JP2010220933A - 洗濯乾燥機 - Google Patents

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宗 戸崎
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Abstract

【課題】圧縮機カバーで覆われた冷媒管の一部を無理なく外部に露出可能とすることができ、冷媒の回収作業も煩雑で大きな労力を要することなく容易にできるようにする。
【解決手段】冷媒を圧縮機24により凝縮器25および蒸発器26等に循環させる冷媒管27を備えたヒートポンプ機構23を利用し、乾燥用の温風を生成しドラム8内に循環供給するようにしたものにおいて、前記圧縮機24および該圧縮機24につながる冷媒管27を覆う圧縮機カバー22を設け、この圧縮機カバー22から前記冷媒管27の一部を外部に露出可能とすべく、該圧縮機カバー22の一部分を着脱可能な覆い部材22cで覆った構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、乾燥運転時の温風を生成するために、ヒートポンプ機構を搭載した洗濯乾燥機に関する。
従来、乾燥機能を備えた例えばドラム式洗濯乾燥機などに採用されているヒートポンプ機構は、周知のようにフロンガスを主成分とする冷媒を圧縮機により凝縮器、膨張弁(或は、キャピラリチューブ)、および蒸発器の順に循環させる冷凍サイクルからなり、これを水槽およびドラムを介した空気の循環経路中に、該経路中を流れる空気に対し熱交換作用により冷却除湿する蒸発器、そして加熱する凝縮器を順に配した構成としていて、所謂空気に対し除湿および加熱作用を行い、衣類などの乾燥に必要な温風を生成するようにしている。
このように、ヒートポンプ機構を採用した温風循環タイプでは、室内環境を損なわず消費電力量が少ない省エネルギー効果とともに比較的低温度で洗濯物を除湿乾燥するため、しわが少ない良質な仕上がり効果が得られるなどの利点を有することから近年多く採用されている。しかるに、ヒートポンプ機構は、洗濯乾燥機の筐体内において相当の設置面積を占め且つ重量大であることから、通常は筐体下部の底部を形成する台板上に配置されている。
この種ヒートポンプ機構を備えた洗濯乾燥機などの製品を廃棄する場合、該ヒートポンプ機構に使用される冷媒(フロンガス)は、周知の如く地球温暖化の防止のため大気中に放出できないので、製品を廃棄するには予め冷媒を抜く作業が必要となる。ところが、上記したようにヒートポンプ機構は筐体の底部に支持固定されていることから、製品の大部分を分解する必要がある。しかもヒートポンプ機構の運転音を封じ込め、つまり静音化を図り洗濯乾燥機の室内での使用を可能にするため、圧縮機や冷媒管を覆うケーシングやカバー部材が設けられており、従ってこれら部品を取り外し冷媒管を露出した状態としてから冷媒を回収することとなり、作業が頗る煩雑で大きな労力を必要としていた。
そこで、蒸発器や凝縮器を配置するとともに、合成樹脂で箱状に形成した循環風路を形成するユニットケースを設け、該ユニットケースの外方に冷媒管の一部を臨ませ且つこれが筐体の背面開口に臨む箇所に位置させる構成とし、以って裏蓋を取り外すことで背面開口に冷媒管を露出させ、冷媒の回収作業ができるようにした提案がなされている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−226号公報
上記構成において、冷媒管を特異な形状としたり無駄に長くすることなく対処するには、凝縮器などを配置したユニットケースが筐体の背面開口の極力近傍に設けることが必要となる。しかしながら、ユニットケースは蒸発器、凝縮器の配置および循環風路を直線的に配置して形成するなど熱交換機能を有し、上部の水槽やドラムなどと連通接続された組合わせ構造にあって、例えば温風の効率的な循環送風が求められる配管構成とか、サスペンションや排水弁などの既存構成部品との配置関係、更には全体の重量バランスの考慮などの理由から、該ユニットケースを単独に自由配置できるものではなく上記配置構成とすることは必ずしも容易でない。
本発明は上記問題を解消するため、冷媒管の一部を無理なく容易に露出可能とし、冷媒の回収作業も容易に実施できるようにした洗濯乾燥機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の洗濯乾燥機は、外郭を形成する本体と、前記本体内に回転可能に設けられ周壁に複数の小孔を有するドラムと、前記ドラムの外周囲に配設された貯水可能な水槽と、前記水槽の上方外周囲を経由して該水槽に連通接続された循環経路と、前記循環経路の途中部位に設けられ、前記水槽および循環経路内を循環送風する送風手段と、前記循環経路の途中部位に凝縮器および蒸発器を配置するとともに、冷媒を圧縮機により凝縮器および蒸発器等に循環させる冷媒管を具備してなるヒートポンプ機構と、を備え、前記ドラムを回転駆動し洗濯物の洗い、脱水、および乾燥運転を行うとともに、乾燥運転時には前記ヒートポンプ機構を稼動し、乾燥用の温風を生成し循環経路を介してドラム内に循環供給するようにしたものにおいて、
前記圧縮機および該圧縮機につながる冷媒管を覆う圧縮機カバーを設け、この圧縮機カバーから前記冷媒管の一部を外部に露出可能とすべく、該圧縮機カバーの一部分を着脱可能な覆い部材で構成したことを特徴とする(請求項1の発明)。
上記手段によれば、圧縮機カバー全体を取り外すことなく、その一部分である覆い部材を外すだけで圧縮機につながる冷媒管の一部を露出させることができ、この露出部位から冷媒を抜き出す回収作業が容易にできるとともに、圧縮機カバーは通常は本来の防音、防滴などの役目を何ら損なうことなく確実に維持できる洗濯乾燥機を提供できる。
本発明の一実施例を示す洗濯乾燥機の概略構成を示す縦断側面図 台板上に設けられた主要部品の配置構成を示す斜視図 ヒートポンプユニットの一部分解した状態を示す斜視図 ヒートポンプユニットの異なる一部分解した状態を示す斜視図 圧縮機カバーの一部分を拡大して示す縦断面図 冷媒回収工具の一例を示す平面図 冷媒回収工具の使用形態を示す斜視図 洗濯乾燥機の外観を示す右側面図 図8中に示すA−A線に沿って切断して示す縦断側面図 蓋部材の平面図(a)、および正面図(b)
以下、本発明の洗濯乾燥機を示す一実施例につき、図面を参照して説明する。まず、図1に示す洗濯乾燥機の概略構成を示す縦断側面図を参照して、その全体構成につき述べると、洗濯乾燥機の外郭を形成する筐体1は箱状をなし、下部には筐体1の底部たる台板2が取付固定されていて、筐体1の前面には、洗濯物出入口3を開閉する扉4が回動可能に設けられている。
筐体1内には、台板2上に支持固定されたサスペンション6を介して貯水可能な水槽5が弾性支持されている。水槽5は後面が閉塞したほぼ円筒状をなしていて、前上がり(図示左側)の傾斜状に配置されている。水槽5の前面開口部は、べローズ7を介して洗濯物出入口3に接続されている。この水槽5内には、ドラム8が横軸(傾斜軸)周りに回転可能に配設され、後面が閉塞したほぼ円筒状をなしていて、前記水槽5とともに前上がりの傾斜状に配置されている。
ドラム8の前端部には、バランスリング9が設けられ、このバランスリング9の開口部は、前記洗濯物出入口3を臨み衣類等の洗濯物を出し入れ可能としている。このドラム8には、周壁部に通水及び通風が可能な多数の小孔10aが形成されているとともに、後壁には該小孔10aよりも大きな通気孔10bが複数形成されている。また、ドラム8の周壁部の内面には、バッフル11が複数個設けられている。
前記水槽5の背面には、ドラム8を回転駆動するモータ12が配設されている。このモータ12は、例えばアウターロータ形のブラシレスDCモータであり、回転軸13を介してドラム8を直接回転させる構成となっている。ドラム8は、洗濯槽および脱水槽として機能するとともに、水槽5と共に乾燥室としても機能するものである。
一方、水槽5の後部の最下部には排水口14が形成され、この排水口14に排水管15が接続され、その先端は途中に図示しない排水弁や、後述する排水フィルタ装置19(図2参照)を介して筐体1の側面から外部を臨んで設けられ、機外へ排水可能としている。また、筐体1内の上部には、水槽5内へ給水するための給水弁16、説明は省略するが給水により洗剤投入を可能とする給水ケース17、および給水ホース18が水槽5に連通接続して設けられている。
そして、水槽5下方における筐体1の下部には、台板2上に配置されたヒートポンプユニット20が配設されている。このヒートポンプユニット20の構成につき、図2〜図5も参照して説明する。その図2は、台板2上に取付固定されるヒートポンプユニット20や前記排水フィルタ装置19などの構成部品の配置構成を示す斜視図、図3および図4はヒートポンプユニット20の夫々異なる一部を分解した斜視図で、図3は圧縮機カバー22を取り外した状態を示し、図4は覆い部材22cを取り外した状態を示している。また、図5は圧縮機カバー22の一部分たる上記覆い部材22cの拡大断面図を示したものである。
ヒートポンプユニット20は、特に図3、図4に示すようにヒートポンプ機構23とユニットケース21、および圧縮機カバー22等を備えた構成としている。このうちユニットケース21は、そのケース底板部21b上に通風路形成部21aを形成している。この通風路形成部21aは、前方(図示左側)を入口として前後方向に直線的に延び、側面や上面の周りが囲われて通風路形成部21aを形成するもので、後述する循環経路41(図1参照)の一部を構成している。
また、ケース底板部21bは通風路形成部21aの形成以外の右前方部まで延出されていて、圧縮機設置台部21cを一体に有した構成としている。循環経路41を構成する通風路形成部21aが台板2上において中央寄りに配置されるのに対し、圧縮機設置台部21cは右前方に位置し、従って筐体1の周壁のうち特に前方の右側面に近接した位置に配置され、後述する圧縮機24(図1,3参照)が取付固定され、該圧縮機24は前記圧縮機カバー22により上方、および側方から覆われた構成としている。
ここで、前記ヒートポンプ機構23につき概略構成を示す図1に基づき説明すると、該ヒートポンプ機構23は、周知のように、主に圧縮機24、凝縮器25、膨張弁(図示せず)、および蒸発器26の順に、封入した冷媒を流す冷媒管27等による冷凍サイクルからなる構成としている。このうち、前記ユニットケース21の通風路形成部21aには、入口側に蒸発器26、出口側に凝縮器25を配置し、該通風路形成部21a内を流通する空気に対して冷却、加熱する所謂熱交換機能を発揮するようにしている。圧縮機24は、これらと別個に側方に位置する圧縮機設置台部21c上にボルト・ナット等の締結具により弾性的に取付固定されている。
しかるに、冷媒管27は特に図3に示すように凝縮器25や蒸発器26を経てユニットケース21の側方外部に蛇行状に露出し、延いては圧縮機24につながる配管構成としている。このため、これら圧縮機24および露出した冷媒管27を含む周囲を圧縮機カバー22にて覆い、その下端部の複数箇所、例えば4箇所(図4では2箇所のみ示す)を取付ネジ28にて固定している。これにより、隣接するユニットケース21の一部を含むが、圧縮機カバー22にて圧縮機24および露出した冷媒管27全体が覆われ、駆動音の外部への漏れを塞ぐ防音機能、および水滴等が降りかかるのを防止する防滴機能を有している。
更に冷媒管27の一部具体構成につき述べると、図3に示すように圧縮機24の上部には冷媒を凝縮器25側に送るべく冷媒吐出管部27aがつながれ、また圧縮機24の下部には、冷媒の圧縮機24への安定流入を図るアキュームレータ29を介して蒸発器26側から戻る冷媒吸込み管部27bがつながれており、これら吐出管部27aおよび吸込み管部27bは、いずれも圧縮機24の上部たる頭部より上方に突出し逆U字状に曲成された管路(パイプ)形状としている。
このため、前記した圧縮機カバー22の上面部は、その一部分が上方に突出した形状をなしている。すなわち、特に図4に明示するように前記冷媒吐出管部27aおよび同吸込み管部27bの上方に突出した2箇所の逆U字状管路部に対応して、圧縮機カバー22に長穴状の穴部22a、22bを形成し、各穴部22a、22bから冷媒管27の一部分たる各逆U字状管路部が外部上方に突出して露出した形態となるようにしている。
そして、この穴部22a、22bには圧縮機カバー22の一部分を構成する覆い部材22c、22dが被着され閉塞されている。これら圧縮機カバー22および覆い部材22c、22dは、樹脂製による弾性を利用して着脱可能な構成としている。例えば、図5に示す覆い部材22cの被着状態における断面図に示すように、覆い部材22c(および、同22d)は全体形状としてはかまぼこ型の容器状をなし、その開口側の外周囲に鍔部30を形成し、その下部に係合片31を形成して、主に係合片31の弾性変形を利用して穴部22a(および、同22b)に圧挿して、該係合片31と鍔部30との間で抜け止め状態に嵌合し、以って着脱可能に被着する構成としている。
また、特に図4に示すように本実施例では覆い部材22c、22dの表面に、冷媒の抜き取り部位であることを示す表示Sが施してあり、例えば「冷媒回収位置」とする文字による印刷表示が施してある。但し、この「文字」表示に代えて「絵」で表示するようにしてもよい。これは、後述するように冷媒の回収作業を迅速で適確に実施するのに有効とするものである。
なお、特に図1に示すように、ユニットケース21の後方部分のケース底板部21bを利用して送風手段を設けている。この送風手段は、後述する循環経路41内に循環風を生成するもので、ファンケーシング32内に送風ファン33を配設し、該送風ファン33をファンモータ34にて回転駆動することにより、前記通風路形成部21a内の空気を吸引し、筒状の吐出口35から上方に向けて吐出するようにしている。
一方、ユニットケース21の前方部分に位置する通風路形成部21aの入口側には、図1に示すように前部ダクト36が接続され、該前部ダクト36の他端には排気フィルタ装置37および空調装置38を備えており、それらのフィルタケーシング37aおよび空調ケーシング38aは前部ダクト36と一体的に形成されており、フィルタケーシング37aの上端には筒状の吸気口39(図2も参照)を形成している。なお、詳細な説明は省略するが排気フィルタ装置37は、乾燥運転時に循環する温風の排気中から糸屑などのリントを捕獲するものであり、また空調装置38はヒートポンプ機構23の蒸発器26などを利用して、例えば熱交換作用により冷風を吹出し、室内などの設置部周辺を空冷可能としたものである。
その他、図1中には台板2の左側前方に前記した排水フィルタ装置19が配設されており、排水中からの糸屑などのリントを捕獲するもので、筐体1の前面外部からフィルタ清掃のための操作を可能としている。また、排水フィルタ装置19の後方には循環ポンプ装置40が設けられ、これは洗い運転時に洗濯水を図示しない循環水路を介してドラム8内の衣類に向けて噴射可能とし、洗浄効果の向上を図ったものである。
斯くして、図1に示すように水槽5の下方に位置し筐体1の底部たる台板2上に、ヒートポンプ機構23を具備したユニットケース21が設けられ、その後方部分には送風手段が連続して設けられた構成としている。ここで、前記循環経路41の構成につき述べると、ユニットケース21が形成する通風路形成部21aが、その前後部において水槽5側と連通接続されて循環経路41を形成している。すなわち、後方部においては前記ファンケーシング32の吐出口35に、防振用の蛇腹状をなす継手部42aを介して給気ダクト43が接続されている。この給気ダクト43は水槽5側に支持固定され、その上端部が水槽5内に連通接続されている。
これに対し、ユニットケース21の前方部においてはフィルタケーシング37aの上端の吸気口39に、やはり防振用の蛇腹状をなす継手部42bを介して排気ダクト44が接続されている。この排気ダクト44も水槽5側に支持固定され、その上端部が水槽5内に連通接続された構成としている。この結果、水槽5の前部側から、排気ダクト44、前部ダクト36、ユニットケース21の通風路形成部21a、ファンケーシング32、給気ダクト43、そして水槽5の後部側に至る循環経路41が形成される。なお、後述する乾燥運転時に給気ダクト43から水槽5内に供給された温風は、内部のドラム8後部に形成された径大な通気孔10bを主体に、小孔10a等も経て該ドラム8内に容易に取り込むことができる。
次に、図6,7を参照して説明する。図6は、冷媒(フロンガス)回収工具45の一例を示す平面図で、図7は冷媒回収工具45により冷媒を抜き取るときの使用状態を示す斜視図で、以下これら図面に基づき概要につき述べる。まず、図6に示す冷媒回収工具45の構成につき述べると、中空状本体46の上端部に突出して半円筒状のパイプ台座47を一体的に設けている。
上記パイプ台座47と対向する部位に、回収針48を具備したゴム製のシールド部材49、および該シールド部材49を支持するガス抜きスライド部材50を、本体46に対し図6中の矢印方向に進退可能に設けている。このガス抜きスライド部材50は、本体46の下部側に設けたハンドル51の回動操作に連動して進退移動するとともに、先端の回収針48から本体46に設けたガス抜き管52に至り連通状態に接続され、更にホース53を介して図示しないガス回収容器につながる構成としている。
そして、図7に示す冷媒回収工具45の使用状態につき説明すると、これは覆い部材22cを取り外し圧縮機カバー22の穴部22aから突出して露出状態にある冷媒管27の一部である冷媒吐出管部27aの逆U字状部分にパイプ台座47を宛がい、そしてハンドル51操作によりガス抜きスライド部材50をパイプ台座47側の進出方向に移動させることで、回収針48を冷媒吐出管部27aの中空内部に到達するまで突き刺すことができる。このとき、シールド部材49が冷媒吐出管部27aに弾力的に密着し、回収針48周りを密封状態に保つことができる。
このように、回収準備ができた状態で図示しないガス抜き用ポンプが駆動されると、回収針48から冷媒管27内の冷媒を吸引回収することができる。なお、圧縮機24を挟んで反対側に位置する冷媒吸込管部27bにおいても、同様の構成であるため、例えば冷媒を確実に抜き取りたい場合など、必要に応じ該冷媒回収工具45を利用して冷媒の回収作業を行うことができる。
更に、図8〜図10を参照して説明する。図8は洗濯乾燥機の外観を示す右側面図、図9は図8中に示すA−A線に沿って切断して示す縦断側面図、図10は蓋部材57単体の構成を示すもので、同図(a)は平面図、同図(b)は正面図を示している。まず、図8に示すように筐体1の周壁の右側面の複数箇所に、例えば本実施例では3箇所に手掛け部54、55、56を設け、任意の搬送形態に対応できるようにしている。そのうちの手掛け部54は、筐体1の上部1箇所に形成され、他の2箇所の手掛け部55、56は筐体1の下部に左右に離間してほぼ同一高さ位置に形成されている。
そのうち、左前方の手掛け部55を除く他の2箇所の手掛け部54、56は、例えば筐体1が鋼板製であるのに対し樹脂製にして弾性的に嵌合して取り付けた一般的に周知の構成にあって(或は、鋼板製の手掛け部として溶接する構成でもよい)、手掛け可能に内方に窪んだかまぼこ型の形状としている。ところが、左前方寄りの手掛け部55は、他の手掛け部54、56とほぼ同一の形状であるものの、該手掛け部55を利用して着脱可能に設けられた矩形の蓋部材57と一体に形成されている点で異なっている。
具体的には、筐体1の右側面には蓋部材57で閉鎖可能な矩形の開口部58(図9参照)が形成されている。この開口部58は、図2および図7に二点鎖線で示すように、内部の圧縮機カバー22の覆い部材22cと側方方向において対向する位置に形成されている。従って、覆い部材22cが取り外された状態では、冷媒管27のうち圧縮機カバー22から上方に露出した冷媒吐出管部27aと相対する位置にあって、ほぼ逆U字状をなす形態が直接開口部47から視認できるようにしている。その開口部58の大きさは、作業者の手(手首)の挿入や前記した冷媒回収工具45が挿脱可能な大きさとするとともに、前記した覆い部材22cの表示Sを読み取れる開口形状としている。
そして、斯かる開口部58に前記した手掛け部55を一体に有する蓋部材57が被着され、通常は閉鎖状態に保たれている。この蓋部材57は、例えばポリプロピレンなどの樹脂製にて全体に矩形状の平坦部57aとなし、そのほぼ中央部に横長で内方に窪んだ形状の手掛け部55を配置形成している。この手掛け部55の裏面側の上下部には、平坦部57aの裏面とつながる補強用の多数のリブ57b、57cを一体に形成している。この各リブ57b、57cの延出端部には、特に図9、図10に示すように平坦部57aの裏面との間に多数の溝部が形成され、以って横方向に直線状に並んだ係合溝57d、57eが上下部に形成される。
また、リブ57b、57cは手掛け部55から上下部に延びるに伴い、つまり係合溝57d、57eに近づくに伴い下降傾斜する形状としている。これにより、筐体1の開口部58に取り付ける場合、リブ57b、57cの傾斜面を利用して開口部58に圧挿し易くしている。例えば、下部側の係合溝57eを開口部58の下縁部に係合した後、平坦部57aの上部側を押圧して上部側の係合溝57dを開口部58の上縁部と弾性的に係合させて取付固定できるようにしている。なお、蓋部材57を取り外す場合は、例えば手掛け部55を指で掴むようにして上下に引っ張り操作することで、樹脂製の弾性変形も利用して係合状態から離脱させることができる。
以って、蓋部材57は手掛け部55の機能のみに非ず、開口部58を開閉可能に閉鎖して着脱可能な構成としている。なお、図示しない他の側面(左側面)にも、上記した右側面と同様の3箇所に手掛け部を設けているが、これらはいずれも手掛け部としての単機能を有する一般的な構成としている。
次に、上記構成のドラム式洗濯乾燥機の作用について説明する。
周知のように、図示しない制御装置に基づき、モータ12を駆動制御し直結されたドラム8の回転速度を制御するなどして、洗い(含むすすぎ)、脱水、および乾燥行程を自動的に実行する。そのうち、乾燥行程につき概述すると、図1に示すように圧縮機24などのヒートポンプ機構23が付勢されて稼動し、乾燥用の温風が生成されるとともに、送風ファン33も回転駆動され、温風は給気ダクト43を経て水槽5の後部から内部に供給されドラム8内に取り込まれる。
ドラム8内では、温風が衣類などと接触して乾燥作用を行い、水槽5の前方上部から排気ダクト44を経て排出され、排気フィルタ装置37を介して前部ダクト36に至り、ヒートポンプ機構23に戻り新たな温風として再生される。すなわち、乾燥作用に寄与した温風は、湿気を含んだ排気風としてユニットケース21の通風路形成部21aを流通する際に、該通風路形成部21aに介在された蒸発器26および凝縮器25による熱交換作用を受ける。
周知のように、圧縮機24が駆動された運転状態では、冷媒は冷媒吐出管部27aから凝縮器25の冷媒管27および蒸発器26の冷媒管27へと順に流れ、更にアキュームレータ29を通して圧縮機24の冷媒吸込管部27bに戻される。つまり、冷媒の気化熱で低温化された蒸発器26にて熱交換され、高温多湿の排気風が冷却され、該排気中の水分が凝縮され除湿される。この冷却により凝縮して生じた水滴は、図示しない除湿水排出手段を介して筐体1外に排出される。
そして、除湿された後の排気風は、凝縮器25に至りここで高温高圧の冷媒と熱交換され、排気風は加熱されて再び温風化され、ファンケーシング32および給気ダクト43を経て水槽5内に供給され、以って循環経路41を介して温風の循環供給が行われ乾燥作用が継続して実行される。なお、圧縮機24および冷媒管27は圧縮機カバー22にて覆われているので、圧縮機24の駆動音が外部に漏れるのを防止して室内での使用を可能にするとともに、水滴等が直接降りかかることを防止できる。
斯くして、長期使用等により洗濯乾燥機(以下、製品ともいう)を廃棄或はリサイクルする場合では、フロンガスを主体とした冷媒を事前に抜き取らねばならない。そこで本実施例では、まず筐体1の右側面に弾性的に係合し被着されている蓋部材57を取り外す。これにより、開放された開口部58は、ヒートポンプ機構23の圧縮機24につながる冷媒管27の一部たる冷媒吐出管部27aと側方方向に対向し且つ近接位置にあることから(図2参照)、作業者が開口部58から手を挿入して覆い部材22cを取り外すことができる。
この場合、開口部50から対向位置にある覆い部材22cに施された表示S(図4参照)の「冷媒回収位置」とする文字表示を読み取ることができるので、作業者は迷うことなく迅速に適確に該当する覆い部材22cを取り外すことができる。これにより、露出した冷媒吐出管部27aを該開口部58から容易に視認できるとともに、該冷媒吐出管部27aの逆U字状部分を、これとほぼ対面した位置関係にある開口部58からほぼ正面視することができる。
従って、この状態から冷媒回収工具45を開口部58から挿入して、冷媒吐出管部27aの逆U字状部分の適正部位にパイプ台座47を容易に宛がうことができ(図7参照)、そしてハンドル51による挟圧操作することで、回収針51を突き刺し冷媒を回収することができる。以って、製品を分解することなく事前に冷媒を回収でき、廃棄処分等の作業が煩雑となったり、大きな労力を要することなく実施できる。
上記実施例によれば次の効果を奏する。
乾燥運転時の温風を生成するヒートポンプ機構23を備えたものにおいて、その圧縮機24および該圧縮機24につながる冷媒管27を覆う圧縮機カバー22を設け、この圧縮機カバー22の一部分を、着脱可能な覆い部材22cおよび同22dで構成し、これを取り外すことで冷媒管27の一部たる冷媒吐出管部27a、および冷媒吸込管部27bを外部に露出させることができる構成とした。
これにより、圧縮機カバー22の複数箇所の固定手段を解除することなく、その一部分である覆い部材22c(必要に応じ、覆い部材22d)を外すだけで圧縮機24につながる冷媒吐出管部27a(冷媒吸込管部27b)を露出させることができ、この露出部位に冷媒回収工具45を利用して冷媒を抜き出すことができる。この場合、覆い部材22cは弾性的に着脱できて専用工具を必要とせず、また冷媒吐出管部27aは圧縮機24より上方に突出し且つ逆U字状に曲成してあるので、冷媒回収工具45により該冷媒吐出管部27aをパイプ台座47などで挟持する作業が容易となるなど、総じて冷媒の回収作業が容易にできる。
また、覆い部材22c(および覆い部材22d)の表面に、例えば「冷媒回収位置」とする表示S(図4参照)を施すことで、冷媒の抜き取り部位を明確に把握でき、作業者が特に熟知していなくても迷うことなく該当する覆い部材22cを取り外すことができるなど、適確で迅速に対処できる点でも有効であるとともに、勿論、圧縮機カバー22は通常は本来の防音、防滴などの役目を何ら損なうことなく確実に維持できるものである。
加えて、本実施例では圧縮機カバー22の覆い部材22cと側方方向に対向する位置の周壁たる右側面に、蓋部材57で開閉可能に閉鎖される開口部58を設ける構成とした。これにより、開放した開口部58から手を挿入して覆い部材22cを容易に取り外すことができるとともに、該開口部47から覆い部材22cに施した上記「冷媒回収位置」の表示Sが読み取れるので、該当する覆い部材22cを確実に把握できる。
のみならず、露出した冷媒吐出管部27aを開口部58を通して逆U字状部分をほぼ正面視できる配置としたので、冷媒回収工具45を挿入して行う上記した冷媒の回収作業が一層容易にできる。このように、筐体1の外部から冷媒回収作業ができるので、筐体1などの製品の分解作業を必要とせず大きな労力や煩雑な作業を不要とし、製品を廃棄する場合など大いに有効である。また、冷媒の抜き取り部位が圧縮機24につながる冷媒吐出管部27aとしているので、凝縮器25や蒸発器26などの循環経路41を形成するなどの配置構成に拘束されない圧縮機24の近傍にあって、冷媒管27の冷媒抜き取り部位を無理なく設けることができ、更には筐体1の右側面に近接した配置や、開口部58からの内部の確認が容易にできる点でも有利である。
しかも、通常筐体1の側面の複数箇所に本来必要とする手掛け部を設けているが、上記蓋部材57は、その1つの手掛け部55を利用して一体に形成しているので、部品点数の増加にはならない。また、樹脂製の弾性係合を利用した着脱構造とすることができ、手がけ部55と共に蓋部材57の着脱操作も容易にできる。
なお、本発明は上記し且つ図面に示した実施例に限定されることなく、例えば横軸周りのドラムを備えた洗濯乾燥機に限らず、縦軸周り回転するドラム(回転槽)を備えたものでもよく、要は乾燥用の温風を生成するとてヒートポンプ機構を採用した洗濯乾燥機であればよい。また、圧縮機カバーの具体的形状等はヒートポンプユニットの構成等に応じて適宜変更して実施可能であり、また筐体の周壁たる右側面に開口部を設けて冷媒の回収作業を可能としたが、ヒートポンプユニットの配置構成等に応じて他の側面に形成することも可能である。その他、冷媒回収工具の具体構成も冷媒管から冷媒を抜き取ることができる構成であればよいなど、実施に際して本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できるものである。
図面中、1は筐体、6は温風発生ユニット、5は水槽、8はドラム、20はヒートポンプユニット、21はユニットケース、21aは通風路形成部、22は圧縮機カバー、22c,22dは覆い部材、23はヒートポンプ機構、24は圧縮機、25は凝縮器、26は蒸発器、27は冷媒管、27aは冷媒吐出管部、41は循環経路、45は冷媒回収工具、55は手掛け部、57は蓋部材、およびを58は開口部を示す。

Claims (5)

  1. 外郭を形成する本体と、
    前記本体内に回転可能に設けられ周壁に複数の小孔を有するドラムと、
    前記ドラムの外周囲に配設された貯水可能な水槽と、
    前記水槽の上方外周囲を経由して該水槽に連通接続された循環経路と、
    前記循環経路の途中部位に設けられ、前記水槽および循環経路内を循環送風する送風手段と、
    前記循環経路の途中部位に凝縮器および蒸発器を配置するとともに、冷媒を圧縮機により凝縮器および蒸発器等に循環させる冷媒管を具備してなるヒートポンプ機構と、
    を備え、前記ドラムを回転駆動し洗濯物の洗い、脱水、および乾燥運転を行うとともに、乾燥運転時には前記ヒートポンプ機構を稼動し、乾燥用の温風を生成し循環経路を介してドラム内に循環供給するようにしたものにおいて、
    前記圧縮機および該圧縮機につながる冷媒管を覆う圧縮機カバーを設け、この圧縮機カバーから前記冷媒管の一部を外部に露出可能とすべく、該圧縮機カバーの一部分を着脱可能な覆い部材で構成したことを特徴とする洗濯乾燥機。
  2. 筐体には、圧縮機カバーの覆い部材と側方方向に対向する位置の周壁に開口部を設け、該開口部を着脱可能な蓋部材で閉鎖する構成としたことを特徴とする請求項1記載の洗濯乾燥機。
  3. 蓋部材は、筐体の周壁に設けた手掛け部と一体に形成した構成としたことを特徴とする請求項2記載の洗濯乾燥機。
  4. 覆い部材の表面には、冷媒の抜き取り部位であることを示す表示を施したことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の洗濯乾燥機。
  5. 覆い部材は、冷媒管の一部が上方に突出した部位を覆う構成としたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の洗濯乾燥機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017000483A (ja) * 2015-06-11 2017-01-05 東芝ライフスタイル株式会社 衣類乾燥機
JP2020018915A (ja) * 2015-06-11 2020-02-06 東芝ライフスタイル株式会社 衣類乾燥機
CN114096708A (zh) * 2019-07-12 2022-02-25 Lg电子株式会社 烘干机

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