JP2010221473A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構成で記録媒体の平坦性を確保可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置10は、記録用紙SHへ液滴を吐出して画像を描画する記録ヘッド16と、記録ヘッド16と対向配置されて液滴を受け、上面が平坦形状とされた平坦描画部18と、平坦描画部18へ記録用紙SHを送り出す副走査ローラ14と、平坦描画部18の下流側に配置され、記録用紙SHを挟持して搬送方向下流側へ副走査ローラ14よりも高速で記録用紙SHを搬送方向下流側へ搬送すると共に、所定の負荷により搬送方向上流側へのすべり回転が可能とされた第1搬送ローラ20と、第1搬送ローラ20の下流側に配置され、搬送方向下流側への従動回転が可能とされ、記録用紙SHを挟持して搬送方向下流側へ送ると共に、搬送方向上流側への回転が阻止された逆送阻止搬送ローラ27と、を備えている。
【選択図】図1
【解決手段】画像形成装置10は、記録用紙SHへ液滴を吐出して画像を描画する記録ヘッド16と、記録ヘッド16と対向配置されて液滴を受け、上面が平坦形状とされた平坦描画部18と、平坦描画部18へ記録用紙SHを送り出す副走査ローラ14と、平坦描画部18の下流側に配置され、記録用紙SHを挟持して搬送方向下流側へ副走査ローラ14よりも高速で記録用紙SHを搬送方向下流側へ搬送すると共に、所定の負荷により搬送方向上流側へのすべり回転が可能とされた第1搬送ローラ20と、第1搬送ローラ20の下流側に配置され、搬送方向下流側への従動回転が可能とされ、記録用紙SHを挟持して搬送方向下流側へ送ると共に、搬送方向上流側への回転が阻止された逆送阻止搬送ローラ27と、を備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、画像形成装置に関するものであり、特に、液体を記録媒体へ吐出して記録媒体に画像を形成する画像形成装置に関するものである。
インクなどの液体を吐出して記録媒体上に画像を形成する画像形成装置が広く知られている。この画像形成装置では、記録ヘッドの真下に記録媒体を搬送し、画像を描画している。
このような画像形成装置では、記録ヘッドと記録媒体との距離が不均一であると描画に影響が出てしまうため、記録媒体の平坦形状を保持するための矯正が従来から行われてきている。
例えば、特許文献1では、記録部よりも下流側の記録媒体送り速度を上流側よりも速くするとともに、下流側の駆動軸をトルクリミッタでスリップさせることにより、記録部の記録媒体にバックテンションをかけて平坦性の確保を行っている。しかしながら、この方法では、搬送方向下流側からの記録媒体の外力の影響によっても駆動軸がスリップしてしまい、描画される画像に乱れが生じてしまうという問題がある。
また、特許文献2では、記録部において吸着発生手段を用いて平坦性を確保しているが、吸着力を発生させるための部材が必要で、構成が複雑となってしまう。
本発明は、上記事実を考慮してなされたものであり、簡易な構成で記録媒体の平坦性を確保可能な画像形成装置を提供することを課題とする。
請求項1に記載の画像形成装置は、記録媒体へ液滴を吐出して画像を描画する記録ヘッドと、前記記録ヘッドと対向配置されて液滴を受け、上面が平坦形状とされた平坦描画部と、前記平坦描画部へ記録媒体を送り出す上流側搬送部と、前記平坦描画部の下流側に配置され、前記記録媒体を挟持して搬送方向下流側へ前記上流側搬送部よりも高速で前記記録媒体を搬送方向下流側へ搬送すると共に、所定の負荷により搬送方向上流側へのすべり回転が可能とされた第1搬送ローラと、前記第1搬送ローラの下流側に配置され、搬送方向下流側への従動回転が可能とされ、前記記録媒体を挟持して搬送方向下流側へ送ると共に、搬送方向上流側への回転が阻止された逆送阻止搬送ローラと、を備えている。
本発明の画像形成装置では、平坦描画部の上面において、記録媒体への描画(記録)が行われる。平坦描画部において記録媒体は、第1搬送ローラにより上流側搬送部よりも高速で搬送されると共に、第1搬送ローラが所定の負荷で搬送方向上流側へのすべり回転可能とされことにより、バックテンションが付与されて平坦性が保持される。また、平坦描画部の下流側に配置された逆送阻止搬送ローラは、記録媒体を挟持して搬送方向下流側へ従動回転可能とされると共に、搬送方向上流側への回転が阻止されている。したがって、第1搬送ローラがすべり回転した場合でも、逆送阻止搬送ローラにより記録媒体の逆送を阻止して、第1搬送ローラの上流側への影響を抑制することができる。
請求項2に記載の画像形成装置は、前記逆送阻止搬送ローラが、前記上流側搬送部による搬送速度以下の搬送速度で搬送方向下流側への回転駆動が可能とされていること、を特徴とする。
逆送阻止搬送ローラは、従動回転することにより、上流側搬送部での送り出し速度によって、記録媒体を搬送するが、記録媒体の下流側端部が第1搬送ローラを通過した後などの場合には、記録媒体を搬送する駆動力が必要となる。そこで、このように、逆送阻止搬送ローラについて、上流側搬送部の搬送速度以下の搬送速度で搬送方向下流側への回転駆動を可能とすることにより、記録媒体の平坦性を確保しつつ搬送することができる。
請求項3に記載の画像形成装置は、前記第1搬送ローラと前記逆送阻止搬送ローラとの距離をS、前記逆送阻止搬送部の従動負荷をF、前記記録媒体の、縦弾性係数E、記録媒体の断面二次モーメントIとし、
S<2π(E・I/F)1/2
の関係が満たされていることを特徴とする。
S<2π(E・I/F)1/2
の関係が満たされていることを特徴とする。
上記のように、設定することにより、第1搬送ローラと逆送阻止搬送ローラとの間での記録媒体の座曲を抑制することができる。
請求項4に記載の画像形成装置は、前記記録媒体がロール状に巻き回された状態から前記平坦描画部で前記記録ヘッド側へ凸となる巻き出し方向で前記平坦描画坦部へ供給されること、を特徴とする。
記録媒体の巻きによるくせづけの方向を、上記のようにすることで、逆方向に配置した場合と比較して、平坦描画部での平坦部への吸着による平坦性の確保を、効率的に行うことができる。
請求項5に記載の画像形成装置は、前記逆送阻止搬送ローラの搬送方向下流側に設けられ前記記録媒体を挟持して搬送方向下流側へ送る第2搬送ローラと、前記記録媒体を所定のサイズに切断するカッター部と、前記逆送阻止搬送ローラと前記第2搬送ローラとの間に設けられ、前記カッター部での記録媒体切断時における搬送停止による前記逆送阻止搬送ローラと前記第2搬送ローラでの搬送量の差分を前記記録媒体を湾曲させて吸収する湾曲搬送部と、を備えている。
このように、記録媒体の切断を行うカッター部が平坦描画部よりも下流側に配置されていて、切断時における搬送停止による記録媒体の搬送量の差分を吸収するための湾曲搬送部を設けた場合には、特に、この湾曲搬送部からの影響により、平坦描画部上の記録媒体に外力が作用されやすくなるため、逆送阻止搬送ローラを好適に用いることができる。
請求項6に記載の画像形成装置は、前記湾曲搬送部における前記記録媒体の湾曲方向が、前記記録媒体の巻き回し方向と同方向であること、を特徴とする。
このように、記録媒体の湾曲方向を設定することにより、湾曲搬送部における記録媒体の反力が逆方向の場合よりも小さくなり、逆送阻止搬送ローラへの影響を小さくすることができる。
請求項7に記載の画像形成装置は、前記逆送阻止搬送ローラと前記第2搬送ローラとの間の全域において前記記録媒体の湾曲方向は、前記記録媒体の巻き回し方向と同方向であること、を特徴とする。
このように、記録媒体の湾曲方向を設定することにより、逆送阻止搬送ローラと第2搬送ローラとの間における記録媒体の反力を、より小さくすることができ、逆送阻止搬送ローラへの影響を小さくすることができる。
本発明によれば、簡易な構成で描画位置における記録媒体の平坦性を確保することができる。
以下、図面に基づいて、本発明の実施態様について説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る画像形成装置10は、ロール用紙供給部12、副走査ローラ14、記録ヘッド16、平坦描画部18、第1搬送ローラ20、逆送阻止搬送ローラ27、第2搬送ローラ34、カッター36、湾曲搬送部30、排出ローラ38、及び、排紙トレイ39を備えている。
ロール用紙供給部12には、記録媒体としての長尺状の記録用紙SHがロール状に巻き回されたロール記録用紙(連続用紙)SRがストックされている。記録用紙SHとしては、普通紙や、両面にインク吸収層を有するインクジェット記録用紙などが挙げられる。ロール記録用紙SRは、搬送ローラ13等により、搬送方向の下流側へ巻き出され、Web形態(カットされていない長尺形態)で搬送される。なお、本実施形態では、ロール記録用紙への描画について説明するが、画像形成装置は、カット紙が積層装填されたカセットを併設し、カット紙の描画も可能とするものであってもよい。
記録ヘッド16は、図2に示すように、ガイド軸11に取り付けられており、ガイド軸11に沿って、記録用紙SHの幅方向(以下この方向を「主走査方向X」という)に移動可能とされている。記録ヘッド16の下面には、インクを吐出するノズル(不図示)が構成されており、ノズルから画像データに対応してインクが吐出されることにより、記録用紙SHに画像が形成される。
図1に示すように、記録ヘッド16の下面側には、記録ヘッド16と対向して、平坦描画部18が配置されている。平坦描画部18には、上面に平坦部17が形成されている。
平坦部17は上面が平坦形状とされ、記録ヘッド16と平行に向き合うように配置されている。平坦部17上の記録用紙SHへ向かってインクが吐出され、画像が形成される。
副走査ローラ14は、平坦描画部18の搬送方向上流側に配置されている。副走査ローラ14の回転軸14Aの一端側には、プーリー44が取り付けられている。プーリー44は、ベルト45を介してモータ46のモータ軸46Aと連結されており、モータ46の駆動力が副走査ローラ14に伝達されている。
副走査ローラ14の外周面には、押さえローラ40が配置されている。押さえローラ40により、記録用紙SHが副走査ローラ14との間で挟持され、平坦描画部18へ送り出される。記録用紙SHは、ロール状に巻回されていた際の外面が平坦描画部18で記録ヘッド16側と対向するように搬送方向下流側へ送り出される。以下、この送り出し方向を「副走査方向Y」とする。記録用紙SH上への画像の描画は、画像データに基づいて、記録ヘッド16の主走査方向Xへの走査と、記録用紙SHの副走査方向Yへの送り出しとを繰り返すことにより行われる。副走査ローラ14での記録用紙SHの搬送速度をV0とする。
副走査ローラ14の回転軸14Aの他端側には、エンコーダ42が取り付けられている。エンコーダ42は、副走査ローラ14による記録用紙SHの送り量をモータ46へフィードバックしている。エンコーダ42からの送り量情報に基づいて、モータ46の駆動が制御され、記録用紙SHが副走査方向Yへ間欠送りされる。
なお、記録用紙SHの送り精度を向上させる方法としては、エンコーダとして高分解能のエンコーダを用いると共に、副走査ローラ14の外径と振れ情報を事前に特定しておき、副走査ローラ14の回転角度により送り量を補正することにより、行うことができる。
平坦描画部18の下流側には、第1搬送ローラ20が配置されている。第1搬送ローラ20は、一対の第1ローラ20A、20Bで構成されている。第1ローラ20Aの回転軸20Sの一端には、ギア22が取り付けられ、ギア22、25を介して、第1ローラ20Aにモータ26の駆動力が伝達される。記録用紙SHは、第1ローラ20A、20B間に挟持され、搬送方向下流側へ搬送される。第1搬送ローラ20の搬送速度V1は、副走査ローラ14の搬送速度V0よりも高速とされている(V1>V0)。また、回転軸20Sには、トルクリミッタ21が設けられている。トルクリミッタ21により、第1ローラ20Aに所定の搬送方向逆回転のトルクが作用された場合に、回転軸20Sはスリップする機構となっている。これにより、平坦部17上を搬送される記録用紙SHに、バックテンションがかかり、記録用紙SHの平坦性が確保されている。
第1搬送ローラ20の下流側には、逆送阻止搬送ローラ27が配置されている。逆送阻止搬送ローラ27は、一対の挟持ローラ27A、27Bで構成されている。挟持ローラ27Aの回転軸27Sの一端には、ギア24が取り付けられ、ギア24、25を介して、挟持ローラ27Aにモータ26の駆動力が伝達される。記録用紙SHは、挟持ローラ27A、27B間に挟持され、搬送方向下流側へ搬送される。逆送阻止搬送ローラ27の搬送速度V2は、副走査ローラ14の搬送速度V0以下とされている(V1>V0≧V2)。また、回転軸27Sのギア22側には、ワンウェイクラッチ23が設けられている。ワンウェイクラッチ23により、逆送阻止搬送ローラ27への搬送方向下流側への所定の回転負荷により、回転軸27Sはギア24に対してスベリ回転するようになっている。したがって、逆送阻止搬送ローラ27は、所定の従動負荷により、搬送方向下流側に従動回転可能となっている。また、ワンウェイクラッチ23により、回転軸27Sは搬送方向上流側への回転が阻止されている。
第1搬送ローラ20と逆送阻止搬送ローラ27の挟持部分との距離をS、記録用紙SHの縦弾性係数E、記録用紙の断面二次モーメントI、逆送阻止搬送ローラ27の搬送方向下流側への従動回転負荷をFとすると、式1の関係が満たされている。
S<2π(E・I/F)1/2(式1)
上記式1が満たされていることで、第1搬送ローラ20と逆送阻止搬送ローラ27の間での記録用紙SHの座屈を防止することができる。
逆送阻止搬送ローラ27の下流側には、湾曲搬送部30が設けられている。湾曲搬送部30には、可動ガイド32が設けられている。可動ガイド32は、逆送阻止搬送ローラ27から後述する第2搬送ローラ34までの間でU字状に湾曲されており、逆送阻止搬送ローラ27側の端部軸32Aを中心に案内位置P1と開放位置P2との間を回動可能とされている。湾曲搬送部30では、逆送阻止搬送ローラ27での搬送量と第2搬送ローラ34での搬送量との差を吸収するために、記録用紙SHがU字状に湾曲した状態で搬送されている。U字底部の湾曲方向は、ロール記録用紙SRの巻き方向と逆方向(記録用紙SHの巻きぐせの方向と逆方向)となっている。
第2搬送ローラ34は、湾曲搬送部30の下流端に配置され、一対の第2ローラ34A、34Bで記録用紙SHを挟持し、不図示のモータと連結されて、回転により記録用紙SHを下流側へ搬送している。
第2搬送ローラ34の下流側には、カッター36が設けられている。カッター36により、記録用紙SHが所定のサイズに切断される。
カッター36の下流側には、排出ローラ38が配置され、排出ローラ38の下流側に排紙トレイ39が配置されている。排出ローラ38により記録用紙SHが排紙トレイ39へ排出される。
上記構成の画像形成装置10での、記録用紙SHの搬送、及び、記録用紙SHへの描画は、以下のようにして行われる。
記録用紙SHは、ロール用紙供給部12から搬送ローラ13等により搬送方向の下流側へ巻き出され、副走査ローラ14へ送られる。記録用紙SHは、押さえローラ40により副走査ローラ14の外周へ押圧されつつ平坦描画部18へ送り出される。平坦描画部18の下流側で、記録用紙SHは第1搬送ローラ20に挟持される。このとき、第1搬送ローラ20の搬送速度V1は、副走査ローラ14の搬送速度V0よりも高速であり、かつ、第1搬送ローラ20の回転軸20Sが所定のトルクですべり回転することから、記録用紙SHは、搬送速度V0で搬送される。平坦描画部18では、第1搬送ローラ20によるバックテンションで、記録用紙SHは、平坦性が確保されつつ、副走査方向Yへ搬送される。
平坦描画部18では、画像データに基づいて、記録ヘッド16の主走査方向Xへの走査と、副走査ローラ14による副走査方向Yへの送り出しとが繰り返され、記録用紙SHへの描画が行われる。
記録用紙SHは、第1搬送ローラ20の下流側で逆送阻止搬送ローラ27に挟持され、搬送方向下流方向へ搬送される。ここで、逆送阻止搬送ローラ27による搬送速度V2は、副走査ローラ14による搬送速度V0以下であるため、通常は、下流側へ送られる記録用紙SHからの負荷により、逆送阻止搬送ローラ27は搬送方向下流方向へ従動回転して、搬送速度V0で記録用紙SHを送り出す。
逆送阻止搬送ローラ27を通過後、記録用紙SHは、U字状に湾曲された搬送路に沿って搬送され、第2搬送ローラ34に挟持される。記録用紙SHの先端部が第2搬送ローラ34に挟持されるまでは、可動ガイド32は案内位置P1に配置され、記録用紙SHの先端部を第2搬送ローラ34へ案内する。記録用紙SHの先端部が第2搬送ローラ34に挟持された後は、可動ガイド32は開放位置P2に移動され、記録用紙SHの搬送量に自由度が加えられている。
第2搬送ローラ34により、記録用紙SHはカッター36へ送り出される。カッター36での記録用紙SHの切断時には、第2搬送ローラ34は記録用紙SHの搬送を停止し、非切断時に搬送を行う。第2搬送ローラ34の停止中は、逆送阻止搬送ローラ27の搬送量が第2搬送ローラ34の搬送量よりも多くなるため、湾曲搬送部30における記録用紙SHの長さが長くなる。記録用紙SHの長さの差分は、湾曲搬送部30で吸収される。
このとき、湾曲搬送部30で湾曲している記録用紙SHは、逆送阻止搬送ローラ27に搬送方向と逆方向の外力を作用させることがあるが、逆送阻止搬送ローラ27は、ワンウェイクラッチ23により搬送方向逆側への回転が阻止されている。したがって、第1搬送ローラ20のすべり回転時にも、記録用紙SHが平坦描画部18側へ逆送されることはなく、湾曲搬送部30からの外力を遮断して、平坦描画部18において良好な描画を行うことができる。
カッター36で切断された記録用紙SHは、排出ローラ38により、排紙トレイ39へ排出される。
以上説明したように、本実施形態によれば、逆送阻止搬送ローラ27が、第1搬送ローラ20から送り出された記録用紙SHからの負荷による従動回転で記録用紙SHを送り出すと共に、挟持した記録用紙SHの逆送を阻止しているので、第1搬送ローラ20がすべり回転する際に、下流側からの外力によって記録用紙SHが平坦描画部18側へ送られることを防止することができ、記録用紙SHへ良好な描画を行うことができる。
なお、本実施形態では、湾曲搬送部30における記録用紙SHのU字底部の湾曲方向を、ロール記録用紙SRの巻き方向と逆方向としたが、湾曲方向は、図3に示すように、ロール記録用紙SRの巻き方向と同方向としてもよい。このように、ロール記録用紙SRの巻き方向と同方向とすることにより、湾曲による逆送阻止搬送ローラ27への外力を抑制することができる。
また、図4に示すように、記録用紙SHのU字底部の湾曲方向だけでなく、逆送阻止搬送ローラ27での記録用紙SHの挟持部分から第2搬送ローラ34での記録用紙SHの挟持部分までの全域、すなわちこの区間の全搬送路において、記録用紙SHがロール記録用紙SRの巻き方向と同方向に湾曲するように搬送路を構成してもよい。このように、記録用紙SHがロール記録用紙SRの巻き方向と逆方向に湾曲する部分を設けないことにより、巻きぐせによる逆送阻止搬送ローラ27、第1搬送ローラ20への外力をより効果的に抑制することができる。
以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲がこれらの実施形態に限定されないことは言うまでもない。
10 画像形成装置
14 副走査ローラ
16 記録ヘッド
17 平坦部
18 平坦描画部
20 第1搬送ローラ
21 トルクリミッタ
23 ワンウェイクラッチ
27 逆送阻止搬送ローラ
30 湾曲搬送部
34 第2搬送ローラ
36 カッター
S 記録用紙
14 副走査ローラ
16 記録ヘッド
17 平坦部
18 平坦描画部
20 第1搬送ローラ
21 トルクリミッタ
23 ワンウェイクラッチ
27 逆送阻止搬送ローラ
30 湾曲搬送部
34 第2搬送ローラ
36 カッター
S 記録用紙
Claims (7)
- 記録媒体へ液滴を吐出して画像を描画する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドと対向配置されて液滴を受け、上面が平坦形状とされた平坦描画部と、
前記平坦描画部へ記録媒体を送り出す上流側搬送部と、
前記平坦描画部の下流側に配置され、前記記録媒体を挟持して搬送方向下流側へ前記上流側搬送部よりも高速で前記記録媒体を搬送方向下流側へ搬送すると共に、所定の負荷により搬送方向上流側へのすべり回転が可能とされた第1搬送ローラと、
前記第1搬送ローラの下流側に配置され、搬送方向下流側への従動回転が可能とされ、前記記録媒体を挟持して搬送方向下流側へ送ると共に、搬送方向上流側への回転が阻止された逆送阻止搬送ローラと、
を備えた画像形成装置。 - 前記逆送阻止搬送ローラは、前記上流側搬送部による搬送速度以下の搬送速度で搬送方向下流側への回転駆動が可能とされていること、を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記第1搬送ローラと前記逆送阻止搬送ローラとの距離をS、前記逆送阻止搬送部の従動負荷をF、前記記録媒体の、縦弾性係数E、記録媒体の断面二次モーメントIとし、
S<2π(E・I/F)1/2
の関係が満たされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記記録媒体は、ロール状に巻き回された状態から前記平坦描画部で前記記録ヘッド側へ凸となる巻き出し方向で前記平坦描画部へ供給されること、を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記逆送阻止搬送ローラの搬送方向下流側に設けられ前記記録媒体を挟持して搬送方向下流側へ送る第2搬送ローラと、
前記記録媒体を所定のサイズに切断するカッター部と、
前記逆送阻止搬送ローラと前記第2搬送ローラとの間に設けられ、前記カッター部での記録媒体切断時における搬送停止による前記逆送阻止搬送ローラと前記第2搬送ローラでの搬送量の差分を前記記録媒体を湾曲させて吸収する湾曲搬送部と、
を備えた請求項4に記載の画像形成装置。 - 前記湾曲搬送部における前記記録媒体の湾曲方向は、前記記録媒体の巻き回し方向と同方向であること、を特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
- 前記逆送阻止搬送ローラと前記第2搬送ローラとの間の全域において前記記録媒体の湾曲方向は、前記記録媒体の巻き回し方向と同方向であること、を特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009069987A JP2010221473A (ja) | 2009-03-23 | 2009-03-23 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2009069987A JP2010221473A (ja) | 2009-03-23 | 2009-03-23 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010221473A true JP2010221473A (ja) | 2010-10-07 |
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ID=43039183
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2009069987A Pending JP2010221473A (ja) | 2009-03-23 | 2009-03-23 | 画像形成装置 |
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JP (1) | JP2010221473A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014200931A (ja) * | 2013-04-01 | 2014-10-27 | 富士通コンポーネント株式会社 | プリンタ装置の制御方法及びプリンタ装置 |
JP2017105636A (ja) * | 2017-02-10 | 2017-06-15 | 武藤工業株式会社 | プリンタ装置 |
-
2009
- 2009-03-23 JP JP2009069987A patent/JP2010221473A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014200931A (ja) * | 2013-04-01 | 2014-10-27 | 富士通コンポーネント株式会社 | プリンタ装置の制御方法及びプリンタ装置 |
JP2017105636A (ja) * | 2017-02-10 | 2017-06-15 | 武藤工業株式会社 | プリンタ装置 |
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