JP2009182644A - 通信端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】インフラネットワークの無線基地局との通信及びアドホックネットワーク内の通信を行うことができる機能を備え、アドホックネットワーク全体の検出確率を下げることなくインフラネットワークに接続する通信端末の省電力を実現することができる通信端末を提供する。
【解決手段】アドホック通信可能であることを示す報知信号を定期的に送信し、一又は複数の他の移動機とのアドホック通信を行うアドホック通信送受信部12と、報知信号(ビーコン)を送信する基準タイミングを記憶する記憶部16と、基準タイミングからのバックオフ時間を算出するバックオフ時間計算部18と、バックオフ時間計算部18によるバックオフ時間の算出範囲を制限する制御部13とを備える。
【選択図】図3

Description

この発明は、通信端末間の通信でネットワークが構成できるアドホックネットワーク機能と、無線基地局と直接通信することができる通信機能の両方を備えた通信端末に関する。
従来、無線通信システムにおいて、無線基地局を経由せず移動無線通信端末(移動端末)間の通信でネットワークを構成することができるアドホックネットワークが知られている。アドホックネットワークを構成する移動端末は、中継機能を備えており、各移動端末が自分の電波の届く範囲でネットワーク構築を行うことで、直接電波が届かない移動端末間の通信も可能とするネットワークを構築することができる。
ある移動端末が、既設のアドホックネットワークを検出する方法としては、パッシブスキャンとアクティブスキャンがある。パッシブスキャンは、アドホックネットワーク内の移動端末が送信するビーコン(報知信号)を受信して、アドホックネットワークの存在を検出する。アクティブスキャンは、接続したいアドホックネットワークにメッセージを送信し応答を受信することで、アドホックネットワークの存在を検出する。
よって、パッシブスキャンを行う端末のため、アドホックネットワークは、ビーコンを一定時間毎に送信する。
ビーコンは、全ての移動端末が自律的に送信するので、衝突を起こさないように、バックオフ手順と呼ばれる手法が取り入れられている。この手法を、アドホック通信状態である移動端末A,Bを例にして説明する。
図12は、従来のバックオフ手順をアドホック通信状態である移動端末間において説明する説明図である。図12に示すように、移動端末Aと移動端末Bは、時間t0においてビーコン送出時間になる(1)。両移動端末A,Bは、ランダムな待ち時間であるバックオフ時間の間、ビーコンの送信待ちとなる(2)。移動端末Aの方が先に、時間t1でバックオフ時間が満了したので、移動端末Aがビーコンを送出する。このとき、移動端末Aからのビーコン受信により移動端末Bのビーコン送出はキャンセルされる(3)。
時間t2において、両移動端末A,Bが次のビーコン送出時間になる。なお、時間t2と時間t0の差(t2−t0)がビーコン送出間隔であり、ビーコン送出時間は(3)で送信されたビーコンにて通知されている。両移動端末A,Bは、時間t2からそれぞれのバックオフ時間の間、ビーコンの送信待ちとなる(5)。今度は、移動端末Bの方が先に、時間t3でバックオフ時間が満了したので、移動端末Bがビーコンを送出する。このとき、移動端末Bからのビーコン受信により移動端末Aのビーコン送出はキャンセルされる(6)。
即ち、ビーコン送信時間になると、各移動端末はランダムな待ち時間であるバックオフ時間を設定し、この時間が一番短い移動端末が実際にビーコンを送信する。また、バックオフ時間中に他の移動端末からビーコンを受信した場合は、ビーコンの送信を中止する。
なお、バックオフ時間は以下の式で算出される。
バックオフ時間=ランダム値(CWmin〜CWmaxの間)×定数値
ここで述べたアドホック通信の無線機能と、携帯電話機のように無線基地局(インフラネットワーク)と直接通信可能な通信機能の両方を備えた移動端末に関するものとして、例えば、「無線ネットワークシステム、無線基地局および通信方法」(特許文献1参照)、「アドホック・ネットワークシステム、アドホック・ネットワーク通信方法及び無線端末装置」(特許文献2参照)がある。
このような移動端末を利用すると、無線基地局の電波が直接届かないトンネル内部での使用時や、災害等により一部の無線基地局に障害が出た状況においても、無線基地局と通信可能な移動端末が基点となってアドホックネットワークを構築することにより、基地局と直接通信ができない移動端末でも、外部との通信が可能となる。
図13は、複数の移動端末により構築されたアドホックネットワークにおける通信状態を示す説明図である。図13に示すように、複数の移動端末1〜7によりアドホックネットワークが構築されており、移動端末1〜7の内の移動端末1がインフラネットワークの無線基地局BSの圏内にあり、無線基地局BSと直接通信を行っている。
つまり、無線基地局BSの通信エリア(サービスエリア)に位置するのは移動端末1のみであり、他の移動端末2〜7は無線基地局BSの通信エリア外(アウトオブエリア)となる。このような状況において、移動端末6がインフラネットワークの無線通信を行う場合、移動端末1〜4を介して(図中、白抜き矢印参照)データが流れる。
特開2004−080130号公報 特開2003−324443号公報 特開2006−287463号公報
しかしながら、インフラネットワークの無線基地局と直接通信を行う移動端末に注目すると、この移動端末は、その他の移動端末からのインフラネットワークとの通信要求を受けて、その他の移動端末の代わりに無線基地局と送受信を行うことになることから、その消費電力は、アドホックネットワーク内のその他の移動端末と比較して大きなものとなる。
つまり、無線基地局と直接通信する移動端末(移動端末1、図12参照)の消費電力は、インフラネットワーク通信の送信電力とアドホック通信の送信電力を加えたものとなる。また、通常、移動端末の無線基地局への送信電力は、アドホック通信における他の移動端末への送信電力と比較して大きい。例えば、インフラネットワークの例としてCDMA2000 1xEV−DOの場合、最大1W[BC3 CLASSIII準拠]であり、アドホックネットワークの例としてIEEE80.11の場合、最大10mWである。
アドホック通信の省電力動作として、例えばIEEE802.11では、ATIM(Announcement Traffic Information Message)を利用している。このメッセージ内のATIMウィンドウと呼ばれる時間は、全移動端末が動作し自分宛のデータがあるか(ATIMを受信するか)否かを確認するが、それ以外の時間は、スリープするというものである。この省電力動作は、アドホックネットワーク内の全ての移動端末に対するものであり、インフラネットワークとの接続点等の消費電力が相対的に高い特別な状況におかれている移動端末を、優先的に省電力化することはしていない。
なお、省電力に関するものとして、「無線通信装置および無線通信システム」(特許文献3参照)は、ビーコンの送出間隔を長くすることにより送信回数を減らすことを提案しているが、この場合、アドホックネットワークの検出確率を下げることになる。
この発明の目的は、インフラネットワークの無線基地局との通信及びアドホックネットワーク内の通信を行うことができる機能を備え、アドホックネットワーク全体の検出確率を下げることなくインフラネットワークに接続する通信端末の省電力を実現することができる通信端末を提供することである。
上記目的を達成するため、この発明に係る通信端末は、アドホック通信可能であることを示す報知信号を定期的に送信し、一又は複数の他の通信端末とのアドホック通信を行うアドホック通信部と、前記報知信号を送信する基準タイミングを記憶する記憶部と、前記基準タイミングからのバックオフ時間を算出するバックオフ時間算出部と、前記バックオフ時間算出部によるバックオフ時間の算出範囲を制限する制御部とを備えることを特徴としている。
また、この発明において、乱数を生成する乱数生成部を更に有し、前記制御部は、前記乱数生成部による乱数の生成範囲を制限し、前記バックオフ時間算出部は、前記乱数生成部により生成された乱数を用いて、前記バックオフ時間を算出することが好ましい。
また、この発明において、インフラネットワークの基地局との通信を行うインフラネットワーク通信部を更に備え、前記制御部は、前記インフラネットワーク通信部による通信が実行されている場合に、前記バックオフ時間の算出範囲を制限することが好ましい。
また、この発明において、前記制御部は、前記バックオフ時間算出部によるバックオフ時間の算出範囲を長時間側に制限することが好ましい。
また、この発明において、前記制御部は、インフラネットワークの基地局との通信を実行しており、且つ、前記バックオフ時間の算出範囲を制限している他の通信端末と、前記アドホック通信部を介してアドホック接続している場合に、前記バックオフ時間の算出範囲を制限することが好ましい。
また、この発明において、前記制御部は、前記バックオフ時間算出部によるバックオフ時間の算出範囲を短時間側に制限することが好ましい。
また、この発明において、前記制御部は、前記インフラネットワークの基地局との通信を実行している通信端末のバックオフ時間計算方法が変更されている場合、前記インフラネットワークの基地局との通信を実行している通信端末とアドホック通信を確立した通信端末が、前記インフラネットワークの基地局との通信を実行している通信端末以外の通信端末とのアドホック通信を確立したことを契機として、ビーコン送信時のバックオフ時間の計算方法を変更することが好ましい。
また、この発明において、前記制御部は、前記アドホック通信部を介してアドホック接続している通信端末数に応じて、前記バックオフ時間の算出範囲を制限することが好ましい。
また、この発明において、前記報知信号は、前記バックオフ時間の算出範囲を制限している旨を示す情報を含むことが好ましい。
この発明によれば、インフラネットワークの無線基地局との通信及びアドホックネットワーク内の通信を行うことができる機能を備えた通信端末にあって、アドホックネットワーク全体の検出確率を下げることなくインフラネットワークに接続する通信端末の省電力を実現することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
図1は、この発明の一実施の形態に係る通信端末の概略構成を示す機能ブロック図である。図1に示すように、移動無線通信端末(以下、移動端末と略称)10は、基地局通信送受信部11、アドホック通信送受信部12、制御部(Central Processing Unit:CPU)13、表示部14、キー入力部15、及び記憶部16を有している。
基地局通信送受信部11は、インフラネットワークの無線基地局(Base Station:BS)に対して無線通信の送受信を行い、アドホック通信送受信部12は、移動端末同士のアドホックネットワークに対してアドホック通信の送受信を行う。
制御部13は、記憶部16に格納された制御プログラム等を実行することにより、各種機能要素を実現する。表示部14は、例えば発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)等の表示画面からなる情報出力手段を有しており、キー入力部15は、例えば各種操作キー等の情報入力手段を有している。
図2は、図1の制御部と記憶部の概略構成を示す機能ブロック図である。図2に示すように、制御部13は、バックオフ手順制御部17、バックオフ時間計算部18、アドホック通信制御部19、基地局通信制御部20、及び乱数生成部21を有しており、記憶部16は、バックオフ時間記憶部22を有している。
この移動端末10において、アンテナ11aを介して入力した基地局通信情報は、基地局通信送受信部11を経て、制御部13に入力される。アンテナ12aを介して入力したアドホック通信情報は、アドホック通信送受信部12を経て、制御部13に入力し入力処理される。
バックオフ時間計算部18は、アドホック通信情報に基づくアドホック通信制御部19から入力されるアドホック通信制御情報、基地局通信情報に基づいて基地局通信制御部20から入力される基地局通信制御情報、及び乱数生成部21から入力される乱数情報に基づき、バックオフ時間を計算し、計算結果であるバックオフ時間情報を記憶部16のバックオフ時間記憶部22に出力する。また、バックオフ手順制御部17は、バックオフ時間記憶部22に記憶されたバックオフ時間情報に基づきバックオフ手順情報を生成する。
制御部13において出力処理された基地局通信に関する制御情報は、基地局通信送受信部11を経てアンテナ11aを介して出力される。また、制御部13において出力処理されたアドホック通信に関する制御情報は、アドホック通信送受信部12を経てアンテナ12aを介して出力される。
このように、移動端末10は、移動端末間の通信でネットワークが構成できるアドホックネットワーク機能と、無線基地局と直接通信することができるインフラネットワーク通信機能の両方を備えている。
次に、上記構成を有する移動端末における通信動作について、インフラネットワークの無線基地局と通信を行う場合、インフラネットワークの無線基地局と通信を行っている移動端末に接続する場合、インフラネットワークの無線基地局と通信を行っている移動端末をスキャンする場合、に分けて説明する。なお、ここでは、インフラネットワークをCDMA(Code Division Multiple Access)2000 1xEV−DOとし、アドホックネットワークはIEEE802.11とする。
図3は、図1の移動端末における通信処理の流れを示すフローチャートである。図4〜5は、図3の通信処理における移動端末の動作(その1〜2)の説明図である。
(1)インフラネットワークの無線基地局BSと通信を行う場合(図4の移動端末10aの動作)
図3に示すように、先ず、移動端末10aは、インフラネットワークの無線基地局BSとの通信を確立したか否かを判定する(ステップS101)。判定の結果、無線基地局BSとの通信を確立した(Yes)場合、続いて、移動端末10aは、他の移動端末とアドホック通信を確立したか否かを判定する(ステップS102)。
ステップS102での判定の結果、アドホック通信を確立した(Yes)場合、即ち、移動端末10aが他の移動端末(図5中、移動端末10b)とアドホック通信を確立した(図5参照)ことを契機として、移動端末10aは、ビーコン(報知信号)送信時のバックオフ時間の計算方法を変更する(ステップS103)。一方、ステップS102でアドホック通信を確立していない(No)と判定した場合、移動端末10aは、処理を終了する。
バックオフ時間の計算方法の変更は以下のように行う。即ち、変更前は、
バックオフ時間=ランダム値[CWmin〜CWmaxの間]×SlotTime
であったのを、
バックオフ時間=ランダム値[(CWmin+α)〜CWmaxの間]×SlotTime(α<CWmax−CWmin)
と変更する。ここで、CWmin(Contention Windowの最小値),CWmax(Contention Windowの最大値),SlotTimeは定数値である。
このバックオフ時間の変更により、ランダム値の最小値が増加するので、移動端末10aのバックオフ時間が長くなる可能性が増す、即ち、長くなる確率が高まる。言い換えると、他の移動端末(図5中、移動端末10b)の方が移動端末10aよりバックオフ時間が短くなる可能性が増すので、移動端末10aがビーコンを送信する確率が下がる。この結果、移動端末10aの省電力を実現することができる。
なお、移動端末10aに接続する他の移動端末が増加すれば、移動端末10aがビーコンを送信する必要性が更に低くなるので、バックオフ時間計算式のαを、移動端末10aに接続する移動端末数に応じて増加させてもよい。
なお、ビーコン送信時のバックオフ時間が変更になった場合、移動端末10aは、ビーコンにその情報(バックオフ時間が変更されていること)を含める(ステップS104)。その後、処理を終了する。
このように、移動端末10a以外の他の移動端末は、バックオフ時間が変更されていることの情報が含まれているビーコンによって、移動端末10aがビーコンを送信する確率が下がっていることを認識し、代わりに自移動端末のビーコン送信確率を上げる動作を行うことができる(後述する、(2)インフラネットワークの無線基地局と通信を行っている移動端末に接続する場合、を参照)。
なお、バックオフ時間が変更されていることの情報が含まれているビーコンの一例として、この情報を、ケーパビィリティインフォメーション(Capability information)フィールドのリザーブ(Reserve)領域に含めた場合を、図6及び図7に示す。
図6は、ビーコン信号に含まれる情報要素を示す。同図に示すように、ビーコン信号は、Capability informationフィールドなどを含む。図7は、Capability informationフィールドに含まれる情報要素を示す。Capability informationフィールドは、バックオフ時間計算方法が変更されているか否かを示すBackoff procedure changedフィールドを含む。バックオフ時間計算方法が変更されていない場合におけるBackoff procedure changedフィールドの値は0である。一方、バックオフ時間計算方法が変更されている場合におけるBackoff procedure changedフィールドの値は1である。
(2)インフラネットワークの無線基地局BSと通信を行っている移動端末に接続する場合(図8の移動端末10bの動作)
上述した、(1)移動端末がインフラネットワークの無線基地局BSと通信を行う場合により、インフラネットワークの無線基地局BSと通信を行っている移動端末10aは、ビーコンを送信する確率が下がるので、移動端末10aのビーコンによるアドホックネットワークの検出率が低下する。これに対し、配下の移動端末のビーコン送信確率を増加させることにより、移動端末10aのビーコンによるアドホックネットワークの検出範囲を補完するため、以下の処理を行う。
図8〜9は、図3の通信処理における移動端末10bの動作(その3〜4)の説明図である。図3に示すように、移動端末10bは、インフラネットワークの無線基地局BSとの通信を確立したか否かの判定において、判定の結果、通信を確立できなかった(No)場合、インフラネットワークの無線基地局BSと通信中である移動端末10aとアドホック通信を確立したか否かを判定する(ステップS105)。判定の結果、アドホック通信を確立した(Yes)場合、移動端末10bは、アドホック通信を確立した移動端末10aのバックオフ時間計算方法が変更されているか否かを判定する(ステップS106)。
バックオフ時間計算方法が変更されていることは、移動端末10bが、アドホック通信を確立した移動端末10aからビーコン送信確率が変更されている旨のビーコンを受信する(図8参照)ことにより、認識することができる。
ステップS106での判定の結果、バックオフ時間計算方法が変更されている(Yes)場合、移動端末10bは、アドホック通信を確立した移動端末10a以外の移動端末とアドホック通信を確立したか否かを判定する(ステップS107)。判定の結果、移動端末10a以外の移動端末とアドホック通信を確立した(Yes)場合、即ち、配下の移動端末(図9中、移動端末10c)とのアドホック通信を確立したことを契機として、移動端末10bは、ビーコン送信時のバックオフ時間の計算方法を変更する(ステップS108)。その後、処理を終了する。
一方、ステップS106での判定の結果、バックオフ時間計算方法が変更されていない(No)場合、及びステップS107での判定の結果、移動端末10a以外の移動端末とアドホック通信を確立していない(No)場合、処理を終了する。
バックオフ時間の計算方法の変更は以下のように行う。即ち、変更前は、
バックオフ時間=ランダム値[CWmin〜CWmaxの間]×SlotTime
であったのを、
バックオフ時間=ランダム値[CWmin〜(CWmax−β)の間]×SlotTime(β<CWmax−CWmin)
と変更する。ここで、CWmin,CWmax,SlotTimeは定数値である。
このバックオフ時間の変更により、ランダム値の最大値が減少するので、移動端末10bのバックオフ時間が短くなる可能性が増す。言い換えると、移動端末10aより移動端末10bのバックオフ時間が短くなる可能性が増すので、移動端末10bがビーコンを送信する確率が上がる。この結果、移動端末10aがビーコンを送信する確率が下がる。
移動端末10bに接続する移動端末が増加すれば、当該接続する移動端末がビーコンを送信することにより移動端末10bがビーコンを送信する可能性が低くなり、その結果、移動端末10aがビーコンを送信する可能性が増すことになり(移動端末10bの配下の移動端末と移動端末10aが直接通信不可能である場合)、(1)移動端末がインフラネットワークの無線基地局BSと通信を行う場合の効果が減少する虞れがある。よって、バックオフ時間計算式のβを、移動端末10bに接続する端末数(インフラネットワークの無線基地局BSと通信を行っている移動端末10aを除く)に応じて増加させてもよい。
(3)インフラネットワークの無線基地局BSと通信を行っている移動端末をスキャンする場合
図3に示すように、インフラネットワークの無線基地局BSとの通信を確立していない移動端末が、インフラネットワークの無線基地局BSと通信中である移動端末10aとアドホック通信を確立したか否かの判定(ステップS105)において、判定の結果、移動端末がアドホック通信を確立していない(No)場合、インフラネットワークの無線基地局BSと通信中である移動端末をパッシブスキャンで検索したか否かを判定する(ステップS109)。判定の結果、パッシブスキャンで検索した(Yes)場合、パッシブスキャンのタイムアウト時間を延長し(ステップS110)、その後、処理を終了する。一方、ステップS109での判定の結果、パッシブスキャンで検索していない(No)場合、処理を終了する。
つまり、インフラネットワークの無線基地局BSと通信を行っている移動端末をスキャンする場合、上述したように、移動端末10の動作によりスキャン対象の移動端末がビーコンを出す確率が減少している可能性があるため、スキャン時間を延長する。
次に、この発明に係る移動端末10におけるビーコン送信回数の削減効果を検証する。
図10は、この発明に係る移動端末におけるビーコン送信例を示す説明図である。図11は、従来の移動端末におけるビーコン送信例を示す説明図である。図10に示す、移動端末10a〜10cにおけるバックオフ時間の計算方法が変更された状態でのビーコン送信例と、図11に示す、従来の移動端末、即ち、バックオフ時間の計算方法が変更されない状態でのビーコン送信例とを比較してみると、従来の移動端末1a(無線基地局BSに接続する端末)に比べて、この発明に係る移動端末10aにおけるビーコン送信回数が削減されており、移動端末10aが省電力動作となっていることが分かる。
上述したように、通信端末(移動端末)は、アドホック通信可能であることを示す報知信号(ビーコン)を定期的に送信し、一又は複数の他の通信端末(移動端末)とのアドホック通信を行うアドホック通信部(アドホック通信送受信部12)と、報知信号を送信する基準タイミングを記憶する記憶部16と、基準タイミングからのバックオフ時間を算出するバックオフ時間算出部(バックオフ時間計算部18)と、バックオフ時間算出部によるバックオフ時間の算出範囲を制限する制御部13とを備える。
この通信端末(移動端末)は、乱数を生成する乱数生成部21を、更に有し、制御部13は、乱数生成部21による乱数の生成範囲を制限し、バックオフ時間算出部は、乱数生成部21により生成された乱数を用いて、バックオフ時間を算出する。
また、この通信端末(移動端末)は、インフラネットワークの基地局BSとの通信、即ち、無線通信インフラを介して通信を行うインフラネットワーク通信部(基地局通信送受信部11)を、更に備え、制御部13は、インフラネットワーク通信部による通信が実行されている場合に、バックオフ時間の算出範囲を制限する。
また、制御部13は、バックオフ時間算出部(バックオフ時間計算部18)によるバックオフ時間の算出範囲を長時間側に制限する。
また、制御部13は、インフラネットワークの基地局BSとの通信を実行しており、且つ、バックオフ時間の算出範囲を制限している他の通信端末(移動端末)と、アドホック通信部(アドホック通信送受信部12)を介してアドホック接続している場合に、バックオフ時間の算出範囲を制限する。
また、制御部13は、バックオフ時間算出部(バックオフ時間計算部18)によるバックオフ時間の算出範囲を短時間側に制限する。
また、制御部13は、インフラネットワークの基地局BSとの通信を実行している通信端末(移動端末)のバックオフ時間計算方法が変更されている場合、インフラネットワークの基地局BSとの通信を実行している通信端末(移動端末)とアドホック通信を確立した通信端末(移動端末)が、インフラネットワークの基地局BSとの通信を実行している通信端末(移動端末)以外の通信端末(移動端末)とのアドホック通信を確立したことを契機として、ビーコン送信時のバックオフ時間の計算方法を変更する。
また、制御部13は、アドホック通信部(アドホック通信送受信部12)を介してアドホック接続している通信端末(移動端末)数に応じて、バックオフ時間の算出範囲を制限する。
更に、報知信号(ビーコン)は、バックオフ時間の算出範囲を制限している旨を示す情報を含む。
このように、この発明に係る移動端末10は、移動端末間の通信でネットワークが構成できるアドホックネットワーク機能と、無線基地局BSと直接通信することができる通信機能の両方を備えており、アドホックネットワーク内のデータ送信時のバックオフ手順に関して、以下の特徴を有している。
(1)アドホックネットワーク内でビーコン(報知情報)を送出する際のバックオフ時間(各移動端末でランダムな待ち時間)を、使用する乱数の生成範囲を変更することによって、変化させる。
(2)インフラネットワークの無線基地局BSと直接通信を行っている場合に、(1)のバックオフ時間を変化させる。
(3)上記(2)によってバックオフ時間が変化している移動端末と直接通信を行っている場合に、バックオフ時間を変化させる。
(4)上記(3)の移動端末は、上記(2)、(3)以外の移動端末と直接通信を開始した時に、さらにバックオフ時間を変化させる。
(5)上記(2)の移動端末が変化させるバックオフ時間は、(2),(3)以外の移動端末よりも長くする。
(6)上記(3)の移動端末が変化させるバックオフ時間は、(2),(3)以外の移動端末よりも短くする。
(7)バックオフ時間を変化させていることを情報として含む報知情報を送出する。
(8)インフラネットワークの無線基地局BSと直接通信を行っている移動端末をスキャンによって検索する場合には、スキャン時間を変化させる。
(9)上記(2)及び(3)の移動端末が変化させるバックオフ時間は、アドホックネットワーク内で自身に接続する移動端末数によって決定する。
つまり、1台以上の移動端末がインフラネットワークの圏内であるようなアドホックネットワークにおいて、インフラネットワークに接続する移動端末は、アドホックネットワークとインフラネットワークの両ネットワークとの通信を行うため、消費電力が増大することになる。これに対し、この発明に係る移動端末は、インフラネットワークに接続する移動端末が、ビーコン送出時のバックオフ時間を長くすることによって、ビーコン送出の確率を下げ、よって、省電力動作とすることができる。
なお、この発明は、上述した実施の形態により説明したが、この実施の形態に限定されるものではない。従って、本発明の趣旨を逸脱することなく変更態様として実施するものも含むものである。
この発明の一実施の形態に係る通信端末の概略構成を示す機能ブロック図である。 図1の制御部と記憶部の概略構成を示す機能ブロック図である。 図1の移動端末における通信処理の流れを示すフローチャートである。 図3の通信処理における移動端末の動作(その1)の説明図である。 図3の通信処理における移動端末の動作(その2)の説明図である。 ビーコン信号に含まれる情報要素を示す説明図である。 Capability informationフィールドに含まれる情報要素を示す説明図である。 図3の通信処理における移動端末10bの動作(その3)の説明図である。 図3の通信処理における移動端末の動作(その4)の説明図である。 この発明に係る移動端末におけるビーコン送信例を示す説明図である。 従来の移動端末におけるビーコン送信例を示す説明図である。 従来のバックオフ手順をアドホック通信状態である移動端末間において説明する説明図である。 複数の移動端末により構築されたアドホックネットワークにおける通信状態を示す説明図である。
符号の説明
10 移動無線通信端末
11 基地局通信送受信部
11a アンテナ
12 アドホック通信送受信部
12a アンテナ
13 制御部
14 表示部
15 キー入力部
16 記憶部
17 バックオフ手順制御部
18 バックオフ時間計算部
19 アドホック通信制御部
20 基地局通信制御部
21 乱数生成部
22 バックオフ時間記憶部
BS 無線基地局

Claims (9)

  1. アドホック通信可能であることを示す報知信号を定期的に送信し、一又は複数の他の通信端末とのアドホック通信を行うアドホック通信部と、
    前記報知信号を送信する基準タイミングを記憶する記憶部と、
    前記基準タイミングからのバックオフ時間を算出するバックオフ時間算出部と、
    前記バックオフ時間算出部によるバックオフ時間の算出範囲を制限する制御部と
    を備えることを特徴とする通信端末。
  2. 乱数を生成する乱数生成部を更に有し、
    前記制御部は、前記乱数生成部による乱数の生成範囲を制限し、
    前記バックオフ時間算出部は、前記乱数生成部により生成された乱数を用いて、前記バックオフ時間を算出することを特徴とする請求項1に記載の通信端末。
  3. インフラネットワークの基地局との通信を行うインフラネットワーク通信部を更に備え、
    前記制御部は、前記インフラネットワーク通信部による通信が実行されている場合に、前記バックオフ時間の算出範囲を制限することを特徴とする請求項1又は2に記載の通信端末。
  4. 前記制御部は、前記バックオフ時間算出部によるバックオフ時間の算出範囲を長時間側に制限することを特徴とする請求項3に記載の通信端末。
  5. 前記制御部は、インフラネットワークの基地局との通信を実行しており、且つ、前記バックオフ時間の算出範囲を制限している他の通信端末と、前記アドホック通信部を介してアドホック接続している場合に、前記バックオフ時間の算出範囲を制限することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の通信端末。
  6. 前記制御部は、前記バックオフ時間算出部によるバックオフ時間の算出範囲を短時間側に制限することを特徴とする請求項5に記載の通信端末。
  7. 前記制御部は、前記インフラネットワークの基地局との通信を実行している通信端末のバックオフ時間計算方法が変更されている場合、前記インフラネットワークの基地局との通信を実行している通信端末とアドホック通信を確立した通信端末が、前記インフラネットワークの基地局との通信を実行している通信端末以外の通信端末とのアドホック通信を確立したことを契機として、ビーコン送信時のバックオフ時間の計算方法を変更することを特徴とする請求項5又は6に記載の通信端末。
  8. 前記制御部は、前記アドホック通信部を介してアドホック接続している通信端末数に応じて、前記バックオフ時間の算出範囲を制限することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の通信端末。
  9. 前記報知信号は、前記バックオフ時間の算出範囲を制限している旨を示す情報を含むことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の通信端末。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011049844A (ja) * 2009-08-27 2011-03-10 Ntt Docomo Inc 無線装置、無線装置の動作モード切換え方法
JP2016096450A (ja) * 2014-11-14 2016-05-26 株式会社東芝 無線通信装置および無線通信システム

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