JP2010219950A - コンデンサマイクロホンユニット、コンデンサマイクロホンユニットの製造方法、及びコンデンサマイクロホン - Google Patents

コンデンサマイクロホンユニット、コンデンサマイクロホンユニットの製造方法、及びコンデンサマイクロホン Download PDF

Info

Publication number
JP2010219950A
JP2010219950A JP2009065117A JP2009065117A JP2010219950A JP 2010219950 A JP2010219950 A JP 2010219950A JP 2009065117 A JP2009065117 A JP 2009065117A JP 2009065117 A JP2009065117 A JP 2009065117A JP 2010219950 A JP2010219950 A JP 2010219950A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
condenser microphone
unit case
melt adhesive
hot melt
built
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009065117A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5269659B2 (ja
Inventor
Yutaka Akino
裕 秋野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Audio Technica KK
Original Assignee
Audio Technica KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Audio Technica KK filed Critical Audio Technica KK
Priority to JP2009065117A priority Critical patent/JP5269659B2/ja
Publication of JP2010219950A publication Critical patent/JP2010219950A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5269659B2 publication Critical patent/JP5269659B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electrostatic, Electromagnetic, Magneto- Strictive, And Variable-Resistance Transducers (AREA)

Abstract

【課題】 内部の電気的接触部分の電食と酸化被膜の形成を効果的に防止することのできるコンデンサマイクロホンユニット、コンデンサマイクロホンユニットの製造方法、及びコンデンサマイクロホンを得る。
【解決手段】 導電性金属からなるユニットケース2内に、音波を受けて振動する振動板5と、前記振動板5に間隔をおいて対向する対向電極7とを含む内蔵部品が内蔵されているコンデンサマイクロホンユニット1であり、前記ユニットケース2および前記内蔵部品の、互いに電気的に接触する部分でありかつ異種金属同士が接触する部分がホットメルト接着剤16で覆われている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内部の電気的接触部分の電食と酸化被膜の形成を効果的に防止することのできるコンデンサマイクロホンユニット、コンデンサマイクロホンユニットの製造方法、及びコンデンサマイクロホンに関するものである。
コンデンサマイクロホンは、音波により振動する振動板と対向電極(「背極」とも呼ばれる)とをスペーサを介して対向配置してなる一種のコンデンサを構成するコンデンサマイクロホンユニットを備えている。
このコンデンサマイクロホンユニットは、ユニットケースに内蔵部品が組み込まれ、インピーダンス変換器としてのFET(電界効果トランジスタ)と、前記FETを実装する回路基板を更に備えている。
従来のコンデンサマイクロホンユニットは、図5に示すような構成となっている。図5において、コンデンサマイクロホンユニット1は、前端(図5において下側)に端板21を有する円筒形状の、導電性のユニットケース2を備えている。端板21の中央部には開口部23が設けられ、この開口部23は前部音響端子3を形成している。ユニットケース2内には、その前端側から順に、振動板ホルダ4、振動板5、スペーサ6、対向電極7、絶縁ホルダ8、音響抵抗材10、固定板11等の内蔵部品が嵌められている。
振動板5は例えば樹脂性の薄膜からなり、音波を受けることによって振動する。振動板ホルダ4は導電性のリング状の部材で、この振動板ホルダ4の背面に、振動板5が適宜の張力をもってその周縁部が固着されている。振動板5と対向電極7の間には絶縁性の部材であるスペーサ6が介在してこのスペーサ6の厚さ分の空間が生じている。振動板5または対向電極7はこれらの対向面にエレクトレット素子すなわち半永久的に電荷を蓄えた高分子化合物による薄層が形成され、振動板5と対向電極7とでコンデンサを構成している。
振動板5が音波を受けて振動すると、振動板5と対向電極7とにより構成されるコンデンサの容量が変化し、この容量変化による電気信号がFET120によりインピーダンス変換され、固定板11に設けられた電気回路パターンへと伝達される。
絶縁ホルダ8は、ユニットケース2内部に嵌められた絶縁性を有する円筒状の部材であり、ユニットケース2と、対向電極7及びFET120とを、電気的に絶縁するための部材である。絶縁ホルダ8を貫通して形成された孔81には、FET120が配置されている。FET120の1つの引き出し電極121は、端部に屈曲部122を有しており、この屈曲部122が対向電極7に当接している。FET120の他の引き出し電極123の端部は、ユニットケース2内に設けられた孔部116を通じてユニットケース2外部に伸展するとともに、その端部が半田118により固定板11上に形成された電気回路パターンと電気的に接続されている。また、絶縁ホルダ8は、円筒の軸線方向に沿い、絶縁ホルダ8を貫通して形成された適宜数の孔82、及び、絶縁ホルダ8の前端外周縁部に設けられた突堤83を備えている。この突堤83が、ユニットケース2の内周面と対向電極7の外周面との間に形成されるギャップに挿入されることで、上述した絶縁状態が形成される。
上記各孔82の後端部は径が大きくなっていて、この大径部に音響抵抗材10が埋め込まれている。音響抵抗材10は、音の伝播速度を調節することでマイクロホンユニット1の音響特性を調節するための部材であり、不織布やスポンジなど弾力性を有する素材から構成されている。
固定板11は、円筒状のユニットケース2の解放端に嵌められるとともに、ユニットケース2の端部が内側にかしめられることでユニットケース2内に固定され、かつ、ユニットケース2の内方に向かって押圧されている。ユニットケース2内に収納されている振動板ホルダ4、振動板5、スペーサ6、対向電極7、絶縁ホルダ8、及び音響抵抗材10は、上述した固定板11の押圧力により、ユニットケース2の端板21に向かって押圧され、位置決めされている。固定板11の表面には、電気回路のパターンが印刷されていて、前述したFET120などからなるインピーダンス変換回路を含む電気回路を形成している。固定板11には、音響抵抗材10を介して絶縁ホルダ8の孔82に連通する開口部112が設けられており、この開口部112は後部音響端子114を構成している。
FET120の引き出し電極121は、対向電極7に当接して対向電極7と電気的に一体につながり、振動板5と対向電極7とで構成される上記コンデンサの一方の端子を構成している。また、振動板5は、振動板ホルダ4を介してユニットケース2と電気的につながっていて、ユニットケース2は上記コンデンサの他方の端子を構成している。
対向電極7には適宜数の孔71が形成されていて、振動板5と対向電極7とにより形成される空間は、上記孔71を通じ、さらに上記絶縁ホルダ8の孔82及び固定板11の開口部112を経て外部へと連通している。
振動板5が音波を受けて振動すると、振動板5と対向電極7とで構成されるコンデンサの容量が変化し、FET120などからなるインピーダンス変換回路を含む電気回路を経て電圧の変化による音声信号が出力される。
ユニットケース2と、振動板ホルダ4と、固定板11に設けられたパターンとは、それぞれ導電性の部材であり、それぞれの目的に適合する異種の金属により形成されている。
ユニットケース2は、解放端部をかしめることで内蔵部品をその内部に固定することから、一般的にその素材として塑性加工しやすいアルミニウムが用いられている。振動板ホルダ4の素材としては、真鍮などの銅合金にニッケルメッキを施したものが用いられている。また、固定板11に設けられた回路パターンの材料は、一般的な銅箔が用いられている。そして、ユニットケース2と振動板ホルダ4との間、及び、ユニットケース2と固定板11との間の電気的接続は、これらの異種金属が直接接触することで行われる(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−018696号公報
ところで、異種金属が接触する際にその接触部位に水分が付着すると、金属間の電位差に起因する腐食(電食)が発生する。例えば、高温高湿下でマイクロホンユニット1を使用すると、ユニットケース2内部に湿気が侵入し、ユニットケース2のかしめられた解放端部と振動板ホルダ4の間(以下、「接触部14」と称する。)、又は、ユニットケース2と固定板11のパターンの間(以下、「接触部15」と称する。)に水分が付着しやすい。これらの箇所は付着した水分が残りやすいため電食が発生しやすく、電気的接続が損なわれるおそれがある。
また、ユニットケース2の素材であるアルミニウムは、湿度により酸化皮膜が形成されやすいことから、高温高湿下でマイクロホンユニット1を使用する際などに、接触部14、15に位置する部分に酸化皮膜が形成され、電気的接続が損なわれるおそれがある。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであって、内部の電気的接触部分の電食と酸化被膜の形成を効果的に防止することのできるコンデンサマイクロホンユニット、コンデンサマイクロホンユニットの製造方法、及びコンデンサマイクロホンを提供することを目的とする。
(1)本発明は、導電性金属からなるユニットケース内に、音波を受けて振動する振動板と、前記振動板に間隔をおいて対向する対向電極とを含む内蔵部品が内蔵されているコンデンサマイクロホンユニットであって、前記ユニットケースおよび前記内蔵部品の、互いに電気的に接触する部分でありかつ異種金属同士が接触する部分がホットメルト接着剤で覆われていることを最も主要な特徴とする。
本発明においては特に限定されないが、前記ホットメルト接着剤が有機溶剤に可溶であることが好ましい。
また、本発明においては特に限定されないが、前記ユニットケースの内周面と前記内蔵部品との間の隙間に前記ホットメルト接着剤が介在していることが好ましい。
また、本発明においては特に限定されないが、前記ユニットケースは、一端側に端板を有し、他端は解放端となっていて、前記ユニットケースの前記開放端が折り曲げられることにより前記内蔵部品が前記端板に向かい加圧されていることが好ましい。
また、本発明においては特に限定されないが、折り曲げられた前記解放端と前記内蔵部品とが接触する部分がホットメルト接着剤で覆われていることが好ましい。
また、本発明においては特に限定されないが、前記ユニットケースの前記端板には前記振動板が貼り付けられた環状の振動板ホルダが当接し、前記振動板ホルダの内周側にある上記端板の内面に前記ホットメルト接着剤が塗布されていることが好ましい。
(2)本発明は、導電性金属からなるユニットケース内に、音波を受けて振動する振動板と、前記振動板に間隔をおいて対向する対向電極とを含む内蔵部品が内蔵されているコンデンサマイクロホンユニットの製造方法であって、前記ユニットケースと前記内蔵部品が、互いに電気的に接触する部分にホットメルト接着剤を塗布する塗布工程と、塗布した前記ホットメルト接着剤を硬化させる硬化工程と、硬化工程後に前記ユニットケースに前記内蔵部品を組み込みかつ前記内蔵部品相互を加圧して前記ユニットケース内に固定する固定工程と、前記固定工程後に前記ホットメルト接着剤が溶解する温度まで加熱し、その後冷却する加熱冷却工程と、を備えることを最も主要な特徴とする。
本発明においては特に限定されないが、前記塗布工程において用いられる前記ホットメルト接着剤は、有機溶剤に溶解した状態のホットメルト接着剤であって、前記硬化工程は、溶解した前記ホットメルト接着剤から前記有機溶剤を揮発させることで行われることが好ましい。
また、本発明においては特に限定されないが、前記塗布工程では、前記ユニットケースの内面に前記ホットメルト接着剤を塗布することが好ましい。
また、本発明においては特に限定されないが、前記ユニットケースは、一端側に端板を有し、他端は開放端となっていて、前記固定工程では、前記ユニットケースの前記開放端を折り曲げることにより前記内蔵部品を上記端板に向かい加圧することが好ましい。
(3)本発明は、上述したコンデンサマイクロホンユニットを備えたコンデンサマイクロホンであることを主要な特徴とする。
本発明によれば、内部の電気的接触部分の電食を効果的に防止することのできるコンデンサマイクロホンユニット、コンデンサマイクロホンユニットの製造方法、及びコンデンサマイクロホンを提供することができる。
本発明の実施形態に係るコンデンサマイクロホンユニットを示す断面図である。 本発明の実施形態に係るコンデンサマイクロホンユニットの製造方法の塗布工程及び硬化工程を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るコンデンサマイクロホンユニットの製造方法の固定工程を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るコンデンサマイクロホンユニットの製造方法の加熱冷却工程を示す断面図である。 従来のコンデンサマイクロホンユニットを示す断面図である。
以下、本発明に係るコンデンサマイクロホンユニット、コンデンサマイクロホンユニットの製造方法、及びコンデンサマイクロホンのそれぞれの実施形態について、図を用いて説明する。なお、上述した従来のコンデンサマイクロホンユニットと同じ構成部分については、同じ符号を付した。
<コンデンサマイクロホンユニット>
本実施形態に係るコンデンサマイクロホンユニットは、図1に示すように、ユニットケース2と振動板ホルダ4の間である接触部14、ユニットケース2と固定板11のパターンの間である接触部15、及びこれらの周辺部分が、ホットメルト接着剤16で覆われていることと、絶縁ホルダ8と固定板11との間にクッション部材12が介在していることを除き、図5に示す従来のコンデンサマイクロホンユニットと同様の構造である。そのため、以下、接触部14、15及びその周辺部分とクッション部材12を中心に、本願発明の実施形態について説明する。
固定板11と振動板ホルダ4は製造時に表面全体を完全に平面にすることができず、微細な凹凸が発生してしまう。このような微細な凹凸のうち、複数の突出部分が、ホットメルト接着剤15を貫通し、互いに接触している。そのため、固定板11とユニットケース2、及び、振動板ホルダ4とユニットケース2との電気的な接触が確立される。また、上記接触を確立した突出部分の周辺部は、融解したホットメルト接着剤16により覆われることで、接触部14、15、及びその周辺が、これらの部材間で電気的接触を確立しつつ密閉されている。
上述したように、接触部14及び15は、ユニットケース2内部に湿気が侵入し水分が付着した場合に、この水分が残りやすい個所である。しかし、本実施形態に係るマイクロホンユニット1では、これら接触部14、15、及びこれらの周辺部分が、硬化したホットメルト接着剤16で覆われ密閉されているため、湿気が侵入することが無い。
このように、湿気の侵入を効果的に防止することにより、従来接触部14及び15において発生していた、電食や酸化被膜の発生により電気的接続が損なわれるという問題の発生を、効果的に防止することができる。
なお、本実施形態に係るコンデンサマイクロホンユニット1において用いられるホットメルト接着剤16は、絶縁性を有し有機溶剤に可溶なポリエステル系のホットメルト接着剤であり、有機溶剤に溶けた状態ではペースト状であるとともに、有機溶剤を蒸発させることで硬化させることができる。また、ホットメルト接着剤16は、有機溶剤が蒸発し硬化した後においても、融点以上に加熱することで融解するとともに、融点未満に冷却することで再び硬化するという性質を有している。さらに、ホットメルト接着剤16は、硬化後においても有機溶剤に可溶であるという性質を有している。なお、本実施形態においては融点が150℃程度のホットメルト接着剤が用いられている。
また、本実施形態に係るコンデンサマイクロホンユニット1においては、絶縁ホルダ8と固定板11との間にゴム等の樹脂製の弾性体からなるクッション部材12が介在している。そして、固定板11が、このクッション部材12及び音響抵抗材10を押し縮めるようにユニットケース2内部に嵌め込まれている。そのため、ユニットケース2の内蔵部品が、クッション部材12及び音響抵抗材10の反発力により、ユニットケース2内周面方向に押し付けられるように付勢され、位置決めされている。
<コンデンサマイクロホンユニットの製造方法>
本実施形態に係るコンデンサマイクロホンユニットの製造方法を、図2〜図4を用いて説明する。
まず、図2に示すように、ユニットケース2の内周面側に、ホットメルト接着剤16が塗布される(以下、この工程を「塗布工程」と称する。)。このホットメルト接着剤16は、上述したコンデンサマイクロホンユニットの実施形態において用いられるホットメルト接着剤と同じものであり、有機溶剤に溶解したペースト状のものが用いられる。塗布工程におけるホットメルト接着剤16の塗布には、筆やスプレー等が用いられる。
次に、塗布工程において塗布されたペースト状のホットメルト接着剤16から有機溶剤を蒸発させることで、ホットメルト接着剤16を硬化させる(以下、この工程を「硬化工程」と称する。)。有機溶剤の蒸発は、常温に所定の時間放置することで行うほか、ホットメルト接着剤の融点未満の温度で所定時間加熱したり、低圧又は真空状態に所定時間放置したりすることで行われる。
次に、図3に示すように、ユニットケース2内に、その前端側から順に、振動板ホルダ4、振動板5、スペーサ6、対向電極7、内部の孔81にFET120が配置された絶縁ホルダ8、音響抵抗材10、クッション部材12、及び固定板11が嵌められるとともに、ユニットケース2の解放端部をかしめることで、これらの部品がユニットケース2内部に嵌め込まれる(以下、この工程を「固定工程」と称する。)。かしめられたユニットケース2の解放端部により固定板11の外周縁部がユニットケース2の内方に向かって押され、固定板11に接触する音響抵抗材10及びクッション部材12が押し縮められる。そして、押し縮められた音響抵抗材10及びクッション部材12の反発力により、固定板11はかしめられたユニットケース2の解放端部に、その他の内蔵部品はユニットケース2の端板21の方向へと常に付勢されつつユニットケース2内部で位置決めされる。
次に、図4に示すように、固定工程後のコンデンサマイクロホンユニット1を加熱することでホットメルト接着剤16が融解されるとともに、融解後にコンデンサマイクロホンユニット1を冷却することでホットメルト接着剤16が再硬化される(以下、この工程を「加熱冷却工程」と称する。)。
過熱は、ホットメルト接着剤16の融点以上であり、かつ、コンデンサマイクロホンユニット1内部のFET120等の部品を損傷させない程度の温度で、所定の時間行われる。こうしてホットメルト接着剤16を融解させることで、音響抵抗材10とクッション部材12の反発力により、ユニットケース2の解放端部と固定板11、及び、ユニットケース2と振動板ホルダ4が接触する。音響抵抗材10とクッション部材12の反発力は完全には解放されずに残り、固定板11と振動板ホルダ4が音響抵抗材10とクッション部材12による押圧力を受け続けるようになっている。
固定板11、振動板ホルダ4、及びユニットケース2の解放端部は、製造時に表面全体を平滑な平面にすることができず、微細な凹凸が発生してしまう。このような微細な凹凸のうち、複数の突出部分が、接触部14,15にある融解したホットメルト接着剤16を貫通し互いに接触することで、固定板11とユニットケース2、及び、振動板ホルダ4とユニットケース2との電気的な接触が確立される。また、上記接触を確立した突出部分の周辺部は、融解したホットメルト接着剤16により覆われる。
次に、固定板11とユニットケース2、及び、振動板ホルダ4とユニットケース2との電気的な接触が確立されたコンデンサマイクロホンユニット1を冷却することで、溶解したホットメルト接着剤16を再度硬化させる。ホットメルト接着剤16を硬化させることで、固定板11とユニットケース2の接触部14、及び、振動板ホルダ4とユニットケース2との接触部15が完全に密閉される。
このように、接触部14、15及びその周辺部分がホットメルト接着剤16により覆われ密閉されることで、従来接触部14及び15において発生していた、電食や酸化被膜の発生により電気的接続が損なわれるという問題の発生を、効果的に防止することができる。
<コンデンサマイクロホン>
本実施形態に係るコンデンサマイクロホンは、上述した実施形態において説明したコンデンサマイクロホンユニットをマイクロホンケースに収納することによって構成されている。マイクロホンケースには必要に応じてマイクロホンケーブルを接続するためのコネクタを設けてもよい。
本実施形態に係るコンデンサマイクロホンによると、内蔵されているコンデンサマイクロホンの固定板とユニットケースの接触部、振動板ホルダとユニットケースとの接触部、及びその周辺部分がホットメルト接着剤により覆われ密閉されることから、電食や酸化被膜の発生により電気的接続が損なわれるという問題の発生を、効果的に防止することができる。また、電気的接続が損なわれないため、コンデンサマイクロホンの性能不良や雑音の発生を、効果的に防止することができる。
なお、上述した各実施形態においては、ホットメルト接着剤16として有機溶剤に溶けたペースト状のポリエステル系のホットメルト接着剤が用いられているが、本発明においてはこのような態様に限られない。例えば、固形状のホットメルト接着剤を、グルーガン等で溶解させて用いても良い。また、導電性のキャリアーを含むホットメルト接着剤を用いても良い。
また、上述した各実施形態においては、固定板とユニットケースの接触部、及び、振動板ホルダとユニットケースとの接触部がホットメルト接着剤により覆われたが、本発明においてはこのような態様に限られない。例えば、固定板とユニットケースの接触部のみ、又は、振動板ホルダとユニットケースとの接触部のみをホットメルト接着剤により覆うようにしても良い。あるいは、他の金属性の部品同士の接触部も覆うようにしても良い。
1 コンデンサマイクロホンユニット
2 ユニットケース
4 振動板ホルダ
5 振動板
6 スペーサ
7 対向電極
8 絶縁ホルダ
121、123 引き出し電極
10 音響抵抗材
11 固定板
12 クッション部材
14、15 接触部
16 ホットメルト接着剤
120 FET

Claims (11)

  1. 導電性金属からなるユニットケース内に、音波を受けて振動する振動板と、前記振動板に間隔をおいて対向する対向電極とを含む内蔵部品が内蔵されているコンデンサマイクロホンユニットであって、
    前記ユニットケースおよび前記内蔵部品の、互いに電気的に接触する部分でありかつ異種金属同士が接触する部分がホットメルト接着剤で覆われているコンデンサマイクロホンユニット。
  2. 前記ホットメルト接着剤が有機溶剤に可溶である請求項1記載のコンデンサマイクロホンユニット。
  3. 前記ユニットケースの内周面と前記内蔵部品との間の隙間に前記ホットメルト接着剤が介在している請求項1又は2記載のコンデンサマイクロホンユニット。
  4. 前記ユニットケースは、一端側に端板を有し、他端は解放端となっていて、前記ユニットケースの前記開放端が折り曲げられることにより前記内蔵部品が前記端板に向かい加圧されている請求項1乃至3のいずれかに記載のコンデンサマイクロホンユニット。
  5. 折り曲げられた前記解放端と前記内蔵部品とが接触する部分がホットメルト接着剤で覆われている請求項4記載のコンデンサマイクロホンユニット。
  6. 前記ユニットケースの前記端板には前記振動板が貼り付けられた環状の振動板ホルダが当接し、前記振動板ホルダの内周側にある上記端板の内面に前記ホットメルト接着剤が塗布されている請求項1乃至5のいずれかに記載のコンデンサマイクロホンユニット。
  7. 導電性金属からなるユニットケース内に、音波を受けて振動する振動板と、前記振動板に間隔をおいて対向する対向電極とを含む内蔵部品が内蔵されているコンデンサマイクロホンユニットの製造方法であって、
    前記ユニットケースと前記内蔵部品が、互いに電気的に接触する部分にホットメルト接着剤を塗布する塗布工程と、
    塗布した前記ホットメルト接着剤を硬化させる硬化工程と、
    硬化工程後に前記ユニットケースに前記内蔵部品を組み込みかつ前記内蔵部品相互を加圧して前記ユニットケース内に固定する固定工程と、
    前記固定工程後に前記ホットメルト接着剤が溶解する温度まで加熱し、その後冷却する加熱冷却工程と、
    を備えたコンデンサマイクロホンユニットの製造方法。
  8. 前記塗布工程において用いられる前記ホットメルト接着剤は、有機溶剤に溶解した状態のホットメルト接着剤であって、前記硬化工程は、溶解した前記ホットメルト接着剤から前記有機溶剤を揮発させることで行われる請求項7記載のコンデンサマイクロホンユニットの製造方法。
  9. 前記塗布工程では、前記ユニットケースの内面に前記ホットメルト接着剤を塗布する請求項7又は8記載のコンデンサマイクロホンユニットの製造方法。
  10. 前記ユニットケースは、一端側に端板を有し、他端は開放端となっていて、前記固定工程では、前記ユニットケースの前記開放端を折り曲げることにより前記内蔵部品を上記端板に向かい加圧する請求項7乃至9のいずれかに記載のコンデンサマイクロホンユニットの製造方法。
  11. 請求項1乃至6のいずれかに記載のコンデンサマイクロホンユニットを備えたコンデンサマイクロホン。
JP2009065117A 2009-03-17 2009-03-17 コンデンサマイクロホンユニット、コンデンサマイクロホンユニットの製造方法、及びコンデンサマイクロホン Expired - Fee Related JP5269659B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009065117A JP5269659B2 (ja) 2009-03-17 2009-03-17 コンデンサマイクロホンユニット、コンデンサマイクロホンユニットの製造方法、及びコンデンサマイクロホン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009065117A JP5269659B2 (ja) 2009-03-17 2009-03-17 コンデンサマイクロホンユニット、コンデンサマイクロホンユニットの製造方法、及びコンデンサマイクロホン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010219950A true JP2010219950A (ja) 2010-09-30
JP5269659B2 JP5269659B2 (ja) 2013-08-21

Family

ID=42978291

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009065117A Expired - Fee Related JP5269659B2 (ja) 2009-03-17 2009-03-17 コンデンサマイクロホンユニット、コンデンサマイクロホンユニットの製造方法、及びコンデンサマイクロホン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5269659B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012151645A (ja) * 2011-01-19 2012-08-09 Audio Technica Corp マイクロホンコードの端部処理方法およびマイクロホンコード
WO2016180841A1 (de) * 2015-05-13 2016-11-17 USound GmbH Leiterplattenmodul mit durchgehender aussparung sowie diesbezügliche schallwandleranordnung sowie herstellungsverfahren

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07263876A (ja) * 1994-03-18 1995-10-13 Mitsubishi Plastics Ind Ltd コードの係止構造
JP2003009290A (ja) * 2001-05-14 2003-01-10 Akg Acoustics Gmbh 電気音響カプセルの内部絶縁
JP2004304254A (ja) * 2003-03-28 2004-10-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 音響変換器製造方法および製造装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07263876A (ja) * 1994-03-18 1995-10-13 Mitsubishi Plastics Ind Ltd コードの係止構造
JP2003009290A (ja) * 2001-05-14 2003-01-10 Akg Acoustics Gmbh 電気音響カプセルの内部絶縁
JP2004304254A (ja) * 2003-03-28 2004-10-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 音響変換器製造方法および製造装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012151645A (ja) * 2011-01-19 2012-08-09 Audio Technica Corp マイクロホンコードの端部処理方法およびマイクロホンコード
WO2016180841A1 (de) * 2015-05-13 2016-11-17 USound GmbH Leiterplattenmodul mit durchgehender aussparung sowie diesbezügliche schallwandleranordnung sowie herstellungsverfahren
US10206046B2 (en) 2015-05-13 2019-02-12 USound GmbH Circuit board module comprising a continuous cavity, associated sonic transducer assembly, and production method

Also Published As

Publication number Publication date
JP5269659B2 (ja) 2013-08-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100675023B1 (ko) 콘덴서 마이크로폰 및 이를 위한 패키징 방법
US20070104339A1 (en) Electret condenser microphone
CN105555010A (zh) 电磁波屏蔽膜、柔性印刷布线板以及它们的制造方法
EP1696698A2 (en) Condenser microphone and method for manufacturing the same
JP4127469B2 (ja) エレクトレットコンデンサマイクロホン
JP2009212446A (ja) 電子部品筐体のシールド方法及びシールド部材
JP5269659B2 (ja) コンデンサマイクロホンユニット、コンデンサマイクロホンユニットの製造方法、及びコンデンサマイクロホン
JP5578672B2 (ja) コンデンサマイクロホンユニットおよびコンデンサマイクロホン
KR100673846B1 (ko) 와셔스프링을 가지는 일렉트릿 마이크로폰
JP2007259008A (ja) 骨伝導マイクロホン
KR20130004772A (ko) 스프링 베이스를 이용한 접합형 콘덴서 마이크로폰
KR100675022B1 (ko) 콘덴서 마이크로폰 및 그 제조방법
JP3292357B2 (ja) 部品取付用無半田ホルダ、無半田ホルダ付電気部品及びエレクトレットマイクロホン
US20070086608A1 (en) Bone-conduction microphone and method of manufacturing the same
KR100670541B1 (ko) 편평형 진동모터
KR100675506B1 (ko) 에스엠디용 일렉트렛 콘덴서 마이크로폰 어셈블리
JP5666399B2 (ja) 構造物の製造方法
US10149030B2 (en) Microphone
KR100740460B1 (ko) Smd용 콘덴서 마이크로폰 및 그 제조방법
JP2004192907A (ja) 圧接型コネクタ及び電気音響部品
JP2007104371A (ja) 静電型超音波トランスデューサ
KR20070037788A (ko) 탄성을 갖는 도전링을 이용한 콘덴서 마이크로폰
JP2001095097A (ja) エレクトレットコンデンサマイクロホン
JP2011198542A (ja) コネクタ
KR101486920B1 (ko) 신호접점 특성을 개선한 접합형 콘덴서 마이크로폰 및 그 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130108

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130508

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5269659

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees