図面上方及び下方の縁辺領域には、各々、行方向(図面左右方向)に延在するように選択ラインLs及び電源電圧ラインLaが配設されている。一方、画素形成領域Rpxの図面右方の縁辺領域には、上記の選択ラインLs及び電源電圧ラインLaに直交するように、列方向(図面上下方向)に延在するようにデータラインLdが配設されている。
また、上記画素形成領域Rpxの周囲の縁辺領域に設定される境界領域には、上下及び左右方向に隣接して配列される表示画素PIXにまたがって、例えば図4、図5に示すように、絶縁性基板11の表面から突出し、行方向及び列方向(すなわち格子状)に延在するように隔壁層16が配設されている。そして、隔壁層16の側壁16eにより囲まれ、画素電極14が露出した領域(図4中、ハッチングで表記)が、EL素子形成領域Relとして画定されている。
ここで、データラインLdは、例えば図4、図5に示すように、選択ラインLs及び電源電圧ラインLaよりも下層側(絶縁性基板11側)に設けられている。データラインLdは、トランジスタTr11〜Tr13のゲート電極Tr11g〜Tr13gを形成するためのゲートメタル層をパターニングすることによって、当該ゲート電極Tr11g〜Tr13gと同じ工程で形成される。データラインLdは、図5に示すように、その上に被覆成膜されたゲート絶縁膜13に設けられたコンタクトホールCH12(図3に示した接点N12に相当する)を介して、トランジスタTr12のソース電極Tr12sに接続されている。このように、データラインLdを絶縁性基板11上に配設することにより、後述する対向電極18との間に、ゲート絶縁膜13、絶縁膜15及び隔壁層16が介在しているので、寄生容量を低減して、データラインLdに供給される信号の遅延を抑制することができる。
また、選択ラインLs及び電源電圧ラインLaは、トランジスタTr11〜Tr13のソース電極Tr11s〜Tr13s、ドレイン電極Tr11d〜Tr13dを形成するためのソース、ドレインメタル層をパターニングすることによって、当該ソース電極Tr11s〜Tr13s、ドレイン電極Tr11d〜Tr13dと同じ工程で形成される。選択ラインLsは、図4に示すように、下層のゲート絶縁膜13に設けられたコンタクトホールCH11(図3に示した接点N11に相当する)を介して、トランジスタTr11、Tr12のゲート電極Tr11g、Tr12gに接続されている。また、電源電圧ラインLaは、トランジスタTr11、Tr13のドレイン電極Tr11d、Tr13dと一体的に形成されている。
ここで、データラインLd、選択ラインLs及び電源電圧ラインLaは、例えば下層配線と上層配線からなる積層構造を有するものであってもよい。データラインLdの下層配線は、図5に示すように、上述したようにゲートメタル層をパターニングすることにより形成され、例えばアルミニウム単体やアルミニウム合金等の配線抵抗を低減するための金属材料からなる低抵抗金属層を適用することができる。また、データラインLdの上層配線は、図5に示すように、例えばソース、ドレインメタル層をパターニングすることにより形成され、例えばアルミニウム単体やアルミニウム合金等の配線抵抗を低減するための低抵抗金属の単層や、クロム(Cr)やチタン(Ti)等のマイグレーションを低減するための遷移金属層上に、上記の低抵抗金属層を設けた積層構造を適用することができる。
なお、選択ラインLs及び電源電圧ラインLaについても、データラインLdと同様に、例えばクロム(Cr)やチタン(Ti)等のマイグレーションを低減するための遷移金属層上に、アルミニウム単体やアルミニウム合金等の配線抵抗を低減するための低抵抗金属層を設けた積層構造を有する下層配線と、アルミニウム単体やアルミニウム合金等の配線抵抗を低減するための低抵抗金属の単層や、クロム(Cr)やチタン(Ti)等のマイグレーションを低減するための遷移金属層上に上記低抵抗金属層を設けた積層構造を有する上層配線と、を適用することができる。
また、図3に示した画素駆動回路DCのトランジスタTr11及びTr12は、具体的には、図4に示すように、データラインLdに沿って列方向に延在するように配置されている。すなわち、トランジスタTr11、Tr12のチャネルの幅方向が、データラインLdに並行に配置されている。また、画素駆動回路DCのトランジスタTr13は、図4に示すように、電源電圧ラインLaに沿って行方向に延在するように配置されている。すなわち、トランジスタTr13のチャネルの幅方向が、電源電圧ラインLaに並行に配置されている。
ここで、各トランジスタTr11〜Tr13は、周知の電界効果型の薄膜トランジスタ構造を有している。すなわち、トランジスタTr11〜Tr13は、図4、図5に示すように、各々、ゲート電極Tr11g〜Tr13gと、ゲート絶縁膜13を介して各ゲート電極Tr11g〜Tr13gに対応する領域に形成された半導体層SMCと、該半導体層SMCの両端部に延在するように形成されたソース電極Tr11s〜Tr13s及びドレイン電極Tr11d〜Tr13dと、を有している。
なお、図5において、チャネル保護層BLは、酸化シリコン又は窒化シリコン等により形成され、半導体層SMCへのエッチングダメージを防止する機能を有している。また、不純物層OHMは、n型の不純物を含むアモルファスシリコンからなるnシリコン層等により形成され、半導体層SMCとソース電極Tr11s〜Tr13s及びドレイン電極Tr11d〜Tr13dとのオーミック接続を実現する機能を有している。
そして、図3に示した画素駆動回路DCの回路構成に対応するように、トランジスタTr11、Tr12は、図4に示すように、ゲート電極Tr11g、Tr12gがゲート絶縁膜13に設けられたコンタクトホールCH11を介して選択ラインLsに接続されている。トランジスタTr11のドレイン電極Tr11dは、電源電圧ラインLaと一体的に形成されている。また、トランジスタTr11のソース電極Tr11sは、ゲート絶縁膜13に設けられたコンタクトホールCH13を介してトランジスタTr13のゲート電極Tr13g、及び、キャパシタCsの下部電極Ecaを兼用する、反射金属層12に接続されている。
図4、図5に示すように、トランジスタTr12のドレイン電極Tr11dは、キャパシタCsの上部電極Ecbを兼用する、有機EL素子OELの画素電極14に接続されている。また、トランジスタTr12のソース電極Tr11sは、ゲート絶縁膜13に設けられたコンタクトホールCH12を介してデータラインLdに接続されている。
また、トランジスタTr13は、図4に示すように、ゲート電極Tr13gがゲート絶縁膜13に設けられたコンタクトホールCH13を介して上記トランジスタTr11のソース電極Tr11sに接続されているとともに、上記反射金属層12に接続されている。また、トランジスタTr13のドレイン電極Tr13dは、電源電圧ラインLaと一体的に形成されている。トランジスタTr13のソース電極Tr13sは、上記画素電極14に接続されている。
キャパシタCsは、図4、図5に示すように、下部電極Ecaと、該下部電極Ecaに対向する上部電極Ecbと、下部電極Eca及び上部電極Ecb間に介在するゲート絶縁膜13と、を有している。ここで、ゲート絶縁膜13は、キャパシタCsの誘電体層として兼用されている。また、上部電極Ecbは、後述する有機EL素子OELの画素電極14として兼用され、下部電極Ecaは、反射金属層12として兼用されている。すなわち、キャパシタCsは、有機EL素子OELの下層側(絶縁性基板11側)に設けられている。ここで、下部電極Ecaとして兼用される反射金属層12は、上述したデータラインLdと同様に、ゲートメタル層をパターニングすることによって、トランジスタTr11〜Tr13のゲート電極Tr11g〜Tr13gと同じ工程で形成されるものであってもよい。
有機EL素子OELは、図5に示すように、画素電極(例えばアノード電極)14と、有機EL層(発光機能層)17と、対向電極(例えばカソード電極)18と、を順次積層した素子構造を有している。画素電極14は、上記トランジスタTr11〜Tr13のゲート絶縁膜13上に設けられ、上述したように、キャパシタCsの上部電極Ecbとして兼用されている。また、画素電極14は、トランジスタTr12のドレイン電極Tr12d及びトランジスタTr13のソース電極Tr13sに直接接続されて、画素駆動回路DCから所定の発光駆動電流が供給される。
有機EL層17は、絶縁性基板11上に形成された隔壁層16の側壁16eにより画定されたEL素子形成領域Relに露出する画素電極14上に形成される。有機EL層15は、例えば正孔注入層(又は、正孔注入層を含む正孔輸送層;担体輸送層)17a及び電子輸送性発光層17b(担体輸送層)から形成され、これら担体輸送層のうち、発光層として機能する層が有機材料で形成されている。
対向電極18は、絶縁性基板11上に2次元配列された複数の表示画素PIXの各画素電極14に対して、共通に対向する電極層(べた電極)により形成されている。対向電極18は、各表示画素PIXのEL素子形成領域Relだけでなく、当該EL素子形成領域Relを画定する隔壁層16上にも延在するように設けられている。これにより、表示パネルモジュー100における画像表示動作時には、図2、図3に示した電極接続切換スイッチ170を介して、対向電極18に所定の基準電圧Vss(カソード電圧;例えば接地電位0V)が印加される。また、位置検出モジュール200における位置検出動作時には、電極接続切換スイッチ170を介して、対向電極18の電位が検出電圧として位置検出コントローラ220に送出される。
ここで、本実施形態に係る表示パネル110においては、トップエミッション型の発光構造を有しているので、画素電極14及び対向電極18は、錫ドープ酸化インジウム(Indium Thin Oxide;ITO)や亜鉛ドープ酸化インジウム(Indium Zinc Oxide)等の光透過特性を有する(透明な)電極材料により形成されている。一方、画素電極14の下層に設けられる反射金属層12は、アルミニウム(Al)単体やアルミニウム合金等の光反射特性を有する金属材料を含んでいる。
絶縁膜15は、図5に示すように、上記トランジスタTr11〜Tr13及び配線層を被覆するように、絶縁性基板11上の表示画素PIX相互の境界領域(各EL素子形成領域Relの周辺領域)に設けられる。また、隔壁層16は、図4、図5に示すように、表示画素PIX相互の境界領域に設けられた上記絶縁膜15上に、所定の厚さ(高さ)を有するように形成されている。ここで、隔壁層16は、例えば感光性の樹脂材料により形成されている。このように、表示画素PIX相互の境界領域に設けられた隔壁層16の側壁16eに囲まれて画素電極14が露出した領域が、各表示画素PIXのEL素子形成領域Relとして画定される。
このように、本実施形態に係る表示装置(表示パネル110)においては、画素電極14及び対向電極18が光透過特性を有し、画素電極14の下層の反射金属層12が光反射特性を有している。これにより、上述した表示画素PIXの駆動制御動作に基づいて、有機EL素子OELの有機EL層17において発光した光は、図5に示すように、直接、又は、下層の反射金属層12で反射して、対向電極18を介して視野側(図面上方)に出射される(矢印Lem)。すなわち、本実施形態に係る表示装置は、トップエミッション型の発光構造を有している。
なお、図5に示した表示パネル110のパネル構造においては、有機EL素子OELの画素電極14の下層に、有機EL層17で発光した光を反射して図面上方の視野側へ出射する反射金属層12を設けた構成を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、有機EL素子OELの画素電極14を、光反射特性を有する金属材料により形成するものであってもよい。この場合、EL素子形成領域Relに対応する領域のゲート絶縁膜13除去して、絶縁性基板11上に直接画素電極14を設けたパネル構造を適用することもできる。
(位置検出モジュール)
図6は、本実施形態に係る表示装置に適用される位置検出モジュール(タッチパネルモジュール)の一例を示す要部構成図である。ここでは、上述した表示パネル110の構成(図1、図4、図5)を適宜参照しながら説明する。
位置検出モジュール200は、図6に示すように、平面座標回路210と、位置検出コントローラ220と、上述した表示パネル110(有機EL素子OEL)の対向電極18により兼用される電圧検出電極と、を有している。ここで、本実施形態においては、平面座標回路210と電圧検出電極である対向電極18とにより、抵抗膜方式のタッチパネルが構成される。すなわち、本実施形態においては、表示パネルモジュール100と位置検出モジュール200の一部が兼用されて、一体的に形成された構成を有している。
平面座標回路210は、図5、図6に示すように、可撓性を有するフィルムやガラス等の透明な絶縁性基板21の一面側(反視野側)に、予め設定された抵抗率を有して抵抗膜として機能する透明な導電膜(以下、「透明抵抗膜」と記す)22と、一対のX座標電極23a、23bと、一対のY座標電極24a、24bと、を有している。ここで、平面座標回路210は、外部からの押圧力に対して可撓性を有している。
透明抵抗膜22は、少なくとも、上述した表示パネル110の表示領域(画素アレイ)と同等又はそれ以上の拡がりを有するとともに、該表示領域に対応するように矩形状の平面形状を有している。また、透明抵抗膜22は、図5に示すように、電圧検出電極である対向電極18に対して、微小な間隙を有して対向するように配置されている。ここで、透明抵抗膜22は、例えばITO等の透明電極材料からなる薄膜が適用される。
また、X座標電極23a、23bは、上記透明抵抗膜22のX方向(図1、図6の左右方向;行方向)の対向する一対の各辺に沿って、当該透明抵抗膜22に電気的に接続されている。Y座標電極24a、24bは、上記透明抵抗膜22のY方向(図1、図6の上下方向;列方向)の対向する一対の各辺に沿って、当該透明抵抗膜22に電気的に接続されている。ここで、X座標電極23a、23b及びY座標電極24a、24bは、例えばアルミニウムやチタン等の低抵抗の電極材料が適用される。
そして、一対のX座標電極23a、23bは、位置検出コントローラ220から所定のタイミングで一方の電極に所定の高電圧が印加されるとともに、他方の電極に所定の低電圧が印加されて、透明抵抗膜22のX方向に電圧勾配が形成される。また、X座標電極23a、23bへの電圧印加タイミングとは異なるタイミングで、一対のY座標電極24a、24bにも、一方の電極に所定の高電圧が印加されるとともに、他方の電極に所定の低電圧が印加されて、透明抵抗膜22のY方向に電圧勾配が形成される。
電圧検出電極として兼用される対向電極18は、上述したように、表示パネル110に配列された複数の表示画素PIX(有機EL素子OEL)に対して、共通する電極層により構成されている。また、電圧検出電極(対向電極18)は、位置検出動作を行う際には、電極接続切換スイッチ170を介して、後述する位置検出コントローラ220に接続され、平面座標回路210の透明抵抗膜22と電圧検出電極(対向電極18)が接触することにより生じる電圧を検出電圧として送出する。
そして、このような構成を有する平面座標回路210は、図5に示すように、絶縁性基板21上の透明抵抗膜22が、所定の厚み(高さ)の絶縁性のスペーサ32を介して、表示パネル110の表示領域に設けられた対向電極18に対向するように配置される。平面座標回路210(透明抵抗膜22)と表示パネル110(対向電極18)は、絶縁性の接着剤31により接着固定される。これにより、表示装置の使用者は、視野側から平面座標回路210(絶縁性基板21及び透明抵抗膜22)を介して、上述した表示パネル110に表示された画像情報を視認することができる。
ここで、表示パネル110は、上述したように、絶縁性基板11の表面から隔壁層16が格子状に連続的に突出したパネル構造を有しているので、図5に示すように、平面座標回路210(透明抵抗膜22)は、隔壁層16上面に形成された対向電極18とのみ、スペーサ32の厚み分の微小な間隙を有して対向するとともに、接着剤31により接着固定される。
なお、接着剤31及びスペーサ32は、図5においては、表示パネル110側の凹凸形状に関わらず、平面座標回路210の透明抵抗膜22上に一様に設けた構成を示したが、表示パネル110(対向電極18)との間隙を保持し、かつ、接着固定される領域は、表示パネル110の隔壁層16の上面部分(すなわち、図4に示した格子状の領域)に限られる。したがって、例えばEL素子形成領域Relに対応する領域の透明抵抗膜22上には、接着剤31及びスペーサ32を設けない構成としてもよい。
また、上述した接着剤31は、接着機能を有する部材や液剤に限定されるものではなく、例えば乾燥剤やスペーサとしての機能を併せ持つものであってもよい。スペーサ32も同様に、スペーサとしての機能を有する部材に限定されるものではなく、例えば乾燥剤や接着剤としての機能を併せ持つものであってもよい。このように、接着剤31及びスペーサ32のいずれかに乾燥剤としての機能を持たせることにより、表示パネル110と平面座標回路210を貼り合わせることにより形成される封止空間内の水分を除去又は低減することができるので、水分による有機EL素子OELの特性劣化を抑制することができる。さらに、接着剤31やスペーサ32は、平面座標回路210の透明抵抗膜22と表示パネル110の対向電極18との間隙を良好に保持できるものであれば、可撓性の高い部材により構成されているものであってもよい。
位置検出コントローラ220は、位置検出動作時に平面座標回路210のX座標電極23a、23b及びY座標電極24a、24bに電圧を印加して、透明抵抗膜22の所定の方向に電圧勾配を形成するとともに、電極接続切換スイッチ170を介して読み込まれる電圧検出電極(対向電極18)からの検出電圧に基づいて、透明抵抗膜22と電圧検出電極(対向電極18)との接触点Pf、すなわち、使用者による押圧位置を算出する。また、位置検出コントローラ220は、上記の位置検出動作により算出された押圧位置(接触点Pf)に関する座標データ(位置座標データ)を表示パネルコントローラ150に送出する。これにより、当該位置座標データに基づいて、表示パネル110において特定の表示動作が実行される。なお、位置検出コントローラ220は、例えば表示パネルモジュール100の表示パネルコントローラ150から送出される位置検出制御信号に基づいて、上述した一連の位置検出動作を実行する。なお、位置検出コントローラ220は、位置検出動作時以外は平面座標回路210のX座標電極23a、23b及びY座標電極24a、24bへの電圧の印加を遮断し、平面座標回路210の透明抵抗膜22をフローティング状態とすることが好ましい。
(位置検出モジュールの位置検出制御)
次に、本実施形態に適用される位置検出モジュールにおける位置検出動作について説明する。
図7は、本実施形態に係る位置検出モジュールの位置検出動作を説明するための概念図である。ここでは、図6に示した位置検出モジュール200の構成を適宜参照しながら説明する。
本実施形態に係る位置検出モジュールにおける位置検出動作は、まず、表示パネルモジュール100の表示パネルコントローラ150からの位置検出制御信号に基づいて、位置検出コントローラ220から平面座標回路210の一対のX座標電極23a、23bの一方に電圧Vcc(例えば−5V)を印加するとともに、他方に基準電圧(例えば接地電圧0V)を印加する。これにより、透明抵抗膜22のX方向に電圧勾配が形成される。
この状態で、図5に示すように、使用者が位置検出モジュール200の絶縁性基板21の他面側(図面上方側)から図中矢印Fのように任意の位置を押圧すると、平面座標回路210の透明抵抗膜22と電圧検出電極である対向電極18が接触する。これにより、図7(a)に示すように、当該押圧位置に対応する接触点Pfにおける、X方向の座標X1に対応する電圧が、電極抵抗の分圧により電圧検出電極である対向電極18から電極接続切換スイッチ170を介して、位置検出コントローラ220により検出電圧Vx1として検出される。ここで、X方向の検出電圧Vx1は、図7(b)に示す等価回路に基づいて、次式により表される。
Vx1=Vcc×Rb/(Ra+Rb)
ここで、Ra、Rbは、透明抵抗膜22と電圧検出電極である対向電極18が接触することにより接触点Pfで分圧される透明抵抗膜22の抵抗値である。Raは、当該接触点Pfと電圧Vcc(例えば−5V)が印加される電極(例えばX座標電極23b)間の分圧抵抗であり、Rbは、当該接触点Pfと基準電圧(0V)が印加される電極(例えばX座標電極23a)間の分圧抵抗である。したがって、対向電極18から検出される検出電圧Vx1は、電圧Vccが印加されるX座標電極23b方向に上記接触点Pfが近いほど、電圧Vccに近い電圧が検出され、一方、基準電圧(0V)が印加されるX座標電極23a方向に上記接触点Pfが近いほど、0Vに近い電圧が検出される。
そして、図7(b)に示すように、位置検出コントローラ220において、この検出電圧Vx1をアナログ−デジタル変換(A/D変換)し、所定の演算式(X1=f(Vx1))に基づいて座標変換処理を行うことにより、上記接触点PfのX方向の位置座標データX1が算出される。
次いで、上記と同様に、位置検出コントローラ220から平面座標回路210の一対のY座標電極24a、24bの一方に電圧Vcc(例えば−5V)を印加するとともに、他方に基準電圧(例えば接地電圧0V)を印加して、透明抵抗膜22のY方向に電圧勾配を形成する。これにより、図7(a)に示すように、使用者が位置検出モジュール200の任意の位置を押圧した際の平面座標回路210の透明抵抗膜22と電圧検出電極である対向電極18との接触点Pfにおける、Y方向の座標Y1に対応する電圧が、図7(b)に基づいて、次式のように、電圧検出電極である対向電極18から検出電圧Vx1として検出される。
Vy1=Vcc×Rb/(Ra+Rb)
そして、この検出電圧Vy1をA/D変換し、所定の演算式(Y1=f(Vy1))に基づいて座標変換処理を行うことにより、上記接触点PfのY方向の位置座標データY1が算出される。このような位置検出モジュール200における接触点Pf(押圧位置)のX方向及びY方向の位置検出動作を交互に繰り返すことにより、接触点Pf(押圧位置)のX、Y座標値(位置座標データ)を決定する。
なお、本実施形態に係る表示装置において、使用者が位置検出モジュール200の平面座標回路210側の絶縁性基板21を押圧することにより、透明抵抗膜22と表示パネルの対向電極18とが接触する接触点Pfは、各表示画素PIXのEL素子形成領域Relを画定するための隔壁層16の上面領域に限定される。したがって、表示パネルモジュール100と位置検出モジュール200が一体的に形成された構成において、使用者が平面座標回路210の絶縁性基板21の任意の位置を押圧した場合であっても、有機EL素子OELや画素駆動回路DCに直接圧力が印加されることはなく、表示装置の品質への影響を抑制することができる。
(表示装置の駆動制御方法)
次に、本実施形態に係る表示装置における駆動制御方法(表示駆動動作及び位置検出動作)について、図面を参照して説明する。
図8は、本実施形態に係る表示装置の駆動制御方法を示すタイミングチャートである。
本実施形態に係る表示装置の駆動制御方法は、図8に示すように、所定の1処理サイクル期間Tcycに、少なくとも書込動作期間Twrtと、発光動作期間Temと、位置検出動作期間Tdetと、を含むように設定されている。ここで、書込動作期間Twrt及び発光動作期間Temにおける駆動制御は、上述した表示画素における駆動制御方法と同等であるので、本実施形態に係る表示装置の駆動制御方法に特有の動作を中心に説明する。
書込動作期間Twrtにおいては、表示データに応じた階調信号を表示パネル110に二次元配列された各表示画素PIXに書き込む動作を実行する。具体的には、図8に示すように、まず、表示パネルモジュール100の表示パネルコントローラ150から送出される切換制御信号に基づいて、電極接続切換スイッチ170が接点Na側に設定されることにより、対向電極18に基準電圧Vss(接地電位0V)が印加される。また、位置検出モジュール200の位置検出コントローラ220から平面座標回路210のX座標電極23a、23b及びY座標電極24a、24bに、基準電圧(接地電圧0V)が印加される。これにより、位置検出モジュール200(平面座標回路210)の機能が停止する。
次いで、表示パネルコントローラ150から送出される選択制御信号に基づいて、選択ドライバ120から選択レベル(ハイレベル)の選択信号Vselが各行の表示画素PIXに順次印加されて選択状態に設定される。また、このタイミングに同期して、表示パネルコントローラ150から送出される電源制御信号に基づいて、電源ドライバ130から選択状態に設定された行の表示画素PIXにローレベルの電源電圧Vscが順次印加される。
そして、表示信号生成回路160から送出される表示データが、表示パネルコントローラ150から送出されるデータ制御信号に基づいて、データドライバ140において階調信号(階調電流Idata)に変換されて、上記選択状態に設定された表示画素PIXに供給されることにより、表示データの書込みが行われる。この書込動作においては、上述したように、電源電圧Vscがローレベルに設定されることにより、有機EL素子OELに電流が流れないため、非発光状態に設定される。
発光動作期間Temにおいては、書き込まれた表示データに基づいて、各表示画素PIX(有機EL素子OEL)が発光することにより、表示パネル110に画像情報を表示する動作を実行する。具体的には、図8に示すように、上記の書込動作期間Twrtと同様に、電極接続切換スイッチ170を接点Na側に設定するとともに、平面座標回路210に基準電圧(接地電圧0V)を印加した状態で、表示パネルコントローラ150から送出される選択制御信号に基づいて、上記の書込動作が終了した行の表示画素PIXに対して、選択ドライバから非選択レベル(ローレベル)の選択信号Vselが印加されて非選択状態に設定される。
また、このタイミングに同期して、表示パネルコントローラ150から送出される電源制御信号に基づいて、電源ドライバ130から非選択状態に設定された行の表示画素PIXにハイレベルの電源電圧Vscが印加される。これにより、各表示画素PIXに書き込まれた表示データに応じた発光駆動電流が有機EL素子OELに流れて、当該表示データに応じた輝度階調で有機EL素子OELが発光する。このような発光動作を表示パネル110に配列された各行の表示画素PIXについて順次実行することにより、映像信号に基づく画像情報が表示される。
位置検出動作期間Tdetにおいては、使用者が当該画像情報を視認して、所望の入力操作を行うために、表示パネル110の前面(視野側)に配置された位置検出モジュール200(平面座標回路210)を押圧した位置を検出する動作を実行する。具体的には、図8に示すように、まず、表示パネルコントローラ150から送出される選択制御信号、電源制御信号、データ制御信号に基づいて、選択ドライバ120、電源ドライバ130、データドライバ140を表示パネル110から電気的に切り離して、選択ラインLs及び電源電圧ラインLaをハイインピーダンス状態(図中「HZ」で表記)に設定する。これにより、表示パネル110の対向電極18が、表示画素PIX(有機EL素子OELや画素駆動回路DC)から電気的に独立した電圧検出電極として機能する。また、表示パネルコントローラ150から送出される切換制御信号に基づいて、電極接続切換スイッチ170が接点Nb側に設定されることにより、電圧検出電極として兼用される対向電極18が位置検出モジュール200の位置検出コントローラ220に接続され、電圧出力状態に設定される。
次いで、上述したように、位置検出コントローラ220から平面座標回路210の一対のX座標電極23a、23bの各々に所定の電圧Vcc(−5V)及び基準電圧(接地電位0V)を印加して透明抵抗膜22に電圧勾配を形成する。そして、上記の発光動作に伴って表示パネル110に表示された画像情報を使用者が視認して、所望の機能の選択や情報の入力を行うために、平面座標回路210の絶縁性基板21の所望の位置を押圧する。これにより、平面座標回路210の透明抵抗膜22と電圧検出電極として機能する対向電極18との接触点Pf(押圧位置)に対応する対向電極18の電圧(検出電圧Vx1)を、位置検出コントローラ220により検出して、X方向の位置座標データX1を算出する。次いで、平面座標回路210において、上記のX方向とは直交するY方向に電圧勾配を形成し、上記接触点Pf(押圧位置)に対応する対向電極18の電圧(検出電圧Vy1)を位置検出コントローラ220により検出して、Y方向の位置座標データY1を算出する。このような対向電極18におけるX、Y方向の電圧検出により、押圧位置(X、Y座標)が決定される。
なお、使用者により入力され、位置検出モジュール200により算出、決定された押圧位置の位置座標データ(X1、Y1)は、位置検出コントローラ220から表示パネルモジュール100の表示パネルコントローラ150に送出される。そして、次の処理サイクル期間Tcycにおける画像表示動作(書込動作及び発光動作)において、例えば当該押圧位置に対応する画像を強調表示することにより、使用者に押圧位置(入力位置)を認識させることができる。
(表示装置の製造方法)
次に、上述した表示装置の製造方法について説明する。
図9、図10は、本実施形態に係る表示装置の製造方法を示す工程断面図である。ここでは、図1〜図7に示した表示パネルモジュール100及び位置検出モジュール200の構成を適宜参照しながら説明する。
上述した表示装置の製造方法は、まず、表示パネルモジュール100と位置検出モジュール200の半完成品を個別に製造する。表示パネルモジュール100の製造方法は、まず、図9(a)、(b)に示すように、例えばガラスや石英、透明な樹脂等からなる絶縁性基板11の一面側(図面上面側)の表示領域に、上述した画素駆動回路DC(図3、図4参照)を構成するトランジスタTr11〜Tr13、キャパシタCs等の機能素子や、選択ラインLs、電源電圧ラインLa、データラインLd等の各種配線層、絶縁膜15及び隔壁層16、並びに、有機EL素子OELを備えた複数の表示画素PIXを2次元配列して画素アレイを形成する。
具体的には、まず、図9(a)に示すように、透明な絶縁性基板11の一面側にゲートメタル層を形成し、該ゲートメタル層を、フォトリソグラフィ法を用いてパターニングすることにより、各表示画素PIXの画素形成領域Rpx(図4、図5参照)内に、トランジスタTr11〜Tr13のゲート電極Tr11g〜Tr13g、データラインLd及びキャパシタCsの下部電極Ecaを兼用する反射金属層12を同時に形成する。ここで、ゲート電極Tr11g〜Tr13g及びデータラインLdは、EL素子形成領域Rel以外の領域(すなわち境界領域)に形成される。また、反射金属層12は、少なくともEL素子形成領域Relに延在するように形成される。さらに、トランジスタTr11、Tr12のゲート電極Tr11g、Tr12gは一体的に形成され、ゲート電極Tr13gと反射金属層12は一体的に形成される。なお、ゲートメタル層は、例えばアルミニウム単体やアルミニウム合金等の配線抵抗を低減するとともに、光反射特性を有する金属材料を含んでいる。
次いで、図9(b)に示すように、絶縁性基板11の全域にゲート絶縁膜13を形成した後、各トランジスタTr11〜Tr13のゲート電極Tr11g〜Tr13gに対応するゲート絶縁膜13上に、真性アモルファスシリコン等からなる半導体層SMC、窒化シリコン等からなるチャネル保護層BL、オーミック接続のための不純物層OHMを形成する。
次いで、各表示画素PIXのEL素子形成領域Relのゲート絶縁膜13上に、ITOや亜鉛ドープ酸化インジウム(Indium Zinc
Oxide)等の透明な(光透過特性を有する)電極材料からなり、例えば矩形状の平面パターンを有する画素電極14を形成する(画素電極形成工程)。これにより、画素電極14は、図4、図5に示したように、誘電体層として兼用されるゲート絶縁膜13を介して、下部電極Ecaを兼用する反射金属層12と対向し、キャパシタCsの上部電極Ecbとして兼用される(キャパシタ形成工程)。
次いで、図9(b)に示すように、絶縁性基板11の一面側にソース、ドレインメタル層を形成し、該ソース、ドレインメタル層を、フォトリソグラフィ法を用いてパターニングすることにより、トランジスタTr11〜Tr13の半導体層SMCの両端部に、上記不純物層OHMを介して延在するように、ソース電極Tr11s〜Tr13s及びドレイン電極Tr11d〜Tr13dを形成するとともに、選択ラインLs及び電源電圧ラインLaを同時に形成する。
このとき、図4に示すように、トランジスタTr11のドレイン電極Tr11dは、電源電圧ラインLaと一体的に形成される。また、トランジスタTr11のソース電極Tr11sは、ゲート絶縁膜13に形成されたコンタクトホールCH13を介して、下層のトランジスタTr13のゲート電極Tr13g及び下部電極Ecaを兼用する反射金属層12に電気的に接続される。
また、図4に示すように、トランジスタTr12のソース電極Tr12sは、ゲート絶縁膜13に形成されたコンタクトホールCH12を介して、下層のデータラインLdに電気的に接続される。また、トランジスタTr12のドレイン電極Tr12dは、図4、図9(b)に示すように、その一端がゲート絶縁膜13上に形成された画素電極14上に延在するように形成されて、ドレイン電極Tr12dと画素電極14が電気的に接続される。
また、図4に示すように、トランジスタTr13のドレイン電極Tr13dは、電源電圧ラインLaと一体的に形成される。また、トランジスタTr13のソース電極Tr13sは、その一端が画素電極14上に延在するように形成されて、ソース電極Tr13sと画素電極14が電気的に接続される。
また、図4に示すように、選択ラインLsは、ゲート絶縁膜13に形成されたコンタクトホールCH11を介して、下層のゲート電極Tr11g、Tr12gに電気的に接続される。
なお、データラインLdは、図9(b)に示すように、ソース、ドレインメタル層をパターニングすることにより形成される上層配線が、ゲート絶縁膜13に形成された開口部を介して接続された積層構造を有するものであってもよい。
また、トランジスタTr11〜Tr13のソース電極Tr11s〜Tr13s及びドレイン電極Tr11d〜Tr13dを形成するためのソース、ドレインメタル層は、図9(b)に示すように、例えばクロム(Cr)やチタン(Ti)等のマイグレーションを低減するための遷移金属層上に、例えばアルミニウム単体やアルミニウム合金等の配線抵抗を低減するための低抵抗金属を設けた積層構造を適用することができる。
次いで、図9(c)に示すように、各表示画素PIXの境界領域に形成されたトランジスタTr11〜Tr13、選択ラインLs及び電源電圧ラインLaを被覆するように、窒化シリコンや酸化シリコン等の無機の絶縁性材料からなり、層間絶縁膜又は保護絶縁膜として機能する絶縁膜15を形成する。
次いで、図4、図9(c)に示すように、絶縁性基板11の境界領域に連続的に突出するとともに、格子状の平面形状を有する隔壁層16を形成する(隔壁層形成工程)。ここで、隔壁層16は、例えば感光性の樹脂材料からなり、少なくとも各表示画素PIXのEL素子形成領域Relの画素電極14を露出させる開口部を有している。すなわち、各画素形成領域Rpxにおいて、隔壁層16の側壁16eにより囲まれ、画素電極14が露出する領域がEL素子形成領域Relとして画定される。
次いで、図10(a)に示すように、各表示画素PIXのEL素子形成領域Relに露出する画素電極14上に、例えばノズルプリンティング(又はノズルコート)法やインクジェット法等を用いて、正孔輸送層17a及び電子輸送性発光層17bを順次形成して、有機EL層17を形成する(担体輸送層形成工程)。
その後、絶縁性基板11上の表示画素PIXが配列された表示領域に、光透過性を有し、かつ、上記有機EL層17(正孔輸送層17a及び電子輸送性発光層17b)を介して各表示画素PIXの画素電極14に共通して対向する対向電極(例えばカソード電極)18を形成する。ここで、対向電極18は、上記画素電極14に対向する領域(EL素子形成領域Rel)のみならず、表示画素PIXの境界領域に形成された隔壁層16上にまで延在する共通の電極層(べた電極)として形成される。なお、対向電極18は、例えば蒸着法等により電子注入層となるバリウム、マグネシウム、リチウム等の金属材料からなる薄膜を形成した後、その上層にスパッタ法等によりITO等の透明電極層を積層形成した、厚さ方向に透明な膜構造を適用することができる。
一方、位置検出モジュール200の平面座標回路210の製造方法は、図10(b)に示すように、例えばガラスや石英、透明な樹脂等からなる可撓性を有する絶縁性基板21の一面側(図面下面側)に透明抵抗膜22を形成する。ここで、透明抵抗膜22は、例えばITO等の透明電極材料からなる薄膜が適用され、少なくとも上述した表示パネル110の表示領域に対応する拡がりを有するように形成される。
次いで、図6に示したように、絶縁性基板21の一面側に、上記透明抵抗膜22のX方向の対向する一対の各辺に沿ってX座標電極23a、23bを形成するとともに、透明抵抗膜22のY方向の対向する一対の各辺に沿ってY座標電極24a、24bを形成する。ここで、X座標電極23a、23b及びY座標電極24a、24bは、例えばアルミニウムやチタン等の低抵抗の電極材料が適用される。
次いで、透明抵抗膜22上に絶縁性の接着剤31及びスペーサ32を印刷形成する。ここで、接着剤31及びスペーサ32は、図5に示すように、使用者が所望の動作の選択や情報の入力を行うために、絶縁性基板21の他面側(図面上面側)を押圧した際に、接着剤31及びスペーサ32が形成されていない領域の透明抵抗膜22と、上述した表示パネル110側の対向電極18が電気的に接触するように、その配置間隔や平面形状、部材の堅さ等が設定されている。
そして、図10(b)に示すように、大気圧程度の気圧に設定された、窒素やアルゴン等の不活性ガス雰囲気中で、表示パネル110と平面座標回路210を対向するように貼り合わせて封止する。これにより、隔壁層16の上面に形成された対向電極18と、平面座標回路210の透明抵抗膜22は、所定の高さのスペーサ32が介在することにより、両者の間隙が保持された状態で、接着剤31を介して接着固定される。
(作用効果の検証)
次に、本実施形態に係る表示装置及びその製造方法に特有の作用効果について詳しく説明する。
図11は、本実施形態に係る表示装置の作用効果を検証するために、従来技術に係る表示装置を模式的に示した概略構成図である(以下、図11に示す表示装置を「比較対象」と記す)。ここで、図11においては、図5に示した本実施形態に係る表示装置と比較するために、比較対象に係る表示装置の要部断面を示す。図12は、本実施形態に係る表示装置の作用効果を説明するための模式図である。なお、本実施形態と同等の構成については、同等の符号を付して説明を簡略化又は省略する。
図11に示すように、比較対象に係る表示装置は、個別に製造された表示パネルモジュール側の表示パネル410と、タッチパネルモジュール側のタッチパネル420とを、接着剤46を介して、貼り合わせた構成を有している。
比較対象に係る表示パネルモジュールは、図11に示すように、図5に示した本実施形態の表示パネル110と同様に、絶縁性基板11の一面側(図面上面側)に、有機EL素子OELと、画素駆動回路DCを構成するトランジスタTr102と、選択ラインやデータラインLd等を含む配線層と、EL素子形成領域Relを画定するための隔壁層16と、を備えた複数の表示画素が2次元配列された表示パネル410を有している。そして、絶縁性基板11の一面側に、表示画素を封止するための透明な封止基板19が接着剤33を介して封着されている。
一方、比較対象に係るタッチパネルモジュールは、図11に示すように、透明な絶縁性基板41の一面側(図面下面側)に設けられた、透明抵抗膜42や座標電極等からなる平面座標回路と、別の透明な絶縁性基板43の一面側(図面上面側)に設けられた、透明電極材料からなる電圧検出電極44とを、絶縁性のスペーサ45を介して所定の間隔を有して対向するように配置したタッチパネル420を有している。
そして、比較対象に係る表示装置は、このような表示パネル410の封止基板19と、タッチパネル420の絶縁性基板43を、透明な接着剤46を介して貼り合わせたパネル構造を有している。すなわち、比較対象に係る表示装置は、トップエミッション型の発光構造を有する表示パネル410の視野側に、透明なタッチパネル420が配置され、表示パネル410に表示された画像情報が、タッチパネル420を介して視認されるように構成されている。
そのため、比較対象に係る(従来技術における)表示装置においては、屈折率の異なる界面が多数存在している。これにより、図12(a)に示すように、タッチパネル420の絶縁性基板41の表面や電圧検出電極44の表面、接着剤46と表示パネル410の封止基板19の界面、対向電極18の表面(封止基板19による封止空間と対向電極18の界面)等において、屈折率が大きく変化するため、表示装置の外部から入射した光R0が視野方向に反射する。具体的には、例えば、外気と絶縁性基板41の界面である絶縁性基板41の表面において反射光R1が生じ、また、スペーサ45による間隙と電圧検出電極44の界面である電圧検出電極44の表面において反射光R2が生じ、また、接着剤46と表示パネル410の封止基板19の界面において反射光R3が生じ、また、封止基板19による封止空間と対向電極18の界面である対向電極18の表面において反射光R4が生じる。これらの反射光R1〜R4は、表示パネル410の有機EL素子OELにおいて発光した光Lemとともに、使用者に視認される。
加えて、比較対象に係る表示装置においては、有機EL素子OELにおいて発光した光Lemが使用者に視認されるまでに、透過する層が多数存在している。これにより、図12(a)に示すように、有機EL素子OELからの光Lemは、表示パネル410の対向電極18、封止基板19、接着剤46、タッチパネル420の絶縁性基板43、41や電圧検出電極44、透明抵抗膜42等を透過することにより光の強度が減衰する。
そのため、比較対象に係る表示装置においては、表示パネル410に表示された画像情報のコントラストが低下して、表示品質の低下を招くという問題を有していた。また、比較対象に係る表示装置においては、別個の完成品である表示パネル410とタッチパネル420とを貼り合わせた構成を有していたため、部品コストの上昇や製造プロセスの増加を招くという問題を有していた。また、表示パネルモジュールとタッチパネルモジュールを相互に接続するために、フレキシブルプリント基板(FPC)等の引き出し配線を設ける必要があるため、表示装置の実装面積や厚みが増加するという問題を有していた。
これに対して、本実施形態に係る表示装置においては、上述したように、位置検出モジュール200の電圧検出電極として、表示パネルモジュール100の有機EL素子OELを構成する対向電極18を兼用した構成を有している。加えて、本実施形態に係る表示装置においては、位置検出モジュール200による位置検出動作を行う際には、位置検出コントローラ220により電圧検出電極である対向電極18の電圧を検出し、また、表示パネル110により画像情報を表示する(有機EL素子OELの発光動作を行う)際には、所定の基準電圧(例えば接地電位)を供給する制御を、選択的に行うための電極接続切換スイッチ170を備えた構成を有している。
これにより、本実施形態においては、視野側から表示パネル110に表示された画像情報を見た場合の界面や透過層の数を大幅に削減することができる。すなわち、図12(b)に示すように、外部からの入射光の反射が顕著な界面は、実質的に、外気との界面である平面座標回路210の絶縁性基板21の表面と、封止基板19による封止空間との界面である対向電極18の表面のみとなり、視野側への反射光を大幅に抑制することができる。また、図12(b)に示すように、有機EL素子OELから発光した光Lemが透過する層は、実質的に、対向電極18と透明抵抗膜22と絶縁性基板21のみとなり、光Lemの強度の減衰を大幅に抑制することができる。
したがって、本実施形態に係る表示装置によれば、表示パネル110に表示された画像情報のコントラストを良好に維持して、表示品質に優れた表示装置を実現することができる。また、本実施形態に係る表示装置によれば、表示パネル110の対向電極18と電圧検出電極とを同一の電極層により構成し、表示パネルとタッチパネルを一体化した構成を有しているので、製造コストを低減することができる。また、上述した比較対象に示したように、相互のモジュールをFPC等により接続する必要がないので、表示装置の実装面積や厚みを削減することができる。
なお、本実施形態においては、平面座標回路210の透明抵抗膜22の表面の略全域にわたって、絶縁性の接着剤31やスペーサ32を所定のパターンで形成した構成を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、本実施形態においては、表示パネル110の最も突出する部位である隔壁層16の上面部分においてのみ、表示パネル110の対向電極18と平面座標回路210の透明抵抗膜22を、所定の間隙を有して貼り合わせた構成を有しているので、接着剤31やスペーサ32は、少なくとも表示パネル110の隔壁層16が延在する領域(すなわち、各表示画素PIXの境界領域)に対応する領域にのみ形成されているものであってもよい。また、表示パネル110と平面座標回路210を接着固定する構成としては、以下に示すような各種の構成例を適用することができる。
(他の構成例)
図13、図14は、第1の実施形態に係る表示装置の他の構成例を示す要部概略断面図である。ここでは、表示パネル110の対向電極18と平面座標回路210の透明抵抗膜22とを接着固定する際の構成例を示す。なお、上述した第1の実施形態と同等の構成については同一の符号を付してその説明を簡略化又は省略する。
図13(a)に示す表示装置の構成例においては、表示パネル110の隔壁層16の上面部分の端部に沿って、突出して延在する絶縁膜36が設けられている。そして、当該絶縁膜36に囲まれた隔壁層16の上面部分において、粒径が異なる導電性粒子34と絶縁性粒子35を介して、表示パネル110の対向電極18と平面座標回路210の透明抵抗膜22が、所定の間隙を有して対向するように配置されている。ここで、絶縁性粒子35は、導電性粒子34よりも粒径が大きいものが適用され、対向電極18と透明抵抗膜22間の間隙を保持するためのスペーサとしての機能を果たす。また、導電性粒子34は、使用者が位置検出モジュール200(平面座標回路210)の絶縁性基板21を押圧することにより、透明抵抗膜22が撓んで絶縁性粒子35により保持されている間隙を押しつぶすことにより、当該透明抵抗膜22と接触する程度の粒径を有するものが適用される。
本構成例における絶縁膜36は、例えば対向電極18が形成された表示パネル110上に所定の膜厚の絶縁膜を成膜し、隔壁層16の上面部分の端部に沿って残留するようにパターニングすることにより形成される。また、導電性粒子34及び絶縁性粒子35は、例えばマスクを用いた散布法により、絶縁膜36に囲まれた隔壁層16の上面部分に局所的に配置又は付着させることができる。なお、導電性粒子34及び絶縁性粒子35を粗く配置し、有機EL層17から発光される光Lemへの影響を略無視することができる場合には、表示パネル110の全域に散布するものであってもよい。
図13(b)に示す表示装置の構成例においては、表示パネル110の隔壁層16の上面部分に、例えばUV硬化樹脂等の粒子保持層37が設けられている。そして、隔壁層16の上面部分において、当該粒子保持層37に保持された、粒径が異なる導電性粒子34と絶縁性粒子35を介して、表示パネル110の対向電極18と平面座標回路210の透明抵抗膜22が、所定の間隙を有して対向するように配置されている。
本構成例における粒子保持層37は、例えば対向電極18が形成された表示パネル110において、隔壁層16の上面部分に対して、ディスペンサによる塗布法やノズルプリンタ等による印刷法を用いてUV硬化樹脂を所定の厚みで塗膜することにより形成される。そして、隔壁層16の上面部分に塗膜されたUV硬化樹脂に対して、導電性粒子34及び絶縁性粒子35を散布した後、紫外線を照射して硬化させることにより隔壁層16の上面部分に導電性粒子34及び絶縁性粒子35が保持される。
なお、本構成例においては、隔壁層16の上面部分にUV硬化樹脂を塗膜して、導電性粒子34及び絶縁性粒子35を保持する構成を示したが、これに限定されるものではなく、例えば図13(c)に示すように、平面座標回路210の透明抵抗膜22において、隔壁層16に対応する領域にUV硬化樹脂を塗膜して、導電性粒子34及び絶縁性粒子35を保持する構成を有するものであってもよい。
図13(d)に示す表示装置の構成例においては、表示パネル110の隔壁層16の上面部分の端部に沿って、対向電極18と透明抵抗膜22間の間隙を保持するためのスペーサとしての機能を果たす絶縁膜38が設けられている。そして、透明抵抗膜22の当該絶縁膜38に囲まれた領域には、導電性粒子34が保持された、導電ペーストからなる導電層39が設けられている。ここで、絶縁膜38の膜厚は、導電性粒子34の粒径よりも大きく設定されている。
本構成例における絶縁膜38は、例えば平面座標回路210の透明抵抗膜22上に所定の膜厚の絶縁膜を成膜し、隔壁層16の上面部分の端部に対応する領域の絶縁膜が残留するようにパターニングすることにより形成される。また、導電層39は、透明抵抗膜22の絶縁膜38に囲まれた領域に対して、ディスペンサによる塗布法やノズルプリンタ等による印刷法を用いて導電ペーストを所定の厚みで塗膜することにより形成される。
そして、透明抵抗膜22上に塗膜された導電ペーストに対して、導電性粒子34を散布した後、乾燥固化させることにより、隔壁層16の上面部分に対応する導電層39に導電性粒子34が保持される。
なお、本構成例においては、隔壁層16の上面部分の端部に沿って、スペーサとしての機能を果たす絶縁膜38を設け、その内部に導電層39に保持された導電性粒子34を配置した構成を示したが、これに限定されるものではなく、例えば図14(a)に示すように、隔壁層16の上面部分の端部に沿って絶縁膜38のみを設け、当該絶縁膜38の膜厚により規定される所定の間隙を有して、表示パネル110の対向電極18と平面座標回路210の透明抵抗膜22が対向するように配置した構成を有するものであってもよい。
また、例えば図14(b)に示すように、図14(a)に示した構成例において、隔壁層16の上面部分の端部に沿って設けられた絶縁膜38に囲まれた領域の透明抵抗膜22の表面に、選択的にエッチング可能な導電層40を設けた構成や、あるいは、導電層40を局所的に印刷形成した構成を有するものであってもよい。また、透明抵抗膜22の表面を直接パターニングして、あるいは、絶縁性基板21の表面に凹凸のパターンを形成した後、透明抵抗膜22を形成することにより、突出する部位を設けた構成を有するものであってもよい。
また、例えば図14(c)に示すように、図14(a)に示した構成例において、隔壁層16の上面部分の端部に沿って設けられた絶縁膜38に囲まれた領域の隔壁層16の上面部分にドライエッチング法を用いて所定の膜厚の導電層40を設けた構成を有するものであってもよい。ここで、導電層40の膜厚は、上述した導電性粒子34の粒径と同様に、使用者が位置検出モジュール200(平面座標回路210)の絶縁性基板21を押圧することにより、透明抵抗膜22が撓んで絶縁膜39により保持されている間隙を押しつぶすことにより、導電層40が対向電極18、又は、透明抵抗膜22と接触する程度の厚みを有するように形成される。
なお、上述した第1の実施形態においては、図5に示したように、接着剤31及びスペーサ32を介して、対向電極18と透明抵抗膜22とを対向するように配置した構成を示したが、これに限定されるものではなく、例えば図14(d)に示すように、スペーサ32により保持される対向電極18と透明抵抗膜22との間隙に、透明抵抗膜22又は対向電極18の表面から突出する所定の膜厚の導電層40を設けた構成を有するものであってもよい。
<第2の実施形態>
次に、本発明に係る表示装置の第2の実施形態について説明する。
図15は、本発明に係る表示装置の第2の実施形態を示す概略構成図である。図15においては、表示パネルモジュールと位置検出モジュールとの配置関係を明確にするために、便宜的にハッチングを施して示した。図16は、本実施形態に係る表示装置の要部断面図である。ここで、上述した第1の示威し形態と同等の構成については、同一の符号を付してその説明を簡略化する。
上述した第1の実施形態においては、図1、図5に示したように、表示パネル110の視野側に位置検出モジュール200の平面座標回路210を配置し、表示パネル110の各表示画素PIX(有機EL素子OEL)において発光した光が、平面座標回路210を介して視野側に出射されるトップエミッション型の発光構造を有する場合について説明した。
第2の実施形態においては、図15、図16に示すように、表示パネル110の背面側(反視野側)に位置検出モジュール200の平面座標回路210を配置し、表示パネル110の各表示画素PIX(有機EL素子OEL)において発光した光が、平面座標回路210を透過することなく、表示パネル110の絶縁性基板11を介して視野側に出射されるボトムエミッション型の発光構造を有している。
すなわち、本実施形態においては、有機EL素子OELの対向電極18が光反射特性を有する金属材料を含んでいる。また、有機EL素子OELの画素電極14の下層(絶縁性基板11側)に、第1の実施形態おいて設けた反射金属層12が形成されていない。これにより、有機EL素子OELの有機EL層17において発光した光は、図16に示すように、直接、又は、上層の対向電極18で反射して、画素電極14、ゲート絶縁膜13及び絶縁性基板11を介して視野側(図面下方)に出射される(矢印Lem)。なお、表示パネル110は、例えば薄膜構造を有し、外部からの押圧力に対して可撓性を有するように構成されている。
このような構成を有する表示装置においては、使用者が表示パネル110に表示された画像情報を視認して、所望の入力操作を行う際には、図16に示すように、表示パネル110の絶縁性基板11の他面側(図面下面側)から図中矢印Fのように任意の位置を押圧する。これにより、表示パネル110が撓んで、スペーサ32により保持されている間隙が押しつぶされて、対向電極18が平面座標回路210の透明抵抗膜22に接触する。このときの対向電極18の電圧を検出することにより、使用者による押圧位置を算出する。そして、当該押圧位置に対応する画像を例えば強調表示等することにより表示状態に反映させ、使用者に押圧位置を認識させることができる。
したがって、本実施形態に係る表示装置においても、上述した第1の実施形態と同様に、表示パネル110の対向電極18と電圧検出電極とを兼用して、表示パネルとタッチパネルを一体化した構成を有しているので、製造コストを低減することができるとともに、表示装置の実装面積や厚みを削減することができる。特に、本実施形態においては、ボトムエミッション型の発光構造を有しているので、対向電極18や透明抵抗膜22をITO等の比較的高価な透明電極材料を用いる必要がなく、安価な金属材料を用いることができる。
なお、本実施形態に係る表示装置においては、表示パネル110の背面側に、位置検出モジュール200の平面座標回路210を配置した構成を有しているため、表示パネル110が外部からの押圧力に対して十分な可撓性を有していない場合には、押圧位置の検出精度が低下する可能性がある。このような場合には、図13及び図14(b)〜(d)に示したように、対向電極18と透明抵抗膜22との間隙に、導電性粒子を配置した構成や、当該間隙に突出する導電層や電極層を設けた構成を適用することにより、押圧位置の検出精度を向上させることができる。
また、本実施形態に係る表示装置は、ボトムエミッション型の発光構造を有しているので、図16に示すように、表示装置の外部から入射した光R0が視野方向に反射する界面は、実質的に、表示パネル110の絶縁性基板11の表面のみとなる。また、有機EL素子OELにおいて発光した光Lemが使用者に視認されるまでに、透過する層が少ない。したがって、本実施形態においては、反射光R11や光Lemの減衰に起因するコントラストの低下の問題は、トップエミッション型の発光構造に比較して顕著ではない。
11、21 絶縁性基板
16 隔壁層
18 対向電極
22 透明抵抗膜
23a、23b X座標電極
24a、24b Y座標電極
31 接着剤
32 スペーサ
100 表示パネルモジュール
110 表示パネル
150 表示パネルコントローラ
170 電極接続切換スイッチ
200 位置検出モジュール
210 平面座標回路
220 位置検出コントローラ
PIX 表示画素
DC 画素駆動回路
OEL 有機EL素子

Claims (15)

  1. 第1の基板の一面側に設けられた複数の第1の電極と、前記各第1の電極上に設けられた表示機能層と、一面側が前記表示機能層を介して前記複数の第1の電極に共通して対向するように配置された第2の電極と、からなる複数の表示画素を有する表示パネルと、
    予め設定された抵抗率を有して、一面側が所定の間隙を介して前記第2の電極の他面側に対向するように支持されるとともに、外部から印加される押圧力により前記第2の電極の他面側に導通可能に配置された抵抗膜と、
    前記抵抗膜の所定の方向に電圧勾配を形成する電圧印加部と、
    前記押圧力により前記第2の電極と前記抵抗膜が導通したときに前記第2の電極から検出される電圧の電圧値に基づいて、前記抵抗膜が前記第2の電極に導通した位置を検出する位置検出部と、
    を有することを特徴とする表示装置。
  2. 前記第2の電極に接続された切換部を有し、該切換部は、前記押圧力が印加された位置を検出するときに、前記第2の電極を前記位置検出部に接続し、前記表示パネルによる画像表示を行うときに、前記第2の電極を、前記各表示画素を駆動するための電圧を印加する電圧源に接続することを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  3. 前記表示パネルは、前記複数の表示画素の各々の形成領域を画定する隔壁層を有し、前記第2の電極は前記隔壁層の上面を含んで前記複数の第1の電極に対向して配置され、当該隔壁層の上面部分において、前記第2の電極と前記抵抗膜が前記所定の間隙を介して対向するように配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の表示装置。
  4. 一面側に前記抵抗膜が設けられた第2の基板を有し、前記第2の基板及び前記抵抗膜は可撓性を有する部材からなり、前記押圧力は前記第2の基板の他面側に印加され、該押圧力により、少なくとも前記第2の基板及び前記抵抗膜が撓んで前記第2の電極と電気的に接触することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の表示装置。
  5. 前記表示パネルは可撓性を有する部材からなり、前記押圧力は前記第1の基板の他面側に印加され、該押圧力により、少なくとも前記表示パネルが撓んで前記抵抗膜と電気的に接触することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の表示装置。
  6. 前記第2の電極と前記抵抗膜との間には、前記所定の間隙を保持するためのスペーサが設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の表示装置。
  7. 前記第2の電極と前記抵抗膜との間には、前記第2の電極又は前記抵抗膜のいずれか一方から突出し、かつ、高さが前記所定の間隙よりも低い導電性の突部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の表示装置。
  8. 前記第2の電極と前記抵抗膜との間には、前記所定の間隙よりも小さい粒径を有する導電性粒子が設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の表示装置。
  9. 前記表示画素は、発光素子を有し、前記表示機能層は、発光機能層であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の表示装置。
  10. 前記発光素子は、有機エレクトロルミネッセンス素子であることを特徴とする請求項9記載の表示装置。
  11. 第1の基板の一面側に設けられた複数の第1の電極と、前記各第1の電極上に設けられた表示機能層と、一面側が前記表示機能層を介して前記複数の第1の電極に共通して対向するように配置された第2の電極と、からなる複数の表示画素を有する表示パネルと、
    予め設定された抵抗率を有して、一面側が所定の間隙を介して前記第2の電極の他面側に対向するように支持されるとともに、外部から印加される押圧力により前記第2の電極の他面側に導通可能に配置された抵抗膜と、
    前記抵抗膜の所定の方向に電圧勾配を形成する電圧印加部と、
    前記抵抗膜が前記第2の電極に導通した位置を検出する位置検出部と、
    前記押圧力が印加された位置を検出するとき、前記第2の電極を前記位置検出部に接続し、前記複数の表示画素による画像表示を行うとき、前記第2の電極を、前記各表示画素を駆動するための所定の電圧を印加する電圧源に接続する切換部と、
    を備えることを特徴とする表示装置。
  12. 一面側に前記抵抗膜が設けられた第2の基板を有し、前記押圧力は前記第2の基板の他面側に印加され、前記押圧力により前記第2の基板及び前記抵抗膜が撓んで前記第2の電極と導通することを特徴とする請求項11記載の表示装置。
  13. 表示装置の駆動制御方法であって、
    前記表示装置は、第1の基板の一面側に設けられた複数の第1の電極と、前記各第1の電極上に設けられた表示機能層と、一面側が前記表示機能層を介して前記複数の第1の電極に共通して対向するように配置された第2の電極と、からなる複数の表示画素を有する表示パネルと、予め設定された抵抗率を有して、一面側が所定の間隙を介して前記第2の電極の他面側に対向するように支持されるとともに、外部から印加される押圧力により前記第2の電極の他面側に導通可能に配置された抵抗膜と、前記抵抗膜が前記第2の電極に導通した位置を検出する位置検出部と、を有し、
    一定の動作期間毎に、前記第2の電極を前記複数の表示画素を駆動するための電圧を印加する電圧源に接続して、前記表示パネルの前記複数の表示画素に表示データを書き込んで、該表示データに応じた画像表示を行うステップと、
    前記動作期間における、前記複数の表示画素への前記表示データの書き込みを行っていない一部の期間において、前記第2の電極を前記位置検出部に接続し、前記抵抗膜に電圧を印加して所定の方向に電圧勾配を形成して、前記押圧力が印加された位置を検出するステップと、
    を含むことを特徴とする表示装置の駆動制御方法。
  14. 複数の第1の電極を第1の基板の一面側に形成する工程と、
    前記各第1の電極上に表示機能層を形成する工程と、
    第2の電極を、前記表示機能層を介して一面側が前記複数の第1の電極に共通して対向するように形成して、前記各第1の電極と前記表示機能層と前記第2の電極とからなる複数の表示画素を有する表示パネルを形成する工程と、
    予め設定された抵抗率を有する抵抗膜を、前記表示パネルの前記第2の電極の他面側に前記抵抗膜の一面側が所定の間隙を介して対向し、外部から印加される押圧力により前記抵抗膜の一面側を前記第2の電極の他面側に導通可能に貼り合わせる工程と、
    を含むことを特徴とする表示装置の製造方法。
  15. 前記表示パネルを形成する工程は、前記複数の表示画素の各々の形成領域を画定する隔壁層を形成する工程と、前記第2の電極を前記隔壁層の上面を含んで前記複数の第1の電極に対向するように形成する工程と、を含み、
    前記第2の電極と前記抵抗膜を貼り合わせる工程は、前記隔壁層の上面部分において、前記第2の電極の他面側と前記抵抗膜の一面側が前記所定の間隙を介して対向するように貼り合わせることを特徴とする請求項14記載の表示装置の製造方法。
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