JP2010229692A - レールの騒音低減構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】防振部9R,9L,10R,10Lは、レール7の左右方向の振動を抑制する部分であり、防振部9R,9Lはレール7の上首部7dに形成された凹部7mに装着されており、防振部10R,10Lはレール7の下首部7eに形成された凹部7nに装着されている。車両が通過してレール7上を車輪1が転がりながら移動すると、レール7が左右方向に振動する。例えば、防振部9R,9L,10R,10Lが防振ゴムであるときには振動伝達率を低下させるとともに、粘性による振動減衰によってレール7の振動エネルギーの一部が熱エネルギーに変換し、レール7の振動を吸収し減衰させる。その結果、防振部9R,9L,10R,10Lがレール7から放射される放射音を低減し抑制する。
【選択図】図2
Description
なお、この発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、この実施形態に限定するものではない。
請求項1の発明は、図1〜図4に示すように、レール(7)から発生する騒音を低減するレールの騒音低減構造であって、前記レールの左右方向の振動を抑制する防振部(9R,9L,10R,10L)を備え、前記防振部は、前記レールの長さ方向に沿ってこのレールの上首部(7d)及び下首部(7e)に形成された凹部(7m,7n)に装着されていることを特徴とするレールの騒音低減構造(8)である。
以下、図面を参照して、この発明の第1実施形態について詳しく説明する。
図1は、この発明の第1実施形態に係るレールの騒音低減構造を備えるレールの斜視図である。図2は、この発明の第1実施形態に係るレールの騒音低減構造のレール締結部分の縦断面図である。図3は、この発明の第1実施形態に係るレールの騒音低減構造のレール継目部分の縦断面図である。なお、図1〜図3では、左右一対のレールのうち一方のレールのみを図示し、他方のレールについては図示を省略している。
図4は、この発明の第1実施形態に係るレールの騒音低減構造の作用を説明するための模式図であり、図4(A)はレール頭部及びレール腹部が振動によって左側に変位したときの模式図であり、図4(B)はレール頭部及びレール腹部が振動によって右側に変位したときの模式図である。
図2及び図3に示すように、車両が通過してレール7上を車輪1が転がりながら移動すると、図4に示すようにレール7が左右方向に振動する。図2に示すように、レール締結装置3の締結ばね3bがレール7の底部上面7hを押さえ付けているため、図4に示すように車両が通過すると下首部7e付近を基部として左右方向にレール7が撓み、レール頭部7a及びレール腹部7cがレール底部7bに対して左右方向に変位する。図4(A)に示すように、レール頭部7a及びレール腹部7cがA1方向に微小変位すると、図中左側の凹部7m,7nの幅ΔLが僅かに狭まり、図中右側の凹部7m,7nの幅ΔRが僅かに広がる。その結果、凹部7m,7n内の防振部9R,10Rが圧縮されて、レール頭部7a及びレール腹部7cの振動を抑える方向に作用する弾性力(反発力)Fを防振部9R,10Rが発生する。一方、図4(B)に示すように、レール頭部7a及びレール腹部7cがA2方向に微小変位すると、図中右側の凹部7m,7nの幅ΔLが僅かに狭まり、図中左側の凹部7m,7nの幅ΔRが僅かに広がる。その結果、凹部7m,7n内の防振部9L,10Lが圧縮されて、レール頭部7a及びレール腹部7cの振動を抑える方向に作用する弾性力(反発力)Fを防振部9L,10Lが発生する。例えば、防振部9R,9L,10R,10Lが柔軟なばねと減衰器とを構成する防振ゴムであるときには、防振部9R,9L,10R,10Lが振動伝達率を低下させるとともに、粘性による振動減衰によってレール7の振動エネルギーの一部が熱エネルギーに変換し、レール7の振動を吸収し減衰させる。その結果、防振部9R,9L,10R,10Lがレール7から放射される放射音を低減し抑制する。
(1) この第1実施形態では、レール7の左右方向の振動を防振部9R,9L,10R,10Lが抑制し、レール7の長さ方向に沿ってこのレール7の上首部7d及び下首部7eに形成された凹部7m,7nに防振部9R,9L,10R,10Lが装着されている。このため、レール7が左右方向に振動したときに、防振部9R,9L,10R,10Lによってこの振動を吸収し減衰させてレール7から放射する騒音を低減することができる。また、防振部9R,9L,10R,10Lが上首部7d及び下首部7eのみに装着されている。このため、定期点検時にレール7の状態を容易に確認することができるとともに、レール締結装置3や継目板5R,5Lに防振部9R,9L,10R,10Lが干渉せずこれらのレール締結装置3や継目板5R,5Lの構造を変更することなく使用することができる。さらに、従来技術1〜4のような点検毎に制振材などを取りはずし点検後復旧させるという煩雑な作業を省略することができ、メンテナンス性を向上させることができる。
図5は、この発明の第2実施形態に係るレールの騒音低減構造のレール締結部分の縦断面図である。以下では、図1〜図4に示す部分と同一の部分については同一の番号を付して詳細な説明を省略する。
図5に示す騒音低減構造8は、レール7の内側に防振部9R,10Rを装着しているが、図1〜図4に示す騒音低減構造8とは異なり、レール7の外側に防振部9L,10Lを装着していない。この第2実施形態では、例えば、レール7の外側(図中左側)に比べてレール7の内側(図中右側)のほうが振動の振幅が大きく、レール7の内側から放射される騒音が大きいようなときに、このレール7の内側から放射される騒音を重点的に低減することができる。
図6は、この発明の第3実施形態に係るレールの騒音低減構造のレール締結部分の縦断面図である。
図6に示す騒音低減構造8は、レール7の外側に防振部9L,10Lを装着しているが、図1〜図5に示す騒音低減構造8とは異なり、レール7の内側に防振部9R,10Rを装着していない。この第3実施形態では、例えば、第2実施形態とは逆に、レール7の内側(図中右側)に比べてレール7の外側(図中左側)のほうが振動の振幅が大きく、レール7の外側から放射される騒音が大きいようなときに、このレール7の外側から放射される騒音を重点的に低減することができる。
図7は、この発明の第4実施形態に係るレールの騒音低減構造のレール締結部分の縦断面図である。
図7に示す騒音低減構造8は、レール7の長さ方向に沿ってこのレール7の上首部7dに形成された凹部7mに防振部9R,9Lが装着されているが、図1〜図6に示す騒音低減構造8とは異なり、レール7の下首部7eに凹部7nが形成されておらず防振部10R,10Lが装着されていない。この第4実施形態では、例えば、レール底部7bに対するレール腹部7cの左右方向の振動よりも、レール腹部7cに対するレール頭部7aの左右方向の振動のほうが大きいようなときに、このレール頭部7aから放射される騒音を低減することができる。
図8は、この発明の第5実施形態に係るレールの騒音低減構造のレール締結部分の縦断面図である。
図8に示す騒音低減構造8は、レール7の長さ方向に沿ってこのレール7の下首部7eに形成された凹部7nに防振部10R,10Lが装着されているが、図1〜図7に示す騒音低減構造8とは異なり、レール7の上首部7dに凹部7mが形成されておらず防振部9R,9Lが装着されていない。この第5実施形態では、例えば、第4実施形態とは逆に、レール腹部7cに対するレール頭部7aの左右方向の振動よりも、レール底部7bに対するレール腹部7cの左右方向の振動のほうが大きいようなときに、このレール腹部7cから放射される騒音を低減することができる。
この発明は、以上説明した実施形態に限定するものではなく、以下に記載するように種々の変形又は変更が可能であり、これらもこの発明の範囲内である。
(1) この実施形態では、レール締結装置3がタイプレート式のレール締結装置である場合を例に挙げて説明したが、タイプレート3aを使用せずに支持体2にレール7を締結する直結式のレール締結装置についてもこの発明を適用することができる。また、この実施形態では、継目構造4が普通継目である場合を例に挙げて説明したが普通継目以外の継目構造についてもこの発明を適用することができる。例えば、継目部分の両側と継目板との間に絶縁材を挟み込みこの継目部分を電気的に絶縁して接続する絶縁継目、継目部分の両側に継目板を絶縁性の接着材によって接着してこの継目部分を電気的に絶縁して接続する接着絶縁継目、又は継目部分を伸縮自在に接続する伸縮継目などについてもこの発明を適用することができる。
2 支持体
3 レール締結装置
3b 締結ばね
4 継目構造
5R,5L 継目板
6 締結部材
7 レール
7a レール頭部
7b レール底部
7c レール腹部
7d 上首部
7e 下首部
7m,7n 凹部
8 騒音低減構造
9R,9L,10R,10L 防振部
Claims (6)
- レールから発生する騒音を低減するレールの騒音低減構造であって、
前記レールの左右方向の振動を抑制する防振部を備え、
前記防振部は、前記レールの長さ方向に沿ってこのレールの上首部及び下首部に形成された凹部に装着されていること、
を特徴とするレールの騒音低減構造。 - レールから発生する騒音を低減するレールの騒音低減構造であって、
前記レールの左右方向の振動を抑制する防振部を備え、
前記防振部は、前記レールの長さ方向に沿ってこのレールの上首部に形成された凹部に装着されていること、
を特徴とするレールの騒音低減構造。 - レールから発生する騒音を低減するレールの騒音低減構造であって、
前記レールの左右方向の振動を抑制する防振部を備え、
前記防振部は、前記レールの長さ方向に沿ってこのレールの下首部に形成された凹部に装着されていること、
を特徴とするレールの騒音低減構造。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のレールの騒音低減構造において、
前記防振部は、前記レールの内側及び/又は外側に装着されていること、
を特徴とするレールの騒音低減構造。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のレールの騒音低減構造において、
前記防振部は、前記凹部と嵌合する弾性体であること、
を特徴とするレールの騒音低減構造。 - 請求項5に記載のレールの騒音低減構造において、
前記弾性体は、防振ゴムであること、
を特徴とするレールの騒音低減構造。
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