JP2010224750A - タッチパネルを有する電子機器 - Google Patents

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【課題】タッチパネルへの入力位置をユーザが意図している位置へ正確に補正することができるタッチパネルを有する電子機器を提供する。
【解決手段】
操作入力検出部101は、ポインティング手段によって行ったタッチパネル11への操作入力の位置を検出する。加速度センサ部12は、タッチパネル11の横方向への加速度を検出する第1の加速度センサ201と、タッチパネルの縦方向への加速度を検出する第2の加速度センサ202と、タッチパネルの奥行き方向への加速度を検出する第3の加速度センサ203とを有する。入力位置補正部102は、加速度センサ部12が検出した加速度を基に、操作入力検出部101が検出した位置を補正する。
【選択図】図1

Description

本発明は、タッチパネルを有する電子機器に関する。
近年、タッチパネルを用いて操作入力を行う電子機器が普及し、車載用の電子機器や携帯可能な電子機器にもタッチパネルが用いられている。
例えば、自動車の中や電車の中など揺れる場所においてタッチパネルを用いた電子機器を使用すると、振動によってユーザが意図している位置とは異なる位置に触れてしまい、電子機器がユーザの意図しない動作を行ってしまうことがある。
そのような問題点を解決するために例えば、特開2002−82766号公報(特許文献1)には、タッチパネルに手書き入力を行う電子機器においてタッチパネルに加速度センサを設けて、入力位置を補正する方法が記載されている。
特開2002−82766号公報
手書き入力のように常にタッチパネルに触れ続けて操作をする場合は、上記特許文献1に記載の発明を用いることによって入力位置を補正することができる。
しかしながら、タッチパネルの操作方法としては、一定の距離だけ離れた位置からタッチパネルに触れるという操作が多いので、そのような操作方法でタッチパネルを操作する場合、上記特許文献1に記載の発明では入力位置の補正を正確に行えないという問題がある。
本発明はこのような問題点に鑑みなされたものであり、タッチパネルへの入力位置をユーザが意図している位置へ正確に補正することができるタッチパネルを有する電子機器を提供することを目的とする。
本発明は上述した従来の技術の課題を解決するため、タッチパネル(11)と、ポインティング手段(30)によって行った前記タッチパネル(11)への操作入力の位置を検出する操作入力検出部(101)と、前記タッチパネル(11)の横方向への加速度を検出する第1の加速度センサ(201)と、前記タッチパネル(11)の縦方向への加速度を検出する第2の加速度センサと(202)、前記タッチパネル(11)の奥行き方向への加速度を検出する第3の加速度センサ(203)とを有する加速度センサ部(12)と、前記加速度センサ部(12)が検出した加速度を基に、前記操作入力検出部(101)が検出した位置を補正する入力位置補正部(102)とを備えることを特徴とする電子機器を提供する。
また、本発明は上述した従来の技術の課題を解決するため、タッチパネル(11)と、ポインティング手段(30)によって行った前記タッチパネル(11)への操作入力の位置を検出する操作入力検出部(101)と、前記ポインティング手段(30)が前記タッチパネル(11)から所定の距離離れた近接位置に位置したことを検出する近接センサ(13)と、前記近接センサ(13)が、前記ポインティング手段(30)が前記近接位置に位置したことを検出した時刻から、前記操作入力検出部(101)が前記操作入力の位置を検出した時刻までの時間を測定する入力時間測定部(104)と、前記タッチパネル(11)の横方向への加速度を検出する第1の加速度センサ(201)と、前記タッチパネル(11)の縦方向への加速度を検出する第2の加速度センサ(202)とを有する加速度センサ部(12)と、前記入力時間測定部(104)が測定した時間と、前記加速度センサ部(12)が検出した加速度とを基に、前記操作入力検出部(101)が検出した位置を補正する入力位置補正部(102)とを備えることを特徴とする電子機器を提供する。
また、本発明は上述した従来の技術の課題を解決するため、タッチパネル(11)と、ポインティング手段(30)によって行った前記タッチパネル(11)への操作入力の位置を検出する操作入力検出部(101)と、前記ポインティング手段(30)が前記タッチパネル(11)から所定の距離離れた近接位置に位置したことを検出する近接センサ(13)と、前記近接センサ(13)が、前記ポインティング手段(30)が前記近接位置に位置したことを検出した時刻から、前記操作入力検出部(101)が前記操作入力の位置を検出した時刻までの時間を測定する入力時間測定部(104)と、前記タッチパネル(11)の横方向への加速度を検出する第1の加速度センサ(201)と、前記タッチパネル(11)の縦方向への加速度を検出する第2の加速度センサ(202)と、前記タッチパネル(11)の奥行き方向への加速度を検出する第3の加速度センサ(203)とを有する加速度センサ部(12)と、前記入力時間測定部(104)が測定した時間と、前記加速度センサ部(12)が検出した加速度とを基に、前記操作入力検出部(101)が検出した位置を補正する入力位置補正部(102)とを備えることを特徴とする電子機器を提供する。
本発明のタッチパネルを有する電子機器によれば、タッチパネルへの入力位置をユーザが意図している位置へ正確に補正することができる。
本発明の一実施形態を示すブロック図である 本発明の一実施形態のタッチパネルを示す外観図である。 本発明の一実施形態の入力位置補正について説明するための図である。 本発明の一実施形態のタッチパネルを示す概略構成図である。 本発明の一実施形態の操作入力の検出について説明するための図ある。 本発明の一実施形態の電子機器の動作について説明するフローチャートである。
以下、本発明のタッチパネルを有する電子機器について、添付図面を参照して説明する。
<第1実施形態>
図1に示す第1実施形態は電子機器として車載用の映像音声再生装置を例としたものである。
記憶部3、または、メディア再生部4が再生するメディアには、コンテンツデータが記憶されている。
コンテンツデータは例えば、映像データと音声データとからなる映画等のデータである。この映像データと音声データは同期され、複数のチャプタに区切られている。記憶部3は例えばハードディスクドライブ(HDD)からなり、メディア再生部4は例えば光ディスクドライブからなる。
記憶部3またはメディア再生部4は、制御部1内の動作制御部105の制御に従い、映像データを映像データ処理部5に入力する。また、記憶部3またはメディア再生部4は、動作制御部105の制御に従い、映像データと同期されている音声データを音声データ処理部6に入力する。
映像データ処理部5は、入力された映像データを映像信号(例えばRGB信号)に変換する。映像データ処理部5はその映像信号をオンスクリーンディスプレイ(OSD)重畳部9へ入力する。
音声データ処理部6は、入力された音声データを音声信号(例えばアナログ音声信号)に変換する。音声データ処理部6はその音声信号を映像信号と同期して、例えばスピーカとアンプとを有する音声出力部7に入力する。
音声出力部7は入力された音声信号を再生する。動作制御部105は、音声出力部7が出力する音声の音量を調整する。
また、動作制御部105は、ユーザによる操作に応じて、OSD発生部8を制御する。OSD発生部8は動作制御部105による制御に基づいてOSD信号を作成し、OSD重畳部9へ入力する。
OSD重畳部9は映像データ処理部5から入力された映像信号にOSD信号を重畳し、表示部10へ入力する。そして、表示部10は、OSD重畳部9から供給されたOSD信号が重畳された映像信号に基づく映像を表示する。また、電源2は各部へ電力を供給する。
以上のように、記憶部3、メディア再生部4、音声出力部7、OSD発生部8は動作制御部105によって制御される被制御部となっている。
また、制御部1内の操作入力検出部101は、タッチパネル11への操作入力を検出すると、操作入力があったタッチパネル11上の位置の情報である入力位置情報を制御部1内の入力位置補正部102へ入力する。
入力位置補正部102は、入力された入力位置情報に対して、X方向加速度センサ201、Y方向加速度センサ202、Z方向加速度センサ203を有する加速度センサ部12からの加速度情報と、近接センサ13と操作入力検出部101とによって検出される入力時間Tdとを基に後述する入力位置補正を行う。入力位置補正部102はその補正した入力位置情報を動作制御部105へ入力する。
本実施形態では、タッチパネル11と操作入力検出部101が近接センサ13となっている。これの詳細については後述する。
加速度センサ部12には、機械式、光学式、半導体式など任意の加速度センサを用いることができる。また、車載用の電子機器の場合、車に設けられた加速度センサを用いることもできる。
また、近接センサ13には静電容量型、超音波形、赤外線型など種々の近接センサを使用することができる。本実施形態ではタッチパネル11が近接センサ13の一部となっている。
図2の外観図を用いて、表示部10とタッチパネル11について説明する。図2(A)は、表示部10とタッチパネル11の正面図である。図2(B)は図2(A)のC―C´面における断面図である。
タッチパネル11は表示部10に重ねて固定されている。このように設置することで、表示部10に表示される停止用OSD21、再生用OSD22、チャプタ戻り用OSD23、チャプタ進み用OSD24の位置と、タッチパネル11の入力位置とを対応させることが可能になる。
図3を用いて、ユーザがタッチパネル11を操作した場合の電子機器の動作の一例について説明する。
前述したように、ユーザがタッチパネル11に操作入力を行うと、操作入力検出部101は、その操作入力のタッチパネル11上の位置を検出し、操作入力があったタッチパネル11上の位置の情報である入力位置情報を入力位置補正部102へ入力する。入力位置補正部102は入力された入力位置情報に対して後述する入力位置補正を行う。入力位置補正部102はその補正した位置情報を動作制御部105へ入力する。操作入力には棒状の指示具を用いて行っても良いが、本実施形態では、ユーザは指30によって操作入力を行う。指示具及び指30はタッチパネルへ入力を行うためのポインティング手段である。
補正後の位置が、停止用OSD21に対応した領域31内にあるとき、動作制御部105は、電子機器がコンテンツデータに基づく映像を表示し、コンテンツデータに基づく音声を出力している状態、つまり、コンテンツデータを再生している状態を停止させる。すでにコンテンツデータが再生されていない場合、動作制御部105は何も行わない。
補正後の位置が、再生用OSD22に対応した領域32内にあるとき、動作制御部105は、コンテンツデータを再生する動作を各部に実行させる。すでにコンテンツデータが再生されている場合、動作制御部105は何も行わない。
補正後の位置が、チャプタ戻り用OSD23に対応した領域33内にあるとき、動作制御部105は、再生中のコンテンツデータのチャプタの一つ前のチャプタを先頭部分から再生させる。コンテンツデータが再生されていない場合や一番先頭のチャプタを再生している場合、動作制御部105は何も行わない。
補正後の位置が、チャプタ進み用OSD24に対応した領域34内にあるとき、動作制御部105は、再生中のコンテンツデータのチャプタの一つ後のチャプタを先頭部分から再生させる。コンテンツデータが再生されていない場合や一番後ろのチャプタを再生している場合、動作制御部105は何も行わない。
次に、図4を用いて本実施形態のタッチパネル11の内部構成の概略について説明する。タッチパネル11はX電極X1〜X6、Y電極Y1〜Y6が格子状に配列されて構成されている。
電源2は、隣接する一対のX電極で構成されるコンデンサをそれぞれ充電する。また、電源2は、隣接する一対のY電極で構成されるコンデンサをそれぞれ充電する。
操作入力検出部101は、隣接する一対の電極から構成されるそれぞれのコンデンサの容量の変化量を一定時間ごとに検出する。
ここで、例えば、ユーザが指30によって、領域400付近に操作入力を行うと、X電極X1とX電極X2とで構成されるコンデンサの容量値の変化量が、他のX電極で構成されるコンデンサの容量値の変化量よりも大きくなる。このとき、他の隣接する一対のX電極で構成されるコンデンサの容量値も操作入力に応じて変化する。操作入力検出部101は、全ての隣接する一対のX電極で構成されるコンデンサの容量値を検出することでタッチパネルの水平方向の正確な入力位置を知ることができる。
また、このとき、Y電極Y1とY電極Y2とで構成されるコンデンサの容量値の変化量が、他のY電極で構成されるコンデンサの容量値の変化量よりも大きくなる。このとき、他の隣接する一対のY電極で構成されるコンデンサの容量値も変化する。操作入力検出部101は、全ての隣接する一対のY電極で構成されるコンデンサの容量値を検出することでタッチパネルの上下方向の正確な入力位置を知ることができる。
次に、図4及び図5を用いて本実施形態の近接センサ13の一例について説明する。上記のように、本実施形態では操作入力検出部101及びタッチパネル11を近接センサ13として利用している。
操作入力検出部101がある隣接する一対の電極から構成されるコンデンサの容量の変化量を検出する動作を行うと、そのコンデンサに溜まっている電荷が放電される。操作入力検出部101の各コンデンサの容量の変化量を検出する時間間隔を長くすると、充電時間が長くなり、各コンデンサに溜まる電荷が増える。
各コンデンサに蓄えられる電荷が増えると、操作入力検出部101は、ユーザの指30がタッチパネル11に接していない状態でも操作入力を検出できる。また、各コンデンサに蓄えられる電荷が多いほど、操作入力検出部101が検出できる距離は長くなる。
制御部1内の検出モード切換部103は、操作入力検出部101が容量を検出する時間間隔を長くすることで、操作入力検出部101及びタッチパネル11を近接センサ13として利用する。このときの状態を近接センサモードと称することとする。検出モード切換部103は、操作入力検出部101が検出を行う時間間隔を例えば、20mSにする。つまり、充電時間を20mSにする。このとき、近接センサ13はタッチパネル11から距離L1の範囲内にある指30を検知できる。タッチパネル11から距離L1離れた位置が近接位置である。
前述したように、各コンデンサに蓄えられる電荷が増えるほど、ユーザの指30がタッチパネル11に接していない状態でも容量値の変化量を検出できる。しかし、操作入力検出部101が検出を行う時間間隔が長くなるため、タッチパネル11への入力位置の検出は粗くなってしまう。
そこで、タッチパネル11への操作入力の位置を検出する場合、検出モード切換部103は、操作入力検出部101が検出を行う時間間隔を短くする。このときの状態が入力位置検出モードである。このとき、近接センサ13はタッチパネル11から距離L2の範囲内にある指30を検知する。距離L2は距離L1よりも短い。
操作入力の位置を正確に検出するために、距離L2は可能な限り短い方が良い。本実施形態では、距離L2をゼロであるとする。つまり、本実施形態では、入力位置検出モードの操作入力検出部101は、指30がタッチパネル11に触れたとき、その指30が触れた位置を検出する。
入力位置検出モードにする場合、検出モード切換部103は、操作入力検出部101が検出を行う時間間隔を例えば、10mSにする。つまり、充電時間を10mSにする。このとき、操作入力検出部101は、ユーザのタッチパネル11への操作入力の位置をより正確に検出する。
本実施形態では、以上のように、タッチパネル11及び操作入力検出部101を近接センサ13としても利用するが、タッチパネル11及び操作入力検出部101を常に入力位置検出モードとし、別途、近接センサを設けるようにしても良い。
次に、図3を用いて入力位置補正方法の一例について説明する。操作入力検出部101が検出するタッチパネル11の座標位置は、タッチパネル11の左上端を原点37とした座標で表される。
また、タッチパネル11の横方向をX方向とし、X軸の正の方向はタッチパネル11を正面から見たときの右方向とする。また、タッチパネル11の縦方向をY方向とし、Y軸の正の方向はタッチパネル11を正面から見たときの下方向とする。さらに、タッチパネル11の奥行き方向をZ方向とし、Z軸の正の方向はタッチパネル11を正面から見たときに奥に向かう方向とする。
X方向加速度センサ201はタッチパネル11のX軸と同じ方向を正としてX軸方向の加速度Gxを検知する。Y方向加速度センサ202はタッチパネル11のY軸と同じ方向を正としてY軸方向の加速度Gyを検知する。Z方向加速度センサ203はタッチパネル11のZ軸と同じ方向を正としてZ軸方向の加速度Gzを検知する。
操作入力検出部101が操作入力を検出した位置36の座標を(X0,Y0)とする。入力位置補正部102が補正した後の位置35の座標を(X1,Y1)とする。
まず、X方向の入力位置補正について説明する。X方向に加速度Gxが生じると、指30はその加速度が働いた方向にずれる。タッチパネル11自体も加速度によって振動するが、指30はタッチパネル11以上に動くことになる。その結果、ユーザは入力しようと思っていた位置35に対して、加速度が働く方向にずれた位置36に入力を行ってしまう。
また、加速度の大きさとずれ量Dとは正の相関関係にある。そこで、入力位置補正部102は、X方向加速度センサ201から得たX方向の加速度Gxを基に第1のX方向補正量βx×Gxを算出する。ここでβxは正の定数であり、X方向加速度センサ201の特性によって決定される。
また、ユーザが入力を行う速度が遅いほど、ずれ量Dは大きくなる。そのため、指30の入力速度とずれ量Dとは負の相関関係にある。ここで、前述した近接センサ13が指30のタッチパネル11への近接を検知する距離L1と、入力位置検出モードの操作入力検出部101が操作入力の位置を検出する距離L2との差を距離Lとする。
制御部1内の入力時間測定部104は、近接センサ13が、タッチパネル11から距離L1離れた範囲に指30が進入した時刻、つまり指30が近接位置に位置した時刻から、操作入力検出部101が操作入力の位置を検出した時刻までの時間である入力時間Tdを測定する。つまり、入力時間測定部104は、指30が距離Lを移動するのにかかった時間Tdを測定する。
入力時間Tdは、一定の距離Lを移動するのに要する時間である。よって、入力時間測定部104は入力速度を検出しているとも言える。
入力速度とずれ量Dとは負の相関関係にあるので、入力時間Tdとずれ量Dとは正の相関関係にある。
また、入力時間Tdは、タッチパネル11と指30との相対的な速度に基づいているため、実際には、Z方向加速度Gzの影響を受ける。車が加速したときのように、Z方向加速度Gzが正の時は、実際の入力速度は、入力時間Tdに基づく速度よりも速い。また、車がブレーキをかけたときのように、Z方向加速度Gzが負の時、実際の入力速度は、入力時間Tdに基づく速度よりも遅い。よって、入力位置補正部102は、入力時間測定部104から得た入力時間Tdと、Z方向加速度センサ203から得たZ方向加速度Gzを基に修正入力時間Tsを算出する。修正入力時間Tsは以下の(1)式で表される。
Ts=(Td−βz×Gz) ……(1)
ここでβzは正の定数であり、Z方向加速度センサ203の特性によって決定される。
入力位置補正部102は、以上のように算出したTsを基に第2のX方向補正量αx×Tsを算出する。ここでαxは正の定数であり、近接センサ13の特性によって決定される。
第1のX方向補正量及び第2のX方向補正量は、ユーザが実際に入力しようとしていた位置35からずれてしまった量である。入力位置補正部102は、第1のX方向補正量と第2のX方向補正量とを加算してX方向ずれ量Xdを算出する。Xdは以下の(2)式で表される。
Xd=(βx×Gx)+(αx×Ts) ……(2)
その後、入力位置補正部102は、操作入力検出部101が検出した入力位置36のX座標X0から、X方向ずれ量Xdを差分することで補正位置座標X1を得る。X1は以下の(2)式で表される。
X1=X0−Xd ……(2)
次に、Y方向の入力位置補正について説明する。Y方向に加速度Gyが生じると、指30はその加速度が働いた方向にずれる。車載用機器の場合、タッチパネル11自体も加速度によって振動するが、指30はタッチパネル11以上に動くことになる。その結果、ユーザは入力しようと思っていた位置35に対して、加速度が働く方向にずれた位置36に入力を行ってしまう。
また、加速度の大きさとずれ量Dとは正の相関関係にある。そこで、入力位置補正部102は、Y方向加速度センサ202から得たY方向の加速度Gyを基に第1のY方向補正量βy×Gyを算出する。ここでβyは正の定数であり、Y方向加速度センサ202の特性によって決定される。
また、X方向のときと同様に、入力位置補正部102は、修正入力時間Tsを基に第2のY方向補正量αy×Tsを算出する。ここでαyは正の定数であり、近接センサ13の特性によって決定される。αyにはαxと同じ値を設定しても良いが、本実施形態では個別の値を設定し、より精度を高めている。
第1のY方向補正量及び第2のY方向補正量は、ユーザが実際に入力しようとしていた位置35からずれてしまった量である。入力位置補正部102は、第1のY方向補正量と第2のY方向補正量とを加算してY方向ずれ量Ydを算出する。Ydは以下の(2)式で表される。
Yd=(βy×Gy)+(αy×Ts) ……(2)
その後、入力位置補正部102は、操作入力検出部101が検出した入力位置36のY座標Y0から、Y方向ずれ量Ydを差分することで補正位置座標Y1を得る。Y1は以下の(2)式で表される。
Y1=Y0−Yd ……(2)
本実施形態では、入力速度とZ方向加速度の両方を使って入力位置を補正するが、どちらか一方のみでも効果は得られる。
次に、図6のフローチャートを用いて、本実施形態の入力位置検出動作及び入力位置補正動作について説明する。
図6のフローチャートにおいて、電子機器の電源2がオンになると、ステップS601にて、検出モード切換部103は検出モードを近接センサモードに設定する。つまり、検出モード切換部103は、操作入力検出部101が容量を検出する時間間隔を入力位置検出モードのときの時間間隔よりも長い時間に設定する。その後、近接センサ13は近接検出を開始する。このとき、操作入力検出部101とタッチパネル11とは近接センサ13として動作している。
次のステップS602にて、近接センサ13は入力があるか否かを判断する。つまり、近接センサ13は指30がタッチパネル11から所定の距離L1以内の範囲に進入し、近接位置に位置したか否かを判断する。
近接センサ13への入力がない場合(No)、ステップS602を繰り返す。近接センサ13への入力がある場合(Yes)、ステップS603に移る。
ステップS603にて、検出モード切換部103は検出モードを入力位置検出モードに設定する。つまり、検出モード切換部103は、操作入力検出部101が容量を検出する時間間隔を近接センサモードの時間間隔よりも短い時間に設定する。また、このとき、入力時間測定部104は、入力時間Tdを初期化して、測定を開始する。その後、ステップS604へ移る。
ステップS604にて、操作入力検出部101は、タッチパネル11に操作入力があるか否かを判断する。本実施形態では、操作入力検出部101は、タッチパネル11に指30が触れたか否かを判断する。
ステップS604にて操作入力がある場合(Yes)、ステップS606に移る。ステップS604にて操作入力がない場合(No)、ステップS605に移る。
ステップS605にて、入力時間測定部104は近接センサ13への入力がオンになってから所定の時間経過したか否かを判断する。所定の時間経過した場合(Yes)、ステップS601へ戻る。所定の時間経過していない場合(No)、ステップS604に戻る。本実施形態ではこの所定の時間を3秒とする。
ステップS606にて、入力時間測定部104は、その時点の時間を入力時間Tdとする。つまり、入力時間測定部104は、ステップS603から計測を開始した入力時間Tdの計測を終了し、その時点の時間を入力時間Tdとして確定する。
また、このステップS606にて、操作入力検出部101は、操作入力があったタッチパネ11上の座標位置を検出する。その後、ステップS607に移る。
ステップS607にて、入力位置補正部102は加速度センサ部12から加速度情報を取得する。その後ステップS608に移る。
ステップS609にて、入力位置補正部102は、加速度情報と入力時間Tdを基に、前述した方法で、入力位置の補正を行い、補正後の座標(X1,Y1)を算出する。その後ステップS609に移る。
ステップS609にて、入力位置補正部102は、補正後の座標位置がタッチパネル11の領域内であるか否かを判断する。補正後の座標位置がタッチパネル11内の位置である場合(Yes)、ステップS611へ移る。補正後の座標位置がタッチパネル11の外の位置である場合(No)、ステップS610へ移る。
ステップS611にて、動作制御部105は、補正後の座標位置に応じた動作を各部に実行させる。その後、ステップS601に戻る。
ステップS610にて、操作入力検出部101は、所定の時間、操作入力の検出を行わずに待機する。所定の時間経過後、ステップS601へ戻る。これは、補正しきれない大きな加速度が発生したためである。本実施形態では、補正後の座標位置がタッチパネル11の外の位置であった場合に、操作入力の検出を行わないようにするが、加速度センサ部12が、ある一定の大きさ以上の加速度を検出した時に操作入力の検出を行わないようにしてもよい。
以上のように、タッチパネル11への入力位置をユーザが意図している位置へ正確に補正することが可能である。
本発明は以上説明した各実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更が可能である。例えば、タッチパネルは静電容量方式のタッチパネルに限るものではない。タッチパネルへの操作入力は指以外で行っても良い。
11 タッチパネル
12 加速度センサ部
13 近接センサ
101 操作入力検出部
102 入力位置補正部
201 X方向速度センサ
202 Y方向速度センサ
203 Z方向速度センサ

Claims (4)

  1. タッチパネルと、
    ポインティング手段によって行った前記タッチパネルへの操作入力の位置を検出する操作入力検出部と、
    前記タッチパネルの横方向への加速度を検出する第1の加速度センサと、前記タッチパネルの縦方向への加速度を検出する第2の加速度センサと、前記タッチパネルの奥行き方向への加速度を検出する第3の加速度センサとを有する加速度センサ部と、
    前記加速度センサ部が検出した加速度を基に、前記操作入力検出部が検出した位置を補正する入力位置補正部と、
    を備えることを特徴とする電子機器。
  2. タッチパネルと、
    ポインティング手段によって行った前記タッチパネルへの操作入力の位置を検出する操作入力検出部と、
    前記ポインティング手段が前記タッチパネルから所定の距離離れた近接位置に位置したことを検出する近接センサと、
    前記近接センサが、前記ポインティング手段が前記近接位置に位置したことを検出した時刻から、前記操作入力検出部が前記操作入力の位置を検出した時刻までの時間を測定する入力時間測定部と、
    前記タッチパネルの横方向への加速度を検出する第1の加速度センサと、前記タッチパネルの縦方向への加速度を検出する第2の加速度センサとを有する加速度センサ部と、
    前記入力時間測定部が測定した時間と、前記加速度センサ部が検出した加速度とを基に、前記操作入力検出部が検出した位置を補正する入力位置補正部と、
    を備えることを特徴とする電子機器。
  3. タッチパネルと、
    ポインティング手段によって行った前記タッチパネルへの操作入力の位置を検出する操作入力検出部と、
    前記ポインティング手段が前記タッチパネルから所定の距離離れた近接位置に位置したことを検出する近接センサと、
    前記近接センサが、前記ポインティング手段が前記近接位置に位置したことを検出した時刻から、前記操作入力検出部が前記操作入力の位置を検出した時刻までの時間を測定する入力時間測定部と、
    前記タッチパネルの横方向への加速度を検出する第1の加速度センサと、前記タッチパネルの縦方向への加速度を検出する第2の加速度センサと、前記タッチパネルの奥行き方向への加速度を検出する第3の加速度センサとを有する加速度センサ部と、
    前記入力時間測定部が測定した時間と、前記加速度センサ部が検出した加速度とを基に、前記操作入力検出部が検出した位置を補正する入力位置補正部と、
    を備えることを特徴とする電子機器。
  4. 前記近接センサとして前記タッチパネルを用いることを特徴とする請求項2または3に記載の電子機器。
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