JP2010226691A - 平面アンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】電気的に小型化し、かつ、十分なVSWR特性を得るという課題がある。給電に際し、不要な電流が乗りづらくするという課題がある。
【解決手段】上記課題を解決するために、本発明に係る平面アンテナは、誘電体基板と、基板の一方の板面に設けられた地板と、一方の板面に設けられ、一端が互いに離されて、地板の一辺に接続され、かつ、地板から遠ざかる方向に延長された2本の線状導体と、一方の板面に互いに分離されて設けられ、2本の線状導体と接続され、これら接続部に対して互いに外側に配置されている2つの板状素子と、基板の他方の板面に設けられ、地板から2つの板状素子方向に延長され、2本の線状導体等に電磁結合する1本の給電線とを具備する。2つの板状素子はそれぞれ、その線状導体と接する辺である第1縁辺と、その第1縁辺の地板側の頂点を起点として互いに外側にかつ地板方向に向かうように形成された第2縁辺を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は広帯域化が可能な平面アンテナに関する。
近年、自動販売機などの購入資格管理や在庫管理をワイヤレスアクセスシステムで行うなどの需要が増えており、無線通信モジュールに用いられるアンテナの小型・高性能化が求められてきている。例えば、共振周波数の波長が32〜35cm程度の場合には縦75〜85mm、横60mm程度の平面を有する直方体状の箱にアンテナを収納したい。
一般的なダイポールアンテナの場合、アンテナ部分の長さは共振周波数の波長の半波長となる。そこで、アンテナを小型化する一般的な手法としては、非特許文献1が従来技術として知られている。ダイポールアンテナに対してモノポールアンテナを用い、長さを半分にする手法や、さらにモノポールアンテナを折り曲げて逆L型や逆F型にすることによって小型化する手法が提案されている。特にモノポールアンテナの素子に水平面内での放射指向性の均一性を重視しながら小型化をはかる場合、モノポールアンテナの先端に円板を装荷する、頂部装荷構成なども提案されている。なお、より効率よく電波を発射しようとする場合には、アンテナ部分を長くする必要があるが、プリント基板を用いてダイポールアンテナを構成する場合には、通常、図1のダイポールアンテナ20のように短手方向と平行にアンテナ部分を配置する。導体部分22が長くなり、アンテナ部分24が短くなるため、効率的に電波を発射できない。また、長手方向に垂直な面(XZ平面)内での放射指向性を均一にすることはできない。図2のダイポールアンテナ20’のように長手方向と平行にアンテナ部分を配置する場合は、導体部分22’を短くし、アンテナ部分24’を長くすることによって効率的に電波を発射できるが、発振回路等の影響により、放射特性が歪み、長手方向に垂直な面(XZ平面)内での均一な放射指向性を得ることはできない。
一方で、無線通信用モジュール用アンテナは、小型で大量生産ができ、低コストであることが要求される。このような要求条件を実現する構成としては、誘電体基板上に素子をエッチングして構成するプリントアンテナ構成が有効である。
プリントアンテナ構成で頂部装荷モノポールアンテナを構成する方法としては、モノポールアンテナの先端に線状、または帯状の素子を配置することによって実現できる。図3は、モノポール33に帯状素子31を頂部装荷したプリントモノポールアンテナ30の構成例を示す。プリントモノポールアンテナ30は、基板27とモノポール33と帯状素子31と地板35からなる。基板27上に帯状素子31と地板35を設け、帯状素子31と地板35はモノポール33を介して接続される。モノポール33は、図示しない給電線路に接続される。基板27の大きさは75×60mm、地板35は10×60mm、帯状素子31は31×60mmである。図4は、プリントモノポールアンテナ30の入力VSWR(Voltage Standing Wave Ratio:電圧定在波比)特性の計算結果を示す。
K. Fujimoto, A. Henderson, K. Hirasawa and J. R. James, "Small Antennas," Research Studies Press Ltd., 1987, p.14-15
しかしながら、従来技術は、例えば基板の大きさを75×60mmとした場合、入力VSWRが最も低い値で2.3程度となり、十分なVSWR特性が得られない。よって、電気的に小型化し、かつ、十分なVSWR特性を得るという課題がある。またモノポールアンテナの場合、給電線路が素子にそのまま接続されているため、給電に用いるケーブルに不要な電流が乗りやすい。よって、不要な電流が乗りづらくするという課題がある。
上記課題を解決するために、本発明に係る平面アンテナは、誘電体基板と、基板の一方の板面に設けられた地板と、一方の板面に設けられ、一端が互いに離されて、地板の一辺に接続され、かつ、地板から遠ざかる方向に延長された2本の線状導体と、一方の板面に互いに分離されて設けられ、2本の線状導体と接続され、これら接続部に対して互いに外側に配置されている2つの板状素子と、基板の他方の板面に設けられ、地板から2つの板状素子方向に延長され、2本の線状導体、もしくは2本の線状導体と2つの板状素子に電磁結合する1本の給電線とを具備する。2つの板状素子はそれぞれ、その線状導体と接する辺である第1縁辺と、その第1縁辺の地板側の頂点を起点として互いに外側にかつ地板方向に向かうように形成された第2縁辺を備える。
本発明のプリントアンテナは、線状導体と接する辺である第1縁辺と、その第1縁辺の地板側の頂点を起点として互いに外側にかつ地板方向に向かうように形成された第2縁辺を備える板状素子を用いることで、小型、かつ、低VSWR特性を有するという効果を奏する。また、電磁結合給電を用いることで、不要漏洩電流を軽減するという効果を奏する。
従来のダイポールアンテナ20の構成例を示す図。 従来のダイポールアンテナ20の構成例の変形例を示す図。 モノポール33に帯状素子31を頂部装荷したプリントモノポールアンテナ30の構成例を示す図。 プリントモノポールアンテナ30及び実施例1の平面アンテナ100(距離PDが33mmの場合)の入力VSWR(Voltage Standing Wave Ratio:電圧定在波比)特性の計算結果を示す図。 (A)は、実施例1の平面アンテナ100の構成例を示す正面図であり、(B)は、背面図。 (A)は、図5(A)のT1−T1’断面図であり、(B)は、図5(A)のT2−T2’断面図。 実施例1の板状素子121A及び121Bの形状の例を示す図。 交点Dと頂点Pの距離PDと、共振周波数とVSWRが2以下となる比帯域幅の特性を示す図。 距離PDが33mmの時の寸法例を示す図。 図9の寸法例の波長(波長約353mmの場合)に対する比を示す図。 交点Dと頂点Pの距離が33mmのときに、図5(A)に示すように基板27の長手方向をY軸方向に平行に配置した場合のXZ平面の放射特性を示す図。 交点Dと頂点Pの距離が33mmのときに、図5(A)に示すように基板27の長手方向をY軸方向に平行に配置した場合のYZ平面の放射特性を示す図。 給電線129に給電した場合の電流分布の概念図。 板状素子221A及び221Bの形状の例を示す図。 DPの長さ33mmの場合の辺MPの長さと、VSWRが2以下となる共振周波数の関係を示す図。 板状素子321A及び321Bの形状の例を示す図。 板状素子421A及び421Bの形状の例を示す図。 (A)は板状素子521A及び521Bの形状の例を、(B)は頂点Hと頂点Cが重なった場合の形状の例を示す図。 移動距離t1と、VSWR特性の計算結果を示す図。 板状素子621A及び621Bの形状の例を示す図。 プリントモノポールアンテナ30及び実施例2の平面アンテナ2100の入力VSWR特性の計算結果を示す図。 (A)は実施例2の平面アンテナ2100の構成例を示す正面図、(B)は背面図。 (A)は図22(A)のT1−T1’断面図、(B)は、図22(A)のT2−T2’断面図。 実施例2の板状素子2121A及び2121Bの形状の例を示す図。 長辺CPの長さと、共振周波数とVSWRが2以下となる比帯域幅の特性を示す図。 長辺CPの長さが31.2mmの時の寸法例を示す図。 図26の寸法例の波長(波長約322.6mmの場合)に対する比を示す図。 短辺ABの長さと、共振周波数とVSWRが2以下となる比帯域幅の特性を示す図。 板状素子の長辺CPの長さが59mm、短辺ABの長さが1mmのときの構成例を示す図。 図29の構成におけるVSWR特性を示す図。 板状素子の長辺CPの長さが59mm、短辺ABの長さが58mmのときの構成例を示す図。 図31の構成におけるVSWR特性を示す図。 寸法が図26のときに、図22(A)に示すように基板27の長手方向をY軸方向に平行に配置した場合のXZ平面の放射特性を示す図。 寸法が図26のときに、図22(A)に示すように基板27の長手方向をY軸方向に平行に配置した場合のYZ平面の放射特性を示す図。 給電線2129に給電した場合の電流分布の概念図。 板状素子2221A及び2221Bの形状の例を示す図。 板状素子2321A及び2321Bの形状の例を示す図。 板状素子2421A及び2421Bの形状の例を示す図。 板状素子2521A及び2521Bの形状の例を示す図。 板状素子2621A及び2621Bの形状の例を示す図。(A)は第2縁辺AP及びA’P’が曲線の場合の例を、(B)は辺BC及びB’C’が曲線の場合の例を、(C)は辺CP及びC’P’が曲線の場合の例を示す図。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
<平面アンテナ100>
図5(A)は、実施例1の平面アンテナ100の構成例を示す正面図であり、(B)は、背面図である。図6(A)は、図5(A)のT1−T1’断面図であり、(B)は、図5(A)のT2−T2’断面図である。実施例1に係る平面アンテナ100を説明する。
平面アンテナ100は、誘電体基板27と地板35と2つの線状導体123A、123Bと2つの板状素子121A、121Bと給電線129を備える。
基板27の他方の板面(例えば、板面27A)には、給電線129が設けられる。基板27の一方の板面(例えば、板面27B)には、地板35、2つ線状導体123A、123Bと2つの板状素子121A、121Bが設けられる。なお、地板35と板状素子121A、121Bは線状導体123A及び123Bを介して接続されるが、直接接触しない。
例えば、2つの板状素子121A、121Bは対称である。この場合、放射特性は、図5におけるXZ平面(水平面)に対し均一となる。また、地板35、2つ線状導体123A、123Bと2つの板状素子121A、121B、給電線129は、基板27上にエッチングまたは基板加工機等により掘削して構成する。
なお、本実施例は発明の内容を限定するものではない。例えば、2つの板状素子121A、121Bは必ずしも対称である必要はなく、放射特性に歪みを持たせる場合には、2つの板状素子は、相似形等であってもよい。また、地板35、2つ線状導体123A、123Bと2つの板状素子121A、121Bは、それぞれの構成要素を別々に生成し、接続してもよい。
<基板27及び地板35>
基板27は、誘電体である。例えば、比誘電率は3.3であり、厚さ1.6mmであり、形状は長方形であり、長手方向の長さは波長の略0.2125倍であり、短手方向の長さは波長の略0.17倍である。例えば、共振周波数が850MHz(波長は約353mm)の電波の場合、大きさは75×60mmとする。
地板35は、一方の板面(例えば、板面27B)上に偏在する。例えば、基板27が長方形の場合には、長方形の一辺に沿って偏在する。例えば、地板35は、長方形であり、基板27長手方向の長さは波長の略0.0284倍であり、基板27短手方向の長さは波長の略0.17倍である。例えば、共振周波数が850MHzの電波の場合、大きさは10×60mmである。
なお、本実施例は発明の内容を限定するものではない。例えば、地板35及び基板27の大きさや材質、形状等は共振周波数等により適宜変更可能である。
<線状導体123A及び123B>
2本の線状導体123A及び123Bは、一方の板面(例えば、板面27B)に設けられ、一端が互いに離されて、地板35の一辺に接続され、かつ、地板35から遠ざかる方向に延長される。例えば、2つの線状導体123A、123Bは、間隙を有して対向する。例えば、基板27が長方形の場合には、線状導体123A及び123Bは、基板27の長手方向と平行に配置される。また、例えば、共振周波数が850MHzの電波の場合、線状導体123A及び123Bの長さは65mmであり、形状は帯状であり、平行に対向し、線状導体間の間隙は2mmである。
なお、本実施例は発明の内容を限定するものではない。例えば、線状導体123A及び123Bの大きさや材質、形状、間隙の長さ等は共振周波数等により適宜変更可能である。また、線状導体123A及び123Bは必ずしも平行して対向しなくともよく、例えば、仮に2つの線状導体を延長して成す角度は、必要とされる性能及び仕様に基づいて適宜設定される。
<給電線129>
給電線129は、基板27の他方の板面(例えば、板面27A)に設けられ、地板35から後述する2つの板状素子121A及び121B方向に延長され、2本の線状導体123A及び123B、もしくは2本の線状導体123A及び123Bと後述する2つの板状素子121A及び121Bに電磁結合する。
例えば、給電線129は、2つの線状導体123Aまたは123Bのうち一方(例えば線状導体123A)の一部に沿ってこれと平行に設けられた第1給電部129Aと、2つの線状導体123Aまたは線状導体123Bのうち他方(例えば線状導体123B)の一部に沿ってこれと平行に設けられた第2給電部129Bと、後述する板状素子121A及び121Bの頂点A、A’よりも地板から遠い部分において、第1給電部129Aと第2給電部129Bを接続する折返し部129Cを有する。
なお、本実施例は発明の内容を限定するものではない。例えば、給電線129の大きさや材質、形状等は他の構成要素(基板、地板、線状導体、板状素子等)により適宜変更可能である。また、給電線129の長さを適宜設定することで、所定の共振周波数におけるインピーダンス整合条件を調整することができる。また、頂点A、A’よりも地板35に近い部分において第1給電部129Aと第2給電部129Bを接続してもよい。
<板状素子121A及び121B>
図7は、実施例1の板状素子121A及び121Bの形状の例を示す。2つの板状素子121A及び121Bは、一方の板面(例えば、板面27B)に互いに分離されて設けられる。2つの板状素子121A及び121Bは、2本の線状導体123A及び123Bと接続され、これら接続部に対して互いに外側に配置される。
板状素子121A及び121Bはそれぞれ、その線状導体123A、123Bと接する辺である第1縁辺AB及びA’B’と、その第1縁辺AB、A’B’の地板側の頂点A及びA’を起点として互いに外側にかつ地板35方向に向かうように形成された第2縁辺AP及びA’P’を備える。
例えば、板状素子121Aは、第1縁辺である短辺ABと、短辺ABに平行な長辺CPを有する台形状である。第2縁辺は、短辺AB及び長辺CPの地板側の頂点A及びPを結ぶ辺APである。板状素子121Bも同様の形状を有し、2つの板状素子121A、121Bは、短辺ABとA’B’が平行に対向するように配置される。なお、このとき、第1縁辺の地板側の頂点Aと地板35との距離AFと、第2縁辺APの長さの和は、共振周波数の波長の略0.2倍となる構成であってもよい。第1縁辺の地板側の頂点A’と地板35との距離A’F’と、第2縁辺A’P’の長さの和についても同様である。なお、頂点Aと地板35との距離とは、線状導体123A上において頂点Aと地板35を結ぶ最短距離である。例えば、本実施例では、線状導体123Aの頂点Aと地板上の点Fを結ぶ線状導体123Aの外側の辺AFの長さが頂点Aと地板35との距離となる。
ここで、例えば、台形状の板状素子121Aの短辺ABと長辺CPの地板35側とは反対側の頂点B及びCを結ぶ辺BCと、短辺AB及び長辺CPの成す角度がそれぞれ垂直であるとする。辺BCに平行な直線が頂点Aを通るときの長辺CPとの交点をDとする。同様に、対称な板状素子121Bの交点をD’とする。図8は、交点Dと頂点Pの距離PDと、共振周波数とVSWRが2以下となる比帯域幅の特性を示す図である。なお、これは、モーメント法により計算した結果である。計算において、各板状素子の厚みは0.07mm、辺BCは27mm、短辺ABは31mm、線状導体123A及び123Bの幅は2mm、2つの線状導体123Aと123Bの間隙は2mmである。図9は、距離PDが33mmの時の寸法例を、図10は、図9の寸法例の波長(約353mmの場合)に対する比を示す図である。
図8からわかるように、距離PDが長くなるに従い、つまり第2縁辺APが長くなるに従い、共振周波数を下げることができる。さらに、帯域を広くできることがわかる。比帯域の観点を併せてみると、距離PDが30mmのときに比帯域幅を最大にしつつ、共振周波数を下げることができる。なお、距離PDが0のとき、つまり、板状素子121A、121Bが台形ではなく、長方形の場合には、十分なVSWRを得ることはできないことがわかる。また、図4より、平面アンテナ100は、プリントモノポールアンテナ30に比べ十分なVSWR特性が得られることがわかる。なお、図4は、距離PDが33mmのときの計算結果である。
なお、PDが10mmのとき、APは約29mmとなり、第1縁辺の地板側の頂点Aと地板35との距離AF(例えば、34mm)と第2縁辺APの長さの和は63mmとなり、共振周波数905MHzの波長331mmの約0.19倍である。PDが33mmのとき、APは約43mmとなり、第1縁辺の地板側の頂点Aと地板35との距離AF(例えば、34mm)と第2縁辺APの長さの和は77mmとなり、共振周波数850MHzの波長353mmの約0.22倍である。
図11は交点Dと頂点Pの距離が33mmのとき、図5(A)に示すように基板27の長手方向をY軸方向に平行に配置した場合のXZ平面の放射特性を、図12はYZ平面の放射特性を示す。なお、Eθは電界のθ成分に対する、Eφは電界のφ成分に対する放射特性を表す。図1のx軸方向に配置されたダイポールアンテナ20ではなく、図3のy軸方向に配置されたプリントモノポールアンテナ30と同様の放射特性を有することがわかる。本実施例では、線状導体123A及び123B、板状素子121A及び121Bに直接給電するのではなく、給電線129を用いて、電磁結合により給電している。そのため、平衡・不平衡線路接続で問題となる不要漏洩電流が軽減されるという効果を奏する。なお、仮に直接給電した場合には、十分なVSWRを得ることはできない。
図13は、給電線129に給電した場合の電流分布の概念図である。矢印の向きは電流の向きを、矢印の大きさは電流の大きさを示す。給電線129に電流を流すことにより、線状導体123A及び123B、板状素子121A及び121Bに電磁結合が発生し、板状素子121A及び121Bの第2縁辺に電流は流れ、さらに、給電線129に流れる電流の向きとは逆向きに線状導体123A及び123Bに給電線に流れる電流よりも大きな電流が流れることがわかる。本実施例では、線状導体123A、123Bがアンテナとして機能するため、長手方向と平行にアンテナ部分を配置することができ、効率的に電波を発射することができる。
このような構成にすることにより、小型、かつ、低VSWR特性を有し、不要漏洩電流を軽減する平面アンテナを構成することができる。
[変形例1]
実施例1と異なる部分のみ説明する。各板状素子221A及び221Bの形状が異なる。図14は、板状素子221A及び221Bの形状の例を示す。例えば、板状素子221Aは、第1縁辺である短辺ABと、短辺に平行な長辺CPを有する五角形状であり、第2縁辺APは、短辺AB及び長辺CPの地板側の頂点AとPを結ぶ2つの辺AMとMPからなる。辺MPと地板35の対向する辺は、平行である。板状素子221Bも同様の形状を有する。
図15は、距離DPが33mmの場合の辺MPの長さと、VSWRが2以下となる共振周波数の関係を示す図である。このような形状とすることにより、実施例1と同様の効果を得ることができ、さらに、図より、頂点Mを中央側に移動させることにより、共振周波数をさらに下げることができ、電気的にさらに小型ができることがわかる。
なお、本変形例は発明の内容を限定するものではない。例えば、各板状素子221A及び221Bの形状は、五角形以外の多角形でもよく、また、短辺AB及び長辺CPの地板側の頂点AとPを結ぶ辺は、3つ以上の辺からなるものであってもよく、共振周波数等により適宜変更可能である。
[変形例2]
実施例1と異なる部分のみ説明する。各板状素子321A及び321Bの形状が異なる。図16は、板状素子321A及び321Bの形状の例を示す。例えば、板状素子321Aは、第1縁辺である短辺ABと、短辺ABに平行な長辺CPを有する五角形状であり、短辺ABと長辺CPの地板側とは反対側の頂点BとCは、2つの辺BGとGCにより結ばれる。板状素子321Bも同様の形状を有する。このような形状とすることで、実施例1と同様の効果を得ることが、さらに、基板及び板状素子をさらに小型化することができる。
なお、本変形例は発明の内容を限定するものではない。例えば、各板状素子321A及び321Bの形状は、五角形以外の多角形でもよく、また、短辺ABと長辺CPの地板側とは反対側の頂点BとCを結ぶ辺は、3つ以上の辺からなるものであってもよく、共振周波数等により適宜変更可能である。
[変形例3]
実施例1と異なる部分のみ説明する。各板状素子421A及び421Bの形状が異なる。図17は、板状素子421A及び421Bの形状の例を示す。例えば、板状素子421Aは、必ずしも台形状でなくともよい。板状素子421Aは、四角形状であり、線状導体123Aと接する辺である第1縁辺である短辺ABと、短辺ABの地板35側の頂点Aを起点として、外側にかつ地板35に向かうように形成された第2縁辺APと、頂点Pを起点として、地板35から遠ざかるように形成された長辺CPを有する。なお、短辺ABと長辺CPは、平行でなくともよい。板状素子421Bも同様の形状を有する。このような形状とすることで、実施例1と同様の効果を得ることができ、さらに、より柔軟に平面アンテナ100を生成することが可能である。
[変形例4]
実施例1と異なる部分のみ説明する。各板状素子521A及び521Bの形状が異なる。図18(A)は板状素子521A及び521Bの形状の例を、(B)は頂点Hと頂点Cが重なった場合の形状の例を示す。例えば、板状素子521Aは、必ずしも台形状でなくともよい。例えば、板状素子521Aは、第1縁辺である短辺ABと、短辺に平行な長辺CPを有する五角形状であり、短辺ABと長辺CPの地板側とは反対側の頂点BとCは、辺BH及び辺HCにより結ばれる。t1=0において、頂点Hは、長方形状の線状導体123Aの地板35と接しない辺の内側の頂点である。この頂点Hを頂点Cに近づける。なお、頂点Aの近傍、例えば、第2縁辺PAを延長し、線状導体123Aのなす長方形状の内側の辺との交点Jを起点として、辺JHの一端であるHを頂点Cに近づける。頂点Hがもとの場所から移動した距離をt1とする。板状素子521Bも同様の形状を有する。図19は、移動距離t1と、VSWR特性の計算結果を示す。但し、図19はDPが33mmの場合である。2mm<t1<29mmのとき、板状素子521Aは、五角形状となるが、実施例1と同様の効果を得ることができる。さらに、より柔軟に平面アンテナ100を生成することが可能である。
[変形例5]
変形例4と異なる部分のみ説明する。各板状素子621A及び621Bの形状が異なる。図20は、板状素子621A及び621Bの形状の例を示す。例えば、板状素子621Aの周縁部分は必ずしも直線でなくともよく、板状素子621Aは、線状導体123Aと接する辺である第1縁辺ABと、その第1縁辺ABの地板側の頂点Aを起点として外側にかつ地板35方向に向かうように形成された第2縁辺APを備える。第1縁辺ABの地板側とは反対の頂点Bと、第1縁辺である短辺ABと平行な長辺CPの地板側とは反対の頂点Cを結ぶ辺BCは必ずしも直線でなくともよい。また、第2縁辺APも同様に必ずしも直線でなくともよい。また図示していないが、辺CPも同様に必ずしも直線でなくともよい。板状素子621Bも同様の形状を有する。このような形状とすることで、実施例1と同様の効果を得ることができ、さらに、より柔軟に平面アンテナ100を生成することが可能である。
実施例1と異なる部分についてのみ説明する。
<平面アンテナ2100>
図21は、プリントモノポールアンテナ30及び実施例2の平面アンテナ2100の入力VSWR特性の計算結果を示す。但し、プリントモノポールアンテナ30の寸法は、基板27の大きさが85×60mm、地板35が10×60mm、帯状素子31が55×60mmとする。図22(A)は、実施例2の平面アンテナ2100の構成例を示す正面図であり、(B)は、背面図である。図23(A)は、図22(A)のT1−T1’断面図であり、(B)は、図22(A)のT2−T2’断面図である。実施例2に係る平面アンテナ2100を説明する。
平面アンテナ2100は、誘電体基板27と地板35と2つの線状導体123A、123Bと2つの板状素子2121A、2121Bと給電線2129を備える。
基板27の一方の板面(例えば、板面27A)には、給電線2129が設けられる。基板27の他方の板面(例えば、板面27B)には、地板35、2つ線状導体123A、123Bと2つの板状素子2121A、2121Bが設けられる。なお、地板35と板状素子2121A、2121Bは線状導体123A及び123Bを介して接続されるが、直接接触しない。
例えば、2つの板状素子2121A、2121Bは対称である。この場合、放射特性は、図22におけるXZ平面(水平面)に対し均一となる。また、地板35、2つ線状導体123A、123Bと2つの板状素子2121A、2121Bは、基板27上にエッチングまたは基板加工機等により掘削して構成する。
なお、本実施例は発明の内容を限定するものではない。例えば、2つの板状素子2121A、2121Bは必ずしも対称である必要はなく、放射特性に歪みを持たせる場合には、2つの板状素子は、相似形等であってもよい。また、地板35、2つ線状導体123A、123Bと2つの板状素子2121A、2121Bは、それぞれの構成要素を別々に生成し、接続してもよい。
<基板27及び地板35>
基板27は、誘電体である。例えば、比誘電率は3.3であり、形状は長方形であり、長手方向の長さは共振周波数の波長の略0.2635倍であり、短手方向の長さは波長の略0.1860倍である。例えば、共振周波数が930MHz(波長は約322.6mm)の電波の場合、大きさは85×60mmとする。
地板35は、一方の板面(例えば、板面27B)上に偏在する。例えば、基板27が長方形の場合には、長方形の一辺に沿って偏在する。例えば、地板35は、長方形であり、基板27長手方向の長さは共振周波数の波長の略0.0310倍であり、基板27短手方向の長さは波長の略0.1860倍である。例えば、厚さ1.6mm、共振周波数が930MHzの電波の場合、大きさは10×60mmである。
なお、本実施例は発明の内容を限定するものではない。例えば、地板35及び基板27の大きさや材質、形状等は共振周波数等により適宜変更可能である。
<線状導体123A及び123B>
2本の線状導体123A及び123Bは、一方の板面(例えば、板面27B)に設けられ、一端が互いに離されて、地板35の一辺に接続され、かつ、地板35から遠ざかる方向に延長される。例えば、基板27が長方形の場合には、線状導体123A及び123Bは、基板27の長手方向と平行に配置される。また、例えば、共振周波数が930MHzの電波の場合、線状導体123A及び123Bの長さは75mmであり、形状は帯状であり、平行に対向し、線状導体間の間隔は22.6mmである。
なお、本実施例は発明の内容を限定するものではない。例えば、線状導体123A及び123Bの大きさや材質、形状、間隔等は共振周波数等により適宜変更可能である。また、線状導体123A及び123Bは必ずしも平行して対向しなくともよく、例えば、仮に2つの線状導体を延長して成す角度は、必要とされる性能及び仕様に基づいて適宜設定される。
<給電線2129>
給電線2129は、基板27の他方の板面(例えば、板面27A)に設けられ、地板35から後述する2つの板状素子2121A、2121B方向に延長され、2本の線状導体123A及び123B、もしくは2本の線状導体123A及び123Bと2つの板状素子2121A及び2121Bに電磁結合する。
給電線2129は、基板27の他方の板面(例えば、板面27A)に、2つの線状導体123Aと123Bに平行に、かつ、2つの線状導体123A及び123Bの中心に配置される。
なお、本実施例は発明の内容を限定するものではない。例えば、給電線2129の大きさや材質、形状等は他の構成要素(基板、地板、線状導体、板状素子等)により適宜変更可能である。また、給電線2129の長さは基板27上に収まる長さであり、長さを適宜設定することで、所定の共振周波数におけるインピーダンス整合条件を調整することができる。
<板状素子2121A及び2121B>
図24は、実施例2の板状素子2121A及び2121Bの形状の例を示す。板状素子2121A、2121Bは、一方の板面(例えば、板面27B)に互いに分離されて設けられ、2本の線状導体123A及び123Bと接続され、これら接続部に対して互いに外側に配置されている。さらに、2つの板状素子2121A及び2121Bはそれぞれ、その線状導体123A、123Bと接する辺である第1縁辺AB及びA’B’と、その第1縁辺AB、A’B’の地板35側の頂点A、A’を起点として互いに外側にかつ地板35方向に向かうように形成された第2縁辺AP及びA’P’を備える。
例えば、板状素子2121Aは、第1縁辺である短辺ABと、短辺ABに平行な長辺CPを有する台形状である。第2縁辺は短辺ABと長辺CPの地板35側の頂点AとPを結ぶ辺APである。板状素子2121Bも同様の形状を有し、2つの板状素子2121A、2121Bは、短辺ABとA’B’が平行に対向するように配置される。
ここで、例えば、台形状の板状素子2121Aの短辺ABと長辺CPの地板35側とは反対側の頂点B及びCを結ぶ辺BCと、短辺AB及び長辺CPの成す角度がそれぞれ垂直であるとする。図25は、長辺CPの長さと、共振周波数とVSWRが2以下となる比帯域幅の特性を示す図である。なお、これは、モーメント法により計算した結果である。図26は長辺CPの長さが31.2mmの時の寸法例を示す。計算において、各板状素子の厚みは0.07mm、辺BCは16.2mm、短辺ABは2.3mm、各線状導体123A及び123Bの長さは75mm、2つの線状導体間の距離は22.6mmである。図27は、図26の寸法例の波長(波長約322.6mmの場合)に対する比を示す図である。
図25からわかるように、長辺CPが長くなるに従い、つまり第2縁辺APが長くなるに従い、共振周波数を下げることができる。比帯域の観点を併せてみると、長辺CPの長さが31.2mmのときに比帯域幅を最大にしつつ、共振周波数を下げることができる。なお、図28は、短辺ABの長さと、共振周波数とVSWRが2以下となる比帯域の特性を示す図である。なおこれは、モーメント法により計算した結果である。計算においては、図26に示す素子パラメータをもとに短辺ABの長さを変化させた。図28からわかるように、短辺ABの長さを長くすると共振周波数が高くなる。比帯域幅の観点を併せてみると、短辺ABの長さが2.3mmのとき比帯域幅を最大にしつつ、共振周波数を下げることができる。また、図21より、プリントモノポールアンテナ30は、共振周波数930MHzの場合に、VSWRを2.0までしか下げることができず、また比帯域幅が狭いことがわかる。一方、平面アンテナ2100は、プリントモノポールアンテナ30に比べ十分なVSWR特性が得られ、かつ、広帯域なVSWR特性を有することがわかる。なお、図21は、長辺CPの長さが31.2mm、短辺ABの長さが2.3mmのときの計算結果である。
なお、長辺CPの長さが31.2mmであって、短辺ABの長さが2.3mmのとき、第2縁辺APは約33.1mmとなり、第1縁辺ABの地板側の頂点Aと地板35との距離AFは72.7mmとなる。このとき、距離AFと第2縁辺APの長さの和は105.8mmとなり、共振周波数930MHzの波長332.6mmの略0.32倍である。
図29は板状素子の長辺CPの長さが59mm、短辺ABの長さが1mmのとき、構成例を示す。図30は、図29の構成におけるVSWR特性を示す。共振周波数は737.5MHz、比帯域幅4.7%となる。このとき、第2縁辺APは60.22mmとなり、距離AF(74mm)との和は134.22mmであり、共振周波数の波長406.8mmに対する比は、略0.33となる。
図31は板状素子の長辺CPの長さが59mm、短辺ABの長さが58mmのときの構成例を示す。図32は、図31の構成におけるVSWR特性を示す。共振周波数は1215MHz、比帯域幅17.3%となる。このとき、辺APは16.23mmとなり、距離AF(17mm)との和は33.23mmであり、共振周波数1215MHzの波長246.9mmに対する比は、略0.13となる。短辺AB、A’B’の長さは適宜変更可能であり、第1縁辺の地板側の頂点と地板との距離と第2縁辺の長さの和と共振周波数の波長の比は、少なくとも、0.13〜0.33の間の値をとることができる。
寸法が図26のときに、図22(A)に示すように基板27の長手方向をY軸方向に平行に配置した場合のXZ平面の放射特性を図33に、YZ平面の放射特性を図34に示す。図1のダイポール素子の長手方向がx軸方向に配置されたダイポールアンテナ20ではなく、図2のダイポール素子の長手方向がy軸方向に配置されたプリントダイポール20’と図3のモノポール素子の長手方向がY軸方向に配置されたプリントモノポール30と同様の放射特性を有することがわかる。XZ平面を水平面として考えた場合、いわゆる水平面無指向性の放射特性となる。
また、本実施例では、線状導体123A及び123B、板状素子2121A及び2121Bに直接給電するのではなく、給電線2129を用いて、電磁結合により給電している。そのため、平衡・不平衡線路接続で問題となる不要漏洩電流が軽減されるという効果を奏する。なお、仮に直接給電した場合には、十分なVSWRを得ることはできない。
図35は、給電線2129に給電した場合の電流分布の概念図である。矢印の向きは電流の向きを、矢印の大きさは電流の大きさを示す。給電線2129に電流を流すことにより、線状導体123A及び123B、板状素子2121A及び2121Bに電磁結合が発生し、板状素子2121A及び2121Bの第2縁辺に電流は流れ、さらに、給電線2129に流れる電流の向きとは逆向きに線状導体123A及び123Bに給電線に流れる電流よりも大きな電流が流れることがわかる。本実施例では、線状導体123A、123Bがアンテナとして機能するため、長手方向と平行にアンテナ部分を配置することができ、効率的に電波を発射することができる。
このような構成にすることにより、小型、かつ、広帯域なVSWR特性を有し、不要漏洩電流を軽減する平面アンテナを構成することができる。なお、図4と図21から分かるように、従来技術や実施例1よりも広帯域なVSWR特性を有する。
[変形例1]
実施例2と異なる部分のみ説明する。各板状素子2221A及び2221Bの形状が異なる。図36は、板状素子2221A及び2221Bの形状の例を示す。例えば、板状素子2221Aは、第1縁辺である短辺ABと、短辺ABに平行な長辺CPを有する五角形状であり、第2縁辺APは、短辺AB及び長辺CPの地板側の頂点AとPを結ぶ2つの辺AMとMPからなる。板状素子2221Bも同様の形状を有する。
このような形状とすることにより、実施例2と同様の効果を得ることができ、さらに、より柔軟に平面アンテナ2100を生成することが可能である。なお、本変形例は発明の内容を限定するものではない。例えば、各板状素子2221A及び2221Bの形状は、五角形以外の多角形でもよく、また、短辺AB及び長辺CPの地板側の頂点AとPを結ぶ辺は、3つ以上の辺からなるものであってもよく、共振周波数等により適宜変更可能である。
[変形例2]
実施例2と異なる部分のみ説明する。各板状素子2321A及び2321Bの形状が異なる。図37は、板状素子2321A及び2321Bの形状の例を示す。例えば、板状素子2321Aは、第1縁辺である短辺ABと、短辺ABに平行な長辺CPを有する五角形状であり、短辺ABと長辺CPの地板側とは反対側の頂点BとCは、2つの辺BGとGCにより結ばれる。板状素子2321Bも同様の形状を有する。このような形状とすることで、実施例2と同様の効果を得ることができ、さらに、基板及び板状素子をさらに小型化することができる。
なお、本変形例は発明の内容を限定するものではない。例えば、各板状素子2321A及び2321Bの形状は、五角形以外の多角形でもよく、また、短辺ABと長辺CPの地板側とは反対側の頂点BとCを結ぶ辺は、3つ以上の辺からなるものであってもよく、共振周波数等により適宜変更可能である。
[変形例3]
実施例2と異なる部分のみ説明する。各板状素子2421A及び2421Bの形状が異なる。図38は、板状素子2421A及び2421Bの形状の例を示す。例えば、板状素子2421Aは、必ずしも台形状でなくともよい。板状素子2421Aは、四角形状であり、線状導体123Aと接する辺である第1縁辺ABと、その第1縁辺ABの地板側の頂点Aを起点として互いに外側にかつ地板35方向に向かうように形成された第2縁辺APを備える。また、頂点Pを起点として、地板35から遠ざかるように形成された長辺CPを有する。なお、短辺ABと長辺CPは、平行でなくともよい。板状素子2421Bも同様の形状を有する。このような形状とすることで、実施例2と同様の効果を得ることが、さらに、より柔軟に平面アンテナ2100を生成することが可能である。
[変形例4]
実施例2と異なる部分のみ説明する。各板状素子2521A及び2521Bの形状が異なる。図39は板状素子2521A及び2521Bの形状の例を示す。例えば、板状素子2521Aは、短辺AB及びこれと平行な長辺CPと、各辺の地板35とは反対側の頂点BとCを結ぶ辺BCが、それぞれなす角∠PCB、∠ABCが直角でなくともよい。板状素子2521Bも同様の形状を有する。このような形状とすることで、実施例2と同様の効果を得ることができる。さらに、より柔軟に平面アンテナ2100を生成することが可能である。
[変形例5]
実施例2と異なる部分のみ説明する。各板状素子2621A及び2621Bの形状が異なる。図40は、板状素子2621A及び2621Bの形状の例を示す。(A)は第2縁辺AP及びA’P’が曲線の場合の例を、(B)は辺BC及びB’C’が曲線の場合の例を、(C)は辺CP、C’P’が曲線の場合の例を示す。例えば、板状素子2621Aの周縁部分は必ずしも直線でなくともよい。例えば、板状素子2621Aは、線状導体123Aと接する辺である第1縁辺ABと、その第1縁辺ABの地板35側の頂点Aを起点として互いに外側にかつ前記地板方向に向かうように形成された第2縁辺APを備える。第2縁辺AP、辺BC及び辺CPは、図40(A)、(B)、(C)のように、曲線であってもよく、必ずしも直線を有さなくてもよい。板状素子2621Bも同様の形状を有する。このような形状とすることで、実施例2と同様の効果を得ることが、さらに、より柔軟に平面アンテナ2100を生成することが可能である。
100,2100 平面アンテナ
121A,121B,221A,221B,321A,321B,421A,421B,521A,521B,621A,621B,2121A,2121B,2221A,
2221B,2321A,2321B,2421A,2421B,2521A,2521B,2621A,2621B 板状素子
123A,123B 線状導体 35 地板
27 基板 129,2129 給電線

Claims (7)

  1. 誘電体基板と、
    前記基板の一方の板面に設けられた地板と、
    前記一方の板面に設けられ、一端が互いに離されて、前記地板の一辺に接続され、かつ、前記地板から遠ざかる方向に延長された2本の線状導体と、
    前記一方の板面に互いに分離されて設けられ、前記2本の線状導体と接続され、これら接続部に対して互いに外側に配置されている2つの板状素子と、
    前記基板の他方の板面に設けられ、前記地板から前記2つの板状素子方向に延長され、前記2本の線状導体、もしくは前記2本の線状導体と前記2つの板状素子に電磁結合する1本の給電線とを具備し、
    前記2つの板状素子はそれぞれ、その前記線状導体と接する辺である第1縁辺と、その第1縁辺の地板側の頂点を起点として互いに外側にかつ前記地板方向に向かうように形成された第2縁辺を備える、
    ことを特徴とする平面アンテナ。
  2. 請求項1記載の平面アンテナであって、
    前記2つの線状導体は、間隙を有して対向し、
    前記給電線は、前記2つの線状導体のうち一方に沿ってこれと平行に設けられた第1給電部と、前記2つの線状導体のうち他方に沿ってこれと平行に設けられた第2給電部と、地板から遠い各一端において、前記第1給電部と第2給電部を接続する折返し部を有する、
    ことを特徴とする平面アンテナ。
  3. 請求項1記載の平面アンテナであって、
    前記2つの線状導体は、対向し、
    前記給電線は、前記2つの線状導体に平行に、かつ、前記2つの線状導体の中心に配置される、
    ことを特徴とする平面アンテナ。
  4. 請求項1から請求項3の何れかに記載の平面アンテナであって、
    前記板状素子は、第1縁辺である短辺と、短辺に平行な長辺を有する多角形状であり、前記第2縁辺は、前記短辺及び長辺の前記地板側の頂点を結ぶ1以上の辺からなり、
    前記2つの板状素子は、前記短辺同士が対向するように配置されること、
    を特徴とする平面アンテナ。
  5. 請求項4記載の平面アンテナであって、
    前記短辺と長辺の前記地板側とは反対側の頂点は1以上の辺により結ばれること、
    を特徴とする平面アンテナ。
  6. 請求項5記載の平面アンテナであって、
    前記基板は、長方形であり、
    前記2つの線状導体は、前記基板長手方向と平行に配置され、
    各前記板状素子は、短辺と、短辺に平行な長辺を有する台形状であり、前記第2縁辺は、前記短辺及び長辺の前記地板側の頂点を結ぶ辺であること、
    を特徴とする平面アンテナ。
  7. 請求項6記載の平面アンテナであって、
    前記第1縁辺の地板側の頂点と前記地板との距離と、前記第2縁辺の長さの和は、共振周波数の波長の略0.2〜0.3倍であること、
    を特徴とする平面アンテナ。
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