JP2010226354A - 積分型ad変換回路およびad変換方法 - Google Patents

積分型ad変換回路およびad変換方法 Download PDF

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Abstract


【課題】比較回路を増加させることなくアナログ入力電圧レンジを任意の広入力電圧レンジに設定可能な積分型AD変換回路およびAD変換方法の提供。
【解決手段】第1、第2の基準電圧VREF1、VREF2に基づいて第1、第2の基準参照電圧REF1、REF2と参照電圧COMを発生する参照電圧発生回路11と、アナログ入力電圧AINと前記第1、第2の基準参照電圧REF1、REF2のいずれかを選択する選択回路12と、この回路12の出力を積分する積分回路13と、この回路13の出力と参照電圧COMとを比較する比較回路14と、この回路14の出力を受けてその期待値生成及び照合を行う期待値生成照合回路15と、この回路15の出力を受けて選択回路12を制御する信号及び2回以上のAD変換値を出力するデジタル・コントロール回路16と、この回路16の出力を入力とし、前記2回以上のAD変換値に基づいた演算結果を出力するデジタル演算回路17とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、アナログの入力信号をデジタルの出力信号に変換するAD変換回路に係り、特に入力電圧を積分し、積分波形の傾斜を利用した積分型のAD変換回路およびAD変換方法に関するものである。
従来、高精度なアナログ−デジタル変換が要求される積分型AD変換回路において入力信号の電圧レンジを電源電圧レンジ程度に広げる技術として、例えば以下の特許文献1に示すような技術が存在する。
図8はこの積分型AD変換回路の回路構成を示したものである。図示するように入力信号としてはアナログ入力電圧AIN、参照電圧生成用にVDD及びVSS電圧、そして積分時間を計測するためのCLKがあり、アナログ−デジタル変換されたNビットデータのADOUT[N:0]が出力信号として存在する。
構成としては入力されたVDDおよびVSS電圧を分圧して参照電圧VDD/2を生成する参照電圧発生回路81と、その参照電圧発生回路より生成された参照電圧VDD/2とアナログ入力電圧AINとを比較する第1比較回路82と、アナログ入力電圧AIN、VDD、VSS電圧のうち1つを選択し出力する選択回路83と、選択回路83から出力された電圧を積分する積分回路84と、参照電圧発生回路81より生成された参照電圧VDD/2と積分回路84の出力を比較する第2比較回路85と、第1比較回路82の出力と第2比較回路85の出力と発振器出力CLKを入力することで選択回路83を制御する信号およびアナログーデジタル変換されたNビットデータのADOUT[N:0]を出力するデジタル・コントロール回路86とを含むものである。
次に、このような構成をした従来の積分型AD変換回路の動作を図9に示したタイミングチャートを参照しながら説明する。
まずアナログ入力電圧AINが選択回路83でスイッチS1をオンすることで一定時間TREFの間だけ選択され、積分回路84において積分される。そのときに積分回路84の出力VOUTは参照電圧発生回路81の出力VDD/2よりもアナログ入力電圧が小さい場合入力電圧AIN1、図9のVOUT1が示すように正の傾きで積分される。
これに対し、参照電圧発生回路81の出力VDD/2よりもアナログ入力電圧が大きい場合入力電圧AIN2、図9のVOUT2が示すように負の傾きで積分される。アナログ入力電圧と参照電圧VDD/2は第1比較回路82に入力され、その出力を直接A/D変換の最上位ビットの結果とする。
また、一定時間TREF積分したのちにデジタル・コントロール回路86から選択回路83への制御信号は第1比較回路82の出力によって決定され、AIN<VDD/2においてはスイッチS2をオンすることでVDD電圧が選択され、AIN>VDD/2においてはスイッチS3をオンすることでVSS電圧が選択される。
選択されたVDDないしVSS電圧は積分回路84によって積分される。この積分回路84からの出力が参照電圧VDD/2の電圧に到達すると第2比較回路85の信号が切り替わり、デジタル・コントロール回路86に入力される。これによってデジタル・コントロール回路86は一定期間TREFの後、VDDないしVSS電圧が選択されて積分回路84の出力が参照電圧VDD/2の電圧に到達し第2比較回路85の信号が切り替わるまでの時間Tを測定する。また、デジタル・コントロール回路86で測定されたこのTの期間をTREF基準としてエンコードし、第1比較回路82で決めた最上位ビットを加えて最終的なNビットのAD変換値ADOUT[N:0]を出力する。
特開2001−308709公報
ところで、上述したような従来の積分型AD変換回路における入力信号の電圧レンジを電源電圧レンジ程度に広げる技術においては、比較回路82の出力によって最上位ビットを決定し、一定時間TREFの後に選択回路83でVDD電圧を選ぶかVSS電圧を選ぶかを決定している。
しかし、アナログ入力電圧AINが参照電圧VDD/2とほぼ等しい状況においては比較回路82が固有に所有するオフセットや各々の節点が受けてしまうノイズなどによって間違った判定をしてしまい、それによって最終的なAD変換で得られたデジタルコードの結果も理想値とは違ってしまうといった問題がある。
そのため、最上位ビットを決定する為の比較回路82を増やすことで間違った判定が行われる可能性を低減することができるが、そうすると消費電力やコストが増大するといった新たな問題が生ずる。
そこで、本発明は上記問題点を解消するためになされたものであり、その目的は、最上位ビットを決定する為の比較回路を増加させることなくアナログ入力電圧レンジを任意の広入力電圧レンジに設定することが可能な積分型AD変換回路およびAD変換方法を提供するものである。
前記課題を解決するために第1の発明は、
第1及び第2の基準電圧に基づいて第1及び第2の基準参照電圧と参照電圧を発生する参照電圧発生手段と、アナログ入力電圧と前記第1及び第2の基準参照電圧のいずれかを選択する選択手段と、当該選択手段の出力を積分する積分手段と、当該積分手段の出力と前記参照電圧発生手段にて発生した参照電圧とを比較する比較手段と、当該比較手段の出力を受けてその期待値生成及び照合を行う期待値生成照合手段と、当該期待値生成照合手段の出力を受けて前記選択手段を制御する信号及び2回以上のAD変換値を出力するデジタル・コントロール手段と、当該デジタル・コントロール手段の出力を入力とし、前記2回以上のAD変換値に基づいた演算結果を出力するデジタル演算手段と、を備えることを特徴とする積分型AD変換回路である。
また、第2の発明は、
第1及び第2の基準電圧を入力して第1及び第2の基準参照電圧と参照電圧を発生する参照電圧発生ステップと、アナログ入力電圧を入力して当該アナログ入力電圧と前記第1及び第2の基準参照電圧のうちのいずれかを制御信号に基づいて選択する選択ステップと、当該選択ステップで選択した電圧を入力して積分する積分ステップと、当該積分ステップの出力と前記参照電圧発生ステップで発生した参照電圧とを比較する比較ステップと、当該比較ステップの出力を入力してその比較結果に基づいて期待値生成及び照合を行う期待値生成照合ステップと、当該期待値生成照合ステップの出力を入力して前記選択ステップにおける制御信号を生成して出力すると共に2回以上のAD変換値を生成して出力するデジタル・コントロールステップと、当該デジタル・コントロールステップで出力した2回以上のAD変換値を入力し、当該2回以上のAD変換値に基づいた演算を行って出力するデジタル演算ステップと、を含むことを特徴とするAD変換方法である。
本発明によれば、積分出力と参照電圧との比較結果に基づいて期待値生成及び照合を行って積分する電圧の選択を行うと共に2回以上のAD変換値を生成するようにしたことから、最上位ビットを決定する為の比較回路を増加させることなくアナログ入力電圧レンジを任意の広入力電圧レンジに設定することができる。
本発明に係る積分型AD変換回路100の第1の実施形態を示すブロック構成図である。 図1に示した実施形態の動作をAIN<COMとして説明するためのタイミングチャートである。 図1に示した実施形態の動作をAIN>COMとして説明するためのタイミングチャートである。 本発明に係る積分型AD変換回路100の第2の実施形態を示す回路構成図である。 図4に示した実施形態の動作をAIN<COMとして説明するためのタイミングチャートである。 図4に示した実施形態の動作をAIN>COMとして説明するためのタイミングチャートである。 図1及び図4に示した実施形態のデジタル演算回路の動作を説明するためのフローチャートである。 従来技術である入力信号の電圧レンジを電源電圧レンジ程度に広げる積分型AD変換回路の回路構成図である。 従来技術の動作を説明するためのタイミングチャートである。
以下、本発明の実施の一形態を添付図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明に係わる積分型AD変換回路100の第1の実施形態を示すブロック構成図である。
図示するようにこの積分型AD変換回路100は、第1の基準電圧VREF1及び第2の基準電圧VREF2に基づいて第1の基準参照電圧REF1と第2の基準参照電圧REF2及び参照電圧COMを発生する参照電圧発生回路11と、アナログ入力電圧AINと第1の基準参照電圧REF1及び第2の基準参照電圧REF2のいずれかおよび積分回路13のリセットを選択する選択回路12と、この選択回路12の出力を積分する積分回路13と、この積分回路13の出力VOUTと参照電圧発生回路11にて発生した参照電圧COMとを比較する比較回路14とを有している。
さらに、この積分型AD変換回路100は、前記比較回路14の出力COMPOUTを受けてその期待値生成及び照合を行う期待値生成照合回路15と、この期待値生成照合回路15の出力ADSETを受けて前記選択回路12を制御する信号及び2回のNー1ビットAD変換値AD1[N−1:0]、AD2[N−1:0]を出力するデジタル・コントロール回路16と、このデジタル・コントロール回路16の2回のAD変換結果を入力とした最終NビットAD出力結果ADOUT[N:0]を出力するデジタル演算回路17とを有している。
次に、このように構成されている本実施形態の動作を図2、図3、図7に示したタイミングチャートを参照しながら説明する。
先ず図2はアナログ入力電圧AINが参照電圧発生回路11の参照電圧COMより小さい場合(AIN<COM)のタイミングチャートである。
デジタル・コントロール回路16の制御(AIN選択)によって選択回路12は一定時間TREFの期間だけアナログ入力電圧AINを選択し、積分回路13において積分される。このとき、積分回路13の出力VOUTはアナログ入力電圧AINが参照電圧発生回路11の出力電圧COMより小さい電圧であることを仮定しているので正の傾きで積分される。そして、一定時間TREFの期間の後、デジタル・コントロール回路16の制御(REF1選択)によって選択回路12の出力をREF1に切り替える。REF1が参照電圧発生回路11の参照電圧COMより大きい電圧とすると積分回路13の出力VOUTは負の傾きで積分される。TC1において期待値生成照合回路15は比較回路14の出力COMPOUTがHレベルに遷移したときに期待値生成照合回路15の出力ADSETとしてパルスを出力する動作を行う。比較回路14の出力COMPOUTは積分回路13の出力VOUTが参照電圧COMを下回ったときにHレベルに遷移するのでそのタイミングで期待値生成照合回路15の出力ADSETにパルスが発生する。そのパルスによってデジタル・コントロール回路16は一定時間TREFの後の期間TC1に基づいて1回目のAD変換結果としてAD1[N−1:0]を確定させる。
また同時に2回目のAD変換を行うためにデジタル・コントロール回路16の制御(AIN選択)によって選択回路12がアナログ入力電圧AINを選択するように切り替える。
そして1回目のAD変換のときとは違って、一定時間TREFの後、デジタル・コントロール回路16の制御(REF2選択)によって選択回路12の出力をREF2に切り替える。REF2が参照電圧発生回路11の出力電圧COMより小さい電圧とすると積分回路13の出力VOUTは正の傾きで積分される。TC2において期待値生成照合回路15は比較回路14の出力COMPOUTがLレベルに遷移したときに期待値生成照合回路15の出力ADSETとしてパルスを出力する動作を行う。
比較回路14の出力COMPOUTは積分回路13の出力VOUTが参照電圧COMを上回ったときにHレベルに遷移するのですぐに期待値生成照合回路15の出力ADSETにパルスが発生する。そのパルスによってデジタル・コントロール回路16は一定時間TREFの後の期間TC2に基づいて2回目のAD変換結果としてAD2[N−1:0]を確定させる。AD2[N−1:0]の確定後はデジタル・コントロール回路16の制御によって積分回路13をリセットして次のAD変換まで待機する。
次に図3はアナログ入力電圧AINが参照電圧発生回路11の出力電圧COMより大きい場合(AIN>COM)のタイミングチャートである。
デジタル・コントロール回路16の制御(AIN選択)によって選択回路12を一定時間TREFだけアナログ入力電圧AINが通過し、積分回路13において積分される。このとき、積分回路13の出力VOUTはアナログ入力電圧が参照電圧発生回路11の出力電圧COMより大きい電圧であることを仮定しているので負の傾きで積分される。そして一定時間TREFの後、デジタル・コントロール回路16の制御(REF1)によって選択回路12の出力をREF1に切り替える。REF1が参照電圧発生回路11の出力電圧COMより大きい電圧とすると積分回路13の出力VOUTは負の傾きで積分される。TC1において期待値生成照合回路15は比較回路14の出力COMPOUTがHレベルに遷移したときに期待値生成照合回路15の出力ADSETとしてパルスを出力する動作を行う。比較回路14の出力COMPOUTは積分回路13の出力VOUTが参照電圧COMを下回ったときにHレベルに遷移するのですぐに期待値生成照合回路15の出力ADSETにパルスが発生する。そのパルスによってデジタル・コントロール回路16は一定時間TREFの後の期間TC1に基づいて1回目のAD変換結果としてAD1[N−1:0]を確定させる。
また同時に2回目のAD変換を行うために一定時間TADENDの間デジタル・コントロール回路16の制御によっての積分回路13の出力をリセットした後、再びデジタル・コントロール回路16の制御(AIN選択)によって選択回路12の出力がアナログ入力電圧AINを通過させるように切り替える。そして1回目のAD変換の時とは違って、一定時間TREFの後、デジタル・コントロール回路16の制御(REF2選択)によって選択回路12の出力をREF2に切り替える。REF2が参照電圧発生回路11の出力電圧COMより小さい電圧とすると積分回路13の出力VOUTは正の傾きで積分される。TC2において期待値生成照合回路15は比較回路14の出力COMPOUTがLレベルに遷移したときに期待値生成照合回路15の出力ADSETとしてパルスを出力する動作を行う。比較回路14の出力COMPOUTは積分回路13の出力VOUTが参照電圧COMを上回ったときにLレベルに遷移するのでそのタイミングで期待値生成照合回路15の出力ADSETにパルスが発生する。そのパルスによってデジタル・コントロール回路16は一定時間TREFの後の期間TC2に基づいて2回目のAD変換結果としてAD2[N−1:0]を確定させる。AD2[N−1:0]の確定後はデジタル・コントロール回路16の制御によって積分回路13をリセットして次のAD変換まで待機する。
次に図7は2回のAD変換によって得られた結果から最終NビットAD出力結果ADOUT[N:0]への演算の流れを示すフローチャートである。
このフローは、AIN=REF1時にADOUTをフルスケール、AIN=REF2時にゼロスケールとした演算の流れを示したものである。
先ず、アナログ入力電圧AINがAD変換を行っている間において定電圧であるならば、アナログ入力電圧AINが参照電圧発生回路11の出力電圧COMよりも小さい場合はAD1にはあるAD変換された値が確定し(ステップS1)、AD2は0と確定する(ステップS2)。演算フローチャートに基づき、最終NビットAD出力結果ADOUT[N:0]はN−1ビットまでをAD1のビット反転したものとして、最上位ビットを0としたものをADOUTとしている(ステップS3)。
これに対し、アナログ入力電圧AINが参照電圧発生回路11の出力電圧COMよりも大きい場合には、AD1は0と確定し(ステップS1)、AD2はあるAD変換された値が確定する(ステップS2)。演算フローチャートに基づき、最終NビットAD出力結果(ADOUT[N:0])はN−1ビットまでをAD2として、最上位ビットを1としたものをADOUTとしている(ステップS4)。
また、アナログ入力電圧AINがAD変換を行っている間において定電圧でない場合はAD1、AD2にともにある値が格納されるので(ステップS1、S2)その平均をとってADOUTとしている(ステップS5)。
なお、この演算例はAIN=REF1時にADOUTをフルスケール、AIN=REF2時にゼロスケールとした演算例であるが、AIN=REF1時にADOUTをゼロスケール、AIN=REF2時にフルスケールなど適宜変更することが可能である。
また、上記動作を複数回にわたり参照電圧発生回路11の出力である第1の基準参照電圧REF1、第2の基準参照電圧REF2及び参照電圧COMを変化させてAD変換動作を行い、その回数にあわせて複数回にわたるAD変換結果の演算処理を適切に施すことで分解能をあげることも可能である。
(第2の実施形態)
次に図4は、本発明に係わる積分型AD変換回路100の第2の実施形態を示す回路構成図である。
この積分型AD変換回路100は、第1の基準電圧VREF1及び第2の基準電圧VREF2に基づいて参照電圧COMを発生する参照電圧発生回路41と、アナログ入力電圧AINと第1の基準電圧VREF1及び第2の基準電圧VREF2のいずれかおよび積分回路43のリセットを選択する選択回路42と、この選択回路42の出力を積分する積分回路43と、この積分回路43の出力VOUTと参照電圧発生回路41にて発生した参照電圧COMとを比較する比較回路44とを有している。さらに、この積分型AD変換回路100は、前記比較回路44の出力COMPOUTを受けてその期待値生成、照合を行うSRラッチ2個とインバータ回路1個で構成された期待値生成照合回路45と、この期待値生成照合回路45の出力ADSET1、ADSET2を受けて選択回路41を制御する信号及び2回のNー1ビットAD変換値AD1[N−1:0]、AD2[N−1:0]を出力するデジタル・コントロール回路46と、デジタル・コントロール回路46の2つのAD変換結果を入力とした最終NビットAD出力結果ADOUT[N:0]を出力するデジタル演算回路47とを有して構成されている。
次に、このように構成されている本実施形態の動作を図5、図6、図7に示したタイミングチャートを参照しながら説明する。
先ず、図5はアナログ入力電圧AINが参照電圧発生回路41の出力電圧COMより小さい場合(AIN<COM)のタイミングチャートである。
この場合には、デジタル・コントロール回路46の制御(S:on、S:off、S:off、S:off)によって選択回路42を一定時間TREFだけアナログ入力電圧AINが通過し、積分回路43において積分される。このとき、積分回路43の出力VOUTはアナログ入力電圧が参照電圧発生回路41の出力電圧COMより小さい電圧であることを仮定しているので正の傾きで積分される。そして一定時間TREFの後、デジタル・コントロール回路46の制御(S:off、S:on、S:off、S:off)によって選択回路42の出力を第1の基準電圧VREF1に切り替える。第1の基準電圧VREF1が参照電圧発生回路41の出力電圧COMより大きい電圧とすると積分回路43の出力VOUTは負の傾きで積分される。TC1においてデジタル・コントロール回路46の制御により期待値生成照合回路45はRST1が解除されて期待値をHレベルとして照合可能状態になり、比較回路44の出力COMPOUTがHレベルに遷移したときに期待値生成照合回路45の出力ADSET1としてパルスを出力する動作を行う。比較回路44の出力COMPOUTは積分回路43の出力VOUTが参照電圧COMを下回ったときにHレベルに遷移するのでそのタイミングで期待値生成照合回路45の出力ADSETにパルスが発生する。そのパルスによってデジタル・コントロール回路46は一定時間TREFの後の期間TC1に基づいて1回目のAD変換結果としてAD1[N−1:0]を確定させる。
また同時に2回目のAD変換を行うためにデジタル・コントロール回路46の制御(S:on、S:off、S:off、S:off)によって選択回路42の出力がアナログ入力電圧AINを通過させるように切り替える。そして1回目のAD変換の時とは違って、一定時間TREFの後、デジタル・コントロール回路46の制御(S:off、S:off、S:on、S:off)によって選択回路42の出力をVREF2に切り替える。VREF2が参照電圧発生回路41の出力電圧COMより小さい電圧とすると積分回路43の出力VOUTは正の傾きで積分される。TC2においてデジタル・コントロール回路46の制御により期待値生成照合回路45はRST2が解除されて期待値をLレベルとして照合可能状態になり、比較回路44の出力COMPOUTがLレベルに遷移したときに期待値生成照合回路45の出力ADSET2としてパルスを出力する動作を行う。またそのときに期待値生成照合回路45は比較回路44の出力COMPOUTがLレベルに遷移したときに期待値生成照合回路45の出力ADSETとしてパルスを出力する。比較回路44の出力COMPOUTは積分回路43の出力VOUTが参照電圧COMを上回ったときにHレベルに遷移するのですぐに期待値比較回路45の出力ADSETにパルスが発生する。そのパルスによってデジタル・コントロール回路46は一定時間TREFの後の期間TC2に基づいて2回目のAD変換結果としてAD2[N−1:0]を確定させる。AD2[N−1:0]の確定後はデジタル・コントロール回路46の制御(S:off、S:off、S:off、S:on)によって選択回路42の出力を積分回路43の入出力をショートさせるスイッチをONして次のAD変換まで待機する。
次に図6はアナログ入力電圧AINが参照電圧発生回路41の出力電圧COMより大きい場合(AIN>COM)のタイミングチャートである。
デジタル・コントロール回路46の制御(S:on、S:off、S:off、S:off)によって選択回路42を一定時間TREFだけアナログ入力電圧AINが通過し、積分回路43において積分される。このとき、積分回路43の出力VOUTはアナログ入力電圧が参照電圧発生回路41の出力電圧COMより大きい電圧であることを仮定しているので負の傾きで積分される。そして一定時間TREFの後、デジタル・コントロール回路46の制御(S:off、S:on、S:off、S:off)によって選択回路42の出力を第1の基準電圧VREF1に切り替える。第1の基準電圧VREF1が参照電圧発生回路41の出力電圧COMより大きい電圧とすると積分回路43の出力VOUTは負の傾きで積分される。TC1においてデジタル・コントロール回路46の制御により期待値生成照合回路45はRST1が解除されて期待値をHレベルとして照合可能状態になり、比較回路44の出力COMPOUTがHレベルに遷移したときに期待値生成照合回路45の出力ADSET1としてパルスを出力する動作を行う。比較回路44の出力COMPOUTは積分回路43の出力VOUTが参照電圧COMを下回ったときにHレベルに遷移するのですぐに期待値生成照合回路45の出力ADSETにパルスが発生する。そのパルスによってデジタル・コントロール回路46は一定時間TREFの後の期間TC1に基づいて1回目のAD変換結果としてAD1[N−1:0]を確定させる。
また同時に2回目のAD変換を行うために一定時間TADENDの間デジタル・コントロール回路46の制御(S:off、S:off、S:off、S:on)によっての積分回路43の出力をリセットした後、再びデジタル・コントロール回路46の制御(S:on、S:off、S:off、S:off)によって選択回路42の出力がアナログ入力電圧AINを通過させるように切り替える。そして1回目のAD変換の時とは違って、一定時間TREFの後、デジタル・コントロール回路46の制御(S:off、S:off、S:on、S:off)によって選択回路42の出力をVREF2に切り替える。VREF2が参照電圧発生回路41の出力電圧COMより小さい電圧とすると積分回路43の出力VOUTは正の傾きで積分される。TC2においてデジタル・コントロール回路46の制御により期待値生成照合回路45はRST2が解除されて期待値をLレベルとして照合可能状態になり、比較回路44の出力COMPOUTがLレベルに遷移したときに期待値生成照合回路45の出力ADSET2としてパルスを出力する動作を行う。比較回路44の出力COMPOUTは積分回路43の出力VOUTが参照電圧COMを上回ったときにLレベルに遷移するのでそのタイミングで期待値生成照合回路45の出力ADSETにパルスが発生する。そのパルスによってデジタル・コントロール回路46は一定時間TREFの後の期間TC2に基づいて2回目のAD変換結果としてAD2[N−1:0]を確定させる。AD2[N−1:0]の確定後はデジタル・コントロール回路46の制御(S:off、S:off、S:off、S:on)によって選択回路42の出力を積分回路43の入出力をショートさせるスイッチをONして次のAD変換まで待機する。
そして、図7に示すように本実施の形態においてもアナログ入力電圧AINがAD変換を行っている間において定電圧であるならば、アナログ入力電圧AINが参照電圧発生回路11の出力電圧COMよりも小さい場合はAD1にはあるAD変換された値が確定し、AD2は0と確定する。演算フローチャートに基づき、最終NビットAD出力結果(ADOUT[N:0])はN−1ビットまでをAD1のビット反転したものとして、最上位ビットを0としたものをADOUTとしている。アナログ入力電圧AINが参照電圧発生回路11の出力電圧COMよりも大きい場合、AD1は0と確定し、AD2はあるAD変換された値が確定する。演算フローチャートに基づき、最終NビットAD出力結果(ADOUT[N:0])はN−1ビットまでをAD2として、最上位ビットを1としたものをADOUTとしている。
また、アナログ入力電圧AINがAD変換を行っている間において定電圧ない場合はAD1、AD2にともにある値が格納されるのでその平均をとってADOUTとしている。
なお、本実施の形態においてもこの演算例はAIN=VREF1時にADOUTをフルスケール、AIN=VREF2時にゼロスケールとした演算例であるが、AIN=VREF1時にADOUTをゼロスケール、AIN=VREF2時にフルスケールなど適宜変更することが可能である。
このようにnビットの積分型AD変換回路を実現する場合、従来のアナログ信号をデジタル出力信号に変換する積分型AD変換回路において比較回路を増やしてアナログ入力電圧レンジを任意の広入力電圧レンジに設定する技術に起こってしまう各比較回路のオフセット、節点ノイズの影響などによるAD変換時の誤動作を防ぎ、アナログ入力電圧レンジを任意の広入力電圧レンジに設定することが可能である。
100…積分型AD変換回路
11…参照電圧発生回路
12…選択回路
13…積分回路
14…比較回路
15…期待値生成照合回路
16…デジタル・コントロール回路
17…デジタル演算回路
AIN…アナログ入力電圧
VREF1…第1の基準電圧
VREF2…第2の基準電圧
REF1…第1の基準参照電圧
REF2…第2の基準参照電圧
COM…参照電圧
CLK…発振器出力

Claims (2)

  1. 第1及び第2の基準電圧に基づいて第1及び第2の基準参照電圧と参照電圧を発生する参照電圧発生手段と、
    アナログ入力電圧と前記第1及び第2の基準参照電圧のいずれかを選択する選択手段と、
    当該選択手段の出力を積分する積分手段と、
    当該積分手段の出力と前記参照電圧発生手段にて発生した参照電圧とを比較する比較手段と、
    当該比較手段の出力を受けてその期待値生成及び照合を行う期待値生成照合手段と、
    当該期待値生成照合手段の出力を受けて前記選択手段を制御する信号及び2回以上のAD変換値を出力するデジタル・コントロール手段と、当該デジタル・コントロール手段の出力を入力とし、前記2回以上のAD変換値に基づいた演算結果を出力するデジタル演算手段と、を備えることを特徴とする積分型AD変換回路。
  2. 第1及び第2の基準電圧を入力して第1及び第2の基準参照電圧と参照電圧を発生する参照電圧発生ステップと、
    アナログ入力電圧を入力して当該アナログ入力電圧と前記第1及び第2の基準参照電圧のうちのいずれかを制御信号に基づいて選択する選択ステップと、
    当該選択ステップで選択した電圧を入力して積分する積分ステップと、
    当該積分ステップの出力と前記参照電圧発生ステップで発生した参照電圧とを比較する比較ステップと、
    当該比較ステップの出力を入力してその比較結果に基づいて期待値生成及び照合を行う期待値生成照合ステップと、
    当該期待値生成照合ステップの出力を入力して前記選択ステップにおける制御信号を生成して出力すると共に2回以上のAD変換値を生成して出力するデジタル・コントロールステップと、
    当該デジタル・コントロールステップで出力した2回以上のAD変換値を入力し、当該2回以上のAD変換値に基づいた演算を行って出力するデジタル演算ステップと、を含むことを特徴とするAD変換方法。
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