JP2010230889A - 電気光学装置および電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1中間導電層や第2中間導電層に起因したデッドスペースを削減する。
【解決手段】第1スイッチング素子Q1と第2スイッチング素子Q2とは走査線22をゲートとして動作する。第1スイッチング素子Q1は、第1データ線24Aと第1中間導電層541との間に電気的に介在し、第2スイッチング素子Q2は、第2データ線24Bと第2中間導電層542との間に電気的に介在する。第1中間導電層541は第1電極31に導通し、第2中間導電層542は第2電極32に導通する。第1中間導電層541の少なくとも一部と第2中間導電層542の少なくとも一部とは、平面視で走査線22に重なる。
【選択図】図3

Description

本発明は、電気的な作用に応じて光学的な特性が変化する電気光学物質(例えば液晶)を制御する技術に関する。
所定の基準電位と指定階調に応じた階調電位とを2本のデータ線に交互に供給することで電気光学物質の階調(透過率や反射率)を制御する技術が従来から提案されている(例えば特許文献1)。特許文献1には、図11のような構造の画素回路が開示されている。図11に示すように、走査線91に交差するように第1データ線921および第2データ線922が形成される。第1データ線921と第1中間導電層931とが第1スイッチング素子941を介して接続され、第2データ線922と第2中間導電層932とが第2スイッチング素子942を介して接続される。第1中間導電層931に導通する第1電極951と第2中間導電層932に導通する第2電極952との電位差(フリンジ電界)に応じて電気光学物質が駆動される。
特開2008−65308号公報
しかし、図11の構成では、第1中間導電層931と第2中間導電層932とを形成する領域が平面視で走査線91とは別個に確保されるから、画素回路内のデッドスペース(例えば図11の領域96)が増加し、結果的に画素回路の高精細化が制約されるという問題がある。以上の事情を考慮して、本発明は、第1中間導電層や第2中間導電層に起因したデッドスペースを削減することをひとつの目的とする。
以上の課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る電気光学装置は、相対向する第1基板と第2基板との間に電気光学物質が配置された電気光学装置であって、第1基板のうち第2基板との対向面の面上に形成された走査線と、走査線をゲートとする第1スイッチング素子および第2スイッチング素子と、走査線と第1スイッチング素子および第2スイッチング素子とを覆う第1絶縁層と、第1絶縁層の面上に形成された第1中間導電層および第2中間導電層と、走査線に交差する方向に延在する第1データ線および第2データ線と、第1中間導電層および第2中間導電層を覆う第2絶縁層と、第2絶縁層の面上に形成されるとともに第2絶縁層の導通孔(例えば図3や図6の導通孔HC1)を介して第1中間導電層に導通する第1電極と、第1電極を覆う第3絶縁層と、第3絶縁層の面上に形成されるとともに第3絶縁層および第2絶縁層の導通孔(例えば図3や図6の導通孔HC2)を介して第2中間導電層に導通する第2電極とを具備し、第1スイッチング素子は、第1データ線と第1中間導電層との間に電気的に介在し、第2スイッチング素子は、第2データ線と第2中間導電層との間に電気的に介在し、第1中間導電層の少なくとも一部と第2中間導電層の少なくとも一部とは、平面視で走査線に重なる。後述の第1実施形態および第2実施形態の双方が第1の態様に包含される。
また、本発明の第2の態様に係る電気光学装置は、相対向する第1基板と第2基板との間に配置された電気光学物質と、第1基板のうち第2基板との対向面の面上に形成された第1走査線および第2走査線と、第1走査線および第2走査線に交差する方向に延在する第1データ線(例えば図6のデータ線241),第2データ線(例えば図6のデータ線242)および第3データ線(例えば図6のデータ線243)と、第1画素回路(例えば図6の画素回路PA)および第2画素回路(例えば図6の画素回路PB)とを具備し、第1画素回路および第2画素回路の各々は、第1スイッチング素子および第2スイッチング素子と、第1走査線および第2走査線と第1スイッチング素子および第2スイッチング素子とを覆う第1絶縁層と、第1絶縁層の面上に形成された第1中間導電層および第2中間導電層と、第1中間導電層および第2中間導電層を覆う第2絶縁層と、第2絶縁層の面上に形成されるとともに第2絶縁層の導通孔(例えば図6の導通孔HC1)を介して第1中間導電層に導通する第1電極と、第1電極を覆う第3絶縁層と、第3絶縁層の面上に形成されるとともに第2絶縁層および第3絶縁層の導通孔(例えば図6の導通孔HC2)を介して第2中間導電層に導通する第2電極とを具備し、第1画素回路において、第1スイッチング素子および第2スイッチング素子は、第1走査線をゲートとして動作し、かつ、第1スイッチング素子は、第1データ線と第1中間導電層との間に電気的に介在し、第2スイッチング素子は、第2データ線と第2中間導電層との間に電気的に介在し、第2画素回路において、第1スイッチング素子および第2スイッチング素子は、第2走査線をゲートとして動作し、かつ、第1スイッチング素子は、第2データ線と第1中間導電層との間に電気的に介在し、第2スイッチング素子は、第3データ線と第2中間導電層との間に電気的に介在し、第1中間導電層の少なくとも一部と第2中間導電層の少なくとも一部とは、平面視で第1走査線および第2走査線の少なくとも一方に重なる。第2の態様の具体例は第2実施形態として後述される。
第1の態様および第2の態様においては、第1中間導電層の少なくとも一部と第2中間導電層の少なくとも一部とが走査線に重なるから、第1中間導電層や第2中間導電層が走査線に重ならない構成と比較して、第1中間導電層や第2中間導電層に起因したデッドスペースが削減される。したがって、画素回路の高精細化や開口率の向上を実現することが可能である。本発明(第1の態様および第2の態様)に係る電気光学装置は、画像を表示する機器として各種の電子機器に利用される。本発明に係る電子機器の典型例は、パーソナルコンピュータや携帯電話機である。
なお、本発明(第1の態様および第2の態様)において、「要素Aの面上に要素Bが形成される」とは、要素Aの表面に接触するように要素Bが形成される場合のほか、要素Aと要素Bとの間に他の要素が介在する場合(例えば要素Aを覆う他の要素の表面に要素Bが形成される場合)をも含む概念であり、「要素Aの上方に要素Bが形成される」と換言することができる。
本発明の第2の態様に係る第1画素回路および第2画素回路の各々において、第1絶縁層に形成されて第1中間導電層を第1スイッチング素子に導通させる導通孔(例えば図6の導通孔HB1)と、第1絶縁層に形成されて第2中間導電層を第2スイッチング素子に導通させる導通孔(例えば図6の導通孔HB2)とは、平面視で第1走査線と第2走査線との間隙内に位置する。以上の態様においては、第1走査線と第2走査線との間隙内の領域を、第1中間導電層と第1スイッチング素子との導通用の導通孔と、第2中間導電層と第2スイッチング素子との導通用の導通孔との形成のために有効に利用できる(第1走査線と第2走査線との間のデッドスペースを削減できる)という利点がある。
本発明(第1の態様および第2の態様)の好適な態様において、第1中間導電層が走査線に重なる面積と、第2中間導電層が走査線に重なる面積とは等しい。以上の態様においては、第1中間導電層と走査線との間に付随する容量の容量値と、第2中間導電層と走査線との間に付随する容量の容量値とが略一致するから、走査線の電位が変動したときの第1中間導電層の電位の変動量と第2中間導電層の電位の変動量とを略一致させることが可能である。具体的には、第1中間導電層の形状と第2中間導電層の形状とを合同または対称とすることで、第1中間導電層が走査線に重なる面積と、第2中間導電層が走査線に重なる面積とを容易に近似させ得る。
なお、第1中間導電層の形状と第2中間導電層の形状との「合同」とは、第1中間導電層と第2中間導電層とで平面的な形状および寸法(サイズ)の双方が実質的に一致することを意味する。また、第1中間導電層の形状と第2中間導電層の形状との「対称」とは、所定の対象軸(典型的には走査線やデータ線に垂直な方向の軸線)に関して第1中間導電層および第2中間導電層の一方を反転させた形状が他方の形状と合同であることを意味する。「合同」および「対称」は実質を考慮して解釈される。すなわち、第1中間導電層や第2中間導電層の形状に製造上の誤差(加工誤差やアライメント誤差)がある場合でも以上の定義における「合同」または「対称」の概念に包含される。
また、第1中間導電層が走査線に重なる面積と第2中間導電層が走査線に重なる面積とが「等しい」とは、双方の面積が完全に一致する場合のほか、双方の面積が実質的に一致する場合も含む。「実質的に一致する場合」には、例えば、走査線の電位が変動したときの第1中間導電層の電位の変動量と第2中間導電層の電位の変動量との相違が電気光学装置の主要な用途のもとで利用者に認識されない程度に(例えば、電気光学装置を画像の表示に利用した場合には画像の階調の差異を利用者が認識できない程度に)、第1中間導電層が走査線に重なる面積と第2中間導電層が走査線に重なる面積とが相違する場合を含む。
本発明の第1実施形態に係る電気光学装置のブロック図である。 第1実施形態における画素回路の回路図である。 第1実施形態における画素回路の平面図である。 図3におけるIV−IV線の断面図である。 本発明の第2実施形態に係る電気光学装置の画素部の回路図である。 第2実施形態における画素回路の平面図である。 図6におけるVII−VII線の断面図である。 電子機器の形態(パーソナルコンピュータ)を示す斜視図である。 電子機器の形態(携帯電話機)を示す斜視図である。 電子機器の形態(携帯情報端末)を示す斜視図である。 従来の画素回路の平面図である。
<A:第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る電気光学装置100の電気的な構成を示すブロック図である。図1に示すように、電気光学装置100は、複数の画素回路Pが配列された画素部(表示領域)14と、各画素回路Pを駆動する駆動回路40とを具備する。複数の画素回路Pは、相対向する第1基板11と第2基板12との間隙内に配置される。
画素部14には、X方向に延在するm本の走査線22と、X方向に交差(直交)するY方向に延在するn組の配線対240とが形成される。複数の画素回路Pは、走査線22と配線対240との各交差に対応した位置に配置される。したがって、画素部14内には、複数の画素回路Pが縦m行×横n列の行列状に配列する。
図2は、画素回路Pの回路図である。図2においては第i行(i=1〜m)の第j列(j=1〜n)に位置する1個の画素回路Pが代表的に図示されている。図2に示すように、画素回路Pは、電気光学素子Eと第1スイッチング素子Q1と第2スイッチング素子Q2とを含む。
電気光学素子Eは、第1電極31および第2電極32と、両電極間の電圧(電界)に応じて光学的な特性が変化する電気光学物質26とで構成される。電気光学物質26の典型例は、第1電極31と第2電極32との間の電圧に応じて透過率(反射率)が変化する液晶である。電気光学物質26は、第1基板11と第2基板12との間隙内に封止される。
図1の配線対240は、図2に示すように第1データ線24Aと第2データ線24Bとで構成される。画素回路Pの第1スイッチング素子Q1は、第j列の配線対240の第1データ線24Aと第1電極31との間に電気的に介在して両者の電気的な接続(導通/非導通)を制御する。他方、画素回路Pの第2スイッチング素子Q2は、第j列の配線対240の第2データ線24Bと第2電極32との間に電気的に介在して両者の電気的な接続を制御する。第1スイッチング素子Q1のゲートと第2スイッチング素子Q2のゲートとは第i行の走査線22に接続される。なお、スイッチング素子Q1およびスイッチング素子Q2の導電型は任意である。
電気光学素子Eの第1電極31と第2電極32との間には容量C0が介在する。また、第1電極31と定電位線(例えば接地線)16との間には容量C1が介在し、第2電極32と定電位線16との間には容量C2が介在する。各容量(C0,C1,C2)は、電気光学素子Eの第1電極31と第2電極32との間の電圧を保持する。なお、画素回路Pの各部の寄生容量を容量(C0,C1,C2)として利用した構成や容量(C0,C1,C2)を省略した構成も採用される。
図1の駆動回路40は、走査線駆動回路42とデータ線駆動回路44とを含んで構成される。走査線駆動回路42は、垂直走査期間内の各水平走査期間にて走査線22を順次に選択する。第i番目の水平走査期間にて第i行の走査線22が選択されると、第i行に属する各画素回路Pのスイッチング素子Q1およびスイッチング素子Q2がオン状態に制御される。したがって、第1データ線24Aが第1電極31に導通するとともに第2データ線24Bが第2電極32に導通する。
データ線駆動回路44は、走査線駆動回路42による走査線22の選択に同期して、n本の第1データ線24Aにデータ信号XA[1]〜XA[n]を出力するとともにn本の第2データ線24Bにデータ信号XB[1]〜XB[n]を出力する。第i行の走査線22が選択される水平走査期間において、第j列の第1データ線24Aに出力されるデータ信号XA[j]は、第i行の第j列に位置する画素回路Pの指定階調に応じた階調電位VXおよび所定の基準電位(共通電位)VCOMの一方に設定され、第j列の第2データ線24Bに出力されるデータ信号XB[j]は、階調電位VXおよび基準電位VCOMの他方に設定される。したがって、電気光学素子Eは、階調電位VXが第1電極31に供給されるとともに基準電位VCOMが第2電極32に供給された状態(以下「第1状態」という)と、階調電位VXが第2電極32に供給されるとともに基準電位VCOMが第1電極31に供給された状態(以下「第2状態」という)との何れかに駆動される。
データ線駆動回路44は、第1状態の電気光学素子Eと第2状態の電気光学素子Eとが画素部14内に分散的に混在し、かつ、各電気光学素子Eの状態が第1状態および第2状態の一方から他方に順次に変化するように、データ信号XA[1]〜XA[n]およびデータ信号XB[1]〜XB[n]を生成する。例えば、第1状態の電気光学素子Eと第2状態の電気光学素子EとがX方向およびY方向の少なくとも一方に沿って隣合い、かつ、電気光学素子Eの状態が垂直走査期間毎に第1状態および第2状態の一方から他方に順次に変化するように、データ信号XA[j]およびデータ信号XB[j]と階調電位VXおよび基準電位VCOMとの組合せが設定される。以上が電気光学装置100の電気的な構成である。
図3は、画素回路Pのうち走査線22と配線対240(第1データ線24Aおよび第2データ線24B)とが交差する部分の構造を示す平面図であり、図4は、図3におけるIV−IV線の断面図である。各画素回路Pの構造は共通するから、以下では1個の画素回路Pに注目して構造を説明する。なお、図3と図4とで共通する要素には便宜的に同じ態様のハッチングが付されている。また、図3および図4では、容量(C0,C1,C2)の図示が便宜的に省略されている。
図3および図4に示すように、第1基板11のうち第2基板12との対向面の面上には、第1スイッチング素子Q1の半導体層521と第2スイッチング素子Q2の半導体層522とが、半導体材料(例えばポリシリコン)で形成される。半導体層521と半導体層522とはゲート絶縁層L0で覆われる。走査線22は、X方向に延在するようにゲート絶縁層L0の面上に形成される。走査線22のうち半導体層521(チャネル領域)と重なる部分が第1スイッチング素子Q1のゲートとして機能し、走査線22のうち半導体層522(チャネル領域)と重なる部分が第2スイッチング素子Q2のゲートとして機能する。
図4に示すように、走査線22が形成されたゲート絶縁層L0の表面を覆う(すなわち、走査線22と半導体層521および半導体層522とを覆う)ように第1絶縁層L1が形成される。第1絶縁層L1は、例えば酸化珪素や窒化珪素などの絶縁材料で形成される。第1絶縁層L1の面上には、図3および図4に示すように、Y方向に延在する第1データ線24Aおよび第2データ線24Bが、X方向に相互に間隔をあけて形成される。第1データ線24Aは、第1絶縁層L1とゲート絶縁層L0とを貫通する導通孔(コンタクトホール)HA1を介して半導体層521(ソース領域またはドレイン領域)に導通する。同様に、第2データ線24Bは、第1絶縁層L1とゲート絶縁層L0とを貫通する導通孔HA2を介して半導体層522(ソース領域またはドレイン領域)に導通する。
また、第1絶縁層L1の面上には第1中間導電層541と第2中間導電層542とが形成される。具体的には、第1中間導電層541および第2中間導電層542は、第1データ線24Aと第2データ線24Bとの間隙内に形成されるとともに走査線22に沿ってX方向に配列する。
第1中間導電層541および第2中間導電層542は、第1データ線24Aや第2データ線24Bと同層から形成される。すなわち、第1絶縁層L1の面上に形成された導電膜を選択的に除去する工程で、第1中間導電層541および第2中間導電層542と第1データ線24Aおよび第2データ線24Bとが一括的に形成される。第1中間導電層541および第2中間導電層542(さらには第1データ線24Aや第2データ線24B)の形成には、アルミニウムやクロムなどの低抵抗な金属が好適に採用される。第1中間導電層541は、第1絶縁層L1とゲート絶縁層L0とを貫通する導通孔HB1を介して半導体層521(ソース領域またはドレイン領域)に導通する。同様に、第2中間導電層542は、第1絶縁層L1とゲート絶縁層L0とを貫通する導通孔HB2を介して半導体層522(ソース領域またはドレイン領域)に導通する。
図3および図4に示すように、第1中間導電層541および第2中間導電層542は、第1基板11の表面に垂直な方向からみると(すなわち平面視すると)、走査線22に部分的に重なる。すなわち、第1中間導電層541および第2中間導電層542の各々は、第1絶縁層L1を挟んで走査線22に対向する部分を含む。また、第1中間導電層541と第2中間導電層542とは、Y方向の軸線に対して線対称な平面形状であり、かつ、Y方向の位置が共通する。したがって、第1中間導電層541のうち走査線22に重なる部分の面積と、第2中間導電層542のうち走査線22に重なる部分の面積とは実質的に等しい。
図4に示すように、第1中間導電層541および第2中間導電層542と第1データ線24Aおよび第2データ線24Bとを覆う第2絶縁層L2が第1絶縁層L1の面上に形成される。第2絶縁層L2は、保護絶縁層L2Aと平坦化絶縁層L2Bとの積層体である。保護絶縁層L2Aは、第1中間導電層541および第2中間導電層542と第1データ線24Aおよび第2データ線24Bとを保護するための絶縁膜であり、平坦化絶縁層L2Bは、第1絶縁層L1の表面の段差(例えば第1絶縁層L1の下方に位置する各要素に起因した段差)を平坦化するための絶縁膜である。もっとも、第2絶縁層L2を単層とした構成も採用される。
第2絶縁層L2(平坦化絶縁層L2B)の面上には、第1電極31が、画素回路P毎に相互に離間して形成される。図3では第1電極31の外形が便宜的に鎖線で図示されている。第1電極31は、第2絶縁層L2を貫通する導通孔HC1を介して第1中間導電層541に導通する。すなわち、第1スイッチング素子Q1(半導体層521)は、第1データ線24Aと第1電極31との間に電気的に介在する。第1中間導電層541は、第1スイッチング素子Q1と第1電極31との間のノードN1(図2)に相当する。導通孔HC1は、平面視で走査線22に重なるように形成される。
図4に示すように、第1電極31を覆う第3絶縁層L3が第2絶縁層L2の面上に絶縁材料(例えば酸化珪素や窒化珪素)で形成される。第3絶縁層L3の面上には、第2電極32が、画素回路P毎に相互に離間して形成される。図3では第2電極32の外形が便宜的に破線で図示されている。第1電極31および第2電極32の材料には、例えばITO(Indium Tin Oxide)などの光透過性の導電材料が好適に採用される。第2電極32が形成された第3絶縁層L3を覆うように配向膜(図示略)が形成される。
図3および図4に示すように、第2電極32は、第3絶縁層L3と第2絶縁層L2とを貫通する導通孔HC2を介して第2中間導電層542に導通する。すなわち、第2スイッチング素子Q2(半導体層522)は、第2データ線24Bと第2電極32との間に電気的に介在する。第2中間導電層542は、第2スイッチング素子Q2と第2電極32との間のノードN2(図2)に相当する。導通孔HC2は、平面視で走査線22に重なるように形成される。
第1電極31と第2電極32とは第3絶縁層L3を挟んで重なる。また、第2電極32には、第1電極31との間に電界を発生させるための複数のスリット321が形成される。以上の構成において、データ信号XA[j](階調電位VXおよび基準電位VCOMの一方)が第1データ線24Aと第1スイッチング素子Q1と第1中間導電層541とを経由して第1電極31に供給され、データ信号XB[j](階調電位VXおよび基準電位VCOMの他方)が第2データ線24Bと第2スイッチング素子Q2と第2中間導電層542とを経由して第2電極32に供給される。そして、第1電極31と第2電極32との電位差(階調電位VXと基準電位VCOMとの差分)に応じて両電極間に発生する電界(フリンジ電界)の作用で電気光学物質26の階調が変化する。
以上の形態においては、第1中間導電層541と第2中間導電層542とが走査線22に重なるように形成されるから、第1中間導電層541と第2中間導電層542とが走査線22に重ならない図11の構成と比較して、第1中間導電層541や第2中間導電層542に起因したデッドスペースが削減される。したがって、画素回路Pの高精細化や開口率の向上を実現することが可能である。
また、走査線22と電気光学物質26との間に第1中間導電層541と第2中間導電層542とが配置されるから、第1電極31や第2電極32の電位(電気光学物質26に作用する電界)が走査線22の電位の変動時に変化することが抑制される。すなわち、第1中間導電層541および第2中間導電層542は、第1電極31や第2電極32の電位の変動を抑制するシールドとして機能する。したがって、走査線22の電位の変動に連動した電気光学物質26の階調の変化(特に高階調の低下や低階調の上昇)が低減され、結果的にコントラストの低下を抑制することが可能である。
なお、例えば基準電位VCOMを第2電極32に固定的に供給する構成では、第2電極32と第2データ線24Bとの間に第2スイッチング素子Q2を介在させる必要がないから、第2中間導電層542を画素回路P内に形成する必要はない。他方、図2のように第1電極31と第2電極32とに対して階調電位VXと基準電位VCOMとを交互に供給する構成(すなわち、第1スイッチング素子Q1と第2スイッチング素子Q2とが必要な構成)では、1個の画素回路Pについて第1中間導電層541および第2中間導電層542の双方が必要であるから、以上の各効果は格別に有効である。
なお、第1中間導電層541や第2中間導電層542が走査線22と近接する構成では、第1中間導電層541と走査線22との間や第2中間導電層542と走査線22との間に容量が付随する。したがって、第1中間導電層541や第2中間導電層542の電位は、走査線22の電位の変動(選択/非選択)に連動して変化し得る。いま、走査線22に重なる面積が第1中間導電層541と第2中間導電層542とで相違する構成(例えば、第1中間導電層541と第2中間導電層542との一方のみが走査線22に重なる構成)を本実施形態との対比例として想定する。対比例のもとでは、走査線22との間に付随する容量の容量値が第1中間導電層541と第2中間導電層542とで相違するから、走査線22の電位が変動したときの第1中間導電層541の電位の変動量と第2中間導電層542の電位の変動量とは相違する。したがって、指定階調が同じ場合であっても、電気光学素子Eが第1状態にある場合と第2状態にある場合とでは実際の階調が相違し、結果的にフリッカやクロストーク(階調斑)が発生するという問題がある。
他方、第1実施形態では、第1中間導電層541のうち走査線22に重なる面積と第2中間導電層542のうち走査線22に重なる面積とが略同等となるように第1中間導電層541および第2中間導電層542の態様(形状や寸法)および位置が選定されるから、第1中間導電層541および走査線22の間の容量(寄生容量)と第2中間導電層542および走査線22の間の容量とは容量値が略一致する。したがって、走査線22の電位が変動したときの第1中間導電層541の電位の変動量と第2中間導電層542の電位の変動量とが近似(理想的には一致)し、対比例で問題となるフリッカやクロストークが抑制されるという利点もある。
<B:第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、以下の各形態において作用や機能が第1実施形態と同等である要素については、以上と同じ符号を付して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
図5は、第2実施形態における画素部14の模式図である。図5に示すように、画素部14内にはX方向に延在するm組の配線対220と、Y方向に延在する(n+1)本のデータ線24とが形成される。X方向に隣合う2本のデータ線24の間に1列分のm個の画素回路Pが配列する。すなわち、X方向に隣合う各画素回路Pの間には1本のデータ線24が介在する。画素回路Pの電気的な構成は第1実施形態と同様である。なお、図5では画素回路P内の容量(C0,C1,C2)の図示が省略されている。
m組の配線対220の各々は、第1走査線22Aと第2走査線22Bとで構成される。第i行のn個の画素回路Pのうちの画素回路PA(例えば奇数列目の画素回路P)における第1スイッチング素子Q1および第2スイッチング素子Q2は、第i行の配線対220の第1走査線22Aにゲートが接続される。他方、第i行のn個の画素回路Pのうちの画素回路PB(例えば偶数列目の画素回路P)における第1スイッチング素子Q1および第2スイッチング素子Q2は、第i行の配線対220の第2走査線22Bにゲートが接続される。
駆動回路40は、各行の画素回路PAと画素回路PBとを時分割で駆動する。具体的には、走査線駆動回路42は、垂直走査期間内の第i番目の水平走査期間において、第i行の配線対220の第1走査線22Aおよび第2走査線22Bを時分割で選択する。例えば、走査線駆動回路42は、第i番目の水平走査期間内の第1期間(例えば前半の期間)にて第i行の配線対220の第1走査線22Aを選択し、第i番目の水平走査期間内の第2期間(例えば後半の期間)にて第i行の配線対220の第2走査線22Bを選択する。
データ線駆動回路44は、各水平走査期間内の第1期間では各画素回路PAにデータ信号XA[j]およびデータ信号XB[j]を供給し、各水平走査期間内の第2期間では各画素回路PBにデータ信号XA[j]およびデータ信号XB[j]を供給する。第j列の画素回路Pには、第j列のデータ線24を介してデータ信号XA[j]が供給されるとともに第(j+1)のデータ線24を介してデータ信号XB[j]が供給される。すなわち、第(j+1)列のデータ線24は、第j列の画素回路P(例えば画素回路PA)に対するデータ信号XB[j]の供給と第(j+1)列の画素回路P(例えば画素回路PB)に対するデータ信号XA[j]の供給とに共用される。したがって、画素回路Pの列毎に2本のデータ線24(第1データ線24A,第2データ線24B)が形成される第1実施形態と比較して、データ線24の本数を約半分に削減することが可能である。なお、第1実施形態と同様に、第1状態の電気光学素子Eと第2状態の電気光学素子Eとが画素部14内に分散的に混在し、かつ、各電気光学素子Eの状態が第1状態および第2状態の一方から他方に順次に変化するように、データ線駆動回路44は、データ信号XA[j]およびデータ信号XB[j]を階調電位VXおよび基準電位VCOMに設定する。
図6は、画素回路Pの構造を示す平面図であり、図7は、図6におけるVII−VII線の断面図である。図6においては、3本のデータ線24(241〜243)と、データ線241およびデータ線242の間に位置する画素回路PAと、データ線242およびデータ線243との間に位置する画素回路PBとが代表的に図示されている。
第1実施形態と同様に、第1基板11のうち第2基板12との対向面の面上には、半導体層521(第1スイッチング素子Q1)と半導体層522(第2スイッチング素子Q2)とが画素回路P毎に形成される。また、半導体層521および半導体層522を覆うゲート絶縁層L0の面上には、X方向に延在する第1走査線22Aおよび第2走査線22Bが、Y方向に相互に間隔をあけて形成される。第1走査線22Aは、画素回路PAの半導体層521および半導体層522に重なるように形成されてゲートとして機能し、第2走査線22Bは、画素回路PBの半導体層521および半導体層522に重なるように形成されてゲートとして機能する。
図7に示すように、半導体層521および半導体層522と第1走査線22Aおよび第2走査線22Bとを覆う第1絶縁層L1がゲート絶縁層L0の面上に形成される。第1絶縁層L1の面上には(n+1)本のデータ線24が形成される。第(j+1)列のデータ線24には、第(j+1)列の画素回路Pの半導体層521(第1スイッチング素子Q1)が第1絶縁層L1およびゲート絶縁層L0の導通孔HA1を介して接続され、第j列の画素回路Pの半導体層522(第2スイッチング素子Q2)が第1絶縁層L1およびゲート絶縁層L0の導通孔HA2を介して接続される。
第1絶縁層L1の面上には第1中間導電層541と第2中間導電層542とが画素回路P毎にデータ線24と同層から形成される。第1中間導電層541は、第1絶縁層L1とゲート絶縁層L0とを貫通する導通孔HB1を介して半導体層521に導通し、第2中間導電層542は、第1絶縁層L1とゲート絶縁層L0とを貫通する導通孔HB2を介して半導体層522に導通する。画素回路PAおよび画素回路PBの各々における導通孔HB1および導通孔HB2は、第1走査線22Aと第2走査線22Bとの間隙内に位置する。
画素回路PAおよび画素回路PBの何れにおいても、第1実施形態と同様に、第1中間導電層541と第2中間導電層542とは平面視で第1走査線22Aに重なる。また、第1中間導電層541と第2中間導電層542とは、Y方向の軸線に対して線対称な平面形状であり、かつ、Y方向の位置が共通する。したがって、第1実施形態と同様に、第1走査線22Aに重なる面積は第1中間導電層541と第2中間導電層542とで実質的に等しい。
第1電極31や第2電極32の構造は第1実施形態と同様である。すなわち、第1電極31は、第1中間導電層541および第2中間導電層542と各データ線24とを覆う第2絶縁層L2(保護絶縁層L2A,平坦化絶縁層L2B)の面上に形成され、第2絶縁層L2の導通孔HC1を介して第1中間導電層541に導通する。また、第2電極32は、第1電極31を覆う第3絶縁層L3の面上に形成され、第3絶縁層L3と第2絶縁層L2とを貫通する導通孔HC2を介して第2中間導電層542に導通する。したがって、図6における画素回路PAにおいては、第1中間導電層541(第1電極31)とデータ線241との間に第1スイッチング素子Q1が電気的に介在するとともに第2中間導電層542(第2電極32)とデータ線242との間に第2スイッチング素子Q2が電気的に介在する。他方、図6の画素回路PBにおいては、第1中間導電層541(第1電極31)とデータ線242との間に第1スイッチング素子Q1が電気的に介在するとともに第2中間導電層542(第2電極32)とデータ線243との間に第2スイッチング素子Q2が電気的に介在する。導通孔HC1および導通孔HC2は、平面視で第1走査線22Aに重なるように形成される。
第2実施形態においても、第1中間導電層541と第2中間導電層542とが第1走査線22Aに重なるように形成されるから、第1実施形態と同様の効果が実現される。また、第1中間導電層541を第1スイッチング素子Q1に導通させる導通孔HB1と、第2中間導電層542を第2スイッチング素子Q2に導通させる導通孔HB2とが第1走査線22Aと第2走査線22Bとの間に形成される。すなわち、第1走査線22Aと第2走査線22Bとの間の領域が有効に利用される(デッドスペースとならない)。したがって、第1中間導電層541や第2中間導電層542に起因したデッドスペースを削減できるという効果は格別に顕著となる。
<C:変形例>
以上の各形態には様々な変形が加えられる。具体的な変形の態様を例示すれば以下の通りである。なお、以下の例示から2以上の態様を任意に選択して組合わせてもよい。
(1)変形例1
以上の各形態においては第1中間導電層541と第2中間導電層542とを線対称な形状としたが、第1中間導電層541と第2中間導電層542とが合同の形状である構成も採用される。また、第1中間導電層541と第2中間導電層542とはデータ線24とは別層から形成され得る。
(2)変形例2
第1実施形態においては第1中間導電層541の一部と第2中間導電層542の一部とが平面視で走査線22に重なる場合を例示したが、第1中間導電層541の全部と第2中間導電層542の全部とが走査線22に重なる構成も採用される。また、第2実施形態においては、第1中間導電層541と第2中間導電層542とが第1走査線22Aに重なる場合を例示したが、第1中間導電層541と第2中間導電層542とが第1走査線22Aおよび第2走査線22Bの双方に重なる構成も採用される。
(3)変形例3
走査線22(第2実施形態では第1走査線22A)と重なる面積が第1中間導電層541と第2中間導電層542とで略一致するという構成は、走査線22の電位が変動したときの第1中間導電層541の電位の変動量と第2中間導電層542の電位の変動量とを近似させる(さらにはフリッカやクロストークを抑制する)という格別の効果を実現するための構成であって、第1中間導電層541や第2中間導電層542に起因したデッドスペースを削減するという所期の課題の解決にとっては必須の要件ではない。したがって、走査線22(第2実施形態では第1走査線22A)と重なる面積は第1中間導電層541と第2中間導電層542とで相違し得る。具体的には、第1中間導電層541と第2中間導電層542とで形状が相違する(合同でも対称でもない)構成や、第1中間導電層541と第2中間導電層542とでY方向の位置が相違する構成が採用される。
(4)変形例4
電気光学物質26は液晶に限定されない。すなわち、第1電極31と第2電極32との間の電圧(電界)に応じて光学的な特性(透過率や輝度)が変化する特性の各種の物質(例えば電気泳動素子)が以上の各形態における電気光学物質26として採用される。
<D:応用例>
次に、本発明に係る電気光学装置を利用した電子機器について説明する。図8ないし図10には、以上に例示した何れかの形態に係る電気光学装置100を表示装置として採用した電子機器の形態が図示されている。
図8は、電気光学装置100を採用したモバイル型のパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。パーソナルコンピュータ2000は、各種の画像を表示する電気光学装置100と、電源スイッチ2001やキーボード2002が設置された本体部2010とを具備する。
図9は、電気光学装置100を適用した携帯電話機の構成を示す斜視図である。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001およびスクロールボタン3002と、各種の画像を表示する電気光学装置100とを備える。スクロールボタン3002を操作することによって、電気光学装置100に表示される画面がスクロールされる。
図10は、電気光学装置100を適用した携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistants)の構成を示す斜視図である。情報携帯端末4000は、複数の操作ボタン4001および電源スイッチ4002と、各種の画像を表示する電気光学装置100とを備える。電源スイッチ4002を操作すると、住所録やスケジュール帳といった様々な情報が電気光学装置100に表示される。
なお、本発明に係る電気光学装置が適用される電子機器としては、図8から図10に例示した機器のほか、デジタルスチルカメラ、テレビ、ビデオカメラ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電子ペーパー、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、プリンタ、スキャナ、複写機、ビデオプレーヤ、タッチパネルを備えた機器等などが挙げられる。
100……電気光学装置、11……第1基板、12……第2基板、14……画素部、P……画素回路、22……走査線、220……配線対、22A……第1走査線、22B……第2走査線、24……データ線、240……配線対、24A……第1データ線、24B……第2データ線、26……電気光学物質、31……第1電極、32……第2電極、E……電気光学素子、Q1……第1スイッチング素子、Q2……第2スイッチング素子、L0……ゲート絶縁層、L1……第1絶縁層、L2……第2絶縁層、L3……第3絶縁層、521……半導体層、522……半導体層、541……第1中間導電層、542……第2中間導電層、HA1,HA2,HB1,HB2,HC1,HC2……導通孔。

Claims (6)

  1. 相対向する第1基板と第2基板との間に電気光学物質が配置された電気光学装置であって、
    前記第1基板のうち前記第2基板との対向面の面上に形成された走査線と、
    前記走査線をゲートとする第1スイッチング素子および第2スイッチング素子と、
    前記走査線と前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子とを覆う第1絶縁層と、
    前記第1絶縁層の面上に形成された第1中間導電層および第2中間導電層と、
    前記走査線に交差する方向に延在する第1データ線および第2データ線と、
    前記第1中間導電層および前記第2中間導電層を覆う第2絶縁層と、
    前記第2絶縁層の面上に形成されるとともに前記第2絶縁層の導通孔を介して前記第1中間導電層に導通する第1電極と、
    前記第1電極を覆う第3絶縁層と、
    前記第3絶縁層の面上に形成されるとともに前記第3絶縁層および前記第2絶縁層の導通孔を介して前記第2中間導電層に導通する第2電極とを具備し、
    前記第1スイッチング素子は、前記第1データ線と前記第1中間導電層との間に電気的に介在し、
    前記第2スイッチング素子は、前記第2データ線と前記第2中間導電層との間に電気的に介在し、
    前記第1中間導電層の少なくとも一部と前記第2中間導電層の少なくとも一部とは、平面視で前記走査線に重なる
    電気光学装置。
  2. 相対向する第1基板と第2基板との間に配置された電気光学物質と、
    前記第1基板のうち前記第2基板との対向面の面上に形成された第1走査線および第2走査線と、
    前記第1走査線および前記第2走査線に交差する方向に延在する第1データ線,第2データ線および第3データ線と、
    第1画素回路および第2画素回路とを具備し、
    前記第1画素回路および前記第2画素回路の各々は、
    第1スイッチング素子および第2スイッチング素子と、
    前記第1走査線および前記第2走査線と前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子とを覆う第1絶縁層と、
    前記第1絶縁層の面上に形成された第1中間導電層および第2中間導電層と、
    前記第1中間導電層および前記第2中間導電層を覆う第2絶縁層と、
    前記第2絶縁層の面上に形成されるとともに前記第2絶縁層の導通孔を介して前記第1中間導電層に導通する第1電極と、
    前記第1電極を覆う第3絶縁層と、
    前記第3絶縁層の面上に形成されるとともに前記第2絶縁層および前記第3絶縁層の導通孔を介して前記第2中間導電層に導通する第2電極とを具備し、
    前記第1画素回路において、前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子は、前記第1走査線をゲートとして動作し、かつ、前記第1スイッチング素子は、前記第1データ線と前記第1中間導電層との間に電気的に介在し、前記第2スイッチング素子は、前記第2データ線と前記第2中間導電層との間に電気的に介在し、
    前記第2画素回路において、前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子は、前記第2走査線をゲートとして動作し、かつ、前記第1スイッチング素子は、前記第2データ線と前記第1中間導電層との間に電気的に介在し、前記第2スイッチング素子は、前記第3データ線と前記第2中間導電層との間に電気的に介在し、
    前記第1中間導電層の少なくとも一部と前記第2中間導電層の少なくとも一部とは、平面視で前記第1走査線および前記第2走査線の少なくとも一方に重なる
    電気光学装置。
  3. 前記第1画素回路および前記第2画素回路の各々において、前記第1絶縁層に形成されて前記第1中間導電層を前記第1スイッチング素子に導通させる導通孔と、前記第1絶縁層に形成されて前記第2中間導電層を前記第2スイッチング素子に導通させる導通孔とは、平面視で前記第1走査線と前記第2走査線との間隙内に位置する
    請求項2の電気光学装置。
  4. 前記第1中間導電層と前記第2中間導電層とは形状が合同または対称である
    請求項1から請求項3の何れかの電気光学装置。
  5. 前記第1中間導電層が前記走査線に重なる面積と、前記第2中間導電層が前記走査線に重なる面積とは等しい
    請求項1から請求項4の何れかの電気光学装置。
  6. 請求項1から請求項5の何れかの電気光学装置を具備する電子機器。
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