JP2010223763A - 物理量検出デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】シールリングを用いてパッケージに蓋体を溶接する際に、金属成分がキャビティー内に飛散することを防止し、信頼性の高い物理量検出デバイスを提供する。
【解決手段】本発明に係る物理量検出デバイス100は、振動子70が実装されたパッケージ10と、パッケージ10の開口部11の周囲の上面16に形成されたシールリング20と、パッケージ10の開口部11の周囲の上面16であって、シールリング20の内側に、シールリング20と離間して形成されたリング状部材30と、シールリング20の上面に溶接された蓋体40と、を含み、リング状部材30の上面の少なくとも一部は、蓋体40の下面と離間している。
【選択図】図1

Description

本発明は、物理量検出デバイスに関する。
シールリングを用いてパッケージに金属蓋を溶接する際に、シールリングないし金属蓋の金属成分がキャビティー内に飛散(スプラッシュ)することがある。特に、キャビティー内に収容された振動子に飛散した金属成分が付着すると、発振特性が大きく変動してしまい、所定の特性を得ることができない。このような問題を回避するため、特許文献1では、金属成分の飛散の発生自体を防止するように、シールリングと金属蓋との接合部に効率よく電流を流す構成が開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示された技術は、仮に金属成分の飛散が発生した場合に、キャビティー内への侵入を防止する構成となっていない。
特開平8−290272号公報
本発明の目的の1つは、シールリングを用いてパッケージに蓋体を溶接する際に、金属成分がキャビティー内に飛散することを防止し、信頼性の高い物理量検出デバイスを提供することにある。
本発明に係る物理量検出デバイスは、
振動子が実装されたパッケージと、
前記パッケージの開口部の周囲の上面に形成されたシールリングと、
前記パッケージの開口部の周囲の上面であって、前記シールリングの内側に、前記シールリングと離間して形成されたリング状部材と、
前記シールリングの上面に溶接された蓋体と、
を含み、
前記リング状部材の上面の少なくとも一部は、前記蓋体の下面と離間している。
このような物理量検出デバイスによれば、シールリングを用いてパッケージに蓋体を溶接する際に、金属成分がキャビティー内に飛散することを防止し、高い信頼性を有することができる。
本発明に係る物理量検出デバイスにおいて、
前記リング状部材の少なくとも一部は、前記シールリングに比べて低い低背部であり、
前記低背部の上面は、前記蓋体の下面と離間していることができる。
このような物理量検出デバイスによれば、前記低背部の上面と前記蓋体の下面との間に形成された通気部によって、前記シールリングと前記リング状部材との間の空間(空隙)内を脱気することができる。
本発明に係る物理量検出デバイスにおいて、
前記低背部の上面と前記蓋体の下面との間に形成された通気部は、
前記リング状部材の前記シールリング側の第1側面から、前記第1側面と反対側の第2側面まで、貫通していることができる。
このような物理量検出デバイスによれば、確実に、空隙内を脱気することができる。
本発明に係る物理量検出デバイスにおいて、
前記低背部は、複数設けられていることができる。
このような物理量検出デバイスによれば、仮に、金属成分の飛散によって1つの前記通気部が塞がれたとしても、残りの前記通気部によって、空隙内を脱気することができる。
本発明に係る物理量検出デバイスにおいて、
前記振動子は、基体と、前記基体から延出された振動腕と、を有し、
前記リング状部材は、平面視において、4つの辺を有し、
前記4つ辺のうちの少なくとも1辺は、前記振動腕の先端部から最も近い辺であり、
前記低背部は、前記最も近い辺以外の辺に設けられていることができる。
このような物理量検出デバイスによれば、仮に、前記通気部を通って、飛散した金属成分がキャビティー内に侵入したとしても、前記先端部への付着の可能性を小さくすることができる。
本発明に係る物理量検出デバイスにおいて、
前記基体は、
基部と、
前記基部から第1軸に沿って、両側へ延出された1対の連結腕と、を有し、
前記振動子は、
前記基部から前記第1軸と直交する第2軸に沿って、両側へ延出された1対の前記振動腕と、
前記1対の連結腕の各々から前記第2軸に沿って、両側へ延出された1対の前記振動腕と、を有することができる。
このような物理量検出デバイスによれば、いわゆるダブルT型の前記振動子を備え、高い信頼性を有することができる。
本発明に係る物理量検出デバイスにおいて、
前記振動子は、前記基体から並列して延出された1対の前記振動腕を有することができる。
このような物理量検出デバイスによれば、音叉型の前記振動子を備え、高い信頼性を有することができる。
本発明に係る物理量検出デバイスにおいて、
前記4つの辺は、互いに対向する1対の長辺と、互いに対向する1対の短辺と、から構成され、
前記低背部は、前記短辺に設けられていることができる。
このような物理量検出デバイスによれば、前記短辺と前記振動子の前記先端部との距離が、前記長辺と前記振動子の前記先端部との距離よりも小さい場合に、仮にキャビティー内に飛散した金属成分の前記先端部への付着の可能性を、小さくすることができる。
本発明に係る物理量検出デバイスにおいて、
リング状部材の材質は、セラミックスであることができる。
このような物理量検出デバイスによれば、安価に、前記リング状部材を形成することができる。
第1の実施形態に係る物理量検出デバイスを模式的に示す断面図。 第1の実施形態に係る物理量検出デバイスを模式的に示す平面図。 第1の実施形態に係る物理量検出デバイスの振動子の動作を説明するための平面図。 第1の実施形態に係る物理量検出デバイスの振動子の動作を説明するための平面図。 第1の実施形態に係る物理量検出デバイスの製造工程を模式的に示す断面図。 第1の実施形態に係る物理量検出デバイスの製造工程を模式的に示す断面図。 第2の実施形態に係る物理量検出デバイスを模式的に示す断面図。 第2の実施形態に係る物理量検出デバイスを模式的に示す平面図。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。
1. 第1の実施形態
1.1. 第1の実施形態に係る物理量検出デバイス
まず、第1の実施形態に係る物理量検出デバイス100について、図面を参照しながら説明する。図1は、物理量検出デバイス100を模式的に示す断面図である。図2は、物理量検出デバイス100を模式的に示す平面図である。図3および図4は、物理量検出デバイス100の振動子70の動作を説明するための平面図である。なお、図1は、図2のI−I線断面図である。また、図2では、便宜上、蓋体40およびICチップ80の図示を省略している。
物理量検出デバイス100は、図1および図2に示すように、パッケージ10と、シールリング20と、リング状部材30と、蓋体40と、振動子70と、を有する。さらに、物理量検出デバイス100は、支持基板50と、リード60と、ICチップ80と、を有することができる。
パッケージ10は、図1に示すように、開口部11内に、振動子70を収容することができる。パッケージ10の材質は、例えば、セラミックスである。パッケージ10は、第1実装面12と、第2実装面14と、を有する。第1実装面12には、振動子70が実装されることができる。第2実装面14には、ICチップ80が実装されることができる。第1実装面12および第2実装面14は、開口部11の底面を構成している。第1実装面12は、例えば、第2実装面14に比べて高い位置(+Z方向側)にある。第1実装面12および第2実装面14は、平坦な面である。パッケージ10は、例えば第2実装面14から、パッケージ10の下面17(−Z方向側の面)まで貫通している貫通孔18を有することができる。貫通孔18によって、キャビティー1(例えば、パッケージ10と、蓋体40と、リング状部材30と、によって区画される空間)内を脱気することができる。これにより、キャビティー1内を、減圧空間、より好ましくは真空にすることができる。なお、図示はしないが、貫通孔18は、キャビティー1内を脱気した後、塞がれることができる。
シールリング20は、パッケージ10の開口部11の周囲に位置する上面16(+Z方向側の面)に形成されている。シールリング20は、図2に示すように、開口部11を取り囲んで形成されている。シールリング20の材質は、例えば、金とゲルマニウムとの合金などである。
リング状部材30は、パッケージ10の開口部11の周囲に位置する上面16であって、シールリング20の内側に形成されている。リング状部材30は、シールリング20と離間している。リング状部材30は、シールリング20に比べて低い(Z方向の長さが短い)低背部31を有することができる。低背部31の上面は、蓋体40の下面と離間している。低背部31の上面と、蓋体90の下面と、の間には、通気部3が形成されている。通気部3は、リング状部材30のシールリング20側の第1側面32から、第1側面32と反対側の第2側面33まで連通している。すなわち、通気部3は、キャビティー1と、シールリング20とリング状部材30との間の空間5(以下、「空隙5」ともいう)と、を連通している。低背部31は、例えば、複数設けられることができ、図示の例では2つだが、その数は特に限定されない。リング状部材30の低背部31以外の上面は、蓋体90と接していることができる。リング状部材30の材質は、例えば、セラミックス、金とゲルマニウムとの合金などである。リング状部材30の材質がセラミックスである場合は、例えば、金とゲルマニウムとの合金によって形成される場合に比べて、安価に形成されることができる。
リング状部材30は、図2に示すように、互いに対向する1対の長辺34a,34bと、互いに対向する1対の短辺35a,35bと、を有する。長辺34a,34bと、短辺35a,35bとは、直交していることができる。長辺34aは、4つの辺34a,34b,35a,35bのうち、例えば、振動子70の検出用振動腕74の先端部74a、および駆動用振動腕76の先端部76aから最も近い辺である。また、長辺34bは、4つの辺34a,34b,35a,35bうち、検出用振動腕74の先端部74b、および駆動用振動腕76の先端部76bから最も近い辺である。低背部31は、このような先端部74a,74b,76a,76bから最も近い辺以外の辺に設けられている。図示の例では、低背部31は、短辺35a,35bに設けられている。なお、図示はしないが、リング状部材30は、その全てがシールリング20より低くてもよい。すなわち、リング状部材30は、その全てが低背部31であってもよい。
蓋体40は、図1に示すように、シールリング20の上面に、例えばシーム溶接によって、溶接されている。蓋体40は、リング状部材30の低背部31以外の上面と、例えばシーム接合によって、接合されていてもよい。蓋体40の材質は、例えば、コバール(鉄、ニッケルおよびコバルトの合金)などの金属である。
支持基板50は、パッケージ10に収容されている。支持基板50の材質は、例えば、ポリイミドなどの樹脂である。支持基板50は、リード60を介して第1実装面12に固定されている。支持基板50は、支持基板50の上面から下面まで貫通している開孔52を有することができる。
リード60は、パッケージ10に収容されている。リード60の材質は、例えば、銅、金、ニッケル、または、これらの合金などである。第リード60は、図2に示すように、複数設けられていてもよく、図示の例は6つ設けられているが、その数は特に限定されない。リード60は、図1に示すように、支持基板50の端部の下面側から、開孔52を介して、支持基板50の上面側まで、延びていることができる。リード60の一方側の端部61の上面は、例えば接着材によって支持基板50の下面と接着されており、リード60の一方側の端部61の下面は、例えばろう材90によって第1実装面12と接着されている。リード60の他方側の端部62の上面は、例えば熱圧着によって振動子70の下面と接着されている。
振動子70は、図1に示すように、リード60によって、支持基板50の上方に支持されている。振動子70の材質は、例えば、水晶、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウムなどの圧電材料である。振動子70を有する物理量検出デバイス100は、物理量に応じて振動子70の周波数が変動することを利用して、その物理量を検出するセンサーである。より具体的には、物理量検出デバイス100は、加速度によって発生する応力、角速度によって発生するコリオリ力などを、検出するジャイロセンサーである。このようなジャイロセンサーに使用される振動子(ジャイロスコープ)70の態様としては、いわゆるダブルT型振動子、音叉型振動子、AT振動子、ウォーク型振動子などを例示することができる。以下、振動子70を、いわゆるダブルT型のジャイロスコープとして説明する。
振動子70は、図2に示すように、基体72と、基体72から延出された振動腕と、を有することができる。振動腕は、複数設けられ、検出用振動腕74と、駆動用振動腕76と、に区別されることができる。
基体72は、基部71と、連結腕73と、を有する。基部71は、リード60と接着されていることができる。連結腕73は、1対設けられており、基部71からX軸に沿って両側へ(+X方向と−X方向とに向かって)延出している。連結腕73の延出方向は、例えば、長辺34a,34bの延出方向と同じである。
検出用振動腕74は、1対設けられており、基部71からY軸に沿って両側へ(+Y方向と−Y方向とに向かって)延出している。検出用振動腕74の延出方向は、例えば、短辺35a,35bの延出方向と同じである。検出用振動腕74の表面には、検出電極(図示せず)が形成されている。検出用振動腕74の先端部74a,74bは、検出用振動腕74の他の部分に比べて幅が広い形状であることができる。先端部74a,74bによって、角速度の検出感度を向上させることができる。検出用振動腕74によって、角速度を検出する検出振動系が構成されている。
駆動用振動腕76は、1対の連結腕73の各々からY軸に沿って両側へ(+Y方向と−Y方向とに向かって)延出している。駆動用振動腕76の延出方向は、例えば、短辺35a,35bの延出方向と同じである。駆動用振動腕76の表面には、駆動電極(図示せず)が形成されている。駆動用振動腕76の先端部76a,76bは、駆動用振動腕76の他の部分に比べて幅が広い形状であることができる。先端部76a,76bによって、角速度の検出感度を向上させることができる。連結腕73と駆動用振動腕76とによって、振動子70を駆動する駆動振動系が構成されている。
図3に示すように、振動子70は、角速度が加わらない状態において、駆動用振動腕76が矢印Aに示す方向に屈曲振動を行う。このとき、+X方向側に位置する1対の駆動用振動腕76cと、−X方向側に位置する1対の駆動用振動腕76dとは、振動子70の重心Gを通るY方向に延びる線(図示せず)関して線対称の振動を行っているため、基部71、連結腕73および検出用振動腕74は、ほとんど振動しない。
この駆動振動を行っている状態で、振動子70にZ軸周りの角速度ωが加わると、図4に示すような振動を行う。すなわち、駆動振動系を構成する駆動用振動腕76および連結腕73に矢印B方向のコリオリの力が働き、新たな振動が励起される。この矢印B方向の振動は、重心Gに対して周方向の振動である。また同時に、検出用振動腕76は、矢印Bの振動に呼応して、矢印C方向の検出振動が励起される。そして、この振動により発生した圧電材料の歪みを、検出用振動腕74に形成した検出電極が検出して角速度が求められる。
ICチップ80は、図1に示すように、パッケージ10の第2実装面14に、例えばろう材90によって実装されている。ICチップ80は、金や銅などからなるワイヤー82によって、パッケージ10に形成された配線(図示せず)と電気的に接続されている。ICチップ80は、振動子70を駆動振動させるための駆動回路と、角速度が加わったときに振動子70に生じる検出振動を検出する検出回路と、を有することができる。
物理量検出デバイス100は、例えば、以下の特徴を有する。
物理量検出デバイス100では、シールリング20の内側にリング状部材30が形成されている。そのため、パッケージ10に蓋体40を溶接する際に、シールリング20ないし蓋体40の金属成分がキャビティー1内に飛散することを防止することができる。さらに、物理量検出デバイス100では、低背部31の上面と蓋体40との下面とは離間しており、通気部3が形成されている。そのため、貫通孔18からキャビティー1内を脱気する際に、通気部3を介して、空隙5内をも脱気することができる。仮に、通気部が形成されておらず、シールリングの間の空間を脱気できないと、シールリングの間に溜まった空気(大気)が徐々にキャビティー内に漏れてキャビティー内の真空度を低下させ、信頼性を悪化させる場合がある。すなわち、物理量検出デバイス100では、飛散した金属成分のキャビティー1内への侵入を防止し、かつ、空隙5内をも脱気することができるので、高い信頼性を有することができる。
物理量検出デバイス100では、複数の低背部31によって、複数の通気部3を有することができる。そのため、仮に、金属成分の飛散によって1つの通気部3が塞がれたとしても、残りの通気部3によって、空隙5内を脱気することができる。
物理量検出デバイス100では、低背部31は、平面視において、振動腕74,76の先端部74a,74b,76a,76bから最も近い辺34a,34b以外の辺35a,35bに設けられていることができる。そのため、仮に、通気部3を通って、飛散した金属成分がキャビティー1内に侵入したとしても、先端部74a,74b,76a,76bへの付着の可能性を小さくすることができる。一般的に、振動子は、特に先端部に異物等が付着すると、発振特性の変動が大きくなることが知られている。したがって、物理量検出デバイス100では、仮に、通気部3を通って、飛散した金属成分がキャビティー1内に侵入したとしても、高い信頼性を保つことができる。
物理量検出デバイス100では、リング状部材30の材質は、セラミックスであることができる。そのため、リング状部材の材質が金属である場合に比べて、低コストで物理量検出デバイス100を形成することができる。例えば、リング状部材30とパッケージ10とは、一体的に形成されていることができる。
1.2. 第1の実施例に係る物理量検出デバイスの製造方法
次に、物理量検出デバイス100の製造方法について、図面を参照しながら説明する。図5および図6は、物理量検出デバイス100の製造工程を模式的に示す断面図である。
図5に示すように、振動子40およびICチップ80が実装されたパッケージ10を用意する。
図6に示すように、シールリング20上に蓋体40を配置する。次に、蓋体40の外周縁部にシーム溶接用のローラー電極9を当接させる。そして、所定電流を供給しながら、ローラー電極9を走査して、シールリング20と蓋体40とをシーム溶接させる。これにより、パッケージ10と蓋体40とが気密的に封止される。
図1に示すように、貫通孔18からパッケージ1内を脱気する。上述のとおり、通気部3を介して、空隙5内をも脱気することができる。その後、貫通孔18を塞ぐ(図示せず)。
以上により、物理量検出デバイス100を製造することができる。
物理量検出デバイス100の製造方法によれば、上述とおり、飛散した金属成分のキャビティー1内への侵入を防止し、かつ、空隙5内をも脱気することができる信頼性の高い物理量検出デバイス100を得ることができる。
2. 第2の実施形態
2.1. 第2の実施形態に係る物理量検出デバイス
次に、第2の実施形態に係る物理量検出デバイス200について、図面を参照しながら説明する。図7は、物理量検出デバイス200を模式的に示す断面図である。図8は、物理量検出デバイス200を模式的に示す平面図である。なお、図7は、図8のVII−VII線断面図である。また、図8では、便宜上、蓋体40およびICチップ80の図示を省略している。以下、第2の実施形態に係る物理量検出デバイス200において、第1の実施形態に係る物理量検出デバイス100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
物理量検出デバイス200は、図7および図8に示すように、振動子270を有する。振動子270は、音叉型の振動子である。振動子270は、図8に示すように、基体272と、振動腕274を有する。基体272は、第1実装面12上に、ろう材90によって実装されていることができる。振動腕274は、基体272から、+X方向に並列して延出している。振動腕274の延出方向は、例えば、長辺34a,34bの延出方向と同じである。振動子270は、X方向に直交するY方向に屈曲振動する。すなわち、振動子270は、XY平面内で屈曲振動するといえる。
低背部31は、4つの辺34a,34b,35a,35bのうち、振動子274の先端部274aから最も近い辺である短辺35b以外の辺に設けられている。図示の例では、先端部274aから最も遠い辺である短辺35aに設けられている。
2.2. 第2の実施形態に係る物理量検出デバイスの製造方法
第2の実施形態に係る物理量検出デバイス200の製造方法は、基本的に、第1の実施形態に係る物理量検出デバイス100の製造方法と同じである。よって、その説明を省略する。
上記のように、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できよう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。
1 キャビティー、3 通気部、5 空隙、9 ローラー電極、10 パッケージ、11 開口部、12 第1実装面、14 第2実装面、16 開口部の周囲の上面、17 下面、18 貫通孔、20 シールリング、30 リング状部材、31 低背部、32 第1側面、33 第2側面、34a 長辺、34b 長辺、35a 短辺、35b 短辺、40 蓋体、50 支持基板、52 開孔、60 リード、61 端部、62 端部、70 振動子、71 基部、72 基体、73 連結腕、74 検出用振動腕、74a 先端部、74b 先端部、76 駆動用振動腕、76a 先端部、76b 先端部、80 ICチップ、90 ろう材、100 物理量検出デバイス、200 物理量検出デバイス、270 振動子、272 基体、274 振動腕、274a 先端部

Claims (8)

  1. 振動子が実装されたパッケージと、
    前記パッケージの開口部の周囲の上面に形成されたシールリングと、
    前記パッケージの開口部の周囲の上面であって、前記シールリングの内側に、前記シールリングと離間して形成されたリング状部材と、
    前記シールリングの上面に溶接された蓋体と、
    を含み、
    前記リング状部材の上面の少なくとも一部は、前記蓋体の下面と離間している、物理量検出デバイス。
  2. 請求項1において、
    前記リング状部材の少なくとも一部は、前記シールリングに比べて低い低背部であり、
    前記低背部の上面は、前記蓋体の下面と離間している、物理量検出デバイス。
  3. 請求項2において、
    前記低背部の上面と前記蓋体の下面との間に形成された通気部は、
    前記リング状部材の前記シールリング側の第1側面から、前記第1側面と反対側の第2側面まで、貫通している、物理量検出デバイス。
  4. 請求項2または3において、
    前記低背部は、複数設けられている、物理量検出デバイス。
  5. 請求項2ないし4のいずれかにおいて、
    前記振動子は、基体と、前記基体から延出された振動腕と、を有し、
    前記リング状部材は、平面視において、4つの辺を有し、
    前記4つ辺のうちの少なくとも1辺は、前記振動腕の先端部から最も近い辺であり、
    前記低背部は、前記最も近い辺以外の辺に設けられている、物理量検出デバイス。
  6. 請求項5において、
    前記基体は、
    基部と、
    前記基部から第1軸に沿って、両側へ延出された1対の連結腕と、を有し、
    前記振動子は、
    前記基部から前記第1軸と直交する第2軸に沿って、両側へ延出された1対の前記振動腕と、
    前記1対の連結腕の各々から前記第2軸に沿って、両側へ延出された1対の前記振動腕と、を有する、物理量検出デバイス。
  7. 請求項5において、
    前記振動子は、前記基体から並列して延出された1対の前記振動腕を有する、物理量検出デバイス。
  8. 請求項5ないし7において、
    前記4つの辺は、互いに対向する1対の長辺と、互いに対向する1対の短辺と、から構成され、
    前記低背部は、前記短辺に設けられている、物理量検出デバイス。
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US9790083B2 (en) 2013-10-21 2017-10-17 Seiko Epson Corporation Vibrator, manufacturing method of vibrator, electronic device, electronic apparatus, and moving object
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