JP2010224414A - 音響信号処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 それぞれ複数のパラメータのセットであるレジストを音響信号処理装置に複数記憶させておく場合において、そのレジストの1つをカレントメモリに呼び出して編集できるようにすると共に、カレントメモリのパラメータ(パネル)及び上記複数のレジストのうち任意の複数のものを編集対象選択ボタン130により選択して、その選択した対象について、予め選択しておいたパラメータの値を、一括して編集できるようにした。
【選択図】 図3
Description
そして、非特許文献1に記載のように、その複数のレジストの内容を、一括して参照したり、また編集したりすることも、可能となっている。
また、その一覧表示画面において、登録されているレジストの中から任意の数のレジストを一括編集の対象として選択し、その選択した全てのレジストについて、表示中の(パラメータ選択画面で選択した)パラメータの値を同時に増減させたり、表示中のパラメータの値を、任意に選択した基準のレジストにおけるその項目のパラメータの値に同時に設定したりする機能も提供されている。
まず、図1に、この発明の音響信号処理装置の実施形態のハードウェア構成を示す。
図1に示すように、音響信号処理装置10は、CPU11,フラッシュメモリ12,RAM13,通信I/O14,表示器15,操作子16,音響信号処理部17を備え、これらはシステムバス18により接続されている。また、音響信号処理部17に接続される信号入力部21及び信号出力部22も備えている。
RAM13は、CPU11のワークメモリとして使用したり、音響信号処理装置10の動作に反映させるパラメータの値を記憶させたりする記憶手段である。
その処理の内容は、音響信号処理装置10の機能によって異なるが、例えば音響信号処理装置10が電子楽器や音源装置の機能を持つ場合には、演奏用の操作子の操作に応じてCPU11が生成したり、通信I/O14を介して外部装置から受信したり、楽曲の自動演奏時に楽曲データの内容に従ってCPU11が発生させたりしたMIDIイベント(楽音の生成を制御するための演奏イベントや制御データなど)に応じて、複数の発音チャンネルで楽音信号である波形データを生成して、信号出力部22から出力する。
また、音響信号処理装置10がミキサやエフェクタの機能を持つ場合には、信号入力部21から入力したり、内部で生成したりした楽音信号に対し、複数の信号処理チャンネルでミキシング、イコライジング、エフェクト付与等の種々の加工を行って信号出力部22から出力する。
信号出力部22は、D/Aコンバータを備え、音響信号処理部17で処理された音響信号を、スピーカやレコーダ等の音響信号出力先の外部装置にアナログ音響信号として出力するためのインタフェースである。
なお、これらのインタフェースは、デジタル入出力が可能なように構成してもよい。
しかし、いずれの場合にも、音響信号処理部17が、カレントメモリに記憶されている種々のパラメータの値に従って信号処理を行う点と、カレントメモリに記憶させるパラメータの値のセットを予め複数セット登録しておき、ユーザの操作に従ってそのいずれかを任意にカレントメモリに呼び出して(リコールして)信号処理に反映させることができる点は、共通である。
なお、説明の便宜のため、以下の説明に用いる画面やフローチャートの具体例としては、音響信号処理装置10を、複数の鍵盤の演奏操作に従って楽音を生成する電子オルガンとして構成することを想定した例を用いる。そして、上記のパラメータの値のセットのことを、レジスト(レジストレーション)と呼ぶ。
図2に示すように、音響信号処理装置10においては、パラメータの記憶領域として、上述のように音響信号処理部17における信号処理に反映させるパラメータの値を記憶するカレントメモリと、各々そのカレントメモリに記憶させるべきパラメータの値のセットである#1〜#16の16個のレジストを記憶するレジストメモリを用意している。
また、以上の説明からわかるように、カレントメモリの内容は、レジストの内容とデータ形式が共通である。そこで、音響信号処理装置10においては、カレントメモリの内容もレジストの1つであると捉え、操作パネル上の操作子により編集可能であることも考慮して「パネル」という識別子をカレントメモリに与えている。図2にカッコ書きで示した「パネル」は、このことを意味する。
この一覧表示画面100は、ユーザによる一括編集モードへの移行操作の検出に応じて、CPU11が表示器15に表示させるGUIである。
そして、一覧表示画面100には、基準レジスト選択ボタン101、パラメータ選択画面表示ボタン102、レジスト内容表示部110、一致表示部120、編集対象選択ボタン130、一括減少ボタン141、一括増加ボタン142、一括設定ボタン143を設けている。
これらの基準レジスト及び表示パラメータの選択内容は、一覧表示画面100が閉じられた後でも保存しておき、次に一覧表示画面100を表示する場合の初期値として使用する。
この一致表示部120の表示内容は、パラメータ値表示部112に表示したパラメータに付すマークという位置づけであり、このマークにより、パラメータ値表示部112に表示した表示パラメータの値のうち、基準レジストにおける表示パラメータの値と一致するものと、それ以外のものとを、異なる態様で表示することができる。
なお、基準レジスト(図の例では「パネル」のレジスト)については、比較対象が自分自身のパラメータであるので、常に「基準レジストにおける値と一致する」旨の表示がなされることになる。
この編集対象の選択内容も、一覧表示画面100が閉じられた後でも保存しておき、次に一覧表示画面100を表示する場合の初期値として使用する。
そして、一括減少ボタン141は、一括編集の対象となっている全てのレジストについて、表示パラメータの値を所定変更幅だけ減少させることを、一括増加ボタン142は、同じく表示パラメータの値を所定変更幅だけ増加させることを指示するためのボタンである。
これらのいずれかのボタンが操作された場合、CPU11は、ただちに操作に応じた一括編集を実行し、その結果に従ってパラメータ値表示部112の表示を更新する。
また、基準レジストを「パネル」とした上で一括設定を行うと、カレントメモリ上でパラメータの値を操作して出力音の状態を確認した上で、その確認した値を任意のレジストに設定できる。従って、このような手法でも、編集結果と出力音との関係を容易に把握しながら一括編集を行うことができると言える。
これらのパラメータ選択画面200は、パラメータ選択画面表示ボタン102の押下に応じてCPU11が表示器15に表示させるGUIであり、一覧表示画面100において表示及び一括編集の対象とする表示パラメータの選択を受け付けるための画面である。
ブロック選択ボタン表示部210は、選択可能なパラメータを区分した複数のパラメータブロックのうち、どのパラメータブロックに属するパラメータについてパラメータ選択ボタン表示部220にパラメータ選択ボタンを表示させるかの選択を受け付けるためのブロック選択ボタンを表示する領域である。ブロック選択ボタン表示部210には、予め用意されたパラメータブロック毎にブロック選択ボタンが表示され、そのボタンがONされた場合に、CPU11は、パラメータ選択ボタン表示部220に、タッチされたボタンと対応するパラメータブロックに属する各パラメータ(又はパラメータ群)と対応するパラメータ選択ボタンを表示させる。
例えば、図4に示すように「その他」のパラメータブロックに用意されているその他ボタン222は、そのパラメータブロックに属するパラメータのうち、画面に表示されているボタンと対応するパラメータ以外の全てのパラメータを同時に表示パラメータとして選択するためのボタンである。
このような、パラメータブロックの選択に応じてパラメータ選択ボタン表示部220に表示させるパラメータ選択ボタンの種類と、各ボタンにより選択を受け付けるパラメータの種類との対応関係は、予め用意してフラッシュメモリ12に記憶させておけばよい。
ここで、相違検出モードとは、パラメータ選択画面200に表示する各パラメータ選択ボタンにつき、そのボタンにより選択するパラメータの値が、全てのレジスト(この相違検出機能においては、「パネル」のレジストは含まない)で一致しているか、又は1つでも値の異なるレジストがあるかを区別できるように表示するモードである。複数のパラメータをまとめて選択するためのボタンについては、ボタンと対応する全てのパラメータについて全てのレジストで値が一致している場合に一致の表示を、そうでない場合には不一致のものがある旨の表示を行う。
また、値が不一致のパラメータのみ表示パラメータとして選択できるようにすれば、編集する意図のないパラメータを誤って選択してしまうことを防止できる。そして、このようにしても、相違検出ボタン231を再度押下して相違検出モードを解除すれば(又は始めから相違検出モードを使用しなければ)、全てのパラメータを選択可能となるので、値が全レジストで一致するパラメータを表示パラメータとしたい場合でも、操作性に与える影響は小さい。
なお、パラメータ選択画面200の動作が通常モードであったか相違検出モードであったかという点は、一覧表示画面100の動作には何の影響も与えない。
パラメータ選択画面200において、複数のパラメータをまとめて選択するためのパラメータ選択ボタンが押下された状態で一覧表示画面に戻る場合、CPU11は、図3に示した画面に代えて、図7に示した一覧表示画面100′を表示器15に表示させる。
まず、レジスト内容表示部110にパラメータ値表示部112は設けていない。これは、表示器15の解像度やサイズの問題で、複数のパラメータの内容を見やすくグラフ表示することが困難であるためである。代わりに、一致表示部120をレジスト内容表示部110の内部に設けている。ただし、一致を示す「*」マークを表示するのは、表示パラメータとなっているパラメータ全ての値が、基準レジストにおける対応するパラメータの値と一致するレジストについてのみである。
まず図8に、一覧表示画面100及び100′の表示処理のフローチャートを示す。
CPU11は、操作パネル上の操作子16の操作等により、ユーザからの一括編集モードへの移行指示を検出すると、図8のフローチャートに示す処理を開始する。
そして、まず一覧表示画面の枠を表示器15に表示させる(S11)。この枠は、図3に示した一覧表示画面100と図7に示した一覧表示画面100′とで共通である。
なお、以降の説明において、「レジスト」と言った場合には、特に断らない限り、カレントメモリの内容を示す「パネル」のレジストも含むものとする。
いずれの場合も、次に、図9に示す一致表示処理(S16)を行って、処理を終了する。
この処理において、CPU11は、全てのレジストを1つずつ順次処理対象として選択し(S21,S26,S27)、レジスト毎にステップS22〜S25の処理を行う。
以上の処理により、CPU11は、一括編集モードへの移行指示があった場合に、表示パラメータとして選択されているのが個別パラメータであるかパラメータ群であるかに応じて、表示器15に一覧表示画面100又は一覧表示画面100′を表示させることができる。
CPU11は、一覧表示画面100において、基準レジスト選択ボタン101の操作や、レジスト内容表示部110へのタッチ等により、基準レジストとしてレジストrrを選択する操作があったことを検出すると、図10のフローチャートに示す処理を開始する。
以上の処理により、基準レジストの変更と、それに伴う一覧表示画面100の表示の更新を行うことができる。
CPU11は、一覧表示画面100において、一括減少ボタン141又は一括増加ボタン142の操作があったことを検出すると、図11のフローチャートに示す処理を開始する。
また、その変更の後、パラメータpが1つのみである場合(S42)、変更後のパラメータpの値に基づき、パラメータ値表示部112における各レジストのグラフを更新する(S43)。パラメータpが複数の場合には、パラメータ値表示部112はないため、この更新処理は不要である。
以上の処理により、パラメータ値の一括増減編集と、それに伴う一覧表示画面100の表示の更新を行うことができる。なお、図7に示した例では、パラメータpが複数の場合には一括増減の編集機能は無効にしているので、ステップS42及びS43の処理はなくてもよいが、これを解除できるようにすることも考慮し、図11にはステップS42及びS43の処理も示した。
CPU11は、一覧表示画面100において一括設定ボタン143の操作があったことを検出すると、図12のフローチャートに示す処理を開始する。
そしてまず、一括編集の対象に設定されている各レジストにつき、表示パラメータとして選択されているパラメータpの値を、基準レジストとして選択されているレジストrrにおけるパラメータpの値に設定する(S51)。
以上の処理により、パラメータ値の一括設定編集と、それに伴う一覧表示画面100の表示の更新を行うことができる。
CPU11は、一覧表示画面100においてパラメータ選択画面表示ボタン102の操作があったことを検出すると、図13のフローチャートに示す処理を開始する。
そして、まずパラメータ表示画面の枠を表示器15に表示させる(S61)。この枠には、パラメータ選択ボタン表示部220に表示されるパラメータ選択ボタン以外の各ボタンも含まれる。
その後、ステップS62で特定したパラメータブロックに属するパラメータを選択するための、予め定められたパラメータ選択ボタンを、パラメータ選択ボタン表示部220に表示させる(S64)。そして、パラメータpと対応するパラメータ選択ボタンをONにする(S65)。ここでの対応関係は、パラメータの数と種類が完全に一致することを基準とする。
一方、ステップS66でONの場合には、図14に示す一部有効化処理を実行する(S68)。
この処理において、CPU11は、表示中のパラメータ選択ボタンを1つずつ順次処理対象として選択し(S71,S76,S77)、パラメータ選択ボタン毎にステップS72〜S75の処理を行う。
以上の処理により、CPU11は、パラメータ選択画面200の表示指示があった場合に、その時点の表示パラメータと対応するパラメータ選択ボタンがONされた状態で、パラメータ選択画面200を表示器15に表示させることができる。
また、相違検出モードがONになっている場合には、対応するパラメータの値が全レジストで一致しているか否かに応じて、パラメータ選択ボタンの表示態様を異ならせることができる。
まず、相違検出ボタン231が押下された場合には、相違検出モードのオンオフを反転させると共に、図13のステップS66以下の処理を行う。
いずれかのパラメータ選択ボタンが押下された場合には、そのボタンと対応するパラメータを表示パラメータとして設定し、その設定に応じてボタンのオンオフを変更する。
閉じるボタン232が押下された場合には、パラメータ選択画面200を閉じ、図8の処理を実行して一覧表示画面100,100′を表示する。
以上説明してきた各処理により、図3乃至図7を用いて説明した、一覧表示画面100,100′におけるパラメータ値の一致表示及び一括編集の機能と、パラメータ選択画面200における相違検出の機能を実現することができる。
以上で実施形態の説明を終了するが、装置の構成、画面の表示内容、データ形式、具体的な処理内容等が上述の実施形態で説明したものに限られないことはもちろんである。
例えば、図3の例ではレジスト毎のパラメータの値をグラフにより表示する例を示したが、文字(数値や識別子)により表示するようにしてもよい。この場合、複数のパラメータが選択されていても、スペースが許す限り、それら全ての値を表示することができる。従って、図7に示した画面においても、レジスト内容表示部110に、表示パラメータとして選択されている各パラメータの値を表示するようにするとよい。
また、一覧表示画面100において、各レジストのパラメータの値が基準レジストと一致するか否かを示す表示を、マークではなく、レジスト内容表示部110あるいはパラメータ値表示部112の色やバターンを変えることによって行ってもよい。
また、以上述べてきた構成及び変形例は、矛盾しない範囲で適宜組み合わせて適用することも可能である。
従って、この発明を適用することにより、音響信号処理装置の操作性を向上させることができる。
Claims (2)
- 表示器と、
複数のパラメータの値からなるパラメータセットを複数記憶するパラメータメモリと、
1つの前記パラメータセットを記憶するカレントメモリと、
ユーザの個別編集操作に応じて、前記カレントメモリに記憶されているパラメータセットに含まれるパラメータの値を変更する個別編集手段と、
ユーザのリコール操作に応じて、前記パラメータメモリに記憶しているパラメータセットの1つを前記カレントメモリにコピーするリコール手段と、
前記カレントメモリに記憶されているパラメータセットに含まれるパラメータの値に従って音響信号の処理を行う音響信号処理手段と、
ユーザの第1の選択操作に応じて前記複数のパラメータのうち1つを選択する第1の選択手段と、
ユーザの表示指示に応じて、前記カレントメモリに記憶されているパラメータセット及び前記パラメータメモリに記憶されている複数のパラメータセットの各々について、前記第1の選択手段により選択されたパラメータの値を前記表示器に表示させる表示制御手段と、
ユーザの第2の選択操作に応じて、前記カレントメモリに記憶されているパラメータセット及び前記パラメータメモリに記憶されている複数のパラメータセットのうち任意の複数のパラメータセットを選択する第2の選択手段と、
ユーザの一括編集操作に応じて、前記第2の選択手段により選択された複数のパラメータセットの各々について、前記第1の選択手段により選択されたパラメータの値を一括して変更する一括編集手段とを設けたことを特徴とする音響信号処理装置。 - 請求項1に記載の音響信号処理装置であって、
前記一括編集手段が、
前記カレントメモリに記憶されているパラメータセット及び前記パラメータメモリに記憶されている複数のパラメータセットのうち1つのパラメータセットを、基準パラメータセットとして選択する第3の選択手段と、
ユーザによる設定操作に応じて、前記基準パラメータセットの、前記第1の選択手段により選択されたパラメータの値を、前記第2の選択手段により選択された複数のパラメータセットの各々の、対応するパラメータの値として設定する一括設定手段とを有することを特徴とする音響信号処理装置。
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JP2008186206A (ja) * | 2007-01-30 | 2008-08-14 | Yokogawa Electric Corp | プログラマブルロジックコントローラ支援装置 |
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