JP2010219678A - 移動体用受信装置 - Google Patents

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将嘉 伊井野
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Shuji Nishizawa
秀志 西澤
Hidetoshi Matsuo
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Abstract

【課題】12セグ放送は専用のデコーダで復調し、ワンセグ放送はソフトウエアで復調する移動体用受信機において、12セグ放送からワンセグ放送への切替時間を短縮する。
【解決手段】受信感度が所定レベル以下に低下した時に、所定時間の経過前にワンセグ放送の映像のデコードをソフトウエアで開始し、ワンセグ映像デコードによってワンセグ映像が出力可能になった時点で、受信感度が回復しない場合にワンセグ映像を出力し、ワンセグ映像が出力されたら、ワンセグ放送の音声のデコードを開始し、ワンセグ音声が出力可能になった時点で、ワンセグ音声を出力する移動体用受信装置である。
【選択図】図3

Description

本発明は移動体用受信装置に関し、特に車両等の移動体に搭載された地上波デジタルテレビ放送の受信装置であって、受信電波状況に応じて受信セグメントを切り替え可能な移動体用受信装置に関する。
近年、テレビ放送のデジタル化が進んでおり、特に、地上に建てたアンテナから電波を送信する地上波デジタルテレビ放送の普及が急ピッチで行われている。地上波デジタルテレビ放送ではUHF帯域が使用され、1チャンネル当たり6MHzの帯域が割り当てられた分割単位がセグメントとして規定されている。テレビ放送用としては13個のセグメントが割り当てられ、このうち12個のセグメントがハイビジョン放送に使用され、残りの1つのセグメントが簡易動画セグメントとして使用されている。ハイビジョン放送は12セグ放送と呼ばれ、1つのセグメントを使用した放送はワンセグ放送と呼ばれている。
このような2種類の地上波デジタルテレビ放送のうち、12セグ放送は移動受信には弱いが、広帯域を利用して高品質のハイビジョン画像とサラウンド音声を送信することができる。一方、ワンセグ放送は狭い帯域の中に低いビットレートで画像と音声を送信するので低品質の映像となり、4インチを超えるサイズの表示器に映像を表示させると粗い画像となるが、移動受信に強い受信方式である。
このため、車両等の移動体に搭載される7インチ程度の表示器を備えたカーナビゲーション装置では、12セグ放送の受信機とワンセグ放送の受信機を両方搭載して、走行地域の電波状態に応じて受信を切り替えるものがある。即ち、電波状態が良い地域では12セグ放送を受信して表示器に高品質のテレビ放送を表示し、電波状態が悪い地域ではワンセグ放送を受信して、画質は悪いが安定した画像を表示するようにしているカーナビゲーション装置がある(特許文献1参照)。
また、12セグ放送とワンセグ放送を両方受信できる受信機では、システム構成の簡易化とコスト削減のために、12セグ放送は12セグ放送受信専用のハードデコーダを搭載して復調している。一方、ワンセグ放送はデータ放送取得等が不要な場合CPUの処理負荷が小さいことから、ワンセグ放送に対してはワンセグ放送受信専用のハードデコーダを搭載せず、ソフトウエアでデコードを行うソフトデコードを採用して、CPUの有効利用を図ることが行われている。
特開2007−267027号公報(図4)
ところが、12セグ放送とワンセグ放送の受信を切り替えることが可能な移動体用の受信機では、受信感度の良くない地域(フリンジエリア)に入って12セグ放送からワンセグ放送への自動切替が行われると、ワンセグ放送が受信可能になるまでの間、ワンセグ映像及び音声が出ない黒画面が表示器から出力される。これは、このような受信機では、フリンジエリアに入ってから所定のヒステリシス期間を待って、その所定のヒステリシス期間内に受信状態が復帰されない場合に、ワンセグ放送のデコード処理を開始するので、12セグ放送、ワンセグ放送の何れも出力できない期間は、黒画面を表示させているためである。そして、特にワンセグ映像のデコード処理は処理完了までに時間がかかるため、ユーザに黒画面が出力されている期間(12セグ放送からワンセグ放送に切り替えるための準備期間)にストレスを感じさせたり、違和感を感じさせたりしてしまう。
本発明の目的は、地上波デジタル放送の受信状況に応じて12セグ放送とワンセグ放送とを自動切り替えする移動体用受信機において、フリンジエリアに入ってからワンセグ映像と音声が表示器から出力されるまでの時間を、ワンセグ放送をソフトデコードで復調することによって短縮し、ユーザが12セグ放送からワンセグ放送への自動切替時に感じるストレスや違和感を低減できる移動体用受信機を提供することにある。これに加えて、本発明は、デコードが必要と判断したときに、最適なタイミングでデコードの動作を制御することにより、CPUの動作負荷を低減することができる移動体用受信機を提供することも目的としている。
前記目的を達成する本発明の移動体用受信機の第1の形態は、地上波デジタルテレビ放送を受信して、12セグ放送は12セグ放送受信専用のデコーダでデコードして映像と音声を出力し、地上波デジタルテレビ放送の受信感度が所定レベル以下に低下した場合で、所定時間内に受信感度が回復しない場合にワンセグ放送のソフトウエアによるデコードを開始して受信放送を切り替える移動体用受信装置において、受信感度が所定レベル以下に低下した場合で、所定時間が経過する前にワンセグ放送の映像のデコードを開始するワンセグ映像デコード手段と、所定時間内に受信感度が回復しない場合にワンセグ映像デコード手段によりデコードされたワンセグ映像を出力するワンセグ映像出力手段と、所定時間が経過したら、ワンセグ放送の音声のデコードを開始するワンセグ音声デコード手段と、ワンセグ音声デコード手段によってワンセグ音声が出力可能になった時点で、ワンセグ音声を出力するワンセグ音声出力手段とを備えることを特徴としている。
前記目的を達成する本発明の移動体用受信機の第2の形態は、地上波デジタルテレビ放送を受信して、12セグ放送は12セグ放送受信専用のデコーダでデコードして映像と音声を出力し、地上波デジタルテレビ放送の受信感度が所定レベル以下に低下した場合で、所定時間内に受信感度が回復しない場合にワンセグ放送のソフトウエアによるデコードを開始して受信放送を切り替える移動体用受信装置において、受信感度が所定レベルより高い準備レベル以下に低下した場合に、ワンセグ放送の映像のデコードを開始するワンセグ映像デコード手段と、受信感度が所定レベル以下に低下した場合で、所定時間内に受信感度が回復しない場合に、ワンセグ映像デコード手段によりデコードされたワンセグ映像を出力するワンセグ映像出力手段と、所定時間が経過したら、ワンセグ放送の音声のデコードを開始するワンセグ音声デコード手段と、ワンセグ音声デコード手段によってワンセグ音声が出力可能になった時点で、ワンセグ音声を出力するワンセグ音声出力手段とを備えることを特徴としている。
本発明によれば、地上波デジタル放送の受信状況に応じて12セグ放送とワンセグ放送とを自動切り替えする移動体用受信機において、ワンセグ放送はソフトデコードで復調することにより、フリンジエリアに入った後に、12セグ放送からワンセグ放送に切り替わる場合に、ワンセグ映像と音声が表示器から出力されるまでの時間が短縮されるので、ユーザが12セグ放送からワンセグ放送への自動切替時に感じるストレスや違和感を低減できるという効果がある。また、デコードが必要と判断されたときに、最適なタイミングでデコードの動作を制御するので、CPUの動作負荷を低減することができるという効果がある。
本発明の移動体用受信機の一実施例の構成を示すブロック回路図である。 従来の移動体用受信装置における、受信状態悪化時の12セグ放送からワンセグ放送への切り替え動作を示すタイムチャートである。 本発明の移動体用受信装置における第1の実施例であり、受信状態悪化時に12セグ放送からワンセグ放送に切り替える動作を示すタイムチャートである。 本発明の移動体用受信装置における第2の実施例であり、受信状態悪化時に12セグ放送からワンセグ放送に切り替える動作を示すタイムチャートである。 本発明の移動体用受信装置における第3の実施例であり、受信状態悪化時に12セグ放送からワンセグ放送に切り替える動作を示すタイムチャートである。 本発明の移動体用受信装置における第4の実施例であり、受信状態悪化時に12セグ放送からワンセグ放送に切り替える動作を示すタイムチャートである。 本発明の移動体用受信装置における、受信状態回復時のワンセグ放送から12セグ放送への切り替え動作の一実施例を示すタイムチャートである。 本発明の移動体用受信装置における、12セグ受信中の動作の一実施例の手順を示すフローチャートである。 本発明の移動体用受信装置における、12セグ受信中の動作の別の実施例の手順を示すフローチャートである。 本発明の移動体用受信装置における、ワンセグ受信中の動作の一実施例の手順を示すフローチャートである。 本発明の移動体用受信装置における第5の実施例であり、エラー率悪化時に12セグ放送からワンセグ放送に切り替える動作を示すタイムチャートである。 本発明の移動体用受信装置における第6の実施例であり、エラー率悪化時に12セグ放送からワンセグ放送に切り替える動作を示すタイムチャートである。
以下、添付図面を用いて本発明の実施の形態を、具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の移動体用受信装置10(以後単に受信装置10という)の一実施例の構成を示すものであり、カーナビゲーション装置20に接続された構成を示している。受信装置10には4つのアンテナ1FL,1FR,1RL,1RRがあり、それぞれ車両の左前方、右前方、左後方、及び右後方からの電波を受信するようになっている。4つのアンテナ1FL,1FR,1RL,1RRは、それぞれアンテナアンプ2FL,2FR,2RL,2RRを介して、受信装置10の本体に設けられている前方アンテナ用のコネクタ11Fと後方アンテナ用のコネクタ11Rに同軸ケーブルを用いて接続されている。アンテナアンプ2FL,2FR,2RL,2RRはそれぞれ、アンテナ1FL,1FR,1RL,1RRと同軸ケーブルを接続するコネクタ内に実装されている。
受信装置10には、アンテナ1FL,1FR,1RL,1RRに接続するコネクタ11F,11Rと、カーナビゲーション装置20に音声や映像を出力するコネクタ19の間に、RF回路(チューナ)12、OFDM復調回路、電源部14、マイコン(マイクロコンピュータであって、音声(A)と映像(V)をデコードするもの、図にはAVデコードと記載)15、音声暗号化回路16、MOST回路17、及び映像出力回路18がある。RF回路12内には4つのアンテナ1FL,1FR,1RL,1RRに対応する4つのチューナ(図示せず)が設けられており、各チューナは受信した放送信号を中間周波数信号に変換してOFDM復調回路13に出力する。RF回路12とOFDM復調回路13とを備えた二点鎖線で示す部分は集積回路化され、チューナモジュールと呼ばれることもある。
地上波デジタルテレビ放送はUHF帯の周波数を使用しており、変調方式としてOFDM方式(直交周波数分割多重方式)の放送信号が使用されている。OFDM復調回路13はRF回路12から入力された複数の中間周波数信号から最も感度の良い放送信号を選択して復調し、マイコン15に出力する。マイコン15は入力された放送信号を音声信号と映像信号に分離するデコード処理を行う。マイコン15は入力された放送信号(13セグメント)のうち、12セグ放送用の12セグメントをデコードしており、受信感度の悪い時だけワンセグ放送用の1セグメントをデコードする。マイコン15は12セグ放送用の12セグメントのデコードを常時行っても良いが、ワンセグ放送用の1セグメントをデコードしている時は、12セグ放送用の12セグメントのデコードを中止しても良い。
マイコン15は、分離した音声信号は音声暗号化回路16、MOST回路17を通じてコネクタ19からカーナビゲーション装置20に出力し、映像信号は映像出力回路18を通じてコネクタ19からカーナビゲーション装置20に出力する。MOST回路17は、入力された電気信号を、車両内で使用される情報機器用のネットワークの1つである光通信規格に対応した光信号に変換するものである。カーナビゲーション装置20に入力された映像信号は、図示しない表示器に入力されて映像が表示され、音声信号は図示しないスピーカに入力されて音声となる。
ここで、以上のように構成され、12セグ放送とワンセグ放送を両方受信可能な本発明の受信装置10の、12セグ放送とワンセグ放送の切り替え動作について説明するが、本発明の受信装置10の動作を説明する前に、図2を用いて、受信感度の悪化時の従来の受信機における12セグ放送からワンセグ放送への切り替え動作について説明する。なお、従来の受信機の構成については図示を省略するが、概ね図1で説明した本発明の実施例の受信装置10とその構成は同じであり、マイコン15の構成のみが異なる。
図2において、符号Wで示す特性が電波の受信状況(受信感度)を示している。ここでは、受信機を搭載した車両の移動により、受信状況が時刻T1で基準レベルL0から受信レベルL1まで悪化し、時刻T2で更に低い受信レベルL2まで悪化した状態を考える。ここで、受信レベルL1は12セグ放送を受信して画像と音声が正しく再生されるレベルであり、受信レベルL2はワンセグ放送の画像と音声は正しく再生されるが、12セグ放送は画像と音声が正しく再生されないレベルである。このような受信感度の良くない地域は、フリンジエリアと呼ばれる。
また、図2には受信機からの出力状態として、映像と音声の状態が示され、デコード状態として、12セグ放送の映像デコード状態と音声デコード状態、及びワンセグ放送の映像デコード状態と音声デコード状態が示されている。なお、ワンセグ放送の復調とデコードは、前述のようにソフトウエアを用いて行うので、ワンセグ放送の映像デコードの前にはソフトウエアの設定が必要である。
従来の受信機では、受信レベルがL1からL2まで下がると、その途中の時刻t1から時間の計数を開始し、受信レベルがL2に下がってからの時間が第1の基準時間Aを越えたか否かを判定していた。そして、受信レベルがL2に下がってからの時間が、時刻t2において第1の基準時間Aを越えた場合は、12セグ放送からワンセグ放送への受信の切り替えが実行されていた。この第1の基準時間Aは、例えば1.8秒程度であり、この期間内は映像は12セグ動画または静止画が出力されており、音声は12セグ音声が出力されていた。また、受信状態がこの第1の基準時間A内に第1のレベルL1を超えて回復すれば、12セグ放送からワンセグ放送への受信の切り替えは実行されない。
時刻t2において受信レベルがL2に下がってからの時間が第1の基準時間Aを越えると、以下の処理が実行されていた。
(1)表示器に映す映像を黒映像(黒画)とする
(2)ミューティングをかけて音声出力を行わない
(3)12セグ映像のデコードは継続する
(4)ワンセグソフトウエアの設定を行う(設定時間Bは約0.3秒である)
(5)12セグ音声のデコードを中止する
時刻t3において(4)のワンセグの設定が完了すると、時間の計数が開始され、ワンセグ映像のデコードが実行される。ワンセグ映像のデコードを第2の基準時間Cだけ続ければ、ワンセグ映像が出力可能になる。時刻t3から第2の基準時間Cだけ経過した時刻t4では、以下の処理が実行される。第2の基準時間Cは、例えば0.5〜3秒であり、実放送でのIピクチャ周期である。
(1)表示器に映す映像をワンセグ動画とする
(2)ミューティングをかけて音声出力を行わない
(3)12セグ映像のデコードは継続する
(4)ワンセグ映像のデコードは継続する
(5)12セグ音声のデコードを中止する
(6)ワンセグ音声のデコードを実行する
そして、ワンセグ音声のデコードの実行によりワンセグ音声の出力が可能になった時刻t5からはワンセグ音声が出力される。時刻t4と時刻t5の間の時間Dはワンセグ音声周期であり、約0.3秒である。以上のような手順で行われる従来の12セグ放送からワンセグ放送への受信の切り替えでは、時刻t2から時刻t4までの期間で表示器に黒画が表示され、時刻t2から時刻t5までの期間で音声が途切れるという問題点があった。
本発明はこの問題点を解消するものであり、図3に示す第1の実施例では、受信感度が第2のレベルL2まで悪化した時に、以下のような手順でワンセグ映像のデコードを開始する。即ち、受信レベルがL1からL2まで下がると、その途中の時刻t1から時間の計数を開始し、受信レベルがL2に下がってからの時間が第1の基準時間Aを越えたか否かを判定する。時刻t1以降は、映像は12セグ動画または静止画が出力されており、音声は12セグ音声が取得可能な感度であれば出力されている。そして、受信状態がこの第1の基準時間A内に第1のレベルL1を超えて回復すれば、12セグ放送からワンセグ放送への受信の切り替えは実行しない。
一方、第1の実施例では時刻t1からごく短い所定時間E,例えば0.3秒前後経過した時刻t11で直ちにワンセグの設定を行う(設定時間Bは約0.3秒である)。したがって、設定時間Bが経過した時刻t12からワンセグ映像のデコードが実行される。このため、受信レベルがL2に下がってからの時間が第1の基準時間Aとなった時刻t2においては第1の実施例では以下の処理が実行される。
(1)表示器に映す映像は12セグ動画または静止画である
(2)音声は12セグ音声を出力する
(3)12セグ映像のデコードは継続する
(4)ワンセグ映像のデコードを実行している
(5)12セグ音声のデコードを実行する
そして、ワンセグ映像のデコードを開始した時刻t12から、実放送でのIピクチャ周期に相当する第2の基準時間Cだけ経過した時刻t13ではワンセグ映像が出力可能になるので、以下の処理が実行される。第2の基準時間Cは、前述のように例えば0.5〜3秒である。
(1)表示器に映す映像をワンセグ動画とする
(2)ミューティングをかけて音声出力を行わない
(3)12セグ映像のデコードは継続する
(4)ワンセグ映像のデコードは継続する
(5)12セグ音声のデコードを中止する
(6)ワンセグ音声のデコードを実行する
そして、ワンセグ音声のデコードの実行によりワンセグ音声の出力が可能になった時刻t14からはワンセグ音声が出力される。時刻t13と時刻t14の間の時間Dはワンセグ音声周期であり、約0.3秒である。以上のような手順で行われる本発明の第1の実施例における12セグ放送からワンセグ放送への受信の切り替えでは、表示器に黒画が表示されることがない。
そして、時刻t1から時刻t13までの時間F(ワンセグ映像出力するために必要な時間)では、映像は12セグ動画または静止画が出力されており、音声は12セグ音声が出力される。また、時刻t13以降は、映像はワンセグ動画が表示器に表示され、音声は時刻t14までの間だけは音声にミューティングがかかるが、時刻t14以降はワンセグ音声が出力される。このため、12セグ放送からワンセグ放送への受信の切り替え時に、ワンセグ動画が素早く出力されるので、車両の運転手や同乗者に切り替え処理待ちを感じさせない。
なお、以上説明した第1の実施例では、時刻t13において実行する処理の(3)では「12セグ映像のデコードは継続する」であったが、時刻t13において実行する処理の(3)を、以下の(3−1)或いは(3−2)のように変更しても良い。
(3−1)12セグ映像のデコードは停止する
(3−2)12セグ映像のデコードを所定時間S(例えば2.0秒)後の時刻t20において停止する
図4は、本発明の受信装置10における、受信状態悪化時の12セグ放送からワンセグ放送への切り替え動作の第2の実施例を示すタイムチャートである。第2の実施例が第1の実施例と異なるのは、ワンセグ音声のデコードタイミングのみであり、ワンセグ映像のデコードタイミングは第1の実施例と同じである。よって、第2の実施例では、ワンセグ音声のデコードタイミングのみについて説明を行う。時刻についても第1の実施例と同じ時刻には同じ符号を付して説明する。
第2の実施例では、受信レベルがL2に下がってからの時間が第1の基準時間Aを越えた時刻t21において、ワンセグ音声のデコードが開始される。時刻t21においては第2の実施例では以下の処理が実行される。
(1)表示器に映す映像は12セグ動画または静止画である
(2)ミューティングをかけて音声出力を行わない
(3)12セグ映像のデコードは継続する
(4)ワンセグ映像のデコードを実行している
(5)ワンセグ音声のデコードを実行する
そして、ワンセグ音声のデコードの実行によりワンセグ音声の出力が可能になった時刻t22からはワンセグ音声が出力される。時刻t21と時刻t22の間の時間Dはワンセグ音声周期であり、約0.3秒である。以上のような手順で行われる本発明の第2の実施例における12セグ放送からワンセグ放送への受信の切り替えでは、映像が12セグ動画または静止画が出力されており、音声は12セグ音声が取得可能な感度であれば出力されている期間中に音声のミューティングが一時的にかかるが、その後の時刻t22においてはワンセグ音声が出力されるので、時刻t22の後の時刻t13においてワンセグ動画が出力される時には、ワンセグ放送の映像と音声が一緒に出力される。
このため、12セグ放送からワンセグ放送への受信の切り替え時に、先にワンセグ音声の出力を開始し、続いてワンセグ動画の出力を開始するので、車両の運転手や同乗者に切り替え処理待ちを一層感じさせない。これは、受信状態が悪化しており、12セグ動画または静止画が出力されるという映像出力の不安定な期間に、音声のミューティングが一時的にかかる状態になり、映像と音声の状態に大きなギャップが発生しないためである。第2の実施例においても、時刻t13において12セグ映像のデコードを継続せずに停止する、或いは、12セグ映像のデコードを所定時間S(例えば2.0秒)後の時刻t20において停止するようにしても良い。
図5は、本発明の受信装置10における、受信状態悪化時の12セグ放送からワンセグ放送への切り替え動作の第3の実施例を示すタイムチャートである。第1の実施例では、時刻t1からごく短い所定時間Eが経過した時刻t11でワンセグの設定を行っていた。一方、第3の実施例では、時刻t11より前の、受信感度が第1のレベルL1まで悪化した時に、以下のような手順でワンセグ映像のデコードを開始する。即ち、受信レベルがL0からL1まで下がると、その途中の時刻t31から時間の計数を開始し、時刻t31からごく短い所定時間E,例えば0.3秒前後経過した時刻t32で直ちにワンセグの設定を行う(設定時間Bは約0.3秒である)。したがって、設定時間Bが経過した時刻t33からワンセグ映像のデコードが実行される。
このため、受信レベルがL1に下がってからの時刻t33においては第3の実施例では以下の処理が実行される。
(1)表示器に映す映像は12セグ動画である
(2)音声は12セグ音声を出力する
(3)12セグ映像のデコードは継続する
(4)ワンセグ映像のデコードを実行する
(5)12セグ音声のデコードを実行する
この後、時刻T2を過ぎて受信レベルがL1から更にL2まで下がると、その途中の時刻t1から時間の計数を開始し、受信レベルがL2に下がってからの時間が第1の基準時間Aを越えたか否かを判定する。時刻t1以降は、映像は12セグ動画または静止画が出力されており、音声は12セグ音声が取得可能な感度であれば出力されている。そして、受信状態がこの第1の基準時間A内に第1のレベルL1を超えて回復すれば、12セグ放送からワンセグ放送への受信の切り替えは実行しない。
第3の実施例では、ワンセグ映像のデコードを開始した時刻t33から、実放送でのIピクチャ周期に相当する第2の基準時間Cだけ経過した時刻t34においてワンセグ映像が出力可能になっている。時刻34では以下の処理が実行される。
(1)表示器に映す映像をワンセグ動画とする
(2)音声は12セグ音声を出力する
(3)12セグ映像のデコードは継続する
(4)ワンセグ映像のデコードは継続する
(5)12セグ音声のデコードは継続する
この後、受信レベルがL2に下がってからの時間が第1の基準時間Aとなった時刻t2において、第3の実施例ではワンセグ動画の出力を開始する。時刻t2においては第3の実施例では以下の処理が実行される。
(1)表示器に映す映像がワンセグ動画である
(2)音声にはミューティングをかける
(3)12セグ映像のデコードは継続する
(4)ワンセグ映像のデコードを実行している
(5)12セグ音声のデコードを実行する
そして、ワンセグ音声のデコードの実行によりワンセグ音声の出力が可能になった時刻t35からはワンセグ音声が出力される。時刻t2と時刻t35の間の時間Dはワンセグ音声周期であり、約0.3秒である。以上のような手順で行われる本発明の第3の実施例における12セグ放送からワンセグ放送への受信の切り替えでは、受信感度が悪化してからの12セグ放送からワンセグ放送への切り替えにおけるワンセグ動画の表示が素早く行われる。このため、12セグ放送からワンセグ放送への受信の切り替え時に、ワンセグ動画が素早く出力されるので、車両の運転手や同乗者に切り替え処理待ちを感じさせない。
なお、第3の実施例でも、時刻t2において実行する処理(3)「12セグ映像のデコードは継続する」の代わりに、処理(3−1)「12セグ映像のデコードは停止する」、或いは処理(3−2)「12セグ映像のデコードを所定時間S(例えば2.0秒)後の時刻t20において停止する」、を実行しても良いものである。
図6は、本発明の受信装置10における、受信状態悪化時の12セグ放送からワンセグ放送への切り替え動作の第4の実施例を示すタイムチャートである。第4の実施例が第3の実施例と異なるのは、ワンセグ音声のデコードタイミングのみであり、ワンセグ映像のデコードタイミングは第3の実施例と同じである。よって、第4の実施例では、ワンセグ音声のデコードタイミングのみについて説明を行う。時刻についても第3の実施例と同じ時刻には同じ符号を付して説明する。
第4の実施例では、受信レベルがL1(準備レベル)に下がってからの時間が第1の基準時間Aを越えた時刻t41において、ワンセグ音声のデコードが開始される。時刻t41においては第4の実施例では以下の処理が実行される。
(1)表示器に映す映像は12セグ動画である
(2)音声にはミューティングをかける
(3)12セグ映像のデコードは継続する
(4)ワンセグ映像のデコードを実行している
(5)ワンセグ音声のデコードを実行する
そして、この後の時刻t42においてワンセグ音声のデコードの実行によりワンセグ音声の出力が可能になった時刻t42からはワンセグ音声が出力される。時刻t41と時刻t42の間の時間Dはワンセグ音声周期であり、約0.3秒である。以上のような手順で行われる本発明の第4の実施例における12セグ放送からワンセグ放送への受信の切り替えでは、映像が12セグ動画または静止画が出力されており、音声は12セグ音声が出力されている期間中に音声のミューティングが一時的にかかるが、その後の時刻t42においてはワンセグ音声が出力されるので、時刻t42の後の時刻t2においてワンセグ動画が出力される時には、ワンセグ放送の映像と音声が一緒に出力される。
このため、12セグ放送からワンセグ放送への受信の切り替え時に、先にワンセグ音声の出力を開始し、続いてワンセグ動画の出力を開始するので、車両の運転手や同乗者に切り替え処理待ちを一層感じさせない。これは、受信状態が悪化しており、12セグ動画または静止画が出力されるという映像出力の不安定な期間に、音声のミューティングが一時的にかかる状態になり、映像と音声の状態に大きなギャップが発生しないためである。第4の実施例においても、時刻t2において12セグ映像のデコードを継続せずに停止する、或いは、12セグ映像のデコードを所定時間S(例えば2.0秒)後の時刻t20において停止するようにしても良い。
図7は、本発明の受信装置10における、受信状態回復時のワンセグ放送から12セグ放送への切り替え動作の一実施例を示すタイムチャートである。ここでは、車両が時刻T0まではワンセグ放送の受信エリアを走行し、時刻T0から時刻T11まではフリンジエリアを走行し、時刻T11以降は12セグ放送の受信エリアを走行する場合を考える。この場合は、車両がワンセグ放送の受信エリアからフリンジエリアに入った時点で、ワンセグ放送の受信から12セグ放送の受信への切り替え準備を行う待機状態になる。
前述のように、12セグ放送の映像のデコードが常時実行されている場合は、車両がフリンジエリアに入ってから、予め設定された待機期間(例えば18秒間)内に、車両が12セグ放送の受信エリアに入って受信感度が上昇すると、待機期間が経過した時刻T12において、12セグ放送の音声のデコードが開始され、この時点から12セグ映像と音声が表示器に出力される。なお、12セグ放送の映像のデコードが常時実行されず、ワンセグ映像の表示時に、12セグ放送の映像のデコードが停止されている場合は、車両がフリンジエリアに入ってから、12セグ放送の映像のデコードを再開すれば良い。
図8は、本発明の受信装置10における、12セグ受信中の図1に示したマイコン15の動作の一実施例の手順を示すフローチャートである。この手順は所定時間毎、例えば、4ms毎に実行されるものとする。この実施例は切り替え時に映像と音声を同時に出す場合の処理手順の一例を示している。
ステップ801ではワンセグへの切替操作があるか否かを判定する。切替操作がない場合(NO)はステップ802に進み、自動切替機能がONかどうかを判定する。自動切替機能がOFFの場合(NO)はこのルーチンを終了するが、自動切替機能がONの場合(YES)はステップ803に進み、自動切替開始信号を検知したか否かを判定する。そして、自動切替開始信号を検知しない場合(NO)はこのルーチンを終了するが、自動切替開始信号を検知した場合(YES)はステップ804に進み、ワンセグ映像のデコードを開始する。
続くステップ805では受信状態が12セグ放送を受信できる状態に復帰したか否かを判定し、復帰していない場合(NO)はステップ806に進む。ステップ806ではヒステリシス期間(前述の実施例における第1の基準時間A)が経過したか否かを判定する。ヒステリシス期間が経過していない場合(NO)はこのルーチンを終了し、所定時間毎にステップ806に戻ってきて同じ判定を繰り返す。そしてステップ806の判定で、ヒステリシス期間が経過した場合(YES)にステップ807に進む。
ステップ807では、デコードを開始してから所定時間が経過し、ワンセグ映像が出力可能か否かを判定する。そして、ワンセグ映像が出力可能でない場合(NO)はこのルーチンを終了し、所定時間毎にステップ807の判定を実行し、ワンセグ映像が出力可能になった場合(YES)にステップ808に進む。ステップ808ではワンセグ音声のデコードを開始し、ステップ809に進んでワンセグ受信動作を実行する、ワンセグ動作実行中は、マイコン15は図10に示す処理を実行する。
一方、ステップ801の処理において、ユーザーの手動切替操作等によってワンセグへの切替操作があると判定した場合(YES)はステップ810に進む。ステップ810ではワンセグ放送の映像と音声のデコードを開始し、続くステップ811に進んでワンセグ受信動作を実行する、ワンセグ動作実行中は、マイコン15は図10に示す処理を実行する。
また、ステップ805における判定で、受信状態が12セグ放送を受信できる状態に復帰したとされた場合(YES)はステップ812に進む。ステップ812ではワンセグ映像のデコードを中止し、ステップ813に進んで12セグ受信動作を実行する。12セグ動作実行中は、マイコン15は所定時間毎にステップ801から始まる処理を実行する。
図9は、本発明の受信装置10における、12セグ受信中の動作の別の実施例の手順を示すフローチャートである。この実施例は、音声だけ先に出力する場合の実施例である。図8で説明した処理手順と異なる点は、ステップ807におけるワンセグ映像が出力可能かどうかの判定がないだけである。従って、この場合は、ステップ806でヒステリシス期間が経過したと判定されたら直ちにステップ808においてワンセグ音声のデコードが開始される。
ワンセグ音声のデコードはワンセグ映像のデコードに比べて時間がかからないので、ヒステリシス期間の経過後に直ちにワンセグ音声のデコードを開始すれば、ワンセグ映像が出力可能になる前にワンセグ音声のデコードを終了することができ、ワンセグ音声だけ先に出力することが可能である。図9に示す12セグ受信中の動作の別の実施例の手順のその他の部分は、図8で説明した手順と同じであるので、これ以上の説明を省略する。
図10は、本発明の受信装置10における、ワンセグ受信中の動作の一実施例の手順を示すフローチャートである。この手順も所定時間毎、例えば、4ms毎に実行されるものとする。
ステップ1001では12セグへの切替操作があるか否かを判定する。切替操作がない場合(NO)はステップ1002に進み、自動切替機能がONかどうかを判定する。自動切替機能がOFFの場合(NO)はこのルーチンを終了するが、自動切替機能がONの場合(YES)はステップ1003に進み、自動切替開始信号を検知したか否かを判定する。そして、自動切替開始信号を検知しない場合(NO)はこのルーチンを終了するが、自動切替開始信号を検知した場合(YES)はステップ1004に進む。
ステップ1004では受信状態が12セグ放送を受信できる状態に復帰したか否かを判定し、復帰していない場合(NO)はこのルーチンを終了するが、復帰している場合(YES)はステップ1005に進む。ステップ1005はヒステリシス期間(前述の実施例における第1の基準時間A)が経過したか否かを判定する。ヒステリシス期間が経過していない場合(NO)はこのルーチンを終了し、所定時間毎にステップ1005に戻ってきて同じ判定を繰り返す。そしてステップ1005の判定で、ヒステリシス期間が経過した場合(YES)にステップ1006に進む。
ステップ1006では、ワンセグ放送の映像と音声のデコードを中止してステップ1007に進む。ステップ1007では12セグ受信動作を実行する、12セグ動作実行中は、マイコン15は図8または図9に示す処理を実行する。
一方、ステップ1001の処理において、ユーザーの手動切替操作等によってワンセグへの切替操作があると判定した場合(YES)はステップ1008に進む。ステップ1008ではワンセグ放送の映像と音声のデコードを中止し、続くステップ1009に進んで12セグ受信動作を実行する、12セグ動作実行中は、マイコン15は図8または図9に示す処理を実行する。
なお、以上説明した実施例では、12セグ放送の映像のデコードとワンセグ放送のソフトウエアによるデコードを同時に行う処理の開始タイミングを、車両がフリンジエリアに入ったタイミング、アンテナの受信レベルが少し下がったタイミングとして説明したが、同時デコードの開始タイミングを、エラー率が基準レベルEL0からレベルEL1又はレベルEL2まで悪化したタイミングとすること、及び、同時デコードのタイミングを複数のアンテナ間のレベル差から判定することも可能である。
ここで、エラー率ERが基準レベルEL0から第1のレベルEL1まで悪化したタイミングで、ワンセグ放送のソフトウエアによるデコードを行う第5の実施例を図11を用いて説明する。なお、説明を分かりやすくするために、処理を行う時刻については、第1の実施例で使用した時刻と同じ時刻や符号を使用して説明する。
図11に示す第5の実施例では、時刻TE1でエラー率ERが基準レベルEL0(大きい)からこれよりも小さい第1のレベルEL1まで悪化した時に、以下のような手順でワンセグ映像のデコードを開始する。即ち、エラー率ERが基準レベルEL0から第1のレベルEL1まで下がると、その途中の時刻t1から時間の計数を開始し、エラー率ERが第1のレベルEL1に下がってからの時間が第1の基準時間Aを越えたか否かを判定する。時刻t1以降は、映像は12セグ動画または静止画が出力されており、音声は12セグ音声が取得可能な感度であれば出力されている。そして、エラー率ERがこの第1の基準時間A内に基準レベルEL0まで回復すれば、12セグ放送からワンセグ放送への受信の切り替えは実行しない。
一方、第5の実施例では時刻t1からごく短い所定時間E(0.3秒前後)経過した時刻t11で直ちにワンセグの設定(設定時間Bは約0.3秒)を行い、設定時間Bが経過した時刻t12からワンセグ映像のデコードが実行される。このため、エラー率ERが第1のレベルEL1に下がってからの時間が第1の基準時間Aとなった時刻t2においては、表示器に映す映像は12セグ動画または静止画であり、音声は12セグ音声であり、12セグ映像のデコード、ワンセグ映像のデコード、及び12セグ音声のデコードが実行されている。
そして、ワンセグ映像のデコードを開始した時刻t12から、第2の基準時間C(0.5〜3秒)だけ経過した時刻t13でワンセグ映像が出力可能になる。時刻t13では、表示器にワンセグ動画が映され、音声ミューティングがかかり、12セグ映像のデコード、ワンセグ映像のデコード、及びワンセグ音声のデコードは継続するが、12セグ音声のデコードは中止する。この後、ワンセグ音声のデコードの実行によりワンセグ音声の出力が可能になった時刻t14からはワンセグ音声が出力される。時刻t13と時刻t14の間の時間Dはワンセグ音声周期であり、約0.3秒である。以上のような手順で行われる本発明の第5の実施例における12セグ放送からワンセグ放送への受信の切り替えでは、表示器に黒画が表示されることがない。
そして、時刻t1から時刻t13までのワンセグ映像出力するために必要な時間Fでは、映像は12セグ動画または静止画が出力され、音声は12セグ音声が出力される。また、時刻t13以降は、映像はワンセグ動画が表示器に表示され、音声は時刻t14までの間だけは音声にミューティングがかかるが、時刻t14以降はワンセグ音声が出力される。このため、12セグ放送からワンセグ放送への受信の切り替え時に、ワンセグ動画が素早く出力されるので、車両の運転手や同乗者に切り替え処理待ちを感じさせない。この実施例でも、ワンセグ動画の出力中は、12セグ映像のデコードを前述の実施例同様に停止しても良い。
なお、エラー率ERが時刻TE2で第1のレベルEL1から第2のレベルEL2まで悪化したタイミングで、ワンセグ放送のソフトウエアによるデコードを行う第6の実施例を図12に示すが、この時の動作は図3で説明した受信状況Wがエラー率ERに変わっただけであり、前述の第5の実施例の説明により容易にその動作が分かるので、図12に示す第6の実施例については動作説明を省略する。
また、以上説明した実施例では、ワンセグ音声デコードはワンセグ映像デコードに比べて時間がかからないため、ヒステリシス期間経過後にワンセグ音声デコードを開始することにしたが、別の実現方法としては、ヒステリシス期間中にワンセグ音声デコードを開始させることも可能であり、ワンセグ音声出力のタイミングに合わせてワンセグ音声デコードを開始させるようにしても良い。
1FL,1FR,1RL,1RR アンテナ
2FL,2FR,2RL,2RR アンテナアンプ
10 移動体用受信装置
12 RF回路
13 OFDM復調回路
15 マイクロコンピュータ(マイコン)
18 映像出力回路
20 カーナビゲーション装置

Claims (4)

  1. 地上波デジタルテレビ放送を受信して、12セグ放送は12セグ放送受信専用のデコーダでデコードして映像と音声を出力し、前記地上波デジタルテレビ放送の受信感度が所定レベル以下に低下した場合で、所定時間内に前記受信感度が回復しない場合にワンセグ放送のソフトウエアによるデコードを開始して受信放送を切り替える移動体用受信装置において、
    前記受信感度が前記所定レベル以下に低下した場合で、前記所定時間が経過する前にワンセグ放送の映像のデコードを開始するワンセグ映像デコード手段と、
    前記所定時間内に前記受信感度が回復しない場合にワンセグ映像デコード手段によりデコードされたワンセグ映像を出力するワンセグ映像出力手段と、
    前記所定時間が経過したら、ワンセグ放送の音声のデコードを開始するワンセグ音声デコード手段と、
    前記ワンセグ音声デコード手段によってワンセグ音声が出力可能になった時点で、前記ワンセグ音声を出力するワンセグ音声出力手段とを備えることを特徴とする移動体用受信装置。
  2. 前記ワンセグ映像出力手段は、前記ワンセグ映像デコード手段によってワンセグ映像が出力可能になった時点で前記ワンセグ映像を出力し、
    前記ワンセグ音声デコード手段は、前記ワンセグ映像デコード手段によってワンセグ映像が出力可能になる前に、前記所定時間が経過したら、ワンセグ放送の音声のデコードを開始することを特徴とする請求項1に記載の移動体用受信装置。
  3. 地上波デジタルテレビ放送を受信して、12セグ放送は12セグ放送受信専用のデコーダでデコードして映像と音声を出力し、前記地上波デジタルテレビ放送の受信感度が所定レベル以下に低下した場合で、所定時間内に前記受信感度が回復しない場合にワンセグ放送のソフトウエアによるデコードを開始して受信放送を切り替える移動体用受信装置において、
    前記受信感度が前記所定レベルより高い準備レベル以下に低下した場合に、ワンセグ放送の映像のデコードを開始するワンセグ映像デコード手段と、
    前記受信感度が前記所定レベル以下に低下した場合で、前記所定時間内に受信感度が回復しない場合に、前記ワンセグ映像デコード手段によりデコードされたワンセグ映像を出力するワンセグ映像出力手段と、
    前記所定時間が経過したら、ワンセグ放送の音声のデコードを開始するワンセグ音声デコード手段と、
    前記ワンセグ音声デコード手段によってワンセグ音声が出力可能になった時点で、前記ワンセグ音声を出力するワンセグ音声出力手段とを備えることを特徴とする移動体用受信装置。
  4. 前記ワンセグ映像出力手段は、前記ワンセグ映像デコード手段によってワンセグ映像が出力可能になった時点で前記ワンセグ映像を出力し、
    前記ワンセグ音声デコード手段は、前記ワンセグ映像デコード手段によってワンセグ映像が出力可能になる前に、前記所定時間が経過したら、ワンセグ放送の音声のデコードを開始することを特徴とする請求項3に記載の移動体用受信装置。
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