JP2010226781A - ハイブリッド型建設機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓄電池の電力を利用して複数の交流電動機を駆動するサーボ制御システムにおいて高い耐振性や耐衝撃性と高いメンテナンス性とを両立できるハイブリッド型建設機械を提供する。
【解決手段】リフティングマグネット車両1は、サーボ制御システム60を備える。サーボ制御システム60は、蓄電池の電力を利用して複数の交流電動機を駆動するシステムであって、直流電力を交流電力に変換して一の交流電動機を駆動するインバータ回路、および蓄電池の充放電を行う昇降圧コンバータ回路のうちいずれかの回路と、該回路を収容する筐体とを各々有する複数のユニット62〜66を備える。ユニット62〜66は、所定方向に並んで配置されると共に、互いに隣接するユニットの筐体同士が締結具により着脱可能に固定されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、ハイブリッド型建設機械に関するものである。
従来より、駆動機構の一部を電動化したハイブリッド型の建設機械が提案されている。このようなハイブリッド型建設機械は、例えばブーム、アーム、及びバケットといった可動部を油圧駆動するための油圧ポンプを備えており、この油圧ポンプを駆動するための内燃機関発動機(エンジン)に交流電動機(電動発電機)を連結し、該エンジンの駆動力を補助(アシスト)するとともに、発電により得られる電力を蓄電池(バッテリ)に蓄える。
また、建設機械は、例えば上部旋回体といった作業要素を備えていることが多い。このような場合、上述したハイブリッド型建設機械は、作業要素を駆動するための油圧モータに加え、この油圧モータを補助するための作業用電動機を備えることがある。例えば上部旋回体を旋回させる際、加速旋回時には交流電動機によって油圧モータの駆動を補助し、減速旋回時には交流電動機において回生運転を行う。
このような建設機械の例として、特許文献1に記載された油圧駆動装置がある。この装置では、発電機を兼ねる電動機を油圧ポンプに付設し、コントローラの切換制御により電動機に発電作動とアシスト作動とを行わせている。また、旋回体を駆動する旋回ポンプモータを備えており、旋回系の制動時に回転運動エネルギーを回生している。
特開平10−103112号公報
上述したようなハイブリッド型建設機械においては、交流電動機を駆動するためにバッテリの直流電力を交流電力に変換し、また、交流電動機における回生電力をバッテリに蓄電するために交流電力を直流電力に変換する。このため、少なくとも一つのインバータ回路が必要となる。また、バッテリの充放電を制御するために、昇降圧コンバータが必要となる。そして、バッテリの蓄電量に応じてアシスト動作や発電動作等を効率的に行うために、これらインバータ回路および昇降圧コンバータ回路を統合的に制御するサーボ制御システムが設けられることがある。
しかしながら、建設機械は、過酷な作業環境下で使用されることもある。したがって、建設機械に搭載されるサーボ制御システムには、振動や衝撃に対する信頼性が高いレベルで要求される。特に、建設機械では交流電動機の消費電力が比較的大きいので、サーボ制御システムに搭載されるパワートランジスタの出力やコンデンサの容量などを大きくする必要があり、サーボ制御システムが大型化・重量化してしまうため、耐振性や耐衝撃性を確保するためには十分な構造強度が要求される。
一方、過酷な環境下で用いられる建設機械には、高いメンテナンス性も要求される。すなわち、或るインバータ回路に異常が発生した場合、その場で検査・修理することは困難なので、別の場所へ持ち運んで修理等を行えることが望ましい。しかし、上述したように、交流電動機の消費電力が大きい機器ではサーボ制御システムが大型化・重量化してしまい、サーボ制御システムを持ち運ぶことが困難となる。
本発明は、上記した問題点に鑑みてなされたものであり、蓄電池の電力を利用して複数の交流電動機を駆動するサーボ制御システムにおいて高い耐振性や耐衝撃性と高いメンテナンス性とを両立できるハイブリッド型建設機械を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るハイブリッド型建設機械は、蓄電池の電力を利用して複数の交流電動機を駆動するサーボ制御システムを備えるハイブリッド型建設機械であって、サーボ制御システムが、直流電力を交流電力に変換して一の交流電動機を駆動するインバータ回路、および蓄電池の充放電を行う昇降圧コンバータ回路のうちいずれかの回路と、該回路を収容する筐体とを各々有する複数のドライバユニットを備え、複数のドライバユニットは、所定方向に並んで配置されると共に、互いに隣接するドライバユニットの筐体同士が締結具により着脱可能に固定されていることを特徴とする。
上記したハイブリッド型建設機械では、サーボ制御システムにおいて、複数の交流電動機のうち一の交流電動機を駆動するインバータ回路、或いは蓄電池の充放電を行う昇降圧コンバータ回路といったドライバ回路毎に筐体が設けられており、このドライバ回路と筐体とがドライバユニットとして各々独立している。そして、これらのドライバユニットの筐体が着脱可能に固定されている。したがって、作業現場において個々のドライバユニットをサーボ制御システムから取り外すことが容易にできるので、何れかのドライバ回路に異常が発生した場合等に高いメンテナンス性を確保できる。また、上記したハイブリッド型建設機械では、サーボ制御システムにおいて、各ドライバユニットが所定方向に並んで配置され、これらの筐体同士が締結具により固定されている。このような構成によって、サーボ制御システム全体の構造強度を効果的に高めることができ、高い耐振性や耐衝撃性を確保できる。すなわち、このハイブリッド型建設機械によれば、サーボ制御システムの高い耐振性や耐衝撃性と高いメンテナンス性とを両立することが可能となる。
また、ハイブリッド型建設機械は、当該ハイブリッド型建設機械の運転の際に、複数のドライバユニットの内部が密閉空間となることが好ましい。これにより、複数のドライバユニットの耐環境性を高めることができる。
また、ハイブリッド型建設機械は、サーボ制御システムが、複数のドライバユニットの各回路を制御するための制御回路を有するコントロールユニットを更に備え、コントロールユニットが、複数のドライバユニット上に載置されており、所定方向と交差する方向における複数のドライバユニットの一端において所定方向に沿って設けられた支軸周りに回動可能に取り付けられていることを特徴としてもよい。このように、複数のドライバユニット以外のユニットが複数のドライバユニット上に載置されている場合には、このユニットを複数のドライバユニットに対して上記支軸周りに回動可能とすることにより、複数のドライバユニットへのアクセスが容易となり、より高いメンテナンス性を確保できる。また、この場合、ハイブリッド型建設機械は、サーボ制御システムが、コントロールユニットが複数のドライバユニットに対して支軸周りに開いた状態でコントロールユニットを支持する支持具を更に備えることが好ましい。これにより、ドライバユニットの取り外し作業を更に容易にでき、メンテナンス性を更に高めることができる。
また、上記のようにコントロールユニットが回動可能な状態で複数のドライバユニット上に載置されている場合、複数のドライバユニットの各筐体におけるコントロールユニットと対向する面が開口していることが好ましい。これにより、ドライバユニットの筐体同士を固定する締結具へのアクセスが容易となり、メンテナンス性を更に高めることができる。
また、ハイブリッド型建設機械は、サーボ制御システムが、複数のドライバユニットが載置される底板と、複数のドライバユニットを所定方向の両側から挟む側板とを有する台座を更に備え、複数のドライバユニットのうち両端に位置するドライバユニットの筐体と、台座の側板とが締結具により着脱可能に固定されていることを特徴としてもよい。これにより、メンテナンス性を損なうことなく、サーボ制御システム全体の構造強度を更に増して、耐振性や耐衝撃性をより高めることができる。
本発明に係るハイブリッド型建設機械によれば、蓄電池の電力を利用して複数の交流電動機を駆動するサーボ制御システムにおいて高い耐振性や耐衝撃性と高いメンテナンス性とを両立できる。
本発明に係るハイブリッド型建設機械の一例として、リフティングマグネット車両の外観を示す斜視図である。 リフティングマグネット車両の電気系統や油圧系統といった内部構成を示すブロック図である。 蓄電手段の内部構成を示す図である。 サーボ制御システムの外観を示す斜視図である。 サーボ制御システムの上断面図である。 図5に示すサーボ制御システムのI−I線に沿う断面図である インバータユニットの内部構成を示す平面図及び側面図である。 昇降圧コンバータユニットの内部構成を示す平面図及び側面図である。 サーボ制御システムのコントロールユニットを開いた状態を示す斜視図である。 ハイブリッド型建設機械の他の一例として、ホイルローダの外観を示す側面図である。 ホイルローダの電気系統や油圧系統といった内部構成を示すブロック図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明によるハイブリッド型建設機械の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明に係るハイブリッド型建設機械の一例として、リフティングマグネット車両1の外観を示す斜視図である。図1に示すように、リフティングマグネット車両1は、無限軌道を含む走行機構2と、走行機構2の上部に旋回機構3を介して回動自在に搭載された旋回体4とを備えている。旋回体4には、ブーム5と、ブーム5の先端にリンク接続されたアーム6と、アーム6の先端にリンク接続されたリフティングマグネット7とが取り付けられている。リフティングマグネット7は、鋼材などの吊荷Gを磁力により吸着して捕獲するための設備である。ブーム5、アーム6、及びリフティングマグネット7は、それぞれブームシリンダ8、アームシリンダ9、及びバケットシリンダ10によって油圧駆動される。また、旋回体4には、リフティングマグネット7の位置や励磁動作および釈放動作を操作する操作者を収容するための運転室4aや、油圧を発生するためのエンジン(内燃機関発動機)11といった動力源が設けられている。エンジン11は、例えばディーゼルエンジンで構成される。
また、リフティングマグネット車両1はサーボ制御ユニット60を備えている。サーボ制御ユニット60は、旋回機構3やリフティングマグネット7といった作業要素を駆動するための交流電動機や、エンジン11をアシストするための電動発電機、並びに蓄電池(バッテリー)の充放電を制御する。サーボ制御ユニット60は、直流電力を交流電力に変換して交流電動機や電動発電機を駆動するためのインバータユニット、バッテリーの充放電を制御する昇降圧コンバータユニットといった複数のドライバユニットと、該複数のドライバユニットを制御するためのコントロールユニットとを備えている。
図2は、本実施形態のリフティングマグネット車両1の電気系統や油圧系統といった内部構成を示すブロック図である。なお、図2では、機械的に動力を伝達する系統を二重線で、油圧系統を太い実線で、操縦系統を破線で、電気系統を細い実線でそれぞれ示している。また、図3は、図2における蓄電手段120の内部構成を示す図である。
図2に示すように、リフティングマグネット車両1は電動発電機12および減速機13を備えており、エンジン11及び電動発電機12の回転軸は、共に減速機13の入力軸に接続されることにより互いに連結されている。エンジン11の負荷が大きいときには、電動発電機12がこのエンジン11を作業要素として駆動することによりエンジン11の駆動力を補助(アシスト)し、電動発電機12の駆動力が減速機13の出力軸を経てメインポンプ14に伝達される。一方、エンジン11の負荷が小さいときには、エンジン11の駆動力が減速機13を経て電動発電機12に伝達されることにより、電動発電機12が発電を行う。電動発電機12は、例えば、磁石がロータ内部に埋め込まれたIPM(Interior Permanent Magnetic)モータによって構成される。電動発電機12の駆動と発電との切り替えは、リフティングマグネット車両1における電気系統の駆動制御を行うコントローラ30により、エンジン11の負荷等に応じて行われる。
減速機13の出力軸にはメインポンプ14及びパイロットポンプ15が接続されており、メインポンプ14には高圧油圧ライン16を介してコントロールバルブ17が接続されている。コントロールバルブ17は、リフティングマグネット車両1における油圧系の制御を行う装置である。コントロールバルブ17には、図1に示した走行機構2を駆動するための油圧モータ2a及び2bの他、ブームシリンダ8、アームシリンダ9、及びバケットシリンダ10が高圧油圧ラインを介して接続されており、コントロールバルブ17は、これらに供給する油圧を運転者の操作入力に応じて制御する。
電動発電機12の電気的な端子には、インバータ回路18Aの出力端が接続されている。インバータ回路18Aの入力端には、蓄電手段120が接続されている。蓄電手段120は、図3に示すように、直流母線であるDCバス110、昇降圧コンバータ(直流電圧変換器)100及びバッテリ19を備えている。即ち、インバータ回路18Aの入力端は、DCバス110を介して昇降圧コンバータ100の入力端に接続されることとなる。昇降圧コンバータ100の出力端には、蓄電池としてのバッテリ19が接続されている。バッテリ19は、例えばキャパシタ型蓄電池によって構成される。バッテリ19の大きさの一例としては、電圧2.5V、容量2400Fのキャパシタが144個直列に接続されたもの(すなわち、両端電圧360V)が好適である。
インバータ回路18Aは、コントローラ30からの指令に基づき、電動発電機12の運転制御を行う。すなわち、インバータ回路18Aが電動発電機12を力行運転させる際には、必要な電力をバッテリ19と昇降圧コンバータ100からDCバス110を介して電動発電機12に供給する。また、電動発電機12を回生運転させる際には、電動発電機12により発電された電力をDCバス110及び昇降圧コンバータ100を介してバッテリ19に充電する。なお、昇降圧コンバータ100の昇圧動作と降圧動作の切替制御は、DCバス電圧値、バッテリ電圧値、及びバッテリ電流値に基づき、コントローラ30によって行われる。これにより、DCバス110を、予め定められた一定電圧値に蓄電された状態に維持することができる。
蓄電手段120のDCバス110には、インバータ回路20Bを介してリフティングマグネット7が接続されている。リフティングマグネット7は、金属物を磁気的に吸着させるための磁力を発生する電磁石を含んでおり、インバータ回路20Bを介してDCバス110から電力が供給される。インバータ回路20Bは、コントローラ30からの指令に基づき、電磁石をオンにする際には、リフティングマグネット7へ要求された電力をDCバス110より供給する。また、電磁石をオフにする場合には、回生された電力をDCバス110に供給する。
更に、蓄電手段120には、インバータ回路20Aが接続されている。インバータ回路20Aの一端には作業用電動機としての旋回用電動機(交流電動機)21が接続されており、インバータ回路20Aの他端は蓄電手段120のDCバス110に接続されている。旋回用電動機21は、旋回体4を旋回させる旋回機構3の動力源である。旋回用電動機21の回転軸21Aには、レゾルバ22、メカニカルブレーキ23、及び旋回減速機24が接続される。
旋回用電動機21が力行運転を行う際には、旋回用電動機21の回転駆動力の回転力が旋回減速機24にて増幅され、旋回体4が加減速制御され回転運動を行う。また、旋回体4の慣性回転により、旋回減速機24にて回転数が増加されて旋回用電動機21に伝達され、回生電力を発生させる。旋回用電動機21は、PWM(Pulse Width Modulation)制御信号によりインバータ回路20Aによって交流駆動される。旋回用電動機21としては、例えば、磁石埋込型のIPMモータが好適である。
レゾルバ22は、旋回用電動機21の回転軸21Aの回転位置及び回転角度を検出するセンサであり、旋回用電動機21と機械的に連結することで回転軸21Aの回転角度及び回転方向を検出する。レゾルバ22が回転軸21Aの回転角度を検出することにより、旋回機構3の回転角度及び回転方向が導出される。メカニカルブレーキ23は、機械的な制動力を発生させる制動装置であり、コントローラ30からの指令によって、旋回用電動機21の回転軸21Aを機械的に停止させる。旋回減速機24は、旋回用電動機21の回転軸21Aの回転速度を減速して旋回機構3に機械的に伝達する減速機である。
なお、DCバス110には、インバータ回路18A、20A及び20Bを介して、電動発電機12、旋回用電動機21、及びリフティングマグネット7が接続されているので、電動発電機12で発電された電力がリフティングマグネット7又は旋回用電動機21に直接的に供給される場合もあり、リフティングマグネット7で回生された電力が電動発電機12又は旋回用電動機21に供給される場合もあり、さらに、旋回用電動機21で回生された電力が電動発電機12又はリフティングマグネット7に供給される場合もある。
インバータ回路18A、20A及び20Bは大電力を制御するので、発熱量が極めて大きくなる。また、昇降圧コンバータ100に含まれるリアクトル101(図3を参照)においても発熱量が多大となる。したがって、インバータ回路18A、20A及び20B、並びに昇降圧コンバータ100を冷却する必要が生じる。そこで、本実施形態のリフティングマグネット車両1は、エンジン11用の冷却液循環システムとは別に、昇降圧コンバータ100、インバータ回路18A,20A,及び20Bを冷却するための冷却液循環システム70を備えている。
冷却液循環システム70は、昇降圧コンバータ100、インバータ回路18A,20A及び20B等に供給される冷却液を循環させるためのポンプ(冷却液循環用ポンプ)72と、このポンプ72を駆動するポンプモータ(冷却用電動機)71とを有している。ポンプモータ71は、インバータ回路20Cを介して蓄電手段120に接続されている。インバータ回路20Cは、コントローラ30からの指令に基づき、昇降圧コンバータ100を冷却する際にポンプモータ71へ要求された電力を供給する。本実施形態の冷却液循環システム70は、昇降圧コンバータ100、インバータ回路18A,20A,及び20B、並びにコントローラ30を冷却する。加えて、冷却液循環システム70は、電動発電機12、減速機13、および旋回用電動機21を冷却する。
パイロットポンプ15には、パイロットライン25を介して操作装置26が接続されている。操作装置26は、旋回用電動機21、走行機構2、ブーム5、アーム6、及びリフティングマグネット7を操作するための操作装置であり、操作者によって操作される。操作装置26には、油圧ライン27を介してコントロールバルブ17が接続され、また、油圧ライン28を介して圧力センサ29が接続される。操作装置26は、パイロットライン25を通じて供給される油圧(1次側の油圧)を操作者の操作量に応じた油圧(2次側の油圧)に変換して出力する。操作装置26から出力される2次側の油圧は、油圧ライン27を通じてコントロールバルブ17に供給されるとともに、圧力センサ29によって検出される。ここでは、作業用電動機としての旋回用電動機21を挙げているが、さらに、走行機構2を作業用電動機として電気駆動させても良い。
圧力センサ29は、操作装置26に対して旋回機構3を旋回させるための操作が入力されると、この操作量を油圧ライン28内の油圧の変化として検出する。圧力センサ29は、油圧ライン28内の油圧を表す電気信号を出力する。この電気信号は、コントローラ30に入力され、旋回用電動機21の駆動制御に用いられる。
コントローラ30は、本実施形態における制御回路を構成する。コントローラ30は、CPU及び内部メモリを含む演算処理装置によって構成され、内部メモリに格納された駆動制御用のプログラムをCPUが実行することにより実現される。また、コントローラ30の電源は、バッテリ19とは別のバッテリ(例えば24V車載バッテリ)である。コントローラ30は、圧力センサ29から入力される信号のうち、旋回機構3を旋回させるための操作量を表す信号を速度指令に変換し、旋回用電動機21の駆動制御を行う。また、コントローラ30は、電動発電機12の運転制御(アシスト運転及び発電運転の切り替え)、リフティングマグネット7の駆動制御(励磁と消磁の切り替え)、並びに、昇降圧コンバータ100を駆動制御することによるバッテリ19の充放電制御を行う。
ここで、本実施形態における昇降圧コンバータ100について詳細に説明する。図3に示すように、昇降圧コンバータ100は、昇降圧型のスイッチング制御方式を備えており、リアクトル101、トランジスタ100B及び100Cを有する。トランジスタ100Bは昇圧用のスイッチング素子であり、トランジスタ100Cは降圧用のスイッチング素子である。トランジスタ100B及び100Cは、例えばIGBT(InsulatedGate Bipolar Transistor)によって構成され、互いに直列に接続されている。
具体的には、トランジスタ100Bのコレクタとトランジスタ100Cのエミッタとが相互に接続され、トランジスタ100Bのエミッタはバッテリ19の負側端子およびDCバス110の負側配線に接続され、トランジスタ100CのコレクタはDCバス110の正側配線に接続されている。そして、リアクトル101は、その一端がトランジスタ100Bのコレクタ及びトランジスタ100Cのエミッタに接続されるとともに、他端がバッテリ19の正側端子に接続されている。トランジスタ100B及び100Cのゲートには、コントローラ30からPWM電圧が印加される。
なお、トランジスタ100Bのコレクタとエミッタとの間には、整流素子であるダイオード100bが逆方向に並列接続されている。同様に、トランジスタ100Cのコレクタとエミッタとの間には、ダイオード100cが逆方向に並列接続されている。トランジスタ100Cのコレクタとトランジスタ100Bのエミッタとの間(すなわち、DCバス110の正側配線と負側配線との間)には、DCバス110において平滑用のコンデンサ110aが接続される。コンデンサ110aは、昇降圧コンバータ100からの出力電圧、電動発電機12からの発電電圧や旋回用電動機21からの回生電圧を平滑化する。
このような構成を備える昇降圧コンバータ100において、直流電力をバッテリ19からDCバス110へ供給する際には、コントローラ30からの指令によってトランジスタ100BのゲートにPWM電圧が印加される。そして、トランジスタ100Bのオン/オフに伴ってリアクトル101に発生する誘導起電力がダイオード100cを介して伝達され、この電力がコンデンサ110aにより平滑化される。また、直流電力をDCバス110からバッテリ19へ供給する際には、コントローラ30からの指令によってトランジスタ100CのゲートにPWM電圧が印加されるとともに、トランジスタ100Cから出力される電流がリアクトル101により平滑化される。
図4は、サーボ制御システム60の外観を示す斜視図である。本実施形態のサーボ制御システム60は、蓄電池(バッテリ19)の電力を利用して複数の交流電動機(電動発電機12、旋回用電動機21、ポンプモータ71など)を駆動するための装置である。サーボ制御システム60は、略直方体状の外観を有しており、バッテリ19の充放電を行うための昇降圧コンバータ100を有する昇降圧コンバータユニット62と、電動発電機12、旋回用電動機21、及びポンプモータ71のうち一の交流電動機、或いはリフティングマグネット7を駆動するインバータ回路18A及び20A〜20Cを各々有する複数のインバータユニット63〜66と、昇降圧コンバータユニット62の昇降圧コンバータ100、及びインバータユニット63〜66の各インバータ回路18A,20A〜20Cを制御するためのコントローラ30を有するコントロールユニット61とを備えている。なお、昇降圧コンバータユニット62及びインバータユニット63〜66は、本実施形態において複数のドライバユニットを構成している。
昇降圧コンバータユニット62及びインバータユニット63〜66は、それぞれ奥行き方向に長い直方体状の外観の金属製の筐体を有する。これらのユニット62〜66は、金属製の底板67aを含む台座67の底板67a上に載置されており、互いに所定方向(横方向)に並んで配置されている。なお、台座67は、ユニット62〜66を上記所定方向の両側から挟む側板67bを更に有する。
ユニット62〜66の上には、これらのユニットの上面を覆うように上蓋としてのコントロールユニット底板61bが設けられており、コントロールユニット底板61b上にコントロールユニット61が載置されている。更にコントロールユニット61の上面には、空冷のためのヒートシンク68が取り付けられている。
また、コントロールユニット61には冷却用配管61aが内蔵されている。同様に、昇降圧コンバータユニット62には冷却用配管62aが、インバータユニット63〜66には冷却用配管63a〜66aが、それぞれ内蔵されている。
図5は、サーボ制御システム60の上断面図である。また、図6は、図5に示すサーボ制御システム60のI−I線に沿う断面図である。なお、図5及び図6においては、図4で示したヒートシンク68は省略されている。
昇降圧コンバータユニット62は、略直方体状の外観を有する筐体62cの内部に、昇降圧コンバータを構成するためのインテリジェントパワーモジュール(IPM:Intelligent Power Module)及びリアクトルといった電子部品を収容して構成されており、電気的な入力端及び出力端を有する。昇降圧コンバータユニット62の出力端にはバッテリ19(図3参照)が接続されており、昇降圧コンバータユニット62はバッテリ19の充放電を制御する。
インバータユニット63〜66は、略直方体状の外観を有する筐体63c〜66cの内部に、インバータ回路18A,20A〜20Cを構成するためのIPM及び平滑コンデンサといった電子部品を収容して構成されており、それぞれ電気的な入力端及び出力端を有する。インバータユニット63〜66の出力端それぞれには、電動発電機12、旋回用電動機21、リフティングマグネット7、及びポンプモータ71それぞれが接続される。これらの交流電動機は、インバータユニット63〜66から出力されるPWM制御信号により交流駆動される。
各ユニット62〜66の筐体62c〜66cそれぞれの底面は、ボルト80といった締結具によって、台座67の底板67aに対し着脱可能なように固定されている。また、ユニット62〜66の並び方向において両端に位置するユニット62及び66の筐体62c及び66cの側面は、ボルト及びナットからなる締結具81によって、台座67の側板67bに対し着脱可能なように固定されている。さらに、ユニット62〜66のうち互いに隣接するユニットの筐体は、その側面同士が、ボルト及びナットからなる締結具82によって互いに着脱可能なように固定されている。そして、各ユニット62〜66の筐体62c〜66cの上面(すなわち、コントロールユニット61と対向する面)は、締結具81,82等へのアクセスを容易にするため開口しており、コントロールユニット底板61bによって閉じられている。
また、サーボ制御システム60は、DCバス110(図3を参照)を更に備えている。DCバス110は、細長い金属板であるブスバーからなり、各ユニット62〜66が並べられた方向(所定方向)に沿って各ユニット62〜66を横断するように設けられている。各インバータユニット63〜66の入力端、及び昇降圧コンバータユニット62の入力端は各々DCバス110に接続されており、各ユニット62〜66間における直流電力の授受は、DCバス110を介して行われる。昇降圧コンバータユニット62は、バッテリ19の充放電の制御を行うことでDCバス110の電圧を一定に制御する。
次に、各ユニット62〜66の内部構成、及び各ユニット62〜66とDCバス110との接続構造について詳細に説明する。
図7(a)は、インバータユニット65の一部及びインバータユニット66の内部構成を示す平面図である。また、図7(b)は、インバータユニット65の内部構成を示す側面図である。なお、図7(b)においては、インバータユニット65,66の内部構成がわかるように筐体65c,66cの側板を外した状態を示している。また、他のインバータユニット63,64の内部構成は、内蔵するインバータ回路の構成を除いて、図7に示すインバータユニット65,66の内部構成と同様である。
インバータユニット66の内部には、インバータ回路を構成するトランジスタを組み込んだIPM105と、冷却用配管66aとが内蔵されている。IPM105は、配線基板106上に実装されている。冷却用配管65a,66aはそれぞれ、インバータユニット65,66の内側面に沿って二次元状に配設されている。具体的には、冷却用配管65a,66aは、インバータユニット65、66の内部でなるべく長く配設されるように幾重にも折れ曲がった状態で矩形断面の金属容器65b,66bに収容されており、またこの金属容器65b,66bの内側面に接している。金属容器65b,66bの外側面には、図7(a)に示すようにIPM105が接触配置されており、金属容器65b,66bはIPM105からの熱を冷却用配管65a,66aへ伝える。
インバータユニット65,66の筐体65c,66cの側板の上辺には、DCバス110を配設するための矩形切欠き部65e,66eが設けられている。平滑コンデンサ71a,71bは、筐体65c,66cの側板の内側面に接触配置されており、平滑コンデンサ71a,71bの正側及び負側の端子は、筐体65c,66cの側板上辺の矩形切欠き部65eの高さから上方へ突出している。また、他のインバータユニット63,64の筐体63c、64cも同様の構造を有しており、DCバス110は、インバータユニット63〜66を横断するように配設されている。
DCバス110は、板状の正極ブスバー70a及び負極ブスバー70bから構成されている。正極ブスバー70aは、横方向(所定方向)に細長い略直方体形状を有する。負極ブスバー70bは、正極ブスバー70aと接することなく、正極ブスバー70aの上方に配置されており、正極ブスバー70aの上面側を包み込む形状を有し、正極ブスバー70aを覆うように構成される。正極ブスバー70a及び負極ブスバー70bは、インバータユニット65,66の平滑コンデンサ71a、71b、並びにインバータユニット63,64の平滑コンデンサの端子と直結するように、ボルトといった締結具によって着脱可能に固定されている。
図8(a)は、昇降圧コンバータユニット62の内部構成を示す平面図である。また、図8(b)は、昇降圧コンバータユニット62の内部構成を示す側面図である。なお、図8(b)においては、昇降圧コンバータユニット62の内部構成がわかるように筐体62cの側板を外した状態を示している。
昇降圧コンバータユニット62の内部には、昇降圧コンバータ100(図3参照)を構成するトランジスタ100B,100Cを組み込んだIPM103と、リアクトル101と、冷却用配管62aとが内蔵されている。IPM103は、配線基板104上に実装されている。冷却用配管62aは、昇降圧コンバータユニット62の側面に沿って二次元状に配設されている。具体的には、冷却用配管62aは、昇降圧コンバータユニット62の内部でなるべく長く配設されるように幾重にも折れ曲がった状態で矩形断面の金属容器62bに収容されており、またこの金属容器62bの内側面に接している。金属容器62bの外側面には、図8(a)に示すようにリアクトル101及びIPM103が接触配置されており、金属容器62bはリアクトル101及びIPM103からの熱を冷却用配管62aへ伝える。これにより、リアクトル101及びIPM103が冷却される。
昇降圧コンバータユニット62における筐体62cの側板上辺には、DCバス110を配設するための矩形切欠き部62eが設けられている。IPM103の正極端子(入力端)103aと正極ブスバー70aとは配線により接続されており、負極端子(入力端)103bと負極ブスバー70bとは配線により接続されている。また、IPM103の端子103cはリアクトル101の端子101aと配線により接続されており、リアクトル101の端子101bは筐体62cに設けられた端子台と配線により接続されており、IPM103の端子103dは別の端子台と配線により接続されている。これらの端子台は、バッテリ19を接続するためのものである。
ここで、図9は、サーボ制御システム60のコントロールユニット61を開いた状態を示す斜視図である。図9に示すように、コントロールユニット61は、各ユニット62〜66が並ぶ方向(所定方向)と交差する方向(本実施形態では各ユニット62〜66の長手方向)における各ユニット62〜66の後端において上記所定方向に沿って設けられた支軸周りに回動可能に取り付けられている。具体的には、各ユニット62〜66の筐体62c〜66cの背面と接するように台座67の一部が配設されており(例えば図5を参照)、この台座67の部分に固定された蝶番(支軸)を介してコントロールユニット底板61bが台座67に取り付けられている。コントロールユニット61はコントロールユニット底板61bに固定されているので、コントロールユニット61はコントロールユニット底板61bと共に上記支軸周りに回動(開閉)する。このような機構によって、各ユニット62〜66の筐体62c〜66cの開口が外部に露出し、締結具81,82(図5参照)等へのアクセスが可能となる。このように、ユニット62〜66は、リフティングマグネット車両1の運転時にはコントロールユニット61が載置されることによりその内部が密閉空間となり、サーボ制御システム60のメンテナンスの際には開口される。
また、サーボ制御システム60は、コントロールユニット61がユニット62〜66に対して上記支軸周りに開いた状態でコントロールユニット61を支持する支持具90を更に備えている。支持具90は例えば金属製の棒状の部材からなり、その一端が台座67の側板67b付近に係合され、他端がコントロールユニット底板61bに係合される。この支持具90は、コントロールユニット61が閉じた状態ではサーボ制御システム60の何れかの箇所に収納される。
なお、上記の説明では、コントロールユニット底板61bをインバータユニット63〜66や昇降圧コンバータユニット62の上蓋として用いた例を示したが、インバータユニット63〜66や昇降圧コンバータユニット62の上蓋は、必ずしもコントロールユニット61の構成部材でなくともよく、防水機能を有していれば他の部材(例えば鉄板)でもよい。更に、インバータユニット63〜66や昇降圧コンバータユニット62をコントロールユニット底板61bといった共通の部材で塞ぐ方式に代えて、各ユニット62〜66毎に設けられた部材によってこれらを塞ぐようにしてもよい。
以上に説明した本実施形態のリフティングマグネット車両1に関し、特にサーボ制御システム60による効果について説明する。サーボ制御システム60においては、複数の交流電動機(電動発電機12、旋回用電動機21、ポンプモータ71など)のうち一の交流電動機を駆動するインバータ回路(インバータ回路18A,20A〜20Cのいずれか)、或いはバッテリ19の充放電を行う昇降圧コンバータ100といったドライバ回路毎に筐体62c〜66cが設けられており、これらの回路と筐体62c〜66cとが、昇降圧コンバータユニット62及びインバータユニット63〜66として各々独立している。そして、これらのユニット62〜66の筐体62c〜66cが、サーボ制御システム60において個別に着脱可能なように固定されている。したがって、作業現場等において個々のユニット62〜66をサーボ制御システム60から取り外すことが容易にできるので、何れかの回路に異常が発生した場合等に高いメンテナンス性を確保できる。
また、本実施形態のサーボ制御システム60においては、各ユニット62〜66が所定方向に並んで配置され、これらの筐体62c〜66c同士が締結具82によって固定されている。このような構成によって、サーボ制御システム60全体の構造強度を効果的に高めることができ、高い耐振性や耐衝撃性を確保できる。
以上のことから、本実施形態のリフティングマグネット車両1によれば、サーボ制御システム60の高い耐振性や耐衝撃性と高いメンテナンス性とを両立することが可能となる。
また、本実施形態のように、ユニット62〜66の各回路を制御するためのコントローラ30を有するコントロールユニット61をサーボ制御システム60が備え、このコントロールユニット61が複数のユニット62〜66上に載置されている場合、コントロールユニット61は、ユニット62〜66の一端において所定方向に沿って設けられた支軸周りに回動(開閉)可能に取り付けられていることが好ましい。これにより、ユニット62〜66の内部へのアクセスが容易となり、より高いメンテナンス性を確保できる。また、この場合、コントロールユニット61がユニット62〜66に対して支軸周りに開いた状態でコントロールユニット61を支持する支持具90をサーボ制御システム60が更に備えることにより、ユニット62〜66の取り外し作業を更に容易にでき、メンテナンス性を更に高めることができる。
また、本実施形態のように、コントロールユニット61が回動可能な状態で複数のユニット62〜66上に載置されている場合には、ユニット62〜66の各筐体62c〜66cにおけるコントロールユニット61と対向する面が開口していることが好ましい。これにより、ユニット62〜66の筐体62c〜66c同士を固定する締結具82や、筐体62c〜66cと台座67とを固定する締結具80,81へのアクセスが容易となり、メンテナンス性を更に高めることができる。
また、本実施形態のように、サーボ制御システム60は、ユニット62〜66が載置される底板67aと、ユニット62〜66を所定方向の両側から挟む側板67bとを有する台座67を備え、ユニット62〜66のうち両端に位置するユニット62,66の筐体62c,66cと、台座67の側板67bとが締結具81により着脱可能に固定されていることが好ましい。これにより、メンテナンス性を損なうことなく、サーボ制御システム60全体の構造強度を更に増して、耐振性や耐衝撃性をより高めることができる。
続いて、本発明に係るハイブリッド型建設機械の他の例について説明する。図10は、本発明に係るハイブリッド型建設機械の他の一例として、ホイルローダ1Bの外観を示す側面図である。図10に示すように、ホイルローダ1Bは、平坦路を走行するための車輪201と、車輪201の車軸に支持された車体202と、車体202の前方に配置されたバケット203とを備えている。バケット203を持ち上げるための機構はリフトアーム204及びリフトシリンダ205により構成され、バケット203を後方に傾けたり土砂等の放出動作をさせるための機構はバケットシリンダ206により構成されている。車体202には、バケット203を操作する操作者を収容するための運転室207や、油圧を発生するためのエンジン(不図示)といった動力源が設けられている。
図11は、ホイルローダ1Bの電気系統や油圧系統といった内部構成を示すブロック図である。なお、図11では、機械的に動力を伝達する系統を二重線で、電気系統を細い実線でそれぞれ示している。
図11に示すように、ホイルローダ1Bはエンジン301を備えており、このエンジン301の回転軸は、トルクスプリッタ301aを介して電動発電機302及びクラッチ303に連結されている。クラッチ303は車軸304に連結されており、エンジン301の動力を車軸304に伝達する。電動発電機302は、エンジン301の駆動力を補助(アシスト)すると共に、エンジン301の駆動力を利用して発電を行う。電動発電機302によって生じた交流電力は、インバータユニット305が有するインバータ回路によって直流電力に変換され、昇降圧コンバータ付きバッテリ306に蓄えられる。
また、昇降圧コンバータ付きバッテリ306は、インバータユニット307が有する別のインバータ回路を介して、交流電動機であるポンプモータ308に接続されている。インバータユニット307のインバータ回路は、バッテリ306から出力された直流電力を交流電力に変換して、ポンプモータ308を駆動する。ポンプモータ308の回転軸は油圧ポンプ309に連結されており、この油圧ポンプ309から生じた油圧が、リフトシリンダ205及びバケットシリンダ206(図10)へ供給される。また、昇降圧コンバータ付きバッテリ306は、インバータユニット310が有する更に別のインバータ回路を介して、交流電動機である冷却用モータ311に接続されている。冷却用モータ311は、インバータユニット305及び307に設けられた水冷用配管(図7に示した配管65a,66aと同様のもの)に冷却液を供給するためのポンプを駆動する。
このような構成において、インバータユニット305,307,及び310は、サーボ制御システム60Aを構成することができる。このサーボ制御システム60Aは、上述したサーボ制御システム60と同様の構成を備えている。すなわち、インバータユニット305,307,及び310は、図4〜図9に示したユニット62〜66と同様、所定方向に並んで配置されると共に、互いに隣接するインバータユニットの筐体同士が締結具により着脱可能に固定されている。また、サーボ制御システム60Aは、インバータユニット305,307,及び310の各インバータ回路を制御するための制御回路を有するコントロールユニット(不図示)を更に備えており、このコントロールユニットは、インバータユニット305,307,及び310上に載置され、支軸周りに回動(開閉)可能に取り付けられている。更に、サーボ制御システム60Aは、図4に示した台座67に相当する部材、および図9に示した支持具90に相当する部材を備えている。
本発明によるハイブリッド型建設機械は、上記した実施形態に限られるものではなく、他に様々な変形が可能である。例えば、上記実施形態ではハイブリッド型建設機械としてリフティングマグネット車両及びホイルローダを例示して説明したが、他のハイブリッド型建設機械(例えば、ショベルやクレーン等)にも本発明を適用してもよい。
1…リフティングマグネット車両、2…走行機構、3…旋回機構、4…旋回体、4a…運転室、5…ブーム、6…アーム、7…リフティングマグネット、11…エンジン、12…電動発電機、14…メインポンプ、18A,20A〜20C…インバータ回路、19…バッテリ、21…旋回用電動機、24…旋回減速機、26…操作装置、27,28…油圧ライン、29…圧力センサ、30…コントローラ、60…サーボ制御システム、61…コントロールユニット、61b…コントロールユニット底板、62…昇降圧コンバータユニット、62c〜66c…筐体、63〜66…インバータユニット、67…台座、67a…底板、67b…側板、68…ヒートシンク、71a,71b…平滑コンデンサ、80…ボルト、81,82…締結具、90…支持具、100…昇降圧コンバータ、110…DCバス、120…蓄電手段。

Claims (6)

  1. 蓄電池の電力を利用して複数の交流電動機を駆動するサーボ制御システムを備えるハイブリッド型建設機械であって、
    前記サーボ制御システムは、
    直流電力を交流電力に変換して一の前記交流電動機を駆動するインバータ回路、および前記蓄電池の充放電を行う昇降圧コンバータ回路のうちいずれかの回路と、該回路を収容する筐体とを各々有する複数のドライバユニットを備え、
    前記複数のドライバユニットは、所定方向に並んで配置されると共に、互いに隣接する前記ドライバユニットの前記筐体同士が締結具により着脱可能に固定されている
    ことを特徴とする、ハイブリッド型建設機械。
  2. 当該ハイブリッド型建設機械の運転の際に、前記複数のドライバユニットの内部が密閉空間となることを特徴とする、請求項1に記載のハイブリッド型建設機械。
  3. 前記サーボ制御システムが、前記複数のドライバユニットそれぞれの各回路を制御するための制御回路を有するコントロールユニットを更に備えており、
    前記コントロールユニットは、前記複数のドライバユニット上に載置されており、前記所定方向と交差する方向における前記複数のドライバユニットの一端において前記所定方向に沿って設けられた支軸周りに回動可能に取り付けられている
    ことを特徴とする、請求項1または2に記載のハイブリッド型建設機械。
  4. 前記サーボ制御システムが、前記コントロールユニットが前記複数のドライバユニットに対して前記支軸周りに開いた状態で前記コントロールユニットを支持する支持具を更に備える
    ことを特徴とする、請求項3に記載のハイブリッド型建設機械。
  5. 前記複数のドライバユニットの各筐体における前記コントロールユニットと対向する面が開口している
    ことを特徴とする、請求項3または4に記載のハイブリッド型建設機械。
  6. 前記サーボ制御システムが、前記複数のドライバユニットが載置される底板と、前記複数のドライバユニットを前記所定方向の両側から挟む側板とを有する台座を更に備え、
    前記複数のドライバユニットのうち両端に位置する前記ドライバユニットの前記筐体と、前記台座の前記側板とが締結具により着脱可能に固定されている
    ことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載のハイブリッド型建設機械。
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