JP2010221759A - サイドエアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】サイドエアバッグが車両用シートのシートバックの側部内に収納されたサイドエアバッグ装置において、該側部に対してアームレストが使用位置と収納位置との間で回動可能であっても、サイドエアバッグを安定的に展開させることができるようにすることを目的とする。
【解決手段】シートバック24の側部30に配設されたアームレスト16が、水平方向に沿った使用位置とシートバックの高さ方向に沿った格納位置との間で回動可能に構成されており、サイドエアバッグ14の膨張展開時に、シートバック24の側部30とアームレスト16との間に、該サイドエアバッグ14の膨出用の通路36が形成される。
【選択図】図7

Description

本発明は、サイドエアバッグ装置に関する。
エアバッグ本体の第2膨張部の下縁部に、ドアの内側に突出するアームレストや内装材との干渉を防止する切欠部を形成することで、アームレストや内装材等に何等妨げられることなく安定した挙動で展開するようにしたサイドエアバッグが開示されている(特許文献1参照)。
特開2007−216821号公報
しかしながら、上記した従来例では、ドアの内側に突出するアームレスト等については考慮されているものの、車両用シートの側部に対応して設けられたアームレストが、例えば水平方向の使用位置と垂直方向の収納位置との間で回動可能とされている場合については、何ら考慮されていない。
本発明は、上記事実を考慮して、サイドエアバッグが車両用シートのシートバックの側部内に収納されたサイドエアバッグ装置において、該側部に対してアームレストが使用位置と収納位置との間で回動可能であっても、サイドエアバッグを安定的に展開させることができるようにすることを目的とする。
請求項1の発明は、車両用シートにおけるシートバックの側部に折畳み収納され、膨張用のガスの供給を受けた際に前記側部から膨出して、前記シートバックの前方側に膨張展開するように構成されたサイドエアバッグと、前記シートバックの前記側部に配設され、水平方向に沿った使用位置と、前記シートバックの高さ方向に沿った格納位置との間で回動可能に構成され、前記サイドエアバッグの膨張展開時に、前記シートバックの前記側部と前記アームレストとの間に、該サイドエアバッグの膨出用の通路が形成されるように構成されたアームレストと、を有している。
請求項1に記載のサイドエアバッグ装置では、シートバックの側部に配設されたアームレストが、水平方向に沿った使用位置とシートバックの高さ方向に沿った格納位置との間で回動可能に構成され、サイドエアバッグの膨張展開時に、シートバックの側部とアームレストとの間に、該サイドエアバッグの膨出用の通路が形成されるように構成されているので、サイドエアバッグが膨張展開する際、該サイドエアバッグは、シートバックの側部とアームレストとの間から円滑に膨出する。このため、サイドエアバッグが車両用シートのシートバックの側部内に収納されたサイドエアバッグ装置において、該側部に対してアームレストが使用位置と収納位置との間で回動可能であっても、サイドエアバッグを安定的に展開させることができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載のサイドエアバッグ装置において、前記アームレストは、前記サイドエアバッグの膨張圧が入力された際に、シート幅方向外側に回動するように構成されている。
請求項2に記載のサイドエアバッグ装置では、アームレストが、サイドエアバッグの膨張圧が入力された際にシート幅方向外側に回動することにより、シートバックの側部とアームレストとの間に、サイドエアバッグの膨出用の通路が形成される。これにより、サイドエアバッグが、シートバックの側部とアームレストとの間から円滑に膨出することができる。
請求項3の発明は、請求項2に記載のサイドエアバッグ装置において、前記アームレストは、前記使用位置においては、シート幅方向外側に回動しないように構成されている。
請求項3に記載のサイドエアバッグ装置では、アームレストは、使用位置においては、シート幅方向外側に回動しないように構成されているので、通常使用時におけるアームレストのがたつきを抑制することができ、車両の商品性を高めることができる。
請求項4の発明は、請求項1に記載のサイドエアバッグ装置において、前記アームレストが前記格納位置にあるとき前記シートバックの前記側部と対向する面には、前記膨出用の通路に対応する凹部が設けられている。
請求項4に記載のサイドエアバッグ装置では、アームレストが格納位置にあるときシートバックの側部と対向する面には、膨出用の通路に対応する凹部が設けられているので、サイドエアバッグが膨張展開する際、該サイドエアバッグは、該凹部をきっかけとして、シートバックの側部とアームレストとの間から、より一層円滑に膨出することができる。
請求項5の発明は、請求項4に記載のサイドエアバッグ装置において、前記凹部は、前記アームレスト内に配設される骨格部材に設けられており、該アームレスト内における前記凹部には、前記サイドエアバッグの膨張圧が作用した際に潰れ変形するパッドが配設されている。
請求項5に記載のサイドエアバッグ装置では、凹部は、アームレスト内に配設される骨格部材に設けられており、該アームレスト内における凹部には、サイドエアバッグの膨張圧が作用した際に潰れ変形するパッドが配設されているので、アームレストの幅寸法を確保して、通常使用時における該アームレストの使用感を高めつつ、サイドエアバッグの展開性を確保することができる。
請求項6の発明は、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のサイドエアバッグ装置において、前記アームレストは、前記使用位置と前記格納位置との間にあるとき、該格納位置に戻るように構成されている。
請求項6に記載のサイドエアバッグ装置では、アームレストが使用位置と格納位置との間にあるとき、該格納位置に戻るように構成されているので、アームレストが使用位置と格納位置との間の中間位置で止まることはない。このため、サイドエアバッグがシートバックの側部から膨出してシートバックの前方側に膨張展開する際、該サイドエアバッグを所望の保護領域に膨張展開させることができる。
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載のサイドエアバッグ装置によれば、サイドエアバッグが車両用シートのシートバックの側部内に収納されたサイドエアバッグ装置において、該側部に対してアームレストが使用位置と収納位置との間で回動可能であっても、サイドエアバッグを安定的に展開させることができる、という優れた効果が得られる。
請求項2に記載のサイドエアバッグ装置によれば、サイドエアバッグが、シートバックの側部とアームレストとの間から円滑に膨出することができる、という優れた効果が得られる。
請求項3に記載のサイドエアバッグ装置によれば、通常使用時におけるアームレストのがたつきを抑制することができ、車両の商品性を高めることができる、という優れた効果が得られる。
請求項4に記載のサイドエアバッグ装置によれば、サイドエアバッグは、該凹部をきっかけとして、シートバックの側部とアームレストとの間から、より一層円滑に膨出することができる、という優れた効果が得られる。
請求項5に記載のサイドエアバッグ装置によれば、通常使用時における該アームレストの使用感を高めつつ、サイドエアバッグの展開性を確保することができる、という優れた効果が得られる。
請求項6に記載のサイドエアバッグ装置によれば、サイドエアバッグがシートバックの側部から膨出してシートバックの前方側に膨張展開する際、該サイドエアバッグを所望の保護領域に膨張展開させることができる、という優れた効果が得られる。
サイドエアバッグ装置が設けられた車両用シートに乗員が着座し、アームレストが格納位置にある状態を示す側面図である。 図1の状態を示す平面図である。 アームレストが格納位置にあるとき、シートバックの側部内の取付けブラケットのうち、支持軸の中心よりシートバックの後方に形成された突起部が、アームレストにおけるフレームの長孔の領域内に位置している状態を示す拡大斜視図である。 取付けブラケットのうち、支持軸の中心よりシートバックの後方に形成された突起部が、アームレストにおけるフレームの長孔の領域内に位置している状態を示す、図3における4−4矢視断面図である。 図1において、サイドエアバッグが膨張展開した状態を示す側面図である。 サイドエアバッグが膨張展開した状態を示す平面図である。 サイドエアバッグの膨張圧がアームレストにおける支持軸の前方側に入力された際に、ウェーブワッシャが弾性変形し、フレームの長孔内に突起部が相対的に入り込むことで、該フレームの後部がシート幅方向内側に傾き、該フレームの前部がシート幅方向外側に傾いた状態を示す断面図である。 サイドエアバッグ装置が設けられた車両用シートに乗員が着座し、アームレストが使用位置にある状態を示す側面図である。 図8の状態を示す平面図である。 アームレストが使用位置にあるとき、シートバックの側部内の取付けブラケットの突起部が、アームレストにおけるフレームの長孔の領域外である一般面に近接対向している状態を示す拡大斜視図である。 取付けブラケットの突起部が、アームレストにおけるフレームの長孔の領域外である一般面に近接対向している状態を示す、図10における11−11矢視断面図である。 図8において、サイドエアバッグが膨張展開した状態を示す側面図である。 サイドエアバッグ装置が設けられた車両用シートに乗員が着座し、アームレストが格納位置と使用位置との間の中間位置にある状態を示す側面図である。 図13の状態を示す平面図である。 アームレストが中間位置にあるとき、シートバックの側部内の取付けブラケットのうち、支持軸の中心よりシートバックの後方に形成された突起部が、アームレストにおけるフレームの長孔の領域内に位置している状態を示す拡大斜視図である。 図13において、サイドエアバッグが膨張展開した状態を示す側面図である。 図13において、サイドエアバッグが膨張展開した状態を示す平面図である。 図18から図23は、変形例1に係り、図18は、サイドエアバッグ装置が設けられた車両用シートにおいて、アームレストが格納位置にある状態を示す斜視図である。 図18において、アームレストの凹部をきっかけとして形成される膨出用の通路を通じて、サイドエアバッグがシートバックの前方側に膨張展開した状態を示す斜視図である。 図18のサイドエアバッグ装置が設けられた車両用シートにおいて、アームレストが格納位置と使用位置との間の中間位置にある状態を示す斜視図である。 図20において、アームレストの凹部により形成される膨出用の通路を通じて、サイドエアバッグが、シート幅方向におけるアームレストの内側に膨張展開した状態を示す斜視図である。 アームレスト内に配設される骨格部材に凹部が設けられ、該凹部に、サイドエアバッグの膨張圧が作用した際に潰れ変形するパッドが配設された構造を示す断面図である。 アームレストを示す、図22における23−23矢視断面図である。 変形例2に係り、アームレストが、ねじりコイルばねにより、格納位置の方向に付勢されている状態を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
[第1実施形態]
図1,図2において、本実施の形態に係るサイドエアバッグ装置10は、例えば後部座席である車両用シート12に設けられるサイドエアバッグ装置であり、サイドエアバッグ14と、アームレスト16とを有している。
車両用シート12は、例えば、乗員18が着座するシートクッション22と、乗員18の背もたれとなるシートバック24とを有して構成されている。シートバック24の上部には、例えばヘッドレスト26が設けられている。この車両用シート12は、車両(図示せず)におけるフロア28上に設置されている。
サイドエアバッグ14は、車両用シート12におけるシートバック24の側部30に折畳み収納され、膨張用のガスの供給を受けた際に側部から膨出して、シートバック24の前方側に膨張展開するように構成されている。図示の例では、車両用シート12の左側が図示しないドア側であるものとして、シートバック24の左側の側部30にサイドエアバッグ14が収納されている。またサイドエアバッグ14は、ガス供給源であるインフレータ32を含んで構成され、例えばシートバックフレーム34(図4)に対して固定されている。図1において、一般にシートバック24の下部には、該シートバック24の傾斜角度を調整するための機構が設けられているため、サイドエアバッグ14及びインフレータ32の搭載位置は、該調整機構を避けた、例えば使用位置におけるアームレスト16よりも車両上側の位置に設定されている(図8)。
このインフレータ32は、図示しないエアバッグECUからの点火電流により作動して、サイドエアバッグ14に膨張用のガスを供給可能なガス供給源であり、例えば略円筒形に構成されている。エアバッグECUは、衝突センサ(図示せず)からの信号により車両の側面衝突を判定した際に、インフレータ32に対して作動電流を流すように構成されている。
アームレスト16は、シートバック24の側部30に配設され、水平方向に沿った使用位置(図8)と、シートバック24の高さ方向に沿った格納位置(図1)との間で回動可能に構成され、サイドエアバッグ14の膨張展開時に、シートバック24の側部30とアームレスト16との間に、該サイドエアバッグ14の膨出用の通路36(図7)が形成されるように構成されている。使用位置と格納位置との間でのアームレスト16の回動範囲は、図示しないストッパにより規制されるようになっている。なお、「水平方向に沿った使用位置」とは、厳密な意味にされるべきものではなく、乗員18が腕部18Aを載せるのに適した角度位置が含まれる。
図1に示されるように、このアームレスト16は、サイドエアバッグ14の搭載位置に対応して、シートバック24における左側の側部30に配設されている。具体的には、アームレスト16は、基部38側において、例えばシート幅方向に延びる支持軸42を介して、シートバック24の側部30内に設けられた取付けブラケット40に取り付けられている。基部38は、該アームレスト16がシートバック24の高さ方向に沿った格納位置にあるとき、該アームレスト16の下端に位置すると共に、該アームレスト16が水平方向に沿った使用位置(図8)にあるとき、該アームレスト16の後端に位置する部位である。これに対し、アームレスト16の先端44は、該アームレスト16が格納位置にあるとき、該アームレスト16の上端に位置すると共に、該アームレスト16が使用位置(図8)にあるとき、該アームレスト16の前端に位置する部位である。
またアームレスト16は、サイドエアバッグ14の膨張圧が入力された際に、シート幅方向外側に回動するように構成されている。但し、使用位置においては、シート幅方向外側に回動しないように構成されている。即ち、アームレスト16は、使用位置以外にあるときに、シート幅方向外側に回動可能に構成されている。
ここで、図3,図4において、アームレスト16の基部38の取付け構造を具体的に説明する。アームレスト16の基部38内には、シートバック24の側部30とシート幅方向に対向する板状のフレーム46が設けられている。このフレーム46と、シートバック24の側部30内の取付けブラケット40とに、支持軸42が通されており、該支持軸42のねじ部にナット50が締結されている。これにより、アームレスト16がシートバック24に取り付けられている。図4に示されるように、アームレスト16のフレーム46と、シートバック24の側部30内の取付けブラケット40との間には、ばねの一種であるウェーブワッシャ48が設けられている。
ここで、図3に示されるように、フレーム46には、支持軸42を中心とした円弧状の長孔46Aが、例えば1箇所形成されている。この長孔46Aの長さは、アームレスト16の回動範囲に対応して設定されている。また取付けブラケット40における支持軸42の中心よりシートバック24の後方には、該長孔46Aの直径よりも小さい、例えば半球面状の突起部40Aが形成されている。この突起部40Aは、図10,図11に示されるように、アームレスト16が使用位置にあるときには、長孔46Aの領域外であるフレーム46の一般面46Bに近接対向し、図3,図4,図15に示されるように、アームレスト16が使用位置以外にあるときには、長孔46Aの領域内に位置するように配置されている。
図6,図7に示されるように、サイドエアバッグ14は、シートバック24の側部30から、該シートバック24の前方に膨張展開するので、該サイドエアバッグ14の膨出用の通路36は、シートバック24の側部30の前方側に形成されることが望ましい。このことを考慮して、格納位置にあるアームレスト16において、取付けブラケット40の突起部40Aは、支持軸42の中心よりシートバック24の後方において、フレーム46の長孔46Aの領域内に位置するようになっている。
これによって、図7に示されるように、アームレスト16が格納位置にあるときにおいて、サイドエアバッグ14の膨張圧がアームレスト16における支持軸42の前方側に入力された際には、ウェーブワッシャ48が弾性変形又は塑性変形し、フレーム46の長孔46A内に突起部40Aが相対的に入り込むことで、該フレーム46の後部がシート幅方向内側に傾き、該フレーム46の前部がシート幅方向外側に傾くようになっている。図15に示されるように、アームレスト16が使用位置と格納位置との間の中間位置にある場合も同様である。
なお、アームレスト16のフレーム46において、更なる長孔(図示せず)を、支持軸42の中心を基準とした長孔46Aの点対称となる位置に形成し、該長孔をシート前側の突起部40Cに対応させてもよい。
なお、図2に示されるように、シートバック24における右側の側部31にも、アームレスト17が設けられている。このアームレスト17は、アームレスト16と同様に、例えば水平方向に沿った使用位置と、シートバック24の高さ方向に沿った格納位置(図示せず)との間で回動可能に構成されている。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。例えば図5から図7,図12,図16,図17において、本実施形態に係るサイドエアバッグ装置10では、図示しない衝突センサからの信号に基づいてエアバッグECUが車両の前面衝突の発生を判定すると、該エアバッグECUからインフレータ32に作動電流が流される。インフレータ32は、該作動電流を受けて作動して、ガス噴出孔から多量のガスを噴出させる。このガスがサイドエアバッグ14へと供給されることで、該サイドエアバッグ14が膨張を開始し、シートバック24の側部30とアームレスト16との間に形成される膨出用の通路36を通じて、シートバック24の前方側に膨張展開する。
ここで、車両用シート12に設けられたアームレスト16は、シートバック24の高さ方向に沿った格納位置と、水平方向に沿った使用位置との間で回動可能に構成されているので、まずアームレスト16が格納位置にある場合の作用について説明する。
図3に示されるように、アームレスト16が格納位置にあるときには、取付けブラケット40のうち、支持軸42の中心よりシートバック24の後方に形成された突起部40Aが、フレーム46の長孔46Aの領域内に位置している。一方、図7に示されるように、シートバック24の前方に膨張展開しようとするサイドエアバッグ14の膨張圧は、アームレスト16における支持軸42の前方側に入力される。
すると、フレーム46と取付けブラケット40との間に配設されているウェーブワッシャ48が弾性変形又は塑性変形し、該フレーム46の長孔46A内に突起部40Aが相対的に入り込むことで、フレーム46の後部がシート幅方向内側(矢印B方向)に傾き、該フレーム46の前部がシート幅方向外側(矢印A方向)に傾く。これにより、アームレスト16がシート幅方向外側に回動するので、シートバック24の側部30とアームレスト16との間に、膨出用の通路36が形成される。このため、サイドエアバッグ14は、この膨出用の通路36を通じて、円滑に膨出することができる。図5,図6において、このようにして展開したサイドエアバッグ14により、乗員18の例えば肩部18Sや胸部18Cを拘束することができる。
このように、サイドエアバッグ装置10によれば、サイドエアバッグ14が車両用シート12のシートバック24の側部30内に収納され、該側部30に対してアームレスト16が使用位置と収納位置との間で回動可能であっても、サイドエアバッグ14を安定的に展開させることができる。
次に、アームレスト16が使用位置にある場合の作用について説明する。図8,図9に示されるように、乗員18は、使用位置にあるアームレスト16上に腕部18Aを載せて休めることができる。右側のアームレスト17についても同様である。また図10,図11に示されるように、アームレスト16が使用位置にあるときには、支持軸42の前後の突起部40A,40Cが、フレーム46における長孔46Aの領域外である一般面46Bに夫々近接対向しているので、アームレスト16がシート幅方向外側に回動することが抑制されると共に、シート幅方向内側に回動することも抑制される。このため、通常使用時におけるアームレスト16のがたつきを抑制することができるので、車両の商品性を高めることができる。
図12に示されるように、アームレスト16が使用位置にあるときに側面衝突が生じた場合、サイドエアバッグ14は、該アームレスト16よりも車両上側において、シートバック24の前方側に膨張展開する。従って、アームレスト16が該サイドエアバッグ14の膨張展開の妨げとなることはない。展開したサイドエアバッグ14により、乗員18の例えば肩部18Sや胸部18Cを拘束することができる。
次に、アームレスト16が、格納位置と使用位置との間の中間位置にある場合の作用について説明する。図13から図15において、アームレスト16が中間位置にあるとき、該アームレスト16はサイドエアバッグ14の展開領域に位置しているが、図15に示されるように、取付けブラケット40の突起部40Aは、フレーム46の長孔46Aの領域内に位置している。従って、図17に示されるように、サイドエアバッグ14の膨張圧がアームレスト16における支持軸42の前方側に入力された際には、該アームレスト16が、格納位置にある場合と同様に、シート幅方向外側に回動し、これによってシートバック24の側部30とアームレスト16との間に膨出用の通路36が形成される。
従って、アームレスト16が格納位置と使用位置との間の中間位置にあっても、サイドエアバッグ14は、該膨出用の通路36を通じて、シートバック24の前方かつアームレスト16と乗員18との間に円滑に展開することができる。図16において、このようにして展開したサイドエアバッグ14により、乗員18の例えば肩部18Sや胸部18Cを拘束することができる。
(変形例1)
図18において、変形例1に係るサイドエアバッグ装置10では、アームレスト16が格納位置にあるときシートバック24の側部30と対向する面に、膨出用の通路36に対応する、シートバック24の正面視で例えば円弧状の凹部52が設けられている。図19に示されるように、この凹部52の範囲は、アームレスト16が格納位置にある場合において、膨張展開時における該サイドエアバッグ14の車両上下方向寸法に対応して設定されている。また凹部52の深さは、膨張展開時における該サイドエアバッグ14の車幅方向寸法、即ちバッグ厚に対応して設定されている。これは、サイドエアバッグ14の膨張展開初期に、十分な大きさの膨出用の通路36が形成されて、該サイドエアバッグ14が円滑にシートバック24内から膨出するようにするためである。
図19に示されるように、アームレスト16が格納位置にある場合、アームレスト16におけるシートバック24の側部30と対向する面には、膨出用の通路36に対応する凹部52が設けられているので、サイドエアバッグ14が膨張展開する際、該凹部52をきっかけとして、シートバック24の側部30とアームレスト16との間に膨出用の通路36が形成される。このため、サイドエアバッグ14は、この膨出用の通路36を通じて、シートバック24の前方側に円滑に膨出することができる。
また図20に示されるように、アームレスト16が格納位置と使用位置との間の中間位置にある場合、図21に示されるように、アームレスト16の凹部52により形成される膨出用の通路36を通じて、サイドエアバッグ14が、シート幅方向におけるアームレスト16の内側に円滑に膨張展開することができる。
なお、凹部52の形状は、円弧に限られず、例えば矩形や台形であってもよく、また例えばアームレスト16の先端44側に開口した切欠き状であってもよい。
更に、凹部52は、アームレスト16の外観に表れるものに限られない。図22,図23に示されるように、凹部52を、アームレスト16内に配設される骨格部材54に設け、該骨格部材54の凹部52に、サイドエアバッグ14の膨張圧が作用した際に潰れ変形するパッド56を配設し、表皮58により全体を覆ってアームレスト16を構成してもよい。パッド56は、アームレスト16の外形に合わせて成形された例えば発泡樹脂であり、凹部52だけでなく、骨格部材54の周囲を覆っている。これにより、凹部52が、アームレスト16の外観に表れないようになっている。
図22,図23に示される例では、凹部52が、アームレスト16内に配設される骨格部材54に設けられており、アームレスト16の外観に表れないので、アームレスト16の幅寸法を確保して、通常使用時における該アームレスト16の使用感を高めることができる。またサイドエアバッグ14の膨張圧が凹部52に位置するパッド56に作用した際には、該パッド56が潰れ変形することで、膨出用の通路(図示せず)が形成されるので、該サイドエアバッグ14の展開性を確保することができる。なお、上記実施形態の構成に、上記変形例1に係る構成を適宜組み合わせてもよい。
(変形例2)
図24に示されるように、変形例2に係るサイドエアバッグ装置10においては、アームレスト16が、使用位置と格納位置との間にあるとき、該格納位置に戻るように構成されている。具体的には、アームレスト16は、例えばねじりコイルばね60により、格納位置の方向に付勢されている。また図示は省略するが、アームレスト16は、使用位置にあるときは、ロック機構によりロックされており、格納位置には戻らない。該ロック機構を解除すると、ねじりコイルばね60の付勢力により回動して格納位置に戻る。従って、アームレスト16が使用位置と格納位置との間の中間位置で止まることはない。このため、図5に示される例と同様に、サイドエアバッグ14がシートバック24の側部30から膨出してシートバック24の前方側に膨張展開する際、該サイドエアバッグ14を所望の保護領域に膨張展開させることができる。
なお、アームレスト16を格納位置に戻すために、ねじりコイルばね60以外の付勢手段や、回転駆動手段(図示せず)を用いてもよい。また変形例2に係る構成を、上記実施形態や変形例1に係る構成と適宜組み合わせてもよい。
10 サイドエアバッグ装置
12 車両用シート
14 サイドエアバッグ
16 アームレスト
24 シートバック
30 側部
36 膨出用の通路
52 凹部
54 骨格部材
56 パッド

Claims (6)

  1. 車両用シートにおけるシートバックの側部に折畳み収納され、膨張用のガスの供給を受けた際に前記側部から膨出して、前記シートバックの前方側に膨張展開するように構成されたサイドエアバッグと、
    前記シートバックの前記側部に配設され、水平方向に沿った使用位置と、前記シートバックの高さ方向に沿った格納位置との間で回動可能に構成され、前記サイドエアバッグの膨張展開時に、前記シートバックの前記側部と前記アームレストとの間に、該サイドエアバッグの膨出用の通路が形成されるように構成されたアームレストと、
    を有するサイドエアバッグ装置。
  2. 前記アームレストは、前記サイドエアバッグの膨張圧が入力された際に、シート幅方向外側に回動するように構成されている請求項1に記載のサイドエアバッグ装置。
  3. 前記アームレストは、前記使用位置においては、シート幅方向外側に回動しないように構成されている請求項2に記載のサイドエアバッグ装置。
  4. 前記アームレストが前記格納位置にあるとき前記シートバックの前記側部と対向する面には、前記膨出用の通路に対応する凹部が設けられている請求項1に記載のサイドエアバッグ装置。
  5. 前記凹部は、前記アームレスト内に配設される骨格部材に設けられており、
    該アームレスト内における前記凹部には、前記サイドエアバッグの膨張圧が作用した際に潰れ変形するパッドが配設されている請求項4に記載のサイドエアバッグ装置。
  6. 前記アームレストは、前記使用位置と前記格納位置との間にあるとき、該格納位置に戻るように構成されている請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のサイドエアバッグ装置。
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