JP2010228873A - パーツフィーダー - Google Patents

パーツフィーダー Download PDF

Info

Publication number
JP2010228873A
JP2010228873A JP2009079012A JP2009079012A JP2010228873A JP 2010228873 A JP2010228873 A JP 2010228873A JP 2009079012 A JP2009079012 A JP 2009079012A JP 2009079012 A JP2009079012 A JP 2009079012A JP 2010228873 A JP2010228873 A JP 2010228873A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electronic component
support surface
multilayer electronic
parts feeder
magnetic force
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009079012A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5067395B2 (ja
Inventor
Jun Kudo
純 工藤
Takao Hasegawa
▲高▼雄 長谷川
慎太郎 ▲徳▼光
Shintaro Tokumitsu
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2009079012A priority Critical patent/JP5067395B2/ja
Publication of JP2010228873A publication Critical patent/JP2010228873A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5067395B2 publication Critical patent/JP5067395B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Feeding Of Articles To Conveyors (AREA)

Abstract

【課題】外観形状によらず、搬送される対象物の内部電極層の積層方向を容易に選別することのできるパーツフィーダーを提供する。
【解決手段】積層型電子部品A100の搬送方向に沿って延在し、重力に対して積層型電子部品A100を支持する底面6aと、底面6aと交差するように配置され、底面6aと共に搬送方向に沿って延在する内面6bと、内面6bと交差する方向に磁力線Gを発生させる磁石9と、磁力線Gが積層型電子部品A100に作用する領域において底面6aを切り欠くことによって形成される切欠部8と、を備え、切欠部8は、積層方向が内面6bと交差するように配置された積層型電子部品が通過時に落下するように形成されている。これによって、不合格品を切欠部8に落下させることができ、合格品については切欠部8上を移動させ、あるいは切欠部8を回避することで通過させることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は積層型電子部品を搬送するパーツフィーダーに関するものである。
従来のパーツフィーダーとして、振動体に取り付けられたボウルの内側に形成された螺旋状のトラックの途中に設けられた傾斜壁及びスロープと、トラックと直交する磁力線を発生させる磁石が配置された縦横整列部と、電子部品の端子が引っ掛かる溝によって構成される天地整列部と、電子部品の天地を反転させるための天地反転装置とを備えて構成されているものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このパーツフィーダーでは、縦横整列部で電子部品を横向きに整列し、天地整列部で横向きに整列された電子部品の天地を逆さ向きにそろえ、天地反転装置で反転させることによって電子部品の縦横と天地を整列させる。
特開平11−217115号公報
上述のパーツフィーダーにおいては、電子部品を整列させる整列部はいずれも電子部品の外観形状の違いを利用して所望の姿勢に整列させるものであるため、整列させたい向きが外観形状として現れる電子部品に対してのみ整列を行うことができる。従って、内部電極層の積層方向をそろえる場合、当該積層方向の違いが外観形状に現れないような(例えば、短手方向の断面形状が正方形の電子部品の場合)電子部品については整列あるいは選別を行うことができないという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、外観形状によらず、搬送される積層型電子部品の内部電極層の積層方向を容易に選別することのできるパーツフィーダーを提供することを目的とする。
本発明に係るパーツフィーダーは、強磁性体を含有する複数の内部電極層を有する略直方体の積層型電子部品を搬送するパーツフィーダーであって、積層型電子部品の搬送方向に沿って延在して重力に対して積層型電子部品を支持する第一支持面、及び第一支持面と交差するように配置されて第一支持面と共に搬送方向に沿って延在する第二支持面を有する搬送部と、第二支持面と交差する方向に磁力線を発生させる磁力発生手段と、を備え、第一支持面には、磁力発生手段の磁力線が積層型電子部品に作用する領域に開口部が形成され、開口部は、積層方向が第二支持面と交差するように配置された積層型電子部品が通過時に落下するように形成されていることを特徴とする。
本発明に係るパーツフィーダーでは、搬送方向へ向かって搬送された積層型電子部品は、磁力発生手段による磁力線の中を通過する。このとき、積層方向が第二支持面と平行となるように配置された積層型電子部品については、磁力線が各内部電極層同士の間を通過することによって、強電磁体を含有する内部電極層の全てに対して磁力が作用する。これによって、積層型電子部品は、磁力発生手段側へ吸引されて第二支持面と接触し、当該第二支持面に支持された状態で搬送方向へ移動する。これによって、開口部上を通過し、あるいは開口部を回避することによって、開口部で落下することなく通過することができる。一方、積層方向が第二支持面と交差するように配置された積層型電子部品については、磁力線が最外層である内部電極層でシールドされてしまうことによって、最外の内部電極層のみに磁力が作用して他の内部電極層に磁力が作用しなくなる。これによって、積層型電子部品は磁力発生手段に十分に吸引されることなく搬送され、開口部で落下することによって選別される。以上によって、外観検査装置などの複雑な装置構成を適用することなく磁石と開口部のみの簡易な構成で、積層型電子部品の外観形状によらず、内部電極層の積層方向を容易に選別することができる。
また、本発明に係るパーツフィーダーにおいて、開口部の第二支持面側の端部は、第二支持面にまで延びていることが好ましい。これによって、第二支持面と開口部との間に段差部が形成されない構成となる。従って、積層型電子部品が開口部上を通過するときは、第二支持面のみと接触して磁石からの磁力のみによって支持される。例えば、積層型電子部品のサイズが小さい場合は静電気、水分、摩擦などの影響による第二支持面への付着力が相対的に大きくなり、開口部で落ちるべき積層型電子部品が第二支持面へ付着することによって選別性に影響を及ぼす可能性がある。しかし、このパーツフィーダーでは、サイズの小さい積層型電子部品に対しても確実に選別を行うことができる。
また、本発明に係るパーツフィーダーにおいて、開口部の第二支持面側の端部は、積層方向が第二支持面と交差するように配置された積層型電子部品が第二支持面に接触する場合に、水平方向において積層型電子部品の重心位置よりも第二支持面側にまで延びていることが好ましい。これによって、開口部と第二支持面との間に段差部が形成される構成となるため、磁力発生手段による磁力のみならず段差部でも支持することが可能となる。従って、サイズの大きい積層型電子部品であっても確実に通過させることができる。また、開口部の第二支持面側の端部は、積層方向が第二支持面と交差するように配置された積層型電子部品が第二支持面に接触する場合に、水平方向において重心位置よりも第二支持面側にまで延びている。従って、仮に落下すべき積層型電子部品が段差部に引っ掛かっていたとしても、確実に開口部へ落下させて選別することができる。
外観形状によらず、搬送される対象物の内部電極層の積層方向を容易に選別することができる。
本発明の第一実施形態に係るパーツフィーダーを示す斜視図である。 図1に示すII−II線に沿った断面図である。 本発明の第二実施形態に係るパーツフィーダーの選別機構の断面図であり、図2に対応する図である。 本発明の第三実施形態に係るパーツフィーダーの選別機構の構成を示す図である。 本発明の第四実施形態に係るパーツフィーダーの選別機構の構成を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
[第一実施形態]
図1及び図2を参照して、本発明の第一実施形態に係るパーツフィーダー1について詳細に説明する。図1は、本発明の第一実施形態に係るパーツフィーダー1を示す斜視図である。図2は、図1に示すII−II線に沿った断面図である。
まず、本発明に係るパーツフィーダー1で搬送される対象物となる積層型電子部品について説明する。搬送の対象物となる積層型電子部品100は、積層型コンデンサや積層型チップバリスタなどであり、図1に示すように略直方体の形状をなしている。積層型電子部品100は、セラミックグリーンシートに電極ペーストを転写して複数枚積層して焼成することによって形成されており、図2に示すように、積層方向に複数の内部電極層101を備えて構成されている。この内部電極層101は、強磁性体を含有しており、例えば、Niやその合金を含有している。特に、本実施形態に係るパーツフィーダーでは、短手方向の断面形状が正方形をなすことによって、積層方向の違いが外観形状に現れないような積層型電子部品を適用する場合に、従来のパーツフィーダーに比して好適な効果を得ることができる。この積層型電子部品100は、短辺の長さが0.2〜3.2mmであり、長辺の長さが0.4〜4.5mmであり、積層方向の厚みが0.2〜3.2mmである。また、内部電極層101同士の間は1〜15μmである。
次に、パーツフィーダー1の構成について説明する。図1に示すように、パーツフィーダー1は、積層型電子部品100を供給するホッパ2と、積層型電子部品100を搬送すると共に選別を行うリニアフィーダー3と、選別されて除かれた積層型電子部品100を再びリニアフィーダー3へ供給するリターン機構4とを備えて構成されている。このパーツフィーダー1は、長手方向が搬送方向FDに沿うように積層型電子部品100を搬送し、積層方向と鉛直方向とが平行となる姿勢の積層型電子部品A100を合格品として外部の検査装置(不図示)に供給すると共に、積層方向と水平方向とが平行となる姿勢の積層型電子部品E100を不合格品として除去してリターン機構4で姿勢を変更して再び選別する機能を有している。
ホッパ2は、漏斗形状を呈しており、積層型電子部品100を所定量貯蔵する円錐筒状の貯蔵部2aと、貯蔵部2aの底部に設けられた円筒状の供給部2bとを備えて構成されている。ホッパ2の供給部2bの下端はリニアフィーダー3の上方に配置される。また、貯蔵部2aの底部は開閉可能となっており、底部が開放されることによって貯蔵された積層型電子部品100がリニアフィーダー3に供給される。なお、ホッパ2には人手により多数の積層型電子部品100が供給される。
リニアフィーダー3は、ホッパ2から供給された積層型電子部品100をガイドするシュート(搬送部)6と、シュート6に振動を与えることによって積層型電子部品100を移動させる駆動部7とを備えて構成されている。このリニアフィーダー3には、シュート6に切欠部(開口部)8を形成すると共に磁石(磁力発生手段)9を取り付けることによって合格品の積層型電子部品A100と不合格品の積層型電子部品E100とを選別する選別機構11が設けられている。この選別機構11の詳細な構成については後述する。
リニアフィーダー3のシュート6は、積層型電子部品100の搬送方向FDに沿って延在しており、開口部が上方を向くように配置された断面コ字状のガイド部材である。シュート6は、磁力が作用しない樹脂や非磁性金属によって形成されている。シュート6は、コ字形状の底壁6Cの上面である底面(第一支持面)6aで積層型電子部品100を重力に対して支持するとともに、底面6aに直交する側壁6Aの内面(第二支持面)6b及び側壁6Bの内面6cによって、積層型電子部品100の搬送方向FDと交差する水平方向におけるガイドがなされている。シュート6は、搬送方向FDにおける上流側の端部6dにおいて底面6aとホッパ2の供給部2bの下端とが対向すると共に、搬送方向FDにおける下流側の端部6eが図示されない検査装置の供給位置と接続されるように配置される。シュート6の底面6aの幅は積層型電子部品100の長辺方向の長さよりも小さくされると共に短辺方向の長さより大きくされており、具体的には0.3〜4mmに設定される。また、シュート6の内面6cの高さは、積層型電子部品100の積層方向の厚みよりも大きくされており、具体的には0.8〜4mmに設定される。リニアフィーダー3の駆動部7は、シュート6の下面側に設けられている。駆動部7は、図示しない電磁石と板バネを有する電磁式のものであり、電磁石の振動が板バネにより増幅されることで自ら振動する。
リターン機構4は、リニアフィーダー3の選別機構11で選別されて除去された不合格品の積層型電子部品E100を下方で受け止める回収板12と、回収板12で回収された不合格品の積層型電子部品E100をシュート6の端部6d側へ搬送すると共に再びシュート6へ供給する再供給部材13,14とを備えて構成されている。この回収板12及び再供給部材13,14には図示されない駆動部が接続されており、この駆動部の振動によって不合格品である積層型電子部品E100を搬送方向FDの反対方向であるリターン方向RDへ搬送することができる。回収板12は、シュート6の下方に配置された矩形板状部材であり、上方から見てその中央位置とシュート6の選別機構11における切欠部8とが一致するように配置されている。この回収板12で回収された積層型電子部品E100は、幅方向の両側においてリターン方向へ搬送される。
リターン機構4の再供給部材13,14は、シュート6の幅方向の両側に配置される一対のガイド部材である。再供給部材13,14は、回収板12からシュート6の端部6d側へ向かってリターン方向RDに延びる直角三角形状部材である。再供給部材13の上面13aは、一端側における高さが回収板12の上面と同じ高さとされると共に、リターン方向RDへ進むに従って高くなり、他端側における高さがホッパ2の供給部2bとほぼ同じ高さとされる。また、再供給部材13の他端側における上面13aの一部が切断されることによってシュート6側へ向かって傾斜する傾斜面13bが形成される。これによって、回収板12で回収された不合格品の積層型電子部品E100は、再供給部材13の上面13aに沿ってリターン方向RDへ向かうと共に高さが上昇し、傾斜面13bによってシュート6側へ落下することによって、再びシュート6へ供給される。再供給部材14の上面13aは、一端側における高さが回収板12の上面と同じ高さとされると共に、リターン方向RDへ進むに従って高くなり、他端側における高さがホッパ2の供給部2bとほぼ同じ高さとされる。また、再供給部材14の他端側における上面14aの一部が切断されることによってシュート6側へ向かって傾斜する傾斜面14bが形成される。これによって、回収板12で回収された不合格品の積層型電子部品E100は、再供給部材14の上面14aに沿ってリターン方向RDへ向かうと共に高さが上昇し、傾斜面14bによってシュート6側へ落下することによって、再びシュート6へ供給される。
次に、図2を参照してリニアフィーダー3の選別機構11の構成について詳細に説明する。リニアフィーダー3の選別機構11は、シュート6の側壁6Aと、底壁6Cと、側壁6Aに設けられた磁石9と、底面6aを切り欠くことによって形成される切欠部8とを備えて構成されている。この選別機構11は、合格品である積層型電子部品A100を搬送方向FDへ通過させ、不合格品である積層型電子部品E100を切欠部8で落下させて除去することによって合格品と不合格品の選別を行う機能を有している。
磁石9は、側壁6Aにおける内面6bの裏面側に固定されている永久磁石、あるいは電磁石である。この磁石9は、側壁6A側がN極となると共に反対側がS極となるように配置することによって、積層型電子部品100が通過する内面6bと内面6cとの間に、内面6b,6cと交差する方向に内面6bから内面6cへ向かうような磁力線Gを発生させる。磁石9としては表面磁束密度が2000〜2800ガウス程度の磁力を有するものを適用する。また、磁石9と積層型電子部品100との間の距離、すなわち側壁6Aの厚さは2〜3mmとする。
切欠部8は、側壁6Aを介して磁石9と隣接する位置、すなわち磁石9による磁力線Gが積層型電子部品100に作用する領域において、シュート6の底壁6Cを貫通することによって形成される。この切欠部8は、内面6cから内面6b側へ向かって広がる矩形状の貫通孔である。切欠部8は、不合格品の積層型電子部品E100が落下できる程度の大きさに形成されており、具体的には、搬送方向FDの長さが1.5〜6mm、幅方向の長さが0.25〜3.9mmに設定されている。切欠部8の幅方向における内面6c側の端部は内面6cと一致しているが、内面6b側の端部8aは内面6bの手前側まで延びており、これによって内面6b側には、内面6bと切欠部8との間に段差部15が形成される。この段差部15は、磁力線Gの作用によって合格品の積層型電子部品A100が内面6bに支持された場合に、積層型電子部品A100の内面6b側の端部を重力方向に支持する機能を有している。この切欠部8の端部8aは、不合格品である積層型電子部品E100が内面6bに接触する場合に、水平方向において積層型電子部品E100の重心位置GPよりも内面6b側にまで延びている。このような構成によって、段差部15の幅(図2においてL1で示される)は0.05〜1mmとされる。なお、図中においては合格品である積層型電子部品A100の重心位置GPが示されているが、断面形状が正方形であるため、不合格品である積層型電子部品E100の重心位置と一致し、切欠部8の端部8aとの位置関係も同様となる。
次に、上述のように構成されたパーツフィーダー1の作用・効果について説明する。
シュート6の底面6aに沿って搬送方向FDへ向かって搬送された積層型電子部品100は、選別機構11を通過する際に磁石9による磁力線Gの中を通過する。このとき、積層方向と鉛直方向とが平行となるように配置された合格品である積層型電子部品A100については、磁力線Gが各内部電極層101同士の間を通過することによって、全ての強電磁体を含有する内部電極層に対して磁力が作用する。これによって、積層型電子部品A100は、磁石9側へ吸引されて内面6bと接触し、内面6b及び段差部15に支持された状態で搬送方向FDへ移動し、切欠部8で落下することなく選別機構11を通過することができる。
一方、積層方向が内面6bと直交するように配置された不合格品である積層型電子部品E100については、磁力線Gが最外層である内部電極層101Aでシールドされてしまうことによって、内部電極層101Aのみに磁力が作用して他の内部電極層101に磁力が作用しなくなる。これによって、積層型電子部品E100は磁石9に十分に吸引されることなく搬送され、切欠部8で落下することによって、合格品と選別される。
以上によって、本実施形態に係るパーツフィーダー1によれば、外観検査装置などの複雑な装置構成を適用することなく磁石9と切欠部8のみの簡易な構成で、積層型電子部品100の外観形状によらず、内部電極層101の積層方向を容易に選別することができる。
また、このパーツフィーダー1では、選別処理のために搬送を一時中断することなしに、連続搬送しながら積層方向の選別を行うことができるため、パーツフィーダー1としての処理能力を向上させることができる。
また、本実施形態に係るパーツフィーダー1によれば、切欠部8と内面6bとの間に段差部15が形成されているため、磁石9による磁力のみならず段差部15でも支持することが可能となるため、チップサイズの大きい積層型電子部品A100であっても確実に合格品を通過させることができる。また、切欠部8の内面6b側の端部8aは、不合格品である積層型電子部品E100が内面6bに接触する場合に、水平方向において重心位置GPよりも内面6b側にまで延びている。従って、仮に不合格品である積層型電子部品E100が段差部15に引っ掛かっていたとしても、重力の影響で確実に切欠部8へ落下させて選別することができる。
[第二実施形態]
図3は、本発明の第二実施形態に係るパーツフィーダーの選別機構20の断面図であり、図2に対応する図である。この第二実施形態に係るパーツフィーダーが第一実施形態に係るパーツフィーダー1と異なる点は、切欠部(開口部)21とシュート6の内面6bとの間に段差部を設けない点である。
具体的には、選別機構20は、シュート6の側壁6Aと、底壁6Cと、側壁6Aに設けられた磁石9と、底面6aを切り欠くことによって形成される切欠部21とを備えて構成されている。この選別機構20は、切欠部21以外の構成は第一実施形態に係る選別機構11と同様な構成を有している。
切欠部21は、側壁6Aを介して磁石9と隣接する位置、すなわち磁石9による磁力線Gが積層型電子部品100に作用する領域において、シュート6の底壁6Cを貫通することによって形成される。この切欠部8は、内面6cから内面6bへ向かって広がる矩形状の貫通孔である。切欠部8は、不合格品の積層型電子部品E100が通過できる程度の大きさに形成されており、具体的には、搬送方向FDの長さが1.5〜6mm、幅方向の長さが底面6aの幅と同一に設定されている。切欠部8の幅方向における内面6c側の端部は内面6cと一致しており、内面6b側の端部21aも内面6bまで延びて一致している。これによって内面6b側には段差部が設けられない構成となる。
このように、第二実施形態に係るパーツフィーダーによれば、切欠部21の内面6b側の端部21aが当該内面6bにまで延びているため、内面6bと切欠部21との間に段差部が形成されない構成となる。これによって、合格品である積層型電子部品A100が切欠部21上を通過するときは、内面6bのみと接触して磁石9からの磁力のみによって支持される。例えば、積層型電子部品100のサイズが小さい場合は静電気、水分、摩擦などの影響による内面6bへの付着力が相対的に大きくなり、不合格品である積層型電子部品E100が内面6bへ付着することによって選別性に影響を及ぼす可能性がある。しかし、第二実施形態に係るパーツフィーダーでは、サイズの小さい積層型電子部品100に対しても確実に選別を行うことができる。この第二実施形態のパーツフィーダーの搬送対象物として好適な積層型電子部品100のサイズは、短辺の長さが0.2〜1.2mmであり、長辺の長さが0.4〜2mmであり、積層方向の厚みが0.2〜1.2mmである。
[第三実施形態]
図4は、本発明の第三実施形態に係るパーツフィーダーの選別機構30の構成を示す図であり、(a)は図2に対応する断面図であり、(b)は選別機構30の平面図である。この第三実施形態に係るパーツフィーダーが第一実施形態に係るパーツフィーダー1と異なる点は、底面6aのみならず側壁6Bも切り欠いた点である。
具体的には、選別機構20は、シュート6の側壁6Aと、底壁6Cと、側壁6Aに設けられた磁石9と、底壁6C及び側壁6Bを切り欠くことによって形成される切欠部(開口部)31とを備えて構成されている。この選別機構30は、切欠部31以外の構成は第一実施形態に係る選別機構11と同様な構成を有している。
切欠部31は、側壁6Aを介して磁石9と隣接する位置、すなわち磁石9による磁力線Gが積層型電子部品100に作用する領域において、シュート6の底壁6C及び側壁6Bを切り欠くことによって形成される。この切欠部31は、磁石9と隣接する位置において、内面6bから内面6c側に所定距離離間した位置よりも内面6c側の領域における底壁6Cと側壁6Bを全て切り欠くことによって形成されている。この切欠部31の搬送方向FDの長さは、1.5〜6mmに設定される。また、これによって切欠部31と内面6bとの間には段差部15が設けられる構成となる。この段差部15は、磁力線Gの作用によって合格品の積層型電子部品A100が内面6bに支持された場合に、積層型電子部品A100の内面6b側の端部を重力方向に支持する機能を有している。この切欠部31の端部31aは、不合格品である積層型電子部品E100が内面6bと接触した場合に、水平方向において積層型電子部品E100の重心位置GPよりも内面6b側にまで延びている。このような構成によって、段差部15の幅(図4においてL3で示される)は0.05〜1mmとされる。なお、図中においては合格品である積層型電子部品A100の重心位置GPが示されているが、断面形状が正方形であるため、不合格品である積層型電子部品E100の重心位置と一致し、切欠部31の端部31aとの位置関係も同様となる。
このように、第三実施形態に係るパーツフィーダーによれば、切欠部31の内面6b側の端部31aよりも内面6c側の領域における底壁6Cと側壁6Bが全て切り欠かれている。従って、不合格品である積層型電子部品E100が落下する領域を広くでき、積層型電子部品E100が側壁6Aと側壁6Bとの間で引っ掛かってしまうことを確実に防止することができる。特に、段差部15を設けた場合に、段差部15と側壁6Bとの間で引っ掛かってしまうことを防止することができるため、側壁6Aと側壁6Bとの間を狭くして装置の小型化を図った場合であっても確実に選別を行うことができる。
[第四実施形態]
図5は、本発明の第四実施形態に係るパーツフィーダーの選別機構40の構成を示す図であり、(a)は図2に対応する断面図であり、(b)は選別機構40の平面図である。この第四実施形態に係るパーツフィーダーが第一実施形態に係るパーツフィーダー1と異なる点は、シュートの構成が異なる点である。
具体的には、図5に示すように、シュート(搬送部)46は、搬送方向FDに沿って延在する断面直角二等辺三角形状のガイド部材47に、更に搬送方向FDに沿って延在する断面直角二等辺三角形状のガイド部材48を取り付けることによって構成されている。ガイド部材47は、底辺側の面が上方を向くと共に水平方向に対して45°を成す傾斜面(第二支持面)47aとなり、一方の斜辺側の面が水平方向に広がる下面47bとなり、他方の斜辺側の面が鉛直方向に広がる側面47cとなるように配置されている。ガイド部材48は、ガイド部材47の半分の断面積を有しており、底辺側の面が鉛直方向に広がる側面48aとなり、一方の斜辺側の面がガイド部材47の傾斜面47aに取り付けられ、他方の斜辺側の面が上方を向くと共に水平方向に対して45°(傾斜面47aに対して90°)を成す傾斜面(第一支持面)48bとなっている。このような構成を有するシュート46では、傾斜面47a及び傾斜面48bで積層型電子部品100の互いに直交する側面をそれぞれ支持する。このシュート46には、積層型電子部品100の選別を行う選別機構40が設けられている。
選別機構40は、シュート46のガイド部材47と、ガイド部材48と、ガイド部材47に設けられた磁石(磁力発生手段)49と、ガイド部材48を切り欠くことによって形成される切欠部(開口部)50とを備えて構成されている。この選別機構40は、合格品である積層型電子部品A100を搬送方向へ通過させ、不合格品である積層型電子部品E100を切欠部50で落下させて除去することによって合格品と不合格品の選別を行う機能を有している。なお、第四実施形態においては、積層方向が傾斜面47aと平行なものを合格品とし、積層方向が傾斜面47aと直交するものを不合格品とする。
磁石49は、側面47cと下面47bとの間の角部付近の位置であって側面47c寄りの位置において、N極の面が傾斜面47aと平行になるように配置されている永久磁石、あるいは電磁石である。この磁石49は、傾斜面47a側がN極となると共に反対側がS極となるように配置することによって、積層型電子部品100が通過する傾斜面47aと傾斜面48bとの間に、傾斜面47aと交差する方向へ外側へ向かうような磁力線Gを発生させる。磁石49としては表面磁束密度が2000〜2800ガウス程度の磁力を有するものを適用する。また、磁石49と積層型電子部品100との間の距離は2〜3mmとする。
切欠部50は、ガイド部材47を介して磁石49と隣接する位置、すなわち磁石49による磁力線Gが積層型電子部品100に作用する領域において、ガイド部材48を全て切り欠くことによって形成される。この切欠部50は、不合格品の積層型電子部品E100が通過できる程度の大きさに形成されており、具体的には、搬送方向FDの長さが1.5〜6mmに設定されている。切欠部8の端部50aは傾斜面47aと一致している。
このように構成された第四実施形態に係るパーツフィーダーにおいては、シュート46の傾斜面48bに沿って搬送方向FDへ向かって搬送された積層型電子部品100は、選別機構40を通過する際に磁石49による磁力線Gの中を通過する。このとき、積層方向が傾斜面47aと平行となるように配置された合格品である積層型電子部品A100については、磁力線Gが各内部電極層101同士の間を通過することによって、全ての強電磁体を含有する内部電極層に対して磁力が作用する。これによって、積層型電子部品A100は、磁石49側へ吸引されて傾斜面47aに支持された状態で搬送方向FDへ移動し、切欠部50で落下することなく選別機構40を通過することができる。
一方、積層方向が傾斜面47aと直交するように配置された不合格品である積層型電子部品E100については、磁力線Gが最外層である内部電極層101Aでシールドされてしまうことによって、内部電極層101Aのみに磁力が作用して他の内部電極層101に磁力が作用しなくなる。これによって、積層型電子部品E100は磁石49に十分に吸引されることなく搬送され、切欠部50において傾斜面47a(すなわち、端部50a)を滑り落ちることによって、合格品と選別される。
以上によって、本実施形態に係るパーツフィーダーによれば、外観検査装置などの複雑な装置構成を適用することなく磁石49と切欠部50のみの簡易な構成で、積層型電子部品100の外観形状によらず、内部電極層101の積層方向を容易に選別することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明してきたが、本発明は、必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、上述の実施形態では、合格品を引き続き搬送して不合格品を落下させる構成とされているが、落下させたものを合格品として処理する構成としてもよい。また、上述の実施形態では、合格品を磁力で所定の支持面で支持した状態を保持して搬送していたが、合格品を磁力によって第二支持面に沿って別な方向へ移動させて切欠部での落下を回避させ、不合格品のみを落下させる構成としてもよい。
また、第四実施形態では、切欠部の端部50aが傾斜面47aと一致しており、段差部の設けられない構成とされていたが、傾斜面47aの傾斜角度を大きくすると共に、傾斜面48bの位置における切欠部50の端部50a(すなわち、傾斜面48bと端部50aが交差する角部分)が、水平方向において傾斜面47a及び傾斜面48bで支持された積層型電子部品100の重心位置よりも傾斜面47a側にまで延びていれば、積層型電子部品E100が重力により落下することができるので、このような構成も採用することができる。
1…パーツフィーダー、6,46…シュート(搬送部)、6a支持…底面(第一支持面)、6b…側面(第二支持面)、8,21,31,50…切欠部(開口部)、8a,21a,31a,50a…端部、9,49…磁石(磁力発生手段)、100,A100,E100…積層型電子部品、101…内部電極層。

Claims (3)

  1. 強磁性体を含有する複数の内部電極層を有する略直方体の積層型電子部品を搬送するパーツフィーダーであって、
    前記積層型電子部品の搬送方向に沿って延在して重力に対して前記積層型電子部品を支持する第一支持面、及び前記第一支持面と交差するように配置されて前記第一支持面と共に前記搬送方向に沿って延在する第二支持面を有する搬送部と、
    前記第二支持面と交差する方向に磁力線を発生させる磁力発生手段と、を備え、
    前記第一支持面には、前記磁力発生手段の前記磁力線が前記積層型電子部品に作用する領域に開口部が形成され、
    前記開口部は、積層方向が前記第二支持面と交差するように配置された前記積層型電子部品が通過時に落下するように形成されていることを特徴とするパーツフィーダー。
  2. 前記開口部の前記第二支持面側の端部は、前記第二支持面にまで延びていることを特徴とする請求項1記載のパーツフィーダー。
  3. 前記開口部の前記第二支持面側の端部は、前記積層方向が前記第二支持面と交差するように配置された前記積層型電子部品が前記第二支持面に接触する場合に、水平方向において前記積層型電子部品の重心位置よりも前記第二支持面側にまで延びていることを特徴とする請求項1記載のパーツフィーダー。
JP2009079012A 2009-03-27 2009-03-27 パーツフィーダー Active JP5067395B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009079012A JP5067395B2 (ja) 2009-03-27 2009-03-27 パーツフィーダー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009079012A JP5067395B2 (ja) 2009-03-27 2009-03-27 パーツフィーダー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010228873A true JP2010228873A (ja) 2010-10-14
JP5067395B2 JP5067395B2 (ja) 2012-11-07

Family

ID=43045068

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009079012A Active JP5067395B2 (ja) 2009-03-27 2009-03-27 パーツフィーダー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5067395B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108069233A (zh) * 2018-01-22 2018-05-25 北京领邦智能装备股份公司 重力磁选机构和重力磁选方法
JP2020017764A (ja) * 2015-09-10 2020-01-30 株式会社村田製作所 電子部品の搬送装置
JP2020064049A (ja) * 2018-09-03 2020-04-23 ロレックス・ソシエテ・アノニムRolex Sa 小型時計部品を移載するための装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61197015U (ja) * 1985-05-30 1986-12-09
JPH10284355A (ja) * 1997-04-09 1998-10-23 Murata Mfg Co Ltd 電子部品の整列装置及び整列方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61197015U (ja) * 1985-05-30 1986-12-09
JPH10284355A (ja) * 1997-04-09 1998-10-23 Murata Mfg Co Ltd 電子部品の整列装置及び整列方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020017764A (ja) * 2015-09-10 2020-01-30 株式会社村田製作所 電子部品の搬送装置
CN108069233A (zh) * 2018-01-22 2018-05-25 北京领邦智能装备股份公司 重力磁选机构和重力磁选方法
JP2020064049A (ja) * 2018-09-03 2020-04-23 ロレックス・ソシエテ・アノニムRolex Sa 小型時計部品を移載するための装置
JP7446740B2 (ja) 2018-09-03 2024-03-11 ロレックス・ソシエテ・アノニム 小型時計部品を移載するための装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5067395B2 (ja) 2012-11-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4951796B2 (ja) 電子部品搬送装置
KR100636871B1 (ko) 적층 전자 부품 정렬 방법 및 그 장치
KR101208172B1 (ko) 전자 부품 정렬장치, 전자 부품 포장체 및 전자 부품 실장 기판
US10472187B2 (en) Electronic component transportation device and method for manufacturing electronic component array
CN109703808B (zh) 电子元器件传送装置及编带电子元器件串列的制造方法
JP5067395B2 (ja) パーツフィーダー
JP6107752B2 (ja) 積層セラミックコンデンサの方向識別方法、積層セラミックコンデンサの方向識別装置及び積層セラミックコンデンサの製造方法
KR101840691B1 (ko) 전자 부품 반송 장치 및 테이핑 전자 부품 어레이의 제조 방법
KR101840694B1 (ko) 전자부품 반송 장치
CN110031475B (zh) 输送装置、输送方法及外观检查装置
CN116461947A (zh) 输送装置以及输送方法
JP5418795B2 (ja) 電子部品搬送装置
JP6572052B2 (ja) 電子部品チップの分別方法および分別装置
JP6361570B2 (ja) 積層セラミックコンデンサの姿勢判別方法、積層セラミックコンデンサの姿勢判別装置、および積層セラミックコンデンサ連の製造方法
JPS6134295Y2 (ja)
JP2018058662A (ja) 振動式部品搬送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120228

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120426

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120717

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120730

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150824

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5067395

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150