JP2010225843A - プリント配線板の製造方法及びプリント配線板 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板の情報を示す印を形成する際のコストを低減できるプリント配線板の製造方法及びプリント配線板を提供する。
【解決手段】プリント配線板1のIC8等の電気部品が実装される基板2の表面2aに、当該基板2にIC8を接着する接着剤を点状に付着させて点状体を形成する。この点状体を所定のパターンに並べて複数形成し、当該基板2の品番を示す印4を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気部品が実装される基板に当該基板の所定の情報を示す印を形成するプリント配線板の製造方法、及び当該プリント配線板の製造方法によって製造されたプリント配線板に関する。
プリント配線板は、絶縁板と当該絶縁板の表面に形成された導体パターンとを有した基板上に、導体パターンと電気的に接続するように種々の電気部品が実装されている。これら導体パターン及び電気部品は、プリント配線板の使用用途等に応じて構成されて所望の回路を形成している。従来、基板の表面には、前述した使用用途(即ち、導体パターンと電気部品の構成を示す品番)等や基板への電気部品の実装時期等を示し、多種類のプリント配線板を識別するための印が形成されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
特許文献1に記載されたプリント配線板においては、予め基板の表面に、前記印の構成候補となるアルファベットや数字等をシルク印刷している。そして、形成しようとする印を構成するアルファベットや数字のみに、基板に電気部品を接着する接着剤を付着させて、印を形成している。
また、特許文献2に記載されたプリント配線板においては、基板の表面に直接、または予め基板の表面にシルク印刷によって着色部を形成しこの着色部の表面に、印を形成している。印は、アルファベットや数字等からなり、インクジェットプリンタ、印判やレーザーマーカ等の印刷手段によって印字されている。
特開平7−79054号公報 特開2000−332376号公報
前述した特許文献1に記載されたプリント配線板においては、予め基板の表面に印の構成候補となるアルファベットや数字等をシルク印刷しているので、個々の印に対応してシルク印刷のパターンを変更する必要はない。しかしながら、形成しようとする印が大幅に変更になった場合にはシルク印刷のパターンを変更しなければならず、手間やコストがかかるといった問題があった。
また、前述した特許文献2に記載されたプリント配線板においては、印をインクジェットプリンタ、印判やレーザーマーカ等で印字している。このため、これら印刷手段を別途設けなければならず、製造設備にコストがかかるといった問題があった。
本発明は、このような問題を解決することを目的としている。即ち、本発明は、基板の情報を示す印を形成する際のコストを低減できるプリント配線板の製造方法及びプリント配線板を提供することを目的としている。
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、電気部品が実装される基板に当該基板の所定の情報を示す印を形成するプリント配線板の製造方法において、前記基板の表面に当該基板に前記電気部品を接着する接着剤を点状に付着させて点状体を形成し、この点状体を所定のパターンに並べて印を形成することを特徴としたプリント配線板の製造方法である。
請求項2に記載された発明は、電気部品が実装される基板に当該基板の所定の情報を示す印を形成するプリント配線板の製造方法において、前記基板の表面を着色して着色部を形成した後に、前記着色部の表面に当該着色部と異なる色を有しかつ前記基板に前記電気部品を接着する接着剤を点状に付着させて点状体を形成し、この点状体を所定のパターンに並べて印を形成することを特徴としたプリント配線板の製造方法である。
請求項3に記載された発明は、電気部品が実装される基板と、前記基板に設けられて当該基板の所定の情報を示す印と、を備えたプリント配線板において、前記印が、前記基板に前記電気部品を接着する接着剤で構成されかつ当該接着剤を前記基板の表面に点状に付着させた点状体を複数備え、これら複数の点状体を所定のパターンに並べて形成されていることを特徴としたプリント配線板である。
請求項4に記載された発明は、電気部品が実装される基板と、前記基板に設けられて当該基板の所定の情報を示す印と、を備えたプリント配線板において、前記基板の表面が着色されて形成された着色部を備えるとともに、前記印が、前記着色部と異なる色を有しかつ前記基板に前記電気部品を接着する接着剤で構成され、かつ、当該接着剤を前記着色部の表面に点状に付着させた点状体を複数備え、これら複数の点状体を所定のパターンに並べて形成されていることを特徴としたプリント配線板である。
請求項1に記載された発明によれば、印が大幅に変更になった場合であっても、点状体を並べるパターンを変更するだけで印を変更でき、印(の構成要素)をシルク印刷によって印字する場合と比較して手間やコストを低減できる。また、基板に電気部品を接着する接着剤を塗布する既存設備を用いて印を形成できるので、印を形成するための印刷手段を別途設ける必要がなく、製造設備のコストを低減できる。
請求項2に記載された発明によれば、印が大幅に変更になった場合であっても、点状体を並べるパターンを変更するだけで印を変更でき、印(の構成要素)をシルク印刷によって印字する場合と比較して手間やコストを低減できる。また、基板に電気部品を接着する接着剤を塗布する既存設備を用いて印を形成できるので、印を形成するための印刷手段を別途設ける必要がなく、製造設備のコストを低減できる。さらに、着色部の表面に着色部と異なる色の接着剤で印を形成するので、着色部と印とのコントラストが大きくなって印の視認性を向上させることができる。
請求項3に記載された発明によれば、印が大幅に変更になった場合であっても、点状体を並べるパターンを変更するだけで印を変更でき、印(の構成要素)をシルク印刷によって印字する場合と比較して手間やコストを低減できる。また、基板に電気部品を接着する接着剤を塗布する既存設備を用いて印を形成できるので、印を形成するための印刷手段を別途設ける必要がなく、製造設備のコストを低減できる。
請求項4に記載された発明によれば、印が大幅に変更になった場合であっても、点状体を並べるパターンを変更するだけで印を変更でき、印(の構成要素)をシルク印刷によって印字する場合と比較して手間やコストを低減できる。また、基板に電気部品を接着する接着剤を塗布する既存設備を用いて印を形成できるので、印を形成するための印刷手段を別途設ける必要がなく、製造設備のコストを低減できる。さらに、着色部の表面に着色部と異なる色の接着剤で印を形成するので、着色部と印とのコントラストが大きくなって印の視認性を向上させることができる。
本発明の一実施形態にかかるプリント配線板を示す平面図である。 図1に示されたプリント配線板の要部を拡大して示す平面図である。 図2中のIII−III線に沿った断面図である。 図2に示された記号のバリエーションを示す説明図である。 図1に示された印を形成する接着剤塗布装置の構成を示す説明図である。 図5に示された制御装置の構成を示す説明図である。 図2に示されたプリント配線板の変形例を示す平面図である。 図7中のVIII−VIII線に沿った断面図である。
以下、本発明の一実施形態にかかるプリント配線板1を図1ないし図6を参照して説明する。本発明の一実施形態にかかるプリント配線板1は、図1に示すように、基板2と、着色部3と、印4とを備えている。
基板2は、長方形板状に形成されている。基板2は、図1ないし図3等に示すように、絶縁板21と導体パターン22とを備えている。絶縁板21は、絶縁性の合成樹脂で構成され、長方形板状に形成されている。
導体パターン22は、銅等の導電性の金属材料で構成されている。導体パターン22は、薄層状に形成され、絶縁板21の表面に設けられて所定の回路を構成している。導体パターン22は、絶縁板21の両表面に設けられている。また、導体パターン22の表面、及び、絶縁板21の表面のうち導体パターン22の形成されていない部分(後述するランド25を除く)には、熱硬化性エポキシ樹脂で構成されたソルダレジスト層23が形成されている。即ち、ソルダレジスト層23の表面は、基板2の表面2aをなしている。
前述した基板2には、スルーホール24が設けられている。スルーホール24は、平面形状が円形状に形成され、基板2を貫通している。スルーホール24の内面には、全体に亘って銅めっきによるめっき層が形成されている。また、スルーホール24の外縁部には、前記めっき層と連なったランド25が形成されている。ランド25は、銅等の導電性の金属材料で構成されている。ランド25は、平面形状が円環状に形成されるとともに、薄層状に形成されて絶縁板21または導体パターン22の表面に設けられている。
また、前述した基板2には、IC8(Integrated Circuit)や図示しないコンデンサ、抵抗等の電気部品が実装される。これら電気部品について、以下、IC8を代表して説明する。IC8は、内部に素子等を封止し外側が合成樹脂で構成されたIC本体81と、当該IC本体81から延設された複数の電極部82とを備えている。IC8は、これら電極部82がそれぞれ前述したスルーホール24内に通された後にランド25に半田付けされて、基板2に実装されている。
このようなIC8等の電気部品の実装は、例えば周知のリフロー方式で行われる。即ち、ランド25に予め半田ペーストを塗布しておき、また、基板2の表面2aのIC本体81等の電気部品の本体部分が重なる部分に接着剤を塗布しておく。そして、電極部82を半田ペーストに接触するようにスルーホール24内に通し、かつ、IC本体81を接着剤によって基板2の表面2aに接着して、IC8を基板2の表面2aに載置する。他の電気部品も同様に基板2の表面2aに載置する。その後、これら電気部品の載置された基板2をリフロー炉内に挿入し、半田ペーストを溶融させて電極部82とランド25とを半田付けして、電気部品が基板2に実装される。
着色部3は、図3に示すように、基板2の表面2aの一部が着色されて形成されている。また、着色部3は、図3に示すように、導体パターン22上に形成されたソルダレジスト層23の表面の一部が着色されて形成されている。着色部3は、例えば、シルク印刷によって薄層状に形成されている。着色部3は、図1及び図2に示すように、平面形状が長方形状に形成され、後述のように複数の記号41からなる印4が形成可能な大きさに形成されている。着色部3は、白色、淡黄等の明度の高い色のインクによって形成されている。
印4は、基板2の所定の情報、例えば基板2の品番(導体パターン22と電気部品の構成によって決定されて基板2の使用用途、使用場所等を表す番号)を示すものである。印4は、図1及び図2においては、一例として「A001」とされ、4つの記号(A、0、0、1)41で構成されている。なお、印4は、1つの記号41で構成されていても勿論よい。
記号41とは、文字、数字、図形等の総称である。文字とは、A、B、C・・・等のラテン文字、α、β、γ等のギリシア文字や、キリル文字等のアルファベット、カタカナ、ひらがな、漢字等を含んでいる。数字とは、0、1、2、3・・・等のアラビア数字を含んでいる。図形とは、円形、三角形、四角形等を含んでいる。
この印4は、基板2に前述したIC8等の電気部品を接着する接着剤で構成されている。この接着剤は、絶縁性の合成樹脂等で構成され、前述した着色部3の色と異なる色を有している。なかでも、着色部3の色と異なる明度の色を有していることが好ましい。本実施形態においては、接着剤は、黒色、青色等の明度の低い色を有している。このような接着剤としては、例えば、九州松下電器株式会社製のADE400DシリーズやMR−8121T、MR−8121L、MR−8128K等が用いられる。
そして、印4即ち記号41は、図2に示すように、前述した接着剤を着色部3の表面3aに点状に付着させた点状体42を複数備えている。印4は、これら複数の点状体42を所定のパターン即ち記号41を形成するように並べて形成されている。記号41は、複数の点状体42による5×4ドットマトリックスによって形成されている。
記号41は、図4(a)、(b)に示すように、複数の点状体42による5×4ドットマトリックスによって、様々な数字やA、B、C・・・等のラテン文字とすることができる。また、記号41は、図4(c)に示すように、複数の点状体42による5×3ドットマトリックスによる数字とすることもでき、5×3ドットマトリックスにすることによって基板2上の占有スペースをより縮小できる。なお、図4に図示しない記号41で印4を形成しても勿論よい。このとき、記号41は、ドットマトリックスによって形成されるので、比較的単純な形状のものが好ましい。
前述した構成の印4が作業者によって視認されたり画像認識システムによって認識されたりすることによって、所望の基板2を確実に選択し組付工程で組み付けることができる。また、この印4が変更されることによって、多種類の基板2を識別することができる。
以下、印4を形成する接着剤塗布装置10について説明する。接着剤塗布装置10は、接着剤を印4を形成するように基板2に塗布する(付着させる)装置であるとともに、IC本体81等の電気部品の本体部分を接着する接着剤を基板2に塗布する装置でもある。接着剤塗布装置10は、図5に示すように、フレーム11と、第1移動部12と、第2移動部13と、吐出ユニット50と、エアシリンダ60と、制御装置70とを備えている。
フレーム11は、工場等のフロアに設置される台部14と、台部14に連なる壁部15とを備えている。台部14は、上面が水平方向に平坦に形成されている。壁部15は、台部14の上面から鉛直方向に立設している。壁部15には、壁部15の表面から台部14の上方に向かって突出し、エアシリンダ60が取り付けられるシリンダ取付部16が設けられている。
第1移動部12は、モータと、ねじ軸と、ナットと、リニアガイドとを備えている。モータは、フレーム11の台部14に取り付けられている。ねじ軸は、モータの出力軸に取り付けられている。ねじ軸の長手方向は、水平方向と平行な矢印X方向(図5)に沿っている。ナットは、ねじ軸に螺合している。
リニアガイドは、ねじ軸と平行に配され当該ねじ軸を内側に収容して台部14に取り付けられたレールと、当該レールにスライド自在に取り付けられたスライダとを備えている。ナットとスライダには、第2移動部13の後述する移動フレームが取り付けられている。第1移動部12は、モータを回転させることによって、矢印X方向に沿って、第2移動部13(即ち後述のように第2移動部13に取り付けられた基板2)を移動自在に支持する。
第2移動部13は、移動フレームと、モータと、ねじ軸と、ナットと、リニアガイドとを備えている。移動フレームは、枠状に形成され、第1移動部のナット及びスライダに取り付けられている。ねじ軸は、モータの出力軸に取り付けられている。ねじ軸の長手方向は、水平方向と平行かつ前述した矢印X方向に直交する矢印Y方向(図5)に沿っている。ナットは、ねじ軸に螺合している。
リニアガイドは、ねじ軸と平行に配され当該ねじ軸を内側に収容して移動フレームに取り付けられたレールと、当該レールにスライド自在に取り付けられたスライダとを備えている。ナットとスライダには、基板2を取り付けるための基板取付部17が取り付けられている。第2移動部13は、モータを回転させることによって、矢印Y方向に沿って、基板取付部17に取り付けられた基板2を移動自在に支持する。
吐出ユニット50は、第1及び第2移動部12、13の上方に配されて、基板2の上方に配されている。吐出ユニット50は、ノズル51と弁52とを備えている。ノズル51は、第2移動部13の基板取付部17に取り付けられた基板2と相対している。ノズル51は、接着剤を通す孔を備えている。この孔は、基板2に向かって直線状に延びており、基板2に向かって開口している。この孔内には、接着剤供給源53から接着剤が供給される。ノズル51には、接着剤供給源53が連結している。
弁52は、ノズル51と接着剤供給源53との間に設けられ、これらと連結している。また、接着剤供給源53には、さらに、加圧気体供給源54が連結している。加圧気体供給源54は、接着剤供給源53内に加圧された気体を供給する。
弁52が開くと、加圧気体供給源54から供給される加圧された気体により、ノズル51の孔内の接着剤が開口部を通って基板2に向かって吐出される。また、弁52が閉じると、ノズル51内の接着剤の吐出が止まる。吐出ユニット50は、制御装置70の後述する弁駆動回路76等からの信号によって弁52が予め定められる時間開いて、一定量の接着剤を基板2に向かって吐出し、接着剤を基板2に塗布する。
エアシリンダ60は、シリンダ本体61と、シリンダ本体61から伸縮自在な伸縮ロッド62とを備えている。シリンダ本体61は、鉛直方向Zに沿って配されてフレーム11のシリンダ取付部16に固定されている。シリンダ本体61は、第1及び第2移動部12、13の上方に配されて、基板2の上方に配されている。シリンダ本体61には、当該シリンダ本体61内に加圧された気体を供給する加圧気体供給装置(図示せず)が連結している。
伸縮ロッド62は、シリンダ本体61から鉛直方向Zに沿って下方に向かって伸長する。即ち、伸縮ロッド62は、シリンダ本体61から鉛直方向Zに沿って基板2に近づく方向に伸長する。伸縮ロッド62には、吐出ユニット50が取り付けられている。前述したエアシリンダ60は、シリンダ本体61内に加圧された気体が供給されることで、伸縮ロッド62即ち吐出ユニット50を鉛直方向Zに沿って下方に移動させ、吐出ユニット50のノズル51を基板2に近づける。
制御装置70は、図6に示すように、箱状の装置本体71と、制御回路72と、第1移動部駆動回路73と、第2移動部駆動回路74と、エアシリンダ駆動回路75と、弁駆動回路76等を備えている。装置本体71は、制御回路72と第1移動部駆動回路73と第2移動部駆動回路74とエアシリンダ駆動回路75と弁駆動回路76等を収容している。
制御回路72は、周知のデジタル回路で構成されている。制御回路72は、基板2の表面2a上で接着剤を塗布すべきパターンを記憶している。このパターンとは、基板2の表面2aに形成された着色部3の表面3a上の複数の点状体42を形成する位置と、基板2の表面2a上のIC本体81等の電気部品の本体部分を載置する位置とからなる。
また、制御回路72は、第1及び第2移動部駆動回路73、74とそれぞれ接続されている。制御回路72は、前記パターンに基づいて、基板2の表面2a上の前記位置を吐出ユニット50の下方に位置付けるように、第1及び第2移動部駆動回路73、74にそれぞれ第1及び第2移動部12、13を駆動させる信号を出力する。
さらに、制御回路72は、エアシリンダ駆動回路75、弁駆動回路76とそれぞれ接続されている。制御回路72は、基板2の前記位置が第1及び第2移動部12、13によって吐出ユニット50の下方に位置付けられたと判断すると、エアシリンダ駆動回路75にエアシリンダ60を駆動させて伸縮ロッド62を伸長させる信号を出力する。次いで、制御回路72は、弁駆動回路76に弁52を開かせる信号及び弁52を閉じさせる信号を順次出力する。その後、制御回路72は、エアシリンダ駆動回路75にエアシリンダ60を駆動させて伸縮ロッド62を縮める信号を出力する。
第1移動部駆動回路73は、第1移動部12に対応しており、第1移動部12のモータに接続している。第1移動部駆動回路73は、制御回路72から第1移動部12を駆動させる信号が入力すると、この信号を第1移動部12に向かって出力する。第1移動部駆動回路73が第1移動部12を駆動させる信号を第1移動部12に向かって出力すると、第1移動部12のモータが回転して基板2を矢印X方向に移動させ、矢印X方向において基板2の前記位置と吐出ユニット50とを同位置に位置付ける。
第2移動部駆動回路74は、第2移動部13に対応しており、第2移動部13のモータに接続している。第2移動部駆動回路74は、制御回路72から第2移動部13を駆動させる信号が入力すると、この信号を第2移動部13に向かって出力する。第2移動部駆動回路74が第2移動部13を駆動させる信号を第2移動部13に向かって出力すると、第2移動部13のモータが回転して基板2を矢印Y方向に移動させ、矢印Y方向において基板2の前記位置と吐出ユニット50とを同位置に位置付ける。
エアシリンダ駆動回路75は、エアシリンダ60に対応しており、シリンダ本体61に接続された加圧気体供給装置に接続している。エアシリンダ駆動回路75は、制御回路72からエアシリンダ60を駆動させる信号が入力すると、この信号を加圧気体供給装置に向かって出力する。エアシリンダ駆動回路75がエアシリンダ60を駆動させる信号をエアシリンダ60に向かって出力すると、シリンダ本体61内に加圧された気体が供給されて(またはシリンダ本体61内から気体が排出されて)、伸縮ロッド62が鉛直方向Zに沿って伸縮する。
弁駆動回路76は、吐出ユニット50に対応し、吐出ユニット50の弁52に接続している。弁駆動回路76は、制御回路72から弁52を開かせる(閉じさせる)信号が入力すると、この信号を弁52に向かって出力する。弁駆動回路76が弁52を開かせる(閉じさせる)信号を弁52に向かって出力すると、弁52が開く(閉じる)。
前述した構成の接着剤塗布装置10を用いて基板2の表面2aに印4を形成し、プリント配線板1を製造する際には、まず、基板2のランド25に予め半田ペーストを塗布しておき、また、シルク印刷によって基板2の表面2aに着色部3を形成しておく。そして、この基板2を基板取付部17に取り付けた後に、接着剤塗布装置10を稼動させる。
すると、制御装置70の制御回路72が、記憶したパターンに基づいて、まず、基板2の表面2a上で接着剤を塗布すべき一つの位置を吐出ユニット50の下方に位置付けるように、第1及び第2移動部駆動回路73、74にそれぞれ第1及び第2移動部12、13を駆動させる信号を出力する。そして、第1及び第2移動部12、13が基板2を矢印X、Y方向に移動させて、基板2の表面2a上の前記一つの位置が吐出ユニット50の下方に位置付けられる。
その後、制御回路72は、基板2の表面2a上の前記一つの位置を吐出ユニット50の下方に位置付けたと判断すると、エアシリンダ駆動回路75にエアシリンダ60を駆動させる信号を出力して伸縮ロッド62を鉛直方向Zに沿って伸長させ、吐出ユニット50のノズル51の開口を基板2の表面2a上の前記位置と相対させる。
次いで、制御回路72は、弁駆動回路76に弁52を開かせる信号及び弁52を閉じさせる信号を順次出力して弁52を開閉させて、基板2の表面2a上の前記位置に接着剤を吐出させる。その後、制御回路72は、エアシリンダ駆動回路75にエアシリンダ60を駆動させる信号を出力して伸縮ロッド62を縮ませる。こうして、基板2の表面2a上で接着剤を塗布すべき一つの位置に接着剤が塗布される。
続いて、制御回路72は、基板2の表面2a上で接着剤を塗布すべき次の一つの位置を吐出ユニット50の下方に位置付けるように、1及び第2移動部駆動回路73、74にそれぞれ第1及び第2移動部12、13を駆動させる信号を出力する。その後、前述した動作を繰り返して、前記次の一つの位置に接着剤が塗布される。
こうして、制御回路72の記憶したパターンに基づいて、着色部3の表面3aの点状体42を形成する位置すべてに接着剤が順次塗布され、点状体42を「A001」と並べた印4が形成される。また、制御回路72の記憶したパターンに基づいて、基板2の表面2a上のIC等の電気部品が載置される位置すべてに順次接着剤が塗布される。
その後、IC8の電極部82をスルーホール24内に通し、IC本体81を前述のように塗布された接着剤によって基板2上に接着して、IC8を基板2上に載置する。他の電気部品も同様に基板2上に載置する。そして、この基板2をリフロー炉内に挿入し、電極部82とランド25とを半田付けする。こうして、基板2にIC8等の電気部品が実装されかつ印4が形成されたプリント配線板1が製造される。
本実施形態によれば、印4が大幅に変更になった場合であっても、制御回路72の記憶したパターンを変更して点状体42を並べるパターンを変更するだけで印4を変更でき、印4(の構成要素)をシルク印刷によって印字する場合と比較して手間やコストを低減できる。また、基板2に既存設備である接着剤塗布装置10を用いて印4を形成できるので、印4を形成するための印刷手段を別途設ける必要がなく、製造設備のコストを低減できる。さらに、着色部3の表面3aに着色部3と異なる色の接着剤で印4を形成するので、着色部3と印4とのコントラストが大きくなって印4の視認性を向上させることができる。
前述した実施形態においては、基板2の表面2aに着色部3が形成されかつ着色部3の表面3aに印4が形成されていたが、印4の視認性が低下する虞があるものの、図7及び図8に示すように、基板2の表面2a(即ちソルダレジスト層23の表面)に直接印4を形成してもよい。
また、前述した実施形態においては、基板2にソルダレジスト層23が設けられ当該ソルダレジスト層23の表面に着色部3が設けられていたが、絶縁板21や導体パターン22の表面に直接着色部3を形成して着色部3の表面3aに印4を形成してもよいし、着色部3を形成せずに絶縁板21や導体パターン22の表面に直接印4を形成してもよい。
また、前述した実施形態においては、印4は品番を示すものとされていたが、例えば基板2への電気部品の実装時期を示すものや、基板2上での電気部品の実装位置を示すもの等であってもよい。また、前述した実施形態においては、接着剤は電気部品の本体部分を接着する接着剤とされていたが、前述した半田ペースト、半田の代替としてランドに塗布される導電性接着剤等であってもよい。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 プリント配線板
2 基板
2a 表面
3 着色部
3a 表面
4 印
8 IC(電気部品)
42 点状体

Claims (4)

  1. 電気部品が実装される基板に当該基板の所定の情報を示す印を形成するプリント配線板の製造方法において、
    前記基板の表面に当該基板に前記電気部品を接着する接着剤を点状に付着させて点状体を形成し、この点状体を所定のパターンに並べて印を形成することを特徴とするプリント配線板の製造方法。
  2. 電気部品が実装される基板に当該基板の所定の情報を示す印を形成するプリント配線板の製造方法において、
    前記基板の表面を着色して着色部を形成した後に、前記着色部の表面に当該着色部と異なる色を有しかつ前記基板に前記電気部品を接着する接着剤を点状に付着させて点状体を形成し、この点状体を所定のパターンに並べて印を形成することを特徴とするプリント配線板の製造方法。
  3. 電気部品が実装される基板と、前記基板に設けられて当該基板の所定の情報を示す印と、を備えたプリント配線板において、
    前記印が、前記基板に前記電気部品を接着する接着剤で構成されかつ当該接着剤を前記基板の表面に点状に付着させた点状体を複数備え、これら複数の点状体を所定のパターンに並べて形成されていることを特徴とするプリント配線板。
  4. 電気部品が実装される基板と、前記基板に設けられて当該基板の所定の情報を示す印と、を備えたプリント配線板において、
    前記基板の表面が着色されて形成された着色部を備えるとともに、
    前記印が、前記着色部と異なる色を有しかつ前記基板に前記電気部品を接着する接着剤で構成され、かつ、当該接着剤を前記着色部の表面に点状に付着させた点状体を複数備え、これら複数の点状体を所定のパターンに並べて形成されていることを特徴とするプリント配線板。
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