JP2010225781A - 薄膜トランジスタ及び薄膜トランジスタの製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタ及び薄膜トランジスタの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】微結晶シリコンをチャンネル領域として用い、良好にリーク電流を抑制することが可能な薄膜トランジスタ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】薄膜トランジスタ100は、図1に示すように、基板11と、ゲート電極112と、ゲート絶縁膜113と、半導体層(チャンネル領域)114と、エッチングストッパ膜115と、高濃度不純物含有アモルファスシリコン層116,117と、ドレイン電極118と、ソース電極119と、低濃度不純物含有半導体層120,121を備える。微結晶シリコンを用いたチャンネル領域114と、高濃度不純物含有アモルファスシリコン層116及び/又は高濃度不純物含有アモルファスシリコン層117との間に低不純物濃度半導体層120,121を設けることにより、良好にリーク電流を抑制することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、微結晶シリコンを用いた薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor)及び薄膜トランジスタの製造方法に関する。
従来、液晶表示パネル、有機EL(electroluminescence)素子を用いた表示パネル等の駆動素子として、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor,以下、TFT)が用いられている。また、TFTのチャンネル領域として機能する半導体層として、一般に非晶質シリコン(a−Si)が用いられている。
しかし、a−SiTFTは一般に移動度が低いといった問題があった。また、TFTの半導体層には、例えば特許文献1に開示されているように、微結晶シリコン(μc−Si)を用いるものがあった。
特開2005−322845号公報
しかしながら、本発明者の知見によれば、従来のa−SiTFTのチャンネル領域を単純に微結晶シリコンに置き換えただけでは、オフ領域のうち、ゲート−ソース間電圧Vgsが負電圧の領域のリーク電流が増大する欠点が確認された。これは、微結晶シリコン中にまだ多くの欠陥が存在しており、nチャネル型TFTの場合、電界が集中する(電圧勾配が急峻な)ドレイン端の空乏層部で図9Aに示すように欠陥を核に電子正孔対(図9Aに示すh,e)が発生するためである。
また、微結晶シリコンを有するTFTのリーク電流を低減させるため、微結晶シリコンと比較的リーク電流の小さいアモルファスシリコンとの積層構造とすることが考えられる。しかし、リーク電流を十分低下させるためにはアモルファスシリコンを厚く形成する必要があり、結果として生産性が低下する、ゲート−ソース間電圧Vgsを大きく負に振った際のリーク電流は低減するものの、ゲート−ソース間電圧Vgsが0V近傍にあるリーク電流の最小値が増大するという問題がある。
更に、このようにリーク電流が大きい微結晶シリコンTFTを、液晶表示装置のスイッチング素子として、また、有機ELを用いたディスプレイのスイッチング素子として用いると画質低下の要因となるという問題がある。
このため、移動度の高いシリコンをチャンネル領域に用いたTFTのリーク電流を抑制することが求められている。
本発明は、上述した実情を鑑みてなされたものであり、微結晶シリコンをチャンネル領域として用い、良好にリーク電流を抑制することが可能な薄膜トランジスタ及び薄膜トランジスタの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る薄膜トランジスタは、
真性微結晶シリコンから形成され、チャンネル領域として機能する半導体層と、
前記半導体層の一方の面側のソース領域及びドレイン領域にそれぞれ設けられた高濃度不純物含有アモルファスシリコン層と、
前記高濃度不純物含有アモルファスシリコン層上にそれぞれ設けられたソース電極、ドレイン電極と、
前記半導体層と、前記ドレイン領域の高濃度不純物含有アモルファスシリコン層及び前記ソース領域の高濃度不純物含有アモルファスシリコン層の少なくともいずれか一方との間に、前記高濃度不純物含有アモルファスシリコン層の不純物濃度より低い不純物濃度である低濃度不純物含有半導体層、又は不純物が添加されていない不純物無添加半導体層を備えることを特徴とする。
前記低濃度不純物含有半導体層は、アモルファスシリコンであってもよい。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る薄膜トランジスタの製造方法は、
真性微結晶シリコンから形成される半導体層上の一方の面側のソース領域及びドレイン領域にそれぞれ高濃度不純物含有アモルファスシリコン層を形成する高濃度不純物含有アモルファスシリコン層形成工程と、
前記半導体層と、前記ドレイン領域の高濃度不純物含有アモルファスシリコン層及び前記ソース領域の高濃度不純物含有アモルファスシリコン層の少なくともいずれか一方との間に、前記高濃度不純物含有アモルファスシリコン層の不純物濃度より低い不純物濃度である低濃度不純物含有半導体層、又は不純物が添加されていない不純物無添加半導体層を形成する低濃度不純物含有半導体層形成工程を備えることを特徴とする。
前記高濃度不純物含有アモルファスシリコン層、前記低濃度不純物含有半導体層及び前記半導体層は、同じレジストマスクにより順次パターニングされてもよい。
前記高濃度不純物含有アモルファスシリコン層上にそれぞれソース電極、ドレイン電極が設けられ、前記ソース電極、ドレイン電極、前記高濃度不純物含有アモルファスシリコン層、前記低濃度不純物含有半導体層及び前記半導体層は、同じレジストマスクにより順次パターニングされてもよい。
本発明によれば、良好にリーク電流を抑制することが可能な薄膜トランジスタ及びその製造方法を提供することができる。
実施形態に係る薄膜トランジスタの断面図である。 本実施形態の薄膜トランジスタのドレイン側の高濃度不純物含有アモルファスシリコン層近傍の準位を模式的に示す図である。 薄膜トランジスタの変形例を示す図である。 発光装置の構成例を示す図である。 画素の駆動回路の等価回路図である。 有機EL素子の構成例を示す平面図である。 図6に示すVII−VII線断面図である。 発光装置の製造方法を説明する図である。 発光装置の製造方法を説明する図である。 発光装置の製造方法を説明する図である。 発光装置の製造方法を説明する図である。 発光装置の製造方法を説明する図である。 発光装置の製造方法を説明する図である。 従来のn型薄膜トランジスタのドレイン領域近傍の準位を模式的に示す図である。 従来のボトムゲート逆スタガ型チャネルエッチタイプの薄膜トランジスタを模式的に示す図である。
本発明の実施形態に係る薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor;TFT)及び薄膜トランジスタの製造方法について、図を用いて説明する。本実施形態では、薄膜トランジスタをボトムエミッション型の有機EL(electroluminescence)素子を駆動するための素子として利用する構成を例に挙げて説明する。
なお、本実施形態中で、微結晶シリコン(μc−Si)とは、結晶粒径が、概ね50〜100nmの結晶性シリコンである。
本実施形態に係る薄膜トランジスタ100の断面図を図1に示す。薄膜トランジスタ100は、基板11と、ゲート電極112と、ゲート絶縁膜113と、真性の微結晶シリコンからなる半導体層(チャンネル領域)114と、エッチングストッパ膜115と、ドレイン側の高濃度不純物含有アモルファスシリコン層116、ソース側の高濃度不純物含有アモルファスシリコン層117と、ドレイン電極118と、ソース電極119と、低濃度不純物含有半導体層(シリコン薄膜)120,121を備える。
基板11は、絶縁性を備える材料から形成され、例えばガラス基板等が用いられる。
ゲート電極112は、導電性を有する材料、例えば、Mo膜、Cr膜、Al膜、Cr/Al積層膜、AlTi合金膜又はAlNdTi合金膜、MoNb合金膜等から形成され、基板11上に形成される。
ゲート絶縁膜113は、絶縁性を有する材料、例えばSiNから形成され、基板11及びゲート電極112を覆うように形成される。
半導体層(チャンネル領域)114は、結晶粒径が、概ね50〜100nmの結晶性シリコンである微結晶シリコンから形成される。半導体層114として、微結晶シリコンを用いることにより、アモルファスシリコンを用いる場合と比較して移動度が高く、オン電流を向上させることが可能となる。半導体層114は、ゲート絶縁膜113上に形成され、半導体層114上にはエッチングストッパ膜115と高濃度不純物含有アモルファスシリコン層116と高濃度不純物含有アモルファスシリコン層117とが形成される。
エッチングストッパ膜115は、半導体層114の上面に形成される。エッチングストッパ膜115は、絶縁性を有する材料から形成され、例えばSiNから形成される。エッチングストッパ膜115は、半導体層114を介してゲート電極112と対向するように設けられる。本実施形態では、エッチングストッパ膜115の各側端は、電流の流れる方向に沿って(図1の左右方向)、ゲート電極112の各側端よりも内側に位置するように形成されている。
高濃度不純物含有アモルファスシリコン層116は、高濃度n型不純物を含むアモルファスシリコンから形成される。高濃度不純物含有アモルファスシリコン層116は、半導体層114とドレイン電極118との間に設けられる。特に、本実施形態では半導体層114と高濃度不純物含有アモルファスシリコン層116との間に、高濃度不純物含有アモルファスシリコン層116の不純物濃度より低い濃度のn型不純物を含む低濃度不純物含有半導体層120が設けられる。
高濃度不純物含有アモルファスシリコン層117は、高濃度n型不純物を含むアモルファスシリコンから形成される。高濃度不純物含有アモルファスシリコン層117は、半導体層114とソース電極119との間に設けられる。特に、本実施形態では半導体層114と高濃度不純物含有アモルファスシリコン層117との間に、高濃度不純物含有アモルファスシリコン層117の不純物濃度より低い濃度のn型不純物を含む低濃度不純物含有半導体層121が設けられる。
図1に示す薄膜トランジスタ100は、ゲート絶縁膜113のほぼ全面に堆積された未パターニングの半導体層114上に、エッチングストッパ膜115をフォトレジストをマスクとしてパターニングして形成した上で、低濃度不純物含有半導体層となるアモルファスシリコンまたは微結晶シリコン層、高濃度不純物含有アモルファスシリコン層となる高濃度不純物を含有したアモルファスシリコン層、ソース電極、ドレイン電極となる金属膜を連続して堆積し、フォトレジストをマスクとしてエッチングを施すため、半導体層114、低濃度不純物含有半導体層120,121、高濃度不純物含有アモルファスシリコン層116,117、ドレイン電極118、ソース電極119の外形がほぼ同じ形状に形成される。しかし、これに限られず、未パターニングの半導体層114上にエッチングストッパ膜115をフォトレジストをマスクとしてパターニングして形成した上で、低濃度不純物含有半導体層となるアモルファスシリコンまたは微結晶シリコン層、高濃度不純物含有アモルファスシリコン層となる高濃度不純物を含有したアモルファスシリコン層を堆積し、第1フォトレジストをマスクとしてエッチングを施して、高濃度不純物含有アモルファスシリコン層116,117、低濃度不純物含有半導体層120,121、チャンネル領域114を順次パターニングして形成した上で、金属膜を堆積し、第2フォトレジストをマスクとしてエッチングを施してドレイン電極118、ソース電極119の形状にエッチングを施してもよい。
低濃度不純物含有半導体層(シリコン薄膜)120,121は、それぞれ高濃度不純物含有アモルファスシリコン層116とチャンネル領域114との間、高濃度不純物含有アモルファスシリコン層117とチャンネル領域114との間に設けられる。低濃度不純物含有半導体層120,121は、それぞれアモルファスシリコン、又は微結晶シリコンに例えばリン等の電気的に活性な不純物濃度が1×1018/cm3未満のn型の不純物が含有された層である。高濃度不純物含有アモルファスシリコン層116,117は、リン等の電気的に活性な不純物濃度が1×1018/cm3以上、好ましくは1×1019/cm3〜1×1020/cm3のn型の不純物が含有された層である。低濃度不純物含有半導体層120,121としては欠陥が少ない方が好ましいため、アモルファスシリコンを用いるのが好ましい。低濃度不純物含有半導体層120,121は、不純物濃度がそれぞれ高濃度不純物含有アモルファスシリコン層116,117の不純物濃度より低い半導体層であるが、代わりに、不純物が添加されない真性アモルファスシリコン又は真性微結晶シリコンからなる不純物無添加半導体層を適用してもよい。このため、この低濃度不純物含有半導体層120,121は、高濃度不純物含有アモルファスシリコン層と比較して高抵抗な領域となる。従って、図2に模式的に示すように、チャンネル領域114、低濃度不純物含有半導体層120、高濃度不純物含有アモルファスシリコン層116の間の電位の変化を緩和することができ、図9Aに示す従来の薄膜トランジスタのような電位の急激な変化を発生させることがない。欠陥を核に発生する電子正孔対の発生確率は電界に対して指数関数的に変化するため、電界を緩和させることにより電子正孔対の発生確率を減少させることができる。従って、薄膜トランジスタ100内のリーク電流を低減させることが可能となる。なお、低濃度不純物含有半導体層120,121は、リーク電流を低減させるためには厚く形成することが好ましいが、厚くし過ぎると、オン電流の低下、剥離・クラックの原因となりうる。従って、低濃度不純物含有半導体層120,121の厚みは、厚くとも500nm程度に抑えるのが好ましい。
なお、図1に示すように本実施形態ではドレイン領域の高濃度不純物含有アモルファスシリコン層116、ソース領域の高濃度不純物含有アモルファスシリコン層117の双方に、それぞれ低濃度不純物含有半導体層120,121を設ける構成を例に挙げているが、nチャネル型トランジスタであればドレイン領域の高濃度不純物含有アモルファスシリコン層116のみに設け、pチャネル型トランジスタであればソース領域の高濃度不純物含有アモルファスシリコン層117のみに設けてもよい。例えば、詳細に後述するように、発光画素の駆動回路に用いられる等、nチャネル型TFT内の電流の流れる方向が一方である場合には、図3に示すように、高濃度不純物含有アモルファスシリコン層116のみに低濃度不純物含有半導体層120を設ければよい。
ドレイン電極118は、高濃度不純物含有アモルファスシリコン層116上に形成され、例えばアルミニウム−チタン(AlTi)/Cr、AlNdTi/CrまたはCr等のソース−ドレイン導電層から形成されている。
ソース電極119は、高濃度不純物含有アモルファスシリコン層117上に形成され、例えばドレイン電極、ソース電極はそれぞれ例えばアルミニウム−チタン(AlTi)/Cr、AlNdTi/CrまたはCr等のソース−ドレイン導電層から形成されている。
本実施形態の薄膜トランジスタは、微結晶シリコンから形成されたチャンネル領域114と、高濃度不純物含有アモルファスシリコン層116及び/又は高濃度不純物含有アモルファスシリコン層117との間にそれぞれ低濃度不純物含有半導体層120,121を設けることにより、チャンネル領域114と、ドレイン電極118及び/又はソース電極119との間の電位の急激な変化を抑制することができる。これにより、薄膜トランジスタ100内に発生するリーク電流を低減させることが可能となる。
また、本実施の形態では、チャンネル領域114がアモルファスシリコンよりも光感度が低い微結晶シリコン単層であることにより、例えば、チャンネル領域を微結晶シリコン下層と、アモルファスシリコン上層との2層構造とするよりもリーク電流を低減できるという効果を有する。つまり、微結晶シリコンの1層構造と2層構造とで、ゲート−ソース間電圧が十分高い正もしくは十分低い負の電圧の時は、電流はキャリアが蓄積しているゲート絶縁膜界面近傍を流れるので両者に大きな差はない。しかし、ゲート−ソース間が小さい(≒フラットバンド電圧)の時は、電流はチャンネル層全域を流れるので、チャンネル領域の半導体層が厚い程リーク電流が多く流れる。特に光照射時は、半導体層が厚い程、電子正孔対の生成も増えるので、その差が大きくなる。つまり、チャンネル領域が微結晶シリコンの1層のみで構成されると、アモルファスシリコン層を含む2層構造のTFTと比較し、リーク電流を低減することができる。特に光照射時はこの特徴が顕著である。
次に、本実施形態の薄膜トランジスタが用いられる発光装置10について説明する。
発光装置10は、発光画素基板(画素基板)31と、発光画素基板31上にマトリクス状に配置された発光画素(有機EL素子)30と、発光画素30を封止する封止基板32と、を備える。発光装置10では、図4に示すように、画素基板31上にそれぞれ赤(R)、緑(G)、青(B)の3色に発する3つの発光画素30を一組として、この組が行方向に繰り返し複数個、例えばm個配列されるとともに、列方向に同一色の画素が複数個、例えばn個配列されている。このようにRGBの各色を発する画素がマトリクス状に、m×n個配列される。なお、赤(R)、緑(G)、青(B)の3つの発光画素30はデルタ配列であってもよい。また、発光画素30は単色であってもよい。
発光画素回路DSは、図5に示すように、選択トランジスタTr11、発光駆動トランジスタTr12、キャパシタCs、有機EL素子30と、を備える。選択トランジスタTr11、発光駆動トランジスタTr12は、上述した本実施形態のTFT100である。特に、本実施形態では選択トランジスタTr11は電流の流れる方向が定まらないため、図1に示すように高濃度不純物含有アモルファスシリコン層116、高濃度不純物含有アモルファスシリコン層117にそれぞれ低濃度不純物含有半導体層120,121を備える。これに対し、発光駆動トランジスタTr12については、電流の流れる方向が一定であるため、図3に示すように、高濃度不純物含有アモルファスシリコン層116側のみに低濃度不純物含有半導体層120を備える。この場合、高濃度不純物含有アモルファスシリコン層117側に低濃度不純物含有半導体層121を備えないので、低濃度不純物含有半導体層121を備えている場合に比べて発光駆動トランジスタTr12のオン抵抗が低く比較的大きい電流を流しやすい。
発光画素基板31上には、行方向に配列された複数の発光画素回路DSに接続されたアノードラインLaと、行方向に配列された複数の発光画素回路DSにそれぞれ接続された複数のデータラインLdと、行方向に配列された複数の発光画素回路DSのトランジスタTr11を選択する走査ラインLsと、が形成されている。
図5に示すように選択トランジスタTr11は、ゲート端子が走査ラインLsに、ドレイン端子がデータラインLdに、ソース端子が接点N11にそれぞれ接続される。また、発光駆動トランジスタTr12は、ゲート端子が接点N11に接続されており、ドレイン端子がアノードラインLaに、ソース端子が接点N12にそれぞれ接続されている。キャパシタCsは、発光駆動トランジスタTr12のゲート端子及びソース端子に接続されている。なお、キャパシタCsは、発光駆動トランジスタTr12のゲート−ソース間に付加的に設けられた補助容量、もしくは発光駆動トランジスタTr12のゲート−ソース間の寄生容量と補助容量からなる容量成分である。また、有機EL素子30は、アノード端子(画素電極42)が接点N12に接続され、カソード端子(対向電極46)に基準電圧Vssが印加されている。
走査ラインLsは、発光パネルの周縁部に配置された走査ドライバ(図示せず)に接続されており、所定タイミングで行方向に配列された複数の発光画素30を選択状態に設定するための選択電圧信号(走査信号)が印加される。また、データラインLdは、発光パネルの周縁部に配置されたデータドライバ(図示せず)に接続され、上記発光画素30の選択状態に同期するタイミングで発光データに応じたデータ電圧(階調信号)が印加される。行方向に配列された複数の発光駆動トランジスタTr12が、当該発光駆動トランジスタTr12に接続された有機EL素子30の画素電極(例えばアノード電極)に発光データに応じた発光駆動電流を流す状態に設定するように、アノードラインLa(供給電圧ライン)は、所定の高電位電源に直接又は間接的に接続されている。つまり、アノードラインLaは、有機EL素子30の対向電極46に印加される基準電圧Vssより十分電位の高い所定の高電位(供給電圧Vdd)が印加される。また、対向電極46は、例えば、所定の低電位電源に直接又は間接的に接続され、発光画素基板31上にアレイ状に配列された全ての発光画素(有機EL素子)に対して単一の電極層により形成されており、所定の低電圧(基準電圧Vss、例えば接地電位GND)が共通に印加されるように設定されている。
また、アノードラインLaと走査ラインLsとは、各トランジスタTr11,Tr12のソース電極、ドレイン電極とを形成するソース−ドレイン導電層を用いてこれらソース電極、ドレイン電極とともに形成される。データラインLdは、各トランジスタTr11,Tr12のゲート電極となるゲート導電層を用いてゲート電極とともに形成される。データラインLdとドレイン電極Tr11dとの間の絶縁膜41には、コンタクトホール61が形成され、データラインLdとドレイン電極Tr11dとは、図6に示すように、コンタクトホール61を介して導通している。走査ラインLsとゲート電極Tr11gの両端との間の絶縁膜41には、図6に示すようにそれぞれコンタクトホール62,63が形成され、走査ラインLsとゲート電極Tr11gとはコンタクトホール62,63を介して導通している。ソース電極Tr11sとゲート電極Tr12gとの間の絶縁膜41には、コンタクトホール64が形成され、ソース電極Tr11sとゲート電極Tr12gとはコンタクトホール64を介して導通している。なお、絶縁膜41は、絶縁性材料、例えばシリコン酸化膜、シリコン窒化膜等から形成され、データラインLd、ゲート電極Tr11g及びゲート電極Tr12gを覆うように発光画素基板31上に形成される。
次に、有機EL素子30は、図7に示すように、画素電極42と、正孔注入層43と、インターレイヤ44と、発光層45と、対向電極46と、を備える。正孔注入層43と、インターレイヤ44と、発光層45とが、電子や正孔がキャリアとなって輸送されるキャリア輸送層となる。キャリア輸送層は、列方向に配列された層間絶縁膜47及び隔壁48の間に配置されている。
発光画素基板31(基板11)上には、ゲート導電層をパターニングしてなる選択トランジスタTr11、発光駆動トランジスタTr12のゲート電極Tr11g,Tr12gが形成されている。各発光画素に隣接した発光画素基板31上には、ゲート導電層をパターニングしてなり、列方向に沿って延びるデータラインLdが形成されている。
画素電極(アノード電極)42は、透光性を備える導電材料、例えばITO(Indium Tin Oxide)、ZnO等から構成される。各画素電極42は隣接する他の発光画素30の画素電極42と層間絶縁膜47によって絶縁されている。
層間絶縁膜47は、絶縁性材料、例えばシリコン窒化膜から形成され、画素電極42間に形成され、トランジスタTr11,Tr12や走査ラインLs、アノードラインLaを絶縁保護する。層間絶縁膜47には略方形の開口部47aが形成されており、この開口部47aによって発光画素30の発光領域が画される。更に層間絶縁膜47上には隔壁48には列方向(図6の上下方向)に延びる溝状の開口部48aが複数の発光画素30にわたって形成されている。
隔壁48は、絶縁材料、例えばポリイミド等の感光性樹脂を硬化してなり、層間絶縁膜47上に形成される。隔壁48は、図6に示すように列方向に沿った複数の発光画素の画素電極42をまとめて開口するようにストライプ状に形成されている。なお、隔壁48の平面形状は、これに限られず各画素電極42毎に開口部をもった格子状であってもよい。
正孔注入層43は、画素電極42上に形成され、発光層45に正孔を供給する機能を有する。正孔注入層43は正孔(ホール)注入・輸送が可能な有機高分子系の材料から構成される。また、有機高分子系のホール注入・輸送材料を含む有機化合物含有液としては、例えば導電性ポリマーであるポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)とドーパントであるポリスチレンスルホン酸(PSS)を水系溶媒に分散させた分散液であるPEDOT/PSS水溶液を用いる。
インターレイヤ44は、正孔注入層43上に形成される。インターレイヤ44は、正孔注入層43の正孔注入性を抑制して発光層45内において電子と正孔とを再結合させやすくする機能を有し、発光層45の発光効率を高めるために設けられている。
発光層45は、インターレイヤ44上に形成されている。発光層45は、アノード電極とカソード電極との間に電圧を印加することにより光を発生する機能を有する。発光層45は、蛍光あるいは燐光を発光することが可能な公知の高分子発光材料、例えばポリパラフェニレンビニレン系やポリフルオレン系等の共役二重結合ポリマーを含む発光材料から構成される。また、これらの発光材料は、適宜水系溶媒あるいはテトラリン、テトラメチルベンゼン、メシチレン、キシレン等の有機溶媒に溶解(又は分散)した溶液(分散液)をノズルコート法やインクジェット法等により塗布し、溶媒を揮発させることによって形成する。
また、対向電極(カソード電極)46は、ボトムエミッション型の場合、発光層45側に設けられ、導電材料、例えばLi、Mg、Ca、Ba等の仕事関数の低い材料からなる電子注入性の下層と、Al等の光反射性導電金属からなる上層を有する積層構造であり、トップエミッション型の場合、発光層45側に設けられ、10nm程度の膜厚の極薄い例えばLi、Mg、Ca、Ba等の仕事関数の低い材料からなる光透過性低仕事関数層と、100nm〜200nm程度の膜厚のITO等の光反射性導電層を有する透明積層構造である。本実施形態では、対向電極46は複数の発光画素30に跨って形成される単一の電極層から構成され、例えば接地電位である共通電圧Vssが印加されている。
次に、本実施形態の薄膜トランジスタと、この薄膜トランジスタを用いた発光装置の製造方法を図8A〜図8Eを用いて説明する。ここでは、選択トランジスタTr11は発光駆動トランジスタTr12と同一工程によって形成されるので、発光駆動トランジスタTr12と共通する部分についてはトランジスタTr11の形成の説明を一部省略する。
まず、ガラス基板等からなる発光画素基板31(図1に示す基板11に相当)を用意する。次に、この発光画素基板31上に、スパッタ法、真空蒸着法等により例えば、Mo膜、Cr膜、Al膜、Cr/Al積層膜、AlTi合金膜又はAlNdTi合金膜、MoNb合金膜等からなるゲート導電膜を形成し、これを図8Aに示すように発光駆動トランジスタTr12のゲート電極112(Tr12g)の形状にパターニングする。この際、図示はしていないが、選択トランジスタTr11のゲート電極Tr11g、及びデータラインLdも形成する。続いて、CVD(Chemical Vapor Deposition)法等によりゲート電極Tr12g及びデータラインLd上に絶縁膜41を形成する。
次に、絶縁膜41(図1に示すゲート絶縁膜113に相当)上に、CVD法等により真性微結晶シリコン層81を形成する。この際、微結晶シリコン層は、成膜時に微結晶化する、いわゆるas depo μc−Siでも良いし、アモルファスシリコンを成膜した後にアニール処理を施して微結晶化させ、形成してもよい。
次に、微結晶シリコン層81上に、CVD法等により、窒化シリコン層を形成する。続いて、窒化シリコン層上に、レジストを成膜した上で、エッチングストッパ膜の形状に対応するパターンを有するマスクを介して、レジストを露光し、現像することによりエッチングストッパ膜の形状に対応するレジストパターンを形成する。このレジストパターンを介し、ドライエッチングまたはウェットエッチングで加工した後、レジストを剥離することで、図8Bに示すように、エッチングストッパ膜115が形成される。
ついで、図8Cに示すように、不純物濃度が1×1018/cm3未満のn型不純物が含まれた低濃度不純物含有半導体層82を堆積させる。低濃度不純物含有半導体層82としては、アモルファスシリコンを用いても、微結晶シリコンを用いてもよい。微結晶シリコンを用いる場合、成膜時に微結晶化する、いわゆるas depo μc−Siでも良いし、アモルファスシリコンを成膜した後にアニール処理を施して微結晶化させてもよい。低濃度不純物含有半導体層82の代わりに、不純物が添加されない真性アモルファスシリコン又は真性微結晶シリコンからなる不純物無添加半導体層を適用してもよい。
続いて、低濃度不純物含有半導体層82上に、不純物濃度が1×1018/cm3以上、好ましくは1×1019/cm3以上〜1×1020/cm3のn型不純物が含まれた高濃度不純物含有アモルファスシリコン層(図示せず)を堆積させる。
フォトリソグラフィによって高濃度不純物含有アモルファスシリコン層と、下層に配置する低濃度不純物含有半導体層82及び真性の微結晶シリコン層81とともにエッチングし、高濃度不純物含有アモルファスシリコン層116,117、低濃度不純物含有半導体層120,121及びチャンネル領域114を形成する。
次に、スパッタ法、真空蒸着法等により絶縁膜41上に、ITO等の透明導電膜、或いは光反射性導電膜及びITO等の透明導電膜を被膜後、フォトリソグラフィによってパターニングして、図8Dに示すように、発光画素電極42を形成する。
続いて、絶縁膜41に貫通孔であるコンタクトホール61〜64を形成してから、例えば、Mo膜、Cr膜、Al膜、Cr/Al積層膜、AlTi合金膜又はAlNdTi合金膜、MoNb合金膜等からなるソース−ドレイン導電膜をスパッタ法、真空蒸着法等により被膜して、フォトリソグラフィによってパターニングして図8Dに示すようにドレイン電極Tr12d及びソース電極Tr12sを形成する。これと同時に、選択トランジスタTr11のドレイン電極及びソース電極、アノードラインLaを形成する。このとき、発光駆動トランジスタTr12のソース電極Tr12sはそれぞれ発光画素電極42の一部と重なるように形成される。
続いて、図8Eに示すようにトランジスタTr12等を覆うようにシリコン窒化膜からなる層間絶縁膜47をCVD法等により形成後、フォトリソグラフィにより、開口部47aを形成する。次に、感光性ポリイミドを層間絶縁膜47を覆うように塗布し、隔壁48の形状に対応するマスクを介して露光、現像することによってパターニングし、図8Eに示すように開口部48aを有する隔壁48を形成する。
続いて、正孔注入材料を含む有機化合物含有液を、連続して流すノズルプリンティング装置あるいは個々に独立した複数の液滴として吐出するインクジェット装置によって開口部47aで囲まれた発光画素電極42上に選択的に塗布する。続いて、発光画素基板31を大気雰囲気下で加熱し有機化合物含有液の溶媒を揮発させて、正孔注入層43を形成する。有機化合物含有液は加熱雰囲気で塗布されてもよい。
続いて、ノズルプリンティング装置またはインクジェット装置を用いてインターレイヤ44となる材料を含有する有機化合物含有液を正孔注入層43上に塗布する。窒素雰囲気中の加熱乾燥、或いは真空中での加熱乾燥を行い、残留溶媒の除去を行ってインターレイヤ44を形成する。有機化合物含有液は加熱雰囲気で塗布されてもよい。
次に、発光ポリマー材料(R,G,B)を含有する有機化合物含有液を、同様にノズルプリンティング装置またはインクジェット装置により塗布して窒素雰囲気中で加熱して残留溶媒の除去を行い、発光層45を形成する。有機化合物含有液は加熱雰囲気で塗布されてもよい。
続いて、図8Fに示すように、発光層45まで形成した発光画素基板31に真空蒸着やスパッタリングで、Li,Mg,Ca,Ba等の仕事関数の低い材料からなる層と、Al等の光反射性導電層からなる2層構造の対向電極46を形成する。
次に、複数の発光画素30が形成された発光領域の外側において、発光画素基板31上に紫外線硬化樹脂、又は熱硬化樹脂からなる封止樹脂を塗布し、図示しない封止基板と発光画素基板31と貼り合わせる。次に紫外線もしくは熱によって封止樹脂を硬化させて、発光画素基板31と封止基板とを接合する。
以上から、発光装置10が製造される。
このように本実施形態の薄膜トランジスタの製造方法では、微結晶シリコンから形成されたチャンネル領域114と、高濃度不純物含有アモルファスシリコン層116及び/又は高濃度不純物含有アモルファスシリコン層117との間にそれぞれ低濃度不純物含有半導体層120,121を設けることにより、チャンネル領域114と、ドレイン電極118及び/又はソース電極119との間の電位の急激な変化を抑制することができる。これにより、薄膜トランジスタ100内に発生するリーク電流を低減させることが可能となる。特に、本実施形態では、電流の流れる方向が定まっている薄膜トランジスタでは、高電位側(n型トランジスタであればドレイン側)の高濃度不純物含有アモルファスシリコン層の一方にのみ低濃度不純物含有半導体層を設けるため、必要以上に抵抗が高くならない。
また、本実施形態では、薄膜トランジスタをボトムゲート逆スタガ型チャンネルエッチタイプとすることにより、原理的にチャンネル領域が、高濃度不純物含有アモルファスシリコン層を構成する不純物を添加させたシリコン(例えば、n+アモルファスシリコン;n+ a-Si )によって短絡することがなく良好な特性を備えるTFTを製造できる。更にチャンネル領域を構成する微結晶シリコン層を厚くする必要が無いので、リーク電流特性が良いTFTが得られるという利点がある。
例えば、図9Bに示すようにボトムゲート逆スタガ型チャンネルエッチタイプでは、ドレイン領域の高濃度不純物含有アモルファスシリコン層、ソース領域の高濃度不純物含有アモルファスシリコン層を形成するためにアモルファスシリコン層(n+ a-Si)にドライエッチングを施す際、チャンネル領域にn+ a-Siが残存すると、ソース/ドレイン間が短絡するという問題がある。従って、図9Bに示す構成のTFTでは、n+ a-Siを完全に除去する必要がある。しかし、n+ a-Siのエッチング終了を検出するのは技術的に困難であるため、予めn+ a-Siのエッチングレートを求めた上で、n+ a-Si が充分にエッチングされると予想される時間に、更にエッチング時間を追加し、エッチングを施す。この際チャンネル領域の上層を構成する真性アモルファスシリコン層は一部が削られ、更にプラズマによるダメージを受ける。このため、良好なTFT特性を得るためには、チャンネル領域のアモルファスシリコン層は、一部が削られても充分な厚さが残し、プラズマダメージが(電流の通り道である)ゲート絶縁膜界面まで及ばないよう厚めにしなければならない。この厚みは、通常2000Å以上程度である。
本実施形態の製造方法では、このような厚みの制約がないため、良好な特性を備えるTFTを得ることができる。
本発明は、上述した実施形態に限られず、様々な変形、及び応用が可能である。
上述した実施形態では、発光装置の発光画素はRGBの各色を有する構成を例に挙げて説明したが、これに限られず単色の発光画素から構成されてもよい。この場合、隔壁48を省略してもよい。
上述した実施形態では、有機EL素子の駆動に用いる構成を例に挙げて説明したが、液晶表示装置等に用いてもよい
また、上述した各実施形態では、有機EL素子を発光させる点灯回路は2つのトランジスタを備える例を挙げて説明したが、これに限られず、3つ以上のトランジスタを備えるものであってもよい。
また、上述した各実施形態では、逆スタガ型トランジスタであったが、コプラナ型トランジスタであってもよい。
10・・・発光装置、11・・・基板、30・・・発光画素(有機EL素子)、31・・・発光画素基板(画素基板)、41・・・絶縁膜、42・・・画素電極、43・・・正孔注入層、44・・・インターレイヤ、45・・・発光層、46・・・対向電極、47・・・層間絶縁膜、48・・・隔壁、100・・・薄膜トランジスタ(TFT)、112・・・ゲート電極、113・・・ゲート絶縁膜、114・・・半導体層(チャンネル領域)、115・・・エッチングストッパ膜、116,117・・・高濃度不純物含有アモルファスシリコン層、118・・・ドレイン電極、119・・・ソース電極、120,121・・・低濃度不純物含有半導体層、La・・・アノードライン、Ls・・・走査ライン、Ld・・・データライン、Tr11・・・選択トランジスタ、Tr12・・・発光駆動トランジスタ

Claims (5)

  1. 真性微結晶シリコンから形成され、チャンネル領域として機能する半導体層と、
    前記半導体層の一方の面側のソース領域及びドレイン領域にそれぞれ設けられた高濃度不純物含有アモルファスシリコン層と、
    前記高濃度不純物含有アモルファスシリコン層上にそれぞれ設けられたソース電極、ドレイン電極と、
    前記半導体層と、前記ドレイン領域の高濃度不純物含有アモルファスシリコン層及び前記ソース領域の高濃度不純物含有アモルファスシリコン層の少なくともいずれか一方との間に、前記高濃度不純物含有アモルファスシリコン層の不純物濃度より低い不純物濃度である低濃度不純物含有半導体層、又は不純物が添加されていない不純物無添加半導体層を備えることを特徴とする薄膜トランジスタ。
  2. 前記低濃度不純物含有半導体層は、アモルファスシリコンであることを特徴とする請求項1に記載の薄膜トランジスタ。
  3. 真性微結晶シリコンから形成される半導体層上の一方の面側のソース領域及びドレイン領域にそれぞれ高濃度不純物含有アモルファスシリコン層を形成する高濃度不純物含有アモルファスシリコン層形成工程と、
    前記半導体層と、前記ドレイン領域の高濃度不純物含有アモルファスシリコン層及び前記ソース領域の高濃度不純物含有アモルファスシリコン層の少なくともいずれか一方との間に、前記高濃度不純物含有アモルファスシリコン層の不純物濃度より低い不純物濃度である低濃度不純物含有半導体層、又は不純物が添加されていない不純物無添加半導体層を形成する低濃度不純物含有半導体層形成工程を備えることを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
  4. 前記高濃度不純物含有アモルファスシリコン層、前記低濃度不純物含有半導体層及び前記半導体層は、同じレジストマスクにより順次パターニングされることを特徴とする請求項3に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  5. 前記高濃度不純物含有アモルファスシリコン層上にそれぞれソース電極、ドレイン電極が設けられ、前記ソース電極、ドレイン電極、前記高濃度不純物含有アモルファスシリコン層、前記低濃度不純物含有半導体層及び前記半導体層は、同じレジストマスクにより順次パターニングされることを特徴とする請求項3に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
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