JP2010224353A - フェルール接続機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】フェルールに連結する装置、又はフェルール自体を交換する際に手間がかからず、尚且つ、フェルール接続機構の組み付け後の保持状態を確実に維持し、高い光結合効率を維持できるフェルール接続機構を提供する。
【解決手段】割りスリーブ3が、収容空間19に収容されると、割りスリーブ3は、当接している曲面23により、X軸に垂直な方向に押圧され、保持される。また、押圧突出部26a,26bは、各々、フランジ8a、8bの側面に当接する。そして、弾性力により、両フランジ8a、8bがX軸方向に突き合わされる方向に押圧されることで、一対のフェルール2a、2bが保持される。突起部15a、15bが、各々、溝11a、11bに嵌合されることで、フランジ8a、8bの回転位置が決定される。
【選択図】図1(a)

Description

本発明は、一対の光ファイバを接続する際に、各々の光ファイバが内装されたフェルール同士を突き合わせた状態で接続するためのフェルール接続機構に関する。
従来のフェルールの一例を図10に示す。従来より、フェルール101は、図10に示すように、心出し部102と、筒状のボディ103と、ボディに形成されるフランジ部104とを備えている。ボディ103は、心出し部102が圧入される圧入口105を備えている。光ファイバは先端の外被が剥がされ所定の長さだけ露出され、露出した光ファイバ素線が光ファイバ挿通孔106に、外被付の光ファイバ心線が光ファイバ心線挿通孔107に挿通される。
通信の分野で用いられる光コネクタは通常、特許文献1に開示されているように、割りスリーブを備えている。一対のフェルール101には、それぞれに光ファイバが内装され、両フェルール101の心出し部102が1つの割りスリーブ内で軸線方向へ整列され、両心出し部102の端面同士が突き合わされる。
そして、作業者が、割りスリーブ内で一対のフェルール101を突き合わせた状態で、フェルール101のフランジ部104に設けられた回転工具受け用の切り欠きに回転工具を差し込み、回転工具を回転させる等して、一対の光ファイバ同士の偏心を微調整するよう、調心を行う。
この突き合わせと調心とにより、一対の光ファイバが同心に接続される。割りスリーブは、各フェルール101の心出し部102により押し広げられて弾性復元力を発揮し、その復元力下で両フェルール101を所定位置に支持する。
特開2001−215360号公報
しかしながら、単純に割りスリーブにて一対のフェルール101が支持されるだけでは、組み付け後の一対のフェルール101の接続部が少しでも緩んだ場合、高い光結合効率を得ることが難しくなるという問題がある。
この場合、一対のフェルール101の接続部が接着されることが解決策として考えられる。しかし、フェルール接続機構を用いた装置の一部に不具合が生じ、フェルール101に連結する装置を交換する場合、又はフェルール101自体を交換する場合、一対のフェルール101の接続部が接着されていると、作業者は、一度光ファイバを切り離し、新しい光ファイバをフェルール101に通し、一対のフェルール101の接続部を接着し直す必要があり、手間がかかる。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、フェルールに連結する装置、又はフェルール自体を交換する際に手間がかからず、尚且つ、フェルール接続機構の組み付け後の保持状態を確実に維持し、高い光結合効率を維持できるフェルール接続機構を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の本発明は、光ファイバが内装された心出し部を備える一対のフェルールの接続端面同士を割りスリーブ内で突き合わせて、前記光ファイバ同士を光学的に接続するフェルール接続機構において、前記一対のフェルールの少なくとも一方に設けられ、複数の溝部を備えた外周面を有するフランジ部と、前記フランジ部の前記溝部に嵌合可能であり、前記光ファイバの軸線回りにおける前記フェルールの回転位置を保持する位置保持部材と、前記割りスリーブに対して着脱可能であり、前記軸線に垂直に向かう方向に弾性力により前記割りスリーブを押圧して保持する割りスリーブ保持部材と、前記一対のフェルールの接続端面同士が突き合わされる方向に、弾性力により前記一対のフェルールを押圧して保持する突き合わせ保持部材と、を備えたことを特徴とするものである。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の発明において、前記フランジ部の前記外周面は、前記複数の溝部と複数の突出部とが交互に形成された形状であることを特徴とするものである。
請求項3記載の本発明は、請求項2に記載の発明において、前記溝部の数は、前記光ファイバの光結合効率に基づき、あらかじめ決定されていることを特徴とするものである。
請求項4記載の本発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、前記フランジ部は前記一対のフェルールの両方にそれぞれ備えられたことを特徴とするものである。
請求項5記載の本発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、前記割りスリーブ保持部材は、前記割りスリーブを収容するための収容空間を有し、開放端部を通して前記割りスリーブを前記収容空間に収容可能な空洞形成部を備え、前記空洞形成部は、前記軸線に平行に延び、前記割りスリーブの周面に当接可能な第1の基準面を有する第1の板状部と、前記第1の板状部の一側端から前記第1の基準面に垂直に起立し、且つ、前記軸線に平行に延び、前記割りスリーブの周面に当接可能な第2の基準面を有する第2の板状部と、前記一側端に対向する前記第1の板状部の他側端から起立して前記第2の基準面に向かって突出し、且つ、前記軸線に平行に延び、前記割りスリーブの周面に当接可能な曲面を有する突出曲面板部と、を備え、前記割りスリーブの周面は、前記収容空間内において、前記第1及び第2の基準面に当接して位置決めされ、前記突出曲面板部の弾性力により前記軸線に垂直に向かう方向に押圧されることを特徴とするものである。
請求項6記載の本発明は、請求項5に記載の発明において、前記突き合わせ保持部材は、前記突き合わされる方向において前記空洞形成部の両側から延びる一対の延出部と、前記一対のフェルールの両方に設けられた一対の前記フランジ部を前記突き合わされる方向に押圧するために、前記一対の延出部から起立して形成され、一対の前記フランジ部の側面に係合可能な一対の突き合わせ方向押圧片と、を備え、前記各突き合わせ方向押圧片は、前記割りスリーブが前記収容空間に収容されたときに、前記フェルールの挿通を許容する切欠部を有することを特徴とするものである。
請求項7記載の本発明は、請求項6に記載の発明において、前記位置保持部材は、前記割りスリーブが前記収容空間に収容されたときに、前記フランジ部の溝部と対向する前記延出部の対向面に形成され、前記溝部に嵌合可能な突起部から構成されることを特徴とするものである。
請求項8記載の本発明は、請求項5〜7のいずれかに記載の発明において、前記フランジ部は、前記一対のフェルールの両方にそれぞれ備えられ、前記位置保持部材と前記垂直保持部材と前記突き合わせ保持部材とが一体に構成されることを特徴とするものである。
請求項1記載のフェルール接続機構によれば、位置保持部材により、光ファイバの軸線回りにおけるフェルールの回転位置が保持され、割りスリーブ保持部材により、光ファイバの軸線に垂直に向かう方向に割りスリーブが押圧されて保持され、突き合わせ保持部材により、一対のフェルールの接続端面同士が突き合わされる方向に、一対のフェルールが押圧されて保持される。
従って、割りスリーブ保持部材と突き合わせ保持部材とにより、光ファイバの軸線に垂直に向かう方向と、一対のフェルールの接続端面同士が突き合わされる方向との、2方向から一対のフェルールが突き合わされた状態で保持され、フェルール接続機構の組み付け後の保持状態が確実に維持される。
また、位置保持部材により、フェルールの回転位置も維持される。従って、調心後の状態がそのまま確実に維持され、高い光結合効率が維持される。
この結果、一対のフェルールの接続部が接着されずとも、高い光結合効率が維持されると共に、フェルールに連結する装置、又はフェルール自体が交換される際に、作業者が一度光ファイバを切り離すなどの手間がかからない。
請求項2記載のフェルール接続機構によれば、フランジ部に設けられた溝部の数に応じて、光ファイバの軸線回りにおけるフェルールの回転位置が細かく設定される。
請求項3記載のフェルール接続機構によれば、溝部の数は、光ファイバの光結合効率に基づきあらかじめ決定されている。このため、所望の光結合効率が得られる。
請求項4記載のフェルール接続機構によれば、一対のフェルールの両方にフランジ部が備えられる。これにより、一対のフェルールの両方の回転位置が設定されて保持されることにより、高い光結合効率が一層確実に得られ、維持される。
請求項5記載のフェルール接続機構によれば、割りスリーブが収容空間内において第1の基準面と第2の基準面とにより、所定の位置に位置決めされた状態で、突出曲面板部により押圧されて保持されることから、割りスリーブの保持が確実となり、フェルール接続機構の組み付け後の割りスリーブの不用意な移動を防ぐことができる。
請求項6記載のフェルール接続機構によれば、一対のフェルールが割りスリーブ内で突き合わされた状態を維持しながら、作業者は、切欠部にフェルールを挿通することにより、突き合わせ保持部材を支障なくフランジ部に装着することができる。
請求項7記載のフェルール接続機構によれば、作業者は、一対のフェルールを割りスリーブ内で突き合わせて、割りスリーブを収容空間に収容する際に、位置保持部材の突起部を、対向するフランジ部の溝部に嵌合させることができる。従って、作業者は、容易に、一対のフェルールの突き合わされた状態の維持と、フェルールの回転位置の設定とを、達成できる。
請求項8記載のフェルール接続機構によれば、位置保持部材と割りスリーブ保持部材と突き合わせ保持部材とが一体に構成されることから、製造工程が簡略化され、低コスト化が図られる。また、3つの保持部材が個別に構成されている接続機構と比べ、一体に構成された保持部材がフェルールに取り付けられることにより、3つの異なる保持作用が同時に達成され、作業者による保持作業が簡単になる。
本発明の一実施形態に係るフェルール接続機構1の外観を示す斜視図である。 上記フェルール接続機構1の外観を示す正面図である。 本実施形態に係るフェルール2aの断面図である。 本実施形態に係るボディ5aからフランジ8aの部分のみを取り出して示す部分破断斜視図である。 本実施形態に係るクランプ4の斜視図である。 上記クランプ4の側面図である。 上記クランプ4の正面図である。 本実施形態において割りスリーブ3が収容空間19に収容された際に、割りスリーブ3にかかる弾性力を説明するための説明図である。 図1(b)に示したフェルール接続機構1のA−A線に従う断面図である。 本実施形態に係る一対のフェルール2a、2bが、割りスリーブ3内で突き合わされた状態を示す図面である。 本実施形態に係る光ファイバ28bのコア中心Mbから、光ファイバ28aのコア中心Maへの角度θと、一対の光ファイバの軸ズレ量ADとの関係を説明するための説明図である。 本実施形態に係る接続損失CLの測定系を説明するための説明図である。 本実施形態に係るフランジ8bと上記光ファイバ28a、28bとの位置関係を説明するための説明図である。 本実施形態に係る光結合効率CEと溝11a、11bとの関係を示すグラフである。 従来のフェルール101の断面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。
[フェルール接続機構の外観]
図面を参照して本実施形態に係るフェルール接続機構1の外観について説明する。図3には、一方のフランジ8aのみが示されているが、フランジ8bもフランジ8aと同じ構造を有している。また、本明細書中で「当接する」という用語を用いた場合、ある円筒形状のものが、ある面に当たって接すること、又は、ある面が、ある円筒形状のものに当たって接することのいずれかを意味するものとする。
図1(a)、及び図1(b)に示すように、フェルール接続機構1は、一対のフェルール2a、2bと、割りスリーブ3と、クランプ4と、から構成される。以後、簡略化のため、図1(a)に示すように、一対のフェルール2a、2bの軸線方向をX軸とし、それに垂直な方向をY軸、Z軸として定義する。X軸、Y軸、Z軸の方向の定義は、他の図面においても共通のものとする。
一対のフェルール2a、2bは、各々、ボディ5a、5bと、心出し部6a、6bと、を備える。ボディ5a、5bはステンレス製であり、心出し部6a、6bはジルコニア製である。一対のフェルール2a、2bは、図1(a)、及び図1(b)に示すように、両心出し部6a、6bの端面同士が割りスリーブ3内にて突き合わされた状態で接続されている。ボディ5aは図2に示すように、心出し部6aが圧入されるための圧入口7aを有する。ボディ5aは、図1(a)、図1(b)、及び図2に示すように、フランジ8aを備えている。図2に示すように、心出し部6aは、光ファイバ素線が挿通される光ファイバ挿通孔9aを備え、ボディ5aは、外被付きの光ファイバ心線が挿通される光ファイバ心線挿通孔10aを備える。また、フランジ8aは、図3に示すように外周に溝11aと突出部12aとが交互に並んでいる歯車形状をしている。心出し部6bは、心出し部6aと同様、光ファイバ素線が挿通される光ファイバ挿通孔を備えている。ボディ5bも、ボディ5aと同様に、心出し部6bが圧入されるための圧入口を有し、フランジ8bと、光ファイバ心線が挿通される光ファイバ心線挿通孔とを備えている。フランジ8bも、フランジ8aと同様に、図6に示すように、外周に溝11bと突出部12bとが交互に並んでいる歯車形状をしている。本実施形態におけるフランジ8a、8bが、本発明のフランジ部の一例である。本実施形態における溝11a、11bが、本発明の溝部の一例である。本実施形態における突出部12a、12bが、本発明の突出部の一例である。
割りスリーブ3は、円筒状の筒に縦のスリットが入った形状である。割りスリーブ3は、ジルコニア製であり、弾性を有する。割りスリーブ3は、一対のフェルール2a、2bの心出し部6a、6bが互いに突き合わされた部分を包む。そして、割りスリーブ3は、突き合わされた部分を包んで保持するときに、内径部が弾性変形して押し広げられ、その弾性力により一対のフェルール2a、2bが突き合わされた状態を維持する。
クランプ4は、図4(a)に示すように、割りスリーブ保持部13と、フランジ押圧部14と、突起部15a、15bと、を備える。クランプ4は、鉄製であり、弾性を有する。クランプ4は、プレス加工により成形される。本実施形態における割りスリーブ保持部13が、本発明の割りスリーブ保持部材の一例である。本実施形態におけるフランジ押圧部14が、本発明の突き合わせ保持部材の一例である。本実施形態における突起部15a、15bが、本発明の位置保持部材、及び突起部の一例である。
割りスリーブ保持部13は、第1平面板部16と、第2平面板部17と、曲面板部18と、を備える。第1平面板部16と、第2平面板部17と、曲面板部18とは、割りスリーブ3を収容可能な収容空間19を形成する。割りスリーブ3は、開放端部20を通して、収容空間19に収容される。本実施形態における第1平面板部16と、第2平面板部17と、曲面板部18と、が、本発明の空洞形成部の一例である。本実施形態における第1平面板部16が、本発明の第1の板状部の一例である。本実施形態における第2平面板部17が、本発明の第2の板状部の一例である。本実施形態における曲面板部18が、本発明の突出曲面板部の一例である。本実施形態における収容空間19が、本発明の収容空間の一例である。本実施形態における開放端部20が、本発明の開放端部の一例である。
第1平面板部16は、X軸に平行に延びている第1平面21を備える。第1平面21は、割りスリーブ3が収容空間19に収容された際に、割りスリーブ3の周面に当接する。第2平面板部17は、第1平面板部16の一側端16aから第1平面21に垂直に起立して形成されている第2平面22を備える。第2平面22は、割りスリーブ3が収容空間19に収容された際に、割りスリーブ3の周面に当接する。曲面板部18は、第1平面板部16の他側端16bから起立して第2平面板部17に向かって突出している。曲面板部18は、X軸に平行に延びている曲面23を備える。曲面23は、第2平面板部17に向かって突出し、割りスリーブ3が収容空間19に収容された際に、割りスリーブ3の周面に当接する。本実施形態における第1平面21が、本発明の第1の基準面の一例である。本実施形態における第2平面22が、本発明の第2の基準面の一例である。本実施形態における曲面23が、本発明の曲面の一例である。
割りスリーブ3が、開放端部20を通して、収容空間19に収容される際の割りスリーブ保持部13の動作、及び機能について説明する。割りスリーブ3が、収容空間19に収容されると、第1平面21と第2平面22とは、基準面として機能し、割りスリーブ3の収容空間19内での位置が決定される。曲面板部18は、割りスリーブ3が収容空間19に収容されるとき、弾性変形してX軸に垂直な方向に押し広がる。その際、曲面23が、割りスリーブ3の周面に当接している。そして、割りスリーブ3が収容空間19に完全に収容されると、弾性力が働き、曲面板部18は元の状態に戻る動きをする。
図5は、割りスリーブ3が収容空間19に完全に収容された際の、割りスリーブ3とクランプ4とのX軸の正の方向から見たときの概略図を示している。一対のフェルール2a、2bは割りスリーブ3内で突き合わされており、図7(a)に示すようにフェルール2aの軸線AXaとフェルール2bの軸線AXbとは一致し、1本の軸線AXとなっている。割りスリーブ3は、収容空間19に完全に収容されると、図5に示すように、曲面23に当接しながら、曲面板部18の弾性力により、X軸に、即ち、一対のフェルール2a、2bの軸線AXに垂直に向かう方向VTに押圧され、保持される。
フランジ押圧部14は、図4(c)に示すように、延出部24と、押圧片25a、25bと、を備えている。延出部24は、割りスリーブ保持部13のX軸方向の両側から、段差形状に屈曲されてX軸方向に延出している。押圧片25a、25bは、延出部24から起立して形成されている。押圧片25a、25bは、図4(a)、及び図4(c)に示すように、各々、押圧突出部26a,26bと、切欠部27a、27bと、を備えている。押圧突出部26a、26bは図4(a)に示すように、各々、自由端側が二股に分かれた形状をしている。切欠部27a、27bの各々は、図4(a)に示すように、押圧突出部26a、26bの各々の二股状の自由端部分の間に形成されている。本実施形態における延出部24が、本発明の延出部の一例である。本実施形態における押圧片25a、25bが、本発明の突き合わせ方向押圧片の一例である。本実施形態における切欠部27a、27bが、本発明の切欠部の一例である。
一対のフェルール2a、2bが割りスリーブ3内で突き合わされた状態で、割りスリーブ3が、収容空間19に収容された際の、フランジ押圧部14の動作、及び機能について説明する。押圧突出部26a,26bは、図1(b)に示すように、割りスリーブ3が、収容空間19に収容されると、各々、フランジ8a、8bの側面に当接する。そして、弾性力により、両フランジ8a、8bがX軸方向に突き合わされる方向に押圧されることで、一対のフェルール2a、2bが保持される。また、切欠部27a、27bは、フェルール2a、2bの心出し部6a、6bの挿通を許容する。
突起部15a、15bは、図6に示すように、割りスリーブ3が収容空間19に収容されたときに、溝11a、11bと対向する延出部24の対向面に形成されている。突起部15a、15bは、各々、フランジ8a、8bの溝11a、11bに嵌合される。突起部15a、15bが、各々、溝11a、11bに嵌合されることで、フランジ8a、8bの回転位置が決定される。溝11a、11b、及び突起部15a、15bの嵌合については、後に詳細に説明する。
[フランジの溝の数の設定]
図面を用いて、本実施形態に係るフランジ8a、8bの溝11a、11bの数GNの設定手順についての説明を行う。図7(a)、及び図7(c)は、ボディ5a、5bを省略した状態で、フェルール2a、2b、割りスリーブ3の構造を簡略化して、示している。また、図8は簡略化のため、フランジ8bのみを示している。また、図8は、簡略化のため、溝11bと突出部12bとの数が8個のものを示しているが、図3などで示された本実施形態では、フランジ8a、8bの溝11a、11b及び突出部12a、12bの数は各々16個である。
図7(a)に示すように、一対のフェルール2a、2bは、割りスリーブ3内にて突き合わされ、フェルール2aの軸線AXaとフェルール2bの軸線Axbとが一致し、1本の軸線AXとなる。
図7(b)は、図7(a)に示す軸線AXを中心に、フェルール2aとフェルール2bとを見た際の、光ファイバ28a、28bの各々のコア中心Ma,Mbの軸線AXに対する回転位置を示している。光ファイバ28a、28bは、各々のコア中心Ma,Mbの軸線AXからの偏心に応じて、各々、コア偏心量Ca、Cb(μm)を有する。コア中心Mbから、コア中心Maへの角度をθとすると、一対の光ファイバ28a、28bの軸ズレ量AD(μm)は次式により算出される。
一対のフェルール2a、2bが突き合わされ、光ファイバ28a、28bが光学的に接続された場合、コア中心Ma,Mbの上述の偏心により、光結合効率CEが低下し、接続損失CLが生ずる。一般的に、同じモードフィールド径(以後、「MFD」と記す。)を有する光ファイバ同士の接続における接続損失CL(dB)は次式により算出される。ただし、ここに、BRはMFDの半分の量として定義されるビーム半径(μm)である。
光ファイバ28a、28bの接続損失CLは、図7(c)に示す測定系により測定される。図7(c)において、光源29からの光は、フェルール接続機構1内に供給され、光ファイバ28aと光ファイバ28bとを介して、光パワーメータ30に供給される。光源29の出力を一定にしておくと、光ファイバ28a、28bの接続損失CLに応じて、光パワーメータ30で検出される光パワーが変化する。従って、光パワーメータ30により検出された光パワーから、光ファイバ28a、28bの接続損失CLを算出することができる。作業者は、調心の際、図7(c)に示す測定系により、接続損失CLを測定することで、フェルール2aとフェルール2bとの位置関係のうち、最も接続損失CLが小さい位置を割り出すことができる。そして、作業者は、最も接続損失CLが小さい位置で、割りスリーブ3を収容空間19に収容し、突起部15a、15bが、各々、溝11a、11bに嵌合されることで、フランジ8a、8bの回転位置が決定される。このように回転位置が決定されることで、フェルール2aとフェルール2bとが、最も接続損失CLが小さい位置、即ち、最も結合効率CEが大きい位置で保持される。
図8を参照して、一対のフェルール2a、2bが、割りスリーブ3内にて突き合わされ、割りスリーブ3が収容空間19に収容された際の、溝11a、11bの数GNと、接続損失CLとの関係を説明する。図8に示すように、溝11bの数GNと、フランジ8bの溝11bの間隔、即ち、突出部12bのある山の部分GMから隣り合う山の部分GMへの回転角度Φとの関係は次式により示される。
接続損失CLが最大となるのは、コア中心Maが突出部12aの山の部分GMに、コア中心Mbが溝部11bの谷の部分GVに位置するか、又は、コア中心Mbが突出部12bの山の部分GMに、コア中心Maが溝11aの谷の部分GVに位置する場合の何れかの場合である。何れの場合においても、図8に示すように、コア中心Mbから、コア中心Maへの角度θは、一対のフェルール2a、2bの回転角度Φと以下の関係にある。
数式3を数式4に代入すると、
数式2と数式5とを数式1に代入することで、接続損失CLが最大となる場合の接続損失CL(dB)と溝11a、11bの数GNとの数式6が、得られる。
数式6を用いて、光結合効率CEを計算した結果を図9に示す。光ファイバ28a、28bのMFDとしては、可視光シングルモードファイバ(MFD:3.5μm)、通信用シングルモードファイバ(MFD:10.0μm)、マルチモードファイバ(MFD:100.0μm)の3種類の設定値を用いた。図9において、横軸は溝11a、11bの数GN、縦軸は光結合効率CE(%)である。なお、光ファイバ28a、28bの、コア偏心量Ca、Cb(μm)は何れもCa=Cb=2(μm)と設定した。
図9に示すように、可視光シングルモードファイバ、通信用シングルモードファイバ、マルチモードファイバ、何れの場合でも、溝11a、11bの数GNが多いほど、大きな光結合効率CEが得られることが分かる。また、可視光シングルモードファイバは溝11a、11bの数GNが4つの場合、結合効率は50%程度と小さい値である。これは、可視光シングルモードファイバのMFDが他の二つの光ファイバに比べ、非常に小さい値であるために、接続損失CLが大きいことに起因する。しかし、可視光シングルモードファイバの場合であっても、図9に示すように、溝11a、11bの数GNが12個以上の場合は、光結合効率CEが90%以上と大きな数値を示す。作業者は、数式6を用いた計算を予め行い、光結合効率CEが90%以上得られる溝11a、11bの数GNのフランジ8a、8bをフェルール2a、2bに設けることで、高い結合効率CEを得ることが可能となる。本実施形態では、16個の溝11a、11bが、各々、フランジ8a、8bに設けられており、ほぼ100%の光結合効率CEが得られる。
[動作説明]
図面を用いて、本実施形態に係るフェルール接続機構1の動作説明を行う。一対のフェルール2a、2bは、上述の方法により設定された溝11a、11bの数GNを備えたフランジ8a、8bを各々備えている。一対のフェルール2a、2bは、割りスリーブ3内で突き合わされる。フェルール2a、2bに各々内装された光ファイバ28a、28bは光学的に接続される。
一対のフェルール2a、2bの調心について説明する。図7(c)に示した測定系により、上述の方法により、接続損失CLの算出が行われる。具体的には、一対のフェルール2a、2bを割りスリーブ内で回転させながら、接続損失CLが最も小さい、即ち光結合効率が最も大きい位置が割り出され、その位置で一対のフェルール2a、2bが割りスリーブ3内で保持され、一対のフェルール2a、2bの調心が終了する。
調心終了後、一対のフェルール2a、2bが割りスリーブ3内で突き合わされた状態のまま、割りスリーブ3が、クランプ4の収容空間19に収容される。割りスリーブ3が、クランプ4の収容空間19に収容される際、クランプ4の突起部15a、15bが、そのまま各々フランジ8a、8bの溝11a、11bに嵌合されず、フランジ8a、8bの突出部12a、12bと接触することがある。この際、突出部12a、12bと突起部15a、15bとの接触後、突起部15a、15bは各々突出部12a、12bと接触しながらわずかにずれ、溝11a、11bに嵌合される。上述の方法により、フランジ8a、8bの溝11a、11bの数GNは、大きな光結合効率CEが得られるよう、あらかじめ設定されているため、突出部12a、12bの突起部15a、15bとの接触後のわずかなずれは、光結合効率CEに極僅かな影響しか及ぼさない。突起部15a、15bが、各々クランプ4の溝11a、11bに嵌合され、フランジ8a、8bがフランジ押圧部14により、一対のフェルール2a、2bが突き合わされる方向に押圧されることで、一対のフェルール2a、2bの割りスリーブ3、及びクランプ4への組み付け作業が終了する。
フェルール接続機構1の解体作業は以下のようにして行われる。作業者が両手で割りスリーブ3とクランプ4とを掴み、割りスリーブ3をクランプ4の収容空間19から取り外す。次に、作業者が両手で割りスリーブ3とフェルール2aのボディ5aとを掴み、フェルール2aを割りスリーブ3から引き抜く。次に同様にしてフェルール2bを割りスリーブ3から引き抜く。このように、フェルール接続機構1の解体作業は、光ファイバ28a、28bの切断などの大掛かりな作業を行うことなく、極めて容易に行うことができる。
[本実施形態の使用例]
本実施形態に係るフェルール接続機構1の網膜走査ディスプレイにおける使用例について説明する。網膜走査ディスプレイとは、ヘッドマウントディスプレイ装置(以後、「HMD」と記す。)の一形態であり、装着者の頭部およびその近辺に装着され、画像光を装着者の眼に導き、装着者の網膜上で2次元方向に走査することにより、コンテンツ情報に対応する画像が装着者により視認されるように構成されたものである。
網膜走査ディスプレイ装置は、赤色の画像光を発生する赤色画像光光源部と、緑色の画像光を発生する緑色画像光光源部と、青色の画像光を発生する青色画像光光源部と、各々の光源部から発せられた画像光を光ファイバ28aに集光するための集光レンズと、各々の光源部から発せられた各々の画像光を合波部に供給するための光ファイバ28aと、各々の光ファイバ28aから供給される画像光を合波部に供給するための光ファイバ28bと、各々の光ファイバ28bから供給された画像光を合波するための合波部と一対のフェルール2a、2bとを備える。一対のフェルール2a、2bには、各々、光源部側の光ファイバ28a、合波部側の光ファイバ28bが内装されている。
光源部が破損した際、光源部のみを網膜走査ディスプレイの筐体内で交換し、その後の光軸合せ等の作業を筐体内で行うことは困難を極める。そのため、通常、各々の画像光に対する各々の光源部と、集光レンズと光ファイバ28aとは一つのユニットとしてあらかじめ組みつけられている。フェルール接続機構1は、この3つのユニットの先端に設けられたフェルール2aの心出し部6aと合波部につなげられたフェルール2bの心出し部6bとを、接続する際に使用される。これにより、光源部が破損し、光源部を交換する際、フェルール接続機構1を上述の方法で解体し、ユニット毎交換することができる。これに対し、フェルール2a、2b同士を接着した場合は、光ファイバを切断し、筐体から合波部を取り出し、合波部の光ファイバ28bを新たなフェルール2bに通し、フェルール2a、2bの先端を研磨した後、フェルール2a、2bを接着し直すという手間がかかる。光源部と集光レンズと光ファイバ28aとが一つのユニットとして組みつけられていない場合には、上記の作業に加え、新しいフェルール2aに光源部側の光ファイバ28aを通す手間もかかる。また、このように光源部の交換の度に光ファイバを切断していくと、光ファイバがその度に短くなっていくという問題も生ずる。しかし、本実施形態に係るフェルール接続機構1を網膜走査ディスプレイに適用したことで、一対のフェルール2a、2bを接着した際の手間は一切かからず、作業者は容易に光源部の交換を行うことができる。
(変形例)
本実施形態において、割りスリーブ保持部13と、フランジ押圧部14と、突起部15a、15bとは一体成形で製造されているが、これに限らず、例えば、何れかの部位が別体であってもよいし、全ての部位が別体であってもよい。例えば、割りスリーブ保持部13のみが別体であり、フランジ押圧部14の延出部24に取り付け可能であってもよい。
本実施形態において、割りスリーブ3は、ジルコニア製であり、クランプ4は、鉄製であったが、これに限らず、弾性を有する部材であれば、何が用いられてもよい。
本実施形態において、フランジ8a、8bは、ボディ5a、5bと一体成形されていたが、これに限らず、ボディ5a、5bと別個のものであってもよい。この場合、作業者は、フランジ8a、8bを各々ボディ5a、5bに接着するなどの作業が必要となる。
本実施形態において、フランジ8a、8bは、一対のフェルール2a、2bの両方に備えられていたが、これに限らず、いずれか一方のみに備えられていてもよい。
本実施形態において、溝11a、11bの数GNは16個であった。これに限らず、ある程度高い光結合効率が得られるのであれば、溝11a、11bの数は、例えば、10個であっても、20個であってもよい。
本実施形態において、割りスリーブ保持部13は、第1平面板部16と、第2平面板部17と、曲面板部18とを備え、この3つの部材により割りスリーブ3が保持されていたが、これに限らず、例えば、割りスリーブ保持部13が第2平面板部17の代わりに図示しないもう1つの曲面板部を備えていてもよい。この場合、割りスリーブ3が収容空間19に収容されると、割りスリーブ3は、曲面板部18、及びもう1つの曲面板部の弾性力により、一対のフェルール2a、2bの軸線AXに垂直に向かう方向に押圧され、保持される。
1 フェルール接続機構
2a、2b フェルール
3 割りスリーブ
4 クランプ
5a,5b ボディ
6a、6b 心出し部
7a 圧入口
8a、8b フランジ
11a、11b 溝
12a、12b 突出部
13 割りスリーブ保持部
14 フランジ押圧部
15a、15b 突起部
16 第1平面板部
17 第2平面板部
18 曲面板部
19 収容空間
20 開放端部
21 第1平面
22 第2平面
23 曲面
24 延出部
25a、25b 押圧片
26a,26b 押圧突出部
27a、27b 切欠部
28a、28b 光ファイバ
AX 軸線
GN 溝11a、11bの数
CE 光結合効率

Claims (8)

  1. 光ファイバが内装された心出し部を備える一対のフェルールの接続端面同士を割りスリーブ内で突き合わせて、前記光ファイバ同士を光学的に接続するフェルール接続機構において、
    前記一対のフェルールの少なくとも一方に設けられ、複数の溝部を備えた外周面を有するフランジ部と、
    前記フランジ部の前記溝部に嵌合可能であり、前記光ファイバの軸線回りにおける前記フェルールの回転位置を保持する位置保持部材と、
    前記割りスリーブに対して着脱可能であり、前記軸線に垂直に向かう方向に弾性力により前記割りスリーブを押圧して保持する割りスリーブ保持部材と、
    前記一対のフェルールの接続端面同士が突き合わされる方向に、弾性力により前記一対のフェルールを押圧して保持する突き合わせ保持部材と、
    を備えたことを特徴とするフェルール接続機構。
  2. 前記フランジ部の前記外周面は、前記複数の溝部と複数の突出部とが交互に形成された形状であることを特徴とする請求項1に記載のフェルール接続機構。
  3. 前記溝部の数は、前記光ファイバの光結合効率に基づき、あらかじめ決定されていることを特徴とする請求項2に記載のフェルール接続機構。
  4. 前記フランジ部は前記一対のフェルールの両方にそれぞれ備えられたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のフェルール接続機構。
  5. 前記割りスリーブ保持部材は、
    前記割りスリーブを収容するための収容空間を有し、開放端部を通して前記割りスリーブを前記収容空間に収容可能な空洞形成部を備え、
    前記空洞形成部は、
    前記軸線に平行に延び、前記割りスリーブの周面に当接可能な第1の基準面を有する第1の板状部と、
    前記第1の板状部の一側端から前記第1の基準面に垂直に起立し、且つ、前記軸線に平行に延び、前記割りスリーブの周面に当接可能な第2の基準面を有する第2の板状部と、
    前記一側端に対向する前記第1の板状部の他側端から起立して前記第2の基準面に向かって突出し、且つ、前記軸線に平行に延び、前記割りスリーブの周面に当接可能な曲面を有する突出曲面板部と、を備え、
    前記割りスリーブの周面は、前記収容空間内において、前記第1及び第2の基準面に当接して位置決めされ、前記突出曲面板部の弾性力により前記軸線に垂直に向かう方向に押圧されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のフェルール接続機構。
  6. 前記突き合わせ保持部材は、
    前記突き合わされる方向において前記空洞形成部の両側から延びる一対の延出部と、
    前記一対のフェルールの両方に設けられた一対の前記フランジ部を前記突き合わされる方向に押圧するために、前記一対の延出部から起立して形成され、一対の前記フランジ部の側面に係合可能な一対の突き合わせ方向押圧片と、を備え、
    前記各突き合わせ方向押圧片は、前記割りスリーブが前記収容空間に収容されたときに、前記フェルールの挿通を許容する切欠部を有することを特徴とする請求項5に記載のフェルール接続機構。
  7. 前記位置保持部材は、
    前記割りスリーブが前記収容空間に収容されたときに、前記フランジ部の溝部と対向する前記延出部の対向面に形成され、前記溝部に嵌合可能な突起部から構成されることを特徴とする請求項6に記載のフェルール接続機構。
  8. 前記フランジ部は、前記一対のフェルールの両方にそれぞれ備えられ、
    前記位置保持部材と前記垂直保持部材と前記突き合わせ保持部材とが一体に構成されることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載のフェルール接続機構。
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