JP2010219954A - 無線システム、送信機、受信機 - Google Patents

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Abstract

【課題】消費電力を効果的に低減できる無線システム、送信機および受信機を得る。
【解決手段】無線システムは、接続要求信号の送信間隔と接続要求信号以外の信号の送信間隔とを互いに異なる間隔で送信する送信部41と、送信機からの信号を送信し、また他の無線局から送信された信号を受信するアンテナ60と、アンテナ60で受信した信号を処理する受信部42を具備する送受信部40と、更に電源制御部20と、電源制御部20の具備するアンテナ50で受信した信号の受信間隔により、受信した信号が接続要求信号であるか否かを判定し、該判定結果に応じて受信部42を起動する起動判断部30とを有する。
【選択図】図2

Description

この発明は、近距離通信に用いられる無線システム、送信機および受信機に関する。
従来の無線システムでは、消費電力を低減するために、送信機がウェイクアップ信号を送信し、受信機は、スリープモードから一定期間毎に起動してウェイクアップ信号の送信有無を確認している。そして、自己宛のウェイクアップ信号の送信が無ければ再度スリープモードに入る方法が提案されている。(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−148906号公報
しかしながら、上記の方法では、受信機が起動した際に、送信機からウェイクアップ信号が送信されていない場合、必要のない受信機の起動を行うことになり消費電力を効果的に低減できない。
上記に鑑み、本発明は、消費電力を効果的に低減できる無線システム、送信機および受信機を得ることを目的をとする。
本発明の一態様に係る無線システムは、接続要求信号の送信間隔と接続要求信号以外の信号の送信間隔とを互いに異なる間隔で、接続要求信号および接続要求信号以外の信号を送信する送信部を具備する送信機と、送信機から送信される信号を受信するアンテナと、アンテナで受信した信号を処理する受信部と、アンテナでの信号の受信間隔から受信した信号が接続要求信号であるか否かを判定し、該判定結果に応じて受信部を起動する起動判断部と、を具備する受信機と、を有する。
本発明の一態様に係る送信機は、接続要求信号の送信間隔と接続要求信号以外の信号の送信間隔とを互いに異なる間隔で、接続要求信号および接続要求信号以外の信号を送信する送信部を具備する。
本発明の一態様に係る受信機は、信号を受信するアンテナと、アンテナで受信した信号を処理する受信部と、アンテナでの信号の受信間隔から受信した信号が接続要求信号であるかどうかを判定し、該判定結果に応じて受信部を起動する起動判断部と、を具備する。
本発明によれば、消費電力を効果的に低減できる無線システム、送信機および受信機を得ることができる。
第1の実施形態に係る無線システムを示した図である。 第1の実施形態に係る無線機の構成の一例を示した図である。 第1の実施形態に係る整流器の構成の一例を示した図である。 第1の実施形態に係る整流器の入力信号の一例を示した図である。 第1の実施形態に係る整流器の出力信号の一例を示した図である。 データの送信間隔および接続要求信号の送信間隔を示した図である。 整流器から電源制御部へ入力される信号を示した図である。 第1の実施形態に係る無線システムの動作を示したシーケンス図である。 第2の実施形態に係る無線機の構成の一例を示した図である。 チャンネルAにおける接続要求信号の送信間隔を示した図である。 チャンネルBにおける接続要求信号の送信間隔を示した図である。 チャンネルCにおける接続要求信号の送信間隔を示した図である。 第2の実施形態に係る無線システムの動作を示したシーケンス図である。 第3の実施形態に係る無線機の構成の一例を示した図である。 接続要求信号の送信間隔を示した図である。 接続要求信号の送信電力の変化を示した図である。 電源制御部の受信感度の変化を示した図である。 第3の実施形態に係る無線システムの動作を示したシーケンス図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る無線システム100を示した図である。図2は、第1の実施形態に係る無線システム100が具備する無線機1Aないし1Cの構成の一例を示した図である。図3Aは、整流器21の構成の一例を示した図である。図3Bは、整流器21への入力信号の一例を示した図である。図3Cは、整流器21からの出力信号の一例を示した図である。なお、無線機1Aないし1Cは、送信機および受信機をそれぞれ構成する。
図1に示すように、第1の実施形態に係る無線システム100は、複数の無線機1Aないし1Cを具備する。この無線システム100では、各無線機1Aないし1Cの通信距離が数10cm程度の近距離通信を想定している。このため、一つの無線機に接続される他の無線機は数個程度である。この範囲内であれば、無線システム100を構成する無線機の数は、図1に示した3個に限られない。
この第1の実施形態に係る無線システム100では、アクセスポイントを設けずにデータを送受信している。データの送受信は、はじめに接続要求信号、接続応答信号といった接続を確立する信号のやり取りを行った後、開始する。この時、上記の接続を確立する信号は一定期間毎に送信しても、キャリアセンス(CS)により空チャンネル(周波数帯域)を検出した場合にランダムな時間さらに待機したのちデータを送信するランダムバックオフを行ってもよい。なお、ランダムバックオフを行う場合には、無線機1Aないし1Cに、コンテンションウィンドウ(Contention Window)が設定される。
このため、第1の実施形態に係る無線機1Aないし1Cには、コンテンションウィンドウ(Contention Window)が設定されている。コンテンションウィンドウを設定すると、空チャネルを検出した後、コンテンションウィンドウで設定したスロット数だけ送信を待機した後、データを送信する。このコンテンションウィンドウには、最大値CWmaxと最小値CWminが設定される。スロット数は、設定された最大値CWmaxと最小値CWminの間でランダムに選択される。
また、通信接続が確立した後のデータの送信間隔Tは、SIFS(short inter frame space)に設定されている。SIFSとは、無線LAN標準であるIEEE802.11で定義されている最短のフレーム送信間隔(待ち時間)である。なお、SIFSは、一例であり、送信間隔Tの設定は、必ずしもSIFSに限られない。また、データの送信間隔Tは、データとその応答信号(Acknowledge)の送信間隔のことである。
図2に示すように、各無線機1Aないし1Cは、それぞれ電源制御部20、起動判定部30、送受信部40、アンテナ50およびアンテナ60を具備する。電源制御部20は、整流器21、出力判定部22および電源監視部23を具備する。送受信部40は、送信部41、受信部42およびRF部43を具備する。
ここで、データの送受信が発生しない期間においても、無線機1Aないし1Cを無線チャネルの空き状況と信号の有無を判断し、信号を受信した場合には該信号が自己宛かを判断する状態(以下、待ち受け状態と称する)としておくと、無線システム100の消費電力が増大する。特に、無線システムの小型機器への搭載やデータの送受信が散発的に発生するような低トラヒックの無線システムを考えた場合、消費電力の増大は問題となる。
そこで、この第1の実施形態に係る無線機1Aないし1Cでは、消費電力を低減するため以下の制御を行っている。
1.データを送受信する送受信部40は、消費電力が大きい。このため、送受信部40は、電力消費を抑えるために一時的に動作を停止した状態(以下、スリープモードと称する)としておく。
2.信号の有無のみしか検出できないが、消費電力の低い電源制御部20を用いて、信号の有無を監視する。
3.所定の条件下で、電源制御部20で信号の受信が確認された場合に、送受信部40をスリープモードから起動して、待ち受け状態へ移行する。
データを送受信する送受信部40の消費電力は、通常数mW(ミリワット)以上となる。一方、信号の有無しか検出しない電源制御部20の消費電力は、送受信部40の消費電力の数分の一程度に抑制される。このため、上記制御を行うことにより、無線システム100の消費電力を効果的に低減できる。
以下、第1の実施形態に係る無線システム100を構成する無線機1Aないし1Cの詳細構成について説明する。なお、以下では、無線機1Aを例に構成を説明するが、無線機1Bおよび1Cの構成は、無線機1Aの構成と同じである。
アンテナ50、60は、他の無線機1Bまたは1Cから送信される信号を受信する。アンテナ50で受信した信号は、整流器21へ入力される。整流器21は、アンテナ50から入力される受信した信号を整流して出力する。アンテナ50からの信号は、図3Aに示す入力端子Iへ入力され、出力端子Oから出力される。すなわち、図3Bに示す入力信号は、入力端子Iへ入力され、図3Cに示す出力信号が出力端子Oから出力される。
出力判定部22は、整流器21から入力される信号の電力レベルを予め自己に記憶されている閾値と比較する。上記電力レベルが記憶されている閾値よりも大きい場合、出力判定部22は、整流器21から入力される信号の電力レベルを監視する。そして、出力判定部22は、上記電力レベルが閾値以下となった時点、すなわち信号が立ち下がった時点で信号を電源監視部23へ入力する。
電源監視部23は、出力判定部22から信号が入力されると、送受信部40がスリープモードかどうかを判定する。送受信部40がスリープモードである場合、電源監視部23は、起動判定部30へ信号を入力する。
起動判定部30は、所定の時間をカウントするタイマ30aと、無線機1Aないし1C間におけるデータとその応答信号の送受信間隔T(SIFS)が記憶されている記憶部30bを具備する。タイマ30aは時間を計測する。起動判定部30は、電源監視部23から信号が入力される間隔をタイマ30aでカウントする。そして、タイマ30aでカウントされた時間が、記憶部30bに記憶されているデータとその応答信号の送受信間隔T(SIFS)を超えているか否かにより、アンテナ50で受信した信号が接続要求信号かどうかを判定する。アンテナ50で受信した信号が接続要求信号である場合には、送受信部40の受信部42へ起動信号を入力する。
受信部42は、通常はスリープモード状態である。受信部42は、起動判定部30から起動信号が入力されると、スリープモードから起動して待ち受け状態へ移行する。
RF部43は、アンテナ60で受信した信号の周波数帯域を変換して受信部42へ入力する。受信部42は、RF部43から入力される信号を処理する。受信部42は、アンテナ60で受信した信号が自己宛の接続要求信号である場合、送信部41へ起動信号を入力する。送信部41は、通常はスリープモード状態である。しかし、受信部42から起動信号が入力されると、送信部41は、スリープモードから起動して通常の動作状態へ移行する。
送信部41は、起動後、接続要求信号に対する接続応答信号を生成してRF部43へ入力する。RF部43は、送信部41から入力された送信信号を送信周波数帯域の信号に変換してアンテナ60へ入力する。
なお、送信部41および受信部42は、上位層処理部(図示せず)と接続され、送信信号及び受信信号の処理を行っている。また、電源制御部20に接続されているアンテナ50と、送受信部40に接続されるアンテナ60とを一つのアンテナとしてもよい。また、電源監視部23を起動判定部30の内部に配置してもよい。
図4Aは、データの送信間隔および接続要求信号の送信間隔を示した図である。図4Bは、整流器から電源制御部へ入力される信号を示した図である。以下、図4A、図4Bを用いて、第1の実施形態に係る無線システム100におけるデータの送信間隔および接続要求信号の送信間隔について説明する。なお、以下の説明では、無線機1Aは無線機1Cとの通信後、無線機1Bに対して通信接続を要求する場合について説明する。
図4Aに示すように、初め、無線機1Aは、無線機1Cとデータの送受信をしている。無線機1Cは、データ101を無線機1Bへ送信する。無線機1Aは、データ101を受信すると一定時間T経過後、無線機1CへAck102を返信する。
次に、無線機1Aは、無線機1Bと通信の接続を確立するため、接続要求信号103を無線機1Bへ送信する。ここで無線機1Aは、Ack102の返信から送信間隔T(例えば、CIFS:control inter frame space)経過後、無線機1Bへ接続要求信号103を送信する。
上述したように、第1の実施形態では、接続要求信号の送信前に信号の衝突を回避する目的でランダムバックオフを行っている。このため、無線機1Aないし1Cには、Contention Window(CW)が設定されている。しかし、ランダムバックオフを行わない場合には、送信間隔Tの設定を固定値としてもよい。
その後、無線機1Aは、無線機1Bから接続要求信号103に対する接続応答信号を受信するまで無線機1Bに対して、間隔Tで接続要求信号104を送信する。この図4Aでの信号の送受信に対応して、アンテナ50で受信された信号が図4Bに示すように無線機1Bの電源制御部20へ入力される。
図5は、第1の実施形態に係る無線システムの動作を示したシーケンス図である。以下、図5を用いて第1の実施形態に係る無線システム100の動作について説明する。なお、以下の説明では、無線機1Aが無線機1CへAck信号(図4のAck102に対応)を送信した後からの動作について説明する。なお、この無線機1Cへの応答信号は、無線機1Aから無線機1Bへの接続要求信号であってもよい。
図5に示すように、無線機1Aは、無線機1Cに対して応答信号(図4のAck102に対応)を送信する(ステップS201)。この無線機1Cに対する応答信号は、無線機1Bのアンテナ50で受信され整流器21へ入力される。整流器21は、アンテナ50からの入力信号を整流した後、出力判定部22へ入力する。
出力判定部22は、整流器21からの出力信号の電力レベルが予め記憶されている閾値を超えていることから、整流器21から入力される信号の電力レベルを監視する。そして、出力判定部22は、整流器21から入力される信号が立ち下がった時点で、信号有を示す信号を電源監視部23へ入力する(ステップS202)。
電源監視部23は、出力判定部22から信号が入力されると、送受信部40がスリープモードかどうかを判定する。ここでは、送受信部40がスリープモードであるため、電源監視部23は、起動判定部30へ信号を入力する。
電源監視部23から信号が入力されると、起動判定部30は、タイマ30aを起動する(ステップS203)。タイマ30aは、起動後、カウントを開始する。
無線機1Aは、無線機1Cに対して応答信号を送信した後、送信間隔T(CIFS)経過後に無線機1Bへ接続要求信号(図4の接続要求信号103に対応)を送信する(ステップS204)。この接続要求信号は、無線機1Bのアンテナ50で受信される。そして、電源制御部20から起動判定部30へ信号が入力される(ステップS205)。
起動判定部30は、電源監視部23から信号が入力された時点で、タイマ30aでのカウントが、記憶部30bに予め記憶されている時間T(SIFS)を超えているか否かを判定する。ここでは、接続要求信号の送信間隔T(CIFS)が、送信間隔T(SIFS)よりも長い。このため、起動判定部30は、タイマ30aでのカウントが時間T(SIFS)を超えていると判定する。
そして、起動判定部30は、アンテナ50で受信した信号は、接続要求信号である可能性が高いと判断し、起動信号を受信部42へ入力する(ステップS206)。受信部42は、起動判定部30から起動信号が入力されると、スリープモードから起動して待ち受け状態へ移行する(ステップS207)。
無線機1Aは、無線機1Bから接続要求信号に対する接続応答信号がないことから、無線機1Bへ接続要求信号(図4の接続要求信号104に対応)を再度送信する(ステップS208)。この時、無線機1Bの受信部42は、すでに待ち受け状態にある。このため、受信部42は、アンテナ60で受信した接続要求信号を処理して、該接続要求信号が無線機1B宛であることを確認する(ステップS209)。
受信部42は、無線機1B宛の接続要求信号であることを認識すると、送信部41へ起動信号を入力する。送信部41は、受信部42から起動信号が入力されると、スリープモードから起動して通常の動作状態へ移行する。そして、送信部41は、無線機1Aからの接続要求信号に対する接続応答信号を作成し、アンテナ60を介して無線機1Aへ送信する(ステップS210)。無線機1Aと無線機1Bは、その後、認証情報や所望のデータの送受信を送信間隔T(SIFS)で行う。
なお、ステップS203でタイマ30aを起動した後、送信間隔T(SIFS)以内に電源監視部23から次の起動信号が入力された場合、起動判定部30は、該信号は接続要求信号ではないと判断し、タイマ30aのカウントをクリアする。また、ステップS209において、受信信号が無線機1B宛の接続要求信号でない場合は、受信部42は、再度スリープモードとなる。
また、上記説明では、起動判定部30から起動信号が入力されると受信部42を起動し、アンテナ60で受信した信号が自己宛の接続要求信号であることを確認した後に送信部41を起動する形態について説明した。しかし、起動判定部30から起動信号が入力されると送信部41および受信部42を起動するようにしてもよい。
以上のように、第1の実施形態に係る無線システム100では、通信接続が確立した後のデータとその応答信号の送受間隔T(SIFS)と、接続要求信号の送信間隔T(CIFS)を互いに異なる間隔としている。そして、信号の受信間隔から接続要求信号を判定し、接続要求信号が確認された時点で、送受信部40の状態をスリープモードから待ち受け状態へ移行させる。
このため、接続要求信号があった場合に送受信部40をスリープモードから起動して待ち受け状態へ移行することができる。その結果、送受信部40を無駄に起動することを効果的に抑制でき、消費電力を効果的に低減できる。
なお、上記説明では、タイマ30aでのカウントを開始後、電源監視部23から起動判定部30へ信号が入力された時点で、タイマ30aでのカウントが時間T(SIFS)を超えているか否かを判定し、時間T(SIFS)よりも長い場合に、受信部42を起動する場合について説明した。しかし、タイマ30aでのカウントを開始後、タイマ30aでのカウントが時間T(SIFS)を超えた時点で、アンテナ50で受信した信号は、接続要求信号である可能性が高いと判断して受信部42を起動する構成としてもよい。
(第2の実施形態)
第1の実施形態に係る無線システム100では、接続要求信号の送信間隔が一つであるため、使用するチャンネル(通信帯域)が複数ある場合に、受信した接続要求信号がどのチャンネルのものであるかまでは判定できない。
この第2の実施形態に係る無線システム200では、チャンネルごとに接続要求信号の送信間隔を互いに異なる間隔とすることで、受信した接続要求信号がどのチャンネルのものであるかを判定する実施形態について説明する。
図6は、第2の実施形態に係る無線システム200が具備する無線機2Aないし2Cの構成の一例を示した図である。図7Aは、チャンネルAにおける接続要求信号の送信間隔を示した図である。図7Bは、チャンネルBにおける接続要求信号の送信間隔を示した図である。図7Cは、チャンネルCにおける接続要求信号の送信間隔を示した図である。以下、図6および図7を用いて無線機2Aないし2Cの構成について説明する。
なお、この第2の実施形態に係る無線システム200は、チャンネルAないしチャンネルCを使用してデータを送受信するが、チャンネル数は、3チャンネルに限られない。また、図2で説明した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付して重複した説明を省略する。また、無線機2Aないし2Cは、送信機および受信機をそれぞれ構成する。
図6に示すように、各無線機2Aないし2Cは、それぞれ電源制御部20、起動判定部30A、送受信部40A、アンテナ50およびアンテナ60を具備する。電源制御部20は、整流器21、出力判定部22および電源監視部23を具備する。送受信部40Aは、送信部41A、受信部42AおよびRF部43を具備する。
起動判定部30Aは、時間をカウントするタイマ30aと、無線機1Aないし1C間におけるデータとその応答信号の送受信間隔T(SIFS)、および各チャンネルの接続要求信号の送信間隔TないしTが記憶されている記憶部30bを具備する。起動判定部30Aは、電源監視部23から入力される信号間隔をタイマ30aでカウントする。そして、タイマ30aでカウントされた時間を、記憶部30bに記憶されている各送信間隔と比較することにより、アンテナ50で受信した信号が接続要求信号であるかどうか、およびどのチャンネルの接続要求信号であるかを判定する。
図7Aないし7Cに示すように、この第2の実施形態では、チャンネルAの接続要求信号の送信間隔Tが最も短く、チャンネルBの接続要求信号の送信間隔T、チャンネルCの接続要求信号の送信間隔Tの順に送信間隔が長くなるように設定されている。なお、各チャンネルの送信間隔の設定は任意であり、チャンネルBまたはCの送信間隔が最も短くなるように設定してもかまわない。
電源監視部23から入力される信号間隔が、データの送信間隔T(SIFS)より長く、送信間隔T以下である場合、起動判定部30Aは、アンテナ50で受信した信号はチャンネルAの接続要求信号であると判定する。
また、電源監視部23から入力される信号間隔が、送信間隔Tより長く、送信間隔T以下である場合、起動判定部30Aは、アンテナ50で受信した信号はチャンネルBの接続要求信号であると判定する。
また、電源監視部23から入力される信号間隔が、送信間隔Tより長く、送信間隔T以下である場合、起動判定部30Aは、アンテナ50で受信した信号はチャンネルCの接続要求信号であると判定する。
以上のようにして、起動判定部30Aは、アンテナ50で受信した信号がどのチャンネルにおける接続要求信号であるかを判定する。そして起動判定部30は、起動信号とともに判定したチャンネル番号(以下、チャンネル情報と称する)を受信部42Aへ入力する。
受信部42Aは、起動判定部30から起動信号およびチャンネル情報が入力されると、スリープモードから起動して待ち受け状態へ移行する。この際、受信部42Aは、起動信号と共に入力されるチャンネル情報から、チャンネルAないしチャンネルCのうちどのチャンネルにおける接続要求信号を受信したかを認識し、対応するチャンネルを待ち受け状態とする。
受信部42Aは、アンテナ60で受信した信号を処理する。受信部42Aは、受信した信号が自己宛の接続要求信号である場合、起動信号とともにチャンネル情報を送信部41Aへ入力する。
送信部41Aは、受信部42Aから起動信号および判定結果が入力されると、スリープモードから起動して待ち受け状態へ移行する。この際、送信部41Aは、起動信号と共に入力されるチャンネル情報から、チャンネルAないしチャンネルCのうちどのチャンネルにおける接続要求信号を受信したかを認識し、対応するチャンネルを起動する。
送信部41Aは、起動後、接続要求信号に対する接続応答信号を生成してRF部43へ入力する。なお、送信部41Aおよび受信部42Aは、上位層処理部(図示せず)と接続され、送信信号及び受信信号の処理を行っている。
また、チャネルAないしチャンネルCの送信間隔TないしTは、固定値としてもよく、第1の実施形態のようにランダムバックオフを行う目的でコンテンションウィンドウ(Contention Window)を設定してもよい。各チャンネルのコンテンションウィンドウは、例えば、以下のように設定すればよい。
チャンネルA:(CWmax、CWmin)を(0、5)と設定。
チャンネルB:(CWmax、CWmin)を(6、10)と設定。
チャンネルC:(CWmax、CWmin)を(11、15)と設定。
CWmaxは、コンテンションウィンドウの最大値、CWminは、コンテンションウィンドウの最小値である。ランダムバックオフは、設定した最大値CWmaxと最小値CWminの間の間隔で行われる。
図8は、第2の実施形態に係る無線システム200の動作を示したシーケンス図である。以下、図8を用いて、第2の実施形態に係る無線システム200の動作について説明する。なお、以下の説明では、図4、図5での説明と同様に、無線機2Aは無線機2Cとの通信後、無線機2Bに対して通信接続を要求する場合を例に、無線システム200の動作について説明する。
図8に示すように、無線機2Aは、無線機2Cに対して応答信号(Ack)を送信する(ステップS301)。この応答信号(Ack)は、無線機2Bのアンテナ50で受信され整流器21へ入力される。整流器21は、アンテナ50からの入力信号を整流した後、出力判定部22へ入力する。
出力判定部22は、整流器21からの出力信号の電力レベルが予め記憶されている閾値を超えていることから、整流器21から入力される信号の電力レベルを監視する。そして、出力判定部22は、整流器21から入力される信号が立ち下がった時点で、信号有を示す信号を電源監視部23へ入力する(ステップS302)。
電源監視部23は、出力判定部22から信号が入力されると、送受信部40がスリープモードかどうかを判定する。ここでは、送受信部40がスリープモードであるため、電源監視部23は、起動判定部30Aへ信号を入力する。
電源監視部23から信号が入力されると、起動判定部30Aは、タイマ30aを起動する(ステップS303)。タイマ30aは、起動後、カウントを開始する。
無線機2Aは、無線機2Cに対して応答信号(Ack)を送信した後、使用するチャンネルの送信間隔が経過した後に無線機2Bへ接続要求信号を送信する(ステップS304)。この接続要求信号は、無線機2Bのアンテナ50で受信される。そして、電源制御部20から起動判定部30Aへ起動信号が入力される(ステップS305)。
起動判定部30Aは、電源監視部23から信号が入力された時点で、タイマ30aのカウントをストップする。そして、タイマ30aのカウントを記憶部30bに記憶されている各送信間隔と比較し、接続要求信号がどのチャンネルを使用して送信されたかを判定する。
起動判定部30Aは、起動信号と共に判定したチャンネル情報を受信部42Aへ入力する(ステップS306、S307)。
受信部42Aは、起動判定部30Aから起動信号およびチャンネル情報が入力されると、チャンネル情報に対応するチャンネルをスリープモードから起動して待ち受け状態へ移行する(ステップS308)。
無線機2Aは、無線機2Bから接続要求信号に対する接続応答信号がないことから、無線機2Bへ接続要求信号を再度送信する(ステップS309)。この時、無線機2Bの受信部42Aは、すでに待ち受け状態にある。このため、受信部42Aは、アンテナ60で受信した信号を処理して、該信号が無線機2B宛の接続要求信号であることを認識する(ステップS310)。
受信部42は、アンテナ60で受信した信号が無線機2B宛の接続要求信号であることを認識すると、送信部41Aへ起動信号とともにチャンネル情報を入力する。受信部42Aから起動信号およびチャンネル情報が入力されると、送信部41Aは、チャンネル情報に対応するチャンネルをスリープモードから起動する。そして、送信部41Aは、無線機2Aからの接続要求信号に対する接続応答信号を生成し、アンテナ60を介して無線機2Aへ送信する(ステップS311)。無線機2Aと無線機2Bは、その後、認証情報や所望のデータを送受信する。
なお、ステップS303でタイマ30aを起動した後、送信間隔T(SIFS)以内に電源監視部23から次の信号が入力された場合、起動判定部30Aは、アンテナ50で受信した信号は接続要求信号ではないと判断し、タイマ30aのカウントをクリアする。また、ステップS310において、受信信号が無線機2B宛の接続要求信号でない場合は、受信部42Aは、再度スリープモードとなる。
また、上記説明では、起動判定部30Aから起動信号が入力されると受信部42を起動し、アンテナ60で受信した信号が自己宛の接続要求信号であることを確認した後に送信部41Aを起動する形態について説明した。しかし、起動判定部30Aから起動信号が入力されると送信部41Aおよび受信部42Aを起動するようにしてもよい。
以上のように、この第2の実施形態に係る無線システム200では、チャンネルごとに接続要求信号の送信間隔を互いに異なる間隔とした。そして、受信した接続要求信号の送信間隔から、該接続要求信号がどのチャンネルのものであるかを判定している。
このため、無線送受信部40Aは、起動後にチャンネルAないしCを切り替えて、どのチャンネルが使用されるかをサーチする必要がない。その結果、効果的に無線システム200の消費電力を抑制できる。その他の効果は、第1の実施形態と同様である。
(第3の実施形態)
第1の実施形態に係る無線システム100では、電源制御部20で信号の有無を判定しているが、電源制御部20がノイズ等を誤検出する可能性が考えられる。この場合、ノイズを受信するタイミングによっては、誤って送受信部40を起動してしまう恐れがある。
この第3の実施形態に係る無線システム300では、誤って送受信部40を起動することを低減するために、接続要求信号を送信する側では、接続要求信号の送信電力の強弱を交互に変化させて接続要求信号を送信し、接続要求信号を受信する側では、受信感度の強弱を変化させて接続要求信号を受信している。
つまり、受信側では、受信感度が高い状態で接続要求信号を受信した場合、受信感度を低くして次の接続要求信号の受信に備える。また、受信感度が低い状態で接続要求信号を受信した場合、受信感度を高くして次の接続要求信号の受信に備える。
そして、受信感度が高い状態と受信感度が低い状態の両状態で接続要求信号を受信した場合に、送受信部を起動するように構成している。このように、第3の実施形態に係る無線システム300では、電力レベルが互いに異なる2つの接続要求信号を受信出来た場合にのみ送受信部を起動することにより、誤って送受信部を起動することを低減する。
図9は、第3の実施形態に係る無線システム300が具備する無線機3Aないし3Cの構成の一例を示した図である。図10Aは、接続要求信号の送信間隔を示した図である。図10Bは、接続要求信号を送信する電力レベルを示した図である。図10Cは、電源制御部20の受信感度を示した図である。以下、図9、図10Aないし10Cを用いて無線機3Aないし3Cの構成について説明する。なお、図2で説明した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図9に示すように、各無線機3Aないし3Cは、それぞれ電源制御部20A、起動判定部30、送受信部40B、アンテナ50およびアンテナ60を具備する。電源制御部20Aは、整流器21、出力判定部22Aおよび電源監視部23を具備する。送受信部40Bは、送信部41B、受信部42およびRF部43を具備する。なお、無線機3Aないし3Cは、送信機および受信機をそれぞれ構成する。
送信部41Bは、接続要求信号を送信する場合、図10Aに示すように、接続要求信号を送信間隔T(CIFS)で送信する。この際、送信部41Bは、図10Bに示すように、接続要求信号を送信する電力レベルの強弱を交互に変化させる。
また、出力判定部22Aは、接続要求信号を受信する場合、図10Cに示すように、接続要求信号を受信毎に、受信感度の強弱を交互に変化させる。つまり、受信感度が高い状態で、接続要求信号を受信した場合、出力判定部22Aは、受信感度を低くして、次の接続要求信号の受信に備える。また、受信感度が低い状態で、接続要求信号を受信した場合、出力判定部22Aは、受信感度を高くして、次の接続要求信号の受信に備える。
出力判定部22Aは、第1の実施形態に係る出力判定部22と同様に、整流器21から入力される信号の電力レベルを予め記憶されている閾値と比較する。上記電力レベルが閾値よりも大きい場合、出力判定部22Aは、整流器21から入力される出力信号の電力レベルを監視し、上記電力レベルが閾値以下となった時点、すなわち信号が立ち下がった時点で、信号有を示す信号を電源監視部23へ入力する。
なお、この第3の実施形態に係る出力判定部22Aでは、高低2つの閾値を予め記憶しておき、接続要求信号を受信する毎に使用する閾値を切り替えることにより、信号の受信感度を変化させている。なお、以下の説明では、受信感度が低い時の閾値を第1の閾値、受信感度が高い時の閾値を第2の閾値と称する。
図11は、第3の実施形態に係る無線システムの動作を示したシーケンス図である。以下、図11を用いて、第3の実施形態に係る無線システム300の動作について説明する。なお、以下の説明では、無線機3Aが無線機3Bに対して接続要求信号を送信する場合を例に、無線システム300の動作について説明する。
図11に示すように、無線機3Aは、接続要求信号の送信電力を低く設定する(ステップS401)。また、無線機3Bの出力判定部22Aは、信号の受信感度を高く設定する(ステップS402)。すなわち出力判定部22Aは、使用する閾値として第2の閾値を設定する。次に、無線機3Aは、無線機3Bに対して接続要求信号を送信する(ステップS403)。
無線機3Aから送信された接続要求信号は、無線機2Bのアンテナ50で受信される。
アンテナ50で受信された接続要求信号は、整流器21で整流されて出力判定部22Aへ入力される。出力判定部22Aは、整流器21からの出力信号の電力レベルを第1の閾値と比較して信号の有無を判定する(ステップS404)。
ここでは、出力判定部22Aは、信号有と判定する。そして、電源制御部20Aは、整流器21から入力される信号の電力レベルを監視する。そして、出力判定部22Aは、整流器21から入力される信号が立ち下がった時点で、信号有を示す信号を電源監視部23へ入力する。
電源監視部23は、出力判定部22Aから信号が入力されると、送受信部40がスリープモードかどうかを判定する。ここでは、送受信部40がスリープモードであるため、電源監視部23は、起動判定部30へ信号を入力する。
電源監視部23から信号が入力されると、起動判定部30は、タイマ30aを起動する(ステップS405)。タイマ30aは、起動後、カウントを開始する。
次に、無線機3Aは、接続要求信号の送信電力を高く設定する(ステップS406)。また、無線機3Bの出力判定部22Aは、信号の受信感度を低く設定する(ステップS407)。すなわち出力判定部22Aは、使用する閾値として第1の閾値を設定する。次に、無線機3Aは、無線機3Bに対して接続要求信号を送信する(ステップS408)。
無線機3Aから送信された接続要求信号は、無線機2Bのアンテナ50で受信される。
アンテナ50で受信された接続要求信号は、整流器21で整流されて出力判定部22Aへ入力される。出力判定部22Aは、整流器21からの出力信号の電力レベルを第2の閾値と比較して信号の有無を判定する(ステップS409)。
ここでは、出力判定部22Aは、信号有と判定する。そして、電源制御部20Aは、整流器21から入力される信号の電力レベルを監視する。そして、出力判定部22Aは、整流器21から入力される信号が立ち下がった時点で、信号有を示す信号を電源監視部23へ入力する。
電源監視部23は、出力判定部22Aから信号が入力されると、送受信部40Bがスリープモードかどうかを判定する。ここでは、送受信部40Bがスリープモードであるため、電源監視部23は、起動判定部30へ信号を入力する。
起動判定部30は、電源監視部23から信号が入力された時点で、タイマ30aでのカウントが、記憶部30bに予め記憶されている時間T(SIFS)を超えているか否かを判定する。ここでは、接続要求信号の送信間隔T(CIFS)が、送信間隔T(SIFS)よりも長いため、起動判定部30は、タイマ30aでのカウントが時間T(SIFS)を超えていると判定する。
そして、起動判定部30は、アンテナ50で受信した信号は、接続要求信号である可能性が高いと判断し、起動信号を受信部42へ入力する(ステップS410)。受信部42は、起動判定部30から起動信号が入力されると、スリープモードから起動して待ち受け状態へ移行する(ステップS411)。
無線機3Aは、無線機3Bから接続要求信号に対する応答信号がないことから、接続要求信号の送信電力を低く設定した後(ステップS412)、無線機3Bに対して接続要求信号を送信する(ステップS413)。
この時、無線機3Bの受信部42は、すでに待ち受け状態にある。このため、受信部42は、アンテナ60で受信した信号を処理して、該信号が無線機3B宛の接続要求信号であることを認識する(ステップS414)。
受信部42は、無線機3B宛の接続要求信号であることを認識すると、送信部41Bへ起動信号を入力する。送信部41Bは、受信部42から起動信号が入力されると、スリープモードから起動して通常の動作状態へ移行する。そして、送信部41Bは、無線機3Aからの接続要求信号に対する応答信号を作成し、アンテナ60を介して無線機3Aへ送信する(ステップS415)。無線機3Aと無線機3Bは、その後、認証情報や所望のデータの送受信を行う。
なお、ステップS405でタイマ30aを起動した後、送信間隔T(SIFS)以内に電源監視部23から次の起動信号が入力された場合、起動判定部30は、該受信信号は接続要求信号ではないと判断し、タイマ30aのカウントをクリアする。また、ステップS414において、受信信号が無線機3Bへの接続要求信号でない場合は、受信部42は、再度スリープモードとなる。
また、上記説明では、起動判定部30から起動信号が入力されると受信部42を起動し、アンテナ60で受信した信号が自己宛の接続要求信号であることを確認した後に送信部41Bを起動する形態について説明した。しかし、起動判定部30から起動信号が入力されると送受信部40Bを起動するようにしてもよい。
また、上記説明では、無線システム100で使用するチャンネル(通信帯域)が一つの場合について説明したが、複数のチャンネルを使用するようにしてもよい。この際、第2の実施形態で説明したように、チャンネルごとに接続要求信号の送信間隔を互いに異なる間隔とし、受信した接続要求信号がどのチャンネルのものであるかを判定するようにしてもよい。
以上のように、第3の実施形態に係る無線システム300では、電力レベルが互いに異なる2つの接続要求信号を受信出来た場合にのみ送受信部40Bを起動している。このため、電源制御部20Aでの接続要求信号の誤検出を効果的に防止できる。その結果、無駄に送受信部40Aを起動する状況を低減でき、その分消費電力を抑制できる。その他の効果は、第1の実施形態と同様である。
なお、上記説明では、送信電力の互いに異なる接続要求信号を交互に送信する実施形態について説明したが、3度目以降に送信する接続要求信号は、2度目の設定と同じ設定で送信するようにしてもよい。
(その他の実施形態)
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。例えば、第1ないし第3の実施形態では、使用チャンネル(通信帯域)が一つの場合について説明したが、複数のチャンネルを同時に使用するようにしてもよい。
なお、複数のチャンネルを同時使用する場合、他のチャネルの使用の影響を考える必要がある。基本的に他のチャネルの使用の影響は、無線機3Aが無線機1Aと接続したい場合を基に考えると、他のチャネルを他の2つの無線機(例えば、無線機2Aと無線機4A)が使用していた場合、もしくは片方の無線機は相手の無線機(例えば、無線機1Aと無線機2A)の場合がある。
どちらの場合も、最初の接続時は近接して接続要求信号等を送受信し、その後は少し離した状態でデータの送受信を行っている場合には、無線機3Aと無線機1Aが近接した状態になると相対的に他のチャネルの影響が小さくなる。この場合、無線機の受信感度を両者の受信信号の電力値の中間となるよう設定することで問題を解決できる。ただし、特に相手の無線機1Aが他の端末(無線機)ともデータを送受信している場合には、距離の違いによる受信電力の差が十分でないことも考えられる。この場合、電源制御部20は、すべてのチャンネルにおける信号に反応する。
このため、電源制御部20は、チャンネルAを使用したデータの送受信により、チャンネルBを使用して送信される接続要求信号を認識できない場合が生ずる。この場合には、接続要求信号を送信する電力レベルを、他のデータを送信する電力レベルよりも高く設定し、接続要求信号だけを受信するように電源制御部20の受信感度を調整しておくことで対応できる。また、接続要求信号を一定時間受信できない場合は、起動判断部20の受信感度を徐々に下げるようにしてもよい。
また、接続要求信号に宛先情報が含まれていない場合、例えば、ブロードキャスト(一斉同報)を用いて接続要求信号を送信するシステムでは、送受信部40の起動後に、接続要求信号を受信して、自己宛であるかどうかの確認を行う必要がない。この場合、送受信部40の起動後に、接続要求信号を受信することなく、送信部41で接続応答信号を生成してアンテナ60から送信するようにしてもよい。
また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成してもよい。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1,2,3…無線機、20…電源制御部、21…整流器、22…出力判定部、23…電源監視部、30…起動判定部、40…送受信部、41…送信部、42…受信部42、43…RF部、50,60…アンテナ、100,200,300…無線システム

Claims (9)

  1. 接続要求信号の送信間隔と前記接続要求信号以外の信号の送信間隔とを互いに異なる間隔で、前記接続要求信号および前記接続要求信号以外の信号を送信する送信部を具備する送信機と、
    前記送信機から送信される信号を受信するアンテナと、前記アンテナで受信した信号を処理する受信部と、前記アンテナでの信号の受信間隔から前記受信した信号が接続要求信号であるか否かを判定し、該判定結果に応じて前記受信部を起動する起動判断部と、を具備する受信機と、
    を有することを特徴とする無線システム。
  2. 前記接続要求信号の送信間隔は、前記接続要求信号以外の信号の送信間隔よりも長いことを特徴とする請求項1に記載の無線システム。
  3. 前記送信機の送信部は、前記接続要求信号を周波数帯域毎に異なる間隔で送信することを特徴とする請求項1に記載の無線システム。
  4. 前記送信機の送信部は、前記接続要求信号と前記接続要求信号以外の信号を互いに異なる電力レベルで送信することを特徴する請求項1に記載の無線システム。
  5. 前記受信機の起動判断部は、前記信号の送信間隔が予め記憶されている記憶部を具備し、前記アンテナでの信号の受信間隔と、前記記憶部に記憶されている送信間隔とを比較することにより、前記アンテナで受信した信号が接続要求信号であるかどうかを判定することを特徴とする請求項1に記載の無線システム。
  6. 前記受信機は、前記受信部が起動されているかどうかを監視し、前記受信部の起動状態に応じて前記アンテナで受信した信号を前記起動判断部へ入力する監視部をさらに具備したことを特徴とする請求項1に記載の無線システム。
  7. 前記送信機は、前記接続要求信号を互いに異なる電力レベルで交互に送信し、
    前記受信機は、前記アンテナで信号を受信する度に、前記信号の受信感度を変化させることを特徴とする請求項1に記載の無線システム。
  8. 接続要求信号の送信間隔と前記接続要求信号以外の信号の送信間隔とを互いに異なる間隔で、前記接続要求信号および前記接続要求信号以外の信号を送信する送信部を具備したことを特徴とする送信機。
  9. 信号を受信するアンテナと、
    前記アンテナで受信した信号を処理する受信部と、
    前記アンテナでの信号の受信間隔から前記受信した信号が接続要求信号であるかどうかを判定し、該判定結果に応じて前記受信部を起動する起動判断部と、
    を具備することを特徴とする受信機。
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